JP2008121557A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】DPFにおけるすすの堆積量を正確に演算し、適切な強制再生を行う内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】強制再生手段による再生が終了してから所定期間内において、DPF温度TfaとDPFを通過する排気流量Qeとが安定した安定状態であるときに(S22〜S30)検出したDPFの前後の排気の差圧Pdと排気流量Qeとに基づいてDPFに堆積した灰分の堆積量Qaを演算する(S32)。そして、DPFの前後の差圧Pdと排気流量Qeとに基づいて演算されたPMの堆積量Qpから灰分の堆積量Qaを減算して、DPFに堆積しているすすの堆積量Qcを演算し(S14)、このすすの堆積量Qcに基づいて強制再生の開始時期を制御する(S16)。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に係り、詳しくは、DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)におけるすすの堆積量を推定する技術に関する。
ディーゼルエンジンの排気を浄化する装置として、DPFが知られている。DPFは、
排気通路に設けられ、排気中のパティキュレート(以下、PMという)を捕集する。また、DPFに捕集されて堆積したPMを除去するために、DPFの上流に酸化触媒を備え、この酸化触媒に未燃燃料を流入させて排気温度を上昇させることにより、DPFに捕集されたPMの主成分であるすすを燃焼させる強制再生が知られている。
強制再生は、通常、DPFにおけるPMの堆積量が許容限界値に達した時点で実行され、堆積しているPM中のすすが全て燃焼するように一定時間実行される。このものにおいて、PMの堆積量を知るために、例えばDPFの上流側と下流側との排気の差圧を検出し、この差圧に基づいてPMの堆積量を演算する装置が知られている(特許文献1)。
特開2003−155920号公報
しかしながら、DPFに捕集されたPMには、すすだけではなく、例えばエンジンオイル由来のアッシュ(灰分)のように、強制再生によって燃焼されない物質が含有されている。したがって、上記のように差圧に基づいて堆積量を演算する装置では、PM全体の堆積量は演算可能であるものの、燃焼可能な成分であるすすの堆積量を精度よく求めることは困難である。そして、例えばアッシュを過少推定してすすの堆積量が実際より多く演算されてしまうと、必要以上に頻繁に強制再生が行われ、燃費が悪化したり、過剰燃料によるエンジンオイルの希釈により潤滑性が低下したりする虞がある。逆にアッシュを過大推定してすすの堆積量が実際より少なく演算されてしまうと、すすの過堆積により排気抵抗が増加しエンジンの出力が低下する虞がある。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、DPFにおけるすすの堆積量を正確に推定し、すすの堆積量に見合った適正な強制再生を実施可能な排気浄化装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明では、内燃機関の排気通路に設けられ、排気中のパティキュレートを捕集するフィルタと、フィルタに捕集されたパティキュレートを燃焼させて、フィルタを強制的に再生させる強制再生手段と、フィルタの上流側と下流側との排気の差圧を検出する差圧検出手段と、フィルタを通過する排気の流量を検出する流量検出手段と、差圧検出手段により検出された差圧と流量検出手段により検出された流量とに基づいてフィルタに堆積しているパティキュレートの堆積量を推定するパティキュレート堆積量推定手段と、フィルタの温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段により検出されたフィルタの温度とフィルタを通過する排気の流量とが安定状態であるか否かを判定する安定状態判定手段と、強制再生手段による強制再生が終了してから所定期間内であるか否かを判定する終了判定手段と、終了判定手段により所定期間内であると判定され、安定状態判定手段により安定状態が成立すると判定されたときに、差圧検出手段により検出された差圧と流量検出手段により検出された流量に基づいて、フィルタに堆積しているパティキュレート中の灰分の堆積量を推定する灰分堆積量推定手段と、パティキュレート堆積量推定手段によって推定されたパティキュレートの堆積量と灰分堆積量推定手段により推定された灰分の堆積量に基づいて、フィルタに堆積しているパティキュレート中のすすの堆積量を推定するすす堆積量推定手段と、すす堆積量推定手段により推定されたすすの堆積量に基づいて強制再生手段による強制再生の制御を行う再生制御手段と、を含んで内燃機関の排気浄化装置を構成することを特徴とする。
また、請求項2の発明では、請求項1において、終了判定手段により前記所定期間内であると判定され、安定状態判定手段により安定状態が不成立であると判定されたときに、灰分堆積量推定手段は、前回推定された灰分の堆積量を用いて灰分の堆積量を推定することを特徴とする。
また、請求項3の発明では、請求項1または2において、内燃機関は、走行用駆動源として車両に搭載され、終了判定手段は、強制再生手段による強制再生が終了してからの車両の走行距離及び強制再生の終了からの内燃機関の運転時間に基づいて前記所定期間内であるか否かを判定することを特徴とする。
また、請求項4の発明では、請求項1または2において、内燃機関は、走行用駆動源として車両に搭載され、安定状態判定手段は、温度検出手段により検出されたフィルタの温度の変化勾配、及び流量検出手段により検出された排気の流量の変化勾配に基づいて安定状態の成立を判定することを特徴とする。
また、請求項5の発明では、請求項1〜4のいずれか1つにおいて、安定状態判定手段は、更に、流量検出手段により検出された前記排気の流量が所定値以下であるときに前記安定状態が不成立であると判定することを特徴とする。
本発明の請求項1の内燃機関の排気浄化装置によれば、フィルタの前後における排気差圧及び排気流量に基づいてパティキュレートの堆積量が推定され、更にこのパティキュレートの堆積量と灰分の堆積量に基づき、フィルタに堆積しているすすの堆積量を推定することができる。そして、このすすの堆積量に基づいて強制再生が制御されるので、すすの堆積量に見合った適正な強制再生を実施できる。
更に、灰分の堆積量は、強制再生が終了してから所定期間内におけるフィルタの温度と排気流量とが安定した状態であるときのフィルタの前後の排気差圧及び排気流量を用いて推定されるので、精度のよい灰分の堆積量が得られ、延いてはすすの堆積量を正確に求めることができる。
また、請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置によれば、フィルタの温度や排気流量が安定せず、灰分の堆積量の推定が行われなかった場合でも、前回に推定した灰分の堆積量を用いて灰分の堆積量が推定されるので、灰分延いてはすすの堆積量が過剰に求められることを抑制することができる。
また、請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置によれば、強制再生が終了してから所定期間内であるか否かを精度よく判別することができる。また、請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置によれば、フィルタの温度とフィルタを通過する排気の流量とが安定状態であるか否かを精度よく判別することができる。
また、請求項5に記載の内燃機関の吸気流動制御装置によれば、所定値を適正な値に設定することにより、排気の流量が少ない場合では安定状態が不成立であると判定され、灰分の堆積量の推定が行われないので、灰分の堆積量の推定の正確性を確保することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る排気浄化装置が適用されたエンジン(内燃機関)1の全体構成図を示している。
エンジン1は、例えばコモンレール式直列多気筒のディーゼルエンジンである。エンジン1のシリンダヘッド2には、燃焼室3に臨んで電磁式の燃料噴射ノズル4が気筒毎に設けられている。各燃料噴射ノズル4は高圧パイプ5によりコモンレール6に接続されるとともに、コモンレール6は高圧パイプ7を介して高圧ポンプ8に接続されている。高圧ポンプ8は燃料タンク9に貯留された燃料(軽油)をコモンレール6に供給する機能を有しており、コモンレール6に供給された燃料は高圧の状態で蓄えられ、各燃料噴射ノズル4から燃焼室3内に噴射される。
シリンダヘッド2には、各気筒毎に燃焼室と連通する吸気ポート10及び排気ポート11が夫々形成されており、吸気ポート10には吸気管12が、排気ポート11には排気管13が接続されている。また、シリンダヘッド2には、吸気ポート10を開閉する吸気バルブ14と、排気ポート11を開閉する排気バルブ15とが設けられている。
吸気管12には、吸入空気量を調節する電磁式の吸気絞り弁16と、その上流側に吸気流量を検出するエアフローセンサ17が設けられている。
排気管13と吸気管12との間には、電磁開閉弁であるEGR弁19が介挿されたEGR管18が設けられている。EGR管18は、一端が排気ポート11近傍で排気管13に接続される一方、他端が吸気ポート10近傍で吸気管12に接続され、排気管13と吸気管12とを連通する。
排気管13には、上流側から順番に、触媒ユニット20、DPF(本発明のフィルタに該当する)21が介装されている。触媒ユニット20は、筒状のケースの中に第1の酸化触媒22及び第2の酸化触媒23が収容されて形成されている。第1の酸化触媒22は排気上流側に設けられ、第2の酸化触媒23は第1の酸化触媒22と間隔をおいて下流側に設けられている。第1の酸化触媒22及び第2の酸化触媒23は、通路を形成する多孔質の壁にプラチナ(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の触媒貴金属を担持して形成されており、排気中のCO及びHCを酸化させてCO及びHOに変換させるとともに、排気中のNOを酸化させてNOを生成する機能を有する。
DPF21は、例えば、ハニカム担体の通路の上流側及び下流側を交互にプラグで閉鎖して、排気中のPMを捕集する機能を有しており、更に、通路を形成する多孔質の壁にプラチナ(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)等の触媒貴金属を担持して形成されている。
また、第1の酸化触媒22の上流側近傍には、第1の酸化触媒22に流入する直前の排気温度Tfaを検出する第1の温度センサ24が設けられている。第1の酸化触媒22と第2の酸化触媒23との間には、第1の酸化触媒22を通過した直後の排気温度Tfbを検出する第2の温度センサ25が備えられている。DPF21の下流側には、DPF温度Tfcとして、DPF21通過直後の排気温度を検出する第3の温度センサ(温度検出手段)26が設けられている。更に、DPF21の上流側及び下流側には、DPF21の前後(上流側と下流側と)の排気の差圧Pdを検出する差圧センサ(差圧検出手段)27が備えられている。
ECU30は、エンジン1の運転制御をはじめとして総合的な制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)等を含んで構成されている。
ECU30の入力側には、上述したエアフローセンサ17、第1の温度センサ24、第2の温度センサ25、第3の温度センサ26及び差圧センサ27の他に、エンジン1のクランク角を検出するクランク角センサ31、アクセルペダルの踏込量を検出するアクセルポジションセンサ32、及び車速を検出する車速センサ33等が接続されており、これらセンサ類からの検出情報が入力される。
一方、ECU30の出力側には、燃料噴射ノズル4、吸気絞り弁16、EGR弁19等の各種出力デバイスが接続されている。これら各種出力デバイスには各種センサ類からの検出情報に基づきECU30において演算された燃料噴射量、燃料噴射時期、EGR量等がそれぞれ出力され、これにより、適正なタイミングで吸気絞り弁16、燃料噴射ノズル4、EGR弁19等の制御が実施される。更に、ECU30は、後述する強制再生が終了してからの車両走行距離La及び経過時間Taを計測する機能を有している。
そして、以上のようにDPF21の上流に第1の酸化触媒22及び第2の酸化触媒23を配置することにより、下流側の第2の酸化触媒23からNOがDPF21に流入し、DPF21に捕集され堆積しているPM中の炭素成分であるすすと反応して酸化させる。酸化したすすはCOとなり、DPF21から除去され、DPF21が連続的に再生される(連続再生)。
上記の連続再生では、エンジン1の運転状況により十分にDPF21の再生が行われない場合がある。そこで、ECU30は、DPF21に所定量以上のPMが堆積した場合に強制再生を実施させる。強制再生は、エンジン運転時における燃料の主噴射の後にポスト噴射を行って、未燃燃料を含んだ排気を排気管13に排出させることによって行われる。排気中の未燃燃料は、第1の酸化触媒22に流入して酸化し、排気温度を上昇させる。これにより、DPF21に堆積したPM中のすすを燃焼させ、DPF21を再生させる。なお、この強制再生を行うシステムが本発明の強制再生手段に該当する。
図2は、強制再生の開始判定手順を示すフローチャートであり、以下、同フローチャートに沿って本発明に係る強制再生の開始判定制御を説明する。
本ルーチンは、エンジン1の作動開始に伴い実行が開始され、エンジン1の作動中は繰り返し実行される。
先ずステップS10では、差圧センサ27からDPF21前後の差圧Pdを入力し、この差圧Pdと排気流量Qeとに基づいてDPF21に堆積しているPMの堆積量Qpを演算する(パティキュレート堆積量推定手段)。堆積量Qpの演算は、例えばあらかじめECU30の記憶装置に記憶させておいたマップから差圧Pd及び排気流量Qeに基づいて読み出すことによって行われ、排気流量Qeは、例えばエアフローセンサ17により検出された吸気流量から演算したり、排気管13に流量計を設け直接検出したりして得ればよい(流量検出手段)。そして、ステップS12に進む。
ステップS12では、記憶装置に記憶されている灰分の堆積量Qaを読み出す。Qaは初期値が0であって、再生終了後において後述する所定条件下で書き換えられる。そして、ステップS14に進む。
ステップS14では、ステップS10において演算したPMの堆積量QpからステップS12において読み出した灰分の堆積量Qaを減算して、すすの堆積量Qcを演算する(すす堆積量推定手段)。そして、ステップS16に進む。
ステップS16では、ステップS14において演算したすすの堆積量Qcが、所定堆積量(許容値)Q1より大きいか否かを判別する。堆積量Qcが許容値Q1より大きいと判定された場合は、ステップS20に進む。なお、許容値Q1は、DPF21の容量等によって適宜設定される。
ステップS20では、DPF21の強制再生を実施する(再生制御手段)。DPF21の強制再生は、前述のようにポスト噴射によって行われ、この強制再生を所定時間T1実施する。所定時間T1は、許容値Q1のすすが完全に燃焼する時間に設定すればよい。そして、ステップS22に進む。
ステップS22では、強制再生が終了してからの車両走行距離Laが所定走行距離L1より小さいか否かを判別する(終了判定手段)。車両走行距離Laが所定走行距離L1より小さい場合(条件1)は、ステップS24に進む。
ステップS24では、強制再生が終了してからの経過時間Taが所定経過時間T2より小さいか否かを判別する(終了判定手段)。経過時間Taが所定経過時間T2より小さい場合(条件2)は、ステップS26に進む。
ステップS26では、第3の温度センサ26から入力したDPF温度Tfcの変化勾配Dtを演算し、この変化勾配Dtが所定変化勾配Dt1より小さいか否かを判別する(安定状態判定手段)。変化勾配Dtが所定変化勾配Dt1より小さい場合(条件3)は、ステップS28に進む。変化勾配Dtが所定変化勾配Dt1以上である場合は、ステップS22に戻る。
ステップS28では、前述の排気流量Qeの変化勾配Dfが所定変化勾配Df1より小さいか否かを判別する(安定状態判定手段)。変化勾配Dfが所定変化勾配Df1より小さい場合(条件4)は、ステップS30に進む。変化勾配Dfが所定変化勾配Df1以上である場合は、ステップS22に戻る。
ステップS30では、前述の排気流量Qeが所定流量Qe1より大きいか否かを判別する(安定状態判定手段)。排気流量Qeが所定流量Qe1より大きい場合(条件5)は、ステップS32に進む。排気流量Qeが所定流量Qe1以下である場合は、ステップS22に戻る。
ステップS32では、差圧センサ27から差圧Pdを入力し、この差圧Pdに基づいてDPF21に堆積している灰分の堆積量Qaを演算する(灰分堆積量推定手段)。堆積量Qaの演算は、ステップS10におけるPMの堆積量Qpの演算と同じマップを用いて同様に実施すればよい。即ち、この時点で演算された堆積量Qaは、PM中のすすが全て燃焼された後の灰分の堆積量であると見なしている。そしてステップS34に進む。
ステップS34では、ステップS32において演算された灰分の堆積量Qaを記憶装置に書き換え記憶させる。そして本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップS16の判別により堆積量Qcが許容値Q1以下であると判定された場合、ステップS22の判別により車両走行距離Laが所定走行距離L1以上であると判定された場合、及びステップS24の判別により経過時間Taが所定経過時間T2以上であると判定された場合は、本ルーチンを終了する。
図3は、強制再生時及び強制再生後におけるPMの堆積量Qp、DPF温度Tfc及び排気流量Qeの変化を示している。同図から判明されるように、強制再生終了時点(A)では、変化勾配Dt及び変化勾配Dfが大きくDPF温度Tfc及び排気流量Qeが不安定である(安定状態が不成立)。強制再生を終了してからしばらく経過した時点(B)で、DPF温度Tfc及び排気流量Qeのいずれもが安定する(安定状態が成立)。本願では、所定変化勾配Dt1、所定変化勾配Df1を、DPF温度Tfc及び排気流量Qeが安定する時点(B)に該当するように設定すればよい。また、所定走行距離L1及び所定経過時間T1については、強制再生の終了後からPMが多く堆積しない範囲で適宜設定すればよい。所定排気流量(所定値)Qe1は、排気流量Qeが安定して検出できるような最低流量に設定すればよい。
このように、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置では、DPF21前後の差圧Pd及び排気流量Qeに基づいてPMの堆積量Qpが演算され、更にこのPMの堆積量Qpから灰分の堆積量Qaが減算されることで、DPF21に堆積しているすすの堆積量Qcを求めることができる。そして、このすすの堆積量Qcに基づいて強制再生の開始時期が制御されるので、強制再生が必要以上に頻繁に実施されることがなく、燃費が悪化したり過剰燃料によるエンジンオイルの希釈により潤滑性が低下したりすることを防止することができる。
更に、本実施形態では、上記の条件1〜5の全てが満たされたときに灰分の堆積量Qaが演算される。即ち、強制再生終了後においてDPF温度Tfcと排気流量Qeとが安定する安定状態となったときに灰分の堆積量Qaが演算されるので、灰分の堆積量Qaが精度よく演算され、延いてはすすの堆積量Qcを正確に求めることができる。
また、強制再生終了後に条件3〜5の全てが満たされることなく条件1または2が成立してしまった場合、即ち、DPF温度Tfcと排気流量Qeとが安定状態になることなく、強制再生終了から所定経過時間T2及び所定走行距離L1を過ぎてしまった場合には、灰分の堆積量の書き換えを行わないので、次回の強制再生まで前回の灰分の堆積量を用いてすすの堆積量Qcを演算することとなる。したがって、このように灰分の堆積量Qaが演算されなくとも、少なくとも前回に演算された灰分の堆積量が減算されてすすの堆積量Qcが求められるので、強制再生の過剰実施を極力抑制することができる。
なお、本実施形態では、安定状態が成立したか否かを上記条件1〜5によって判別しているが、条件1〜4で判別してもよい。少なくとも条件1及び2のうちのいずれか1つと条件3及び4が満たしているか否かで安定状態であるか否かを判別すればよい。
また、条件3〜5の全てが満たされることなく条件1または2が成立してしまった場合に、灰分の堆積量Qaを0に書き換えるようにしてもよい。このように制御することにより、実際のすすの堆積量より演算によって求められたすすの堆積量Qcが大きくなる可能性があるが、少なくともPMの過堆積は確実に防止することができる。
本発明に係る内燃機関の全体構成図である。 ECUにおける強制再生の開始判定制御手順を示すフローチャートである。 強制再生時及び強制再生後におけるPMの堆積量、DPFの温度及び排気流量の変化を示すグラフである。
符号の説明
1 エンジン
4 燃料噴射ノズル
21 DPF
27 差圧センサ
17 エアフローセンサ
22 第1の酸化触媒
23 第2の酸化触媒
26 第3の温度センサ
30 ECU

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、排気中のパティキュレートを捕集するフィルタと、
    前記フィルタに捕集されたパティキュレートを燃焼させて、前記フィルタを強制的に再生させる強制再生手段と、
    前記フィルタの上流側と下流側との排気の差圧を検出する差圧検出手段と、
    前記フィルタを通過する排気の流量を検出する流量検出手段と、
    前記差圧検出手段により検出された差圧と前記流量検出手段により検出された流量とに基づいて前記フィルタに堆積しているパティキュレートの堆積量を推定するパティキュレート堆積量推定手段と、
    前記フィルタの温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出された前記フィルタの温度と前記フィルタを通過する排気の流量とが安定状態であるか否かを判定する安定状態判定手段と、
    前記強制再生手段による強制再生が終了してから所定期間内であるか否かを判定する終了判定手段と、
    前記終了判定手段により前記所定期間内であると判定され、前記安定状態判定手段により前記安定状態が成立すると判定されたときに、前記差圧検出手段により検出された差圧と前記流量検出手段により検出された流量に基づいて、前記フィルタに堆積しているパティキュレート中の灰分の堆積量を推定する灰分堆積量推定手段と、
    前記パティキュレート堆積量推定手段によって推定されたパティキュレートの堆積量と前記灰分堆積量推定手段により推定された灰分の堆積量に基づいて、前記フィルタに堆積しているパティキュレート中のすすの堆積量を推定するすす堆積量推定手段と、
    前記すす堆積量推定手段により推定されたすすの堆積量に基づいて前記強制再生手段による強制再生の制御を行う再生制御手段と、
    を含んで構成されることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記終了判定手段により前記所定期間内であると判定され、前記安定状態判定手段により前記安定状態が不成立であると判定されたときに、前記灰分堆積量推定手段は、前回推定された灰分の堆積量を用いて前記灰分の堆積量を推定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記内燃機関は、走行用駆動源として車両に搭載され、
    前記終了判定手段は、前記強制再生手段による強制再生が終了してからの前記車両の走行距離及び前記強制再生の終了からの前記内燃機関の運転時間に基づいて前記所定期間内であるか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記内燃機関は、走行用駆動源として車両に搭載され、
    前記安定状態判定手段は、前記温度検出手段により検出された前記フィルタの温度の変化勾配、及び前記流量検出手段により検出された前記排気の流量の変化勾配に基づいて前記安定状態の成立を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記安定状態判定手段は、更に、前記流量検出手段により検出された前記排気の流量が所定値以下であるときに前記安定状態が不成立であると判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化装置。
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