JP5735814B2 - 内燃機関の燃料噴射制御装置および燃料噴射制御方法 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射制御装置および燃料噴射制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、燃料噴射弁による燃料の噴射動作を制御するための内燃機関の燃料噴射制御装置および燃料噴射制御方法に関する。
従来、この種の内燃機関の燃料噴射制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この制御装置では、内燃機関の1燃焼サイクルにおいて、燃料噴射弁による燃料噴射が主噴射と後噴射に分割して実行される。また、内燃機関の出力トルクが検出されるとともに、検出された出力トルクに応じて、所望の出力トルクが得られるように、後噴射の噴射開始時期が早くなるようにまたは遅くなるように補正される。
特開2002−174136号公報
図3は、内燃機関が所定の運転状態にあるときに得られる、燃料の噴射時期と、噴射された燃料の燃焼に伴って生成される煤などのPM(particulate matter)との一般的な関係を示しており、同図において、SOILMTおよびEOILMTはそれぞれ、噴射開始限界時期および噴射終了限界時期である。図3に示すように、これらの噴射開始限界時期SOILMTおよび噴射終了限界時期EOILMTで規定される燃料の噴射期間(以下「PM低減噴射期間」という)において、燃料の全量を噴射すれば、PMを低減できることが分かる。これに対し、上述した従来の制御装置では、検出された出力トルクに応じて、燃料の噴射開始時期を早くなるようにまたは遅くなるように補正するので、補正された噴射開始時期に基づく燃料の噴射期間が、PM低減噴射期間よりも早くなったり遅くなったりする場合があり、その場合には、PMが増大してしまう。
このような不具合を防止するために、燃料の噴射期間のうちのPM低減噴射期間よりも早い期間および遅い期間における燃料の噴射を禁止することが考えられる。しかし、その場合には、所望の量の燃料を内燃機関に供給できなくなり、内燃機関の所望の出力を得ることができなくなってしまう。特に、内燃機関の急加速運転時には、要求される燃料の量(以下「要求燃料量」という)が急増するのに対し、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力が要求燃料量に見合った値まですぐには上昇せず、それにより、要求燃料量分の燃料を噴射するのに必要な燃料の噴射期間が長くなる。その結果、不足する燃料の量がより多くなる。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、PMを低減できるとともに、所望の量の燃料をすべて内燃機関に供給することができる内燃機関の燃料噴射制御装置および燃料噴射制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明による内燃機関の燃料噴射制御装置1は、内燃機関3の燃焼室3dに燃料を噴射する燃料噴射弁5と、噴射された燃料の燃焼に伴って生成されるPMを低減可能な燃料の噴射期間を規定する噴射開始限界時期SOILMTおよび噴射終了限界時期EOILMTを算出する噴射限界時期算出手段(実施形態における(以下、本項において同じ)ECU2、ステップ1)と、燃料噴射弁5から噴射すべき燃料の噴射期間である目標噴射期間(目標噴射時間TIOBJ)を算出する目標噴射期間算出手段(ECU2、ステップ2)と、算出された噴射終了限界時期EOILMTおよび目標噴射期間に基づいて、目標噴射期間で規定される量の燃料の噴射を噴射終了限界時期EOILMTに終了することが可能な燃料の噴射開始時期を、第1暫定噴射開始時期SOIT1として算出する第1暫定噴射開始時期算出手段(ECU2、ステップ3)と、内燃機関3の運転状態を検出する運転状態検出手段(クランク角センサ22、エアフローセンサ23、ECU2)と、検出された内燃機関3の運転状態(エンジン回転数NE、吸入空気量GAIR)に応じて設定噴射開始時期SOISETを設定する噴射開始時期設定手段(ECU2、ステップ4)と、算出された第1暫定噴射開始時期SOIT1および設定された設定噴射開始時期SOISETのうちの早い方を、第2暫定噴射開始時期SOIT2として設定する第2暫定噴射開始時期設定手段(ECU2、ステップ5〜7)と、設定された第2暫定噴射開始時期SOIT2および噴射開始限界時期SOILMTのうちの遅い方を、燃料噴射弁5によって噴射すべき燃料の噴射開始時期である目標噴射開始時期SOIOBJとして設定する目標噴射開始時期設定手段(ECU2、ステップ8〜10)と、目標噴射期間および目標噴射開始時期SOIOBJに基づいて燃料噴射弁5による燃料の噴射動作を制御する燃料噴射制御手段(ECU2、ステップ11)と、を備え、目標噴射開始時期として噴射開始限界時期が設定された場合において、目標噴射期間および目標噴射開始時期SOIOBJで規定される燃料の噴射終了時期が噴射終了限界時期EOILMTよりも遅いときには、目標噴射期間および目標噴射開始時期SOIOBJに基づく燃料噴射弁5による燃料の噴射動作が許容されることを特徴とする。
まず、本発明の技術的観点について説明する。前述した図3に示すように、内燃機関では、噴射開始限界時期SOILMTおよび噴射終了限界時期EOILMTで規定されるPM低減噴射期間において燃料を噴射した場合、燃料の燃焼に伴って発生するPMは比較的少ない。また、同図に示すように、PM低減噴射期間外では、燃料の噴射時期がPM低減噴射期間から外れるほど、PMが増大し、この場合におけるPMの増大の度合は、燃料の噴射時期が噴射開始限界時期SOILMTよりも早い場合の方が、噴射終了限界時期EOILMTよりも遅い場合と比較してはるかに大きい。
本発明は、内燃機関の運転状態に応じた設定噴射開始時期を燃料の噴射開始時期として設定することを基本とするとともに、上述した内燃機関の特性に基づいてPMを低減するために、上記のPM低減噴射期間において燃料の全量を噴射することを第1の技術的観点としている。その一方で、噴射すべき燃料の噴射期間がPM低減噴射期間よりも長い場合はもちろん、燃料の噴射期間、設定噴射開始時期、噴射開始限界時期SOILMTおよび噴射終了限界時期EOILMTの関係によっては、設定噴射開始時期を用いると、燃料の噴射開始時期が噴射開始限界時期SOILMTよりも早くなったり、噴射終了時期が噴射終了限界時期EOILMTよりも遅くなったりする結果、PM低減噴射期間において燃料の全量を噴射できない場合がある。上述したように燃料の噴射時期が噴射終了限界時期EOILMTよりも遅い場合にPMの増大度合が小さいことから、PM低減噴射期間において燃料の全量を噴射できない場合、噴射期間はそのままで、噴射開始時期を、設定噴射開始時期ではなく、PM低減噴射期間内のタイミングに設定する。そして、この噴射開始時期の設定により燃料の噴射終了時期が噴射終了限界時期EOILMTよりも遅くなった場合でも、燃料の噴射を許容する。以上により、PMを低減しながら、所望の量の燃料をすべて内燃機関に供給することを第2の技術的観点としている。
上述した構成によれば、噴射開始限界時期SOILMTおよび噴射終了限界時期EOILMTが、噴射限界時期算出手段によって算出されるとともに、燃料噴射弁によって噴射すべき燃料の噴射期間である目標噴射期間が、目標噴射期間算出手段によって算出される。また、算出された噴射終了限界時期および目標噴射期間に応じて、目標噴射期間で規定される量の燃料の噴射を噴射終了限界時期に終了することが可能な燃料の噴射開始時期が第1暫定噴射開始時期として、第1暫定噴射開始時期算出手段により算出される。さらに、設定噴射開始時期が、検出された内燃機関の運転状態に応じ、噴射開始時期設定手段によって設定されるとともに、算出された第1暫定噴射開始時期および設定された設定噴射開始時期のうちの早い方が第2暫定噴射開始時期として、第2暫定噴射開始時期設定手段により設定される。また、設定された第2暫定噴射開始時期および噴射開始限界時期のうちの遅いほうが、燃料噴射弁によって噴射すべき燃料の噴射開始時期である目標噴射開始時期として、目標噴射開始時期設定手段により設定される。さらに、燃料噴射弁による燃料の噴射動作が、目標噴射期間および目標噴射開始時期に基づき、燃料噴射制御手段によって制御され、それにより、目標噴射期間で規定される量の燃料が燃焼室に噴射されるとともに、燃料の噴射が目標噴射開始時期から開始される。
上述した目標噴射開始時期の設定から明らかなように、目標噴射開始時期は、設定噴射開始時期、第1暫定噴射開始時期および噴射開始限界時期のうちの1つに設定される。図4は、目標噴射開始時期SOIOBJが設定噴射開始時期SOISETに設定された場合の動作例を示している。まず、図4(a)に示すように、目標噴射期間で規定される量の燃料の噴射を噴射終了限界時期EOILMTに終了することが可能な燃料の噴射開始時期が、第1暫定噴射開始時期SOIT1として算出される。この場合、図4(a)および(b)に示すように、設定噴射開始時期SOISETは、第1暫定噴射開始時期SOIT1よりも早いので、第2暫定噴射開始時期SOIT2として設定される。また、設定噴射開始時期SOISETに設定された第2暫定噴射開始時期SOIT2は、噴射開始限界時期SOILMTよりも遅いので、目標噴射開始時期SOIOBJとして設定される。そして、燃料の噴射が目標噴射開始時期SOIOBJから開始されるとともに、目標噴射期間で規定される量の燃料が燃焼室に噴射される。
この場合、上記のように内燃機関の運転状態に応じた設定噴射開始時期SOISETから燃料の噴射が開始されることと、目標噴射期間で規定される量の燃料がすべて内燃機関に供給されることから、内燃機関の所望の出力トルクを得ることができる。また、目標噴射期間で規定される量の燃料をすべて、PM低減噴射期間において噴射することができるので、PMを低減することができる。
また、図5は、目標噴射開始時期SOIOBJが第1暫定噴射開始時期SOIT1に設定された場合の動作例を示している。まず、図5(a)に示すように、前述したようにして算出された第1暫定噴射開始時期SOIT1は、設定噴射開始時期SOISETよりも早いので、第2暫定噴射開始時期SOIT2として設定される。また、図5(b)に示すように、第1暫定噴射開始時期SOIT1に設定された第2暫定噴射開始時期SOIT2は、噴射開始限界時期SOILMTよりも遅いので、目標噴射開始時期SOIOBJとして設定される。そして、燃料の噴射が目標噴射開始時期SOIOBJから開始されるとともに、目標噴射期間で規定される量の燃料が燃焼室に噴射される。
この場合、図5(b)から明らかなように、目標噴射期間で規定される量の燃料をすべて、PM低減噴射期間において噴射することができるので、図5(c)に示す目標噴射開始時期SOIOBJを設定噴射開始時期SOISETに設定した場合と比較して、同図の矢印Aに示すように、PMを低減することができる。また、目標噴射期間で規定される量の燃料をすべて内燃機関に供給できることに加え、目標噴射開始時期SOIOBJを、噴射開始限界時期SOILMTに設定した場合と比較して、設定噴射開始時期SOISETに近いタイミングに設定できるので、そのときの内燃機関の運転状態に見合った出力トルクを得ることができる。
さらに、図6は、目標噴射開始時期SOIOBJが噴射開始限界時期SOILMTに設定された場合の動作例を示している。まず、図6(a)に示すように、前述したようにして算出された第1暫定噴射開始時期SOIT1は、設定噴射開始時期SOISETよりも早いので、第2暫定噴射開始時期SOIT2として設定される。また、図6(b)に示すように、噴射開始限界時期SOILMTは、第1暫定噴射開始時期SOIT1に設定された第2暫定噴射開始時期SOIT2よりも遅いので、目標噴射開始時期SOIOBJとして設定される。そして、目標噴射期間で規定される量の燃料が燃焼室に噴射されるとともに、燃料の噴射が目標噴射開始時期SOIOBJから開始される。これにより、目標噴射開始時期SOIOBJとして噴射開始限界時期SOILMTが設定された場合において、目標噴射開始時期SOIOBJと目標噴射期間で規定される燃料の噴射終了時期が噴射終了限界時期EOILMTよりも遅いときには、目標噴射期間に基づく燃料噴射弁による燃料の噴射が許容される。
この場合、図6(b)から明らかなように、目標噴射期間で規定される所望の量の燃料をすべて内燃機関に供給することができる。また、燃料の噴射が噴射開始限界時期SOILMTよりも早く開始されることがないので、前述した図3から明らかなように、PMが大きく増大するのを防止できる。さらに、図6(c)に示す目標噴射開始時期SOIOBJを設定噴射開始時期SOISETに設定した場合と比較して、同図の矢印Bに示すように、噴射終了時期を早めることができるので、その分、PMを低減することができる。以上のように、本発明によれば、燃料の噴射開始時期を噴射開始限界時期SOILMTよりも早くならないようにPM低減噴射期間内のタイミングに設定でき、目標噴射期間で規定される量の燃料をすべて内燃機関に供給できるとともに、噴射開始時期を内燃機関の運転状態に応じた適切な設定噴射開始時期SOISETに可能な限り近づけることができる。
また、図4〜図6はいずれも、設定噴射開始時期SOISETがPM低減噴射期間内にある場合の動作例であるが、設定噴射開始時期SOISETがPM低減噴射期間外にある場合にも、上述した効果を同様に得ることができる。
前記目的を達成するため、請求項2に係る発明は、燃料噴射弁5による燃焼室3dへの燃料の噴射動作を制御するための内燃機関の燃料噴射制御方法であって、燃料の燃焼に伴って生成されるPMを低減可能な燃料の噴射期間を規定する噴射開始限界時期SOILMTおよび噴射終了限界時期EOILMTを算出し(実施形態における(以下、本項において同じ)ステップ1)、燃料噴射弁5から噴射すべき燃料の噴射期間である目標噴射期間(目標噴射時間TIOBJ)を算出し(ステップ2)、算出された噴射終了限界時期EOILMTおよび目標噴射期間に基づいて、目標噴射期間で規定される量の燃料の噴射を噴射終了限界時期EOILMTに終了することが可能な燃料の噴射開始時期を、第1暫定噴射開始時期SOIT1として算出し(ステップ3)、内燃機関3の運転状態を検出し、検出された内燃機関3の運転状態(エンジン回転数NE、吸入空気量GAIR)に応じて設定噴射開始時期SOISETを設定し(ステップ4)、算出された第1暫定噴射開始時期SOIT1および設定された設定噴射開始時期SOISETのうちの早い方を、第2暫定噴射開始時期SOIT2として設定し(ステップ5〜7)、設定された第2暫定噴射開始時期SOIT2および噴射開始限界時期SOILMTのうちの遅い方を、燃料噴射弁5によって噴射すべき燃料の噴射開始時期である目標噴射開始時期SOIOBJとして設定し(ステップ8〜10)、目標噴射期間および目標噴射開始時期SOIOBJに基づいて燃料噴射弁5による燃料の噴射動作を制御(ステップ11)、目標噴射開始時期として噴射開始限界時期を設定した場合において、目標噴射期間および目標噴射開始時期SOIOBJで規定される燃料の噴射終了時期が噴射終了限界時期EOILMTよりも遅いときには、目標噴射期間および目標噴射開始時期SOIOBJに基づく燃料噴射弁5による燃料の噴射動作を許容することを特徴とする。
以上の構成から明らかなように、本発明は、請求項1に係る発明と同様の作用によって、請求項1の発明による効果、すなわち、PMを低減できるとともに、所望の量の燃料をすべて内燃機関に供給することができるという効果を、同様に得ることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置または請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制御方法において、噴射開始限界時期SOILMTは、内燃機関3の回転数(エンジン回転数NE)が高いほど、より進角側の小さな値に算出されることを特徴とする。
この構成によれば、噴射開始限界時期は、内燃機関の回転数が高いほど、より進角側の小さな値に算出される。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置または燃料噴射制御方法において、噴射終了限界時期EOILMTは、内燃機関3の回転数が高いほど、より進角側の小さな値に算出されることを特徴とする。
この構成によれば、噴射終了限界時期は、内燃機関の回転数が高いほど、より進角側の小さな値に算出される。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置または燃料噴射制御方法において、噴射開始限界時期SOILMTは、内燃機関3の負荷が高いほど、より遅角側の大きな値に算出されることを特徴とする。
この構成によれば、噴射開始限界時期は、内燃機関の負荷が高いほど、より遅角側の大きな値に算出される。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置または燃料噴射制御方法において、噴射終了限界時期EOILMTは、内燃機関3の負荷が高いほど、より進角側の小さな値に算出されることを特徴とする。
この構成によれば、噴射終了限界時期は、内燃機関の負荷が高いほど、より進角側の小さな値に算出される。
本実施形態による燃料噴射制御装置を、これを適用した内燃機関とともに概略的に示す図である。 図1に示す燃料噴射制御装置によって実行される燃料噴射制御処理を示すフローチャートである。 内燃機関が所定の運転状態にあるときに得られる、燃料の噴射時期と、噴射された燃料の燃焼に伴って生成されるPMとの一般的な関係を示す図である。 本発明による燃料噴射制御装置によって行われる動作を説明するための図である。 本発明による燃料噴射制御装置によって行われる、図4とは別の動作を説明するための図である。 本発明による燃料噴射制御装置によって行われる、図4および図5とは別の動作を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1に示す内燃機関(以下「エンジン」という)3は、車両(図示せず)に動力源として搭載された、4つの気筒(同図には1つのみ図示)3aを有する4サイクルタイプのディーゼルエンジンである。
エンジン3のピストン3bとシリンダヘッド3cの間には、気筒3aごとに、燃焼室3dが形成されている。また、シリンダヘッド3cには、気筒3aごとに、燃焼室3dに吸気を導入するための吸気管4が接続されるとともに、燃料噴射弁(以下「インジェクタ」という)5が、燃焼室3dに臨むように取り付けられている。
インジェクタ5は、燃焼室3dの天壁中央部に配置されており、コモンレールを介して、高圧ポンプおよび燃料タンク(いずれも図示せず)に順に接続されている。高圧ポンプは、燃料タンクの燃料を、高圧に昇圧した後、コモンレールを介してインジェクタ5に送り、インジェクタ5はこの燃料を燃焼室3dに噴射する。コモンレール内の燃料の圧力(以下「燃圧」という)PF、すなわち燃料の噴射圧力は、燃料噴射制御装置1の後述するECU2で高圧ポンプを制御することによって、制御されるとともに、コモンレールに設けられた燃圧センサ21によって検出され、その検出信号はECU2に出力される。また、インジェクタ5の開弁時間(燃料の噴射期間)および開弁タイミングは、ECU2によって制御され、それにより、燃料噴射量および噴射開始時期がそれぞれ制御される。
また、エンジン3のクランクシャフト3eには、クランク角センサ22が設けられている。クランク角センサ22は、磁気抵抗素子を有するタイプのものであり、クランクシャフト3eの回転に伴い、パルス信号であるCRK信号およびTDC信号をECU2に出力する。CRK信号は、所定のクランク角(例えば30゜)ごとに出力される。ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを求める。TDC信号は、各気筒3aのピストン3bが吸気行程開始時のTDC(上死点)(以下「吸気TDC」という)付近の所定クランク角度位置にあることを表す信号であり、4気筒4サイクルタイプの本例では、クランク角180゜ごとに出力される。また、ECU2は、TDC信号およびCRK信号に応じて、TDC信号を基準としたクランク角度位置を算出する。
さらに、前記吸気管4には、エアフローセンサ23と、燃焼室3dに吸入される吸入空気量を変更するためのスロットル弁(図示せず)が設けられている。このエアフローセンサ23は、例えば熱線式のものであり、吸入空気量GAIRを検出するとともに、その検出信号をECU2に出力する。このスロットル弁の開度は、ECU2によって変更され、それにより吸入空気量GAIRが制御される。
ECU2にはさらに、アクセル開度センサ24から、車両のアクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が出力される。ECU2は、算出されたエンジン回転数NEおよび検出されたアクセル開度APに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって、エンジン3に要求される要求トルクを算出する。ECU2による前述した高圧ポンプを介した燃圧PFの制御およびスロットル弁を介した吸入空気量GAIRの制御は、これらのエンジン回転数NEおよび要求トルクに応じて行われる。
ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMなどからなるマイクロコンピュータで構成されている。また、ECU2は、前述した各種のセンサ21〜24からの検出信号に応じて、エンジン3の運転状態を判別するとともに、判別した運転状態に応じ、ROMに記憶された制御プログラムに従って、エンジン3の燃料噴射制御処理を実行する。
図2は、この燃料噴射制御処理を示している。本処理は、前述したTDC信号の発生に同期して繰り返し実行される。まず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)では、エンジン回転数NE、検出された吸入空気量GAIRおよび燃圧PFに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって、噴射開始限界時期SOILMTと、それよりも遅い噴射終了限界時期EOILMTとを算出する。
これらの噴射開始限界時期SOILMTおよび噴射終了限界時期EOILMTは、前述した図3に示すPM低減噴射期間を規定するものであり、TDC信号を基準としたクランク角度位置(deg)に算出される。これにより、噴射開始限界時期SOILMTおよび噴射終了限界時期EOILMTは、そのタイミングが遅いほど、より遅角側の大きな値に算出される。
また、上記のマップでは、噴射開始限界時期SOILMTは、エンジン回転数NEが高いほど、より進角側の小さな値に設定されている。これは、エンジン回転数NEが高いほど、ピストン3bの移動速度が高く、それにより、ピストン3bの上面に付着する燃料の付着量が少なくなるためである。また、噴射終了限界時期EOILMTも、エンジン回転数NEが高いほど、より進角側の小さな値に設定されている。これは、エンジン回転数NEが高いほど、燃料の噴射が終了してから着火が行われるまでの時間が短くなり、それにより、燃料が十分に霧化されないためである。
さらに、上記のマップでは、吸入空気量GAIRが大きいことによりエンジン3の負荷が高いほど、噴射開始限界時期SOILMTはより遅角側の大きな値に、噴射終了限界時期EOILMTはより進角側の小さな値に、それぞれ設定されている。これにより、両者SOILMT,EOILMTで規定されるPM低減噴射期間は、吸入空気量GAIRが大きいほど、より短くなるように設定される。噴射開始限界時期SOILMTが上記のように設定されているのは、吸入空気量GAIRが大きいほど、インジェクタ5から噴射される燃料の噴射量が多くなり、それにより、ピストン3bの上面への燃料の付着量が多くなるためである。また、噴射終了限界時期EOILMTが上記のように設定されているのは、吸入空気量GAIRが大きいほど、燃料の噴射量が多くなり、それにより、燃料の霧化に必要な時間が長くなるためである。
次いで、インジェクタ5の開弁時間(msec)の目標値である目標噴射時間TIOBJを次のようにして算出する(ステップ2)。まず、エンジン回転数NEおよび吸入空気量GAIRに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって、基本噴射時間を算出する。このマップでは、基本噴射時間は、エンジン回転数NEが高いほど、また、吸入空気量GAIRが大きいほど、エンジン3のより大きな出力を得るために、より大きな値に設定されている。次いで、算出された基本噴射時間を燃圧PFに応じて補正することにより、目標噴射時間TIOBJを算出する。
次に、上記ステップ1および2でそれぞれ算出された噴射終了限界時期EOILMTおよび目標噴射時間TIOBJに基づいて、第1暫定噴射開始時期SOIT1を算出する(ステップ3)。この算出は次のようにして行われる。すなわち、まず、目標噴射時間TIOBJを、エンジン回転数NEに基づいてクランク角度(deg)に換算する。次いで、噴射終了限界時期EOILMTが、前述したようにTDC信号を基準として遅いほどより大きなクランク角度位置に算出されることから、この噴射終了限界時期EOILMTから、クランク角度に換算した目標噴射時間TIOBJを減算することによって、第1暫定噴射開始時期SOIT1を算出する。これにより、第1暫定噴射開始時期SOIT1は、目標噴射時間TIOBJで規定される量の燃料の噴射を噴射終了限界時期EOILMTに終了することが可能な燃料の噴射開始時期として、TDC信号を基準としたクランク角度位置に算出されるとともに、そのタイミングが遅いほど、より大きな値に算出される。
次いで、エンジン回転数NEおよび吸入空気量GAIRに応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって、設定噴射開始時期SOISETを算出する(ステップ4)。このマップでは、設定噴射開始時期SOISETは、今回の吸入空気量GAIRで表されるエンジン3の負荷に応じた所望の出力トルクが得られるような燃料の噴射開始時期に設定されている。また、設定噴射開始時期SOISETは、TDC信号を基準としたクランク角度位置で表され、そのタイミングが遅いほど、より大きくなる。
次に、上記ステップ3で算出された第1暫定噴射開始時期SOIT1が、ステップ4で算出された設定噴射開始時期SOISETよりも小さいか否かを判別する(ステップ5)。この答がYESで、SOIT1<SOISETのとき、すなわち、第1暫定噴射開始時期SOIT1が設定噴射開始時期SOISETよりも早いときには、第1暫定噴射開始時期SOIT1を第2暫定噴射開始時期SOIT2として設定する(ステップ6)。
一方、上記ステップ5の答がNOで、SOIT1≧SOISETのとき、すなわち、設定噴射開始時期SOISETおよび第1暫定噴射開始時期SOIT1が互いに同じタイミングであるとき、または、設定噴射開始時期SOISETが第1暫定噴射開始時期SOIT1よりも早いときには、設定噴射開始時期SOISETを第2暫定噴射開始時期SOIT2として設定する(ステップ7)。
上記ステップ6または7に続くステップ8では、設定された第2暫定噴射開始時期SOIT2が前記ステップ1で算出された噴射開始限界時期SOILMTよりも大きいか否かを判別する。この答がYESで、SOIT2>SOILMTのとき、すなわち、第2暫定噴射開始時期SOIT2が噴射開始限界時期SOILMTよりも遅いときには、第2暫定噴射開始時期SOIT2を目標噴射開始時期SOIOBJとして設定する(ステップ9)。
一方、上記ステップ8の答がNOで、SOIT2≦SOILMTのとき、すなわち、噴射開始限界時期SOILMTおよび第2暫定噴射開始時期SOIT2が互いに同じタイミングであるとき、または、噴射開始限界時期SOILMTが第2暫定噴射開始時期SOIT2よりも遅いときには、噴射開始限界時期SOILMTを目標噴射開始時期SOIOBJとして設定する(ステップ10)。
上記ステップ9または10に続くステップ11では、設定された目標噴射開始時期SOIOBJおよび目標噴射時間TIOBJに基づき、インジェクタ5の燃料の噴射動作を制御し、本処理を終了する。このステップ11の実行により、インジェクタ5による燃料の噴射が目標噴射開始時期SOIOBJから開始されるとともに、目標噴射時間TIOBJで規定される量の燃料がインジェクタ5から燃焼室3dに噴射される。
また、本実施形態における各種の要素と、本発明における各種の要素との対応関係は次のとおりである。すなわち、本実施形態におけるクランク角センサ22およびエアフローセンサ23が、本発明における運転状態検出手段に相当するとともに、本実施形態におけるECU2が、本発明における噴射限界時期算出手段、目標噴射期間算出手段、第1暫定噴射開始時期算出手段、運転状態検出手段、噴射開始時期設定手段、第2暫定噴射開始時期設定手段、目標噴射開始時期設定手段、および燃料噴射制御手段に相当する。また、本実施形態におけるエンジン回転数NEおよび吸入空気量GAIRが、本発明における内燃機関の運転状態に相当するとともに、本実施形態における目標噴射時間TIOBJが、本発明における目標噴射期間に相当する。
以上のように、本実施形態によれば、PM低減噴射期間を規定する噴射開始限界時期SOILMTおよび噴射終了限界時期EOILMTと、インジェクタ5から噴射すべき燃料の噴射期間である目標噴射時間TIOBJが算出されるとともに、目標噴射時間TIOBJで規定される量の燃料の噴射を噴射終了限界時期EOILMTに終了することが可能な燃料の噴射開始時期が、第1暫定噴射開始時期SOIT1として算出される。また、エンジン回転数NEおよび吸入空気量GAIRで表されるエンジン3の運転状態に応じて、設定噴射開始時期SOISETが算出されるとともに、算出された第1暫定噴射開始時期SOIT1および設定噴射開始時期SOISETのうちの早い方が、第2暫定噴射開始時期SOIT2として設定される。また、第1暫定噴射開始時期SOIT1および設定噴射開始時期SOISETが互いに同じタイミングであるときには、後者SOISETが第2暫定噴射開始時期SOIT2として設定される。
さらに、設定された第2暫定噴射開始時期SOIT2および噴射開始限界時期SOILMTのうちの遅い方が、インジェクタ5によって噴射すべき燃料の噴射開始時期である目標噴射開始時期SOIOBJとして設定される。また、第2暫定噴射開始時期SOIT2および噴射開始限界時期SOILMTが互いに同じタイミングであるときには、後者SOILMTが目標噴射開始時期SOIOBJとして設定される。そして、目標噴射開始時期SOIOBJおよび目標噴射時間TIOBJに基づいてインジェクタ5の燃料の噴射動作が制御され、それによりインジェクタ5の燃料噴射が目標噴射開始時期SOIOBJから開始されるとともに、目標噴射時間TIOBJで規定される量の燃料が噴射される。
以上により、燃料噴射制御装置1では、前述した図4〜図6を用いて説明した動作が同様にして行われる。したがって、図4に示すように、設定噴射開始時期SOISETが、第1暫定噴射開始時期SOIT1よりも早く且つ噴射開始限界時期SOILMTよりも遅いことによって、目標噴射開始時期SOIOBJとして用いられたときには、エンジン3の運転状態に応じた設定噴射開始時期SOISETから燃料の噴射が開始されることと、目標噴射時間TIOBJで規定される量の燃料がすべてエンジン3に供給されることから、エンジン3の所望の出力トルクを得ることができる。また、目標噴射時間TIOBJで規定される量の燃料をすべて、PM低減噴射期間において噴射することができるので、PMを低減することができる。
また、図5に示すように、第1暫定噴射開始時期SOIT1が、設定噴射開始時期SOISETよりも早く且つ噴射開始限界時期SOILMTよりも遅いことによって、目標噴射開始時期SOIOBJとして用いられたときには、目標噴射時間TIOBJで規定される量の燃料をすべて、PM低減噴射期間において噴射することができるので、目標噴射開始時期SOIOBJを設定噴射開始時期SOISETに設定した場合と比較して、PMを低減することができる。また、目標噴射時間TIOBJで規定される量の燃料をすべてエンジン3に供給できることに加え、目標噴射開始時期SOIOBJを、噴射開始限界時期SOILMTに設定した場合と比較して、設定噴射開始時期SOISETに近いタイミングに設定できるので、そのときのエンジン3の運転状態に見合った出力トルクを得ることができる。
さらに、図6に示すように、第1暫定噴射開始時期SOIT1が設定噴射開始時期SOISETおよび噴射開始限界時期SOILMTのいずれよりも早いことによって、噴射開始限界時期SOILMTが目標噴射開始時期SOIOBJとして用いられたときには、目標噴射時間TIOBJで規定される所望の量の燃料をすべてエンジン3に供給することができる。また、燃料の噴射が噴射開始限界時期SOILMTよりも早く開始されることがないので、前述した図3から明らかなように、PMが大きく増大するのを防止できる。さらに、目標噴射開始時期SOIOBJを設定噴射開始時期SOISETに設定した場合と比較して、噴射終了時期を早めることができるので、その分、PMを低減することができる。
また、図4〜図6はいずれも、設定噴射開始時期SOISETがPM低減噴射期間内にある場合の動作例であるが、燃料噴射制御装置1によれば、設定噴射開始時期SOISETがPM低減噴射期間外にある場合にも、上述した効果を同様に得ることができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、噴射開始限界時期SOILMT、噴射終了限界時期EOILMT、第1暫定噴射開始時期SOIT1および設定噴射開始時期SOISETを、TDC信号を基準としたクランク角度位置で規定しているが、これ以外を基準としてもよい。あるいは、これらのパラメータSOILMT、EOILMT、SOIT1およびSOISETを、クランク角度位置ではなく、例えばTDC信号の発生時からの経過時間で規定してもよい。
また、実施形態では、エンジン3の運転状態として、エンジン回転数NEおよび吸入空気量GAIRを用いているが、エンジン3の運転状態を表すとともに、設定噴射開始時期SOISETの設定に適したパラメータであれば、これらに代えて、またはこれらとともに、例えばエンジン3に要求される要求トルクを用いてもよい。さらに、実施形態では、目標噴射時間TIOBJを、時間(msec)で規定しているが、クランク角度(deg)で規定してもよい。また、実施形態では、図2のフローチャートから明らかなように、噴射開始限界時期SOILMT、噴射終了限界時期EOILMT、目標噴射時間TIOBJ、および設定噴射開始時期SOISETを、この順に算出しているが、これらのパラメータは互いに独立して算出することができるので、それらの算出の順序は、これに限らず、任意である。
さらに、実施形態は、本発明による燃料噴射制御装置を、車両用のディーゼルエンジンであるエンジン3に適用した例であるが、燃料噴射制御装置は、これに限らず、ガソリンエンジンや、LPGエンジン、クランク軸が鉛直方向に配置された船外機などのような船舶推進機用エンジンなど、産業用の各種の内燃機関に適用可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
1 燃料噴射制御装置
2 ECU(噴射限界時期算出手段、目標噴射期間算出手段、第1暫定噴射開 始時期算出手段、運転状態検出手段、噴射開始時期設定手段、第2暫定噴 射開始時期設定手段、目標噴射開始時期設定手段、燃料噴射制御手段)
3 エンジン
3d 燃焼室
5 インジェクタ
22 クランク角センサ(運転状態検出手段)
23 エアフローセンサ(運転状態検出手段)
NE エンジン回転数(内燃機関の運転状態)
GAIR 吸入空気量(内燃機関の運転状態)
SOILMT 噴射開始限界時期
EOILMT 噴射終了限界時期
TIOBJ 目標噴射時間(目標噴射期間)
SOIT1 第1暫定噴射開始時期
SOISET 設定噴射開始時期
SOIT2 第2暫定噴射開始時期
SOIOBJ 目標噴射開始時期

Claims (6)

  1. 内燃機関の燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記噴射された燃料の燃焼に伴って生成されるPMを低減可能な燃料の噴射期間を規定する噴射開始限界時期および噴射終了限界時期を算出する噴射限界時期算出手段と、
    前記燃料噴射弁から噴射すべき燃料の噴射期間である目標噴射期間を算出する目標噴射期間算出手段と、
    前記算出された噴射終了限界時期および目標噴射期間に基づいて、前記目標噴射期間で規定される量の燃料の噴射を前記噴射終了限界時期に終了することが可能な燃料の噴射開始時期を、第1暫定噴射開始時期として算出する第1暫定噴射開始時期算出手段と、
    前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    当該検出された内燃機関の運転状態に応じて設定噴射開始時期を設定する噴射開始時期設定手段と、
    前記算出された第1暫定噴射開始時期および前記設定された設定噴射開始時期のうちの早い方を、第2暫定噴射開始時期として設定する第2暫定噴射開始時期設定手段と、
    当該設定された第2暫定噴射開始時期および前記噴射開始限界時期のうちの遅い方を、前記燃料噴射弁によって噴射すべき燃料の噴射開始時期である目標噴射開始時期として設定する目標噴射開始時期設定手段と、
    前記目標噴射期間および前記目標噴射開始時期に基づいて前記燃料噴射弁による燃料の噴射動作を制御する燃料噴射制御手段と、を備え、
    前記目標噴射開始時期として前記噴射開始限界時期が設定された場合において、前記目標噴射期間および前記目標噴射開始時期で規定される燃料の噴射終了時期が前記噴射終了限界時期よりも遅いときには、前記目標噴射期間および前記目標噴射開始時期に基づく前記燃料噴射弁による燃料の噴射動作が許容されることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 燃料噴射弁による燃焼室への燃料の噴射動作を制御するための内燃機関の燃料噴射制御方法であって、
    燃料の燃焼に伴って生成されるPMを低減可能な燃料の噴射期間を規定する噴射開始限界時期および噴射終了限界時期を算出し、
    前記燃料噴射弁から噴射すべき燃料の噴射期間である目標噴射期間を算出し、
    前記算出された噴射終了限界時期および目標噴射期間に基づいて、前記目標噴射期間で規定される量の燃料の噴射を前記噴射終了限界時期に終了することが可能な燃料の噴射開始時期を、第1暫定噴射開始時期として算出し、
    前記内燃機関の運転状態を検出し、
    当該検出された内燃機関の運転状態に応じて設定噴射開始時期を設定し、
    前記算出された第1暫定噴射開始時期および前記設定された設定噴射開始時期のうちの早い方を、第2暫定噴射開始時期として設定し、
    当該設定された第2暫定噴射開始時期および前記噴射開始限界時期のうちの遅い方を、前記燃料噴射弁によって噴射すべき燃料の噴射開始時期である目標噴射開始時期として設定し、
    前記目標噴射期間および前記目標噴射開始時期に基づいて前記燃料噴射弁による燃料の噴射動作を制御し、
    前記目標噴射開始時期として前記噴射開始限界時期を設定した場合において、前記目標噴射期間および前記目標噴射開始時期で規定される燃料の噴射終了時期が前記噴射終了限界時期よりも遅いときには、前記目標噴射期間および前記目標噴射開始時期に基づく前記燃料噴射弁による燃料の噴射動作を許容することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御方法。
  3. 前記噴射開始限界時期は、前記内燃機関の回転数が高いほど、より進角側の小さな値に算出されることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置または請求項2に記載の内燃機関の燃料噴射制御方法。
  4. 前記噴射終了限界時期は、前記内燃機関の回転数が高いほど、より進角側の小さな値に算出されることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置または燃料噴射制御方法。
  5. 前記噴射開始限界時期は、前記内燃機関の負荷が高いほど、より遅角側の大きな値に算出されることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置または燃料噴射制御方法。
  6. 前記噴射終了限界時期は、前記内燃機関の負荷が高いほど、より進角側の小さな値に算出されることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置または燃料噴射制御方法。
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