JP5732316B2 - 横編機の複合針 - Google Patents

横編機の複合針 Download PDF

Info

Publication number
JP5732316B2
JP5732316B2 JP2011112880A JP2011112880A JP5732316B2 JP 5732316 B2 JP5732316 B2 JP 5732316B2 JP 2011112880 A JP2011112880 A JP 2011112880A JP 2011112880 A JP2011112880 A JP 2011112880A JP 5732316 B2 JP5732316 B2 JP 5732316B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
needle
opening
groove
closing body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011112880A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012021252A (ja
Inventor
稔 薗村
稔 薗村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shima Seiki Manufacturing Ltd
Original Assignee
Shima Seiki Manufacturing Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shima Seiki Manufacturing Ltd filed Critical Shima Seiki Manufacturing Ltd
Priority to JP2011112880A priority Critical patent/JP5732316B2/ja
Publication of JP2012021252A publication Critical patent/JP2012021252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5732316B2 publication Critical patent/JP5732316B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B35/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, knitting machines, not otherwise provided for
    • D04B35/02Knitting tools or instruments not provided for in group D04B15/00 or D04B27/00
    • D04B35/06Sliding-tongue needles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Knitting Machines (AREA)

Description

本発明は、横編機の針床に形成される針溝に収容され、フックをスライダーで開閉する複合針に関する。
従来から、横編機では、針床に多数の針溝を形成し、各針溝に収容される編針を、前端のフックが針床端部の歯口に進退するように駆動して、歯口でフックに供給される編糸で編地を編成している。編針としては、べら針や複合針が使用される。フックをスライダーで開閉する複合針を使用すると、べら針と比較して、フックを開閉するために編針として行う進退ストロークを低減することができる(たとえば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1などに開示されているような、従来からの複合針に使用するスライダー1の部分的な構成を示す。図7(a)はスライダー1の平面構成、図7(b)はスライダー1の正面構成、図7(c)はスライダー1の基体5の正面構成、図7(d)は図7(c)の切断面線D−Dから見た断面構成、図7(e)はスライダー1の結合部6の構成を、それぞれ示す。
なお、スライダー1を含む複合針は、針床に形成される針溝に収容され、針溝内を図の左右方向に移動する。針床は、図では右方となる側で歯口に臨み、歯口側が高く、歯口から離れると低くなるように傾斜しているけれども、図示は水平な状態で行う。本明細書で、針溝内での方向を示す場合、横方向に関して、歯口側である図の右方を前、歯口から離れる図の左方を後にそれぞれ対応させ、縦方向に関して、図の上下をそのまま対応させる。
スライダー1は、図7(b)では斜線を施して示す開閉体2を二枚のブレード3,4で形成し、開閉体2と基体5とを結合部6で結合して形成される。各ブレード3,4は、前部にタング部3a,4aをそれぞれ有し、下部が図示を省略している針本体に形成されるスライダー溝に収容され、スライダー溝内で相対的に前後に移動して、タング部3a,4aでフックを開閉する。ブレード3,4には、タング部3a,4aに続き、針本体に対する後退時に、スライダー溝の側壁からの案内で、スライダー溝内からの浮上を抑えるためのガイド部3b,4bが形成されている(たとえば、特許文献2参照)。ブレード3,4の後部の尾部3c,4cは、中心線1aに関して線対称ではなく、一方のブレード3の尾部3cは、針溝の側壁に弾発的に摺接して摺動抵抗となるように、側方に膨らんでいる。尾部3c,4cの前方からは結合バット3d,4dが立設される。結合バット3d,4d付近では、ブレード3,4間が隙間なく接触する。結合バット3d,4dよりも前方には、離反曲げ部3e,4eが設けられ、離反曲げ部3e,4eの前方では、ブレード3,4間に隙間が生じる。離反曲げ部3e,4eとガイド部3b,4bとの間からは、係合突起3f,4fが立設される。ブレード3の尾部3cは、結合バット3dよりも後方で、外側方に膨らんでいる。
図7(c)は、基体5について、後半部分を部分的に短縮している状態で示す。基体5の下方には、摺接腕5aが形成される。摺接腕5aの底面は、針本体に対するスライダー1の相対移動の際に、針本体の尾部上面に設けられる摺接面に摺接する。摺接腕5aの一側面には、結合溝5bが形成され、ブレード3,4の尾部3c,4cが嵌合する。結合溝5bの上部には、透孔5cが形成され、ブレード3,4の結合バット3d,4dが嵌合する。基体5の後半部分からは、バット5d,5eが立設され、針床に臨みながら移動するキャリッジに搭載されるカムから駆動力を受けることができる。基体5の前部には、ブレード3,4の係合突起3f,4fを係合させて、ブレード3,4の振れ止めを行う係合凹部5fが形成されている。
図7(e)に示すように、ブレード3,4と基体5との結合部6では、摺接腕5aの結合溝5bに尾部3c,4cを収容した状態で、結合バット3d,4dを透孔5cに嵌合させ、かしめなどで固定部6a,6b,6cを形成して、ブレード3,4と基体5とを、相互に固定される状態で組合せている。
特許第2946323号公報 特許第3577038号公報
図7に示すブレード3,4は、前部のタング部3a,4aから後部の尾部3c,4dまでが大略的に直線形状であるので、前後方向が長くなってしまう。また、結合部6では、二枚のブレード3,4と基体5とを精度良く結合させる必要があるけれども、尾部3c,4cや結合バット3d,4dに対し、これらが嵌合する結合溝5bや透孔5cは、わずかに大きく形成される。このために、尾部3c,4cや結合バット3d,4dを結合溝5bや透孔5cに嵌合させた後で、改めて位置決めして固定する作業を行う必要がある。位置決めは、たとえば、尾部3c,4cの上面を、結合溝5bの上壁面に当接させて行う。
しかしながら、尾部3c,4cの下面が結合溝5b内に収容されている状態では、尾部3c,4cに真下から位置決め用の上向きの力を加えることができない。位置決め用の上向きの力は、たとえば、離反曲げ部3e,4eの前方となる横に離れた位置から加える必要があるので、精度良い位置決めが困難となる。ブレード3,4の前方は、針本体に対する相対移動の際に、スライダー溝の底面に形成される凹凸がカムとなって揺動する。この揺動で、結合部6には大きな曲げモーメントが印加され、結合を外してしまうおそれがあるので、固定部6a,6b,6cでは、かしめなどで強固に固定する必要がある。
本発明の目的は、開閉体と基体との結合の際の位置決めが容易で、結合部には大きな力が印加されにくい、横編機の複合針を提供することである。
本発明は、横編機の針床に形成される針溝に収容され、前部にフックを有する針本体と、フックを開閉するタングを前部に有して、針本体に対する相対移動が可能なスライダーとが組合わされ、
スライダーは、針溝内で下方に配置され、前部にタングを有する開閉体と、針溝内で上方に配置され、前部が開閉体の後部に結合される基体とを備える、
横編機の複合針において、
スライダーの開閉体の後部は、上下二段に形成され、下段は前部のタング側に連なり、上段は下段の上方で前方に延びる形状に形成され、
スライダーの基体は、一側方の側面に開閉体の後部の上段に対応する長さの溝を有し、
スライダーの開閉体と基体との結合は、基体の溝に開閉体の後部の上段を嵌合させて行われる、
ことを特徴とする横編機の複合針である。
また本発明で、前記スライダーの開閉体の上段は、前記下段に対して、前記スライダーの基体の一側方に位置がずれるようなオフセットを有する、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記スライダーの開閉体の上段は、前記スライダーの基体の一側方に、前記針溝の側壁に摺接して、スライダーが針溝内で摺動する際に摺動抵抗を発生する抵抗部を有する、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記スライダーの開閉体は、二枚のブレードに分けて形成される、
ことを特徴とする。
本発明によれば、スライダーの開閉体の後部は、上下二段に形成される。下段は、前部のタング側に連なり、上段は、下段の上方で前方に延びる形状に形成される。開閉体の上段は、基体の一側方の側面に形成される溝に嵌合し、開閉体と基体との結合が行われる。溝に嵌合される上段の位置決めは、下段に上向きの力を印加することによって、真下の方向から容易に行うことができる。開閉体と基体とが結合されている状態で、開閉体の前方が針本体のスライダー溝の底面などから上向きの力を受けて揺動しても、下段が撓んで吸収するので、結合部には大きな力が印加されにくいようにすることができる。
また本発明によれば、スライダーの開閉体の上段は、基体の一側方に位置がずれるようなオフセットを有するので、基体側面に形成する溝の深さを浅くし、基体の強度を保つことが容易となる。
また本発明によれば、スライダーの基体の溝に嵌合する開閉体の後部の上段に摺動抵抗を発生する抵抗部を有するので、摺動抵抗を得るために別の部品等を使用する必要がなく、複合針の構成を簡略化することができる。
また本発明によれば、スライダーの開閉体を二枚のブレードに分けて形成しても、基体と精度良く組合わせて、結合させることができる。
図1は、本発明の一実施例としての複合針10およびスライダー11の構成を示す、部分的な正面図である。 図2は、図1のスライダー11に使用する基体15の部分的な平面図および正面図、ならびにブレード13,14の平面図、正面図および左端面図である。 図3は、図1のスライダー11の部分的な平面図、およびその切断面線B−Bから見た断面図である。 図4は、本発明の他の実施例としての複合針に使用するスライダー21の構成を示す部分的な平面図および正面図である。 図5は、図4のスライダー21に使用する基体25、ブレード23,24および摺動抵抗片29の平面図および正面図である。 図6は、図4のスライダー21で、基体25とブレード23,24および摺動抵抗片27との結合部分の構成を示す部分的な正面図である。 図7は、従来から複合針に使用されているスライダー1の部分的な平面図および正面図、基体5の正面図および断面図、ならびに結合部6の構成を示す部分的な正面図である。
以下、図1では、本発明の一実施例としての複合針10およびスライダー11の構成を示す。図2では、図1のスライダー11に使用する基体15およびブレード13,14の構成を示す。図3では、図1のスライダー11に使用するブレード13,14の結合部16での構成を示す。図4では、本発明の他の実施例としての複合針に使用するスライダー21の構成を示す。図5では、図4のスライダー21に使用する基体25、ブレード23,24および摺動抵抗片29の構成を示す。図6では、図4のスライダー21で、基体25とブレード23,24および摺動抵抗片29の結合部26の構成を示す。
図1〜図6の説明では、これらのうちで先に説明した部分、または図7で説明した部分と対応する部分について、同一の参照符を付して、重複する説明を省略する場合がある。また、説明対象の図面には記載されていない部分について、先に説明してある参照符を付して言及する場合がある。また、図1および図4(a)では、図7(b)と同様に、スライダー11,21の開閉体12,22を、それぞれ斜線を施して示す。
図1(a)は複合針10としての主要部分の構成を示し、図1(b)はスライダー11の構成を示す。複合針10は、図示を省略している横編機の針床に形成される針溝に収容され、スライダー11は、開閉体12を、弾性を有する金属板などによる二枚のブレード13,14で形成する。針本体17の前部のフック17aをスライダー11のタング部13a,14aで開閉する。基体15は、摺接腕15aの底面を針本体17の尾部17bの上面に摺接させながら、針本体17に対して相対的に移動することができる。尾部17bには、結合凹部17cも設けられ、ニードルジャック18の前部の凸部18aが嵌合して、針本体17とニードルジャック18とが連結されている。ニードルジャック18の後部には、駆動用のバットなどが設けられているけれども、図示を省略する。
複合針10では、ニードルジャック18の前部を薄肉状にして、針本体17とニードルジャック18との連結部が針溝内で厚み方向の一部を一側方側で占めるに留め、他側方側には基体15の摺接腕15aの底面との摺接面を確保している。このような針本体17とニードルジャック18との連結部を、厚み方向で、スライダー11と針本体17との摺接部に並べる構成によって、複合針10として必要な全長を短縮することができる。スライダー11と針本体17との摺接部は、針本体17とニードルジャック18との連結部に
幅方向で並ぶようにするのではなく、連結部の前方となるように、前後の方向に分けることもできる。
ブレード13,14は、前部のタング部13a,14aの先端がフック17aの鉤部の先端に当接することで、フック17aを閉じる。二枚のブレード13,14の前部に形成するタング部13a,14aは、フック17aの両側に分れて、フック17aを超えて歯口に進出させることもできる。ブレード13,14の下部は、針本体17の上面に形成されるスライダー溝17d内に収容される。図1(b)に示すブレード13,14のガイド部13b,14bは、図7のガイド部3b,4bと同様な機能を有する。図1(a)に示すように、スライダー溝17d内でブレード13,14を最も後退させると、ガイド部13b,14bは、スライダー溝17dの側壁に形成されるガイド部押え17eで下方に押えられる状態まで案内される。
ブレード13,14の後部は、前部のタング部13a,14aやガイド部13b,14bに大略的に直線状に連なる下段13c,14cを含んで、大略的にU字状に折返される二段形状を有する。すなわち、下段13c,14cの後端では、接続部13d,14dを介して、前方に延びる上段13e,14eに接続される。ブレード13,14の後部を二段形状にすることによって、ブレード13,14の前後の長さを短縮することができる。接続部13d,14dと上段13e,14eとは、基体15に対して結合部16を形成するために使用される。
結合部16は、図7のスライダー1のように下部の摺接腕5aにではなく、基体15の一側面に形成する結合溝15bに設ける。結合溝15bは、一定の深さの区間を、上段13e,14eの長さに対応して形成する。結合溝15bの幅は、上段13e,14eの幅よりもわずかに大きくなるようにしておく。結合溝15bの後端側の下方には当接面15cを設け、上段13e,14eを結合溝15bに嵌合させる際に、接続部13d,14dの後端を当接させて、前後方向の位置決めを行う。上下方向の位置決めは、上段13e,14eの上面を結合溝15bの上側壁に当接させて行う。この位置決めに必要な上方への力は、真下の下段13c,14cに直接作用させることができるので、位置決めを容易に行うことができる。前後の移動でブレード13,14の前方が針本体17のスライダー溝17dの底面などから揺動させるために上向きの力を受けても、下段13c,14cが撓んで吸収するので、結合部16は大きな力を受けないようにすることができる。ブレード13,14が基体15の結合溝15bに対して位置決めされた状態で、かしめなどで結合溝15bの下部と上部とに固定部16a,16bをそれぞれ形成し、結合部16を固定する。
基体15の後部には、図7の基体5のバット5d,5eと同様に、駆動用のバットが設けられるけれども、バット5dに対応するバットは図示を省略し、バット5eに対応するバット15eのみ示す。基体15の前部には、ブレード13,14の係合突起13f,14fと係合して、振れ止めを行うための係合凹部15fも設けられる。
図2(a)に示す基体15の結合溝15bには、図2(b)に示すブレード14の上段14e、および図2(c)に示すブレード13の上段13eをそれぞれ嵌合させる。嵌合時の位置決めを容易にするために、上段13e,14eの上面には、前後の端部からわずかに突出する当接部13g,13h;14g,14hをそれぞれ設けている。当接部13g,13h;14g,14hを設けることによって、結合溝15bの上壁面に前後二点で当接させる位置決めを、容易に行うことができる。
図2(b)に示すように、上段14eを結合溝15bの奥側に嵌合させるブレード14では、針溝の幅方向の中心よりも他側方側に位置する下段14cに対して、上段14eが針溝の幅方向の一側方寄りに位置するように、接続部14dにはオフセットを設けている。これによって、結合溝15bの深さを浅くすることができ、結合溝15bを形成する部分で基体15の強度低下を避けることができる。
図2(c)に示すように、上段13eを結合溝15bの手前側に嵌合させるブレード13では、ブレード14のようなオフセットは設けないけれども、上段13eの中間部分を手前側に膨らむように湾曲させて、針溝の側壁に当接させる。スライダー11が針溝に対して摺動移動する際に、上段13eは、針溝の側壁に摺接して、摺動抵抗を発生する抵抗部として機能することができる。ブレード13の上段13eが抵抗部を有するので、摺動抵抗を得るために別の部品等を使用する必要がなく、複合針10の構成を簡略化することができる。上段13eに抵抗部を設けることで、基体15の上部に設けるバットが駆動力を受けてスライダー11を前後に移動させる際受ける摺動抵抗を、バットとの高低差が小さい状態で付与することができる。図7のように、基体5の下方の摺接腕5aで摺動抵抗を付与する場合に比較して、バットを前後に駆動するのに伴って発生する回転モーメントを小さくすることができる。
ブレード13,14とは別体で抵抗部を形成するような場合は、ブレード13の上段13eを湾曲させて抵抗部を設ける必要はなく、上段13e,14eは結合部16に必要な長さを有していればよく、短縮することができる。また、上段13eが湾曲していなければ、固定部16a,16bの位置を変えることができる。別体で形成する抵抗部は、上段13e,14eから前後に延長した位置に設ければ、バットとの高低差を、実施例と同様に小さくすることができる。別体で形成する抵抗部は、図7と同様に、基体5の摺接腕5aなどに設けることもできる。
図3は、ブレード14の接続部14dに設けるオフセットについて、スライダー11の幅方向の中心線11aとともに示す。図3(a)に示す基体15の結合溝15bに嵌合されるブレード13,14の上段13e,14eは、切断面線B−Bの位置で、図3(b)に示すように隙間なく当接している。一側方側のブレード13では、少なくとも接続部13dで、下段13cと上段13eとが幅方向に対して同じ位置を占めている。他側方側のブレード14では、下段14cと上段14eとは、幅方向に対して異なる位置を占めるように、接続部14dにオフセットが設けられている。下段13c,14cは、中心線11aの両側に、間隔をあけて線対称に配置される。ただし、基体15に設ける結合溝15bを深くし、上段13e,14e間にスペーサーを挟むようにすれば、ブレード14の接続部14dにオフセットを設けなくてもよい。
以上で説明した実施例では、開閉体12を二枚のブレード13,14で形成しているので、タング部13a,14aをフック17aよりも歯口に進出させて、目移しなどに利用させることができる。しかしながら、開閉体12を単一の部材で形成し、タング部はフック17aの開閉のみに利用する場合も、開閉体12と基体15との結合に本発明を適用すれば、前後の長さを短縮し、位置決めを容易に行い、開閉体12の前部が進退する際にスライダー溝17dの底面から力を受けても、結合部16では力を受けにくくすることができる。
以下、図4〜図6に示す本発明の他の実施例では、図1〜図3に示す実施例と異なる点を中心として説明し、基本的に同等の点は説明を省略する場合がある。なお、同等の部分には、1位の数値以下同一となる参照符を付して示す。
図4に示す、本発明の他の実施例としての複合針に使用するスライダー21は、開閉体22を、弾性を有する金属板などによる二枚のブレード23,24および摺動抵抗片29で形成する。ブレード23,24の接続部23d,24dには、オフセットは設けられていない。ブレード23,24の上段23e,24eの長さはブレード13,14の上段13e,14eの長さよりも短くなり、結合部26は短縮することができる。基体25に設ける結合溝25bは、短縮された結合部26の長さに対応して、上段24eの長さ以上で形成されていればよい。結合溝25bよりも前方には、結合溝25bよりも浅く、摺動抵抗片29を収容可能な長さを有する収容溝25jが形成されている。
図5は、図4のスライダー21に使用する基体25を(a)、ブレード24を(b),摺動抵抗片29を(c)、ブレード23を(d)でそれぞれ示す。摺動抵抗片29は、側方に湾曲する抵抗部29aと支持部29bとを有する。支持部29bは、開閉体22を形成する際に、ブレード23とブレード24との間に挟まれる。
図6は、図4のスライダー21で、基体25とブレード23,24および摺動抵抗片29を重ねて固定する結合部26の構成を、(a)では結合状態、(b)では非結合状態としてそれぞれ示す。なお、上段23e,24eの前端付近の下部には、当接部23g,24gがわずかに突出するように設けられる。
非結合状態でも、下段23c,24cの接続部23d,24d寄りの位置と前方とにそれぞれ設ける当接部23h,24hおよび当接部23i,24iと基体25の当接部25h,25iとをそれぞれ当接させることができる。しかしながら、上段23e,24eは1度よりも小さい角度で前方に下がるように傾斜しており、当接部23g,24gは結合溝25bの下部壁面よりも下方に突出する。上段23e,24eを結合溝25bに嵌合させるためには、当接部23g,24gをわずかに持上げるように弾性変形させればよい。
結合状態では、わずかに弾性変形した上段23e,24eが結合溝25bに嵌合し、当接部23g,24gは、結合溝25bの下部壁面の当接部25gに当接する。下段の当接部23h,24hおよび23i,24iと基体25の当接部25h,25iとの当接は維持される。前後方向で、当接部23g,24gの位置から当接部23h,24hの位置までの距離と当接部23i,24iの位置までの距離とはほぼ等しい。ブレード23,24は、基体25の3箇所の当接部25g,25h,25iからの支持で、上下方向の安定した位置決めがなされる。位置決めが安定しているので、結合部26で、固定部26a,26bをかしめてブレード23,24および摺動抵抗片29を固定する際にも、ブレード23,24が回転してタング部23a,24a側が下がるような事態を避けることができる。
10 複合針
11,21 スライダー
12,22 開閉体
13,14,23,24 ブレード
13a,14a,23a,24a タング部
13c,14c,23c,24c 下段
13d,14d,23d,24d 接続部
13e,14e,23e,24e 上段
13g,13h,14g,14h,23g,23h,23i,24g,24h,24i,25g,25h,25i 当接部
15,25 基体
15b,25b 結合溝
15c,25c 当接面
16,26 結合部
16a,16b,26a,26b 固定部
17 針本体
17a フック
17d スライダー溝
25j 収容溝
29 摺動抵抗片

Claims (4)

  1. 横編機の針床に形成される針溝に収容され、前部にフックを有する針本体と、フックを開閉するタングを前部に有して、針本体に対する相対移動が可能なスライダーとが組合わされ、
    スライダーは、針溝内で下方に配置され、前部にタングを有する開閉体と、針溝内で上方に配置され、前部が開閉体の後部に結合される基体とを備える、
    横編機の複合針において、
    スライダーの開閉体の後部は、上下二段に形成され、下段は前部のタング側に連なり、上段は下段の上方で前方に延びる形状に形成され、
    スライダーの基体は、一側方の側面に開閉体の後部の上段に対応する長さの溝を有し、
    スライダーの開閉体と基体との結合は、基体の溝に開閉体の後部の上段を嵌合させて行われる、
    ことを特徴とする横編機の複合針。
  2. 前記スライダーの開閉体の上段は、前記下段に対して、前記スライダーの基体の一側方に位置がずれるようなオフセットを有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の横編機の複合針。
  3. 前記スライダーの開閉体の上段は、前記スライダーの基体の一側方に、前記針溝の側壁に摺接して、スライダーが針溝内で摺動する際に摺動抵抗を発生する抵抗部を有する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の横編機の複合針。
  4. 前記スライダーの開閉体は、二枚のブレードに分けて形成される、
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載の横編機の複合針。
JP2011112880A 2010-06-18 2011-05-19 横編機の複合針 Active JP5732316B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011112880A JP5732316B2 (ja) 2010-06-18 2011-05-19 横編機の複合針

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010139815 2010-06-18
JP2010139815 2010-06-18
JP2011112880A JP5732316B2 (ja) 2010-06-18 2011-05-19 横編機の複合針

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012021252A JP2012021252A (ja) 2012-02-02
JP5732316B2 true JP5732316B2 (ja) 2015-06-10

Family

ID=44654560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011112880A Active JP5732316B2 (ja) 2010-06-18 2011-05-19 横編機の複合針

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP2397590B1 (ja)
JP (1) JP5732316B2 (ja)
KR (1) KR101537938B1 (ja)
CN (1) CN102286843B (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103334223A (zh) * 2013-07-04 2013-10-02 宁波慈星股份有限公司 一种用于横编机的织针
ITBS20130172A1 (it) * 2013-11-21 2015-05-22 Santoni & C Spa Dispositivo di comando per una macchina tessile
DE102014115345B4 (de) * 2014-10-21 2019-04-25 Groz-Beckert Kg Maschinenstricknadel, Anordnung zur Maschenbildung sowie Verwendung dieser Anordnung in einer Strickmaschine
JP6718856B2 (ja) * 2017-12-14 2020-07-08 株式会社島精機製作所 複合針
EP3597807B1 (de) * 2018-07-18 2021-02-24 Groz-Beckert KG Maschinenstrickwerkzeug, insbesondere maschinenstricknadel
CN109750413B (zh) * 2019-02-28 2023-09-29 宁波慈星股份有限公司 一种用于横机的复合针
CN109706615B (zh) * 2019-02-28 2023-09-29 宁波慈星股份有限公司 一种横机中的复合针
CN110438655B (zh) * 2019-08-13 2024-04-02 宁波慈星股份有限公司 一种横机的复合针
EP3904578A1 (de) * 2020-04-29 2021-11-03 Groz-Beckert KG Schiebernadel für strickmaschinen

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4100931A1 (de) * 1991-01-15 1992-07-16 Groz & Soehne Theodor Schiebernadel, insbesondere fuer strickmaschinen
JP2946323B2 (ja) * 1997-05-01 1999-09-06 株式会社島精機製作所 横編機の複合針
JP3538730B2 (ja) * 1999-05-19 2004-06-14 株式会社島精機製作所 複合編成針
JP2001032154A (ja) * 1999-07-15 2001-02-06 Shima Seiki Mfg Ltd 編機用複合針
TW477845B (en) * 1999-10-27 2002-03-01 Shima Seiki Mfg Guide mechanism of knitting member and compound needle assembling the guide mechanism therein
FR2821093B1 (fr) * 2001-02-20 2003-05-09 Steiger S A C Atel Const Aiguille a coulisse pour machine a tricoter
JP3983737B2 (ja) * 2001-08-24 2007-09-26 株式会社島精機製作所 編機の複合針
EP1574610B1 (en) * 2002-12-20 2010-07-28 Shima Seiki Manufacturing, Ltd. Compound needle
JP5057674B2 (ja) * 2006-02-28 2012-10-24 株式会社島精機製作所 横編機の編出し装置
DE102007039973C5 (de) * 2007-08-23 2017-11-02 Hugo Kern Und Liebers Gmbh & Co. Kg Platinen- Und Federnfabrik Strick- oder Kettenwirkmaschine zur Maschenstoffherstellung mit zugehörigen Schwinggliednadeln

Also Published As

Publication number Publication date
CN102286843B (zh) 2014-07-09
EP2397590B1 (en) 2014-10-01
KR20110138156A (ko) 2011-12-26
CN102286843A (zh) 2011-12-21
EP2397590A3 (en) 2012-11-14
EP2397590A2 (en) 2011-12-21
KR101537938B1 (ko) 2015-07-20
JP2012021252A (ja) 2012-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5732316B2 (ja) 横編機の複合針
US9511653B2 (en) Vehicle sunroof device
JP5525344B2 (ja) 横編機の複合針
CN108748833A (zh) 一种制备鞋底的制鞋机
JP2019023379A (ja) ロック装置
JP2019163022A (ja) シートスライド装置
JP5772729B2 (ja) レバー式コネクタ
JP5551024B2 (ja) 電子機器用スライド装置
JP6391226B2 (ja) ロック装置
CN109753115B (zh) 连动机构及电子装置
JP5766430B2 (ja) 横編機の複合針
JP2014196586A (ja) 可動シンカーを備える横編機
JP2013241698A (ja) 横編機の複合針
JP2020138654A (ja) サンルーフ装置
JP2008267111A (ja) 施錠確認表示機能付き鍵
JP2012246718A (ja) 自動車用ウインドガラスの昇降装置
JP4689465B2 (ja) ロック装置
JP5418920B2 (ja) 編機用機能素子
JP2013116683A (ja) カバー部材の固定構造
JP6301144B2 (ja) ロック装置
JP2014065987A (ja) 横編機の複合針
JP3107680U (ja) 施錠ユニット、ドアセットおよび袖壁構造
JP2020138655A (ja) サンルーフ装置
JP4390658B2 (ja) 車両用グローブボックス
JP2006077475A (ja) 施錠ユニット、ドアセットおよび袖壁構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5732316

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150