JP2014065987A - 横編機の複合針 - Google Patents
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Abstract
【課題】 後工程で強固に固定する必要のない、横編機の複合針を提供する。
【解決手段】 スライダー基体5と二枚のブレード6,7との組合範囲の前端の前係合部2aでは、スリット部5aに突起部6a,7aを受け入れる。中間の中係合部2bでは、凸部5bと凹部6b,7bとが対峙して、凸部5bの先端部に設けた溝55eに凹部6b,7bを収容して係合する。組合せ範囲の後端の後係合部2cでは、切欠部5cに二枚のブレード6,7の後端部6c,7cが受け入れられて係合する。二枚のブレード6,7をスライダー基体5に取付ける際には、先に、突起部6a,7aをスリット部5aに引っ掛けて、前係合部2aでの係合を行わせる。次に、前係合部2aを支点とする揺動を時計回り方向に行い、中係合部2bおよび後係合部2cでの係合を行わせる。係合させた状態で、針溝内に挿入されていれば、スライダー2として一体に動作させることができる。
【選択図】図4
【解決手段】 スライダー基体5と二枚のブレード6,7との組合範囲の前端の前係合部2aでは、スリット部5aに突起部6a,7aを受け入れる。中間の中係合部2bでは、凸部5bと凹部6b,7bとが対峙して、凸部5bの先端部に設けた溝55eに凹部6b,7bを収容して係合する。組合せ範囲の後端の後係合部2cでは、切欠部5cに二枚のブレード6,7の後端部6c,7cが受け入れられて係合する。二枚のブレード6,7をスライダー基体5に取付ける際には、先に、突起部6a,7aをスリット部5aに引っ掛けて、前係合部2aでの係合を行わせる。次に、前係合部2aを支点とする揺動を時計回り方向に行い、中係合部2bおよび後係合部2cでの係合を行わせる。係合させた状態で、針溝内に挿入されていれば、スライダー2として一体に動作させることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、フックをスライダーで開閉する横編機の複合針に関する。
従来から、横編機では、編針として複合針を使用する場合がある。複合針では、針本体とスライダーとが、針本体が針溝の底面側となる下方に、スライダーが針溝の表面側となる上方に、それぞれ配置されるように組合わされた状態で、針溝に収容される。針本体は、針床の歯口側となる前部にフックを有し、針溝に沿って前後方向に往復移動して、フックを歯口に進退させる。スライダーは、フックを開閉する部材と、カムの駆動を受けるバットを備える部材とを結合して形成する(たとえば特許文献1参照)。フックの開閉を、幅方向の両側からタングで挟んで行い、さらにタングがフックを越えて歯口に進出可能な複合針では、タングを利用する目移し等の動作も可能となる(たとえば、特許文献2参照)。これらの複合針では、カムの駆動を受けるバットを備える部材と、フックを開閉する部材とは、予め形成されている結合部で結合されるように組合わされ、結合部は後加工のかしめ作業で、強固に固定されている。
複合針の結合部を固定するためには、かしめ作業などの後工程が必要となるので手間がかかる。また、複合針を、結合部が強固に固定された状態で、各針溝に挿入したり、メンテナンスなどで針溝から除去する際にも、部材間の相対的な変形が規制されるので、作業に手間がかかる。さらに、複合針を形成する部材の一部を交換するような補修は不可能であり、一部でも損傷等が生じると、全体を交換する必要がある。
本発明の目的は、後工程で強固に固定する必要のない、横編機の複合針を提供することである。
本発明は、横編機の針床に並設される針溝に、表面側となる上方のスライダーと、底面側となる下方の針本体とが、それぞれ配置されるように組合わされた状態の編針として収容され、
針本体は、前部のフックが歯口に進退するように、針溝に沿って前後方向に往復移動可能であり、
スライダーは、スライダー基体と二枚のブレードとの組合せで形成されて、針本体に対する前後方向の相対移動が可能である、
横編機の複合針において、
スライダー基体と二枚のブレードとの組合せでは、前後方向に予め設定される長さの組合せ範囲が設けられ、
組合せ範囲の前端の前係合部を、
各ブレードに設けられる突起部と、
スライダー基体に設けられ、前記突起部を受け入れるスリット部とで形成し、
組合せ範囲の中間の中係合部を、
各ブレードに設けられる凹部と、
スライダー基体に設けられて、ブレードの前記凹部に対峙し、先端部に形成した溝に二枚のブレードの前記凹部を収容可能な凸部とで形成し、
組合せ範囲の後端の後係合部を、
各ブレードの後端部と、
スライダー基体に設けられ、前記ブレードの後端部を受け入れる切欠部とで形成した、
ことを特徴とする横編機の複合針である。
針本体は、前部のフックが歯口に進退するように、針溝に沿って前後方向に往復移動可能であり、
スライダーは、スライダー基体と二枚のブレードとの組合せで形成されて、針本体に対する前後方向の相対移動が可能である、
横編機の複合針において、
スライダー基体と二枚のブレードとの組合せでは、前後方向に予め設定される長さの組合せ範囲が設けられ、
組合せ範囲の前端の前係合部を、
各ブレードに設けられる突起部と、
スライダー基体に設けられ、前記突起部を受け入れるスリット部とで形成し、
組合せ範囲の中間の中係合部を、
各ブレードに設けられる凹部と、
スライダー基体に設けられて、ブレードの前記凹部に対峙し、先端部に形成した溝に二枚のブレードの前記凹部を収容可能な凸部とで形成し、
組合せ範囲の後端の後係合部を、
各ブレードの後端部と、
スライダー基体に設けられ、前記ブレードの後端部を受け入れる切欠部とで形成した、
ことを特徴とする横編機の複合針である。
また本発明で、前記スライダー基体の切欠部は、幅方向の中間に、前記二枚のブレードの後端部が幅方向の中間を越えて移動しないように規制する仕切部を有する、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
また本発明で、前記針本体は、
針床の底面側に、前後方向に延びるように開口し、前記二枚のブレードの前記突起部と前記凹部との中間部分を収容する収容溝と、
前記スライダーが針本体に対して最も後退している状態で、収容溝に収容される二枚のブレードを針溝の表面側から押圧する押圧部とを有する、
ことを特徴とする。
針床の底面側に、前後方向に延びるように開口し、前記二枚のブレードの前記突起部と前記凹部との中間部分を収容する収容溝と、
前記スライダーが針本体に対して最も後退している状態で、収容溝に収容される二枚のブレードを針溝の表面側から押圧する押圧部とを有する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、複合針のスライダーは、スライダー基体と二枚のブレードとが組合わされて、針本体に対する前後方向の相対移動で、針本体の前部のフックを開閉する。スライダー基体と二枚のブレードとは、前後方向に予め設定される長さで設けられる組合せ範囲で、前端の前係合部、中間の中係合部、および後端の後係合部でそれぞれ係合することで、結合される。複合針を針溝に装着する際に、スライダー基体と二枚のブレードとを三つの係合部で係合させれば、針溝内ではスライダーとして一体に動作させることができるので、複合針を形成する際の後工程で、スライダー基体に二枚のブレードを組合せて強固に固定する必要はない。スライダー基体と二枚のブレードとは、強固に固定されていないので、針溝との着脱の際も、相互間の変形を大きくしたりして、作業を容易に行うことができる。スライダー基体と二枚のブレードとのいずれかが損傷を受けたような場合、損傷を受けた部材を交換して、複合針として再使用することも可能となる。
また本発明によれば、切欠部に仕切部を設けて、各ブレードの後端部が幅方向の中央を越えないように規制するので、二枚のブレードが幅方向に抜けないように規制される。
また本発明によれば、複合針を針溝に装着する際には、針本体に設ける押圧部から押圧を受けるように、収容溝に二枚のブレードを収容させる必要がある。二枚のブレードと針本体とは、強固に固定されていないので、ブレードを収容溝に収容しながら、複合針を針溝に装着する作業を容易に行うことができる。
以下、図1〜図6で、本発明の実施例1としての複合針1の構成を示す。図7で、本発明の実施例2としての複合針11の構成を示す。実施例2の複合針11で、実施例1の複合針1に対応する部分には、10位の数値のみが異なり、他は同一の参照符を付して、重複する説明を省略する場合がある。また、図1〜図7に関する説明では、説明対象の図面には記載されていない部分について、他の図面に記載される参照符を付して言及する場合がある。
図1は、本発明の実施例1としての複合針1について、全体的な構成を示す。複合針1は、横編機の針床に並設される針溝に、表面側となる上方のスライダー2と、底面側となる下方の針本体3とが、それぞれ配置されるように組合わされた状態の編針として収容される。針本体3は、前部のフック3aが歯口に進退するように、針溝に沿って前後方向に往復移動可能である。針本体3は、後部に設ける凹部3bに、ジャック4の先端部4aを嵌合させて連結する。ジャック4の中間部分に、バット4bが設けられる。ジャック4のバット4bよりも後方となる部分は、尾端部4cを針床の底面に当接させると、弾性変形で、バット4bを上方に押上げる。複合針1が針溝に収容される状態では、押上げられるバット4bは、針床の表面から突出する。スライダー2は、スライダー基体5と二枚のブレード6,7との組合せで形成され、針本体3に対する前後方向の相対移動が可能である。スライダー基体5と二枚のブレード6,7との組合せでは、前後方向に予め設定される長さの組合せ範囲2Sが設けられる。
組合せ範囲2Sの前端の前係合部2aでは、スリット部5aに突起部6a,7aを受け入れて係合する。突起部6a,7aは、各ブレード6,7に設けられて、傾斜しながら後上方に突出する。スリット部5aは、スライダー基体5に設けられて、前方と下面の幅方向の中間から下方とに開口する。
組合せ範囲2Sの中間の中係合部2bでは、凸部5bと凹部6b,7bとが係合する。凹部6b,7bは、各ブレード6,7に設けられて、前後方向に一定の幅となる範囲で上下方向の高さが減少する。凸部5bは、凹部6b,7bに対峙するようにスライダー基体5に設けられて、凹部6b,7bに係合する幅で下方に突出し、先端部には二枚のブレード6,7を凹部6b,7bが設けられている部分で収容可能な溝5eが幅方向の中間に形成される。
組合せ範囲2Sの後端の後係合部2cでは、切欠部5cに二枚のブレード6,7の後端部6c,7cを受け入れて係合する。切欠部5cは、スライダー基体5に設けられる。スライダー基体5には後部にバット5dが設けられ、バット5dは針溝の表面から浮上する状態を保つ。
図1(a)は、針本体3に対して、スライダー2を相対的に最も後退させている状態を示す。この状態では、フック3aの鈎状の開口は、開いている。針本体3に対して、スライダー2を相対的に前方に移動させると、フック3aの鈎状の先端に、ブレード6,7の前部に設けるタング6d,7dの先端を接触させて、フック3aの開口を閉じることができる。
図1(b)は、針本体3に対するスライダー2の相対的な前方への移動で、ブレード6,7の前部のタング6d,7dが針本体3のフック3aの開口を閉じる状態を過ぎて、さらに前方へ進出している状態を示す。
図2は、複合針1を分解した構成部品としてのスライダー基体5、二枚のブレード6,7、針本体3およびジャック4の構成をそれぞれ示す。二枚のブレード6,7は、側面視では同等の形状を有している。ただし、突起部6a,7aとタング6d,7dとの中間に設ける案内部6e,7e、および凹部6b,7bと後端部6c,7cとの間の湾曲部6f,7fでは、幅方向の外方に膨らんでいる。すなわち、図では手前側となるブレード6では、案内部6eおよび湾曲部6fは手前側に膨らみ、奥側となるブレード7では、案内部7eおよび湾曲部7fは奥側に膨らむ。ブレード6,7の凹部6b,7bの前部には、案内突起6g,7gが下方に突出するように設けられる。
針本体3には、タング案内溝3cと前後案内溝3dとが設けられる。タング案内溝3cは、ブレード6,7のタング6d,7dの下面を受けて、上下方向に案内するカム面となる底面を有する。前後案内溝3dは、ブレード6,7の案内突起6g,7gが挿入される状態で、ブレード6,7が幅方向に振れないように規制しながら案内する。針本体3には、さらに、ブレード6,7の案内部6e,7eが嵌合する押圧部3eも設けられる。押圧部3eは、図1(a)のように、スライダー2を針本体3に対して最も後退させている状態で、案内部6e,7eを嵌合させると、案内部6e.7eを下方に押圧し、タング6d,7dをタング案内溝3cの底面に沿って押下げることができる。タング6d,7dを押下げることによって、フック3aに係止されている編目がタング6d,7d側に円滑に移動することができる。ジャック4については、説明の便宜上、他の構成部品に対して、前方に移動している状態で示す。
図3は、スライダー基体5の三つの係合部を含む部分と、スライダー基体5に二枚のブレード6,7を係合させた状態とを示す。図3(a)に示すように、スライダー基体5の切欠部5cは、幅方向には貫通している。スライダー基体5のスリット部5aは、図3(b)に示すように前方および下方に開口し、図3(a)に示すように後方に傾斜しながら上昇する底面を有する。図3(b)に示すように、スライダー基体5の凸部5bに設ける溝5eは、幅方向の中間に、一定の溝幅で形成される。
図3(c)に示すように、スライダー基体5の溝5eは、二枚のブレード6,7で凹部6b,7bの下方となる部分を収容する。ブレード6,7の湾曲部6f,7fは幅方向の外方に膨らむけれども、針溝に収容される状態では、湾曲している表面が針溝の側壁面に接触して膨らみが規制される。スライダー3が針溝の前後方向に移動する際には、湾曲部6f,7fが側壁面に摺接し、接触抵抗が発生する。この接触抵抗で、たとえば図1(a)の状態で、バット4bが後方に駆動されて針本体3が移動しても、スライダー2は移動しないようにすることができる。スライダー6,7の案内部6e,7eは、針本体3に設ける押圧部3eに嵌合することができるように、針本体3と同程度の幅となるように膨らんでいる。
図4は、スライダー基体5とブレード6,7との係合状態を示す。図4(a)は、前係合部2a,中係合部2bおよび後係合部2cで、いずれも係合させている状態を示す。ブレード6,7は、後方および下方には抜けない状態となる。図4(b)は、前係合部2aのみ係合させている状態を示す。ブレード6,7で突起部6a,7aよりも後方となる部分は、前係合部2aを支点として上下の揺動が可能となる。
二枚のブレード6,7をスライダー基体5に取付ける際には、先に、突起部6a,7aをスリット部5aに引っ掛けて、前係合部2aでの係合を行わせる。次に、前係合部2aを支点とする揺動を時計回り方向に行い、中係合部2bおよび後係合部2cでの係合を行わせる。中係合部2bで、各ブレード6,7の凹部6b,7bをスライダー基体5の凸部5bに設ける溝5eに収容させるように係合させれば、ブレード6,7が幅方向に抜けないように規制される。後係合部2cで、二枚のブレード6,7の後端部6c,7cを、スライダー基体5の切欠部5cに係合させれば、ブレード6,7が上下方向に抜けないように規制される。
図5は、中係合部2b付近の部分的な構成を示す。図5(a)に示す切断面線B−Bおよび切断面線C−Cから見た断面構成は、図5(b)および図5(c)にそれぞれ示す。図5(a)および図5(b)に示すように、中係合部2bでは、凸部5bを凹部6b,7bの開口部分に差しこむので、前後方向へは抜けないように規制される。図5(a)および図5(c)に示すように、二枚のブレード6,7から下方に突出するように設ける案内突起6g,7gが針本体3に設ける前後案内溝3dに挿入すれば、針本体3に対してスライダー2が前後方向に相対移動する際に、幅方向にずれないように案内される。
以上のように係合させた状態で、針溝内に挿入されていれば、スライダー2として一体に動作させることができるので、複合針1を形成する際の後工程で、スライダー基体5に二枚のブレード6,7を組合せて強固に固定する必要はない。スライダー基体5と二枚のブレード6,7とは、強固に固定されていないので、針溝との着脱の際も、相互間の変形を大きくしたりして、作業を容易に行うことができる。スライダー基体5と二枚のブレード6,7とのいずれかが損傷を受けたような場合、損傷を受けた部材を交換して、複合針1として再使用することも可能となる。
図6は、複合針1の後係合部2cについて、他の例を示す。図6(a)に示すスライダー基体5の切欠部5fは、切断面線B−Bから見た断面構成として図6(b)に示すように、幅方向の中間に、仕切部5gを有する。仕切部5gは、二枚のブレード6,7の後端部6c,7cが幅方向の中間を越えて移動しないように規制する。仕切部5gによる規制は、幅方向の内方に対して行われるけれども、中係合部2bでの溝5eによる規制で、幅方向の外方に対して規制されるので、二枚のブレード6,7の全体としては、幅方向の内外両方への振れが規制される。仕切部5gは、切欠部5fを形成する加工の際に、壁として残すことなどで形成することができる。
図6(c)は、切欠部5hの上下両側からかしめて形成する仕切部5iを示す。スライダー基体5は、鉄などの金属材料で形成され、切欠部5hの上下部分を幅方向の両側から押圧すれば、塑性変形で仕切部5iが切欠部5h内部に侵入するように形成される。このような仕切部5iでも、図6(b)と同様に、二枚のブレード6,7が幅方向の内方に振れるのを規制することができる。以上のように、切欠部5f,5hに仕切部5g,5iを設けて、各ブレード6,7の後端部6c,7cが幅方向の中央を越えないように規制するので、二枚のブレード6,7が幅方向に抜けないように規制される。
図7は、本発明の実施例2としての複合針11の構成を示す。図7(a)に示すように、複合針11でも、スライダー12は、前係合部12a、中係合部12bおよび後係合部12cが図1の組合せ範囲2Sに相当する範囲の前端、中間および後端にそれぞれ設けられ、スライダー基体15と二枚のブレード16,17との組合せに関する構成は、実施例1と同様であり、同様の効果を得ることができる。
ただし、ブレード16,17では、案内部16e,17eが幅方向の外方に膨らむ形状ではなく、大略的に三角形の形状で上方に突出するように形成されている。図では、ブレード16,17の前部のタング16d,17d先端が針本体13の前部のフック13aの鈎状の先端に接触して、フック13aの開口を閉じている。針本体13に対してスライダー12が相対的に後退すれば、フック13aの開口は開く。針本体13に対してスライダー12が最も後退する状態になると、案内部16e,17eは針本体13に設けられる押圧部13eの位置に到達し、下方に押圧される。押圧部13eは、針本体13の全幅で形成され、幅方向の内側の部分で、前述のような形状の案内部16e,17eを押圧する。
図7(b)は、図7(a)の切断面線B−Bから見た断面構成を、拡大して示す。押圧部13が形成される部分の針本体13は、ブレード16,17を収容する収容溝13fを有する。収容溝13fは、前後方向に延びて、下方に開口する。押圧部13eは、収容溝13fの上部を、少なくとも部分的に塞ぐので、複合針1でスライダー12と針本体13とを組合せて固定していると、針溝に装着する作業は困難になる。図7(d)に示すような押圧部13eのように、針本体13の上方でブレード16,17の移動を規制しているような複合針11では、針溝に装着する際に、先にブレード16,17を針本体13の押圧部13eの部分に挿通させた後、ブレード16,17をスライダー基体15に結合させることができる。このため、複合針11を針溝に装着する際には、変形の自由度が大きくなって、作業を容易にすることができる。
なお、図7(c)に示すように、二枚のブレード16,17には、凹部16b、17bの前部に、屈曲部16h,17hを設け、屈曲部16h,17hの前後となる部分を、相互に曲げ可能にしている。
1,11 複合針
2,12 スライダー
2a,12a 前係合部
2b,12b 中係合部
2c,12c 後係合部
3,13 針本体
3a フック
5,15 スライダー基体
5a,15a スリット部
5b,15b 凸部
5c,5f,5h;15c 切欠部
5e,15e 溝
5g,5i 仕切部
6,7;16a,17a ブレード
6a,7a;16a,17a 突起部
6b,7b;16b,17b 凹部
6c,7c;16c,17c 後端部
2,12 スライダー
2a,12a 前係合部
2b,12b 中係合部
2c,12c 後係合部
3,13 針本体
3a フック
5,15 スライダー基体
5a,15a スリット部
5b,15b 凸部
5c,5f,5h;15c 切欠部
5e,15e 溝
5g,5i 仕切部
6,7;16a,17a ブレード
6a,7a;16a,17a 突起部
6b,7b;16b,17b 凹部
6c,7c;16c,17c 後端部
Claims (3)
- 横編機の針床に並設される針溝に、表面側となる上方のスライダーと、底面側となる下方の針本体とが、それぞれ配置されるように組合わされた状態の編針として収容され、
針本体は、前部のフックが歯口に進退するように、針溝に沿って前後方向に往復移動可能であり、
スライダーは、スライダー基体と二枚のブレードとの組合せで形成されて、針本体に対する前後方向の相対移動が可能である、
横編機の複合針において、
スライダー基体と二枚のブレードとの組合せでは、前後方向に予め設定される長さの組合せ範囲が設けられ、
組合せ範囲の前端の前係合部を、
各ブレードに設けられる突起部と、
スライダー基体に設けられ、前記突起部を受け入れるスリット部とで形成し、
組合せ範囲の中間の中係合部を、
各ブレードに設けられる凹部と、
スライダー基体に設けられて、ブレードの前記凹部に対峙し、先端部に形成した溝に二枚のブレードの前記凹部を収容可能な凸部とで形成し、
組合せ範囲の後端の後係合部を、
各ブレードの後端部と、
スライダー基体に設けられ、前記ブレードの後端部を受け入れる切欠部とで形成した、
ことを特徴とする横編機の複合針。 - 前記スライダー基体の切欠部は、幅方向の中間に、前記二枚のブレードの後端部が幅方向の中間を越えて移動しないように規制する仕切部を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の横編機の複合針。 - 前記針本体は、
針床の底面側に、前後方向に延びるように開口し、前記二枚のブレードの前記突起部と前記凹部との中間部分を収容する収容溝と、
前記スライダーが針本体に対して最も後退している状態で、収容溝に収容される二枚のブレードを針溝の表面側から押圧する押圧部とを有する、
ことを特徴とする請求項1または2記載の横編機の複合針。
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CN203498605U (zh) | 2014-03-26 |
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