JP5727734B2 - 画像形成装置および交換部品の使用管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トナーカートリッジや現像部等の着脱可能な交換部品を備えた画像形成装置、および、交換部品の使用管理方法に関する。
画像形成装置には、装置本体に着脱可能なトナーカートリッジ等の交換部品が使用される。従来より、交換部品が装置本体に適合するか否かを判断するため、交換部品に固有情報を記憶させておき、交換部品を装置本体に装着する際に、装置本体側で固有情報を読み出して適合性を判断する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−3259号公報(図6参照)
近年、MPS(マネージド・プリンテイング・サービス)等のように、トナーカートリッジに直接課金するのではなく、印刷枚数に応じて課金する契約が普及しつつある。ここでは、MPS契約の画像形成装置をMPSモデルと称し、トナーカートリッジに直接課金される画像形成装置(通常モデル)と区別して説明する。一般に、画像形成装置は、工場において通常モデルまたはMPSモデルに設定された状態で出荷される。
ここで、通常モデルとMPSモデルとでは、交換部品(トナーカートリッジ、現像部等)の運用形態が異なるため、交換部品を互いに排他にする必要がある。すなわち、通常モデルの画像形成装置には、通常モデル用の交換部品が使用され、MPSモデルの画像形成装置には、MPSモデル用の交換部品が使用されることが必要である。そのため、出荷された画像形成装置が、通常モデルとして使用される場合と、MPSモデルに設定変更されて使用される場合の両方を考慮して、画像形成装置に添付する交換部品を2通り用意する必要があり、交換部品の在庫管理が複雑になるという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、装置本体の設定が変更された場合であっても、出荷時に添付した交換部品が使用できるようにすることを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、また、複数のモードに設定可能な装置本体と、装置本体に対して着脱可能な交換部品と、装置本体に配設され、複数のモードのいずれかに対応するID情報を記憶する第1の記憶部と、交換部品に配設され、交換部品のID情報を記憶する第2の記憶部と、装置本体に配設され、オールマイティID情報を記憶する第3の記憶部と、第1または第3の記憶部に記憶された装置本体のID情報と、第2の記憶部に記憶された交換部品のID情報とを対比することにより、交換部品の使用許可を判定する判定部とを備え、装置本体の出荷時に添付する交換部品の第2の記憶部には、第の記憶部に記憶されたオールマイティID情報と同一のID情報が記憶され、判定部は、第2の記憶部にオールマイティID情報が記憶されている場合には、第2の記憶部のオールマイティID情報を書き換えることなく装置本体に装着された交換部品の使用を許可することを特徴とする。
本発明に係る交換部品の使用管理方法は、装置本体の設定が、出荷後に複数のモードに設定可能に構成された画像形成装置の使用管理方法であって、装置本体の出荷時に添付する、装置本体に対して着脱可能な交換部品の記憶に、オールマイティID情報を記憶するステップと、装置本体の出荷後に、交換部品の記憶部に記憶されたオールマイティID情報を読み出し、記憶部のオールマイティID情報を書き換えることなく、当該交換部品の使用を許可するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、装置本体のモードの設定が変更された場合であっても、画像形成装置の出荷時に添付した交換部品を使用することができる。
本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の基本構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態において、交換用のトナーカートリッジに取り付けられる無線タグに記憶される情報の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、画像形成装置の出荷時に添付するトナーカートリッジに取り付けられる無線タグに記憶される情報の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるトナーカートリッジの使用許可の判定処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の運用例を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態における交換部品の使用管理方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態において、無線タグに記憶される情報の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態におけるトナーカートリッジの使用許可の判定処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の変形例において、画像形成装置の出荷時に添付するトナーカートリッジに取り付けられる無線タグに記憶される情報の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例におけるトナーカートリッジの使用許可の判定処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態における画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における無線タグのIDコードの書き換え処理を示すフローチャートである。 本発明の各実施形態または変形例が適用可能な複合装置の一例を示す図である。 本発明の各実施形態または変形例の画像形成装置の他の構成例を示す図である。 本発明の各実施形態または変形例の画像形成装置の他の構成例を示す図である。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の基本構成を示す側面図である。図1に示す画像形成装置1は、電子写真法を用いて、印刷用紙等の媒体16にカラー画像を形成するカラープリンタであり、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)およびK(ブラック)の現像ユニット11a,11b,11c,11dを備えている。現像ユニット11a〜11dは、画像形成ユニットあるいはイメージドラムユニットとも称されるものであり、ここでは媒体16の搬送路に沿って一列に配列されている。
画像形成装置1は、また、媒体16を収容する媒体トレイ15と、媒体トレイ15から媒体16を1枚ずつ分離して搬送路に送り出す分離ローラ17と、媒体トレイ15から送り出された媒体16を現像ユニット11a〜11dに向けて搬送する搬送ローラ13a,13bとを備えている。
画像形成装置1は、さらに、現像ユニット11a〜11dに対向配置された転写ベルト12と、この転写ベルト12が張架された駆動ローラ121および従動ローラ122を備えている。駆動ローラ121は、図示しない駆動源により回転し、転写ベルト12を現像ユニット11d,11c,11b,11aに沿って移動させる。さらに、転写ベルト12を挟んで現像ユニット11a〜11dの各感光体ドラム31(後述)に対向するように、転写ローラ12a,12b,12c,12dが配設されている。
現像ユニット11a〜11dの媒体16の搬送方向における下流側には、定着ユニット14が配設されている。定着ユニット14は、定着ベルト140と、この定着ベルト140が張架された加圧ローラ141および加熱ローラ142と、加圧ローラ141との間で定着ベルト140を挟み込む加圧ローラ143とを備えている。加熱ローラ142により加熱された定着ベルト140は、上下の加圧ローラ141,143の間で媒体16に圧接される。なお、定着ベルトを用いない方式の定着ユニットを用いてもよい。
定着ユニット20の下流側には、定着ユニット20においてトナー像が定着された媒体16を、画像形成装置1の上部の排出スタッカに排出する排出ローラ18a,18b,19a,19bが配設されている。
次に、現像ユニット11a〜11dについて説明する。現像ユニット11aは、一方向(図中時計回り)に回転する現像剤担持体としての感光体ドラム31を有し、さらに、感光体ドラム31の回転方向に配設された、帯電ローラ32、現像ローラ34、転写ローラ12aおよびクリーニングブレード35を有している。また、画像形成装置1の上部カバー1A(後述)には、感光体ドラム31に対向するように、露光装置33が取り付けられている。
帯電ローラ(帯電部材)32は、図示しない電源部から電圧を付与され、感光体ドラム31の表面に当接しながら回転し、感光体ドラム31の表面を一様に帯電する。露光装置33は、例えばLEDヘッドを有し、感光体ドラム31の表面を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成する。現像ローラ(現像部材)34は、感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像にトナー(現像剤)を付着させて現像する。転写ローラ12aは、図示しない電源部から電圧を付与され、感光体ドラム31の表面に形成されたトナー像を媒体16に転写する。クリーニングローラ35(クリーニング部材)は、転写後に感光体ドラム31の表面に残ったトナーを除去する。
現像ローラ34には、この現像ローラ34にトナーを供給する供給ローラ36が対向配置されており、これら現像ローラ34および供給ローラ36により現像部が構成されている。他の現像ユニット11b,11c,11dは、使用するトナーの種類を除き、現像ユニット11aと同様に構成されている。
現像ユニット11a,11b,11c,11dは、それぞれが使用するトナーを収容した現像剤収容部としての着脱可能なトナーカートリッジ113a,113b,113c,113dを備えている。なお、画像形成装置1の本体の上側は、開放可能な上部カバー1Aで覆われており、上部カバー1Aが開放させてトナーカートリッジ113a〜113dの着脱(交換)を行う。
現像ユニット11a〜11dのうち、トナーカートリッジトナーカートリッジ113a〜113dを除く部分(感光体ドラム31、帯電ローラ32、現像ローラ34、転写ローラ12aおよびクリーニングブレード35を含む部分)を、現像部A〜Aと称する。これら現像部A〜Aは、プロセスユニットと称される場合もある。
図2(A)は、本実施の形態の画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。上述したトナーカートリッジ113a〜113dには、それぞれ無線タグ112a,112b,112c,112dが内蔵されている。画像形成装置1は、無線タグ112a〜112dとの通信を行うための送受信アンテナ110a,110b,110c,110d(送受信部)と、無線タグ112a〜112dに対する読み取り、書き込みを制御するリーダライタユニット111とを備えている。
図2(B)に、無線タグ112aの構成例を示す。無線タグ112aは、例えば非接触ICであり、基板1121に、第2の記憶手段としての不揮発性メモリ1123を内蔵したタグチップ1122を実装し、図示しないアンテナパターンを施して構成される。
不揮発性メモリ1123(第2の記憶手段)には、無線タグ112aを内蔵するトナーカートリッジ113aに関する固有情報が記憶される。この固有情報は、無線タグ112aを作成したときに割り当てられたIDコードである。
図2(A)に戻り、送受信アンテナ110aは、画像形成装置1内において、トナーカートリッジ113aに内蔵された無線タグ112aに対向する位置に固定されている。送受信アンテナ110aは、無線タグ112aへの電力供給のための交番磁界を発生し、また、この受信アンテナ110aを介して、無線タグ112aとの無線信号の送信および受信が行われる。
他の無線タグ112b,112c,112dも、無線タグ112aと共通の構成を有しており、それぞれ送受信アンテナ110b,110c,110dを介して電力が供給され、また無線信号の送受信が行われる。
第1の読み書き部としてのリーダライタユニット111は、送受信アンテナ110a〜110dに電圧および信号を供給する装置である。リーダライタユニット111は、送受信アンテナ110a〜110dとケーブルを介して接続され、無線タグ112a〜112dへの情報の書き込み、および、無線タグ112a〜112dからの情報の読み出しを行う。
画像形成装置1の制御部21は、媒体16の給紙、搬送および排出のための機構部品(モータ等を含む)等からなるエンジン部27に駆動制御信号を出力し、また各種センサ信号の入力を受信して、エンジン部27を制御する。制御部21は、また、リーダライタユニット111に制御コマンド等を出力して、無線タグ112a〜112dに対する情報の読み出し、書き込みを行う。制御部21は、また、印刷データの処理を行う画処理部26を有し、外部の機器(パーソナルコンピュータ)等から入力された印刷データに基づき印刷を行う。
制御部21は、使用可能なトナーカートリッジのID等の情報を記憶する第1の記憶手段としての不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable Programmble ROM)24と、このEEPROM24に対して情報の読み出しおよび書き込みを行う第2の読み書き部としてのRD/WR(リードライト)部22とを有する。制御部21は、さらに、リーダライタユニット111により読み出された無線タグ112a〜112dの固有情報と、RD/WR部22により読み出されたEEPROM24の固有情報とを比較し、一致するか否かを判定する判定部23を有する。
また、制御部21は、液晶ディスプレイ等の表示部25に接続されている。表示部25は、制御部21の指示に基づき、ユーザに対するメッセージ等を表示する。
次に、トナーカートリッジ113の使用許可の判定のための構成について説明する。
ここでは、トナーカートリッジ113a〜113dを「トナーカートリッジ113」とし、無線タグ112a〜112dを「無線タグ112」として説明する。
また、本実施の形態では、「装置本体」とは、図1における画像形成装置1を構成する着脱可能な構成要素(例えばトナーカートリッジ113a〜113d、現像部A〜A、現像ユニット11a〜11d、定着装置14等)以外の部分を言う。以下では、着脱可能な構成要素として、トナーカートリッジ113を例にとって説明するため、便宜上、画像形成装置1からトナーカートリッジ113を取り外したものを「装置本体」として説明するが、本実施の形態における「装置本体」の定義は上記の通りである。
画像形成装置1の出荷時には、トナーカートリッジ113は、画像形成装置1の装置本体内に装着されていない状態で、装置本体と同梱されて(すなわち付属品として添付されて)ユーザの設置場所に運ばれる。そして、ユーザの設置場所において、トナーカートリッジ113が画像形成装置1の装置本体に装着される。
一方、ユーザが画像形成装置1の使用を開始し、トナーカートリッジ113内のトナーが消費されて空になった場合には、画像形成装置1の装置本体からトナーカートリッジ113を取り外し、新しいトナーカートリッジ113に交換する必要がある。このような交換時に装着される新しいトナーカートリッジ113を「交換用のトナーカートリッジ」と称し、画像形成装置1の出荷時に添付されたトナーカートリッジと区別する。
図3に、交換用のトナーカートリッジ113に取り付けられる無線タグ112に記憶される情報の例を示す。無線タグ112には、固有情報であるIDコード(ID情報)のほか、製造年月や工場を示す製造情報、カートリッジ内に収容されているトナー容量、トナーの使用量等が記憶されている。各無線タグ112は、複数のIDコードを記憶できるIDコード記憶領域201を備えている。交換用のトナーカートリッジ113の場合、IDコード記憶領域201に、「通常モデル」で使用可能な「IDコード1」、または、「MPSモデル」で使用可能な「IDコード2」のどちらか一方が記憶されている。
図4に、画像形成装置1の出荷時に付属品として添付されるトナーカートリッジ113に取り付けられる無線タグ112に記憶される情報の例を示す。出荷時に添付されるトナーカートリッジ113のIDコード記憶領域201には、通常モデルで使用可能な「IDコード1」と、MPSモデルで使用可能な「IDコード2」の両方が記憶されている。
画像形成装置1の基本的な動作は、以下のとおりである。
図1に示す各現像ユニット11a〜11dでは、帯電ローラ32によって感光体ドラム31の表面が一様に帯電され、各色の画像データに基づいて露光装置33が感光体ドラム31の表面を露光して静電潜像を形成する。感光体ドラム31の表面の静電潜像は、現像ローラ34によって現像されてトナー像となる。
一方、媒体トレイ15に収容された媒体16は、分離ローラ17により一枚ずつ送り出され、搬送ローラ13a,13bにより、転写ベルト12まで搬送される。さらに、媒体16は、転写ベルト12に吸着保持されて搬送され、現像ユニット11d,11c,11b,11aを順に通過する。その際、各感光体ドラム31の表面に形成された各色のトナー像が、各転写ローラ12d,12c,12b,12aの作用により、媒体16の表面に順次転写される。これにより、媒体16の表面にカラーのトナー像が転写される。
トナー像が転写された媒体16は、さらに定着装置14に搬送され、上下の加圧ローラ141,143の間で、加熱された定着ベルト140に圧接される。トナー像は、熱および圧力により、媒体16に定着する。そののち、媒体16は、排出ローラ18a,18b,19a,19bにより、排紙スタッカに排出される。
次に、本実施の形態におけるトナーカートリッジの使用許可の判定に関する制御について説明する。図5は、本実施の形態におけるトナーカートリッジの使用許可の判定処理を示すフローチャートである。上記のとおり、画像形成装置1の設置時には、画像形成装置1の装置本体に(出荷時に添付された)トナーカートリッジ113が装着される。また、画像形成装置1の使用によりトナーカートリッジ113内のトナーが空になった際には、トナーカートリッジ113の交換が行われる。そこで、画像形成装置1の制御部21は、装置電源が投入され、または、上部カバー1Aの開閉が行われた際に、図5に示すトナーカートリッジ113の使用許可の判定処理を実行する。
まず、画像形成装置1の電源が投入され(パワーオン)、また上部カバー1Aが開閉されると(ステップS51)、制御部21は、リーダライタユニット111を介して、トナーカートリッジ113の無線タグ112のIDコード記憶領域201に記憶されている全てのIDコードを読み出す(ステップS52)。制御部21は、また、RD/WR部22を介して、EEPROM24から、画像形成装置1で使用可能なトナーカートリッジ113のIDコードを読み出す(ステップS53)。
次に、制御部21の判定部23が、ステップS52,S53で読み出したIDコードから、トナーカートリッジ113が画像形成装置1で使用可能かを判定する(ステップS54)。無線タグ112から読み出したIDコードに、EEPROM24から読み出したIDコードと一致するものがある場合には、「使用可能」と判断する。この場合には、制御部21が、画像形成装置1を起動、すなわち画像形成が可能な状態とする(ステップS55)。一方、無線タグ112から読み出したIDコードに、EEPROM24から読み出したIDコードと一致するものがない場合には、「使用不可」と判断する。この場合には、制御部21が、表示部25に所定のメッセージ(例えばエラーメッセージ)を表示する(ステップS56)。
図6に、画像形成装置1の運用例を示す。画像形成装置1には、トナーカートリッジ113に対して直接課金される「通常モデル」と、印刷枚数に応じて課金される「MPS(Managed Printing Service)モデル」とがある。出荷時には、画像形成装置1は、全て通常モデルに設定されている。ユーザがMPSモデルを希望する場合には、サービススタッフが、画像形成装置1の設置時に、画像形成装置1の設定をMPSモデルに変更する。そのため、出荷時には、画像形成装置1のEEPROM24には、使用可能なトナーカートリッジ113のIDとして「IDコード1」が記憶されている。
まず、ユーザが、画像形成装置1を通常モデルとして購入し、使用する場合について説明する。この場合には、EEPROM24の設定の変更は行われない。出荷時に添付されたトナーカートリッジ113を画像形成装置1に装着し、画像形成装置1を起動すると(図6(A))、制御部21は、無線タグ112から「IDコード1」および「IDコード2」を読み出し、EEPROM24から「IDコード1」を読み出す(図5のステップS52,S53)。無線タグ112から読み出した「IDコード1」が、EEPROM24から読み出した使用可能なトナーカートリッジの「IDコード1」と一致するため、判定部23は、装着されたトナーカートリッジが使用可能であると判断し、画像形成装置1が起動される(図5のステップS54,S55)。
また、画像形成装置1に装着されたトナーカートリッジ113を新しいものに交換する際、無線タグ112に「IDコード1」のみが記憶された通常モデル用トナーカートリッジ113に交換した場合には(図6(B))、無線タグ112に記憶された「IDコード1」と、EEPROM24に記憶されている「IDコード1」とが一致するため、使用可能と判断され、画像形成装置1が起動される。
一方、画像形成装置1に装着されたトナーカートリッジ113を、無線タグ112に「IDコード2」のみが記憶されたMPSモデル用トナーカートリッジ113に交換した場合には(図6(C))、無線タグ112に記憶されている「IDコード2」と、EEPROM24に記憶されている「IDコード1」とが一致しないため、使用不可と判断される。
次に、ユーザが、画像形成装置1をMPSモデルとして購入し、使用する場合について説明する。この場合、画像形成装置1の設定が通常モデルからMPSモデルへと変更されるため、画像形成装置1のEEPROM24に記憶されている使用可能なトナーカートリッジのIDは、RD/WR部22により、「IDコード1」から「IDコード2」へと書き換えられる。ここで、通常モデルからMPSモデルへの変更は、サービススタッフが行う。
出荷時に添付されたトナーカートリッジ113を装着して画像形成装置1を起動する際には(図6(D))、制御部21は、無線タグ112から「IDコード1」および「IDコード2」(図4)を読み出し、EEPROM24から「IDコード2」を読み出す。無線タグ112から読み出した「IDコード2」が、EEPROM24から読み出した使用可能なトナーカートリッジ113の「IDコード2」と一致するので、判定部23は、装着されたトナーカートリッジ113が使用可能であると判断し、画像形成装置1が起動される。
また、画像形成装置1に装着されたトナーカートリッジ113を、無線タグ112に「IDコード2」のみが記憶された、新しいMPSモデル用トナーカートリッジ113に交換する場合には(図6(E))、無線タグ112に記憶されている「IDコード2」と、EEPROM24に記憶されている「IDコード2」とが一致するため、使用可能と判断され、画像形成装置1が起動される。
一方、この画像形成装置1に装着されたトナーカートリッジ113を、無線タグ112に「IDコード1」のみが記憶された通常モデル用のトナーカートリッジ113に交換した場合には(図6(F))、無線タグ112に記憶されている「IDコード1」と、EEPROM24に記憶されている「IDコード2」とが一致しないため、使用不可と判断される。
このように、画像形成装置1の出荷時に添付されたトナーカートリッジ113の無線タグ112に「IDコード1」と「IDコード2」の両方が記憶されているため、画像形成装置1の設定が通常モデルのままであっても、あるいはMPSモデルに変更された場合であっても、当該添付されたトナーカートリッジ113を使用することができる(図6(A)および(D))。従って、画像形成装置1の出荷時に添付するトナーカートリッジ113として、通常モデル用のトナーカートリッジと、MPSモデル用のトナーカートリッジの両方を用意しておく必要がなくなり、在庫管理が簡単になる。
また、通常モデルとして使用されている画像形成装置1のトナーカートリッジ113を交換する場合には、通常モデル用のトナーカートリッジ113のみに交換することができ(図6(B))、MPSモデルに設定変更された画像形成装置1のトナーカートリッジ113を交換する場合には、MPSモデル用のトナーカートリッジのみに交換することができる(図6(F))。従って、交換部品の排他性を保つことができる。
図7は、画像形成装置1の交換部品としてのトナーカートリッジ113の使用管理方法をまとめたフローチャートである。図7に示すように、画像形成装置1の出荷時に添付するトナーカートリッジ113の無線タグ112には、「IDコード1」および「IDコード2」を記憶する。すなわち、トナーカートリッジ113の無線タグ112に、画像形成装置1の設定変更にかかわらず(通常モデルの設定のままの場合も、MPSモデルに設定変更された場合も)、当該トナーカートリッジ113を画像形成装置1で使用可能にする情報を記憶する(ステップS61)。
そして、画像形成装置1の出荷後に、画像形成装置1の装置本体にトナーカートリッジ113が装着された状態で、図5を参照して説明したように、画像形成装置1の制御部21が、トナーカートリッジ113の無線タグ112の情報を読み出し、当該トナーカートリッジ113の使用を許可する(ステップS62)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、画像形成装置1の出荷時に添付されたトナーカートリッジ113は、その無線タグ112に「IDコード1」と「IDコード2」の両方が記憶されているため、画像形成装置1の設定が通常モデルのままであっても、あるいはMPSモデルに変更された場合であっても、当該添付されたトナーカートリッジ113を使用することができる。従って、画像形成装置1の出荷時に添付するトナーカートリッジ113として、1種類のトナーカートリッジだけを用意しておけばよく、在庫管理が容易になる。
また、画像形成装置1に装着されたトナーカートリッジ113を新しいトナーカートリッジ113に交換する際には、通常モデルの画像形成装置1には通常モデル用のトナーカートリッジ113のみ使用でき、MPSモデルに設定変更された画像形成装置1にはMPSモデル用のトナーカートリッジのみ使用できるため、交換部品の排他性を保つことができる。
なお、ここでは、画像形成装置1の設定が、通常モデル(第1のモード)とMPSモデル(第2のモード)との間で変更される場合について説明したが、本実施の形態は、3つ以上のモードの間で設定変更が行われる場合にも適用できる。例えば、画像形成装置1が3つのモードを有する場合には、画像形成装置1の出荷時に添付するトナーカートリッジ113の無線タグ112(第2の記憶手段)には、第1のモード、第2のモードおよび第3のモードにそれぞれ対応する第1のID、第2のIDおよび第3のIDを記憶する。
第2の実施の形態.
上述した第1の実施の形態では、画像形成装置1が設定可能なモデルの種類(モード数)が多くなると、画像形成装置1の出荷時に添付するトナーカートリッジ113の無線タグ112に多くのIDコードを書き込んでおくことが必要になる。無線タグ112の記憶容量には限界があるため、対応できるモデルの種類が制限されてしまう。また、多くのモデルに対応するためには、無線タグ112の大容量化が必要となるため、コストの上昇を招く上、IDコードの読み出しにも時間がかかることが予想される。そこで、本発明の第2の実施の形態では、以下のような構成とする。
図8(A)は、交換用のトナーカートリッジ113の無線タグ112に記憶される情報の例を示す図である。本実施の形態では、無線タグ112のIDコードの記憶領域201には、単一のIDコードのみが記憶可能である。交換用のトナーカートリッジ113の無線タグ112のIDコード記憶領域201には、「IDコード1」(通常モデルの画像形成装置1で使用可能なIDコード)または「IDコード2」(MPSモデルの画像形成装置1で使用可能なIDコード)のいずれか一方が記憶されている。すなわち、交換用のトナーカートリッジ113が通常モデル用の場合、無線タグ112のIDコード記憶領域201には「IDコード1」が記憶されており、MPSモデル用の場合、無線タグ112のIDコード記憶領域201には「IDコード2」が記憶されている。
図8(B)は、画像形成装置1の出荷時に添付されるトナーカートリッジ113の無線タグ112に記憶される情報の例を示す図である。図8に示すように、画像形成装置1の出荷時に添付されるトナーカートリッジ113の無線タグ112には、IDコード記憶領域201に「オールマイティIDコード」が記憶されている。このオールマイティIDコードは、画像形成装置1が通常モデル(第1のモード)およびMPSモデル(第2のモード)のいずれに設定されていても使用可能なIDである。言い換えると、画像形成装置1で設定可能ないずれのモードにおいても使用可能なIDである。
図9は、本実施の形態における画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。第1の実施の形態と同様の構成要素には、同一の符号を付す。上述した第1の実施の形態と異なり、本実施の形態における画像形成装置1では、制御部21が、第3の記憶部としてのオールマイティID記憶部28を備えている。オールマイティID記憶部28には、「オールマイティIDコード」が記憶されている。なお、本実施の形態では、オールマイティID記憶部28とEEPROM24とを別々に設けているが、EEPROM24に「オールマイティIDコード」を記憶するようにしてもよい。
図10は、第2の実施の形態におけるトナーカートリッジ113の使用許可の判定処理を示すフローチャートである。
画像形成装置1の電源が投入され(パワーオン)、また上部カバーの開閉が行われると(ステップS101)、制御部21は、リーダライタユニット111を介して、トナーカートリッジ113の無線タグ112のIDコード記憶領域201に記憶されているIDコードを読み出す(ステップS102)。制御部21は、また、RD/WR部22を介して、EEPROM24から、画像形成装置1で使用可能なトナーカートリッジのIDコードを読み出す(ステップS103)。
次に、制御部21の判定部23が、無線タグ112から読み出したIDコードが「オールマイティIDコード」であるかを判断する(ステップS104)。「オールマイティIDコード」であった場合には、トナーカートリッジ113が使用可能であると判断し、画像形成装置1を起動する(ステップS105)。一方、「オールマイティIDコード」でない場合は、無線タグ112から読み出したIDコードが、EEPROM24から読み出したIDコードと一致するかどうか判断する(ステップS106)。IDコードが一致した場合には、判定部23は、装着されたトナーカートリッジが使用可能と判断する。この場合には、制御部21が画像形成装置1を起動する(ステップS107)。一方、IDコードと一致しない場合には、判定部23は、装着されたトナーカートリッジが使用不可と判断する。この場合には、制御部21が、表示部25にエラー等のメッセージを表示する(ステップS108)。
本実施の形態における運用例を説明する。
画像形成装置1は、出荷時には、通常モデルとして設定されている。この状態では、画像形成装置1のEEPROM24には、使用可能なトナーカートリッジのIDとして、「IDコード1」が記憶されている。
まず、ユーザが、通常モデルとして装置を購入し、使用する場合について説明する。この場合には、EEPROM24の設定の変更は行われない。出荷時に添付されたトナーカートリッジ113を装着して画像形成装置1を起動する際、制御部21は、無線タグ112から「オールマイティIDコード」を読み出し、EEPROM24から「IDコード1」を読み出す(図10のステップS102,S103)。無線タグ112から読み出したIDコードが「オールマイティIDコード」であるため、判定部23は装着されたトナーカートリッジ113が使用可能であると判断し、画像形成装置1が起動される(ステップS104,S105)。
また、トナーカートリッジ113を交換する際、無線タグ112に「IDコード1」のみが記憶された通常モデル用トナーカートリッジ113に交換した場合には、無線タグ112に記憶された「IDコード1」と、EEPROM24に記憶されている「IDコード1」とが一致するため、使用可能と判断される。一方、無線タグ112に「IDコード2」のみが記憶されたMPSモデル用トナーカートリッジに交換した場合には、無線タグ112に記憶された「IDコード2」と、EEPROM24に記憶されている「IDコード1」とが一致しないため、使用不可と判断される。
次に、ユーザが、画像形成装置1をMPSモデルとして購入し、使用する場合について説明する。この場合には、画像形成装置1の設定が通常モデルからMPSモデルへと変更されるため、EEPROM24に記憶されている使用可能なトナーカートリッジのIDは、「IDコード1」から「IDコード2」へと書き換えられる。出荷時に添付されたトナーカートリッジ113を装着して画像形成装置1を起動すると、制御部21は、無線タグ112から「オールマイティIDコード」を読み出し、EEPROM24から「IDコード2」を読み出す。無線タグ112から読み出したIDコードが「オールマイティIDコード」であるため、判定部23は装着されたトナーカートリッジ113が使用可能であると判断し、画像形成装置1が起動される。
また、トナーカートリッジ113を交換する際、無線タグ112に「IDコード2」のみが記憶されたMPSモデル用トナーカートリッジ113に交換した場合には、無線タグ112に記憶された「IDコード2」と、EEPROM24に記憶されている「IDコード2」とが一致するため、使用可能と判断される。一方、無線タグ112に「IDコード1」のみが記憶された通常モデル用トナーカートリッジに交換した場合には、無線タグ112に記憶された「IDコード1」と、EEPROM24に記憶されている1Dコード2とが一致しないため、使用不可と判断される。
このように、本実施の形態によれば、無線タグ112を大容量化することなく、また、読み出し時間を増加させることなく、画像形成装置1が設定可能なモデルの種類(モード数)の増加に対応することができる。
変形例.
次に、第2の実施の形態の変形例について説明する。
図11は、第2の実施の形態の変形例において、画像形成装置1の出荷時に添付されるトナーカートリッジ113に取り付けられる無線タグ112に記憶される情報の例を示す図である。図12は、この変形例における、トナーカートリッジ113の使用許可の判定処理を示すフローチャートである。
上述した第2の実施の形態では、画像形成装置1の出荷時に添付されるトナーカートリッジ113に取り付けられる無線タグ112に「オールマイティIDコード」が記憶されている場合には、画像形成装置1の設定にかかわらず、当該出荷時のトナーカートリッジ113を使用可能とした。この変形例では、図11に示すように、画像形成装置1の出荷時に添付されるトナーカートリッジ113の無線タグ112のIDコード記憶領域201を空の状態(ID情報が記憶されていない状態)とする。
トナーカートリッジ113の使用許可の判定処理は、第2の実施の形態(図10)で説明したとおりであるが、ステップS104において、「オールマイティIDコード」か否かを判断する代わりに、無線タグ112のIDコード記憶領域201が「空」か否かを判断する(ステップS104)。無線タグ112のIDコード記憶領域201が空であった場合には、判定部23は、装着されたトナーカートリッジが使用可能であると判断し、画像形成装置1を起動する(ステップS105)。一方、無線タグ112のIDコード記憶領域201が空でない場合は、無線タグ112から読み出したIDコードが、EEPROM24から読み出したIDコードと一致するかどうか判断する(ステップS106)。これ以降のステップは、第2の実施の形態(図10)で説明したとおりである。
この変形例においても、無線タグ112を大容量化することなく、また、読み出し時間を増加させることなく、画像形成装置1が設定可能なモデルの種類(モード数)の増加に対応することができる。
第3の実施の形態.
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図13は、第3の実施の形態における画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。図14は、第3の実施の形態における、トナーカートリッジ113の無線タグ112へのIDコードの書き換え処理を示すフローチャートである。図13において、第2の実施の形態と共通の構成要素には、共通の符号を付す。
図13に示すように、本実施の形態の画像形成装置1は、第2の実施の形態の画像形成装置1(図10)に対して、ID情報書き換え部29と、カウンタ30とを追加したものである。ID情報書き換え部29は、「オールマイティIDコード」が記憶された状態で出荷されたトナーカートリッジ113の無線タグ112のIDコードを、画像形成装置1の設定変更後のEEPROM24に記憶されたIDコードに書き換えるものである。カウンタ30は、画像形成装置1によって印刷された印刷枚数をカウントするものである。
本実施の形態におけるトナーカートリッジ113の無線タグ112へのIDコードの書き換え処理について、図14を参照して説明する。図14の処理(フロー)は、例えば、図示しないタイマを用いて所定時間毎に実行される。制御部21は、まず、カウンタ30のカウント値(印刷枚数)が所定値を超えたか否か判断する(ステップS141)。所定値は、ここでは1とする。
上記のとおり、出荷後の設定変更(通常モデル/MPSモデル)は、画像形成装置1の設置時にサービススタッフによって行われ、画像形成装置1の操作部(図示せず)の操作によってテスト印刷が行われる場合が多い。そのため、画像形成装置1が上位装置からの指示により印刷(画像形成)を1枚でも完了していれば、画像形成装置1のMPSモデルへの設定変更が完了しているか、あるいは画像形成装置1を通常モデルとして使用することが決定されていると判断できる。
そこで、カウンタ30のカウント値が所定値を超えた場合には(ステップS141)、制御部21のID情報書き換え部29が、リーダライタユニット111に指示を出し、トナーカートリッジ113の無線タグ112に記憶されているIDコード(オールマイティIDコード)を削除する(ステップS142)。続いて、ID情報書き換え部29は、RD/WD部22に指示を出し、EEPROM24に記憶されたIDコードを読み出す(ステップS143)。さらに、ID情報書き込み部28は、EEPROM24から読み出したIDコードを、トナーカートリッジ113の無線タグ112に書き込む(ステップS144)。
このように、本実施の形態では、出荷後に確定する画像形成装置1のモード(通常モデル/MPSモデル)に応じて、画像形成装置1の出荷時に添付されたトナーカートリッジ113の無線タグ112が記憶するIDコードを書き換えることができる。その結果、上記出荷後において、当該添付されたトナーカートリッジ113を、その装置固有の設定に対応したトナーカートリッジとして機能させることができる。
なお、ここでは、第2の実施の形態における画像形成装置1(図9)にID情報書き換え部29とカウンタ30を追加した例について説明したが、第1の実施の形態における画像形成装置1(図2)にID情報書き換え部29とカウンタ30を追加してもよい。この場合には、上記のステップS142において、無線タグ112に記憶している複数のIDデータを全て削除したのち、ステップS143,144において、EEPROM24から読み出したIDコードを無線タグ112に書き込む。
また、第2の実施の形態の変形例における画像形成装置への適用も可能である。この場合、画像形成装置1の出荷時に、IDコード記憶領域201が空の無線タグ112を有するトナーカートリッジ113が添付されるため、図14のステップS142における無線タグ112の情報の削除処理を省略することができる。
また、上記の説明では、図14のIDコードの書き換え処理を、カウンタに基づいて実行すると説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、印刷動作が完了する毎に実行してもよい。また、カウンタ30は、上位装置の指示に基づいて印刷(画像形成)した回数をカウントすると説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、画像形成装置1の起動の回数等をカウントしてもよい。また、カウンタの代わりにタイマを用いて所定時間経過後に書き換えを行ってもよい。
上述した各実施の形態および変形例では、画像形成装置について説明したが、本発明は、例えば複合装置に適用してもよい。例えば、図15に概略を示す複合装置は、画像形成装置1と、画像読取装置5とを備えている。画像形成装置1は、図1を参照して説明したものである。画像読取装置(スキャナ部)5は、原稿を載置するフラットベッドを有する本体部51と、この本体部51を覆う開閉可能なカバー52と、原稿を送るADF(自動原稿給紙装置)53とを備えている。本体部51には、フラットベッド上に載置された原稿を読み取る読取センサが備えられている。読取センサは、読み取った原稿の画像をデータ化して画像形成装置1に送り、画像形成装置1により画像形成が行われる。本発明が適用可能な複合装置が、図15に示した構成に限定されないことは言うまでもない。
また、上述した各実施の形態および変形例では、交換部品としてのトナーカートリッジに搭載する記憶手段として、無線タグを例に挙げて説明したが、無線タグに限定されるものではなく、制御部と通信可能な記憶手段であればよく、例えば、有線EEPROM等を用いてもよい。
また、上述した各実施の形態および変形例では、交換部品としてトナーカートリッジを例に挙げて説明したが、装置本体から取り外して交換可能な部品であれば、トナーカートリッジに限定されるものではなく、例えば、現像部、現像ユニット、定着ユニット、ベルトユニット等であってもよいし、これらの任意の組み合わせであってもよい。
例えば、図16に示すように、現像部A,A,A,Aに無線タグ112e,112f,112g,112hを配設し、無線タグ112e〜112hに記憶されたIDコードを送受信アンテナ110e,110f,110g,110hで受信して、受信したIDコードに基づいて判定部23が判定を行うようにしてもよい。この場合、現像部A〜Aは、それぞれトナーカートリッジ113a〜113dと一体に構成されていてもよい。
また、図17に示すように、現像部A〜Aとトナーカートリッジ113a〜113dのどちらにも無線タグ112a〜112hを配設し、無線タグ112e〜112hに記憶されたIDコードを送受信アンテナ110a〜110hで受信して、全IDコードに基づいて判定部23が判定を行うようにしてもよい。
1 画像形成装置、 11a,11b,11c,11d 現像ユニット、 12 転写ベルト、 14 定着ユニット、 16 媒体、 21 制御部、 22 RD/WR部、 23 判定部、 24 EEPROM、 25 表示部、 26 画処理部、 27 エンジン部、 28 オールマイティID記憶部、 29 ID情報書き換え部、 30 カウンタ、 110a,110b,110c,110d,110e,110f,110g,110h 送受信アンテナ、 111 リーダライタユニット、 112a,112b,112c,112d,112e,112f,112g,112h 無線タグ、 113a,113b,113c,113d トナーカートリッジ、 201 IDコード記憶領域、 A,A,A,A 現像部。

Claims (10)

  1. 複数のモードに設定可能な装置本体と、
    前記装置本体に対して着脱可能な交換部品と、
    前記装置本体に配設され、前記複数のモードのいずれかに対応するID情報を記憶する第1の記憶部と、
    前記交換部品に配設され、前記交換部品のID情報を記憶する第2の記憶部と、
    前記装置本体に配設され、オールマイティID情報を記憶する第3の記憶部と、
    前記第1または第3の記憶部に記憶された前記装置本体のID情報と、前記第2の記憶部に記憶された前記交換部品のID情報と対比することにより、前記交換部品の使用許可を判定する判定部と
    を備え、
    前記装置本体の出荷時に添付する前記交換部品の前記第2の記憶部には、前記第の記憶部に記憶されたオールマイティID情報と同一のID情報が記憶され、
    前記判定部は、前記第2の記憶部に前記オールマイティID情報が記憶されている場合には、前記第2の記憶部のオールマイティID情報を書き換えることなく前記装置本体に装着された前記交換部品の使用を許可することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の記憶部と、前記第3の記憶部とが、同一の記憶部からなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判定部は、前記第2の記憶部に記憶されているID情報が、前記オールマイティID情報でない場合には、前記第1の記憶部に記憶された前記装置本体のID情報と、前記第2の記憶部に記憶された前記交換部品のID情報とが一致するか否かを判定し、一致する場合に、前記交換部品の使用を許可することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記交換部品に配設された前記第2の記憶部に記憶されたID情報の書き換えを行うID情報書き換え部と、
    画像形成装置が印刷した回数をカウントするカウント部と
    をさらに備え、
    前記ID情報書き換え部は、
    前記カウント部のカウント値が所定値に達した場合に、前記第1の記憶部に記憶されているID情報と一致するID情報を、前記第2の記憶部に書き込むことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記判定部は、画像形成装置の電源が投入された場合、あるいは、前記装置本体のカバーが開閉された場合に、前記装置本体のID情報と前記交換部品のID情報との対比による前記交換部品の使用許可の判定を行うことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記判定部は、前記交換部材の使用を許可しない場合には、表示部に、所定のメッセージを表示させることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記交換部品は、トナーカートリッジであることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第2の記憶部は、無線タグであることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項に記載の画像形成装置を備えたことを特徴とする複合装置。
  10. 装置本体の設定が、出荷後に複数のモードに設定可能に構成された画像形成装置の使用管理方法であって、
    前記装置本体の出荷時に添付する、前記装置本体に対して着脱可能な交換部品の記憶部に、オールマイティID情報を記憶するステップと、
    前記装置本体の出荷後に、前記交換部品の前記記憶部に記憶された前記オールマイティID情報を読み出し、前記記憶部のオールマイティID情報を書き換えることなく、当該交換部品の使用を許可するステップと
    を有することを特徴とする交換部品の使用管理方法。
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