JP2007308273A - 物流管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】トナーカートリッジ等の消耗品の在庫を切らすことがなく、又、過剰な予備在庫が不要となり、使用済みの消耗品を確実に回収してリサイクルに貢献できる物流管理システムを提供することを課題とする。
【解決手段】ユーザーによって使用される消耗品自体に固定した状態で取り付けられ、当該消耗品を識別する識別情報を記憶するとともに、当該識別情報を外部から無線で読み取ることが可能な無線記憶部材と、前記ユーザーの元に保管された消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第1の読み取り手段や、前記ユーザーの元で使用されている消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第2の読み取り手段などと、前記第1や第2の読み取り手段等で読み取られた識別情報に基づいて、前記消耗品を管理する管理手段とを有するように構成した。
【選択図】図1
【解決手段】ユーザーによって使用される消耗品自体に固定した状態で取り付けられ、当該消耗品を識別する識別情報を記憶するとともに、当該識別情報を外部から無線で読み取ることが可能な無線記憶部材と、前記ユーザーの元に保管された消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第1の読み取り手段や、前記ユーザーの元で使用されている消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第2の読み取り手段などと、前記第1や第2の読み取り手段等で読み取られた識別情報に基づいて、前記消耗品を管理する管理手段とを有するように構成した。
【選択図】図1
Description
この発明は、電子写真方式やインクジェットプリント方式等を採用した複写機やプリンター、あるいはファクシミリ、更にはこれらの機能を兼ね備えた複合機等の画像形成装置などにおいて、トナーカートリッジやインクカートリッジ、あるいは感光体ドラムカートリッジ等の消耗品の配送から在庫管理、更には回収処理までを広く含む物流管理システムに関し、特に、ユーザーサイドにおける預託消耗品を管理することにより、預託消耗品を最適化することに寄与する物流管理システムに関するものである。
従来、この種の電子写真方式やインクジェットプリント方式等を採用した複写機やプリンター、あるいはファクシミリ、更にはこれらの機能を兼ね備えた複合機等の画像形成装置などにおいては、メンテナンス性の向上などを目的として、複写機やプリンター等の画像形成装置で使用されるトナーや現像剤などが、トナーカートリッジとして一体的にユニット化されており、画像形成装置に装着されたトナーカートリッジ内のトナーが消費されて、トナーカートリッジが空となった場合には、ユーザーがトナーカートリッジを新しいものと交換することによって、直ちに、画像形成装置の使用を再開することができるようになっている。
ところで、かかる画像形成装置においては、当該画像形成装置に装着されたトナーカートリッジ内のトナーが消費されて、トナーカートリッジが空となった場合に、直ちに、ユーザーが新しいトナーカートリッジと交換することができるように、ユーザーの元には、予めトナーカートリッジ等の予備の消耗品が、所定数だけ在庫として保管されている。このユーザーの元に予め保管されている消耗品の在庫が、予備在庫と呼ばれている。
この予備在庫としては、ユーザーが使用する複写機やプリンター等の画像形成装置に適合したトナーカートリッジ等の消耗品が空となった場合に、直ちに新しいものと交換することができるように、少なくとも1個以上の消耗品がユーザーの元に保管されるようになっている。
そして、ユーザーは、予備在庫としてのトナーカートリッジを使用して、予備のトナーカートリッジが無くなった場合には、使用している画像形成装置を管理する営業所などに連絡して、随時、所定の予備在庫を確保するようにしている。
また、サービスエンジアは、新しいトナーカートリッジをユーザーの元に配送する際に、使用済みのトナーカートリッジを回収して、当該回収した使用済みのトナーカートリッジをリサイクル工程に回し、資源の有効利用を図るようになっている。
その際、ユーザーによっては、複写機やプリンター等の画像形成装置を使用する頻度が異なり、一月にトナーカートリッジを複数本交換するユーザーもいれば、数ヶ月や半年以上もトナーカートリッジを交換しないユーザーもいる。
そこで、通常は、ユーザーによるトナーカートリッジの使用頻度に応じて、所定の関係式に基づいて、ユーザーの元における予備在庫の数を計算し、ユーザーの使用頻度に応じた数の予備在庫を確保するようにしている。
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記従来技術の場合には、ユーザーによるトナーカートリッジの使用頻度は、月単位、あるいは週単位で大きく変動する場合もあり、所定の関係式に基づいて計算された数の予備在庫を確保しても、予備在庫されている筈のトナーカートリッジが無くなったり、予備在庫されているトナーカートリッジが、半年や一年と使用されずに、トナーが劣化するという問題点があった。
また、かかる問題点の発生を回避するためには、ユーザーの元に、予め多目のトナーカートリッジ等の消耗品を置いておくことが多く、予備在庫の数が不必要に多くなり、会社にとっては、余分な資産を抱えることになるという問題点や、やはり長期間の保管によってトナー等の消耗品が劣化するという問題点をも有していた。
さらに、上記従来技術の場合には、ユーザーが使用したトナーカートリッジ等の消耗品を、サービスエンジニアが新しいトナーカートリッジを補給する際などに回収するようにしているが、ユーザーによっては、使用済みのトナーカートリッジ等の消耗品を、所定の回収棚に保管していなかったり、場合によっては廃棄してしまったり、あるいはサービスエンジニアが使用済みのトナーカートリッジの回収を忘れる場合などもあり、回収率が低下し、資源の有効な再利用を図ることができないという問題点を有していた。
そこで、かかる技術的課題に関連する技術として、本発明者は、特開2005−335910号公報に開示された技術を既に提案している。
この特開2005−335910号公報に係る製品物流管理システムは、製品を外箱に格納して配送を行う製品の物流管理を行うシステムであって、無線交信によりデータを読み書き可能な無線タグを前記製品及び前記外箱に固着し、前記製品に固着させた製品無線タグのIDと前記外箱に固着させた外箱無線タグのIDとを関連付けする関連付け手段と、前記製品が流れる複数の物流地点のそれぞれにおいて、前記製品無線タグID又は前記外箱無線タグIDの少なくとも1つを取得する複数の取得手段と、を有し、前記関連付けられた両無線タグIDの少なくとも1つを用いて前記製品の物流管理を行うように構成したものである。
しかしながら、この特開2005−335910号公報に係る製品物流管理システムの場合には、トナーカートリッジ等の消耗品としての製品が、ユーザーの元に配送されるまでや、ユーザーの元から回収された後における流れを、ある程度管理することができるものの、ユーザーの元におけるトナーカートリッジ等の消耗品の予備在庫を管理することはできないという問題点を有していた。
つまり、上記特開2005−335910号公報に係る製品物流管理システムの場合には、トナーカートリッジ等の消耗品を、製品としての流れをある程度管理することができるものの、トナーカートリッジ等の消耗品を、ユーザー単位で、あるいはユーザーを主体として管理するものではないため、ユーザーの元におけるトナーカートリッジ等の消耗品の予備在庫を管理することはできないという問題点を有していた。
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ユーザーにとって、トナーカートリッジ等の消耗品の在庫を切らすことがなく、又、トナーカートリッジ等の消耗品を配送する会社にとっては、過剰な予備在庫が不要となり、更には社会全体にとっては、使用済みの消耗品を確実に回収してリサイクルに貢献でき、資源の有効利用が可能な物流管理システムを提供することにある。
すなわち、請求項1に記載された発明は、ユーザーの元に配送されて保管されるとともに、当該ユーザーによって使用された後に回収される消耗品の物流を管理する物流管理システムにおいて、
前記ユーザーによって使用される消耗品自体に固定した状態で取り付けられ、当該消耗品を識別する識別情報を記憶するとともに、当該識別情報を外部から無線で読み取ることが可能な無線記憶部材と、
前記ユーザーの元に保管された消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第1の読み取り手段、前記ユーザーの元で使用されている消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第2の読み取り手段、前記ユーザーの元に保管された使用済みの消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第3の読み取り手段のうちの少なくとも2つの読み取り手段と、
前記第1乃至第3の読み取り手段のうちの少なくとも2つの読み取り手段で読み取られた識別情報に基づいて、前記消耗品を管理する管理手段とを有することを特徴とする物流管理システムである。
前記ユーザーによって使用される消耗品自体に固定した状態で取り付けられ、当該消耗品を識別する識別情報を記憶するとともに、当該識別情報を外部から無線で読み取ることが可能な無線記憶部材と、
前記ユーザーの元に保管された消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第1の読み取り手段、前記ユーザーの元で使用されている消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第2の読み取り手段、前記ユーザーの元に保管された使用済みの消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第3の読み取り手段のうちの少なくとも2つの読み取り手段と、
前記第1乃至第3の読み取り手段のうちの少なくとも2つの読み取り手段で読み取られた識別情報に基づいて、前記消耗品を管理する管理手段とを有することを特徴とする物流管理システムである。
また、請求項2に記載された発明は、前記第1乃至第3の読み取り手段を、1つの読み取り手段で兼用したことを特徴とする請求項1に記載の物流管理システムである。
さらに、請求項3に記載された発明は、前記第1乃至第3の読み取り手段で読み取られた識別情報を、前記消耗品の配送部門、又は前記消耗品の製造部門に伝達する通信回線を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の物流管理システムである。
又、請求項4に記載された発明は、前記第1乃至第3の読み取り手段で読み取られた識別情報に基づいて、前記消耗品の製造工程、保管工程、配送工程、回収工程、リサイクル工程のうち、少なくとも1つ以上を管理する管理手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の物流管理システムである。
この発明によれば、ユーザーにとって、トナーカートリッジ等の消耗品の在庫を切らすことがなく、又、トナーカートリッジ等の消耗品を配送する会社にとっては、過剰な予備在庫が不要となり、更には社会全体にとっては、使用済みの消耗品を確実に回収してリサイクルに貢献でき、資源の有効利用が可能な物流管理システムを提供することができる。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図1はこの発明の実施の形態1に係る物流管理システムを示す概略構成図である。なお、この実施の形態1に係る物流管理システム101は、近年、様々な分野で利用されているRFID(Radio Frequency Identification)システムを用いたものである。ここで、RFIDシステムとは、無線ICタグ102を対象となる物103に装着し、電波や電磁波による無線通信を用いて対象物の認証や管理を行うシステムをいう。ここでは、対象となる物103として、消耗品としてのトナーカートリッジに適用した場合を示している。
図1はこの発明の実施の形態1に係る物流管理システムを示す概略構成図である。なお、この実施の形態1に係る物流管理システム101は、近年、様々な分野で利用されているRFID(Radio Frequency Identification)システムを用いたものである。ここで、RFIDシステムとは、無線ICタグ102を対象となる物103に装着し、電波や電磁波による無線通信を用いて対象物の認証や管理を行うシステムをいう。ここでは、対象となる物103として、消耗品としてのトナーカートリッジに適用した場合を示している。
上記無線ICタグ102としては、すでに種々のものが開発されており、実際に使用されてきている。この無線ICタグ102は、使用する電波や電磁波の周波数によって、通信可能な距離や使用目的などが異なり、例えば、125KHz、13.56MHz、2.45GHz、900MHz帯など、様々な周波数帯域のものがある。これらの無線ICタグ102のうち、使用する周波数帯域が低い125KHzや13.56MHzのものは、通信距離が比較的短く、電磁誘導方式によって無線ICタグへのデータの読み取りや書き込みを行なうものである。また、上記無線ICタグ102のうち、使用する周波数帯域が高い2.45GHzや900MHz帯のものは、通信距離が比較的長く、5〜6mに達するものもあり、電波方式によって無線ICタグへのデータの読み取りや書き込みを行なうものである。さらに、2.45GHz帯の無線ICタグ102は、指向性が狭いが、900MHz帯のものは、指向性が広いという特徴を有している。
上記消耗品としてのトナーカートリッジ103は、図1に示すように、ユーザーの元に設置された画像形成装置としてのプリンタ104において使用されるものであるが、フルカラーのプリンタ104では、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色のトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが使用される。なお、画像形成装置としては、プリンタ104に限らず、複写機やファクシミリ、あるいはこれらの機能を兼ね備えた複合機であっても良いことは勿論である。また、消耗品としても、トナーカートリッジ103に限らず、ドラムカートリッジやフューザユニットなどにも同様に適用できることは勿論である。
また、ユーザーの元においては、トナーカートリッジ103が空になった場合に、直ちにトナーカートリッジ103を新しいものと交換して、長い時間にわたってプリント動作が中断することなくプリンタを使用することができるように、予備のトナーカートリッジ103が予め保管されている。これらの予備のトナーカートリッジ103は、通常、予め定められた保管棚105に保管されている。また、使用済のトナーカートリッジ103は、新しいトナーカートリッジ103をサービスエンジニアが配送する際に回収されるが、それまで不本意に散逸しないように、使用済棚106に保管されるようになっている。
ところで、この実施の形態では、ユーザーの元に配送されて保管されるとともに、当該ユーザーによって使用された後に回収される消耗品の物流を管理する物流管理システムにおいて、前記ユーザーによって使用される消耗品自体に固定した状態で取り付けられ、当該消耗品を識別する識別情報を記憶するとともに、当該識別情報を外部から無線で読み取ることが可能な無線記憶部材と、前記ユーザーの元に保管された消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第1の読み取り手段、前記ユーザーの元で使用されている消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第2の読み取り手段、前記ユーザーの元に保管された使用済みの消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第3の読み取り手段のうちの少なくとも2つの読み取り手段と、前記第1乃至第3の読み取り手段のうちの少なくとも2つの読み取り手段で読み取られた識別情報に基づいて、前記消耗品を管理する管理手段とを有するように構成されている。
すなわち、この実施の形態に係る物流管理システム101では、図1に示すように、消耗品としてのトナーカートリッジ103に、当該トナーカートリッジ103を識別する識別情報としての識別データを記憶するとともに、当該識別データを外部から無線で読み取ることが可能な無線記憶部材としての無線ICタグ102が、接着等の手段によって固定した状態で取り付けられている。上記無線ICタグ102は、トナーカートリッジ103のどこに取り付けられていても良いが、当該無線ICタグ102の情報を確実に読み取ったり書き込むことが可能なように、後述するアンテナの近傍に取り付けるのが望ましい。但し、上記無線ICタグ102として、上述したように、通信距離の長いものを使用する場合には、当該無線ICタグ102の取り付け位置が限定されないことは勿論である。
また、上記無線ICタグ102に予め記憶される識別データとしては、種々のものが挙げられるが、当該無線ICタグ102が取り付けられたトナーカートリッジ103を、他のトナーカートリッジ103と識別するための所定桁数の数字やアルファベット等からなる固有の識別IDが含まれる。また、上記無線ICタグ102に記憶される情報としては、固有の識別ID以外にも、トナーの色、トナーの製造会社名、トナーの製造ロット番号、トナーの製造年月日、トナーの消費期限、事後的に書き込まれる配送日や使用開始日、あるいは回収日のデータ、トナーの使用量を示すデータ、トナーカートリッジ103が着脱された回数のデータなど、種々のものが挙げられる。
さらに、上記画像形成装置としてのプリンタ104には、当該プリンタ104に装着されたトナーカートリッジ103の無線ICタグ102と無線で通信を行なって、この無線ICタグ102に記憶されたデータの読み取りや書き込みを行なう第2の読み取り手段としての第2のアンテナ107が取り付けられている。この第2のアンテナ107は、ユーザーの元で使用されている消耗品の無線ICタグ102から、当該トナーカートリッジ103の識別データや種々のデータを外部から無線で読み取ったり、書き込みを行なうためのものである。
また、上記保管棚105には、ユーザーの元に保管されたトナーカートリッジ103の無線ICタグ102から、当該トナーカートリッジ103の識別データなどを外部から無線で読み取ったり、書き込みを行なうための第1の読み取り手段としての第1アンテナ108が設けられている。
さらに、上記使用済棚106には、ユーザーの元に保管された使用済みのトナーカートリッジ103の無線ICタグ102から、当該トナーカートリッジ103の識別データなどを外部から無線で読み取る第3の読み取り手段としての第3のアンテナ109が設けられている。
なお、上記実施の形態では、第1のアンテナ107から第3のアンテナ109まで、3つのアンテナを設けた場合について説明したが、必ずしも第1のアンテナ107から第3のアンテナ109まで3つのアンテナを設ける必要はなく、例えば、第1のアンテナ107と第2のアンテナ108のみ、あるいは第2のアンテナ108と第3のアンテナ109のみ、更には第1のアンテナ107と第3のアンテナ109のみを設けるように構成しても良い。
また、この実施の形態では、図1に示すように、上記第1乃至第3のアンテナ107〜109は、有線又は無線で管理手段としてのコントローラ10に接続されている。このコントローラ110は、第1乃至第3のアンテナ107〜109で読み取られた識別データなどに基づいて、トナーカートリッジ103の移動を管理するためのものである。なお、上記コントローラ110は、ユーザーの元に設置されているものであるが、このコントローラ110は、ユーザーの元であればどこに設けられていてもよく、例えば、ユーザーが使用するパーソナルコンピュータにソフトウエアとしてインストールされたプログラムから構成され、当該パーソナルコンピュータがコントローラ110として機能するように構成しても良い。また、上記コントローラ110としては、プリンタ104の内部に設けられたCPU等を用いても良い。
なお、上記第1乃至第3のアンテナ107〜109は、無線ICタグ102と無線で通信を行なうためのものであり、当該第1乃至第3のアンテナ107〜109は、送信器及び受信器をも備えているものであり、コントローラ110からの指示に従って、無線ICタグ102と無線で通信を行ない、当該無線ICタグ102に記憶されたデータの読み出しや書き込みを行なうことが可能なように構成されている。
さらに、上記コントローラ110は、電話回線やインターネット、あるいはLAN等の通信回線111を介して、消耗品としてのトナーカートリッジ103を保管する倉庫1112や、トナーカートリッジ103を回収して、当該トナーカートリッジ103の洗浄や新しいトナーの充填作業等を行ない、トナーカートリッジ103をリサイクルしたり、トナーカートリッジ103を新たに製造するための工場113と接続されている。これらの倉庫112や工場113には、トナーカートリッジ103の無線ICタグ102と通信可能な図示しないアンテナや、当該アンテナを介して読み取られた無線ICタグ102のデータに基づいて、トナーカートリッジ103の配送や回収などの処理を実行するパーソナルコンピュータ等の図示しないコントローラが配設されている。
図2及び図3はこの発明の実施の形態1に係る物流管理システムを適用した画像形成装置としての4サイクル方式のフルカラープリンタを示すものである。
図2において、1は画像形成装置本体としてのフルカラープリンタの本体を示すものである。このフルカラープリンタ本体1の内部には、図3に示すように、中央よりもやや右上部に、像担持体としての感光体ドラム2が回転可能に配設されている。この感光体ドラム2としては、例えば、表面にOPC等よりなる感光体層が被覆された直径が約47mmの導電性円筒体からなるものが用いられ、図示しない駆動手段により、矢印方向に沿って約150mm/secのプロセススピードで回転駆動される。上記感光体ドラム2の表面は、当該感光体ドラム2の略真下に配置された帯電手段としての帯電ロール3によって所定の電位に帯電された後、これ又感光体ドラム2直下の離れた位置に配置された露光手段としてのROS4(Raster Output Scanner)によって、レーザービーム(LB)による画像露光が施され、画像情報に応じた静電潜像が形成される。上記感光体ドラム2上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン (C)、黒(K)の各色の現像器5Y、5M、5C、5Kを周方向に沿って配置したロータリー式の現像装置5によって現像され、所定の色のトナー像となる。なお、上記各色の現像器5Y、5M、5C、5Kには、隣接して配設された消耗品としてのトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kから、対応する色のトナーが供給されるように構成されている。なお、上記トナーには、必要に応じて、キャリアが混合されるように構成しても良い。
その際、上記感光体ドラム2の表面には、形成する画像の色に応じて、帯電・露光・現像の各工程が、所定回数だけ繰り返される。上記ロータリー式の現像装置5は、対応する色の現像器5Y、5M、5C、5Kが、感光体ドラム2と対向する現像位置に移動する。例えば、フルカラーの画像を形成する場合、感光体ドラム2の表面には、帯電・露光・現像の各工程が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応して合計4回繰り返され、当該感光体ドラム2の表面には、イエロー(Y)、マゼンタ (M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が順次形成される。上記トナー像を形成するにあたって感光体ドラム2が回転する回数は、画像のサイズに応じて異なるが、例えば、A4サイズであれば、感光体ドラム2が3回転することによって、1つの画像が形成される。つまり、感光体ドラム2の表面には、感光体ドラム2が3回転するごとに、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が順次形成される。
上記感光体ドラム2上に順次形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、感光体ドラム2の外周に中間転写体としての中間転写ベルト6が巻き付けられた一次転写位置において、当該中間転写ベルト6上に互いに重ね合わされた状態で、一次転写ロール7によって一次転写される。この中間転写ベルト6上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像は、二次転写ロール8によって、所定のタイミングで給紙される記録用紙9上に一括して二次転写される。記録用紙9は、フルカラープリンタ本体1の下部に配置された給紙カセット10から、フィードロール11によって送り出されるとともに、当該フィードロール11及びリタードロール12によって1枚ずつ捌かれた状態で給紙され、用紙搬送路13を介してレジストロール14によって中間転写ベルト6上に転写されたトナー像と同期した状態で、搬送ガイド15を通って中間転写ベルト6の二次転写位置へと搬送される。なお、図2中、16、17はプリンタ本体1内の温度及び湿度を検知する温度センサ及び湿度センサをそれぞれ示している。
上記中間転写ベルト6は、複数のロールによって張架されており、所定のプロセススピード(約150mm/sec)で循環移動するように、例えば、感光体ドラム2の回転に伴って従動される。この中間転写ベルト6は、感光体ドラム2における回動方向の上流側にて中間転写ベルト6のラップ位置を特定するラップインロール18と、感光体ドラム2上に形成されたトナー像を中間転写ベルト6上に転写する一次転写ロール7と、ラップ位置の下流側にて中間転写ベルト6のラップ位置を特定するラップアウトロール19と、二次転写ロール8に中間転写ベルト6を介して当接するバックアップロール20と、中間転写ベルト6のクリーニング装置21に対向する第1のクリーニングバックアップロール22と、第2のクリーニングバックアップロール23とによって、所定の張力で張架されている。
また、上記中間転写ベルト6は、上記の如く、複数のロール7、8、18〜20、22、23によって張架されているが、この実施の形態では、フルカラープリンタ本体1の小型化を図るため、中間転写ベルト6が張架される断面形状が、偏平な細長い略台形状となるように構成されている。
さらに、この実施の形態では、図3に示すように、フルカラープリンタの全体が可能な限り小型化されているが、フルカラープリンタ本体1の大きなスペースを回転式の現像装置5が占めている。そのため、上記フルカラープリンタ本体1は、装置の小型化を達成しつつ、中間転写ベルト6や回転式の現像装置5などのメンテナンス性を向上させるように設計されている。具体的に、上記中間転写ベルト6は、図4に示すように、感光体ドラム2や帯電ロール3、二次転写ロール8を含めて、一体的に消耗品としてのドラムユニット24を構成しており、フルカラープリンタ本体1の上部カバー25を開くことによって、ドラムユニット24の全体がフルカラープリンタ本体1に着脱可能(自在)となるように構成されている。上記ドラムユニット24は、中間転写ベルト6を含む中間転写ユニット26から、更に感光体ドラム2と帯電ロール3とクリーニング装置27とからなる感光体ユニット28が、別個に着脱可能となっており、当該感光体ユニット28を単独で交換することも可能となっている。また、上記現像装置5の上部には、トナーカートリッジ45Y、45M、45C、45Kが未使用か否かを検知する未使用検知センサ29が配設されている。また、上部カバー25は、図3に示すように、支点25aを中心にして開閉するように構成されており、当該支点25aの近傍には、上部カバー25の開閉を検知する開閉検知センサ25bが設けられている。
また、上記中間転写ベルト6のクリーニング装置21は、図3に示すように、第1のクリーニングバックアップロール22によって張架された中間転写ベルト6の表面に当接するように配置されたスクレーパ30と、第2のクリーニングバックアップロール23によって張架された中間転写ベルト6の表面に圧接するように配置されたクリーニングブラシ31とを備え、これらのスクレーパ30やクリーニングブラシ31によって除去された残留トナーや紙粉は、クリーニング装置21の内部に回収されるようになっている。なお、上記クリーニング装置21は、揺動軸32を中心にして、図中反時計周り方向に揺動可能に配置されており、最終色のトナー像の二次転写が終了するまでは、中間転写ベルト6の表面から離間した位置に退避しているとともに、最終色のトナー像の二次転写が終了すると、中間転写ベルト6の表面に当接するように構成されている。
さらに、上記中間転写ベルト6からトナー像が転写された記録用紙9は、図3に示すように、定着器33へと搬送され、この定着器33の加熱ロール33a及び加圧部材33bによって熱及び圧力でトナー像が記録用紙9上に定着され、定着ユニット34に設けられた排出ロール35によって、排出口36を介してプリンタ本体1の上部に設けられた排出トレイ37上に排出される。なお、この定着ユニット34も消耗品として、ユーザーが交換可能に構成されている。
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム2の表面は、当該感光体ドラム2が1回転する毎に、感光体ドラム2の斜め下方に配置されたクリーニング装置27のクリーニングブレード38によって、残留トナーなどが除去され、次の画像形成工程に備えるようになっている。
ところで、この実施の形態では、プリンタ本体1に対して交換可能に装着された消耗品を備えるように構成されている。かかる消耗品としては、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが挙げられるが、これに限定されるものではなく、プリンタ本体1に対して交換可能に装着されるものであれば、図4に示すように、ドラムユニット24や中間転写ユニット26、あるいは感光体ユニット28や定着ユニット34などであっても勿論良い。
図5は、この実施の形態に係る消耗品としてのトナーカートリッジを適用した現像装置としてのロータリー式現像装置5の一具体例を示す外観斜視図である。なお、図5は、便宜上、現像装置本体に1つの現像器5Y及びトナーカートリッジ103Yを搭載した状態を示している。
このロータリー式現像装置5は、図5及び図6に示すように、垂直面内で回転可能に配置された回転する支持部材としての現像装置本体40を備えている。現像装置本体40は、その中心部に長手方向に沿って配設された円筒状の回転軸部材41と、当該回転軸部材41の長手方向の手前側の端部に配設されたフロント側のフランジ部材42と、前記回転軸部材41の長手方向の奥側の端部に配設されたリア側のフランジ部材43と、回転軸部材41とフロント側及びリア側のフランジ部材42、43によって形成される円筒形状の空間Sを90度毎に4つに仕切る仕切り部材44とを備えている。
上記現像装置本体40は、回転軸部材41を中心にして、図5に示すように、反時計回り方向に沿って回転可能にプリンタ本体1に取り付けられている。この現像装置本体40には、図7に示すように、時計回り方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの現像器5Y、5M、5C、5Kが、周方向に沿って実装されているとともに、これらの現像器5Y、5M、5C、5Kに対応してイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つのトナーカートリッジ45Y、45M、45C、45Kが、周方向に沿って実装されている。
上記各トナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kには、図8に示すように、筒状に形成されたトナーカートリッジ本体の外周面に、無線ICタグ102が接着剤や粘着剤等によって固定した状態で取り付けられている。
さらに、上記フルカラープリンタでは、図9に示すように、プリンタ本体1に対してトナーカートリッジ103を装着した状態で、当該トナーカートリッジ103に固着された無線ICタグ102のデータを外部から読み取るため、プリンタ本体1に第2のアンテナ108が設けられている。この第2のアンテナ108は、無線ICタグ102の種類によっても異なるが、少なくとも当該無線ICタグ102に記憶されたデータを読み出し可能なものであれば良い。また、必要に応じて、上記アンテナ108としては、無線ICタグ102に記憶されたデータの読み出しとともに、書き込みや書き換えが可能なものを用いても勿論良い。
上記アンテナ108は、図10に示すように、プリンタ本体1側に設けられた送信回路302及び受信回路303に接続されている。これらの送信回路302及び受信回路303は、変調回路304及び復調回路305を介して、送受信制御部306に接続されており、当該送受信制御部306は、図11に示すような制御部200に接続されている。
図11はこの発明の実施の形態1に係るフルカラープリンタの制御回路200を示すブロック図である。
図11において、201はフルカラープリンタの動作を制御するCPU、202はプログラムROM、203はRAM、204は本体NVM、25bは開閉検知センサ、16は温度センサ、17は湿度センサ、29は未使用検知センサ、205はトナー有無検知センサ、206はトナー濃度センサ、207は画像濃度センサ、208は廃トナー満杯センサ、209はセンサI/F回路、210は通信I/F回路、211はネットワーク、212はホスト装置、213はUI装置(図1及び図19参照)、214はUI制御回路、215は画像描画回路、216はプロセス制御回路、217は画像形成部I/F回路、218は画像形成部、219は用紙搬送部制御回路、220は用紙搬送部、102は無線ICタグ、107はプリンタ本体1の第2のアンテナ、221はメモリ制御回路、222はシステムバスをそれぞれ示している。
また、上記プログラムROM202には、例えば、図12に示すように、プログラム領域234に実行プログラム238が、設定値領域236に各寿命しきい値240、各寿命しきい値到達設定回数242、対温度パラメータ群244、対湿度パラメータ群246、トナー濃度パラメータ群248、画像濃度パラメータ群250、判定時期設定値252・・・などが記憶されている。
さらに、上記本体NVM204には、例えば、図12に示すように、対応ユニット情報領域254に、対応機種コード258と対応国コード260が、本体側更新領域256に、各ユニットの装着履歴262、各ライフカウント値264、各寿命しきい値到達回数266、各検知履歴267、各動作モード履歴270・・・などが記憶されている。
また、上記無線ICタグ102のNVMには、例えば、図12に示すように、ユニット情報領域272に、機種コード276、国コード278、製造年月日280、寿命しきい値282、プロセスパラメータ284が、ユニット側更新領域274に、ライフカウント値288、寿命しきい値到達回数290、関連履歴情報292・・・などが記憶されている。
以上の構成において、この実施の形態に係る物流管理システムでは、次のようにして、ユーザーにとって、トナーカートリッジ等の消耗品の在庫を切らすことがなく、又、トナーカートリッジ等の消耗品を配送する会社にとっては、過剰な予備在庫が不要となり、更には社会全体にとっては、使用済みの消耗品を確実に回収してリサイクルに貢献でき、資源の有効利用が可能となっている。
すなわち、この実施の形態に係る物流管理システム101では、図1に示すように、ユーザーが所定のトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kをプリンタ本体1に装着した状態でプリント動作を実行し、プリント処理を行なうようになっている。そして、上記フルカラープリンタにおいてユーザーがプリント処理を実行するのに伴い、トナーカートリッジ103Y、103M、103C、103K内のトナーが徐々に消費され、いずれかのトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103K、例えば、図12に示すように、黒色のトナーカートリッジ103K内のトナーが空に近い状態になると、図2に示すように、ユーザーインターフェース213にトナーの残量が少ないニアエンプティ状態であることが表示される。
すると、フルカラープリンタのCPU201は、コントローラ110と通信を行い、ニアエンプティ状態となったトナーカートリッジ103Kの予備のトナーカートリッジ103Kが保管棚105にあるか否かを判別する。そして、上記フルカラープリンタのCPU201は、ニアエンプティ状態となったトナーカートリッジ103Kの予備のトナーカートリッジ103Kが保管棚105にあると判別した場合には、そのままプリント動作を実行し、図13に示すように、ニアエンプティ状態となったトナーカートリッジ103Kの予備のトナーカートリッジ103Kが保管棚105にないと判別した場合には、ユーザーインターフェース213にニアエンプティ状態となったトナーカートリッジ103Kの予備のトナーカートリッジが保管棚105にないことを表示し、ユーザーに予備のトナーカートリッジ103Kの注文を促すようになっている。そのため、ユーザーにとって、トナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kの在庫を切らすことがなく、常に、トナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが空となった場合には、予備のトナーカートリッジと交換することが可能となる。
次に、上記フルカラープリンタにおいて、いずれかのトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103K、例えば、黒色のトナーカートリッジ103Kが空になった場合には、トナーカートリッジ103Kが空になったエンプティ状態である旨が、ユーザーインターフェース213に表示され、ユーザーによって、図14に示すように、エンプティ状態となったトナーカートリッジ103Kが新しいトナーカートリッジ103Kと交換される。なお、交換された使用済のトナーカートリッジ103Kは、使用済棚106に保管される。
すると、フルカラープリンタのCPU201は、交換されたトナーカートリッジ103Kの情報を、無線ICタグ102と通信を行なうことによって読み取り、当該交換されたトナーカートリッジ103Kが適正なものであるか否かを判別し、交換されたトナーカートリッジ103Kが適正なものである場合には、プリント動作を再開するようになっている。
また、コントローラ110は、いずれかのトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが交換されたことを検知すると、図15に示すように、当該交換されたトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが使用済棚106に保管されているかを、使用済棚に配設された第3のアンテナ109を介して検知し、交換されたトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが使用済棚106に保管されていないことを検知した場合には、ユーザーインターフェース213を介して、ユーザーに使用済のトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kを使用済棚106に保管するように促すメッセージを表示する。また、使用済棚に一旦保管されたトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが、ユーザーによって不本意に移動された場合には、誤って廃棄される虞れ等があるため、使用済のトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kを使用済棚106に戻すようにメッセージを表示しても良い。
さらに、使用済棚106に保管された使用済のトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが、図16に示すように、サービスエンジニアによって回収された場合には、当該使用済のトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが回収された旨を、第3のアンテナ109を介して検知して、コントローラ110は、工場に通知するようになっている。こうすることによって、使用済のトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kを確実に回収して、工場においてリサイクルすることが可能となる。
上記コントローラ110は、図1に示すように、倉庫112や工場113と通信回線111を介して通信を行なうことによって、交換されたトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが何日程度でユーザーの元へと配送され、当該トナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが何日程度でユーザーによって消費されたか、又は交換されたトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが工場へと回収されたか否かなどを管理するようになっている。
さらに、上記コントローラ110は、図17に示すように、特定のユーザーにおけるトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kの消費本数を、月単位や週単位で管理し、トナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが多く消費されると予想されるときには、予め少し多目の本数のトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kを、ユーザーの元に配送して最適化するように管理を行なう。
また、上記コントローラ110は、特定のユーザーに配送されたトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kが所定の消費期限の間に使用されなかった場合には、サービスエンジニアが当該所定の消費期限に達したトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kを回収するような指令を、倉庫を通して営業所のパーソナルコンピュータに指示するようにしても良い。
さらに、上記コントローラ110は、図18に示すように、特定のユーザーにおけるトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kの使用本数のうち、黒色のトナーカートリッジ103Kと、カラーのトナーカートリッジ103Y、103M、103Cの使用本数を個別に管理し、ユーザーによってモノクロのプリントが多いか、フルカラーのプリントが多いかを判別するようにしても良い。
また、上記コントローラ110は、トナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kの使用本数を、ユーザー単位ではなく、地区単位で管理し、A地区では、トナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kの消費本数が月当たり何本、B地区では、トナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kの消費本数が月当たり何本というように管理し、当該地区当たりのトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kの消費本数を倉庫へと通知することにより、当該倉庫からユーザーへのトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kの配送をスムーズに行なうようにすることもできる。
さらに、上記コントローラ110は、ユーザーの元において、フルカラープリンタでトナーの劣化等による画質不良などが発生した場合には、サービスエンジニアがユーザーの元を訪問した際に、サービスエンジニアによってハンディ型のリーダ/ライタを用いて画質不良などが発生したトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kの製造年月日や製造番号等を確認し、他に同じ製造年月日や製造番号等のトナーカートリッジ103Y、103M、103C、103Kで画質不良などが発生していないかを確認することができる。
このように、上記実施の形態に係る物流管理システムによれば、ユーザーにとって、トナーカートリッジ103Y、103M、103C、103K等の消耗品の在庫を切らすことがなく、又、トナーカートリッジ103Y、103M、103C、103K等の消耗品を配送する会社にとっては、過剰な予備在庫が不要となり、更には社会全体にとっては、使用済みの消耗品を確実に回収してリサイクルに貢献でき、資源の有効利用が可能となっている。
なお、無線ICタグ102として通信距離が長いものを使用した場合には、図19に示すように、1つのアンテナ120で第1〜第3のアンテナを兼ねるように構成しても良い。
101:物流管理システム、102:無線ICタグ、103:トナーカートリッジ(消耗品)、104:プリンタ、105:保管棚、106:使用済棚、107〜109:アンテナ、110:コントローラ。
Claims (4)
- ユーザーの元に配送されて保管されるとともに、当該ユーザーによって使用された後に回収される消耗品の物流を管理する物流管理システムにおいて、
前記ユーザーによって使用される消耗品自体に固定した状態で取り付けられ、当該消耗品を識別する識別情報を記憶するとともに、当該識別情報を外部から無線で読み取ることが可能な無線記憶部材と、
前記ユーザーの元に保管された消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第1の読み取り手段、前記ユーザーの元で使用されている消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第2の読み取り手段、前記ユーザーの元に保管された使用済みの消耗品の無線記憶部材から、当該消耗品の識別情報を外部から無線で読み取る第3の読み取り手段のうちの少なくとも2つの読み取り手段と、
前記第1乃至第3の読み取り手段のうちの少なくとも2つの読み取り手段で読み取られた識別情報に基づいて、前記消耗品を管理する管理手段とを有することを特徴とする物流管理システム。 - 前記第1乃至第3の読み取り手段を、1つの読み取り手段で兼用したことを特徴とする請求項1に記載の物流管理システム。
- 前記第1乃至第3の読み取り手段で読み取られた識別情報を、前記消耗品の配送部門、又は前記消耗品の製造部門に伝達する通信回線を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の物流管理システム。
- 前記第1乃至第3の読み取り手段で読み取られた識別情報に基づいて、前記消耗品の製造工程、保管工程、配送工程、回収工程、リサイクル工程のうち、少なくとも1つ以上を管理する管理手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の物流管理システム。
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- 2006-05-19 JP JP2006140056A patent/JP2007308273A/ja not_active Withdrawn
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