JP2006276275A - 交換部品、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成装置に現在インストールされているソフトウェアのバージョンが最新のものでない場合、該ソフトウェアが最新のものでないことを利用者に通知する。
【解決手段】 画像形成装置100に対して着脱可能に取り付けられるトナーカートリッジ22には、画像形成装置100の制御部55aにアクセスされるICチップ150が含まれる。そして、ICチップ150には、画像形成装置100に関するソフトウェアの最新バージョンを示した第一バージョン情報が記憶されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置本体から着脱自在なトナーカートリッジ,現像カートリッジ等の交換部品,該交換部品を備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、電子写真方式あるいは静電記録方式等の画像形成装置として、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等が知られている。
このような画像形成装置において、近年、産業界における急速なデジタル化に伴い、公衆回線や通信ネットワークを介して、サービスセンタのサーバーから該画像形成装置の状態を管理できるシステムが提案されている。具体的には、画像形成装置の構成部材に関する情報,画像形成装置のトラブルに関する情報,画像形成装置にインストールされているソフトウェアのバージョンを示す情報が、複数の画像形成装置の各々から遠隔地のサーバーに伝送され、このサーバーによって複数の画像形成装置の状態の管理が行われる。
例えば、以下に示す特許文献1においては、遠隔相互作用通信(RIC)ネットワークまたは他の通信ネットワークを介し、所定のマシン動作データを画像形成装置から遠隔サイトに転送し、該遠隔サイトにて画像形成装置の状態を診断し、該遠隔サイトから画像形成装置を遠隔的にメンテナンスするシステムが提案されている。
特開平07−111552号公報(公開日:平成7年4月25日)
以上示したシステムによれば、画像形成装置にインストールされているソフトウェアのバージョンを示す情報が、通信ネットワークを介して、サービスセンタのサーバーへ伝送されている。これにより、サービスセンタ側からすれば、各ユーザの許に設置されている画像形成装置にインストールされているソフトウェアのバージョンをリアルタイムで把握できる。そして、サービスセンタは、インストールされているソフトウェアが最新バージョンでない画像形成装置に対し、最新バージョンのソフトウェアのインストールを行う。
しかしながら、各ユーザの許に設置されている全ての画像形成装置が公衆回線や通信ネットワークに接続されているとは限らず、公衆回線や通信ネットワークに接続されていないタイプの画像形成装置も存在する(例えば、パーソナルユースの画像形成装置)。それゆえ、サービスセンタは、このようなタイプの画像形成装置にインストールされているソフトウェアのバージョンを把握することはできない。
したがって、上記のような公衆回線等に接続されていないタイプの画像形成装置においては、インストールされているソフトウェアが最新バージョンでない場合、最新バージョンのソフトウェアのインストールが行われずに放置されてしまうという問題が生じる。
そこで、このようなタイプの画像形成装置においては、装置の利用者が、該ソフトウェアのバージョンが最新のものか否かをリアルタイムで知ることができる手段が必要になる。このような手段があれば、該装置の利用者が、サービスセンタに連絡を取ることによって、直ちに、サービスマンによって該ソフトウェアのバージョンの更新を行うことが可能になるからである。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、画像形成装置に現在インストールされているソフトウェアのバージョンが最新のものでない場合、該ソフトウェアが最新のものでないことを利用者に通知することの可能な画像形成装置、該画像形成装置に着脱自在に取り付けられる交換部品を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するために、本発明は、着色剤によって画像を形成する画像形成装置に対して、着脱可能に取り付けられる交換部品において、上記画像形成装置の制御部にアクセスされる記憶部を含み、上記記憶部には、上記画像形成装置の動作を制御するソフトウェアの最新バージョンを示した第一バージョン情報が記憶されていることを特徴とする。
上記着色剤とは、用紙等に画像を形成するためのトナー,インクであって、カラー画像を形成するための色毎のトナー,インクのうちの少なくとも一つのみならず、モノクロ画像を形成するための黒色のトナー,インクをも含む概念である。また、本発明の交換部品とは、このような着色剤を充填する着色剤充填容器(トナーカートリッジ,インクボトル,トナーボトル)、現像カートリッジ,感光体カートリッジ等のプロセスカートリッジ全般を意義するものである。
上記構成によれば、上記画像形成装置の制御部は、上記画像形成装置に取り付けられている交換部品に備えられている記憶部に対してアクセスできる。したがって、上記交換部品の業者側が、上記交換部品を流通する場合、予め、上記交換部品の記憶部に上記第一バージョン情報を記憶させておけば、上記画像形成装置の制御部は、上記記憶部に記憶されている第一バージョン情報を読み出すことができる。
ここで、上記第一バージョン情報とは、上記画像形成装置の動作を制御するソフトウェアの最新バージョンを示した情報である。それゆえ、上記第一バージョン情報を読み出した上記画像形成装置の制御部は、自装置に現在インストールされているソフトウェアのバージョンが最新のものであるか否かを判断することができ、判断結果を利用者に通知することによって、該利用者が、現在インストールされているソフトウェアが最新のものではないことを知ることができるという効果を奏する。
また、上記構成によれば、上記交換部品の業者側は、上記交換部品の出荷前に、この記憶部に第一バージョン情報を記憶させていれば、ネットワーク等の公衆回線によって上記第一バージョン情報を上記画像形成装置へ伝送することなく、上記画像形成装置の制御部に上記第一バージョン情報を読み取らせることが可能である。
さらに、上記交換部品の業者側からすれば、ネットワーク等の公衆回線を用いることなく、各ユーザの画像形成装置へ第一バージョン情報を入力できるため、各ユーザの個人情報のセキュリティを考慮すると上記構成は好ましいといえる。
また、本発明の交換部品は、リサイクル可能な充填容器であり、上記記憶部には、上記制御部によって、上記画像形成装置の設置地域を示す地域情報が書き込まれる構成であることが好ましい。
この構成によれば、交換部品がリサイクル工場に回収された後、リサイクル工場側において、上記記憶部に書き込まれている地域情報を読み取り、読み取った地域情報をデータベース等に蓄積していくことによって、地域毎の画像形成装置の設置台数等を調査することができ、次機種の開発や営業施策に有効活用できる。
また、本発明の交換部品は、リサイクル可能な充填容器であり、上記記憶部には、上記制御部によって、上記画像形成装置に現在インストールされているソフトウェアのバージョンを示す第二バージョン情報と、画像形成装置の累積記録枚数を示す情報とが書き込まれる構成であることが好ましい。
それゆえ、交換部品がリサイクル工場に回収された後、リサイクル工場側において、上記記憶部に書き込まれている第二バージョン情報と、画像形成装置の累積記録枚数を示す情報とを読み取り、読み取った各情報をデータベース等に蓄積していくことによって、画像形成装置の利用頻度と画像形成装置の動作を制御するためのソフトウェアのバージョンとの相関分析を行うことができ、次機種の開発や営業施策に有効活用できる。
また、本発明の交換部品には、PICが取り付けられ、画像形成装置の制御部にアクセスされる記憶部としては、PICに含まれるメモリであってもよい。PICは安価であるため、上記記憶部としてPICのメモリを用いることは、コストパフォーマンスの面からも好ましい。
また、本発明の交換部品には、非接触ICタグが取り付けられ、画像形成装置の制御部にアクセスされる記憶部としては、非接触ICタグの集積回路に含まれるメモリであってもよい。この場合、交換部品の製造工場やリサイクル工場において、交換部品をケース等に梱包した後であっても、ケース外部からリーダライタを用いて、交換部品に備えられている非接触ICタグに対する情報の書き込み・読み取りが可能となる。
さらに、本発明の交換部品において、上記ICタグは、上記交換部品に対して着脱自在に取り付けられることが好ましい。
このようにすれば、交換部品を最終的にマテリアルリサイクル処分にする際、交換部品とICタグとを容易に分離させることができ、このマテリアルリサイクル処分が容易となる。
また、本発明の交換部品において、上記ICタグは、上記交換部品に対して粘着材料によって取り付けられていることが好ましい。
それゆえ、所定の取り外し手順(機械的取り外し,薬品によって粘着材料を除去)によって、交換部品を破壊することなく、交換部品からICタグを容易に取り外すことができる。これにより、さらにマテリアルリサイクルが容易となる。
以上の目的を達成するために、本発明は、上記交換部品を着脱可能な画像形成装置であって、上記記憶部から上記第一バージョン情報を読み取る読み取り手段と、上記読み取り手段が読み取った上記第一バージョン情報によって示されるバージョンと、上記画像形成装置に現在インストールされている上記ソフトウェアのバージョンとが一致するか否かを判定する判定手段と、上記判定の結果、一致しない場合、上記画像形成装置に現在インストールされている上記ソフトウェアのバージョンが最新でない旨を利用者に通知する通知手段と、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、画像形成装置に現在インストールされているソフトウェアのバージョンが最新バージョンでない場合、画像形成装置の利用者に、最新でない旨の利用者に通知することとなる。これにより、該利用者が、画像形成装置のサービスセンタ等にソフトウェアのバージョンアップを依頼することを期待でき、画像形成装置にインストールされているソフトウェアが最新のものに更新されないまま放置される不都合を抑制することができる。
また、上記通知手段は、上記構成に加え、上記画像形成装置に対応するサービスセンタの連絡先を利用者に通知することを特徴とする。
上記構成によれば、利用者は、バージョンアップの必要性を認識すると同時に、サービスセンタの連絡先を知ることができ、直ちに、サービスセンタに、最新バージョンのソフトウェアのインストールの依頼を行うことができる。
以上のように、本発明は、着色剤によって画像を形成する画像形成装置に対して、着脱可能に取り付けられる交換部品において、上記画像形成装置の制御部にアクセスされる記憶部を含み、上記記憶部には、上記画像形成装置の動作を制御するソフトウェアの最新バージョンを示した第一バージョン情報が記憶されていることを特徴とする。
それゆえ、上記第一バージョン情報を読み出した上記画像形成装置の制御部は、自装置に現在インストールされているソフトウェアのバージョンが最新のものであるか否かを判断することができ、最新ではない場合、該制御部は、画像形成装置の利用者に対して、インストールされているソフトウェアのバージョンが最新のものではない旨の通知や、バージョンアップをすべき旨の通知を行うことができるという効果を奏する。
まず、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。
〔画像形成装置の全体構成〕
図2は、本実施形態の画像形成装置を示す縦断面図である。本実施形態の画像形成装置100は、カラー画像を記録用紙に記録するカラーレーザープリンタであり、露光ユニット1、各画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pd、中間転写ベルトユニット2、定着ユニット3、用紙搬送装置4、給紙トレイ5、及び排紙トレイ6等を備えている。
この画像形成装置100において、記録用紙は、給紙トレイ5に積載収容されており、ピックアップローラ7−1により1枚ずつ給紙トレイ5から引き出されて、搬送ローラ4−1によりレジストローラ8へと搬送される。あるいは、記録用紙は、手差しトレイ9に載置され、ピックアップローラ7−2により引き出されて、各搬送ローラ4−4〜4−6によりレジストローラ8へと搬送される。レジストローラ8は、記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃え、記録用紙の先端が中間転写ベルトユニット2の中間転写ベルト11上に形成されるトナー像の先端に重なるタイミングで、記録用紙を2次転写ローラ33へと搬送する。
各画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pdは、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のトナー像をそれぞれ形成して、各色のトナー像を中間転写ベルトユニット2の中間転写ベルト11に転写する。これらの画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pdは、各現像器21a〜21d、各トナーカートリッジ22a〜22d、各感光体ドラム23a〜23d、各帯電器24a〜24d、及び各クリーナユニット25a〜25d等を備えている。
各感光体ドラム23a〜23dは、中間転写ベルト11を介してそれぞれの1次転写ローラ26a〜26dに押圧されており、矢印方向Bに回転移動する中間転写ベルト11と同一の周速度で、中間転写ベルト11と共に回転される。また、各1次転写ローラ26a〜26dも、矢印方向Bに回転移動する中間転写ベルト11と同一の周速度で、中間転写ベルト11に追従回転する。
各帯電器24a〜24dは、各感光体ドラム23a〜23dに接触するローラ型やブラシ形のもの、あるいはチャージャー型のものであり、各感光体ドラム23a〜23d表面を一様に帯電させる。
露光ユニット1は、各感光体ドラム23a〜23dへのそれぞれのレーザー光を出射するレーザー光源1a、及び各レーザー光をそれぞれの感光体ドラム23a〜23dに導く複数のミラー1b等を有しており、画像データに応じて各レーザー光を変調しつつ、各レーザー光をそれぞれの感光体ドラム23a〜23d表面に照射して、各感光体ドラム23a〜23d表面にそれぞれの静電潜像を形成する。
なお、露光ユニット1として、EL(Electro Luminescence)やLED(Light Emitting Diode)等の発光素子をアレイ状に並べた書き込みヘッドを用いても良い。
各トナーカートリッジ22a〜22dは、画像形成装置100に対して着脱可能であり、黒、イエロー、マゼンタ、シアンのトナーを収容している。各現像器21a〜21dは、各トナーカートリッジ22a〜22dからそれぞれの色のトナーを供給され、各感光体ドラム23a〜23d表面の静電潜像にそれぞれの色のトナーを付着させて、各感光体ドラム23a〜23d表面にそれぞれの色のトナー像を形成する。これらのトナー像は、各感光体ドラム23a〜23dから中間転写ベルト11に転写されて重ね合わせられる。
中間転写ベルトユニット2は、中間転写ベルト11、各1次転写ローラ26a〜26d、駆動支持ローラ31と従動支持ローラ32、及び2次転写ローラ33等を備えており、中間転写ベルト11を駆動支持ローラ31と従動支持ローラ32とに掛け渡して回転移動可能に支持し、各1次転写ローラ26a〜26d及び2次転写ローラ33を中間転写ベルト11に押し付けている。
中間転写ベルト11は、例えば厚さ100μm〜150μm程度の合成樹脂フィルムにより形成される。2次転写ローラ33は、図中の左右に移動可能に支持されており、右方向に移動されたときに、駆動支持ローラ31との間に中間転写ベルト11を挟み込んで、ニップ域を形成する。駆動支持ローラ31は、2次転写ローラ33のバックアップローラとしての役目を果たしつつ、各1次転写ローラ26a〜26dと各感光体ドラム23a〜23dとの間のそれぞれのニップ域を下流側にして、回転駆動され、中間転写ベルト11を引っ張って矢印方向Bに回転移動させる。これにより、各ニップ域が安定的に維持される。
なお、各1次転写ローラ26a〜26dと各感光体ドラム23a〜23d間のそれぞれのニップ域をより安定的に形成するために、各1次転写ローラ26a〜26d及び各感光体ドラム23a〜23dのうちの一方を硬質材料で形成し、他方を弾性材料で形成するのが好ましい。
各1次転写ローラ26a〜26dは、例えば金属製の直径8mm〜10mmの軸の外周を導電性の弾性材(EPDM、発泡ウレタン等)により被覆したものである。各1次転写ローラ26a〜26dには、該各1次転写ローラ26a〜26dと各感光体ドラム23a〜23d間のニップ域に中間転写ベルト11を挟み込んだ状態で、トナーの帯電極性とは逆極性のバイアス電圧が印加され、それぞれの電界を中間転写ベルト11を介して各感光体ドラム23a〜23d表面のトナーに作用させ、各感光体ドラム23a〜23d表面のトナーを中間転写ベルト11へと引き付けて転写させる。これにより、各色のトナー像が中間転写ベルト11に転写されて重ね合わせられる。
なお、各1次転写ローラ26a〜26dとして、ローラの代わりに、ブラシ等を用いても構わない。
クリーニングユニット34は、例えば中間転写ベルト11表面に摺接するクリーニングブレードであり、中間転写ベルト11表面に残留したトナーを除去して、次回に印字される画像のカブリ等を防止する。
こうして中間転写ベルト11に転写され重ね合わせられた各色のトナー像は、該中間転写ベルト11の回転移動に伴い、駆動支持ローラ31と2次転写ローラ33間のニップ域へと搬送される。そして、中間転写ベルト11上の各色のトナー像の先端とレジストローラ8により搬送されて来た記録用紙の先端が重ねられ、各色のトナー像と記録用紙が重ね合わせられて、各色のトナー像が記録用紙に転写される。
引き続いて、記録用紙は、定着ユニット3へと搬送され、ここで加圧ローラ3aと加熱ローラ3b間に挟み込まれる。これにより、記録用紙上の各色のトナーが加熱溶融されて混合され、各色のトナー像が記録用紙上にカラー画像として定着される。
更に、記録用紙は、用紙搬送装置4により排紙トレイ6へと搬送されて、ここにフェイスダウンで排出される。
なお、画像形成ステーションPaだけを用いて、モノクロ画像を形成し、モノクロ画像を中間転写ベルトユニット2の中間転写ベルト11に転写することも可能である。このモノクロ画像も、カラー画像と同様に、中間転写ベルト11から記録用紙に転写され、記録用紙上定着される。
また、記録用紙の表面だけではなく、両面の印字を行う場合は、記録用紙の表面の画像を定着ユニット3により定着した後に、記録用紙を用紙搬送装置4の搬送ローラ4−3により搬送する途中で、搬送ローラ4−3を停止させてから逆回転させ、記録用紙を用紙搬送装置4の反転経路4rに通して、記録用紙の表裏を反転させてから、記録用紙をレジストローラ8へと導き、記録用紙の表面と同様に、記録用紙の裏面に画像を記録して定着し、記録用紙を排紙トレイ6に排出する。
ここで、画像形成装置100においては、以上示したように、画像形成装置100に対して着脱可能なトナーカートリッジ22が備えられている。このトナーカートリッジ22は、画像形成装置100に対して着脱可能な交換部品であって、使用後は回収かつリサイクルされて、再び画像形成装置100に対して装着されるものである。
また、本実施形態においては、図3に示すように、このトナーカートリッジ22の外面において、ICチップ150が取り付けられている。このICチップ150は、周知の接触通信型ICチップであって、データの記憶手段・通信手段として機能するものである。以下、このICチップ150について、詳細に説明する。
〔ICチップについて〕
図1は、図3のICチップ150、および、後述する通信装置200との関係を示した機能ブロック図である。図4は、図3のICチップ150の詳細な構成を示した図であって、トナーカートリッジ22との接触面側を示した斜視図である。
図1、図3に示すように、ICチップ(記憶部)150は、通信装置200との間で接触通信を行うものであり、接続用端子36,集積回路(Integrated Circuit)35を含む構成である。なお、このICチップ150においては、図3,図4に示すように、トナーカートリッジ22に接触している側の面に集積回路35が構成されている。
接続用端子36は、ICチップ150が通信装置200に挿入されると(図3参照)、該通信装置200の端子と接続するものである。集積回路(記憶部)35は、接続用端子36を介して通信装置200からデータを受信して該データを記憶し、記憶されているデータを通信装置200に送信するデバイスである。また、集積回路35は、接続用端子36を介して通信装置200から電力を入力する。
つまり、ICチップ150が通信装置200に挿入されると、ICチップ150における集積回路35は、接続用端子36を介して通信装置200と接続されることになる。これにより、集積回路35は、接続用端子36を介して通信装置200から電力を受け、通信装置200と集積回路35との間では、互いに、接続用端子36を介したデータの送受が可能となる。このようにして、通信装置200とICチップ150とは通信可能状態となる。
つぎに、通信装置200について説明する。通信装置200は、上述の通り、ICチップ150との間で通信を行うものであり、画像形成装置100の所定位置、トナーカートリッジのリサイクル工場におけるリサイクル装置(不図示)の所定位置に固定されている。なお、リサイクル装置とは、使用後に回収されたトナーカートリッジに対して、消耗部品の交換、トナーの充填処理を行う装置である。
また、画像形成装置100およびリサイクル装置においては、トナーカートリッジ22が所定位置に装着されると、トナーカートリッジ22に取り付けられているICチップ150が通信装置200に挿入されるように、通信装置200の配置が決められている。
また、図1に示すように、通信装置200は、制御装置(制御部)55によって制御される。制御装置55は、ICチップ150と通信装置200との間で通信が可能になると、通信装置200を制御して、ICチップ150の集積回路35にアクセスし、この集積回路35に情報を書き込み、この集積回路35に記憶されている情報を読み取る制御を行う。
なお、制御装置55は、画像形成装置100またはリサイクル装置に備えられているPCベースのコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等から構成されるものである。つまり、画像形成装置100に備えられている通信装置200は、画像形成装置100の制御装置55によって制御され、リサイクル装置に備えられている通信装置200は、リサイクル装置の制御装置55によって制御される。
以下、このようなトナーカートリッジ22に備えられているICチップ150について、リサイクル工場のリサイクル装置にて行われる通信処理、画像形成装置100にて行われる通信処理を説明する。
なお、以下では、通信装置200および制御装置55について、画像形成装置100に備えられている通信装置の参照符号を200a,画像形成装置100に備えられている制御装置の参照符号を55a,リサイクル装置に備えられている通信装置の参照符号を200b,リサイクル装置に備えられている制御装置の参照符号を55bとして説明する。
〔画像形成装置100にて行われる通信処理〕
以下では、リサイクル工場から出荷されたトナーカートリッジ22が画像形成装置100に取り付けられた際、トナーカートリッジ22のICチップ150と画像形成装置100との間で行われる通信処理について説明するが、その前に、リサイクル工場出荷後のトナーカートリッジ22のICチップ150に記憶されている情報について説明する。
リサイクル工場から出荷されたトナーカートリッジ22のICチップ150には、図7に示す各情報のうち、製品コードCd,製造番号Cn,リサイクル回数Rc,リサイクル回数Rp,最新バージョン情報Verが記憶されている。ここで、製品コードCdおよび製造番号Cnは、トナーカートリッジ22に固有の識別コードを意義する。リサイクル回数Rcは、トナーカートリッジ22の通算のリサイクル回数を意義し、リサイクル回数Rpは、トナーカートリッジ22における消耗部材(交換パーツ)を交換せずに該トナーカートリッジ22をリサイクルした回数を意義する。最新バージョン情報Verは、画像形成装置100の動作を制御するためのソフトウェア(ファームウェア、例えば、画像形成装置のOSソフト,画像形成装置の制御ソフト,画像処理ソフト等)の最新バージョンを示す情報である。なお、以上示した製品コードCd,製造番号Cn,リサイクル回数Rc,リサイクル回数Rp,最新バージョン情報Verは、トナーカートリッジ22のリサイクル工場のリサイクル装置において、予めICチップ150に書き込まれるものであって、画像形成装置100においては書き込むことのできない情報である。
以下、図5に基づいて、画像形成装置100と、トナーカートリッジ22のICチップ150と、の間で行われる通信処理について説明する。なお、図5は、画像形成装置100の制御装置55aの処理手順を示したフローチャートである。
トナーカートリッジ22が画像形成装置100に装着されると、画像形成装置100の制御装置(読み取り手段)55aは、画像形成装置100に設置されている通信装置200aを介して、ICチップ150に記憶されている各情報のうち、製品コードCd,製造番号Cn,最新バージョン情報Ver(第一バージョン情報)の読み出し処理を実行する(S1)。
制御装置55aは、S1において、製品コードCdおよび製造番号CnをICチップ150から読み出せなかった場合、つまり製品コードCdおよび製造番号CnがICチップ150に記憶されていない場合(S2においてNO)、装着されたトナーカートリッジ22が規定外のものとみなして、該画像形成装置100のユーザにエラー通知を行う(S10)。
また、制御装置55aは、S1において、製品コードCdおよび製造番号CnをICチップ150から読み出せた場合(S2においてYES)、読み出した製品コードCd及び製造番号Cnがそれぞれの規定値に一致するか否かを判定する(S3)。ここで、製品コードCd、製造番号Cnのいずれか一方でもそれぞれの規定値に一致しない場合(S3においてNO)、制御装置55aは、装着されたトナーカートリッジ22が規定外のものとみなして、画像形成装置100のユーザにエラー通知を行う(S10)。
また、S3において、製品コードCd及び製造番号Cnがそれぞれの規定値に一致する場合(S3においてYES)、制御装置(判定手段)55aは、S1において読み出した最新バージョン情報Verと、画像形成装置100に現在インストールされているソフトウェアのバージョンとが一致するか否か判定する(S4)。
ここで、画像形成装置100に現在インストールされているソフトウェアのバージョンが最新バージョン情報Verと一致すると判定した場合、制御装置55aは、処理をS5へ移行する。
これに対し、S4において、画像形成装置100に現在インストールされているソフトウェアのバージョンが最新バージョン情報Verと一致しないと判定した場合、制御装置(通知手段)55aは、「ソフトのバージョンを更新してくだい。」という最新バージョンのソフトウェアのインストールを促すメッセージを画像形成装置100の利用者に通知し(S11)、処理をS5へ移行する。
そして、S5において、制御装置55aは、画像形成装置100に関する情報をICチップ150に書き込み、処理を終了する。ここで、「画像形成装置100に関する情報」とは、図7に示す各情報のうち、本体製品コードMc,本体製造番号Mn,本体設置情報Ms,本体バージョン情報Mv,累積記録枚数pである。ここで、本体製品コードMcおよび本体製造番号Mnは、画像形成装置100に固有の識別コードを意義する。本体設置情報Msは、画像形成装置100が設置されている地域を示す情報である。本体バージョン情報Mvは、画像形成装置100に現在インストールされているソフトウェアのバージョンを示す情報である。累積記録枚数pは、画像形成装置100においての通算のプリント枚数を示す情報である。
なお、以上示したS10、S11の通知処理は、制御装置55aが、画像形成装置100に搭載されているモニタ(不図示)を制御し、エラー表示やメッセージ文を表示することによって行われる。また、画像形成装置100がパソコンと接続されている場合は、パソコンのモニタを介してS10、S11の通知処理を行ってもよい。さらに、この通知処理は、ステータスプリントによって行われてもよい。
以上示した各ステップのうち、S4,S11の手順によれば、画像形成装置100に現在インストールされているソフトウェアのバージョンが最新バージョンでない場合、画像形成装置100の利用者に、最新バージョンのソフトウェアのインストールを促すこととなる。このように、画像形成装置100の利用者に対して、最新バージョンのソフトウェアのインストールを促すことによって、該利用者が、サービスセンタにソフトウェアのバージョンの更新を依頼することを期待でき、画像形成装置にインストールされているソフトウェアのバージョンが更新されずに放置される不都合を抑制することができる。
また、以上示したS11において、制御装置55aは、最新バージョンのソフトウェアのインストールを促すメッセージを利用者に通知する際、サービスセンタの連絡先に関する情報を同時に利用者に通知する処理を行ってもよい。これにより、利用者は、バージョンアップの必要性を認識すると同時に、サービスセンタの連絡先を知ることができ、直ちに、サービスセンタに、バージョンアップの依頼を行うことができる。なお、サービスセンタの連絡先に関する情報は、予め、画像形成装置の設置時に、サービスマン、販売店、卸売問屋等によって、制御装置55aに記憶されている。
さらに、以上示したS2,S3,S10によれば、トナーカートリッジ22のICチップ150に製品コードCdおよび製造番号Cnが記憶されていない場合、また、記憶されている製品コードCdおよび製造番号Cnが規定値に一致しない場合、装着したトナーカートリッジ22が規定外のものとみなして、利用者に対してエラー通知を行っている。これは、トナーカートリッジ22が正規のリサイクル工場にてリサイクルされたものであれば、規定の製品コードCdおよび製造番号Cnを記憶しているはずであり、規定の製品コードCdおよび製造番号Cnを記憶していないトナーカートリッジ22は、正規のリサイクル工場から出荷したものではなく、規定外のものである可能性が高いからである。したがって、模倣品のトナーカートリッジ22,非純正品のトナーカートリッジ22,非正規の業者によってリサイクルされたトナーカートリッジ22を画像形成装置100に装着してしまった場合であっても、以上示したS2,S3,S10によって、その旨を利用者に知らせることができる。
また、以上示したS11は、現在インストールされているソフトウェアが最新でないことを利用者に認識させることの可能な情報を通知する処理であればよく、最新バージョンのソフトウェアのインストールを促すメッセージを通知する処理である必要はない。
〔リサイクル工場にて行われる通信処理〕
以下では、トナーカートリッジ22がリサイクル工場に回収され、リサイクル工場のリサイクル装置にトナーカートリッジ22が装着された場合において、該リサイクル装置とトナーカートリッジ22のICチップ150との間で行われる通信処理について説明する。
使用後のトナーカートリッジ22がリサイクル工場に回収されると、該トナーカートリッジ22は、リサイクル工場に設置されているリサイクル装置に挿入される。なお、このリサイクル装置とは、上述した通り、使用後に回収されたトナーカートリッジ22に対して、消耗部品の交換、トナーの充填処理を行うための装置である。
以下、図6に基づいて、該リサイクル装置と、トナーカートリッジ22のICチップ150と、の間で行われる通信処理について説明する。なお、図6は、リサイクル装置の制御装置55bの処理手順を示したフローチャートである。
リサイクル装置の制御装置55bは、リサイクル装置に備えられている通信装置200bを制御して、リサイクル装置に装着されたトナーカートリッジ22のICチップ150に記憶されている各情報を読み出し、図示しないデータベースに書き込む処理を行う(S21)。具体的には、図7に示す各情報のうち、製品コードCd,製造番号Cn,リサイクル回数Rc,リサイクル回数Rp,本体製品コードMc,本体製造番号Mn,本体バージョン情報Mv,本体設置情報Ms,累積記録枚数Pが読み出される。
ここで、制御装置55bは、S21にて製品コードCd,製造番号CnをICチップ150から読み出せない、つまり、これら情報がICチップ150に記憶されていない場合(S22においてNO)、トナーカートリッジ22が異常な態様で使用されたものとみなして、オペレータ(工場作業員)にエラー通知を行って(S30)、処理を終了する。
これに対し、制御装置55bは、S21にて製品コードCd,製造番号Cnを読み出すことができると(S22においてYES)、S21にて読み出した製品コードCd,製造番号Cn,累積記録枚数Pがそれぞれの規定値に一致するか否かを判定する(S23)。ここで、製品コードCd,製造番号Cn,累積記録枚数pのいずれか一つでもそれぞれの規定値に一致しない場合(S23においてNO)、制御装置55bは、トナーカートリッジ22が異常な態様で使用されたものとみなして、オペレータにエラー通知を行って(S30)、処理を終了する。
また、S23において、製品コードCd,製造番号Cn,累積記録枚数pがそれぞれの規定値に一致する場合、制御装置55bはS24へ処理を移行する。
つぎに、制御装置55bは、S21にてICチップ150から読み出したリサイクル回数Rcが「10」以下であるか否かを判定する(S24)。ここで、リサイクル回数Rcが「10」以下でないと判定した場合(S24においてNO)、制御装置55bは、リサイクル工場の作業員に対して、トナーカートリッジ22をマテリアルリサイクル工場に回収すべき指示を通知し(S31)、処理を終了する。なお、マテリアルリサイクル工場に回収されたトナーカートリッジ22は、トナーカートリッジとして再生されない。
また、S24においてリサイクル回数Rcが「10」以下であると判定した場合、制御装置55bは、トナーカートリッジ22にトナーを充填するようにリサイクル装置を制御し、ICチップ150に記憶されているリサイクル回数Rcをインクリメントし(S25)、その後、処理をS26に移行させる。
つぎに、制御装置55bは、S21にてICチップ150から読み出したリサイクル回数Rp(交換パーツのリサイクル回数)が「3」以下であるかを判定する(S26)。ここで、リサイクル回数Rpが「3」以下でないと判定した場合(S26においてNO)、制御装置55bは、トナーカートリッジ22の消耗部品を交換するようにリサイクル装置を制御し、ICチップ150に記憶されているリサイクル回数Rpをゼロに書き換え(S27)、その後、処理をS29へ移行させる。
また、S26において、リサイクル回数Rpが「3」以下であると判定した場合、制御装置55bは、ICチップ150に記憶されているリサイクル回数Rpをインクリメントし(S28)、その後、処理をS29へ移行させる。
つぎに、制御装置55bは、ICチップ150に記憶されている各情報のうち、本体製品コードMc、本体製造番号Mn、累積記録枚数P、バージョン情報Mv、設置情報Msを消去し(S29)、処理を終了する。
以上示した各ステップのうち、S21によれば、画像形成装置100によってICチップ150に書き込まれた本体製品コードMc,本体製造番号Mn,本体設置情報Ms,本体バージョン情報(第二バージョン情報)Mv,累積記録枚数pが、リサイクル装置に読み出され、読み出された各情報はデータベースに保存されることとなる。それゆえ、トナーカートリッジ22がリサイクル工場に回収された後、リサイクル工場側において、上記累積記録枚数pに基づいて画像形成装置100の利用頻度を分析でき、バージョン情報Mvに基づいて画像形成装置100にインストールされているソフトウェアのバージョンを分析できる。これにより、画像形成装置100の利用頻度と画像形成装置100のソフトウェアのバージョンとの相関分析を行うことができ、次機種の開発や営業施策に有効活用できる。また、上記地域情報Msから、画像形成装置100が設置されている地域を分析することもできる。これにより、地域毎の画像形成装置100の設置台数等を調査することができ、次機種の開発や営業施策に有効活用できる。
さらに、以上示したS22,S23,S30によれば、トナーカートリッジ22のICチップ150において、製品コードCd,製造番号Cnが記憶されていない場合、また、記憶されている製品コードCd,製造番号Cn,累積記録枚数pが規定値に一致しない場合、トナーカートリッジ22が異常な態様で使用されたものとみなして、オペレータにエラー通知を行っている。これは製品コードCd,製造番号Cn,累積記録枚数pが記憶されていないか規定値に一致しない場合、トナーカートリッジ22が正規以外のリサイクル業者によってリサイクルされていることや、画像形成装置100のユーザ側でトナーの補充等が行われたこと等、異常な態様での使用が考えられるからである。したがって、以上示したS22,S23,S30によって、正規以外のリサイクル業者によってリサイクルされたことのあるトナーカートリッジ22をリサイクル工場へ回収してしまった場合であっても、その旨を工場の作業員に知らせることができる。
〔通信・記憶手段のバリエーション1〕
なお、以上示した実施形態によれば、トナーカートリッジ22における情報の通信・記憶手段として接触通信型ICチップ150が用いられているが、この手段はICチップ150に限定されるものではなく、例えば、PIC(Peripheral Interface Controller)を用いても構わない。
PICとは、近年になって普及しつつある周辺機器接続制御用ICである。PICは、CPUと同様、演算処理機能、データの送受信機能、及び、メモリ等を有している。このPICは、一般的に、メインのCPUとは別に周辺機器に設けられ、周辺機器の制御を行うものである。つまり、CPUとPICとの関係を人間にたとえると、本体装置の制御を行うCPUは、該人間の頭脳に相当し、本体装置に接続される周辺機器の制御を行うPICは、該人間の自律神経に相当する。
これに対し、本実施形態では、このようなPICをトナーカートリッジ22に取り付け、このPICをトナーカートリッジ22における情報の通信・記憶手段として用いる。つまり、画像形成装置100の制御装置、リサイクル装置の制御装置は、トナーカートリッジ22に取り付けられているPICのメモリに対して情報の書き込み・読み取りを行う。このようなPICは安価であり、トナーカートリッジ22における情報の通信・記憶手段としてPICを用いることは、コストパフォーマンスの面からも好ましい。
〔通信・記憶手段のバリエーション2〕
また、トナーカートリッジ22における情報の通信・記憶手段としては、以上示した接触通信型ICチップ150、PICの他、非接触ICチップであってもよい。以下、この非接触ICタグ300について説明する。
非接触ICタグ300は、図8、図9に示すように、トナーカートリッジ22の外面に取り付けられており、アンテナ301と、メモリを含む集積回路302とを備えている。図9に示すように、非接触ICタグ300は、アンテナ301を介して、集積回路302に記憶されているデータをリーダライタ400に無線送信し、また、リーダライタ400から無線受信したデータを集積回路302に記憶するものである。
つぎに、リーダライタ400について説明する。リーダライタ400は、非接触ICタグ300との間で無線通信を行うものであり、画像形成装置100の所定位置、トナーカートリッジのリサイクル工場におけるリサイクル装置(不図示)の所定位置に固定されている。そして、リーダライタ400は、図9に示すように、画像形成装置100またはリサイクル装置における制御装置500によって制御される。
リーダライタ400には、アンテナ401、メモリを含む集積回路402が備えられている。リーダライタ400は、アンテナ401を介して、集積回路402に記憶されているデータを非接触ICタグ300へ無線送信し、非接触ICタグ300からデータを無線受信するものである。
以上の構成によって、画像形成装置100の制御装置、リサイクル装置の制御装置は、リーダライタ400を制御して、非接触ICタグ300の集積回路302に情報を書き込み、この集積回路302に記憶されている情報を読み取ることができる。
また、非接触ICタグ300では、アンテナ301の受信電磁波を電力に変換し、この電力によって集積回路302を動作させている。それゆえ、トナーカートリッジ22における情報の通信・記憶手段として非接触ICタグ300を用いる場合、この非接触ICタグ300に対する電力供給手段を画像形成装置100に構成する必要はない。
さらに、このような非接触ICタグ300は無線通信が可能である。それゆえ、トナーカートリッジ22における情報の通信・記憶手段として非接触ICタグ300を用いる場合、リサイクル工場においてトナーカートリッジ22をケース等に梱包した後であっても、ケース外部からリーダライタを用いて非接触ICタグ300に対して情報の書き込み・読み取りが可能となる。
また、図8に示すように、非接触ICタグ300は、トナーカートリッジ22の外面における所定の貼付位置に対し、接着剤,両面テープ等の粘着材料からなる固着層を介して、着脱可能に取り付けられるか、熱可塑性樹脂等でモールドされる。ここで、同図に示すように、非接触ICタグ300のアンテナ301と、画像形成装置100に固定されているリーダライタ400のアンテナ401とが略平行かつ近接するように、トナーカートリッジ22に対する非接触ICタグ300の取り付け位置を定めることが好ましい。これは、非接触ICタグ300に対する情報の書き込み・読み取り、非接触ICタグ300に対する電力供給を安定して行うためである。
さらに、色毎のトナーカートリッジ22a〜22d(図2参照)の各々について、非接触ICタグ300の取り付け位置を共通化すれば、色毎のトナーカートリッジ22a〜22dの各々の形状かつ構造を共通化でき、トナーカートリッジ22a〜22dの製造コストを低減できる。
また、上述したように、非接触ICタグ300は、接着剤、両面テープ等の粘着材料によってトナーカートリッジ22に取り付けられている場合、所定の取り外し手順(機械的取り外し,薬品によって粘着材料を除去)によって容易に取り外すことができる。また、非接触ICタグ300がトナーカートリッジ22に対して熱可塑性樹脂等でモールドされている場合、加熱によって、非接触ICタグ300をトナーカートリッジ22から分離できる。それゆえ、トナーカートリッジ22を最終的にマテリアルリサイクルする際、トナーカートリッジ22から非接触ICタグ300を容易に分離することが可能となる。
なお、本明細書において、「画像形成装置」とは、図2に示したようなレーザープリンタの他、周知のMFP(Multi Function Printer),複写機,インクジェットプリンタ,ファクシミリ等を含む概念である。また、本明細書において、「交換部品」とは、着色剤を充填する着色剤充填容器(トナーカートリッジ,インクボトル,トナーボトル)、現像カートリッジ,感光体カートリッジ等のプロセスカートリッジ全般を意義するものである。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した各実施形態において開示された各技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、画像形成装置本体から着脱自在なトナーカートリッジ,インクボトル,トナーボトル,現像カートリッジ,感光体カートリッジ等のプロセスカートリッジ、および、それを備えた画像形成装置に適用可能である。また、この画像形成装置としては、複写機、レーザープリンタ、ファクシミリ、インクジェットプリンタ等が考えられる。
本発明の一実施形態におけるトナーカートリッジに含まれるICチップと、通信装置との関係を示した機能ブロック図である。 本発明の一実施形態におけるトナーカートリッジが含まれる画像形成装置の内部を示した縦断面図である。 本発明の一実施形態におけるトナーカートリッジを示した斜視図である。 本発明の一実施形態におけるトナーカートリッジに取り付けられるICチップの構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態における画像形成装置の制御装置の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるリサイクル装置の制御装置の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるトナーカートリッジに取り付けられるICチップに記憶される各情報の種類を示した表である。 本発明の一実施形態におけるトナーカートリッジに取り付けられる非接触ICタグを示した斜視図である。 図8に示した非接触ICタグと、リーダライタとの関係を示したブロック図である。
符号の説明
22 トナーカートリッジ(交換部品)
35 集積回路(記憶部)
36 接続用端子
55 制御装置(制御部)
100 画像形成装置
150 接触通信型ICチップ(記憶部)
200 通信装置
300 非接触ICタグ(記憶部)
301 アンテナ
302 集積回路(記憶部)
400 リーダライタ
401 アンテナ
402 集積回路
500 制御装置

Claims (10)

  1. 着色剤によって画像を形成する画像形成装置に対して、着脱可能に取り付けられる交換部品において、
    上記画像形成装置の制御部にアクセスされる記憶部を含み、
    上記記憶部には、上記画像形成装置の動作を制御するソフトウェアの最新バージョンを示した第一バージョン情報が記憶されていることを特徴とする交換部品。
  2. リサイクル可能であることを特徴とする請求項1に記載の交換部品。
  3. 上記記憶部には、上記制御部によって、上記画像形成装置の設置地域を示す地域情報が書き込まれることを特徴とする請求項2に記載の交換部品。
  4. 上記記憶部には、上記制御部によって、上記画像形成装置に現在インストールされているソフトウェアのバージョンを示す第二バージョン情報と、画像形成装置の累積記録枚数を示す情報とが書き込まれることを特徴とする請求項2または3に記載の交換部品。
  5. 上記画像形成装置の制御部との間で通信可能なPICを含み、上記記憶部は、上記PICに含まれるメモリであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の交換部品。
  6. 上記画像形成装置の制御部に制御されるリーダライタとの間で非接触通信が可能なICタグを含み、上記記憶部は、上記ICタグの集積回路に含まれるメモリであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の交換部品。
  7. 上記ICタグは、上記交換部品に対して着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項6に記載の交換部品。
  8. 上記ICタグは、上記交換部品に対して粘着材料によって取り付けられていることを特徴とする請求項7に記載の交換部品。
  9. 請求項1に記載の交換部品を着脱可能な画像形成装置であって、
    上記記憶部から上記第一バージョン情報を読み取る読み取り手段と、
    上記読み取り手段が読み取った上記第一バージョン情報に示されるバージョンと、上記画像形成装置に現在インストールされている上記ソフトウェアのバージョンとが一致するか否かを判定する判定手段と、
    上記判定の結果、一致しない場合、上記画像形成装置に現在インストールされている上記ソフトウェアのバージョンが最新でない旨を利用者に通知する通知手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  10. 上記通知手段は、さらに、上記画像形成装置に対応するサービスセンタの連絡先を利用者に通知することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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