JP2007086184A - 画像形成装置、及び、画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】濃淡ムラを抑えたテストパターンを形成できる画像形成装置、及び、画像形成システムを実現することにある。
【解決手段】(a)潜像を担持するための像担持体と、(b)現像剤を担持し、該現像剤によって前記像担持体に担持された潜像を現像剤像として可視化するための現像剤担持体と、(c)可視化された前記現像剤像を媒体に転写して、該媒体に画像を形成するための転写部と、(d)前記画像の濃度を調整するためのテストパターンを形成するために、前記現像剤担持体に前記潜像を前記現像剤像として可視化させる際の可視化条件、を変化させて、濃度が異なる複数の現像剤像を可視化させるコントローラであって、前記複数の現像剤像のうち最初に可視化される現像剤像の濃度を最も濃くさせるコントローラと、(e)を有することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図10

Description

本発明は、画像形成装置、及び、画像形成システムに関する。
レーザビームプリンタ等の画像形成装置は既によく知られている。かかる画像形成装置は、例えば、潜像を担持するための像担持体と、現像剤を担持し、該現像剤によって前記像担持体に担持された潜像を現像剤像として可視化するための現像剤担持体と、可視化された前記現像剤像を媒体に転写して、該媒体に画像を形成するための転写部と、を有している。
そして、画像形成装置は、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号等が送信されると、像担持体に担持された潜像を、現像剤担持体に担持された現像剤で現像して現像剤像を形成し、当該現像剤像を媒体に転写して、最終的に媒体に画像を形成する。
また、画像形成装置は、媒体に形成される画像の画質の低下を防止する観点から、画像の濃度を調整するためのテストパターンを形成して、画像の濃度を調整する。なお、このテストパターンを形成するために、現像剤担持体に前記潜像を現像剤像として可視化させる際の可視化条件を変化させて、濃度が異なる複数の現像剤像が可視化される。
特開2004−126089号公報
ところで、現像剤担持体による前記潜像の可視化が長い間実行されない(すなわち、現像剤担持体が長い間回転しない)後に、テストパターンを形成するために現像剤担持体に濃度が異なる複数の現像剤像を可視化させると、可視化された現像剤像中に濃淡ムラが発生する恐れがある。そして、現像剤像中の濃淡ムラの発生が顕著であると、適切に画像の濃度調整ができない恐れがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、適切に濃度調整が行えるテストパターンを形成できる画像形成装置、及び、画像形成システムを実現することにある。
前記課題を解決するために、主たる本発明は、(a)潜像を担持するための像担持体と、(b)現像剤を担持し、該現像剤によって前記像担持体に担持された潜像を現像剤像として可視化するための現像剤担持体と、(c)可視化された前記現像剤像を媒体に転写して、該媒体に画像を形成するための転写部と、(d)前記画像の濃度を調整するためのテストパターンを形成するために、前記現像剤担持体に前記潜像を前記現像剤像として可視化させる際の可視化条件、を変化させて、濃度が異なる複数の現像剤像を可視化させるコントローラであって、前記複数の現像剤像のうち最初に可視化される現像剤像の濃度を最も濃くさせるコントローラと、(e)を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
(a)潜像を担持するための像担持体と、(b)現像剤を担持し、該現像剤によって前記像担持体に担持された潜像を現像剤像として可視化するための現像剤担持体と、(c)可視化された前記現像剤像を媒体に転写して、該媒体に画像を形成するための転写部と、(d)前記画像の濃度を調整するためのテストパターンを形成するために、前記現像剤担持体に前記潜像を前記現像剤像として可視化させる際の可視化条件、を変化させて、濃度が異なる複数の現像剤像を可視化させるコントローラであって、前記複数の現像剤像のうち最初に可視化される現像剤像の濃度を最も濃くさせるコントローラと、(e)を有することを特徴とする画像形成装置。
複数の現像剤像のうち最初に可視化される現像剤像の濃度が最も高い場合には、該現像剤像中に濃淡ムラが発生しても、該現像剤像中の濃淡ムラの発生度合いが小さい。このため、上記の画像形成装置によれば、適切に濃度調整が行えるテストパターンを形成することが可能となる。
また、かかる画像形成装置であって、前記コントローラは、前記複数の現像剤像を可視化させる際に、可視化順番が遅い現像剤像ほど該現像剤像の濃度を淡くさせることとしてもよい。
かかる場合には、より適切に濃度調整が行えるテストパターンを形成することができる。
また、かかる画像形成装置であって、前記転写部は、前記像担持体にて可視化された前記現像剤像を前記媒体に転写する際の中間媒体となる、所定の回転方向に回転可能な転写ベルト、を備え、前記コントローラは、前記テストパターンとしての前記複数の現像剤像を、前記転写ベルトに前記回転方向に沿って形成する際に、前記複数の現像剤像のうち、可視化順番が早い二つの隣り合う現像剤像の間隔が、可視化順番が遅い二つの隣り合う現像剤像の間隔より大きくなるように、前記複数の現像剤像を可視化させることとしてもよい。
かかる場合には、現像剤像を可視化する迄に現像剤担持体に適切な量の現像剤を担持させることができるから、現像剤像を適切な濃度にて可視化させることができる。
また、かかる画像形成装置であって、前記コントローラは、前記テストパターンとしての前記複数の現像剤像を、前記転写ベルトに前記回転方向に沿って形成する際に、前記複数の現像剤像のうち、可視化順番が遅い現像剤像の前記回転方向の長さが、可視化順番が早い現像剤像の前記回転方向の長さより大きくなるように、前記複数の現像剤像を可視化させることとしてもよい。
かかる場合には、像担持体の表面電位のばらつきの現像剤像の濃度への影響を、小さくすることができる。
また、かかる画像形成装置であって、前記コントローラは、前記転写ベルトに形成される前記複数の現像剤像の中に、前記回転方向の長さが前記像担持体の外周よりも大きい現像剤像が、含まれるように、前記複数の現像剤像を可視化させることとしてもよい。
かかる場合には、像担持体の表面電位のばらつきの現像剤像の濃度への影響を、より小さくすることができる。
また、かかる画像形成装置であって、前記現像剤担持体を備えた現像装置であって、該現像装置がリサイクル品であるか否かを示す現像装置情報、を格納するためのメモリを備えた現像装置を有し、前記コントローラは、前記現像装置情報が、前記現像装置がリサイクル品であることを示している場合にのみ、前記現像装置の前記現像剤担持体により可視化される前記複数の現像剤像のうち、最初に可視化される現像剤像の濃度を最も濃くさせることとしてもよい。
かかる場合には、適切に濃度調整が行えるテストパターンを形成することができる効果が、より有効に奏される。
また、かかる画像形成装置であって、前記現像剤担持体は、空隙を介して前記像担持体に対向しており、前記現像剤担持体に前記潜像を前記現像剤像として可視化させるために、前記現像剤担持体に交流電圧と直流電圧を重畳した現像バイアスを印加する現像バイアス印加部を有し、前記コントローラは、前記テストパターンを形成するために、前記可視化条件としての前記現像バイアスの前記直流電圧の大きさ、を変化させて、濃度が異なる複数の現像剤像を可視化させ、前記複数の現像剤像のうち最初の現像剤像を可視化させる際には、前記直流電圧の絶対値の大きさを最も大きくさせることとしてもよい。
また、(a)潜像を担持するための像担持体と、(b)現像剤を担持し、該現像剤によって前記像担持体に担持された潜像を現像剤像として可視化するための現像剤担持体と、(c)可視化された前記現像剤像を媒体に転写して、該媒体に画像を形成するための転写部と、(d)前記画像の濃度を調整するためのテストパターンを形成するために、前記現像剤担持体に前記潜像を前記現像剤像として可視化させる際の可視化条件、を変化させて、濃度が異なる複数の現像剤像を可視化させるコントローラであって、前記複数の現像剤像のうち最初に可視化される現像剤像の濃度を最も濃くさせるコントローラと、(e)を有し、(f)前記コントローラは、前記複数の現像剤像を可視化させる際に、可視化順番が遅い現像剤像ほど該現像剤像の濃度を淡くさせ、(g)前記転写部は、前記像担持体にて可視化された前記現像剤像を前記媒体に転写する際の中間媒体となる、所定の回転方向に回転可能な転写ベルト、を備え、前記コントローラは、前記テストパターンとしての前記複数の現像剤像を、前記転写ベルトに前記回転方向に沿って形成する際に、前記複数の現像剤像のうち、可視化順番が早い二つの隣り合う現像剤像の間隔が、可視化順番が遅い二つの隣り合う現像剤像の間隔より大きくなるように、前記複数の現像剤像を可視化させ、(h)前記コントローラは、前記テストパターンとしての前記複数の現像剤像を、前記転写ベルトに前記回転方向に沿って形成する際に、前記複数の現像剤像のうち、可視化順番が遅い現像剤像の前記回転方向の長さが、可視化順番が早い現像剤像の前記回転方向の長さより大きくなるように、前記複数の現像剤像を可視化させ、(i)前記コントローラは、前記転写ベルトに形成される前記複数の現像剤像の中に、前記回転方向の長さが前記像担持体の外周よりも大きい現像剤像が、含まれるように、前記複数の現像剤像を可視化させ、(j)前記現像剤担持体を備えた現像装置であって、該現像装置がリサイクル品であるか否かを示す現像装置情報、を格納するためのメモリを備えた現像装置を有し、前記コントローラは、前記現像装置情報が、前記現像装置がリサイクル品であることを示している場合にのみ、前記現像装置の前記現像剤担持体により可視化される前記複数の現像剤像のうち、最初に可視化される現像剤像の濃度を最も濃くさせ、(k)前記現像剤担持体は、空隙を介して前記像担持体に対向しており、前記現像剤担持体に前記潜像を前記現像剤像として可視化させるために、前記現像剤担持体に交流電圧と直流電圧を重畳した現像バイアスを印加する現像バイアス印加部を有し、前記コントローラは、前記テストパターンを形成するために、前記可視化条件としての前記現像バイアスの前記直流電圧の大きさ、を変化させて、濃度が異なる複数の現像剤像を可視化させ、前記複数の現像剤像のうち最初の現像剤像を可視化させる際には、前記直流電圧の絶対値の大きさを最も大きくさせることを特徴とする画像形成装置。
このような画像形成装置によれば、適切に濃度調整が行えるテストパターンを形成することができる効果が、最も有効に奏される。
また、(A)コンピュータ、及び、(B)このコンピュータに接続された画像形成装置であって、(a)潜像を担持するための像担持体と、(b)現像剤を担持し、該現像剤によって前記像担持体に担持された潜像を現像剤像として可視化するための現像剤担持体と、(c)可視化された前記現像剤像を媒体に転写して、該媒体に画像を形成するための転写部と、(d)前記画像の濃度を調整するためのテストパターンとして前記現像剤像を形成する際に、前記現像剤担持体に担持された現像剤が前記像担持体に向かうように、前記像担持体の電位と前記現像剤担持体の電位とを設定するコントローラであって、前記テストパターンの形成開始時の前記像担持体の電位と前記現像剤担持体の電位との電位差を、前記形成開始時以降の前記電位差よりも大きくするコントローラと、(e)を有する画像形成装置、(C)を具備したことを特徴とする画像形成システム。
このような画像形成システムによれば、適切に濃度調整が行えるテストパターンを形成することが可能となる。
===画像形成装置(レーザビームプリンタ)の概要===
次に、図1及び図2を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ(以下、プリンタともいう。)10を例にとって、その概要について説明する。図1は、プリンタ本体10aに対する、現像装置51(52、53、54)及び感光体ユニット75の着脱構成を説明するための図である。図2は、プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。なお、図2は、図1におけるX方向と垂直な断面の図である。また、図1、図2には、矢印にて上下方向を示しており、例えば、給紙トレイ92は、プリンタ10の下部に配置されており、定着ユニット90は、プリンタ10の上部に配置されている。
<<<着脱構成>>>
プリンタ本体10aには、現像装置51(52、53、54)、及び感光体ユニット75が着脱可能である。これら現像装置51(52、53、54)及び感光体ユニット75がプリンタ本体10aに装着されることにより、プリンタ10が構成される。
プリンタ本体10aは、開閉可能な第一開閉カバー10b、第一開閉カバー10bより内側に設けられ開閉可能な第二開閉カバー10c、感光体ユニット75を着脱するための感光体ユニット着脱開口10d、及び、現像装置51(52、53、54)を着脱するための現像装置着脱開口10eを有している。
ここで、ユーザ等が第一開閉カバー10bを開くことにより、感光体ユニット着脱開口10dを介して感光体ユニット75をプリンタ本体10aに対して着脱することが可能となる。感光体ユニット75は、プリンタ本体10aへ挿入されることにより、プリンタ本体10aに装着される。
さらに、ユーザ等が第二開閉カバー10cを開くことにより、現像装置着脱開口10eを介して現像装置51(52、53、54)をプリンタ本体10aに対して着脱することが可能となる。現像装置51(52、53、54)は、プリンタ本体10aへ挿入されることにより、プリンタ本体10aに装着される。
<<<プリンタ10の概要>>>
現像装置51(52、53、54)及び感光体ユニット75がプリンタ本体10aに装着された状態におけるプリンタ10の概要を説明する。
本実施の形態に係るプリンタ10は、図2に示すように、潜像を担持するための像担持体の一例としての感光体20の回転方向に沿って、帯電ユニット30、露光ユニット40、YMCK現像デバイス50、一次転写ユニット60、転写ベルトの一例である中間転写体70、クリーニングブレード76を有し、さらに、二次転写ユニット80、定着ユニット90、操作パネル95、及び、これらのユニット等を制御しプリンタ10の動作を制御するコントローラの一例としての制御ユニット100(図3)を有している。
感光体20は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図2中の矢印で示すように時計回りに回転する。
帯電ユニット30は、感光体20を帯電するための装置であり、露光ユニット40は、レーザを照射することによって帯電された感光体20上に潜像を形成する装置である。この露光ユニット40は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のホストコンピュータから入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体20上に照射する。
YMCK現像デバイス50は、回転体としてのロータリー55と、このロータリー55に装着された4つの現像装置を有している。ロータリー55は、回転可能であり、4つの現像装置51、52、53、54の各々を現像装置着脱開口10eを介して着脱可能な、4つの着脱部55b、55c、55d、55eを備えている。ブラック(K)トナーを収容したブラック現像装置51は、着脱部55bに対して着脱可能であり、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像装置52は、着脱部55cに対して着脱可能であり、シアン(C)トナーを収容したシアン現像装置53は、着脱部55dに対して着脱可能であり、イエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像装置54は、着脱部55eに対して着脱可能である。
ロータリー55は、回転することにより、着脱部55b、55c、55d、55eにそれぞれ装着された前記4つの現像装置51、52、53、54を移動させる。すなわち、このロータリー55は、装着された4つの現像装置51、52、53、54を、中心軸55aを中心として、それらの相対位置を維持したまま回転させる。そして、感光体20に形成された潜像に、現像装置51、52、53、54を選択的に対向させ、それぞれの現像装置51、52、53、54に収容された現像剤の一例としてのトナーにて、感光体20上の潜像をトナー像として可視化する(現像する)。なお、各現像装置の詳細については後述する。
一次転写ユニット60は、感光体20に形成された単色トナー像を中間転写体70に転写するための装置であり、4色のトナーが順次重ねて転写されると、中間転写体70にフルカラートナー像が形成される。
この中間転写体70は、感光体20にて可視化されたトナー像を媒体の一例である紙に転写する際の中間媒体である。また、中間転写体70は、PETフィルムの表面に錫蒸着層を設けさらにその表層に半導電塗料を形成、積層したエンドレスのベルトであり、感光体20とほぼ同じ周速度にて所定方向(図2中で矢印で示す方向)に回転駆動される。
中間転写体70の近傍には同期用読み取りセンサRSが設けられている。この同期用読み取りセンサRSは、中間転写体70の基準位置を検知するためのセンサである。同期用読み取りセンサRSは、光を発するための発光部と、光を受光するための受光部とを有している。前記発光部から発せられた光が、中間転写体70の所定の位置に形成された穴を通過し、前記受光部によって受光された際に、同期用読み取りセンサRSは、パルス信号を発する。このパルス信号は、中間転写体70が一回転する毎に一つ発せられる。
また、中間転写体70の近傍には、中間転写体70上のトナー像の濃度を検出するためのパッチセンサ72が設けられている。プリンタ10は、所定のタイミングで、画像の濃度を調整するための制御動作を実行するが、かかる際に、当該パッチセンサ72が用いられる。なお、画像の濃度調整については、後述する。
二次転写ユニット80は、中間転写体70上に形成された単色トナー像やフルカラートナー像を紙に転写するための装置である。なお、一次転写ユニット60、中間転写体70、及び、二次転写ユニット80が、感光体20に可視化されたトナー像を紙に転写して該紙に画像を形成するための「転写部」を構成する。
定着ユニット90は、紙上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を紙に融着させて永久像とするための装置である。
クリーニングブレード76は、ゴム製であり、感光体20の表面に当接している。このクリーニングブレード76は、一次転写ユニット60によって中間転写体70上にトナー像が転写された後に、感光体20上に残存するトナーを掻き落として除去する。
操作パネル95は、ユーザとのインターフェイスとなる部分であり、ユーザからの指令の入力を受け付けるための入力受け付け部やユーザへ各種情報を与えるための情報出力部としての機能を発揮する。これらの機能を発揮するために、操作パネル95は、操作ボタン、液晶パネル等を備えている。
制御ユニット100は、図3に示すようにメインコントローラ101と、ユニットコントローラ102とで構成され、メインコントローラ101には画像信号が入力され、この画像信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ102が前記各ユニット等を制御して画像を形成する。
感光体ユニット75は、一次転写ユニット60と露光ユニット40との間に設けられ、前記感光体20、前記帯電ユニット30、前記クリーニングブレード76、クリーニングブレード76により掻き落とされたトナーを収容する廃トナー収容部76a、ハウジング75b、及び、当該ハウジング75bに設けられたメモリユニット75a等、を有している。メモリユニット75aは、プリンタ本体10aに設けられた感光体ユニット用本体側アンテナ124aと無線通信することが可能となっている。
次に、このように構成されたプリンタ10の画像形成動作について説明する。
まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号がインターフェイス(I/F)112を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づくユニットコントローラ102の制御により感光体20、及び、中間転写体70が回転する。その後、同期用読み取りセンサRSにより中間転写体70の基準位置が検出され、パルス信号が出力される。このパルス信号は、シリアルインターフェイス121を介してユニットコントローラ102に送られ、当該パルス信号を基準として、換言すれば、当該パルス信号が送られてから所定時間経過後に、現像装置に設けられた後述する現像ローラ510が回転し始める。また、以下に述べる種々の動作も当該パルス信号に基づいて行われる。
感光体20は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30により順次帯電される。感光体20の帯電された領域は、感光体20の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40によって、第1色目、例えばイエローYの画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。
感光体20上に形成された潜像は、感光体20の回転に伴って現像位置に至り、イエロー現像装置54によってイエロートナーで現像される。これにより、感光体20上にイエロートナー像が形成される。
感光体20上に形成されたイエロートナー像は、感光体20の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット60によって、中間転写体70に転写される。この際、一次転写ユニット60には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。なお、この間、感光体20と中間転写体70とは接触しており、また、二次転写ユニット80は、中間転写体70から離間している。
上記の処理が、第2色目、第3色目及び第4色目について繰り返して実行されることにより、各画像信号に対応した各色のトナー像が、中間転写体70に重なり合って転写される。これにより、中間転写体70上にはフルカラートナー像が形成される。
中間転写体70上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写体70の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット80によって紙に転写される。なお、紙は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94、レジローラ96を介して二次転写ユニット80へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット80は中間転写体70に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
紙に転写されたフルカラートナー像は、定着ユニット90によって加熱加圧されて紙に融着される。
一方、感光体20は一次転写位置を経過した後に、クリーニングブレード76によって、その表面に付着しているトナーが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーは、廃トナー収容部76aに回収される。
===制御ユニットの概要===
次に、制御ユニット100の構成について図3を参照しつつ説明する。図3は、プリンタ10に設けられた制御ユニット100を示すブロック図である。
制御ユニット100のメインコントローラ101は、インターフェイス112を介してホストコンピュータと接続され、このホストコンピュータから入力された画像信号を記憶するための画像メモリ113を備えている。
制御ユニット100のユニットコントローラ102は、各ユニット(帯電ユニット30、露光ユニット40、一次転写ユニット60、感光体ユニット75、二次転写ユニット80、定着ユニット90、操作パネル95)及びYMCK現像デバイス50と電気的に接続され、それらが備えるセンサからの信号を受信することによって、各ユニット及びYMCK現像デバイス50の状態を検出しつつ、メインコントローラ101から入力される信号に基づいて、各ユニット及びYMCK現像デバイス50を制御する。各ユニット及びYMCK現像デバイス50を駆動するための構成要素として、図3では、感光体ユニット駆動制御回路、帯電ユニット駆動制御回路、露光ユニット駆動制御回路、YMCK現像デバイス駆動制御回路、一次転写ユニット駆動制御回路、二次転写ユニット駆動制御回路、及び、定着ユニット駆動制御回路、操作パネル駆動制御回路等が示されている。
また、ユニットコントローラ102が備えるCPU120は、シリアルインターフェイス(I/F)121を介して、シリアルEEPROM等の不揮発性記憶素子(以下、本体側メモリ122ともいう)に接続されている。
また、CPU120は、シリアルインターフェイス121、送受信回路123、及び、現像装置用本体側アンテナ124bを介して、各現像装置51、52、53、54に設けられた後述するメモリユニット51a、52a、53a、54aと、無線通信可能となっている。また、CPU120は、シリアルインターフェイス121、送受信回路123、及び、感光体ユニット用本体側アンテナ124aを介して、感光体ユニット75に設けられた前述したメモリユニット75aと無線通信可能となっている。無線通信の際に、現像装置用本体側アンテナ124bは、各現像装置51、52、53、54に設けられたメモリユニット51a、52a、53a、54aに情報を書き込む。また、現像装置用本体側アンテナ124bは、各現像装置51、52、53、54に設けられたメモリユニット51a、52a、53a、54aから情報を読み込むことも可能である。無線通信の際に、感光体ユニット用本体側アンテナ124aは、感光体ユニット75に設けられたメモリユニット75aに情報を書き込む。また、感光体ユニット用本体側アンテナ124aは、感光体ユニット75に設けられたメモリユニット75aから情報を読み込むことも可能である。
===現像装置の概要===
次に、図4乃至図7を用いて、現像装置の概要について説明する。図4は、ブラック現像装置51の主要構成要素を示した断面図である。図5は、ブラック現像装置51を現像ローラ510側から見た分解斜視図である。図6及び図7については後述する。なお、図4に示す断面図は、図5に示す長手方向に垂直な面でブラック現像装置51を切り取った断面を表したものである。また、図4においては、矢印にて上下方向を示しており、例えば、現像ローラ510の中心軸は、感光体20の中心軸よりも下方にある。また、図4では、ブラック現像装置51が、感光体20と対向する現像位置に位置している状態にて示されている。
ロータリー55には、ブラック(K)トナーを収容したブラック現像装置51、マゼンタ(M)トナーを収容したマゼンタ現像装置52、シアン(C)トナーを収容したシアン現像装置53及びイエロー(Y)トナーを収容したイエロー現像装置54が設けられているが、各現像装置の構成は同様であるので、以下、ブラック現像装置51について説明する。
ブラック現像装置51は、図4及び図5に示すように、ハウジング540、トナー収容体530、現像剤担持体の一例としての現像ローラ510、トナー供給ローラ550、規制ブレード560、シール部材520、メモリユニット51a等を備えている。
ハウジング540は、一体成形された上ハウジングと下ハウジング等を溶着して製造されたものであり、その内部に、トナーTを収容するためのトナー収容体530が形成されている。トナー収容体530は、内壁から内方へ(図4の上下方向)突出させたトナーTを仕切るための規制壁545により、二つのトナー収容部、すなわち、第一トナー収容部530aと第二トナー収容部530bと、に分けられている。第一トナー収容部530aと第二トナー収容部530bとは、上部が連通され、規制壁545によりトナーTの移動が規制されている。
また、第一トナー収容部530aの下部には、ハウジング540の外部と連通する開口541が設けられている。第一トナー収容部530aには、トナー供給ローラ550が、その周面を前記開口541に臨ませて設けられ、ハウジング540に回転可能に支持されている。また、ハウジング540の外側からは、開口541に周面を臨ませて、現像ローラ510が設けられ、この現像ローラ510は、トナー供給ローラ550に当接している。
現像ローラ510は、トナーを担持し、該トナーによって感光体20に担持された潜像をトナー像として可視化する(現像する)ためのものである。現像ローラ510は、トナーTを担持して感光体20と対向する現像位置に搬送する。この現像ローラ510は、アルミニウム、ステンレス、鉄等により製造されており、必要に応じて、ニッケルメッキ、クロムメッキ等が施されている。また、図5に示すように、現像ローラ510は、その長手方向が、ブラック現像装置51の長手方向に沿うように設けられている。また、現像ローラ510は、中心軸を中心として回転可能であり、図4に示すように、感光体20の回転方向(図4において時計方向)と逆の方向(図4において反時計方向)に回転する。その中心軸は、感光体20の中心軸よりも下方にある。また、図4に示すように、ブラック現像装置51が感光体20と対向している状態では、現像ローラ510と感光体20との間には空隙が存在する。すなわち、ブラック現像装置51は、感光体20上に形成された潜像を非接触状態で現像する。
現像ローラ510に感光体20に担持された潜像をトナー像として可視化させる際には、YMCK現像デバイス駆動制御回路に設けられた現像バイアス印加部の一例である現像バイアス発生装置126(図3)により現像ローラ510に直流電圧と交流電圧が重畳された現像バイアスが印加され、現像ローラ510と感光体20との間に交番電界が形成される。YMCK現像デバイス駆動制御回路には、現像バイアスのオンオフの制御や適切な現像バイアス値の設定を行う役割を果たす現像バイアス制御回路125が設けられている。なお、現像バイアスの詳細等については、後述する。
トナー供給ローラ550は、トナーTを現像ローラ510に供給する。このトナー供給ローラ550は、ポリウレタンフォーム等からなり、弾性変形された状態で現像ローラ510に当接している。トナー供給ローラ550は、第一トナー収容部530aの下部に配置されており、第一トナー収容部530a及び第二トナー収容部530bに収容されたトナーTは、第一トナー収容部530aの下部にてトナー供給ローラ550によって現像ローラ510に供給される。トナー供給ローラ550は、中心軸を中心として回転可能であり、その中心軸は、現像ローラ510の回転中心軸よりも下方にある。また、トナー供給ローラ550は、現像ローラ510の回転方向(図4において反時計方向)と逆の方向(図4において時計方向)に回転する。なお、トナー供給ローラ550は、トナーTを現像ローラ510に供給する機能を有するとともに、現像ローラ510に当接した状態で回転して、現像後に現像ローラ510に残存しているトナーTを、現像ローラ510から掻き取る機能をも有している。
規制ブレード560は、現像ローラ510に当接して、現像ローラ510に担持されたトナーTの層厚を規制し、また、現像ローラ510に担持されたトナーTに電荷を付与する。この規制ブレード560は、ゴム部560aと、ゴム支持部560bとを有している。ゴム部560aは、シリコンゴム、ウレタンゴム等からなり、ゴム支持部560bは、リン青銅、ステンレス等のバネ性を有する薄板である。ゴム部560aは、ゴム支持部560bに支持されており、ゴム支持部560bは、その一端がブレード支持板金562に固定されている。この状態で、ゴム部560aは、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力によって、現像ローラ510に押しつけられている。
また、規制ブレード560の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるブレード裏部材570が設けられている。ブレード裏部材570は、ゴム支持部560bとハウジング540との間にトナーTが入り込むことを防止して、ゴム支持部560bの撓みによる弾性力を安定させるとともに、ゴム部560aの真裏からゴム部560aを現像ローラ510の方向へ付勢することによって、ゴム部560aを現像ローラ510に押しつけている。したがって、ブレード裏部材570は、ゴム部560aの現像ローラ510への均一当接性及びシール性を向上させている。
規制ブレード560の、ブレード支持板金562に支持されている側とは逆側の端、すなわち、先端は、現像ローラ510に接触しておらず、該先端から所定距離だけ離れた部分が、現像ローラ510に幅を持って接触している。すなわち、規制ブレード560は、現像ローラ510にエッジにて当接しておらず、腹当たりにて当接している。また、規制ブレード560は、その先端が現像ローラ510の回転方向の上流側に向くように配置されており、いわゆるカウンタ当接している。なお、規制ブレード560が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも下方であり、かつ、トナー供給ローラ550の中心軸よりも下方である。
シール部材520は、ブラック現像装置51内のトナーTがユニット外に漏れることを防止するとともに、現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTを、掻き落とすことなく現像装置内に回収する。このシール部材520は、ポリエチレンフィルム等からなるシールである。シール部材520は、シール支持板金522によって支持されている。また、シール部材520の現像ローラ510側とは逆側には、モルトプレーン等からなるシール付勢部材524が設けられており、シール部材520は、シール付勢部材524の弾性力によって、現像ローラ510に押しつけられている。なお、シール部材520が現像ローラ510に当接する当接位置は、現像ローラ510の中心軸よりも上方である。
また、前述したハウジング540には、メモリユニット51aが設けられている。本実施の形態に係るメモリユニット51aは、小型かつ薄型の矩形形状を有する部材であり、メモリタグなどと呼ばれ、多種市販されているものである。
このメモリユニット51aは、裏面に接着面(粘着面)を有しており、当該接着面がハウジング540の表面に接着することにより、ハウジング540に固定されている。より具体的には、ハウジング540は、図5に示すように、窪み540aを有しており、メモリユニット51aは、当該窪み540aに嵌り込むような状態で、当該窪み540aの表面に接着されている。また、メモリユニット51aは、ブラック現像装置51の長手方向端部に設けられている。なお、当該端部は、図5等に示すように、ブラック現像装置51をプリンタ本体10aへ挿入する際の挿入方向下流側に位置する方の端部である。なお、メモリユニット51aの構成については、後に詳しく説明する。
このように構成されたブラック現像装置51において、トナー供給ローラ550が、トナー収容体530に収容されているトナーTを現像ローラ510に供給する。現像ローラ510に供給されたトナーTは、現像ローラ510の回転に伴って、規制ブレード560の当接位置に至り、該当接位置を通過する際に、層厚が規制されるとともに、電荷が付与される。層厚が規制された現像ローラ510上のトナーTは、現像ローラ510のさらなる回転によって、感光体20に対向する現像位置に至り、該現像位置にて交番電界下で感光体20上に形成された潜像の現像に供される。現像ローラ510のさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ510上のトナーTは、シール部材520を通過して、該シール部材520によって掻き落とされることなく現像装置内に回収される。
<<<メモリユニットの構成>>>
次に、図6及び図7を参照しつつ、メモリユニット51aの構成について説明する。図6は、メモリユニット51aの構成を示す平面図である。図7は、メモリユニット51aの内部構成を説明するためのブロック図である。
ブラック現像装置51以外の現像装置に設けられているメモリユニット52a、53a、54aは、ブラック現像装置51に設けられているメモリユニット51aと同様であるため、以下、ブラック現像装置51に設けられているメモリユニット51aを例にとって説明する。
メモリユニット51aは、長方形状の可撓性を有する薄板プラスチック製の基材としての薄板基材51i、銅箔を長方形の平面コイル状に配線したアンテナ51d、アンテナの両端部に設けられたアンテナ端子51j、メモリ51h(図7)を有する素子としての非接触ICチップ51b、非接触ICチップ51bのチップ端子とアンテナ端子51jとを接続するアルミ製の2つの連結部51k、及び、これらを覆って51iとの間に挟むフィルム状の保護シート51mを有している。
図6に示すように、アンテナは、長方形状の薄板基材51iにおける長手方向の一方の端部側にアンテナ端子51jが配置され、薄板基材51iの外形に沿ってコイル状に約10周引き回され、そのアンテナ51dの内側にもう一つのアンテナ端子51jが設けられている。外側のアンテナ端子51jと内側のアンテナ端子51jとは、薄板基材51iの長手方向において同じ側に設けられている。薄板基材51i上では、長方形の縦及び横の辺に沿って、アンテナ51dの銅箔パターンが10本並べられており、薄板基材51iにおいてアンテナ端子51jが設けられている端部側の一方の角部にて5本ずつ分けられ、それらの間に非接触ICチップ51bが配置されている。そして、非接触ICチップ51bに設けられたチップ端子(不図示)とアンテナ端子51jとを接続する2つの連結部51kは、各々5本の銅箔パターン上に架け渡されて設けられている。すなわち、薄板基材51i上には、長手方向の一方の端側に、非接触ICチップ51b、2つのアンテナ端子51j、2つの連結部51kが設けられており、そのほかの領域には中央を除いてアンテナ51dとしての銅箔のパターンが引き回されている。
非接触ICチップ51bは、図7に示すように、共振用コンデンサ51c、整流器51e、信号解析部RF(Radio Frequency)51f、制御部51g、メモリ51hを有している。メモリ51hは、NAND型フラッシュROMなど電気的に読み書き可能な不揮発性のメモリであり、書き込まれた情報を記憶しておくこと、及び、記憶した情報を外部から読み取ることが可能なものである。
メモリ51hには、現像装置に関する情報(現像装置情報)が格納されている。例えば、当該情報として、ID情報、製造年月日、現像装置の仕向地を特定するための情報、現像装置の製造ラインを特定するための情報、現像装置の対応機種を特定するための情報等が格納されている。
また、資源の節約及び環境保護やコストの低減化等の観点から、現像装置のリサイクル(再利用)が、一般的に行われている。現像装置が使用されることにより現像装置内のトナーがなくなった際に、当該現像装置は、現像装置の供給者等により回収される。そして、トナーが、当該供給者等により再充填(リフィル)され、現像装置がリサイクル品として再生されることとなる。そして、本実施の形態に係るプリンタ10においては、現像装置がリサイクル品であるか否かを示す情報(リサイクル情報)もメモリ51hに格納されている。
メモリユニット51aのアンテナ51dと、現像装置用本体側アンテナ124bとは、互いに無線にて通信し合い、メモリ51hに保存された情報の読み取りやメモリ51hへの情報の書き込みが行われる。また、プリンタ本体10aの前記送受信回路123で発生された高周波信号は、現像装置用本体側アンテナ124bを介して高周波磁界として誘起される。この高周波磁界は、メモリユニット51aのアンテナ51dを介して吸収され、整流器51eで整流されて非接触ICチップ51b内の各回路を駆動する直流電力源となる。
===ロータリーの概要===
次に、ロータリー55の概要について、図8A、図8B、及び、図8Cを用いて説明する。ロータリー55は、その中心に位置する中心軸55aを有し、この中心軸55aには現像装置を保持するための支持フレーム55fが固定され、中心軸55aは、プリンタ10の筐体をなす2枚のフレーム側板(図示せず)の間に架け渡されて、その両端部が支持されている。なお、中心軸55aの軸方向は、鉛直方向と交差している。
この支持フレーム55fは、前述した4つの現像装置51、52、53、54が着脱自在に保持される4つの着脱部を周方向に90°間隔で備えている。
中心軸55aには不図示のパルスモータがクラッチを介して接続されており、このパルスモータを駆動することで支持フレーム55fを回転させ、上記4つの現像装置51、52、53、54を所定の位置に位置決めできるようになっている。
図8A、図8B、及び、図8Cは、回転するロータリー55の3つの停止位置を示した図であり、図8Aは、画像形成の実行を待機しているときの待機位置であって、ロータリー55の回転方向の基準位置となる停止位置でもあるホームポジション位置(以下「HP位置」という)を、図8Bは、ロータリー55に装着されたイエロー現像装置54の通信位置を、図8Cは、イエロー現像装置54の着脱位置を、それぞれ示している。
ここで、図8B及び図8Cにおいて、通信位置と着脱位置はイエロー現像装置54を対象として示しているが、ロータリー55を90°ずつ回転させると、各現像装置の通信位置と着脱位置となる。
先ず、図8Aに示すHP位置について説明する。ロータリー55の中心軸55aの一方端側には、HP位置を検出するためのHP検出部(不図示)が設けられている。このHP検出部は、中心軸55aの一方端に固着された信号生成用の円盤と、発光部、受光部を備えたフォト・インタラプター等からなるHPセンサとで構成されている。円盤の周縁部は、HPセンサの発光部と受光部との間に位置するように配置され、円盤に形成されたスリット部がHPセンサの検出位置に移動してくると、HPセンサからの出力信号が「L」から「H」に変化する。そして、この信号レベルの変化とパルスモータのパルス数に基づきロータリー55のHP位置が検出され、このHP位置を基準として、各現像装置を通信位置等に位置決めすることができるようになっている。
図8Bは、前記HP位置から所定のパルス数分だけ、前記パルスモータを回転させたイエロー現像装置54の通信位置である。図8Bに示すイエロー現像装置54の通信位置において、イエロー現像装置54のメモリユニット54aは、プリンタ本体10aに設けられた現像装置用本体側アンテナ124bと無線通信する。なお、このイエロー現像装置54に対する通信位置は、ブラック現像装置51の現像ローラ510と感光体20とが対向してブラック現像装置51の現像位置となる。すなわち、イエロー現像装置54に係るロータリー55の通信位置は、ブラック現像装置51に係るロータリー55の現像位置である。また、パルスモータがロータリー55を90°反時計方向に回転させると、ブラック現像装置51の通信位置、及び、シアン現像装置53の現像位置となり、ロータリー55を90°回転する毎に順次各現像装置の通信位置、及び、現像位置となる。
また、前記ロータリー55を支持し、プリンタ10の筐体をなす2枚のフレーム側板の一方には、前述した現像装置着脱開口10eが設けられている。この現像装置着脱開口10eは、ロータリー55を回転させて、現像装置ごとにそれぞれ設定された着脱位置に停止させた際に、図8Cに示すように、該当する現像装置(ここでは、イエロー現像装置54)のみを中心軸55aに沿う方向に引き出して取り外すことが可能な位置に形成されている。また、現像装置着脱開口10eは、現像装置の外形より僅かに大きく形成され、着脱位置では、現像装置の取り外しだけでなく、この現像装置着脱開口10eを通して中心軸55aに沿う方向に新しい現像装置を進入させ、支持フレーム55fに現像装置を装着することもできる。そして、ロータリー55が着脱位置以外に位置する間は、その現像装置の着脱はフレーム側板によって規制されている。
そして、本実施の形態に係るプリンタ10においては、ロータリー55が図8Aに示した待機位置(HP位置)に位置する際に、前述した操作パネル95の入力受け付け部にて現像装置の交換(着脱)指令がユーザにより入力されると、ロータリー55は回転して図8Bに示した通信位置へ移動する。そして、当該通信位置で、メモリユニット54aと現像装置用本体側アンテナ124bとの間で無線通信が行われ、本体側メモリ122に格納されている現像装置情報(交換の対象となる現像装置の情報)がメモリユニット54aのメモリに書き込まれる。現像装置情報のメモリへの書き込みが完了すると、ロータリー55は、回転して図8Cに示した着脱位置へ移動する。そして、ユーザによる現像装置の交換(着脱)が完了すると、ロータリー55は、再度、図8Bに示した通信位置へ移動する。そして、当該通信位置で、メモリユニット54aと現像装置用本体側アンテナ124bとの間で無線通信が行われ、メモリユニット54aのメモリに格納されている現像装置情報(新たに装着された現像装置の情報)が本体側メモリ122に書き込まれる。現像装置情報の本体側メモリ122への書き込みが完了すると、ロータリー55は、回転して図8Aに示した待機位置(HP位置)へ移動する。
===現像バイアスについて===
前述したように、潜像がトナー像として可視化される際には、現像バイアス発生装置126から現像ローラ510に、直流電圧と交流電圧が重畳された現像バイアスが印加される。そして、本実施形態に係るプリンタ10は、潜像をトナー像として可視化させる際の可視化条件としての前記現像バイアス、の大きさを変化させて、濃度が異なるトナー像を可視化させる。
以下においては、現像バイアス発生装置126から現像ローラ510に印加される現像バイアスについて、図9を用いて説明する。図9は、現像バイアスの波形を示した模式図である。
現像バイアス発生装置126は、潜像の現像のために、図9に示すような矩形状の現像バイアスを現像ローラ510に印加する。具体的には、現像バイアス発生装置126は、潜像の現像のために、現像ローラ510から感光体20へトナーTを向かわせるための電圧であるVmaxと、感光体20から現像ローラ510へトナーTを向かわせるための電圧であるVminと、を現像ローラ510に交互に印加する。
現像バイアス発生装置126がVmaxを現像ローラ510に印加した場合には、現像ローラ510に担持されたトナーTが、感光体20に向かって飛んで感光体20に付着する。現像ローラ510にVmaxが印加された場合には、Vmaxによる現像ローラ510の電位)と、潜像が形成された感光体20の電位と、の差により電界が生じる。現像ローラ510に担持された負帯電トナーTは、該電界による力によって感光体20に向かって飛んで、感光体20に付着する。なお、Vmaxの絶対値が大きいほど、前記電界による力も大きくなるから、感光体20に付着するトナーTの量が増える。
現像バイアス発生装置126がVminを現像ローラ510に印加した場合には、感光体20に付着したトナーTが、現像ローラ510に向かって飛んで該現像ローラ510に戻る。現像ローラ510にVminが印加された場合には、Vminによる現像ローラ510の電位と、潜像が形成された感光体20の電位と、の差により電界が生じる。感光体20に付着した負帯電トナーTは、該電界による力によって現像ローラ510に向かって飛んで、現像ローラ510に戻る。なお、現像ローラ510に戻るトナーTは、感光体20に付着したトナーTの一部であり、現像ローラ510に戻らず感光体20に付着したトナーTが潜像の現像に供される。なお、Vminの絶対値が大きいほど、前記電界による力も大きくなるから、現像ローラ510に戻るトナーTの量が増える。
本実施形態においては、現像バイアス制御回路125は、現像バイアスの振幅(図9に示すVpp)が一定となるように、交流電圧の振幅を一定値に設定しているから、VmaxとVminの電圧差は一定である。一方、現像バイアス制御回路125は、現像バイアスの直流電圧(図9に示すVdc)の電圧値の設定を変更できる。例えば、現像バイアス制御回路125が、直流電圧Vdcの電圧値を大きく設定する(図9において、Vdcの位置が上側に移動する)と、Vmaxの絶対値が大きくなる一方で、Vminの絶対値が小さくなる。このため、直流電圧Vdcの電圧値が大きく設定されると、トナー像の濃度が濃くなる。
===テストパターン形成による画像の濃度調整について===
紙に形成される画像の濃度は、プリンタ10の使用状況によって、変動することがある。そして、画像の濃度が変動すると、画像の画質の低下を引き起こす恐れがある。このため、本実施形態に係るプリンタ10においては、所定のタイミングにて画像の濃度を調整することにしている。具体的には、プリンタ10は、中間転写体70上に画像の濃度を調整するためのテストパターンを形成して、該テストパターンを用いて画像の濃度を調整している。
以下において、中間転写体70上に形成されるテストパターンによる画像の濃度の調整方法について、図10を用いて説明する。図10は、画像の濃度の調整方法を説明するためのフローチャートである。
なお、画像の濃度調整が実行されるときのプリンタ10の各種動作は、主として、制御ユニット100(図3)により実現される。特に、本実施の形態においては、ROMに格納されたプログラムをCPUが処理することにより実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
制御ユニット100は、予め定められたテストパターン形成条件が満たされたときに、テストパターンの形成を開始する(ステップs102:yes)。本実施形態においては、プリンタ10に電源が投入された際、または、現像装置がプリンタ本体10aへ装着された際に、テストパターンの形成が開始されるようになっている。
ここでは、プリンタ10に電源が投入されてテストパターン形成条件が満たされたものとして、フローチャートに戻って説明を続ける。テストパターン形成条件が満たされると、制御ユニット100は、図11に示すテストパターンを形成させる(s104)。このテストパターンは、濃度がそれぞれ異なる複数のパッチ像P1、P2、P3(トナー像)から構成されている。なお、図11に示すテストパターンの詳細構成、及び、該テストパターンの形成方法については、後述する。
次に、制御ユニット100は、パッチセンサ72を制御して、中間転写体70に形成されたテストパターン(パッチ像P1、P2、P3)の濃度を検出させる(ステップs106)。そして、制御ユニット100は、パッチセンサ72によるテストパターン(パッチ像P1、P2、P3)の濃度の検出結果に基づいて、適切な可視化条件を定める(ステップs108)。
具体的には、制御ユニット100は、中間転写体70に形成されたパッチ像P1、P2、P3の中から、その濃度が所望の濃度に近いパッチ像を特定することによって(ここで、特定されたパッチ像が、パッチ像P2であることとする)、該パッチ像P2を可視化させる際の可視化条件(すなわち、現像バイアスの大きさ)を、画像形成時の最適な可視化条件として定める。そして、制御ユニット100が、その後の画像形成時に、特定された前記可視化条件にて潜像を可視化させることによって、適切な濃度の画像が形成される。
ところで、画像の濃度の調整のために形成されたテストパターン(パッチ像)に、以下に説明する放置バンディングが発生することがある。かかる場合には、パッチセンサ72が該放置バンディングの発生したパッチ像の濃度を検出するから、画像の濃度の調整を適切に実行することができない恐れがある。
===放置バンディングについて===
現像ローラ510による現像が長い間実行されない(すなわち、現像ローラ510が長い間回転しない)後に、現像装置が感光体20上の潜像を現像すると、該現像により形成されたトナー像(テストパターンを構成するパッチ像も含む)に濃淡ムラ(いわゆる放置バンディング)が発生する。この放置バンディングの発生のしくみについて、以下に説明する。
放置バンディングは、現像ローラ510の表面に付着した小粒径のトナー(微粉トナー)の状態が現像ローラ510の周方向において異なることが主要因となって発生すると考えられている。
本実施の形態に係る現像装置を例に挙げて説明すると、現像ローラ510の表面に付着した微粉トナーは、現像ローラ510の、該現像ローラ510の回転前に開口541から露出した部分である露出部側[すなわち、トナー収容体530外(図4において、現像ローラ510と規制ブレード560が当接する第一当接部と、現像ローラ510とシール部材520が当接する第二当接部とを境界部としたときの右側部分)]に位置している(担持されている)か、現像ローラ510の、該現像ローラ510の回転前に開口541から露出していない部分である非露出部側[すなわち、トナー収容体530内(図4において、第一当接部と第二当接部とを境界部としたときの左側部分)]に位置している(担持されている)かによって、晒される環境が大きく異なっている。
例えば、非露出部の微粉トナーは、その周辺に多量のトナーが存在するため、当該トナーにより圧力を受けている一方で、露出部の微粉トナーは、かかる圧力をあまり受けない。また、非露出部側は密閉した空間である一方で、露出部側は開放された空間であるため、非露出部の微粉トナーの周辺温度や周辺湿度と露出部の微粉トナーの周辺温度や周辺湿度とは、互いに大きく異なっている。そして、現像ローラ510が回転しない(動かない)状態が長い間継続すると、前記環境が微粉トナーの状態に影響を与え、微粉トナーの状態が、当該環境の前述した相違により露出部と非露出部で大きく相違することとなる。
そして、かかる微粉トナーの状態の相違は、現像装置が潜像を現像したときの、トナー帯電量の現像ローラ510の周方向(露出部と非露出部)における不均一性、という問題を引き起こす。最終的には、当該帯電量の不均一性により現像装置から感光体20へのトナーの飛翔性が不均一となり、現像により得られるトナー像(最終的には、画像)に濃淡ムラ(所謂放置バンディング)が発生することとなる。
そこで、本実施形態に係るプリンタ10においては、画像の濃度を適切に調整すべく、テストパターン(パッチ像)中の放置バンディングの影響を抑えられるように、以下に説明するテストパターンが形成される。
===本実施形態に係るテストパターンについて===
<<<本実施形態に係るテストパターンの詳細構成>>>
図11は、本実施形態に係るテストパターンの一例を示した模式図である。本実施形態に係るプリンタ10においては、図11に示すテストパターンが中間転写体70上に形成される。このテストパターンは、それぞれ濃度が異なる3つのパッチ像P1、P2、P3から構成される。
3つのパッチ像P1、P2、P3は、図11に示すように、中間転写体70の回転方向に沿って形成されている。パッチ像P1は、3つのパッチ像のうちで中間転写体70に最初に形成されるパッチ像であり、パッチ像P2は2番目に、パッチ像P3は3番目に、それぞれ中間転写体70に形成されるパッチ像である。
3つのパッチ像P1、P2、P3の濃度は、それぞれ異なっており、3つのパッチ像のうちパッチ像P1の濃度が最も濃く、パッチ像P2の濃度がパッチ像P1の次に濃く、パッチ像P3の濃度が最も淡い。
また、パッチ像P1の長さL1とパッチ像P2の長さL2は同じ大きさであり、具体的には、現像ローラ510の約1周分と同じ大きさである。一方、パッチ像P3の長さL3は、長さL1、L2とは異なり、具体的には、感光体20の約1周分より少し大きい。本実施形態において、感光体20の1周分は、現像ローラ510の約4周分に相当する。このため、3つのパッチ像の中で、パッチ像P3の長さL3が最も大きい。
さらに、各パッチ像P1、P2、P3は繋がっておらず、隣り合うパッチ像には間隔がある。そして、パッチ像P1とP2の間隔M1と、パッチ像P2とP3の間隔M2とは同じ大きさではなく、図11に示すように間隔M1は間隔M2より大きい。具体的には、間隔M1は、現像ローラ510の約2周分に相当し、間隔M2は、現像ローラ510の1周分に相当する。
<<<本実施形態に係るテストパターンの形成方法>>>
上述した図11に示すテストパターンの形成方法について、図12を用いて説明する。図12は、テストパターンの形成を説明するためのフローチャートである。
なお、テストパターンの形成が実行されるときのプリンタ10の各種動作は、主として、制御ユニット100(図3)により実現される。特に、本実施の形態においては、ROMに格納されたプログラムをCPUが処理することにより実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
まず、制御ユニット100は、中間転写体70に最初に形成されるパッチ像として、複数のパッチ像P1、P2、P3のうち最も濃度が濃いパッチ像P1を可視化させる(ステップs202)。
ここで、パッチ像P1の可視化方法について、図13を用いて説明する。図13は、パッチ像の可視化方法を説明するためのフローチャートである。
前述したように、制御ユニット100は、現像ローラ510に感光体20の潜像をトナー像として可視化させる際の可視化条件としての現像バイアスの大きさ(より詳しくは、現像バイアスの直流電圧の絶対値の大きさ)を変化させて、濃度が異なるパッチ像P1、P2、P3を可視化させている。このため、制御ユニット100は、まず、最初に可視化されるパッチ像P1を形成するための現像バイアスの直流電圧の絶対値の大きさを設定する(ステップs302)。本実施形態においては、制御ユニット100は、図14に示すように、現像バイアスの直流電圧の絶対値をV1と設定する。なお、図14は、各パッチ像と現像バイアスの直流電圧の絶対値の大きさとの関係を示したテーブルである。
次に、制御ユニット100は、露光ユニット40を制御して、パッチ像P1に対応する潜像を感光体20に形成させる(ステップs304)。そして、制御ユニット100は、現像バイアス発生装置126からステップs302にて設定された現像バイアス(すなわち、直流電圧の絶対値の大きさがV1である現像バイアス)を現像ローラ510に印加させて、前記潜像を現像ローラ510に担持されたトナーによってパッチ像P1として可視化させる(ステップs306)。これにより、感光体20上の潜像のパッチ像P1としての可視化が終了する。
図12に戻って、テストパターンの形成方法の説明を続ける。パッチ像P1が可視化されると、制御ユニット100は、濃度が該パッチ像P1の濃度よりも淡いパッチ像P2を可視化させる(ステップs204)。さらに、制御ユニット100は、濃度が最も淡いパッチ像P3を可視化させる(ステップs206)。パッチ像P2、及び、パッチ像P3も、パッチ像P1と同様に可視化される。
ただし、パッチ像P2、P3を可視化する際の現像バイアスの直流電圧の絶対値の大きさは、パッチ像P1を可視化する際の現像バイアスの直流電圧の絶対値の大きさと異なる。すなわち、制御ユニット100は、図14に示すように、パッチ像P2を可視化する際の現像バイアスの直流電圧の絶対値をV2と、パッチ像P3を可視化する際の現像バイアスの直流電圧の絶対値をV3と、それぞれ設定する。ここで、V2は前述のV1より小さく、V3はV2より小さい。このため、制御ユニット100は、3つのパッチ像P1、P2、P3のうち最初のパッチ像P1を可視化させる際には、直流電圧の絶対値の大きさを最も大きくさせることになる。また、前述したように、前記直流電圧の絶対値が大きいほど、トナー像(パッチ像)の濃度が濃くなる。このため、制御ユニット100は、3つのパッチ像P1、P2、P3を可視化させる際に、可視化順番が遅いパッチ像ほど該パッチ像の濃度を淡くさせることになる。
なお、前述したように、パッチ像P1の長さL1とパッチ像P2の長さL2は同じであり、かつ、パッチ像P3の長さL3は前記長さL1(L2)より大きいから、制御ユニット100は、3つのパッチ像P1、P2、P3のうち、可視化順番が遅いパッチ像の長さが、可視化順番の早いパッチ像の長さより大きくなるように、パッチ像P1、P2、P3を可視化させることになる。また、前述したように、パッチ像P3の長さL3が感光体20の外周よりも大きいから、制御ユニット100は、3つのパッチ像P1、P2、P3の中に、パッチ像の長さが感光体20の外周よりも大きいパッチ像(すなわち、パッチ像P3)が含まれるように、パッチ像P1、P2、P3を可視化させることになる。
さらに、前述したように、パッチ像P1とパッチ像P2との間隔M1が、パッチ像P2とパッチ像P3との間隔M2より大きいから、制御ユニット100は、可視化順番が早い二つの隣り合うパッチ像の間隔が、可視化順番が遅い二つの隣り合うパッチ像の間隔より大きくなるように、パッチ像P1、P2、P3を可視化させることになる。
図12に戻って、テストパターンの形成方法の説明を続ける。制御ユニット100は、感光体20上に可視化されたパッチ像P1、P2、P3を中間転写体70に転写させる(ステップs208)。これにより、中間転写体70に図11に示すパッチ像P1、P2、P3(すなわち、テストパターン)が形成されることになる。なお、感光体20上に可視化されたパッチ像P1及びパッチ像P2は、パッチ像P3が可視化される際に中間転写体70に転写される。
===本実施形態に係るプリンタの有効性について===
上述したように、本実施形態に係るプリンタ10は、画像の濃度を調整するためのテストパターンを形成するために、現像ローラ510に潜像をトナー像として可視化させる際の可視化条件(具体的には、現像バイアスの直流電圧の絶対値の大きさ)、を変化させて、濃度が異なる複数のパッチ像P1、P2、P3を可視化させる制御ユニット100を有している。そして、制御ユニット100は、前記複数のパッチ像のうち最初に可視化されるパッチ像P1の濃度を最も濃くさせる。これにより、適切に濃度調整が行えるテストパターン(パッチ像)を形成することが可能となる。以下において、詳細に説明する。
「放置バンディングについて」の項で説明したように、現像ローラ510による潜像の現像(可視化)が長い間実行されない(すなわち、現像ローラ510が長い間回転しない)後に、現像ローラ510が感光体20上の潜像を可視化すると、可視化されたトナー像中に濃淡ムラが発生する。このため、現像ローラ510が長い間回転しない後に、テストパターンを形成するために現像ローラ510に複数のパッチ像を可視化させると、可視化されたパッチ像中に放置バンディングが発生する。特に、最初に形成されるパッチ像中に放置バンディングが発生しやすい。そして、パッチ像中の放置バンディングの発生が顕著であると、該パッチ像の濃度が適切に検出されないから、画像の濃度の調整が不適切に実施される恐れがある。
ここで、比較例を用いて詳しく説明する。比較例においては、複数のパッチ像P1、P2、P3のうち最初に形成されるパッチ像P1の濃度を最も淡くさせる。かかる場合には、最初に形成されるパッチ像P1中に放置バンディングが発生した際に、パッチ像P1の濃度が淡いから、該パッチ像P1中の放置バンディングの発生度合いが顕著になりやすい。このため、該放置バンディングに起因して、パッチセンサ72が本来のパッチ像P1の濃度を不適切に検出してしまい、画像の濃度の調整が不適切に実施される恐れがある。
そこで、本実施形態においては、図12に示すように、制御ユニット100が、複数のパッチ像P1、P2、P3のうち最初に形成されるパッチ像P1の濃度を最も濃くさせることとしている。パッチ像P1の濃度が高い場合には、該パッチ像P1中に放置バンディングが発生しても、該パッチ像P1中の放置バンディングの発生度合いが小さく、パッチセンサ72によるパッチ像P1の濃度検出の際の影響の度合いも小さい。このため、本実施形態に係るプリンタ10によれば、適切に濃度調整が行えるパッチ像(テストパターン)を形成することが可能となる。
ところで、現像装置情報がリサイクル品であることを示している場合(すなわち、現像装置がリサイクル品である場合)には、現像装置が非リサイクル品である場合に比べて、可視化されるトナー像中に放置バンディングが発生しやすい。このため、制御ユニット100は、現像装置のメモリユニット51a、52a、53a、54a(図7)に格納された前記現像装置情報が、現像装置がリサイクル品であることを示している場合にのみ、前記現像装置の現像ローラ510により可視化される複数のパッチ像P1、P2、P3のうち、最初に可視化されるパッチ像P1の濃度を最も濃くさせることとしてもよい。かかる場合には、適切に濃度調整が行えるパッチ像(テストパターン)を形成することができる効果が、より有効に奏される。
===その他の実施形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
なお、上記実施の形態において、画像形成装置としてフルカラーレーザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各種の画像形成装置に適用可能である。
なお、上記実施の形態において、現像剤担持体として現像ローラ510を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、現像剤担持体はベルト状の部材であってもよい。
さらに、上記実施の形態において、図12に示すように、制御ユニット100は、複数のパッチ像P1、P2、P3を可視化させる際に、可視化順番が遅いパッチ像ほど該パッチ像の濃度を淡くさせることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、パッチ像P2及びパッチ像P3の濃度は、同じであるであることとしてもよい。
可視化順番が遅いパッチ像ほど、該パッチ像中に放置バンディングが発生し難い。このため、制御ユニット100が、可視化順番が遅いパッチ像ほど該パッチ像の濃度を淡くさせて、複数のパッチ像を可視化させる場合には、各パッチ像中の放置バンディングの発生度合いが小さいから、より適切に濃度調整が行えるテストパターンを形成することができる。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。
さらに、上記実施の形態において、図2に示すように、転写部は、感光体20にて可視化されたトナー像(パッチ像)を紙に転写する際の中間媒体となる、所定の回転方向に回転可能な転写ベルト(中間転写体70)、を備えていることとした。そして、図11に示すように、制御ユニット100は、テストパターンとしての複数のパッチ像P1、P2、P3を、中間転写体70に前記回転方向に沿って形成する際に、前記複数のパッチ像のうち、可視化順番が早い二つの隣り合うパッチ像(パッチ像P1、P2)の間隔M1が、可視化順番が遅い二つの隣り合うパッチ像(パッチ像P2、P3)の間隔M2より大きくなるように、前記複数のパッチ像を可視化させることとした。しかし、上記に限定されるものではない。例えば、制御ユニット100は、二つの隣り合うパッチ像の間隔が可視化順番に関わらず一定となるように、複数のパッチ像P1、P2、P3を可視化させることとしてもよい。
濃度が濃いパッチ像(例えば、パッチ像P1)を可視化させる際に、現像ローラ510に担持された多量のトナーが感光体20に向かう。このため、該濃いパッチ像の後のパッチ像(すなわち、パッチ像P2)を、適切な濃度にて可視化させるには、現像ローラ510に適切な量のトナーを担持させる必要がある。そこで、可視化順番が早いパッチ像ほど該パッチ像の濃度が濃い状況において、複数のパッチ像P1、P2、P3のうち、可視化順番が早い二つの隣り合うパッチ像の間隔M1を、可視化順番が遅い二つの隣り合うパッチ像の間隔M2より大きくさせる場合には、パッチ像を可視化させる迄に現像ローラ510に適切な量のトナーを担持させることができるから、パッチ像を適切な濃度にて可視化させることができる。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。
さらに、上記実施の形態において、図11に示すように、制御ユニット100は、テストパターンとしての複数のパッチ像P1、P2、P3を、中間転写体70に前記回転方向に沿って形成する際に、複数のパッチ像のうち、可視化順番が遅いパッチ像(例えば、パッチ像P3)の前記回転方向の長さL3が、可視化順番が早いパッチ像(例えば、パッチ像P1)の前記回転方向の長さL1より大きくなるように、前記複数のパッチ像を可視化させることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、制御ユニット100は、各パッチ像の長さが可視化順番に関わらず一定となるように、複数のパッチ像P1、P2、P3を可視化させることとしてもよい。
感光体20の表面電位が、ばらつくことがある。かかる状況下において、濃度が淡いパッチ像の場合には、濃度が濃いパッチ像の場合に比べて、前記表面電位のばらつきの前記パッチ像の濃度への影響が大きい。また、可視化されるパッチ像の長さが小さい場合には、パッチ像の長さが大きい場合に比べて、表面電位のばらつきが大きい部分の潜像のみにて前記パッチ像が可視化されやすいから、前記表面電位のばらつきのパッチ像の濃度への影響が大きい。
上記実施の形態のように、可視化順番が早いパッチ像ほど該パッチ像の濃度が濃い状況において、可視化順番が遅いパッチ像の長さを、可視化順番の早いパッチ像の長さより大きくさせる場合には、濃度が淡いパッチ像の長さは大きくなり、濃度が濃いパッチ像の長さが短くなる。濃度が淡いパッチ像の長さが大きい場合には、前記表面電位のばらつきを平均化しやすいから、前記表面電位のばらつきの前記パッチ像の濃度への影響を小さくすることができる。一方、濃度が濃いパッチ像の長さが小さい場合には、表面電位のばらつきが大きい部分の潜像のみにて前記パッチ像が可視化されても、該パッチ像の濃度が濃いから、表面電位のぱらつきのパッチ像へ影響が小さい。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。
さらに、上記実施の形態において、図11に示すように、制御ユニット100は、中間転写体70に形成される複数のパッチ像P1、P2、P3の中に、前記回転方向の長さが感光体20の外周よりも大きいパッチ像P3が、含まれるように、複数のパッチ像を可視化させることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、制御ユニット100は、複数のパッチ像P1、P2、P3の中に、長さが感光体20の外周よりも大きいパッチ像が含まれないように、複数のパッチ像を可視化させることとしてもよい。
ただし、パッチ像の長さが感光体20の外周よりも大きい場合には、感光体20の表面電位のばらつきをより平均化しやすいから、前記表面電位のばらつきのパッチ像の濃度への影響を、より小さくすることができる。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。
===画像形成システム等の構成===
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図15は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム700は、コンピュータ702と、表示装置704と、プリンタ10と、入力装置708と、読取装置710とを備えている。
コンピュータ702は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置704は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ10は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置708は、本実施形態ではキーボード708Aとマウス708Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置710は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置710AとCD−ROMドライブ装置710Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
図16は、図15に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ702が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ802と、ハードディスクドライブユニット804等の外部メモリがさらに設けられている。
なお、以上の説明においては、プリンタ10が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710と接続されて画像形成システムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、画像形成システムが、コンピュータ702とプリンタ10から構成されても良く、画像形成システムが表示装置704、入力装置708及び読取装置710のいずれかを備えていなくても良い。
また、例えば、プリンタ10が、コンピュータ702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ10が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
プリンタ本体10aに対する、現像装置54(51、52、53)及び感光体ユニット75の着脱構成を説明するための図である。 プリンタ10を構成する主要構成要素を示した図である。 プリンタ10に設けられた制御ユニット100を示すブロック図である。 ブラック現像装置51の主要構成要素を示した断面図である。 ブラック現像装置51を現像ローラ510側から見た分解斜視図である。 メモリユニット51aの構成を示す平面図である。 メモリユニット51aの内部構成を説明するためのブロック図である。 図8Aは、HP位置を示した図である。図8Bは、イエロー現像装置54の通信位置を示した図である。図8Cは、イエロー現像装置54の着脱位置を示した図である。 現像バイアスの波形を示した模式図である。 画像の濃度の調整方法を説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係るテストパターンの一例を示した模式図である。 テストパターンの形成を説明するためのフローチャートである。 パッチ像の可視化方法を説明するためのフローチャートである。 各パッチ像と現像バイアスの直流電圧の絶対値の大きさとの関係を示したテーブルである。 画像形成システムの外観構成を示した説明図である。 図15に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 プリンタ、10a プリンタ本体、10b 第一開閉カバー、
10c 第二開閉カバー、10d 感光体ユニット着脱開口、
10e 現像装置着脱開口、20 感光体、30 帯電ユニット、
40 露光ユニット、50 YMCK現像デバイス、51 ブラック現像装置、
51a メモリユニット、51b 非接触ICチップ、51c 共振用コンデンサ、
51d アンテナ、51e 整流器、51f 信号解析部RF、51g 制御部、
51h メモリ、51i 薄板基材、51j アンテナ端子、51k 連結部、
51m 保護シート、52 マゼンタ現像装置、52a メモリユニット、
53 シアン現像装置、53a メモリユニット、54 イエロー現像装置、
54a メモリユニット、55 ロータリー、55a 中心軸、
55b,55c,55d,55e 着脱部、55f 支持フレーム、
60 一次転写ユニット、70 中間転写体、72 パッチセンサ、
75 感光体ユニット、75a メモリユニット、75b ハウジング、
76 クリーニングブレード、76a 廃トナー収容部、
80 二次転写ユニット、90 定着ユニット、92 給紙トレイ、
94 給紙ローラ、95 操作パネル、96 レジローラ、
100 制御ユニット、101 メインコントローラ、
102 ユニットコントローラ、112 インターフェイス、113 画像メモリ、
120 CPU、121 シリアルインターフェイス、122 本体側メモリ、
123 送受信回路、124a 感光体ユニット用本体側アンテナ、
124b 現像装置用本体側アンテナ、125 現像バイアス制御回路、
126 現像バイアス発生装置、
510 現像ローラ、520 シール部材、522 シール支持板金、
524 シール付勢部材、530 トナー収容体、530a 第一トナー収容部、
530b 第二トナー収容部、540 ハウジング、540a 窪み、
541 開口、545 規制壁、550 トナー供給ローラ、
560 規制ブレード、560a ゴム部、560b ゴム支持部、
562 ブレード支持板金、570 ブレード裏部材、
700 画像形成システム、702 コンピュータ、704 表示装置、
706 プリンタ、708 入力装置、708A キーボード、708B マウス、
710 読取装置、710A フレキシブルディスクドライブ装置、
710B CD−ROMドライブ装置、
802 内部メモリ、804 ハードディスクドライブユニット、
T トナー、RS 同期用読み取りセンサ

Claims (9)

  1. (a)潜像を担持するための像担持体と、
    (b)現像剤を担持し、該現像剤によって前記像担持体に担持された潜像を現像剤像として可視化するための現像剤担持体と、
    (c)可視化された前記現像剤像を媒体に転写して、該媒体に画像を形成するための転写部と、
    (d)前記画像の濃度を調整するためのテストパターンを形成するために、前記現像剤担持体に前記潜像を前記現像剤像として可視化させる際の可視化条件、を変化させて、濃度が異なる複数の現像剤像を可視化させるコントローラであって、
    前記複数の現像剤像のうち最初に可視化される現像剤像の濃度を最も濃くさせるコントローラと、
    (e)を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記コントローラは、前記複数の現像剤像を可視化させる際に、可視化順番が遅い現像剤像ほど該現像剤像の濃度を淡くさせることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置であって、
    前記転写部は、
    前記像担持体にて可視化された前記現像剤像を前記媒体に転写する際の中間媒体となる、所定の回転方向に回転可能な転写ベルト、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記テストパターンとしての前記複数の現像剤像を、前記転写ベルトに前記回転方向に沿って形成する際に、
    前記複数の現像剤像のうち、可視化順番が早い二つの隣り合う現像剤像の間隔が、可視化順番が遅い二つの隣り合う現像剤像の間隔より大きくなるように、前記複数の現像剤像を可視化させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の画像形成装置であって、
    前記転写部は、
    前記像担持体にて可視化された前記現像剤像を前記媒体に転写する際の中間媒体となる、所定の回転方向に回転可能な転写ベルト、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記テストパターンとしての前記複数の現像剤像を、前記転写ベルトに前記回転方向に沿って形成する際に、
    前記複数の現像剤像のうち、可視化順番が遅い現像剤像の前記回転方向の長さが、可視化順番が早い現像剤像の前記回転方向の長さより大きくなるように、前記複数の現像剤像を可視化させることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置であって、
    前記コントローラは、
    前記転写ベルトに形成される前記複数の現像剤像の中に、前記回転方向の長さが前記像担持体の外周よりも大きい現像剤像が、含まれるように、
    前記複数の現像剤像を可視化させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置であって、
    前記現像剤担持体を備えた現像装置であって、該現像装置がリサイクル品であるか否かを示す現像装置情報、を格納するためのメモリを備えた現像装置を有し、
    前記コントローラは、
    前記現像装置情報が、前記現像装置がリサイクル品であることを示している場合にのみ、
    前記現像装置の前記現像剤担持体により可視化される前記複数の現像剤像のうち、最初に可視化される現像剤像の濃度を最も濃くさせることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置であって、
    前記現像剤担持体は、空隙を介して前記像担持体に対向しており、
    前記現像剤担持体に前記潜像を前記現像剤像として可視化させるために、前記現像剤担持体に交流電圧と直流電圧を重畳した現像バイアスを印加する現像バイアス印加部を有し、
    前記コントローラは、
    前記テストパターンを形成するために、前記可視化条件としての前記現像バイアスの前記直流電圧の大きさ、を変化させて、濃度が異なる複数の現像剤像を可視化させ、
    前記複数の現像剤像のうち最初の現像剤像を可視化させる際には、前記直流電圧の絶対値の大きさを最も大きくさせることを特徴とする画像形成装置。
  8. (a)潜像を担持するための像担持体と、
    (b)現像剤を担持し、該現像剤によって前記像担持体に担持された潜像を現像剤像として可視化するための現像剤担持体と、
    (c)可視化された前記現像剤像を媒体に転写して、該媒体に画像を形成するための転写部と、
    (d)前記画像の濃度を調整するためのテストパターンを形成するために、前記現像剤担持体に前記潜像を前記現像剤像として可視化させる際の可視化条件、を変化させて、濃度が異なる複数の現像剤像を可視化させるコントローラであって、
    前記複数の現像剤像のうち最初に可視化される現像剤像の濃度を最も濃くさせるコントローラと、
    (e)を有し、
    (f)前記コントローラは、前記複数の現像剤像を可視化させる際に、可視化順番が遅い現像剤像ほど該現像剤像の濃度を淡くさせ、
    (g)前記転写部は、
    前記像担持体にて可視化された前記現像剤像を前記媒体に転写する際の中間媒体となる、所定の回転方向に回転可能な転写ベルト、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記テストパターンとしての前記複数の現像剤像を、前記転写ベルトに前記回転方向に沿って形成する際に、
    前記複数の現像剤像のうち、可視化順番が早い二つの隣り合う現像剤像の間隔が、可視化順番が遅い二つの隣り合う現像剤像の間隔より大きくなるように、前記複数の現像剤像を可視化させ、
    (h)前記コントローラは、
    前記テストパターンとしての前記複数の現像剤像を、前記転写ベルトに前記回転方向に沿って形成する際に、
    前記複数の現像剤像のうち、可視化順番が遅い現像剤像の前記回転方向の長さが、可視化順番が早い現像剤像の前記回転方向の長さより大きくなるように、前記複数の現像剤像を可視化させ、
    (i)前記コントローラは、
    前記転写ベルトに形成される前記複数の現像剤像の中に、前記回転方向の長さが前記像担持体の外周よりも大きい現像剤像が、含まれるように、
    前記複数の現像剤像を可視化させ、
    (j)前記現像剤担持体を備えた現像装置であって、該現像装置がリサイクル品であるか否かを示す現像装置情報、を格納するためのメモリを備えた現像装置を有し、
    前記コントローラは、
    前記現像装置情報が、前記現像装置がリサイクル品であることを示している場合にのみ、
    前記現像装置の前記現像剤担持体により可視化される前記複数の現像剤像のうち、最初に可視化される現像剤像の濃度を最も濃くさせ、
    (k)前記現像剤担持体は、空隙を介して前記像担持体に対向しており、
    前記現像剤担持体に前記潜像を前記現像剤像として可視化させるために、前記現像剤担持体に交流電圧と直流電圧を重畳した現像バイアスを印加する現像バイアス印加部を有し、
    前記コントローラは、
    前記テストパターンを形成するために、前記可視化条件としての前記現像バイアスの前記直流電圧の大きさ、を変化させて、濃度が異なる複数の現像剤像を可視化させ、
    前記複数の現像剤像のうち最初の現像剤像を可視化させる際には、前記直流電圧の絶対値の大きさを最も大きくさせることを特徴とする画像形成装置。
  9. (A)コンピュータ、及び、
    (B)このコンピュータに接続された画像形成装置であって、
    (a)潜像を担持するための像担持体と、
    (b)現像剤を担持し、該現像剤によって前記像担持体に担持された潜像を現像剤像として可視化するための現像剤担持体と、
    (c)可視化された前記現像剤像を媒体に転写して、該媒体に画像を形成するための転写部と、
    (d)前記画像の濃度を調整するためのテストパターンとして前記現像剤像を形成する際に、前記現像剤担持体に担持された現像剤が前記像担持体に向かうように、前記像担持体の電位と前記現像剤担持体の電位とを設定するコントローラであって、
    前記テストパターンの形成開始時の前記像担持体の電位と前記現像剤担持体の電位との電位差を、前記形成開始時以降の前記電位差よりも大きくするコントローラと、
    (e)を有する画像形成装置、
    (C)を具備したことを特徴とする画像形成システム。

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008287036A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Kyocera Mita Corp 画像形成装置における現像方法及び装置
JP2010217203A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Canon Inc 画像形成装置
JP7459591B2 (ja) 2020-03-19 2024-04-02 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置

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