JP2007193107A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】組み立て作業の煩雑化や設置精度の高度化や装置の大幅なコストアップを招くことがなく装置の小型化の支障になることもなく、画像形成動作の開始時における帯電ロールの従動回転の不良に起因して発生する帯電不良を防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】温度及び湿度の環境状況を検知する環境検知手段(61)の検知結果に応じて、画像形成動作の開始時に像担持体(1)の回転駆動及び帯電バイアス(2)の印加が開始された後に開始される画像形成プロセスに係わる動作の開始時期を平常時の時期よりも遅らせる制御を行う制御手段(60)を具備する。
【選択図】図5
【解決手段】温度及び湿度の環境状況を検知する環境検知手段(61)の検知結果に応じて、画像形成動作の開始時に像担持体(1)の回転駆動及び帯電バイアス(2)の印加が開始された後に開始される画像形成プロセスに係わる動作の開始時期を平常時の時期よりも遅らせる制御を行う制御手段(60)を具備する。
【選択図】図5
Description
本発明は、帯電ロールによる接触帯電方式を適用してトナーからなる画像の形成を行うプリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に関し、特に、回転駆動する像担持体に対する帯電ロールの従動回転の不良に起因して発生する帯電不良を防止することができる画像形成装置に関するものである。
電子写真方式等を適用したプリンタ等の画像形成装置においては、回転駆動する感光ドラム等の像担持体の帯電をその像担持体に接触して従動回転するように支持され、所定の帯電バアイスが印加される帯電ロールによって行う、所謂ロール接触帯電方式を採用するものがある。
また、このロール式接触帯電方式を採用する画像形成装置においては、その方式で帯電された後の像担持体に像露光手段から画像情報に基づく露光がなされて静電潜像が形成され、続いてその静電潜像が現像手段から供給されるトナー(乾式現像剤)により現像されてトナー像として顕像化される。次いで、その像担持体に形成されたトナー像は記録用紙等の記録媒体に直接又は中間転写体を介して転写された後、定着手段により記録媒体に定着される。以上によりトナーからなる画像の形成がなされる。
ところが、このようなロール接触帯電方式を採用する画像形成装置においては、画像形成動作を開始する際に、回転駆動し始めた像担持体に対して帯電ロールが直ぐに又はスムーズに従動回転せず、この従動回転不良に起因した帯電むら等の帯電不良が発生することがある。そして、このような帯電不良が発生した場合には、それに起因した濃度むら等の画像不良が誘発されてしまうことがある。なお、本発明者の知見によれば、この帯電ロールの従動回転不良は例えば低温低湿の環境下や画像形成を像担持体等の予定ライフの末期付近において発生しやすい傾向にあることが確認されている。
そこで、従来においても、帯電ロールの感光ドラムとのスリップ等に起因する帯電むらを防止して長期にわたって感光ドラムを安定して帯電することができる画像形成装置等として、帯電ロールの回転軸と感光ドラムの回転軸とが互いに交差するように両者を接触させるとともに、その帯電ロールの両端を特定の線圧(30g/cm以下)からなる加圧力で押圧して感光ドラムに当接させるように構成したものが知られている(特許文献1)。
また、上記帯電ロールの従動回転不良に起因して発生する帯電不良の防止に着目したものではないが、像担持体上の部分的に帯電不良による画像不良を回避し、像担持体の劣化を抑え、またファーストプリントタイムが不要に遅くなることを回避することができる画像形成装置として、画像形成装置のイニシャライズ時において帯電ロールに流れる電流を検出する電流検出手段の検出結果に応じてイニシャライズ時に回転駆動する像担持体の駆動時間を可変する(具体的には延長する)ように構成したものが知られている(特許文献2)。
特開2001−133824号公報
特開2005−195863号公報
しかしながら、前者の画像形成装置にあっては、帯電ロールの感光ドラムとの交差接触や所定加圧力での当接という設置条件を満たすように設置する必要であり、このため、その帯電ロール等の組み立て作業やその設置精度の確保が煩雑となり、また経時的に初期性能が得られないことがある等の問題がある。例えば、帯電ロールを所定の加圧力で感光ドラムに当接させるように設置した場合であっても、経時的には、環境条件(例えば低温低湿の環境)や感光ドラム等のライフ条件(例えば使用状況や残りライフ条件)によって帯電ロールの従動回転不良が発生して帯電不良が起こってしまうこともある。
また、後者の画像形成装置にあっては、電流検出手段(回路)を例えば帯電バイアスを印加する電源装置に追加して設ける必要があり、これによるコストアップが生じる問題がある。また、その回路の追加増設は画像形成装置の小型化に併せた電源回路基板の小型化を図る際に支障となる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、組み立て作業の煩雑化や設置精度の高度化や装置の大幅なコストアップを招くことがなく装置の小型化の支障になることもなく、画像形成動作の開始時における帯電ロールの従動回転の不良に起因して発生する帯電不良を防止することができる画像形成装置を提供するものである。
本発明(第1発明)の画像形成装置は、駆動回転するように支持され、帯電された後に静電潜像及びトナー像が形成される像担持体と、この像担持体に接触して従動回転するように支持され、帯電バイアスが印加されて像担持体を帯電させる帯電ロールと、温度及び湿度の環境状況を検知する環境検知手段と、この環境検知手段の検知結果に応じて、画像形成動作の開始時に前記像担持体の回転駆動及び前記帯電バイアスの印加が開始された後に開始される画像形成プロセスに係わる動作の開始時期を平常時の時期よりも遅らせる制御を行う制御手段とを有することを特徴とするものである。
ここで、上記像担持体は、通常、ドラム形態の感光体であるが、これ以外にも帯電ロールによる接触帯電が可能であって帯電ロールの従動回転不良が発生し得るものであれば適用することができる。上記環境検知手段は、例えば、装置内部における温度及び湿度を計測するための温度湿度センサであり、画像形成装置にすでに装備されているものがあればそれを兼用してもよい。後記の第2発明における像担持体及び環境検知手段についても同様である。
また、上記制御手段の制御対象となる画像形成プロセスに係わる動作は、帯電プロセスを除く像露光、現像、転写等のプロセスに関係する動作であり、より具体的には、現像プロセスに関係する動作(例えば現像バイアスの印加や現像手段の回転駆動)や像露光プロセスに関係する動作(例えば露光動作)等が挙げられる。これらの各動作のうち実際に制御手段の制御対象とする動作は、前記像担持体の回転駆動及び前記帯電バイアスの印加の開始後に最初に開始される動作(例えば現像バイアスの印加)のみであっても、あるいは、それ以降に開始される複数の動作の一部もしくは全てであってもよい。
そして、この制御手段は、上記環境検知手段の検知結果に応じて、必要であれば上記画像形成プロセスに係わる動作の開始時期を平常時の時期よりも遅らせる制御を行うものであり、その検知結果が当該制御を行う必要のない結果であったときには当該動作の開始時期を平常時の時期のままにする制御を行うことになる。上記平常時の時期とは、当該開始時期を遅らせる必要のない検知結果(環境状況など)が得られている時期である。また、この制御手段の制御動作は、上記環境検知手段の検知予測結果と当該動作の開始時期との対応関係を示す制御条件対応テーブルを予め作成して用意しておき、実際の検知結果をその制御条件対応テーブルの内容と照合して当該動作の開始時期の決定を行うように構成される。なお、当該動作の開始時期を遅らせる程度は、例えば、平常時の開始時期に対して、少なくとも帯電ロールが安定した従動回転状態に達したと予測される時間だけ追加することになる分の時期(時間)となる。
この第1発明に係る画像形成装置においては、前記像担持体もしくは帯電ロール又はその双方のライフ状況を検知するライフ検知手段を有するとともに、前記制御手段が前記環境検知手段の検知結果とそのライフ検知手段の検知結果の双方に応じて制御を行うように構成することができる。
上記ライフ状況とは、像担持体や帯電ロールの使用実態とその像担持体等の特性に基づいて予め設定されるライフ情報との関係(残りのライフ期間など)である。また、上記ライフ検知手段は、例えば、画像形成する枚数等を累積して計測するカウンタや、その累積カウント値と像担持体等の予定ライフとの差分などを算出して把握することができる手段である。後記の第2発明におけるライフ状況及びライフ検知手段についても同様である。
また、この場合における制御手段の制御動作は、上記環境検知手段の検知予測結果及び上記ライフ検知手段の検知予測結果と当該動作の開始時期との対応関係を示す制御条件対応テーブルを予め作成して用意しておき、実際の上記双方の検知結果をその制御条件対応テーブルの内容と照合して当該動作の開始時期の決定を行うように構成される。
この場合は、上記画像形成プロセスに係わる動作の開始時期が環境状況とライフ状況の双方の検知結果に基づいて制御されるようになるため、画像形成動作の開始時における帯電ロールの安定した従動回転をより適時かつ適切に達成することが可能になる。
さらに、上記ライフ検知手段を有する第1発明に係る画像形成装置においては、前記像担持体及び帯電ロールが装置本体に着脱自在に装着するカートリッジに組み込まれるとともに、そのカートリッジに少なくとも前記ライフ状況の検知結果及びそのライフ状況に対応する制御条件対応テーブルのデータが記憶保存される記憶装置を装備させた構成にすることができる。
上記記憶装置は、少なくとも像担持体及び帯電ロールを具備するカートリッジを装置本体に装着した際に、その装置本体側(の制御手段)との間でデータの通信が可能なものであればよい。後記の第2発明における記憶装置についても同様である。
この場合は、例えば、画像形成装置とそのカートリッジとが異なった組み合わせで使用されるとき(画像形成装置及びカートリッジが同種であるが、そのいずれか一方が異なることになるとき)であっても、その装着使用されているカートリッジ固有のライフ状況の検知結果及びそのライフ状況に対応する制御条件対応テーブルのデータが当該カートリッジの記憶装置に記憶保存されているため、その情報を記憶装置から装置本体側に取り込んで使用することができ、各カートリッジに固有のライフ状況情報に基づいて上記動作の開始時期に関する制御をより適切に行うことが可能になる。その異なった組み合わせで使用される具体例としては、画像形成条件等について異なった独自設定(カスタマイズ)がなされている複数の画像形成装置に対して同じカートリッジを入れ替えながら使い廻す場合や、同じ画像形成装置に対して使用実態が異なる複数のカートリッジ(例えば、ユーザごとやユーザの所属部署などによって使用すべき専用のカートリッジが個別に割振られている場合)を交換して装着使用する場合などが挙げられる。
一方、本発明(第2発明)の画像形成装置は、駆動回転するように支持され、帯電された後に静電潜像及びトナー像が形成される像担持体と、この像担持体に接触して従動回転するように支持され、帯電バイアスが印加されて像担持体を帯電させる帯電ロールと、温度及び湿度の環境状況を検知する環境検知手段と、この環境検知手段の検知結果に応じて、画像形成動作の開始時に前記帯電ロールに印加し始める帯電バイアスとして平常時の印加電圧よりも高い電圧に設定された高帯電バイアスを所定の時期だけ印加する制御を行う制御手段とを有することを特徴とするものである。
ここで、上記制御手段は、上記環境検知手段の検知結果に応じて、必要であれば上記帯電バイアスとして上記高帯電バイアスを所定の時期だけ印加する制御を行うものであり、その検知結果が当該制御を行う必要のない結果であったときには当該高帯電バイアスではなく平常時の印加電圧からなる帯電バイアスを印加する制御を行うことになる。この帯電バイアスを印加し始める時期は、通常は、画像形成動作の開始時に前記像担持体の回転駆動を開始する時期よりも後であるが、その回転駆動の開始時期と同じ時期又は前の時期であっても構わない。
また、上記平常時の印加電圧とは、画像形成時に印加される帯電バイアスの電圧(具体的には直流電圧の絶対値など)である。さらに、上記高帯電バイアスを印加する所定の時期としては、例えば、少なくとも帯電バイアスの印加等が開始された後に開始される設定の画像形成プロセスに関係する動作の開始時期までであればよいが、特にこれに限定されず、必要によっては、その開始時期よりも前に終了する短い時期であっても、あるいはその開始時期を過ぎた時期を含めた時期であってもよい。
そして、この制御手段の制御動作は、例えば、上記環境検知手段の検知予測結果と当該高帯電バイアスの印加の有無等との対応関係を示す制御条件対応テーブルを予め作成して用意しておき、実際の検知結果をその制御条件対応テーブルの内容と照合して当該高帯電バイアスの印加の有無等に関する決定を行うように構成される。なお、その高帯電バイアスの電圧の(平常時の印加電圧に比べて)高める程度については、例えば、平常時の印加電圧の帯電バイアスを印加したときに比べて、少なくとも帯電ロールと像担持体との間における静電的な引力(密着力)が強められ、これにより帯電ロールを安定した従動回転状態により短時間で到達させることが可能になると予測される電圧だけ追加されることになる。また、高帯電バイアスの電圧は、必要であれば、環境検知手段の検知結果に応じて適切な電圧に調整するように構成してもよい。
この第2発明に係る画像形成装置においては、前記像担持体もしくは帯電ロール又はその双方のライフ状況を検知するライフ検知手段を有するとともに、前記制御手段が前記環境検知手段の検知結果とそのライフ検知手段の検知結果の双方に応じて制御を行うように構成することができる。
この場合における制御手段の制御動作は、上記環境検知手段の検知予測結果及び上記ライフ検知手段の検知予測結果と高帯電バイアスの印加の有無等との対応関係を示す制御条件対応テーブルを予め作成して用意しておき、実際の上記双方の検知結果をその制御条件対応テーブルの内容と照合して上記高帯電バイアスの印加の有無等の決定を行うように構成される。
この場合は、上記高帯電バイアスの印加の有無等が環境状況とライフ状況の双方に基づいて制御されるようになるため、画像形成動作の開始時における帯電ロールの安定した従動回転をより適時かつ適切に達成することが可能になる。
また、上記ライフ検知手段を有する第2発明に係る画像形成装置においては、前記像担持体及び帯電ロールが装置本体に着脱自在に装着するカートリッジに組み込まれるとともに、そのカートリッジに少なくとも前記ライフ状況の検知結果及びそのライフ状況に対応する制御条件対応テーブルのデータが記憶保存される記憶装置を装備させた構成にすることができる。
この場合は、例えば、画像形成装置とそのカートリッジとが異なった組み合わせで使用されるときであっても、その装着使用されているカートリッジ固有のライフ状況の検知結果及びそのライフ状況に対応する制御条件対応テーブルのデータが当該カートリッジの記憶装置に記憶保存されているため、その情報を記憶装置から装置本体側に取り込んで使用することができ、各カートリッジに固有の情報(特にライフ状況)に基づいて上記高帯電バイアスの印加の有無等に関する適切な制御を行うことが可能になる。
第1発明の画像形成装置によれば、制御手段により温度及び湿度に関する環境状況に応じて、画像形成動作の開始時における像担持体の回転駆動及び帯電バイアスの印加が開始された後に開始される設定の画像形成プロセスに係わる動作の開始時期が平常時の時期よりも遅くなる。これにより、その遅くされた分だけ帯電ロールは回転駆動し始めた像担持体との接触している時間が平常時によりも長くなるので、帯電ロールが安定した従動回転状態に達する可能性が高くなる。この結果、画像形成動作の開始時における帯電ロールの従動回転不良に起因して発生する帯電不良を防止することができる。なお、上記制御手段による制御が実行されたときは、最初の画像形成を開始するまでに必要な所要時間が平常時よりも遅くなることもあるが、その制御は、環境状況の検知結果に応じて必要なとき(帯電ロールの従動回転不良が発生するおそれのある環境条件にあるとき)にだけ行われるため、当該所要時間が必要以上に遅くなることが回避されるようになる。
また、第2発明の画像形成装置によれば、制御手段により温度及び湿度に関する環境状況に応じて、画像形成動作の開始時に前記帯電ロールに平常時の印加電圧よりも高い電圧の高帯電バイアスが所定の時期だけ印加される。これにより、その高帯電バイアスが印加されている間は、像担持体と帯電ロールとの間における静電的な引力(密着力)が強められるようになるので、帯電ロールを安定した従動回転状態により短時間で到達させることが可能になる。この結果、画像形成動作の開始時における帯電ロールの従動回転の不良に起因して発生する帯電不良を防止することができる。しかも、この場合は、帯電ロールの安定した従動回転状態に要する時間を短縮することができるので、例えばその短縮される分だけそれ以後の画像形成プロセスの動作の開始時期を早めるように制御することにより、最初の画像形成を開始するまでに必要な所要時間の短縮化が可能になる。
従って、本発明(第1発明及び第2発明)によれば、画像形成動作の開始時における帯電ロールの従動回転の不良に起因して発生する帯電不良を防止することが可能になるため、その帯電不良に起因した濃度むら等の画像不良の発生も防止することができる。また、第1発明及び第2発明のいずれの場合も、環境検知手段を新たに設置するか又は既存のものを兼用することができ、それ以外は制御手段で利用する制御プログラムや動作タイミング又は印加電圧値等に関する制御条件対応テーブルのデータを作成して所定の記憶手段に格納しておく程度で構成することができるため、その組み立て作業が煩雑になることも、高度な設置精度が要求されることも、装置の大幅なコストアップを招くこともなく、さらに装置の小型化に際しての大きな支障になることも特にない。
[実施の形態1]
図1〜図3は本発明の実施の形態1に係るフルカラープリンタを示すものであり、図1はそのプリンタの概要を示し、図2はそのプリンタに装着するプロセスカートリッジを示し、図3はそのプリンタの制御系の構成の一部を示すものである。
図1〜図3は本発明の実施の形態1に係るフルカラープリンタを示すものであり、図1はそのプリンタの概要を示し、図2はそのプリンタに装着するプロセスカートリッジを示し、図3はそのプリンタの制御系の構成の一部を示すものである。
このフルカラープリンタは、その筐体100内に作像ユニット10、中間転写ユニット20、給紙ユニット30、定着装置40等を備えている。図1中の符号60はシステム制御装置である。
まず、作像ユニット10は、矢印方向に回転駆動する像担持体としての感光ドラム1が設置されており、その感光ドラム1の周囲に、帯電手段としての帯電ロール2、像露光手段としてのROS(Raster Output Scanner)3、現像手段としてのイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(黒、K)の4色の現像器4Y,4M,4C,4Kを搭載する回転切替え(ロータリー)式の現像装置4、(一次)転写手段としての一次転写ロール5等が配置されている。図中の符号6は感光ドラム1のドラム用クリーナであり、感光ドラム1に接触させて設置されるクリーニングブレード6aとそのブレード6aでかき取った不要なトナーを収容する廃トナーボックス6bとで主に構成されている。
このうち感光ドラム1は、接地された円筒状の導電性基体の周面に有機感光材料からなる機能分離型の感光層が形成されており、電動モータ等の駆動装置11により所定の速度で回転するように設置されている。
帯電ロール2は、金属等のロール基材2aに厚さ6〜7mm程度の弾性層2b等を形成した構造のものである(図2)。この帯電ロール2は、感光ドラム1の周面に所定の圧力でもって接触した状態で従動回転するように支持されているとともに、帯電工程時にはロール基材2aに帯電用電源装置12から帯電バイアスが印加される。この例では、帯電バイアスとして直流電圧に交流電圧を重畳したものを印加するAC重畳帯電方式を適用している。また、帯電ロール2には、必要に応じて、そのロール表面を清掃するためのクリーニングロールを接触した状態で従動回転させるように設置してもよい。
また、上記感光ドラム1及び帯電ロール2については、図2に示すように、共通の支持フレーム51に取り付けられて一体化され、プリンタの筐体100(の装着部位)に対して着脱自在に装着することができるプロセスカートリッジ50として構成されている。
即ち、感光ドラム1は、その両端部にある回転軸1aがプロセスカートリッジの支持フレーム51に回転可能に軸受けされている。この感光ドラム1の回転軸1aのうち装着時の筐体100の奥(リア)側に位置する回転軸は、その装着時に筐体100の内部の駆動装置11の連結部に接続される仕組みになっている。一方、帯電ロール2は、そのロール基材2aの両端部にある回転軸2cが軸受け52を介して支持フレーム51に回転可能に軸受けされている。軸受け52は、支持フレーム51に感光ドラム1の中心にむけて変位可能に支持されているとともに加圧用スプリング53により感光ドラム1の中心に向けて所定の圧力で付勢されている。
このプロセスカートリッジ50の着脱作業に際しては、筐体100の一部が開放されるとともに中間転写ユニット20が感光ドラム1から離間した位置に退避移動される。ちなみに、このプロセスカートリッジ50は、中間転写ユニット20と一体化されたカートリッジとして構成することも可能であり、この場合におけるその中間転写ユニット20と一体化されたカートリッジの着脱作業は筐体100の一部が開放された後に行われる。また、このプロセスカートリッジ50には、その支持フレーム51にカートリッジのライフ情報(感光ドラム1の耐用寿命に基づいて設定されるプリント可能枚数、プリント枚数の累積カウント値など)が記憶保持される不揮発性の書き換え可能なメモリ55が装着されている。このメモリ55は、カートリッジ50の装着時に、筐体100の内部にシステム制御装置60と接続された状態で設けられたコネクタ部に接続されるか又は無線通信可能な状態になるようになっている(図3)。
ROS3は、主に半導体レーザの発光源と、ポリゴンミラー(回転多面鏡体)、反射ミラー、レンズ等の走査光学系装置で構成されている。そして像露光工程時になると、このプリンタに入力される画像情報に基づき図示しない画像処理装置で処理及び生成される画像信号に応じたレーザービームLBを半導体レーザから発し、それを走査光学系装置により感光ドラム1に向けて走査露光する。
回転切替え式の現像装置4は、4色の現像器4Y,4M,4C,4Kが回転支持フレーム8の周方向に90°の角度をあけて配置されたものである。また、現像装置4は、現像工程時に、回転支持フレーム8が回転軸8aを中心にして所定のタイミングで所定量ずつ駆動モータ等の駆動装置13によって回転駆動されることにより、現像すべき色に対応した現像器4Y,4M,4C,4Kが感光ドラム1と対向する現像位置にそれぞれ移動させられる。
各現像器4Y,4M,4C,4Kはいずれも、所要の現像剤(例えば二成分現像剤など)を収容する収容部が形成されたハウジング4aを有し、そのハウジング4aに現像ロール4bや現像剤攪拌部材などが設けられた構成になっている。現像ロール4aには、現像バイアスが現像用電源装置14から印加される。図中の符号9Y,9M,9C,9Kは、ハウジング4aにそれぞれ補給する所定色の現像剤が個別に収容され、回転支持フレーム8に着脱自在に装着される現像剤カートリッジである。この例では二成分現像剤のトナーとして負帯電性トナーを使用した。
一次転写ロール5は、金属等のロール基材に弾性層等を形成したものである。この一次転写ロール5は、感光ドラム1の一次転写位置となる周面部分に接触した状態で回転するように支持されているとともに、一次転写工程時になるとそのロール基材に一次転写用電源装置15から一次転写バイアスが印加される。一次転写バイアスとしては、トナーの帯電極性とは逆の極性(この例ではプラス極性)の直流電圧が印加される。
次に、中間転写ユニット20は、作像ユニット10における感光ドラム1の転写位置付近に設置されており、中間転写体としての中間転写ベルト21、二次転写手段としての二次転写ロール25等でその主要部が構成されている。図中の符号26は中間転写ベルト21の表面を清掃するベルト用クリーナ、27は中間転写ベルト21の外周面の所定位置に形成される基準マーク(プリント動作の開始基準タイミングを確定するもの)を検知するためのマーク検出センサである。
この例における中間転写ベルト21は、複数のロール22(a,b,c,d,e,…)に掛け回されて支持されているとともに、感光ドラム1の転写位置になる外周面に巻き付けられた状態(ラップ状態)で感光ドラム1と同期して回転するように設置され,ている。また、中間転写ベルト21の感光ドラム1に接している内周面部分には、前記の一次転写ロール5が接触した状態で配置されている。ロール22aは二次転写部の一部を構成するバックアップロール、ロール22dはラップインロール、ロール22eはラップアウトロールである。
二次転写ロール25は、金属等のロール基材に弾性層等を形成したものであり、中間転写ベルト21の二次転写位置(バックアップ用のロール22aに支持されているベルト部分)となる外周面に接触できるように配置されている。また、二次転写ロール25は、中間転写ベルト21に対して接離可能に支持されており、二次転写工程の実行時にのみ中間転写ベルト21に当接する。さらに、二次転写ロール25は、二次転写工程時になると、そのロール基材に対して図示しない二次転写用電源から二次転写電圧が印加される。二次転写バイアスとしては、トナーの帯電極性とは逆の極性の電圧が印加される。
また、給紙ユニット30は、筐体100の内部空間のうちの下部側に引き出し可能な状態で取り付けられる給紙カセット31と、この給紙カセット31に積載して収容される複数枚の用紙Pを1枚ずつ送り出すための送出装置32と、この送出装置32から送り出される用紙Pを一旦停止させた後に二次転写位置にむけて所定のタイミングで送り込むためのレジストロール対33、用紙搬送ガイド等で構成されている。定着装置40は、用紙Pの入口及び出口が開口された箱状のハウジング(カバー)41と、このハウジング41の内部において回転駆動するように設置される加熱ロール42と、この加熱ロール43に定着ニップを形成するように圧接して従動回転する加圧ロール(又はベルト)43と、定着後の用紙Pを筐体100の外部に排出するための排出ロール対44とで主に構成されている。
このようなプリンタでは、次のようにして画像形成(プリント)が行われる。
はじめに、システム制御装置60でプリント開始指令を受けた後にマーク検知センサ27からの検知信号を受けると、作像ユニット10において、所定時間が経過した後に感光ドラム1が回転駆動し始め、そのドラム表面が所定のタイミングで帯電ロール2によって所定の極性(この例ではマイナス極性)からなる電位に帯電されるとともに、その帯電後のドラム表面にROS3から画像信号に応じたレーザービームLBが走査露光されて静電潜像が形成される。しかる後、その静電潜像が回転切替え式の現像装置における所定の現像器4(Y,M,C,K)から供給される現像剤(この例では二成分現像剤のトナー)により現像されて所定の色のトナー像が形成される。このときの現像は、現像剤が各現像器の現像ロール4bによって現像領域に搬送されるとともに、その現像領域において現像バイアスが印加された状態下でトナー成分が感光ドラム1の潜像部分のみにむけて移行して静電的に付着することで行われる。
特にこの作像ユニット10においては、形成すべき画像の色に応じて上述したような帯電、露光、現像の各工程が所定回数だけ繰り返される。たとえば、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの計4色のトナー像から構成されるフルカラーの画像を形成するプリントモード(フルカラーモード)では、その帯電、露光、現像の各工程がその4色に対応して4回繰り返され、これにより感光ドラム1の表面にフルカラーの画像を構成する4色に対応した各トナー像が順次形成される。
続いて、作像ユニット10の感光ドラム1上に形成されるトナー像が、その一次転写位置を通過する際に、中間転写ユニット20における中間転写ベルト21に対して一次転写される。このときの一次転写は、感光ドラム1上のトナーが主に一次転写ロール5に印加される一次転写バイアスによる静電的作用(静電気力)をうけて中間転写ベルト21側に移行して静電的に保持されることで行われる。フルカラーモードを選択した時には、感光ドラム1上に順次形成される複数色のトナー像が中間転写ベルト21上に順次重ね合わせられる状態で多重転写される。一次転写工程が終了した後の感光ドラム1は、その表面に付着する残留トナー等がドラム用クリーナ6によって除去されて清掃される。
そして、中間転写ベルト21に一次転写されたトナー像は、二次転写位置を通過する際に、給紙ユニット30の給紙カセット31から送出装置32によって1枚ずつ送り出された後にレジストロール33により所定のタイミングで中間転写ベルト21と二次転写ロール25の間(二次転写位置)にむけて送り込まれる用紙Pに二次転写される。このときの二次転写は、トナー像が二次転写ロール25に印加される二次転写バイアスによる静電的作用(静電気力)を受けて用紙P側に移行して静電的に保持されることで行われる。二次転写工程が終了した後は、二次転写ロール25が二次転写ベルト21から離間する方向に移動するとともに、二次転写ベルト21がベルト用クリーナ26によって清掃される。
最後に、トナー像が二次転写された用紙Pは、二次転写位置を通過して定着装置40にむけて搬送される。定着装置40では、二次転写後の用紙Pが回転する加熱ロール42及び加圧ロール43の間の定着ニップに導入されて通過することにより加熱加圧される。これにより、その用紙P上のトナー像が溶融圧着されて当該用紙Pに熱定着される。この定着後の用紙Pは、片面プリントモードであれば、排出ロール対44により筐体100の排出トレイ部101にそのまま排出される。図1中の矢付き一点鎖線は、用紙Pの基本的な搬送経路を示す。
また、このプリンタにおけるシステム制御装置60では、基本的にプリンタ全体の各種動作を制御するものであるが、特に以下に説明するような画像形成プロセスの動作に関する制御を行うように構成されている。
まず、システム制御装置60は、演算処理装置、記憶装置等で主に構成されており、外部からの入力指示信号やセンサからの検知信号などを受けた際に記録装置に格納されている所定の制御プログラムやデータに基づいて制御対象に関する制御動作を実行する。また、この制御装置60は、図3に示すように、前記したプリント動作に係わる種々の動作のうち感光ドラム1の駆動装置11の動作、帯電ロール5の電源装置12の動作、ROS3の走査露光の動作、現像装置4における回転支持フレーム8の駆動装置13の動作、現像バイアスの電源装置14の動作、一次転写ロール5の電源装置15の動作等について制御する機能を有している。
そして、特にこの制御装置60では、プリント動作を開始する際の帯電ロール5の従動回転不良に起因した帯電不良の発生を防止するため、必要に応じて、そのプリント動作開始時におけるプリント動作の一部の開始時期を平常時の時期よりも遅らせる制御を行う機能が具備されている。
このプリンタの場合、プリント動作の開始時には、まず作像ユニット10に関して感光ドラム1の回転駆動と帯電ロール5への帯電バイアスの印加が開始され、その後、プリント動作の一部である現像バイアスの印加や、現像装置の回転支持フレームの回転駆動等が開始されるように予め設定されている。これに対し、制御装置60では、プリント動作の開始時において例えば上記現像バイアスの印加の開始時期について平常時の時期よりも遅らせる制御を行う機能が付加されている。この制御は、筐体100の内部の温度及び湿度を測定した結果に基づき、必要であると判断されたときに限り実行される設定になっている。ちなみに、プリントは、ROS3による像露光の動作が開始されることで実際に開始されることになる。
このため、制御装置60には、筐体100の内部の温度及び湿度を測定する温度湿度センサ61が接続されており、その温度湿度センサ61の検知結果が入力される。温度湿度センサ61は、筐体100の内部のうち帯電ロール2の下方側でもあるドラム用クリーニング装置6(の廃トナーボックス6b)の下部空間に設置されている。また、制御装置60の記録装置には、図4に示すような温度湿度センサ61の検知結果と上記現像バイアスの印加の開始時期との対応関係を示す制御条件対応テーブル(のデータ)が予め作成されて格納されているとともに、図5に示すような制御動作を行うための制御プログラムが格納されている。このプリンタでは、制御条件対応テーブル(のデータ)をプロセスカートリッジ50のメモリ55に同時に又は単独で記憶保存するように構成することもできる。また、累積プリント枚数の最終情報についても、プロセスカートリッジ50のメモリ55に同時に又は単独で記憶保存するように構成することができる。
上記制御条件対応テーブルは、温度について低温、中温及び高温の3領域に、湿度について低湿、中湿及び高湿の3領域にそれぞれ大別している。例えば、このうち低温は15.0℃以下、中温は15.1〜27.0℃の範囲、高温は27.1℃以上という条件に設定されている。また、低湿は30.0%RH以下、中湿は30.1〜65.0%RHの範囲、高湿は65.1%RH以上という条件に設定されている。
また、この制御条件対応テーブルでは各温度及び湿度の結果ごとに現像バイアスの印加開始時期について「遅延制御する場合」と「遅延制御しない場合(平常時の開始時期のまま)」をそれぞれ対応付けている。遅延制御する場合における「遅延時間:α」は、上記温度及び湿度の環境条件等に応じて帯電ロールが安定した従動回転状態になるまでに要する時間(又は回転数)などを確保するような基準で設定することができ、この例では「遅延(α1=2.5sec)」及び「準遅延(α2=1.25sec)」という2種類の時間に設定している(図4など)。
以上の制御条件対応テーブルの設定内容(図4)は、例えば、以下の前提条件を目安にして設定されたものである。すなわち、感光ドラム1として約155mm/secの回転(プロセス)速度で回転駆動される外径が47φmmの有機感光ドラムを使用し、また帯電ロール2として外径が8φmmで感光ドラム1との軸方向における接触長さが314mm程度となるアルミニウム製ロール基材2aに下層側より接着層、SBR層、移行防止層、抵抗調整層及び表面層の順で積層されてなる厚さ2mm程度の弾性層2bを形成した最終の外径が12φmmのものを使用し、その帯電ロール2をその両端部から加圧用スプリング53により400〜800gf、好ましくは500〜800gfの荷重をそれぞれかけて感光ドラム1に圧接させた場合を目安にして設定している。
なお、制御装置60には、前記したマーク検知センサ27からの検知信号(基準信号)や、プリントの開始指令やプリント条件(枚数、用紙サイズ、カラー又は白黒プリントモード、片面又は両面プリントモードなど)に関する必要な動作情報(信号)が入力されるように構成されている。プリントの開始指令については、主にこのプリンタに接続される外部機器(パーソナルコンピュータ:PCなど)から送信されるプリント指示等によって得られる。
次に、この制御装置60による制御内容(動作)について説明する。
制御装置60は、プリント動作の開始指令を受けると、図6に示すように作像ユニット10において駆動装置(駆動モータ)11を始動させて感光ドラム1を回転駆動させるとともに、この感光ドラム1の回転開始から所定時間t1が経過した後に帯電用電源装置12から帯電バイアスを帯電ロール5に印加させ始める。この際、感光ドラム1は、マーク検知センサ27の検知信号(基準信号)を受信したときから所定時間が経過した後に回転し始める。
また、制御装置60では、このプリント動作の開始指令を受けると、図5に示すように温度湿度センサ61による温度及び湿度の測定をし、その検知結果を入手した後(ステップS101)、そのときの温度及び湿度が制御の該当範囲のものであるか否かについて判断する(S102)。このときの判断は、前記した制御条件対応テーブル(図4)の内容と照合することにより行われる。
そして、上記測定した温度及び湿度が例えば「中温・高湿」であった場合には、制御条件対応テーブルとの照合により制御対象の動作である現像バイアスの印加開始時期について「遅延制御なし」と判断されるので(S106)、現像用電源装置14から現像バイアスが現像ロール4bに対して平常時の開始時期(帯電バイアスの印加開始から所定時間t2が経過したとき)から印加され始めることになる(S107)。
これに対し、上記測定した温度及び湿度が例えば「低温低湿」であった場合には、制御条件対応テーブルとの照合により制御対象の動作である現像バイアスの印加開始時期について「遅延制御」を行うことになる(S103)。即ち、現像用電源装置14から現像ロール4bへの現像バイアスの印加は、帯電バイアスの印加開始から所定時間t2が経過しても印加されない。そして、タイマーカウンタによるカウントによりその遅延時間(α)が経過すると(S104)、現像用電源装置14から現像ロール4bへの現像バイアスの印加が開始される(S105)。従って、この場合には、現像ロール4bへの現像バイアスの印加は、平常時の開始時期より遅延時間(α)だけ遅れた開始時期(帯電バイアスの印加開始から所定時間t3(=t2+α)が経過したとき)から開始されることになる(図6)。
上記いずれの場合も、現像バイアスの印加が開始された後に(他のプリント動作に必要な動作も開始されたときには)、帯電された感光ドラム1に対してROS3から像露光(走査露光)が開始されて静電潜像が形成され始めることにより、実質的なプリントが開始されることになる。
このプリント動作の開始時において上記遅延制御が行われた場合は、その遅延時間(α)だけ帯電ロール2は回転駆動し始めた感光ドラム1との接触している時間が平常時によりも長くなるので、帯電ロール2が安定した従動回転状態に達する可能性が高くなる。この結果、プリント動作の開始時における帯電ロール2の従動回転の不良に起因して発生する帯電不良を防止することができ、そのときのプリント画像もその帯電不良に起因した画像濃度のむらのない良好なものとなる。
また、上記遅延制御を行う際に、ROS3による像露光の開始時期などについても同様に例えば遅延時間(α)だけ遅延制御するように構成した場合には、最初のプリントが実際に開始されるまでに要する時間である「ファーストプリントタイム(FPOT)」がその遅延制御を実行しない平常時よりも遅くなってしまう。しかし、この制御装置60では、その遅延制御を温度及び湿度の検知結果に応じて必要なときにだけに限定して実行するように構成されているため、そのファーストプリントタイムが必要以上に遅くなることを回避できることになる。
参考までに、上記温度及び湿度が例えば「低温低湿」であった場合に、現像バイアスの印加の開始時期について遅延制御をせずに平常時の開始時期(時間t2の経過後)から印加し始めるように変更したところ、帯電ロール2の従動回転不良が発生することが確認された。このときの従動回転不良については、非接触式タコメータ(回転測定機)を用いて帯電ロール2の実際の回転状態を計測し、その結果を遅延制御した場合の結果と対比することにより確認した。以下の変形例や実施の形態においても所定の制御を行わないときの結果について同様の確認を行った。
<実施の形態1の変形例>
図7及び図8は、実施の形態1に係る前記プリンタにおいて、その筐体100の内部の温度及び湿度を測定した結果にプロセスカートリッジ50のライフ状況を検知した結果も併用して、上記制御装置60による遅延制御について必要であると判断したときに限り実行するように構成した例を示すものである。
図7及び図8は、実施の形態1に係る前記プリンタにおいて、その筐体100の内部の温度及び湿度を測定した結果にプロセスカートリッジ50のライフ状況を検知した結果も併用して、上記制御装置60による遅延制御について必要であると判断したときに限り実行するように構成した例を示すものである。
この変形例では、図7に示すように、プロセスカートリッジ50に設定されているライフ情報(主に感光ドラム1の耐用特性に基づくもの)とプリント枚数を累積カウントした値(累積プリント枚数)との関係に基づいて、上記遅延制御をする場合としない場合を設定した制御条件対応テーブルを作成して用意するとともに、その制御条件対応テーブルを利用しながら図8に示すような制御動作を制御装置60で行うための制御プログラムを作成して用意している。
このときの制御条件対応テーブルは、プロセスカートリッジ50のライフ情報(ライフ枚数:プリント可能な最大枚数)と累積プリント枚数との関係(検知結果)のみに基づいて遅延制御の有無を設定したものであってもよいが、この例では温度湿度センサ61で測定される筐体100内部の温度及び湿度の検知結果について複数に分割した環境状況(環境区分A,B)に振り分け、その環境区分ごとにライフ情報と累積プリント枚数との関係に対する遅延制御の有無をそれぞれ設定したものを適用している(図7)。ここで、環境区分Aは温度及び湿度が例えば「低温低湿」の場合、環境区分Bは温度及び湿度が「中温中湿」及び「高温高湿」の場合としている。
また、累積プリント枚数については、プリント要求時に各種サイズの用紙が使用される場合もすべてA4判サイズの用紙のプリントとみなしてプリント要求枚数がカウンタにより累積カウントされており、そのカウント情報が制御装置60に入力されるようになっている。さらに、この累積プリント枚数からなるライフ状況のデータと上記制御条件対応テーブル(図7)のデータは、図3に示すように制御装置60の記憶装置の一部に形成されるライフ管理記憶部62に記憶保存されるように構成されており、また、その各データはライフ管理記憶部62に加えてプロセスカートリッジ50のメモリ55にも併せて(更新可能に)記憶保存されるように構成されている。特にライフ情報と制御条件対応テーブルは、プロセスカートリッジ50固有のデータになり得るものであるため、例えば複数のカートリッジ50を交換しながら使用する場合や、同じカートリッジ50を同機種の複数のプリンタ間で入れ替えつつ使用する場合に、実際に装着使用するカートリッジ50ごとに制御装置60による上記制御を適切に行うことができる。
なお、上記ライフ情報と累積プリント枚数との関係のみに基づく制御条件対応テーブルを作成して利用する場合には、上記遅延制御の有無判定については、その制御条件対応テーブル(図7)の照合結果と前述した温度及び湿度に基づく制御条件対応テーブル(図4)の照合結果とのいずれか一方において遅延制御を行う結果が得られたときに限り遅延制御を行うように設定すればよい。
次に、この変形例における制御装置60の制御内容(動作)について説明する。
この制御装置60では、プリント動作の開始指令を受けると、図8に示すように温度湿度センサ61による温度及び湿度の測定が実行され、その検知結果を入手した後(ステップS201)、累積プリント枚数のカウンタからライフ状況に関する累積プリント枚数の検知結果を入手し(S202)、そのうえで、そのときの温度及び湿度とライフ状況(累積プリント枚数)が制御の該当範囲のものであるか否かについて判断する(S203)。このときの判断は、前記した制御条件対応テーブル(図7)の内容と照合することにより行われる。
この際、上記温度及び湿度に基づく環境区分Aにおける累積プリント枚数が例えば「500枚」であった場合には、制御条件対応テーブル(図7)との照合により制御対象の動作である現像バイアスの印加開始時期について「遅延制御なし」と判断されるので(S207)、現像用電源装置14から現像バイアスが現像ロール4bに対して平常時の開始時期から印加され始めることになる(S208)。
これに対し、上記環境区分Aにおける累積プリント枚数が例えば「10000枚」であった場合には、制御条件対応テーブルとの照合により制御対象の動作である現像バイアスの印加開始時期について前述したような「遅延制御」を行うことになる(S204)。そして、その遅延制御による遅延時間(α)が経過すると(S205)、現像用電源装置14から現像ロール4bへの現像バイアスの印加が開始される(S206)。
この変形例における制御装置60の制御を行う場合には、その遅延制御が行われたときに実施の形態1の場合と同様にプリント動作の開始時における帯電ロール2の従動回転不良の発生を防止することなどができるが、特に累積プリント枚数がプロセスカートリッジ50のライフ枚数(24000枚)に近い状況になったときや、帯電ロール2に当接して従動回転する発泡弾性体等からなるクリーニングロールを設置したとき(このクリーニングロールが帯電ロールのスムーズな従動回転の阻害要因となるとき)などにおける上記帯電ロール2の従動回転不良の発生を確実に防止することができるようになる。
[実施の形態2]
図9及び図10は本発明の第2の実施の形態を示すものであり、図9はプリンタの制御装置に使用する制御条件対応テーブルを示し、図10はその制御装置の制御内容を示すものである。
図9及び図10は本発明の第2の実施の形態を示すものであり、図9はプリンタの制御装置に使用する制御条件対応テーブルを示し、図10はその制御装置の制御内容を示すものである。
この実施の形態2は、プリント動作を開始する際におけるプリント動作の一部(例えば現像バイアスの印加)の開始時期を平常時の時期よりも遅らせる制御を行う機能に代えて、プリント動作を開始する際に印加し始める帯電バイアスとして平常時の印加電圧よりも高い電圧の高帯電バイアスを所定時間だけ印加する制御を行う機能を制御装置60に付加した以外は実施の形態1に係るカラープリンタ(図1〜図3)と同じ構成からなるものである。
この付加した制御は、筐体100の内部の温度及び湿度を測定した結果に基づき、必要であると判断されたときに限り実行される設定になっている。そして、制御装置60には、実施の形態1の場合と同様に、温度湿度センサ61が接続されており、その検知結果が入力される(図3)。また、制御装置60の記録装置には、図9に示すような温度湿度センサ61の検知結果と上記高帯電バイアスの印加の有無との対応関係を示す制御条件対応テーブル(のデータ)が予め作成されて格納されているとともに、図10に示すような制御動作を行うための制御プログラムが格納されている。
上記制御条件対応テーブルは、実施の形態1の場合と同様に、温度について低温、中温及び高温の3領域に、湿度について低湿、中湿及び高湿の3領域にそれぞれ大別している。また、この制御条件対応テーブルでは、各温度及び湿度の結果ごとに最初に印加すべき帯電バイアスが「高帯電バイアス」又は「平常バイアス(平常時の印加電圧:プリント時の帯電電圧のまま)」のいずれになるかをそれぞれ対応付けている。高帯電バイアスは、その直流電圧の電圧が平常時の帯電バイアス(平常バイアス)の印加電圧(直流電圧)よりも所望量だけ高い値に設定されたものであり、この例では20〜150V程度だけ高い電圧値(絶対値)に設定している(図6など)。この帯電バイアスの印加電圧の変更は、定電圧制御方式の帯電用電源装置12の出力電圧を例えば電圧制御パターンに応じてソフト的に変更することで行われる。また、高帯電バイアスを印加する時間(時期):βは、平常時の印加開始時期から現像バイアスの印加開始時期までの間に設定されている(図11)。
次に、この制御装置60による制御内容(動作)について説明する。
まず、制御装置60は、プリント動作の開始指令を受けると、実施の形態1の場合と同様に、図11に示すように作像ユニット10において駆動装置11を始動させて感光ドラム1を回転駆動させるとともに、この感光ドラム1の回転開始から所定時間t1が経過した後に帯電用電源装置12から後述するような所定の帯電バイアスを帯電ロール2に印加させ始める。
つまり、この制御装置60では、上記プリント動作の開始指令を受けた直後に、図10に示すように温度湿度センサ61による温度及び湿度の測定をし、その検知結果を入手した後(ステップS301)、そのときの温度及び湿度が制御の該当範囲のものであるか否かについて判断する(S302)。
そして、その測定した温度及び湿度が例えば「中温・高湿」であった場合には、制御条件対応テーブル(図9)との照合により印加すべき帯電バイアスが「平常バイアス」と判断されるので(S306)、帯電用電源装置12から出力電圧(ON1)として平常時の印加電圧からなる平常バイアスが出力されて帯電ロール2に印加されることになる(S306)。
これに対し、上記測定した温度及び湿度が例えば「低温低湿」であった場合には、制御条件対応テーブルとの照合により印加すべき帯電バイアスが「高帯電バイアス」と判断されるので、帯電用電源装置12から出力電圧(ON2)として高帯電バイアスが出力されて帯電ロール2に印加される(S303)。そして、タイマーカウンタによるカウントによりその所定時間(β)が経過すると(S304)、帯電用電源装置12から出力電圧(ON1)として平常バイアスが切り替えて出力されて帯電ロール2に印加されることになる(S305)。従って、この場合には、帯電ロール2には、プリント動作の開始時における所定時間(β)の間だけ平常時よりも高電圧の高帯電バイアスが一時的に印加されることになる(図11)。
上記いずれの場合も、現像バイアスの印加が開始された後に(他のプリント動作に必要な動作も開始されたときには)、帯電された感光ドラム1に対してROS3から像露光(走査露光)が開始されて静電潜像が形成され始めることにより、実質的なプリントが開始されることになる(図11)。
このプリント動作の開始時において上記高帯電バイアスの印加が行われた場合は、その印加時間(β)だけ帯電ロール2は平常時よりも高めの直流電圧が印加されて感光ドラム1との間で静電的な密着力が強められた状態になるので、帯電ロール2が安定した従動回転状態に平常時よりも短時間で到達させることが可能になる。この結果、プリント動作の開始時における帯電ロール2の従動回転の不良に起因して発生する帯電不良を防止することができ、そのときのプリント画像もその帯電不良に起因した画像濃度のむらのない良好なものとなる。
ちなみに、この制御装置60を有するプリンタにおいては、帯電ロール2の安定した従動回転状態に対するまでに要する時間を短縮することができるので、例えばその短縮される分だけそれ以後のプリントに係わる動作の開始時期(特に像露光の開始時期)を早めるように設定して制御をするように構成すれば、ファーストプリントタイムの短縮化を図ることが可能になる。
<実施の形態2の変形例>
図12及び図13は、上記制御装置60の高帯電バイアスの印加制御について、筐体100の内部の温度及び湿度を測定した結果にプロセスカートリッジ50のライフ状況を検知した結果も併用して、必要であると判断したときに限り実行するように設定した実施形態2の変形例を示すものである。
図12及び図13は、上記制御装置60の高帯電バイアスの印加制御について、筐体100の内部の温度及び湿度を測定した結果にプロセスカートリッジ50のライフ状況を検知した結果も併用して、必要であると判断したときに限り実行するように設定した実施形態2の変形例を示すものである。
この実施形態例では、図12に示すように、プロセスカートリッジ50に設定されているライフ情報と累積プリント枚数との関係に基づいて、最初に印加し始める帯電バイアスとして高帯電バイアス又は平常バイアスのいずれにするかを設定した制御条件対応テーブルを作成して用意するとともに、その制御条件対応テーブルを利用しながら図13に示すような制御動作を制御装置60で行うための制御プログラムを作成して用意している。
このときの制御条件対応テーブルは、実施の形態1の変形例の場合と同様に、温度湿度センサ61で測定される筐体100内部の温度及び湿度の検知結果について複数に分割した環境状況(環境区分A,B)に振り分け、その環境区分ごとにライフ情報と累積プリント枚数との関係に対する高帯電バイアスの印加の有無をそれぞれ設定したものを適用している(図12)。また、累積プリント枚数の検知とその検知結果の入力についてや、上記制御条件対応テーブルの記憶保存先などについても、実施の形態1の変形例の場合と同様に構成している。
次に、この変形例における制御装置60の制御内容(動作)について説明する。
この制御装置60では、プリント動作の開始指令を受けると、図13に示すように温度湿度センサ61による温度及び湿度の測定をし、その検知結果を入手した後(ステップS401)、累積プリント枚数のカウンタからライフ状況に関する累積プリント枚数の検知結果を入手し(S402)、そのうえで、そのときの温度及び湿度とライフ状況(累積プリント枚数)が制御の該当範囲のものであるか否かについて判断する(S403)。
この際、上記温度及び湿度に基づく環境区分Aにおける累積プリント枚数が例えば「500枚」であった場合には、制御条件対応テーブル(図12)との照合により印加する帯電バイアスについて「平常バイアス」と判断されるので、帯電用電源装置12からは平常帯電バイアスが最初から印加されることになる(S407)。
これに対し、上記環境区分Aにおける累積プリント枚数が例えば「10000枚」であった場合には、制御条件対応テーブルとの照合により印加する帯電バイアスについて「高帯電バイアス」と判断されるので、帯電用電源装置12からは最初に高帯電バイアスが印加されることになる(S404)。そして、その高帯電バイアスを印加すべき所定の時間(β)が経過すると(S405)、帯電用電源装置12からは高帯電バイアスに代えて平常バイアスが帯電ロール2に印加され始める(S406)。
この変形例における制御装置60の制御を行う場合には、その高帯電バイアスの印加制御が行われたときに実施の形態2の場合と同様にプリント動作の開始時における帯電ロール2の従動回転不良の発生を防止することが可能になるが、特に累積プリント枚数がプロセスカートリッジ50のライフ枚数に近い状況になったときや、帯電ロール2に当接して従動回転する発泡弾性体等からなるクリーニングロールを設置したときなどにおける上記帯電ロール2の従動回転不良の発生を確実に防止することができるようになる。
[他の実施の形態]
本発明は、実施の形態1,2で例示したような4サイクル方式(フルカラー画像を形成する場合に1つの感光ドラムに前記4色(Y,M,C,K)のトナー像を順次形成するために画像形成プロセスを4回繰り返す方式)を採用したカラー画像形成装置に限らず、所謂タンデム方式と称されるカラー画像形成装置に適用することもできる。このタンデム方式のカラー画像形成装置では、1つの感光ドラムに1色分の現像装置を配した作像ユニットが上記4色分だけ装備することになるが、その各像ユニットにおける感光ドラムと帯電ロールに適用することになる。この他にも、白黒画像等の単色画像を形成する単色画像形成装置に適用することも可能であり、結局のところ感光ドラム等の像担持体とそれに従動回転させる帯電ロールとを備えた画像形成装置であれば同様に適用することができる。
本発明は、実施の形態1,2で例示したような4サイクル方式(フルカラー画像を形成する場合に1つの感光ドラムに前記4色(Y,M,C,K)のトナー像を順次形成するために画像形成プロセスを4回繰り返す方式)を採用したカラー画像形成装置に限らず、所謂タンデム方式と称されるカラー画像形成装置に適用することもできる。このタンデム方式のカラー画像形成装置では、1つの感光ドラムに1色分の現像装置を配した作像ユニットが上記4色分だけ装備することになるが、その各像ユニットにおける感光ドラムと帯電ロールに適用することになる。この他にも、白黒画像等の単色画像を形成する単色画像形成装置に適用することも可能であり、結局のところ感光ドラム等の像担持体とそれに従動回転させる帯電ロールとを備えた画像形成装置であれば同様に適用することができる。
1…感光ドラム(像担持体)、2…帯電ロール、50…プロセスカートリッジ(カートリッジ)、55…メモリ(記憶装置)、60…制御装置(制御手段)、61…温度湿度センサ(環境検知手段)、62…ライフ管理記憶部、100…筐体(装置本体)、α…遅延時間、β…所定時間(所定の時期)。
Claims (6)
- 駆動回転するように支持され、帯電された後に静電潜像及びトナー像が形成される像担持体と、
この像担持体に接触して従動回転するように支持され、帯電バイアスが印加されて像担持体を帯電させる帯電ロールと、
温度及び湿度の環境状況を検知する環境検知手段と、
この環境検知手段の検知結果に応じて、画像形成動作の開始時に前記像担持体の回転駆動及び前記帯電バイアスの印加が開始された後に開始される画像形成プロセスに係わる動作の開始時期を平常時の時期よりも遅らせる制御を行う制御手段と
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記像担持体もしくは帯電ロール又はその双方のライフ状況を検知するライフ検知手段を有するとともに、前記制御手段が前記環境検知手段の検知結果とそのライフ検知手段の検知結果の双方に応じて制御を行う請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体及び帯電ロールが装置本体に着脱自在に装着するカートリッジに組み込まれるとともに、そのカートリッジに少なくとも前記ライフ状況の検知結果及びそのライフ状況に対応する制御条件対応テーブルのデータが記憶保存される記憶装置を装備させた請求項2に記載の画像形成装置。
- 駆動回転するように支持され、帯電された後に静電潜像及びトナー像が形成される像担持体と、
この像担持体に接触して従動回転するように支持され、帯電バイアスが印加されて像担持体を帯電させる帯電ロールと、
温度及び湿度の環境状況を検知する環境検知手段と、
この環境検知手段の検知結果に応じて、画像形成動作の開始時に前記帯電ロールに印加し始める帯電バイアスとして平常時の印加電圧よりも高い電圧に設定された高帯電バイアスを所定の時期だけ印加する制御を行う制御手段と
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記像担持体もしくは帯電ロール又はその双方のライフ状況を検知するライフ検知手段を有するとともに、前記制御手段が前記環境検知手段の検知結果とそのライフ検知手段の検知結果の双方に応じて制御を行う請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体及び帯電ロールが装置本体に着脱自在に装着するカートリッジに組み込まれるとともに、そのカートリッジに少なくとも前記ライフ状況の検知結果及びそのライフ状況に対応する制御条件対応テーブルのデータが記憶保存される記憶装置を装備させた請求項5に記載の画像形成装置。
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JP2016012039A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-21 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置、制御方法およびプログラム |
CN106951302A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-07-14 | 努比亚技术有限公司 | 应用启动时间的测试方法与终端及计算机可读存储介质 |
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2006
- 2006-01-19 JP JP2006011217A patent/JP2007193107A/ja not_active Withdrawn
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