JP5725060B2 - 接合体、パワーモジュール用基板、及びヒートシンク付パワーモジュール用基板 - Google Patents
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Description
風力発電、電気自動車等の電気車両などを制御するために用いられる大電力制御用のパワー半導体素子においては、発熱量が多いことから、これを搭載する基板としては、例えばAlN(窒化アルミニウム)などからなるセラミックス基板(絶縁層)の一方の面に導電性の優れた金属板を回路層として接合したパワーモジュール用基板が、従来から広く用いられている。また、セラミックス基板の他方の面に、金属板を金属層として接合することもある。
そこで、従来、例えば特許文献2に開示されているように、回路層やヒートシンクの表面に無電解めっき等によってNiめっき膜を形成した上で、はんだ材で接合している。
また、特許文献3には、はんだ材の代替として、酸化銀粒子と有機物からなる還元剤とを含む酸化銀ペーストを用いて半導体素子を接合する技術が提案されている。
なお、特許文献4に記載されたパワーモジュールにおいては、回路層として、Al層とCu層とがTi層を介して接合された接合体が用いられている。ここで、Al層とTi層との間には、拡散層が形成されており、この拡散層は、Al層側から順に、Al−Ti層、Al−Ti−Si層、Al−Ti−Cu層と、を有している。
さらには、Al層上にTi箔を介してCu板等を積層し、Al層とTi箔との界面が溶融する温度にまで加熱する場合、接合界面に液相が生じてコブが生じたり、厚さが変動したりするため、接合信頼性が低下する問題があった。
しかしながら、特許文献4に記載された方法で、Ni層やAg層を形成すると、Cu層を形成した場合と同様に、Al層とTi層との接合界面に、Al−Ti層、Al−Ti−Ni層、Al−Ti−Ag層等の硬い層が形成されたり、接合界面にコブが生じたりすること等によって、接合信頼性が低下するおそれがあった。
以上のように、従来は、アルミニウム部材と、銅、ニッケル、銀のいずれかからなる金属部材とを良好に接合することができず、接合信頼性に優れた接合体を得ることはできなかった。
また、本発明の接合体は、アルミニウムからなるアルミニウム部材と、銅又は銀からなる金属部材とが接合された接合体であって、前記アルミニウム部材と前記金属部材との接合部には、前記金属部材側に位置するTi層と、 前記Ti層と前記アルミニウム部材との間に位置し、Al 3 TiにSiが固溶したAl−Ti−Si層と、が形成されており、 前記Al−Ti−Si層は、前記Ti層側に形成された第一Al−Ti−Si層と、前記アルミニウム部材側に形成され前記第一Al−Ti−Si層よりもSi濃度が低い第二Al−Ti−Si層と、を備えていることを特徴としている。
さらに、Ti層側に形成された第一Al−Ti−Si層が、アルミニウム部材側に形成された第二Al−Ti−Si層のSi濃度よりも高いので、Si濃度が高い第一Al−Ti−Si層によってTi原子がアルミニウム部材側に拡散することが抑制され、第一Al−Ti−Si層及び第二Al−Ti−Si層の厚さを薄くすることができ、ヒートサイクルが負荷された際に、接合部にクラックが発生することを抑制可能となる。
なお、本発明において、アルミニウムは純アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されたものとし、金属部材は、銅又は銅合金、ニッケル又はニッケル合金、もしくは銀又は銀合金で構成されたものとしている。
この場合、アルミニウム部材側に形成された第二Al−Ti−Si層が十分なSi濃度を有しているので、アルミニウム部材を構成するAl原子がTi層側に過剰に拡散することが抑制され、第一Al−Ti−Si層、及び第二Al−Ti−Si層の厚さを薄くすることができる。
さらに、Ti層側に形成された第一Al−Ti−Si層のSi濃度が、Al層側に形成された第二Al−Ti−Si層のSi濃度よりも高いので、Ti原子がAl層側に拡散することが抑制され、第一Al−Ti−Si層、及び第二Al−Ti−Si層の厚さを薄くすることができる。
さらに、Al層の一方の面に銅又は銅合金からなるCu層が形成されている場合、Cu層はAl層に比べて変形抵抗が大きいことから、ヒートサイクルが負荷された際に回路層の変形が抑制され、半導体素子と回路層を接合するはんだ層の変形を抑制し、接合信頼性を向上できる。また、熱伝導率の良好なCu層が回路層の一方側に形成されているので、半導体素子からの熱を拡げて効率的にパワーモジュール用基板側に伝達することができる。
また、Al層の一方の面にニッケル又はニッケル合金からなるNi層が形成されている場合、はんだ付け性が良好となり、半導体素子との接合信頼性が向上する。
また、Al層の一方の面に銀又は銀合金からなるAg層が形成されている場合、例えば酸化銀粒子と有機物からなる還元剤とを含む酸化銀ペーストを用いて半導体素子を接合する際に、酸化銀が還元された銀とAg層とが同種の金属同士の接合となるため、接合信頼性を向上させることができる。また、熱伝導率の良好なAg層が回路層の一方側に形成されているので、半導体素子からの熱を拡げて効率的にパワーモジュール用基板側に伝達することができる。
以下に、本発明の実施形態について、添付した図面を参照して説明する。まず、本発明の第一実施形態について説明する。
図1に、本発明の第一実施形態に係るパワーモジュール1を示す。このパワーモジュール1は、パワーモジュール用基板10と、このパワーモジュール用基板10の一方の面(図1において上面)にはんだ層2を介して接合された半導体素子3と、を備えている。
Al層12Aは、セラミックス基板11の一方の面に、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム板(アルミニウム部材)が接合されることにより形成されている。本実施形態においては、Al層12Aは、純度99質量%以上のアルミニウム(いわゆる2Nアルミニウム)の圧延板を接合することで形成されている。前記純度99質量%以上のアルミニウムの圧延板には、0.08質量%以上0.95質量%以下のSiが含有されているとよい。なお、接合されるアルミニウム板の厚さは0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.4mmに設定されている。
そして、Al層12AとTi層15との接合界面には、図2に示すように、Al3TiにSiが固溶したAl−Ti−Si層16が形成されている。
第一Al−Ti−Si層16AのSi濃度は、10at%以上30at%以下とされており、本実施形態では20at%とされている。第二Al−Ti−Si層16BのSi濃度は、1at%以上10at%以下とされており、本実施形態では3at%とされている。
はんだ層2は、例えばSn−Ag系、Sn−Cu系、Sn−In系、若しくはSn−Ag−Cu系のはんだ材(いわゆる鉛フリーはんだ材)とされており、パワーモジュール用基板10と半導体素子3とを接合するものである。
まず、図4に示すように、セラミックス基板11の一方の面に、Al層12Aとなるアルミニウム板22Aを積層し、さらにその上にチタン箔25を介してCu層12Bとなる銅板22Bを積層する。一方、セラミックス基板11の他方の面には、金属層13となるアルミニウム板23を積層する(アルミニウム板及び銅板積層工程S01)。ここで、本実施形態においては、アルミニウム板22A、23とセラミックス基板11との間には、Al−Si系のろう材箔26を介して積層した。
なお、アルミニウム板22A、チタン箔25、及び銅板22Bの接合されるそれぞれの面は、予め当該面の傷が除去されて平滑にされた後に、固相拡散接合されている。
上記のようにして、本実施形態であるパワーモジュール用基板10が製造される。
上記のようにして、本実施形態であるパワーモジュール1が製造される。
さらには、Ti層15側に形成された第一Al−Ti−Si層16Aに含まれるSi濃度が10at%以上30at%以下とされているので、Ti原子がAl層12A側に過剰に拡散することが抑制され、第一Al−Ti−Si層16Aの厚さを薄くすることができる。
さらに、Al層12Aの一方の面には、比較的変形抵抗の大きいCu層12Bが形成されているので、ヒートサイクルが負荷された際に回路層12の変形が抑制され、半導体素子3と回路層12を接合するはんだ層2の変形を抑制し、接合信頼性を向上できる。
また、熱伝導率の良好なCu層12Bが回路層12の一方側に形成されているので、半導体素子3からの熱を拡げて効率的にパワーモジュール用基板10側に伝達することができる。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。なお、第一実施形態と同一の構成のものについては、同一の符号を付して記載し、詳細な説明を省略する。
ヒートシンク付パワーモジュール用基板130は、パワーモジュール用基板110と、このパワーモジュール用基板110の下側にTi層115を介して積層されたヒートシンク131(金属部材)と、を備えている。
そして、これら金属層113とヒートシンク131とが、Ti層115を介して接合されている。
そして、金属層113とTi層115との接合界面には、図6に示すように、Al3TiにSiが固溶したAl−Ti−Si層116が形成されている。
第一Al−Ti−Si層116AのSi濃度は、10at%以上30at%以下とされており、本実施形態では20at%とされている。第二Al−Ti−Si層116BのSi濃度は、1at%以上10at%以下とされており、本実施形態では3at%とされている。
なお、アルミニウム板123、チタン箔125、及びヒートシンク131の接合されるそれぞれの面は、予め当該面の傷が除去されて平滑にされた後に、固相拡散接合されている。
上記のようにして、本実施形態であるヒートシンク付パワーモジュール用基板130及びパワーモジュール用基板110が製造される。
上記のようにして、本実施形態であるヒートシンク付パワーモジュール101が製造される。
また、固相拡散接合によってNi層を形成する場合、固相拡散接合は、前記第一実施形態においてCu層を形成した場合と同様の条件で形成することができる。
また、固相拡散接合によってAg層を形成する場合、固相拡散接合は、前記第一実施形態においてCu層を形成した場合と同様の条件で形成することができる。
また、第二実施形態において、金属層がアルミニウム又はアルミニウム合金で構成され、ヒートシンクが銅又は銅合金で構成される場合について説明したが、これに限定されることはなく、金属層が銅又は銅合金で構成され、ヒートシンクがアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されても良い。
また、Cu層に代えてNi層を形成する場合、Ti/Niからなるクラッド材やAl/Ti/Niからなるクラッド材を用いることができる。
さらに、Cu層に代えてAg層を形成する場合、Ti/Agからなるクラッド材やAl/Ti/Agからなるクラッド材を用いることができる。
以下に、本発明の効果を確認すべく行った確認実験の結果について説明する。
本発明例1−1〜1−7の接合体として、表1に示すように、Siを0.25質量%含有する2Nアルミニウム板からなるアルミニウム部材(10mm×10mm、厚さ0.6mm)の一方の面に、チタン箔を介して表1記載の金属部材からなる板(2mm×2mm、厚さ0.3mm)を積層し、上述の実施形態に記載した方法によって表1に示す条件で固相拡散接合した。
このようにして得られた接合体に対して、接合体の断面観察、及びシェアテストを実施した。
接合体の断面をクロスセクションポリッシャ(日本電子株式会社製SM−09010)を用いて、イオン加速電圧:5kV、加工時間:14時間、遮蔽板からの突出量:100μmでイオンエッチングした後に、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いてAl層(アルミニウム部材)と金属部材層(金属部材)との接合部の観察を行った。また、EPMA分析装置を用いて、接合部の組成分析を行い、Ti層とAl層との間の接合界面(図11、12において、Ti層とアルミニウム部材との間の界面)に、Al3TiにSiが固溶したAl−Ti−Si層が形成されているかどうかを確認した。
接合体にシェアテストを実施し、シェア強度(せん断強度)を測定した。なお、シェアテストは、国際電気標準会議の規格IEC 60749−19に準拠して実施した。
一方、比較例1−1では、Ti層とAl層との間に、Al−Ti層が形成されており、Al−Ti−Si層は確認されなかった。図12に示すように、比較例1−1のAl−Ti層の厚さは、本発明例1−1〜1−7のAl−Ti−Si層と比べて厚く形成されており、その接合界面にクラックが観察された。
また、Al−Ti−Si層が確認されなかった比較例1−1では、シェア強度は28MPaであったのに対し、Al−Ti−Si層が確認された本発明例1−1〜1−7ではシェア強度が79MPa以上と大幅に高いことが確認された。
本発明例2−1〜2−7のパワーモジュールを次のようにして製造した。セラミックス基板の一方の面に、Al層となるSiを0.25質量%含有する2Nアルミニウム板(厚さ0.6mm)を積層し、さらにその上にチタン箔を介して表2記載の金属部材からなる板を積層する。また、セラミックス基板の他方の面には、金属層となる純度99.99%以上の4Nアルミニウム板(厚さ0.6mm)を積層する。ここで、アルミニウム板とセラミックス基板との間には、Al−Si系のろう材箔を介して積層した。次いで、表2に示す条件で加熱処理を行い、セラミックス基板の一方の面及び他方の面にAl層及び金属層を形成するとともに、Al層、チタン箔、金属部材からなる板を固相拡散接合して回路層を形成した。そして、回路層の一方の面にはんだ材を介して半導体素子を接合した。
このようにして製造されたパワーモジュールの回路層におけるAl層と金属部材層との接合部において、実施例1と同様にして、Al−Si−Ti層の有無を確認した。さらに、パワーモジュールに対して、ヒートサイクル試験を行い、試験後のAl層と金属部材層との接合部の接合率を測定した。また、Al層と金属部材層との接合部の初期の接合率(ヒートサイクル試験前の接合率)も測定した。ヒートサイクル試験と接合率の測定は、以下のようにして行った。
ヒートサイクル試験は、パワーモジュールに対して、−40℃←→125℃のヒートサイクルを負荷することにより行う。本実施例では、このヒートサイクルを4000回実施した。
このヒートサイクル試験前後における、Al層と金属部材層との界面における接合率を測定した。
ヒートサイクル試験前後のパワーモジュールに対して、Al層と金属部材層との接合部の接合率について超音波探傷装置を用いて評価し、以下の式から算出した。ここで、初期接合面積とは、接合前における接合すべき面積、すなわちAl層の面積とした。超音波探傷像において剥離は白色部で示されることから、この白色部の面積を剥離面積とした。
(接合率(%))={(初期接合面積)−(剥離面積)}/(初期接合面積)×100
以上の評価の結果を表2に示す。
一方、Al−Ti−Si層が確認された本発明例2−1〜2−7では初期接合率は97.8%以上と高く、ヒートサイクル試験後の接合率も高いままであり、接合信頼性の高いパワーモジュールであることが確認された。
11 セラミックス基板(絶縁層)
12 回路層(接合体)
12A、213A Al層
12B、213B Cu層(金属部材層)
13 金属層
15、115、215 Ti層
16、116 Al−Ti−Si層
16A、116A 第一Al−Ti−Si層
16B、116B 第二Al−Ti−Si層
112 回路層
113 金属層(Al層)
130 ヒートシンク付パワーモジュール用基板
131 ヒートシンク(金属部材)
213 金属層(接合体)
Claims (6)
- アルミニウムからなるアルミニウム部材と、ニッケルからなる金属部材とが接合された接合体であって、
前記アルミニウム部材と前記金属部材とは、チタン材を介して積層され、前記アルミニウム部材と前記チタン材と前記金属部材を積層方向に加圧して加熱することにより、前記アルミニウム部材と前記チタン材、前記チタン材と前記金属部材とがそれぞれ固相拡散接合されており、
前記アルミニウム部材と前記金属部材との接合部には、
前記金属部材側に位置するTi層と、
前記Ti層と前記アルミニウム部材との間に位置し、Al3TiにSiが固溶したAl−Ti−Si層と、が形成されており、
前記Al−Ti−Si層は、
前記Ti層側に形成された第一Al−Ti−Si層と、
前記アルミニウム部材側に形成され前記第一Al−Ti−Si層よりもSi濃度が低い第二Al−Ti−Si層と、を備えていることを特徴とする接合体。 - アルミニウムからなるアルミニウム部材と、銅又は銀からなる金属部材とが接合された接合体であって、
前記アルミニウム部材と前記金属部材との接合部には、
前記金属部材側に位置するTi層と、
前記Ti層と前記アルミニウム部材との間に位置し、Al3TiにSiが固溶したAl−Ti−Si層と、が形成されており、
前記Al−Ti−Si層は、
前記Ti層側に形成された第一Al−Ti−Si層と、
前記アルミニウム部材側に形成され前記第一Al−Ti−Si層よりもSi濃度が低い第二Al−Ti−Si層と、を備えていることを特徴とする接合体。 - 前記第二Al−Ti−Si層に含まれるSi濃度が1at%以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接合体。
- 絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に形成された回路層と、を備え、
前記回路層が請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の接合体からなり、
前記回路層は、前記絶縁層の一方の面に形成され前記アルミニウム部材からなるAl層と、このAl層の一方の面に形成され前記金属部材からなる金属部材層と、を有し、
前記Al層と前記金属部材層との接合部には、
前記金属部材層側に位置するTi層と、
前記Ti層と前記Al層との間に位置し、Al3TiにSiが固溶したAl−Ti−Si層と、が形成されており、
前記Al−Ti−Si層は、
前記Ti層側に形成された第一Al−Ti−Si層と、
前記Al層側に形成され前記第一Al−Ti−Si層よりもSi濃度が低い第二Al−Ti−Si層と、を備えていることを特徴とするパワーモジュール用基板。 - 前記絶縁層の他方の面に形成された金属層を備え、
前記金属層が請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の接合体からなり、
前記金属層は、前記絶縁層の他方の面に形成され前記アルミニウム部材からなるAl層と、このAl層のうち前記絶縁層が形成された面と反対側の面に形成され前記金属部材からなる金属部材層と、を有し、
前記Al層と前記金属部材層との接合部には、
前記金属部材層側に位置するTi層と、
前記Ti層と前記Al層との間に位置し、Al3TiにSiが固溶したAl−Ti−Si層と、が形成されており、
前記Al−Ti−Si層は、
前記Ti層側に形成された第一Al−Ti−Si層と、
前記Al層側に形成され前記第一Al−Ti−Si層よりもSi濃度が低い第二Al−Ti−Si層と、を備えていることを特徴とする請求項4に記載のパワーモジュール用基板。 - 絶縁層と、この絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、この金属層に接合されたヒートシンクと、を備え、
前記金属層と前記ヒートシンクとが請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の接合体からなり、
前記金属層及び前記ヒートシンクの接合面の一方がアルミニウムで構成され、
前記金属層及び前記ヒートシンクの接合面の他方が銅、ニッケル、又は銀で構成され、
前記金属層と前記ヒートシンクとの接合部には、
前記接合面が銅、ニッケル、又は銀からなる前記金属層又は前記ヒートシンク側に位置するTi層と、
前記接合面がアルミニウムからなる前記金属層又は前記ヒートシンクと、前記Ti層との間に位置し、Al3TiにSiが固溶したAl−Ti−Si層と、が形成されており、
前記Al−Ti−Si層は、
前記Ti層側に形成された第一Al−Ti−Si層と、
前記接合面がAlからなる前記金属層又は前記ヒートシンク側に形成され前記第一Al−Ti−Si層よりもSi濃度が低い第二Al−Ti−Si層と、を備えていることを特徴とするヒートシンク付パワーモジュール用基板。
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