JP6287681B2 - 接合体の製造方法、パワーモジュール用基板の製造方法、及び、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 - Google Patents

接合体の製造方法、パワーモジュール用基板の製造方法、及び、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、アルミニウム部材と、銅、ニッケル、又は銀からなる金属部材とが接合されてなる接合体の製造方法、セラミックス基板の一方の面に回路層が形成されたパワーモジュール用基板の製造方法、パワーモジュール用基板にヒートシンクが接合されたヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法に関するものである。
LEDやパワーモジュール等の半導体装置においては、導電材料からなる回路層の上に半導体素子が接合された構造とされている。
風力発電、電気自動車、ハイブリッド自動車等を制御するために用いられる大電力制御用のパワー半導体素子においては、発熱量が多いことから、これを搭載する基板としては、例えばAlN(窒化アルミ)、Al(アルミナ)などからなるセラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に導電性の優れた金属板を接合して形成した回路層と、を備えたパワーモジュール用基板が、従来から広く用いられている。なお、パワージュール用基板としては、セラミックス基板の他方の面に金属層を形成したものも提供されている。
例えば、特許文献1に示すパワーモジュールにおいては、セラミックス基板の一方の面及び他方の面にAlからなる回路層及び金属層が形成されたパワーモジュール用基板と、この回路層上にはんだ材を介して接合された半導体素子と、を備えた構造とされている。
そして、パワーモジュール用基板の他方の面側には、ヒートシンクが接合されており、半導体素子からパワーモジュール用基板側に伝達された熱を、ヒートシンクを介して外部へ放散する構成とされている。
ところで、特許文献1に記載されたパワーモジュールのように、回路層及び金属層をAlで構成した場合には、表面にAlの酸化皮膜が形成されるため、はんだ材によって半導体素子やヒートシンクを直接接合することができない。
そこで、従来、例えば特許文献2に開示されているように、回路層及び金属層の表面に無電解めっき等によってNiめっき膜を形成した上で、半導体素子やヒートシンクをはんだ接合している。
また、特許文献3には、はんだ材の代替として、酸化銀粒子と有機物からなる還元剤とを含む酸化銀ペーストを用いて、回路層と半導体素子、及び、金属層とヒートシンクとを接合する技術が提案されている。
しかしながら、特許文献2に記載されたように、回路層表面及び金属層表面にNiめっき膜を形成したパワーモジュール用基板においては、半導体素子及びヒートシンクを接合するまでの過程においてNiめっき膜の表面が酸化等によって劣化し、はんだ材を介して接合した半導体素子及びヒートシンクとの接合信頼性が低下するおそれがあった。また、Niめっき工程では、不要な領域にNiめっきが形成されて電食等のトラブルが発生しないように、マスキング処理を行うことがある。このように、マスキング処理をした上でめっき処理をする場合、回路層表面及び金属層表面にNiめっき膜を形成する工程に多大な労力が必要となり、パワーモジュールの製造コストが大幅に増加してしまうといった問題があった。
また、特許文献3に記載されたように、酸化銀ペーストを用いて回路層と半導体素子及び金属層とヒートシンクを接合する場合には、Alと酸化銀ペーストの焼成体との接合性が悪いために、予め回路層表面及び金属層表面にAg下地層を形成する必要があった。
そこで、特許文献4には、回路層及び金属層を、アルミニウム層と銅層の積層構造としたパワーモジュールが提案されている。このパワーモジュールにおいては、アルミニウム層と銅層とがTi層を介して接合された構造とされており、アルミニウム層とTi層との間には、拡散層が形成されている。この拡散層は、アルミニウム層側から順に、Al−Ti層、Al−Ti−Si層、Al−Ti−Cu層と、を有している。
特許第3171234号公報 特開2004−172378号公報 特開2008−208442号公報 特許第3012835号公報
ところで、特許文献4に記載されたパワーモジュールにおいては、回路層及び金属層のうちアルミニウム層とTi層との接合界面に、硬くて脆い金属間化合物層であるAl−Ti層やAl−Ti−Cu層が形成されているので、ヒートサイクル等が負荷された際にクラックの起点となるといった問題があった。
さらには、アルミニウム層上にTi箔を介してCu板等を積層し、アルミニウム層とTi箔との界面が溶融する温度にまで加熱する場合、接合界面に液相が生じてコブが生じたり、厚さが変動したりするため、接合信頼性が低下する問題があった。
ここで、特許文献2のNiめっきの代替として、特許文献4に記載されたように、Alからなる回路層及び金属層の表面にTi箔を介してNi板を接合してNi層を形成することも考えられる。さらには、特許文献3の酸化銀ペーストを用いる際に、Alからなる回路層及び金属層の表面にTi箔を介してAg板を接合してAg層を形成することも考えられる。
しかしながら、特許文献4に記載された方法で、Ni層やAg層を形成すると、Cu層を形成した場合と同様に、アルミニウム層とTi層との接合界面に、Al−Ti層、Al−Ti−Ni層、Al−Ti−Ag層等の硬くて脆い金属間化合物層が形成されたり、接合界面にコブが生じたりすること等によって、接合信頼性が低下するおそれがあった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、アルミニウム部材と、銅、ニッケル、銀のいずれかからなる金属部材とが良好に接合され、ヒートサイクルが負荷された際に接合部におけるクラックの発生を抑制でき、接合信頼性が良好な接合体を製造可能な接合体の製造方法、パワーモジュール用基板の製造方法、及び、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明の接合体の製造方法は、アルミニウム部材と、このアルミニウム部材に積層された銅、ニッケル、又は銀からなる金属部材と、を備えた接合体の製造方法であって、前記アルミニウム部材は、第1アルミニウム部材と、この第1アルミニウム部材に接合されるとともに前記金属部材に接合される第2アルミニウム部材とを有し、前記第2アルミニウム部材は、接合前の状態において純度99.99mass%以上のアルミニウムで構成されるとともに、前記第1アルミニウム部材及び前記金属部材との積層方向の厚さが50μm以上250μm以下の範囲内とされており、前記第1アルミニウム部材と前記第2アルミニウム部材とを接合する第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程と、前記第2アルミニウム部材と前記金属部材とを接合する第2アルミニウム部材/金属部材接合工程と、を有し、前記第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程では、前記第1アルミニウム部材と第2アルミニウム部材とを、Siの含有量が0.10mg/cm以上0.40mg/cm以下の範囲内とされたSi層を介して積層して加熱処理することにより、前記Si層のSiを前記第1アルミニウム部材側及び前記第2アルミニウム部材側に拡散させることによって接合し、前記第2アルミニウム部材/金属部材接合工程では、前記第2アルミニウム部材と前記金属部材との間にTi材を介在させ、前記第2アルミニウム部材と前記金属部材とを積層し、積層した前記第2アルミニウム部材と前記金属部材とを加熱し、Siが拡散された前記第2アルミニウム部材と前記Ti材、及び、前記Ti材と前記金属部材とをそれぞれ固相拡散接合することを特徴としている。
なお、本発明において、金属部材は、銅又は銅合金、ニッケル又はニッケル合金、もしくは銀又は銀合金で構成されたものとしている。
この構成の接合体の製造方法によれば、第2アルミニウム部材が、接合前の状態において純度99.99mass%以上のアルミニウムで構成されるとともに前記第1アルミニウム部材及び前記金属部材との積層方向の厚さが50μm以上250μm以下の範囲内とされており、第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程では、第1アルミニウム部材と第2アルミニウム部材とを、Siの含有量が0.10mg/cm以上0.40mg/cm以下の範囲内とされたSi層を介して積層して加熱処理することにより、前記Si層のSiを前記第1アルミニウム部材側及び前記第2アルミニウム部材側に拡散させることによって接合しているので、第2アルミニウム部材のうち金属部材との接合面にまでSiが拡散することになる。
そして、前記第2アルミニウム部材/金属部材接合工程では、前記第2アルミニウム部材と前記金属部材との間にTi材を介在させ、前記第2アルミニウム部材と前記金属部材とを積層し、積層した前記第2アルミニウム部材と前記金属部材とを加熱し、前記第2アルミニウム部材と前記Ti材、及び、前記Ti材と前記金属部材とをそれぞれ固相拡散接合しているので、前記第2アルミニウム部材とTi材とが固相拡散接合する際に、前記第2アルミニウム部材中に拡散されたSiによってTi材中のTi原子がアルミニウム部材側に必要以上に拡散することを抑制でき、AlとTiとの金属間化合物が厚く形成されることを抑制できる。
また、Ti材によって、アルミニウム部材中のAlと金属部材中のCu、Ni又はAgとが相互拡散することを抑制でき、第2アルミニウム部材と金属部材との接合界面に硬くて脆い金属間化合物が厚く形成されることを防止できる。
よって、ヒートサイクルが負荷された際に接合部におけるクラックの発生を抑制でき、接合信頼性が良好な接合体を得ることができる。
なお、第2アルミニウム部材の前記第1アルミニウム部材及び前記金属部材との積層方向の厚さ(すなわち、第2アルミニウム部材の厚さ)が50μm未満の場合あるいはSi層におけるSiの含有量が0.40mg/cmを超える場合には、第2アルミニウム部材中に過剰にSiが拡散されて第2アルミニウム部材の融点が低下し、第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程及び前記第2アルミニウム部材/金属部材接合工程において、第2アルミニウム部材が溶融してしまうおそれがある。そして、第2アルミニウム部材が溶融することによって第1アルミニウム部材も溶融することとなり、さらに、Ti材の一部が消失することで、Alと金属部材が接触し、硬くて脆いAlと金属部材の元素(Cu、Ni又はAg)の金属間化合物が大量に発生し、セラミックス基板と第1アルミニウム部材の接合信頼性が低下するおそれがある。
一方、第2アルミニウム部材の前記第1アルミニウム部材及び前記金属部材との積層方向の厚さ(すなわち、第2アルミニウム部材の厚さ)が250μmを超える場合あるいはSi層におけるSiの含有量が0.10mg/cm未満の場合には、第2アルミニウム部材の金属部材との接合面にまで十分にSiが拡散せず、SiによってTiとAlとの拡散を抑制する効果が得られないおそれがある。
よって、本発明では、第2アルミニウム部材の前記第1アルミニウム部材及び前記金属部材との積層方向の厚さを50μm以上250μm以下の範囲内、Si層におけるSiの含有量を0.10mg/cm以上0.40mg/cm以下の範囲内に規定している。
本発明のパワーモジュール用基板の製造方法は、絶縁層と、この絶縁層の一方の面に形成された回路層と、を備えたパワーモジュール用基板の製造方法であって、前記回路層は、アルミニウム層と、銅、ニッケル、又は銀からなる金属部材層と、が接合された接合体からなり、前記アルミニウム層は、前記絶縁層と接合される第1アルミニウム層と、この第1アルミニウム層に接合されるとともに前記金属部材層と接合される第2アルミニウム層とを有し、前記回路層を、前述の接合体の製造方法によって形成することを特徴としている。
この構成のパワーモジュール用基板の製造方法によれば、上述の接合体の製造方法によって前記接合体からなる前記回路層を形成しているので、回路層を構成するアルミニウム層と金属部材層との接合部に、硬くて脆い金属間化合物が厚く形成されることを防止でき、ヒートサイクルが負荷された際に接合部におけるクラックの発生を抑制できる。
また、本発明のパワーモジュール用基板の製造方法は、絶縁層と、この絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、を備えたパワーモジュール用基板の製造方法であって、前記金属層は、アルミニウム層と、銅、ニッケル、又は銀からなる金属部材層と、が接合された接合体からなり、前記アルミニウム層は、前記絶縁層と接合される第1アルミニウム層と、この第1アルミニウム層に接合されるとともに前記金属部材層と接合される第2アルミニウム層とを有し、前記金属層を、前述の接合体の製造方法によって形成することを特徴としている。
この構成のパワーモジュール用基板の製造方法によれば、上述の接合体の製造方法によって前記接合体からなる前記金属層を形成しているので、金属層を構成するアルミニウム層と金属部材層との接合部に、硬くて脆い金属間化合物が厚く形成されることを防止でき、ヒートサイクルが負荷された際に接合部におけるクラックの発生を抑制できる。
ここで、本発明のパワーモジュール用基板の製造方法においては、前記絶縁層と前記第1アルミニウム部材とを接合する絶縁層/第1アルミニウム部材接合工程を有し、この絶縁層/第1アルミニウム部材接合工程と、前記第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程と、前記第2アルミニウム部材/金属部材接合工程を同時に行うことが好ましい。
この場合、絶縁層、第1アルミニウム層、第2アルミニウム層、金属部材層を同時に形成することができ、製造工程を簡略化して低コストでパワーモジュール用基板を製造することができる。
本発明のヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法は、絶縁層と、この絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、この金属層に接合されたヒートシンクと、を備えたヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法であって、前記金属層及び前記ヒートシンクのいずれか一方がアルミニウムからなるアルミニウム部材とされ、前記金属層及び前記ヒートシンクのいずれか他方が銅、ニッケル、又は銀からなる金属部材とされており、前記アルミニウム部材は、第1アルミニウム部材と、この第1アルミニウム部材に接合されるとともに前記金属部材に接合される第2アルミニウム部材とを有し、前記金属層と前記ヒートシンクとを前述の接合体の製造方法によって接合することを特徴としている。
この構成のヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法によれば、上述の接合体の製造方法によって前記金属層と前記ヒートシンクとを接合しているので、金属層とシートシンクとの接合部に、硬くて脆い金属間化合物が厚く形成されることを防止でき、ヒートサイクルが負荷された際に接合部におけるクラックの発生を抑制できる。よって、接合信頼性優れたヒートシンク付パワーモジュール用基板を製造することが可能となる。
本発明によれば、アルミニウム部材と、銅、ニッケル、銀のいずれかからなる金属部材とが良好に接合され、ヒートサイクルが負荷された際に接合部におけるクラックの発生を抑制でき、接合信頼性が良好な接合体を製造可能な接合体の製造方法、パワーモジュール用基板の製造方法、及び、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法を提供することが可能となる。
本発明の第一の実施形態に係るパワーモジュール用基板を備えたパワーモジュールの概略説明図である。 図1における回路層のアルミニウム層(第2アルミニウム層)とTi層との接合界面の拡大説明図である。 図1における金属層のアルミニウム層(第2アルミニウム層)とTi層との接合界面の拡大説明図である。 本発明の第一の実施形態に係るパワーモジュール用基板の製造方法を説明するフロー図である。 本発明の第一の実施形態に係るパワーモジュール用基板の製造方法の概略説明図である。 本発明の第二の実施形態に係るヒートシンク付パワーモジュール用基板を備えたパワーモジュールの概略説明図である。 図6の金属層(第2アルミニウム層)とTi層との接合界面の拡大説明図である。 第二実施形態に係るヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法を説明するフロー図である。 第二実施形態に係るヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法の概略説明図である。 実施例(本発明例1)における回路層(接合体)の観察写真及び接合部断面の元素マッピングである。 比較例(比較例1)において溶融した回路層(接合体)の観察写真及び接合部断面の元素マッピングである。
(第一実施形態)
以下に、本発明の実施形態について、添付した図面を参照して説明する。
図1に、本発明の第一実施形態であるパワーモジュール用基板10を用いたパワーモジュール1を示す。
このパワーモジュール1は、パワーモジュール用基板10と、このパワーモジュール用基板10の一方の面(図1において上面)に第1はんだ層2を介して接合された半導体素子3と、パワーモジュール用基板10の下側に第2はんだ層42を介して接合されたヒートシンク41と、を備えている。
半導体素子3は、Si等の半導体材料で構成されている。パワーモジュール用基板10と半導体素子3とを接合する第1はんだ層2は、例えばSn−Ag系、Sn−Cu系、Sn−In系、若しくはSn−Ag−Cu系のはんだ材(いわゆる鉛フリーはんだ材)とされている。
ヒートシンク41は、パワーモジュール用基板10側の熱を放散するためのものである。ヒートシンク41は、銅又は銅合金で構成されており、本実施形態では無酸素銅で構成されている。パワーモジュール用基板10とヒートシンク41とを接合する第2はんだ層42は、例えばSn−Ag系、Sn−Cu系、Sn−In系、若しくはSn−Ag−Cu系のはんだ材(いわゆる鉛フリーはんだ材)とされている。
そして、本実施形態に係るパワーモジュール用基板10は、絶縁層を構成するセラミックス基板11と、このセラミックス基板11の一方の面(図1において上面)に配設された回路層20と、セラミックス基板11の他方の面(図1において下面)に配設された金属層30と、を備えている。
セラミックス基板11は、絶縁性の高いAlN(窒化アルミニウム)、Si(窒化ケイ素)、Al(アルミナ)等で構成されている。本実施形態では、強度に優れたSi(窒化ケイ素)で構成されている。また、セラミックス基板11の厚さは、0.2〜1.5mmの範囲内に設定されており、本実施形態では、0.32mmに設定されている。
回路層20は、図1に示すように、セラミックス基板11の一方の面に配設されたアルミニウム層21と、このアルミニウム層21の一方の面にTi層25を介して積層された銅層22(金属部材層)と、を有している。
また、アルミニウム層21は、セラミックス基板11側に位置する第1アルミニウム層21Aとこの第1アルミニウム層21Aに積層された第2アルミニウム層21Bとを備えている。
ここで、回路層20におけるアルミニウム層21の厚さ(第1アルミニウム層21Aと第2アルミニウム層21Bとの合計厚さ)は、0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では0.32mmに設定されている。
また、回路層20における銅層22の厚さは、0.1mm以上6.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、1.8mmに設定されている。
金属層30は、図1に示すように、セラミックス基板11の他方の面に配設されたアルミニウム層31と、このアルミニウム層31の他方の面にTi層35を介して積層された銅層32(金属部材層)と、を有している。
また、アルミニウム層31は、セラミックス基板11側に位置する第1アルミニウム層31Aとこの第1アルミニウム層31Aに積層された第2アルミニウム層31Bとを備えている。
ここで、金属層30におけるアルミニウム層31の厚さ(第1アルミニウム層31Aと第2アルミニウム層31Bとの合計厚さ)は、0.1mm以上3.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では0.4mmに設定されている。
また、金属層30における銅層32の厚さは、0.1mm以上6.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、1.8mmに設定されている。
アルミニウム層21、31は、図5に示すように、セラミックス基板11の一方の面及び他方の面に、第1アルミニウム板51A,61A(第1アルミニウム部材)と第2アルミニウム板51B,61B(第2アルミニウム部材)とが接合されることにより形成されている。
ここで、第1アルミニウム層21A,31Aとなる第1アルミニウム板51A,61A、及び、第2アルミニウム層21B,31Bとなる第2アルミニウム板51B,61Bは、純度が99.99mass%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)で構成されている。
銅層22、32は、アルミニウム層21、31の一方の面及び他方の面に、Ti層25、35を介して銅又は銅合金からなる銅板52、62(金属部材)が接合されることにより形成されている。本実施形態においては、銅層22、32を構成する銅板52,62は、無酸素銅の圧延板とされている。
Ti層25、35は、第2アルミニウム板51B、61Bと銅板52、62とがチタン箔55、65を介して積層され、固相拡散接合されることにより形成されるものである。ここで、チタン箔55、65の純度は99mass%以上とされている。また、チタン箔55、65の厚さは3μm以上40μm以下に設定されており、本実施形態では、10μmに設定されている。
そして、アルミニウム層21,31(第2アルミニウム層21B、31B)とTi層25、35との接合界面には、図2及び図3に示すように、AlTiにSiが固溶したAl−Ti−Si層26、36が形成されている。
Al−Ti−Si層26、36は、アルミニウム層21,31(第2アルミニウム層21B、31B)のAl原子と、Ti層25,35のTi原子とが相互拡散することによって形成されるものである。Al−Ti−Si層26、36の厚さは、0.5μm以上10μm以下に設定されており、本実施形態においては3μmとされている。
このAl−Ti−Si層26、36は、図2及び図3に示すように、Ti層25、35側に形成された第1Al−Ti−Si層26A、36Aと、アルミニウム層21,31(第2アルミニウム層21B、31B)側に形成された第2Al−Ti−Si層26B、36Bと、を備えている。すなわち、アルミニウム層21、31(第2アルミニウム層21B、31B)と銅層22、32との接合部には、Ti層25、35と、第1Al−Ti−Si層26A、36Aと、第2Al−Ti−Si層26B、36Bとが形成されているのである。
これら、第1Al−Ti−Si層26A、36Aと第2Al−Ti−Si層26B、36Bは、AlTiにSiが固溶したAl−Ti−Si相からなり、第2Al−Ti−Si層26B、36BのSi濃度が、第1Al−Ti−Si層26A、36AのSi濃度よりも低くなっている。なお、本実施形態において、第1Al−Ti−Si層26A、36A及び第2Al−Ti−Si層26B、36Bに含まれるSiは、後述するように第2アルミニウム層21B、31Bに拡散されたSiがAl−Ti−Si層26、36中に拡散し、濃化したものである。
第1Al−Ti−Si層26A、36AのSi濃度は、10at%以上30at%以下とされており、本実施形態では20at%とされている。第2Al−Ti−Si層26B、36BのSi濃度は、1at%以上10at%以下とされており、本実施形態では3at%とされている。
次に、本実施形態であるパワーモジュール用基板10の製造方法について、図4及び図5を参照して説明する。
(アルミニウム板及び銅板積層工程S01)
まず、図5に示すように、セラミックス基板11の一方の面(図5において上面)に、ろう材箔56を介して、第1アルミニウム層21Aとなる第1アルミニウム板51Aを積層し、さらに、この第1アルミニウム板51Aに、Siの含有量が0.10mg/cm以上0.40mg/cm以下の範囲内とされたSi層57を介して、第2アルミニウム層21Bとなる第2アルミニウム板51Bを積層し、そして、この第2アルミニウム板51Bに、チタン箔55を介して銅層22となる銅板52を積層する。
また、セラミックス基板11の他方の面(図5において下面)に、ろう材箔66を介して、第1アルミニウム層31Aとなる第1アルミニウム板61Aを積層し、さらに、この第1アルミニウム板61Aに、Siの含有量が0.10mg/cm以上0.40mg/cm以下の範囲内とされたSi層67を介して、第2アルミニウム層31Bとなる第2アルミニウム板61Bを積層し、そして、この第2アルミニウム板61Bに、チタン箔65を介して銅層32となる銅板62を積層する。
ここで、本実施形態では、Si層57,67として、Al−7.5mass%Si合金箔(厚さ10μm)を用いた。なお、このSi層57、67におけるSiの含有量は、0.20mg/cmとされる。
また、第2アルミニウム板51B,61Bは、板厚が50μm以上250μm以下の範囲内とされており、本実施形態では、120μmとされている。
(回路層及び金属層形成工程S02)
次いで、積層方向に加圧(圧力1〜35kgf/cm)した状態で真空加熱炉内に配置し加熱する。
これにより、第1アルミニウム板51Aとセラミックス基板11及びセラミックス基板11と第1アルミニウム板61Aを接合する(絶縁層/第1アルミニウム部材接合工程)。
また、第1アルミニウム板51Aと第2アルミニウム板51B及び第1アルミニウム板61Aと第2アルミニウム板61Bを接合する(第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程)。
さらに、第2アルミニウム板51Bと銅板52及び第2アルミニウム板61Bと銅板62を接合する(第2アルミニウム部材/金属部材接合工程)。
ここで、第1アルミニウム板51Aとセラミックス基板11及びセラミックス基板11と第1アルミニウム板61Aは、ろう材箔56、66によって接合される。
また、第1アルミニウム板51Aと第2アルミニウム板51B及び第1アルミニウム板61Aと第2アルミニウム板61Bは、Si層57,67のSiが、第1アルミニウム板51Aと第2アルミニウム板51B及び第1アルミニウム板61Aと第2アルミニウム板61Bに拡散することで接合される。このとき、第2アルミニウム板51B、61Bのうち銅板52、62との接合面にまで、Si層57,67のSiが拡散することになる。
そして、第2アルミニウム板51Bと銅板52及び第2アルミニウム板61Bと銅板62は、第2アルミニウム板51Bとチタン箔55及び第2アルミニウム板61Bとチタン箔65とが固相拡散接合されるとともに、チタン箔55と銅板52及びチタン箔65と銅板62とが固相拡散接合されることによって接合される。
なお、回路層及び金属層形成工程S02における真空加熱炉内の圧力は10−6Pa以上10−3Pa以下の範囲内に、加熱温度は600℃以上643℃以下、保持時間は30分以上180分以下の範囲内に設定されることが好ましい。また、より好ましい加熱温度は、630℃以上643℃以下の範囲内とされている。本実施形態においては、積層方向に12kgf/cmの圧力を負荷し、加熱温度640℃、保持時間60分の条件で実施した。
なお、第2アルミニウム板51B、61B、チタン箔55、65、及び銅板52、62の接合されるそれぞれの面は、予め当該面の傷が除去されて平滑にされた後に、固相拡散接合されている。
上記のようにして、本実施形態であるパワーモジュール用基板10が製造される。
(ヒートシンク接合工程S03)
次に、パワーモジュール用基板10の金属層30に、はんだ材を介してヒートシンク41を積層し、還元炉内においてはんだ接合する。
(半導体素子接合工程S04)
次に、回路層20の一方の面(表面)に、はんだ材を介して半導体素子3を積層し、還元炉内においてはんだ接合する。
上記のようにして、本実施形態であるパワーモジュール1が製造される。
以上のような構成とされた本実施形態に係るパワーモジュール用基板10の製造方法によれば、第2アルミニウム層21B,31Bとなる第2アルミニウム板51B,61Bが、接合前の状態で純度99.99mass%以上のアルミニウムで構成されるとともに、その厚さが50μm以上250μm以下の範囲内とされており、第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程では、第1アルミニウム板51A,61Aと第2アルミニウム板51B,61Bとを、Siの含有量が0.10mg/cm以上0.40mg/cm以下の範囲内とされたSi層57,67を介して積層して加熱処理することで接合しているので、Si層57,67のSiが、第2アルミニウム板51B,61Bの金属板52,62との接合面にまで拡散することになる。
そして、第2アルミニウム部材/金属部材接合工程では、第2アルミニウム板51B,61Bと銅板52,62との間にTi箔55,65を介在させ、第2アルミニウム板51B,61Bと銅板52,62とを積層し、第2アルミニウム板51B,61BとTi箔55,65、及び、Ti箔55,65と銅板52,62とをそれぞれ固相拡散接合しているので、第2アルミニウム板51B,61BとTi箔55,65とが固相拡散接合される際に、第2アルミニウム板51B,61B中に拡散されたSiによってTi箔55,65中のTi原子が第2アルミニウム板51B,61B側に必要以上に拡散することを抑制でき、AlとTiとの金属間化合物が厚く形成されることを抑制できる。
また、Ti箔55,65によって、第2アルミニウム板51B,61B中のAl原子と銅板52,62のCu原子とが相互拡散することを抑制でき、第2アルミニウム板51B,61Bと銅板52,62との接合界面に硬くて脆い金属間化合物が厚く形成されることを防止できる。
よって、ヒートサイクルが負荷された際に接合部におけるクラックの発生を抑制でき、接合信頼性が良好な回路層20及び金属層30を得ることができる。
さらに、本実施形態では、回路層20及び金属層30において、アルミニウム層21,31(第2アルミニウム層21B、31B)と銅層22,32との接合部には、Ti層25、35と、Al−Ti−Si層26、36とが形成された構成とされており、硬いAl−Ti−Cu層やAl−Ti層が形成されていないので、ヒートサイクルが負荷された際に、回路層20及び金属層30にクラックが発生することを抑制することができる。
さらに、Ti層25、35側に形成された第1Al−Ti−Si層26A,36AのSi濃度が、アルミニウム層21、31(第2アルミニウム層21B,31B)側に形成された第2Al−Ti−Si層26B、36BのSi濃度よりも高いので、Si濃度が高い第1Al−Ti−Si層26A,36AによってTi原子が第2アルミニウム層21B、31B側に拡散することが抑制され、Al−Ti−Si層26、36の厚さを薄くすることができる。そして、このようにAl−Ti−Si層26、36の厚さを薄くすることで、ヒートサイクルが負荷された際にアルミニウム層21、31(第2アルミニウム層21B,31B)と銅層22,32との接合部に割れが発生することを抑制可能となる。
また、アルミニウム層21、31(第2アルミニウム層21B,31B)側に形成された第2Al−Ti−Si層26B、36Bに含まれるSi濃度が1at%以上10at%以下とされているので、Al原子がTi層25,35側に過剰に拡散することが抑制され、第2Al−Ti−Si層26B、36Bの厚さを薄くすることができる。
さらには、Ti層25、35側に形成された第1Al−Ti−Si層26A,36Aに含まれるSi濃度が10at%以上30at%以下とされているので、Ti原子がアルミニウム層21、31側に過剰に拡散することが抑制され、第1Al−Ti−Si層26A,36Aの厚さを薄くすることができる。
また、本実施形態では、第1アルミニウム板51Aとセラミックス基板11及びセラミックス基板11と第1アルミニウム板61Aの接合(絶縁層/第1アルミニウム部材接合工程)と、第1アルミニウム板51Aと第2アルミニウム板51B及び第1アルミニウム板61Aと第2アルミニウム板61Bの接合(第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程)と、第2アルミニウム板51Bと銅板52及び第2アルミニウム板61Bと銅板62の接合(第2アルミニウム部材/金属部材接合工程)と、を同時に実施しているので、パワーモジュール用基板10の製造コストを大幅に低減することが可能となる。
さらに、本実施形態では、回路層20及び金属層30の表面に、比較的変形抵抗の大きい銅層22,32が形成されているので、ヒートサイクルが負荷された際に回路層20及び金属層30の表面の変形が抑制され、半導体素子3と回路層20を接合する第1はんだ層2及びヒートシンク41と金属層30を接合する第2はんだ層42にクラック等が生じることを抑制でき、接合信頼性を向上できる。
また、熱伝導率の良好な銅層22,32が回路層20及び金属層30の表面に形成されているので、半導体素子3からの熱を面方向に拡げて効率的にヒートシンク41側に伝達することができる。
また、本実施形態においては、第2アルミニウム板51B、61Bとチタン箔55、65、及び銅板52、62とチタン箔55、65との固相拡散接合は、積層方向へ1〜35kgf/cmの圧力をかけられた状態で600℃以上643℃以下に保持することで行われる構成とされているので、第2アルミニウム板51B、61Bと銅板52,62の界面で液相を生成させることなく、第2アルミニウム板51B、61B及び銅板52、62中にTi原子を固相拡散させ、チタン箔55,65中にAl原子及びCu原子を固相拡散させて、第2アルミニウム板51B、61B、チタン箔55、65、銅板52、62を確実に接合することができる。
ここで、固相拡散接合する際に積層方向にかかる圧力が1kgf/cm未満の場合は、第2アルミニウム板51B、61B、チタン箔55,65、銅板52,62の接合界面に隙間が生じるおそれがある。また、上記圧力が35kgf/cmを超える場合には、負荷される荷重が高すぎるために、セラミックス基板11に割れが発生するおそれがある。このような理由により、固相拡散接合の際にかかる圧力は、上記の範囲に設定されている。
また、固相拡散接合する際の温度が600℃以上の場合には、Al原子、Ti原子、及びCu原子の拡散が促進され、短時間で十分に固相拡散させることができる。また、643℃以下の場合には、アルミニウムの溶融による液相が生じて接合界面にコブが生じたり、厚さが変動したりすることを抑制できる。そのため、固相拡散接合の好ましい温度範囲は、上記の範囲に設定されている。
また、固相拡散接合する際に、接合される面に傷がある場合、固相拡散接合時に隙間が生じる場合があるが、本実施形態では、第2アルミニウム板51B、61B、銅板52,62、及びチタン箔55,65の接合される面は、予め当該面の傷が除去されて平滑にされた後に、固相拡散接合されているので、それぞれの接合界面に隙間が生じることを抑制して接合することが可能である。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について説明する。なお、第一実施形態と同一の構成のものについては、同一の符号を付して記載し、詳細な説明を省略する。
図6に、本発明の第二実施形態に係るヒートシンク付パワーモジュール用基板130を備えたパワーモジュール101を示す。
このパワーモジュール101は、ヒートシンク付パワーモジュール用基板130と、このヒートシンク付パワーモジュール用基板130の一方の面(図6において上面)にはんだ層2を介して接合された半導体素子3と、を備えている。
ヒートシンク付パワーモジュール用基板130は、パワーモジュール用基板110と、このパワーモジュール用基板110の他方の面(図6において下面)側にTi層115を介して積層されたヒートシンク131(金属部材)と、を備えている。
パワーモジュール用基板110は、図6に示すように、セラミックス基板11と、このセラミックス基板11の一方の面に配設された回路層112と、セラミックス基板11の他方の面に配設された金属層113と、を備えている。
回路層112は、図9に示すように、セラミックス基板11の一方の面に、導電性を有するアルミニウム板122が接合されることにより形成されている。本実施形態において、回路層112は、純度99.99mass%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)の圧延板を接合することで形成されている。なお、接合されるアルミニウム板122の厚さは0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.6mmに設定されている。
金属層113は、図6に示すように、セラミックス基板11側に形成された第1アルミニウム層113Aと、この第1アルミニウム層113Aに積層された第2アルミニウム層113Bと、を備えている。
ここで、第1アルミニウム層113Aは、図9に示すように、セラミックス基板11の他方の面に、純度99.99mass%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)からなる第1アルミニウム板123Aが接合されることによって形成されている。
また、第2アルミニウム層113Bは、第1アルミニウム板123Aの他方の面に、純度99.99mass%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)からなる第2アルミニウム板123Bが接合されることによって形成されている。
なお、第1アルミニウム板123Aと第2アルミニウム板123Bの合計厚さは、0.1mm以上3.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.6mmに設定されている。
また、第2アルミニウム板123Bの厚さが50μm以上250μm以下の範囲内とされており、本実施形態では、120μmとされている。
ヒートシンク131は、パワーモジュール用基板110側の熱を放散するためのものである。ヒートシンク131は、銅又は銅合金で構成されており、本実施形態では無酸素銅で構成されている。
そして、金属層113(アルミニウム部材)とヒートシンク131(金属部材)とが、Ti層115を介して接合されている。
Ti層115は、アルミニウムからなる金属層113(第2アルミニウム層113B)と、銅からなるヒートシンク131とがチタン箔125を介して積層され、固相拡散接合されることにより形成されるものである。
そして、金属層113(第2アルミニウム層113B)とTi層115との接合界面には、図7に示すように、AlTiにSiが固溶したAl−Ti−Si層116が形成されている。
Al−Ti−Si層116は、第一の実施形態におけるAl−Ti−Si層26、36と同様の構成とされ、Ti層115側に形成された第1Al−Ti−Si層116Aと、金属層113(第2アルミニウム層113B)側に形成された第2Al−Ti−Si層116Bとを備えている。
次に、本実施形態であるヒートシンク付パワーモジュール用基板130の製造方法について、図8、図9を参照して説明する。
(アルミニウム板及びヒートシンク積層工程S101)
まず、図9に示すように、セラミックス基板11の一方の面に、Al−Si系のろう材箔126を介して、回路層112となるアルミニウム板122を積層する。また、セラミックス基板11の他方の面に、ろう材箔126を介して第1アルミニウム板123Aを積層する。
さらに、第1アルミニウム板123Aと第2アルミニウム板123Bとを、Siの含有量が0.10mg/cm以上0.40mg/cm以下の範囲内とされたSi層127を介して積層する。なお、本実施形態では、第1アルミニウム板123Aの表面に、Siを蒸着することによってSi層127が形成されている。
そして、第2アルミニウム板123Bの他方の面側に、チタン箔125を介してヒートシンク131を積層する。
(アルミニウム板及びヒートシンク接合工程S102)
次いで、アルミニウム板122、セラミックス基板11、第1アルミニウム板123A、第2アルミニウム板123B及びヒートシンク131の積層方向に加圧(圧力1〜35kgf/cm)した状態で真空加熱炉内に配置し加熱する。
これにより、アルミニウム板122とセラミックス基板11及びセラミックス基板11と第1アルミニウム板123Aを接合する(絶縁層/第1アルミニウム部材接合工程)。
また、第1アルミニウム板123Aと第2アルミニウム板123Bを接合する(第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程)。
さらに、第2アルミニウム板123Bとヒートシンク131を接合する(第2アルミニウム部材/金属部材接合工程)。
ここで、アルミニウム板122とセラミックス基板11及びセラミックス基板11と第1アルミニウム板123Aは、ろう材箔126によって接合される。
また、第1アルミニウム板123Aと第2アルミニウム板123Bは、Si層127のSiが、第1アルミニウム板123Aと第2アルミニウム板123Bに拡散することで接合される。このとき、第2アルミニウム板123Bのうちヒートシンク131との接合面にまで、Si層127のSiが拡散することになる。
そして、第2アルミニウム板123Bとヒートシンク131は、第2アルミニウム板123Bとチタン箔125とが固相拡散接合されるとともに、チタン箔125とヒートシンク131とが固相拡散接合されることによって接合される。
(半導体素子接合工程S103)
次に、ヒートシンク付パワーモジュール用基板130(回路層112)の一方の面に、はんだ材を介して半導体素子3を積層し、還元炉内においてはんだ接合する。
上記のようにして、本実施形態であるパワーモジュール101が製造される。
以上のような構成とされた本実施形態に係るヒートシンク付パワーモジュール用基板130の製造方法によれば、第1アルミニウム板123Aと、純度99.99mass%以上のアルミニウムで構成されるとともに板厚が50μm以上250μm以下の範囲内とされた第2アルミニウム板123Bとが、Siの含有量が0.10mg/cm以上0.40mg/cm以下の範囲内とされたSi層127を介して接合されているので、第2アルミニウム板123Bのヒートシンク131との接合面にまでSi層127中のSiが拡散することになる。
そして、第2アルミニウム板123Bとヒートシンク131との間にチタン箔125を介在させ、第2アルミニウム板123Bとチタン箔125、及び、チタン箔125とヒートシンク131とをそれぞれ固相拡散接合しているので、第2アルミニウム板123Bとチタン箔125とが固相拡散接合する際に、第2アルミニウム板123Bに拡散されたSiによってチタン箔125中のTi原子が第2アルミニウム板123B側に必要以上に拡散することを抑制でき、AlとTiとの金属間化合物が厚く形成されることを抑制できる。
また、チタン箔125によって、第2アルミニウム板123B中のAl原子とヒートシンク131中のCu原子とが相互拡散することを抑制でき、第2アルミニウム板123Bとヒートシンク131との接合界面に硬くて脆い金属間化合物が厚く形成されることを防止できる。
よって、ヒートサイクルが負荷された際に接合部におけるクラックの発生を抑制でき、接合信頼性が良好なヒートシンク付パワーモジュール用基板130を得ることができる。
また、本実施形態では、セラミックス基板11と第1アルミニウム板123Aの接合(絶縁層/第1アルミニウム部材接合工程)と、第1アルミニウム板123Aと第2アルミニウム板123Bの接合(第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程)と、第2アルミニウム板123Bとヒートシンク131の接合(第2アルミニウム部材/金属部材接合工程)と、を同時に実施しているので、ヒートシンク付パワーモジュール用基板130の製造コストを大幅に低減することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態では、アルミニウム層と、金属部材層として銅からなる銅層とが接合される場合について説明したが、銅層に代えて、ニッケル又はニッケル合金からなるニッケル層、もしくは銀又は銀合金からなる銀層が接合されても良い。
銅層に代えてニッケル層を形成した場合には、はんだ付け性が良好となり、半導体素子やヒートシンクとの接合信頼性を向上できる。さらに、固相拡散接合によってニッケル層を形成する場合には、無電解めっき等でNiめっき膜を形成する際に行われるマスキング処理が不要なので、製造コストを低減できる。この場合、ニッケル層の厚さは1μm以上30μm以下とすることが望ましい。ニッケル層の厚さが1μm未満の場合には半導体素子やヒートシンクとの接合信頼性の向上の効果が無くなるおそれがあり、30μmを超える場合にはニッケル層が熱抵抗体となり効率的に熱を伝達できなくなるおそれがある。また、固相拡散接合によってニッケル層を形成する場合、固相拡散接合は、前述の実施形態と同様の条件で形成することができる。
銅層に代えて銀層を形成した場合には、例えば酸化銀粒子と有機物からなる還元剤とを含む酸化銀ペーストを用いて半導体素子やヒートシンクを接合する際に、酸化銀が還元された銀と銀層とが同種の金属同士の接合となるため、接合信頼性を向上させることができる。さらには、熱伝導率の良好な銀層が形成されるので、熱を面方向に拡げて効率的に伝達することができる。この場合、銀層の厚さは1μm以上20μm以下とすることが望ましい。銀層の厚さが1μm未満の場合には半導体素子やヒートシンクとの接合信頼性を向上の効果が無くなるおそれがあり、20μmを超える場合には接合信頼性向上の効果が観られなくなり、コストの増加を招く。また、固相拡散接合によって銀層を形成する場合、固相拡散接合は、前述の実施形態と同様の条件で形成することができる。
さらに、上記実施の形態では、アルミニウム層となるアルミニウム板を積層し、さらにその上にチタン箔を介して銅層となる銅板を積層し、加圧加熱することで接合体を形成したが、チタン箔及び銅板の代わりにTi/Cuからなるクラッド材を用いることができる。また、第2アルミニウム板、チタン箔及び銅板の代わりに、Al/Ti/Cuの3層からなるクラッド材を用いることもできる。
また、銅層に代えてニッケル層を形成する場合、Ti/Niからなるクラッド材やAl/Ti/Niからなるクラッド材を用いることができる。
さらに、銅層に代えて銀層を形成する場合、Ti/Agからなるクラッド材やAl/Ti/Agからなるクラッド材を用いることができる。
以下に、本発明の効果を確認すべく行った確認実験の結果について説明する。
(本発明例1〜9、比較例1〜4)
表1記載のセラミックス基板の一方の面に、表1記載の第1アルミニウム板及び第2アルミニウム板を積層し、さらにその上にチタン箔を介して表1記載の金属板(金属部材)を積層した。また、セラミックス基板の他方の面には、金属層となる純度99.99mass%以上のアルミニウム板(厚さ0.6mm)を積層した。ここで、第1アルミニウム板とセラミックス基板、及び、金属層となるアルミニウム板とセラミックス基板との間には、Al−7.5mass%Siのろう材箔(厚さ12μm)を介して積層した。
ここで、第1アルミニウム板と第2アルミニウム板との間に、表1に記載のSi層を形成した。
次いで、表2に示す条件で加熱処理を行い、セラミックス基板の一方の面に第1アルミニウム層、第2アルミニウム層及び金属板からなる回路層を形成した。また、セラミックス基板の他方の面に金属層を形成した。
回路層の一方の面にはんだ材を介して半導体素子を接合し、本発明例1〜9、比較例1〜4のパワーモジュールを得た。
このようにして製造されたパワーモジュール用基板の回路層におけるアルミニウム層(第2アルミニウム層)と金属部材層との接合部を断面観察し、接合部におけるAl−Ti−Si層及びラメラ組織の有無を確認した。なお、ラメラ組織が存在する場合には、アルミニウム層と金属部材層との接合部に液相が生じたことになる。さらに、パワーモジュールに対して、ヒートサイクル試験を行い、試験後のアルミニウム層(第2アルミニウム層)と金属部材層との接合部の接合率を測定した。また、アルミニウム層(第2アルミニウム層)と金属部材層との接合部の初期の接合率(ヒートサイクル試験前の接合率)も測定した。評価の具体的手順を以下に示す。
(断面観察)
回路層の断面をクロスセクションポリッシャ(日本電子株式会社製SM−09010)を用いて、イオン加速電圧:5kV、加工時間:14時間、遮蔽板からの突出量:100μmでイオンエッチングした後に、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いてアルミニウム層(アルミニウム部材)と金属部材層(金属部材)との接合部の観察を行った。また、EPMA分析装置を用いて、元素マッピングを行い、ラメラ組織(アルミニウム層内にAlと金属部材の元素(Cu、Ni又はAg)の金属間化合物が発生している箇所)の有無を確認した。観察例を図10(本発明例1)及び図11(比較例1)に示す。
また、EPMA分析装置を用いて、接合部の組成分析を行い、Ti層とAl層との間の接合界面に、AlTiにSiが固溶したAl−Ti−Si層が形成されているかどうかを確認した。
(ヒートサイクル試験)
ヒートサイクル試験は、パワーモジュールに対して、−40℃←→125℃のヒートサイクルを負荷することにより行う。本実施例では、このヒートサイクルを3000回実施した。
このヒートサイクル試験前後における、アルミニウム層(第2アルミニウム層)と金属部材層との界面における接合率を測定した。
(アルミニウム層と金属部材層との接合部の接合率評価)
パワーモジュール用基板の回路層において、アルミニウム層(第2アルミニウム層)と金属部材層及びアルミニウム層(第1アルミニウム層)とセラミックス基板との接合部の接合率について超音波探傷装置を用いて評価し、以下の式から算出した。ここで、初期接合面積とは、接合前における接合すべき面積、すなわちアルミニウム層の面積とした。超音波探傷像において剥離は白色部で示されることから、この白色部の面積を剥離面積とした。
接合率(%)={(初期接合面積)−(剥離面積)}/(初期接合面積)×100
Si層を設けなかった比較例3及び第2アルミニウム板の板厚が厚い比較例2においては、第2アルミニウム板に拡散するSi量が不足し、SiによってTiとAlとの拡散を抑制することができず、金属部材層と第2アルミニウム層を接合することができなかった。なお、比較例2及び比較例3については、金属部材層と第2アルミニウム層を接合できなかったため、断面観察、ヒートサイクル試験及び接合率評価を行っていない。
Si層のSi含有量が多い比較例4及び第2アルミニウム板の板厚が薄い比較例1においては、第2アルミニウム板に拡散するSi量が過剰となり、接合時に第2アルミニウム板が溶融し、ラメラ組織が観察され、第1アルミニウム板とセラミックス基板との接合信頼性が低下することが確認された。
これに対して、本発明例1〜9では、アルミニウム層(第2アルミニウム層)と金属部材層との初期接合率は98%以上と高く、ヒートサイクル試験後の接合率も高いままであり、接合信頼性の高いパワーモジュールであることが確認された。
10 パワーモジュール用基板(接合体)
11 セラミックス基板(絶縁層)
20 回路層
30 金属層
21、31 アルミニウム層(アルミニウム部材)
21A、31A 第1アルミニウム層(第1アルミニウム部材)
21B、31B 第2アルミニウム層(第2アルミニウム部材)
22、32 銅層(金属部材)
25、35 Ti層
45、55 チタン箔(Ti材)
130 ヒートシンク付パワーモジュール用基板(接合体)
113 金属層(アルミニウム部材)
113A 第1アルミニウム層(第1アルミニウム部材)
113B 第2アルミニウム層(第2アルミニウム部材)
131 ヒートシンク(金属部材)

Claims (6)

  1. アルミニウム部材と、このアルミニウム部材に積層された銅、ニッケル、又は銀からなる金属部材と、を備えた接合体の製造方法であって、
    前記アルミニウム部材は、第1アルミニウム部材と、この第1アルミニウム部材に接合されるとともに前記金属部材に接合される第2アルミニウム部材とを有し、
    前記第2アルミニウム部材は、接合前の状態において純度99.99mass%以上のアルミニウムで構成されるとともに、前記第1アルミニウム部材及び前記金属部材との積層方向の厚さが50μm以上250μm以下の範囲内とされており、
    前記第1アルミニウム部材と前記第2アルミニウム部材とを接合する第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程と、前記第2アルミニウム部材と前記金属部材とを接合する第2アルミニウム部材/金属部材接合工程と、を有し、
    前記第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程では、前記第1アルミニウム部材と第2アルミニウム部材とを、Siの含有量が0.10mg/cm以上0.40mg/cm以下の範囲内とされたSi層を介して積層して加熱処理することにより、前記Si層のSiを前記第1アルミニウム部材側及び前記第2アルミニウム部材側に拡散させることによって接合し、
    前記第2アルミニウム部材/金属部材接合工程では、前記第2アルミニウム部材と前記金属部材との間にTi材を介在させ、前記第2アルミニウム部材と前記金属部材とを積層し、積層した前記第2アルミニウム部材と前記金属部材とを加熱し、Siが拡散された前記第2アルミニウム部材と前記Ti材、及び、前記Ti材と前記金属部材とをそれぞれ固相拡散接合することを特徴とする接合体の製造方法。
  2. 前記第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程と、前記第2アルミニウム部材/金属部材接合工程とを同時に行うことを特徴とする請求項1に記載の接合体の製造方法。
  3. 絶縁層と、この絶縁層の一方の面に形成された回路層と、を備えたパワーモジュール用基板の製造方法であって、
    前記回路層は、アルミニウム層と、銅、ニッケル、又は銀からなる金属部材層と、が接合された接合体からなり、前記アルミニウム層は、前記絶縁層と接合される第1アルミニウム層と、この第1アルミニウム層に接合されるとともに前記金属部材層と接合される第2アルミニウム層とを有し、
    前記回路層を、請求項1又は請求項2に記載された接合体の製造方法によって形成することを特徴とするパワーモジュール用基板の製造方法。
  4. 絶縁層と、この絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、を備えたパワーモジュール用基板の製造方法であって、
    前記金属層は、アルミニウム層と、銅、ニッケル、又は銀からなる金属部材層と、が接合された接合体からなり、前記アルミニウム層は、前記絶縁層と接合される第1アルミニウム層と、この第1アルミニウム層に接合されるとともに前記金属部材層と接合される第2アルミニウム層とを有し、
    前記金属層を、請求項1又は請求項2に記載された接合体の製造方法によって形成することを特徴とするパワーモジュール用基板の製造方法。
  5. 前記絶縁層と前記第1アルミニウム部材とを接合する絶縁層/第1アルミニウム部材接合工程を有し、
    この絶縁層/第1アルミニウム部材接合工程と、前記第1アルミニウム部材/第2アルミニウム部材接合工程と、前記第2アルミニウム部材/金属部材接合工程を同時に行うことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のパワーモジュール用基板の製造方法。
  6. 絶縁層と、この絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、この金属層に接合されたヒートシンクと、を備えたヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法であって、
    前記金属層及び前記ヒートシンクのいずれか一方がアルミニウムからなるアルミニウム部材とされ、前記金属層及び前記ヒートシンクのいずれか他方が銅、ニッケル、又は銀からなる金属部材とされており、前記アルミニウム部材は、第1アルミニウム部材と、この第1アルミニウム部材に接合されるとともに前記金属部材に接合される第2アルミニウム部材とを有し、
    前記金属層と前記ヒートシンクとを請求項1又は請求項2に記載された接合体の製造方法によって接合することを特徴とするヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法。
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