JP5720482B2 - 電磁継電器、および電磁継電器の製造方法 - Google Patents

電磁継電器、および電磁継電器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、主に電磁継電器に関するものであり、特に、スタータのモータ回路への通電開始に伴って発生する突入電流を抑制するための補助用の電磁継電器に係わる。
従来より、内燃機関を始動するスタータは、ピニオンをリングギヤの方に押し出す機能、および、モータ回路への通電をオンオフする機能を具備する電磁継電器を備える。
ところで、スタータの起動時には、電磁継電器におけるモータ回路への通電オンにより、バッテリからモータ回路に「突入電流」と呼ばれる大電流が流れることで、バッテリの端子電圧が大きく低下してメータ類やオーディオ等の電気機器が瞬間的に停止する「瞬断」が発生する虞がある。
このため、スタータでは、突入電流を抑制して瞬断の発生を阻止するため、ピニオン押し出し機能およびモータ回路への通電のオンオフ機能を有する電磁継電器とは別に、補助用の電磁継電器を備えるものが公知となっている(例えば、特許文献1、2参照:以下、突入電流を抑制するために装備される補助用の電磁継電器を補助継電器と呼ぶ。)。
補助継電器は、励磁コイルへの通電により開成または閉成するリレー接点を備え、スタータの起動時に所定の抵抗体を経由してモータ回路に通電するとともに、通電開始から所定時間経過後にリレー接点を閉成させることで抵抗体を短絡して抵抗体を経由することなくモータ回路に通電する。これにより、スタータ起動時には、モータ回路への通電量が抵抗体を経由することで低下するので突入電流が抑制され、通電開始から所定時間経過後に抵抗体を短絡することでモータ回路への通電量が大きくなり、内燃機関が始動する。
ところで、補助継電器の動作では、モータ回路への通電開始から補助継電器におけるリレー接点の閉成までの時間(抵抗体を経由する通電の開始から抵抗体の短絡までの時間:以下、遅延時間と呼ぶ。)を設定する制御回路等の遅延手段が必要となる。
そして、特許文献1の補助継電器によれば、遅延手段は、内燃機関を制御する電子制御ユニット(ECU)に設けられ、ECUに設けられた遅延手段により遅延時間が設定されている。また、特許文献2の補助継電器は、遅延手段を構成する各種素子が搭載された基板を内蔵しており、基板に搭載された素子により構成された遅延手段により遅延時間が設定されている。
しかし、特許文献1の補助継電器のように、遅延手段を補助継電器の外部に設ける場合、遅延手段を内蔵する専用の筐体を準備する必要があり、ECUに遅延手段を設ける場合でも、筐体を拡大する必要がある。また、補助継電器の励磁コイルと遅延手段とを電気的に接続するハーネス等が必要になり、コネクタ等の接続部位も増えてしまう。
この点、特許文献2の補助継電器によれば、遅延手段は、補助継電器に内蔵された基板に設けられているので、遅延手段を補助継電器の外部に設ける場合の欠点は除かれるものの、補助継電器の耐熱性が基板の耐熱性で定まってしまう。このため、補助継電器の使用環境が限定される虞がある。
また、補助継電器に遅延手段を内蔵するか否かは、車両側の事情に左右されるものであり、遅延手段を補助継電器の外部に配置する需要も存在する。このため、補助継電器の製造方法に関して、遅延手段を内蔵する補助継電器と遅延手段を内蔵しない補助継電器との造り分けを可能として製造コストの削減を達成することが求められている。
特開2009−224315号公報 特開2010−040418号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、スタータに装備されて突入電流を抑制する補助継電器において、遅延手段を補助継電器に内蔵させる場合に補助継電器の耐熱性を高めること、および、遅延手段を内蔵する補助継電器と遅延手段を内蔵しない補助継電器との造り分けを可能として製造コストを削減することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段によれば、電磁継電器は、励磁コイルへの通電により開成または閉成するリレー接点を備え、スタータの起動時に所定の抵抗体を経由してモータ回路に通電することでモータ回路への突入電流を抑制するとともに、通電開始から所定時間経過後にリレー接点を閉成させることで抵抗体を短絡してモータ回路に通電する。
また、電磁継電器は、モータ回路への通電開始から抵抗体の短絡までの時間を設定する遅延手段として機能するICを電磁継電器の内部に有する第1型と、遅延手段としての機能を電磁継電器の外部に有する第2型との両方に共通する共通部品が利用されて第1型として設けられる。また、共通部品の1つは、励磁コイルおよび遅延手段を含む抵抗体の短絡遅延用回路網の配線部となる金属部品である。
そして、電磁継電器は、金属部品を組み立てる金属部品組立工程と、金属部品に樹脂部分を一体的に設ける樹脂成形工程と、金属部品の内、短絡遅延用回路網の配線部として不要な部分を除去する不要部除去工程とを経て製造され、金属部品組立工程では、ICの端子を金属部品に導通接合して金属部品に一体化し、不要部除去工程では、第2型を製造する場合とは除去すべき不要な部分が異なる。
これにより、補助継電器として第1型の電磁継電器を製造する場合に、遅延手段としてICが内蔵される。このため、補助継電器に遅延手段を内蔵させる場合に、補助継電器の耐熱性を高めることができる。
また、短絡遅延用回路網の配線部に関し、第1型および第2型の両方に共通する共通部品としての金属部品が設けられ、第1型を製造する場合と第2型を製造する場合とに応じて、金属部品から除去すべき不要な部分が変更される。このため、短絡遅延用回路網の配線部に関し、異品組付の虞を大きく低減することができるので、遅延手段を内蔵する補助継電器と遅延手段を内蔵しない補助継電器との造り分けが可能となる。また、遅延手段を内蔵する補助継電器と遅延手段を内蔵しない補助継電器との造り分けが可能となることで部品点数が低減するので、製造コストを削減することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段によれば、電磁継電器は、第1型と第2型とに共通する共通部品が利用されて第2型として設けられ、共通部品の1つは、短絡遅延用回路網の配線部となる金属部品である。そして、不要部除去工程では、第1型を製造する場合とは除去すべき不要な部分が異なる。
これにより、短絡遅延用回路網の配線部に関し、第1型および第2型の両方に共通する共通部品としての金属部品が設けられ、第1型を製造する場合と第2型を製造する場合とに応じて、金属部品から除去すべき不要な部分が変更される。このため、短絡遅延用回路網の配線部に関し、異品組付の虞を大きく低減することができるので、遅延手段を内蔵する補助継電器と遅延手段を内蔵しない補助継電器との造り分けが可能となる。また、遅延手段を内蔵する補助継電器と遅延手段を内蔵しない補助継電器との造り分けが可能となることで部品点数が低減するので、製造コストを削減することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段によれば、電磁継電器は、第2型であって、樹脂成形工程の後に不要部除去工程を行う。
第2型を製造する場合、金属部品とICの端子との接合部が存在しないので、樹脂成形工程よりも不要部除去工程を先に行うと、配線部として有意であるものの何物によっても保持されない孤立した金属片が発生する。
このため、樹脂成形工程よりも不要部除去工程を先に行う場合、孤立した金属片を改めて所定の位置に配置した上で樹脂成形工程を行う必要があり、工数が高くなる虞がある。
そこで、第2型を製造する場合に樹脂成形工程を不要部除去工程に先行させることで、例えば、金属部品の内、孤立しそうな部分を予め樹脂部分により保持させた上で不要部を除去することで、孤立した金属片の発生を阻止することができる。このため、孤立した金属片の発生による工数アップを回避することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段によれば、電磁継電器は、第1型であって、励磁コイルへの通電により磁束が通る可動鉄心および固定鉄心を備え、リレー接点は、可動鉄心の移動に応じて開成または閉成する。また、固定鉄心と一体に設けられた板状部材が、短絡遅延用回路網においてグランドに電流を逃すための配線部の一部を構成する。
そして、金属部品組立工程では、短絡遅延用回路網の配線部の一部として利用されるターミナル材料と板状部材とを抵抗溶接することで金属部品が組み立てられる。
これにより、第1型製造時の金属部品組立工程におけるターミナル材料と板状部材との接合を抵抗溶接とすることで、はんだ付け等による接合に対して、工程管理が容易になるので、さらに製造コストを低減することができる。
〔請求項5の手段〕
請求項5の手段によれば、電磁継電器は、第2型であって、励磁コイルへの通電により磁束が通る可動鉄心および固定鉄心を備え、リレー接点は、可動鉄心の移動に応じて開成または閉成する。また、固定鉄心と一体に設けられた板状部材が、短絡遅延用回路網においてグランドに電流を逃すための配線部の一部を構成する。
そして、金属部品組立工程では、短絡遅延用回路網の配線部の一部として利用されるターミナル材料と板状部材とを抵抗溶接することで金属部品が組み立てられる。
これにより、第2型製造時の金属部品組立工程におけるターミナル材料と板状部材との接合を抵抗溶接とすることで、はんだ付け等による接合に対して、工程管理が容易になるので、さらに製造コストを低減することができる。
〔請求項6の手段〕
請求項6の手段によれば、電磁継電器は第1型であり、金属部品組立工程では、ICの端子とターミナル材料とが抵抗溶接される。
これにより、第1型製造時のICの端子とターミナル材料との接合を抵抗溶接とすることで、はんだ付け等による接合に対して、工程管理が容易になるので、さらに製造コストを低減することができる。
〔請求項7の手段〕
請求項7の手段によれば、電磁継電器は第1型であり、樹脂成形工程では、樹脂材料のポッティングによりICが封止されている。
これにより、リレー接点における開成および閉成の繰り返し等に伴い発生する金属粉等がICに付着しなくなるので、補助継電器の信頼性を高めることができる。また、ICを樹脂材料により確実に固定することができるので、補助継電器の耐振性を高めることができる。
〔請求項8の手段〕
請求項8の手段によれば、電磁継電器は第1型であり、樹脂成形工程では、樹脂材料の射出成形によりICが封止されている。
これにより、リレー接点における開成および閉成の繰り返し等に伴い発生する金属粉等がICに付着しなくなるので、補助継電器の信頼性を高めることができる。また、ICを樹脂材料により確実に固定することができるので、補助継電器の耐振性を高めることができる。
〔請求項9の手段〕
請求項9の手段によれば、電磁継電器は、励磁コイルへの通電により開成または閉成するリレー接点を備え、スタータの起動時に所定の抵抗体を経由してモータ回路に通電することでモータ回路への突入電流を抑制するとともに、通電開始から所定時間経過後にリレー接点を閉成させることで抵抗体を短絡してモータ回路に通電する。
また、電磁継電器の製造方法は、モータ回路への通電開始から抵抗体の短絡までの時間を設定する遅延手段として機能するICを電磁継電器の内部に有する第1型と、遅延手段としての機能を電磁継電器の外部に有する第2型との両方に共通する共通部品を利用することで、第1型と第2型とを造り分けるものであり、共通部品の1つは、励磁コイルおよび遅延手段を含む抵抗体の短絡遅延用回路網の配線部となる金属部品である。
そして、電磁継電器の製造方法は、金属部品を組み立てる金属部品組立工程と、金属部品に樹脂部分を一体的に設ける樹脂成形工程と、金属部品の内、短絡遅延用回路網の配線部として不要な部分を除去する不要部除去工程とを備え、金属部品組立工程では、第1型を製造する場合にICの端子を金属部品に導通接合して金属部品に一体化し、不要部除去工程では、第1型を製造する場合と第2型を製造する場合とに応じて、除去すべき不要な部分を変更する。
これにより、請求項1および請求項2の手段と同様の作用効果を得ることができる。
〔請求項10の手段〕
請求項10の手段によれば、第2型を製造する場合、樹脂成形工程の後に不要部除去工程を行う。
これにより、請求項3の手段と同様の作用効果を得ることができる。
〔請求項11の手段〕
請求項11の手段によれば、電磁継電器は、励磁コイルへの通電により磁束が通る可動鉄心および固定鉄心を備え、リレー接点は、可動鉄心の移動に応じて開成または閉成する。また、固定鉄心と一体に設けられた板状部材が、短絡遅延用回路網においてグランドに電流を逃すための配線部の一部を構成する。
そして、金属部品組立工程では、短絡遅延用回路網の配線部の一部として利用されるターミナル材料と板状部材とを抵抗溶接することで金属部品を組み立て、さらに、第1型を製造する場合、ICの端子とターミナル材料とを抵抗溶接する。
これにより、請求項4〜請求項6の手段と同様の作用効果を得ることができる。
〔請求項12の手段〕
請求項12の手段によれば、樹脂成形工程では、第1型を製造する場合に樹脂材料のポッティングによりICを封止する。
これにより、請求項7の手段と同様の作用効果を得ることができる。
〔請求項13の手段〕
請求項13の手段によれば、樹脂成形工程では、第1型を製造する場合に樹脂材料の射出成形によりICを封止する。
これにより、請求項8の手段と同様の作用効果を得ることができる。
第1スタータの回路構成図である。 第2スタータの回路構成図である。 第1補助継電器の構成を示す断面図である。 第2補助継電器の構成を示す断面図である。 ICの回路構成図である。 (a)はターミナル材料の平面図であり、(b)および(b´)は第1補助継電器の金属部品組立工程の中間時を示す平面図であり、(c)は第1補助継電器の金属部品組立工程の終了時を示す平面図である。 (a)は第1補助継電器の樹脂成形工程の終了時を示す平面図であり、(b)は第1補助継電器の不要部除去工程の終了時を示す平面図である。 (a)はターミナル材料の平面図であり、(b)は第2補助継電器の金属部品組立工程の終了時を示す平面図である。 (a)は第2補助継電器の樹脂成形工程の終了時を示す平面図であり、(b)は第2補助継電器の不要部除去工程の終了時を示す平面図である。
実施形態の電磁継電器は、励磁コイルへの通電により開成または閉成するリレー接点を備え、スタータの起動時に所定の抵抗体を経由してモータ回路に通電することでモータ回路への突入電流を抑制するとともに、通電開始から所定時間経過後にリレー接点を閉成させることで抵抗体を短絡してモータ回路に通電する。
また、実施形態の電磁継電器の製造方法は、モータ回路への通電開始から抵抗体の短絡までの時間を設定する遅延手段として機能するICを電磁継電器の内部に有する第1型と、遅延手段としての機能を電磁継電器の外部に有する第2型との両方に共通する共通部品を利用することで、第1型と第2型とを造り分けるものであり、共通部品の1つは、励磁コイルおよび遅延手段を含む抵抗体の短絡遅延用回路網の配線部となる金属部品である。
そして、電磁継電器の製造方法は、金属部品を組み立てる金属部品組立工程と、金属部品に樹脂部分を一体的に設ける樹脂成形工程と、金属部品の内、短絡遅延用回路網の配線部として不要な部分を除去する不要部除去工程とを備え、金属部品組立工程では、第1型を製造する場合にICの端子を金属部品に導通接合して金属部品に一体化し、不要部除去工程では、第1型を製造する場合と第2型を製造する場合とに応じて、除去すべき不要な部分を変更する。
また、第2型を製造する場合、樹脂成形工程の後に不要部除去工程を行う。
また、電磁継電器は、励磁コイルへの通電により磁束が通る可動鉄心および固定鉄心を備え、リレー接点は、可動鉄心の移動に応じて開成または閉成する。また、固定鉄心と一体に設けられた板状部材が、短絡遅延用回路網においてグランドに電流を逃すための配線部の一部を構成する。
そして、金属部品組立工程では、短絡遅延用回路網の配線部の一部として利用されるターミナル材料と板状部材とを抵抗溶接することで金属部品を組み立て、さらに、第1型を製造する場合、ICの端子とターミナル材料とを抵抗溶接する。
さらに、樹脂成形工程では、第1型を製造する場合に樹脂材料のポッティングによりICを封止する。
〔実施例の構成〕
実施例の補助継電器1の構成を、図1〜図9を用いて説明する。
補助継電器1は、スタータ2のモータ回路3への通電開始に伴って発生する突入電流を抑制するための補助用の電磁継電器であり、ピニオン4をリングギヤ5の方に押し出す機能、および、モータ回路3への通電をオンオフする機能を具備するメインの電磁継電器(以下、主継電器6と呼ぶ)とは別に、スタータ2に装備されるものである(図1、図2参照。)。
また、補助継電器1は、励磁コイル8への通電により開成するリレー接点9を備え、スタータ2の起動時に所定の抵抗体10を経由してモータ回路3に通電することでモータ回路3への突入電流を抑制するとともに、通電開始から所定時間経過後にリレー接点9を閉成させることで抵抗体10を短絡してモータ回路3に通電する。これにより、スタータ2の起動時には、モータ回路3への通電量が抵抗体10を経由することで低下するので突入電流が抑制され、通電開始から所定時間経過後に抵抗体10を短絡することでモータ回路3への通電量が大きくなり、内燃機関が始動する。
そして、補助継電器1には、以下に示す第1型、第2型の2つのタイプが存在する。
第1型の補助継電器1は、抵抗体10を経由する通電の開始から抵抗体10の短絡までの遅延時間を設定する遅延手段11として機能するIC12を補助継電器1の内部に有するタイプであり(図1、図3参照。)、第2型の補助継電器1は、遅延手段11としての機能を補助継電器1の外部に有するタイプである(図2、図4参照。)。
そして、以下の説明では、第1型の補助継電器1を第1補助継電器1Aと呼ぶことがあり、第2型の補助継電器1を第2補助継電器1Bと呼ぶことがある。また、第1補助継電器1Aを備えるスタータ2を第1スタータ2A(図1参照。)と呼ぶことがあり、第2補助継電器1Bを備えるスタータ2を第2スタータ2B(図2参照。)と呼ぶことがある。
以下、スタータ2の全体構成および補助継電器1の構成を、第1補助継電器1Aを備える第1スタータ2Aと、第2補助継電器1Bを備える第2スタータ2Bとに分けて説明する。
(第1スタータ2Aおよび第1補助継電器1Aの構成)
第1スタータ2Aは、例えば、図1に示すように、モータ回路3を構成するとともに内燃機関を始動するためのトルクを発生する直流モータ14、ピニオン4を有して直流モータ14の出力軸15に軸方向に移動自在に装着され、直流モータ14のトルクを内燃機関に伝達するピニオン移動体16、ピニオン移動体16をリングギヤ5の方に押し出すとともにモータ回路3への通電をオンオフする主継電器6、遅延手段11として機能するIC12を内蔵して突入電流を抑制する第1補助継電器1A等を備える。
直流モータ14は、永久磁石または電磁石により構成される界磁(図示せず)、整流子17を具備する電機子18、整流子17の外周に配置されるブラシ19等を有する周知の構造である。そして、モータ回路3は、界磁を電磁石により構成する場合、例えば、界磁コイル、整流子17、ブラシ19、電機子コイル等により形成される。
ピニオン移動体16は、リングギヤ5に噛み合うピニオン4と、直流モータ14から内燃機関へのトルク伝達を許容するとともに内燃機関から直流モータ14へのトルク伝達を遮断する一方向クラッチ20とを有する。なお、一方向クラッチ20は、例えば、出力軸15の外周にヘリカルスプライン嵌合するアウタ、ピニオン4と一体に設けられるインナ、アウタとインナとの間でトルクの伝達を断続するクラッチ(図示せず)を有する周知の構造である。
主継電器6は、スタータリレー22を介してバッテリ23から給電される励磁コイル24、励磁コイル24の内周側で軸方向に移動自在に配置されるプランジャ25等を有する。そして、主継電器6は、励磁コイル24への通電によりプランジャ25を通る磁気回路を形成してプランジャ25を軸方向に駆動することで、シフトレバー26を介してピニオン移動体16をリングギヤ5の方に押し出すとともに、リレー接点27を閉成させてモータ回路3への通電をオンする。
なお、リレー接点27は、直流モータ14側に接続される固定接点28、スタータリレー22側に接続される固定接点29、プランジャ25に連動する可動接点30を有し、励磁コイル24への通電により可動接点30が軸方向に移動して固定接点28、29に当接することで閉成するものである。
また、スタータリレー22は、始動スイッチ31のオンにより閉成するものであり、始動スイッチ31は、例えば、ユーザによる手動操作、アイドルストップ後のユーザによる車両発進操作(例えば、ブレーキ解除操作やドライブレンジへのシフトレンジ切替操作)等によりオンする。
第1補助継電器1Aは、スタータリレー22を介してバッテリ23から給電される励磁コイル8、励磁コイル8への通電により磁束が通る可動鉄心34および固定鉄心35、可動鉄心34の移動に応じて開成または閉成するリレー接点9を備え、励磁コイル8への通電によりリレー接点9が開成する常閉型の継電器である(図3参照。)。
また、第1補助継電器1Aは、リレー接点9と並列に組み込まれた抵抗体10を備え、励磁コイル8への通電開始によりリレー接点9を開成させることで、抵抗体10を経由するモータ回路3への通電を開始する。さらに、第1補助継電器1Aは、遅延時間を設定するIC12を内蔵しており、抵抗体10を経由する通電の開始から遅延時間の経過後にリレー接点9を閉成させて抵抗体10を短絡し、抵抗体10を経由しないモータ回路3への通電を開始する。
また、第1補助継電器1Aの外郭体は、励磁コイル8、可動鉄心34および固定鉄心35等を収容して可動鉄心34および固定鉄心35等とともに磁束を通す有底筒状のケース36、ケース36の軸方向一端側の開口を封鎖してリレー接点9および抵抗体10等を収容する接点室37を形成する接点カバー38、ケース36の軸方向他端をなす底部36aに接合されるブラケット39等により構成される。
さらに、第1補助継電器1Aの内部において、励磁コイル8、可動鉄心34および固定鉄心35等を収容する領域と接点室37とは、固定鉄心35と一体に設けられて磁束を通すグランドプレート41等により隔てられている。
なお、ケース36と接点カバー38との間には、例えば、Oリング42を配置して第1補助継電器1Aの内部への水等の浸入を防止している。また、ケース36と接点カバー38とは、接点カバー38の外周面にケース36の開口端をかしめ加工することで一体化されている。
励磁コイル8は、樹脂製のボビン43に巻線されている。また、励磁コイル8の一方のコイル端は、接点カバー38から軸方向一端側に突出する外部接続端子44(図1参照:電気回路図においてのみ図示する。)を介してスタータリレー22に接続され、他方のコイル端はIC12に接続されている。そして、励磁コイル8にはスタータリレー22を介してバッテリ23から給電され、励磁コイル8を流れた電流は、IC12からグランドプレート41およびケース36を介してグランドに逃される。
なお、以下の説明では、励磁コイル8のコイル端に関して、電位的にバッテリ23の正極に近い側を「上流側」と呼ぶことがあり、電位的にグランドに近い側を「下流側」と呼ぶことがある。また、励磁コイル8の上流側のコイル端を「上流側コイル端」と呼ぶことがあり、下流側のコイル端を「下流側コイル端」と呼ぶことがある。
可動鉄心34は、ボビン43の内周側に軸方向に移動自在に収容されており、磁束が通ることにより、固定鉄心35が存在する軸方向一端側に磁気吸引されて移動する。また、可動鉄心34は、軸心を含むように切断した断面の形状がH型を呈しており、軸方向の両側に凹部を有している。
また、可動鉄心34の軸方向一端側の凹部には、リレー接点9の可動接点45と可動鉄心34とを連動させるシャフト46の他端部が嵌まっている。そして、可動鉄心34は、シャフト46の他端部を介してリターンスプリング47により軸方向他端側に付勢されている。また、励磁コイル8の軸方向他端側には円環板状のプレート48が配置されており、プレート48により、可動鉄心34とケース36との間で径方向に磁束が受け渡される。
なお、可動鉄心34の軸方向他端はプレート48から軸方向他端側に突出しており、可動鉄心34は、プレート48から軸方向他端側に突出した状態を維持しながら軸方向に移動する。また、ケース36の底部36aと可動鉄心34およびプレート48との間には、樹脂材料等により設けられたスペーサ49が配置されている。
固定鉄心35は、ボビン43の内周側において可動鉄心34の軸方向一端側に配置されており、可動鉄心34と軸方向に対向するように固定される。
リレー接点9は、主継電器6側に接続される固定接点51、バッテリ23側に接続される固定接点52、シャフト46を介して可動鉄心34に連動する可動接点45を有し、励磁コイル8が非通電状態にあるとき、可動接点45は、接点圧スプリング53により軸方向他端側に付勢されて固定接点51、52に当接している。
そして、励磁コイル8への通電により可動鉄心34およびシャフト46が軸方向一端側に移動してシャフト46の一端が可動接点45に当接し、さらに、可動接点45は、シャフト46により軸方向一端側に押されて接点圧スプリング53を圧縮しながら軸方向一端側に移動する。これにより、可動接点45が固定接点51、52から離脱してリレー接点9が開成する。
なお、固定接点51、52は、それぞれ、ワッシャ54を介して接点カバー38に固定されるボルト状の外部接続端子55、56に電気的に接続している。また、外部接続端子55、56のボルト軸部は、接点カバー38の軸方向一端側の外部に突き出している。
抵抗体10は、接点室37に収容され、一端、他端がそれぞれ外部接続端子55、56に電気的に接続されている。これにより、抵抗体10は、リレー接点9と並列に組み込まれる。
IC12は、例えば、図5〜図7に示すように、遅延手段11としての機能するタイマ回路58等が内蔵されたICパッケージ59、励磁コイル8の下流側コイル端に接続されるコイル端子60、グランドプレート41等を介してグランドに接続されるグランド端子61、IC12の電源回路62に電力を供給したり、タイマ回路58にトリガ信号を入力したりするための電源端子63等から構成されている。
ここで、ICパッケージ59には、タイマ回路58および電源回路62とともに、励磁コイル8への通電をオンオフするn型のMOSFET64が内蔵されている。そして、ICパッケージ59において、コイル端子60、グランド端子61、電源端子63、タイマ回路58、電源回路62およびMOSFET64は、次のように回路構成されている(図5参照。)。
すなわち、電源端子63から伸びる配線は、分岐してタイマ回路58と電源回路62に接続し、コイル端子60から伸びる配線はMOSFET64のドレインに接続している。また、グランド端子61に接続する配線は、電源回路62およびMOSFET64のソースのそれぞれから伸びる配線が合流したものである。さらに、MOSFET64のゲートはタイマ回路58に接続されている。
グランドプレート41は、励磁コイル8の軸方向一端側に配置され、固定鉄心35と一体に設けられて固定鉄心35とケース36との間で磁束を受け渡す。また、グランドプレート41の外周縁は、ケース36の内周に設けられた段差部に当接しており、さらに、グランドプレート41はIC12のグランド端子61と導通している(図6、図7参照)。これにより、グランドプレート41は、ケース36とともに励磁コイル8の電流をグランドに逃す配線部をなす。また、グランドプレート41は、IC12とともに樹脂モールドされている。
(第1スタータ2Aおよび第1補助継電器1Aの作動)
まず、始動スイッチ31のオンによりスタータリレー22が閉成すると、第1補助継電器1Aでは、IC12が起動してタイマ回路58にトリガ信号が入力される。これにより、タイマ回路58からMOSFET64への駆動信号の出力が始まりMOSFET64がオンする。このため、バッテリ23からスタータリレー22を介して励磁コイル8に電流が流れてリレー接点9が開成する。
また、主継電器6では、スタータリレー22を介する励磁コイル24への通電が開始されてプランジャ25の移動が始まる。これにより、ピニオン移動体16がリングギヤ5の方に押し出されてピニオン4の端面がリングギヤ5の端面に当接するとともに、リレー接点27が閉成する。このため、モータ回路3には抵抗体10を経由してバッテリ23から電力が供給される。このとき、抵抗体10において電圧降下が生じるので、モータ回路3には低い電圧が印加され、抑制された小さい電流が流れる。この結果、突入電流が抑制されて直流モータ14は低速度で回転を開始し、直流モータ14の回転開始によりピニオン4とリングギヤ5とが噛み合う。
その後、タイマ回路58からMOSFET64への駆動信号の出力が停止されMOSFET64がオフすると、励磁コイル8に電流が流れなくなってリレー接点9が閉成するので、抵抗体10を短絡してモータ回路3へ通電する通電経路が形成される。これにより、モータ回路3には高い電圧が印加され、大きい電流が流れるようになるので、直流モータ14の回転速度が上昇して内燃機関が始動される。
(第2スタータ2Bおよび第2補助継電器1Bの構成)
第2スタータ2Bは、例えば、図2に示すように、第1スタータ2Aと同様の直流モータ14、ピニオン移動体16、および主継電器6等を備え、第1補助継電器1Aに替えて、遅延手段11としての機能を外部の電子制御ユニット(以下、ECU66と呼ぶ。)に有して突入電流を抑制する第2補助継電器1Bを備える。すなわち、第2補助継電器1Bは、第1補助継電器1Aが備えるIC12を内蔵しておらず、ボビン43およびグランドプレート41を含む一体物にはIC12が含まれていない。
ここで、ECU66は、従来から存在する部分にIC12と類似する構成(タイマ回路58やMOSFET64等)を遅延手段11として付加することで設けられている。また、従来から存在する部分とは、例えば、内燃機関の動作を制御するエンジン制御用に設けられたものである。
また、励磁コイル8の上流側コイル端は、外部接続端子44を介して遅延手段11の電力出力側に接続され、下流側コイル端はグランドプレート41に接続されている。そして、励磁コイル8にはスタータリレー22およびECU66の遅延手段11を介してバッテリ23から給電され、励磁コイル8を流れた電流は、グランドプレート41およびケース36を介してグランドに逃される。
(第2スタータ2Bおよび第2補助継電器1Bの作動)
まず、始動スイッチ31のオンによりスタータリレー22が閉成すると、ECU66の遅延手段11では、タイマ回路58にトリガ信号が入力され、タイマ回路58からMOSFET64への駆動信号の出力が始まりMOSFET64がオンする。このため、バッテリ23からスタータリレー22および遅延手段11を介して励磁コイル8に電流が流れてリレー接点9が開成し、突入電流が抑制される。
以下、第1スタータ2Aの作動と同様に、モータ回路3に抑制された小さい電流が流れた後、モータ回路3に大きい電流が流れて内燃機関が始動される。
〔実施例の製造方法〕
実施例の補助継電器1の製造方法を、図6〜図9を用いて説明する。
補助継電器1の製造方法は、第1、第2補助継電器1A、1Bの両方に共通する共通部品を利用することで、第1、第2補助継電器1A、1Bを造り分けるものである。そして、共通部品の1つは、励磁コイル8および遅延手段11を含む抵抗体10の短絡遅延用回路網67の配線部となる金属部品68である。ここで、短絡遅延用回路網67とは、抵抗体10を経由する励磁コイル8への通電開始から抵抗体10を短絡するまでの時間を設定するための電気回路網であり、回路素子として少なくとも励磁コイル8と遅延手段11とを含むものである。
そして、第1補助継電器1Aの短絡遅延用回路網67は、例えば、スタータリレー22から外部接続端子44を経て励磁コイル8やIC12を通り、さらにグランドプレート41やケース36等を経てグランドに至る電気回路部分である(図1参照。)。また、第2補助継電器1Bの短絡遅延用回路網67は、例えば、スタータリレー22からECU66の遅延手段11を通り、外部接続端子44を経て励磁コイル8を通り、さらにグランドプレート41やケース36等を経てグランドに至る電気回路部分である(図2参照。)。
また、金属部品68は、ターミナル材料69とグランドプレート41(固定鉄心35を含む。)とからなる。さらに、ターミナル材料69は、グランドプレート41に導通接合される基部70と、基部70から伸びる第1突出片71、第2突出片72および第3突出片73の3つの突出片とを有し、励磁コイル8との電気的接続や遅延手段11との電気的接続に利用され、短絡遅延用回路網67の配線部の一部となる(図1、図2参照。)。
ここで、第1突出片71は、励磁コイル8の上流側コイル端に接続される上流側接続片74を有している。
そして、第1補助継電器1Aの製造工程において、第1突出片71の先端部71aはIC12の電源端子63に接合され、第1突出片71の根元部71bは除去される。これにより、電源端子63に接合された先端部71aおよび上流側接続片74を含む一個の金属片75が基部70から機械的に切り離される。このため、金属片75は、第1補助継電器1Aにおいて外部接続端子44と励磁コイル8の上流側コイル端およびIC12の電源端子63とを分岐しながら接続する配線部の一部となる(図1、図5参照。)。
また、第2補助継電器1Bの製造工程では、第1突出片71の先端部71aは何物にも接合されることなく樹脂モールドされ、第1突出片71の根元部71bは先端部71aの樹脂モールド後に除去される。これにより、何物にも接合されていない先端部71aおよび上流側接続片74を含む一個の金属片76が基部70から機械的に切り離され、金属片76は、第2補助継電器1Bにおいて外部接続端子44と励磁コイル8の上流側コイル端とを接続する配線部の一部となる(図2参照。)。
第2突出片72は、励磁コイル8の下流側コイル端に接続される下流側接続片77を有している。
そして、第1補助継電器1Aの製造工程において、第2突出片72の先端部72aはIC12のコイル端子60に接合され、第2突出片72の根元部72bは除去される。これにより、コイル端子60に接合された先端部72aおよび下流側接続片77を含む一個の金属片78が基部70から機械的に切り離される。このため、金属片78は、第1補助継電器1Aにおいて励磁コイル8の下流側コイル端とIC12のコイル端子60とを接続する配線部となる(図1、図5参照。)。
また、第2補助継電器1Bの製造工程では、第2突出片72の先端部72aは何物にも接合されることなく樹脂モールドされ、第2突出片72の根元部72bは先端部72aの樹脂モールド後も除去されない。これにより、第2突出片72は、第2補助継電器1Bにおいて励磁コイル8の下流側コイル端とグランドとを接続する配線部の一部となる(図2参照。)。
第3突出片73は、第1補助継電器1Aの製造工程において、その先端部73aがIC12のグランド端子61に接合されて樹脂モールドされる。これにより、第3突出片73は、第1補助継電器1AにおいてIC12のグランド端子61とグランドとを接続する配線部の一部となる(図1、図5参照。)。
また、第2補助継電器1Bの製造工程では、第3突出片73の先端部73aは何物にも接合されることなく樹脂モールドされる。これにより、第3突出片73は、第2補助継電器1Bにおいて励磁コイル8の下流側コイル端とグランドとを接続する配線部の一部となる(図2参照。)。
以下、補助継電器1の製造方法を、工程ごとに区分して説明する。
補助継電器1の製造方法は、金属部品68を組み立てる金属部品組立工程と、金属部品68に樹脂部分を一体的に設ける樹脂成形工程と、金属部品68の内、短絡遅延用回路網67の配線部として不要な部分を除去する不要部除去工程とを備える。
金属部品組立工程では、まず、ターミナル材料69の基部70をグランドプレート41に導通接合する。また、第1補助継電器1Aを製造する場合には、IC12の各端子を金属部品68に導通接合して金属部品68に一体化する。すなわち、ターミナル材料69の第1〜第3突出片71〜73のそれぞれの先端部71a〜73aを、それぞれ、IC12の電源端子63、コイル端子60およびグランド端子61に導通接合する。そして、ターミナル材料69とグランドプレート41との導通接合、および、IC12の各端子とターミナル材料69の各突出片71〜73との導通接合は、抵抗溶接により行われる。
なお、第1補助継電器1Aを製造する場合、ターミナル材料69の基部70とグランドプレート41との導通接合、または、IC12の各端子とターミナル材料69の各突出片71〜73との導通接合の何れを先行させてもよい。
つまり、ターミナル材料69の基部70とグランドプレート41との導通接合を先行させてターミナル材料69とグランドプレート41との一体物を設けた後、IC12の各端子とターミナル材料69の各突出片71〜73との導通接合を行ってもよく(図6(b)参照。)、IC12の各端子とターミナル材料69の各突出片71〜73との導通接合を先行させてターミナル材料69とIC12との一体物を設けた後、ターミナル材料69の基部70とグランドプレート41との導通接合を行ってもよい(図6(b´)参照。)。
樹脂成形工程では、第1補助継電器1Aを製造する場合、樹脂材料のポッティングによりIC12を封止するとともに金属部品68およびボビン43を樹脂モールドしてボビン43、IC12および金属部品68の一体物を設ける。また、第2補助継電器1Bを製造する場合、樹脂材料のポッティングにより金属部品68およびボビン43を樹脂モールドしてボビン43および金属部品68の一体物を設ける。
不要部除去工程では、第1補助継電器1Aを製造する場合と第2補助継電器1Bを製造する場合とに応じて、除去すべき不要な部分を変更する。
まず、第1補助継電器1Aを製造する場合、第1、第2突出片71、72のそれぞれの根元部71b、72bを除去する。また、第2補助継電器1Bを製造する場合、第1突出片71の根元部71bを除去する。
なお、第2補助継電器1Bを製造する場合、樹脂成形工程の後に不要部除去工程を行う。
〔実施例の効果〕
実施例の補助継電器1の製造方法は、金属部品68を組み立てる金属部品組立工程と、金属部品68を樹脂モールドする樹脂成形工程と、金属部品68の内、短絡遅延用回路網67の配線部として不要な部分を除去する不要部除去工程とを備え、金属部品組立工程では、第1補助継電器1Aを製造する場合にIC12の各端子を金属部品68に導通接合して金属部品68に一体化し、不要部除去工程では、第1、第2補助継電器1A、1Bを製造するそれぞれの場合に応じて、除去すべき不要な部分を変更する。
これにより、補助継電器1として第1補助継電器1Aを製造する場合に、遅延手段11としてIC12が内蔵される。このため、補助継電器1に遅延手段11を内蔵させる場合に、補助継電器1の耐熱性を高めることができる。
また、短絡遅延用回路網67の配線部に関し、第1、第2補助継電器1A、1Bの両方に共通する共通部品としての金属部品68が設けられ、第1、第2補助継電器1A、1Bを製造するそれぞれの場合に応じて、金属部品68から除去すべき不要な部分が変更される。このため、短絡遅延用回路網67の配線部に関し、異品組付の虞を大きく低減することができるので、遅延手段11を内蔵する第1補助継電器1Aと遅延手段11を内蔵しない第2補助継電器1Bとの造り分けが可能となる。また、第1、第2補助継電器1A、1Bの造り分けが可能となることで部品点数が低減するので、製造コストを削減することができる。
また、第2補助継電器1Bを製造する場合、樹脂成形工程の後に不要部除去工程を行う。
第2補助継電器1Bを製造する場合、金属部品68とIC12の端子との接合部が存在しないので、樹脂成形工程よりも不要部除去工程を先に行うと、金属片76は、配線部として有意であるものの何物によっても保持されず孤立してしまう。
このため、孤立した金属片76を改めて所定の位置に配置した上で樹脂成形工程を行う必要があり、工数が高くなる虞がある。
そこで、第2補助継電器1Bを製造する場合に樹脂成形工程を不要部除去工程に先行させることで、金属片76の孤立を阻止することができる。このため、金属片76の孤立による工数アップを回避することができる。
また、金属部品組立工程では、第1補助継電器1Aを製造する場合、ターミナル材料69とグランドプレート41とを抵抗溶接し、IC12の各端子とターミナル材料69の各突出片71〜73とを抵抗溶接する。
これにより、金属部品組立工程における接合を抵抗溶接とすることで、はんだ付け等による接合に対して、工程管理が容易になるので、さらに製造コストを低減することができる。
また、樹脂成形工程では、第1補助継電器1Aを製造する場合に樹脂材料のポッティングによりIC12を封止する。
これにより、リレー接点9における開成および閉成の繰り返し等に伴い発生する金属粉等がIC12に付着しなくなるので、第1補助継電器1Aの信頼性を高めることができる。また、IC12を樹脂材料により確実に固定することができるので、第1補助継電器1Aの耐振性を高めることができる。
〔変形例〕
補助継電器1およびその製造方法の態様は、実施例に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例の補助継電器1は、励磁コイル8への通電によりリレー接点9が開成する常閉型の継電器であったが、補助継電器1を、励磁コイル8への通電によりリレー接点9が閉成する常開型としてもよい。
また、実施例の第1補助継電器1Aによれば、IC12は励磁コイル8の下流側に組み込まれていたが、IC12を励磁コイル8の上流側に組み込んでもよい。
また、実施例の第2補助継電器1Bによれば、遅延手段11はECU66に付加されて励磁コイル8の上流側に組み込まれていたが、遅延手段11をECU66とは別体に設けたり、遅延手段11を励磁コイル8の下流側に組み込んだりしてもよい。
さらに、実施例の樹脂成形工程では、樹脂材料のポッティングにより、金属部品68を樹脂モールドしたり、IC12を封止したりしていたが、樹脂材料の射出成形により金属部品68を樹脂モールドしたり、IC12を封止したりしてもよい。この場合、金属部品68やIC12をインサート品としてボビン43を成形してもよい。
1 補助継電器(電磁継電器)
1A 第1補助継電器(第1型)
1B 第2補助継電器(第2型)
2 スタータ
3 モータ回路
8 励磁コイル
9 リレー接点
10 抵抗体
11 遅延手段
12 IC
34 可動鉄心
35 固定鉄心
41 グランドプレート(板状部材)
60 コイル端子(ICの端子)
61 グランド端子(ICの端子)
63 電源端子(ICの端子)
67 短絡遅延用回路網
68 金属部品
69 ターミナル材料

Claims (13)

  1. 励磁コイルへの通電により開成または閉成するリレー接点を備え、
    スタータの起動時に所定の抵抗体を経由してモータ回路に通電することで前記モータ回路への突入電流を抑制するとともに、通電開始から所定時間経過後に前記リレー接点を閉成させることで前記抵抗体を短絡して前記モータ回路に通電する電磁継電器において、
    前記モータ回路への通電開始から前記抵抗体の短絡までの時間を設定する遅延手段として機能するICを前記電磁継電器の内部に有する第1型と、前記遅延手段としての機能を前記電磁継電器の外部に有する第2型との両方に共通する共通部品が利用されて前記第1型として設けられ、
    この共通部品の1つは、前記励磁コイルおよび前記遅延手段を含む前記抵抗体の短絡遅延用回路網の配線部となる金属部品であり、
    前記金属部品を組み立てる金属部品組立工程と、
    前記金属部品に樹脂部分を一体的に設ける樹脂成形工程と、
    前記金属部品の内、前記短絡遅延用回路網の配線部として不要な部分を除去する不要部除去工程とを経て製造され、
    前記金属部品組立工程では、前記ICの端子を前記金属部品に導通接合して前記金属部品に一体化し、
    前記不要部除去工程では、前記第2型を製造する場合とは除去すべき不要な部分が異なることを特徴とする前記第1型の電磁継電器。
  2. 励磁コイルへの通電により開成または閉成するリレー接点を備え、
    スタータの起動時に所定の抵抗体を経由してモータ回路に通電することで前記モータ回路への突入電流を抑制するとともに、通電開始から所定時間経過後に前記リレー接点を閉成させることで前記抵抗体を短絡して前記モータ回路に通電する電磁継電器において、
    前記モータ回路への通電開始から前記抵抗体の短絡までの時間を設定する遅延手段として機能するICを前記電磁継電器の内部に有する第1型と、前記遅延手段としての機能を前記電磁継電器の外部に有する第2型との両方に共通する共通部品が利用されて前記第2型として設けられ、
    この共通部品の1つは、前記励磁コイルおよび前記遅延手段を含む前記抵抗体の短絡遅延用回路網の配線部となる金属部品であり、
    前記金属部品を組み立てる金属部品組立工程と、
    前記金属部品に樹脂部分を一体的に設ける樹脂成形工程と、
    前記金属部品の内、前記短絡遅延用回路網の配線部として不要な部分を除去する不要部除去工程とを経て製造され、
    前記不要部除去工程では、前記第1型を製造する場合とは除去すべき不要な部分が異なることを特徴とする前記第2型の電磁継電器。
  3. 請求項2に記載の電磁継電器において、
    前記樹脂成形工程の後に前記不要部除去工程が行われることを特徴とする前記第2型の電磁継電器。
  4. 請求項1に記載の電磁継電器において、
    前記励磁コイルへの通電により磁束が通る可動鉄心および固定鉄心を備え、
    前記リレー接点は、前記可動鉄心の移動に応じて開成または閉成し、
    前記固定鉄心と一体に設けられた板状部材が、前記短絡遅延用回路網においてグランドに電流を逃すための配線部の一部を構成し、
    前記金属部品組立工程では、前記短絡遅延用回路網の配線部の一部として利用されるターミナル材料と前記板状部材とを抵抗溶接することで前記金属部品が組み立てられることを特徴とする前記第1型の電磁継電器。
  5. 請求項2または請求項3に記載の電磁継電器において、
    前記励磁コイルへの通電により磁束が通る可動鉄心および固定鉄心を備え、
    前記リレー接点は、前記可動鉄心の移動に応じて開成または閉成し、
    前記固定鉄心と一体に設けられた板状部材が、前記短絡遅延用回路網においてグランドに電流を逃すための配線部の一部を構成し、
    前記金属部品組立工程では、前記短絡遅延用回路網の配線部の一部として利用されるターミナル材料と前記板状部材とを抵抗溶接することで前記金属部品が組み立てられることを特徴とする前記第2型の電磁継電器。
  6. 請求項4に記載の電磁継電器において、
    前記金属部品組立工程では、前記ICの端子と前記ターミナル材料とが抵抗溶接されることを特徴とする前記第1型の電磁継電器。
  7. 請求項1、請求項4または請求項6の内のいずれか1つに記載の電磁継電器において、
    前記樹脂成形工程では、樹脂材料のポッティングにより前記ICが封止されていることを特徴とする前記第1型の電磁継電器。
  8. 請求項1、請求項4または請求項6の内のいずれか1つに記載の電磁継電器において、
    前記樹脂成形工程では、樹脂材料の射出成形により前記ICが封止されていることを特徴とする前記第1型の電磁継電器。
  9. 励磁コイルへの通電により開成または閉成するリレー接点を備え、
    スタータの起動時に所定の抵抗体を経由してモータ回路に通電することで前記モータ回路への突入電流を抑制するとともに、通電開始から所定時間経過後に前記リレー接点を閉成させることで前記抵抗体を短絡して前記モータ回路に通電する電磁継電器の製造方法において、
    前記モータ回路への通電開始から前記抵抗体の短絡までの時間を設定する遅延手段として機能するICを前記電磁継電器の内部に有する第1型と、前記遅延手段としての機能を前記電磁継電器の外部に有する第2型との両方に共通する共通部品を利用することで、前記第1型と前記第2型とを造り分け、
    この共通部品の1つは、前記励磁コイルおよび前記遅延手段を含む前記抵抗体の短絡遅延用回路網の配線部となる金属部品であり、
    前記金属部品を組み立てる金属部品組立工程と、
    前記金属部品に樹脂部分を一体的に設ける樹脂成形工程と、
    前記金属部品の内、前記短絡遅延用回路網の配線部として不要な部分を除去する不要部除去工程とを備え、
    前記金属部品組立工程では、前記第1型を製造する場合に前記ICの端子を前記金属部品に導通接合して前記金属部品に一体化し、
    前記不要部除去工程では、前記第1型を製造する場合と前記第2型を製造する場合とに応じて、除去すべき不要な部分を変更することを特徴とする電磁継電器の製造方法。
  10. 請求項9に記載の電磁継電器の製造方法において、
    前記第2型を製造する場合、前記樹脂成形工程の後に前記不要部除去工程を行うことを特徴とする電磁継電器の製造方法。
  11. 請求項9または請求項10に記載の電磁継電器の製造方法において、
    前記電磁継電器は、前記励磁コイルへの通電により磁束が通る可動鉄心および固定鉄心を備え、
    前記リレー接点は、前記可動鉄心の移動に応じて開成または閉成し、
    前記固定鉄心と一体に設けられた板状部材が、前記短絡遅延用回路網においてグランドに電流を逃すための配線部の一部を構成し、
    前記金属部品組立工程では、
    前記短絡遅延用回路網の配線部の一部として利用されるターミナル材料と前記板状部材とを抵抗溶接することで前記金属部品を組み立て、
    さらに、前記第1型を製造する場合、前記ICの端子と前記ターミナル材料とを抵抗溶接することを特徴とする電磁継電器の製造方法。
  12. 請求項9ないし請求項11の内のいずれか1つに記載の電磁継電器の製造方法において、
    前記樹脂成形工程では、前記第1型を製造する場合に樹脂材料のポッティングにより前記ICを封止することを特徴とする電磁継電器の製造方法。
  13. 請求項9ないし請求項11の内のいずれか1つに記載の電磁継電器の製造方法において、
    前記樹脂成形工程では、前記第1型を製造する場合に樹脂材料の射出成形により前記ICを封止することを特徴とする電磁継電器の製造方法。
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