JP5569349B2 - 電磁継電器 - Google Patents

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Description

本発明は、スタータのモータ回路に設けられ、エンジン始動時にモータの起動電流を抑制する抵抗体を内蔵し、モータの起動後に抵抗体をバイパスして全電圧によりモータに通電するための電磁継電器に関する。
従来、エンジンを始動するスタータは、ピニオンをリングギヤ側へ押し出す働きと、モータ回路(バッテリからモータに電流を流すための回路)に設けられるメイン接点を開閉する働きを行う電磁スイッチを搭載している。
ところで、モータの起動時、すなわち、電磁スイッチがメイン接点を閉じた時に、バッテリから突入電流と呼ばれる大電流がモータに流れる。このため、バッテリの端子電圧が大きく低下して、メータ類やオーディオ等の電気機器が瞬間的に作動停止する、いわゆる「瞬断」と言われる現象が起きることがある。
これに対し、本出願人は、モータの起動時に流れる突入電流を抑制する技術を開示した特許文献1を提出している。
この特許文献1に係る発明では、スタータに搭載された電磁スイッチとは別に、モータ回路を開閉できるモータ通電用リレー(電磁継電器)を備えている。このモータ通電用リレーは、モータ回路に接続される抵抗体を内蔵すると共に、この抵抗体の上流端と下流端との間にリレー接点を並設している。なお、モータ通電用リレーは、駆動信号がオフ(リレーコイルが非通電)の時にリレー接点を開き、駆動信号がオン(リレーコイルが通電された状態)の時にリレー接点を閉じる、いわゆる常開接点構造である。
これにより、モータの起動時には、モータ通電用リレーに対する駆動信号がオフの状態、つまり、リレー接点が開いている時に、スタータに搭載された電磁スイッチがメイン接点を閉じることで、抵抗体により抑制された起動電流がモータに通電されて、モータが低速で回転する。その後(ピニオンがリングギヤに噛み合った後)、駆動信号がオンに切り替わり、リレー接点が閉じることで抵抗体の両端が短絡されるため、バッテリの全電圧によりモータに通電されて、モータが高速で回転する。
特開2009−224315号公報
ところが、特許文献1に開示されたモータ通電用リレーは、駆動信号がオフの時にリレー接点が開いている常開接点構造であるため、例えば、駆動信号線の断線、コネクタの嵌合不良等による車両システムの故障や不具合があった場合、モータ通電用リレーのリレー接点は開いた状態に保持される。つまり、ECU(電子制御装置)から駆動信号が出力されても、モータ通電用リレーのリレーコイルが通電されることはないので、リレー接点が閉じることはない。
この場合、バッテリからモータに通電される電流は、常に抵抗体を経由して流れるため、例えば、外気温が低い冷寒時には、エンジンのフリクションの増加によるモータ負荷の増加に加え、モータ回路の抵抗値が低減して、より多くの電流が抵抗体を流れる。
さらに、モータが起動してピニオンがリングギヤに噛み合っても、リレー接点が閉じることはないので、モータに全電圧が印加されることはなく、エンジンが掛かりにくくなる(エンジンの始動性が著しく低下する)ため、抵抗体を経由してモータに連続通電が行われた場合、抵抗体が溶断する恐れがある。抵抗体が溶断すると、モータへの電力供給経路が絶たれるため、エンジン始動が不可能な状態に至るという問題がある。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、例えば、駆動信号線の断線等により駆動信号を供給できなくなった場合でも、モータへの電力供給経路を確実に確保できる電磁継電器を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、バッテリからスタータのモータに電流を流すためのモータ回路に接続され、モータを起動する際に、バッテリからモータに流れる起動電流を抑制する抵抗体を内蔵すると共に、通電によって電磁石を形成するリレーコイルと、このリレーコイルの通電/非通電に応じて開閉するリレー接点とを有し、このリレー接点の閉成時に抵抗体の両端間を短絡する短絡回路を形成し、リレー接点の開成時に短絡回路を開放する電磁継電器であって、軸方向の一端側に底面を有すると共に、この底面の径方向中央部に軸方向の外側へ突き出る凸底部が設けられた有底ケースと、この有底ケースの内部に収容される前記リレーコイルと、軸方向の一端側が凸底部の内周に入り込んだ状態でリレーコイルの内周を軸方向に可動する可動鉄心とを備え、可動鉄心の動きに連動してリレー接点の開閉が行われ、且つ、リレー接点は、リレーコイルが非通電の時に閉成して短絡回路を形成し、リレーコイルの通電時に開成して短絡回路を開放する常閉接点型であることを特徴とする。
本発明の電磁継電器は、常閉接点型のリレー接点を有しているので、リレーコイルの通電時にリレー接点が開成(オフ)する。このリレー接点が開いた状態、つまり、リレーコイルが通電されている状態で、電磁継電器に駆動信号を送信する駆動信号線の断線、あるいは、コネクタの嵌合不良等による車両システムの故障や不具合等が生じると、駆動信号が途絶えることにより、リレーコイルへの通電が停止されてリレー接点が閉成(オン)する。このため、リレーコイルの通電時(リレー接点が開いている時)、つまり、抵抗体を経由してモータに通電されている時に電磁継電器への駆動信号が途絶えると、リレー接点が閉成して抵抗体の両端間を短絡する短絡回路が形成されるため、抵抗体に電流が流れ続けることはなく、抵抗体が溶断することを防止できる。また、リレー接点が閉成して短絡回路が形成されることで、バッテリの全電圧が印加されてモータに電流を流すことができるので、確実にエンジンを始動できる。
さらに、本発明の電磁継電器は、有底ケースの底面に軸方向の外側へ突き出る凸底部を設けて、可動鉄心の一端側が凸底部の内周に入り込んだ状態で、その可動鉄心がリレーコイルの内周を軸方向に可動する構成である。この構成によれば、凸底部を除く有底ケースの底面(軸方向に突き出ていない部分)にリレーコイルを近接して配置できるので、有底ケースの底面を磁気回路の一部として利用できる。この場合、例えば、リレーコイルの一端側(有底ケースの底面側)に磁気回路の一部を形成する磁性プレート等の別部品を配置する必要はないので、部品点数を少なくできる。
また、本発明の電磁継電器において、可動鉄心の軸方向の他端側には、リレーコイルの通電時に磁化されて可動鉄心を吸引する固定鉄心が配置され、リレーコイルが非通電の時に、可動鉄心と固定鉄心との間に設定される軸方向の距離より、可動鉄心の一端側が凸底部の内周に入り込んでいる軸方向の距離の方が大きいことを特徴とする。
上記の構成では、リレーコイルへの通電により固定鉄心が磁化されて、その固定鉄心に可動鉄心が吸着された時に、可動鉄心の一端側が凸底部の内部に残っている。言い換えると、可動鉄心の一端側が凸底部から完全に抜け出ていないので、有底ケースの底面と可動鉄心との間に生じるエアギャップが増大することはない。つまり、可動鉄心が移動を開始してから固定鉄心に吸着されるまでの間、上記のエアギャップが変化することはなく、可動鉄心が固定鉄心側へ移動するに連れて磁気抵抗が増大することはないので、所望の吸引力を保持できる。
(請求項2および3の発明)
本発明の電磁継電器においては、凸底部の内周に入り込む可動鉄心の外周面と凸底部の内周面との間に樹脂製の薄肉円筒部が配置され、この薄肉円筒部は、リレーコイルの巻枠を形成する樹脂製のボビンと一体に設けられ、且つ、薄肉円筒部の内径がボビンの内径と同一寸法に形成されて、ボビンの内周面と薄肉円筒部の内周面とが軸方向に連続する段差の無い円筒面を形成しており、可動鉄心は、円筒面の内周を軸方向に可動することを特徴とする。
上記の構成では、凸底部の内周に入り込む可動鉄心の外周面と凸底部の内周面との間に樹脂製の薄肉円筒部を配置しているので、可動鉄心が軸方向に移動する際に、可動鉄心の外周面と凸底部の内周面とが摺動することはなく、可動鉄心の外周面および凸底部の内周面の摩耗を防止できる。
また、凸底部の内周に薄肉円筒部が無い状態では、凸底部の内周面とボビンの内周面との間に段差が生じるため、可動鉄心の中心軸が傾く恐れがあり、作動不良の要因となる。これに対し、本請求項3では、凸底部の内周に入り込む可動鉄心の外周面と凸底部の内周面との間に薄肉円筒部を配置し、且つ、その薄肉円筒部の内周面とボビンの内周面とが軸方向に連続する段差の無い円筒面を形成し、その円筒面の内周を可動鉄心が軸方向に可動するので、可動鉄心の中心軸が大きく傾くことはない。これにより、段差の無い円筒面の内周を可動鉄心がスムーズに移動できるので、可動鉄心の作動不良を防止できる。
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかの電磁継電器において、有底ケースは、凸底部が別体に設けられ、有底ケースの底面に対し着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
上記の構成によれば、有底ケースの底面から凸底部を容易に取り外すことが出来るので、凸底部を取り外して有底ケースの底面を開口することにより、その開口部から可動鉄心および関連部品を有底ケースの外部へ取り出すことが可能である。なお、関連部品とは、可動鉄心の動きに関連して作動する部品であり、例えば、可動鉄心の動きに連動するシャフト、可動鉄心をセット側(静止方向)へ付勢するためのリターンスプリング等である。但し、上記の関連部品は、凸底部を取り外した状態で有底ケースの底面に開口する開口部から取り出すことができる大きさ及び形状であることは言うまでもない。
(請求項5の発明)
請求項1〜4に記載した何れかの電磁継電器において、凸底部の底面と可動鉄心との間に非磁性体のスペーサ部材を配置したことを特徴とする。
上記の構成によれば、リレーコイルが非通電の時であっても、可動鉄心の一端側端面が凸底部の底面に直接当接することはなく、凸底部の底面と可動鉄心との間に非磁性体のスペーサ部材を配置したことにより、凸底部の底面と可動鉄心との間の磁気抵抗が大きくなる。これにより、リレーコイルへの通電時に固定鉄心と可動鉄心との間で有効に吸引力を発生させることができるので、可動鉄心の作動不良を防止できる。
(請求項6および7の発明)
本発明の電磁継電器において、有底ケースの底面外側には、凸底部の周囲に車載用ブラケットが配置されて有底ケースの底面に固定され、ブラケットの板厚である軸方向寸法は、有底ケースの底面から突き出る凸底部の軸方向長さと同一寸法、または、それ以上であることを特徴とする。
上記の構成によれば、有底ケースの底面から突き出る凸底部の軸方向長さ、つまり、凸底部の高さをブラケットによって吸収できる。この場合、ブラケットの板厚方向において有底ケースの底面に固定される端面と反対側の端面から有底ケースの凸底部が突き出ることはないので、電磁継電器の搭載性を向上できる。
また、電磁継電器の有底ケースは、通常、絞り加工によって製造されるため、肉厚が薄く形成される。一方、ブラケットは、電磁継電器を車両側に搭載するために使用されるため、エンジンの振動や走行中に生じる振動に耐えられるだけの強度が要求され、且つ、有底ケースと機械的に固定する際に、例えば、溶接により強固に固定する必要がある。このため、本発明のブラケットは、所望の強度が必要とされ、且つ、有底ケースとも溶接等により強固に固定できる材料として、金属製の厚板を使用することが考えられる。この場合、有底ケースの底面に金属板であるブラケットを固定することにより、ブラケットを磁気回路の一部として使用できるので、構造上薄肉で形成される有底ケースの底面の磁気抵抗の増加を緩和できる。
(請求項8の発明)
請求項1〜7に記載した何れかの電磁継電器において、リレーコイルに対して有底ケースの底面と軸方向の反対側に配置され、固定鉄心と一体または別体に設けられて径方向に磁気通路を形成する隔壁部材と、有底ケースの他端側に開口する開口部を塞いで有底ケースに固定される絶縁性のカバーと、このカバーに固定され、モータ回路の高電位側に接続される第1の外部端子と、カバーに固定され、モータ回路の低電位側に接続される第2の外部端子と、カバーの内部に配置され、第1の外部端子と一体または別体に設けられて電気的かつ機械的に接続される第1の固定接点と、カバーの内部に配置され、第2の外部端子と一体または別体に設けられて電気的かつ機械的に接続される第2の固定接点と、第1、第2の固定接点より軸方向の反隔壁部材側に配置され、可動鉄心の動きに連動して第1、第2の固定接点の間を電気的に断続する可動接点と、リレーコイルに通電されて可動鉄心が固定鉄心に吸着される時に、可動鉄心の動きを可動接点に伝達するシャフトとを備え、抵抗体は、カバーの内部に配置され、一端側が第1の外部端子と直接または間接的に接続され、他端側が第2の外部端子と直接または間接的に接続され、リレーコイルの通電時に可動接点が第1、第2の固定接点から開離してリレー接点が開成し、リレーコイルが非通電の時に可動接点が第1、第2の固定接点に当接してリレー接点が閉成することを特徴とする。
本請求項8に記載した電磁継電器は、リレーコイルが非通電の時に、可動接点が第1、第2の固定接点に当接してリレー接点がオン状態(閉成)となる。一方、リレーコイルが通電されて電磁石が形成され、磁化された固定鉄心に可動鉄心が吸引されると、その可動鉄心の動きがシャフトを介して可動接点に伝達されることで、可動接点が第1、第2の固定接点から開離してリレー接点がオフ状態(開成)となる。
また、抵抗体がカバーの内部に配置されて外部に露出していないため、外部から水分等が抵抗体に付着することを防止でき、耐久性が向上する。また、抵抗体を内蔵する(カバーの内部に配置する)ことにより、仮に、抵抗体が長時間の通電によって赤熱した場合でも、外部から可燃性の物体が抵抗体に接触することはないので、安全性を確保できる。さらに、カバーの内部に抵抗体を配置することにより、カバーの内壁面に抵抗体が接触することを回避できるので、抵抗体の発熱によってカバーが熱的損傷を受けることを防止できる。
(請求項9の発明)
本発明は、バッテリからスタータのモータに電流を流すためのモータ回路に接続され、モータを起動する際に、バッテリからモータに流れる起動電流を抑制する抵抗体を内蔵すると共に、通電によって電磁石を形成するリレーコイルと、このリレーコイルの通電/非通電に応じて開閉するリレー接点とを有し、このリレー接点の閉成時に抵抗体の両端間を短絡する短絡回路を形成し、リレー接点の開成時に短絡回路を開放する電磁継電器であって、軸方向の一端側に底面を有し、軸方向の他端側が開口する有底ケースと、この有底ケースの内部に収容されるリレーコイルと、このリレーコイルの内周を軸方向に可動する可動鉄心と、有底ケースの底面側であるリレーコイルの軸方向一端側に配置され、有底ケースと可動鉄心との間に磁気通路を形成する環状の磁性プレートと、リレーコイルに対して軸方向の反磁性プレート側に配置され、径方向に磁気通路を形成する隔壁部材と、この隔壁部材と一体または別体に設けられ、隔壁部材と連続して磁気通路を形成し、且つ、可動鉄心と軸方向に対向して配置される固定鉄心とを有する。
さらに、有底ケースの他端側に開口する開口部を塞いで有底ケースに固定される絶縁性のカバーと、このカバーに固定され、モータ回路の高電位側に接続される第1の外部端子と、カバーに固定され、モータ回路の低電位側に接続される第2の外部端子と、カバーの内部に配置され、第1の外部端子と一体または別体に設けられて電気的かつ機械的に接続される第1の固定接点と、カバーの内部に配置され、第2の外部端子と一体または別体に設けられて電気的かつ機械的に接続される第2の固定接点と、第1、第2の固定接点より軸方向の反隔壁部材側に配置され、可動鉄心の動きに連動して第1、第2の固定接点の間を電気的に断続する可動接点と、リレーコイルに通電されて可動鉄心が固定鉄心に吸着される時に、可動鉄心の動きを可動接点に伝達するシャフトとを備え、抵抗体は、カバーの内部に配置され、一端側が第1の外部端子と直接または間接的に接続され、他端側が第2の外部端子と直接または間接的に接続され、リレー接点は、リレーコイルの通電時に可動接点が第1、第2の固定接点から開離し、リレーコイルが非通電の時に可動接点が第1、第2の固定接点に当接する常閉接点型であることを特徴とする。
本発明の電磁継電器は、常閉接点型のリレー接点を有しているので、リレーコイルの通電時にリレー接点が開成(オフ)する。このリレー接点が開いた状態、つまり、リレーコイルが通電されている状態で、電磁継電器に駆動信号を送信する駆動信号線の断線、あるいは、コネクタの嵌合不良等による車両システムの故障や不具合等が生じると、駆動信号が途絶えることにより、リレーコイルへの通電が停止されてリレー接点が閉成(オン)する。このため、リレーコイルの通電時(リレー接点が開いている時)、つまり、抵抗体を経由してモータに通電されている時に電磁継電器への駆動信号が途絶えると、リレー接点が閉成して抵抗体の両端間を短絡する短絡回路が形成されるため、抵抗体に電流が流れ続けることはなく、抵抗体が溶断することを防止できる。また、リレー接点が閉成して短絡回路が形成されることで、バッテリの全電圧が印加されてモータに電流を流すことができるので、確実にエンジンを始動できる。
また、本請求項9に係る電磁継電器は、抵抗体がカバーの内部に配置されて外部に露出していないため、外部から水分等が抵抗体に付着することを防止でき、耐久性が向上する。また、抵抗体を内蔵する(カバーの内部に配置する)ことにより、仮に、抵抗体が長時間の通電によって赤熱した場合でも、外部から可燃性の物体が抵抗体に接触することはないので、安全性を確保できる。
さらに、カバーの内部に抵抗体を配置することにより、カバーの内壁面に抵抗体が接触することを回避できるので、抵抗体の発熱によってカバーが熱的損傷を受けることを防止できる。
加えて、本請求項9に係る電磁継電器においては、隔壁部材と固定鉄心とで構成される磁気通路構成部品に、径方向の中央部を軸方向に貫通する貫通孔が形成されて、この貫通孔の内周に樹脂製の筒状ガイド部が挿入され、シャフトは、可動鉄心とは別体の絶縁体により設けられ、可動鉄心の動きに連動して筒状ガイド部の内周を軸方向に可動することを特徴とする。
上記の構成では、磁気通路構成部品に形成された貫通孔の内周に直接シャフトを通すのではなく、貫通孔の内周に樹脂製の筒状ガイド部を挿入して、この筒状ガイド部の内周にシャフトを挿通している。つまり、シャフトは、可動鉄心の移動に伴って軸方向に移動する際に、筒状ガイド部の内周を摺動するので、金属部材に形成された貫通孔の内周をシャフトが摺動する場合と比較して、シャフトの摩耗を大幅に低減できる。
なお、筒状ガイド部は、単一の筒状部品として形成することも出来るが、例えば、リレーコイルの巻枠である樹脂製のボビンと一体成形することも可能である。また、筒状ガイド部をボビンと一体に成形する際に、隔壁部材をインサートして一体化しても良い。
(請求項10の発明)
請求項9に記載した電磁継電器において、有底ケースの底面と可動鉄心との間に非磁性体のスペーサ部材を配置したことを特徴とする。
上記の構成によれば、リレーコイルが非通電の時であっても、可動鉄心の一端側端面が有底ケースの底面に直接当接することはなく、有底ケースの底面と可動鉄心との間に非磁性体のスペーサ部材を配置したことにより、有底ケースの底面と可動鉄心との間の磁気抵抗が大きくなる。これにより、リレーコイルへの通電時に固定鉄心と可動鉄心との間で有効に吸引力を発生させることができるので、可動鉄心の作動不良を防止できる。
(請求項11の発明)
請求項5または10に記載した電磁継電器において、スペーサ部材は、弾性を有していることを特徴とする。
この場合、電磁継電器に対する駆動信号がオンからオフに切り替わった時、つまり、リレーコイルへの通電停止により、可動鉄心が反固定鉄心方向へ押し戻されてスペーサ部材に衝突した時に、その衝突時の衝撃をスペーサ部材の弾力によって吸収できるので、衝突音を低減できる。
(請求項12の発明)
請求項8または9に記載した電磁継電器において、第1、第2の固定接点および可動接点の接触面に微小な凹凸形状を設けたことを特徴とする。
一般に、常閉接点型の接点構造では、外部振動により固定接点と可動接点の接触面同士が平行な平面上で擦れ合うため、固定接点と可動接点との接触抵抗が変化して導通不良を招く恐れがあると共に、チャタリングの発生も懸念される。
これに対し、請求項8または9に記載した電磁継電器は、第1、第2の固定接点および可動接点の接触面に微小な凹凸形状を設けているので、第1、第2の固定接点と可動接点との接触抵抗が変化することを抑制できると共に、チャタリングの発生を抑制できる効果も期待できる。
(請求項13の発明)
請求項8に記載した電磁継電器において、隔壁部材と固定鉄心とで構成される磁気通構成部品には、径方向の中央部を軸方向に貫通する貫通孔が形成されて、この貫通孔の内周に樹脂製の筒状ガイド部が挿入され、シャフトは、可動鉄心とは別体の絶縁体により設けられ、可動鉄心の動きに連動して筒状ガイド部の内周を軸方向に可動することを特徴とする。
上記の構成では、磁気通路構成部品に形成された貫通孔の内周に直接シャフトを通すのではなく、貫通孔の内周に樹脂製の筒状ガイド部を挿入して、この筒状ガイド部の内周にシャフトを挿通している。つまり、シャフトは、可動鉄心の移動に伴って軸方向に移動する際に、筒状ガイド部の内周を摺動するので、金属部材に形成された貫通孔の内周をシャフトが摺動する場合と比較して、シャフトの摩耗を大幅に低減できる。
なお、筒状ガイド部は、単一の筒状部品として形成することも出来るが、例えば、リレーコイルの巻枠である樹脂製のボビンと一体成形することも可能である。また、筒状ガイド部をボビンと一体に成形する際に、隔壁部材をインサートして一体化しても良い。
(請求項14の発明)
請求項9または13に記載した電磁継電器において、可動鉄心を反固定鉄心方向へ押し戻すためのリターンスプリングを有し、シャフトは、可動鉄心側の軸方向端部に径方向の外側へ突き出るフランジ部が設けられ、このフランジ部がリターンスプリングの荷重を受けて可動鉄心に押圧されていることを特徴とする。
上記の構成では、リターンスプリングに蓄えられる荷重は、シャフトのフランジ部を可動鉄心に押さえ付ける方向に働くため、シャフトの端部を可動鉄心にかしめ等により固定する必要はない。つまり、シャフトと可動鉄心とを機械的に固定する工程が不要であるため、工程数の低減によるコストダウンが可能である。
(請求項15の発明)
請求項8または9に記載した電磁継電器において、第1、第2の外部端子は、外周にねじ山が形成された雄ねじ部を有するボルト形状であり、雄ねじ部がカバーの外側に突き出た状態でカバーに固定されていることを特徴とする。
第1、第2の外部端子は、従来のスタータ用電磁スイッチに汎用的に使用されているボルト形状とすることで、第1、第2の外部端子に対し、車両側の配線端子形状を変更することなく接続可能となる。
(請求項16の発明)
請求項1〜15に記載した何れかの電磁継電器において、可動鉄心は、軸方向の両端面に径方向の中央部が窪む凹部が形成され、径方向の中心を通って軸方向に切断した断面形状がH型形状に設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、可動鉄心の軸方向の両端面に凹部を形成することにより、円柱形状の可動鉄心と比較して、可動鉄心の質量を軽減できるので、可動鉄心の作動応答性が向上する。また、軸方向の両端面に形成される凹部の形状を対称形状とすることで、軸方向の組み付け方向性がなくなる、つまり、誤組み付けが無くなるため、工数低減にも寄与できる。
実施例1に示すモータ通電用リレーの断面図である。 スタータの電気回路図(モータ通電用リレーに対する駆動信号がオフの状態)である。 スタータの電気回路図(モータ通電用リレーに対する駆動信号がオンの状態)である。 スタータの作動説明に係るタイムチャートである。 実施例2に示すモータ通電用リレーの断面図である。 実施例3に示すモータ通電用リレーの断面図である。 (a)実施例4に示すモータ通電用リレーの断面図、(b)A部の拡大断面図である。 (a)実施例4に示すモータ通電用リレーの断面図、(b)A部の拡大断面図である。 実施例5に示すモータ通電用リレーの断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
(実施例1)
この実施例1は、スタータ1のモータ回路に本発明の電磁継電器を設けた一例であり、以下、電磁継電器をモータ通電用リレー2と呼ぶ。
スタータ1は、図2に示す様に、電機子3aに回転力を発生するモータ3と、このモータ3に駆動されて回転する出力軸4と、この出力軸4の外周上を軸方向に移動可能に設けられたピニオン移動体(後述する)と、このピニオン移動体を反モータ方向(図示右方向)へ押し出す働きを有すると共に、モータ回路に設けられるメイン接点(後述する)を開閉する電磁スイッチ5と、モータ3を起動する際に、バッテリ6からモータ3に流れる起動電流を抑制するための抵抗体7を内蔵した上記のモータ通電用リレー2等より構成される。なお、モータ3と出力軸4との間に、モータ3の回転を減速してトルクを増幅するための減速装置(例えば、遊星歯車減速機)を設けることも出来る。
モータ3は、永久磁石または電磁石によって構成される界磁(図示せず)と、整流子3bを有する電機子3aと、整流子3bの外周に配置されるブラシ8等を備える周知の整流子電動機である。
ピニオン移動体は、クラッチ9とピニオン10とで構成される。
クラッチ9は、出力軸4の外周にヘリカルスプライン嵌合するアウタと、ピニオン10と一体に設けられるインナと、アウタとインナとの間で回転力の伝達を断続するローラ等より構成され、このローラを介してアウタ側(出力軸4)からインナ側(ピニオン10)へ一方向のみ回転力を伝達する一方向クラッチとして構成されている。
ピニオン10は、エンジンの始動時に、出力軸4の外周上を反モータ方向へ移動してエンジンのリングギヤ11に噛み合い、モータ3の回転力をリングギヤ11に伝達して、リングギヤ11を回転させる。
電磁スイッチ5は、スタータリレー12を介してバッテリ6に接続される励磁コイル13と、この励磁コイル13の内周を軸心方向に可動するプランジャ14等を有し、励磁コイル13への通電により形成される電磁石の吸引力によってプランジャ14を軸方向に駆動し、このプランジャ14の移動に連動してメイン接点の開閉を行うと共に、シフトレバー15を介してピニオン移動体を反モータ方向へ押し出す働きを有する。
メイン接点は、図示しない2本の端子ボルトを介してモータ回路に接続される一組の固定接点16、17と、プランジャ14の動きに連動して軸方向に可動する可動接点18とで構成され、この可動接点18が一組の固定接点16、17に当接して両固定接点16、17間が電気的に導通することで閉成(オン)し、可動接点18が一組の固定接点16、17から開離することで開成(オフ)する。なお、2本の端子ボルトは、モータ回路の高電位側(バッテリ側)に接続されるB端子ボルト、モータ回路の低電位側(モータ側)に接続されるM端子ボルトと呼ぶ。
次に、モータ通電用リレー2の構造について、図1を基に詳細に説明する。
モータ通電用リレー2は、通電によって電磁石を形成するリレーコイル19と、このリレーコイル19の通電/非通電に応じて開閉するリレー接点(後述する)とを有し、このリレー接点の閉成時に抵抗体7の両端間を短絡する短絡回路を形成し、リレー接点の開成時に短絡回路を開放する働きを担っている。なお、図1に示すモータ通電用リレー2は、リレーコイル19が非通電の状態を示している。
このモータ通電用リレー2は、磁気回路の一部を兼ねるリレーケース20と、このリレーケース20の内部に収容される上記リレーコイル19と、このリレーコイル19の内周を軸方向に可動する可動鉄心21と、リレーコイル19の図示右側に隣接して配置される隔壁部材22と、可動鉄心21と軸方向に対向して配置される固定鉄心23と、リレーケース20の開口部を塞いでリレーケース20に固定される樹脂製のカバー24と、このカバー24に固定される2本の外部端子25、26と、この2本の外部端子25、26を介してモータ回路に接続される第1、第2の固定接点27、28と、この第1、第2の固定接点27、28の間を電気的に断続する可動接点29と、2本の外部端子25、26の間に接続される上述の抵抗体7等より構成される。
リレーケース20は、軸方向の一端側に底面20aを有し、軸方向の他端側が開口する有底円筒状に形成されている。リレーケース20の底面20aには、径方向の中央部に軸方向の外側(図示左側)へ突き出る凸底部20bが設けられている。この凸底部20bは、径方向の断面形状が円筒形であり、後述する可動鉄心21の外径より少し大きい内径を有している。
このリレーケース20は、例えば、絞り加工によって製造され、リレーコイル19を内部に収容する軸方向の一端側の内径より他端側の内径の方が若干大きく形成されて、内周面に段差が設けられている。つまり、軸方向の一端側の肉厚より他端側の肉厚の方が若干薄く形成され、その肉厚の差分だけ段差が形成されている。
リレーケース20の底面外側には、モータ通電用リレー2を車両側(例えば、スタータ1のハウジング)に取り付けるためのブラケット30が固定される。このブラケット30は、例えば、鉄等の金属板によって形成され、凸底部20bの周囲に嵌合してリレーケース20の底面20aに溶接等によって強固に固定されている。
なお、ブラケット30の板厚(図示左右方向の寸法)は、リレーケース20の底面20aから突き出る凸底部20bの軸方向長さ(以下、凸底部20bの高さと呼ぶ)と同一寸法、または、それ以上の寸法に設定されている。
リレーコイル19は、樹脂製のボビン31に巻回されて、一方の端部がターミナル端子32(図2参照)に接続され、他方の端部がリレーケース20を介してアースに接続されている。なお、リレーケース20に設けられる凸底部20bの内周には、ボビン31と一体に形成された薄肉円筒部31aが配置され、この薄肉円筒部31aの内径とボビン31の内径とが同一寸法に形成されている。すなわち、ボビン31の内周面と薄肉円筒部31aの内周面とが軸方向に連続する段差の無い円筒面を形成している。
ターミナル端子32は、先端側がカバー24の外部に引き出され、スタータ1の動作を制御するECU33(電子制御装置)に電気配線を介して接続されている。
可動鉄心21は、上記のボビン31の内周面と薄肉円筒部31aの内周面とで形成される段差の無い円筒面の内側に配置され、軸方向の一端側がリレーケース20に設けられる凸底部20bの内周に入り込んだ状態で前記円筒面の内周を軸方向に可動する。なお、リレーコイル19が非通電の時に、可動鉄心21の一端側が凸底部20bの内周に入り込んでいる軸方向の距離は、可動鉄心21と固定鉄心23との間の距離より大きく設定されている。つまり、リレーコイル19が通電されて可動鉄心21が固定鉄心23に吸着された状態でも、可動鉄心21が凸底部20bから完全に抜け出ることはなく、可動鉄心21の一端側の端部が凸底部20bの内部に残っている。
この可動鉄心21は、軸方向の両端面に径方向の中央部が窪む凹部が形成され、径方向の中心を通って軸方向に切断した断面形状が図1に示すH型形状に設けられている。
また、リレーケース20の凸底部20bの底面と可動鉄心21との間には、例えば、樹脂あるいはゴム等の非磁性体により形成されたスペーサ部材34が配置されている。このスペーサ部材34は、凸底部20bの底面と対向する一端側が平坦形状であり、可動鉄心21と対向する他端側が、可動鉄心21の一端側端面に形成された凹部に嵌合する凸形状に設けられている。
隔壁部材22は、リレーケース20より板厚が厚く形成され、径方向に磁気通路(磁気回路の一部)を形成している。この隔壁部材22は、板厚方向のコイル側外径端部(図示左側の外径端部)が、リレーケース20の内周に設けられた段差に当接して、コイル側の位置が規制されている。
固定鉄心23は、隔壁部材22と一体に設けられ、且つ、隔壁部材22の内径側よりボビン31の内周側へ入り込んで可動鉄心21と軸方向に対向して配置されている。なお、隔壁部材22と固定鉄心23は、必ずしも一体に設ける必要はなく、両者を別体に設けて、連続した磁気通路が形成されるように機械的に固定しても良い。
以下、隔壁部材22と固定鉄心23とを合わせて磁気通路構成部品と呼ぶ。この磁気通路構成部品は、後述するシャフト35を通すために、径方向の中央部を軸方向に貫通する貫通孔が形成されている。
カバー24は、筒状の脚部24aを有する有底形状に設けられ、脚部24aの先端側がリレーケース20の開口部の内周に挿入され、隔壁部材22の反コイル側(図示右側)の外径部端面に当接した状態で組み付けられ、脚部24aの周方向の一部あるいは全周にリレーケース20の薄肉に形成された開口端部をかしめて固定されている。カバー24とリレーケース20との間は、例えば、Oリング等のシール部材36によって液密にシールされ、外部から水等の浸入を防止している。
2本の外部端子25、26は、図2に示す様に、バッテリ6の正極ターミナルにケーブルを介して接続される第1の外部端子25と、例えば、金属板等の連結部材またはケーブル等を介して電磁スイッチ5のB端子ボルトに接続される第2の外部端子26である。
上記の第1、第2の外部端子25、26は、図1に示す様に、それぞれ、外周にねじ山が形成された雄ねじ部25a、26aを有するボルト形状に設けられ、反雄ねじ部側の端部にボルト頭部25b、26bを有している。この第1、第2の外部端子25、26は、カバー24の内側にボルト頭部25b、26bを配置して、カバー24の有底部に形成された貫通孔を通ってカバー24の内側から外側へ雄ねじ部25a、26aが取り出され、その雄ねじ部25a、26aのねじ山に係合するワッシャ37、38によってカバー24に固定されている。なお、カバー24に形成された貫通孔と第1、第2の外部端子25、26との間は、例えば、Oリング等のシール部材39、40によって液密にシールされ、外部から水等の浸入を防止している。
リレー接点は、第1、第2の固定接点27、28と可動接点29とで構成され、この可動接点29が第1、第2の固定接点27、28に当接して、両固定接点27、28間が電気的に導通することによって閉成(オン)し、可動接点29が第1、第2の固定接点27、28から開離することにより開成(オフ)する。
第1の固定接点27は、カバー24の内部に配置されて、第1の外部端子25と電気的に接続され、且つ、機械的に固定されている。
第2の固定接点28は、第1の固定接点27と同様、カバー24の内部に配置されて、第2の外部端子26と電気的に接続され、且つ、機械的に固定されている。
可動接点29は、カバー24の内部で第1、第2の固定接点27、28より軸方向の反隔壁部材側(図示右側)に配置され、リレーコイル19が非通電の時に、図1に示す様に、接点圧スプリング41の荷重を受けて第1、第2の固定接点27、28に押圧されている。また、リレーコイル19が通電されると、固定鉄心23に吸着される可動鉄心21の動きがシャフト35を介して伝達されることにより、可動接点29が接点圧スプリング41を押し縮めながら軸方向の反隔壁部材側へ移動して第1、第2の固定接点27、28から開離する(図3参照)。つまり、リレー接点は、図1に示す様に、リレーコイル19が非通電の状態で閉成する常閉接点型である。
シャフト35は、可動鉄心21とは別体の樹脂部材により形成されている。このシャフト35は、磁気通路構成部品に形成された貫通孔の内周に挿入される筒状ガイド部42の内周を挿通して軸方向に配置されている。
シャフト35は、一端側の端部に径方向の外側へ突き出るフランジ部35aが設けられ、このフランジ部35aが可動鉄心21の他端側端面に形成された凹部に嵌合している。また、シャフト35の他端側の端面は、リレーコイル19が非通電の状態で可動接点29に接触することはなく、図1に示す様に、若干の隙間が確保されている。但し、接点圧スプリング41によって可動接点29と第1、第2の固定接点27、28との間に付与される接点圧に影響が生じなければ、つまり、接点圧が低下しなければ、他端側の端面が可動接点29の表面に軽く接触していても良い。
筒状ガイド部42は、隔壁部材22の反コイル側の表面に密着して配置される樹脂プレート43と一体に設けられ、この樹脂プレート43の内径端から直角に折れ曲がって円筒状に形成されている。
また、磁気通路構成部品に形成された貫通孔の内周とシャフト35の外周との隙間には、固定鉄心23に対し可動鉄心21をセット側(反固定鉄心方向)へ引き離すためのリターンスプリング44が配設されている。このリターンスプリング44は、一端がシャフト35のフランジ部35aに支持され、他端が筒状ガイド部42の軸方向端面に支持されている。これにより、シャフト35は、フランジ部35aがリターンスプリング44の荷重を受けて可動鉄心21に押圧されている。
抵抗体7は、樹脂プレート43より軸方向の反隔壁部材側(図1の右側)に形成されるカバー24の内部空間に配置されて、一方の端部が第1の外部端子25のボルト頭部25bと電気的、且つ、機械的に接合され、他方の端部が第2の外部端子26のボルト頭部26bと電気的、且つ、機械的に接合されている。
この抵抗体7は、シャフト35の外周面と接触することはなく、且つ、抵抗体7が赤熱した時に、樹脂製であるカバー24および樹脂プレート43が熱的ダメージを受けることがない様に、カバー24の内周面および樹脂プレート43の表面との間に適宜な空間が確保された状態で配置されている。
次に、スタータ1の作動を図4のタイムチャートに基づいて説明する。
ECU33は、エンジンを始動するための始動信号を入力すると、タイムチャートの横軸上に示される時刻t1において、スタータリレー12およびモータ通電用リレー2に駆動信号を出力する〔図4(a)、(d)参照〕。なお、エンジンの始動信号は、例えば、ユーザによりイグニッションスイッチ(図示せず)がオン操作された時、あるいは、エンジンの停止および再始動を自動制御するアイドルストップ装置を搭載する車両において、アイドルストップが実施されてエンジンが停止した後、または、停止するまでの減速期間中に、ユーザが車両を発進させようとする操作(例えば、ブレーキの解除操作、ドライブレンジへのシフト操作等)を行った場合に入力される。
スタータリレー12が閉成して電磁スイッチ5の励磁コイル13に通電〔図4(b)参照〕されると、電磁石が形成されてプランジャ14が吸引される。このプランジャ14の移動により、シフトレバー15を介してピニオン10がクラッチ9と一体に出力軸4の外周上をヘリカルスプラインに沿って回転しながら反モータ方向へ押し出され、ピニオン10の軸方向端面がリングギヤ11の軸方向端面に当接して停止する。また、プランジャ14の移動により、ピニオン10がリングギヤ11に当接するのと略同時(実際は、若干の機械的な遅れが生じる)にメイン接点が閉成する〔図4(c)参照〕。
なお、ピニオン10がリングギヤ11に当接することなく、そのままスムーズに噛み合うことも有り得るが、確率的には極めて小さく、通常は、リングギヤ11の端面に当接することが多い。
一方、モータ通電用リレー2は、図4(d)に示す様に、時刻t1からt2までの所定時間だけ駆動信号がオンとなり、時刻t2以後は、駆動信号がオフとなる。このため、時刻t1からt2までの間だけリレーコイル19が通電されてリレー接点が開成(オフ)する〔図4(e)参照〕。
リレー接点が開成すると、図3に示す様に、抵抗体7の両端間を短絡する短絡回路が開放されるため、バッテリ6から抵抗体7を経由してモータ3に電流が流れる。この時、図4(f)、(g)に示す様に、バッテリ6の全電圧より低い電圧がモータ3に印加され、抑制された電流が流れることにより、低速度でモータ3が回転する。
モータ3の回転を受けてピニオン10がリングギヤ11に噛み合った後、時刻t2でモータ通電用リレー2に対する駆動信号がオフとなる。これにより、リレー接点が閉成して、抵抗体7の両端間を短絡する短絡回路が形成される。その結果、抵抗体7を経由することなくモータ3に通電されるため、バッテリ6の全電圧がモータ3に印加されてモータ3が高速度で回転し、そのモータ3の回転がピニオン10からリングギヤ11に伝達されてエンジンをクランキングする。
(実施例1の効果)
本実施例のモータ通電用リレー2は、リレー接点が常閉接点型であり、リレーコイル19が通電された状態でリレー接点が開成(オフ)する。このリレー接点が開成した状態、つまり、リレーコイル19が通電されている時に、ECU33からモータ通電用リレー2に駆動信号を送信する駆動信号線の断線、あるいは、信号線を接続するコネクタの嵌合不良等による車両システムの故障や不具合が生じると、駆動信号が途絶えるため、リレーコイル19への通電が遮断されてリレー接点が閉成(オン)する。
このため、リレー接点が開成している時、つまり、抵抗体7を経由してモータ3に通電されている時に駆動信号が途絶えると、リレー接点が閉成して抵抗体7の両端間を短絡する短絡回路が形成される。これにより、モータ通電用リレー2に対する駆動信号が途絶えても、抵抗体7に電流が流れ続けることはないので、抵抗体7が溶断することを防止できる。また、リレー接点が閉成することにより、バッテリ6の全電圧が印加されてモータ3に電流を流すことができるので、確実にエンジンを始動できる。
本実施例のスタータ1は、モータ3の起動時に抵抗体7によって抑制された電流がモータ3に流れるため、バッテリ端子電圧の低下に起因する「瞬断」の発生を防止できる。特に、アイドルストップ装置を搭載した車両では、道路上でエンジンを再始動する度に「瞬断」が発生することを防止できるので、ユーザの不快感および不安感を解消できる。
また、モータ3の起動時に抵抗体7によって抑制された電流がモータ3に流れるため、ピニオン10がリングギヤ11と噛み合う時の回転速度が低くなり、噛み合い時の衝撃が緩和される。その結果、ピニオン10およびリングギヤ11の摩耗が低減され、耐久性が向上する。さらに、本実施例のスタータ1では、モータ3の起動電流を抑制できる、つまり、突入電流を低減できるので、メイン接点の接点寿命、および、モータ3に使用されるブラシ8の寿命を向上できる。
実施例1のモータ通電用リレー2は、カバー24の内部空間に抵抗体7を配置している、つまり、抵抗体7をカバー24の外部に露出させていない。これにより、抵抗体7に水分等が付着することを防止でき、腐食することがないので、耐久性を向上できる。また、抵抗体7が長時間の通電により赤熱した場合でも、外部から持ち込まれる可燃性の物体が抵抗体7に接触することがないため、安全性を向上できる。
さらに、抵抗体7は、シャフト35の外周面と接触することはなく、且つ、抵抗体7が赤熱した時に、樹脂製であるカバー24および樹脂プレート43が熱的ダメージを受けることがない様に、カバー24の内周面および樹脂プレート43の表面との間に適宜な空間が確保された状態で配置されている。また、可動接点29は、第1、第2の固定接点27、28より軸方向の反隔壁部材側に配置されるので、抵抗体7と可動接点29とが接触することもない。これらの構成により、抵抗体7を内蔵したモータ通電用リレー2の信頼性および安全性が向上する。
実施例1に記載したモータ通電用リレー2は、リレーケース20の底面20aに凸底部20bを設けており、可動鉄心21の一端側端部が凸底部20bの内周に入り込んだ状態で、その可動鉄心21がリレーコイル19の内周を軸方向に可動する。この構成によれば、リレーケース20の底面20aにリレーコイル19を近接して配置できるので、リレーケース20の底面20aを磁気回路の一部として利用できる。この場合、例えば、リレーコイル19の一端側(軸方向の反隔壁部材側)に磁気回路の一部を形成する磁性プレート等の別部品を配置する必要はないので、部品点数の削減および組み付け工数の低減によりコストダウンが可能である。
また、リレーコイル19が非通電の時に、可動鉄心21と固定鉄心23との間に保持される距離、つまり、リレーコイル19が通電された時に可動鉄心21が移動する距離より、可動鉄心21の一端側が凸底部20bの内周に入り込んでいる軸方向の距離の方が大きく設定されている。この構成であれば、リレーコイル19が通電されて可動鉄心21が固定鉄心23に吸着された時に、可動鉄心21の一端側の端部が凸底部20bの内部に残っている。言い換えると、可動鉄心21の一端側が凸底部20bから完全に抜け出ていないので、リレーケース20の底面20aと可動鉄心21との間に生じるエアギャップが増大することはない。つまり、可動鉄心21が移動を開始してから固定鉄心23に吸着されるまでの間、上記のエアギャップが変化することはなく、可動鉄心21が固定鉄心23側へ移動するに連れて磁気抵抗が増大することはないので、所望の吸引力を保持できる。
また、凸底部20bの周囲には、リレーケース20の底面20aの外側に車載用のブラケット30が固定され、そのブラケット30の板厚が凸底部20bの高さと同一寸法、または、それ以上の寸法に設定されている。この構成によれば、ブラケット30によって凸底部20bの高さを吸収できる。つまり、ブラケット30の板厚方向において、リレーケース20の底面20aに固定される端面と反対側の端面(図1の左側端面)から凸底部20bが突き出ることはないので、モータ通電用リレー2の搭載性が向上する。さらに、リレーケース20を絞り加工によって製造する場合、その肉厚が薄く形成されるが、厚板のブラケット30をリレーケース20の底面20aに固定することで、ブラケット30を磁気回路の一部として使用できる。これにより、構造上薄肉で形成されるリレーケース20の底面20aの磁気抵抗の増加を緩和できる。
実施例1のモータ通電用リレー2は、リレーケース20の凸底部20bの内周に入り込む可動鉄心21の外周面と凸底部20bの内周面との間に樹脂製の薄肉円筒部31aを配置しているので、可動鉄心21が軸方向に移動する際に、金属同士である可動鉄心21の外周面と凸底部20bの内周面とが摺動することはなく、可動鉄心21の外周面および凸底部20bの内周面の摩耗を防止できる。
また、薄肉円筒部31aは、リレーコイル19の巻枠であるボビン31と一体に形成でき、且つ、薄肉円筒部31aの内周面とボビン31の内周面とが軸方向に連続する段差の無い円筒面を形成し、その円筒面の内周を可動鉄心21が軸方向に可動する。この構成によれば、可動鉄心21の中心軸が大きく傾くことはなく、段差の無い円筒面の内周を可動鉄心21がスムーズに移動できるので、可動鉄心21の作動不良を防止できる。
本実施例のモータ通電用リレー2は、ケースの底面20aと可動鉄心21との間に、非磁性体によって形成されたスペーサ部材34を配置しているので、ケースの底面20aに可動鉄心21の端面が直接当接することはなく、両者間の磁気抵抗を大きくできる。その結果、リレーコイル19が通電された時に、可動鉄心21がリレーケース20の底面20aに吸着されることはなく、固定鉄心23と可動鉄心21との間で有効に吸引力を発生させることができるので、作動不良を防止できる。
また、スペーサ部材34に弾力を有する材質(例えば、ゴム、樹脂等)を採用することにより、ECU33からモータ通電用リレー2に送信される駆動信号がオンからオフに切り替わった時、つまり、リレーコイル19への通電停止により、可動鉄心21が反固定鉄心側へ押し戻されてスペーサ部材34に衝突した時に、その衝突時の衝撃をスペーサ部材34の弾力によって吸収できるので、衝突音を低減できる。
本実施例のモータ通電用リレー2では、隔壁部材22と固定鉄心23とで構成される磁気通路構成部品の中央部を貫通する貫通孔の内周に筒状ガイド部42を挿入し、その筒状ガイド部42の内周に樹脂製のシャフト35を挿通している。この場合、可動鉄心21との動きに応じてシャフト35が軸方向へ移動する時に、筒状ガイド部42の内周を摺動するので、金属製のガイド部を使用した場合、つまり、金属製のガイド部の内周をシャフト35が摺動する場合と比較して、シャフト35の摩耗を低減できる。
さらに、樹脂部材によって形成されたシャフト35は、可動鉄心21側の端部にフランジ部35aが設けられ、このフランジ部35aでリターンスプリング44の荷重を受けている。この場合、リターンスプリング44の荷重は、シャフト35を可動鉄心21に押さえ付ける方向に働くため、シャフト35を可動鉄心21にかしめ等により機械的に固定する必要はない。つまり、シャフト35を可動鉄心21に機械的に固定するための作業工程が不要であるため、製造工程を低減できる。
また、本実施例の可動鉄心21は、径方向の中心を通って軸方向に切断した断面形状(図1に示す断面形状)がH型形状であり、軸方向の両端面に凹部が形成されている。この可動鉄心21によれば、円柱形状の可動鉄心を使用した場合と比較して、質量を軽減できるので、可動鉄心21の作動応答性が向上する。また、軸方向の両端面に形成される凹部の形状を対称形状とすることにより、軸方向の組み付け方向性がなくなる、つまり、誤組み付けが無くなるため、工数低減に寄与できる。
さらに、可動鉄心21の他端側端面に形成された凹部にシャフト35のフランジ部35aを嵌合させることにより、可動鉄心21にシャフトの端部を機械的に固定しなくても、可動鉄心21に対してフランジ部35aの位置が径方向にずれることはないので、シャフト35のぶれを防止できる。
また、実施例1に示したモータ通電用リレー2は、第1、第2の外部端子25、26が、雄ねじ部25a、26aを有するボルト形状であり、雄ねじ部25a、26aがカバー24から軸方向に突き出た状態でカバー24に固定され、その雄ねじ部25a、26aに電気配線が接続される。この様に、第1、第2の外部端子25、26を、従来のスタータ用電磁スイッチに汎用的に使用されているボルト形状とすることで、第1、第2の外部端子25、26に対し、車両側の配線端子形状を変更することなく接続可能となる。
(実施例2)
実施例2では、抵抗体7と第1、第2の外部端子25、26との接続方法について、実施例1とは異なる他の例を説明する。なお、抵抗体7と第1、第2の外部端子25、26との接続方法以外の構造については、実施例1と同じであり、説明を省略する。
実施例2に示すモータ通電用リレー2は、図5に示す様に、抵抗体7の一端が一方の間接部材45を介して第1の外部端子25と間接的に接続され、抵抗体7の他端が他方の間接部材45を介して第2の外部端子26と間接的に接続されている。間接部材45は、良導体であるアルミ、銅、鉄等の金属材料を用いることができる。
この実施例2に示す間接部材45は、図5に示すように、例えば、L字形を有する金属プレートによって形成され、その金属プレートの一端側を第1、第2の外部端子25、26のボルト頭部25b、26bと第1、第2の固定接点27、28との間に挟み込んで取り付けることができる。金属プレートの他端側は、一端側に対しL字形に折れ曲がって軸方向に延設され、その先端側に抵抗体7が接続される。
なお、図5に示す間接部材45は、その一例を示しているだけであり、L字形の金属プレートに限定するものではない。また、金属プレート以外にワイヤ等の形状を保持できない間接部材45を用いることも可能である。但し、この場合、間接部材45とは別に、絶縁材から成るステー等の手段を用いて抵抗体7の位置を保持する必要がある。
(実施例3)
実施例1に記載したモータ通電用リレー2は、リレーケース20の底面外側にブラケット30を固定しているが、図6に示す様に、ブラケット30を廃止することもできる。
ブラケット30を廃止する代わりに、例えば、リレーケース20の外周に巻き締めした金属製のバンド(図示せず)を介して車両側に搭載することも可能である。あるいは、モータ通電用リレー2を固定するボックス状の搭載スペースを車両側に設けておき、その搭載スペースにモータ通電用リレー2を配置して搭載することも可能である。
なお、図6に示すモータ通電用リレー2は、実施例1と同じく、抵抗体7の一端が第1の外部端子25のボルト頭部25bに接合され、他方の端部が第2の外部端子26のボルト頭部26bに接合されているが、実施例2と同様に、間接部材45を介して抵抗体7と第1、第2の外部端子25、26とを間接的に接続することもできる。
(実施例4)
この実施例4に示すモータ通電用リレー2は、図7、図8に示す様に、リレーケース20の凸底部20bを別体に設けて、リレーケース20の底面20aに対し凸底部20bを着脱可能に取り付ける例を示すものである。
凸底部20bをリレーケース20の底面20aに着脱可能に取り付けるための技術的手段として、例えば、図7(b)、図8(b)に示す様に、ねじ構造による方法が考えられる。なお、図7(b)、図8(b)は、それぞれ、図7(a)、図8(a)のねじ構造を示す図中Aの部分を拡大した断面図である。
上記の構成によれば、リレーケース20の底面20aから凸底部20bを容易に取り外すことが出来るので、凸底部20bを取り外してリレーケース20の底面20aを開口することにより、その開口部から可動鉄心21、シャフト35、リターンスプリング44等の部品をリレーケース20の外部へ取り出すことが可能である。
特に、本実施例のモータ通電用リレー2は、樹脂製のシャフト35を使用しているため、金属部材である可動接点29との接触を繰り返すことにより、シャフト35の端面が摩耗することがある。このシャフト端面の摩耗が進行すると、リレーコイル19が通電されて可動鉄心21が固定鉄心23に吸着された時に、シャフト35を介して可動接点29を十分に押し上げることができず、可動接点29が第1、第2の固定接点27、28から開離できなくなる恐れがある。つまり、リレーコイル19が通電されても、リレー接点が開成しなくなる問題を生じる。
上記の場合、リレーケース20の底面20aから凸底部20bを取り外すことにより、リレーケース20の底面20aに開口する開口部から摩耗したシャフト35を取り出して、新しいシャフト35と交換することができる。新しいシャフト35を組み込んだ後は、リレーケース20の底面20aに開口する開口部に凸底部20bをねじ結合して元の状態に戻すことができる。
なお、図7、図8では、凸底部20bをリレーケース20の底面20aに着脱可能に取り付けるための技術的手段としてねじ構造を示しているが、ねじ構造以外の手段として、例えば、リレーケース20の底面20aと凸底部20bの両方に係合部を設けておき、底面20aに開口する開口部に対し凸底部20bを周方向に回して係合固定させる方法も考えられる。
(実施例5)
この実施例5は、実施例1と同じく、常閉接点型のリレー接点を有するモータ通電用リレー2を示すものであり、実施例1との相違点について説明する。
実施例5に示すリレーケース20は、図9に示す様に、軸方向の一端側に平坦な底面20aを有している。つまり、実施例1に記載した凸底部20bを設けない一例である。
また、リレーコイル19の反隔壁部材側には、リレーコイル19に隣接して磁性プレート46が配置される。この磁性プレート46は、例えば、リレーケース20と略同寸法の板厚を有し、径方向の中央部に丸孔を有する円環状に形成されて、リレーケース20と可動鉄心21との間に径方向の磁気通路(磁気回路の一部)を形成している。丸孔の内径は、その内側を可動鉄心21が軸方向に移動できる程度に、可動鉄心21の外径より少し大きく開口している。
また、リレーケース20の底面20aと、可動鉄心21および磁性プレート46との間には、例えば、樹脂あるいはゴム等の非磁性体により形成されたスペーサ部材34が配置されている。なお、スペーサ部材34は、リレーケース20の底面20aと可動鉄心21との間にだけ配置することも出来る。つまり、リレーケース20の底面20aと磁性プレート46との間には、スペーサ部材34が無くても良く、リレーケース20の底面20aと磁性プレート46との間に隙間(空間)が有っても良い。あるいは、可動鉄心21の動作上に問題が無ければ、磁性プレート46の厚みを厚くして、リレーケース20の底面20aに磁性プレート46を接触させても良い。
この実施例5は、実施例1に記載した凸底部20bに係わる作用効果を除き、実施例1と同様の効果を得ることができる。
(変形例)
通常、常閉接点型のリレー接点を有する電磁継電器では、外部振動により固定接点と可動接点の接触面同士が平行な平面上で擦れ合うことがあり、接点間の接触抵抗の変化、および、チャタリングの発生が懸念される。そこで、上記の接点間の接触抵抗の変化、および、チャタリングの発生を抑制する手段として、第1、第2の固定接点27、28および可動接点29の接触面に微小な凹凸形状を設けても良い。
実施例に記載したリレーケース20は、有底の円筒形状であるが、必ずしも外周形状が円筒形状である必要はなく、軸方向と直交する断面形状が多角形状(例えば、四角形、六角形等)であっても良い。
また、実施例1では、図2に示す様に、モータ通電用リレー2を電磁スイッチ5のメイン接点より上流側に設けているが、メイン接点より下流側、つまり、M端子ボルトとモータ3との間に設けることも可能である。
実施例1では、樹脂プレート43及び筒状ガイド部42と、リレーコイル19の巻枠であるボビン31とを別体に設けているが、全体を一体に構成することも可能である。つまり、樹脂プレート43及び筒状ガイド部42とボビン31との間に隔壁部材22及び固定鉄心23をインサートした状態で一体成形しても良い。
1 スタータ
2 モータ通電用リレー(電磁継電器)
3 モータ
6 バッテリ
7 抵抗体
19 リレーコイル
20 リレーケース(有底ケース)
20a リレーケースの底面
20b リレーケースの底面に設けられた凸底部
21 可動鉄心
22 隔壁部材(磁気通路構成部品)
23 固定鉄心(磁気通路構成部品)
24 樹脂製のカバー
25 第1の外部端子
26 第2の外部端子
27 第1の固定接点(リレー接点)
28 第2の固定接点(リレー接点)
29 可動接点
30 車載用のブラケット
34 スペーサ部材
35 シャフト
35a シャフトの端部に設けられたフランジ部
42 筒状ガイド部
44 リターンスプリング
45 間接部材
46 磁性プレート

Claims (16)

  1. バッテリからスタータのモータに電流を流すためのモータ回路に接続され、前記モータを起動する際に、前記バッテリから前記モータに流れる起動電流を抑制する抵抗体を内蔵すると共に、通電によって電磁石を形成するリレーコイルと、このリレーコイルの通電/非通電に応じて開閉するリレー接点とを有し、このリレー接点の閉成時に前記抵抗体の両端間を短絡する短絡回路を形成し、前記リレー接点の開成時に前記短絡回路を開放する電磁継電器であって、
    軸方向の一端側に底面を有すると共に、この底面の径方向中央部に軸方向の外側へ突き出る凸底部が設けられた有底ケースと、
    この有底ケースの内部に収容される前記リレーコイルと、
    軸方向の一端側が前記凸底部の内周に入り込んだ状態で前記リレーコイルの内周を軸方向に可動する可動鉄心とを備え、
    前記可動鉄心の動きに連動して前記リレー接点の開閉が行われ、且つ、前記リレー接点は、前記リレーコイルが非通電の時に閉成して前記短絡回路を形成し、前記リレーコイルの通電時に開成して前記短絡回路を開放する常閉接点型であり、
    前記可動鉄心の軸方向の他端側には、前記リレーコイルの通電時に磁化されて前記可動鉄心を吸引する固定鉄心が配置され、
    前記リレーコイルが非通電の時に、前記可動鉄心と前記固定鉄心との間に設定される軸方向の距離より、前記可動鉄心の一端側が前記凸底部の内周に入り込んでいる軸方向の距離の方が大きいことを特徴とする電磁継電器。
  2. 請求項1に記載した電磁継電器において、
    前記凸底部の内周に入り込む前記可動鉄心の外周面と前記凸底部の内周面との間に樹脂製の薄肉円筒部が配置され、この薄肉円筒部は、前記リレーコイルの巻枠を形成する樹脂製のボビンと一体に設けられ、且つ、前記薄肉円筒部の内径が前記ボビンの内径と同一寸法に形成されて、前記ボビンの内周面と前記薄肉円筒部の内周面とが軸方向に連続する段差の無い円筒面を形成しており、前記可動鉄心は、前記円筒面の内周を軸方向に可動することを特徴とする電磁継電器。
  3. バッテリからスタータのモータに電流を流すためのモータ回路に接続され、前記モータを起動する際に、前記バッテリから前記モータに流れる起動電流を抑制する抵抗体を内蔵すると共に、通電によって電磁石を形成するリレーコイルと、このリレーコイルの通電/非通電に応じて開閉するリレー接点とを有し、このリレー接点の閉成時に前記抵抗体の両端間を短絡する短絡回路を形成し、前記リレー接点の開成時に前記短絡回路を開放する電磁継電器であって、
    軸方向の一端側に底面を有すると共に、この底面の径方向中央部に軸方向の外側へ突き出る凸底部が設けられた有底ケースと、
    この有底ケースの内部に収容される前記リレーコイルと、
    軸方向の一端側が前記凸底部の内周に入り込んだ状態で前記リレーコイルの内周を軸方向に可動する可動鉄心とを備え、
    前記可動鉄心の動きに連動して前記リレー接点の開閉が行われ、且つ、前記リレー接点は、前記リレーコイルが非通電の時に閉成して前記短絡回路を形成し、前記リレーコイルの通電時に開成して前記短絡回路を開放する常閉接点型であり、
    前記凸底部の内周に入り込む前記可動鉄心の外周面と前記凸底部の内周面との間に樹脂製の薄肉円筒部が配置され、この薄肉円筒部は、前記リレーコイルの巻枠を形成する樹脂製のボビンと一体に設けられ、且つ、前記薄肉円筒部の内径が前記ボビンの内径と同一寸法に形成されて、前記ボビンの内周面と前記薄肉円筒部の内周面とが軸方向に連続する段差の無い円筒面を形成しており、前記可動鉄心は、前記円筒面の内周を軸方向に可動することを特徴とする電磁継電器。
  4. 請求項1〜3に記載した何れかの電磁継電器において、
    前記有底ケースは、前記凸底部が別体に設けられ、前記有底ケースの底面に対し着脱可能に取り付けられることを特徴とする電磁継電器。
  5. 請求項1〜4に記載した何れかの電磁継電器において、
    前記凸底部の底面と前記可動鉄心との間に非磁性体のスペーサ部材を配置したことを特徴とする電磁継電器。
  6. 請求項1〜5に記載した何れかの電磁継電器において、
    前記有底ケースの底面外側には、前記凸底部の周囲に車載用ブラケットが配置されて前記有底ケースの底面に固定され、
    前記ブラケットの板厚である軸方向寸法は、前記有底ケースの底面から突き出る前記凸底部の軸方向長さと同一寸法、または、それ以上であることを特徴とする電磁継電器。
  7. バッテリからスタータのモータに電流を流すためのモータ回路に接続され、前記モータを起動する際に、前記バッテリから前記モータに流れる起動電流を抑制する抵抗体を内蔵すると共に、通電によって電磁石を形成するリレーコイルと、このリレーコイルの通電/非通電に応じて開閉するリレー接点とを有し、このリレー接点の閉成時に前記抵抗体の両端間を短絡する短絡回路を形成し、前記リレー接点の開成時に前記短絡回路を開放する電磁継電器であって、
    軸方向の一端側に底面を有すると共に、この底面の径方向中央部に軸方向の外側へ突き出る凸底部が設けられた有底ケースと、
    この有底ケースの内部に収容される前記リレーコイルと、
    軸方向の一端側が前記凸底部の内周に入り込んだ状態で前記リレーコイルの内周を軸方向に可動する可動鉄心とを備え、
    前記可動鉄心の動きに連動して前記リレー接点の開閉が行われ、且つ、前記リレー接点は、前記リレーコイルが非通電の時に閉成して前記短絡回路を形成し、前記リレーコイルの通電時に開成して前記短絡回路を開放する常閉接点型であり、
    前記有底ケースの底面外側には、前記凸底部の周囲に車載用ブラケットが配置されて前記有底ケースの底面に固定され、
    前記ブラケットの板厚である軸方向寸法は、前記有底ケースの底面から突き出る前記凸底部の軸方向長さと同一寸法、または、それ以上であることを特徴とする電磁継電器。
  8. 請求項1〜7に記載した何れかの電磁継電器において、
    前記リレーコイルに対して前記有底ケースの底面と軸方向の反対側に配置され、前記固定鉄心と一体または別体に設けられて径方向に磁気通路を形成する隔壁部材と、
    前記有底ケースの他端側に開口する開口部を塞いで前記有底ケースに固定される絶縁性のカバーと、
    このカバーに固定され、前記モータ回路の高電位側に接続される第1の外部端子と、
    前記カバーに固定され、前記モータ回路の低電位側に接続される第2の外部端子と、
    前記カバーの内部に配置され、前記第1の外部端子と一体または別体に設けられて電気的かつ機械的に接続される第1の固定接点と、
    前記カバーの内部に配置され、前記第2の外部端子と一体または別体に設けられて電気的かつ機械的に接続される第2の固定接点と、
    前記第1、第2の固定接点より軸方向の反隔壁部材側に配置され、前記可動鉄心の動きに連動して前記第1、第2の固定接点の間を電気的に断続する可動接点と、
    前記リレーコイルに通電されて前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸着される時に、前記可動鉄心の動きを前記可動接点に伝達するシャフトとを備え、
    前記抵抗体は、前記カバーの内部に配置され、一端側が前記第1の外部端子と直接または間接的に接続され、他端側が前記第2の外部端子と直接または間接的に接続され、
    前記リレーコイルの通電時に前記可動接点が前記第1、第2の固定接点から開離して前記リレー接点が開成し、前記リレーコイルが非通電の時に前記可動接点が前記第1、第2の固定接点に当接して前記リレー接点が閉成することを特徴とする電磁継電器。
  9. バッテリからスタータのモータに電流を流すためのモータ回路に接続され、前記モータを起動する際に、前記バッテリから前記モータに流れる起動電流を抑制する抵抗体を内蔵すると共に、通電によって電磁石を形成するリレーコイルと、このリレーコイルの通電/非通電に応じて開閉するリレー接点とを有し、このリレー接点の閉成時に前記抵抗体の両端間を短絡する短絡回路を形成し、前記リレー接点の開成時に前記短絡回路を開放する電磁継電器であって、
    軸方向の一端側に底面を有し、軸方向の他端側が開口する有底ケースと、
    この有底ケースの内部に収容される前記リレーコイルと、
    このリレーコイルの内周を軸方向に可動する可動鉄心と、
    前記有底ケースの底面側である前記リレーコイルの軸方向一端側に配置され、前記有底ケースと前記可動鉄心との間に磁気通路を形成する環状の磁性プレートと、
    前記リレーコイルに対して軸方向の反磁性プレート側に配置され、径方向に磁気通路を形成する隔壁部材と、
    この隔壁部材と一体または別体に設けられ、前記隔壁部材と連続して磁気通路を形成し、且つ、前記可動鉄心と軸方向に対向して配置される固定鉄心と、
    前記有底ケースの他端側に開口する開口部を塞いで前記有底ケースに固定される絶縁性のカバーと、
    このカバーに固定され、前記モータ回路の高電位側に接続される第1の外部端子と、
    前記カバーに固定され、前記モータ回路の低電位側に接続される第2の外部端子と、
    前記カバーの内部に配置され、前記第1の外部端子と一体または別体に設けられて電気的かつ機械的に接続される第1の固定接点と、
    前記カバーの内部に配置され、前記第2の外部端子と一体または別体に設けられて電気的かつ機械的に接続される第2の固定接点と、
    前記第1、第2の固定接点より軸方向の反隔壁部材側に配置され、前記可動鉄心の動きに連動して前記第1、第2の固定接点の間を電気的に断続する可動接点と、
    前記リレーコイルに通電されて前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸着される時に、前記可動鉄心の動きを前記可動接点に伝達するシャフトとを備え、
    前記抵抗体は、前記カバーの内部に配置され、一端側が前記第1の外部端子と直接または間接的に接続され、他端側が前記第2の外部端子と直接または間接的に接続され、
    前記リレー接点は、前記リレーコイルの通電時に前記可動接点が前記第1、第2の固定接点から開離し、前記リレーコイルが非通電の時に前記可動接点が前記第1、第2の固定接点に当接する常閉接点型であり、
    前記隔壁部材と前記固定鉄心とで構成される磁気通路構成部品には、径方向の中央部を軸方向に貫通する貫通孔が形成されて、この貫通孔の内周に樹脂製の筒状ガイド部が挿入され、
    前記シャフトは、前記可動鉄心とは別体の絶縁体により設けられ、前記可動鉄心の動きに連動して前記筒状ガイド部の内周を軸方向に可動することを特徴とする電磁継電器。
  10. 請求項9に記載した電磁継電器において、
    前記有底ケースの底面と前記可動鉄心との間に非磁性体のスペーサ部材を配置したことを特徴とする電磁継電器。
  11. 請求項5または10に記載した電磁継電器において、
    前記スペーサ部材は、弾性を有していることを特徴とする電磁継電器。
  12. 請求項8または9に記載した電磁継電器において、
    前記第1、第2の固定接点および前記可動接点の接触面に微小な凹凸形状を設けたことを特徴とする電磁継電器。
  13. 請求項8に記載した電磁継電器において、
    前記隔壁部材と前記固定鉄心とで構成される磁気通路構成部品には、径方向の中央部を軸方向に貫通する貫通孔が形成されて、この貫通孔の内周に樹脂製の筒状ガイド部が挿入され、
    前記シャフトは、前記可動鉄心とは別体の絶縁体により設けられ、前記可動鉄心の動きに連動して前記筒状ガイド部の内周を軸方向に可動することを特徴とする電磁継電器。
  14. 請求項9または13に記載した電磁継電器において、
    前記可動鉄心を反固定鉄心方向へ押し戻すためのリターンスプリングを有し、
    前記シャフトは、前記可動鉄心側の軸方向端部に径方向の外側へ突き出るフランジ部が設けられ、このフランジ部が前記リターンスプリングの荷重を受けて前記可動鉄心に押圧されていることを特徴とする電磁継電器。
  15. 請求項8または9に記載した電磁継電器において、
    前記第1、第2の外部端子は、外周にねじ山が形成された雄ねじ部を有するボルト形状であり、前記雄ねじ部が前記カバーの外側に突き出た状態で前記カバーに固定されていることを特徴とする電磁継電器。
  16. 請求項1〜15に記載した何れかの電磁継電器において、
    前記可動鉄心は、軸方向の両端面に径方向の中央部が窪む凹部が形成され、径方向の中心を通って軸方向に切断した断面形状がH型形状に設けられていることを特徴とする電磁継電器。
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