JP5717354B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

Description

本発明は、大当たり抽選に当選等した場合に大入賞口が開放されて遊技者が多数の賞球を得ることが可能な大当たり遊技状態となるパチンコ遊技機に関する。

従来、旧一種タイプ（いわゆるデジパチ）のパチンコ遊技機がある。この旧一種タイプのパチンコ遊技機は、所定の始動口に遊技球が入賞すると大当たり抽選を実行し、この抽選に当選すると、遊技者が多数の賞球を得ることが可能な大当たり遊技状態となる。

また、従来、旧二種タイプ（いわゆるハネモノ）のパチンコ遊技機がある。この旧二種タイプのパチンコ遊技機では、所定の始動口に遊技球が入賞すると、Ｖ入賞口（いわゆるＶゾーン）に遊技球を導くルートを塞いでいる可動片（いわゆるアタッカー）が所定回数開放される。そして、この可動片の開放により遊技球が上記ルートに入ってＶ入賞口に入賞すると、遊技者が多数の賞球を得ることが可能な大当たり遊技状態となる。

また、従来、旧一種タイプと旧二種タイプとを複合した複合タイプのパチンコ遊技機がある（例えば、特許文献１参照）。このような複合タイプのパチンコ遊技機において、例えば、遊技者が１回の大当たりを獲得することによって結果として所定回数（例えば５回）の大当たりを１セットで獲得できる以下のような動作を行うものが考えられる。

まず、通常遊技状態において、遊技球が第１始動口に入賞すると大当たり抽選（例えば、当選確率１／４００）及び小当たり抽選（例えば、当選確率１／１００）が行われる。また、通常遊技状態において遊技球がゲートを通過することで実施される普通図柄抽選（例えば、当選確率１／１０）に当選すると第２始動口を塞いでいる電動チューリップが極短時間開放する（例えば、０．１５秒の開放を１回）。このことによって、遊技球が第２始動口に入賞した場合、大当たり抽選（例えば、当選確率１／１００）及び小当たり抽選（例えば、当選確率９８／１００）が行われる。大当たり抽選に当選した場合、大当たり遊技が開始する。また、小当たり抽選に当選した場合、遊技球をＶ入賞口へ導くルートに遊技球を入れるアタッカーが所定回数開放される小当たりが実行される。そして、開放されたアタッカーに拾われた遊技球がＶ入賞口に入ると、大当たり遊技が開始する。

ここで、遊技球をＶ入賞口へ導くルートには、遊技球がＶ入賞口に入る確率が低い低確率Ｖルートと、遊技球がＶ入賞口に入る確率が高い高確率Ｖルートとがある。また、アタッカーに拾われた遊技球は、Ｖルート振分け装置によって、低確率Ｖルートと高確率Ｖルートとのいずれか一方に所定のタイミングで交互に振分けられる。そして、通常遊技状態中に第１始動口へ入賞して小当たりに当選した場合、又は、通常遊技状態中に遊技球がゲートを通過したことに起因する第２始動口への入賞によって小当たりに当選した場合、Ｖルート振分け装置によって遊技球が低確率Ｖルートに振分けられるタイミング（低確率開放タイミング）でアタッカーが開放される。

次に、大当たり遊技終了後、大当たり抽選及び小当たり抽選等の実行間隔が短縮された時短遊技状態となり、このことによって、第２始動口を塞いでいる電動チューリップが頻繁に開放される電チューサポート状態となる。このことから、時短遊技状態において、遊技球は第２始動口に頻繁に入賞する。そして、時短遊技状態において、遊技球が第１始動口又は第２始動口に入賞して大当たり抽選に当選すると、次の大当たり遊技が開始する。また、時短遊技状態において、遊技球が第１始動口又は第２始動口に入賞して小当たり抽選に当選すると、遊技球をＶ入賞口へ導くルートに遊技球を入れるアタッカーが所定回数開放される小当たりが実行される。そして、開放されたアタッカーに遊技球が拾われてＶ入賞口に入賞すると、次の大当たり遊技が開始される。

ここで、時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に第１始動口へ入賞して小当たりに当選した場合、又は、時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に遊技球がゲートを通過したことに起因する第２始動口への入賞によって小当たりに当選した場合、Ｖルート振分け装置によって遊技球が高確率Ｖルートに振分けられるタイミング（高確率開放タイミング）でアタッカーが開放される。このことによって、短期間で遊技球がＶ入賞口に入賞し、短期間で次の大当たり遊技が開始される。そして、例えば、遊技者が５回の大当たりを１セットで獲得できる設定のパチンコ遊技機では、１回目〜４回目の大当たり遊技終了後に時短遊技状態に入って頻繁にアタッカーが開放され、アタッカーに拾われた遊技球が高確率Ｖルートに振分けられて短期間で次の大当たり遊技が開始する。そして、５回目（最後）の大当たり遊技終了後は、時短遊技状態には入らず通常遊技状態に戻り、このことから、電動チューリップが開放し易い状態にはならない。以上の動作によって、遊技者は、１回の大当たりを獲得することによって、結果として所定回数（５回）の大当たりを１セットで獲得できることとなる。

特開２００５−３２９１０８号公報

遊技者が所定回数の大当たりを１セットで獲得できる上記した複合タイプのパチンコ遊技機において、１セットの大当たり終了直後の短期間に次の１セットの大当たりを獲得できるチャンスを通常よりも多く遊技者に与えるために、電動チューリップを開放させるための普通図柄抽選の実行に保留機能を持たせることが考えられる。具体的には、電動チューリップ作動中又は大当たり遊技状態中に遊技球がゲートを通過した場合、この遊技球のゲート通過に応じた普通図柄抽選の実行を、電動チューリップ動作の終了又は大当たり遊技の終了まで、所定回数を上限として（例えば、４回を上限として）保留する機能を持たせることが考えられる。

このように上記した複合タイプのパチンコ遊技機において普通図柄抽選の実行に保留機能を持たせた場合、実行が保留されていた普通図柄抽選が、最後の大当たり（上記では５回目の大当たり）終了直後の通常遊技状態中に実行されることとなる。

ここで、時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に遊技球がゲートを通過したことに起因して実行される普通図柄抽選の当選確率は、通常遊技状態中に遊技球がゲートを通過したことに起因して実行される普通図柄抽選の当選確率よりも大幅に上昇する（例えば、当選確率１／１０→当選確立１０／１０に上昇する）。このことから、時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に遊技球がゲートを通過して実行が保留された普通図柄抽選の当選確率も、同様に、通常遊技状態中に遊技球がゲートを通過したことに起因して実行される普通図柄抽選の当選確率よりも大幅に上昇する（例えば、当選確率１／１０→当選確立１０／１０に上昇する）。つまり、最後の大当たり終了直後の通常遊技状態中に実行される、実行が保留されていた普通図柄抽選の当選確率は、大幅に上昇する。

更に、時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に遊技球がゲートを通過したことに起因して実行される電動チューリップの開放時間は、通常遊技状態中に遊技球がゲートを通過したことに起因して実行される電動チューリップの開放時間よりも大幅に長くなる（例えば、０．１５秒の開放を１回→１．８秒の開放を３回になる）。

以上のことから、最後の大当たり終了直後の通常遊技状態中において、電動チューリップは、頻繁に長期間開放することとなる。この電動チューリップの開放によって、第２始動口に多数の遊技球が入賞して小当たりが多数発生することとなる。ここで、既に説明したように、時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に遊技球がゲートを通過したことに起因する第２始動口への入賞によって小当たりに当選した場合、Ｖルート振分け装置によって高確率開放タイミングでアタッカーが開放される。この結果として、更に１セット（５回）の大当たりが発生する確率が、極端に高くなってしまう。

つまり、１セットの大当たり終了直後に次の１セットの大当たりを遊技者が獲得できるチャンスを増やすために、電動チューリップを開放させるための普通図柄抽選の実行に保留機能を持たせた場合、高確率開放タイミングでアタッカーが頻繁に長時間開放されて、更に１セット（５回）の大当たりが発生する確率が極端に高くなってしまうという問題がある。

それ故に、本発明の目的は、上記した問題を解決するものであり、大当たりが発生する確率を適度に設定可能とすることである。

本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。

遊技状態として通常遊技状態と大当たり遊技状態と時短遊技状態とを含む（図５参照）パチンコ遊技機（１）であって、遊技球が通過するゲート（２５）と、遊技球が入賞すると大当たりが発生する入賞口（１０）と、遊技球を前記入賞口まで低確率で導いて入賞させる低確率ルート（１２）と、遊技球を前記入賞口まで高確率で導いて入賞させる高確率ルート（１３）と、遊技球を前記低確率ルート又は前記高確率ルートのいずれか一方に振分ける振分け動作を行う振分け部（１４、２０９）と、遊技球が前記ゲートを通過したことに起因して、遊技球を前記振分け部に導く開閉動作を含む小当たりを実行するアタッカー（１１）とを備え、前記アタッカーは、時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に遊技球が前記ゲートを通過したことに起因して時短遊技状態中に開閉動作を行う場合、前記振分け部が遊技球の全てを前記高確率ルートに振分けるタイミングで開閉し（図７（Ｅ）、図８（６））、時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に遊技球が前記ゲートを通過したことに起因して通常遊技状態中に開閉動作を行う場合、前記振分け部が遊技球の少なくとも一部を前記低確率ルートに振分けるタイミングで開閉する（図７（Ｆ）、図８（７））ことを特徴とする。

また、遊技球が入賞する始動口（２２）と、前記始動口に遊技球が入賞するルートを塞いでいる可動部材（２７）と、前記ゲートへの遊技球通過及び前記始動口への遊技球入賞を検出する入賞検出部（１０５）と、前記入賞検出部が前記ゲートへの遊技球通過を検出したことに起因して普通図柄抽選を実行し、当該普通図柄抽選に当選した場合、前記可動部材を動作させて前記始動口に遊技球が入賞するルートを一時的に開放させる普通図柄処理部（１０８）と、前記ルートの一時的な開放によって前記始動口に遊技球が入賞して前記入賞検出部が当該始動口への遊技球入賞を検出した場合、前記小当たりを実行するか否かを決定する小当たり抽選を行う特別図柄処理部（１０７）と、前記小当たり抽選によって前記小当たりを実行すると決定された場合、前記アタッカーの開閉動作を制御して小当たりを実行させるアタッカー開閉制御部（１１０）とを備え、前記普通図柄処理部（１０６、１０８）は、前記可動部材の動作中又は大当たり遊技状態中に前記入賞検出部が前記ゲートへの遊技球通過を検出した場合、当該検出した数量を所定数量まで加算することによって前記普通図柄抽選の実行を所定回数まで保留し（Ｓ３０１〜Ｓ３０４、Ｓ８０１でＹＥＳ、Ｓ８０２でＮＯ）、前記可動部材の動作又は大当たり遊技状態の終了直後において、保留されていた前記普通図柄抽選を実行し（Ｓ８０１でＮＯ、Ｓ８０２でＹＥＳ、Ｓ８０７、Ｓ８０８）、前記アタッカー開閉制御部は、時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に遊技球が前記ゲートを通過したことに起因する普通図柄抽選（Ｓ８０７）が前記普通図柄処理部によって実行され、その結果として時短遊技状態中に前記小当たりが実行される場合（Ｓ５１０でＮＯ）、前記振分け部が遊技球の全てを前記高確率ルートに振分けるタイミングで前記アタッカーの開閉動作を制御し（Ｓ５１１、図７（Ｅ）、図８（６））、時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に遊技球が前記ゲートを通過したことに起因する普通図柄抽選（Ｓ８０７）の実行が前記普通図柄処理部によって保留され（Ｓ８０１でＹＥＳ、Ｓ８０２でＮＯ）、当該保留された普通図柄抽選が当該普通図柄処理部によって実行され（Ｓ８０１でＮＯ、Ｓ８０２でＹＥＳ）、その結果として大当たり遊技状態の終了直後の通常遊技状態中に前記小当たりが実行される場合（Ｓ５１０でＹＥＳ）、前記振分け部が遊技球の少なくとも一部を前記低確率ルートに振分けるタイミングで前記アタッカーの開閉動作を制御してもよい（Ｓ５１２、図７（Ｆ）、図８（７）、図２６（Ｆ）、図２７（Ｆ））。

また、前記パチンコ遊技機は、前記アタッカーの開閉動作を制御して前記小当たりを実行させるアタッカー開閉制御部（１１０）を備え、前記アタッカーが行う開閉動作の前には、前記小当たりを構成するオープニング期間（図７等参照）が設けられており、前記アタッカー開閉制御部は、前記振分け部が遊技球の全てを前記高確率ルートに振分けるタイミングで開閉する前記アタッカーの開閉動作の前に設けられたオープニング期間を延長することによって、当該アタッカーを、当該振分け部が遊技球の少なくとも一部を前記低確率ルートに振分けるタイミングで開閉させてもよい（図２６）。

また、前記パチンコ遊技機は、前記アタッカーの開閉動作を制御して前記小当たりを実行させるアタッカー開閉制御部（１１０）を備え、前記アタッカーが行う開閉動作の前には、前記小当たりを構成するオープニング期間（図７等参照）が設けられており、前記アタッカー開閉制御部は、前記振分け部が遊技球の全てを前記高確率ルートに振分けるタイミングで開閉する前記アタッカーの開閉動作の前に設けられたオープニング期間を短縮することによって、当該アタッカーを、当該振分け部が遊技球の少なくとも一部を前記低確率ルートに振分けるタイミングで開閉させてもよい（図２５、図２７）。

また、前記アタッカーは、時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に遊技球が前記ゲートを通過したことに起因して通常遊技状態中に開閉動作を行う場合、前記振分け部が遊技球の全てを前記低確率ルートに振分けるタイミングで開閉してもよい（図７、図２５）。

また、前記アタッカーは、時短遊技状態中に遊技球が前記ゲートを通過したことに起因して時短遊技状態中に開閉動作を行う場合、前記振分け部が遊技球の全てを前記高確率ルートに振分けるタイミングで開閉し、時短遊技状態中に遊技球が前記ゲートを通過したことに起因して通常遊技状態中に開閉動作を行う場合、前記振分け部が遊技球の少なくとも一部を前記低確率ルートに振分けるタイミングで開閉してもよい（図２９）。

また、前記アタッカーは、大当たり遊技状態中に遊技球が前記ゲートを通過したことに起因して時短遊技状態中に開閉動作を行う場合、前記振分け部が遊技球の全てを前記高確率ルートに振分けるタイミングで開閉し、大当たり遊技状態中に遊技球が前記ゲートを通過したことに起因して通常遊技状態中に開閉動作を行う場合、前記振分け部が遊技球の少なくとも一部を前記低確率ルートに振分けるタイミングで開閉してもよい（図２８）。

また、前記パチンコ遊技機は、センター役物を備え、前記入賞口と前記低確率ルートと前記高確率ルートと前記振分け部は、前記センター役物の内部に配置され（６）、遊技球は、前記アタッカーが行う開閉動作によってのみ、前記センター役物の内部に入ってもよい。

また、前記振分け部は、前記アタッカーが前記開閉動作を行っている期間のみ、前記振分け動作を行ってもよい。

本発明によれば、大当たりが発生する確率を適度に設定可能とすることができる。

パチンコ遊技機１の概略正面図 パチンコ遊技機１の一部を示す概略平面図 パチンコ遊技機１が備える制御装置の構成の一例を示すブロック図 遊技制御部１００によって実行される主要動作の一例を示すフローチャート パチンコ遊技機１の動作について説明するための図 図１に示したセンター役物９を拡大した図 Ｖルート振分け版１４の振分けタイミングと、小当たり動作（右アタッカー１１の開閉動作）との関係を説明するための図 大当たりが発生する過程毎に大当たり発生確率の概算値を説明するための図 パチンコ遊技機１の機能構成の一例を示す機能構成図 図４のステップＳ２００における始動口スイッチ処理の詳細フローチャート 図４のステップＳ３００におけるゲートスイッチ処理の詳細フローチャート 図４のステップＳ４００における特別図柄処理の詳細フローチャート 図１２のステップＳ４１８における停止中処理の詳細フローチャート 第１始動口２１に遊技球が入賞した場合に実行される第１特別図柄抽選の当選確率の一例を説明するための図 第２始動口２２に遊技球が入賞した場合に実行される第２特別図柄抽選の当選確率の一例を説明するための図 図４のステップＳ５００における右アタッカー開閉処理の詳細フローチャート 図４のステップＳ６００におけるＶ入賞処理の詳細フローチャート 図４のステップＳ７００における大入賞口処理の詳細フローチャート 図４のステップＳ７００における大入賞口処理の詳細フローチャート 図４のステップＳ８００における普通図柄処理の詳細フローチャート 図２０のステップＳ８０７の高確率の当たり判定処理又は後述するステップＳ８０８の低確率の当たり判定処理で行われる普通図柄抽選の当選確率の一例について説明するための図 図４のステップＳ９００における電動チューリップ処理の詳細フローチャート サブ制御部５２の演出制御部１３０によって行われるタイマ割込処理の一例を示すフローチャート 図２３のステップＳ１におけるコマンド受信処理の詳細フローチャート Ｖルート振分け版１４の振分けタイミングと、小当たり動作（右アタッカー１１の開閉動作）との関係の変形例を説明するための図 Ｖルート振分け版１４の振分けタイミングと、小当たり動作（右アタッカー１１の開閉動作）との関係の変形例を説明するための図 Ｖルート振分け版１４の振分けタイミングと、小当たり動作（右アタッカー１１の開閉動作）との関係の変形例を説明するための図 パチンコ遊技機１の動作の変形例について説明するための図 パチンコ遊技機１の動作の変形例について説明するための図 Ｖルート振分け版１４の振分けタイミングと、小当たり動作（右アタッカー１１の開閉動作）との関係の変形例を説明するための図 Ｖルート振分け版１４の振分けタイミングと、小当たり動作（右アタッカー１１の開閉動作）との関係の変形例を説明するための図

以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機１ついて説明する。

［パチンコ遊技機１の概略構成］
図１は、パチンコ遊技機１の概略正面図である。パチンコ遊技機１は、旧一種タイプと旧二種タイプとを複合したいわゆる複合タイプのパチンコ遊技機である。以下に、図１を用いて、パチンコ遊技機１の概略構成及び動作について説明する。パチンコ遊技機１は、発射装置（図示せず）から打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されている。また、パチンコ遊技機１は、遊技球が打ち出される遊技盤２と、遊技盤２を囲む枠部材５とを備えている。枠部材５は、遊技盤２に対して蝶番（図示なし）を介して開閉可能に構成されると共に、遊技盤２に対して着脱可能に構成されている。

遊技盤２の前面側には、遊技球によって遊技を行うための遊技領域２０が設けられている。遊技者がハンドル３１を握ってレバー３２を時計方向に回転させると、皿３９（図２参照）に貯められた遊技球が発射装置へと供給されて、所定の時間間隔で遊技領域２０に発射される。遊技盤２には、この発射装置から供給された遊技球を案内するガイド部材（図示なし）が設けられており、遊技球は、このガイド部材によって遊技領域２０の上部位置へ案内される。遊技球は、遊技領域２０に配置された遊技クギや風車等（図示なし）に接触することでその移動方向を変化させながら、遊技盤２の前面に沿って下方へと落下する。

遊技領域２０の中央部には、センター役物９が備えられている。センター役物９は、その内部に遊技球を入れる入口を開閉する可動片（以下、右アタッカーという）１１を備える。また、センター役物９は、その内部に、画像表示器６と、Ｖルート振分け板１４と、低確率Ｖルート１２と、高確率Ｖルート１３と、Ｖ入賞口１０と、排出口１５とを備える。

画像表示器６は、各種演出画像を表示する。画像表示器６は、本実施形態では一例として液晶表示装置（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）によって構成されているが、例えばＥＬ（Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ：電界発光）表示装置等の他の表示装置によって構成されてもよい。画像表示器６は、遊技者によるゲームの進行に応じて、例えば、装飾図柄を表示することによって大当たり抽選の結果を遊技者に報知したり、大当たり中に各種演出画像や情報を表示したりする。

右アタッカー１１は、センター役物９の右端に設置され、例えば電動ソレノイドの動力によって、センター役物９に遊技球が入る入口を開閉する動作を行う。図１では、右アタッカー１１がセンター役物９の入口を閉塞した状態を実線で示し、右アタッカー１１がセンター役物９の入口を開放した状態を点線で示している。右アタッカー１１は、通常はセンター役物９の入口を閉塞しており、後に説明する小当たり抽選に当選すると所定の開閉動作を行う。なお、右アタッカー１１を、単に、アタッカー１１と呼んでもよい。

Ｖルート振分け板１４は、右アタッカー１１の近傍に配置され、右アタッカー１１の開閉動作によってセンター役物９の内部に入った遊技球を、例えば電動ソレノイドの動力によって、低確率Ｖルート１２又は高確率Ｖルート１３のいずれか一方に所定のタイミングで規則的に振分ける振分け動作を行う。図１では、Ｖルート振分け板１４が低確率Ｖルート１２に遊技球を振分ける状態を実線で示し、Ｖルート振分け板１４が高確率Ｖルート１３に遊技球を振分ける状態を点線で示している。なお、Ｖルート振分け板１４を、振分け部１４と呼んでもよい。

低確率Ｖルート１２は、右アタッカー１１の開閉動作によってセンター役物９の内部に入った遊技球をＶ入賞口１０へ導くルートであり、この遊技球をＶ入賞口１０まで導くことに成功する確率が非常に低い（例えば、成功確率１／１００）ルートである。なお、低確率Ｖルート１２を、低確率ルート１２と呼んでもよい。

高確率Ｖルート１３は、右アタッカー１１の開閉動作によってセンター役物９の内部に入った遊技球をＶ入賞口１０へ導くルートであり、この遊技球をＶ入賞口１０まで導くことに成功する確率が比較的高い（例えば、成功確率３３／１００）ルートである。なお、高確率Ｖルート１３を、高確率ルート１３と呼んでもよい。

Ｖ入賞口１０は、センター役物９の中央下部に配置され、低確率Ｖルート１２又は高確率Ｖルート１３によって導かれた遊技球が入賞すると大当たりが発生する入賞口である。

排出口１５は、Ｖ入賞口１０の下方に設けられ、右アタッカー１１の開閉動作によってセンター役物９の内部に入った遊技球のうち、低確率Ｖルート１２又は高確率Ｖルート１３から外れて（落ちて）Ｖ入賞口１０に入賞しなかった遊技球を、遊技領域２０の外へと排出する排出口である。

また、遊技領域２０には、第１始動口２１、第２始動口２２、普通入賞口２４、ゲート２５及び大入賞口２３が配置されている。

第１始動口２１は、遊技領域２０の中央下部に設けられ、遊技球が入って入賞すると、所定個数（例えば４個）の遊技球が払い出されると共に、大当たり抽選（本実施形態では当選確率１／４００）及び小当たり抽選（本実施形態では当選確率１／１００）が実行される。すなわち、第１始動口２１は、大当たり抽選及び小当たり抽選を実行させるための始動入賞口である。ここで、大当たりとは大入賞口２３が所定回数（例えば、１５回）開放して遊技者が多数の賞球を得ることが可能となる当たりであり、大当たり抽選とはこの当たりの抽選である。また、小当たりとは右アタッカー１１が開閉動作を行う当たりであり、小当たり抽選とはこの当たりの抽選である。なお、以下の説明では、第１始動口２１への遊技球の入賞を契機として行われる大当たり抽選及び小当たり抽選を、第１特別図柄抽選と呼ぶ場合がある。

第２始動口２２は、遊技領域２０の中央右側に設けられ、遊技球が入って入賞すると、所定個数（例えば４個）の遊技球が払い出されると共に、大当たり抽選（本実施形態では当選確率１／１００）及び小当たり抽選（本実施形態では当選確率９８／１００）が実行される。すなわち、第２始動口２２は、大当たり抽選及び小当たり抽選を実行させるための始動入賞口である。なお、以下の説明では、第２始動口２２への遊技球の入賞を契機として行われる大当たり抽選及び小当たり抽選を、第２特別図柄抽選と呼ぶ場合がある。また、第１特別図柄抽選及び第２特別図柄抽選を総称して特別図柄抽選と呼ぶ場合がある。

電動チューリップ２７は、第２始動口２２の上部に、第２始動口２２と近接して配置されている。電動チューリップ２７は、チューリップの花を模した一対の羽根部材を有しており、一対の羽根部材が閉じた姿勢（図１参照）と、一対の羽根部材が開いた姿勢（図示なし）との間で姿勢変化可能に構成されている。一対の羽根部材は、例えば電動ソレノイドの動力によって姿勢変化すると共に、姿勢変化に伴って点灯又は点滅する。第２始動口２２への進入路は、電動チューリップ２７の羽根部材が閉じた姿勢においては、電動チューリップ２７によって閉塞されている。そして、第２始動口２２への進入路は、後述する普通図柄抽選に当選することによって、電動チューリップ２７の羽根部材が開いた状態となって開放される。なお、電動チューリップ２７を、可動部材２７と呼んでもよい。

ゲート２５は、電動チューリップ２７の上方に配置されている。遊技球がゲート２５を通過した場合、遊技球の払い出しは行われないものの、普通図柄抽選（電動チューリップ２７の開放抽選）が行われる。この普通図柄抽選に当選すると、電動チューリップ２７の一対の羽根部材が所定時間開いた状態を維持した後に閉じる開閉動作が所定回数繰返される。このように、普通図柄抽選に当選することによって電動チューリップ２７が一時的に開放されて遊技球が第２始動口２２に進入可能となり、第２始動口２２への入賞による大当たり抽選及び小当たり抽選の実行が可能となる。

大入賞口２３は、第２始動口２２の下方に配置され、特別図柄抽選の大当たり当選又はＶ入賞口１０への遊技球の入賞（以下、Ｖ入賞という）に応じて開放される。大入賞口２３の開口部には、大入賞口２３を開閉するプレートが設けられている。大入賞口２３は、通常はこのプレートが遊技盤２と同一平面を形成する姿勢となっているために遊技球が入らない状態となっている。そして、特別図柄抽選の大当たり当選又はＶ入賞によって大当たり状態になると、プレートの上端側が遊技盤２の前面側へ傾倒（開口）して遊技球が進入可能な開放状態に所定回数（例えば１５回）なる。この開放状態は、所定条件を満たすまで（例えば、３０秒間を上限として１０個の遊技球が入るまで）維持された後、プレートが閉じられることで終了する。なお、大入賞口２３に１個の遊技球が入賞する毎に例えば１３個の賞球が払い出されるので、遊技者は、大当たり中に大入賞口２３を狙って遊技球を打ち出すいわゆる右打ちをすることで、多量の賞球を得ることが可能な大当たり遊技を楽しむことができる。

普通入賞口２４は、遊技球の入賞によって所定個数（例えば１０個）の遊技球が払い出される入賞口である。なお、第１始動口２１及び第２始動口２２とは異なり、普通入賞口２４に遊技球が入賞しても抽選が行われることはない。

遊技領域２０の最下部には排出口２６が設けられている。第１始動口２１、第２始動口２２、大入賞口２３、普通入賞口２４、又はセンター役物９のいずれにも入らなかった遊技球は、排出口２６を通じて遊技領域２０の外へと排出される。

遊技盤２の前面のセンター役物９と近接する位置には、各種の演出に用いられる盤ランプ８、可動役物７が配置されている。盤ランプ８は、遊技者によるゲームの進行に応じて発光することによって光による各種の演出を行う。可動役物７は、例えば発光しながら遊技盤２に対して回転することにより、各種の演出を行う。

遊技盤２における遊技領域２０の外側には、表示器４が配置されている。表示器４は、上述した特別図柄抽選や普通図柄抽選の結果、及びこれらの抽選の保留数等に関する情報を表示する。図示していないが、表示器４は、第１始動口２１への遊技球の入賞を契機として特別図柄を変動表示して第１特別図柄抽選の結果を表示する第１特別図柄表示器、第１特別図柄抽選の保留数を表示する第１特別図柄保留表示器、第２始動口２２への遊技球の入賞を契機として特別図柄を変動表示して第２特別図柄抽選の結果を表示する第２特別図柄表示器、遊技球がゲート２５を通過したことを契機として普通図柄を変動表示して普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器、普通図柄抽選の保留数を表示する普通図柄保留表示器、及びパチンコ遊技機１の電源投入時点における遊技状態（通常遊技状態、時短遊技状態等）を表示する遊技状態表示器から構成されている。

図２は、パチンコ遊技機１の一部を示す概略平面図である。図１及び図２に示すように、枠部材５には、上記したハンドル３１及びレバー３２の他に、停止ボタン３３、取り出しボタン３４、スピーカ３５、枠ランプ３６、演出ボタン３７、演出キー３８、及び皿３９が設けられている。

皿３９は、枠部材５からパチンコ遊技機１の正面側へ突出するように設けられており、上述の発射装置へ供給される遊技球を一時的に溜めるものである。皿３９には、上述のように、払い出された遊技球（賞球）が排出される。遊技者がハンドル３１を握ってレバー３２を時計方向へ回転させると、皿３９に溜められた遊技球が発射装置へ供給されて遊技領域２０へ発射される。取り出しボタン３４は、皿３９が設けられた位置近傍の前面に設けられている。遊技者が取り出しボタン３４を操作することによって皿３９の下面の一部が開口され、皿３９の下方に配置された箱（図示なし）へ皿３９に溜まった遊技球を落下させることができる。

停止ボタン３３は、ハンドル３１の下部側面に設けられている。遊技者がハンドル３１を時計回りに回転させたままの状態で停止ボタン３３を押下することによって、遊技球の発射が一時的に停止される。遊技者は、停止ボタン３３を操作することによって、いわゆる止め打ちを行うことができる。

演出ボタン３７は、皿３９の上面に設けられる。演出キー３８は、中央キーと中央キーの周辺に配列された複数（ここでは４つ）の周辺キーとを有し、演出ボタン３７に隣接して設けられる。パチンコ遊技機１では、遊技者が演出ボタン３７又は演出キー３８を押下することで、所定の演出が行われる。

スピーカ３５及び枠ランプ３６は、パチンコ遊技機１の遊技状態等を報知するための各種演出を行う。具体的には、スピーカ３５は、楽曲や音声、効果音等を出力して音による演出を行い、枠ランプ３６は、点灯又は点滅のパターンの変更、発光色の変更、光の照射方向の変更等の光による演出を行う。

［パチンコ遊技機１の制御装置の構成］
図３は、パチンコ遊技機１が備える制御装置の構成の一例を示すブロック図である。遊技盤２の裏面側には、賞球として払い出される遊技球を溜めておく球タンクの他、パチンコ遊技機１の動作を制御する制御装置が配置される。この制御装置は、メイン制御部５１を構成するメイン基板と、サブ制御部５２を構成するサブ基板とを有する。メイン基板は、特別図柄抽選の実行やその抽選結果に基づくコマンドをサブ制御部５２側へ送信する処理等を制御する遊技制御部１００として機能する遊技制御基板と、賞球の払い出しを制御する払出制御部１２０として機能する払出制御基板とを含む。一方、サブ基板は、遊技制御部１００から送信されたコマンドに基づいて演出を統括的に制御する演出制御部１３０として機能する演出制御基板と、画像や音による演出を制御する画像音響制御部１４０として機能する画像音響制御基板と、各種のランプ（枠ランプ３６や盤ランプ８）や可動役物７による演出を制御するランプ制御部１５０として機能するランプ制御基板等とから構成される。

以下、図３を用いて、パチンコ遊技機１の制御装置の構成について説明する。図３に示すように、メイン制御部５１は遊技制御部１００と払出制御部１２０とを備え、サブ制御部５２は演出制御部１３０と画像音響制御部１４０とランプ制御部１５０とを備える。

遊技制御部１００は、ＣＰＵ１０１とＲＯＭ１０２とＲＡＭ１０３とを備える。ＣＰＵ１０１は、ＲＯＭ１０２に記憶されたプログラムに基づいて、内部抽選や当選の判定等の払い出し賞球数に関連する各種の演算処理を行う。ＲＯＭ１０２には、上記プログラムの他に、第１特別図柄抽選の最大保留数Ｕｍａｘ１、普通図柄抽選の最大保留数Ｇｍａｘ、特別図柄抽選及び普通図柄抽選に使用される乱数（当選値）、小当たりに当選することで動作する右アタッカー１１の開閉パターン、小当たりを構成する各時間（オープニング時間、右アタッカーの開閉動作時間、エンディング時間）、大当たり中の各ラウンドにおいて大入賞口２３が閉塞されるタイミングを規定する最大遊技球数Ｃｍａｘ、大当たり中の最大ラウンド数Ｒｍａｘ、各種演出に係る設定時間等が記憶されている。ＲＡＭ１０３は、ＣＰＵ１０１が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理等の作業領域として使用される。ＲＡＭ１０３には、パチンコ遊技機１の遊技状態（通常遊技状態、時短遊技状態、大当たり遊技状態等）を示す遊技状態情報（フラグ）、第１特別図柄抽選の保留数Ｕ１、普通図柄抽選の保留数Ｇ、遊技球が第１始動口２１又は第２始動口２２に入賞したタイミングで取得された各種乱数、遊技球がゲート２５を通過したタイミングで取得された乱数、大当たり中の１ラウンド中に大入賞口２３に入賞した遊技球数Ｃ、大当たり中のラウンド数Ｒ等が一時的に記憶される。以下、遊技制御部１００の主な機能について説明する。

遊技制御部１００は、第１始動口２１に遊技球が入賞すると第１特別図柄抽選を実行し、第２始動口２２に遊技球が入賞すると第２特別図柄抽選を実行する。そして、これらの抽選結果に応じたデータを演出制御部１３０へ送信する。

また、遊技制御部１００は、ゲート２５を遊技球が通過すると普通図柄抽選を実行し、この抽選に当選した場合、ゲート２５を遊技球が通過した時点の遊技状態に応じた電動チューリップ２７の開閉制御を行う。

また、遊技制御部１００は、センター役物９の内部に入った遊技球を、Ｖルート振分け板１４によって低確率Ｖルート１２又は高確率Ｖルート１３のいずれか一方に所定のタイミングで振分ける振分け動作を制御する。

また、遊技制御部１００は、第１特別図柄抽選又は第２特別図柄抽選で小当たりに当選した場合、右アタッカー１１が所定の開閉パターンで開閉動作するように制御する。この際、遊技制御部１００は、右アタッカー１１の開閉動作と、上記したＶルート振分け板１４の振分け動作とのタイミングを合わせる。

また、遊技制御部１００は、遊技球がゲート２５を通過して行われる普通図柄抽選に当選して電動チューリップ２７が開放し、第２始動口２２に遊技球が入賞して第２特別図柄抽選が実行され、この第２特別図柄抽選で小当たりに当選した場合、この小当たりを構成するオープニングの長さを、この小当たりが実行される時点の遊技状態に応じて切替える。

また、遊技制御部１００は、遊技球が第１始動口２１へ入賞したことによる第１特別図柄抽選の保留数Ｕ１、遊技球がゲート２５を通過したことによる普通図柄抽選の保留数Ｇ等を管理する。

また、遊技制御部１００は、特別図柄抽選の大当たり当選又はＶ入賞に応じて、大入賞口２３の開閉動作を制御する。例えば、所定条件（例えば、大入賞口２３が開いてから３０秒が経過、又は大入賞口２３への１０個の遊技球の入賞）を満たすまで、大入賞口２３のプレートが突出傾倒して大入賞口２３の開状態を維持するラウンドを所定回数（例えば１５回）繰返すように制御する。また、遊技制御部１００は、大入賞口２３が閉じてから次のラウンドで開くまでのインターバル期間を制御する。

また、遊技制御部１００は、第１始動口２１、第２始動口２２、大入賞口２３、及び普通入賞口２４に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて遊技球１個当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部１２０に遊技球の払出しを指示する。例えば、遊技制御部１００は、第１始動口２１又は第２始動口２２に遊技球が１個入賞すると４個の賞球、大入賞口２３に遊技球が１個入賞すると１３個の賞球、普通入賞口２４に遊技球が１個入賞すると１０個の賞球を払い出すように、払出制御部１２０へコマンドを送信する。なお、遊技制御部１００は、ゲート２５を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しを払出制御部１２０に指示しない。払出制御部１２０が遊技制御部１００の指示に応じて賞球の払い出しを行った場合、払出制御部１２０から払い出された賞球の個数に関する情報が遊技制御部１００へ送られる。そして、遊技制御部１００は、払出制御部１２０から取得した情報に基づいて、払い出す賞球の個数を管理する。

以上の機能を実現するために、遊技制御部１００には、第１始動口スイッチ（ＳＷ）２０１、第２始動口スイッチ（ＳＷ）２０２、電動チューリップ開閉部２０３、ゲートスイッチ（ＳＷ）２０４、大入賞口スイッチ（ＳＷ）２０５、大入賞口開閉部２０６、普通入賞口スイッチ（ＳＷ）２０７、Ｖ入賞口スイッチ（ＳＷ）２０８、Ｖルート振分け部２０９、及び右アタッカー開閉部２１０が接続されている。なお、右アタッカー開閉部２１０を、単に、アタッカー開閉部２１０と呼んでもよい。

第１始動口スイッチ２０１は、第１始動口２１に遊技球が入賞したことを検出し、その検出信号を遊技制御部１００へ送る。第２始動口スイッチ２０２は、第２始動口２２に遊技球が入賞したことを検出し、その検出信号を遊技制御部１００へ送る。電動チューリップ開閉部２０３は、例えば電動ソレノイドから成り、遊技制御部１００の制御に従って電動チューリップ２７の一対の羽根部材を開閉する。ゲートスイッチ２０４は、ゲート２５を遊技球が通過したことを検出し、その検出信号を遊技制御部１００へ送る。大入賞口スイッチ２０５は、大入賞口２３に遊技球が入賞したことを検出し、その検出信号を遊技制御部１００へ送る。大入賞口開閉部２０６は、例えば電動ソレノイドから成り、特別図柄抽選の大当たりに当選又はＶ入賞した場合に、遊技制御部１００の制御に従って、大入賞口２３を開放してから閉塞するラウンドを繰り返す。普通入賞口スイッチ２０７は、普通入賞口２４に遊技球が入賞したことを検出し、その検出信号を遊技制御部１００へ送る。Ｖ入賞口スイッチ２０８は、Ｖ入賞口１０に遊技球が入賞したことを検出し、その検出信号を遊技制御部１００へ送る。Ｖルート振分け部２０９は、例えば電動ソレノイドから成り、遊技制御部１００の制御に従ってＶルート振分け板１４の姿勢を変えて、センター役物９の内部に入った遊技球を低確率Ｖルート１２又は高確率Ｖルート１３の一方に振分ける。右アタッカー開閉部２１０は、例えば電動ソレノイドから成り、遊技制御部１００の制御に従って右アタッカー１１を開閉させる。

また、遊技制御部１００には、上述した表示器４が接続されている。遊技制御部１００は、第１始動口２１への遊技球の入賞によって始動した第１特別図柄抽選の結果を表示器４の第１特別図柄表示器に表示させる。また、遊技制御部１００は、第１特別図柄抽選の保留数を表示器４の第１特別図柄保留表示器に表示させる。また、遊技制御部１００は、第２始動口２２への遊技球の入賞によって始動した第２特別図柄抽選の結果を表示器４の第２特別図柄表示器に表示させる。また、遊技制御部１００は、ゲート２５への遊技球の通過によって始動した普通図柄抽選の結果を、表示器４の普通図柄表示器に表示させる。また、遊技制御部１００は、普通図柄抽選の保留数を表示器４の普通図柄保留表示器に表示させる。また、遊技制御部１００は、パチンコ遊技機１の遊技状態を表示器４の遊技状態表示器に表示させる。

払出制御部１２０は、ＣＰＵ１２１とＲＯＭ１２２とＲＡＭ１２３とを備える。ＣＰＵ１２１は、ＲＯＭ１２２に記憶されたプログラムに基づいて、賞球の払い出しを制御する際の演算処理を行う。ＲＡＭ１２３は、ＣＰＵ１２１が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。

また、払出制御部１２０は、遊技球が入賞した場所に応じた所定数の賞球の払い出しを指示するコマンドを遊技制御部１００から受信する。そして、払出制御部１２０は、コマンドによって指定された数だけ賞球を払い出すように払出モータ１２５を制御する。ここで、払出モータ１２５は、遊技盤２の裏面側に配置された球タンクから皿３９へ遊技球を送り出す駆動モータである。

払出制御部１２０には、払出モータ１２５の他に、払出検出部１２６と球あり検出部１２７と満タン検出部１２８とが接続されている。払出検出部１２６は、払出モータ１２５によって球タンクから皿３９へ払い出された賞球の数を検出する。球あり検出部１２７は、球タンクにおける遊技球の有無を検出する。満タン検出部１２８は、発射装置へ供給される遊技球や球タンクから払い出された賞球によって皿３９が満タンになったことを検出する。そして、払出制御部１２０は、払出検出部１２６、球あり検出部１２７、及び満タン検出部１２８の検出結果に応じて所定の処理を実行する。

演出制御部１３０は、ＣＰＵ１３１とＲＯＭ１３２とＲＡＭ１３３とＲＴＣ（リアルタイムクロック）１３４とを備える。ＣＰＵ１３１は、ＲＯＭ１３２に記憶されたプログラムに基づいて、演出を制御する際の演算処理を行う。ＲＡＭ１３３は、ＣＰＵ１３１が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。ＲＴＣ１３４は、現時点の日時の計測、及び時間（期間）の計測等のために用いられる。

また、演出制御部１３０は、遊技制御部１００から送られる各種コマンド等に基づいて、パチンコ遊技機１で行われる演出を統括的に制御する。具体的には、演出制御部１３０は、遊技制御部１００から受信したコマンド等に基づいて演出内容を設定し、設定した演出内容の演出の実行を指示するコマンドを画像音響制御部１４０やランプ制御部１５０へ送信する。

画像音響制御部１４０は、ＣＰＵ１４１とＲＯＭ１４２とＲＡＭ１４３とを備える。ＣＰＵ１４１は、ＲＯＭ１４２に記憶されたプログラムに基づいて、演出内容を表現する画像及び音響を制御する際の演算処理を行う。ＲＯＭ１４２には、上記プログラムの他に、画像表示器６において遊技中に表示される各種画像の画像データと、スピーカ３５から出力される楽曲や音声と、効果音等の音響データとが記憶されている。ＲＡＭ１４３は、ＣＰＵ１４１が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。

また、画像音響制御部１４０は、演出制御部１３０から送られたコマンドに基づいて、画像表示器６に表示する画像及びスピーカ３５から出力する音を制御する。具体的には、ＣＰＵ１４１は、ＲＯＭ１４２に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部１３０から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ＣＰＵ１４１は、読み出した画像データを用いて画像処理を行い、画像処理後の画像データに対応する画像を画像表示器６に表示させる。また、ＣＰＵ１４１は、読み出した音響データを用いて音声処理を行い、音声処理後の音響データに対応する音響をスピーカ３５に出力させる。

ランプ制御部１５０は、ＣＰＵ１５１とＲＯＭ１５２とＲＡＭ１５３とを備える。ＣＰＵ１５１は、盤ランプ８と枠ランプ３６と可動役物７とを制御する際の演算処理を行う。ＲＯＭ１５２には、ＣＰＵ１５１によって実行されるプログラムや各種データ等が記憶されている。ＲＡＭ１５２は、ＣＰＵ１５１が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。

また、ランプ制御部１５０は、演出制御部１３０から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ８と枠ランプ３６と可動役物７の点灯及び点滅や発光色等を制御する。具体的には、ランプ制御部１５０のＲＯＭ１５２には、演出制御部１３０において設定される演出内容に応じた盤ランプ８、枠ランプ３６、及び可動役物７での点灯（及び点滅）パターンデータ及び発光色パターンデータ（発光パターンデータ）が記憶されている。ＣＰＵ１５１は、ＲＯＭ１５２に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部１３０から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ＣＰＵ１５１は、読み出した発光パターンデータに基づいて、盤ランプ８や枠ランプ３６、及び可動役物７の発光を制御する。

また、ランプ制御部１５０は、演出制御部１３０から送られたコマンドに基づいて、可動役物７の動作を制御する。具体的には、ＲＯＭ１５２には、演出制御部１３０において設定される演出内容に応じた可動役物７の動作パターンデータが記憶されている。ＣＰＵ１５１は、ＲＯＭ１５２に記憶された動作パターンデータの中から、演出制御部１３０から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ＣＰＵ１５１は、読み出した動作パターンデータに応じたパルス信号を駆動回路（図示せず）へ出力する。これにより、パルス信号に応じた励磁信号が駆動回路から可動役物７と連結されたステッピングモータへ出力されて、可動役物７の動きが制御される。

［各部の主要動作］
図４は、遊技制御部１００によって実行される主要動作の一例を示すフローチャートである。以下に、図４を参照して、遊技制御部１００において実行される主要動作について説明する。遊技制御部１００は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図４に示す一連の処理を一定時間（例えば４ミリ秒）毎に繰り返し実行する。なお、図４以降のフローチャートに基づいて説明する遊技制御部１００で行われる処理は、ＲＯＭ１０２に記憶されているプログラムに基づいて、ＣＰＵ１０１自身によって実行され又はＣＰＵ１０１が発行する命令に従って実行される。

まず、ステップＳ１００において、遊技制御部１００は、第１特別図柄乱数、第２特別図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、及び普通図柄乱数等の各種の乱数の更新を行う乱数更新処理を実行する。ここで、第１特別図柄乱数及び第２特別図柄乱数は、特別図柄抽選の当選又は落選を決定する（つまり、大当たり抽選及び小当たり抽選を行う）ための乱数である。リーチ乱数は、特別図柄抽選に落選した場合にリーチ演出を行うか否かを決定するための乱数である。変動パターン乱数は、特別図柄の変動パターンを決定するための乱数である。普通図柄乱数は、普通図柄抽選の当選又は落選を決定する（つまり、電動チューリップ２７の開閉抽選を行う）ための乱数である。ステップＳ１００の乱数更新処理において、第１特別図柄乱数、第２特別図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、及び普通図柄乱数等は、それぞれ、１ずつ加算されて更新される。つまり、カウントアップされる。そして、ステップＳ２００の始動口スイッチ（ＳＷ）処理やステップＳ３００のゲートスイッチ（ＳＷ）処理において各抽選が行われて各乱数が取得され、後述するステップＳ４００の特別図柄処理やステップＳ８００の普通図柄処理で使用される。なお、このステップＳ１００の処理を行うカウンタには典型的にはループカウンタが使用され、設定されている乱数の最大値（例えば大当たり乱数では３９９）に達した後は、再び０に戻る。乱数更新処理の詳細については、後に詳述する。

次に、ステップＳ２００において、遊技制御部１００は、第１始動口スイッチ２０１及び第２始動口スイッチ２０２の状態を監視し、いずれかのスイッチがＯＮとなった時点（第１始動口スイッチ２０１又は第２始動口スイッチ２０２から遊技球の検出信号が出力された時点）で、第１特別図柄抽選の保留数Ｕ１や第２特別図柄抽選の保留数Ｕ２に関する処理や乱数を取得する処理を行う始動口スイッチ処理を実行する。ここで、第２特別図柄抽選は実質的には保留されないので、Ｕ２は０又は１の値となる。始動口スイッチ処理の詳細については、図１０を用いて後に詳述する。

次に、ステップＳ３００において、遊技制御部１００は、ゲートスイッチ２０４の状態を監視し、ゲートスイッチ２０４がＯＮとなった時点（ゲートスイッチ２０４から遊技球の検出信号が出力された時点）で普通図柄抽選の保留数Ｇが上限値Ｇｍａｘ未満か否かを判断し、保留数Ｇが上限値Ｇｍａｘ未満であると判断した場合、後述するステップＳ８００の普通図柄処理に使用される普通図柄乱数を取得するゲートスイッチ処理を実行する。ゲートスイッチ処理の詳細については、図１１を用いて後に詳述する。

次に、ステップＳ４００において、遊技制御部１００は、第１特別図柄抽選又は第２特別図柄抽選を実行し、画像表示器６に特別図柄を変動表示した後にこれらの抽選の結果を示す停止図柄を表示等する特別図柄処理を実行する。特別図柄処理については、図１２〜図１５を用いて後に詳述する。

次に、ステップＳ５００において、遊技制御部１００は、ステップＳ４００の特別図柄処理で小当たりに当選した場合、右アタッカー開閉部２１０を制御して右アタッカー１１を開閉させる右アタッカー開閉処理を実行する。右アタッカー開閉処理については、図１６を用いて後に詳述する。

次に、ステップＳ６００において、遊技制御部１００は、Ｖ入賞口スイッチ２０８の状態を監視し、Ｖ入賞口スイッチ２０８がＯＮとなった場合（Ｖ入賞口スイッチ２０８から遊技球の検出信号が出力されてＶ入賞が検出された場合）、大当たり遊技を開始等させるＶ入賞処理を実行する。Ｖ入賞処理については、図１７を用いて後に詳述する。

次に、ステップＳ７００において、遊技制御部１００は、特別図柄処理での大当たり当選又はＶ入賞によって大当たり中となっている場合、この大当たり中の各状態に応じて、大入賞口開閉部２０６を制御して大入賞口２３の開閉動作等を行う大入賞口処理を実行する。大入賞口処理については、図１８及び図１９を用いて後に詳述する。

次に、ステップＳ８００において、遊技制御部１００は、ステップＳ３００のゲートスイッチ処理で取得された乱数が所定の当たり乱数と一致するか否かを判定等する普通図柄処理を実行する。そして、遊技制御部１００は、表示器４の普通図柄表示器に普通図柄を変動表示させた後に判定処理の結果を示す普通図柄を表示させる。普通図柄処理については、図２０及び図２１を用いて後に詳述する。

次に、ステップＳ９００において、遊技制御部１００は、ステップＳ８００の普通図柄処理においてゲートスイッチ処理で取得された乱数が所定の当たり乱数と一致した場合（つまり、普通図柄抽選に当選した場合）に、電動チューリップ２７を作動させる電動チューリップ処理を実行する。なお、電動チューリップ２７が作動することによって第２始動口２２に遊技球が入賞可能な状態となり、第２始動口２２に遊技球が入賞することで第２特別図柄抽選が行われることとなる。電動チューリップ処理については、図２２を用いて後に詳述する。

次に、ステップＳ１０００において、遊技制御部１００は、遊技球の入賞個数の管理及び入賞に応じた賞球の払出しを制御する賞球処理を実行する。

次に、ステップＳ１１００において、遊技制御部１００は、ステップＳ２００の始動口スイッチ処理、ステップＳ４００の特別図柄処理、ステップＳ６００のＶ入賞処理、及びステップＳ７００の大入賞口処理等でＲＡＭ１０３にセットされた各種コマンドや演出に必要な情報を演出制御部１３０又は払出制御部１２０へ出力する出力処理を実行する。

［パチンコ遊技機１の特徴的動作］
図５は、パチンコ遊技機１の動作について説明するための図である。図５では、パチンコ遊技機１が、遊技者が１回の大当たりを獲得することによって結果として５回の大当たりを１セットで獲得できる設定とされている場合を一例として示している。図６は、図１に示したセンター役物９を拡大した図である。図７は、Ｖルート振分け版１４の振分けタイミングと、小当たり動作（右アタッカー１１の開閉動作）との関係を説明するための図である。以下に、図５〜図７を用いて、パチンコ遊技機１の特徴的動作について説明する。

まず、パチンコ遊技機１の遊技状態について説明する。パチンコ遊技機１の遊技状態には、大当たり遊技状態と、時短遊技状態と、通常遊技状態とがある。大当たり遊技状態は、特別図柄抽選の大当たりに当選又はＶ入賞して大入賞口２３が所定の開放動作（例えば１５ラウンドの開放動作）を行うことによって、遊技者が多数の賞球を獲得できる大当たり遊技が実行されている遊技状態である。なお、大当たり遊技状態には、大入賞口２３の開放動作が実行されている期間だけではなく、大当たりが発生したことを遊技者に伝える等するためのオープニング期間、及び大当たりが終了したことを遊技者に伝える等するためのエンディング期間も含まれる。時短遊技状態は、大当たり抽選及び小当たり抽選等の実行間隔が短縮され、また、電動チューリップ２７が長時間頻繁に開放されて第２始動口２２に遊技球が頻繁に入賞する遊技状態である。通常遊技状態は、上記した大当たり遊技状態及び時短遊技状態のいずれにも属さない通常の遊技状態である。

以下、図５に示す時間経過に沿って、パチンコ遊技機１の特徴的動作について説明する。まず、図５に示す大当たり発生前の通常遊技状態において、遊技球が第１始動口２１に入賞すると、第１特別図柄抽選が行われる。具体的には、低確率の大当たり抽選（本実施形態では、当選確率１／４００）及び低確率の小当たり抽選（本実施形態では、当選確率１／１００）が行われる。また、大当たり発生前の通常遊技状態において遊技球がゲート２５を通過すると、低確率の普通図柄抽選（本実施形態では、当選確率１／１０）が行われる。この抽選に当選すると、第２始動口２２を塞いでいる電動チューリップ２７が極短時間開放する（例えば、０．１５秒の開放を１回）。そして、この開放によって遊技球が第２始動口２２に入賞した場合、第２特別図柄抽選が行われる。具体的には、高確率の大当たり抽選（本実施形態では、当選確率１／１００）及び高確率の小当たり抽選（本実施形態では、当選確率９８／１００）が行われる。上記した第１特別図柄抽選又は第２特別図柄抽選において大当たりに当選すると、１回目の大当たり遊技が開始して図５に示す１回目の大当たり遊技状態となる。また、上記した第１特別図柄抽選又は第２特別図柄抽選において小当たりに当選すると、センター役物９に遊技球を入れるための右アタッカー１１が所定回数（本実施形態では２回）開放される小当たりが実行される。

ここで、図６及び図７を用いて、小当たり動作の詳細、及び小当たりによってセンター役物９に入った遊技球の挙動について説明する。図６に示すＶルート振分け板１４は、規則的な振分け動作を常時行うことによって、右アタッカー１１の開放動作によってセンター役物９に入った遊技球を、低確率Ｖルート１２又は高確率Ｖルート１３のいずれか一方に振分ける。ここで、Ｖルート振分け板１４の振分け動作は、図６の実線で示す姿勢ａと点線で示す姿勢ｂとを交互にとる動作である。Ｖルート振分け板１４が姿勢ａの時には、遊技球は低確率Ｖルート１２に振分けられる。また、Ｖルート振分け板１４が姿勢ｂの時には、遊技球は高確率Ｖルート１３に振分けられる。図７（Ａ）は、Ｖルート振分け板１４が遊技球を低確率Ｖルート１２又は高確率Ｖルート１３に振分けるタイミング（Ｖルート振分けタイミング）の一例を示す図である。図７（Ａ）に示すように、Ｖルート振分け板１４は、０．５秒毎に遊技球を低確率Ｖルート１２又は高確率Ｖルート１３に交互に振分ける。より具体的には、Ｖルート振分け板１４は、遊技球を低確率Ｖルート１２に振分ける姿勢ａと遊技球を高確率Ｖルート１３に振分ける姿勢ｂとを０．５秒毎に交互に切替える動作を常時行うことによって、遊技球を低確率Ｖルート１２又は高確率Ｖルート１３に振分ける。なお、この０．５秒は、一例であり、他の時間であってもよい。

そして、図５に示す大当たり発生前の通常遊技状態において第１始動口２１に遊技球が入賞し、第１特別図柄抽選が実行されて小当たり（低確率）に当選すると、右アタッカー１１は、図７（Ｂ）に示す開閉動作を行う。具体的には、右アタッカー１１は、Ｖルート振分け板１４が遊技球を低確率Ｖルート１２に振分ける姿勢ａをとっている期間（０．５秒間）に開放した後にＶルート振分け板１４が遊技球を高確率Ｖルート１３に振分ける姿勢ｂをとっている期間（０．５秒間）に閉塞する動作を、２回繰返す。このことによって、図５に示す大当たり発生前の通常遊技状態において第１特別図柄抽選で小当たりに当選した場合、右アタッカー１１の開放動作によってセンター役物９に入った遊技球は低確率Ｖルート１２に必ず振分けられる。低確率Ｖルート１２に振分けられた遊技球は、図６の実線矢印で示すように低確率Ｖルート１２上を転がって、Ｖ入賞口１０に向けて導かれる。ここで、低確率Ｖルート１２が遊技球をＶ入賞口１０まで導くことに成功する確率は非常に低い（本実施形態では、成功確率１／１００）。つまり、遊技球の大部分は、点線矢印で示すように低確率Ｖルート１２から落下する。この結果として、図５に示す大当たり発生前の通常遊技状態において、第１特別図柄抽選で小当たりに当選してＶ入賞による大当たりとなる確率は、非常に低いものとなる。低確率Ｖルート１２によって導かれた遊技球がＶ入賞口１０に入賞した場合、１回目の大当たり遊技が開始して図５に示す１回目の大当たり遊技状態となる。なお、図７を用いて説明する各小当たり動作による大当たり発生確率については、後に図８を用いて詳述する。

以下では、上記した０．５秒間開放した後に０．５秒間閉塞する動作を２回繰返す右アタッカー１１の開放パターンを、第１開放パターンと呼ぶ。ここで、図７（Ｂ）に示すように、第１開放パターンによる右アタッカー１１の開閉動作の前にはオープニング期間が０．５秒間設けられ、後にはエンディング期間が０．５秒間設けられている。このオープニング期間には、例えば、小当たりに当選して右アタッカー１１が開放される旨が遊技者に報知される。また、このエンディング期間には、例えば、小当たりが終了した旨が遊技者に報知される。なお、Ｖルート振分け板１４は常に振分け動作を行っているので、図７に示すように、小当たりに当選した後に、Ｖルート振分け板１４の振分け動作とタイミングを合わせてオープニングが開始される。

また、図５に示す大当たり発生前の通常遊技状態において遊技球がゲート２５を通過したことに起因して実行された第２特別図柄抽選で小当たりに当選すると、右アタッカー１１は、図７の（Ｄ）に示す開閉動作を行う。具体的には、図５に示す大当たり発生前の通常遊技状態において遊技球がゲート２５を通過し、これによって実行された普通図柄抽選（低確率）に当選して電動チューリップ２７が開放され、第２始動口２２に遊技球が入賞して第２特別図柄抽選が実行されて小当たりに当選すると、右アタッカー１１は、Ｖルート振分け板１４が遊技球を高確率Ｖルート１３に振分ける姿勢ｂをとっている期間（０．５秒間）に閉塞した後にＶルート振分け板１４が遊技球を低確率Ｖルート１２に振分ける姿勢ａをとっている期間（０．５秒間）に開放する動作を、２回繰返す。このことによって、図５に示す大当たり発生前の通常遊技状態において遊技球がゲート２５を通過したことに起因して実行された第２特別図柄抽選で小当たりに当選した場合、上記した図７の（Ｂ）と同様に、右アタッカー１１の開放動作によってセンター役物９に入った遊技球は低確率Ｖルート１２に必ず振分けられる。このことから、図５に示す大当たり発生前の通常遊技状態において遊技球がゲート２５を通過したことに起因して実行された第２特別図柄抽選で小当たりに当選してＶ入賞による大当たりとなる確率は、上記した図７の（Ｂ）の場合と同様に、非常に低いものとなる。なお、低確率Ｖルート１２によって導かれた遊技球がＶ入賞口１０に入賞した場合、１回目の大当たり遊技が開始して図５に示す１回目の大当たり遊技状態となる。

以下では、上記した０．５秒間閉塞した後に０．５秒間開放する動作を２回繰返す右アタッカー１１の開放パターンを、第２開放パターンと呼ぶ。ここで、図７（Ｄ）に示すように、第２開放パターンによる右アタッカー１１の開閉動作の前にはオープニング期間が０．５秒間設けられ、後にはエンディング期間が０．５秒間設けられている。また、Ｖルート振分け板１４は常に振分け動作を行っているので、図７に示すように、小当たりに当選した後に、Ｖルート振分け板１４の動作とタイミングを合わせてオープニングが開始される。

以上に説明したように、大当たり発生前の通常遊技状態における第１始動口２１への入賞に起因する小当たり、又は大当たり発生前の通常遊技状態におけるゲート２５への遊技球通過に起因する小当たりでは、遊技球は低確率Ｖルートに振分けられる。このことから、大当たり発生前の通常遊技状態において、Ｖ入賞による大当たりとなる確率は非常に低いものとなる。

次に、図５に示す第１回目の大当たり遊技状態において、大入賞口２３が規定回数開放され、遊技者はいわゆる右打ちを行うことで多量の賞球を獲得できる。この１回目の大当たり遊技状態において遊技球がゲート２５を通過すると、所定の遊技球通過数量（本実施形態では４個）に対応する回数（４回）まで、高確率の普通図柄抽選（本実施形態では、当選確率１０／１０）の実行が保留される。つまり、高確率の普通図柄抽選の実行が所定回数（本実施形態では４回）まで待機される。

次に、図５に示すように、１回目の大当たり遊技状態が終了すると１回目の時短遊技状態となる。１回目の時短遊技状態において、１回目の大当たり遊技状態中に保留されていた高確率の普通図柄抽選が実行される。また、１回目の時短遊技状態において遊技球がゲート２５を通過すると、同様に、高確率の普通図柄抽選が実行される。また、１回目の時短遊技状態において遊技球がゲート２５を通過した場合、所定の遊技球通過数量（本実施形態では４個）に対応する回数（４回）まで、このゲート２５通過に起因する高確率の普通図柄抽選の実行が保留される。言い換えると、高確率の普通図柄抽選が順次実行されて消化されてゆく際に、所定回数（本実施形態では４回）までは、新たな高確率の普通図柄抽選の実行が待機される。

そして、１回目の時短遊技状態において、上記した高確率の普通図柄抽選に当選すると電動チューリップ２７が長期間開放され（本実施形態では、１．８０秒の開放を３回）、第２始動口２２に遊技球が頻繁に入賞して第２特別図柄抽選（大当たり確率１／１００、小当たり確率９８／１００）が頻繁に実行される。この第２特別図柄抽選で小当たりに当選すると、右アタッカー１１は、図７（Ｅ）に示す開閉動作を行う。つまり、１回目の大当たり遊技状態中又は１回目の時短遊技状態中に遊技球がゲート２５を通過し、この通過に起因して実行された第２特別図柄抽選で小当たりに当選すると、右アタッカー１１は、図７（Ｅ）に示す開閉動作を行う。図７（Ｅ）に示す開放動作は、第２開放パターンであり、右アタッカー１１が、Ｖルート振分け板１４が遊技球を低確率Ｖルート１２に振分ける姿勢ａをとっている期間（０．５秒間）に閉塞した後にＶルート振分け板１４が遊技球を高確率Ｖルート１３に振分ける姿勢ｂをとっている期間（０．５秒間）に開放する動作を、２回繰返す動作である。このことによって、１回目の大当たり遊技状態中又は１回目の時短遊技状態中に遊技球がゲート２５を通過したことに起因して実行された第２特別図柄抽選で小当たりに当選した場合、右アタッカー１１の開放動作によってセンター役物９に入った遊技球は高確率Ｖルート１３に必ず振分けられる。以上のことから、１回目の大当たり遊技状態中又は１回目の時短遊技状態中に遊技球がゲート２５を通過したことに起因して実行された第２特別図柄抽選で小当たりに当選してＶ入賞による大当たりとなる確率は、非常に高いものとなる。この結果として、比較的短期間で遊技球がＶ入賞口１０に入賞して、２回目の大当たり遊技が開始して図５に示す２回目の大当たり遊技状態となる。なお、１回目の時短遊技状態において、第１特別図柄抽選又は第２特別図柄抽選で大当たりに当選した場合も、同様に、２回目の大当たり遊技が開始して図５に示す２回目の大当たり遊技状態となる。

ここで、第１始動口２１への入賞による第１特別図柄抽選の実行も、上記したゲート２５通過による普通図柄抽選の実行と同様に、所定回数（本実施形態では４回）まで保留される。そして、１回目の大当たり遊技状態中又は１回目の時短遊技状態中に遊技球が第１始動口２１に入賞したことに起因して実行された第１特別図柄抽選で小当たりに当選すると、右アタッカー１１は、図７（Ｃ）に示す開閉動作を行う。図７（Ｃ）に示す開放動作は、第１開放パターンであり、右アタッカー１１が、Ｖルート振分け板１４が遊技球を高確率Ｖルート１３に振分ける姿勢ｂをとっている期間（０．５秒間）に開放した後にＶルート振分け板１４が遊技球を低確率Ｖルート１２に振分ける姿勢ａをとっている期間（０．５秒間）に閉塞する動作を、２回繰返す動作である。このことによって、１回目の大当たり遊技状態中又は１回目の時短遊技状態中に遊技球が第１始動口２１に入賞したことに起因して実行された第１特別図柄抽選で小当たりに当選した場合、右アタッカー１１の開放動作によってセンター役物９に入った遊技球は高確率Ｖルート１３に必ず振分けられる。このことから、１回目の大当たり遊技状態中又は１回目の時短遊技状態中に遊技球が第１始動口２１に入賞して実行された第１特別図柄抽選で小当たりに当選した場合、Ｖ入賞による大当たりとなる確率は比較的高いものとなる。

なお、図７（Ｃ）及び（Ｅ）に示すように、右アタッカー１１の開閉動作の前にはオープニング期間が０．５秒間設けられ、後にはエンディング期間が０．５秒間設けられている。また、Ｖルート振分け板１４は常に振分け動作を行っているので、図７に示すように、小当たりに当選した後に、Ｖルート振分け板１４の動作とタイミングを合わせてオープニングが開始される。

図５に示す２回目〜５回目の大当たり遊技状態におけるパチンコ遊技機１の特徴的動作は、以上に説明した１回目の大当たり遊技状態におけるパチンコ遊技機１の特徴的動作と同様である。また、図５に示す２回目〜４回目の時短遊技状態におけるパチンコ遊技機１の特徴的動作は、以上に説明した１回目の時短遊技状態におけるパチンコ遊技機１の特徴的動作と同様である。

ここで、１回目〜５回目の大当たり遊技状態において、１回目の大当たり遊技状態の説明で既に述べたように、遊技球がゲート２５を通過すると、所定の遊技球通過数量に対応する回数（４回）まで、高確率の普通図柄抽選の実行が保留される。また、１回目〜４回目の時短遊技状態において、１回目の時短遊技状態の説明で既に述べたように、高確率の普通図柄抽選が順次実行されて消化されてゆく際に、ゲート２５を遊技球が新たに通過すると、所定の遊技球通過数量に対応する回数（４回）まで、高確率の普通図柄抽選の実行が保留される。つまり、大当たり遊技状態中又は時短遊技状態中にゲート２５を遊技球が通過したことに起因する高確率の普通図柄抽選の実行は保留される。

このことから、５回目（最後）の大当たり遊技状態の終了時点では、高確率の普通図柄抽選の実行保留数は、最大（４回）になっている場合が多くなる。このことから、図５に示す５回目の大当たり遊技状態の終了直後の期間Ｘにおいて、保留されていた高確率の普通図柄抽選が実行され、電動チューリップ２７が頻繁に長期間開放されることとなる。そして、この結果として、第２始動口２２に多数の遊技球が入賞して多数の小当たりが発生し、右アタッカー１１は、図７（Ｆ）に示す開閉動作を行う。つまり、大当たり遊技状態中又は時短遊技状態中に遊技球がゲート２５を通過し、この通過に起因して実行された第２特別図柄抽選で小当たりに当選して図５に示す通常遊技状態中の期間Ｘにおいて右アタッカー１１が開放する場合、右アタッカー１１は、図７（Ｆ）に示す開閉動作を行う。図７（Ｆ）に示す開放動作は、第２開放パターンであり、右アタッカー１１が、Ｖルート振分け板１４が遊技球を高確率Ｖルート１３に振分ける姿勢ｂをとっている期間（０．５秒間）に閉塞した後にＶルート振分け板１４が遊技球を低確率Ｖルート１２に振分ける姿勢ａをとっている期間（０．５秒間）に開放する動作を、２回繰返す動作である。このことによって、大当たり遊技状態中又は時短遊技状態中に遊技球がゲート２５を通過したことに起因して実行された第２特別図柄抽選で小当たりに当選して通常遊技状態中の期間Ｘにおいて右アタッカー１１が開放する場合、右アタッカー１１の開放動作によってセンター役物９に入った遊技球は低確率Ｖルート１２に必ず振分けられる。ここで、図７（Ｆ）及び図７（Ｅ）から解るように、図７（Ｆ）に示した小当たり動作は、図７（Ｅ）に示した小当たり動作に対してオープニング期間（０．５秒）を０．５秒延長したものである。そして、このことによって、第２開放パターンの実行時期を後方にシフトさせて、センター役物９に入った遊技球が低確率Ｖルート１２に必ず振分けられるようにしている。

以上のことから、保留されていた高確率の普通図柄抽選の期間Ｘにおける実行によって小当たりに当選してＶ入賞による大当たりとなる確率は、図８を用いて以下に詳細に説明するが、図７（Ｅ）を用いて説明した過程で大当たりとなる確率よりも低くなり、又、図７（Ｄ）等を用いて説明した他の過程で大当たりとなる確率よりも高くなる。つまり、１セットの大当たり終了直後の期間Ｘにおいて実行される小当たりのオープニング期間を延長することによって、次の１セットの大当たりを遊技者が獲得できるチャンスを通常よりも増やしつつ当該次の１セットの大当たりが発生する確率を適度に抑制できる。

図８は、大当たりが発生する過程毎に大当たり発生確率の概算値を説明するための図である。図８には、（１）〜（７）の大当たりが発生する過程と、これらの過程毎の大当たり発生確率の概算値及び図７で説明した小当たり動作との対応関係が示されている。なお、大当たり発生確率の概算値において、遊技球が第１始動口２１又はゲート２５に入る確率は考慮せず、これらに入った後からの確率を考慮している。図１４は、第１始動口２１に遊技球が入賞した場合に実行される第１特別図柄抽選の当選確率の一例を説明するための図である。図１５は、第２始動口２２に遊技球が入賞した場合に実行される第２特別図柄抽選の当選確率の一例を説明するための図である。図２１は、ゲート２５を遊技球が通過した場合に実行される普通図柄抽選の当選確率の一例を説明するための図である。なお、図１４、図１５及び図２１は、後に述べるパチンコ遊技機１の詳細な動作説明においても使用する。図１４に示すように、第１特別図柄抽選の当選確率は、大当たりの当選確率が１／４００であり、小当たりの当選確率が１／１００である。また、図１５に示すように、第２特別図柄抽選の当選確率は、大当たりの当選確率が１／１００であり、小当たりの当選確率が９８／１００である。また、図２１に示すように、普通図柄抽選の当選確率は、通常遊技状態中に遊技球がゲート２５を通過した場合は当選確率が１／１０であり、時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に遊技球がゲート２５を通過した場合は当選確率が１０／１０である。以下、大当たりが発生する過程毎の大当たり発生確率の概算値について、図７、図８、図１４、図１５及び図２１を用いて説明する。

まず、図８の（１）に示す大当たりが発生する過程及びこの場合の大当たり発生確率の概算値について説明する。（１）の過程は、通常遊技状態、時短遊技様態、又は大当たり遊技状態において第１始動口２１に遊技球が入賞し、この入賞によって実行される第１特別図柄抽選の大当たりに当選（図１４；当選確率１／４００）して大当たりが発生する過程である。このことから、（１）の過程による大当たり発生確率の概算値は、１／４００となる。

次に、図８の（２）に示す大当たりが発生する過程及びこの場合の大当たり発生確率の概算値について説明する。（２）の過程は、通常遊技状態においてゲート２５を遊技球が通過し、この通過によって実行される普通図柄抽選に当選し（図２１；当選確率１／１０）、この当選によって電動チューリップ２７が開放して第２始動口２２に遊技球が入賞し（概算入賞確率１／２０）、この入賞によって実行される第２特別図柄抽選の大当たりに当選（図１５；当選確率１／１００）して大当たりが発生する過程である。このことから、（２）の過程による大当たり発生確率の概算値は、１／２００００となる。

次に、図８の（３）に示す大当たりが発生する過程及びこの場合の大当たり発生確率の概算値について説明する。（３）の過程は、通常遊技状態において第１始動口２１に遊技球が入賞し、この入賞によって実行される第１特別図柄抽選の小当たりに当選（図１４；当選確率１／１００）して小当たりが発生し、通常遊技状態又は時短遊技状態において小当たりが実行され（つまり、右アタッカー１１が開放され）、この実行によってセンター役物９に入った遊技球が低確率Ｖルート１２からＶ入賞（Ｖ入賞成功確率１／１００）して大当たりが発生する過程である。このことから、（３）の過程による大当たり発生確率の概算値は、１／１００００となる。なお、（３）の過程は、図７（Ｂ）を用いて説明した小当たり動作に対応する。

次に、図８の（４）に示す大当たりが発生する過程及びこの場合の大当たり発生確率の概算値について説明する。（４）の過程は、通常遊技状態においてゲート２５を遊技球が通過し、この通過によって実行される普通図柄抽選に当選し（図２１；当選確率１／１０）、この当選によって電動チューリップ２７が開放して第２始動口２２に遊技球が入賞し（概算入賞確率１／２０）、この入賞によって実行される第２特別図柄抽選の小当たりに当選し（図１５；当選確率９８／１００）、通常遊技状態又は時短遊技状態において小当たりが実行され（つまり、右アタッカー１１が開放され）、この実行によってセンター役物９に入った遊技球が低確率Ｖルート１２からＶ入賞（Ｖ入賞成功確率１／１００）して大当たりが発生する過程である。このことから、（４）の過程による大当たり発生確率の概算値は、１／２００００となる。なお、（４）の過程は、図７（Ｄ）を用いて説明した小当たり動作に対応する。

ここで、上記した（１）〜（４）の過程による大当たり発生確率の概算値から解るように、遊技者は、１回目の大当たりを獲得するまでの通常遊技状態においては（図５参照）、（１）の過程で大当たりを狙うこととなる。つまり、遊技者は、１回目の大当たりを獲得するまでの通常遊技状態においては、第１始動口２１への入賞を狙って遊技することとなる。

次に、図８の（５）に示す大当たりが発生する過程及びこの場合の大当たり発生確率の概算値について説明する。（５）の過程は、時短遊技状態又は大当たり遊技状態において第１始動口２１に遊技球が入賞し、第１特別図柄抽選の小当たりに当選（図１４；当選確率１／１００）して小当たりが発生し、通常遊技状態又は時短遊技状態において小当たりが実行され（つまり、右アタッカー１１が開放され）、この実行によってセンター役物９に入った遊技球が高確率Ｖルート１３からＶ入賞（Ｖ入賞成功確率３３／１００）して大当たりが発生する過程である。このことから、（５）の過程による大当たり発生確率の概算値は、１／３００となる。なお、（５）の過程は、図７（Ｃ）を用いて説明した小当たり動作に対応する。

次に、図８の（６）に示す大当たりが発生する過程及びこの場合の大当たり発生確率の概算値について説明する。（６）の過程は、時短遊技状態又は大当たり遊技状態においてゲート２５を遊技球が通過し、この通過によって実行される普通図柄抽選に当選し（図２１；当選確率１０／１０）、この当選によって電動チューリップ２７が開放して第２始動口２２に遊技球が入賞し（概算入賞確率５／１０；電動チューリップ２７が長期間開放されるため）、この入賞によって実行される第２特別図柄抽選の小当たりに当選し（図１４；当選確率９８／１００）、時短遊技状態において小当たりが実行され（つまり、右アタッカー１１が開放され）、この実行によってセンター役物９に入った遊技球が高確率Ｖルート１３からＶ入賞（Ｖ入賞成功確率３３／１００）して大当たりが発生する過程である。このことから、（６）の過程による大当たり発生確率の概算値は、１６／１００となる。なお、（６）の過程は、図７（Ｅ）を用いて説明した小当たり動作に対応する。

次に、図８の（７）に示す大当たりが発生する過程及びこの場合の大当たり発生確率の概算値について説明する。（７）の過程は、時短遊技状態又は大当たり遊技状態においてゲート２５を遊技球が通過し、この通過によって実行される普通図柄抽選が大当たり遊技状態中等を理由に保留され、この保留が解除されて図５の期間Ｘ（通常遊技状態）で実行される普通図柄抽選に当選し（図２１；当選確率１０／１０）、この当選によって電動チューリップ２７が開放して第２始動口２２に遊技球が入賞し（概算入賞確率５／１０；電動チューリップ２７が長期間開放されるため）、この入賞によって実行される第２特別図柄抽選の小当たりに当選し（図１５；当選確率９８／１００）、図５の期間Ｘ（通常遊技状態）において小当たりが実行され（つまり、右アタッカー１１が開放され）、この実行によってセンター役物９に入った遊技球が低確率Ｖルート１２からＶ入賞（Ｖ入賞成功確率１／１００）して大当たりが発生する過程である。このことから、（７）の過程による大当たり発生確率の概算値は、５／１０００となる。なお、（７）の過程は、図７（Ｆ）を用いて説明した小当たり動作に対応する。

ここで、上記した（１）、（５）及び（６）の過程による大当たり発生確率の概算値から解るように、遊技者は、時短遊技状態においては（図５参照）、（６）の過程で大当たりを狙うこととなる。つまり、遊技者は、１セットの大当たり中は、第２始動口２２への入賞を狙っていわゆる右打ちを行うこととなる。このことによって、遊技者は、大当たり遊技中は大入賞口２３に遊技球を入賞させて多量の賞球を獲得し、既に説明したように、時短遊技中は（６）の過程によって短時間で次の大当たりを獲得できることとなる。

そして、上記した（１）〜（７）の過程による大当たり発生確率の概算値から解るように、図７（Ｆ）に対応する（７）の過程による大当たり発生確率（概算値５／１０００）は、図７（Ｅ）に対応する（６）の過程による大当たり発生確率（概算値１６／１００）よりも低くなり、又、（１）〜（５）の過程による大当たり発生確率（概算値１／２００００〜１／３００）よりも高くなる。このことから、既に図７を用いて説明したように、１セットの大当たり終了直後の期間Ｘ（図５参照）において実行される小当たりのオープニング期間を延長することによって、次の１セットの大当たりを遊技者が獲得できるチャンスを通常よりも増やしつつ当該次の１セットの大当たりが発生する確率を適度に抑制できる。

［パチンコ遊技機１の機能構成及びパチンコ遊技機１で行われる処理の詳細］
以下、以上に説明したパチンコ遊技機１の特徴的動作を実現するためのパチンコ遊技機１の機能構成、及びパチンコ遊技機１で行われる処理の一例について詳細に説明する。

図９は、パチンコ遊技機１の機能構成の一例を示す機能構成図である。遊技制御部１００のＣＰＵ１０１は、ＲＯＭ１０２に記憶されているプログラムを実行することによって、図９に示すように、入賞検出部１０５と、乱数取得部１０６と、特別図柄処理部１０７と、普通図柄処理部１０８と、Ｖルート振分け制御部１０９と、右アタッカー開閉制御部１１０と、Ｖ入賞処理部１１１と、大入賞口制御部１１２と、送信制御部１１３と、コマンド送信部１１４として機能する。以下では、図９〜図２２を用いて、既に簡単に説明した図４の各ステップの処理について上記の機能構成と対応付けて詳細に説明する。

［乱数更新処理］
乱数取得部１０６は、図４のステップＳ１００の乱数更新処理を行う。具体的には、乱数取得部１０６は、特別図柄抽選に当選したか否かを判定する処理等に使用する第１特別図柄乱数、第２特別図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、及び普通図柄乱数等のカウントを行う。例えば第１特別図柄乱数に関して、第１始動口２１への入賞による大当たり確率が１／４００に設定され小当たり確率が４／４００（つまり１／１００）に設定されている場合（図１４参照）、乱数取得部１０６は、パチンコ遊技機１が起動している間、ステップＳ１００の乱数更新処理によって０〜３９９の間で１ずつカウントアップを行い、カウント値が３９９に到達した後は、再度０からカウントアップを行う。同様に、第２特別図柄乱数に関して、第２始動口２２への入賞による大当たり確率が１／４００（つまり１／１００）に設定され小当たり確率が３９２／４００（つまり９８／１００）に設定されている場合（図１５参照）、乱数取得部１０６は、パチンコ遊技機１が起動している間、ステップＳ１００の乱数更新処理によって０〜３９９の間で１ずつカウントアップを行い、カウント値が３９９に到達した後は、再度０からカウントアップを行う。また、同様に、普通図柄乱数に関して、通常遊技状態でのゲート２５への遊技球通過による普通図柄抽選の当たり確率が１／１０に設定され、時短遊技状態及び大当たり遊技状態でのゲート２５への遊技球通過による普通図柄抽選の当たり確率が１０／１０に設定されている場合（図２１参照）、乱数取得部１０６は、パチンコ遊技機１が起動している間、ステップＳ１００の乱数更新処理によって０〜９の間で１ずつカウントアップを行い、カウント値が９に到達した後は、再度０からカウントアップを行う。上述のようなカウントアップが行われることを理由に、乱数取得部１０６によって取得される乱数は、それぞれ、第１始動口２１又は第２始動口２２に遊技球が入賞したタイミング、又はゲート２５を遊技球が通過したタイミングによって異なることとなる。

［始動口スイッチ処理］
図１０は、図４のステップＳ２００における始動口スイッチ処理の詳細フローチャートである。以下に、図４のステップＳ２００における始動口スイッチ処理について、図１０を用いて説明する。

まず、ステップＳ２０１において、入賞検出部１０５は、第１始動口スイッチ２０１からの検出信号の有無に基づいて、第１始動口２１に遊技球が入賞して第１始動口スイッチ２０１がＯＮになったか否かを判定する。第１始動口スイッチ２０１がＯＮになったと判定された場合（ステップＳ２０１でＹＥＳ）、処理はステップＳ２０２に移る。一方、第１始動口スイッチ２０１がＯＮになっていないと判定された場合（ステップＳ２０１でＮＯ）、処理はステップＳ２０５に移る。

ステップＳ２０２において、乱数取得部１０６は、ＲＯＭ１０２から第１特別図柄抽選の保留数の上限値Ｕｍａｘ１（本実施形態では「４」）を読み出し、ＲＡＭ１０３に格納されている第１特別図柄抽選の保留数Ｕ１が上限値Ｕｍａｘ１未満であるか否かを判定する。この保留数Ｕ１が上限値Ｕｍａｘ１未満であると判定された場合（ステップＳ２０２でＹＥＳ）、処理はステップＳ２０３に移る。一方、この保留数Ｕ１が上限値Ｕｍａｘ１未満ではないと判定された場合（ステップＳ２０２でＮＯ）、処理はステップＳ２０５に移る。

ステップＳ２０３において、乱数取得部１０６は、ＲＡＭ１０３に格納されている第１特別図柄抽選の保留数Ｕ１の値を、１加算した値に書き換える。その後、処理はステップＳ２０４に移る。

ステップＳ２０４において、乱数取得部１０６は、第１特別図柄抽選等に使用される乱数（第１特別図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数）を取得する。言い換えると、乱数取得部１０６は、第１始動口２１に遊技球が入賞したことを入賞検出部１０５が検出した時点のカウント値を、第１始動口２１への入賞による第１特別図柄抽選の大当たり抽選及び小当たり抽選に使用する第１特別図柄乱数等として取得する。そして、ステップＳ２０４において、乱数取得部１０６は、取得した乱数をＲＡＭ１０３の所定領域に格納する。ここで、ＲＡＭ１０３には、時短中フラグ及び大当たり中フラグが格納されている。時短中フラグのＯＮは時短遊技状態であることを示し、大当たり中フラグのＯＮは大当たり遊技状態であることを示し、時短中フラグ及び大当たり中フラグのＯＦＦは通常遊技状態であることを示す。乱数取得部１０６は、第１特別図柄乱数を格納する際に、ＲＡＭ１０３に格納された時短中フラグ及び大当たり中フラグを参照して、この第１特別図柄乱数を取得した時点の遊技状態（通常遊技状態、時短遊技状態、又は大当たり遊技状態）を示す情報（以下、遊技状態情報という）をこの第１特別図柄乱数に付加する。このことによって、この第１特別図柄乱数取得の契機となった第１始動口２１への入賞時点の遊技状態が、この第１特別図柄乱数を使用等する際に識別できることとなる。その後、処理はステップＳ２０５に移る。

ステップＳ２０５において、入賞検出部１０５は、第２始動口スイッチ２０２からの検出信号の有無に基づいて、第２始動口２２に遊技球が入賞して第２始動口スイッチ２０２がＯＮになったか否かを判定する。第２始動口スイッチ２０２がＯＮになったと判定された場合（ステップＳ２０５でＹＥＳ）、処理はステップＳ２０６に移る。一方、第２始動口スイッチ２０２がＯＮになっていないと判定された場合（ステップＳ２０５でＮＯ）、始動口スイッチ処理は終了し、処理は図４のステップＳ３００（ゲートスイッチ処理）に移る。

ステップＳ２０６において、乱数取得部１０６は、ＲＡＭ１０３に格納されている第２特別図柄抽選の保留数Ｕ２が０であるか否かを判定する。この保留数Ｕ２が０であると判定された場合（ステップＳ２０６でＹＥＳ）、処理はステップＳ２０７に移る。一方、この保留数Ｕ２が０ではないと判定された場合（ステップＳ２０６でＮＯ）、始動口スイッチ処理は終了し、処理は図４のステップＳ３００（ゲートスイッチ処理）に移る。

ステップＳ２０７において、乱数取得部１０６は、ＲＡＭ１０３に格納されている保留数Ｕ２の値を、１加算した値に書き換える。ここで、図１２のステップＳ４０４及びＳ４０５の処理から後に明らかとなるが、第２特別図柄抽選は実質的には保留されないので、Ｕ２は０又は１のいずれかの値となる。その後、処理はステップＳ２０８に移る。

ステップＳ２０８において、乱数取得部１０６は、第２特別図柄抽選等に使用される乱数（第２特別図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数）を取得する。言い換えると、乱数取得部１０６は、第２始動口２２に遊技球が入賞したことを入賞検出部１０５が検出した時点のカウント値を、第２始動口２２への入賞による第２特別図柄抽選の大当たり抽選及び小当たり抽選に使用する第２特別図柄乱数等として取得する。そして、ステップＳ２０８において、乱数取得部１０６は、取得した乱数をＲＡＭ１０３の所定領域に格納する。なお、乱数取得部１０６は、第２特別図柄乱数を格納する際には、この第２特別図柄乱数を取得した時点の遊技状態情報をこの第２特別図柄乱数に付加しない。その後、始動口スイッチ処理は終了し、処理は図４のステップＳ３００（ゲートスイッチ処理）に移る。
［ゲートスイッチ処理］
図１１は、図４のステップＳ３００におけるゲートスイッチ処理の詳細フローチャートである。以下に、図４のステップＳ３００におけるゲートスイッチ処理について、図１１を用いて説明する。

まず、ステップ３０１において、入賞検出部１０５は、ゲートスイッチ２０４からの検出信号の有無に基づいて、ゲート２５を遊技球が通過してゲートスイッチ２０４がＯＮになったか否かを判定する。ゲートスイッチ２０４がＯＮになったと判定された場合（ステップＳ３０１でＹＥＳ）、処理はステップＳ３０２に移る。一方、ゲートスイッチ２０４がＯＮになっていないと判定された場合（ステップＳ３０１でＮＯ）、ゲートスイッチ処理は終了し、処理は図４のステップＳ４００（特別図柄処理）に移る。

ステップＳ３０２において、乱数取得部１０６は、ＲＯＭ１０２から普通図柄抽選の保留数の上限値Ｇｍａｘ（本実施形態では「４」）を読み出し、ＲＡＭ１０３に格納されている普通図柄抽選の保留数Ｇが上限値Ｇｍａｘ未満であるか否かを判定する。この保留数Ｇが上限値Ｇｍａｘ未満であると判定された場合（ステップＳ３０２でＹＥＳ）、処理はステップＳ３０３に移る。一方、この保留数Ｇが上限値Ｇｍａｘ未満ではないと判定された場合（ステップＳ３０２でＮＯ）、ゲートスイッチ処理は終了し、処理は図４のステップＳ４００（特別図柄処理）に移る。

ステップＳ３０３において、乱数取得部１０６は、ＲＡＭ１０３に格納されている普通図柄抽選の保留数Ｇの値を、１加算した値に書き換える。その後、処理はステップＳ３０４に移る。

ステップＳ３０４において、乱数取得部１０６は、普通図柄抽選等に使用される普通図柄乱数を取得する。言い換えると、乱数取得部１０６は、ゲート２５を遊技球が通過したことを入賞検出部１０５が検出した時点のカウント値を、ゲート２５への遊技球通過による普通図柄抽選に使用する普通図柄乱数として取得する。そして、ステップＳ３０４において、乱数取得部１０６は、取得した乱数をＲＡＭ１０３の所定領域に格納する。ここで、乱数取得部１０６は、普通図柄乱数を格納する際に、ＲＡＭ１０３に格納された時短中フラグ及び大当たり中フラグを参照して、この普通図柄乱数を取得した時点の遊技状態情報をこの普通図柄乱数に付加する。このことによって、この普通図柄乱数取得の契機となったゲート２５への遊技球通過時点の遊技状態が、この普通図柄乱数を使用等する際に識別できることとなる。その後、ゲートスイッチ処理は終了し、処理は図４のステップＳ４００（特別図柄処理）に移る。
［特別図柄処理］
図１２は、図４のステップＳ４００における特別図柄処理の詳細フローチャートである。以下に、図４のステップＳ４００における特別図柄処理について、図１２を用いて説明する。

まず、ステップＳ４０１において、特別図柄処理部１０７は、ＲＡＭ１０３に格納されている情報に基づいて、パチンコ遊技機１の現在の状態が大当たり中（大当たり遊技状態）であるか否かを判定する。具体的には、特別図柄処理部１０７は、ＲＡＭ１０３に格納されている大当たり中フラグがＯＮの場合大当たり中と判定し、大当たり中フラグがＯＦＦの場合大当たり中ではないと判定する。大当たり中であると判定された場合（ステップＳ４０１でＹＥＳ）、特別図柄の変動表示を開始することなく特別図柄処理は終了し、処理は図４のステップＳ５００（右アタッカー開閉処理）に移る。一方、大当たり中ではないと判定された場合（ステップＳ４０１でＮＯ）、処理はステップＳ４０２に移る。

ステップＳ４０２において、特別図柄処理部１０７は、ＲＡＭ１０３に格納されている情報に基づいて、パチンコ遊技機１の現在の状態が小当たり中であるか否かを判定する。具体的には、特別図柄処理部１０７は、ＲＡＭ１０３に格納されている小当たり中フラグがＯＮの場合小当たり中と判定し、小当たり中フラグがＯＦＦの場合小当たり中ではないと判定する。ここで、小当たり中フラグは、小当たりの実行中はＯＮにされ、小当たりの実行中ではない期間はＯＦＦにされるフラグである。小当たり中であると判定された場合（ステップＳ４０２でＹＥＳ）、特別図柄の変動表示を開始することなく特別図柄処理は終了し、処理は図４のステップＳ５００（右アタッカー開閉処理）に移る。一方、小当たり中ではないと判定された場合（ステップＳ４０２でＮＯ）、処理はステップＳ４０３に移る。

ステップＳ４０３において、特別図柄処理部１０７は、表示器４の第１特別図柄表示器又は第２特別図柄表示器による特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。特別図柄の変動表示中であると判定された場合（ステップＳ４０３でＹＥＳ）、処理はステップＳ４１４に移る。一方、特別図柄の変動表示中ではないと判定された場合（ステップＳ４０３でＮＯ）、処理はステップＳ４０４に移る。

ステップＳ４０４において、特別図柄処理部１０７は、ＲＡＭ１０３に格納されている保留数Ｕ２が１であるか否か（実行されるべき第２特別図柄抽選があるか否か）を判定する。保留数Ｕ２が１であると判断された場合（ステップＳ４０４でＹＥＳ）、処理はステップＳ４０５に移る。一方、保留数Ｕ２が１ではないと判断された場合（ステップＳ４０４でＮＯ）、処理はステップＳ４０６に移る。

ステップＳ４０５において、特別図柄処理部１０７は、ＲＡＭ１０３に格納されている保留数Ｕ２を、１減算した値に書き換える。つまり、Ｕ２を０にする。その後、処理はステップＳ４０７に移る。

ステップＳ４０７において、特別図柄処理部１０７は、第２の大当たり小当たり判定処理を実行する。具体的には、特別図柄処理部１０７は、第２始動口２２への遊技球の入賞を契機として図１０のステップＳ２０８の処理で取得された第２特別図柄乱数をＲＡＭ１０３から読み出し、この第２特別図柄乱数がＲＯＭ１０２に格納されている大当たり又は小当たりの当選値と一致するか否かに基づいて、第２特別図柄抽選の結果が大当たり、小当たり、又はハズレのいずれであるかを判定する。図１５は、ステップＳ４０７の第２の大当たり小当たり判定処理で行われる第２特別図柄抽選の当選値の一例について説明するための図である。図１５に示すように、第２の大当たり小当たり判定処理で行われる第２特別図柄抽選において、大当たりの当選確率は１／１００であり、小当たりの当選確率は９８／１００である。その後、ステップＳ４０７において、特別図柄処理部１０７は、第２の大当たり小当たり判定の結果に応じた図柄（大当たり図柄、小当たり図柄、ハズレ図柄）を設定情報としてＲＡＭ１０３にセットする。その後、処理はステップＳ４１０に移る。

一方、ステップＳ４０６において、特別図柄処理部１０７は、ＲＡＭ１０３に格納されている保留数Ｕ１が１以上であるか否か（第１特別図柄抽選が保留されているか否か）を判定する。保留数Ｕ１が１以上であると判定された場合（ステップＳ４０６でＹＥＳ）、処理はステップＳ４０８に移る。一方、保留数Ｕ１が１以上ではないと判定された場合（ステップＳ４０６でＮＯ）、特別図柄の変動表示を開始することなく特別図柄処理は終了し、処理は図４のステップＳ５００（右アタッカー開閉処理）に移る。

ステップＳ４０８において、特別図柄処理部１０７は、ＲＡＭ１０３に格納されている保留数Ｕ１を、１減算した値に書き換える。その後、処理はステップＳ４０９に移る。

ステップＳ４０９において、特別図柄処理部１０７は、第１の大当たり小当たり判定処理を実行する。具体的には、特別図柄処理部１０７は、第１始動口２１への遊技球の入賞を契機として図１０のステップＳ２０４の処理で取得された第１特別図柄乱数をＲＡＭ１０３から読み出し、この第１特別図柄乱数がＲＯＭ１０２に格納されている大当たり又は小当たりの当選値と一致するか否かに基づいて、第１特別図柄抽選の結果が大当たり、小当たり、又はハズレのいずれであるかを判定する。図１４は、ステップＳ４０９の第１の大当たり小当たり判定処理で行われる第１特別図柄抽選の当選値の一例について説明するための図である。図１４に示すように、第１の大当たり判定処理で行われる第１特別図柄抽選において、大当たりの当選確率は１／４００であり、小当たりの当選確率は１／１００である。その後、ステップＳ４０９において、特別図柄処理部１０７は、第１の大当たり小当たり判定の結果に応じた図柄（大当たり図柄、小当たり図柄、ハズレ図柄）を設定情報としてＲＡＭ１０３にセットする。その後、処理はステップＳ４１０に移る。

ステップＳ４１０において、特別図柄処理部１０７は、変動パターン選択処理を実行する。具体的には、特別図柄処理部１０７は、ステップＳ４０７又はＳ４０９の大当たり小当たり判定処理で大当たりしたと判定した場合、大当たり用の変動パターンテーブルをＲＯＭ１０２から読み出してＲＡＭ１０３にセットする。同様に、特別図柄処理部１０７は、ステップＳ４０７又はＳ４０９の大当たり小当たり判定処理で小当たりしたと判定した場合、小当たり用の変動パターンテーブルをＲＯＭ１０２から読み出してＲＡＭ１０３にセットする。一方、ハズレと判定した場合、特別図柄処理部１０７は、大当たり小当たり判定処理に使用した第１又は第２特別図柄乱数と一緒に取得されたリーチ乱数をＲＡＭ１０３から読み出し、読み出したリーチ乱数がＲＯＭ１０２に格納されているリーチ乱数と一致するか否かに基づいて、遊技者に大当たりを期待させるためのリーチ演出を行うか否かを決定する。そして、特別図柄処理部１０７は、リーチ演出を行うと決定した場合、リーチ有りのハズレ用の変動パターンテーブルをＲＯＭ１０２から読み出してＲＡＭ１０３にセットし、リーチ演出を行わないと決定した場合、リーチなしのハズレ用の変動パターンテーブルをＲＯＭ１０２から読み出してＲＡＭ１０３にセットする。ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン（変動時間１０秒、３０秒、６０秒、９０秒など）と変動パターン乱数の乱数値とを対応付けたテーブルである。その後、ステップＳ４１０において、特別図柄処理部１０７は、セットした変動パターンテーブルを参照して、大当たり小当たり判定処理に使用した第１又は第２特別図柄乱数と一緒に取得された変動パターン乱数に対応する変動パターンを選択することによって第１又は第２特別図柄の変動パターンを決定する。また、特別図柄処理部１０７は、この変動パターンでの変動時間を、ＲＡＭ１０３を参照して現在の遊技状態に応じて決定する。具体的には、特別図柄処理部１０７は、この変動パターンの変動時間を、時短遊技状態においては通常遊技状態の場合よりも短い所定時間に決定する。このようにして決定された変動パターン及び変動時間は、設定情報としてＲＡＭ１０３にセットされる。その後、処理はステップＳ４１１に移る。

ステップＳ４１１において、送信制御部１１３は、ステップＳ４０７又はＳ４０９の大当たり小当たり判定処理によってセットされた図柄、及びステップＳ４１０の変動パターン選択処理によってセットされた変動パターン等の設定情報を含む変動開始コマンドを生成してＲＡＭ１０３にセットする。この変動開始コマンドは、コマンド送信部１１４によって実行される図４のステップＳ１１００における出力処理によって演出制御部１３０へ送信される。その後、処理はステップＳ４１２に移る。

ステップＳ４１２において、特別図柄処理部１０７は、ステップＳ４１１の処理でセットされた変動開始コマンドに含まれている設定情報に基づいて、表示器４の第１特別図柄表示器又は第２特別図柄表示器による特別図柄の変動表示を開始する。その後、処理はステップＳ４１３に移る。なお、ステップＳ４１２における特別図柄の変動表示は、ステップＳ４０７の処理に続いて実行される場合には第２特別図柄表示器を用いて行われ、ステップＳ４０９の処理に続いて実行される場合には第１特別図柄表示器を用いて行われる。

ステップＳ４１３において、特別図柄処理部１０７は、ステップＳ４１２で開始した特別図柄の変動表示の変動時間計測を開始する。その後、処理はステップＳ４１４に移る。

ステップＳ４１４において、特別図柄処理部１０７は、ステップＳ４１３における変動時間計測の開始時点から、ステップＳ４１０の変動パターン選択処理で設定された変動パターンの変動時間が経過したか否かを判定する。変動時間が経過したと判定された場合（ステップＳ４１４でＹＥＳ）、処理はステップ４１５に移る。一方、変動時間が経過していないと判定された場合（ステップＳ４１４でＮＯ）、特別図柄処理は終了し、処理は図４のステップＳ５００（右アタッカー開閉処理）に移る。

ステップＳ４１５において、送信制御部１１３は、画像表示器６による特別図柄の変動表示の終了を指示する変動停止コマンドをＲＡＭ１０３にセットする。その後、処理はステップＳ４１６に移る。なお、ステップＳ４１５でセットされた変動停止コマンドは、コマンド送信部１１４による図４のステップＳ１１００の出力処理によって演出制御部１３０へ送信される。

ステップＳ４１６において、特別図柄処理部１０７は、ステップＳ４１２の処理で開始した第１特別図柄表示器又は第２特別図柄表示器による特別図柄の変動表示を終了する。その後、処理はステップＳ４１７に移る。

ステップＳ４１７において、特別図柄処理部１０７は、ステップＳ４１３で計測を開始した変動時間をリセットする。その後、処理はステップＳ４１８に移る。

ステップＳ４１８において、特別図柄処理部１０７は、ステップＳ４０７又はＳ４０９の判定処理の結果に応じてパチンコ遊技機１の遊技状態を変更等する後述の停止中処理を実行する。その後、特別図柄処理は終了し、処理は図４のステップＳ５００（右アタッカー開閉処理）に移る。

［停止中処理］
図１３は、図１２のステップＳ４１８における停止中処理の詳細フローチャートである。以下に、図１２のステップＳ４１８における停止中処理について、図１３を用いて説明する。

まず、ステップＳ４１８１において、特別図柄処理部１０７は、今回の特別図柄抽選（図１２のステップＳ４０７又はＳ４０９）で大当たりしたか否かを判定する。大当たりしたと判定された場合（ステップＳ４１８１でＹＥＳ）、処理はステップＳ４１８２に移る。一方、大当たりしていないと判定された場合（ステップＳ４１８１でＮＯ）、特別図柄処理は終了し、処理は図４のステップＳ５００（右アタッカー開閉処理）に移る。

ステップＳ４１８２において、特別図柄処理部１０７は、大当たりを開始する。具体的には、特別図柄処理部１０７は、ＲＡＭ１０３に格納された大当たり中フラグをＯＮにすることによって、パチンコ遊技機１の遊技状態を大当たり遊技状態に設定する。その後、処理はステップＳ４１８３に移る。

ステップＳ４１８３において、特別図柄処理部１０７は、１セットの大当たりのうちの何回目の大当たりであるのかを示すＲＡＭ１０３に格納されているＤに１を加える。なお、１セットの大当たりは、本実施形態では、一例として、５回の大当たりから構成される。その後、処理はステップＳ４１８４に移る。

ステップＳ４１８４において、特別図柄処理部１０７は、ＲＡＭ１０３の時短中フラグを確認して、現在の遊技状態が時短遊技状態であるか否かを判定する。既に時短遊技状態である場合（つまり図５の第１回〜第４回の時短遊技状態である場合；ステップＳ４１８４でＹＥＳ）、処理はステップＳ４１８５に移る。一方、時短遊技状態ではない場合（つまり図５の第１回目の大当たり遊技状態の前の通常遊技状態である場合；ステップＳ４１８４でＮＯ）、処理はステップＳ４１８６に移る。

ステップＳ４１８５において、特別図柄処理部１０７は、時短遊技を終了する。具体的には、特別図柄処理部１０７は、ＲＡＭ１０３に格納されている時短中フラグをＯＦＦにする。その後、処理はステップＳ４１８６に移る。

ステップＳ４１８６において、送信制御部１１３は、演出制御部１３０に対して大当たりの演出開始を通知する情報を含む大当たり演出開始コマンドを、ＲＡＭ１０３にセットする。その後、停止中処理は終了し、処理は図４のステップＳ５００（右アタッカー開閉処理）に移る。なお、ステップＳ４１８６でセットされた大当たり演出開始コマンドは、コマンド送信部１１４による図４のステップＳ１１００の出力処理によって演出制御部１３０へ送信される。
［右アタッカー開閉処理］
図１６は、図４のステップＳ５００における右アタッカー開閉処理の詳細フローチャートである。以下に、図４のステップＳ５００における右アタッカー開閉処理について、図１６を用いて説明する。

まず、ステップＳ５０１において、右アタッカー開閉制御部１１０は、特別図柄処理部１０７に問い合わせて、今回の特別図柄抽選（図１２のステップＳ４０７又はＳ４０９）で小当たりしたか否かを判定する。小当たりしたと判定された場合（ステップＳ５０１でＹＥＳ）、処理はステップＳ５０２に移る。一方、小当たりしていないと判定された場合（ステップＳ５０１でＮＯ）、右アタッカー開閉処理は終了し、処理は図４のステップＳ６００（Ｖ入賞処理）に移る。

ステップＳ５０２において、右アタッカー開閉制御部１１０は、小当たりを開始する。具体的には、右アタッカー開閉制御部１１０は、ＲＡＭ１０３に格納されている小当たり中フラグをＯＮにする。その後、処理はステップＳ５０３に移る。

ステップＳ５０３において、送信制御部１１３は、演出制御部１３０に対して小当たりの演出開始を通知する情報を含む小当たり演出開始コマンドをＲＡＭ１０３にセットする。その後、処理はステップＳ５０４に移る。なお、ステップＳ５０３でセットされた小当たり演出開始コマンドは、コマンド送信部１１４による図４のステップＳ１１００の出力処理によって演出制御部１３０へ送信される。

ステップＳ５０４において、右アタッカー開閉制御部１１０は、第１始動口２１への入賞時又はゲート２５への遊技球通過時に、時短遊技状態又は大当たり遊技状態であったか否かを判定する。以下、具体的に説明する。ステップＳ５０４において、右アタッカー開閉制御部１１０は、今回の小当たりが第１始動口２１への入賞に起因する場合、この入賞によって取得された第１特別図柄乱数に付加された遊技状態情報（図１０のステップＳ２０４の説明を参照）を参照することによって、第１始動口２１への入賞時に時短遊技状態又は大当たり遊技状態であったか否かを判定する。また、ステップＳ５０４において、右アタッカー開閉制御部１１０は、今回の小当たりがゲート２５への遊技球通過に起因する場合、後述する図２２のステップＳ９０５で設定された長時間開放パターンで電動チューリップ２７が開放された期間にこの遊技球が第２始動口２２に入賞した場合にゲート２５への遊技球通過時に時短遊技状態又は大当たり遊技状態であったと判定する。これは、ゲート２５への遊技球通過時に取得された普通図柄乱数に遊技状態情報が付加され（図１１のステップＳ３０４の説明を参照）、後述する図２２のステップＳ９０３及びＳ９０５において、この遊技状態情報に基づいてゲート２５への遊技球通過時に時短遊技状態又は大当たり遊技状態であった場合に電動チューリップ２７の長時間開放パターンが設定されるからである。時短遊技状態又は大当たり遊技状態であった場合（ステップＳ５０４でＹＥＳ）、処理はステップＳ５０６に移る。一方、時短遊技状態又は大当たり遊技状態のいずれでもなかった場合（つまり通常遊技状態であった場合；ステップＳ５０４でＮＯ）、処理はステップＳ５０５に移る。

ステップＳ５０５において、右アタッカー開閉制御部１１０は、今回の小当たりが第２始動口２２への入賞によるものか否かを判定する。言い換えれば、右アタッカー開閉制御部１１０は、今回の小当たりが第２特別図柄抽選によるものか否かを判定する。第２始動口２２への入賞によるものである場合（ステップＳ５０５でＹＥＳ）、処理はステップＳ５０８に移る。一方、第１始動口２１への入賞によるものである場合（ステップＳ５０５でＮＯ）、処理はステップＳ５０７に移る。

ここで、Ｖルート振分け制御部１０９は、Ｖルート振分け部２０９を常時作動させることによって、Ｖルート振分け板１４の姿勢を図６に示した姿勢ａと姿勢ｂとに規則的に切替える。このことによって、図７（Ａ）を用いて説明したように、遊技球は、低確率Ｖルート１２と高確率Ｖルート１３とに規則的に振分けられる。

ステップＳ５０７において、右アタッカー開閉制御部１１０は、Ｖルート振分け制御部１０９からＶルート振分け板１４の姿勢の切替えタイミングを示す情報を取得し、右アタッカー開閉部２１０を制御して、図７（Ｂ）を用いて説明したように、第１開放パターンを用いて低確率Ｖルート１２に遊技球が振分けられるタイミングで右アタッカー１１を開閉させる。その後、処理はステップＳ５１３に移る。

ステップＳ５０８において、右アタッカー開閉制御部１１０は、Ｖルート振分け制御部１０９からＶルート振分け板１４の姿勢の切替えタイミングを示す情報を取得し、右アタッカー開閉部２１０を制御して、図７（Ｄ）を用いて説明したように、第２開放パターンを用いて低確率Ｖルート１２に遊技球が振分けられるタイミングで右アタッカー１１を開閉させる。その後、処理はステップＳ５１３に移る。

ステップＳ５０６において、右アタッカー開閉制御部１１０は、ステップＳ５０５と同様に、今回の小当たりが第２始動口２２への入賞によるものか否かを判定する。第２始動口２２への入賞によるものである場合（ステップＳ５０６でＹＥＳ）、処理はステップＳ５１０に移る。一方、第１始動口２１への入賞によるものである場合（ステップＳ５０６でＮＯ）、処理はステップＳ５０９に移る。

ステップＳ５０９において、右アタッカー開閉制御部１１０は、Ｖルート振分け制御部１０９からＶルート振分け板１４の姿勢の切替えタイミングを示す情報を取得し、右アタッカー開閉部２１０を制御して、図７（Ｃ）を用いて説明したように、第１開放パターンを用いて高確率Ｖルート１３に遊技球が振分けられるタイミングで右アタッカー１１を開閉させる。その後、処理はステップＳ５１３に移る。

ステップＳ５１０において、右アタッカー開閉制御部１１０は、ＲＡＭ１０３に格納された現在の遊技状態を参照して、現在の遊技状態が通常遊技状態であるか否かを確認する。通常遊技状態である場合（ステップＳ５１０でＹＥＳ）、処理はステップＳ５１２に移る。一方、通常遊技状態ではない場合（つまり時短遊技状態である場合；ステップＳ５１０でＮＯ）、処理はステップＳ５１１に移る。

ステップＳ５１１において、右アタッカー開閉制御部１１０は、Ｖルート振分け制御部１０９からＶルート振分け板１４の姿勢の切替えタイミングを示す情報を取得し、右アタッカー開閉部２１０を制御して、図７（Ｅ）を用いて説明したように、第２開放パターンを用いて高確率Ｖルート１３に遊技球が振分けられるタイミングで右アタッカー１１を開閉させる。この処理によって、図７（Ｅ）を用いて説明したように、短期間で次の大当たりが発生することとなる。その後、処理はステップＳ５１３に移る。

ステップＳ５１２において、右アタッカー開閉制御部１１０は、Ｖルート振分け制御部１０９からＶルート振分け板１４の姿勢の切替えタイミングを示す情報を取得し、右アタッカー開閉部２１０を制御して、図７（Ｆ）を用いて説明したように、小当たりのオープニング期間を延長することによって、第２開放パターンを用いて低確率Ｖルート１２に遊技球が振分けられるタイミングで右アタッカー１１を開閉させる。その後、処理はステップＳ５１３に移る。この処理によって、図７及び図８を用いて説明したように、図５に示した１セットの大当たり終了直後の期間Ｘにおいて、次の１セットの大当たりを遊技者が獲得できるチャンスを通常よりも増やしつつ、当該次の１セットの大当たりが発生する確率を適度に抑制できる。

ステップＳ５１３において、右アタッカー開閉制御部１１０は、ステップＳ５０７〜Ｓ５０９、Ｓ５１１、Ｓ５１２の処理によって実行された小当たり毎の所定の小当たり実行時間が経過したか否かを判定する。なお、この所定の小当たり実行時間とは、例えば、図７（Ａ）〜（Ｅ）の小当たりでは３秒間であり、図７（Ｆ）の小当たりでは３．５秒間である。所定の小当たり実行時間が経過した場合（ステップＳ５１３でＹＥＳ）、処理はステップＳ５１４に移る。一方、所定の小当たり実行時間が経過していない場合（ステップＳ５１３でＮＯ）、右アタッカー開閉処理は終了し、処理は図４のステップＳ６００（Ｖ入賞処理）に移る。

ステップＳ５１４において、右アタッカー開閉制御部１１０は、小当たりを終了する。具体的には、右アタッカー開閉制御部１１０は、ＲＡＭ１０３に格納されている小当たり中フラグをＯＦＦにする。その後、右アタッカー開閉処理は終了し、処理は図４のステップＳ６００（Ｖ入賞処理）に移る。
［Ｖ入賞処理］
図１７は、図４のステップＳ６００におけるＶ入賞処理の詳細フローチャートである。以下に、図１７を用いて、図４のステップＳ６００におけるＶ入賞処理について説明する。

まず、ステップＳ６０１において、Ｖ入賞処理部１１１は、Ｖ入賞口スイッチ２０８からの検出信号の有無に基づいて、Ｖ入賞口１０に遊技球が入賞してＶ入賞口スイッチ２０８がＯＮになったか否かを判定する。Ｖ入賞口スイッチ２０８がＯＮになったと判定された場合（ステップＳ６０１でＹＥＳ）、処理はステップＳ６０２に移る。一方、Ｖ入賞口スイッチ２０８がＯＮになっていないと判定された場合（ステップＳ６０１でＮＯ）、Ｖ入賞処理は終了し、処理は図４のステップＳ７００（大入賞口処理）に移る。

ステップＳ６０２において、Ｖ入賞処理部１１１は、大当たりを開始する。具体的には、Ｖ入賞処理部１１１は、ＲＡＭ１０３に格納された大当たり中フラグをＯＮにすることによって、パチンコ遊技機１の遊技状態を大当たり遊技状態に設定する。その後、処理はステップＳ６０３に移る。

ステップＳ６０３において、Ｖ入賞処理部１１１は、１セットの大当たりのうち何回目の大当たりであるのかを示すＲＡＭ１０３に格納されているＤに１を加える。その後、処理はステップＳ６０４に移る。

ステップＳ６０４において、Ｖ入賞処理部１１１は、ＲＡＭ１０３の時短中フラグを確認して、現在の遊技状態が時短遊技状態であるか否かを判定する。既に時短遊技状態である場合（つまり図５の第１回〜第４回の時短遊技状態である場合；ステップＳ６０４でＹＥＳ）、処理はステップＳ６０５に移る。一方、時短遊技状態ではない場合（つまり図５の第１回目の大当たり遊技状態の前の通常遊技状態である場合；ステップＳ６０４でＮＯ）、処理はステップＳ６０６に移る。

ステップＳ６０５において、Ｖ入賞処理部１１１は、時短遊技を終了する。具体的には、特別図柄処理部１０７は、ＲＡＭ１０３に格納されている時短中フラグをＯＦＦにする。その後、処理はステップＳ６０６に移る。

ステップＳ６０６において、送信制御部１１３は、演出制御部１３０に対して大当たりの演出開始を通知する情報を含む大当たり演出開始コマンドをＲＡＭ１０３にセットする。その後、処理は図４のステップＳ７００（大入賞口処理）に移る。なお、ステップＳ６０６でセットされた大当たり演出開始コマンドは、コマンド送信部１１４による図４のステップＳ１１００の出力処理によって演出制御部１３０へ送信される。

［大入賞口処理］
図１８及び図１９は、図４のステップＳ７００における大入賞口処理の詳細フローチャートである。以下に、図４のステップＳ７００における大入賞口処理について、図１８及び図１９を用いて説明する。

まず、ステップＳ７０１において、大入賞口制御部１１２は、ＲＡＭ１０３に格納されている情報に基づいて、パチンコ遊技機１の現在の状態が大当たり中（大当たり遊技状態）であるか否かを判定する。具体的には、大入賞口制御部１１２は、ＲＡＭ１０３に格納されている大当たり中フラグがＯＮの場合大当たり中と判定し、大当たり中フラグがＯＦＦの場合大当たり中ではないと判定する。大当たり中であると判定された場合（ステップＳ７０１でＹＥＳ）、処理はステップＳ７０２に移る。一方、大当たり中ではないと判定された場合（ステップＳ７０１でＮＯ）、大入賞口処理は終了し、処理は図４のステップＳ８００（普通図柄処理）に移る。

ステップＳ７０２において、大入賞口制御部１１２は、現在の状態が大当たり遊技状態のうちのいずれの状態であるかを示すＲＡＭ１０３に格納されている情報に基づいて、大当たりのオープニング中であるか否かを判定する。オープニング中であると判定された場合（ステップＳ７０２でＹＥＳ）、処理はステップＳ７０３に移る。一方、大当たりのオープニング中ではないと判定された場合（ステップＳ７０２でＮＯ）、処理はステップＳ７０９に移る。

ステップＳ７０３において、大入賞口制御部１１２は、図１３のステップＳ４１８６の処理でセットされた大当たり演出開始コマンドがコマンド送信部１１４によって送信された時点から予め設定された設定オープニング時間が経過したか否かを判定する。設定オープニング時間が経過したと判定された場合（ステップＳ７０３でＹＥＳ）、処理はステップＳ７０４に移る。一方、設定オープニング時間が経過していないと判定された場合（ステップＳ７０３でＮＯ）、大当たりのオープニングは終了していないので、大入賞口処理を終了し、処理は図４のステップＳ８００（普通図柄処理）に移る。

ステップＳ７０４において、大入賞口制御部１１２は、大当たり中の全ラウンド数Ｒｍａｘ及び大入賞口２３の動作パターンを設定し、その設定情報をＲＡＭ１０３に格納する。この処理によって、大当たり中の全ラウンド数Ｒｍａｘ、ラウンドとラウンドとの間のインターバル期間、大当たりのエンディング演出を行う時間である設定エンディング時間等が決定される。なお、本実施形態では、大当たり中の全ラウンド数Ｒｍａｘは１５である。その後、処理はステップＳ７０５に移る。

ステップＳ７０５において、大入賞口制御部１１２は、ＲＡＭ１０３に格納されている大入賞口２３への遊技球の入賞数Ｃをリセットする。その後、処理はステップＳ７０６に移る。

ステップＳ７０６において、大入賞口制御部１１２は、ＲＡＭ１０３に格納されている大当たり中のラウンド数Ｒを、１加算した値に書き換える。その後、処理はステップＳ７０７に移る。

ステップＳ７０７において、大入賞口制御部１１２は、大入賞口開閉部２０６を制御して大入賞口２３を開放する。この処理によって、ラウンドが開始される。その後、処理はステップＳ７０８に移る。

ステップＳ７０８において、大入賞口制御部１１２は、大入賞口２３が開放されてからの経過時間（Ｒ開放時間）の計測を開始する。その後、処理はステップＳ７１５に移る。

ステップＳ７０９において、大入賞口制御部１１２は、ＲＡＭ１０３に格納されている現在の状態が大当たり中のいずれの状態であるかを示す情報に基づいて、大当たりのインターバル中であるか否かを判定する。インターバル中であると判定された場合（ステップＳ７０９でＹＥＳ）、処理はステップＳ７１０に移る。一方、インターバル中はないと判定された場合（ステップＳ７０９でＮＯ）、処理はステップＳ７１１に移る。

ステップＳ７１０において、大入賞口制御部１１２は、前回のラウンド終了時に大入賞口２３が閉塞された時点から、ステップＳ７０４の処理で決定された設定インターバル期間が経過したか否かを判定する。設定インターバル期間が経過したと判定された場合（ステップＳ７１０でＹＥＳ）、次のラウンドを開始するタイミングになっているので、処理は既に説明したステップＳ７０５に移る。一方、設定インターバル期間が経過していないと判定された場合（ステップＳ７１０でＮＯ）、次のラウンドを開始するタイミングになっていないので、大入賞口処理は終了し、処理は図４のステップＳ８００（普通図柄処理）に移る。

以上に説明したように、ステップＳ７０３でオープニングが終了したと判定された場合、及びステップＳ７１０で設定インターバル期間が経過して次のラウンドを開始するタイミングになった場合に、ステップＳ７０５へ処理が進められる。

ステップＳ７１１において、大入賞口制御部１１２は、ＲＡＭ１０３に格納されている現在の状態が大当たり中のいずれの状態であるかを示す情報に基づいて、最終ラウンドにおいて大入賞口２３が閉塞された時点からエンディング画面が画像表示器６に表示される時点までに行われる最終ラウンド演出の実行中であるか否かを判定する。最終ラウンド演出の実行中であると判定された場合（ステップＳ７１１でＹＥＳ）、処理は図１９のステップＳ７２０に移る。一方、最終ラウンド演出の実行中ではないと判定された場合（ステップＳ７１１でＮＯ）、処理はステップＳ７１２に移る。

ステップＳ７１２において、大入賞口制御部１１２は、ＲＡＭ１０３に格納されている現在の状態が大当たり中のいずれの状態であるかを示す情報に基づいて、最終ラウンド演出が終了してから開始される大当たりのエンディング演出の実行中であるか否かを判定する。エンディング演出の実行中であると判断された場合（ステップＳ７１２でＹＥＳ）、処理は図１９のステップＳ７２４に移る。一方、エンディング演出の実行中ではないと判断された場合（ステップＳ７１２でＮＯ）、現在の状態は大当たりのラウンド中であることになり、処理はステップＳ７１３に移る。

ステップＳ７１３において、大入賞口制御部１１２は、大入賞口スイッチ２０５からの検出信号の有無に基づいて、大入賞口スイッチ２０５がＯＮになったか否かを判定する。大入賞口スイッチ２０５がＯＮになったと判定された場合（ステップＳ７１３でＹＥＳ）、処理はステップＳ７１４に移る。一方、大入賞口スイッチ２０５がＯＮになっていない判定された場合（ステップＳ７１３でＮＯ）、処理はステップＳ７１５に移る。

ステップＳ７１４において、大入賞口制御部１１２は、大入賞口２３への遊技球の入賞を検出したと判断して、ＲＡＭ１０３に格納されている遊技球の入賞数Ｃを、１加算した値に書き換える。大入賞口制御部１１２は、ステップＳ７１４の処理を大入賞口スイッチ２０５がＯＮになる毎に実行することで、１回のラウンド中に大入賞口２３に入賞した遊技球の総数（入賞数Ｃ）をＲＡＭ１０３に累積記憶させる。その後、処理はステップＳ７１５に移る。

ステップＳ７１５において、大入賞口制御部１１２は、大入賞口２３が開放された時点から規定の開放時間が経過したか否かを判定する。具体的には、大入賞口制御部１１２は、ステップＳ７０８の処理で計測が開始された大入賞口２３の開放時間が規定時間（本実施形態では３０秒）に達したか否かを判定する。規定の開放時間が経過したと判定された場合（ステップＳ７１５でＹＥＳ）、処理はステップＳ７１７に移る。一方、規定の開放時間が経過していないと判定された場合（ステップＳ７１５でＮＯ）、処理はステップＳ７１６に移る。

ステップＳ７１６において、大入賞口制御部１１２は、今回のラウンドにおける遊技球の入賞数Ｃが、大入賞口２３が閉塞されるタイミングを規定する上限遊技球数Ｃｍａｘ（本実施形態では１０個）となったか否かを判定する。入賞数ＣがＣｍａｘになったと判定された場合（ステップＳ７１６でＹＥＳ）、処理はステップＳ７１７に移る。一方、入賞数ＣがＣｍａｘになっていないと判定された場合（ステップＳ７１６でＮＯ）、大入賞口処理は終了し、処理は図４のステップＳ８００（普通図柄処理）に移る。

ステップＳ７１７において、大入賞口制御部１１２は、大入賞口開閉部２０６を制御して大入賞口２３を閉塞する。このように、ラウンドにおいて、大入賞口制御部１１２は、大入賞口２３を開放してから３０秒が経過するまでに大入賞口スイッチ２０５によって検出された遊技球の総数（入賞数Ｃ）が１０個（Ｃｍａｘ）に達したこと、又は大入賞口２３を開放してから１０個の遊技球が入賞することなく３０秒が経過したことを条件として大入賞口２３を閉塞する。その後、処理はステップＳ７１８に移る。

ステップＳ７１８において、大入賞口制御部１１２は、ＲＡＭ１０３に格納されている現在のラウンド数Ｒが、ステップＳ７０４の処理で設定された大当たり中の最大ラウンド数Ｒｍａｘに達したか否かを判定する。Ｒｍａｘに達したと判定された場合（ステップＳ７１８でＹＥＳ）、処理は図１９のステップＳ７２０に移る。一方、Ｒｍａｘに達していないと判定された場合（ステップＳ７１８でＮＯ）、処理はステップＳ７１９に移る。

ステップＳ７１９において、大入賞口制御部１１２は、次のラウンドを開始するタイミングを制御するために、インターバル期間の計測を開始する。その後、大入賞口処理は終了し、処理は図４のステップＳ８００（普通図柄処理）に移る。

一方、図１９のステップＳ７２０において、大入賞口制御部１１２は、最終ラウンド演出が終了したか否かを判定する。具体的には、大入賞口制御部１１２は、最終ラウンドにおいて大入賞口２３が閉塞されてから予め設定された最終ラウンドの演出時間が経過したか否かを判定する。この処理によって、最終ラウンドの演出を終了してエンディング演出を開始するタイミングになったか否かが判定される。最終ラウンド演出が終了したと判定された場合（ステップＳ７２０でＹＥＳ）、処理はステップＳ７２１に移る。一方、最終ラウンド演出が終了していないと判定された場合（ステップＳ７２０でＮＯ）、大入賞口処理は終了し、処理は図４のステップＳ８００（普通図柄処理）に移る。

ステップＳ７２１において、大入賞口制御部１１２は、ＲＡＭ１０３に格納されているラウンド数Ｒをリセットする。その後、処理はステップＳ７２２に移る。

ステップＳ７２２において、送信制御部１１３は、演出制御部１３０にエンディング演出の開始を指示するエンディングコマンドをＲＡＭ１０３にセットする。この処理でセットされたエンディングコマンドは、コマンド送信部１１４による出力処理（図４のステップＳ１１００）によって演出制御部１３０へ送信される。その後、処理はステップＳ７２３に移る。

ステップＳ７２３において、送信制御部１１３は、エンディング時間の計測を開始する。その後、処理はステップＳ７２４に移る。

ステップＳ７２４において、大入賞口制御部１１２は、ステップＳ７２３におけるエンディング時間の計測開始時点から図１８のステップＳ７０４の処理で設定された設定エンディング時間が経過したか否かを判定する。設定エンディング時間が経過したと判断された場合（ステップＳ７２４でＹＥＳ）、処理はステップＳ７２５に移る。一方、設定エンディング時間が経過していないと判断された場合（ステップＳ７２４でＮＯ）、大入賞口処理は終了し、処理は図４のステップＳ８００（普通図柄処理）に移る。

ステップＳ７２５において、大入賞口制御部１１２は、大当たりを終了する。具体的には、大入賞口制御部１１２は、ＲＡＭ１０３に格納されている大当たり中フラグをＯＦＦにする。その後、処理はステップＳ７２６に移る。

ステップＳ７２６において、大入賞口制御部１１２は、ＲＡＭ１０３に格納されている現在の大当たりが何回目の大当たりかを示すＤが５未満であるか否かを確認する。つまり、大入賞口制御部１１２は、ステップＳ７２５で終了した大当たりが、図５の１回目〜４回目の大当たりであったか否かを確認する。Ｄが５未満である場合（ステップＳ７２６でＹＥＳ）、処理はステップＳ７２７に移る。一方、Ｄが５未満ではない場合（つまり図５の５回目の大当たりであった場合；ステップＳ７２６でＮＯ）、処理はステップＳ７２８に移る。

ステップＳ７２７において、大入賞口制御部１１２は、時短遊技を開始する。具体的には、大入賞口制御部１１２は、ＲＡＭ１０３に格納されている時短フラグをＯＮにする。その後、大入賞口処理は終了し、処理は図４のステップＳ８００（普通図柄処理）に移る。

一方、ステップＳ７２８において、大入賞口制御部１１２は、ＲＡＭ１０３に格納されている現在の大当たりが何回目の大当たりかを示すＤをリセットする。その後、大入賞口処理は終了し、処理は図４のステップＳ８００（普通図柄処理）に移る。

［普通図柄処理］
図２０は、図４のステップＳ８００における普通図柄処理の詳細フローチャートである。以下に、図４のステップＳ８００における普通図柄処理について、図２０を用いて説明する。

まず、ステップＳ８０１において、普通図柄処理部１０８は、ＲＡＭ１０３に格納されている現在の遊技状態を示す情報を参照して、大当たり中（大当たり遊技状態）であるか否かを確認する。より具体的には、普通図柄処理部１０８は、ＲＡＭ１０３に格納されている大当たり中フラグがＯＮであるか否かを確認し、ＯＮである場合は大当たり中であると判定し、ＯＦＦである場合は大当たり中ではないと判定する。大当たり中である場合（ステップＳ８０１でＹＥＳ）、普通図柄処理は終了し、処理は図４のステップＳ９００（電動チューリップ処理）に移る。一方、大当たり中ではない場合（ステップＳ８０１でＮＯ）、処理はステップＳ８０２に移る。

ステップＳ８０２において、普通図柄処理部１０８は、ＲＡＭ１０３に格納されている補助遊技フラグがＯＮであるか否かを確認する。ここで、補助遊技フラグは、普通図柄抽選に当選したことによって実行される電動チューリップ２７の開閉動作が実行中であることを示すフラグであり、電動チューリップ２７の開閉動作の実行中はＯＮの状態となるフラグである。補助遊技フラグがＯＮである場合（ステップＳ８０２でＹＥＳ）、処理はステップＳ８０３に移る。一方、補助遊技フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ８０２でＮＯ）、普通図柄処理は終了し、処理は図４のステップＳ９００（電動チューリップ処理）に移る。

ステップＳ８０３において、普通図柄処理部１０８は、ＲＡＭ１０３に格納されている現在の状態を示す情報を参照して、普通図柄抽選の図柄が変動中であるか否かを確認する。変動中である場合（ステップＳ８０３でＹＥＳ）、処理はステップＳ８１３に移る。一方、変動中ではない場合（ステップＳ８０３でＮＯ）、処理はステップＳ８０４に移る。

ステップＳ８０４において、普通図柄処理部１０８は、ＲＡＭ１０３に格納されている普通図柄抽選の保留数Ｇが１以上であるか否かを確認する。つまり、普通図柄処理部１０８は、普通図柄抽選を実行する必要があるか否かを確認する。Ｇが１以上であるである場合（ステップＳ８０４でＹＥＳ）、処理はステップＳ８０５に移る。一方、Ｇが１以上ではない場合（ステップＳ８０４でＮＯ）、普通図柄処理は終了し、処理は図４のステップＳ９００（電動チューリップ処理）に移る。

ステップＳ８０５において、普通図柄処理部１０８は、ＲＡＭ１０３に格納されている普通図柄抽選の保留数Ｇを、１減算した値に書き換える。その後、処理はステップＳ８０６に移る。

ステップＳ８０６において、普通図柄処理部１０８は、後述するステップＳ８０７又はＳ８０８の当たり判定処理実行の起因となったゲート２５への遊技球通過の時点の遊技状態が、時短遊技状態又は大当たり遊技状態であるか否かを判定する。ここで、既に図１１のステップＳ３０４で説明したように、ゲート２５を遊技球が通過した時点に乱数取得部１０６によって取得された普通図柄乱数には、乱数取得部１０６によってこの取得された時点の遊技状態情報が付加されている。このことから、ステップＳ８０６において、普通図柄処理部１０８は、ステップＳ８０７又はＳ８０８の当たり判定処理で使用される普通図柄乱数に付加された遊技状態情報を参照することによって、この当たり判定処理実行の起因となったゲート２５への遊技球通過の時点の遊技状態が時短遊技状態又は大当たり遊技状態であるか否かを判定できる。ゲート２５の遊技球通過時点の遊技状態が時短遊技状態又は大当たり遊技状態である場合（ステップＳ８０６でＹＥＳ）、処理はステップＳ８０７に移る。一方、ゲート２５の遊技球通過時点の遊技状態が時短遊技状態又は大当たり遊技状態のいずれでもない場合（つまり、通常遊技状態である場合；ステップＳ８０６でＮＯ）、処理はステップＳ８０８に移る。

ステップＳ８０７において、普通図柄処理部１０８は、高確率の当たり判定処理を実行する。具体的には、普通図柄処理部１０８は、ゲート２５への遊技球通過を契機として図１１のステップＳ３０４の処理で取得された普通図柄乱数をＲＡＭ１０３から読み出し、この普通図柄乱数がＲＯＭ１０２に格納されている高確率の当たりの当選値と一致するか否かに基づいて、普通図柄乱数の結果が当たり又はハズレのいずれであるかを判定する。図２１は、ステップＳ８０７の高確率の当たり判定処理又は後述するステップＳ８０８の低確率の当たり判定処理で行われる普通図柄抽選の当選確率の一例について説明するための図である。図２１に示すように、高確率の当たり判定処理で行われる普通図柄抽選において、当たり当選確率は１０／１０である。このことから、普通図柄処理部１０８は、普通図柄抽選の結果が当たりであると常に判定する。その後、処理はステップＳ８０９に移る。

ステップＳ８０８において、普通図柄処理部１０８は、低確率の当たり判定処理を実行する。具体的には、普通図柄処理部１０８は、ゲート２５への遊技球通過を契機として図１１のステップＳ３０４の処理で取得された普通図柄乱数をＲＡＭ１０３から読み出し、この普通図柄乱数がＲＯＭ１０２に記憶されている低確率の当たりの当選値と一致するか否かに基づいて、普通図柄抽選の結果が当たり又はハズレのいずれであるかを判定する。
ここで、図２１に示すように、低確率の当たり判定処理で行われる普通図柄抽選において、当たりの当選確率は１／１０である。その後、処理はステップＳ８０９に移る。

ステップＳ８０９において、普通図柄処理部１０８は、表示器４の普通図柄表示器に表示させる普通図柄の停止図柄を設定する。具体的には、普通図柄処理部１０８は、ステップＳ８０７又はＳ８０８で普通図柄抽選の結果が当たりであると判定された場合、ＲＯＭ１０２に格納されている普通図柄抽選の当たりに対応する停止図柄を設定する。また、普通図柄処理部１０８は、ステップＳ８０７又はＳ８０８で普通図柄抽選の結果がハズレであると判定された場合、ＲＯＭ１０２に格納されている普通図柄抽選のハズレに対応する停止図柄を設定する。その後、処理はステップＳ８１０に移る。

ステップＳ８１０において、普通図柄処理部１０８は、ステップＳ８０６と同様にして、ステップＳ８０７又はＳ８０８の当たり判定処理実行の原因となったゲート２５の遊技球通過時点の遊技状態が時短遊技状態又は大当たり遊技状態であるか否かを判定する。ゲート２５の遊技球通過時点の遊技状態が時短遊技状態又は大当たり遊技状態である場合（ステップＳ８１０でＹＥＳ）、処理はステップＳ８１１に移る。一方、ゲート２５の遊技球通過時点の遊技状態が時短遊技状態又は大当たり遊技状態ではない場合（つまり、通常遊技状態である場合；ステップＳ８１０でＮＯ）、処理はステップＳ８１２に移る。

ステップＳ８１１において、普通図柄処理部１０８は、短時間の図柄変動時間（例えば１．５秒）を設定して、表示器４の普通図柄表示器に普通図柄の変動表示を開始させる。その後、処理はステップＳ８１３に移る。

ステップＳ８１２において、普通図柄処理部１０８は、長時間の図柄変動時間（例えば４．０秒）を設定して、表示器４の普通図柄表示器に普通図柄の変動表示を開始させる。その後、処理はステップＳ８１３に移る。

ステップＳ８１３において、普通図柄処理部１０８は、ステップＳ８１１又はＳ８１２で開始させた普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。変動時間が経過した場合（ステップＳ８１３でＹＥＳ）、処理はステップＳ８１４に移る。一方、変動時間が経過していない場合（ステップＳ８１３でＮＯ）、普通図柄処理は終了し、処理は図４のステップＳ９００（電動チューリップ処理）に移る。

ステップＳ８１４において、普通図柄処理部１０８は、ステップＳ８１１又はＳ８１２で開始させた普通図柄の変動表示を、ステップＳ８０９で設定した停止図柄で停止させる。その後、処理はステップＳ８１５に移る。

ステップＳ８１５において、普通図柄処理部１０８は、ステップＳ８０７又はＳ８０８での当たり判定処理で当たりに当選したか否かを確認する。当たりに当選した場合（ステップＳ８１５でＹＥＳ）、処理はステップＳ８１６に移る。一方、ハズレであった場合（ステップＳ８１５でＮＯ）、普通図柄処理は終了し、処理は図４のステップＳ９００（電動チューリップ処理）に移る。

ステップＳ８１６において、普通図柄処理部１０８は、ＲＡＭ１０３に格納されている補助遊技フラグをＯＮにする。その後、普通図柄処理は終了し、処理は図４のステップＳ９００（電動チューリップ処理）に移る。

［電動チューリップ処理］
図２２は、図４のステップＳ９００における電動チューリップ処理の詳細フローチャートである。以下に、図４のステップＳ９００における電動チューリップ処理について、図２２を用いて説明する。

まず、ステップＳ９０１において、普通図柄処理部１０８は、ＲＡＭ１０３に格納されている補助遊技フラグがＯＮであるか否かを確認する。補助遊技フラグがＯＮである場合（ステップＳ９０１でＹＥＳ）、処理はステップＳ９０２に移る。一方、補助遊技フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ９０１でＮＯ）、電動チューリップ処理は終了し、処理は図４のステップＳ１０００（賞球処理）に移る。

ステップＳ９０２において、普通図柄処理部１０８は、ＲＡＭ１０３に格納されている情報を参照して、電動チューリップ２７が既に作動中であるか否かを判定する。電動チューリップ２７が既に作動中である場合（ステップＳ９０２でＹＥＳ）、処理はステップＳ９０７に移る。一方、電動チューリップ２７が作動中ではない場合（ステップＳ９０２でＮＯ）、処理はステップＳ９０３に移る。

ステップＳ９０３において、普通図柄処理部１０８は、図２０のステップＳ８０７又はＳ８０８の当たり判定処理実行の起因となったゲート２５への遊技球通過の時点の遊技状態が時短遊技状態又は大当たり遊技状態であるか否かを判定する。ここで、既に図１１のステップＳ３０４で説明したように、ゲート２５を遊技球が通過した時点に乱数取得部１０６によって取得された普通図柄乱数には、乱数取得部１０６によってこの取得された時点の遊技状態情報が付加されている。このことから、ステップＳ９０３において、普通図柄処理部１０８は、図２０のステップＳ８０７又はＳ８０８の当たり判定処理で使用される普通図柄乱数に付加された遊技状態情報を参照することによって、この当たり判定処理実行の起因となったゲート２５への遊技球通過の時点の遊技状態が時短遊技状態又は大当たり遊技状態であるか否かを判定できる。ゲート２５への遊技球通過時点の遊技状態が時短遊技状態又は大当たり遊技状態である場合（ステップＳ９０３でＹＥＳ）、処理はステップＳ９０５に移る。一方、ゲート２５への遊技球通過時点の遊技状態が時短遊技状態又は大当たり遊技状態ではない場合（つまり、通常遊技状態である場合；ステップＳ９０３でＮＯ）、処理はステップＳ９０４に移る。

ステップＳ９０４において、普通図柄処理部１０８は、電動チューリップ２７の短時間開放パターン（本実施形態では、０．１５秒間の開放を１回）をＲＯＭ１０２から読み出して設定する。その後、処理はステップＳ９０６に移る。

ステップＳ９０５において、普通図柄処理部１０８は、電動チューリップ２７の長時間開放パターン（本実施形態では、１．８０秒間の開放を３回）をＲＯＭ１０２から読み出して設定する。その後、処理はステップＳ９０６に移る。

ステップＳ９０６において、普通図柄処理部１０８は、電動チューリップ開閉部２０３を制御して電動チューリップ２７の開放動作を開始する。その後、処理はステップＳ９０７に移る。

ステップＳ９０７において、普通図柄処理部１０８は、ステップＳ９０６で開始された電動チューリップ２７の作動時間が経過したか否かを判定する。作動時間が経過した場合（ステップＳ９０７でＹＥＳ）、処理はステップＳ９０８に移る。一方、作動時間が経過していない場合（ステップＳ９０７でＮＯ）、電動チューリップ処理は終了し、処理は図４のステップＳ１０００（賞球処理）に移る。

ステップＳ９０８において、普通図柄処理部１０８は、図２０のステップＳ８１６でＯＮにされた補助遊技フラグをＯＦＦにする。その後、電動チューリップ処理は終了し、処理は図４のステップＳ１０００（賞球処理）に移る。

［賞球処理］
図４のステップＳ１０００において、ＣＰＵ１０１の賞球処理部（図示なし）は、第１始動口２１、第２始動口２２、普通入賞口２４、又は大入賞口２３への遊技球の入賞個数の管理及び入賞に応じた賞球の払出しを制御する賞球処理を実行する。

［出力処理］
図４のステップＳ１１００において、送信制御部１１３は、コマンド送信部１１４によるコマンドの送信を制御する。具体的には、送信制御部１１３は、ＲＡＭ１０３にセットされた変動開始コマンド（図１２のＳ４１１参照）、変動停止コマンド（図１２のＳ４１５参照）、大当たり演出開始コマンド（図１３のＳ４１８６及び図１７のＳ６０６参照）、小当たり演出開実行コマンド（図１６のＳ５０３参照）、又はエンディングコマンド（図１９のＳ７２２参照）等の送信をコマンド送信部１１４に対して指示する。

そして、図４のステップＳ１１００において、コマンド送信部１１４は、変動開始コマンド、変動停止コマンド、大当たり演出開始コマンド、小当たり演出実行コマンド、又はエンディングコマンド等を演出制御部１３０へ送信する。その後、処理は、図４のステップＳ１００（乱数更新処理）に戻る。

［タイマ割込処理］
図２３は、サブ制御部５２の演出制御部１３０によって行われるタイマ割込処理の一例を示すフローチャートである。以下では、図２３を用いて、メイン制御部５１のコマンド送信部１１４から送信されたコマンドに基づいてサブ制御部５２で行われる処理について説明する。サブ制御部５２の演出制御部１３０は、メイン制御部５１の遊技制御部１００で行われる主要動作（図４参照）と同様に、図２３に示す一連の処理を一定時間（例えば４ミリ秒）毎に繰り返し実行する。なお、図２３以降のフローチャートに基づいて説明する演出制御部１３０で行われる処理は、ＲＯＭ１３２に記憶されているプログラムに基づいて、ＣＰＵ１３１自身によって実行され又はＣＰＵ１３１が発行する命令に従って行われる。

まず、ステップＳ１において、演出制御部１３０は、コマンド送信部１１４から送信されたコマンドを受信した場合に、コマンド受信処理を行う。このコマンド受信処理の詳細については、図２４を用いて後に説明する。その後、処理はステップＳ２に移る。

ステップＳ２において、演出制御部１３０は、遊技者による演出ボタン３７又は演出キー３８の操作入力に基づく演出上の効果を実現するための演出ボタン処理を行う。その後、処理はステップＳ３に移る。

ステップＳ３において、演出制御部１３０は、ステップＳ１のコマンド受信処理でＲＡＭ１３３にセットされたコマンドを、画像音響制御部１４０又はランプ制御部１５０へ送信するコマンド送信処理を行う。このコマンド送信処理が行われることによって、画像表示器６における画像表示やスピーカ３５からの音声出力等による演出が画像音響制御部１４０に指示され、また、盤ランプ８及び枠ランプ３６の点灯や可動役物７の動作等による演出がランプ制御部１５０に指示される。

［コマンド受信処理］
図２４は、図２３のステップＳ１におけるコマンド受信処理の詳細フローチャートである。以下に、図２４及び図３を用いて、コマンド受信処理について説明する。

まず、ステップＳ１１において、演出制御部１３０のＣＰＵ１３１は、画像表示器６における特別図柄の変動表示を伴う演出が実行中であるか否かを、画像音響制御部１４０から取得した情報に基づいて判定する。実行中であると判定された場合（ステップＳ１１でＹＥＳ）、処理はステップＳ１６に移る。一方、実行中ではないと判定された場合（ステップＳ１１でＮＯ）、処理はステップＳ１２に移る。

ステップＳ１２において、ＣＰＵ１３１は、図１２のステップＳ４１１でセットされた変動開始コマンドを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合（ステップＳ１２でＹＥＳ）、処理はステップＳ１３に移る。一方、受信していないと判定された場合（ステップＳ１２でＮＯ）、処理はステップＳ１８に移る。

ステップＳ１３において、ＣＰＵ１３１は、ステップＳ１２で受信した変動開始コマンドを解析する。その後、処理はステップＳ１４に移る。

ステップＳ１４において、ＣＰＵ１３１は、変動開始コマンドに含まれている変動パターンの設定情報（図柄、変動パターン等）に基づいて演出パターンを決定する。その後、処理はステップＳ１５に移る。

ステップＳ１５において、ＣＰＵ１３１は、変動パターンの設定情報に基づいて、画像音響制御部１４０を介して、画像表示器６に特別図柄を変動表示させると共にステップＳ１４で決定した演出パターンの演出を開始する。具体的には、表示制御部１３６は、決定した演出パターンの演出の実行を指示するコマンドをＲＡＭ１３３にセットする。このコマンドは、図２３のステップＳ３におけるコマンド送信処理によって、画像音響制御部１４０及びランプ制御部１５０へ送信される。このことによって、画像表示や音声出力、各種ランプの点灯等による演出が開始される。

一方、ステップＳ１６において、ＣＰＵ１３１は、図１２のステップＳ４１５の処理でセットされた変動停止コマンドを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合（ステップＳ１６でＹＥＳ）、処理はステップＳ１７に移る。一方、受信していないと判定された場合（ステップＳ１６でＮＯ）、処理はステップＳ１８に移る。

ステップＳ１７において、ＣＰＵ１３１は、画像表示器６による特別図柄の変動表示を終了して特別図柄抽選の結果を示す停止図柄を画像表示器６に表示させると共に、ステップＳ１５の処理で開始した演出を終了する。その後、処理はステップＳ１８に移る。

ステップＳ１８において、ＣＰＵ１３１は、図１３のステップＳ４１８６又は図１７のステップＳ６０６の処理でセットされた大当たり演出開始コマンドを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合（ステップＳ１８でＹＥＳ）、処理はステップＳ１９に移る。一方、受信していないと判定された場合（ステップＳ１８でＮＯ）、処理はステップＳ２０に移る。

ステップＳ１９において、ＣＰＵ１３１は、大当たり演出開始コマンドに含まれている情報に基づいて、大当たり演出を開始する。このことによって、大当たりの開始を示すオープニング演出、大当たり中にラウンド数や演出画像を画像表示器６に表示する演出、スピーカ３５、盤ランプ８、可動役物７等による演出が開始される。その後、処理はステップＳ２０に移る。

ステップＳ２０において、ＣＰＵ１３１は、図１９のステップＳ７２２の処理でセットされたエンディングコマンドを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合（ステップＳ２０でＹＥＳ）、処理はステップＳ２１に移る。一方、受信していないと判定された場合（ステップＳ２０でＮＯ）、処理はステップＳ２２に移る。

ステップＳ２１において、ＣＰＵ１３１は、ステップＳ１９で開始した大当たりのエンディング画面の表示を画像表示器６によって開始する。具体的には、ＣＰＵ１３１は、画像音響制御部１４０に対して、大当たりのエンディング画面の表示を指示するコマンドをＲＡＭ１３３にセットする。このコマンドは、図２３のステップＳ３のコマンド送信処理によって画像音響制御部１４０へ送信される。そして、このコマンドを受信した画像音響制御部１４０の制御に基づいて、画像表示器６によって大当たりのエンディング画面の表示が開始される。その後、処理はステップＳ２２に移る。

ステップＳ２２において、ＣＰＵ１３１は、図１６のステップＳ５０３の処理でセットされた小当たり演出実行コマンドを受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合（ステップＳ２２でＹＥＳ）、処理はステップＳ２３に移る。一方、受信していないと判定された場合（ステップＳ２２でＮＯ）、コマンド受信処理は終了し、処理は図２３のステップＳ２（演出ボタン処理）に移る。

ステップＳ２３において、ＣＰＵ１３１は、小当たり演出実行コマンドに含まれている情報に基づいて、小当たり演出を実行する。このことによって、画像表示器６、スピーカ３５、盤ランプ８、可動役物７等によって、小当たりの実行を示す演出行われる。その後、コマンド受信処理は終了し、処理は図２３のステップＳ２（演出ボタン処理）に移る。

［本実施形態の作用効果］
以上に説明したように、本実施形態によれば、図７及び図８を用いて説明したように、電動チューリップを開放させるための普通図柄抽選の実行に保留機能を持たせた場合であっても、１セットの大当たり終了直後の期間（図５の期間Ｘ）において実行される小当たりのオープニング期間を延長することによって、次の１セットの大当たりを遊技者が獲得できるチャンスを通常よりも増やしつつ、当該次の１セットの大当たりが発生する確率を適度に抑制できる。

［本実施形態の変形例］
なお、上記した実施形態において、図７（Ｂ）〜（Ｄ）の小当たりのオープニングの期間は、小当たりが実行される時点の遊技状態に関わらず一定（０．５秒）とした。しかし、以上に説明した実施形態において、全ての小当たりのオープニングの期間を、小当たりが実行される時点の遊技状態毎に統一してもよい。例えば、図７（Ｂ）〜（Ｄ）の小当たりが通常遊技状態において実行される場合には小当たりのオープニングの期間を１．０秒とし、図７（Ｂ）〜（Ｄ）の小当たりが時短遊技状態において実行される場合には小当たりのオープニングの期間を０．５秒としてもよい。

また、上記した実施形態において、図７を用いて説明したように、Ｖルート振分け制御部１０９は、Ｖルート振分け部２０９を常時動作させるものとした。しかし、Ｖルート振分け制御部１０９は、Ｖルート振分け部２０９を、少なくとも図７（Ｂ）〜（Ｆ）に示す右アタッカー開閉動作中動作させればよい。例えば、Ｖルート振分け制御部１０９は、Ｖルート振分け部２０９を、小当たりの実行期間のみ動作させてもよい。この場合、Ｖルート振分け制御部１０９は、図７（Ｂ）〜（Ｆ）に示す小当たりのオープニングの開始と同時にＶルート振分け部２０９の動作を開始し、図７（Ｂ）〜（Ｆ）に示す小当たりのエンディングの終了と同時にＶルート振分け部２０９の動作を終了する。また、例えば、Ｖルート振分け制御部１０９は、Ｖルート振分け部２０９を、小当たりの右アタッカー開閉動作期間のみ動作させてもよい。この場合、Ｖルート振分け制御部１０９は、図７（Ｂ）〜（Ｆ）に示す右アタッカー開閉動作の開始と同時にＶルート振分け部２０９の動作を開始し、図７（Ｂ）〜（Ｆ）に示す右アタッカー開閉動作の終了と同時にＶルート振分け部２０９の動作を終了する。

また、上記した実施形態において、図７を用いて説明したように、図７（Ｆ）の小当たりを図７（Ｅ）の小当たりのオープニングの期間を延長したものとし、このことによって図７（Ｆ）の小当たりにおいて遊技球が低確率Ｖルート１２に必ず振分けられる構成とした。しかし、上記した実施形態において、図７（Ｆ）の小当たりを図７（Ｅ）の小当たりのオープニングの期間を短縮したものとし、このことによって図７（Ｆ）の小当たりにおいて遊技球が低確率Ｖルート１２に必ず振分けられる構成としてもよい。具体的には、図２５に示すように、図７（Ｆ）の小当たりを、図７（Ｅ）の小当たりのオープニングの期間を０．５秒短縮したものとし、このことによって図７（Ｆ）の小当たりにおいて遊技球が低確率Ｖルート１２に必ず振分けられる構成としてもよい。

更には、上記した実施形態において、図７（Ｆ）の小当たりを図７（Ｅ）の小当たりのオープニングの期間を延長したものとし、このことによって、図７（Ｆ）の小当たりにおいて遊技球が低確率Ｖルート１２及び高確率Ｖルート１３の両方に振分けられる構成としてもよい。具体的には、図２６に示すように、（Ｆ）の小当たりを、（Ｅ）の小当たりのオープニングの期間を例えば０．７５秒延長したものとし、このことによって（Ｆ）の小当たりにおいて遊技球が低確率Ｖルート１２及び高確率Ｖルート１３の両方に振分けられる構成としてもよい。このように（Ｆ）の小当たりオープニングの期間の延長量を任意に設定することによって、（Ｆ）の小当たりによってＶ入賞して大当たりとなる確率を調節することができる。

また、更には、上記した実施形態において、図７（Ｆ）の小当たりを図７（Ｅ）の小当たりのオープニングの期間を短縮したものとし、このことによって、図７（Ｆ）の小当たりにおいて遊技球が低確率Ｖルート１２及び高確率Ｖルート１３の両方に振分けられる構成としてもよい。具体的には、図２７に示すように、（Ｆ）の小当たりを、（Ｅ）の小当たりのオープニングの期間を例えば０．２５秒短縮したものとし、このことによって（Ｆ）の小当たりにおいて遊技球が低確率Ｖルート１２及び高確率Ｖルート１３の両方に振分けられる構成としてもよい。このように（Ｆ）の小当たりオープニングの期間の短縮量を任意に設定することによって、（Ｆ）の小当たりによってＶ入賞して大当たりとなる確率を調節することができる。

また、上記した実施形態において、パチンコ遊技機１は、遊技者が当初から定められた回数の大当たりを１セットで獲得できるものとして説明した（図５参照）。しかし、以上に説明した実施形態において、パチンコ遊技機１は、遊技者が単発の大当たり又は２回以上の大当たりのセットを獲得できるものであってもよい。以下、このようにした場合について、具体的に説明する。まず、特別図柄抽選又はＶ入賞によって大当たりした時点で、時短ありの大当たりか時短なしの大当たりかを決定する抽選が行われる。そして、図２８に示すように、時短なしの大当たり終了後には時短遊技状態にはならず、この時短なしの大当たり中に保留された普通図柄抽選が、この時短なしの大当たり終了直後の期間Ｘにおいて実行される。そして、この普通図柄抽選で小当たりした場合、図７（Ｆ）の小当たり動作が実行される。また、図２８に示すように、時短ありの大当たり終了後には時短遊技状態になり図７（Ｅ）の小当たり動作によって短期間で次の大当たりが発生し、このことによって遊技者は２回以上の大当たりのセットを獲得することとなる。図２８の例では、遊技者は結果として３回の大当たりのセットを獲得している。そして、図２８に示すように、大当たりのセットのうち最後の大当たり（図２８では３回目の大当たり）である時短なしの大当たり終了直後の期間Ｘにおいて、大当たりのセット中（つまり、１回目〜３回目の大当たり中及び時短遊技状態中）に保留され実行しきれなかった普通図柄抽選が実行される。そして、この普通図柄抽選で小当たりした場合、図７（Ｆ）の小当たり動作が実行される。このようにすることによって、パチンコ遊技機１が、遊技者が単発の大当たり又は２回以上の大当たりのセットを獲得できるものである場合においても、同様に、次の大当たりを遊技者が獲得できるチャンスを通常遊技状態よりも増やしつつ、当該次の大当たりが発生する確率を適度に抑制できる。

また、更には、図２９に示すように、図２８を用いて説明した動作に対して、単発の大当たり終了直後には期間Ｘを設けないものとしてもよい。以下、このようにした場合について、具体的に説明する。まず、特別図柄抽選又はＶ入賞によって大当たりした時点で、時短ありの大当たりか時短なしの大当たりかを決定する抽選が行われる。そして、図２９に示すように、時短なしの大当たり終了後には時短遊技状態にはならない。一方で、図２９に示すように、時短ありの大当たり終了後には時短遊技状態になり、図７（Ｅ）の小当たり動作によって短期間で次の大当たりが発生する。そして、図２９に示すように、大当たりのセットのうち最後の大当たり（図２９では３回目の大当たり）である時短なしの大当たり終了直後の期間Ｘにおいて、時短遊技状態中に保留され実行しきれなかった普通図柄抽選を、図７（Ｆ）の小当たり動作によって実行する。つまり、図２９の動作は、図２８の動作に対して、大当たり中のゲート２５への遊技球通過は普通図柄抽選の保留対象としないものである。このようにすることによって、パチンコ遊技機１が、遊技者が単発の大当たり又は２回以上の大当たりのセットを獲得できるものである場合において、大当たりのセット終了後に次の大当たりを遊技者が獲得できるチャンスを通常遊技状態よりも増やしつつ、当該次の大当たりが発生する確率を適度に抑制できる。

また、上記した実施形態において、図２９を用いて説明したのと同様に、大当たり中のゲート２５への遊技球通過は普通図柄抽選の保留対象としないこととしてもよい。言い換えると、上記した実施形態において、大当たりのセットのうち最後の大当たり（図５では５回目の大当たり）終了直後の期間Ｘにおいて、１回目〜４回目の時短遊技状態中に保留され実行しきれなかった普通図柄抽選のみを、図７（Ｆ）の小当たり動作によって実行することとしてもよい。

また、更には、上記した実施形態において、時短遊技状態中のゲート２５への遊技球通過は普通図柄抽選の保留対象としないこととしてもよい。言い換えると、上記した実施形態において、大当たりのセットのうち最後の大当たり（図５では５回目の大当たり）終了直後の期間Ｘにおいて、１回目〜５回目の大当たり遊技状態中に保留され実行しきれなかった普通図柄抽選のみを、図７（Ｆ）の小当たり動作によって実行することとしてもよい。

また、上記した実施形態において、図３０及び図３１に示すように、図７を用いて説明した開放パターンを、１種類の開放パターンに統一してもよい（図３０は第１開放パターンに統一しており、図３１は第２開放パターンに統一している）。

また、上述したパチンコ遊技機１に設けられている各構成要素の形状、数、および設置位置等は単なる一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しない他の形状、数、および設置位置であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述した処理で用いられている数値等は単なる一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しない他の数値であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。

以上、本発明を実施形態を用いて詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書（定義も含めて）が優先する。

１ パチンコ遊技機
２ 遊技盤
４ 表示器
５ 枠部材
６ 画像表示器
７ 可動役物
８ 盤ランプ
９ センター役物
１０ Ｖ入賞口
１１ 右アタッカー（アタッカー）
１２ 低確率Ｖルート（低確率ルート）
１３ 高確率Ｖルート（高確率ルート）
１４ Ｖルート振分け板（振分け部）
１５、２６ 排出口
２０ 遊技領域
２１ 第１始動口
２２ 第２始動口
２３ 大入賞口
２４ 普通入賞口
２５ ゲート
２７ 電動チューリップ（可動部材）
３１ ハンドル
３２ レバー
３３ 停止ボタン
３４ 取り出しボタン
３５ スピーカ
３６ 枠ランプ
３７ 演出ボタン
３８ 演出キー
３９ 皿
５１ メイン制御部
５２ サブ制御部
１００ 遊技制御部
１０１、１２１、１３１、１４１、１５１ ＣＰＵ
１０２、１２２、１３２、１４２、１５２ ＲＯＭ
１０３、１２３、１３３、１４３、１５３ ＲＡＭ
１０５ 入賞検出部
１０６ 乱数取得部
１０７ 特別図柄処理部
１０８ 普通図柄処理部
１０９ Ｖルート振分け制御部
１１０ 右アタッカー開閉制御部
１１１ Ｖ入賞処理部
１１２ 入賞口制御部
１１３ 送信制御部
１１４ コマンド送信部
１２０ 払出制御部
１２５ 払出モータ
１２６ 払出検出部
１２７ 球あり検出部
１２８ 満タン検出部
１３０ 演出制御部
１４０ 画像音響制御部
１５０ ランプ制御部
２０１ 第１始動口スイッチ（ＳＷ）
２０２ 第２始動口スイッチ（ＳＷ）
２０３ 電動チューリップ開閉部
２０４ ゲートスイッチ（ＳＷ）
２０５ 大入賞口スイッチ（ＳＷ）
２０６ 大入賞口開閉部
２０７ 普通入賞口スイッチ（ＳＷ）
２０８ Ｖ入賞口スイッチ（ＳＷ）
２０９ Ｖルート振分け部
２１０ 右アタッカー開閉部

Claims (1)

1. 遊技状態として通常遊技状態と大当たり遊技状態と時短遊技状態とを含むパチンコ遊技機であって、
   遊技球が通過するゲートと、
   遊技球が入賞すると大当たりが発生する入賞口と、
   遊技球を前記入賞口まで低確率で導いて入賞させる低確率ルートと、
   遊技球を前記入賞口まで高確率で導いて入賞させる高確率ルートと、
   遊技球を前記低確率ルート又は前記高確率ルートのいずれか一方に振分ける振分け動作を行う振分け部と、
   遊技球が入賞する始動口と、
   前記始動口に遊技球が入賞するルートを塞いでいる可動部材と、
   前記ゲートへの遊技球通過及び前記始動口への遊技球入賞を検出する入賞検出部と、
   前記入賞検出部が前記ゲートへの遊技球通過を検出したことに起因して普通図柄抽選を実行し、当該普通図柄抽選に当選した場合、前記可動部材を動作させて前記始動口に遊技球が入賞するルートを一時的に開放させる普通図柄処理部と、
   前記ルートの一時的な開放によって前記始動口に遊技球が入賞して前記入賞検出部が当該始動口への遊技球入賞を検出した場合、遊技球を前記振分け部に導くアタッカーの開閉動作を含む小当たりを実行するか否かを決定する小当たり抽選を行う特別図柄処理部と、
   前記小当たり抽選によって前記小当たりを実行すると決定された場合、前記アタッカーの開閉動作を制御して小当たりを実行させるアタッカー開閉制御部とを備え、
   前記普通図柄処理部は、
   前記可動部材の動作中又は大当たり遊技状態中に前記入賞検出部が前記ゲートへの遊技球通過を検出した場合、当該検出した数量を所定数量まで加算することによって前記普通図柄抽選の実行を所定回数まで保留し、
   前記可動部材の動作又は大当たり遊技状態の終了直後において、保留されていた前記普通図柄抽選を実行し、
   前記アタッカー開閉制御部は、
   時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に遊技球が前記ゲートを通過したことに起因する普通図柄抽選が前記普通図柄処理部によって実行され、その結果として、特定の大当たり遊技状態の後に制御される時短遊技状態中に前記小当たりが実行される場合、前記振分け部が遊技球の全てを前記高確率ルートに振分けるタイミングで前記アタッカーの開閉動作を制御し、
   時短遊技状態中又は大当たり遊技状態中に遊技球が前記ゲートを通過したことに起因する普通図柄抽選の実行が前記普通図柄処理部によって保留され、当該保留された普通図柄抽選が当該普通図柄処理部によって実行され、その結果として、非特定の大当たり遊技状態の後に制御される通常遊技状態中であって当該大当たり遊技状態の終了直後に前記小当たりが実行される場合、前記振分け部が遊技球の少なくとも一部を前記低確率ルートに振分けるタイミングで前記アタッカーの開閉動作を制御する、パチンコ遊技機。

Images