JP4917072B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents
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昨今の1種2種混合機タイプの遊技機は、周知のように、一対の羽根(可動片)からなる変動入賞装置(大入賞口)が遊技盤に設けられ、所定の始動口に遊技球が入賞すると、ソレノイドが作動して変動入賞装置の羽根が1回ないし2回開閉作動し、遊技盤面を流下する遊技球を捕捉して変動入賞装置内に導くように構成されている。
変動入賞装置の内部には、Vゾーンと称される特定入賞口が設けられており、変動入賞装置に入賞した遊技球がさらに特定入賞口に入賞した場合に特定遊技状態(大当たり)が発生する。
大当たり遊技状態においては、ソレノイドの作動により羽根が所定の期間開放されるか、所定の期間に規定数の遊技球の入賞が検出されるまで継続的に開閉するか、もしくは、所定回数(例えば18回)継続的に開閉することで第1ラウンドとして動作する。そして、当選した大当たりの内容に応じて第2ラウンドが連続的に開始されて羽根の継続的な開閉が更に繰り返される。以下同様に所定ラウンド数(当選した大当たりの内容に応じて、最高16ラウンド)まで繰り返され、このような特定遊技状態の期間中に多数の遊技球を獲得できるようにしたものである。大当たり遊技時のラウンド回数は、始動口の入賞を契機に内部的に抽選を行って決定するようにしている。
特許文献2には、特別遊技作動後の客付きが良く、しかも変化に富んだ遊技態様を生じ得るパチンコ遊技機として、開閉駆動領域への球通過数が所定個数以内である所定タイミング内に、次の特別遊技動作が実行されると、その特別遊技状態作動中の最大賞球数を増加するようにして、早期の大当たり発生の可能性が高まり、遊技者は特別遊技作動中終了後であっても、次の大当たりへの新たな期待を抱き易く、機台の客付が良くなるパチンコ遊技機が記載されている。
特許文献3には、遊技者に有利な特別遊技が連続して発生する期待感が得られる遊技機として、特別遊技の各ラウンドを実行する毎に、特別補助遊技の実行回数を決定し、特別遊技終了後、所定入賞部に入賞する毎に特別補助遊技決定手段により決定された実行回数の累計に対応する回数、特別補助遊技を実行する遊技機が記載されている。
しかしながら、大当たりゲーム開始時にラウンド回数を表示した場合、遊技者は大当たりのラウンド回数を直ちに把握できるので、ラウンド回数が長く獲得できる出球が多い大当たりゲームでは比較的高いテンションを持って大当たりゲームに臨むのに対して、ラウンド回数が短く獲得できる出球が少ない大当たりゲームではラウンド回数が長い大当たりに比べて低いテンションで大当たりゲームに臨むことになってしまう。
つまり、従来の1種、2種混合タイプの遊技機において、大当たりゲーム時のラウンド回数が複数用意されている場合は、遊技者を常に同じテンションで大当たりゲームに臨ませることができないという問題点があった。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、獲得できる出球数が異なるにも関わらず、遊技者を常に同じテンションで大当たりゲームに臨ませることができるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
即ち、本発明の第1の形態は、遊技球が通過可能な第1始動領域と、該第1始動領域を遊技球が通過することにより第1図柄を変動表示する第1図柄表示手段と、遊技球が入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態に変化可能な第1変動入賞装置と、該第1変動入賞装置内に入賞した遊技球を検知する遊技球検知手段と、該遊技球検知手段により検知された遊技球数をカウントするカウント手段と、前記第1変動入賞装置内に設けられた特定領域と、遊技球が通過可能な第2始動領域と、該第2始動領域を遊技球が通過することにより第2図柄を変動表示する第2図柄表示手段と、遊技球が入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態に変化可能な第2変動入賞装置と、前記第1図柄表示手段により所定図柄が停止表示されることにより前記第1変動入賞装置を第1の所定時間、開状態に変化させる第1開閉ゲームを実行する第1開閉ゲーム制御手段と、通常ゲーム中に前記第2図柄表示手段により所定図柄が停止表示されることにより前記第2変動入賞装置を第2の所定時間、開状態に変化させる第2開閉ゲームを実行する第2開閉ゲーム制御手段と、第1大当たりゲームまたは第2大当たりゲームの何れかを選定する大当たりゲーム選定手段と、前記第1開閉ゲーム中に前記特定領域を遊技球が通過した際に、前記大当たりゲーム選定手段により選定された大当たりゲームを実行する大当たりゲーム制御手段と、該大当たりゲーム制御手段による大当たりゲーム実行終了後に所定期間の時短ゲームを発生させる時短ゲーム発生手段と、第1の時短ゲーム期間、または前記第1の時短ゲームよりも長い第2の時短ゲーム期間のうち何れかを選定する時短ゲーム期間選定手段と、前記時短ゲーム中に前記第2図柄表示手段により所定図柄が停止表示されることにより前記第2変動入賞装置を前記第2の所定時間よりも長い第3の所定時間、開状態に変化させる第3開閉ゲームを実行する第3開閉ゲーム制御手段と、大当たり演出を表示可能な大当たり演出表示装置と、該大当たり演出表示装置の表示を制御する大当たり演出表示制御手段と、を備えている。
前記カウント手段は、1ラウンドゲーム中の遊技球数をカウントする第1カウント手段と、複数のラウンドゲームに渡って遊技球数をカウントする第2カウント手段と、を備えている。
前記大当たりゲーム制御手段は、前記大当たりゲーム選定手段により前記第1大当たりゲームが選定された場合は、前記第1変動入賞装置の最大開閉回数を第1開閉回数とした第1ラウンドゲームを所定ラウンド回数実行する第1大当たりゲーム制御手段と、前記大当たりゲーム選定手段により前記第2大当たりゲームが選定された場合は、前記第1ラウンドゲームを前記所定ラウンド回数より少ない第1ラウンド回数まで実行し、残りの複数のラウンド回数は前記第1変動入賞装置の開閉回数を前記第1開閉回数より少ない第2開閉回数とした第2ラウンドゲームを実行する第2大当たりゲーム制御手段と、を備えている。
前記大当たり演出表示制御手段は、前記時短ゲーム期間選定手段が前記第1の時短ゲーム期間を選定した場合に大当たりゲーム終了後に発生する時短ゲームが前記第1の時短ゲーム期間である旨を表示し、前記第2の時短ゲーム期間を選定した場合に大当たりゲーム終了後に発生する時短ゲームが第2の時短ゲーム期間である旨を表示する時短ゲーム期間表示制御手段を備えている。
該時短ゲーム期間表示制御手段は、前記第1大当たりゲーム制御手段が前記第1大当たりゲームを実行している場合に、前記第1カウント手段が前記第1ラウンド回数後の所定ラウンド中にカウントした遊技球数が所定個数に達したときに前記時短ゲーム期間選定手段により選定された第1又は第2の時短ゲーム期間の表示を行う第1表示制御手段と、前記第2大当たりゲーム制御手段が前記第2大当たりゲームを実行している場合に、前記第2カウント手段が前記残りの複数のラウンド回数のラウンドゲームに渡ってカウントした遊技球数が前記所定個数と同数に達したときに前記時短ゲーム期間選定手段により選定された第1又は第2の時短ゲーム期間の表示を行う第2表示制御手段と、を備えていることを特徴する。
また、時短ゲーム期間選定手段により選定された時短ゲーム期間が第1の時短ゲーム期間であるか、第2の時短ゲーム期間であるか表示するようにしたので、遊技者は何れの時短ゲームであるか容易に把握させることが可能になる。
また、大当たりゲームが、第1大当たりゲーム、第2大当たりゲームの何れの場合でも、同じタイミングで遊技者に時短ゲームを報知することが可能になる。
図1は本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の全体正面図である。
この図1に示すパチンコ遊技機100は、矩形形状の枠101を有し、この枠101の窓孔に対して遊技盤1が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤1の前面側には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また遊技盤1の下部には遊技球を貯留する受け皿部102と、この受け皿部102の遊技球を発射する発射レバー103等が設けられている。
受け皿部102の上面には、例えば遊技者自身に操作を行わせて遊技に対する参加感を演出する演出ボタン104が設けられている。また、図示しないが受け皿部102の上面には遊技球の購入ボタン、購入取り消しボタン、受け皿部102内の遊技球を下方から外部に抜くための球抜きボタン等が設けられている。
この図に示す遊技盤1の略中央には、第1変動入賞装置である上大入賞口2が設けられている。
上大入賞口2の上部両側には、遊技球を上大入賞口2内へ導入する導入部として、遊技球が入賞し難い閉状態と遊技球が入賞し易い開状態に変化可能な一対の可動片3L、3Rが設けられている。上大入賞口2の内部後方には、後述する演出表示用の画像表示器106が配置されている。なお、本実施形態では可動片の形状を羽根形状としているが、これはあくまでも一例であり、羽根形状ではない可動片であってもよい。
上大入賞口2の内部には、特定領域(Vゾーン)4と、可動片3L、3Rを介して入賞した遊技球が特定領域4を通過し易い特別通路5と、遊技球が特定領域4を通過し難い通常通路6と、遊技球を特別通路5または通常通路6に振り分けるように作動する可動振分体(可動体)7とが設けられている。
特定領域4内には、後述する特定領域スイッチ4aが設けられている。特別通路5を通過した遊技球は第1の回転体8に誘導される。一方、通常通路6を通過した遊技球は第2の回転体9に誘導される。
第1の回転体8には、遊技球を収容する収容部8aが例えば3つ設けられており、これは3つの収容部8aのうち何れか1つの収容部8aに遊技球が収容された場合、遊技球は特定領域4へ誘導され、それ以外の収容部8aに遊技球が収容された場合、遊技球は特定領域4以外の領域(非特定領域)へ誘導される。一方、第2の回転体9には、遊技球を収容する収容部9aが例えば5つ設けられており、これは5つの収容部9aのうち何れか1つの収容部9aに遊技球が収容された場合、遊技球は特定領域4へ誘導され、それ以外の収容部9aに遊技球が収容された場合、遊技球は非特定領域へ誘導される。よって、上大入賞口2に入賞した遊技球は通常通路6へ誘導されるより特別通路5へ誘導されたほうが特定領域4を通過し易くなる。
なお、本実施形態では、第1及び第2の回転体8、9を用いて特別通路5に誘導された遊技球が特定領域4に入賞する入賞率のほうが、通常通路6に誘導された遊技球が特定領域4に入賞する入賞率より高くなるよう構成しているが、これはあくまでも一例であり、特別通路5の遊技球が特定領域4に入賞する入賞率を、通常通路6の遊技球が特定領域4に入賞する入賞率より高くできれば、他の構成であっても良い。
上大入賞口2の下方領域には、第1特図表示器10に表示される第1特別図柄を作動させるための第1始動口13が設けられている。第1始動口(第1始動領域)13の内部には第1始動口スイッチ13aが設けられており、遊技球が第1始動口スイッチ(SW)13aを通過したときに第1特図表示器10の第1特別図柄を変動表示する。なお、第1始動口13は入賞した際の賞球の払い出しの有無はいずれでも良い。
上大入賞口2の右側領域には、普通図柄表示器11に表示される普通図柄を作動させるためのゲート14が設けられている。ゲート(第2始動領域)14の内部にはゲートスイッチ14aが設けられており、遊技球がゲートスイッチ(SW)14aを通過したときに普通図柄表示器11の普通図柄を変動表示する。
電動式チューリップ(以下、「電チュー」と称する)15は、普通図柄表示器11が特定図柄(この例では「○」)にて停止した場合に遊技球の入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態になる。なお、本実施形態では、第2変動入賞装置の一例として、電チューを例に挙げて説明したが、あくまでも一例であり、遊技球の入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態に変化可能な構造のものであれば良い。
電チュー15の下方には、下大入賞口16が設けられている。下大入賞口16は、特別遊技状態である大当り状態のときに開放状態になる開閉扉17を有しており、その内部には下大入賞口スイッチ(SW)16aが設けられている。なお、本実施形態では、下大入賞口16を遊技盤1の右側領域に設けるようにしたが、あくまでも一例であり、例えば遊技盤1の中央下部に配置しても良い。遊技盤1の最下部にはアウト口20が設けられている。
遊技盤1の右側下部の遊技領域外には、大当たり時のラウンド回数表示手段としてラウンド回数表示ランプ21a、21bが設けられている。ラウンド回数表示ランプ21aは、上大入賞口2を利用した大当たり時の大当たりラウンド回数を表示する。またラウンド回数表示ランプ21bは、下大入賞口16を利用した大当たり時の大当たりラウンド回数を表示する。なお、本実施形態では、大当たりゲーム時のラウンド回数を全て15ラウンドとしているため、ラウンド回数表示ランプ21a、21bにはラウンド回数が15ラウンドである旨を示すランプのみが設けられている。なお、ラウンド回数表示ランプ21a、21bは必ずしも設ける必要はない。
図3に示す遊技制御装置には、主(メイン)制御基板として、遊技の進行を制御する遊技制御基板111が設けられている、また副(サブ)制御基板として、遊技演出を制御する演出制御基板120、ランプ制御基板141、賞球の払い出しを制御する払出制御基板151等が設けられている。
遊技制御基板111は、メインCPU112、ROM113、RAM114、及び入出力インターフェース(以下、「I/O」と称する)115、116を有し、当該パチンコ遊技機の主たる制御を行う。
I/O115には、上大入賞口2内の可動振分体7、第1始動口13に設けられた第1始動口SW13a、電チュー15に設けられた第2始動口SW15a、電チュー15を開閉動作させるための電チューソレノイド15b、ゲート14に設けられたゲートSW14a、上大入賞口2に入賞した遊技球を検出する上大入賞口SW(第1遊技球検知手段)2a、下大入賞口16に入賞した遊技球を検出する下大入賞口SW16aが接続されている。また、上大入賞口2の可動片3L、3Rを開閉動作させるための上大入賞口ソレノイド2b、下大入賞口16の開閉扉17を開閉動作させるための下大入賞口ソレノイド16b、普通図柄表示器11、特定領域4に設けられた特定領域SW4a、第1特図表示器10、第2特図表示器12等が接続されている。
一方、I/O116は、演出制御基板120の演出制御部121に設けられているI/O125、払出制御基板151のI/O155、及び盤用外部情報端子基板160等と接続されている。
I/O125には、遊技制御基板111のI/O116と演出ボタン104とが接続されている。I/O126は、画像・音声制御部131のI/O135と接続され、I/O127はランプ制御基板141のI/O145と接続される。
画像・音声制御部131は、CPU132、ROM133、RAM134、I/O135、136を有し、演出制御部121の指示に基づいて画像及び音声の制御を行う。I/O136にはスピーカ105及び演出用の画像表示器106が接続されている。
ランプ制御基板141は、CPU142、ROM143、RAM144、I/O145、146を有し、I/O146に接続されている各種ランプ、例えば盤ランプ147や枠ランプ148、可動役物149等の制御を行う。
払出制御基板151は、CPU152、ROM153、RAM154、I/O155、156を有し、I/O156に接続されている遊技球を払い出す払出装置157の払出駆動モータ等の駆動制御を行う。また、I/O156には定位置検出SW158aや、払出球検出SW158b、球有り検出SW158c、満タン検出SW158d等が接続されている。また、I/O155には、枠用外部情報端子基板170等が接続されている。
この図4に示すように遊技制御基板111のROM113には、第1開閉ゲーム制御手段51、第2開閉ゲーム制御手段52、第3開閉ゲーム制御手段53、第4開閉ゲーム制御手段54、大当たりゲーム選定手段55、大当たりゲーム制御手段56、時短ゲーム発生手段57、可動体駆動制御手段58、時短ゲーム期間選定手段59、図柄表示制御手段60、払出駆動制御手段61などを備えている。また大当たりゲーム制御手段56は、第1大当たりゲーム制御手段56a、第2大当たりゲーム制御手段56b、及び第3大当たりゲーム制御手段56cを有し、さらに第2大当たりゲーム制御手段56bは開閉回数設定手段56dを有する。
第1開閉ゲーム制御手段51は、第1特図表示器10により所定の図柄が停止表示されることにより、上大入賞口2を第1の所定時間(例えば0.8秒)、開状態に変化させる第1開閉ゲーム(通常ゲーム)を実行する。
第2開閉ゲーム制御手段52は、通常ゲーム中に普通図柄表示器11により所定の図柄が停止表示されることにより、電チュー15を第2の所定時間(例えば0.2秒)、開状態に変化させる第2開閉ゲームを実行する。
第3開閉ゲーム制御手段53は、時短ゲーム中に普通図柄表示器11により所定の図柄が停止表示されることにより、電チュー15を第2の所定時間よりも長い第3の所定時間(例えば3.5秒)、開状態に変化させる第3開閉ゲームを実行する。
第4開閉ゲーム制御手段54は、第2特図表示器12により所定の図柄が停止表示されることにより、上大入賞口2を第1の所定時間よりも長い第4の所定時間(例えば、1.6秒)、開状態に変化させる第4開閉ゲーム(時短ゲーム)を実行する。
大当たりゲーム選定手段55は、第1始動口13に遊技球が入賞した際に、第1大当たりゲーム、または第2大当たりゲームの何れかを選定する。
大当たりゲーム選定手段55により第1大当たりゲームが選定された場合は、第1大当たりゲーム制御手段56aにより、1ラウンドにおける上大入賞口2の可動片3L、3Rの最大開閉回数を第1開閉回数(例えば18回)とした第1ラウンドゲームを、所定ラウンド回数(例えば15ラウンド)実行する。
また、大当たりゲーム選定手段55により第2大当たりゲームが選定された場合は、第2大当たりゲーム制御手段56bにより、上大入賞口2の可動片3L、3Rの最大開閉回数が18回とされる第1ラウンドゲームを所定ラウンド回数(15ラウンド)より少ない第1ラウンド回数(例えば7ラウンド)まで実行し、残りの8ラウンド(8ラウンド〜15ラウンド)は、上大入賞口2の開閉回数を第1開閉回数(18回)より少ない第2開閉回数(例えば1回)とした第2ラウンドゲームを実行する。
第2大当たりゲーム制御手段56bは、開閉回数設定手段56dを備えており、開閉回数設定手段56dは、残りの8ラウンドにおいて実行する第2ラウンドゲームにおける上大入賞口2の可動片3L、3Rの開閉回数合計が、第1ラウンドゲームにおける第1開閉回数(例えば18回)と同じになるよう第2開閉回数を設定する。この際、開閉回数設定手段56dは、複数の開閉パターンの中から第2大当たりゲーム制御手段56bにより選択された開閉パターンに基づいて、上大入賞口2の可動変3L、3Rの開閉回数の設定を行う。
第3大当たりゲーム制御手段56cは、第4開閉ゲーム制御手段54により第4開閉ゲームが実行されているときに、遊技球が特定領域4を通過することにより、下大入賞口16を開状態に変化させる第3大当たりゲームを実行する。
可動体駆動制御手段58は、上大入賞口2内の可動振分体7の駆動制御を行う。また可動体駆動制御手段58は、第1開閉ゲーム中(上大入賞口2の可動片3L、3Rが第1の所定時間(0.8秒)、開状態となるように変化しているとき)は、上大入賞口2に入賞した遊技球を通常通路6へ振り分け易くなるよう可動振分体7を作動させるよう駆動制御を行う。また第4開閉ゲーム中(上大入賞口2の可動片3L、3Rが第4の所定時間(1.6秒)、開状態となるように変化しているとき)は、上大入賞口2内に入賞した遊技球を特別通路5へ振り分け易くなるよう可動振分体7を作動させるよう駆動制御を行う。
図柄表示制御手段60は、第1特図表示器10、第2特図表示器12、及び普通図柄表示器11の表示制御を行う。
払出駆動制御手段61は、払出制御基板151を介して払出装置157の駆動制御を行う。また払出駆動制御手段61は、上大入賞口2の上大入賞口SW2aにより遊技球が検知された場合には第1所定個数(例えば10個)の遊技球を払い出し、下大入賞口SW16aにより遊技球が検知された場合には第1所定個数よりも多い第2所定個数(例えば15個)の遊技球を払い出すように払出個数を調整して駆動制御を行う。
カウント手段71は、上大入賞口2に入賞した遊技球を検出する上大入賞口SW2aにより検知された遊技球数をカウントする。カウント手段71は、第1カウント手段71aと、第2カウント手段71bとを備えており、第1カウント手段71aは、上記第1大当たりゲーム又は第2大当たりゲームの1ラウンドゲーム中の遊技球数をカウントする。また第2カウント手段71bは、複数のラウンドゲームに渡って遊技球数をカウントする。
開閉回数計測手段72は、上大入賞口2の可動片3L、3Rの開閉回数を計測する。開閉回数計測手段72は、第1の開閉回数計測手段72aと、第2の開閉回数計測手段72bと、を備えており、第1の開閉回数計測手段72aは、上記第1大当たりゲーム又は第2大当たりゲームの1ラウンドゲームにおける上大入賞口2の可動片3L、3Rの開閉回数を計数する。また、第2の開閉回数計測手段72bは、複数のラウンドゲームに渡って上大入賞口2の可動片3L、3Rの開閉回数を計数する。
この図5に示すように演出制御部121のROM123には、大当たり演出表示制御手段81を備えている。また大当たり演出表示制御手段81は時短ゲーム期間表示制御手段82を備えている。さらに、時短ゲーム期間表示制御手段82は、第1表示制御手段83、第2表示制御手段84、第3表示制御手段85、第4表示制御手段86を備えている。
大当たり演出表示制御手段81は、大当たり時に図柄表示器106の表示を制御する。
時短ゲーム期間表示制御手段82は、時短ゲーム期間選定手段59が第1の時短ゲーム期間を選定した場合に大当たりゲーム終了後に発生する時短ゲームが、第1の時短ゲーム期間である旨を表示し、第2の時短ゲーム期間を選定した場合に大当たりゲーム終了後に発生する時短ゲームが第2の時短ゲーム期間である旨を表示する。
第2表示制御手段84は、第2大当たりゲーム制御手段56bが第2大当たりゲームを実行している場合に、第2カウント手段71bが所定ラウンド中から複数のラウンドゲームに渡ってカウントした遊技球数が所定個数に達したときに時短ゲーム期間選定手段59により選定された第1又は第2の時短ゲーム期間の表示を行う。
第3表示制御手段85は、第1大当たりゲーム制御手段56aが第1大当たりゲームを実行している場合に、第1の開閉回数計測手段72aが所定ラウンド中に計数した上大入賞口2の可動片3L、3Rの開閉回数が所定回数に達したときに、時短ゲーム期間選定手段59により選定された第1又は第2の時短ゲーム期間の表示を行う。
第4表示制御手段86は、第2大当たりゲーム制御手段56bが第2大当たりゲームを実行している場合に、第2の開閉回数計測手段72bが所定ラウンド中から複数のラウンドゲームに渡って計数した上大入賞口2の可動片3L、3Rの開閉回数が所定回数に達したときに、時短ゲーム期間選定手段59により選定された第1又は第2の時短ゲーム期間の表示を行う。
先ず、通常ゲーム中においては、図2に示した第1始動口13に遊技球が入賞すると、当たり抽選と、特典遊技である時短抽選を行う。当たり抽選の結果、大当たりに当選した場合、図柄表示制御手段60が第1特図表示器10に大当たり図柄を表示すると共に、大当たりゲーム制御手段56は、下大入賞口16の開閉扉を開放する大当たりゲームを実行する。大当たりゲームとしては、例えば、一定期間、下大入賞口16の開閉扉17が開放状態となるか、もしくは下大入賞口16内に所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞するまでの期間を1ラウンドとした開放動作を15ラウンド繰り返す動作を行う。下大入賞口16に遊技球が入賞した場合には、例えば1個の入賞当たり15個の賞球が払い出される。
上記第1開閉ゲーム中に上大入賞口2内に入賞した遊技球が特定領域4を通過した場合、大当たりゲーム制御手段56は、上大入賞口2の可動片3L、3Rを開閉する大当たりゲームを実行する。大当たりゲームとしては、例えば、上大入賞口2が所定回数(例えば18回)可動片3L、3Rの開閉動作を行うか、或いは上大入賞口2内に所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞するまでの期間を1ラウンドとした開閉動作(断続動作)を、可動片3L、3Rの開閉動作を15ラウンド又は7ラウンド繰り返す動作を行う。上大入賞口2に遊技球が入賞した場合には、例えば1個の入賞当たり10個の賞球が払い出される。
上記大当たりゲーム終了後、時短ゲーム発生手段57は、時短ゲーム期間選定手段59の選定結果に基づいて、第1の時短ゲーム(0回)または第1の時短ゲームよりゲーム回数が多い第2の時短ゲーム(100回)のいずれかを発生させる。但し、時短ゲーム期間選定手段59は、当たり抽選において大当たりに当選した場合は、特典遊技として、第2の時短ゲームを選定することが好ましい。
なお、通常ゲーム中に、遊技球が図2に示したゲート14を通過し、普通図柄表示器11の図柄が当たり図柄で停止した場合、電チュー15は、第3の所定時間(例えば0.2秒)、開状態となる。
電チュー15に遊技球が入賞した場合も、当たり抽選と時短抽選が行われ、当たり抽選の結果、大当たりに当選した場合、図柄表示制御手段60が第2特図表示器12に大当たり図柄を表示すると共に、大当たりゲーム制御手段56は、下大入賞口16の開閉扉を開放する大当たりゲームを実行する。
一方、小当たりに当選した場合、図柄表示制御手段60は、第2特図表示器12に小当たり図柄を表示する。また第2開閉ゲーム制御手段52は、上大入賞口2の可動片3L、3Rを所定回数(例えば1回)、上記第1の所定時間(例えば0.8秒)よりも長い第2の所定時間(例えば1.6秒)、開状態に変化させる第3開閉ゲームを実行する。
なお、第3開閉ゲームは、大当たりに当選した場合、上大入賞口2内に入賞した遊技球が特定領域4を通過した場合、或いは所定ゲーム回数(例えば100回)行ったときに終了する。
また、第3開閉ゲーム中に、上大入賞口2内に入賞した遊技球が特定領域4を通過した場合、大当たりゲーム制御手段56は、下大入賞口16の開閉扉17を開放する大当たりゲームを実行する。
図6(a)に示すように、第1開閉ゲーム(通常ゲーム)中は、第1始動口13の第1始動口SW13aにおいて遊技球の入賞を検知すると、第1始動口SW13aから出力される出力パルスの立下りのタイミングで、第1特図表示器10の第1特別図柄の変動を開始し、所定時間経過後、第1特別図柄の変動を停止する。変動停止後、第1特別図柄が小当たり図柄であった場合は、所定のインターバル時間経過後に上大入賞口2の可動片3L、3Rを、第1の所定時間(0.8秒)、入賞し難い閉鎖状態から入賞し易い開放状態にする。
時計周り方向に回転した可動振分体7は、例えば4時の位置まで回転したら停止する。回転停止後は、可動片3L、3Rを介して入賞した遊技球を特別通路5側が誘導する形態、即ち、図7(c)に示すように可動振分体7を反時計周り方向に回転する。
反時計周り方向に回転した可動振分体7は、例えば8時の位置まで回転したら停止し、再び時計周りに回転して図7(d)に示す水平状態に戻ることになる。
従って、図6(a)に示した第1開閉ゲームでは、上大入賞口2の可動片3L、3Rが開放状態から閉鎖状態になった時点では、可動振分体7は中立状態より通常通路6側が低くなるように傾斜しているため、可動片3L、3Rを介して上大入賞口2内に入賞した遊技球の殆どは通常通路6へと誘導されることになる。
一方、図6(b)に示すように、第3開閉ゲーム(時短ゲーム)中は、電チュー15の第2始動口SW15aにおいて遊技球の入賞を検知すると、第2始動口SW15aから出力される出力パルスの立下りのタイミングで、第2特図表示器12の第2特別図柄の変動を開始し、所定時間経過後、第2特別図柄の変動を停止する。変動停止後、第2特別図柄が小当たり図柄であった場合は、所定のインターバル時間経過後に上大入賞口2の可動片3L、3Rを、第2の所定時間(1.6秒)、入賞し難い閉鎖状態から入賞し易い開放状態にする。なお、可動振分体7の動作は、第1開閉ゲーム中と同じであるため、説明は省略する。
なお、1ゲーム期間内において第2始動口SW15aにおいて遊技球を検知した場合も、その情報は、一旦、メモリ(RAM114)に記憶され、1ゲーム期間が終了した時点で第2特図表示器12の第2特別図柄の変動を開始するようにしている。第2始動口SW15aの検知情報も最大4個、メモリに記憶することができる。
第1始動口SW13aの検知情報と第2始動口SW15aの検知情報がメモリに記憶されている場合は、検知した順に第1特図表示器10、第2特図表示器12の図柄を変動しても良いし、第2特図表示器12の図柄変動を優先的に行っても良い。
このように本実施形態のパチンコ遊技機では、上大入賞口2が第1の所定時間(0.8秒)、開状態となるように変化しているときは、上大入賞口2内に入賞した遊技球を通常通路6へ振り分け易くなるよう可動振分体7を作動制御し、上大入賞口2が第2の所定時間(1.6秒)、開状態となるように変化しているときは、上大入賞口2内に入賞した遊技球を特別通路5に振り分け易くなるように可動振分体7を作動制御するようにした。
これにより、第1開閉ゲーム中(通常ゲーム中)に大当たりが発生する確率に比べて、第2開閉ゲーム中(時短ゲーム中)に大当たりが発生する確率を高めることができる。つまり、大当たりに連続して当選する確率を高めることができるので、短時間で大量の出球を獲得することが可能になる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機では、時短ゲーム期間調整手段62が、通常ゲーム中に実行された大当たりゲーム終了後に第2の時短ゲームを選定する割合よりも、時短ゲーム中に実行された大当たりゲーム終了後に、第2の時短ゲームを選定する割合が高くなるように時短ゲーム期間の調整を行うようにしている。これにより、通常ゲーム中に大当たりが発生する確率に比べて、時短ゲーム中に大当たりが発生する確率をさらに高めることができるので、短時間で大量の出球をより獲得することが可能になる。
このため、本実施形態のパチンコ遊技機では、大当たりゲーム選定手段55は、第1始動口13に遊技球が入賞した際に、第1大当たりゲーム、または第2大当たりゲームの何れかを選定する。そして、大当たりゲーム制御手段56は、大当たりゲーム選定手段55により選定された大当たりゲームを実行する。このため、大当たりゲーム制御手段56は、第1大当たりゲーム制御手段56aと第2大当たりゲーム制御手段56bを備えている。
第1大当たりゲーム制御手段56aは、大当たりゲーム選定手段55により第1大当たりゲームが選定された場合に、1ラウンドにおける上大入賞口2の可動片3L、3Rの最大開閉回数を第1開閉回数(例えば18回)とした第1ラウンドゲームを、所定ラウンド回数(例えば15ラウンド)実行する。
第2大当たりゲーム制御手段56bは、大当たりゲーム選定手段55により第2大当たりゲームが選定された場合に、上大入賞口2の可動片3L、3Rの最大開閉回数が18回とされる第1ラウンドゲームを、所定ラウンド回数(15ラウンド)より少ない第1ラウンド回数(例えば7ラウンド)まで実行し、残りの8ラウンド(8ラウンド〜15ラウンド)は、上大入賞口2の開閉回数を第1開閉回数(18回)より少ない第2開閉回数(例えば1回)とした第2ラウンドゲームを実行する。
開閉回数設定手段56dは、残りの8ラウンドにおいて実行する第2ラウンドゲームにおける上大入賞口2の可動片3L、3Rの開閉回数合計が、第1ラウンドゲームにおける第1開閉回数(例えば18回)と同じになるよう第2開閉回数を設定する。この際、開閉回数設定手段56dは、複数の開閉パターンの中から第2大当たりゲーム制御手段56bにより選択された開閉パターンに基づいて、上大入賞口2の可動変3L、3Rの開閉回数の設定を行う。なお、開閉パターンの詳細については後述する。
この図8に示すように、第1大当たりゲームにおいては、15ラウンド(15R)全てのラウンドにおいて、上大入賞口2の可動片3L、3Rの最大開放回数を18回に設定している。
一方、第2大当たりゲームにおいては、上大入賞口2の可動片3L、3Rの開閉パターンとして、第1〜第3開閉パターンが用意されている。
例えば第1開閉パターンでは、15ラウンド(15R)のうち、1R〜7Rは第1ラウンドゲームとして、上大入賞口2の可動片3L、3Rの最大開放回数を18回に設定し、残りの8R〜15Rは第2ラウンドゲームとして、8R〜14Rは開放回数を1回、最終15Rは開放回数を11回に設定している。
第2開閉パターンでは、15Rのうち、1R〜4Rは第1ラウンドゲームとして、上大入賞口2の最大開放回数を18回に設定し、残りの5R〜15Rは第2ラウンドゲームとして、5R〜14Rは開放回数を1回、最終15Rは開放回数を8回に設定している。
第3開閉パターンでは、15Rのうち、1Rのみを第1ラウンドゲームとして、上大入賞口2の最大開放回数を18回に設定し、残りの2R〜15Rは第2ラウンドゲームとして、2R〜14Rは開放回数を1回、最終15Rは開放回数を5回に設定している。
なお、本実施形態では、上記第2大当たりゲームの第2ラウンドゲームにおいては、最終15R以外の開閉回数を1回に設定しているが、これはあくまでも一例であり、1ラウンドの開放回数を2回に設定することも可能である。
また、本実施形態では、最終15Rの開閉回数でもって、第2ラウンドゲームにおける上大入賞口2の開閉回数の合計が、第1ラウンドゲームの1ラウンド当たりの最大開閉回数(18回)と同じになるように調整しているが、これはあくまでも一例であり、第2ラウンドゲームであれば、どのラウンドで行ってもよい。
このように構成すると、第1大当たりゲーム及び第2大当たりゲームのラウンド回数はともに15Rにできるため、大当たりゲーム開始時点において、遊技者がいずれの大当たりゲームであるか判別することができないので、遊技者に、常に多くの出球を獲得できる期待感を持たせて大当たりゲームに臨ませることができるようになる。つまり、獲得できる出球数が従来の15R大当たりとほぼ同じ第1大当たりゲームと、獲得できる出球数が第1大当たりゲームより少なく従来の7R大当たり、4R大当たり、或いは1R大当たりとほぼ同じ第2大当たりゲームがあるにも関わらず、遊技者を常に同じテンションで大当たりゲームに臨ませることができるようになる。
さらに、本実施形態のパチンコ遊技機では、大当たりゲームが、第1大当たりゲームであるか第2大当たりゲームであるか分かり難いので、さらに遊技者にドキドキ感を与えることができるという利点がある。
また、本実施形態のパチンコ遊技機では、第2ラウンドゲームにおける上大入賞口2の開閉回数の合計を、第1ラウンドゲームの1ラウンド当たりの最大開閉回数(18回)と同じになるように設定したことで、遊技者は、第2ラウンドゲームの動作が、第1ラウンドゲームの1ラウンド分の動作に感じられるので、大当たりゲームの終了時期を分かり難くすることができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機では、時短ゲーム期間表示制御手段82は、時短ゲーム期間選定手段59が第1の時短ゲーム期間を選定した場合に大当たりゲーム終了後に発生する時短ゲームが第1の時短ゲーム期間である旨を表示し、第2の時短ゲーム期間を選定した場合に大当たりゲーム終了後に発生する時短ゲームが第2の時短ゲーム期間である旨を表示するようにしたので、遊技者は何れの時短ゲームであるか容易に把握することができる。
また、大当たりゲームが第2大当たりゲームである場合、第2表示制御手段84は、第2大当たりゲーム制御手段56bが第2大当たりゲームの所定ラウンド以降を実行しているときに第2カウント手段71bがカウントした遊技球数が所定個数(例えば5個)に達したときに時短ゲーム期間選定手段59により選定された第1又は第2の時短ゲーム期間の表示を行う。つまり、第2カウント手段71bが所定ラウンド中から複数のラウンドゲームに渡ってカウントした遊技球数が所定個数に達したときに第1又は第2の時短ゲーム期間の表示を行うようにした。
ここでの所定ラウンドは、第2大当たりゲーム制御手段56bにより第2大当たりゲームを実行したときの第1ラウンドゲームのラウンド回数+1ラウンドであり、例えば第1ラウンド回数が1ラウンド、4ラウンド、7ラウンドのいずれかであれば、所定ラウンドは2ラウンド、5ラウンド、7ラウンドのいずれかである。
このように構成することで、大当たりゲームが、第1大当たりゲーム、第2大当たりゲームの何れの場合でも、同じタイミングで遊技者に時短ゲームを報知することができる。
また大当たりゲームが第2大当たりゲームである場合、第4表示制御手段86は、第2大当たりゲーム制御手段56bが第2大当たりゲームを実行している場合に、第2の開閉回数計測手段72bが所定ラウンド中から複数のラウンドゲームに渡って計数した上大入賞口2の可動片3L、3Rの開閉回数が所定回数に達したときに時短ゲーム期間選定手段59により選定された第1又は第2の時短ゲーム期間の表示を行うようにした。
このように構成することで、第1大当たりゲームの場合は所定ラウンド、第2大当たりゲームの場合は所定ラウンド中から複数のラウンドゲームに渡って、上大入賞口2内に所定個数の遊技球が入賞しなかった場合でも遊技者に時短ゲームを報知することができる。
なお、以下に説明する処理は、遊技制御基板111のメインCPU112がROM113に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
[メイン処理]
図9は、メインCPU112が実行するメイン処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU112は、1000msの時間待機した後(S1)、RAM114のアクセスを許可する(S2)。次に、RAMクリアスイッチがONであるか否かの判定を行い(S3)、ONであると判定した場合は(S3:Yes)、RAM114をクリアする(S4)。次いで、クリア時の作業領域を設定し(S5)、演出制御基板やランプ制御基板、払出制御基板などの各種サブ基板の設定を行う(S6)。
一方、ステップS3において、RAMクリアスイッチがONでないと判定した場合は(S3:No)、バックアップフラグがONであるか否かの判定を行う(S7)。バックフラグがONであると判定した場合は(S7:Yes)、チェックサムが正常であるか否かの判定を行う(S8)。チェックサムが正常であると判定した場合は(S8:Yes)、復旧処理を実行する(S9)。また、バックアップフラグがONでないと判定した場合(S7:No)、又はチェックサムが正常でないと判定した場合(S8:No)、ステップS4に進み、RAM114をクリアする。
次に、メインCPU112は、内蔵されているCTC(タイマカウンタ)の周期(例えば、4ms)を設定し(S10)、次いで、電源断監視処理を実行する(S11)。次に、変動パターン乱数を更新し(S12)、割込を禁止する(S13)。次に、初期値乱数を更新し(S14)、割込を許可する(S15)。以降、ステップS11からステップS15の処理を繰り返し実行する。
図10は、メインCPU112が実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU112は、割込処理として、乱数更新処理(S21)、スイッチ処理(S22)、大入賞口処理(S23)、可動体処理(S24)、図柄処理(S25)、賞球処理(S26)、出力処理(S27)を実行してメイン処理に戻る。
[第1始動口SW処理]
図11はメインCPUが実行する第1始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU112は、第1始動口13の第1始動口SW13aがONであるか否かの判定を行い(S31)、第1始動口SW13aがONであると判定した場合は(S31:Yes)、第1始動口SW13aの検知回数をカウントした第1始動口検知カウンタのカウント値U1が、U1<4であるか否かの判定を行う(S32)。第1始動口検知カウンタのカウント値U1が「4」より小さい場合は(S32:Yes)、カウント値U1に「1」を加算し(S33)、乱数を取得してRAM114に格納する(S34)。この後、賞球3個コマンドをセットして(S35)、メイン処理に戻る。
なお、ステップS32において、カウント値U1が「4」であると判定した場合は(S32:No)、ステップS35に移行して、賞球3個コマンドセット(S35)のみを行ってメイン処理に戻る。また、第1始動口SW13aがONでない場合は(S31:No)、そのままメイン処理に戻る。
図12はメインCPUが実行する第2始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU112は、第2始動口である電チュー15の第2始動口SW15aがONであるか否かの判定を行い(S41)、第2始動口SW15aがONであると判定した場合は(S41:Yes)、第2始動口SW15aの検知回数をカウントした第2始動口検知カウンタのカウント値U2が、U2<4であるか否かの判定を行う(S42)。第2始動口検知カウンタのカウント値U2が「4」より小さい場合は(S42:Yes)、カウント値U2に「1」を加算し(S43)、乱数を取得してRAM114に格納する(S44)。この後、賞球3個コマンドをセットして(S45)、メイン処理に戻る。
なお、ステップS42において、カウント値U2が「4」であると判定した場合は(S42:No)、ステップS45に移行して、賞球3個コマンドセット(S45)のみを行ってメイン処理に戻る。また、第2始動口SW15aがONでない場合は(S41:No)、そのままメイン処理に戻る。
図13はメインCPUが実行するゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU112は、ゲート14のゲートSW14aがONであるか否かの判定を行い(S51)、ゲートSW14aがONであると判定した場合は(S51:Yes)、ゲートSW14aの検知回数をカウントしたゲートカウンタのカウント値Gが、G<4であるか否かの判定を行う(S52)。カウント値Gが「4」より小さい場合は(S52:Yes)、カウント値Gに「1」を加算し(S53)、乱数を取得してRAM114に格納して(S54)、メイン処理に戻る。なお、ゲートSW14aがONでない場合(S51:No)、またはカウント値G<4の場合も(S52:No)、メイン処理に戻る。
図14はメインCPUが実行する特定領域SW処理の一例を示したフローチャートである。
なお、図14に示す処理により大当たりゲーム制御手段56、時短ゲーム発生手段57、及び時短ゲーム期間選定手段の機能が実現される。
この場合、メインCPU112は、上大入賞口2内の特定領域(Vゾーン)4の有効期間中、即ち小当たり動作を開始してから所定期間内であるか否かの判定を行い(S61)、Vゾーンの有効期間中であると判定した場合は(S61:Yes)、次に特定領域(Vゾーン)4の有効期間が経過したか否かの判定を行う(S62)。
ここで、Vゾーンが有効時間を経過していないと判定した場合は(S62:No)、特定領域SW(Vスイッチ)4aがオンであるか否かの判定を行う(S63)。
次に、特定領域スイッチ4aがオンの場合は(S63:Yes)、特典遊技である時短遊技を100回付与するか否かの判定を行い(S64:Yes)、100回の時短遊技(第2の時短遊技)を付与する場合は(S64:Yes)、時短カウンタのカウント値Jに「100」をセットする(S65)。一方、第1の時短遊技(ゲーム数0回)を付与する場合は(S64:No)、カウント値Jに「0」をセットする(S66)。この後、時短遊技状態に移行する(S67)。なお、特定領域スイッチ4aがオンでない場合は(S63:No)、メイン処理に戻る。
一方、Vゾーン4の有効時間を経過したと判定した場合は(S62:Yes)、時短カウンタのカウント値Jが「0」であるか否かの判定を行い(S72)、カウント値Jが「0」であれば(S72:Yes)、メイン処理に戻り、時短カウント値Jが「0」でなければ(S72:No)、カウント値Jから「1」を減算する(S73)。この後、再び時短カウンタのカウント値Jが「0」であるか否かの判定を行い(S74)、カウント値Jが「0」であれば(S74:Yes)、遊技状態を通常遊技状態にセットして(S75)、メイン処理に戻り、カウント値Jが「0」でなければ(S74:No)、通常遊技状態にセットすることなくメイン処理に戻る。
図15はメインCPUが実行する上大入賞口SW処理の一例を示したフローチャートである。
なお、図15に示す処理により払出駆動制御手段61の機能が実現される。
メインCPU112は、上大入賞口2の上大入賞口SW2aがONであるか否かの判定を行い(S81)、上大入賞口SW2aがONであると判定した場合は(S81:Yes)、時短有大当たり中であるか否かの判定を行う(S82)。時短有大当たり中であると判定した場合は(S82:Yes)、入賞個数をカウントする入賞個数カウンタのカウント値C1に「1」を加算し(S83)、カウント値C1が「5」であるか否かの判定を行い(S84)、カウント値C1が「5」であると判定した場合は(S84:Yes)、次に指定ラウンドであるか否かの判定を行う(S85)。そして、指定ラウンドであると判定した場合は(S85:Yes)、時短有表示コマンドをセットした後(S86)、賞球10個のコマンドをセットして(S88)、メイン処理に戻る。
一方、ステップS84において、カウント値C1が「5」でないと判定した場合は(S84:No)、或いはステップS85において、指定ラウンドでないと判定した場合は(S85:No)、時短有表示コマンドをセットすることなく、賞球10個のコマンドをセットして(S88)、メイン処理に戻る。
次に、カウント値C2が「5」であるか否かの判定を行い(S93)、カウント値C2が「5」であると判定した場合は(S93:Yes)、カウント値C2に「0」をセットする(S94)。この後、時短無表示コマンドをセットして(S95)、ステップS88に進む。なお、ステップS89において、時短無大当たり中でないと判定した場合(S89:No)、ステップS91において第2開閉回数のラウンドでないと判定した場合は(S91:No)、或いはステップS93において、カウント値C2が「5」でないと判定した場合は(S93:No)、時短無表示コマンドをセットすることなく、賞球10個のコマンドをセットして(S88)、メイン処理に戻る。
図16はメインCPUが実行する下大入賞口SW処理の一例を示したフローチャートである。
なお、図14に示す処理により払出駆動制御手段61の機能が実現される。
メインCPU112は、下大入賞口16の下大入賞口SW16aがONであるか否かの判定を行い(S101)、下大入賞口SW16aがONであると判定した場合は(S101:Yes)、第2大当たり中であるか否かの判定を行う(S102)。第2大当たり中であると判定した場合は(S102:Yes)、入賞個数をカウントするカウント値Cに「1」を加算し(S103)、賞球15個のコマンドをセットして(S104)、メイン処理に戻る。また、第2大当たり中でないと判定した場合は(S102:No)、入賞個数カウンタのカウント値Cに「1」を加算することなく、賞球15個のコマンドをセットして(S104)、メイン処理に戻る。また、ステップS101において、下大入賞口SW16aがONでないと判定した場合は(S101:No)、そのままメイン処理に戻る。
図17はメインCPUが小当たり時に実行する上大入賞口小当たり処理の一例を示したフローチャートである。なお、図15に示す処理により第1開閉ゲーム制御手段51、及び第2開閉ゲーム制御手段52の機能が実現される。
この場合、メインCPU112は、先ず、小当たり中であるか否かの判定を行い(S11)、小当たり中であると判定した場合は(S111:Yes)、インターバル中であるか否かの判定を行い(S112)、インターバル中であると判定した場合は(S112:Yes)、インターバル時間が経過したか否かの判定を行う(S113)。インターバル時間経過していると判定した場合は(S113:Yes)、上大入賞口2の可動片3L、3Rを上記セットした時間だけ開放する(S114)。
次に、メインCPU112は、上大入賞口2の可動片3L、3Rの開放時間が所定の開放時間経過したか否かの判定を行い(S115)、所定の開放時間経過したと判定した場合は(S115:Yes)、上大入賞口2の可動片3L、3Rを閉口して(S116)、小当たりを終了する(S117)。この後、メイン処理に戻る。
なお、ステップS111において、小当たり中でないと判定した場合(S111:No)、ステップS113において、インターバル時間を経過していないと判定した場合(S113:No)、或いはステップS115において、所定の開放時間経過していないと判定した場合(S115:No)、メイン処理に戻る。また、ステップS112において、インターバル中でないと判定した場合は(S112:No)、ステップS115に移行する。
図18はメインCPUが第1大当たりゲーム時に実行する第1大当たり処理の一例を示したフローチャートである。なお、図18に示す処理により第1大当たりゲーム制御手段56aの機能が実現される。
この場合、メインCPU112は、第1大当たりゲーム中であるか否かの判定を行い(S121)、第1大当たりゲーム中であると判定した場合は(S121:Yes)、大当たりのオープニング中であるか否かの判定を行う(S122)。大当たりゲームのオープニング中であると判定した場合は(S122:Yes)、オープニング時間を経過したか否かの判定を行う(S123)。オープニング時間を経過したと判定した場合は(S123:Yes)、大当たりゲームのラウンド数をカウントするラウンドカウンタのカウント値Rに「1」を加算し(S124)、上大入賞口2の可動片3L、3Rの開閉動作を開始する(S125)。この場合、1ラウンドあたりの最大開閉回数を18回に設定する。
なお、ステップS121において、第1大当たりゲームでないと判定した場合(S121:No)、或いはステップS123において、オープニング時間を経過していないと判定した場合は(S123:No)、メイン処理に戻る。
一方、上大入賞口2の可動片3L、3Rが最大開閉回数作動していた場合は(S127:Yes)、カウント値C1のチェックすることなく、上大入賞口2の可動片3L、3Rの開閉動作を終了する(S129)。
上大入賞口2の開閉動作終了後は、1ラウンド終了コマンドをセットし(S130)、カウント値C1の値を「0」にして(S131)、大当たりゲームのラウンド回数が最終ラウンドであるか否かの判定を行う(S132)。大当たりゲームのラウンドが最終ラウンドである場合は(S132:Yes)、最終ラウンド終了コマンドをセットした後(S133)、エンディングを開始する(S134)。なお、大当たりゲームのラウンドが最終ラウンドでない場合は(S132:No)、メイン処理に戻る。
一方、エンディング時間を経過していないと判定した場合は(S137:No)、大当たりゲームを終了することなくメイン処理に戻る。
また、ステップS122において、大当たりゲームのオープニング中でないと判定した場合は(S122:No)、上大入賞口2の可動片3L、3Rが作動中であるか否かの判定を行い(S138)、上大入賞口2の可動片3L、3Rが作動中であれば(S138:Yes)、ステップS127に移行する。
また、上大入賞口2の可動片3L、3Rが作動中でなければ(S138:No)、次にインターバル中であるか否かの判定を行い(S139)、インターバル中でなければ(S139:No)、ステップS136に移行する。
また、インターバル中であれば(S139:Yes)、次にインターバル時間が経過したか否かの判定を行い(S140)、インターバル時間経過したと判定した場合は(S140:Yes)、ステップS124に移行し、インターバル時間経過していないと判定した場合は(S140:No)、メイン処理に戻る。
図19はメインCPUが第2大当たりゲーム時に実行する第2大当たり処理の一例を示したフローチャートである。なお、図19に示す処理により第2大当たりゲーム制御手段56b及び開閉回数設定手段56dの機能が実現される。また図19においては、第2大当たり処理の一例として、上記した第1開閉パターンの処理を例に挙げて説明する。
この場合、メインCPU112は、第2の大当たりゲーム中であるか否かの判定を行い(S151)、第2大当たりゲーム中であると判定した場合は(S151:Yes)、大当たりゲームのオープニング中であるか否かの判定を行う(S152)。大当たりゲームのオープニング中であると判定した場合は(S152:Yes)、オープニング時間を経過したか否かの判定を行う(S153)。オープニング時間を経過したと判定した場合は(S153:Yes)、大当たりゲームのラウンド数をカウントするラウンドカウンタのカウント値Rに「1」を加算する(S154)。
次に、ラウンドカウンタのカウント値Rの値が「8」以上であるか否かの判定を行い(S155)、カウント値Rが「8」以上でないと判定した場合は(S155:No)、上大入賞口2の可動片3L、3Rの開閉動作を開始する(S156)。この場合、1ラウンドあたりの最大開閉回数は18回に設定する。なお、ステップS151において、第2大当たりゲームでないと判定した場合(S151:No)、或いはステップS153において、オープニング時間を経過していないと判定した場合は(S153:No)、メイン処理に戻る。
またステップS158において、上大入賞口2の可動片3L、3Rが最大開閉回数作動したと判定した場合は(S158:Yes)、カウント値C1をチェックすることなく、上大入賞口2の可動片3L、3Rの開閉動作を終了する(S160)。
上大入賞口2の開閉動作終了後は、1R終了コマンドをセットし(S161)、入賞カウンタのカウント値C1の値を「0」にセットして(S162)、メイン処理に戻る。
ステップS155において、カウント値Rの値が「8」以上であると判定した場合は(S155:Yes)、大当たりゲームのラウンド回数が最終ラウンドであるか否かの判定を行い(S163)、最終ラウンドでないと判定した場合は(S163:No)、上大入賞口2の可動片3L、3Rを1回開閉し(S164)、1R終了コマンドをセットして(S165)、メイン処理に戻る。
一方、ステップS163において、最終ラウンドであると判定した場合は(S163:Yes)、上大入賞口2の可動片3L、3Rを11回開閉した後(S166)、最終R終了コマンドをセットし(S167)、エンディングを開始する(S168)。
また、ステップS152において、大当たりのオープニング中でないと判定した場合は(S152:No)、上大入賞口2の可動片3L、3Rが作動中であるか否かの判定を行い(S172)、上大入賞口2の可動片3L、3Rが作動中であれば(S172:Yes)、ステップS158に移行する。
また、上大入賞口2の可動片3L、3Rが作動中でなければ(S172:No)、次にインターバル中であるか否かの判定を行い(S173)、インターバル中でなければ(S173:No)、ステップS170に移行する。
また、インターバル中であれば(S173:Yes)、次にインターバル時間が経過したか否かの判定を行い(S174)、インターバル時間経過したと判定した場合は(S174:Yes)、ステップS154に移行し、インターバル時間経過していないと判定した場合は(S174:No)、メイン処理に戻る。
なお、図19においては、第2大当たり処理の一例として、図8に示した第1開閉パターンの処理を例に挙げて説明したが、ステップS155のラウンドカウンタRと比較する基準値、ステップS166の開放回数を変更するだけで容易に実現できる。
図20はメインCPUが実行する下大入賞口大当たり処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、下大入賞口16が大当たり中であるか否かの判定を行い(S181)、大当たり中であると判定した場合は(S181:Yes)、大当たりのオープニング中であるか否かの判定を行う(S182)。大当たりのオープニング中であると判定した場合は(S182:Yes)、オープニング時間を経過したか否かの判定を行う(S183)。オープニング時間を経過したと判定した場合は(S183:Yes)、大当たりラウンド数をカウントするラウンドカウンタのカウント値Rに「1」を加算し(S184)、下大入賞口16の開閉扉を開放する(S185)。
なお、ステップS181において、大当たりでないと判定した場合(S181:No)、或いはステップS183において、オープニング時間を経過していないと判定した場合は(S183:No)、メイン処理に戻る。
一方、下大入賞口16の開放時間が経過していた場合は(S186:Yes)、入賞カウンタのカウント値C1をチェックすることなく、下大入賞口16の開閉扉を閉口する(S188)。
下大入賞口16の閉口後は、入賞カウンタのカウント値C1の値を「0」にして(S189)、大当たりラウンド回数が最終ラウンドであるか否かの判定を行う(S190)。大当たりラウンドが最終ラウンドである場合は(S190:Yes)、エンディングを開始し(S191)、大当たりラウンドが最終ラウンドでない場合は(S190:No)、メイン処理に戻る。
一方、エンディング時間を経過していないと判定した場合は(S193:No)、大当たりを終了することなくメイン処理に戻る。
また、ステップS192において、大当たりのオープニング中でないと判定した場合は(S192:Yes)、下大入賞口16の開閉扉17が作動中であるか否かの判定を行い(S195)、下大入賞口16の開閉扉17が作動中であれば(S195:Yes)、ステップS196に移行する。また、下大入賞口16の開閉扉17が作動中でなければ(S195:No)、次にインターバル中であるか否かの判定を行い(S196)、インターバル中でなければ(S196:No)、ステップS193に移行する。
また、インターバル中であれば(S196:Yes)、次にインターバル時間が経過したか否かの判定を行い(S197)、インターバル時間経過したと判定した場合は(S197:Yes)、ステップS184に移行し、インターバル時間経過していないと判定した場合は(S197:No)、メイン処理に戻る。
図21はメインCPUが実行する可動体処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、小当たり中であるか否かの判定を行い(S201)、小当たり中であると判定した場合は(S201:Yes)、インターバル中であるか否かの判定を行う(S202)。インターバル中であると判定した場合は(S202:Yes)、インターバル時間が経過したか否かの判定を行い(S203)、インターバル時間経過していると判定した場合は(S203:Yes)、上大入賞口2の可動振分体7の作動を開始する(S204)。次に、可動振分体7の作動時間が経過したか否かの判定を行い(S205)、可動振分体7の作動時間が経過したと判定した場合は(S205:Yes)、可動振分体7の作動を停止して(S206)、メイン処理に戻る。
なお、ステップS202において、インターバル中でないと判定した場合は(S202:No)、ステップS205に移行する。
またステップS201において小当たり中でないと判定した場合(S201:No)、ステップS203において、インターバル時間経過していないと判定した場合は(S203:No)、ステップS205において、可動振分体7の作動時間が経過していないと判定した場合は(S205:No)、それぞれメイン処理に戻る。
図22はメインCPUが実行する特図変動処理の一例を示したフローチャートである。
なお、図22に示す処理により図柄表示制御手段60の機能が実現される。
この場合、メインCPU112は、大当たり又は小当たり中であるか否かの判定を行い(S211)、大当たり又は小当たり中でないと判定した場合は(S211:No)、第1特図表示器10又は第2特図表示器12に表示している第1又は第2の特別図柄が変動中であるか否かの判定を行う(S212)。第1又は第2の特別図柄が変動中であると判定した場合は(S212:Yes)、次に変動時間が終了したか否かの判定を行い(S213)、変動時間が終了したと判定した場合は(S213:Yes)、第1特図表示器10又は第2特図表示器12に対して変動停止コマンドを送信して(S214)、変動を終了する(S215)。次に変動時間をリセットし(S216)、特図停止中処理(S217)を実行した後、メイン処理に戻る。
なお、ステップS211において、大当たり又は小当たり中であると判定した場合(S211:Yes)、或いはステップS213において、変動時間が終了していないと判定した場合も(S213:No)、メイン処理に戻る。
次に、対応する特図表示器(この場合は第2特図表示器12)に変動開始コマンドを送信し(S221)、対応する特図表示器の変動を開始する(S222)。そしてこの後、変動時間の計測を開始し(S223)、その後、メイン処理に戻る。
また、ステップS218において、カウント値U2が≧1でないと判定した場合は(S218:No)、次に第1始動口SW13aの検知回数をカウントした第1始動口検知カウンタのカウント値U1が、U1≧1であるか否かの判定を行い(S224)、カウント値U1が≧1であると判定した場合は(S224:Yes)、カウント値U1を「1」減算して(S225)、変動内容選択処理を実行する(S220)。この場合、対応する特図表示器は第1特図表示器10になるので、第1特図表示器10に対して変動開始コマンドを送信して、第1特図表示器10の変動を開始させ、変動時間の計測を開始する(S221〜S223)。
図23はメインCPUが実行する特図停止中処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、停止した特別図柄が大当たり図柄であるか否かの判定を行う(S231)。停止図柄が大当たり図柄である場合は(S231:Yes)、必ず100回の時短遊技を付与するため、時短カウンタのカウント値Jに「100」をセットして(S232)、時短遊技状態にセットする(S233)。この後、下大入賞口16を開放する第2の大当たりを開始し(S234)、さらにオープニングをセットして(S235)、メイン処理に戻る。
一方、ステップS231において、停止図柄が大当たり図柄でない場合は(S231:No)、次に停止した特別図柄が小当たり図柄であるか否かの判定を行い(S236)、停止図柄が小当たり図柄である場合は(S236:Yes)、第1始動口13経由の小当たりであるか否かの判定を行う(S237)。第1始動口13経由の小当たりであると判定した場合は(S237:Yes)、可動片3L、3Rの開放時間を0.8秒にセットし(S238)、第1始動口13経由の小当たりでないと判定した場合は(S237:No)、可動片3L、3Rの開放時間を1.6秒にセットして(S239)、小当たりを開始する(S240)。この後、メイン処理に戻る。
また、停止した特別図柄が小当たり図柄でない場合は(S236:No)、時短カウンタJの値が「0」であるか否かの判定を行い(S241)、時短カウンタJの値が「0」であれば(S241:Yes)、メイン処理に戻り、時短カウンタJの値が「0」でなければ、時短カウントJを「1」減算する(S242)。この後、再び時短カウント値Jが「0」であるか否かの判定を行い(S243)、時短カウント値Jが「0」であれば(S243:Yes)、遊技状態を通常遊技状態にセットして(S244)、メイン処理に戻る。また時短カウント値Jが「0」でなければ(S243:No)、通常遊技状態にセットすることなくメイン処理に戻る。
図24はメインCPUが実行する普通図柄変動処理の一例を示したフローチャートである。なお、図24に示す処理により図柄表示制御手段60の機能が実現される。
この場合、メインCPU112は、電チュー15が作動中であるか否かの判定を行い(S251)、電チュー15が作動中でなければ(S251:No)、普通図柄が変動中であるか否かの判定を行う(S252)。普通図柄が変動中であると判定した場合は(S252:Yes)、次に変動時間が終了したか否かの判定を行い(S253)、変動時間が終了したと判定した場合は(S253:Yes)、変動を停止する(S254)。
次に、変動時間をリセットし(S255)、停止図柄が当たり図柄であるか否かの判定を行う(S256)。停止図柄が当たり図柄であると判定した場合は(S256:Yes)、電チュー15の作動を開始して(S257)、メイン処理に戻る。
なお、ステップS256において、停止図柄が当たり図柄でない場合は(S256:No)、電チュー15を作動することなく、メイン処理に戻る。
一方、ステップS252において、普通図柄が変動中でないと判定した場合は(S252:No)、ゲートSW14aのゲートカウンタのカウント値Gが、G≧1であるか否かの判定を行い(S258)、カウント値Gが≧1である場合は(S258:Yes)、カウント値Gを「1」減算する(S259)。この後、普通図柄表示器11の変動を開始させ(S260)、変動時間の計測を開始する(S261)。変動時間の計測開始後、メイン処理に戻る。
なお、ステップS258において、カウント値Gが≧1でないと判定した場合は(S258:No)、メイン処理に戻る。
図25はメインCPUが実行する普通電役処理の一例を示したフローチャートである。
なお、図25に示す処理により第2開閉ゲーム制御手段52、及び第3開閉ゲーム制御手段53の機能が実現される。
この場合、メインCPU112は、電チュー15が作動中であるか否かの判定を行い(S271)、電チュー15が作動中でなければ(S271:No)、時短中であるか否かの判定を行う(S272)。そして、時短中であれば(S272:Yes)、電チュー15の開放時間を3.5秒にセットし(S273)、時短中でなければ(S272:No)、電チュー15の開放時間を0.2秒にセットする(S274)。
次に、インターバル中であるか否かの判定を行い(S275)、インターバル中であると判定した場合は(S275:Yes)、インターバル時間が経過したか否かの判定を行い(S276)、インターバル時間経過していると判定した場合は(S276:Yes)、電チュー15を開放する(S277)。次に、電チュー15の開放時間が経過したか否かの判定を行い(S278)、電チュー15の開放時間が経過したと判定した場合は(S278:Yes)、電チュー15を閉口して(S279)、電チュー15の作動を終了して(S280)、メイン処理に戻る。
なお、ステップS275において、インターバル中でないと判定した場合は(S275:No)、ステップS278に移行する。
また、ステップS271において、電チュー15が作動中の場合(S271:Yes)、ステップS276において、インターバル時間経過していないと判定した場合は(S276:No)、ステップS278において、電チュー15の開放時間が経過していないと判定した場合は(S278:No)、メイン処理に戻る。
図26はメインCPUが実行する大当たり演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、指定ラウンドであるか否かの判定を行い(S291)、指定ラウンドであると判定した場合(S291:Yes)、次に時短有大当たり中であるか否かの判定を行う(S292)。ここで、時短有大当たり中であると判定した場合(S292:Yes)あれば、通常演出(ラウンド対応演出)コマンドをセットし(S293)、メイン処理に戻る。一方、ステップS292において、時短有大当たり中でないと判定した場合(S292:No)あれば、連続演出コマンドをセットし(S294)、メイン処理に戻る。
また、ステップS291において、指定ラウンドでないと判定した場合(S291:No)、次に連続演出中であるか否かの判定を行い(S295)、連続演出中であれば(S295:Yes)、通常演出(ラウンド対応演出)コマンドをセットすることなくメイン処理に戻り、連続演出中でなければ(S295:No)、通常演出(ラウンド対応演出)コマンドをセットして(S293)メイン処理に戻る。
[大当たり演出表示処理]
図27はCPU122が実行する大当たり演出表示処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU112は、連続演出であるか否かの判定を行い(S301)、連続演出中であると判定した場合は(S301:Yes)、連続演出終了処理を実行して(S302)、メイン処理に戻る。ステップS301において、連続演出中でないと判定した場合は(S301:No)、次に通常演出中であるか否かの判定を行い(S303)、通常演出中であると判定した場合は(S303:Yes)、通常演出終了処理を実行して(S304)、メイン処理に戻る。ステップS303において、通常演出中でないと判定した場合は(S303:No)、次に通常演出コマンドを受信したか否かの判定を行い(S305)、通常演出コマンドを受信したときは(S305:Yes)、通常演出を開始して(S306)、メイン処理に戻る。ステップS305において、通常演出コマンドを受信できないと判定した場合は(S305:No)、次に連続演出コマンドを受信したか否かの判定を行い(S307)、連続演出コマンドを受信したときは(S307:Yes)、連続演出を開始して(S308)、メイン処理に戻る。ステップS307において、連続演出コマンドを受信できないと判定した場合は(S307:No)そのままメイン処理に戻る。
図28はCPU122が実行する連続演出終了処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU112は、最終R終了コマンドを受信したか否かの判定を行い(S311)、最終R終了コマンドを受信したと判定した場合は(S311:Yes)、連続演出終了して(S312)、メイン処理に戻る。
一方、ステップS311において、最終R終了コマンドを受信できないと判定した場合は(S311:No)、次に時短無表示コマンドを受信したか否かの判定を行い(S313)、時短無表示コマンドを受信したと判定した場合は(S313:Yes)、時短無表示を行って(S314)、メイン処理に戻る。また時短無表示コマンドを受信できないと判定した場合は(S313:No)、時短無表示を行うことなくメイン処理に戻る。
図29はCPU122が実行する通常演出終了処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU112は、1R終了コマンドを受信したか否かの判定を行い(S321)、1R終了コマンドを受信したと判定した場合は(S321:Yes)、通常演出終了して(S322)、メイン処理に戻る。
一方、ステップS321において、1R終了コマンドを受信できないと判定した場合は(S321:No)、次に時短有表示コマンドを受信したか否かの判定を行い(S323)、時短有表示コマンドを受信したと判定した場合は(S323:Yes)、時短有表示を行って(S324)、メイン処理に戻る。また時短有表示コマンドを受信できないと判定した場合は(S323:No)、時短有表示を行うことなくメイン処理に戻る。
Claims (2)
- 遊技球が通過可能な第1始動領域と、
該第1始動領域を遊技球が通過することにより第1図柄を変動表示する第1図柄表示手段と、
遊技球が入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態に変化可能な第1変動入賞装置と、
該第1変動入賞装置内に入賞した遊技球を検知する遊技球検知手段と、
該遊技球検知手段により検知された遊技球数をカウントするカウント手段と、
前記第1変動入賞装置内に設けられた特定領域と、
遊技球が通過可能な第2始動領域と、
該第2始動領域を遊技球が通過することにより第2図柄を変動表示する第2図柄表示手段と、
遊技球が入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態に変化可能な第2変動入賞装置と、
前記第1図柄表示手段により所定図柄が停止表示されることにより前記第1変動入賞装置を第1の所定時間、開状態に変化させる第1開閉ゲームを実行する第1開閉ゲーム制御手段と、
通常ゲーム中に前記第2図柄表示手段により所定図柄が停止表示されることにより前記第2変動入賞装置を第2の所定時間、開状態に変化させる第2開閉ゲームを実行する第2開閉ゲーム制御手段と、
第1大当たりゲームまたは第2大当たりゲームの何れかを選定する大当たりゲーム選定手段と、
前記第1開閉ゲーム中に前記特定領域を遊技球が通過した際に、前記大当たりゲーム選定手段により選定された大当たりゲームを実行する大当たりゲーム制御手段と、
該大当たりゲーム制御手段による大当たりゲーム実行終了後に所定期間の時短ゲームを発生させる時短ゲーム発生手段と、
第1の時短ゲーム期間、または前記第1の時短ゲームよりも長い第2の時短ゲーム期間のうち何れかを選定する時短ゲーム期間選定手段と、
前記時短ゲーム中に前記第2図柄表示手段により所定図柄が停止表示されることにより前記第2変動入賞装置を前記第2の所定時間よりも長い第3の所定時間、開状態に変化させる第3開閉ゲームを実行する第3開閉ゲーム制御手段と、
大当たり演出を表示可能な大当たり演出表示装置と、
該大当たり演出表示装置の表示を制御する大当たり演出表示制御手段と、を備え、
前記カウント手段は、
1ラウンドゲーム中の遊技球数をカウントする第1カウント手段と、
複数のラウンドゲームに渡って遊技球数をカウントする第2カウント手段と、を備え、
前記大当たりゲーム制御手段は、
前記大当たりゲーム選定手段により前記第1大当たりゲームが選定された場合は、前記第1変動入賞装置の最大開閉回数を第1開閉回数とした第1ラウンドゲームを所定ラウンド回数実行する第1大当たりゲーム制御手段と、
前記大当たりゲーム選定手段により前記第2大当たりゲームが選定された場合は、前記第1ラウンドゲームを前記所定ラウンド回数より少ない第1ラウンド回数まで実行し、残りの複数のラウンド回数は前記第1変動入賞装置の開閉回数を前記第1開閉回数より少ない第2開閉回数とした第2ラウンドゲームを実行する第2大当たりゲーム制御手段と、を備え、
前記大当たり演出表示制御手段は、
前記時短ゲーム期間選定手段が前記第1の時短ゲーム期間を選定した場合に大当たりゲーム終了後に発生する時短ゲームが前記第1の時短ゲーム期間である旨を表示し、前記第2の時短ゲーム期間を選定した場合に大当たりゲーム終了後に発生する時短ゲームが第2の時短ゲーム期間である旨を表示する時短ゲーム期間表示制御手段を備え、
該時短ゲーム期間表示制御手段は、
前記第1大当たりゲーム制御手段が前記第1大当たりゲームを実行している場合に、前記第1カウント手段が前記第1ラウンド回数後の所定ラウンド中にカウントした遊技球数が所定個数に達したときに前記時短ゲーム期間選定手段により選定された第1又は第2の時短ゲーム期間の表示を行う第1表示制御手段と、
前記第2大当たりゲーム制御手段が前記第2大当たりゲームを実行している場合に、前記第2カウント手段が前記残りの複数のラウンド回数のラウンドゲームに渡ってカウントした遊技球数が前記所定個数と同数に達したときに前記時短ゲーム期間選定手段により選定された第1又は第2の時短ゲーム期間の表示を行う第2表示制御手段と、を備えたことを特徴するパチンコ遊技機。 - 前記第2大当たりゲーム制御手段は、
前記残りのラウンド回数において実行する前記第2ラウンドゲームにおける前記第1変動入賞装置の開閉回数の合計が、前記第1開閉回数と同じになるよう前記第2開閉回数を設定する開閉回数設定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
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