本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、本発明にかかる実施の形態は、下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。また、以下の各実施例及び別例を適宜組み合わせることも可能である。
本実施例のパチンコ機1は、一種二種混合機タイプの遊技機である。
図1に示すように、本実施例のパチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51によって構成の各部を保持する構造である。外枠51には、その左側上下に設けられたヒンジ53を介して、内枠(図示せず)が該外枠51に対して開閉可能に取り付けられ、さらに、該内枠の前面に、前枠(ガラス枠)52が該内枠に対して開放可能に取り付けられている。そして、前枠52には、板ガラス61が脱着可能に設けられている。また、板ガラス61の奥側(後側)には、内枠に取り付けられた遊技盤2(図2)が配設されている。
前枠52には、その上部左右に、スピーカ66が配設されており、該スピーカ66から発せられる遊技音や警報音によって、遊技の趣向性を向上させたり、遊技者に注意喚起したりする。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾用のランプ65が複数配設されており、該発光によって遊技の趣向性を向上させる。さらに、前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体的に設けられており、該下皿63の右方に発射ハンドル64が配設されている。この発射ハンドル64は、遊技者によって時計回りに回動操作されることで、図示しない発射装置を可動させて、上皿55から供給される遊技球を遊技盤2の遊技領域3に向かって発射する。
上皿55には、賞球や貸球が払い出される。また、下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受ける構成で、該下皿63内の遊技球を排出する球抜きレバー(図示せず)を備える。この球抜きレバーが遊技者により操作されることで、下皿63に貯まった遊技球を別箱(ドル箱)に移すことができる。
本実施例のパチンコ機1は、所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きなどを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が隣接されている。パチンコ機1には、貸出ボタン57、精算ボタン58、及び残高表示装置59を有するCR精算表示装置95(図3参照)が設けられている。また、上皿55の中央部には、遊技者が操作可能な演出ボタン67、ジョグダイヤル68、及び決定スイッチ69が設けられている。
図2は、パチンコ機1の遊技盤2の正面図である。遊技盤2には、ガイドレール3a,3bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられ、該遊技領域3には多数の遊技釘が植設されている。遊技領域3の中央部には、センターケース5が配設されており、該センターケース5の中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCD画面が前方から視認可能に配設されている。このセンターケース5には、図示しないワープ入口、ワープ通路、ステージ等も設けられている。
センターケース5の直下には、常時遊技球が入球可能に構成された第一始動口11が配設されている。後述するように、第一始動口11への遊技球の入球に起因して、第一特別図柄の変動表示を伴う当否抽選が行われる。さらに、第一始動口11の右下方には、第一大入賞口14を備えた第一大入賞口装置21が配設されている。第一大入賞口装置21は、第一大入賞口14を閉鎖する起立位置と、該起立位置から前方へ傾動して該第一大入賞口14を開放する傾動位置とに位置変換作動する開閉片24を備え、該開閉片24を前記起立位置とすることで、第一大入賞口14へ遊技球が入球不能な閉鎖状態とし、前記傾動位置とすることで、該第一大入賞口14へ遊技球が入球可能な開放状態とする。この第一大入賞口装置21は、開閉片24を開閉作動させる第一大入賞口ソレノイド14b(図3参照)を備えており、該第一大入賞口ソレノイド14bの駆動制御によって該開閉片24を前記閉鎖状態と開放状態とに変換制御できる。こうした第一大入賞口装置21は、所謂、特別電動役物と呼ばれる。
また、第一大入賞口装置21の右上方(センターケース5の右下方)には、第二大入賞口15を備えた第二大入賞口装置31が配設されている。第二大入賞口装置31は、第二大入賞口15を閉鎖する起立位置と、該起立位置から右側へ傾動して該第二大入賞口15を開放状態とする傾動位置とに位置変換作動する開閉片32を備え、該開閉片32を前記起立位置とすることで該第二大入賞口15へ遊技球が入球不能な閉鎖状態とし、前記傾動位置とすることで該第二大入賞口15へ遊技球が入球可能な開放状態とする。そして、第二大入賞口装置31は、開閉片32を開閉作動させる第二大入賞口ソレノイド15b(図3参照)を備えており、該第二大入賞口ソレノイド15bの駆動制御によって第二大入賞口15を開閉制御させる。なお、第一大入賞口装置21と同様に、第二大入賞口装置31も、所謂、特別電動役物と呼ばれる。
また、センターケース5の右方であって第二大入賞口装置31の上方には、第二始動口36を備えた第二始動口装置35が配設されている。第二始動口装置35は、第二始動口36と、該第二始動口36を開閉する左右一対の可動片37,37とを備えた普通電動役物から構成されており、左右の可動片37,37が、該第二始動口36を、遊技球の入球が困難な閉鎖状態とする起立位置と、該起立位置から左右に夫々傾動して該第二始動口36を、閉鎖状態よりも入球が容易な開放状態とする傾動位置とに、位置変換する。そして、可動片37,37の閉鎖状態では、第二始動口36に遊技球が入球不能である一方、開放状態では、センターケース5の右側領域を流下する遊技球が入球可能である。なお、第二始動口36への遊技球の入球に起因して、第二特別図柄の変動表示を伴う当否抽選が行われる。そして、第二始動口装置35は、可動片37,37を開閉作動させる第二始動口ソレノイド36b(図3参照)を備えており、該第二始動口ソレノイド36bの駆動制御によって第二始動口36を開閉制御させる。
ところで、可動片37,37は、こうした構成に限定されるものでなく、第二始動口36に遊技球を入球可能な開放状態と入球不能な閉鎖状態とに変換可能とする構成であれば、他の構成を適用できる。例えば、上記した第二大入賞口装置31の開閉片32と同様、一個の可動片により第二始動口36を開閉する構成とすることも可能である。また、同様に、第二大入賞口装置31の開閉片32にあっても、上記構成に限定されるものでなく、他の構成(例えば、可動片37,37と同様に、二個の開閉片により開閉される構成)を適用可能である。
また、センターケース5の右方であって第二始動口装置35の上方には、遊技球を常時通過可能な普通図柄作動ゲート17が配設されると共に、上記の第一始動口11の左方には、四個の一般入賞口41が配設されている。これら一般入賞口41は、遊技球を常時入球可能な構成である。さらに、遊技領域3の最下流部には、アウト口16が配設されており、該遊技領域3に発射された遊技球がいずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった場合に、該アウト口16に入球する。
遊技盤2の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7、普通図柄保留数表示装置8、第一特別図柄保留数表示装置18、及び第二特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる第一特別図柄表示装置9及び第二特別図柄表示装置10とが配設されている。
図3は、パチンコ機1の電気配線を示すブロック図である。このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。そして、これら各制御装置のCPUにより、2ms周期の割込信号により各ROMに搭載されたプログラムを開始し、各種制御を実行する。
主制御装置80には、遊技盤中継端子板74を介して、第一始動口11に入球した遊技球を検出する第一始動口スイッチ11a、第二始動口36に入球した遊技球を検出する第二始動口スイッチ36a、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球を検出する普通ゲートスイッチ17a、第一大入賞口14に入球した遊技球を計数するための第一カウントスイッチ14a、第二大入賞口15に入球した遊技球を計数するための第二カウントスイッチ15a、各一般入賞口41に入球した遊技球を夫々検出する各一般入賞口スイッチ41a等からの検出信号が入力される。
また、主制御装置80は、そのROMに搭載されたプログラムに従って動作して、上記の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、該コマンドを払出制御装置81及びサブ統合制御装置83へ出力する。また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板71を介して、第一特別図柄表示装置9、第二特別図柄表示装置10、及び普通図柄表示装置7の表示制御を行うと共に、第一特別図柄保留数表示装置18、第二特別図柄保留数表示装置19、及び普通図柄保留数表示装置8の点灯制御を行う。さらに、主制御装置80には、遊技盤中継端子板74を介して、第一大入賞口ソレノイド14b、及び第二大入賞口ソレノイド15bも接続されている。主制御装置80は、第一大入賞口ソレノイド14bを駆動制御することで第一大入賞口14を開閉制御し、第二大入賞口ソレノイド15bを駆動制御することで、第二大入賞口15を開閉制御する。また、主制御装置80は、図柄変動や大当り等の管理用の信号を出力し、該出力信号は、外部接続端子板78を介してホールコンピュータ87に送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80と双方向通信が可能に構成されており、主制御装置80から送信されるコマンドに応じて払出モータ90を駆動させて賞球を払い出す。本実施例では、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ91の検出信号が、主制御装置80と払出制御装置81とに入力され、両者で賞球の計数を行う構成である。
さらに、払出制御装置81には、満杯スイッチ92及び球切れスイッチ93からの信号が入力される。満杯スイッチ92は、下皿63が満杯であることを検出するものであり、この検出に伴って信号を払出制御装置81に出力する。球切れスイッチ93は、球タンク(図示せず)で遊技球の貯留量が少ないこと又は貯留量が無いことを検出するものであり、この検出に伴って信号を払出制御装置81に出力する。払出制御装置81は、これら満杯スイッチ92及び球切れスイッチ93から信号を入力すると、払出モータ90を駆動停止させて、賞球の払出作動を停止させる。尚、満杯スイッチ92及び球切れスイッチ93は、前記検出した状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、該信号の入力停止によって、払出モータ90の駆動を再開する。
払出制御装置81は、CRユニット端子板79を介してCRユニット56と交信可能であり、貸出コマンドに応じて払出モータ90を駆動させて貸球を払い出す。CRユニット端子板79は、精算表示装置95とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置95に設けられた球貸スイッチ57aと精算スイッチ58aとからの信号が入力される。球貸スイッチ57aは、貸出ボタン57の操作を検出して信号を出力するものであり、精算スイッチ58aは、精算ボタン58の操作を検出して信号を出力するものである。また、払出制御装置81は、発射制御装置84にも接続されており、所定契機で該発射制御装置84へ発射停止コマンドを送信する。
発射制御装置84は、発射モータ97を制御して遊技球を遊技領域3に発射させるものである。この発射制御装置84には、上記した払出制御装置81の他に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ98からのタッチ信号、発射停止スイッチ99からの発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を回動操作することで出力され、タッチ信号は、遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止信号は、遊技者が発射停止スイッチ99を押すことで出力される。尚、発射制御装置84は、タッチ信号を入力していなければ、遊技球を発射しないように制御すると共に、発射停止信号が入力されているときにも、発射ハンドル64の操作に関わらず、遊技球を発射しないように制御している。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されたデータ及びコマンドを受信し、これらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンドなどを演出図柄制御装置82へ送信し、音制御用及びランプ制御用のデータを自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置しての機能部品)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによって、スピーカ66から音声を出力制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって、各種LEDやランプ65を発光制御する。
さらに、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68、及び決定スイッチ69等の操作を夫々検出するスイッチが接続されており、各スイッチが遊技者による操作を検出すると、その信号が入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から送信されたデータ及びコマンド(主制御装置80から送信されたものと、サブ統合制御装置83で主制御装置80からの入力及び演出ボタン67等の入力に基づいて生成されたもの)に基づく制御を行い、擬似特別図柄などの演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示させる。尚、サブ統合制御装置83と主制御装置80との間は、演出中継端子板を介して主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82との間は、サブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82への一方向通信回路として構成されている。
図示しない電源基板は、外部のAC電源から供給される電力により直流電圧を生成する直流電源として構成されており、該電源基板に設けられた電源スイッチの操作によってパチンコ機1を構成する各部位に電力を供給する。この電源基板は、コンデンサなどから構成されるバックアップ電源を備えており、AC電源から電力供給中に該バックアップ電源に電力を蓄える。これにより、停電時には、主制御装置80等(例えば、主制御装置80のRAM等)に電力供給し、AC電源からの電力供給が停止後も、一定期間にわたって主制御装置80のRAM内のデータが保持される。尚、バックアップ電源は、主制御装置80に設けても良いし、電源基板以外の他の装置に設けても良い。この場合には、電源基板は、AC電源から電力供給されている状態で、バックアップ電源を備えた装置へ供給信号を出力し、電力供給が停止した状態で、バックアップ電源を備えた装置へ停電信号を出力する。
次に、本実施例のパチンコ機1の動作について説明する。
本実施例にあって、前記した遊技盤2の遊技領域3は、その略中央にセンターケース5が配設されていることから、左打ちによって、該センターケース5の左側を流下し、右打ちによって、該センターケース5の上部を通過した遊技球が該センターケース5の右側を流下する(図2参照)。そして、前記第一始動口11は、その配設位置及び遊技領域3に植設された遊技釘(図示せず)によって、センターケース5の左側を流下した遊技球のみが流入可能となっている。そのため、遊技者が左打ちしなければ、第一始動口11に入球できない。一方、前記した普通図柄作動ゲート17、第二始動口36、第二大入賞口15および第一大入賞口14は、その配設位置及び前記遊技釘によって、センターケース5の右側を流下した遊技球が流入できる。特に、第一大入賞口14には、センターケース5の左側を流下した遊技球も流入可能であるが、右側流下の遊技球に比べて流入し難い。そのため、第一大入賞口14へ遊技球を流入させるためには、通常、右打ちが有利である。尚、前記した一般入賞口41は、左打ちによってのみ、遊技球が流入可能である。
ここで、第一始動口11に遊技球が入球(図3の第一始動口スイッチ11aが遊技球を検出)すると、第一特別図柄表示装置9で第一特別図柄が変動を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数によって図4に示した当選確率で特1大当り又はハズレの当否抽選が行われる。そして、変動開始から所定時間後に第一特別図柄を停止表示することで、この当否抽選の結果が報知される。
具体的には、図4に示すように、第一始動口11に遊技球が入球して大当り(特1大当り)となる当選確率は、1/200である。第一特別図柄に関して、特1大当り図柄1が選択される確率は1/2であり、特1大当り図柄2が選択される確率は1/2である。
また、遊技領域に発射された遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過(図3の普通ゲートスイッチ17aが遊技球を検知)すると、普通図柄表示装置7で普通図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普通図柄が所定の当り態様であると、第二始動口装置35の可動片37,37が駆動して、第二始動口36へ遊技球が入球可能となる。
また、後述する開放延長モードにおいて、第二始動口36に遊技球が入球(図3の第二始動口スイッチ36aが遊技球を検出)すると、第二特別図柄表示装置10で第二特別図柄が変動を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数によって図4に示した当選確率で特2大当り、特2小当り、又はハズレの当否抽選が行われる。そして、変動開始から所定時間後に第二特別図柄を停止表示することで、この当否抽選の結果が報知される。
具体的には、図4に示すように、第二始動口36に遊技球が入球して大当り(特2大当り)となる当選確率は、1/200である。第二特別図柄に関して、特2大当り図柄1が選択される確率は1/2であり、特2大当り図柄2が選択される確率は1/2である。なお、図4に示した特1大当り、特2大当りは後述する通常大当りであり、図柄大当りである。
また、第二始動口36に遊技球が入球して小当り(特2小当り)となる当選確率は、1/8である。第二小当り図柄に関して、特2小当り図柄1が選択される確率は1/4であり、特2小当り図柄2が選択される確率は1/4であり、特2小当り図柄3が選択される確率は1/4であり、特2小当り図柄4が選択される確率は1/4である。
そして、こうした第一特別図柄及び第二特別図柄の変動と並行して、演出図柄表示装置6で各特別図柄の変動に連動させて擬似特別図柄の変動演出を表示させた後に、該変動演出を停止させて、該擬似特別図柄の停止図柄態様により前記抽選結果を報知する。尚ここで、第一特別図柄と第二特別図柄とは、第一始動口11と第二始動口36への入球順に関係無く、第二特別図柄の変動を優先して実行する。
また、本実施例の構成では、第一,第二始動口11,36への入球により抽出された乱数(数値データ)が、それぞれ最大四個まで保留記憶として記憶され、第一特別図柄保留数表示装置18と第二特別図柄保留数表示装置19で夫々の保留記憶の数が表示される。そして、この保留記憶が消化されることによって、上述した大当りと小当りとの当否抽選を行い、この当否抽選の結果が大当りであると、第一,第二特別図柄表示装置9,10で大当りを示す第一,第二特別図柄を確定表示すると共に、演出図柄表示装置6で大当りを示す擬似特別図柄を確定表示する。
また、上述の特1大当り又は特2大当りが確定すると、第一大入賞口14を開放する通常大当り遊技を実行する。ここで、図4に示すように、第一大入賞口14における連続作動回数(ラウンド数)は、第一大入賞口14における開閉片24が傾動して第一大入賞口14を一回だけ開放する作動を連続して行う回数であり、具体的には、第一大入賞口14の一回の開放時に遊技球が10個入球するたびに継続条件が成立し、当該第一大入賞口14の開閉作動を所定の最大ラウンド数まで連続して実行する。また、第一大入賞口14における一回の開放時間が28秒経過すると、当該開放を終了して閉鎖状態となる。
また、かかる通常大当り遊技を実行した後には、開放延長モードが開始される。ここで、開放延長モードは、普通図柄の当りによって開放される第二始動口36の総開放時間が非開放延長モードに比べて延長されて長くなる遊技状態をいう。具体的には、図4に示すように、非開放延長モードでは、第二始動口装置35の可動片37,37は、一回の普通図柄の当りによって0.2秒間の開放を一回実行する。一方、開放延長モードでは、1.5秒間の開放を二回実行する。
また、第二特別図柄に関して、前記当否抽選の結果が小当りであると、第二特別図柄表示装置10で小当りを示す第二特別図柄を確定表示すると共に、演出図柄表示装置6で小当りを示す擬似特別図柄を確定表示する。そして、この小当りの確定に伴って、第二大入賞口15を開放する小当り遊技を実行する。尚、小当り遊技は、本発明の要部にかかることから後述する。
また、各始動口11,36、各大入賞口14,15、及び一般入賞口41に遊技球が入球すると、夫々に設定された数の賞球が払い出される。具体的には、第一始動口11への入球毎に3個の賞球が、第二始動口36への入球毎に5個の賞球が、第一,第二大入賞口14,15への入球毎に13個の賞球が、一般入賞口41への入球毎に5個の賞球が払い出される。
また、図4に示すように、開放延長モード持続回数は、当該開放延長モードの終了条件を規定するものであり、開放延長モードが開始されてから、第一始動口11に遊技球が入球することで実行される抽選の回数と、第二始動口36に遊技球が入球することで実行される抽選の回数との和が開放延長モード持続回数(100回)となると、当該開放延長モードが終了する。
本発明の要部について、以下に説明する。
遊技盤2に配設された前記の第二大入賞口装置31は、図5に示すように、第二大入賞口15に下向きに接続された単一の経路で構成される共通流入経路25を備えており、共通流入経路25には、第二大入賞口15から入球した遊技球が流入可能となっている。さらに、共通流入経路25の下流端は、左右二股に分岐しており、左側の分岐路を第一経路26とし、右側の分岐路を第二経路27としている。すなわち、第二大入賞口15に入球した遊技球は、共通流入経路25を通過した後、第一経路26又は第二経路27のいずれかに流入する。
ここで、本実施例にあっては、第一経路26又は第二経路27のいずれかに遊技球を振り分ける振分装置128が搭載されている。
さらに詳述すると、共通流入経路25の分岐部分(すなわち第一経路26及び第二経路27の上流端部)であって、各経路26,27に臨む部位には、振分装置128が有する略細長部材で構成された振分片28が軸支されている。この振分片28は、軸支部分を中心に左右に傾動することで、第一経路26及び第二経路27のうちいずれかの経路26,27を選択的に閉塞可能な首振り構造を有している。具体的には、図5(a)に示すように振分片28が第二経路27側に傾動して第二経路27を閉塞している場合は、共通流入経路25に入球した遊技球が第一経路26へ導入され、これに対し、図5(b)に示すように振分片28が第一経路26側に傾動して第一経路26を閉塞している場合は、共通流入経路25に入球した遊技球が第二経路27へ導入される。
ここで、振分装置128は、振分片28の軸支部に接続された振分片操作ソレノイド28a(図3参照)を具備しており、主制御装置80から遊技盤中継端子板74を介して振分片操作ソレノイド28aに指令信号が送信されることで、振分片28が第一経路26を閉鎖する状態、又は第二経路27を閉鎖する状態に状態変換する。
次に、第一経路26に設けられたクルーン役物29について説明する。
図5に示すように、第一経路26の中途箇所には、遊技球が流入可能なクルーン役物29が配設されている。さらに詳述すると、クルーン役物29は、主要部が容器構造で構成されており、その内部空間には、中央が窪んだ椀状で遊技球が転動可能な転動底部30が形成されている。そしてさらに転動底部30には、遊技球が通過可能(落下可能)な3個の第一孔部42a、第二孔部42b、第三孔部42cが開口している。
そして、第一孔部42aの下流側には、遊技球が下向きに通過可能な第一ゲート部43が配置されている。この第一ゲート部43内には、第一特定領域44が形成されており、第一孔部42aに落下した遊技球は、当該第一特定領域44を通過する。
ここで、第一特定領域44には、図3に示す第一特定領域スイッチ44aが配置されており、当該第一特定領域44を遊技球が通過して第一特定領域スイッチ44aがオン状態となると、遊技球が第一特定領域44を通過したことが主制御装置80で認識される。
一方、第二孔部42b及び第三孔部42cは、機裏側に連通しており、これら第二孔部42b及び第三孔部42cに落下した遊技球は、アウト球として処理される。なお、第二孔部42b及び第三孔部42は、非特定領域45として機能しており、遊技球が第二孔部42b又は第三孔部42に落下すると、遊技球が非特定領域45を通過したこととなる。
ここで、第二孔部42bには、図3に示す第一非特定領域スイッチ45aが配置されており、第三孔部42cには、図3に示す第二非特定領域スイッチ45bが配置されている。そして、第二孔部42b又は第三孔部42cに遊技球が落下すると、遊技球が非特定領域45を通過したことが主制御装置80で認識される。
なお、第一孔部42a、第二孔部42b、及び第三孔部42cは、遊技球が転動底部30に乗載した際における遊技球の通過確率(落下確率)の点で互いに同等性が確保された配置となっている。例えば、第一孔部42aを遊技球が通過する確率、第二孔部42bを遊技球が通過する確率、及び第三孔部42cを遊技球が通過する確率は、各々3分の1であり、したがって、第一経路26に流入した遊技球は3分の1の確率で第一特定領域44を通過し、残り3分の2の確率で非特定領域45を通過する。
また、第一経路26とは反対側に設けられている第二経路27の下流端には、遊技球が下向きに通過可能な第二ゲート部46が配置されている。この第二ゲート部46内には、第二特定領域47が形成されており、第二経路27に導入された遊技球は、必ず第二特定領域47を通過する。
ここで、第二特定領域47には、図3に示す第二特定領域スイッチ47aが配置されている。そして、遊技球が第二特定領域47を通過して第二特定領域スイッチ47aがオン状態となると、遊技球が第二特定領域47を通過したことが主制御装置80で認識される。
そして、遊技球が第一経路26における第一特定領域44、又は第二経路27における第二特定領域47を通過すると、大当りが発生し、第一大入賞口14を所定態様で開放させる特定大当り遊技(役物大当り)が実行される。これに対し、遊技球が非特定領域45を通過した場合は、大当りが発生しない所謂ハズレとなる。なお、遊技球が第一特定領域44、又は第二特定領域47を通過することによって発生する大当りは特定大当りであり、役物大当りである。
なお、前記の特定大当り遊技は、上述の通常大当り遊技における第一大入賞口14の動作内容と同様であり、第一大入賞口14の開閉作動を所定の最大ラウンド数まで連続して実行する。また、第一大入賞口14における一回の開放時間が28秒経過すると、当該開放を終了して閉鎖状態となる。
ここで、第一経路26における、第一特定領域44ではなく非特定領域45としての第二孔部42b及び第三孔部42cへ流入する確率は、3分の2となっている。また、第二経路27における第二特定領域47へ流入する確率は、1(100%)となっている。換言すれば、第二経路27における非特定領域へ流入する確率は、0(ゼロ)となっている。そうすると、本実施例にあっては、第一経路26と第二経路27との間で比較すると、第一経路26の方が、非特定領域45へ流入する確率が高くなっている。
次に、振分片28の動作態様と小当り遊技の遊技内容との関係について説明する。
上述のように、小当り遊技は、第二特別図柄の小当りの確定に伴って実行開始されるところ、確定した小当りの図柄態様によって、第二大入賞口15の開放パターンが選択される。
さらに詳述すると、図4に示すように、小当りと判定されて確定された図柄が特2小当り図柄1又は特2小当り図柄2であった場合には、第二大入賞口15が第1開放パターンに従って開放される第一の小当り遊技(第一小当り遊技)が実行される。具体的には、図6(a)に示すように、1.8秒間継続して第二大入賞口15が開放される。そしてこのとき、振分装置128は、所定の指令信号を受信して、第二大入賞口15の開放タイミングと同時に第二経路27側に傾動して第二経路27を閉塞開始する。そして、2秒間だけ第二経路27を閉塞した後、次に第一経路26側に傾動して第一経路26を2秒間だけ閉塞させる。これ以降、振分片28は、2秒おきに第二経路27と第一経路26とを交互に閉塞する。
ここで、第二大入賞口15の開閉態様と振分片28の傾動態様とを考察すると、第二大入賞口15が開放されている間は、第二経路27が閉塞された状態となっているため、開放中の第二大入賞口15に入球した遊技球は、第二経路27に導入されるよりは、第一経路26に導入される可能性が極めて高いといえる。
一方、図4に示すように、小当りと判定されて確定された図柄が特2小当り図柄3又は特2小当り図柄4であった場合には、第二大入賞口15が第2開放パターンに従って開放される第二の小当り遊技(第二小当り遊技)が実行される。具体的には、図6(b)に示すように、第二大入賞口15は、最初に極小時間(0.4秒)だけ開放した後、1.6秒後に再び1.4秒間継続して開放される。そしてこのとき、振分装置128は、所定の指令信号を受信して、第二大入賞口15の開放タイミングと同時に第二経路27側に傾動して第二経路27を閉塞開始する。そして、2秒間だけ第二経路27を閉塞した後、次に第一経路26側に傾動して第一経路26を2秒間だけ閉塞させる。これ以降、振分片28は、2秒おきに第二経路27と第一経路26とを交互に閉塞する。
ここで、第二大入賞口15の開閉態様と振分片28の傾動態様とを考察すると、第二大入賞口15が十分に開放されている間は、第一経路26が閉塞された状態となっているため、開放中の第二大入賞口15に入球した遊技球が第一経路26に導入されるよりは、第二経路27に導入される可能性は極めて高いといえる。
そうすると、上述のように、第一経路26と第二経路27との間では、第一経路26の方が非特定領域45へ流入してしまう確率が高くなっているため、遊技者は、第二経路27に遊技球が導入される第二開放パターンを誘引する特2小当り図柄3又は特2小当り図柄4での確定(すなわち第二小当り)を強く期待することになる。これにより、遊技者は、実行される小当り遊技の内容に強く興味を抱くことなる。また、遊技者は、第一小当りが確定した場合であって、第一経路26に遊技球が振り分けられた場合にも、3分の1の確率で大当りが期待できるため、遊技球がクルーン役物29内で転動する様子に強く興味を抱くことなる。
次に、主制御装置80で実行される各種プログラムの処理について説明する。
図7に、メインルーチンのフローチャートを示す。メインルーチンは、S10〜S80までの本処理と、該本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返されるS85の残余処理とから構成され、2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。マイコンによるハード割り込みが実行されると、先ず正常割込であるか否かを判断する(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いか否かを判断するためのものである。
ここで、否定判定(すなわち、正常割り込みでないと判定)されると(S10:No)、初期設定(S15)を実行し、残余処理(S85)に移行する。この初期設定では、例えば、上記RAMの所定領域への所定値の書き込み、第一及び第二特別図柄を初期図柄とする等のRAMの作業領域への各初期値の書き込み等が実行される。一方、肯定判定(すなわち、正常割り込みであると判定)されると(S10:Yes)、初期値乱数の更新処理(S20)、大当り決定用乱数の更新処理(S25)、第一大当り図柄決定用乱数の更新処理(S30)、第二大当り図柄決定用乱数の更新処理(S35)、小当り図柄決定用乱数の更新処理(S40)、当り決定用乱数の更新処理(S45)、リーチ判定用乱数の更新処理(S50)、変動パターン決定用乱数の更新処理(S55)、入賞確認処理(S60)、当否判定処理(S65)、特別遊技処理(S70)、不正監視処理(S75)、画像出力処理等の各出力処理(S80)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内で初期値乱数の更新処理(S85)をループ処理する。
次に、主制御装置80で実行する始動入賞処理を、図8のフローチャートを用いて説明する。この始動入賞処理は、上記したメインルーチンの入賞確認処理(S60)でコールされるサブルーチンの一つである。
始動入賞処理では、S100で、第一始動口スイッチ11aが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には(S100:No)、S120に進み、肯定判定の場合には(S100:Yes)、S105に進む。S105では、第一始動口11の遊技球通過に起因する第一保留記憶の数が上限値(例えば、4個)に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S105:Yes)、S120へ進み、否定判定の場合には(S105:No)、S110に進む。S110では、第一抽出乱数保留記憶処理を実行する。この第一抽出乱数保留記憶処理では、大当り決定用乱数、第一大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第一保留記憶として記憶すると共に、第一保留記憶の数を示す第一保留数カウンタに1を加算して、該第一保留数カウンタの情報を、サブ統合制御装置83に送信する。
S120では、第二始動口スイッチ36aが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には(S120:No)、始動入賞処理を終了し、肯定判定の場合には(S120:Yes)、S125に進む。S125では、第二始動口36の遊技球通過に起因する第二保留記憶の数が上限値(例えば、4個)に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S125:Yes)、始動入賞処理を終了し、否定判定の場合には(S125:No)、S130に進む。S130では、第二抽出乱数保留記憶処理を実行する。この第二抽出乱数保留記憶処理では、大当り決定用乱数、第二大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第二保留記憶として記憶すると共に、第二保留記憶の数を示す第二保留数カウンタに1を加算して、該第二保留数カウンタの情報を、サブ統合制御装置83に送信する。
また、S135では、先読み判定処理を実行する。具体的に先読み判定処理において、主制御装置80は、新たな第二保留記憶に対応する当否判定用乱数や、大当り図柄決定用乱数や、小当り図柄決定用乱数などに基づき大当りとなるか、小当りとなるか、又はハズレとなるかを判定する。また、主制御装置80は、小当りとなる場合には特2小当り図柄1に基づく小当り遊技が発生するかなどを判定する。また、S140では、先読みコマンド送信処理を実行する。具体的に先読みコマンド送信処理において、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に先読み判定処理の結果を示す先読みコマンドを送信する。なお、保留個数コマンドと先読みコマンドとを合体してひとつのコマンドとして送信する構成でもよい。その場合、送信するタイミングが同一であるため、保留図柄を用いた演出を行う場合には関連性も高いため好適である。
尚、サブ統合制御装置83は、第一保留数カウンタの情報または第二保留数カウンタの情報を受信すると、該情報にしたがって、第一特別図柄保留数表示装置18または第二特別図柄保留数表示装置19を点灯させるために必要な処理を行う。
次に、主制御装置80で実行する当否判定処理を、図9〜図14のフローチャートを用いて説明する。当否判定処理は、メインルーチンから実行される処理である。
当否判定処理では、図9に示すように、条件装置の作動中(すなわち、通常大当り遊技、特定大当り遊技、または小当り遊技の実行中)であるか否かを判定する(S150)。そして、肯定判定の場合には(S150:Yes)、当否判定処理を終了し、否定判定の場合には(S150:No)、S155に進む。S155では、第一,第二特別図柄の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S155:Yes)、図12のS320に進み、否定判定の場合には(S155:No)、S160に進む。S160では、第一,第二特別図柄の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S160:Yes)、図13のS340に進み、否定判定の場合には(S160:No)、S165に進む。
S165では、第二保留記憶があるか否かを判定し、否定判定の場合には(S165:No)、S170に進み、肯定判定の場合には(S165:Yes)、S185に進む。S170では、第一保留記憶があるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S170:Yes)、S175に進み、否定判定の場合には(S170:No)、当否判定処理を終了する。S175では、第一保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い第一保留記憶を選択し、当該第一保留記憶に記憶された情報(乱数値等の数値データ)を大当り判定用の所定のバッファに移動させる。その後に、S180に進む。S180では、S30で更新された第一特別図柄の当否抽選用の第一判定テーブルを選択し、該第一判定テーブルに基づいて、大当り判定用のバッファに移動された大当り判定用乱数を、大当りか否か判定し、当該大当り判定用乱数に係る保留記憶を消化する。この第一判定テーブルは、大当りの当選確率が1/200(図4参照)となるように設定されたものである。このS180の処理後に、図10のS200に進む。
一方、S165の肯定判定から続くS185では、第二保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い第二保留記憶を選択し、上記S175と同様に、当該第二保留記憶に記憶された情報を大当り判定用の所定のバッファに移動処理させ、その後に、S190に進む。尚、本実施例の当否判定処理では、第一保留記憶よりも第二保留記憶を優先して、当否判定の対象とする。そのため、第一保留記憶は、第二保留記憶が無い場合にのみ、当否判定の対象となる。
S190では、S35で更新された第二特別図柄の当否抽選用の第二判定テーブルを選択し、該第二判定テーブルに基づいて、大当り判定用のバッファに移動された大当り判定用乱数を、大当りか小当りか判定し、当該大当り判定用乱数に係る保留記憶を消化する。この第二判定テーブルは、大当りの当選確率が1/200であり且つ小当りの当選確率が1/8となるように設定されたものであり(図4参照)、大当りと小当りとのいずれかを判定する。このS190の処理後に、図11のS250に進む。
図10のS200では、S180の判定結果に基づいて、大当りか否かを判定し、肯定判定の場合には(S200:Yes)、S205に進み、否定判定の場合には(S200:No)、S220に進む。
S205では、消化した保留記憶に係る第一大当り図柄決定用乱数に基づき、特1大当り図柄1又は特1大当り図柄2の何れかが選択される(図4参照)。そして、S210に進む。S210では、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、第一特別図柄の変動時間等を決定し、S215に進む。S215では、通常大当り遊技のラウンド数(連続作動回数)、第一大入賞口14の開放パターン、通常大当り遊技に係る演出時間、及びインターバル時間等を設定し、S230に進む。
一方、S200の否定判定から続くS220では、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、第一特別図柄の変動時間等を決定すると共に、これに先だって、ハズレ図柄を決定する処理を行う。このS220の後に、S225に進み、ハズレにかかる処理を行う。そして、S230に進む。尚、本実施例では、S220でハズレ図柄を決定する処理を行うようにしたが、これに限らず、S220の前に、ハズレ図柄を決定する処理を備えた構成であっても良い。
S230では、上記したS175でデクリメントした保留記憶の数を示す保留数コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。さらに、第一特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等を示す変動開始コマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、第一特別図柄の変動を開始させ、当否判定処理を終了する。尚、変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、大当り抽選の結果、第一特別図柄の変動時間をもとに、第一特別図柄の変動時間と同じ時間の演出の中から演出図柄表示装置6にて表示する疑似図柄を選択し、選択した疑似図柄を表示させる(図20参照)。
また、図11のS250では、S190の判定結果に基づいて、大当りか否かを判定し、肯定判定の場合には(S250:Yes)、S255に進み、否定判定の場合には(S250:No)、S270に進む。
S255では、消化した保留記憶に係る第二大当り図柄決定用乱数に基づき、特2大当り図柄1又は特2大当り図柄2のいずれかが選択される(図4参照)。そして、S260に進む。S260では、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、第二特別図柄の変動時間等を決定し、S265に進む。S265では、特定大当り遊技のラウンド数、第一大入賞口14の開放パターン、特定大当り遊技に係る演出時間、及びインターバル時間等を設定し、S300に進む。
S250の否定判定から続くS270では、S190の判定結果に基づいて、小当りか否かを判定し、肯定判定の場合には(S270:Yes)、S275へ進み、否定判定の場合には(S270:No)、S300へ進む。S275では、消化した保留記憶に係る小当り図柄決定用乱数に基づき小当り図柄(特2小当り図柄1〜特2小当り図柄4のうちの何れか)を決定する(図4参照)。S280では、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、第二特別図柄の変動時間等を決定し、S280に進む。S285では、小当り遊技における第二大入賞口装置31の開放パターン、及び小当り遊技に係る演出時間などを設定し、S300に進む。
S270の否定判定から続くS290では、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、第二特別図柄の変動時間等を決定すると共に、これに先だって、ハズレ図柄を決定する処理を行う。このS290の後に、S295に進み、ハズレにかかる処理を行う。そして、S300に進む。尚、本実施例では、S290でハズレ図柄を決定する処理を行うようにしたが、これに限らず、S290の前に、ハズレ図柄を決定する処理を備えた構成であっても良い。
S300では、上記したS185でデクリメントした保留記憶の数を示す保留数コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。さらに、第二特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等を示す変動開始コマンドをサブ統合制御装置83に送信すると共に、第二特別図柄の変動を開始させ、当否判定処理を終了する。尚、変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、大当り抽選の結果、第二特別図柄の変動時間をもとに、第二特別図柄の変動時間と同じ時間の演出の中から演出図柄表示装置6にて表示する疑似図柄を選択し、選択した疑似図柄を表示させる。
上記したS155の肯定判定から続く図12のS320では、第一又は第二特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S320:Yes)、S325に進み、否定判定の場合には(S320:No)、当否判定処理を終了する。S325では、第一又は第二特別図柄の変動表示を終了し、第一又は第二特別図柄の確定図柄(すなわち、上記したS205又はS255で決定した大当り図柄、S275で決定した小当り図柄、S220又はS290で決定したハズレ図柄)を表示させると共に、サブ統合制御装置83に、演出図柄の確定表示を実行させる図柄確定コマンドを送信し、当否判定処理を終了する。なお、本実施例では図柄確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する構成だが、変動開始コマンドにて変動時間を指定していることから、図柄確定コマンドを送信しない構成でもよい。この構成ならばコマンド数を抑えながら同等に演出表示を実行することができる。
また、上記したS160の肯定判定から続く図13のS340では、第一又は第二特別図柄の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S340:Yes)、S345に進み、否定判定の場合には(S340:No)、当否判定処理を終了する。S345では、第一又は第二特別図柄の確定表示を終了し、S350に進む。S350では、確定表示された第一又は第二特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S350:Yes)、S351に進み、否定判定の場合には(S350:No)、図14のS375に進む。S351では、開放延長モード中であるか否かを判定し、開放延長モード中である場合には(S351:Yes)、S352に進み、開放延長モード中ではない場合には(S351:No)、S355へ進む。また、S352では、開放延長モードフラグを0とし、開放延長モードを終了させる開放延長モード終了処理を実行し、S355へ進む。S355の状態指定コマンド送信処理から、第一大入賞口装置作動開始処理(S360)、役物連続作動装置作動開始処理(S365)、大当り開始演出処理(S370)を順次実行することで、通常大当り遊技又は特定大当り遊技の態様を示すコマンドや、通常大当り遊技又は特定大当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して通常大当り遊技又は特定大当り遊技を開始し、当否判定処理を終了する。
一方、S350の否定判定から続く図14のS371では、開放延長モード中であるか否かを判定し、開放延長モードである場合には(S371:Yes)、S372へ進み、開放延長モード中でない場合には(S371:No)、S375へ進む。S372では、開放延長モード持続回数が0であるか否かを判定し、0である場合には(S372:Yes)、S373へ進み、0でない場合には(S372:No)、S375へ進む。S375では、第二特別図柄が第一小当りになる図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S375:Yes)、S380に進み、否定判定の場合には(S375:No)には、S395へ進む。S380の状態指定コマンド送信処理から、第二大入賞口装置作動開始処理(S381)、振分装置作動開始処理(S385)、小当り開始演出処理(S395)を順次実行することで、第一小当り遊技の態様を示すコマンドや、第一小当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して第一小当り遊技を開始し、当否判定処理を終了する。
また、S400では、第二特別図柄が第二小当りになる図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S400:Yes)、S405に進み、否定判定の場合には(S400:No)には、当否判定処理を終了する。S405の状態指定コマンド送信処理から、第二大入賞口装置作動開始処理(S406)、振分装置作動開始処理(S410)、小当り開始演出処理(S420)を順次実行することで、第二小当り遊技の態様を示すコマンドや、第二小当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して第二小当り遊技を開始し、当否判定処理を終了する。
次に、主制御装置80で実行する特別遊技処理を、図15〜図17のフローチャートを用いて説明する。この特別遊技処理は、上記したメインルーチンから実行される処理である。この特別遊技処理では、上述の当否判定処理での第一特別図柄又は第二特別図柄による大当りによって通常大当り遊技を実行する内容と、後述の特定領域44,47を遊技球が通過することによる大当りによって特定大当り遊技を実行する内容とを含む
特別遊技処理では、図15に示すように、大当り遊技中であるか否かを判定する(S500)。ここで、肯定判定の場合には(S500:Yes)、S505に進み、否定判定の場合には(S500:No)、特別遊技処理を終了する。
S505では、第一大入賞口14の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S505:Yes)、図16のS530に進み、否定判定の場合には(S505:No)、S510に進む。S510では、大当り遊技における各開閉ラウンドのインターバル中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S510:Yes)、図16のS550に進み、否定判定の場合には(S510:No)、S515に進む。S515では、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S515:Yes)、図17のS570に進み、否定判定の場合には(S515:No)、S520に進む。
S520では、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S520:Yes)、S525に進み、否定判定の場合には(S520:No)、特別遊技処理を終了する。S525では、第一大入賞口14を開放させる第一大入賞口開放処理を実行し、特別遊技処理を終了する。
上記のS505の肯定判定から続く図16のS530では、第一大入賞口14に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。肯定判定の場合には(S530:Yes)、S540に進み、否定判定の場合には(S530:No)、S535に進む。S535では、第一大入賞口14の開放時間(28秒間)が終了したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S535:Yes)、S540に進み、否定判定の場合には(S535:No)、特別遊技処理を終了する。S540では、第一大入賞口14を閉鎖させる第一大入賞口閉鎖処理を実行し、S545に進む。S545では、大当り遊技の各開閉ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、特別遊技処理を終了する。
一方、上記のS510の肯定判定から続くS550では、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S550:Yes)、S555に進み、否定判定の場合には(S550:No)、特別遊技処理を終了する。S555では、最終ラウンドの終了か否かを判定する。ここで、第一特別図柄に基づく通常大当り遊技の場合には、4ラウンド又は8ラウンドの終了か否かを判定し、第二特別図柄に基づく通常大当り遊技の場合には、10ラウンドの終了か否かを判定する。また、特定大当り遊技の場合には、5ラウンド又は9ラウンドの終了か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S555:Yes)、S560に進み、否定判定の場合には(S555:No)、S565に進む。S560では、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、特別遊技処理を終了する。S565の第一大入賞口開放処理では、第一大入賞口14を開放させる処理を実行し、特別遊技処理を終了する。
また、上記のS515の肯定判定から続く図17のS570では、終了演出の時間が終了したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S570:Yes)、S575に進み、否定判定の場合には(S570:No)、特別遊技処理を終了する。S575では、大当り演出を終了する処理を実行し、次のS580では、第一大入賞口装置作動停止処理を実行して、第一大入賞口装置21を停止させる。次のS581では、開放延長モードに移行するか否かを判定し、開放延長モードに移行する場合(S581:Yes)には、S582へ進み、開放延長モードに移行しない場合(S581:No)には、S585へ進む。S582では、開放延長モードフラグを1とし、開放延長モード持続回数を100として、S585へ進む。次のS585とS590とでは、サブ統合制御装置83に対して、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、特別遊技処理を終了する。
次に、主制御装置80で実行する小当り遊技処理を、図18,図19のフローチャートを用いて説明する。この小当り遊技処理は、上記したメインルーチンの特別遊技処理からコールされるサブルーチンである。この小当り遊技処理では、上述の当否判定処理での第二特別図柄の小当りによって、第二大入賞口15を開放する小当り遊技を実行する。
小当り遊技処理では、図18に示すように、第二大入賞口装置31の作動中か否かを判定する(S600)。ここで、肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に進み、否定判定の場合には(S600:No)、小当り遊技処理を終了する。
S605では、第二大入賞口15の開放中であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S605:Yes)、図19のS630に進み、否定判定の場合には(S605:No)、S610に進む。S610では、小当り遊技の終了演出中であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S610:Yes)、図19のS660に進み、否定判定の場合には(S610:No)、S615に進む。S615では、小当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S615:Yes)、S620に進み、否定判定の場合には(S615:No)、小当り遊技処理を終了する。S620では、第二大入賞口15を開放する第二大入賞口開放処理を実行し、小当り遊技処理を終了する。
上記のS605の肯定判定から続く図19のS630では、第一特定領域44又は第二特定領域47に遊技球が入球したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S630:Yes)、S635に進み、否定判定の場合には(S630:No)、S655に進む。S635では、役物大当りフラグ=1とし、S640に進む。一方、S655では、第二大入賞口15の開放時間(合計1.8秒間)が終了したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S655:Yes)、S640に進み、否定判定の場合には(S655:No)、小当り遊技処理を終了する。
S640では、第二大入賞口15を閉鎖させる第二大入賞口閉鎖処理を実行し、S650へ進む。S650では、小当り遊技を終了させる際の演出を行う小当り終了演出処理を実行し、小当り遊技処理を終了する。
上記のS610の肯定判定から続くS660では、終了演出の時間が終了したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S660:Yes)、S665に進み、否定判定の場合には(S660:No)、小当り遊技処理を終了する。S665では、第二大入賞口装置停止処理を実行して、第二大入賞口装置31を停止させる。次のS666では、振分片28の作動を終了する振分装置作動終了処理を実行し、S670に進む。次のS670では、小当り遊技に関する演出を終了させる小当り終了コマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。その後、S675に進む。
S675では、役物大当りフラグ=1か否かを判定する。肯定判定の場合には(S675:Yes)、S680に進み、否定判定の場合には(S675:No)、小当り遊技処理を終了する。S680では、役物大当りフラグ=0とし、S685に進む。
S685の状態指定コマンド送信処理から、第一大入賞口装置作動開始処理(S690)、役物連続作動装置作動開始処理(S695)、大当り開始演出処理(S700)を順次実行することで、特定大当り遊技の態様を示すコマンドや、特定大当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して特定大当り遊技を開始し、小当り遊技処理を終了する。なお、こうした特定大当り遊技は、役物大当り遊技である。
次に、遊技中における演出図柄表示装置6での演出表示例を図20〜図23に従って説明する。
上述したように、演出図柄表示装置6では、第一始動口11への遊技球入球を契機として、第一特別図柄の変動と停止とに対応して表示される該第一特別図柄の擬似図柄129による演出が行われる。具体的には図20(A)に示すように、演出図柄表示装置6で、第一特別図柄表示装置9における第一特別図柄の変動に合わせて、該第一特別図柄の擬似図柄129による変動が演出表示される。その後、第一特別図柄表示装置9での第一特別図柄の順次停止に伴って、前記擬似図柄129が順次停止表示される。具体的には図20(B)に示すように演出図柄表示装置6で、第一特別図柄の停止態様に合わせて、擬似図柄129が停止表示される。そして、この擬似図柄129の停止表示によって、遊技者が第一特別図柄の当りか否かを視認できる。
また、演出図柄表示装置6の左下には、保留記憶数124が丸記号の数で表示される。具体的には、図20(A)においては保留記憶数が2個ある。
そして、第一特別図柄が大当りとなると、図20(C)に示すように、上記の擬似図柄129と、キャラクタ図柄(熊の達吉)121と、大当りを示す演出図柄122とが表示される。こうした通常大当り遊技中は、第一大入賞口14に遊技球が入賞する毎に、カウントスイッチ14aが該遊技球を検知し、該検知毎に、所定数(例えば、13個)の賞球が発生する。
なお、上述のように、第一特別図柄に基づく通常大当り遊技が終了すると、非開放延長モードから開放延長モードへ移行する。開放延長モードの期間は図4に示すとおり、大当り後に抽選が100回実行されるまで継続する。
なお、開放延長モードにあっては、図20(D)に示したように、開放延長モードであることを示すモード示唆表示131(「達吉モード」の文字)が表示される。
また、図20(D)に示したように、演出図柄表示装置6では、右打ちを示唆する打ち方示唆表示132(「右打ち→」の文字)が表示される。こうした打ち方示唆表示132は、普通図柄作動ゲート17に遊技球を通らせて普通図柄を所定の当り態様として第二始動口装置35の可動片37,37を駆動させるべく、第二始動口36へ遊技球を入球させることを案内する機能を有している。なお、開放延長モードの間、第一特別図柄に基づく第一始動記憶、又は第二特別図柄に基づく第二始動記憶の保留がある場合は、擬似図柄129の変動や停止態様表示が順次行われる。
一方、第一始動記憶又は第二始動記憶の保留がない場合は、図21(A)に示すように打ち方示唆表示132とキャラクタ図柄121が表示されることで、開放延長モードであることを示唆し続ける。
また、演出図柄表示装置6で表示された第二特別図柄の態様が、特2小当り図柄1〜4のうちいずれかの態様であった場合は、図21(B)に示すように、第二大入賞口15が開放されたことを示す開放示唆表示133(「Vチャレンジ」の文字)と、第二大入賞口15へ遊技球を入球させることをより強く示唆する打ち方示唆表示132(「第二大入賞口(右下)が開放します。右打ちして下さい。」の文字)が表示される。
そして、このとき第二経路27が開放された状態で遊技球が第二大入賞口15を通過すると、かかる第二経路27を遊技球が通過して大当りが確定することから、図21(C)に示すように、成功演出表示135が表示される。
これに対して、第一経路26が開放された状態で遊技球が第二大入賞口15を通過する場合は、第一経路26に振り分けられた時点では未だ大当りが確定しないことから、図21(D)に示すように、第一落選演出表示136が表示される。第一落選演出表示136においては、大当りが確定ではないものの、クルーン役物29の第一孔部42aを通過すれば大当りとなる可能性が残されているため、まだ大当りを得る可能性があることを示唆している(「リベンジVチャンスGET」の文字)。
その後、図22(A)に示すように、クルーン役物29に遊技球が到達するタイミングに合わせて、第一大当り復活演出表示137が表示される。第一大当り復活演出表示137は図22(B)に示すように、遊技球がクルーン役物29からいずれかの孔部42a,42b,42cに入球するまでの間、キャラクタ同士の対決を模した演出が連続的に表示される。
ここで遊技球がクルーン役物29の第一孔部42aを通過して第一ゲート部43の第一特定領域44を通過すると、図22(C)に示したように、復活表示138が表示され、大当り遊技へ移行する。
一方、遊技球がクルーン役物29の第二孔部42b又は第三孔部42cを通過した場合は、図22(D)に示すように、第二落選演出表示139が表示される。
このように、第一経路26に遊技球が導入された場合でも、大当りの可能性が残されているため、遊技球がクルーン役物29の第一孔部42a、第二孔部42b、及び第三孔部42cのいずれかを通過するまで遊技者は遊技に集中し続ける。また、クルーン役物29に至った遊技球は転動底部30上を所定時間かけて転動するため、第一孔部42a、第二孔部42b、又は第三孔部42cから落下するまで、時間の猶予がある。したがって、かかる構成は、経路の違いによって即座に大当りではないことが判明する従来のものよりも長期にわたって遊技者の緊張感を持続しやすく、遊技に対する集中力が継続される利点がある。
また、本実施例にあっては、上述した第二始動記憶においていわゆる先読み判定が行われる場合がある。以下、説明する。
先読み判定をするにあたり、主制御装置80は先読みコマンドをサブ統合制御装置83に対して送信する。一方、サブ統合制御装置83は、受信した先読みコマンドに基づいて先読み演出の制御を行う。
次に、図23等に従って表示態様について説明する。
第二始動記憶について先読み判定が行われることで、当該第二始動記憶について特2大当り図柄1又は特2大当り図柄2に基づく大当りであると判定された場合には、図23(A)に示すように、保留記憶数124の丸記号が塗りつぶされた黒丸となって表示される。なお、この黒丸表示は、大当りであると判定される可能性が高い場合に表示され、ハズレの場合にも表示される可能性がある。
また、当該第二始動記憶について、特2小当り図柄1又は特2小当り図柄2に基づく第一小当りであると判定された場合には、図23(B)に示すように、第一小当りを示唆する第一小当り示唆演出表示140(「リベンジV!?」の文字)が、保留記憶数124の上部に表示される。なお、第一小当り示唆演出表示140は、特2小当り図柄1又は特2小当り図柄2に基づく第一小当りではない場合(つまり、ハズレのとき)にも表示される可能性がある。
また、当該第二始動記憶について、特2小当り図柄3又は特2小当り図柄4に基づく第二小当りであると判定された場合には、図23(C)に示すように、第二小当りを示唆する第二小当り示唆演出表示141(星印)が、保留記憶数124の上部に表示される。なお、第二小当り示唆演出表示141は、特2小当り図柄3又は特2小当り図柄4に基づく第二小当りではない場合(つまり、ハズレのとき)にも表示される可能性がある。
このように、第二大入賞口15の開放パターンが互いに異なる第一小当りと第二小当りとで、演出図柄表示装置6で実行される演出表示が異なるため、互いに異なる内容の先読み演出を提供して遊技者を楽しませながら、小当り遊技への興味を強く引きつけることができる。
実施例3の構成は、図25に示すように、実施例1の小当り図柄1〜4に加え、特2小当り図柄9、及び特2小当り図柄10を備えた構成を採用している。そして、特2小当り図柄9と特2小当り図柄10に基づく第二大入賞口15の開放パターンとして、第1,第2開放パターンとは内容が異なる第3開放パターンを採用している。こうした実施例1と相違する点を中心に、以下説明する。尚、同じ構成要素には、同じ符号を記し、その説明を適宜省略する。
第3開放パターンで第二大入賞口15が開放される場合は、図26に示すように、最初に第二大入賞口15が開放されている間(0.9秒)は、振分片28によって第二経路27が閉塞されるため、第二経路27に遊技球が導入される可能性よりも第一経路26に遊技球が導入される可能性が高い。その後、第二大入賞口15が1.1秒間だけ閉塞した後、再度第二大入賞口15が開放したときに(0.9秒)、今度は振分片28によって第一経路26が閉塞されるため、第一経路26に遊技球が導入される可能性よりも第二経路27に遊技球が導入される可能性が高い。
次に、遊技中における演出図柄表示装置6での演出表示例を図27,図28に従って説明する。
第二始動口36に遊技球が入球して、特2小当り図柄9又は特2小当り図柄10にかかる小当りとなった場合には、第3開放パターンに従って第二大入賞口15が開放される。具体的には、図26に示すように、第一経路26が開放される状態と第二経路27が開放される状態との両方が発生する。このような遊技状態では、図27(A)に示すように、開放示唆表示133に加えて、入球選択演出表示150が表示される。すなわち、遊技者が第一経路26に入球させたいと考える場合は、1回目の第二大入賞口15の開放中に遊技球を入球させるように遊技者の操作を促す。一方、遊技者が第二経路27に入球させたいと考える場合は、2回目の第二大入賞口15の開放中に遊技球を入球させるように遊技者の操作を促す。したがって、第3開放パターンに従う小当り遊技にあっては、遊技者がその技量に基づいて第一経路26又は第二経路27のいずれかに遊技球を通過させることができる遊技内容とすることができる。
さらに、1回目の第二大入賞口15の開放直前には、図27(B)に示すように、第一経路26に遊技球が入球する状態となるように打ち方を案内する第一経路入球促進演出表示151が表示される。
一方、2回目の第二大入賞口15の開放直前には、図27(C)に示すように、第二経路27に遊技球が入球する状態となるように打ち方を案内する第二経路入球促進演出表示152が表示される。そして、遊技者の打球操作により、第二経路27に遊技球が入球した場合には、図21(C)と同様に、成功演出表示135が表示される。
なお、遊技者の打球操作により、第一経路26に遊技球が入球したときは、上述のように大当りが確定しないことから、図27(D)に示すように、第二大当り復活演出表示153が表示される。第二大当り復活演出表示153は、遊技球がクルーン役物29からいずれかの孔部42a,42b,42cに入球するまでの間、図28(A)に示すようなキャラクタ同士の対決を模した演出が連続的に表示される。
そして、遊技球がクルーン役物29の第二孔部42b又は第三孔部42cを通過した場合は、図28(B)に示すように、第三落選演出表示154が表示される。
一方、遊技球がクルーン役物29の第一孔部42aを通過した場合は、図28(C)に示すように、逆転演出表示155が表示された後、図28(D)に示すように、第二復活当選表示156が表示され、大当り遊技へ移行することとなる。
さらに、本実施例にあっても、第二始動記憶について先読み判定が行われてもよい。この場合、実施例1の構成に加えて、特2小当り図柄9又は特2小当り図柄10であると判定された場合には、図29に示したように、第3の小当り(第3小当り)を示唆する第三小当り示唆演出表示157(「選択?」の文字)が表示される。なお、第三小当り示唆演出表示157は、特2小当り図柄9又は特2小当り図柄10に基づく第3小当りではない場合(つまり、ハズレのとき)にも表示される可能性がある構成でもよい。
なお、実施例3における当否判定処理は以下の通りである。具体的には、図9に示す実施例1の当否判定処理において、図13のS350の否定判定から続く処理を以下に記載する。なお、他の部分については実施例1と同様であり、説明を省略する。
図30に示すように、S800では、第二特別図柄が第一小当りとなる当り図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S800:Yes)、S805に進み、否定判定の場合には(S800:No)には、S825へ進む。そして、S805の状態指定コマンド送信処理から、第二大入賞口装置作動開始処理(S810)、振分装置作動開始処理(S815)小当り開始演出処理(S820)を順次実行することで、第一小当り遊技の態様を示すコマンドや、あるいは小当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して第一小当り遊技を開始し、当否判定処理を終了する。
また、S825では、第二特別図柄が第二小当りとなる当り図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S825:Yes)、S830に進み、否定判定の場合には(S825:No)には、S850へ進む。そして、S830の状態指定コマンド送信処理から、第二大入賞口装置作動開始処理(S835)、振分装置作動開始処理(S840)、小当り開始演出処理(S845)を順次実行することで、第二小当り遊技の態様を示すコマンドや、あるいは小当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して第二小当り遊技を開始し、当否判定処理を終了する。
さらに、S850では、第二特別図柄が第三小当りになる図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S850:Yes)、S855に進み、否定判定の場合には(S850:No)には、当否判定処理を終了する。そして、S855の状態指定コマンド送信処理から、第二大入賞口装置作動開始処理(S860)、振分装置作動開始処理(S865)、小当り開始演出処理(S870)を順次実行することで、第三小当り遊技の態様を示すコマンドや、あるいは小当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して第三小当り遊技を開始し、当否判定処理を終了する。
実施例3の構成にあっても、第1開放パターンとなる小当り、及び第2開放パターンとなる小当り、及び第3開放パターンとなる小当りで夫々演出表示が異なるため、遊技者に、異なる先読み演出を楽しませながら、小当り遊技への興味を引きつけることができる。
また、当然ながら、実施例1と同様に、遊技進行中の所要タイミングで成功演出表示135等が適宜表示されても構わない。また、先読み演出に関しても、遊技進行中の所要タイミングで第一小当り示唆演出表示140や第二小当り示唆演出表示141が表示される構成であってよい。
なお、実施例3の構成は、第一経路26と第二経路27とのうちいずれに遊技球を通過させるか、ということを遊技者自身が決定できる遊技内容を実現することができる。また、第一経路26に遊技球が入球した場合も第二経路27に遊技球が入球した場合にも大当りとなる可能性があることから、特定領域44,47又は非特定領域45を遊技球が通過するまで遊技者の興味は減退することがなく、遊技に対する興味が中だるみしてしまうことを防ぐことができる。
また、実施例3の構成にあって、第3開放パターンに基づいて第二大入賞口15が作動した際に、第二大入賞口15の1回目の開放時に遊技球を当該第二大入賞口15に入球させて特定領域44に遊技球が至れば、遊技者は第二大入賞口15の2回目の開放作動を待つことなく早いタイミングで大当りを獲得することができるため、遊技者自身が積極的に好みの遊技進行内容で遊技を行っていくことができる。
上述した実施例1〜3にあって、パチンコ機1が、本発明にかかる弾球遊技機に相当する。
当否判定処理(S205〜215、S220〜225)を実行する主制御装置80が、本発明にかかる第一当否判定手段の一例に相当する。
当否判定処理におけるS200,S250で大当りと判定されたときに実行される特別遊技処理で実行される遊技が、本発明にかかる通常大当り遊技の一例に相当し、通常大当り遊技を実行する主制御装置80が、本発明にかかる通常大当り実行手段の一例に相当する。
当否判定処理(S255〜265、S275〜285、S290〜S295)を実行する主制御装置80が、本発明にかかる第二当否判定手段の一例に相当する。
第一,第二始動口11,36への入球により抽出された乱数が、本発明にかかる数値データの一例に相当する。
小当り遊技処理(S600〜700)を実行する主制御装置80が、本発明にかかる小当り遊技制御手段の一例に相当する。
小当り遊技処理におけるS630で大当りと判定されたときに実行される特定大当り遊技が、本発明にかかる特定大当り遊技の一例に相当し、特定大当り遊技を実行する主制御装置80が、本発明にかかる特定大当り実行手段の一例に相当する。
実施例1における特2小当り図柄1および特2小当り図柄2に基づく小当りが、本発明にかかる第一小当りの一例に相当する。
実施例1における特2小当り図柄3および特2小当り図柄4に基づく小当りが、本発明にかかる第二小当りの一例に相当する。
図6(a)に示される態様の小当り遊技が、本発明にかかる第一小当り遊技の一例に相当する。
図6(b)に示される態様の小当り遊技が、本発明にかかる第二小当り遊技の一例に相当する。
振分片28を傾動させる機構を含む振分装置128が、本発明にかかる振分装置の一例に相当する。
第一特定領域44及び第二特定領域47が、本発明にかかる特定領域の一例に相当する。
第二孔部42b及び第三孔部42cが、本発明にかかる非特定領域の一例に相当する。
第一経路26に、第一孔部42a、第二孔部42b、及び第三孔部42cを配置して、第一経路26に流入した遊技球が3分の2の確率で非特定領域45に至る構成とすると共に、第二経路27に流入した遊技球が0(ゼロ)の確率で非特定領域に至る構成により、本発明にかかる「第一経路及び第二経路のうち、一方の経路における、特定領域ではなく非特定領域へ流入する確率が、他方の経路における、特定領域ではなく非特定領域へ流入する確率よりも高くなる」構成が実現される。
S110の第一抽出乱数保留記憶処理及びS130の第二抽出乱数保留記憶処理において行われる制御内容を実行する主制御装置80が、本発明にかかる保留記憶手段の一例に相当する。
S135の先読み判定処理において行われる制御内容を実行する主制御装置80が、本発明にかかる先読み判定手段の一例に相当する。
第一小当り示唆演出表示140を表示する演出が、本発明にかかる第一小当り示唆演出の一例に相当し、第二小当り示唆演出表示141を表示する演出が、本発明にかかる第二小当り示唆演出の一例に相当し、第一,第二小当り示唆演出140,141を実行する主制御装置80が、本発明にかかる示唆演出制御手段の一例に相当する。
する。
図5に示すように、第一経路26においてクルーン役物29における転動底部30上で遊技球を所定時間だけ転動させて第一特定領域44に遊技球が到達する時間を遅延させる遅延手段を設けること、および、第二経路27にはそのような遅延手段を設けずに第二特定領域47に遊技球が到達する時間を第一特定領域44に遊技球が到達する時間よりも短くした構成により、本発明における「第二大入賞口に遊技球が流入してから第一経路を通過して第一特定領域へ至るまでの時間が、第二大入賞口に遊技球が流入してから第二経路を通過して第二特定領域へ至るまでの時間よりも長くなる」構成が実現される。
以下に、上述した実施例1〜3以外の本発明における変形例等を説明する。
第一経路26に導入された遊技球が第一孔部42a、第二孔部42b、又は第三孔部42cに至るまでの時間に合わせてスピーカ66あるいは演出図柄表示装置6を用いて所定の演出を行う以外にも、例えば第一経路26に導入された遊技球がクルーン役物29に至るまでの時間に合わせてスピーカ66あるいは演出図柄表示装置6を用いて所定の演出を行う構成でもよい。
実施例1〜実施例3において、第一特別図柄に基づく当りのなかに特1大当りのみではなく、小当りをも含まれた構成であっても構わない。かかる構成とすることにより、第一特別図柄に基づく当りによって実行される遊技内容がより一層多様化することとなる。なお、この場合の小当りとして、例えば上述の第一の小当り、第二の小当り、及び第三の小当りを備える構成が考えられる。また、第一特別図柄に基づく当否判定で先読み判定を行う構成であってもよく、その場合、第一の小当り、第二の小当り、及び第三の小当りを先読み判定する構成が考えられる。さらに、第一特別図柄に基づく当り及び第二特別図柄に基づく当りの両方に小当りを備える構成においては、例えば、第一特別図柄に基づく小当りの当選確率を1/20、第二特別図柄に基づく小当りの当選確率を1/8とする構成とし、第一特別図柄の小当り図柄に応じて第二大入賞口15が極短時間(0.2秒)だけ開放する場合と、第二大入賞口15が長時間(1.8秒)開放する場合とを設けてもよい。係る構成とすることにより、通常時に第一特別図柄が小当り図柄で当選し、第二大入賞口15が長時間開放される小当り遊技状態が生れるため、通常時から役物大当りを狙うという遊技内容を提供できる。
また、第一経路26に非特定領域45が設けられている構成に加えて、第二経路27にも非特定領域となる取込口が特定領域47と並設されている構成としても構わない。ただし、第一経路26において特定領域44ではなく非特定領域45に遊技球が入球する確率と、第二経路27において特定領域47ではなく非特定領域に遊技球が入球する確率とが異なっていることが望ましい。かかる構成とすることにより、第一経路26と第二経路27との間で、遊技者が抱く入賞への期待感や緊張感を異ならせることが可能となる。
また、第一経路26に遊技球が至った場合に実行させる演出表示としては、上記実施例に記載した演出表示に限定されることはなく、当該パチンコ機1のプロモーションビデオ等が演出表示される構成であっても構わない。
上述した実施例1〜3にあっては、小当り遊技が第一大入賞口を1.8秒間(開放時間)開放するものとしたが、この開放時間は適宜変更することも可能である。また、小当り遊技が、第一大入賞口14への所定個数(例えば、10個)の入球することで、該第一大入賞口14を閉鎖するものであっても良い。さらには、小当り遊技が、大当り遊技と同様に、前記した所定の開放時間と所定個数の入球とのいずれか一方を満足することで、第一大入賞口14を閉鎖するようにしても良い。
上述した実施例1〜実施例3では、第二大入賞口装置31の作動が開始されると、振分装置128の作動が開始される構成となっていたが(図14,図30参照)、他の構成でもよい。例えば、第二大入賞口装置31の作動ではなく、第二大入賞口15の開放が行われた後に(図18のS620の後に)、振分装置128の作動が開始される構成でも良い。
また、上述した実施例1〜3のパチンコ機1は、上皿55と下皿63とを備えた構成であるが、これに限らず、いわゆる封入式のパチンコ機であっても良い。封入式のパチンコ機は、内部に封入した所定個数の遊技球を循環させることによって遊技を行うものである。こうした封入式のパチンコ機に、上述の実施例や別例の構成を適用可能であり、同様の作用効果を奏し得る。また、実施例のパチンコ機は、いわゆる管理遊技機であっても良い。管理遊技機は、主制御装置80への外部からのアクセスを不能とするものであり、主制御装置80から枠制御装置(実施例の払出制御装置に相当)へ一方向にのみ通信可能とし、枠制御装置を介してのみホールコンピュータと通信可能な構成である。こうした管理遊技機に、上述した実施例や別例の構成を適用可能であり、同様の作用効果を奏し得る。
本実施例では、先読み判定を第二特別図柄に基づく当否判定についてのみ実行する構成となっているが、これに加えて第一特別図柄に基づく当否判定で実行してもよいし、第一特別図柄に基づく当否判定についてのみ実行する構成としてもよい。なお、第一特定図柄に基づく当否判定で先読み判定を行う場合には、図8の第一抽出乱数保留記憶処理(S110)の後にS135と同様の先読み判定処理を実行し、その後S140と同様の先読みコマンド送信処理を実行する構成が提案される。
また、普通図柄の当選確率を高確率(例えば、95/100)として通常時でも普通図柄が当選しやすい構成とし、その上で、普通図柄の当り図柄に応じて第二始動口36が極短時間(0.2秒)だけ開放する場合と、第二始動口36が長時間(5.0秒)開放する場合とを設けてもよい。かかる構成とすることにより、通常時に普通図柄で当選し、かつ第二始動口36が長時間開放される遊技状態が生まれるため、第二始動口36に入球させるべく打球操作して、通常時から役物大当りを狙うという遊技内容を提供することができる。