JP5482952B1 - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変入球口内の特定領域への遊技球通過に基づき遊技者に特典を付与するタイプの遊技機において、従来に比して遊技興趣の向上を図る。
【解決手段】第1始動口への遊技球の入球に基づく第1特別図柄に係る大当り(第1の大当り)が電サポなし高確率状態(潜伏確変状態)で発生した場合には、少なくとも第1特別図柄に係る大当りが電サポなし低確率状態で発生した場合(初当り)よりも、特定領域53への遊技球の通過可能性が高い第2動作パターンを設定し易くする。このように、電サポなし高確率状態で大当りが発生した場合に、初当り時よりも特定領域53への遊技球の通過可能性を高くすることにより、まずは初当り後に潜伏確変状態を発生させて、その潜伏確変状態中は大当りを経て電サポあり高確率状態を発生させるという2段階の遊技性を提供することができるから、遊技興趣をさらに向上させることができる。
【選択図】図30

Description

本発明は、パチンコ機やアレンジボール等の弾球式の遊技機に関する。
従来、この種の遊技機としては、固定式の第1始動口と、開閉式の第2始動口と、入球した遊技球が通過可能な特定領域を内部に設けたVアタッカーとを備え、第1始動口または第2始動口に遊技球が入球すると第1始動口への入球よりも第2始動口への入球を優先して当否判定を行い、当否判定の結果が当りになると、Vアタッカーを開放する当り遊技を実行し、Vアタッカーに入球した遊技球が特定領域を通過したことに基づいて当り遊技後に当否判定で当りになる確率を高確率に設定すると共に第2始動口の開放頻度を高める電サポあり状態を設定するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この遊技機では、Vアタッカーを長時間開放する長開放パターンと、Vアタッカーを短時間開放する短開放パターンとを有し、第1始動口への遊技球の入球に基づく当否判定の結果が当りになった場合には、50%の確率で長開放パターンを決定し、第2始動口への遊技球の入球に基づく当否判定の結果が当りになった場合には、100%の確率で長開放パターンを決定するものとしている。
特開2012−245172号公報
上述した遊技機では、第1始動口への入球よりも第2始動口への遊技球の入球を優先して当否判定を行うと共に電サポあり状態中は第2始動口への遊技球の入球可能性が高まることから、電サポあり状態では通常は第2始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定が行われることになる。このため、当否判定の結果が当りになれば、100%の確率で長開放パターンが決定されて当り遊技後に高確率が設定されることが期待できる。しかし、電サポあり状態が設定された直後など第2始動口へ遊技球が入球する前に第1始動口に入球した遊技球の保留が記憶されている場合や、電サポあり状態中に第2始動口に入球した遊技球の保留が途切れた場合には、電サポあり状態であっても第1始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定が行われることになる。そうなると、当否判定の結果が当りになっても50%の確率でしか長開放パターンが設定されないため、当り遊技後に高確率が設定されないことがある。また、第1始動口への入球よりも第2始動口への入球を優先して当否判定を行わない遊技機、例えば始動口への入球順に当否判定を行う遊技機でも、電サポあり状態で第1始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定が行われるから、第1始動口に遊技球を入球させてしまった場合には同様の問題が発生することになる。このように、遊技球が入球した始動口に基づいて、Vアタッカーの開放パターンを一律に決定すると、遊技者に損失感を与えて遊技興趣が損なわれる場合がある。
本発明の遊技機は、可変入球口内の特定領域への遊技球通過に基づき遊技者に特典を付与する遊技機において、従来に比して遊技興趣の向上を図ることを主目的とする。
本発明の遊技機は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の遊技機は、
第1の態様と前記第1の態様よりも遊技球の入球可能性が高い第2の態様とに変化可能な可変始動口と、遊技球が入球不能な入球不能状態と遊技球が入球可能な入球可能状態とに変化可能で内部に特定領域が設けられた可変入球口とを備え、少なくとも前記可変始動口へ入球した遊技球の検知に基づき行われる判定の結果として特定結果が導出されると、前記可変入球口を入球可能状態とする特定遊技を実行し、前記可変入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過したことに基づいて遊技者に特典を付与する遊技機であって、
少なくとも前記特定遊技中に、所定の動作パターンに基づいて動作することで前記特定領域への遊技球の通過可能性を変化させる可動部と、
前記可動部の動作パターンを設定する動作パターン設定手段と、
所定頻度状態と、前記所定頻度状態よりも前記可変始動口への遊技球の入球頻度が高い高頻度状態とに設定する頻度状態設定手段と、
前記判定の結果として前記特定結果が導出される確率を所定の確率または前記所定の確率よりも高い高確率に設定する確率設定手段と、
を備え、
前記可動部の動作パターンとして、前記特定領域への遊技球の通過可能性が異なる複数の動作パターンが設けられ、
前記動作パターン設定手段は、前記特定結果が導出された場合に前記頻度状態設定手段により設定されている頻度状態と前記確率設定手段により設定されている確率とに基づいて、動作パターンを設定する
ことを要旨とする。
この本発明の遊技機では、可動部の動作パターンとして、特定領域への遊技球の通過可能性が異なる複数の動作パターンが設けられ、特定結果が導出された場合に設定されている頻度状態と確率とに基づいて、動作パターンを設定する。
これにより、頻度状態や確率の状態に基づいて、特定領域への遊技球の通過可能性を変化させることができる。特定領域に遊技球が通過するか否かは、特典が付与されるか否かに関わることから、遊技者の関心が高いものであり、通過可能性を変化させることにより、遊技者の関心をより高めることができる。この結果、可変入球口内の特定領域への遊技球通過に基づき遊技者に特典を付与する遊技機において、従来に比して遊技興趣の向上を図ることができる。
ここで、特定領域への遊技球通過に基づき遊技者に付与される「特典」としては、例えば、遊技球の検知に基づき行われる判定の結果として特定結果が導出される確率が高確率に設定されることとしてもよい。即ち、確率設定手段が、特定領域への遊技球通過に基づいて特定遊技後に高確率に設定するものとしてもよい。また、「特典」として、単位時間当りの可変始動口が第2の態様となっている期間を変化させることで、可変始動口への遊技球の入球頻度を高くする高頻度状態を設定することとしてもよい。即ち、頻度状態設定手段が、特定領域への遊技球通過に基づいて特定遊技後に高頻度状態に設定するものとしてもよい。また、判定の結果として特定結果が導出されたときに可変入球口を入球可能状態とする特定遊技を実行し、その特定遊技中の特定領域への遊技球通過に基づいて、特定遊技後に所定の遊技利益を獲得可能な第2の特定遊技を実行する遊技機では、「特典」が第2の特定遊技を実行することとなる。また、可動部は、可変入球口の内部に設けられているものとすることができる。
また、本発明の遊技機において、
前記複数の動作パターンとして、第1動作パターンと、前記第1動作パターンよりも前記特定領域への遊技球の通過可能性が高い第2動作パターンとが設けられ、
前記動作パターン設定手段は、前記所定頻度状態が設定され且つ前記高確率が設定されている状態で前記特定結果が導出されて前記特定遊技が実行される場合には、前記所定頻度状態が設定され且つ前記所定の確率が設定されている状態で前記特定結果が導出されて前記特定遊技が実行される場合よりも、前記第2動作パターンを設定する割合が高い
ものとすることもできる。
こうすれば、所定頻度状態で且つ高確率の状態で特定結果が導出されて特定遊技が実行される場合に、特定遊技後に特典が付与され易くなって遊技興趣を向上させることができる。また、第1動作パターンを特定領域への遊技球の通過可能性が低い動作パターンとし、第2動作パターンを特定領域への遊技球の通過可能性が高いパターンとしてもよい。また、少なくとも第1動作パターン及び第2動作パターンを有していれば足り、第3動作パターン等を有していてもよい。
あるいは、本発明の遊技機において、
前記複数の動作パターンとして、第1動作パターンと、前記第1動作パターンよりも前記特定領域への遊技球の通過可能性が高い第2動作パターンとが設けられ、
前記動作パターン設定手段は、前記高頻度状態が設定され且つ前記高確率が設定されている状態で前記特定結果が導出されて前記特定遊技が実行される場合には、前記所定頻度状態が設定され且つ前記所定の確率が設定されている状態で前記特定結果が導出されて前記特定遊技が実行される場合よりも、前記第2動作パターンを設定する割合が高い
ものとすることもできる。
こうすれば、高頻度状態で且つ高確率の状態で特定結果が導出されて特定遊技が実行される場合に、特定遊技後に特典が付与され易くなって遊技興趣を向上させることができる。
また、本発明の遊技機において、
前記可動部は、前記特定遊技中に前記可変入球口が入球可能状態とされたことを契機として、前記所定の動作パターンに基づく動作を開始する
ものとすることもできる。
こうすれば、特定遊技毎に動作パターンを変更し易くなるから、特定結果が導出された場合の頻度状態と確率状態とに応じて動作パターンを変更し易いものとなる。
なお、特定遊技中に可変入球口を複数回入球可能状態とする場合、その複数回の入球可能状態のうち初回の入球可能状態を契機として、可動部が所定の動作パターンに基づく動作を開始するものとすればよい。
また、本発明の遊技機において、
前記判定の結果に基づいて識別情報を変動表示させる識別情報表示手段を備え、
前記特定結果が導出された場合の前記識別情報の表示態様として、複数の特定表示態様が設けられ、
前記動作パターン設定手段は、前記頻度状態設定手段が設定した頻度状態と前記確率設定手段が設定した確率と前記特定表示態様とに基づいて前記動作パターンを設定可能である
ものとすることもできる。
こうすれば、特定結果が導出されたときの頻度状態と確率状態と識別情報の表示態様の種類とに基づいて、特定領域への遊技球の通過可能性を変化させることができる。
本発明の遊技機によれば、可変入球口内の特定領域への遊技球通過に基づき遊技者に特典を付与する遊技機において、従来に比して遊技興趣の向上を図ることができる。
本発明の第1実施例であるパチンコ機10の外観を示す外観斜視図である。 第1実施例のパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図である。 第1実施例のパチンコ機10の制御回路の構成を示すブロック図である。 第1大入賞口44と第2大入賞口51の構成の概略を示す構成図である。 第2大入賞口51の内部を含む構成の概略を示す構成図である。 振分装置57が遊技球を振り分ける様子を示す説明図である。 図柄表示装置40の構成を説明する説明図である。 普通図柄表示装置41の表示態様の一例を示す説明図である。 特別図柄表示装置42の大当り時の表示態様の一例を示す説明図である。 演出表示装置34の画面構成を説明する説明図である。 サブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。 大当り判定テーブルの一例を示す説明図である。 第1特別図柄用の大当り図柄決定テーブルの一例を示す説明図である。 第2特別図柄用の大当り図柄決定テーブルの一例を示す説明図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特定ラウンド遊技処理の一例を示すフローチャートである。 振分装置57の動作パターンを示す説明図である。 第2大入賞口51の開放パターンと振分装置57の動作パターンとの関係を示す説明図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される大当り遊技終了時処理の一例を示すフローチャートである。 変形例の第2大入賞口51の開放パターンと振分装置57の動作パターンとを示す説明図である。 変形例の第2大入賞口51の開放パターンと振分装置57の動作パターンとの関係を示す説明図である。 変形例の第2大入賞口51の開放パターンと振分装置57の動作パターンとの関係を示す説明図である。 変形例の特定ラウンド遊技処理を示すフローチャートである。 第2実施例の振分装置57の動作パターンを示す説明図である。 第3実施例の振分装置57の動作パターンと大当り遊技終了後の電サポ状態を示す説明図である。 第3実施例の振分装置57の動作パターンを示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄の変動表示の終了に伴い大当り図柄が停止表示され、これを契機に大当り遊技が開始されるタイプ(いわゆるセブン機タイプ)のパチンコ機に本発明を適用した例を説明する。
[第1実施例]
まず、第1実施例のパチンコ機10について説明する。図1はパチンコ機10の外観を示す外観斜視図であり、図2はパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、図3はパチンコ機10の制御回路の構成の概略を示すブロック図である。
[パチンコ機10の全体構成]
本実施例のパチンコ機10は、図1に示すように、前面枠11に嵌め込まれたガラス板12(透明板)を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤30(図2参照)と、遊技球を貯留する上受け皿14および下受け皿16と、上受け皿14に貯留されている遊技球を遊技盤30へ発射するための発射ハンドル18と、を備える。
前面枠11は、本体枠21に嵌め込まれており、左辺を回動軸として本体枠21に対して回動できるようになっている。本体枠21は、外枠22に嵌め込まれており、左辺を回動軸として外枠22に対して回動できるようになっている。なお、前面枠11と本体枠21は、略長方形状のプラスティック製の枠体として構成されている。また、外枠22は、略長方形状の木製の枠体として構成されており、パチンコホールの島設備の島枠に固定される。
また、前面枠11の左上部と右上部には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らしたり遊技者に遊技状態を報知したりするためのスピーカ28a,28bが設けられており、右端部には、前面枠11を本体枠21に対して施錠するための施錠装置29が設けられている。また、前面枠11の左側には、図示しないプリペイドカード式の球貸装置(CRユニット)が設けられている。
上受け皿14は、その上面部に、CRユニットに挿入されたカードの価値残高(有価残高)の範囲内で遊技球の貸し出しを指示するための球貸ボタン24aと、CRユニットに挿入されているカードの返却を指示するための返却ボタン24bとが配設されている。また、上受け皿14は、その上面中央部に、遊技者の操作に応じて各種演出を行うための演出ボタン26が配設されている。
発射ハンドル18は、前面枠11の右下部に設けられており、遊技者がハンドルに触れていることを検知するタッチセンサ18a(図3参照)や遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ18b(図3参照)が設けられている。発射ハンドル18の回転軸には、上受け皿14に貯留されている遊技球を1球ずつ打ち出すための図示しない発射装置が接続されており、発射ハンドル18が回転操作されると、発射装置が備える発射モータ19(図3参照)が回転し、これに伴って発射ハンドル18の操作量に応じた強さの打撃力で遊技球を打ち出す。
[遊技盤30の構成]
遊技盤30は、図2に示すように、外レール31aと内レール31bとによって囲まれる遊技領域31が形成されている。この遊技盤30は、遊技領域31の右部に配置され遊技球の通過を検知するゲートスイッチ32a(図3参照)を有する普通図柄作動ゲート32と、遊技領域31の右下部に配置された図柄表示装置40と、遊技領域31の中央部に配置された演出表示装置34と、演出表示装置34の周囲を囲むように配置されたセンター役物50と、センター役物50の下側に配置され遊技球の入球を検知する第1始動口スイッチ36a(図3参照)を有する第1始動口36と、センター役物50の右部に形成され遊技球の入球を検知する第2始動口スイッチ38a(図3参照)を有する第2始動口38と、遊技領域31の右下部に配置され遊技球の入球を検知する第1大入賞口スイッチ44a(図3参照)を有する第1大入賞口44と、第1大入賞口44の左下に配置され遊技球の入球を検知する第2大入賞口スイッチ51a(図3参照)を有する第2大入賞口51と、遊技領域31の左下部に配置され一般入賞口スイッチ46a(図3参照)を有する一般入賞口46と、いずれの入球口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口47と、を備える。また、遊技盤30は、この他に、センター役物50の左側には風車48が設けられ、上述した各入球口の周辺には遊技球をガイドしたり弾いたりする図示しない多数の釘が設けられている。
第2始動口38は、普通電動役物として設けられる可変式の入球口であり、翼片部38cと、翼片部38cを作動させる第2始動口ソレノイド38b(図3参照)と、を備える。この第2始動口38は、翼片部38cが直立しているときには遊技球の入球の可能性が比較的低い通常状態(「第1の態様」ともいう)となり(図2の点線参照)、翼片部38cが右側に開いているときには遊技球の入球の可能性が通常状態よりも高い開放状態(「第2の態様」ともいう)となる(図2の実線参照)。なお、本実施例では、翼片部38cが直立した通常状態においては、第2始動口38に遊技球を入球可能であるが、入球の可能性は、第1始動口36よりも低くなる(入球困難となる)ように構成されている。
第1大入賞口44(「第1可変入球口」ともいう)と第2大入賞口51(「第2可変入球口」ともいう)の構成の概略を図4に示す。図示するように、第1大入賞口44は、特別電動役物として設けられる可変式の入球口であり、開閉板44cと、開閉板44cを作動させる第1大入賞口ソレノイド44bと、を備える。この第1大入賞口44は、通常は開閉板44cによって塞がれて遊技球を受け入れない閉状態(閉鎖状態)とされており、大当り遊技(特定遊技)のときに、第1大入賞口ソレノイド44bによって開閉板44cが作動して手前側に開くことで、遊技球を受け入れやすい開状態(開放状態)となる。第1大入賞口44には、遊技球の入球を検知すると共にその入球数をカウントするための第1大入賞口スイッチ44aが取り付けられている。
第2大入賞口51は、特別電動役物として設けられる可変式の入球口であり、開閉板51cと、開閉板51cを作動させる第2大入賞口ソレノイド51bと、を備える。この第2大入賞口51は、通常は開閉板51cによって塞がれて遊技球を受け入れない閉状態(閉鎖状態)とされており、大当り遊技(特定遊技)のときに、第2大入賞口ソレノイド51bによって開閉板51cが作動して手前側に開くことで、遊技球を受け入れやすい開状態(開放状態)となる。第2大入賞口51には、遊技球の入球を検知すると共にその入球数をカウントするための第2大入賞口スイッチ51a(図3参照)が取り付けられている。
この第2大入賞口51の内部を含む構成の概略を図5に示す。図示するように、第2大入賞口51内には、遊技球の通過を検知する特定領域通過スイッチ53a(図3参照)を有する特定領域53(いわゆるV領域)と、遊技球の通過を検知する非特定領域通過スイッチ54a(図3参照)を有する非特定領域54(いわゆる外れ領域)と、遊技球を特定領域53に誘導するよう特定領域53側に向かってわずかに傾斜した特定領域用誘導部55と、第2大入賞口51のフレームの一部(下端)を構成すると共に遊技球を非特定領域54に誘導するよう非特定領域54側に向かってわずかに傾斜した非特定領域用誘導部56と、第2大入賞口51内に入球した遊技球を平板状の振分板57aで受けて特定領域用誘導部55か非特定領域用誘導部56のいずれかに振り分ける振分装置57とが設けられている。振分装置57は、振分ソレノイド57bの駆動によって、振分板57aがその一端の回転軸57cを中心として下方に回動可能となっている。
振分装置57が遊技球を振り分ける様子を図6に示す。図示するように、振分装置57は、振分ソレノイド57bが駆動してない非駆動状態では、振分板57aで受けた遊技球を特定領域53側(特定領域用誘導部55側、V通過側)に振り分け(図6(a))、振分ソレノイド57bが駆動している駆動状態では、振分板57aが下方に回動することにより振分板57aで受けた遊技球を非特定領域54側(非特定領域用誘導部56、V非通過側)に振り分ける(図6(b))。即ち、第2大入賞口51に入球した遊技球は、振分装置57による機械式振分を経て、特定領域53か非特定領域54のいずれかを通過することになる。本実施例では、大当り遊技中に振分装置57(振分板57a)を所定の動作パターンに基づいて動作させる。
また、特定領域誘導部55には、図5に示すように、特定領域53とは反対の前面側(遊技盤30側)に平板状の遮蔽板58が取り付けられている。この遮蔽板58は、透明な素材で形成されており、遊技者は、遮蔽板58越しに特定領域誘導部55や特定領域53を視認することができる。このため、遊技球が特定領域53に入球するのを視認することが可能である。なお、特定領域誘導部55の前面側に遮蔽板58を取り付けたため、振分装置57による振り分けを経ることなく、第2大入賞口51に入球した遊技球が特定領域誘導部55(特定領域53)に直接入球することはない。なお、このような構成は例示であり、例えば、遮蔽板58を備えない構成としてもよい。
図柄表示装置40は、図7の構成図に例示するように、普通図柄の変動表示および停止表示が可能な普通図柄表示装置41と、特別図柄の変動表示および停止表示が可能な特別図柄表示装置42と、大当り遊技の規定ラウンド数(最大ラウンド数)を示す図柄を表示するラウンド表示装置43と、を備える。普通図柄表示装置41は、発光ダイオード(LED)を用いて構成された左普通図柄表示部41aおよび右普通図柄表示部41bを備える。図8に、普通図柄表示装置41の表示態様の一例を示す。普通図柄表示装置41は、図示するように、左普通図柄表示部41aと右普通図柄表示部41bとが共に消灯した表示態様(図8の上から1段目参照)と、左普通図柄表示部41aが点灯し右普通図柄表示部41bが消灯した表示態様(図8の上から2段目参照)と、左普通図柄表示部41aが消灯し右普通図柄表示部41bが点灯した表示態様(図8の上から3段目参照)と、左普通図柄表示部41aと右普通図柄表示部41bとが共に点灯した表示態様(図8の上から4段目参照)の4通りの表示態様がある。普通図柄表示装置41は、遊技球が普通図柄作動ゲート32を通過するのを検知したときに、4通りの表示態様を順次切り替えることにより普通図柄を変動表示させ、変動表示の実行時間が経過すると、上記表示態様のうちのいずれかの表示態様で普通図柄を停止表示させる。このとき、停止表示された普通図柄の表示態様が特定の表示態様(例えば、図8の上から4段目に示す表示態様)であるときに、当りとして第2始動口38を一定時間(例えば、0.5秒)に亘って開放する。なお、普通図柄の変動表示中に、遊技球が普通図柄作動ゲート32を通過したときには、普通図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている変動表示が順次消化される。
特別図柄表示装置42は、図7に示すように、7セグメント表示器を用いて構成された第1特別図柄表示部42aと第2特別図柄表示部42bとを備えており、各セグメントの点灯と消灯との組み合わせにより複数通りの表示態様(最大128通り)を表現している。特別図柄表示装置42は、第1始動口36か第2始動口38かのいずれかの入球が検知されたときに、第1特別図柄表示部42aと第2特別図柄表示部42bのうち対応する特別図柄表示部の表示状態を順次切り替えることにより特別図柄を変動表示させ、変動表示の実行時間が経過すると、表現可能な表示態様のうちのいずれかの表示態様で特別図柄を停止表示させる。このとき、停止表示された特別図柄の表示態様が特定の表示態様(当り特別図柄)である場合に、大当りとなる。本実施例では、第1特別図柄表示部42aが第1始動口36への遊技球の入球時に特別図柄を変動表示させる第1始動口入球時用の表示部に対応し、第2特別図柄表示部42bが第2始動口38への遊技球の入球時に特別図柄を変動表示させる第2始動口入球時用の表示部に対応している。以下、特に、第1始動口入球時用の第1特別図柄表示部42aで表示される特別図柄を第1特別図柄(特図1)とも呼び、第2始動口入球時用の第2特別図柄表示部42bで表示される特別図柄を第2特別図柄(特図2)とも呼ぶ。
図9に、大当り時における特別図柄表示装置42の表示態様の一例を示す。図示するように、第1特別図柄に係る大当り(第1の大当り)は、第1の大当り1A〜1Dの4種類があり、第2特別図柄に係る大当り(第2の大当り)は、第2の大当り2A〜2Dの4種類がある。第1の大当り1Aとなる特別図柄(第1の大当り図柄1A)は、第1特別図柄表示部42aにおける右上,右下,左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様であり(図9の上から1段目参照)、第1の大当り1Bとなる特別図柄(第1の大当り図柄1B)は、第1特別図柄表示部42aにおける上段の横棒セグメントと右下および左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様であり(図9の上から2段目参照)、第1の大当り1Cとなる特別図柄(第1の大当り図柄1C)は、第1特別図柄表示部42aにおける上段の横棒セグメントと右上および左上の縦棒セグメントが点灯する表示態様であり(図9の上から3段目参照)、第1の大当り1Dとなる特別図柄(第1の大当り図柄1D)は、第1特別図柄表示部42aにおける上段および中段の横棒セグメントと右下の縦棒セグメントが点灯する表示態様である(図9の上から4段目参照)。また、第2の大当り2Aとなる特別図柄(第2の大当り図柄2A)は、第2特別図柄表示部42bにおける中段の横棒セグメントと右上および左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様であり(図9の上から5段目参照)、第2の大当り2Bとなる特別図柄(第2の大当り図柄2B)は、第2特別図柄表示部42bにおける上段の横棒セグメントと左上および左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様であり(図9の上から6段目参照)、第2の大当り2Cとなる特別図柄(第2の大当り図柄2C)は、第2特別図柄表示部42bにおける下段の横棒セグメントと左上および左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様であり(図9の上から7段目参照)、第2の大当り2Dとなる特別図柄(第2の大当り図柄2D)は、第2特別図柄表示部42bにおける下段の横棒セグメントと右上および左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様である(図9の上から8段目参照)。なお、第1の大当り1A〜1Dを区別する必要のないときには、「第1の大当り」と称し、第2の大当り2A〜2Dを区別する必要のないときには、「第2の大当り」と称する。なお、大当り時における特別図柄の表示態様は、上記態様に限られることはなく、如何なる態様で表示するものとしてもよいし、大当り時における特別図柄の表示態様の種類も1種類に限られず、複数種類用意するものとしてもよい。特別図柄の変動表示中に、遊技球が第1始動口36および第2始動口38のいずれかに入球したときには、それぞれの始動口毎に特別図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている特別図柄の変動表示が順次消化される。なお、後述するが、第1特別図柄の変動表示の保留数は第1保留図柄35aによって表示され、第2特別図柄の変動表示の保留数は第2保留図柄35bによって表示される。
ここで、第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)では、第1大入賞口44の開放動作を8回繰り返してから(第1〜第8ラウンド)、第2大入賞口51の開放動作を2回行う(第9,第10ラウンド)大当り遊技が実行される。なお、第2大入賞口51を開放する第9,第10ラウンドを特定ラウンドという。第1の大当りは、第1〜第8ラウンドでは、第1大入賞口44を「長開放」し、第9ラウンドでは、第2大入賞口51を「短開放」し、第10ラウンドでは、第2大入賞口51を「長開放」する。第1〜第8ラウンドの第1大入賞口44の「長開放」では、第1大入賞口スイッチ44aが遊技球の入球を10個カウントするか10個カウントする前に所定時間(例えば、25秒)が経過するまでを1ラウンドとして第1大入賞口44を開放し、その開放を繰り返す処理が行われる。なお、各ラウンドの間には、所定時間(例えば、2秒間)だけ第1大入賞口44を閉状態とする。第9ラウンドの第2大入賞口51の「短開放」では、第1開放時間(例えば、0.1秒)が経過するまで第2大入賞口51を開放する。また、第10ラウンドの第2大入賞口51の「長開放」では、第1開放時間よりも長い第2開放時間(例えば、6秒)が経過するまで第2大入賞口51を開放する。本実施例の第2大入賞口51の開放パターンでは、第9ラウンドと第10ラウンドとの間に、所定時間(例えば、6秒間)だけ第2大入賞口51を閉状態とする。また、振分装置57(振分板57a)の振分動作の開始は、大当り遊技中の第2大入賞口51の初回の開放を契機としており、本実施例では第9ラウンドの「短開放」を契機とする。第1の大当りでは、振分装置57の動作パターン(振分態様)として、第1動作パターンと第2動作パターンの2つのうちのいずれかを設定し、設定した動作パターンに基づいて振分装置57(振分板57a)が動作する。各動作パターンの内容や設定は後述するが、第1動作パターンで動作するよりも第2動作パターンで動作した方が、特定ラウンド中の特定領域53への遊技球の通過可能性(V通過可能性)が高くなる。
一方、第2の大当り(第2特別図柄に係る大当り)では、第1の大当りと同様に、第1大入賞口44と第2大入賞口51を開放する大当り遊技が実行される。この第2の大当りでも、振分装置57は、第9ラウンドの「短開放」を契機として、振分動作を開始する。第2の大当りでは、第1の大当りと異なり、振分装置57の動作パターンとして第1動作パターンを設定することなく第2動作パターンを設定する。このため、第1の大当りよりも、特定ラウンド中の特定領域53への遊技球の通過可能性が高いことになる。第1の大当りや第2の大当りにおいて、大当り遊技中(特定ラウンド中)に遊技球が特定領域53を通過した場合、大当り遊技終了後に所定回数(例えば、100回)の特別図柄の変動表示が行われるまで、特別図柄の確率変動機能を作動させて大当り確率を高確率に設定し、且つ、所定回数(例えば、100回)の特別図柄の変動表示が行われるまで、後述する電サポあり状態に設定して、電サポあり高確率状態を発生させる。一方、大当り遊技中に遊技球が特定領域53を通過しなかった場合、大当り遊技終了後には、特別図柄の確率変動機能を作動させずに大当り確率を低確率に設定し、且つ、所定回数(例えば、100回)の特別図柄の変動表示が行われるまで、電サポあり状態に設定して、電サポあり低確率状態を発生させる。なお、本実施例では、第1大入賞口44および第2大入賞口51の開放回数(ラウンド数)として、10Rだけを用意したが、これに限定されるものではなく、15Rや12R,8Rなど他のラウンド数を用意してもよい。
演出表示装置34は、液晶ディスプレイなどの表示装置として構成されており、表示画面上で演出図柄の変動表示やリーチ演出や予告演出などの様々な演出表示が行われる。本実施例の演出表示装置34は、図10に例示する画面構成に示すように、横方向に並んで配置されキャラクタや数字により構成される左,中,右の3つの演出図柄(疑似特別図柄)34L,34M,34Rと、図示しない背景図柄とを有している。この演出表示装置34は、遊技球が第1始動口36に入球した場合と、遊技球が第2始動口38に入球した場合に、3つの演出図柄34L,34M,34Rを変動表示させる。演出図柄34L,34M,34Rは、変動表示が開始されると、それぞれ上から下に向かって高速でスクロールするように変動表示され、変動表示の実行時間が経過すると、左の演出図柄34L,右の演出図柄34R,中の演出図柄34Mの順に停止表示される。このとき、左の演出図柄34Lと右の演出図柄34Rとが一致しなかったときにはリーチなしの単純な外れとなり、左の演出図柄34Lと右の演出図柄34Rとが一致したときにはリーチとなる。そして、所定のリーチ演出を伴って中の演出図柄34Mが停止したときに、中の演出図柄34Mと左右の演出図柄34L,34Rとが一致しなかったときにはリーチありの外れとなり、中の演出図柄34Mと左右の演出図柄34L,34Rとが一致したときに大当りとなる。この演出表示装置34で表示される演出図柄の当否の結果は、基本的には、上述した特別図柄表示装置42により表示される特別図柄(第1特別図柄,第2特別図柄)の当否の結果と一致する。
また、本実施例では、演出表示装置34の表示画面内に第1保留図柄35aと第2保留図柄35bも表示されている。第1保留図柄35aは、第1特別図柄の変動表示中に第1始動口36に遊技球が入球するごとに左側から順に一つずつ表示され、第1特別図柄の変動表示が開始されるごとに始動入球時とは逆の順に消去される。第2保留図柄35bも、第2特別図柄の変動表示中に第2始動口38に遊技球が入球するごとに左側から順に一つずつ表示され、第2特別図柄の変動表示が開始されるごとに始動入球時とは逆の順に消去される。
こうして構成された実施例のパチンコ機10では、第1始動口36が演出表示装置34(センター役物50)の下側に配置されており、大当り遊技でない通常遊技(電サポなし状態)のときに、遊技者は遊技球を遊技領域31の左側(演出表示装置34の左側領域)に流下させるように発射ハンドル18を回転操作(所謂左打ち)することにより、遊技球を第1始動口36に入球させることができる。また、普通図柄作動ゲート32および第2始動口38が演出表示装置34の右側に配置されており、電サポあり状態のときに、発射ハンドル18を最大限右回転させて遊技球を発射させる(所謂右打ちする)ことにより、遊技球を普通図柄作動ゲート32を通過させることができ、普通図柄が当りとなって第2始動口38が開放すると、遊技者は右打ちを継続することにより、遊技球を第2始動口38に入球させることができる。さらに、第1大入賞口44が遊技領域31の右下部に配置されており、大当り遊技が開始されると、遊技者は右打ちすることにより、遊技球を遊技領域31の右側(演出表示装置34の右側領域)に流下させて第1大入賞口44に入球させることができる。また、第2大入賞口51が第1大入賞口44と同様に遊技領域31の右下部に配置されており、大当り遊技中に特定ラウンドが開始されると、遊技者は右打ちを継続することにより、遊技球を第2大入賞口51に入球させることができる。前述したように、第2大入賞口51内には遊技球を特定領域53か非特定領域54に振り分ける振分装置57が設けられているため、第2大入賞口51に入球した遊技球は、振分装置57による振り分けを経て、特定領域53か非特定領域54のいずれかを通過することになる。また、電サポなし状態は、第2始動口38への遊技球の入球可能性が第1始動口36への入球可能性よりも低く、電サポあり状態は、大当り遊技終了後に発生する。このため、本実施例のパチンコ機10は、電サポなし状態では、遊技者に第1始動口36への遊技球の入球を狙わせ(左打ちさせ)、第1始動口36への遊技球の入球によって大当り遊技(第1の大当り)が行われて大当り遊技終了後に電サポあり状態(低確率電サポあり状態、高確率電サポあり状態)になると、遊技者に第2始動口38への遊技球の入球を狙わせる(右打ちさせる)よう設計されているものといえる。
[制御回路の構成]
次に、実施例のパチンコ機10の制御回路の構成について主として図3を参照しながら説明する。パチンコ機10の制御回路は、図3に示すように、遊技の基本的な進行の制御を司る主制御基板70と、賞球や球貸の払い出しに関する制御を司る払出制御基板80と、遊技の進行に伴って行われる各種演出の全体的な制御を司るサブ制御基板90と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板100などの制御基板により構成されている。これらの制御基板は、各種論理演算や算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM,プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM,各種制御に必要な時間を計るタイマ(システムタイマ),周辺機器との間でデータをやり取りするための周辺機器インターフェース(PIO),CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器,CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ,定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマー・サーキット)などの種々の周辺LSIがバスにより相互に接続されている。なお、図3では、各制御基板に搭載された各種デバイスのうち主制御基板70のCPU70a,ROM70b,RAM70cのみを図示し、その他については図示を省略した。また、制御回路の一部をなすサブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図を図11に示す。
主制御基板70は、遊技の基本的な進行の制御を行うために必要な信号として、図3に示すように、第1始動口スイッチ36aからの入球信号や第2始動口スイッチ38aからの入球信号が直接に入力されると共にゲートスイッチ32aからの通過信号や第1大入賞口スイッチ44aからの入球信号,第2大入賞口スイッチ51aからの入球信号、特定領域通過スイッチ53aからの通過信号、非特定領域通過スイッチ54aからの通過信号、一般入賞口スイッチ46aからの入球信号などが中継端子板72を介して入力されている。主制御基板70からは、図柄表示装置40の表示制御を司る図柄表示基板40aへの制御信号や第2始動口ソレノイド38bへの駆動信号,第1大入賞口ソレノイド44bへの駆動信号,第2大入賞口ソレノイド51bへの駆動信号,振分ソレノイド57bへの駆動信号などが中継端子板72を介して出力されている。また、主制御基板70は、払出制御基板80やサブ制御基板90,発射制御基板100(払出制御基板80を介して通信)と通信しており、各種指令信号(コマンドや駆動信号など)やデータのやり取りを行っている。
払出制御基板80は、賞球や球貸の払い出しに関する制御を行うために必要な信号として、図3に示すように、前面枠11の開放を検知する枠開放スイッチ81からの検知信号が直接に入力され、球貸ボタン24aや返却ボタン24bからの操作信号が球貸表示基板82,中継端子板83を介して入力され、賞球の払い出しを検知する払出前スイッチ84および払出後スイッチ85からの検知信号が中継端子板87を介して入力されている。払出制御基板80からは、賞球の払い出しを行う払出モータ86への駆動信号などが中継端子板87を介して出力されている。また、払出制御基板80は、主制御基板70や発射制御基板100と通信しており、各種指令信号やデータのやり取りを行っている。
サブ制御基板90は、図11に示すように、CPU90aやROM90b,RAM90cなどを備えており、主制御基板70から各種指令信号を受信してその指令に応じた遊技の演出を行う。サブ制御基板90は、演出表示装置34の制御を行う演出表示制御基板91や各種スピーカ28a,28bを駆動するアンプ基板92、各種LEDランプ93aを駆動したり可動式の装飾部材を作動させるための装飾モータ93bを駆動したりする装飾駆動基板93,演出ボタン26に設けられ演出ボタン26の操作を検知する操作検知スイッチ27からの操作信号を入力する演出ボタン基板94などが接続されている。
発射制御基板100は、タッチセンサ18aからの検知信号や発射停止スイッチ18bからの操作信号,下受け皿16に遊技球が満タン状態となるのを検知する下受け皿満タンスイッチ102からの検知信号などを入力しており、発射モータ19へ駆動用のパルス信号などを出力している。発射制御基板100は、発射ハンドル18が回転操作されてタッチセンサ18aがオンで発射停止スイッチ18bがオフで下受け皿満タンスイッチ102がオフのときに発射モータ19を駆動して遊技球を発射し、タッチセンサ18aがオフか発射停止スイッチ18bがオンか下受け皿満タンスイッチ102がオンかのいずれかが成立したときに発射モータ19の駆動を停止して遊技球の発射を停止する。また、発射制御基板100は、払出制御基板80を介して主制御基板70と通信しており、タッチセンサ18aからの検知信号などの発射ハンドル18の操作状態に関するデータを払出制御基板80を介して主制御基板70に送信する。
[主制御処理]
次に、こうして構成された実施例のパチンコ機10の動作について説明する。図12は、主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機10の電源が投入されたときに実行される。主制御処理は、初期化処理などの電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S100)、遊技開始処理(S110)と、普通図柄遊技処理(S120)と、普通図柄当り遊技処理(S130)と、特別図柄遊技処理(S140)と、大当り遊技処理(S150)とを繰り返し実行することにより行われる。なお、本実施例では、S110〜S150の処理に要する時間は約4msecとなっているため、これらの処理は約4msecの間隔で繰り返し実行されることになる。主制御基板70は、これらの処理の実行に伴って、各種コマンドを担当する制御基板に送信してコマンドに応じた処理を実行させることにより、パチンコ機10の全体の遊技を進行させている。
[遊技開始処理]
S110の遊技開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、各種センサ(ゲートスイッチ32aや第1始動口スイッチ36a,第2始動口スイッチ38a,第1大入賞口スイッチ44a,第2大入賞口スイッチ51a,特定領域通過スイッチ53a,非特定領域通過スイッチ54a,一般入賞口スイッチ46aなど)の状態を検出してRAM70cの所定の状態記憶領域に保存したり、各種判定用情報(後述する大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数,リーチ用乱数,変動パターン決定用乱数、普通図柄当否判定用乱数など)を更新したりする。続いて、遊技球の入球に関わるスイッチ(第1始動口スイッチ36aや第2始動口スイッチ38a,第1大入賞口スイッチ44a,第2大入賞口スイッチ51a,一般入賞口スイッチ46aなど)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM70cの所定の賞球情報記憶領域に保存し、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御基板80に送信して遊技開始処理を終了する。払出制御基板80は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ86を駆動制御して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出前スイッチ84および払出後スイッチ85により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御基板70から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。遊技開始処理が終了すると、主制御処理に戻って次のS120の普通図柄遊技処理に進む。
[普通図柄遊技処理]
S120の普通図柄遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、普通図柄の保留が値0でない即ち値1以上あるか否かを判定し、保留が値1以上あるときには保留数を値1だけデクリメントして普通図柄の当否判定を行うと共に当否判定の結果に基づいて停止表示させる普通図柄(図8参照)を決定する。普通図柄の当否判定は、普通図柄作動ゲート32を遊技球が通過することに基づき取得される普通図柄当否判定用乱数と、普通図柄当り判定テーブルを用いて行われるもので、電サポなし状態(遊技球が第2始動口に入球する頻度が所定の頻度とされる所定頻度状態)にあるときには当り確率の低い(例えば、約0.8%)低確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられ、電サポあり状態(所定頻度状態よりも遊技球が第2始動口に入球する頻度が高くされる高頻度状態)にあるときには当り確率の高い(例えば、約99.2%)高確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられる。また、当否判定の結果が当りのときには、当り図柄を停止表示させる図柄に決定し、当否判定の結果が外れのときには、外れ図柄のうちのいずれかを停止表示させる図柄に決定する。そして、普通図柄の変動時間を設定して普通図柄の変動表示を開始し、変動時間が経過するのを待つ。変動時間の設定は、電サポなし状態にあるときには長時間(例えば、30秒)に設定され、電サポあり状態にあるときには短時間(例えば、1秒)に短縮される。変動時間が経過すると、決定した図柄で普通図柄を停止表示し、停止表示した図柄が当り図柄のときには、第2始動口38の開放時間を設定し、第2始動口38の開放を開始して普通図柄遊技処理を一旦終了し、停止表示した図柄が外れ図柄のときには、何もせずに普通図柄遊技処理を終了する。第2始動口38の開放時間は、電サポなし状態にあるときには短時間(例えば0.5秒)に設定され、電サポあり状態にあるときには長時間(例えば5秒)に延長される。また、第2始動口38の開放は、上述したように、第2始動口ソレノイド38bを駆動制御することによって、翼片部38cを右に開くことにより行う。普通図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS130の普通図柄当り遊技処理に進む。このように、電サポあり状態においては、普通図柄の変動時間を短縮する変動時間短縮機能を作動させると共に普通図柄の当否判定の結果が当りとなる確率(普図当り確率)を高くする確率変動機能を作動させ、且つ、第2始動口38の開放時間を延長する開放延長機能を作動させる。このため、本実施例の電サポあり状態を、開放延長機能作動状態、時短状態または普図確変状態ともいう。また、これら3つの機能を同時に作動させる形態のみを例示したが、いずれか1つの機能またはいずれか2つの機能を作動させる形態とすることもできる。
[普通図柄当り遊技処理]
S130の普通図柄当り遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、第2始動口38が開放を開始してからの経過時間(開放経過時間)が普通図柄遊技処理で設定された設定時間に達しているか否か、規定数(例えば、8個)の遊技球が第2始動口38に入球しているか否かを判定する。開放経過時間が設定時間に達しておらず規定数の遊技球が第2始動口38に入球してもいないと判定すると、第2始動口38の開放を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、開放経過時間が設定時間に達していると判定したり、開放経過時間が設定時間に達する前であっても既に規定数の遊技球が第2始動口38に入球していると判定すると、第2始動口ソレノイド38bの駆動を停止して、普通図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS140の特別図柄遊技処理に進む。
[特別図柄遊技処理]
S140の特別図柄遊技処理は、図13〜図15に示すフローチャートに従って実行される。特別図柄遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、第1始動口スイッチ36aからの検知信号を入力して第1始動口36に遊技球が入球したか否かを判定する(S200)。第1始動口36に遊技球が入球したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S204)、判定用情報を取得してRAM70cの所定の判定用情報記憶領域に格納し(S206)、第1特別図柄保留発生時コマンドをサブ制御基板90に送信する(S208)。S206で取得される判定用情報としては、第1始動口36への遊技球の入球に基づいて行われる大当り判定の際に用いられる大当り判定用乱数や、大当り判定の結果が大当りのときに第1特別図柄表示部42aに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数,第1特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数などの遊技の進行に関する情報が例示できる。また、第1特別図柄保留発生時コマンドには、判定用情報を示すコマンドや保留数を示すコマンドなどが含まれている。これらのコマンドは、共通のコマンドとして送信してもよいし、別個のコマンドとして送信してもよい。なお、S200で第1始動口36に遊技球が入球していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S204〜S208の処理をスキップして次のS210の処理に進む。
続いて、第2始動口スイッチ38aからの検知信号を入力して第2始動口38に遊技球が入球したか否かを判定する(S210)。第2始動口38に遊技球が入球したと判定すると、現在の第2特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S212)。第2特別図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したときには、第2特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S214)、判定用情報を取得してRAM70cの所定の判定用情報記憶領域に格納し(S216)、第2特別図柄保留発生時コマンドをサブ制御基板90に送信する(S218)。S216で取得される判定用情報としては、第2始動口38への遊技球の入球に基づいて行われる大当り判定の際に用いられる大当り判定用乱数や、大当り判定の結果が大当りのときに第2特別図柄表示手段42bに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数,第2特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数などの遊技の進行に関する情報が例示できる。また、第2特別図柄保留発生時コマンドには、判定用情報を示すコマンドや保留数を示すコマンドなどが含まれている。これらのコマンドは、共通のコマンドとして送信してもよいし、別個のコマンドとして送信してもよい。なお、S210で第2始動口38に遊技球が入球していないと判定したり、S212で第2特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S214〜S218の処理をスキップして次のS220の処理に進む。
次に、大当り遊技中であるか否か(S220)、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中であるか否か(S222)、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが停止表示時間中であるか否か(S224)をそれぞれ判定する。大当り遊技中と判定すると、これで特別図柄遊技処理を終了し、主制御処理に戻って次のS150の大当り遊技処理に進む。一方、大当り遊技中でなく、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれもが変動表示中でなく、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれもが停止表示時間中でないと判定すると、第2特別図柄の保留数が値0であるか否かを判定する(S226)。第2特別図柄の保留数が値0でないと判定すると、判定用情報記憶領域(RAM70c)に記憶されている第2特別図柄の判定用情報(大当り判定用乱数)のうち最も古い判定用情報を読み出し(S228)、第2特別図柄の変動表示関連処理を実行して(S230)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。
一方、第2特別図柄の保留数が値0と判定すると、第1特別図柄の保留数が値0であるか否かを判定する(S232)。第1特別図柄の保留数が値0でないと判定すると、判定用情報記憶領域(RAM70c)に記憶されている第1特別図柄の判定用情報(大当り判定用乱数)のうち最も古い判定用情報を読み出し(S234)、第1特別図柄の変動表示関連処理を実行して(S236)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。第1特別図柄の保留数も値0のときには、これで特別図柄遊技処理を終了する。S226〜S236では、第1特別図柄の保留数と第2特別図柄の保留数がいずれも値0でないときには第2特別図柄の変動表示(保留の消化)が優先して実行される(いわゆる特図2優先変動)。勿論、保留の消化は、これに限定されるものではなく、第1始動口36および第2始動口38のうち遊技球が入球した順、即ち、判定用情報記憶領域に記憶されている第1特別図柄の判定用情報および第2特別図柄の判定用情報のうち最も古いものから順に消化するものとしてもよい。なお、特図2優先変動とするため、電サポあり状態(高確率電サポあり状態や低確率電サポあり状態)では、基本的には第2特別図柄の保留の消化に基づいて遊技が進行されることになる。ただし、電サポあり状態が設定された直後(大当り遊技が終了した直後)などでは、第2特別図柄の保留が発生していない場合があり、第1特別図柄の保留が記憶されていれば、その第1特別図柄の保留が消化されることになる。また、電サポあり状態が設定された直後だけではなく、電サポあり状態中に第2特別図柄の保留が途切れたときにも、第1特別図柄の保留が消化されることがある。以下、変動表示関連処理の詳細について説明する。なお、第1特別図柄の変動表示関連処理と第2特別図柄の変動表示関連処理はいずれも共通の処理が実行されるため、共通のフローチャート(図16のフローチャート)を用いて説明する。
変動表示関連処理では、まず、確変フラグがオンか否か、即ち現在の遊技状態が高確率状態および低確率状態のいずれであるかを判定する(S300)。確変フラグがオフのとき、即ち現在の遊技状態が低確率状態のときにはS228またはS234で読み出した大当り判定用乱数と低確率用大当り判定テーブルとを用いて大当り判定を行い(S302)、確変フラグがオンのとき、即ち現在の遊技状態が高確率状態のときには読み出した大当り判定用乱数と高確率用大当り判定テーブルとを用いて大当り判定を行って(S304)、その判定結果が大当りか否かを判定する(S306)。大当り判定テーブルの一例を図17に示す。図示するように、低確率用大当り判定テーブルでは大当り判定用乱数が値0〜796のうち値60,61のときに大当りとし(1/398.5の大当り確率)、高確率用大当り判定テーブルでは当り判定用乱数が値0〜796のうち値60〜79のときに大当りとするものとした(1/39.85の大当り確率)。なお、本実施例では、第1特別図柄と第2特別図柄とで同一の大当り判定テーブルを用いる。
S306で大当り判定の結果が大当りと判定されたときには、判定用情報記憶領域(RAM70c)から大当り図柄決定用乱数を読み出し(S308)、読み出した大当り図柄決定用乱数に基づいて停止表示させる大当り図柄を選択して決定する(S310)。ここで、第1特別図柄の大当り図柄(第1の大当り図柄)の決定には、図18に例示する第1特別図柄用の大当り図柄決定テーブルが用いられ、第2特別図柄の大当り図柄(第2の大当り図柄)の決定には、図19に例示する第2特別図柄用の大当り図柄決定テーブルが用いられる。
第1特別図柄用の大当り図柄決定テーブルでは、図18に示すように、大当り図柄決定用乱数が値0〜255のうち値0〜63のときに「第1の大当り1A」となり(約25%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値64〜127のときに「第1の大当り1B」となり(約25%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値128〜191のときに「第1の大当り1C」となり(約25%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値192〜255のときに「第1の大当り1D」となる(約25%の出現確率)。即ち、第1の大当り1A〜1Dは、それぞれ同じ出現確率となっている。また、第2特別図柄用の大当り図柄決定テーブルでは、図19に示すように、大当り図柄決定用乱数が値0〜255のうち値0〜63のときに「第2の大当り2A」となり(約25%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値64〜127のときに「第2の大当り2B」となり(約25%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値128〜191のときに「第2の大当り2C」となり(約25%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値192〜255のときに「第2の大当り2D」となる(約20%の出現確率)。即ち、第2の大当り2A〜2Dは、それぞれ同じ出現確率となっている。なお、第1の大当りや第2の大当りでは、前述したように、第1〜第8ラウンドで第1大入賞口44を「長開放」し、第9ラウンドで第2大入賞口51を「短開放」し、第10ラウンドで第2大入賞口51を「長開放」する。また、大当り中に遊技球が特定領域53を通過したか否かに拘わらず、大当り後は電サポあり状態を設定する。
また、S306で大当り判定の結果が大当りでないと判定すると、外れであるから、外れ図柄を決定する(S312)。なお、外れ図柄は、詳細な説明は省略するが、例えば、大当り図柄決定用乱数と図示しない外れ図柄決定用テーブルとを用いて設定することができる。勿論、大当り図柄決定用乱数とは別に外れ図柄決定用乱数を取得するものとすれば、この外れ図柄決定用乱数と外れ図柄決定用テーブルとを用いて設定することもできる。
こうして停止図柄を決定すると、変動パターンテーブルを設定するための変動パターンテーブル設定処理を実行する(S314)。この変動パターンテーブル設定処理は、変動表示関連処理のS302,S304における大当り判定の結果が大当りのときには大当り変動パターンテーブルを設定し、大当りではなく外れのときには、変動短縮フラグがオフであれば、電サポなし状態用の外れ変動パターンテーブルを設定し、変動短縮フラグがオフでなくオンであれば、電サポあり状態用の外れ変動パターンテーブルを設定することにより行われる。なお、変動パターンテーブルの図示は省略するが、例えば、電サポあり状態用の外れ変動パターンテーブルでは、電サポなし状態用の外れ変動パターンテーブルよりも、変動時間の平均時間が短くなるような変動パターンが定められている。
こうして変動パターンテーブルを設定すると、変動パターン決定用乱数を読み出し(S316)、読み出した変動パターン決定用乱数と設定した変動パターンテーブルとを用いて変動パターンを設定する(S318)。そして、特別図柄の変動表示を開始すると共に(S320)、特別図柄の保留数を値1だけデクリメントし(S322)、図柄変動開始時コマンドをサブ制御基板90に送信して(S324)、変動表示関連処理を終了する。なお、現在の変動表示関連処理が第1特別図柄用であれば、S320,S322では、第1特別図柄の変動表示を開始すると共に第1特別図柄の保留数を値1だけデクリメントする。また、現在の変動表示関連処理が第2特別図柄用であれば、S320,S322では、第2特別図柄の変動表示を開始すると共に第2特別図柄の保留数を値1だけデクリメントする。また、S324で送信する図柄変動開始時コマンドには、大当り判定の結果が大当りのときには大当り変動パターン(変動パターン指定コマンド)と大当り停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含まれ、大当り判定の結果が外れのときには外れ変動パターン(変動パターン指定コマンド)と外れ停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含まれている。図柄変動開始時コマンドを受信したサブ制御基板90は、コマンドを解析し、その解析結果に基づいて演出表示装置34の画面上で行う演出内容を決定し、その決定に応じた制御信号(演出コマンド)を演出表示制御基板91に出力して演出表示装置34の制御を行う。
図13〜図15の特別図柄遊技処理に戻って、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の変動表示が開始された後に特別図柄遊技処理が実行されると、S222で第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中と判定するため、主制御基板70のCPU70aは、変動時間が経過したか否かを判定する(S238)。変動時間は特別図柄の変動パターンに応じて決定されるから、変動時間が経過したか否かは、特別図柄の変動表示が開始されてからの経過時間と、変動パターンに対応する変動時間とを比較することにより行うことができる。変動時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動時間が経過していると判定すると、変動中の特別図柄の変動表示を停止し(S240)、図柄停止コマンドをサブ制御基板90に送信する(S242)。この図柄停止コマンドを受信したサブ制御基板90(演出表示制御基板91)は、演出表示装置34での図柄変動演出を終了させる。そして、停止表示時間を設定し(S244)、停止表示時間が経過したか否かを判定する(S246)。ここで、停止表示時間は、特別図柄の変動表示を停止してから次に変動表示を開始するまでのインターバルであり、例えば0.6秒に設定される。停止表示時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。特別図柄の停止表示がなされた後に、特別図柄遊技処理が実行されると、S224で停止表示時間中と判定するため、再びS246で停止表示時間が経過したか否かを判定し、停止表示時間が経過していると判定すると、停止表示している特別図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(S248)。
S248で大当り図柄と判定すると、大当り遊技フラグをオンとすると共に(S250)、現在の遊技状態(電サポ状態や確率状態、即ち、変動短縮フラグや開放延長フラグ,確変フラグの状態)を記憶して(S252)、大当り遊技開始指定コマンドをサブ制御基板90に送信する(S254)。これにより、サブ制御基板90による大当り遊技開始演出などが実行されることになる。また、大当り遊技中には確率変動機能や変動時間短縮機能,開放延長機能を停止させるために、確変フラグがオンのときには確変フラグをオフとし(S256,S258)、変動短縮フラグがオンのときには変動短縮フラグをオフとすると共に開放延長フラグをオフとして(S260〜S264)、特別図柄遊技処理を終了し、主制御処理に戻って次のS150の大当り遊技処理に進む。
一方、S248で大当り図柄でないと判定すると、確変フラグがオンか否かを判定し(S266)、確変フラグがオンでないときには、次のS276の処理に進む。確変フラグがオンのときには、確変カウンタを値1だけデクリメントして(S268)、確変カウンタが値0であるか否かを判定する(S270)。ここで、確変カウンタは、確変状態を維持する特別図柄の変動回数の上限値を示すものであり、大当り遊技の終了に際してその値がセットされる。確変カウンタが値0でないときには、確変状態を維持したまま次のS276の処理に進み、確変カウンタが値0のときには、確変フラグをオフとし(S272)、遊技状態指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S274)、次のS276の処理に進む。これにより、パチンコ機10の遊技状態は、高確率状態(確変状態)から低確率状態(通常確率状態)に変更されることになる。遊技状態指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面などの表示を高確率状態用から低確率状態用に変更する等の処理を行う。
次に、変動短縮フラグがオンであるか否かを判定し(S276)、変動短縮フラグがオンでないときにはそのまま特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動短縮フラグがオンのときには変動短縮カウンタを値1だけデクリメントし(S278)、変動短縮カウンタが値0であるか否かを判定する(S280)。ここで、変動短縮カウンタは、電サポあり状態を維持する特別図柄の変動回数の上限値を示すものであり、大当り遊技の終了に際してその値がセットされる。変動短縮カウンタが値0でないときには、電サポあり状態を維持したまま特別図柄遊技処理を一旦終了し、変動短縮カウンタが値0のときには、電サポあり状態を終了させるために、変動短縮フラグをオフとすると共に(S282)、開放延長フラグをオフとして(S284)、遊技状態指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S286)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。これにより、パチンコ機10の遊技状態は、電サポあり状態から電サポなし状態に変更されることになる。遊技状態指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面などの表示を電サポあり状態用から電サポなし状態用に変更する等の処理を行う。
[大当り遊技処理]
S150の大当り遊技処理は、図20に示すフローチャートに従って実行される。図20の大当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、大当り遊技フラグがオンか否か、即ち大当り遊技中か否かを判定する(S400)。大当り遊技フラグがオフと判定すると、そのまま大当り遊技処理を終了する。一方、大当り遊技フラグがオンと判定すると、大当り遊技を開始するタイミングか否かを判定し(S402)、大当り遊技を開始するタイミングと判定すると、残りラウンド数に値10を設定して(S404)、次のS406の処理に進む。S402で大当り遊技を開始するタイミングでないと判定すると、残りラウンド数は設定済みであるから、S404の処理をスキップして次のS406の処理に進む。
次に、第1大入賞口44が開放中であるか否かを判定し(S406)、第1大入賞口44が開放中でない(閉鎖中である)と判定すると、残りラウンド数が値3以上であるか否かを判定する(S408)。残りラウンド数が値3以上であると判定すると、第1大入賞口44の開放タイミングであるか否かを判定する(S410)。この判定は、規定の閉鎖時間(本実施例では、2秒)が経過したか否かを判定することにより行われる。第1大入賞口44の開放タイミングでないと判定すると、そのまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、S410で第1大入賞口44の開放タイミングであると判定すると、第1大入賞口44が開放されるよう第1大入賞口ソレノイド44bを駆動制御し(S412)、残りラウンド数を値1だけデクリメントして(S414)、大当り遊技処理を一旦終了する。
第1大入賞口44を開放して大当り遊技処理を一旦終了した後は、次に大当り遊技処理を実行したときに、S406で第1大入賞口44が開放中であると判定して、第1大入賞口44の閉鎖タイミングであるか否かを判定する(S416)。この判定は、所定時間(25秒)が経過したか、第1大入賞口44に入球した遊技球の数が規定数(10個)に達したかのいずれかの成立を判定することにより行われる。第1大入賞口44の閉鎖タイミングでないと判定すると、第1大入賞口44の開放を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、第1大入賞口44の閉鎖タイミングであると判定すると、第1大入賞口44が閉鎖されるよう第1大入賞口ソレノイド44bを駆動制御して(S418)、大当り遊技処理を一旦終了する。
こうして第1大入賞口44の開放と閉鎖とを繰り返すことにより大当り遊技を実行し、S408で残りラウンド数が値3未満であると判定すると、図21に示す特定ラウンド遊技処理を実行して(S420)、大当り遊技処理を一旦終了する。
図21の特定ラウンド遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、第2大入賞口51が開放中であるか否かを判定する(S430)。第2大入賞口51が開放中でない(閉鎖中である)と判定すると、第2大入賞口51の開放タイミングであるか否かを判定する(S432)。この判定は、第1大入賞口44を閉鎖してから規定の閉鎖時間(本実施例では、2秒)が経過したか否かを判定したり第2大入賞口51を閉鎖してから開放パターンに基づく規定の閉鎖時間(本実施例では、6秒)が経過したか否かを判定することにより行われる。第2大入賞口51の開放タイミングでないと判定すると、そのまま特定ラウンド遊技処理を一旦終了する。第2大入賞口51の開放タイミングであると判定すると、残りラウンド数が値2であるか否かを判定する(S434)。残りラウンド数が値2であると判定すると、第9ラウンドの開始タイミングであるから第2大入賞口51が「短開放」されるよう第2大入賞口ソレノイド51bを駆動制御する(S436)。次に、今回の大当りが第1特別図柄に係る大当りである「第1の大当り」であるか否か(S438)、大当り図柄が第1の大当り図柄1A,1Bのいずれかであるか否か(S440)、低確率状態で大当りが発生したか否か(S442)、をそれぞれ判定する。今回の大当りが「第1の大当り」であり、大当り図柄が第1の大当り図柄1A,1Bのいずれかであり、低確率状態で大当りが発生したと判定すると、第1動作パターンを設定する(S444)。一方、今回の大当りが「第1の大当り」でなく第2特別図柄に係る「第2の大当り」であると判定したり、大当り図柄が第1の大当り図柄1A,1Bのいずれかでなく第1の大当り図柄1C,1Dであると判定したり、低確率状態ではなく高確率状態で大当りが発生したと判定すると、第2動作パターンを設定する(S446)。
こうして動作パターンを設定すると、設定した動作パターンに基づいて振分装置57(振分板57a)が動作するよう振分ソレノイド57bを駆動制御して(S448)、設定した動作パターンの指定を含むパターン指定コマンドをサブ制御基板90に送信し(S450)、残りラウンド数を値1だけデクリメントして(S452)、特定ラウンド遊技処理を一旦終了する。なお、パターン指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、パターン指定コマンドで指定される動作パターンに基づいて演出表示装置34の画面上で行う演出内容を決定し、その決定に応じた制御信号(演出コマンド)を演出表示制御基板91に出力して演出表示装置34の制御を行う。ここでは、遊技球が特定領域53を通過する可能性(V通過可能性)を遊技者に示唆(報知)する演出を行うことができる。前述したように、第2動作パターンの方が第1動作パターンよりも特定領域53への遊技球の通過可能性が高いから、第1動作パターンが指定されていれば通過可能性が低いことを示唆する演出を行い、第2動作パターンが指定されていれば通過可能性が高いことを示唆する演出を行う。このような演出を行うことにより、遊技球が特定領域53を通過するか否かに遊技者をより一層注目させることができる。
第2大入賞口51を短開放すると共に振分装置57(振分板57a)の動作を開始して特定ラウンド遊技処理(大当り遊技処理)を一旦終了した後は、次に特定ラウンド遊技処理(大当り遊技処理)を実行したときに、S430で第2大入賞口51が開放中であると判定し、第2大入賞口51の閉鎖タイミングであるか否かを判定する(S454)。ここで、第2大入賞口51の閉鎖タイミングは、前述したように、第9ラウンドの「短開放」では開放開始から0.1秒が経過したタイミングであり、第10ラウンドの「長開放」では開放開始から6秒が経過したタイミングである。第2大入賞口51の閉鎖タイミングでないと判定すると、第2大入賞口51の開放状態を維持したまま特定ラウンド遊技処理を一旦終了する。一方、第2大入賞口51の閉鎖タイミングであると判定すると、第2大入賞口51が閉鎖されるよう第2大入賞口ソレノイド51bを駆動制御して(S456)、遊技球が特定領域53を通過したか否かを判定する(S458)。第9ラウンドが終了した場合、「短開放」中に遊技球が第2大入賞口51に入球することはほどんどないため、通常はS458で遊技球が特定領域53を通過したと判定することはなく、次に、残りラウンド数が値0であるか否かを判定する(S462)。第9ラウンドが終了した場合には、S462で残りラウンド数は値0ではないと判定し、特定ラウンド遊技処理を一旦終了する。
第9ラウンドが終了して開放パターンに基づく閉鎖期間(本実施例では、6秒)が経過すると、S432で第2大入賞口51の開放タイミングであると判定し、続くS434で残りラウンド数が値2ではなく値1と判定する。このため、第2大入賞口51が「長開放」されるよう第2大入賞口ソレノイド51bを駆動制御し(S466)、残りラウンド数を値1だけデクリメントして(S452)、特定ラウンド遊技処理を一旦終了する。
そして、S454で第2大入賞口51の閉鎖タイミング(第10ラウンドの終了タイミング)であると判定して、S456で第2大入賞口51を閉鎖すると、S458で遊技球が特定領域53を通過したか否かを判定する。遊技球が特定領域53を通過したと判定すると、遊技球が特定領域53を通過したことを示す特定領域通過フラグをオンとする(S460)。そして、S462で残りラウンド数が値0であると判定して、図24に示す大当り遊技終了時処理を実行して(S464)、特定ラウンド遊技処理を終了する。
ここで、振分装置57の動作パターンを図22に示す。図22(a)に、第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)で設定される動作パターンを示し、図22(b)に、第2の大当り(第2特別図柄に係る大当り)で設定される動作パターンを示す。図22(a)に示すように、振分装置57の動作パターンとして、第1の大当りが低確率状態で発生した場合には、第1の大当り図柄1A,1Bで第1動作パターンを設定し、第1の大当り図柄1C,1Dで第2動作パターンを設定し、高確率状態で大当りが発生した場合には、第1の大当り図柄1A〜1Dのいずれも第2動作パターンを設定する。即ち、第1の大当り図柄1A,1Bでは、低確率状態で大当りが発生した場合に第1動作パターンを設定し、高確率状態で大当りが発生した場合に第2動作パターンを設定しており、動作パターンが変化することになる。なお、高確率状態で第1の大当りが発生した場合には、第1の大当り図柄1A〜1Dのいずれも第2動作パターンを設定するものとしたが、第1の大当り図柄1A〜1Dの一部(いずれか一つ)で第1動作パターンを設定するものとしても構わない。また、図22(b)に示すように、振分装置57の動作パターンとして、第2の大当り発生時の確率状態に拘わらず(低確率状態および高確率状態のいずれの状態でも)、第2の大当り図柄2A〜2Dで第2動作パターンを設定する。即ち、第2の大当りでは、第1の大当りが高確率状態で発生した場合と特定領域53への遊技球の通過可能性が同じとなっている。なお、第2の大当り図柄の2A〜2Dのいずれも第2動作パターンを設定するものに限られず、一部で第1動作パターンを設定するものとしても構わない。
また、第2大入賞口51の開放パターンと振分装置57の動作パターンとの関係を図23に示す。図23(a)は、第1動作パターンを設定した場合を示し、図23(b)は、第2動作パターンを設定した場合を示す。前述したように、本実施例では、第9ラウンドで第2大入賞口51を「短開放」(0.1秒)して6秒経過してから第10ラウンドで第2大入賞口51を「長開放」(6秒)し、振分装置57は第9ラウンドの第2大入賞口51の「短開放」を契機として動作を開始する。図23(a)に示すように、第1動作パターンでは、1秒毎に0.1秒間に亘って遊技球を特定領域53側(V通過側)に振り分けるよう振分ソレノイド57bを駆動制御する。このため、第10ラウンド中に振分装置57が遊技球を特定領域53に振り分けるように動作している時間は、6秒中0.6秒と短時間である。一方、図23(b)に示すように、第2動作パターンでは、3秒毎に3秒間に亘って遊技球を特定領域53側に振り分けるよう振分ソレノイド57bを駆動制御する。このため、第10ラウンド中に振分装置57が遊技球を特定領域53に振り分けるように動作している時間は、6秒中3秒となり、第1動作パターンに比べて長時間である。このように、第1動作パターンは、遊技球を特定領域53側に振り分ける時間(期間)が、第2大入賞口51の開放時間と重複する時間の短いパターンであり、第2動作パターンは、遊技球を特定領域53側に振り分ける時間が、第2大入賞口51の開放時間と重複する時間の長いパターンである。したがって、前述したように、振分装置57が第2動作パターンで動作する方が、第1動作パターンで動作するよりも、特定領域53への遊技球の通過可能性が高くなるのである。また、前述したように、第1の大当り図柄1A〜1Dの出現確率が等しく、低確率状態で第1の大当りが発生した場合には、第1の大当り図柄1A,1Bで第1動作パターンを設定すると共に第1の大当り図柄1C,1Dで第2動作パターンを設定し、高確率状態で第1の大当りが発生した場合には、第1の大当り図柄1A〜1Dで第2動作パターンを設定する。このため、第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)が高確率状態で発生した場合の方が、低確率状態で発生した場合よりも第2動作パターンを設定し易くして、特定領域53への遊技球の通過可能性が高いものとなる。また、第2の大当り(第2特別図柄に係る大当り)が発生した場合には、確率状態に拘わらず、第2の大当り図柄2A〜2Dのいずれも第2動作パターンを設定するから、特定領域53への遊技球の通過可能性は、高確率状態で第1の大当りが発生した場合と同様に高いものとなる。
図24の大当り遊技終了時処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、大当り遊技フラグをオンからオフとして(S500)、変動短縮カウンタを100回に設定し(S502)、変動短縮フラグをオンとすると共に(S504)、開放延長フラグをオンとする(S506)。ここで、本実施例では、第1の大当りおよび第2の大当りのいずれも、大当り遊技中(特定ラウンド中)に遊技球が特定領域53を通過したか否かに拘わらず、大当り遊技終了後に特別図柄が100回変動するまで(大当り判定が100回行われるまで)電サポあり状態とする。このため、S502〜S506では、変動短縮カウンタに100回を設定し、変動短縮フラグと開放延長フラグとをオンにするのである。
続いて、特定領域通過フラグがオンか否かを判定し(S508)、特定領域通過フラグがオンと判定したときには、確変フラグをオンとして(S510)、確変カウンタを100回に設定する(S512)。そして、特定領域通過フラグをオフとし(S514)、高確率指定用の大当り遊技終了指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S516)、大当り遊技終了時処理を終了する。このように、特定領域通過フラグがオンであること、即ち大当り遊技中に第2大入賞口51に入球した遊技球が特定領域53を通過したことを条件として、大当り遊技終了後に確変フラグをオンとして高確率状態に設定するのである。また、確変カウンタには100回を設定するから、大当り遊技終了後に特別図柄が100回変動するまで(大当り判定が100回行われるまで)高確率状態が継続することになる。なお、変動短縮カウンタにも100回を設定するから、大当り遊技終了後に特別図柄が100回変動するまでは電サポあり高確率状態となり、特別図柄が100回変動すると電サポなし低確率状態(通常状態)となる。また、高確率指定用の大当り遊技終了指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、大当り遊技終了演出を実行し、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面を電サポあり高確率状態用の背景に設定する処理等を行う。
S510で特定領域通過フラグがオンではなくオフであると判定したときには、低確率指定用の大当り遊技終了指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S520)、大当り遊技終了時処理を終了する。このように、特定領域フラグがオフであること、即ち大当り遊技中に第2大入賞口51に入球した遊技球が特定領域53を通過しなかったことを条件として、大当り遊技終了後に低確率状態に設定するのである。この場合も、前述したように変動短縮カウンタには100回を設定するから、大当り遊技終了後に特別図柄が100回変動するまでは電サポあり低確率状態となり、特別図柄が100回変動すると電サポなし低確率状態(通常状態)となる。また、低確率指定用の大当り遊技終了指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、大当り遊技終了演出を実行し、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面を電サポあり低確率状態用の背景に設定する処理等を行う。
以上説明した第1実施例のパチンコ機10によれば、第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)が高確率状態で発生した場合には、第1の大当りが低確率状態で発生した場合よりも、特定領域53への遊技球の通過可能性が高い第2動作パターンを設定し易くするから、特定領域53への遊技球の通過可能性を高くすることができる。ここで、第1実施例では、大当り遊技終了後に高確率状態が設定される場合、同時に電サポあり状態も設定されるから、遊技者は第1始動口36よりも入球可能性の高い第2始動口38への遊技球の入球を狙って遊技を行う(右打ちで遊技を行う)ことになる。第2始動口38に遊技球が入球して第2の大当り(第2特別図柄に係る大当り)が発生した場合、第2の大当り図柄2A〜2Dのいずれも第2動作パターンを設定するから、大当り遊技中に遊技球が特定領域53を通過し易く、大当り遊技終了後に高確率状態が設定され易い(いわゆる連荘状態となり易い)ものとなる。一方で、大当り遊技終了直後などで第2特別図柄の保留がないときに第1特別図柄の保留が記憶されていた場合や、遊技者の狙いと異なり第1始動口36に遊技球が入球した場合などに、第1特別図柄の保留が消化されることがある。その消化によって遊技者の意に反して第1の大当りが発生した場合、振分装置57の動作パターンを低確率状態と同様に設定すると、第2の大当りが発生した場合に比べて大当り遊技中に遊技球が特定領域53を通過し難くなって、大当り遊技終了後に高確率状態が設定されない(連荘状態が終了する)場合が生じることになる。第1実施例では、第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)が高確率状態で発生した場合に、低確率状態で発生した場合よりも特定領域53への遊技球の通過可能性を高くするから、大当り遊技終了後に高確率状態とならない(連荘状態が終了する)のを抑制して、遊技興趣が損なわれるのを防止することができる。
また、振分装置57の動作パターンを、大当り発生時の確率状態に基づいて変化させて、特定領域53への遊技球の通過可能性を変化させることができるから、遊技球が特定領域53を通過するか否かに対する遊技者の関心をさらに高めることができる。さらに、大当り遊技中に第2大入賞口51を開放する特定ラウンドとして2ラウンド(第9ラウンド,第10ラウンド)設け、振分装置57は、そのうちの初回(第9ラウンド)の開放を契機として動作パターンに基づく動作を開始するから、大当り遊技毎に異なる動作パターンに基づいて振分装置57を動作させることができる。
第1実施例のパチンコ機10では、大当り発生時の確率状態と大当り図柄とに基づいて振分装置57の動作パターンを設定したが、これに限られず、大当り発生時の確率状態に基づいて動作パターンを設定するものであればよく、大当り発生時の確率状態だけに基づいて動作パターンを設定してもよい。この場合、振分装置57の動作パターンとして、低確率状態で第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)が発生した場合に第1動作パターンを設定し、高確率状態で第1の大当りが発生した場合に第2動作パターンを設定するものなどとすればよい。この変形例では、図21の特定ラウンド遊技処理でS440の大当り図柄の判定処理を省略すればい。なお、第1実施例と同じ第1動作パターンを用いてもよいし、第1実施例の第1動作パターンよりも、遊技球を特定領域53側に振り分ける時間と、第2大入賞口51の開放時間との重複時間がより長いパターンを用いてもよい。このように、大当り図柄に基づくことなく大当り発生時の確率状態だけに基づいて動作パターンを設定しても、特定領域53への遊技球の通過可能性を第1実施例と同様に変化させることができるから、第1実施例と同様の効果を奏するものとなる。
第1実施例のパチンコ機10では、第2大入賞口51の開放パターンを固定して振分装置57の動作パターンを変更(設定)したが、これに限られず、第2大入賞口51の開放パターンと振分装置57の動作パターンとを変更(設定)してもよい。この変形例の第2大入賞口51の開放パターンと振分装置57の動作パターンとを図25に示す。この変形例では、第2大入賞口51の開放パターンとして第1開放パターンと第2開放パターンの2つが設けられ、振分装置57の動作パターンとして第1動作パターンと第2動作パターンの2つが設けられている。図25(a)に示すように、低確率状態で第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)が発生した場合には、第1の大当り図柄1Aで第1開放パターンと第1動作パターンとが設定され、第1の大当り図柄1Bで第1開放パターンと第2動作パターンとが設定され、第1の大当り図柄1Cで第2開放パターンと第1動作パターンとが設定され、第1の大当り図柄1Dで第2開放パターンと第2動作パターンとが設定される。また、高確率状態で第1の大当りが発生した場合には、第1の大当り図柄1Aで第1開放パターンと第1動作パターンとが設定され、第1の大当り図柄1Bで第1開放パターンと第2動作パターンとが設定され、第1の大当り図柄1C,1Dで第2開放パターンと第2動作パターンとが設定される。また、図25(b)に示すように、低確率状態および高確率状態のいずれで第2の大当り(第2特別図柄に係る大当り)が発生した場合でも、第2の大当り図柄2Aで第1開放パターンと第1動作パターンとが設定され、第2の大当り図柄2Bで第1開放パターンと第2動作パターンとが設定され、第2の大当り図柄2C,2Dで第2開放パターンと第2動作パターンとが設定される。即ち、第2の大当りが発生した場合には、第1の大当りが高確率状態で発生した場合と同様に、開放パターンと動作パターンとが設定される。
この変形例の第2大入賞口51の開放パターンと振分装置57の動作パターンとの関係を図26,図27に示す。図26に示すように、変形例の第1開放パターンは、第1実施例の開放パターンと同じく、第9ラウンドを終了して6秒経過してから第2大入賞口51を6秒間開放するパターンである。また、変形例の第1動作パターンは、第9ラウンドを契機として5.5秒毎に1秒間に亘って遊技球を特定領域53側に振り分けるパターンであり、変形例の第2動作パターンは、第1実施例の第2動作パターンと同じく、第9ラウンドを契機として3秒毎に3秒間に亘って遊技球を特定領域53側に振り分けるパターンである。このため、第1開放パターンと第1動作パターンとが設定された場合、図26(a)に示すように、第10ラウンド中に、第2大入賞口51を開放する時間と、第2大入賞口51に入球した遊技球を特定領域53側に振り分ける時間との重複時間は約0.5秒間となる。また、第1開放パターンと第2動作パターンとが設定された場合、図26(b)に示すように、第10ラウンド中に、第2大入賞口51を開放する時間と、第2大入賞口51に入球した遊技球を特定領域53側に振り分ける時間との重複時間は約3秒間となる。このため、第1開放パターンと第2動作パターンとが設定される場合の方が、第1開放パターンと第1動作パターンとが設定される場合よりも、特定領域53への遊技球の通過可能性が高くなる。
一方、図27に示すように、変形例の第2開放パターンは、第9ラウンドを終了して3秒経過してから第2大入賞口51を9秒間開放するパターンである。このため、第2開放パターンと第1動作パターンとが設定された場合、図27(a)に示すように、第10ラウンド中に、第2大入賞口51を開放する時間と、第2大入賞口51に入球した遊技球を特定領域53側に振り分ける時間との重複時間は約1秒間となる。また、第2開放パターンと第2動作パターンとが設定された場合、図27(b)に示すように、第10ラウンド中に、第2大入賞口51を開放する時間と、第2大入賞口51に入球した遊技球を特定領域53側に振り分ける時間との重複時間は約6秒間となる。このため、第2開放パターンと第2動作パターンとが設定される場合の方が、第2開放パターンと第1動作パターンとが設定される場合よりも、特定領域53への遊技球の通過可能性が高くなる。このように、第2動作パターンは、第1開放パターンや第2開放パターンに基づいて第2大入賞口51が開放される時間と、遊技球を特定領域53に振り分ける時間との重複時間が長いパターンであり、第1動作パターンは、第1開放パターンや第2開放パターンに基づいて第2大入賞口51が開放される時間と、遊技球を特定領域53に振り分ける時間との重複時間が短いパターンであるといえる。したがって、図25に示した開放パターンと動作パターンとの説明図において、低確率状態で第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)が発生した場合には、特定領域53への遊技球の通過可能性を低くし、高確率状態で第1の大当りが発生した場合には、特定領域53への遊技球の通過可能性を高くすることになる。また、第2の大当り(第2特別図柄に係る大当り)が発生した場合には、高確率状態で第1の大当りが発生した場合と同様に、特定領域53への遊技球の通過可能性を高くすることになる。
また、この変形例の特定ラウンド遊技処理を図28に示す。なお、変形例のフローチャートでは、実施例のフローチャートと同じ処理には同じステップ番号を付してその説明は省略する。変形例の特定ラウンド遊技処理では、S436で第2大入賞口51を短開放すると、第2大入賞口51の開放パターンを設定する開放パターン設定処理を行うと共に(S443)、振分装置57の動作パターンを設定する動作パターン設定処理を行う(S445)。これらの開放パターン設定処理と動作パターン設定処理は、図25に示すテーブルを用いて、第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)であれば、大当り発生時の確率状態と大当り図柄とに基づいて開放パターンと動作パターンとをそれぞれ設定し、第2の大当り(第2特別図柄に係る大当り)であれば、大当り図柄に基づいて開放パターンと動作パターンとをそれぞれ設定すればよい。このように、第2大入賞口51の開放パターンと振分装置57の動作パターンとを設定することによって、特定領域53への遊技球の通過可能性を変化させることができる。その通過可能性の変化は、第1実施例と同様としたから、第1実施例と同様の効果を奏するものとなる。なお、この変形例では、開放パターンと動作パターンとを2つずつとしたが、より多く(3以上)の開放パターンと動作パターンとを組み合わせるものとすれば、特定領域53への遊技球の通過可能性の変化をより多様なものとすることができる。また、この変形例において、第1の大当りと第2の大当りとにおける大当り図柄をそれぞれ1種類ずつとしてもよい。この場合、第1の大当りが低確率状態で発生した場合には、第1開放パターンと第1動作パターンとが設定され、第1の大当りが高確率状態で発生した場合には、第1開放パターンと第2動作パターンとが設定され、第2の大当りが発生した場合には、第2開放パターンと第2動作パターンとが設定されるものなどとすればよい。
[第2実施例]
第2実施例のパチンコ機10は、第1実施例のように大当り発生時の確率状態に基づいて振分装置57の動作パターンを設定するのではなく、大当り発生時の電サポ状態に基づいて振分装置57の動作パターンを設定するものである。この第2実施例の振分装置57の動作パターンを図29に示す。なお、図29は、第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)が発生した場合を示す。図示するように、第2実施例では、第1の大当りが電サポなし状態(開放延長フラグや変動短縮フラグがオフ)で発生した場合には、第1の大当り図柄1A,1Bで第1動作パターンを設定し、第1の大当り図柄1C,1Dで第2動作パターンを設定し、第1の大当りが電サポあり状態(開放延長フラグや変動短縮フラグがオン)で発生した場合には、第1の大当り図柄1A〜1Dで第2動作パターンを設定する。また、図示は省略するが、第2の大当り(第2特別図柄に係る大当り)が電サポなし状態および電サポあり状態のいずれで発生した場合も、図22と同様に、第2の大当り図柄2A〜2Dで第2動作パターンを設定する。これらの第1動作パターンや第2動作パターンは第1実施例と同じパターンである。なお、この変形例では、図21の特定ラウンド遊技処理のS442で低確率状態で大当りが発生したか否かの判定に代えて、電サポなし状態で大当りが発生したか否かを判定すればよい。
この第2実施例のパチンコ機10によれば、第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)が電サポあり状態で発生した場合には、第1の大当りが電サポなし状態で発生した場合よりも、特定領域53への遊技球の通過可能性が高い第2動作パターンを設定し易くするから、特定領域53への遊技球の通過可能性を高くすることができる。このため、電サポあり状態で第1の大当りが発生した場合に、特定領域53に遊技球が通過しないことによる不利益(大当り遊技終了後に高確率状態が設定されないこと)を抑制して遊技興趣が損なわれるのを防止することができる。また、振分装置57(振分板57a)の動作パターンを大当り発生時の電サポ状態に基づいて変化させて、特定領域53への遊技球の通過可能性を変化させることができるから、遊技球が特定領域53を通過するか否かに対する遊技者の関心をさらに高めることができる。なお、図25の変形例の開放パターンと動作パターンとを示す説明図においても、低確率状態を電サポなし状態と読み替え、高確率状態を電サポあり状態と読み替えればよい。
[第3実施例]
第3実施例のパチンコ機10は、第1実施例や第2実施例のパチンコ機10のように振分装置57の動作パターンを大当り発生時の確率状態および電サポ状態のいずれかに基づいて設定するのではなく、振分装置57の動作パターンを大当り発生時の確率状態および電サポ状態に基づいて設定するものである。この第3実施例の振分装置57の動作パターンを図30,図31に示す。なお、図30では、大当り遊技終了後の電サポ状態も示す。図示するように、第3実施例では電サポなし高確率状態(いわゆる潜伏確変状態)が発生する構成とする。図30では、大当り遊技終了後に電サポなし高確率状態が発生するものとするが、図31では、大当り遊技終了後に電サポなし高確率状態が発生するものに限られず、大当り遊技終了時に変動短縮カウンタよりも確変カウンタに大きな値を設定したり、大当り遊技終了時に次回大当りが発生するまで確変フラグをオンとしたりすることで、電サポなし高確率状態が発生するものとしてもよい。また、図30,図31の第1動作パターンや第2動作パターンは第1実施例と同じパターンである。
図30に示す例では、第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)が電サポなし低確率状態や電サポあり低確率状態、電サポあり高確率状態で発生した場合には、第1の大当り図柄1A〜1Cで第1動作パターンを設定し、第1の大当り図柄1Dで第2動作パターンを設定し、第1の大当り図柄1A〜1Dのいずれも、大当り遊技終了後には電サポなし状態を設定する。また、電サポなし高確率状態(潜伏確変状態)で第1の大当りが発生した場合には、第1の大当り図柄1Aで第1動作パターンを設定し、第1の大当り図柄1B〜1Dで第2動作パターンを設定し、第1の大当り図柄1Aでは大当り遊技終了後に電サポなし状態とするが、それ以外の第1の大当り図柄1B〜1Dでは大当り遊技終了後に電サポあり状態とする。なお、第2の大当り(第2特別図柄に係る大当り)の動作パターンの図示は省略するが、第1の大当りが電サポなし高確率状態(潜伏確変状態)で発生した場合と同様に動作パターンを設定してもよいし、さらに有利にするもの(第2の大当り図柄2A〜2Dのいずれも第2動作パターンを設定するもの)などとしてもよい。なお、この例では、図21の特定ラウンド遊技処理のS442で低確率状態で大当りが発生したか否かの判定に代えて、電サポなし高確率状態以外の状態(電サポなし低確率状態や電サポあり低確率状態、電サポあり高確率状態)で大当りが発生したか否かを判定すればよい。また、S440の第1の大当り図柄1A,1Bであるか否かの判定を省略し、S442の判定の後に大当り図柄の判定を行えばよい。
この図30の第3実施例のパチンコ機10によれば、次のような遊技性を提供することができる。なお、電サポあり状態(電サポあり低確率状態や電サポあり高確率状態)では、遊技者は第2始動口38への遊技球の入球を狙い、前述したような遊技者の意に反する場合を除いて第1の大当り(第1特別図柄の大当り)が発生することはないから、以下では、主に電サポなし状態中(電サポなし低確率状態と電サポなし低確率状態)の遊技性を説明する。まず、電サポなし低確率状態で第1の大当り(初当り)が発生した場合、第1動作パターンが設定される第1の大当り図柄1A〜1Cでは、特定領域53への遊技球の通過可能性が低く、大当り遊技終了後に電サポなし低確率状態が発生し易いことになる。また、第2動作パターンが設定される第1の大当り図柄1Dでは、特定領域53への遊技球の通過可能性が高く、大当り遊技終了後に電サポなし高確率状態(潜伏確変状態)が発生し易いことになる。この電サポなし高確率状態(潜伏確変状態)で第1の大当りが発生した場合には、第1の大当り図柄1B〜1Dで第2動作パターンを設定すると共に第1の大当り図柄1B〜1Dで大当り遊技終了後に電サポあり状態を設定するから、初当り時に比べて大当り遊技終了後に電サポあり高確率状態が発生し易くなる。電サポあり高確率状態になると、遊技者は第2始動口38への遊技球の入球を狙って遊技を行うことになる。これらのことから、電サポなし低確率状態で大当り(初当り)が発生し、その大当り遊技中の特定ラウンドで遊技球が第2大入賞口51に入球すると、遊技者は大当り遊技終了後に電サポなし高確率状態(潜伏確変状態)になることを期待することになる。また、電サポなし高確率状態になっていることを期待しながら遊技を行っているときに大当りが発生し、その大当り遊技中の特定ラウンドで遊技球が第2大入賞口51に入球すると、遊技者は大当り遊技終了後に電サポあり高確率状態となることを期待することになる。このように、電サポなし高確率状態(潜伏確変状態)で大当りが発生した場合に、電サポなし低確率状態で大当りが発生した場合よりも、特定領域53への遊技球の通過可能性を高くすることにより、初当りを経て電サポなし高確率状態(潜伏確変状態)を発生させ、電サポなし高確率状態(潜伏確変状態)の大当りを経て電サポあり高確率状態を発生させるという2段階の遊技性を提供することができるのである。このような遊技性は、振分装置57の動作パターンとして、単に遊技球が入球した始動口(電サポなし状態では主に第1始動口36)に基づいて一律に同じ動作パターンを設定するものでは実現することができず、大当り発生時の確率状態と電サポ状態とに基づいて動作パターンを設定することにより実現することができるものである。なお、図25の変形例においても、低確率状態を電サポなし低確率状態や電サポあり低確率状態,電サポあり高確率状態と読み替え、高確率状態を電サポなし高確率状態と読み替えればよい。
次に、図31に示す例を説明する。図示するように、第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)が電サポなし低確率状態や電サポあり低確率状態で発生した場合には、第1の大当り図柄1A,1Bで第1動作パターンを設定し、第1の大当り図柄1C,1Dで第2動作パターンを設定する。また、第1の大当りが電サポなし高確率状態で発生した場合には、第1の大当り図柄1Aで第1動作パターンを設定し、第1の大当り図柄1B〜1Dで第2動作パターンを設定する。また、第1の大当りが電サポあり高確率状態で発生した場合には、第1の大当り図柄1A〜1Dのいずれも第2動作パターンを設定する。なお、第2の大当り(第2特別図柄に係る大当り)の動作パターンの図示は省略するが、第1の大当りが電サポあり高確率状態で発生した場合と同様に動作パターンを設定すればよい。なお、この例では、図21の特定ラウンド遊技処理のS440,S442で第1の大当り図柄1A,1Bであるか否かを判定したり低確率状態で大当りが発生したか否かを判定することに代えて、図31に示すテーブルを用いて、大当り発生時の確率状態と電サポ状態と大当り図柄とに基づいて動作パターンを設定することができる。
この図31の第3実施例のパチンコ機10によれば、第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)が電サポあり高確率状態で発生した場合には、第1の大当りが電サポあり高確率状態以外の状態で発生した場合よりも、特定領域53への遊技球の通過可能性が高い第2動作パターンを設定し易くするから、特定領域53への遊技球の通過可能性を高くすることができる。このため、電サポあり高確率状態で第1の大当りが発生した場合に、特定領域53に遊技球が通過しないことによる不利益(大当り遊技終了後に高確率状態が設定されず連荘状態が終了すること)を抑制して遊技興趣が損なわれるのを防止することができる。また、振分装置57(振分板57a)の動作パターンを大当り発生時の電サポ状態と確率状態とに基づいて変化させて、特定領域53への遊技球の通過可能性を多様に変化させることができるから、遊技球が特定領域53を通過するか否かに対する遊技者の関心をさらに高めることができる。なお、図25の変形例においても、低確率状態を電サポなし低確率状態や電サポあり低確率状態,電サポなし高確率状態と読み替え、高確率状態を電サポあり高確率状態と読み替えればよい。
第3実施例では、図30,図31において、電サポなし低確率状態と電サポあり低確率状態、電サポなし高確率状態、電サポあり高確率状態の4つの状態の関係を示したが、これらの4つの状態の関係は図示したものに限られない。例えば、図30では、電サポなし高確率状態で第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)が発生した場合に、振分装置57の動作パターンを最も有利なもの(第2動作パターンを最も設定し易いもの)としたが、少なくとも、「電サポなし高確率状態で第1の大当りが発生した場合に、電サポなし低確率状態で第1の大当りが発生した場合よりも、第2動作パターンを設定し易いもの」であればよい。このため、例えば、電サポあり低確率状態や電サポあり高確率状態で第1の大当りが発生した場合には、電サポなし低確率状態で第1の大当りが発生した場合よりも第2動作パターンを設定し易くなるよう、第1の大当り図柄1A,1Bで第1動作パターンを設定すると共に第1の大当り図柄1C,1Dで第2動作パターンを設定してもよいし、あるいは、電サポなし高確率状態で大当りが発生した場合と同様に動作パターンを設定してもよい。また、電サポあり低確率状態や電サポあり高確率状態で第1の大当りが発生した場合には、大当り遊技終了後に第1の大当り図柄1A〜1Dのいずれも電サポあり状態を設定してもよい。一方、図31では、電サポあり高確率状態で第1の大当りが発生した場合に、振分装置57の動作パターンを最も有利なもの(第2動作パターンを最も設定し易いもの)としたが、少なくとも、「電サポあり高確率状態で第1の大当りが発生した場合に、電サポなし低確率状態で第1の大当りが発生した場合よりも、第2動作パターンを設定し易いもの」であればよい。このため、例えば、電サポなし高確率状態で第1の大当りが発生した場合には、電サポなし低確率状態や電サポあり低確率状態で第1の大当りが発生した場合と同様に動作パターンを設定してもよいし、あるいは、電サポあり高確率状態で大当りが発生した場合と同様に動作パターンを設定してもよい。
第1実施例や第2実施例,第3実施例のパチンコ機10では、振分装置57の動作パターンを変化させるのは第1の大当りのみとしたが、これに限られず、第2の大当りのみとしてもよいし、第1の大当りと第2の大当りの両方としてもよい。
第1実施例や第2実施例,第3実施例のパチンコ機10では、特定領域53への遊技球の通過に基づいて大当り遊技終了後に高確率状態を設定したが、これに限られず、特定領域53への遊技球の通過に基づいて大当り遊技終了後に電サポあり状態を設定してもよい。あるいは、大当り遊技終了後の遊技状態の設定に限られず、特定領域53への遊技球の通過に基づいて遊技者に特典を付与するものであればよい。例えば、特別図柄が小当り図柄で停止表示したときに第2大入賞口51を開放して小当り遊技を実行し、小当り遊技中の特定領域53への遊技球の通過に基づいて小当り遊技後に大当り遊技を実行する、いわゆる1種2種混合タイプの遊技機に本発明を適用する場合、特定領域53への遊技球の通過に基づいて遊技者に付与する特典を大当り遊技とすればよい。
第1実施例や第2実施例,第3実施例のパチンコ機10では、大当り遊技終了後に確変カウンタを100回に設定し確変カウンタが値0になると高確率状態が終了するものとしたが、これに限られず、大当り遊技が終了してから次回の大当りが発生するまで高確率状態とするものとしてもよい。この場合、図22の振分装置57の動作パターンでは、高確率状態で第1の大当り(第1特別図柄に係る大当り)が発生した場合に第1の大当り図柄1A〜1Dのいずれも第2動作パターンを設定するものに代えて、第1の大当り図柄1Aで第1動作パターンを設定すると共に第1の大当り図柄1B〜1Dで第2動作パターンを設定するものとすればよい。また、第2の大当り(第2特別図柄に係る大当り)が発生した場合に第2の大当り図柄2A〜2Dのいずれも第2動作パターンを設定するものに代えて、第2の大当り図柄2Aで第1動作パターンを設定すると共に第2の大当り図柄2B〜2Dで第2動作パターンを設定するものとすればよい。
第1実施例や第2実施例,第3実施例のパチンコ機10では、第2大入賞口51を開放する特定ラウンドを連続する2ラウンド(第9ラウンドと第10ラウンド)としたが、これに限られず、連続していない2ラウンドとしてもよい。あるいは、2ラウンドに限られず、1ラウンドであってもよいし、3ラウンド以上の複数のラウンドとしてもよい。また、第9ラウンドを「短開放」とし第10ラウンドを「長開放」としたが、いずれのラウンドも「長開放」としてもよい。いずれの場合も、大当り遊技中に最初に第2大入賞口51を開放するラウンドを契機として、振分装置57の動作を開始すればよい。なお、図25に示したように、開放パターンと動作パターンとを設定する場合、特定領域53への遊技球の通過可能性を意図した通りのものとするには、第2大入賞口51のラウンド間の閉鎖時間が一定であることが必要となる。第2大入賞口51のラウンドを連続させずに第1大入賞口44を開放する通常のラウンドを挟む場合には、第1大入賞口44に規定数の遊技球が入球すると通常のラウンドは終了し、そのラウンドが終了して所定時間が経過すると第2大入賞口51が開放されることになる。このため、第2大入賞口51のラウンドを連続させずに第1大入賞口44を開放する通常のラウンドを間に挟む場合には、第2大入賞口51が次に開放されるタイミングが不確定なものとなり、第2大入賞口51の開放タイミングが一定とならないことになる。このため、開放パターンと動作パターンとを設定する場合には、連続するラウンドを特定ラウンドとして第2大入賞口51を開放するものが好ましい。あるいは、第2大入賞口51の開放タイミングが一定とならくても特定領域53への遊技球の通過可能性を意図した通りのものとするために、遊技球を特定領域53側に振り分ける時間が極端に短いもの(例えば、第1実施例のように、0.1秒)を第1動作パターンとし、遊技球を特定領域53側に振り分ける時間が長いもの(例えば、数秒〜数十秒)を第2動作パターンとすればよい。
第1実施例や第2実施例,第3実施例のパチンコ機10では、第1大入賞口44と、特定領域53が設けられた第2大入賞口51との2つの大入賞口を備えるものとしたが、これに限られず、特定領域が設けられた1つの大入賞口だけを備えるものとしてもよい。この場合、第1ラウンドを契機として振分装置57の動作を開始するものの、特定ラウンドが開始するまでは、遊技球が特定領域53を通過しても無視するものとすればよい。あるいは、特定ラウンドが開始するまでは、第2大入賞口51に入球した遊技球のすべてが非特定領域54を通過するよう振分装置57を固定しておき、特定ラウンドの開始を契機として遊技球が特定領域53を通過可能となるよう振分装置57の作動を開始するものなどとすればよい。
第1実施例や第2実施例,第3実施例のパチンコ機10では、振分装置57が、遊技球を特定領域53側に振り分ける状態と、遊技球を非特定領域54側に振り分ける状態とを切り替えるものとしたが、これに限られるものではなく、遊技球を非特定領域側に振り分ける状態から遊技球を特定領域側に振り分ける状態に徐々に変化するもの(遊技球が特定領域を通過する可能性が徐々に高くなるもの)などとしてもよい。例えば、第2大入賞口に入球した遊技球を受ける受け皿状の部材を備え、その受け皿状の部材の上面に、特定領域に連通する連通孔と非特定領域に連通する連通孔とを形成し、それらの2つの連通孔のうち一方の開口を徐々に狭く他方の開口を徐々に広くすることが可能な可動部材を設けるものとする。そして、可動部材を動作させることにより、2つの連通孔のうち特定領域に連通する連通孔の開口を徐々に広くすることにより、遊技球が特定領域を通過し難い状態から通過し易い状態に徐々に変化させるものなどとすればよい。
また、実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を「貸球」や「賞球」として利用し、遊技盤に設けられた各種入球口(第1始動口、第2始動口、大入賞口等)への遊技球の入球に応じて所定数の賞球を払い出すことによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与する遊技機(パチンコ機)に本発明を適用した例を説明したが、「賞球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入球口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを主制御部あるいは払出制御部のRAM(遊技価値管理制御部)に記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプの遊技機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上記実施例と同様の効果を得ることができる。もちろん、遊技価値管理制御部が管理する遊技価値として、遊技の結果得られた遊技価値と、現金等を投入することで得られた遊技価値とを別に管理(別途に表示)してもよいし、一緒に管理(加減算して表示)してもよい(別表示と加減算表示の両方をしてもよい)。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプの遊技機としては、遊技機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入球口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成された遊技機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、パチンコ機10が「遊技機」に相当し、第2始動口38が「可変始動口」に相当し、内部に特定領域53が設けられた第2大入賞口51が「可変入球口」に相当し、振分装置57(振分板57a)が「可動部」に相当し、図21の特定ラウンド遊技処理のS438〜S446の処理を実行する(図30あるいは図31に示すように振分装置57の動作パターンを設定する)主制御基板70のCPU70aが「動作パターン設定手段」に相当し、図15の特別図柄遊技処理のS276〜S284の処理と図24の大当り遊技終了時処理のS502〜S506の処理とを実行する主制御基板70のCPU70aが「頻度状態設定手段」に相当し、図15の特別図柄遊技処理のS266〜S272の処理と図24の大当り遊技終了時処理のS510,S512の処理とを実行する主制御基板70のCPU70aが「確率設定手段」に相当する。また、図18の大当り図柄決定テーブルを記憶する主制御基板70のROM70bと図16の変動表示関連処理と図14の特別図柄遊技処理とを実行する主制御基板70のCPU70aと図柄表示装置40と図柄表示基板40aとが「識別情報表示手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行われるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
10 パチンコ機、11 前面枠、12 ガラス板、14 上受け皿、16 下受け皿、18 発射ハンドル、18a タッチセンサ、18b 発射停止スイッチ、19 発射モータ、21 本体枠、22 外枠、24a 球貸ボタン、24b 返却ボタン、26 演出ボタン、28a,28b スピーカ、29 施錠装置、30 遊技盤、31a 外レール、31b 内レール、32 普通図柄作動ゲート、32a ゲートスイッチ、34 演出表示装置、34L,34M,34R 演出図柄、35a 第1保留図柄、35b 第2保留図柄、36 第1始動口、36a 第1始動口スイッチ、38 第2始動口、38a 第2始動口スイッチ、38b 第2始動口ソレノイド、38c 翼片部、40 図柄表示装置、40a 図柄表示基板、41 普通図柄表示装置、41a 左普通図柄表示部、41b 右普通図柄表示部、42 特別図柄表示装置、42a 第1特別図柄表示部、42b 第2特別図柄表示部、43 ラウンド表示部、44 第1大入賞口、44a 第1大入賞口スイッチ、44b 第1大入賞口ソレノイド、45,52 開閉板、46 一般入賞口、46a 一般入賞口スイッチ、47 アウト口、48 風車、50 センター役物、51 第2大入賞口、51a 第2大入賞口スイッチ、51b 第2大入賞口ソレノイド、53 特定領域、53a 特定領域通過スイッチ、54 非特定領域、54a 非特定領域通過スイッチ、55 特定領域用誘導部、56 非特定領域用誘導部、57 振分装置、57a 振分板、57b 振分ソレノイド、57c 回転軸、58 遮蔽板、70 主制御基板、70a CPU、70b ROM、70c RAM、72 中継端子板、80 払出制御基板、81 枠開放スイッチ、82 球貸表示基板、83 中継端子板、84 払出前スイッチ、85 払出後スイッチ、86 払出モータ、87 中継端子板、90 サブ制御基板、90a CPU、90b ROM、90c RAM、91 演出表示制御基板、92 アンプ基板、93 装飾駆動基板、93a LEDランプ、93b 装飾モータ、94 演出ボタン基板、100 発射制御基板、102 下受け皿満タンスイッチ。

Claims (5)

  1. 第1の態様と前記第1の態様よりも遊技球の入球可能性が高い第2の態様とに変化可能な可変始動口と、遊技球が入球不能な入球不能状態と遊技球が入球可能な入球可能状態とに変化可能で内部に特定領域が設けられた可変入球口とを備え、少なくとも前記可変始動口へ入球した遊技球の検知に基づき行われる判定の結果として特定結果が導出されると、前記可変入球口を入球可能状態とする特定遊技を実行し、前記可変入球口に入球した遊技球が前記特定領域を通過したことに基づいて遊技者に特典を付与する遊技機であって、
    少なくとも前記特定遊技中に、所定の動作パターンに基づいて動作することで前記特定領域への遊技球の通過可能性を変化させる可動部と、
    前記可動部の動作パターンを設定する動作パターン設定手段と、
    所定頻度状態と、前記所定頻度状態よりも前記可変始動口への遊技球の入球頻度が高い高頻度状態とに設定する頻度状態設定手段と、
    前記判定の結果として前記特定結果が導出される確率を所定の確率または前記所定の確率よりも高い高確率に設定する確率設定手段と、
    を備え、
    前記可動部の動作パターンとして、前記特定領域への遊技球の通過可能性が異なる複数の動作パターンが設けられ、
    前記動作パターン設定手段は、前記特定結果が導出された場合に前記頻度状態設定手段により設定されている頻度状態と前記確率設定手段により設定されている確率とに基づいて、動作パターンを設定する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1記載の遊技機であって、
    前記複数の動作パターンとして、第1動作パターンと、前記第1動作パターンよりも前記特定領域への遊技球の通過可能性が高い第2動作パターンとが設けられ、
    前記動作パターン設定手段は、前記所定頻度状態が設定され且つ前記高確率が設定されている状態で前記特定結果が導出されて前記特定遊技が実行される場合には、前記所定頻度状態が設定され且つ前記所定の確率が設定されている状態で前記特定結果が導出されて前記特定遊技が実行される場合よりも、前記第2動作パターンを設定する割合が高い
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1記載の遊技機であって、
    前記複数の動作パターンとして、第1動作パターンと、前記第1動作パターンよりも前記特定領域への遊技球の通過可能性が高い第2動作パターンとが設けられ、
    前記動作パターン設定手段は、前記高頻度状態が設定され且つ前記高確率が設定されている状態で前記特定結果が導出されて前記特定遊技が実行される場合には、前記所定頻度状態が設定され且つ前記所定の確率が設定されている状態で前記特定結果が導出されて前記特定遊技が実行される場合よりも、前記第2動作パターンを設定する割合が高い
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1ないし3いずれか1項に記載の遊技機であって、
    前記可動部は、前記特定遊技中に前記可変入球口が入球可能状態とされたことを契機として、前記所定の動作パターンに基づく動作を開始する
    ことを特徴とする遊技機。
  5. 請求項1ないし4いずれか1項に記載の遊技機であって、
    前記判定の結果に基づいて識別情報を変動表示させる識別情報表示手段を備え、
    前記特定結果が導出された場合の前記識別情報の表示態様として、複数の特定表示態様が設けられ、
    前記動作パターン設定手段は、前記頻度状態設定手段が設定した頻度状態と前記確率設定手段が設定した確率と前記特定表示態様とに基づいて前記動作パターンを設定可能である
    ことを特徴とする遊技機。
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