JP5717142B2 - プーリシーブ面加工方法及びプーリシーブ面加工用ラッピング装置 - Google Patents
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Description
前記第一工程は、前記プーリのシーブ面に表面硬さを施す前処理工程の後、前記プーリのシーブ表面粗さのバラツキを平準化する。
前記第二工程は、前記シーブ表面に形成された溝の深さ度合いを評価する表面粗さパラメータを、所定の目標値となるように施工する。
前記第三工程は、前記シーブ表面に形成された凹凸による平坦度合いを評価する表面粗さパラメータを、所定の目標値となるように施工する。
そして、前記第一工程は、砥粒を付着させた第1ラッピングフィルムの砥粒面を、前記プーリのシーブ面に押し付け、前記第1ラッピングフィルムをオシレーションしながらフィルム移送させて施工する最終段階で、前記第1ラッピングフィルムのフィルム移送を停止するスパークアウトを入れる。
前記プーリ回転支持部は、シーブ面とプーリ軸部を有するプーリを装置軸部に固定し、回転可能な固定板に保持する。
前記第一移動部は、前記プーリのシーブ面に対向する位置に、円錐状のシーブ面に対して直角方向に移動可能で第1ラッピングフィルムをシーブ面に押し付ける第1回転ローラが装着された。
前記第二移動部は、前記プーリのシーブ面に対向する位置に、円錐状のシーブ面に対して直角方向に移動可能で第2ラッピングフィルムをシーブ面に押し付ける第2回転ローラが装着された。
そして、前記第1回転ローラには、砥粒面を有する第1ラッピングフィルムを回転移送するか回転移送を禁止するかの回転切り替え機能と、前記回転移送に沿って回転軸方向にオシレートする機能と、を有する第1フィルム支持部を設けた。
前記第2回転ローラには、前記第1ラッピングフィルムよりも細かい砥粒による砥粒面を有する第2ラッピングフィルムを回転移送するか回転移送を禁止するかの回転切り替え機能と、前記回転移送に沿って回転軸方向にオシレートする機能と、を有する第2フィルム支持部を設けた。
すなわち、第一工程において、前処理工程によるプーリのシーブ表面粗さのバラツキが平準化(安定化)される。この第一工程によって、それ以降に施工される第二工程(溝加工)及び第三工程(平坦加工)において、表面粗さパラメータが所定の目標値に入る歩留まりが良くなり、加工効率が高められる。そして、第二工程では、所望の摩擦係数を確保するように油溜まりのための溝が形成され、第三工程では、耐摩耗性を確保するようにプーリのシーブ表面がならされる。つまり、摩擦係数と耐摩耗性が、それぞれ異なる表面粗さパラメータを用いた2つの工程に分けて管理される。
この結果、プーリシーブ面の表面粗さのプロフィールが、摩擦係数と耐摩耗性を確保するプロフィールとなるように安定的に加工することができる。
無段変速機の入力側プーリのシーブ面と出力側プーリのシーブ面に掛け渡される金属伝達部材としては、主に、エレメントを多数積層した金属ベルト、あるいは、ピンにより多数の連結プレートを結合した金属チェーンといったものが使用される。一方の金属ベルトは、エレメントフランク面がプーリシーブ面と摩擦接触して動力を伝達する。他方の金属チェーンは、ピン端面がプーリシーブ面と摩擦接触して動力を伝達する。
(a) 金属ベルトが用いられる無段変速機の場合、プーリシーブ面と摩擦接触するエレメントフランク面に溝が設けられ、このエレメントフランク面の溝により、潤滑及び油排出効果と油皮膜形成を両立させ、摩擦接触による伝達効率を確保している(例えば、特許第4641319号公報参照)。
これに対し、金属チェーンが用いられる無段変速機の場合、プーリシーブ面と摩擦接触するピン端面に溝が設けられていない。このため、金属チェーンが用いられる無段変速機の場合、金属ベルトが用いられる無段変速機に比べ、摩擦接触による伝達効率の確保が難しいことが分かった。
図1は、プーリシーブ面加工方法が適用される無段変速機の一例を示す。以下、図1に基づき、本加工方法の適用対象となるプーリシーブ面を説明する。
溝深さRzは、最大深さであり、図4は、平坦面積率Rmrの説明図である。以下、図4に基づき、フィルムラッピング加工処理工程8の各工程81,82,83の概要を説明する。
鋸歯形状による表面粗さ曲線から、その平均線の方向に基準長さLだけ抜き取り、この抜き取り部分の粗さ曲線を、山頂線に平行な切断レベルで切断したときに得られる切断長さの和(c1+c2+c3+…)を求める。そして、切断長さの和(c1+c2+c3+…)を基準長さLにより除算し、その値を%であらわしたものである。このとき、切断レベルは、基準長さLでの最大粗さRTの頂点から数%の位置までを評価外範囲ΔR1とし、この位置での切断長さの和(b1+b2+b3+…)は用いない。そして、評価外範囲ΔR1と、車両に搭載したときの初期摩耗量に相当する範囲ΔR2と、を加え(ΔR1+ΔR2)、最大粗さRTの頂点から(ΔR1+ΔR2)だけ下げた位置を、山頂線に平行な切断レベルとする。初期摩耗量に相当する範囲ΔR2を加えた理由は、車両に搭載したとき、初期摩耗量までは短時間にて摩耗が進行するが、初期摩耗量以上の摩耗については、摩耗進行速度が極端に遅くなることによる。
図5は、実施例1のフィルムラッピング加工処理工程を構成する各工程でのフィルムグリッドサイズ・オシレーション・フィルム移送・主軸回転数を示す工程表図である。
「第一工程」は、フィルムグリッドサイズが粗粒度で、オシレーション有り、フィルム移送有り、主軸回転数は定常回転数である。
「第一工程-2」は、フィルムグリッドサイズが粗粒度で、オシレーション有り、フィルム移送無し、主軸回転数は定常回転数である。
「第二工程」は、フィルムグリッドサイズが粗粒度で、オシレーション無し、フィルム移送有り、主軸回転数は定常回転数である。
「第三工程」は、「第一工程」と「第二工程」の砥粒よりも細かいフィルムグリッドサイズが細密粒度で、オシレーション有り、フィルム移送有り、主軸回転数は高速回転数である。
以下、図5及び図6〜図9に基づき、「第一工程」、「第一工程-2」、「第二工程」、「第三工程」の詳細を説明する。
前記第一工程は、図6に示すように、グリッドサイズが粗粒度の砥粒を付着させた第1ラッピングフィルム91の砥粒面91aを、プーリシーブ面12に押し付け、第1ラッピングフィルム91をオシレーションしながらフィルム移送させて施工する。
前記第一工程-2は、第1ラッピングフィルム91をオシレーションしながらフィルム移送させて施工する第一工程の最終段階で、図7に示すように、第1ラッピングフィルム91のフィルム移送を停止するスパークアウトを入れる。
前記第二工程は、図8に示すように、第1ラッピングフィルム91のオシレーションを禁止し、第1ラッピングフィルム91の砥粒面を、プーリシーブ面12に押し付け、第1ラッピングフィルム91をフィルム移送させてシーブ面に溝を施工する。
前記第三工程は、図9に示すように、第一工程と第二工程の砥粒(グリッドサイズが粗粒度)よりも細かい砥粒(グリッドサイズが細密粒度)を付着させた第2ラッピングフィルム92の砥粒面92aを、プーリシーブ面12に押し付け、第2ラッピングフィルム92をオシレーションしながらフィルム移送させてシーブ表面に平坦面を施工する。この第三工程では、第2ラッピングフィルム92が押し付けられるプーリシーブ面12の回転速度(=主軸回転数が高速回転数)を、第一工程と第二工程におけるプーリシーブ面12の回転速度(=主軸回転数が定常回転数)よりも速くしている。
図10は、実施例1のフィルムラッピング加工処理工程に用いられるプーリシーブ面加工用ラッピング装置を示す。以下、図10に基づき、プーリシーブ面加工用ラッピング装置の概略構成を説明する。
このプーリ回転支持主軸31は、右フィルムヘッド33により第三工程を施工するときの回転速度(=主軸回転数が高速回転数)を、左フィルムヘッド32により第一工程と第二工程を施工するときの回転速度(=主軸回転数が定常回転数)よりも速くする。
この第1回転ローラ35には、第1ラッピングフィルム91を回転移送するか回転移送を禁止するかの回転切り替え機能と、回転移送方向に直交する回転軸方向にオシレートする機能と、を有する第1フィルム支持部36が設けられる。この左フィルムヘッド32により、第一工程と第二工程を施工する。
この第2回転ローラ37には、第2ラッピングフィルム92を回転移送するか回転移送を禁止するかの回転切り替え機能と、回転移送方向に直交する回転軸方向にオシレートする機能と、を有する第2フィルム支持部38が設けられる。この右フィルムヘッド33は、第三工程を施工する。
プーリシーブ面加工用ラッピング装置Aによりフィルムラッピング加工処理工程を行う際の動作プロセスを説明する。動作プロセスは、「前処理」→「第一工程加工」→「第一工程加工-2」→「第二工程加工」→「第三工程加工」であり、1台のプーリシーブ面加工用ラッピング装置Aを用いて行われる連続した流れである。
実施例1のプーリシーブ面加工方法及びプーリシーブ面加工用ラッピング装置Aにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
前記プーリ1,2のシーブ面11,12,21,22に表面硬さを施す前処理工程(マイクロショット加工処理工程7)の後、前記プーリ1,2のシーブ表面粗さのバラツキを平準化する第一工程81と、
前記シーブ表面に形成された溝の深さ度合いを評価する表面粗さパラメータ(溝深さRz)を、所定の目標値となるように施工する第二工程82と、
前記シーブ表面に形成された凹凸による平坦度合いを評価する表面粗さパラメータ(平坦面積率Rmr)を、所定の目標値となるように施工する第三工程83と、
を備える(図1及び図2)。
このため、プーリシーブ面の表面粗さのプロフィールが、摩擦係数と耐摩耗性を確保するプロフィールとなるように安定的に加工するプーリシーブ面加工方法を提供することができる。
前記第一工程81と前記第二工程82と前記第三工程83は、砥粒を付着させたラッピングフィルム9の砥粒面9aを、前記プーリ1,2のシーブ面11,12,21,22に押し付けるラッピング処理により施工する(フィルムラッピング加工処理工程8:図3)。
このため、(1)の効果に加え、マイクロショット加工処理によるバラツキの大きな表面粗さのプロフィールを、摩擦係数と耐摩耗性を確保する表面粗さのプロフィールへ変貌させる加工を、フィルムラッピング処理のみを用い、前処理による表面硬さを保ちながら、簡単、且つ、安定的に行うことができる。
ちなみに、マイクロ粒を噴射することで圧縮残留応力を高めて表面硬さが与えられるが、表面硬さが与えられたシーブ表面を切削により取り除くと、前処理により与えた表面硬さが低下する。
前記第三工程83は、シーブ表面粗さのパラメータの他の一つである前記シーブ表面の山頂線に平行な線で切断したときの切断面の平坦面積の比率をあらわす平坦面積率Rmr(図4)を、シーブ面摩滅を防止するのに必要な上限値以下の領域内に含まれる目標値となるように施工する。
このため、(1)又は(2)の効果に加え、溝深さRzにより摩擦係数管理を行うことで高トルク領域での使用に耐え得るプーリ1,2を製造できると共に、平坦面積率Rmrにより耐摩耗性管理を行うことで耐久性に優れたプーリ1,2を製造できる。
このため、(1)〜(3)の効果に加え、前処理工程(マイクロショット加工処理工程7)による表面粗さのバラツキを、ある限られたバラツキ領域内に安定化(平準化)することができる。そして、表面粗さのバラツキが安定化されることにより、第一工程に続く、第二工程と第三工程での加工効率を良くすることができる。
このため、(4)の効果に加え、砥粒に目詰まりを起こさせて意図的に研削性を低下させることで、安定化された表面粗さのバラツキが、さらに限られたバラツキ領域内に収まるように安定化の度合いを向上させることができる。
このため、(1)〜(5)の効果に加え、砥粒によってシーブ表面に溝を彫り込む加工となり、シーブ表面に深い凹凸(溝)を形成することができる。
このため、(1)〜(6)の効果に加え、シーブ表面の凸部先端を削り取ることで、シーブ表面の凸部先端に平坦な面を作ることができる。
このため、(7)の効果に加え、シーブ表面の凸部先端のみを削り取るという微細な加工となり、シーブ表面の凸部先端に、均一で、且つ、平坦な面を作ることができる。
前記プーリのシーブ面に対向する位置に、円錐状のシーブ面に対して直角方向に移動可能で第1ラッピングフィルム91をシーブ面に押し付ける第1回転ローラ35が装着された第一移動部(左フィルムヘッド32)と、
前記プーリのシーブ面に対向する位置に、円錐状のシーブ面に対して直角方向に移動可能で第2ラッピングフィルム92をシーブ面に押し付ける第2回転ローラ37が装着された第二移動部(右フィルムヘッド33)と、を備え、
前記第1回転ローラ35には、砥粒面91aを有する第1ラッピングフィルム91を回転移送するか回転移送を禁止するかの回転切り替え機能と、前記回転移送方向に直交する回転軸方向にオシレートする機能と、を有する第1フィルム支持部36を設け、
前記第2回転ローラ37には、前記第1ラッピングフィルム91よりも細かい砥粒による砥粒面92aを有する第2ラッピングフィルム92を回転移送するか回転移送を禁止するかの回転切り替え機能と、前記回転移送方向に直交する回転軸方向にオシレートする機能と、を有する第2フィルム支持部38を設けた(図10)。
このため、プーリシーブ面の表面粗さのプロフィールが、摩擦係数と耐摩耗性を確保するプロフィールとなるように安定的に加工するプーリシーブ面加工用ラッピング装置Aを提供することができる。そして、一連の動作プロセスにより安定的にフィルムラッピング処理加工することで、省スペース化と効率化を図ることができる。
前記第二移動部(右フィルムヘッド33)は、前記第三工程を施工する。
このため、(9)の効果に加え、1台のプーリシーブ面加工用ラッピング装置Aにより、フィルムラッピング加工処理工程8の第一工程81と第二工程82と第三工程83を行うことで、省スペース化と効率化を図ることができる。
このため、(9)又は(10)の効果に加え、プーリの加工位置決め精度を保ちながらの主軸回転数制御により、シーブ表面の凸部先端のみを削り取るという微細な加工となり、シーブ表面の凸部先端に、均一で、且つ、平坦な面を作ることができる。
1 プライマリプーリ(入力側プーリ)
11,12 シーブ面
2 セカンダリプーリ(出力側プーリ)
21,22 シーブ面
3 金属チェーン(金属伝達部材)
4 浸炭焼き入れ工程
5 仕上げ旋盤加工処理工程
6 研削加工処理工程
7 マイクロショット加工処理工程
8 フィルムラッピング加工処理工程
81 第一工程
82 第二工程
83 第三工程
9 ラッピングフィルム
9a 砥粒面
91 第1ラッピングフィルム
91a 砥粒面
92 第2ラッピングフィルム
92a 砥粒面
A プーリシーブ面加工用ラッピング装置
31 プーリ回転支持主軸(プーリ回転支持部)
32 左フィルムヘッド(第一移動部)
33 右フィルムヘッド(第二移動部)
34 上部センタ
35 第1回転ローラ
36 第1フィルム支持部
37 第2回転ローラ
38 第2フィルム支持部
Claims (9)
- 入力側プーリのシーブ面と出力側プーリのシーブ面に金属伝達部材を掛け渡して変速する無段変速機に用いられるプーリにおいて、
前記プーリのシーブ面に表面硬さを施す前処理工程の後、前記プーリのシーブ表面粗さのバラツキを平準化する第一工程と、
前記シーブ表面に形成された溝の深さ度合いを評価する表面粗さパラメータを、所定の目標値となるように施工する第二工程と、
前記シーブ表面に形成された凹凸による平坦度合いを評価する表面粗さパラメータを、所定の目標値となるように施工する第三工程と、を備え、
前記第一工程は、砥粒を付着させた第1ラッピングフィルムの砥粒面を、前記プーリのシーブ面に押し付け、前記第1ラッピングフィルムをオシレーションしながらフィルム移送させて施工する最終段階で、前記第1ラッピングフィルムのフィルム移送を停止するスパークアウトを入れる
ことを特徴とするプーリシーブ面加工方法。 - 請求項1に記載されたプーリシーブ面加工方法において、
前記前処理工程は、前記プーリのシーブ面にマイクロ粒を噴射することで表面硬さを与えるマイクロショット加工処理により施工し、
前記第一工程と前記第二工程と前記第三工程は、砥粒を付着させたラッピングフィルムの砥粒面を、前記プーリのシーブ面に押し付けるラッピング処理により施工する
ことを特徴とするプーリシーブ面加工方法。 - 請求項1又は請求項2に記載されたプーリシーブ面加工方法において、
前記第二工程は、シーブ表面粗さのパラメータの一つである前記シーブ表面の頂部と谷部の距離である溝深さを、油排出性の確保により過剰な油膜形成を妨げるのに必要な下限値以上の領域内に含まれる目標値となるように施工し、
前記第三工程は、シーブ表面粗さのパラメータの他の一つである前記シーブ表面の山頂線に平行な線で切断したときの切断面の平坦面積の比率をあらわす平坦面積率を、平坦面積率の上限値以下であってシーブ面摩滅を防止するのに必要な平坦面積率の領域内に含まれる目標値となるように施工する
ことを特徴とするプーリシーブ面加工方法。 - 請求項1から3までの何れか1項に記載されたプーリシーブ面加工方法において、
前記第二工程は、前記第1ラッピングフィルムのオシレーションを禁止し、前記第1ラッピングフィルムの砥粒面を、前記プーリのシーブ面に押し付け、前記第1ラッピングフィルムをフィルム移送させてシーブ面に溝を施工する
ことを特徴とするプーリシーブ面加工方法。 - 請求項1から4までの何れか1項に記載されたプーリシーブ面加工方法において、
前記第三工程は、前記第一工程と前記第二工程の砥粒よりも細かい砥粒を付着させた第2ラッピングフィルムの砥粒面を、前記プーリのシーブ面に押し付け、前記第2ラッピングフィルムをオシレーションしながらフィルム移送させてシーブ表面に平坦面を施工する
ことを特徴とするプーリシーブ面加工方法。 - 請求項5に記載されたプーリシーブ面加工方法において、
前記第三工程は、前記第2ラッピングフィルムが押し付けられる前記プーリのシーブ面の回転速度を、前記第一工程と前記第二工程における前記プーリのシーブ面の回転速度よりも速くした
ことを特徴とするプーリシーブ面加工方法。 - シーブ面とプーリ軸部を有するプーリを装置軸部に固定し、回転可能な固定板に保持するプーリ回転支持部と、
前記プーリのシーブ面に対向する位置に、円錐状のシーブ面に対して直角方向に移動可能で第1ラッピングフィルムをシーブ面に押し付ける第1回転ローラが装着された第一移動部と、
前記プーリのシーブ面に対向する位置に、円錐状のシーブ面に対して直角方向に移動可能で第2ラッピングフィルムをシーブ面に押し付ける第2回転ローラが装着された第二移動部と、を備え、
前記第1回転ローラには、砥粒面を有する第1ラッピングフィルムを回転移送するか回転移送を禁止するかの回転切り替え機能と、前記第1ラッピングフィルムの回転移送方向に直交する回転軸方向にオシレートする機能と、を有する第1フィルム支持部を設け、
前記第2回転ローラには、前記第1ラッピングフィルムよりも細かい砥粒による砥粒面を有する第2ラッピングフィルムを回転移送するか回転移送を禁止するかの回転切り替え機能と、前記第2ラッピングフィルムの回転移送方向に直交する回転軸方向にオシレートする機能と、を有する第2フィルム支持部を設けた
ことを特徴とするプーリシーブ面加工用ラッピング装置。 - 請求項7に記載されたプーリシーブ面加工用ラッピング装置において、
前記第一移動部は、前記第一工程と前記第二工程を施工し、
前記第二移動部は、前記第三工程を施工する
ことを特徴とするプーリシーブ面加工用ラッピング装置。 - 請求項7又は請求項8に記載されたプーリシーブ面加工用ラッピング装置において、
前記プーリ回転支持部は、前記第二移動部により前記第三工程を施工するときの回転速度を、前記第一移動部により前記第一工程と前記第二工程を施工するときの回転速度よりも速くした
ことを特徴とするプーリシーブ面加工用ラッピング装置。
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