JP5715255B2 - エレベーター用ガバナ装置 - Google Patents

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Description

本発明はエレベーター用ガバナ装置に係り、特に、乗りかごが所定の下降速度に達するとガバナロープの移動に制動をかけるエレベーター用ガバナ装置に関するものである。
一般に、エレベーターシステムには乗りかごが異常な速度で下降するのを防止する安全対策装置として、乗りかごの下降速度が所定の速度を超えると作動するガバナ装置が取り付けられている。
また、これに関係して乗りかごの昇降用のメインロープが切断されるといった異常な状態になった場合の更なる安全対策装置として、乗りかごの下降速度が所定の速度を超えると乗りかごに設けられている非常停止装置を作動させるようにしている。
ガバナ装置は大まかにはガバナプーリと、このガバナプーリに巻き掛けられたガバナロープを停止させるガバナロープ停止機構より構成されており、ガバナ装置が作動するとガバナロープの移動が停止されて制動がかかり、この制動によるガバナロープの引上げ動作に連動して乗りかごに設けられた非常停止装置を作動させるものである。
また、非常停止装置は先に述べた機械式の非常停止装置とは別に電動式の非常停止装置が用いられる場合もあり、いずれにしてもガバナ装置は共に設けられている。
機械式或いは電動式の非常停止装置が作動すると、この装置に設けられている制動子が乗りかごを案内するガイドレールを両側から挟み込んで、乗りかごの下降速度を減速して乗りかごを停止させるようにしている。
従来のガバナ装置はガバナプーリに取り付けた振子の遠心力によって乗りかごの下降速度の超過を検出していたが、最近ではガバナプーリに取り付けたロータリーエンコーダ等のセンサで乗りかごの下降速度を検出し、この検出速度を制御装置に入力して乗りかごの下降速度の異常を検出した場合にガバナロープの移動を停止する制動シューを電磁ソレノイドによって駆動して電気的にガバナロープの移動を停止するガバナ装置が特許文献1に開示されている。
WO2005/102899
このようなエレベーターのガバナ装置においてはガバナ装置の製品管理のやり易さとか、据付の容易性を向上するためガバナ装置を構成する構成部品をモジュール化する要請が最近増えてきており、構成部品をモジュール化した新規なガバナ装置が求められている。
また、安全性の観点からガバナ装置を確実に作動させる必要があり、このため確実に制動シューを作動させる2重化された安全機構の採用も要請されており、上述したモジュール化と併せ2重化された安全機構を備えた新規なガバナ装置が求められている。
本発明の目的は、ガバナ装置を構成する構成部品をモジュール化した新規なエレベーター用ガバナ装置を提供することにある。
また本発明の他の目的は、上記モジュール化と併せ確実に制動シューを作動させて信頼性を向上させる2重化された安全機構を備えた新規なエレベーター用ガバナ装置を提供することにある。
本発明の第1の特徴は、ガバナロープが巻き掛けられる回転軸に固定されたガバナプーリと、このガバナプーリの隣に配置され回転軸に固定されたラチェットのような非常停止部材と、非常停止部材の隣に配置され回転軸に対して所定量だけ回転してガバナロープを停止するガバナロープ停止機構を備えた可動ベースを順次配置し、可動ベースの非常停止部材に面する側に非常停止部材に対して選択的に係止、離脱するフックのような係止部材を設けると共に、可動ベースの非常停止部材に面する側とは反対側の面に係止部材を駆動するロータリーソレノイドを固定し、ロータリーソレノイドによって係止部材を選択的に係止、離脱する連結部材を備えたガバナ装置にある。
本発明の第2の特徴は、ガバナロープが巻き掛けられる回転軸に固定されたガバナプーリと、ガバナプーリの側面に固定された非常停止部材と、ガバナプーリの隣に配置され回転軸に対して所定量だけ回転してガバナロープを停止するガバナロープ停止機構を備えた可動ベースと、可動ベースのガバナプーリとは反対側の面に設けられたガバナプーリの非常停止部材に対して選択的に係止、離脱する係止部材と、係止部材が配置された可動ベースの面に固定された係止部材を駆動するロータリーソレノイドと、ロータリーソレノイドと前記係止部材を連結しロータリーソレノイドによって係止部材を非常停止部材に対して選択的に係止、離脱させる連結部材を備えたガバナ装置にある。
本発明の第3の特徴は、ガバナロープが巻き掛けられる回転軸に固定されたガバナプーリと、このガバナプーリの隣に配置され回転軸に固定された非常停止部材と、非常停止部材の隣に配置され回転軸に対して所定量だけ回転してガバナロープを停止するガバナロープ停止機構を備えた可動ベースと、可動ベースの非常停止部材に面する側に設けられた非常停止部材に対して選択的に係止、離脱する2個の係止部材と、可動ベースの非常停止部材に面する側とは反対側の面に固定された係止部材を駆動する2個のロータリーソレノイドと、2個のロータリーソレノイドと2個の係止部材のそれぞれを連結しロータリーソレノイドによって前記係止部材を前記非常停止部材に対して選択的に係止、離脱させる連結部材を備えたガバナ装置にある。
本発明の第4の特徴は、ガバナロープが巻き掛けられる回転軸に固定されたガバナプーリと、ガバナプーリの側面に等間隔に植立された非常停止部材と、ガバナプーリの隣に配置され回転軸に対して所定量だけ回転してガバナロープを停止するガバナロープ停止機構を備えた可動ベースと、可動ベースのガバナプーリとは反対側の面に設けられたガバナプーリの非常停止部材に対して選択的に係止、離脱する2個の係止部材と、係止部材が配置された可動ベースの面に固定された係止部材を駆動する2個のロータリーソレノイドと、2個のロータリーソレノイドと2個の係止部材を連結しロータリーソレノイドによって係止部材を非常停止部材に対して選択的に係止、離脱させる連結部材を備えたガバナ装置にある。
ガバナ装置をモジュール化できるので、ガバナ装置としての製品管理のやり易さとか、据付の容易性を向上するといった効果を奏するものである。
また、モジュール化と併せ確実に制動シューを作動させて信頼性を向上させる2重化された安全機構が得られるといった効果を奏するものである。
本発明の一実施例になる新規なエレベーターのガバナ装置を示す正面図である。 本発明の一実施例になる新規なエレベーターのガバナ装置を示す図1のII−II断面図である。 本発明の一実施例になる新規なエレベーターのガバナ装置のロータリーソレノイドとフックの取り付け状態を示す側断面図である。 フックの動作を検出するためのスイッチの配置例を示す部分拡大図である。 本発明の他の実施例になるガバナ装置を示す正面図である。 本発明の他の実施例になる新規なエレベーターのガバナ装置を示す図5のVI−VI断面図である。 本発明の他の実施例になる新規なエレベーターのガバナ装置のロータリーソレノイドとフックの取り付け状態を示す側断面図である。 フックがラチェットの爪部から離脱して非作動位置にあることを検出するスイッチの状態によってエレベーターの起動の可否を判定する方法を説明するための図である。 フックがラチェットの爪部に係止して作動位置にあることを検出するスイッチの状態によってセルフチェックの合否を判定する方法を説明するための図である
添付した図面を用いて以下に本発明の一実施例になるガバナ装置の構成とその作動を詳細に説明する。尚、図2においてはロータリーソレノイド51の断面は省略している。
図1及び図2において、ガバナプーリ1は回転軸22に図示しないキーやスプライン等によって一体的に固定され、この回転軸22を中心に回転可能である。
また、このガバナプーリ1にはガバナロープ2が巻き掛けられており、ガバナロープ2にはその端部において図示しない非常停止装置の引き上げロッドが係止されている。この図では乗りかごが下降する状態ではガバナプーリ1は矢印の方向に回転するようになっている。
また、ガバナプーリ1の横側にはガバナプーリ1と同心的に設けられ、回転軸22の回りで所定量だけ回転できる可動ベース3が設けられている。
そして、ガバナプーリ1と可動ベース3の間には非常停止部材として機能するラチェット10が配置され、このラチェット10はガバナプーリ1と同様に図示しないキーやスプライン等によって一体的に回転軸22に固定されている。
したがって、ラチェット10とガバナプーリ1は回転軸22を中心にして同期して回転するものである。また可動ベース3は図示しない一対のストッパによって所定の角度だけ回転できるように構成されている。
可動ベース3のラチェット10に対向するラチェット面側3Aとは反対側の反ラチェット面側3Bの平面部にはロータリーソレノイド51、52が固定されている。このロータリーソレノイド51、52は90度の間隔を置いて2個だけ配置されている。これは後述する安全機構を2重化するためのものである。(参照番号でロータリーソレノイドは以下“5”と称する)
この実施例においては、2個のロータリーソレノイド5は回転軸22を挟んでシューロッド6に対して対向する位置にほぼ点対称位置に設けられている。このようにした理由はシューロッド6の作動範囲を避けることが主な理由である。この点対象になる位置は数学的な意味合いではなく、概ね対象位置にあれば良いものである
また、可動ベース3のラチェット面側3Aには非常停止部材であるラチェット10と共働して可動ベース3を駆動する係止部材として機能するフック4が配置されており、このフック4はラチェット10の外周側10Aに位置している。
そして、フック4はロータリーソレノイド5によって回転可能に駆動され、ラチェット10の爪部10Bに食い込む係止状態と、ラチェット10の爪部10Bから離れる離脱状態とを選択的に取り得るものである。
可動ベース3の反ラチェット面3Bには支軸6Aが固定的に植立されており、この支軸6Aにシューロッド6が回転自在に係合し、シューロッド6の支軸6Aとの係合側とは反対側の端面はシューレバー7の端面部と衝き合わされている。
シューレバー7は支軸7Aを中心に回転可能に支軸7Aに係合しており、支軸7とシューロッド6の衝き合せ部との間に制動シュー9が取り付けられている。この制動シュー9はガイドロープ2に押し付けられる状態と、ガイドロープ2から離脱する状態を取り得るものである。
また、シューレバー7のシューロッド6の衝き合せ部とは反対側の面には制動ばね8が接触しており、シューロッド6をガバナプーリ1の回転方向側に押し出すように附勢されている。つまり、制動シュー9をガイドロープ2に押し付ける状態になるように附勢されている。これらの支軸6A、シューロッド6、シューレバー7、支軸7A、制動シュー9及び制動ばね8等によってガバナロープ停止機構が構成されているが、これらの構造部品はすべて備えている必要はなく、適宜に追加、削除してガバナロープ停止機構が構成されても良い。
更に、可動ベース3には復帰ばね11が係合しており、図1において可動ベース3を右回りに所定角度だけ回転させて可動ベース3を初期位置に戻す機能を有している。したがって、制動ばね8に対してより強い弾発力を有しており、正常な場合においては制動シュー9をガイドロープ2から離脱させることができる。
図3はフック4とロータリーソレノイド5の取り付け状態を示す断面を示す図であり、可動ベース3のラチェット面側3Aには回転支軸12が植立され、この回転支軸12の周りにフック4が回転可能に取り付けられている。一方、可動ベース3の反ラチェット面側3Bにはブラケット13が螺子止めされており、このブラケット13の内部にロータリーソレノイド5が内蔵されている。
ロータリーソレノイド5は合成樹脂等で覆われたコイル5A、このコイル5Aに電力を供給する給電端子5B及び回転子14より構成されており、回転子14の給電端子5B側とは反対側の端面には回転板14Aが固定されており、この回転盤14Aの一部にフック駆動軸15が固定されている。したがって、フック駆動軸15は回転子14を中心にして円弧状に回転する。
ここで、フック4の回転支軸12の軸中心と回転子14の回転中心は一致するように配置されており、フック4とフック駆動軸15は同じ回転中心を持ってそれぞれ回転するようになっている。また、フック4には貫通穴20が設けられており、この貫通穴20にフック駆動軸15が挿通されて回転子14の回転をフック4に伝えるようにしている。
更に、可動ベース3にはフック駆動軸15の回転軌跡に沿った形状の円弧状の貫通長孔21が設けられ、この貫通長孔21をフック駆動軸15が移動可能である。つまり、貫通長孔21の長さはロータリーソレノイド5が通電されている状態と、通電が遮断されている状態の間において回転子14の回転範囲を画定するものである。
ここで、本実施例においては回転板14A、フック駆動軸15及び貫通長孔21等はフック4とロータリーソレノイド5の間を連結する連結機構を構成している。尚、このような構造を採用した理由は次のとおりである。
すなわち、回転子14に直接フック4を回転可能に取り付けると,フック4がラチェット10の爪部10Bに食い込む時の衝撃がロータリーソレノイド5に伝わるなどしてロータリーソレノイド5に負担がかかる恐れがあり好ましくない。
そこで,ロータリーソレノイド5の回転子14の端部に回転板14Aを固定し、更にこの回転板14Aにフック駆動軸15を固定的に植立して取り付けてフック4に回転力を伝える構造を採用した。
このような構造にすることによって、フック4がラチェット10の爪部10Bに食い込む時の衝撃は直接ロータリーソレノイド5に伝わらなくなり、ロータリーソレノイド5への影響を軽減できるものである。
また、この連結機構は可動ベース3とガバナプーリ1の間に配置して外部からの物理的な干渉を受けないようにして故障するのを避けている。
エレベーターの乗りかごの下降速度が所定の速度を超えない正常状態ではロータリーソレノイド5は通電状態にあってフック4をラチェット10の爪部10Bから離脱するようにフック駆動軸15を貫通長孔21に沿って移動させ、エレベーターの乗りかごの下降速度が所定の速度を超える異常状態ではロータリーソレノイド5は通電遮断状態にあってフック4をラチェット10の爪部10Bに食い込むようにフック駆動軸15を貫通長孔21に沿って移動させるものである。
この通電遮断状態にあって、フック4をラチェット10の爪部10Bに食い込むようにフック駆動軸15を貫通長孔21に沿って移動させるための駆動力は回転子14の回転板14Aの反対側にある捻りばね16によって与えられている。
以上において、電源を入れるとロータリーソレノイド5のコイル5Aに電流が流れ、回転子14はコイル5Aによって所定方向の回転力を与えられてフック駆動軸15を介してフック4を非作動位置(図1では左回り方向)に回転してその位置を保持し、フック4がラチェット10の爪部10Bから離脱して爪部10Bに係合しない初期位置の状態を維持する。
逆に、ロータリーソレノイド5のコイル5Aへの電流が遮断されると、ロータリーソレノイド5の回転子14はコイル5Aによる回転力は消勢され、回転子14に取り付けたねじりばね16の力で回転子14は逆方向に回転し、フック4が上述の非作動位置から作動位置(図1では右回り方向)に回転してフック4がラチェット10の爪部10Bに係合する状態となるが、このときラチェット10の回転力はフック4及びフック駆動軸15を介して可動ベース3に与えられる。
ラチェット10によって可動ベース3が図1において左回り方向に回転されると、可動ベース3に植立された支軸6Aによってシューロッド6が図1でみて左側に引き込まれ、この結果、制動ばね8の力でシューレバー7が左回り方向に回転して制動シュー9によってガバナロープ2の移動を制動するように動作する。
上記の構成のエレベーター用ガバナ装置が作動するときの動作について以下に説明する。
例えば、早朝にエレベーターを起動すると電源が各種制御装置や巻き上げ機のモータ等に供給され、エレベーターシステムが通常の運行動作を開始する。
このような正常な運行状態において、乗りかごの下降速度は乗りかごに設けた速度センサ、或いはガバナプーリに設けたロータリーエンコーダ等によって検出されており、この検出速度は図示しない制御装置に入力されている。この場合、エレベーターシステムは正常なので制御装置は異常判断の発生検出は行っていない。
そして、このときにはガバナ装置は非作動とされているので、ロータリーソレノイド5のコイル5には電流が流れ続け、回転子14はコイル5Aによって所定方向の回転力を与えられてフック駆動軸15を介してフック4を非作動位置に回転してその位置を保持し、フック4がラチェット10の爪部10Bから離脱して爪部10Bに係合しない初期位置の状態を維持している。
一方、乗りかごが異常に早く下降する異常状態が生じると、速度センサ、或いはロータリーエンコーダの検出値によって制御装置でその異常状態が判断され、例えば、乗りかごの下降速度が所定の速度以上となった時に制御装置によってロータリーソレノイド5への電源供給を遮断してガバナ装置の作動を開始する。
制御装置によってロータリーソレノイド5の電源供給が遮断されると、ロータリーソレノイド5の回転子14はコイル5Aによる回転力は消勢され、回転子14に取り付けたねじりばね16の力で回転子14は逆方向に回転し、フック4が上述の非作動位置から作動位置(図1では右回り方向)に回転してフック4がラチェット10の爪部10Bに係合する状態となるが、このときラチェット10の回転力はフック4及びフック駆動軸15を介して可動ベース3に与えられる。
つまり、正常時ではフック駆動軸15は貫通長孔21の範囲で回転してフック4をラチェット10の爪部10Bからは離脱しているが、異常時ではロータリーソレノイドの5の電流が遮断されるため、捻りばね16によってフック駆動軸15は貫通長孔21の範囲で正常時とは逆方向に回転してフック4をラチェット10の爪部10Bに係止させる。
フック4がラチェット10の爪部10Bに係合すると、ラチェット10はフック4を介してフック駆動軸15を回転させ、貫通長孔21を再び逆方向に移動して可動ベース3の貫通長孔21の端面に衝き当り、可動ベース3を復帰ばね11に抗して左回り方向に回転させる。ラチェット10によって可動ベース3が図1において左回り方向に回転されると、可動ベース3に植立された支軸6Aによってシューロッド6が図1でみて左側に引き込まれ、この結果、制動ばね8の力でシューレバー7が左回り方向に回転して制動シュー9bによってガバナロープ2の移動を制動するように動作する。
ガバナロープ2の制動がかかると、ガバナロープ2の一端が係止されている非常停止装置の引上げロッドが乗りかごに設けられている制動子を引き上げ、この制動子の引き上げ動作に連動して制動子が乗りかごを案内するガイドレールを両側から挟み込んで乗りかごの下降速度を減速して停止させるようにする。
このように本発明の一実施例によると、ガバナロープが巻き掛けられる回転軸に固定されたガバナプーリと、このガバナプーリの隣に配置され回転軸に固定されたラチェットのような非常停止部材と、非常停止部材の隣に配置され回転軸に対して所定量だけ回転してガバナロープを停止するガバナロープ停止機構を備えた可動ベースを順次配置し、可動ベースの非常停止部材に面する側に非常停止部材に対して選択的に係止、離脱するフックのような係止部材を設けると共に、可動ベースの非常停止部材に面する側とは反対側の面に係止部材を駆動するロータリーソレノイドを固定し、ロータリーソレノイドによって係止部材を選択的に係止、離脱する連結部材とを設けることによってガバナ装置をモジュール化できるので、ガバナ装置としての製品管理のやり易さとか、据付の容易性を向上するといった効果を奏するものである。
図4は後述するフックがラチェットの爪部から離脱して非作動位置にあることを検出するスイッチの状態によってエレベーターの起動の可否を判定する方法や、フックがラチェットの爪部に係止して作動位置にあることを検出するスイッチの状態によってセルフチェックの合否を判定するする方法を説明するためのスイッチの配置状態を説明する図である。
これらのスイッチはフック4の動作を検出するために設けられており、可動ベース3のロータリーソレノイド5が設けられている反ラチェット面側3Bと同じ面に固定されている。
フック4が非作動位置にあることを検出するスイッチ17A,17Bはフック41とフック42が実線の位置にある時にONとなるように配置されている。この場合、フック4はラチェット10の爪部10Bには係止されていない。
一方、フック4が作動位置にあることを検出するスイッチ18Aはフック41が破線の位置にあるときにONとなるように配置されている。スイッチ18Aはラチェット10の爪部10Bに干渉しないように可動ベース3の反ラチェット面側3Bに配置することが必要である。このため、フック4はラチェット10とスイッチ18Aの両方に当たるように十分な厚みを持たせてある。
さらに、下側のフック42についても同様にスイッチ18Bを配置するが、図4のように下側のフック42がラチェット10の爪部10B部に当たって回転が妨げられるとフック4は作動位置まで動かないためスイッチ18BはONにならないようにしてある。
このため、両方のフック41とフック42が同時にラチェット10の爪部10Bに当たらないように2つのフック41とフック42は以下のように配置されている。
まず,ラチェット10の複数の爪10Bは均等に並んでおり,隣り合う爪部10Bの間隔はすべて同じ角度θになっている。そこで、2つのフック41とフック42はラチェット10の爪部10Bの位相とずらして配置されている。
つまり、2つのフック41とフック42の間の角度を隣り合う爪部10Bの角度θの整数倍にθ/2を加えたものにして配置することにより、フック41またはフック42のいずれか一方が確実にラチェット10の爪部10Bに係合してガバナ装置が作動する。
また、スイッチ17Aとスイッチ17B及びスイッチ18Aとスイッチ18Bによる信号の論理組み合わせを用いることによって、エレベーターの起動の可否を判定する方法や、セルフチェックの合否を判定する方法が実現できる。この方法については後で論理表を用いて詳細に説明する。
次に、本発明の他の実施例になるガバナ装置の説明を図5及び図6に基づいて行うが、同じ参照番号は図1に示すものと同様のものであるので説明を省略する。尚、図6においてはロータリーソレノイドとピンについての断面は省略している。
可動ベース3側に対向するガバナプーリ1の側面には非常停止部材の機能を備える複数のピン19が均等に植立して固定されている。ここで、ガバナプーリ1は回転軸22に固定され、可動ベース3は回転軸22に対して所定角度だけ回転可能である。
また、ガバナプーリ1と同心に設けた可動ベース3のガバナプーリ1側とは反対側の面に係止機能を備えるフック4が軸支されている。フック4はピン19に対して図1の実施例と同様に係止状態と離脱状態を選択的に取り得るもので、これはロータリーソレノイド5によって制御されるようになっている。
フック4にはそれぞれロータリーソレノイド5の回転軸と連結機構を介して連結されており、ロータリーソレノイド5は可動ベース3のガバナプーリとは反対側の面に固定されている。したがって、フック4とロータリーソレノイド5は可動ベース3のガバナプーリ1側とは反対側の面に共に設けられている。
図7は図4のフック4とロータリーソレノイド5の取り付け状態を示す断面を示す図であり、可動ベース3のガバナプーリ1側に植立した回転支軸12とこれとは反対側に植立した回転支軸12Aの2個の回転支軸が植立され、一方の回転支軸12Aの周りにフック4が回転可能に取り付けられ、また、他方の回転支軸12には連結レバー23が回転可能に軸支されている。この連結レバー23は可動ベース3のガバナプーリ1側の面に配置されている。
連結レバー23の一端にはフック駆動軸15Aが植立されており、また他端には連結レバー駆動軸15Bを軸支する孔20が設けられ、ロータリーソレノイド5の回転子板14Aに植立された連結レバー駆動軸15Bが挿通されるものある。更に、それぞれフック駆動軸15Aと連結レバー駆動軸15Bの回転を許容するための貫通長孔21が可動ベース3に形成されている。ここで、本実施例ではフック駆動軸15A、連結レバー23、連結レバー駆動軸15B、回転板14Aが連結機構を構成している。ここで、この連結機構は可動ベース3とガバナプーリ1側の間に配置して外部からの物理的な干渉を受けないようにして故障するのを避けている。
このような構成のガバナ装置の作動について以下に説明すると、図1に示す作動と実質同様であるが、図示しない速度センサの検出値が所定の速度以上となった場合には制御装置によってロータリーソレノイド5の電源が遮断される。
電源が遮断されると、ロータリーソレノイド5の捻りばね16の作用によって回転板14A、連結レバー駆動軸15B、連結レバー23及びフック駆動軸15Aを介して回転力がフック4に伝えられ、フック4は左回り方向に回転してフック4とピン19が係合することで可動ベース3とガバナプーリ1は一緒になって回転する。そして、可動ベース3の回転によりシューロッド6を矢印の方向に引っ張り、ガバナロープ2を制動シュー9によって制動をかけて停止する。
ガイドロープ2の制動がかかると、ガバナロープ2の一端が係止されている非常停止装置の引上げロッドが乗りかごに設けられている制動子を引き上げ、この制動子の引き上げ動作に連動して制動子が乗りかごを案内するガイドレールを両側から挟み込んで乗りかごの下降速度を減速して停止させるようにする。
ここで、複数のピン19は均等に配置されており、フック4は図4に示すものと同様にピン19の位相とずらして配置されている。これにより,2つのフック4のいずれか一方がピン19に係合するようになっている。これためには、作動位置および非作動位置にあるフック4を検出するスイッチ17A、17B、18A、18Bを図4に示す実施例と同様に配置すれば良い。
このように本発明の他の実施例によると、ガバナロープが巻き掛けられる回転軸に固定されたガバナプーリと、このガバナプーリに固定された係止ピンのような非常停止部材と、ガバナプーリの隣に配置され回転軸に対して所定量だけ回転してガバナロープを停止するガバナロープ停止機構を備えた可動ベースを順次配置し、可動ベースのガバナプーリとは反対側の面にガバナプーリの非常停止部材に対して選択的に係止、離脱するフックのような係止部材とこの係止部材を駆動するロータリーソレノイドを固定し、可動ベースのガバナプーリ側の面にロータリーソレノイドによって係止部材を選択的に係止、離脱する連結部材を設けることによってガバナ装置をモジュール化できるので、ガバナ装置としての製品管理のやり易さとか、据付の容易性を向上するといった効果を奏するものである。
以上の説明はガバナ装置の製品管理のやり易さとか、据付の容易性を向上するためガバナ装置を構成する構成部品をモジュール化した新規なガバナ装置の例を示している。
一方、モジュール化と安全性の観点からガバナ装置を確実に作動させるため2重化された安全機構を備えた新規なガバナ装置も上記実施例で得られものである。
従来のガバナ装置は直動ソレノイドとフックの組み合わせが1系統であり、直動ソレノイドのコイル断線やフックが固渋した場合にガバナ装置が作動せず、この結果乗りかごに設けた非常停止装置が作動しない恐れが考えられる。
このような状況を回避するためにはソレノイドとフックを2系統に分けて設けて2重化して信頼性を向上する方法が有効である。ところが、このような2重化を図る上で重要なのはこれらのソレノイドとフックを2系統設ける場合の搭載性の検討である。
本発明の一実施例になる図1においては、ガバナ装置を作動させる安全機構として2個のロータリーソレノイドと、これによって駆動されるフックを2個用いることで、これらのいずれか一方或いは両方によってラチェットと可動ベースが一体的に回転されるようになり、例えば一方のロータリーソレノイドの断線やフックが固着したりして故障した場合でも、もう一方のロータリーソレノイドとフックによって確実にガバナ装置を作動させることができる。
また、直動ソレノイドで必要であったプランジャのストローク用のスペースを省略できるロータリーソレノイドを2個用い、かつこれによって駆動されるフックも2個用いて搭載性を向上した2重化された安全機構が得られるものである。
更に、2重化されたフックとロータリーソレノイドは回転軸に対してシューロッドと点対象位置に配置されるのでシューロッドの作動を妨げずに限定された場所に配置できるものである。
これによって、本発明の目的とした、モジュール化と安全性の観点からガバナ装置を確実に作動させるため2重化された安全機構を備えた新規なガバナ装置が得られものである。
図8は非作動位置にある2つのフック4の状態をスイッチ17で検出することによって、非作動位置にあるガバナ装置の作動の有無を検出してエレベーターが運転可能かどうかを判断する論理表を示している。
乗りかごの下降速度が所定速度を超えてガバナ装置が作動した場合、事象Iは2つのロータリーソレノイド51、52の通電が遮断され、2つのロータリーソレノイド51、52が正常であれば図1に示す実施例では2つのフック41、42はラチェット10の爪部10Bに係止する方向に移動するので、2つのスイッチ17A、17Bの両方がOFFになる。
このような状態ではロータリーソレノイドやフックが正常に働いているので、実際には乗りかごが動かないように制御装置によって巻き上げ機のモータに駆動電源を入れないなどの処理を実行する。
また、正常状態では通電された状態にあるが、一方のロータリーソレノイド51、52が故障して動かない場合、事象IIや事象IIIのようにロータリーソレノイド5に通電していてもロータリーソレノイド5によってフック4はラチェット10の爪部10Bから離脱させることができず、捻りばね16によって係止状態にとどまったままであるためスイッチ17A或いはスイッチ17BはONにならずOFFになる。
よって,スイッチ17A,17Bのいずれか一方がOFFになった場合は,ロータリーソレノイド5やフック4の故障が考えられるため、制御装置はエレベーターを動かさない処理を実行する。
このように、誤動作を含むガバナ装置の作動を検出できるので、制御装置によってエレベーターの運転の可否を判断して故障中のエレベーターが動くのを防止することができる。
ここで、この論理表による判断は制御装置の中に組み込まれている、いわゆるマイクロコンピュータの制御プログラムで実行されるものである。
尚、スイッチ17A、17Bの信号線を直列にして制御装置に引き込めば、いずれか一方がOFFになることを検出できるのでスイッチ毎に信号線を配線する場合に比べて配線作業の労力を少なくできる。
図9は作動位置にある2つのフック4の状態をスイッチ18で検出することによって、ガバナ装置の動作チェックを実施する、いわゆるガバナ装置が正常に機能することを確認するセルフチェックの方法を示している。
まず、制御プログラムによってセルフチェックモードを起動してロータリーソレノイド51及びロータリーソレノイド52の電源を強制遮断する。
このように電源が強制遮断されている状態で、フック41、42とロータリーソレノイド51、52に共に固渋や断線が無ければ、事象IVや事象Vのようにスイッチ18A、18Bの少なくとも一方はONになる。なぜなら、先に説明した通り、2つのフック41、42の位相をラチェット10の爪10B部の位相とずらしているからである。よって,2つのフック41,42のうち,一方はラチェット10の爪部10Bに当接たって動かないことも考えられる。これは、フック41、42とロータリーソレノイド51、52の故障によるものではないのでセルフチェックは合格と判定する。
一方、事象VIに示すように2つのスイッチ18A、18BがともにOFFの場合には故障と見なして不合格の判定をする。そして、このような状態では制御装置によって駆動電源を入れないなどの処理をしてエレベーターを動かさないようにする。ここでも、この論理表による判断は制御装置の中に組み込まれている、いわゆるマイクロコンピュータの制御プログラムで実行されるものである。
以上のセルフチェックにより、フック41、42またはロータリーソレノイド51、52の固渋や断線を発見でき、この場合にエレベーターを動かさない処理をすれば安全性を確保できるものである。
1…ガバナプーリ、2…ガバナロープ、3…可動ベース、41,42…フック、51,52…ロータリーソレノイド、6…シューロッド、7…シューレバー、8…制動ばね、9…固定シュー、10…ラチェット、11…復帰ばね、12…支持軸、13…ブラケット、14…回転子、15…フック駆動軸シャフト、16…捻りばね、17…フック位置検出スイッチ、18…フック位置検出スイッチ、19…ピン。

Claims (7)

  1. ガバナロープが巻き掛けられる回転軸に固定されたガバナプーリと、
    前記ガバナプーリの隣に配置され、前記回転軸に固定された非常停止部材と、
    前記非常停止部材の前記ガバナプーリ側とは反対側に配置され、前記回転軸に対して所定量だけ回転して前記ガバナロープを停止するガバナロープ停止機構を動作させる可動ベースと、
    前記可動ベースの前記非常停止部材に面する側に設けられた、前記非常停止部材に対して選択的に係止、離脱する係止部材と、
    前記可動ベースの前記非常停止部材に面する側とは反対側の面に固定された、前記係止部材を駆動するロータリーソレノイドと、
    前記ロータリーソレノイドと前記係止部材を連結し、前記ロータリーソレノイドによって前記係止部材を前記非常停止部材に対して選択的に係止、離脱させると共に、前記係止部材が前記非常停止部材に係止された時に前記非常停止部材の回転を前記可動ベースに伝える連結部材とよりなり、
    前記係止部材が前記非常停止部材に係止されると前記非常停止部材の回転を前記連結部材を介して前記可動ベースに伝え、前記可動ベースを所定角度だけ回転させて前記ガバナロープ停止機構によって前記ガバナロープを制動することを特徴するエレベーター用ガバナ装置。
  2. 請求項1に記載のエレベーター用ガバナ装置において、
    前記非常停止部材は爪部を備えたラチェットであり、
    前記係止部材は前記ロータリーソレノイドによって駆動されるフックであり、
    前記ロータリーソレノイドの電源が遮断されると前記フックが前記ラチェットの前記爪部に係止して、前記ラチェットの回転を前記連結部材を介して前記可動ベースに伝えて前記可動ベースを所定角度だけ回転することを特徴とするエレベーター用ガバナ装置。
  3. ガバナロープが巻き掛けられる回転軸に固定されたガバナプーリと、
    前記ガバナプーリの隣に配置され、前記回転軸に固定された非常停止部材と、
    前記非常停止部材の前記ガバナプーリ側とは反対側に配置され、前記回転軸に対して所定量だけ回転して前記ガバナロープを停止するガバナロープ停止機構を動作させる可動ベースと、
    前記可動ベースの前記非常停止部材に面する側に設けられた、前記非常停止部材に対して選択的に係止、離脱する2個の係止部材と、
    前記可動ベースの前記非常停止部材に面する側とは反対側の面に固定された、前記係止部材を駆動する2個のロータリーソレノイドと、
    前記2個のロータリーソレノイドと前記2個の係止部材のそれぞれを連結し、前記ロータリーソレノイドによって前記係止部材を前記非常停止部材に対して選択的に係止、離脱させると共に、前記係止部材が前記非常停止部材に係止された時に前記非常停止部材の回転を前記可動ベースに伝える連結部材とよりなり、
    前記係止部材が前記非常停止部材に係止されると前記非常停止部材の回転を前記連結部材を介して前記可動ベースに伝え、前記可動ベースを所定角度だけ回転させて前記ガバナロープ停止機構によって前記ガバナロープを制動することを特徴するエレベーター用ガバナ装置。
  4. 請求項3に記載のエレベーター用ガバナ装置において、
    前記2個のロータリーソレノイドと2個の係止部材は前記可動ベースの回転中心に対して前記ガバナロープ停止機構とほぼ点対称の位置に設けられていることを特徴とするエレベーター用ガバナ装置。
  5. ガバナロープが巻き掛けられる回転軸に固定されたガバナプーリと、
    前記ガバナプーリの側面に固定された非常停止部材と、
    前記ガバナプーリの前記非常停止部材が固定された側に配置され、前記回転軸に対して所定量だけ回転してガバナロープを停止するガバナロープ停止機構を動作させる可動ベースと、
    前記可動ベースの前記ガバナプーリとは反対側の面に設けられた、前記ガバナプーリの非常停止部材に対して選択的に係止、離脱する係止部材と、
    前記係止部材が配置された前記可動ベースの面に固定された、前記係止部材を駆動するロータリーソレノイドと、
    前記ロータリーソレノイドと前記係止部材を連結し、前記ロータリーソレノイドによって前記係止部材を前記非常停止部材に対して選択的に係止、離脱させる連結部材とよりなり、
    前記係止部材が前記非常停止部材に係止されると前記非常停止部材の回転を前記係止部材を介して前記可動ベースに伝え、前記可動ベースを所定角度だけ回転させて前記ガバナロープ停止機構によって前記ガバナロープを制動することを特徴するエレベーター用ガバナ装置。
  6. 請求項5に記載のエレベーター用ガバナ装置において、
    前記非常停止部材は前記ガバナプーリの側面に等間隔に植立されたピンであり、
    前記係止部材は前記ロータリーソレノイドによって駆動されるフックであり、
    前記ロータリーソレノイドの電源が遮断されると前記フックが前記ピンに係止して、前記ガバナプーリの回転を前記フックを介して前記可動ベースに伝えて前記可動ベースを所定角度だけ回転することを特徴とするエレベーター用ガバナ装置。
  7. ガバナロープが巻き掛けられる回転軸に固定されたガバナプーリと、
    前記ガバナプーリの側面に等間隔に植立された非常停止部材と、
    前記ガバナプーリの前記非常停止部材が固定された側に配置され、前記回転軸に対して所定量だけ回転してガバナロープを停止するガバナロープ停止機構を動作させる可動ベースと、
    前記可動ベースの前記ガバナプーリとは反対側の面に設けられた、前記ガバナプーリの非常停止部材に対して選択的に係止、離脱する2個の係止部材と、
    前記係止部材が配置された前記可動ベースの面に固定された、前記係止部材を駆動する2個のロータリーソレノイドと、
    前記2個のロータリーソレノイドと前記2個の係止部材を連結し、前記ロータリーソレノイドによって前記係止部材を前記非常停止部材に対して選択的に係止、離脱させる連結部材とよりなり、
    前記係止部材が前記非常停止部材に係止されると前記非常停止部材の回転を前記係止部材を介して前記可動ベースに伝え、前記可動ベースを所定角度だけ回転させて前記ガバナロープ停止機構によって前記ガバナロープを制動することを特徴するエレベーター用のガバナ装置。
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