JP5712017B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドライトユニットの周囲が車体カバーで覆われている形態の鞍乗り型車両に関する。
ヘッドライトユニットの周囲が車体カバーで覆われている形態の鞍乗り型車両が各種提案されている(例えば、特許文献1(図2、図3)参照。)。
特許文献1の図2に示されるように、鞍乗り型車両の前部に、ヘッドライトユニット(21)(括弧付き番号は特許文献1に記載されている符号を示す。以下同じ)が設けられ、このヘッドライトユニット(21)の周囲が車体カバー(17)で覆われている。
特許文献1の図3に示されるように、ヘッドライトユニット(21)は、幅方向中央上側に配置されすれ違いビームを発する上側ヘッドライト部(27)と、この上側ヘッドライト部(27)の下方に配置され上側ヘッドライト部(27)と一体であると共に走行ビームを発する下側ヘッドライト部(29)とを備える。
加えて、上側ヘッドライト部(27)及び下側ヘッドライト部(29)の左右に、一対のポジションライト部(31a、31b)が車両側方に延出して設けられる。これら左右のポジションライト部(31a、31b)と上下のヘッドライト部(27、29)は一体である。
左右のポジションライト部(31a、31b)が点灯することにより、鞍乗り型車両の車幅を第三者に視認させることができる。
しかしながら、特許文献1のヘッドライトユニット(21)では、ポジションライト部(31a、31b)の被視認性を確保するために、破線で示されるポジションライトバルブを、上側ヘッドライト部(27)のヘッドライトバルブと同じ高さで左右両側方に配置する構成であるので、ポジションライト部(31a、31b)が左右に張り出し、ヘッドライトユニット(21)が車幅方向に大型化する。したがって、車両の駐車等を考慮すると、ヘッドライトユニット(21)はより小型であることが好ましい。
そこで、ポジションライトバルブの被視認性を確保しつつ、ヘッドライトユニットの小型化を図ることができる鞍乗り型車両が求められる。
特開2006−182124公報
本発明は、ポジションライトバルブの被視認性を確保しつつ、ヘッドライトユニットの小型化を図ることができる鞍乗り型車両を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ベース部材に設けられ点灯するヘッドライトバルブと、このヘッドライトバルブの光を反射させるヘッドライトリフレクタと、前記ベース部材に設けられ点灯するポジションライトバルブと、このポジションライトバルブの光を反射させるポジションライトリフレクタと、前記ベース部材に接合され前記ヘッドライトバルブ及び前記ヘッドライトリフレクタ及び前記ポジションライトバルブ及び前記ポジションライトリフレクタを覆うアウターレンズとで構成されるヘッドライトユニットを有すると共に、このヘッドライトユニットの周囲が車体カバーで覆われている鞍乗り型車両において、正面視で、前記ヘッドライトリフレクタの左右は、下部より上部が車幅方向外側に位置するように斜めに形成され、前記ポジションライトバルブは、前記ヘッドライトリフレクタの外側で且つ前記ヘッドライトバルブよりも低位置に配置され、前記ポジションライトリフレクタは、前記ポジションライトバルブの側方及び下方を囲むように形成され、且つ前記ポジションライトバルブの上方を開放する上部開放部を上部に備え、前記アウターレンズは、前記ヘッドライトリフレクタの側部を覆う側部レンズ部と、この側部レンズ部から前記ポジションライトバルブの上方にて車体前後方向に対し略水平に延びる延出部とを備え、前記側部レンズ部の側方に、前記車体カバーと前記側部レンズ部と前記延出部とで囲まれた領域である空間部が設けられ、前記ポジションライトバルブの光が、前記上部開放部を通じて、前記延出部から照射されることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、延出部は、ヘッドライトリフレクタの前方を覆う前面レンズ部に連続すると共に、ヘッドライトバルブよりも車幅方向内側まで延ばされることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、延出部の延び方向は、車幅方向内側に向かって斜め下方になることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、ヘッドライトバルブとポジションライトバルブは、車幅方向中心線に対して左右一対で設けられ、ヘッドライトリフレクタは、ベース部材に揺動可能に設けられ前記左右一対のヘッドライトバルブの周囲を囲む単一の部材であり、ポジションライトリフレクタは、前記ベース部材と一体に形成され前記左右一対のポジションライトバルブを囲む部材であり、上部開放部は、前記ヘッドライトリフレクタの下端部の幅よりも広く開放されることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、ポジションライトリフレクタの車幅方向外側上端は、ヘッドライトリフレクタの車幅方向外側上端よりも車幅方向内側に配置されることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、断面視で、ポジションライトリフレクタの前端部は、車体前後方向にヘッドライトリフレクタの前端部よりも前方に配置されると共に、アウターレンズに近接するように配置されることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、正面視で、ポジションライトリフレクタは、ヘッドライトユニットの下部全体に設けられることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、断面視で、ポジションライトバルブは、車体前後方向にてヘッドライトバルブよりも前方位置に配置されることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、正面視で、ヘッドライトユニットの下方に、フロントフォークの下端に取付けた前輪を覆うフロントフェンダが配置され、断面視で、ベース部材の後面下部に、ポジションライトバルブを取付けるポジションライトバルブ取付部が設けられ、前記ベース部材の後面上部に、ヘッドライトバルブを取付けるために用いるヘッドライトバルブ取付部が設けられ、前記後面上部が前記後面下部よりも後方に配置され、前記後面上部と前記後面下部が連続して段状に形成され、前記後面上部及び前記後面下部をシート側から見て、前記ヘッドライトバルブの照準を調整するエーミング調整部が、車幅方向中心線に対して、左右いずれか一方へオフセットして前記後面上部に配設されることを特徴とする。
請求項10に係る発明では、正面視で、ポジションライトバルブは、ヘッドライトバルブよりも車幅方向外側に配置されることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、正面視で、ヘッドライトリフレクタの左右は、下部より上部が車幅方向外側に位置するように斜めに形成される。加えて、ポジションライトバルブは、ヘッドライトリフレクタの外側で且つヘッドライトバルブよりも低位置に配置される。
ヘッドライトリフレクタの傾斜部の下方スペースに、ポジションライトバルブを配置できるので、ポジションライトバルブが車幅方向外方へ張り出す心配が無くなり、ヘッドライトユニットの小型化が図れる。
さらに、ポジションライトリフレクタは、上部開放部を備え、上部開放部及びポジションライトバルブの上方を、アウターレンズの延出部で覆うようにした。そして、延出部の上方が空間部になるようにした。
この空間部を設けることにより、延出部が露出されるため、ポジションライトバルブをヘッドライトバルブよりも低位置に配置する場合であっても、ポジションライトバルブの光を延出部を通して車両上方から視認でき、被視認性を向上させることができる。
したがって、本発明によれば、ポジションライトバルブの被視認性を確保しつつ、ヘッドライトユニットの小型化を図った鞍乗り型車両を提供できる。
加えて、上記空間部は、車両前方からの走行風に当たりやすい部位である。したがって、延出部に埃等を溜まりにくくすることができ、ポジションライトバルブの被視認性を良好に保つことができる。
さらに、ヘッドライトユニットは、周囲が車体カバーで覆われると共に、側部レンズ部と延出部を備える。このようなヘッドライトユニットは、第三者に立体的で奥行きのある印象を持たせることができるため、斬新なヘッドライトユニットとすることができる。したがって、鞍乗り型車両の外観性も一層高めることができる。
請求項2に係る発明では、延出部は、ヘッドライトリフレクタの前方を覆う前面レンズ部に連続すると共に、ヘッドライトバルブよりも車幅方向内側まで延ばされる。
延出部をヘッドライトバルブよりも車幅方向内側まで延ばすと、延出部の幅寸法がより大きくなるため、ポジションライトバルブの光を車両上方から視認できる範囲が広くなり、ポジションライトバルブの被視認性が一層向上する。
請求項3に係る発明では、延出部の延び方向は、車幅方向内側に向かって斜め下方になる。
延出部が車幅方向内側に向かって下方に傾斜して延びると、仮に延出部の上面に埃等が溜まった場合でも、この埃等を振動及び重力作用によって落とすことができる。したがって、延出部の上面に、より一層埃等が溜まりにくくなるので、ポジションライトバルブの被視認性を維持できる。
請求項4に係る発明では、ヘッドライトリフレクタは、ベース部材に揺動可能に設けられ、ポジションライトリフレクタは、ベース部材と一体に形成される。加えて、ポジションライトリフレクタの上部開放部が、ヘッドライトリフレクタの下端部の幅よりも広く開放されている。
ポジションライトリフレクタの上部開放部の幅が、ヘッドライトリフレクタの下端部の幅よりも大きいと、エーミング時にヘッドライトリフレクタを揺動させても、ポジションライトリフレクタがヘッドライトリフレクタの揺動の邪魔になることがない。したがって、エーミング時のヘッドライトリフレクタの揺動範囲を拡大できる。
請求項5に係る発明では、ポジションライトリフレクタの車幅方向外側上端は、ヘッドライトリフレクタの車幅方向外側上端よりも車幅方向内側に配置される。
ポジションライトリフレクタが車幅方向外側に張り出すことなく、ヘッドライトリフレクタの傾斜部の下方スペースを利用して、ポジションライトリフレクタの車幅方向外側上端を、ヘッドライトリフレクタの傾斜部に近づけることができる。ヘッドライトリフレクタにポジションライトリフレクタを近づけることができると、ヘッドライトユニットの小型化が可能となる。
請求項6に係る発明では、断面視で、ポジションライトリフレクタの前端部は、車体前後方向にヘッドライトリフレクタの前端部よりも前方に配置されると共に、アウターレンズに近接するように配置される。
ポジションライトリフレクタの前端部をアウターレンズに近接させることで、ポジションライトリフレクタでアウターレンズの内側を隠すことができる。したがって、ヘッドライトユニットの下部側方を車体カバーで覆わなくとも、ヘッドライトユニットの意匠性を向上させることができる。
請求項7に係る発明では、正面視で、ポジションライトリフレクタは、ヘッドライトユニットの下部全体に設けられる。
ポジションライトリフレクタの配置部位がヘッドライトユニットの下部全体であるから、ヘッドライトユニットの部品配置のバランスが良くなり、車両上方から見たときの外観性が向上する。また、ポジションライトバルブを点灯したとき、ポジションライトバルブの光が左右の延出部に届きやすくなり、左右一対のポジションライトバルブの被視認性が向上する。したがって、車両上方から見たときの外観性をより向上できる上、ポジションライトバルブの被視認性もより一層向上させることができる鞍乗り型車両を提供できる。
請求項8に係る発明では、断面視で、ポジションライトバルブは、車体前後方向にてヘッドライトバルブよりも前方位置に配置される。
ポジションライトバルブがヘッドライトバルブに対して前方に配置されると、ポジションライトバルブが延出部により近づくため、ポジションライトバルブの被視認性が更に向上する。
また、ポジションライトバルブが車体前後方向でヘッドライトバルブと離れ、且つヘッドライトバルブに対して前方に配置されているため、エーミング時にヘッドライトリフレクタを下方に揺動させても、ポジションライトバルブの前方がヘッドライトリフレクタの下部前端部によって隠れにくくなる。
したがって、ポジションライトバルブの被視認性を向上でき、且つエーミングによるヘッドライトリフレクタの揺動に対してポジションライトバルブを隠れにくくすることができる。
請求項9に係る発明では、断面視で、ベース部材の後面下部に、ポジションライトバルブ取付部が設けられ、ベース部材の後面上部に、ヘッドライトバルブ取付部が設けられている。加えて、ヘッドライトユニットの下方に、フロントフェンダが配置されている。さらに、ベース部材の後面上部に、車幅方向中心線に対し左右いずれか一方へオフセットしているエーミング調整部が設けられている。
エーミング調整部が、ベース部材の後面上部で車幅中心よりも車両外方に寄っているため、エーミング調整部の周囲にポジションライトバルブのソケットやフロントフェンダが配置されても、エーミング調整部にアクセスしやすくなる。
請求項10に係る発明では、正面視で、ポジションライトバルブは、ヘッドライトバルブよりも車幅方向外側に配置される。
ポジションライトバルブをヘッドライトバルブよりも外側に配置すると、ポジションライトバルブをヘッドライトバルブよりも低位置に設ける場合でも、ポジションライトバルブの光を車幅方向にて広い範囲で延出部から確実に照射することができる。この延出部から照射されたポジションライトバルブの光が車両上方から視認できるので、ポジションライトバルブをヘッドライトバルブよりも低位置に設ける場合でも、ポジションライトバルブの被視認性が一層向上する。
本発明に係る鞍乗り型車両の左側面図である。 図1の2矢視図である。 ヘッドライトユニットの正面図である。 フロントアウターレンズを取外したヘッドライトリフレクタ及びポジションリフレクタの正面図である。 図4の5矢視図である。 図2の6−6線断面図である。 図2の7−7線断面図である。 図3の8−8線断面図である。 図3の9−9線断面図である。 ヘッドライトバルブ及びヘッドライトリフレクタを基準位置から下方位置へ揺動させるまでの作用を説明する図である。 図5の11矢視図である。 車両前端の平面図であると共にポジションライトバルブの点灯を説明する図である。 車両前部の斜視図であると共に左前空間部及び右前空間部を流れる走行風を説明する図である。 図1の14矢視図である。 テールライトユニットの正面図である。 図15の16−16線断面図である。 テールライトユニット前面の正面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。以下の説明で用いる前後、左右、上下は乗員シートに座った乗員を基準に定める。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の前端部に回転自在に設けられ前輪12を支持する前輪懸架装置13と、車体フレーム11の中間部に揺動可能に設けられ後輪14を支持する後輪懸架装置15とを備えている二輪車である。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ16から下へ延ばされて更に後方へ延ばされているメインフレーム17と、このメインフレーム17から後上方へ延ばされているリヤフレーム18とからなる。このリヤフレーム18の後端部に、燃料タンク19が取付けられている。
前輪懸架装置13は、ヘッドパイプ16に転舵可能に設け下端に前輪12が取付けられているフロントフォーク21と、このフロントフォーク21の上端に取付けられているハンドル22とからなる。
後輪懸架装置15は、メインフレーム17の後端に取付けたエンジンハンガーブラケット23に、ピボット軸24で揺動自在に止められているパワーユニット25と、このパワーユニット25の後端部とリヤフレーム18との間に取付けられているリヤクッション26とからなる。パワーユニット25は、エンジン27と動力伝達装置28とからなり、リヤスイングアームを兼ねる装置である。動力伝達装置28の出力軸29に後輪14が取付けられている。エンジン27の吸気口にダクトを介してエアクリーナ31が接続されている。また、エンジン27の排気口から排気管32が後方へ延ばされ、排気管32の後端部にマフラ33が設けられている。
ヘッドパイプ16の前方がフロントカバー34(詳細後述)で覆われ、フロントフォーク21に、前輪12を覆うフロントフェンダ35が取付けられ、メインフレーム17及びパワーユニット25の前端部がミドルサイドカバー36で覆われている。また、収納ボックス32がボディカバー37で覆われ、燃料タンク19の側方がリヤサイドカバー38で覆われ、燃料タンク19及び収納ボックス32の上方がシート39で覆われている。
リヤサイドカバー38の後端上部に位置するように、同乗者が握る部材であるリヤグリップ41がリヤフレーム18に取付けられ、リヤサイドカバー38の後端下部に位置するように、後輪14を覆うリヤフェンダ42がリヤフレーム18に取付けられている。
ヘッドパイプ16の前方に、ヘッドライトユニット50(詳細後述)が配置されている。リヤフェンダ42の上方に、テールライトユニット160(詳細後述)が配置されている。
鞍乗り型車両10の前部の構造を図2に基づいて説明する。
図2に示されるように、ヘッドライトユニット50の周囲がフロントカバー34で覆われている。加えて、ヘッドライトユニット50の左上に左フロントウィンカ51L(Lは左を示す添え字。以下同様)が設けられ、ヘッドライトユニット50の右上に右フロントウィンカ51R(Rは右を示す添え字。以下同様)が設けられている。これら左右のフロントウィンカ51L、51Rの周囲もフロントカバー34で覆われている。
左フロントウィンカ51Lは、ウィンカバルブ52をウィンカレンズ53で覆ってなり、右フロントウィンカ51Rは、ウィンカバルブ54をウィンカレンズ55で覆ってなる。左フロントウィンカ51L及び右フロントウィンカ51Rがヘッドライトユニット50の左上及び右上に当接して配置されるため、鞍乗り型車両10の前部をより小型にすることができる。
フロントカバー34は、ヘッドライトユニット50の下端部を覆って左右に延ばされている中間水平部56と、この中間水平部56の左端部から下方に延ばされている左下側部57Lと、中間水平部56の右端部から下方に延ばされている右下側部57Rと、中間水平部56の左端部から上方に延ばされヘッドライトユニット50の左側部及び左フロントウィンカ51Lの左側部を覆っている左上側部58Lと、中間水平部56の右端部から上方に延ばされヘッドライトユニット50の右側部及び右フロントウィンカ51Rの右側部を覆っている右上側部58Rと、左フロントウィンカ51Lと右フロントウィンカ51Rとの間に設けられヘッドライトユニット50の上端部を覆っている上面部59と、この上面部59から中間水平部56まで延ばされヘッドライトユニット50の中央部を覆っている上側垂直部61とからなる。
上記フロントカバー34の中間水平部56、左上側部58L、右上側部58R、上面部59、上側垂直部61は、ヘッドライトユニット50及び左右のフロントウィンカ51L、51Rの外形に沿って形成されている。フロントカバー34がヘッドライトユニット50及び左右のフロントウィンカ51L、51Rに合った形状になるため、鞍乗り型車両10の前部の外観性が向上する。
加えて、フロントカバー34の上面部59中央が、フロントセンターカバー62で覆われている。
さらに、正面視で、ヘッドライトユニット50の下方に、フロントフェンダ35が配置されている。
ヘッドライトユニット50の構成を図3に基づいて説明する。
図3に示されるように、ヘッドライトユニット50は、左側に配置され点灯する左ヘッドライトバルブ63L(詳細後述)と、右側に配置され点灯する右ヘッドライトバルブ63R(詳細後述)と、これら左右のヘッドライトバルブ63L、63Rの光を反射させるヘッドライトリフレクタ64(詳細後述)と、このヘッドライトリフレクタ64の外側で且つ左ヘッドライトバルブ63Lよりも低位置に配置され点灯する左ポジションライトバルブ65L(詳細後述)と、ヘッドライトリフレクタ64の外側で且つ右ヘッドライトバルブ63Rよりも低位置に配置され点灯する右ポジションライトバルブ65R(詳細後述)と、これら左右のポジションライトバルブ65L、65Rの光を反射させるポジションライトリフレクタ66(詳細後述)と、フロントベース部材67に接合され(後述)左右のヘッドライトバルブ63L、63R及びヘッドライトリフレクタ64及び左右のポジションライトバルブ65L、65R及びポジションライトリフレクタ66を覆う横長状のフロントアウターレンズ68(詳細後述)とで構成される。
すなわち、ヘッドライトユニット50は、ヘッドライトバルブ63L、63Rが車幅方向中心線43に対して左右一対で設けられ、ポジションライトバルブ65L、65Rが車幅方向中心線43に対して左右一対で設けられているユニットである。なお、左右のヘッドライトバルブ63L、63R及びヘッドライトリフレクタ64及び左右のポジションライトバルブ65L、65R及びポジションライトリフレクタ66の支持構造は後述する。
フロントアウターレンズ68は、ヘッドライトリフレクタ64の左部の前方を覆うヘッドライト左前面レンズ部69Lと、このレンズ部69Lの左部に沿って延ばされヘッドライトリフレクタ64の左側部71Lを覆うヘッドライト左側部レンズ部72Lと、このレンズ部72Lの下端部から左ポジションライトバルブ65Lの上方にて車体前後方向に対し略水平に延びる左ポジションライト延出部73Lと、この延出部73Lから下方に延ばされ左ポジションライトバルブ65Lの前方を覆うポジションライト左前面レンズ部74Lと、ポジションライトリフレクタ66の左側部75Lを覆うポジションライト左側部レンズ部76Lと、ヘッドライト左側部レンズ部72L及びポジションライト左側部レンズ部76Lから左側方に延ばされている左平面レンズ部77Lとを備える。
また、フロントアウターレンズ68は、ヘッドライトリフレクタ64の右部の前方を覆うヘッドライト右前面レンズ部69Rと、このレンズ部69Rの右部に沿って延ばされヘッドライトリフレクタ64の右側部71Rを覆うヘッドライト右側部レンズ部72Rと、このレンズ部72Rの下端部から右ポジションライトバルブ65Rの上方にて車体前後方向に対し略水平に延びる右ポジションライト延出部73Rと、この延出部73Rから下方に延ばされ右ポジションライトバルブ65Rの前方を覆うポジションライト右前面レンズ部74Rと、ポジションライトリフレクタ66の右側部75Rを覆うポジションライト左側部レンズ部76Rと、ヘッドライト右側部レンズ部72R及びポジションライト右側部レンズ部76Rから右側方に延ばされている右平面レンズ部77Rとを備える。レンズ部69Lとレンズ部69Rとの間に、レンズ部69L、69Rよりも後方に凹んでいる凹みレンズ部78が設けられている。
左ポジションライト延出部73Lは、ヘッドライト左前面レンズ部69Lに連続すると共に、左ヘッドライトバルブ63Lよりも車幅方向内側まで延ばされる。また、右ポジションライト延出部73Rは、ヘッドライト右前面レンズ部69Rに連続すると共に、右ヘッドライトバルブ63Rよりも車幅方向内側まで延ばされる。
延出部73Lをヘッドライトバルブ63Lよりも車幅方向内側まで延ばし、延出部73Rをヘッドライトバルブ63Rよりも車幅方向内側まで延ばすと、延出部73L、73Rの幅寸法がより大きくなるため、ポジションライトバルブ65L、65Rの光を車両上方から視認できる範囲が広くなる。ポジションライトバルブ65L、65Rの光をより広い範囲で視認できると、ポジションライトバルブ65L、65Rの被視認性が一層向上する。
左ポジションライト延出部73L及び右ポジションライト延出部73Rの延び方向は、車幅方向内側に向かって斜め下方になる。
延出部73L、73Rが車幅方向内側に向かって下方に傾斜して延びると、仮に延出部73Lの上面79L及び延出部73Rの上面79Rに埃等が溜まった場合でも、この埃等を振動及び重力作用によって落とすことができる。したがって、延出部73Lの上面79L及び延出部73Rの上面79Rに、より一層埃等が溜まりにくくなるので、ポジションライトバルブ65L、65Rの被視認性を維持できる。
フロントアウターレンズ68の外周81に、フロントアウターレンズ68をフロントベース部材67に取付けるために外方に突出している爪部材82が合計13個設けられている。これら爪部材82は、フロントベース部材67に設けられた穴(後述)に嵌っている。
正面視で、左ポジションライトバルブ65Lは、左ヘッドライトバルブ63Lよりも車幅方向外側に配置され、右ポジションライトバルブ65Rは、右ヘッドライトバルブ63Rよりも車幅方向外側に配置されている。
ポジションライトバルブ65Lの位置がヘッドライトバルブ63Lよりも外側であり、ポジションライトバルブ65Lをヘッドライトバルブ63Lよりも低位置に設ける場合でも、ポジションライトバルブ65Lの光を車幅方向にて広い範囲で延出部73Lから確実に照射することができる。また、ポジションライトバルブ65Rの位置がヘッドライトバルブ63Rよりも外側であり、ポジションライトバルブ65Rをヘッドライトバルブ63Rよりも低位置に設ける場合でも、ポジションライトバルブ65Rの光を車幅方向にて広い範囲で延出部73Rから確実に照射することができる。延出部73Lから照射されたポジションライトバルブ65Lの光が車両上方から視認でき、延出部73Rから照射されたポジションライトバルブ65Rの光が車両上方から視認できるので、ポジションライトバルブをヘッドライトバルブよりも低位置に設ける場合でも、ポジションライトバルブの被視認性が一層向上する。なお、ポジションライトバルブ65Lをより左へ移動させ、ポジションライトバルブ65Rをより右へ移動させることで、ポジションライトバルブの被視認性を更に向上させることができる。
正面視で、ポジションライトリフレクタ66は、ヘッドライトユニット50の下部全体に設けられる。
ポジションライトリフレクタ66の配置部位がヘッドライトユニット50の下部全体であるから、ヘッドライトユニット50の部品配置のバランスが良くなり、車両上方から見たときの外観性が向上する。また、ポジションライトバルブ65L、65Rを点灯したとき、ポジションライトバルブ65L、65Rの光が左右の延出部73L、73Rに届きやすくなり、左右一対のポジションライトバルブ65L、65Rの被視認性が向上する。したがって、車両上方から見たときの外観性をより向上できる上、ポジションライトバルブ65L、65Rの被視認性もより一層向上させることができる鞍乗り型車両を提供できる。
フロントベース部材67及びヘッドライトリフレクタ64及びポジションライトリフレクタ66の構造を図4に基づいて説明する。
図4に示されるように、フロントベース部材67の外周83に、アウターレンズ(図3、符号68)の外周(図3、符号81)に設けた爪部材(図3、符号82)が嵌められる細長状の穴84が、合計13個設けられている。
加えて、フロントベース部材67の上端左側に、上方に延びる左上取付部材85が設けられ、フロントベース部材67の上端中央に、上方に延びる中央上取付部材86が設けられ、フロントベース部材67の上端右側に、上方に延びる右上取付部材87が設けられている。また、フロントベース部材67の左側部下端に、前方に延びる左下取付部材88が設けられ、フロントベース部材67の右側部下端に、前方に延びる右下取付部材89が設けられている。これら取付部材85、86、87、88、89は、フロントカバー(図2、符号34)に取付けられる。
ヘッドライトリフレクタ64の左部中央に、左ヘッドライトバルブ63Lが取付けられ、ヘッドライトリフレクタ64の右部中央に、右ヘッドライトバルブ63Rが取付けられている。
ヘッドライトリフレクタ64は、フロントベース部材67に揺動可能に設けられ左右一対のヘッドライトバルブ63L、63Rの周囲を囲む単一の部材である。また、ヘッドライトリフレクタ64は、左ヘッドライトバルブ63Lの周囲を囲んで本体部91よりも後方に凹んでいると共にライトバルブ63Lの光を反射させる左ヘッドライト鏡部92Lと、右ヘッドライトバルブ63Rの周囲を囲んで本体部91よりも後方に凹んでいると共にライトバルブ63Rの光を反射させる右ヘッドライト鏡部92Rとを備える。鏡部92L、92Rは、樹脂材料に、蒸着法でアルミ被膜を形成するように製作される。
加えて、ヘッドライトリフレクタ64の左右に、左側部71L及び右側部71Rが設けられている。左側部71Lは、正面視で、左下部44Lより左上部45Lが車幅方向外側に位置するように斜めに形成されている。また、右側部71Rは、正面視で、右下部44Rより右上部45Rが車幅方向外側に位置するように斜めに形成されている。
なお、実施例では、ヘッドライトバルブ63Lの下方にポジションライトバルブ65Lを配置し、ヘッドライトバルブ63Rの下方にポジションライトバルブ65Rを配置したが、ポジションライトバルブ65Lを左側部71Lの下方に配置し、ポジションライトバルブ65Rを右側部71Rの下方に配置してもよい。
ヘッドライトリフレクタ64の傾斜部(左側部71L)の下方スペースに、ポジションライトバルブ65Lが配置され、傾斜部(右側部71R)の下方スペースに、ポジションライトバルブ65Rが配置されると、ポジションライトバルブ65L、65Rが車幅方向外方へ張り出す心配が無くなり、ヘッドライトユニット(図3、符号50)がより小型になる。
ヘッドライトリフレクタ64を揺動可能に支持する左右のリフレクタピボット部93L、93R(詳細後述)が、フロントベース部材67の上部左端及び上部右端部に設けられている。そして、ヘッドライトリフレクタ64を車体前後方向に移動させることで、ヘッドライトバルブ63L、63Rの照準を調整するエーミング調整部94(詳細後述)が、フロントベース部材67の下部中央寄りに設けられている。
ポジションライトリフレクタ66は、フロントベース部材67と一体に形成される。ポジションライトリフレクタ66の左部に、左ポジションライトバルブ65Lが取付けられ、ポジションライトリフレクタ66の右部に、右ポジションライトバルブ65Rが取付けられている。また、ポジションライトリフレクタ66は、左右一対のポジションライトバルブ65L、65Rを囲む部材である。
加えて、ポジションライトリフレクタ66は、左ポジションライトバルブ65Lの周囲を囲んで本体部95よりも後方に凹んでいると共にライトバルブ65Lの光を反射させる左ポジションライト鏡部96Lと、右ポジションライトバルブ65Rの周囲を囲んで本体部95よりも後方に凹んでいると共にライトバルブ65Rの光を反射させる右ポジションライト鏡部96Rとを備える。鏡部96L、96Rは、樹脂材料に、蒸着法でアルミ被膜を形成するように製作される。
さらに、ポジションライトリフレクタ66は、左ポジションライトバルブ65Lの左側方と、右ポジションライトバルブ65Rの右側方と、左右のポジションライトバルブ65L、65Rの下方とを囲むように形成され、且つ左右のポジションライトバルブ65L、65Rの上方を開放する上部開放部97を上部に備える。
上部開放部97の幅寸法W2は、ヘッドライトリフレクタ64の下端部98の幅寸法W1よりも大きくした。つまり、上部開放部97は、ヘッドライトリフレクタ64の下端部98の幅W1よりも広く開放される。幅寸法W2が幅寸法W1よりも大きいと、エーミング時にヘッドライトリフレクタ64を揺動させても、ポジションライトリフレクタ66がヘッドライトリフレクタ64の揺動の邪魔になることがない。したがって、エーミング時のヘッドライトリフレクタ64の揺動範囲を拡大できる。
ポジションライトリフレクタ66の上部幅寸法W3は、ヘッドライトリフレクタ64の上部幅寸法W4よりも小さくした。つまり、ポジションライトリフレクタ66の車幅方向左外側上端99Lは、ヘッドライトリフレクタ64の車幅方向左外側上端101Lよりも車幅方向内側に配置される。また、ポジションライトリフレクタ66の車幅方向右外側上端99Rは、ヘッドライトリフレクタ64の車幅方向右外側上端101Rよりも車幅方向内側に配置される。
ポジションライトリフレクタ66が車幅方向左外側に張り出すことなく、ヘッドライトリフレクタ64の傾斜部(左側部71L)の下方スペースを利用して、ポジションライトリフレクタ66の上端99Lを、傾斜部(左側部71L)に近づけることができる。また、ポジションライトリフレクタ66が車幅方向右外側に張り出すことなく、傾斜部(右側部71R)の下方スペースを利用して、ポジションライトリフレクタ66の上端99Rを、傾斜部(右側部71R)に近づけることができる。ヘッドライトリフレクタ64にポジションライトリフレクタ66を近づけることができると、ヘッドライトユニット(図3、符号50)の小型化が可能となる。
ヘッドライトリフレクタ64及びポジションライトリフレクタ66の車体前後方向の位置関係を図5に基づいて説明する。
図5に示されるように、ポジションライトリフレクタ66の前端部102は、ヘッドライトリフレクタ64の前端部103よりも車両前方に突出している。
フロントベース部材67の上部左端に、ヘッドライトユニット(図3、符号50)内の空気を排気する左ベント部104Lが設けられ、フロントベース部材67の上部右端に、ヘッドライトユニット(図3、符号50)内の空気を排気する右ベント部104Rが設けられている。左ベント部104Lに左排気穴105Lが設けられ、右ベント部104Rに右排気穴105Rが設けられている。
アウターレンズとフロントカバーの位置関係を図6に基づいて説明する。
図6に示されるように、フロントアウターレンズ68は、断面視で、前方に突出するように椀状に形成されている。このフロントアウターレンズ68のヘッドライト左側部レンズ部72Lと、フロントカバー34の左上側部58Lとの間に、左前空間部106Lが設けられている。また、フロントアウターレンズ68のヘッドライト右側部レンズ部72Rと、フロントカバー34の右上側部58Rとの間に、右前空間部106Rが設けられている。左前空間部106L及び右前空間部106Rの役割は後述する。
フロントアウターレンズ68の前端部に、凹みレンズ部78からヘッドライト左前面レンズ部69Lまで延びている左延長部107Lと、凹みレンズ部78からヘッドライト右前面レンズ部69Rまで延びている右延長部107Rとが設けられている。一方、フロントカバー34の上側垂直部61の左端に、折り曲げて後方に延びているフロント左フランジ108Lが設けられ、上側垂直部61の右端に、折り曲げて後方に延びているフロント右フランジ108Rが設けられている。フランジ108Lを延長部107Lに係合させ、フランジ108Rを延長部107Rに係合させることで、フロントカバー34にヘッドライトユニット50を確実に取付けることができる。また、フロントカバー34の振動も防止できる。
フロントベース部材67の外周83に、後方に延ばしてからさらに前方に折り返した折り返し部109が設けられている。また、フロントベース部材67の中央に、前方に突出させた突出部111が設けられている。折り返し部109及び突出部111を設けることで、フロントベース部材67の剛性が高まる。
折り返し部109と、フロントアウターレンズ68の後端に設けたレンズフランジ部112とは、溶着材料113で接合されている。この溶着材料113により、ヘッドライトユニット50内へ雨水が浸入することを防止できる。なお、実施例では、溶着材料113を用いたが、接着材料を用いてもよい。
フロントベース部材67の左部に、左ヘッドライトバルブ63Lを交換するときに用いる左メンテナンス蓋114L(詳細後述)が設けられ、フロントベース部材67の右部に、右ヘッドライトバルブ63Rを交換するときに用いる右メンテナンス蓋114Rが設けられている。なお、左右のメンテナンス蓋114L、114Rの構造は後述するが、左右のメンテナンス蓋114L、114Rは、ヘッドライトバルブをヘッドライトリフレクタに取付けるためのヘッドライト取付部も兼ねる。
図2に戻って、左前空間部106L及び右前空間部106Rの位置を説明する。
ヘッドライト左側部レンズ部72Lの側方に、フロントカバー34の左上側部58Lとヘッドライト左側部レンズ部72Lと延出部73Lで囲まれた領域である左前空間部106Lが設けられている。また、ヘッドライト右側部レンズ部72Rの側方に、フロントカバー34の右上側部58Rとヘッドライト右側部レンズ部72Rと延出部73Rで囲まれた領域である右前空間部106Rが設けられている。
ポジションライトリフレクタ66とベース部材(図6、符号67)の位置関係を図7に基づいて説明する。
図7に示されるように、ポジションライトリフレクタ66は、左ポジションライトバルブ65Lの下方を囲む左底部115Lと、この左底部115L及び鏡部96Lに連続して左ポジションライトバルブ65Lの左側方を囲む左内側部116Lと、右ポジションライトバルブ65Rの下方を囲む右底部115Rと、この右底部115R及び鏡部96Rに連続して右ポジションライトバルブ65Rの右側方を囲む右内側部116Rとを備える。
左右の底部115L、115Rと左右の内側部116L、116Rは、鏡部96L、96Rと同様にポジションライトバルブの光を反射させる鏡部である。また、左右の底部115L、115Rと左右の内側部116L、116Rに、蒸着法によりアルミ被膜を生成させる。
ヘッドライトバルブとポジションライトバルブの取付構造を図8に基づいて説明する。
図8に示されるように、断面視で、フロントベース部材67の(左側)後面下部159Lに、左ポジションライトバルブ65Lを取付ける左ポジションライトバルブ取付部117(詳細後述)が設けられ、フロントベース部材67の(左側)後面上部158Lに、左ヘッドライトバルブ63Lを取付けるために用いる左ヘッドライトバルブ取付部119(詳細後述)が設けられている。加えて、後面上部158Lが後面下部159Lよりも後方に配置され、後面上部158Lと後面下部159Lが中間部47を介して連続して段状に形成されている。
左ポジションライトバルブ取付部117は、左ポジションライトバルブ65Lの挿入又は取出しを実施するためのポジション穴121を備える。この穴121に、ポジションソケット118のポジション溝部122が嵌められている。
また、左ポジションライトバルブ取付部117は、ポジションソケット118の外縁123が係合する係合面124を有する。ポジションソケット118を穴121に嵌めるとき、ポジションソケット118の外縁123が係合面124にガイドされるので、ポジションソケット118の取付けが容易になる。なお、左ポジションライトバルブ取付部117の材質は、軟質樹脂やゴム等の弾性材料が好適である。
左ヘッドライトバルブ取付部119は、左ヘッドライトバルブ63Lの挿入又は取出しを実施するためのメンテナンス開口125を有する筒部126と、この筒部126に嵌められメンテナンス開口125を塞ぐ左メンテナンス蓋114Lとを備える。この蓋114Lを弾性材料で構成することで、蓋114Lの前端127が筒部126に確実に嵌る。左メンテナンス蓋114Lはゴム製であることが好ましい。
左ヘッドライトバルブ63Lのヘッドソケット128に、溝部129が設けられている。この溝部129がヘッドライトリフレクタ64に設けた穴131に嵌められている。また、ヘッドソケット128の外周面132は、ヘッドライトリフレクタ64側の係合面133に係合するように形成されている。ヘッドソケット128を穴131に嵌めるとき、ヘッドソケット128の外周面132が係合面133にガイドされるので、ヘッドソケット128の取付けが容易になる。
なお、左ヘッドライトバルブ63Lは、すれ違いビームと走行ビームを有するライトバルブである。また、左ヘッドライトバルブ取付部119は、軟質樹脂やゴム等の弾性材料が好適である。
断面視で、左ポジションライトバルブ65Lは、車体前後方向にて左ヘッドライトバルブ63Lよりも前方位置に配置される。
ポジションライトバルブ65Lがヘッドライトバルブ63Lに対して前方に配置されると、ポジションライトバルブ65Lが延出部73Lにより近づくため、ポジションライトバルブ65Lの被視認性が更に向上ずる。
また、ポジションライトバルブ65Lが車体前後方向でヘッドライトバルブ63Lと離れ、且つヘッドライトバルブ63Lに対して前方に配置されているため、エーミング時にヘッドライトリフレクタ64を下方に揺動させても、ポジションライトバルブ65Lの前方がヘッドライトリフレクタ64の下部前端部103によって隠れにくくなる。したがって、ポジションライトバルブ65Lの被視認性を向上でき、且つエーミングによるヘッドライトリフレクタ64の揺動に対してポジションライトバルブ65Lを隠れにくくすることができる。
断面視で、ポジションライトリフレクタ66の前端部102は、ヘッドライトリフレクタ64の前端部103よりも前方に配置されると共に、フロントアウターレンズ68に近接するように配置される。
図7に戻って、ポジションライトリフレクタ66の前端左部46L及び前端右部46Rをフロントアウターレンズ68に近接させることで、ポジションライトリフレクタ66でフロントアウターレンズ68の内側、特にレンズ側方とレンズ下方を隠すことができる。したがって、ヘッドライトユニットの意匠性を向上させることができる。
なお、実施例では、ヘッドライトユニット50の下部側方をフロントカバー34で覆ったが、ポジションライトリフレクタ66の前端左部46L及び前端右部46Rをフロントアウターレンズ68に近接させる場合、ヘッドライトユニット50の下部側方をフロントカバー34で覆わずに外方に露出させてもよい。また、ヘッドライトユニット50の下部側方をフロントカバー34で覆わない場合、フロントカバー34側にぼろ隠しのリブ等を設ける必要もなくなる。フロントカバー34側にぼろ隠しリブを設ける必要がなくなると、射出成形時にフロントカバー34の外表面にひけが発生することを防止でき、鞍乗り型車両前部の外観性が向上する。
リフレクタピボット部及びエーミング調整部の構造を図9に基づいて説明する。
図9に示されるように、右リフレクタピボット部93Rは、フロントベース部材67に備えた右上支持部134に回転自在に設けられている右ボール部材135と、この右ボール部材135から前方に延ばされヘッドライトリフレクタ64に備えた右連結部136に取付けられている右ねじ部137とからなる。なお、左リフレクタピボット部(図4、符号93R)の構造は右リフレクタピボット部93Rと同様である。
エーミング調整部94は、フロントベース部材67に備えたOリング溝138に嵌められるOリング139と、このOリング139を押すキャップ部141を備えると共にキャップ部141から前方に延ばしてフロントベース部材67の穴142に挿入されている軸部材143と、この軸部材143の後端に設けられているボルト頭部144と、軸部材143に取付けられ軸部材143の車体前後方向の移動を制限するストッパ145と、軸部材143の先端部に設けられているねじ部146と、ヘッドライトリフレクタ64の中央下端部147に備えた穴148に嵌められ弾性材料で構成するクッション材149と、このクッション材149の穴に嵌められ軸部材143のねじ部146に嵌っているナット151と、このナット151に取付けられクッション材149の抜けを防止する抜止め部材152とからなる。
エーミング調整部94の作用を図10に基づいて説明する。
図10において、軸部材143のボルト頭部144を工具で回すと、ねじ部146が回わってナット151が後方へ移動する。ナット151の移動により、ヘッドライトリフレクタ64は、点P1を中心に想像線で示すように下方へ揺動する。当然ながら、ヘッドライトリフレクタ64を点P1を中心に上方へ揺動させることも可能である。
エーミング調整部94の位置を図11に基づいて説明する。
図11に示されるように、エーミング調整部94は、フロントベース部材67の後面上部158L、158R及び後面下部159L、159Rをシート(図1、符号39)側から見て、車幅方向中心線43に対して、左へ距離L4オフセットして後面左上部158Lに配設されている。
ナットランナー等の工具を、矢印(1)のようにポジションライトバルブ(図7、符号65L)のソケット118とフロントフェンダ35の間を通して、エーミング調整部94にアクセスさせることができる。
エーミング調整部94が、フロントベース部材67の後面上部158Lで車幅方向中心線43よりも車両外方に寄っているため、エーミング調整部94の周囲にポジションライトバルブのソケット118やフロントフェンダ35が配置されても、エーミング調整部94にアクセスしやすくなる。なお、エーミング調整部94は、実施例では、左へオフセットさせたが、右へオフセットさせてもよい。
左ベント部104Lに左通気管156Lが接続され、右ベント部104Rに右通気管156Rが接続されている。左ポジションライトバルブ取付部117と右ポジションライトバルブ取付部154をフロントベース部材67の下部に設けたことにより、フロントベース部材67の上部にスペースを確保することができた。そこで、左ベント部104L及び左通気管156Lをフロントベース部材67の上部左端に設けることができ、右ベント部104R及び右通気管156Rをフロントベース部材67の上部右端に設けることができる。
以上に述べたヘッドライトユニットの作用を次に述べる。
図4において、左ポジションライトバルブ65Lと右ポジションライトバルブ65Rが点灯すると、光はポジションライトリフレクタ66で反射され、上部開放部97から上方に照射される。
上部開放部97から上方へ照射された光は、図12に示されるように、延出部73L、73Rから透過する。
ヘッドライト左側部レンズ部72Lの側方に、左前空間部106Lが設けられ、ヘッドライト右側部レンズ部72Rの側方に、右前空間部106Rが設けられているため、延出部73L、73Rが車両上方から見えやすくなる。左ポジションライトバルブ65Lの光を延出部73Lを通して車両上方から視認でき、右ポジションライトバルブ65Rの光を延出部73Rを通して車両上方から視認できる。
図13に示されるように、走行風は、矢印(2)のように車両左前端に向けて流れ、さらに矢印(3)のように延出部73L及び左前空間部106Lを通って後方に流れる。また、走行風は、矢印(4)のように車両右前端に向けて流れ、さらに矢印(5)のように延出部73R及び右前空間部106Rを通って後方に流れる。
ヘッドライトユニット50では、ヘッドライトバルブ63Lの下方にポジションライトバルブ65Lを配置し、ヘッドライトバルブ63Rの下方にポジションライトバルブ65Rを配置したので、ポジションライトバルブをヘッドライトバルブの側方に設ける場合に比べてヘッドライトユニット50が小型になる。また、ポジションライトリフレクタ66を、ポジションライトリフレクタ66の上方に配置されたヘッドライトリフレクタ64に近接するようにベース部材(図4、符号67)に設けるため、ヘッドライトユニット50の高さが小さくなる。よって、ヘッドライトユニット50の小型化が図れる。
加えて、左前空間部106Lを設けることにより、延出部73Lが露出されるため、ポジションライトバルブ65Lをヘッドライトバルブ63Lよりも低位置に配置する場合であっても、ポジションライトバルブ65Lの光を延出部73Lを通して車両上方から視認でき、被視認性を向上させることができる。また、右前空間部106Rを設けることにより、延出部73Rが露出されるため、ポジションライトバルブ65Rをヘッドライトバルブ63Rよりも低位置に配置する場合であっても、ポジションライトバルブ65Rの光を延出部73Rを通して車両上方から視認でき、被視認性を向上させることができる。したがって、ポジションライトバルブ65L、65Rの被視認性を確保しつつ、ヘッドライトユニット50の小型化を図った鞍乗り型車両10を提供できる。
さらに、左前空間部106L及び右前空間部106Rは、車両前方からの走行風に当たりやすい部位である。延出部73L、73Rに埃等が溜まっても、埃等を走行風で飛ばすことができる。したがって、延出部73L、73Rに埃等を溜まりにくくすることができ、ポジションライトバルブ65L、65Rの被視認性を良好に保つことができる。
ヘッドライトユニット50は、周囲がフロントカバー34で覆われると共に、ヘッドライト側部レンズ部72L、72Rと延出部73L、73Rを備える。このようなヘッドライトユニット50は、第三者に立体的で奥行きのある印象を持たせることができるため、斬新なヘッドライトユニット50とすることができる。したがって、鞍乗り型車両10の外観性も一層高めることができる。
これまでにヘッドライトユニット50の構造を説明してきたが、以下にテールライトユニットの構造を説明する。
図14に示されるように、テールライトユニット160は、リヤフレーム(図1、符号18)に取付けられていると共に、周囲がリヤサイドカバー38で覆われている。
テールライトユニット160の上方に、リヤグリップ41が配置され、テールライトユニット160の下方に、リヤフェンダ42が配置されている。このリヤフェンダ42の後面161に、テールライトユニット160の下方に設けられるリヤアクセス空間部162(詳細後述)を覆うリヤセンターカバー163が、2本のねじ164で取付けられている。
リヤセンターカバー163は、リヤアクセス空間部162を覆って前方に凹んでいる後凹み部165と、この後凹み部165から下方に延ばした下端に設けられライセンスプレートを取付ける部位であるライセンスプレート取付部166と、この取付部166の上方に設けられねじ込まれたねじ164が接触する後ねじ座167と、この後ねじ座167の上方に設けられライセンスプレート取付部166に取付けたライセンスプレートを照らすライセンスライト168とを備える。次にねじ164を取外し、リヤフェンダ42からリヤセンターカバー163を取外した状態のテールライトユニット160の構造を図15に基づいて説明する。
図15に示されるように、テールライトユニット160は、中央のテールライト部170、左側の左リヤウィンカ部180L、右側の右リヤウィンカ部180R、の3つの部分で構成される。
加えて、テールライトユニット160は、上方に突出して車幅方向に延びるテールベース部材169と、このベース部材169の中央に設けられ点灯するテールライトバルブ171と、このライトバルブ171を囲ってベース部材169に形成するテールライトリフレクタ172と、ベース部材169の中央左寄りに設けられテールライトバルブ171の左方で且つ低位置に設けられると共に点灯する左ブレーキライトバルブ173Lと、このライトバルブ173Lを囲ってベース部材169に形成する左ブレーキライトリフレクタ174Lと、ベース部材169の左端部に設けられ点滅する左リヤウィンカバルブ175Lと、このウィンカバルブ175Lを囲ってベース部材169に形成する左リヤウィンカリフレクタ176Lと、ベース部材169の中央右寄りに設けられテールライトバルブ171の右方で且つ低位置に設けられると共に点灯する右ブレーキライトバルブ173Rと、このライトバルブ173Rを囲ってベース部材169に形成する右ブレーキライトリフレクタ174Rと、ベース部材169の右端部に設けられ点滅する右リヤウィンカバルブ175Rと、このウィンカバルブ175Rを囲ってベース部材169に形成する右リヤウィンカリフレクタ176Rと、ベース部材169に2本のねじ177で取付けられライトバルブ171、173L、175L、173R、175Rを覆うテールアウターレンズ178とからなる。
テールアウターレンズ178は、テールライトバルブ171及び左ブレーキライトバルブ173L及び右ブレーキライトバルブ173Rを覆うテール中央レンズ部179と、左リヤウィンカバルブ175Lを覆うテール左レンズ部181Lと、右リヤウィンカバルブ175Rを覆うテール右レンズ部181Rとからなる。
テール中央レンズ部179の下方に、リヤアクセス空間部162が設けられている。このリヤアクセス空間部162から作業者が手を入れてメンテナンス(詳細後述)を実施できる。
リヤフェンダ42の後面161に、リヤセンターカバー(図14、符号163)を止めるねじ(図14、符号164)が取付けられる2つのねじ穴182が設けられている。
テールライトユニット160の前方に、リヤグリップ(図14、符号41)をリヤフレーム(図1、符号18)側に取付けるリヤグリップブラケット183が配置されている。
リヤサイドカバー38は、テールライトユニット160の左上に配置されているリヤ左カバー184Lと、テールライトユニット160の右上に配置されているリヤ右カバー184Rとからなる。リヤ左カバー184Lの左外縁185L及びリヤ右カバー184Rの右外縁185Rが、テールライトユニット160の上縁186に沿うように形成されるので、鞍乗り型車両10後部の外観性が向上する。
リヤサイドカバー38及びテールライトユニット160で囲われた車両後部内側の構造を図16に基づいて説明する。
図16に示されるように、テールベース部材169の中央後部に、テールライトバルブ(図15、符号171)を支持するテールソケット部187が設けられている。加えて、ベース部材169の中央左寄りに、左ブレーキライトバルブ(図14、符号173L)を支持する左ブレーキソケット部188Lが設けられ、ベース部材169の中央右寄りに、右ブレーキライトバルブ(図14、符号173R)を支持する右ブレーキソケット部188Rが設けられている。
さらに、ベース部材169の左端部に、左リヤウィンカバルブ(図14、符号175L)を支持する左ウィンカソケット部189Lが設けられ、ベース部材169の右端部に、右リヤウィンカバルブ(図14、符号175R)を支持する右ウィンカソケット部189Rが設けられている。
テールライトユニット160は、テール左レンズ部181Lの車幅方向内縁191と、テール右レンズ部181Rの車幅方向内縁192とを備える。車幅方向内縁191と車幅方向内縁192との間に、前述したリヤアクセス空間部162が設けられている。
リヤグリップブラケット183は、リヤフレーム18に取付けられ、リヤグリップブラケット183の前部193に、リヤグリップ41の取付部194が取付けられている。加えて、リヤグリップブラケット183の前部193から後方に後部195が延ばされている。この後部195は、テールソケット部187、左ブレーキソケット部188L、右ブレーキソケット部188Rよりも上方に配置されている。すなわち、テールソケット部187と、左ブレーキソケット部188Lと、右ブレーキソケット部188Rと、リヤグリップブラケット183の前部とに囲われた後空間部196が設けられる。この後空間部196を利用することで、テールライトバルブ(図15、符号171)、左ブレーキライトバルブ(図14、符号173L)、右ブレーキライトバルブ(図14、符号173R)を簡単に交換できる。
なお、左ブレーキソケット部188Lは、車幅中心線に平行な直線197に対し、傾斜角θ1傾けて配置されている。また、右ブレーキソケット部188Rは、車幅中心線に平行な直線198に対し、傾斜角θ2傾けて配置されている。ソケット部188L、188Rを傾けて配置したので、ソケット部を傾けない場合に比べて、ソケット部188L、188Rの前方によりスペースを確保でき、左ブレーキライトバルブ(図14、符号173L)及び右ブレーキライトバルブ(図14、符号173R)を交換するときの作業性がより向上する。
リヤグリップブラケット183の前部193は、左側壁199Lと右側壁199Rを有する。左側壁199Lは、左ウィンカソケット部189Lよりも上方に配置され、右側壁199Rは、右ウィンカソケット部189Rよりも上方に配置されている。すなわち、左ウィンカソケット部189Lの内側方に、左後空間部201Lが設けられ、右ウィンカソケット部189Rの内側方に、右後空間部201Rが設けられている。これら空間部201L、201Rを利用することで、左リヤウィンカバルブ(図14、符号175L)、右リヤウィンカバルブ(図14、符号175R)の交換時の作業性が向上する。
テールアウターレンズ178に、凹み202を有する凹状部材203が設けられ、テールベース部材169に、突起204が設けられている。テールベース部材169とテールアウターレンズ178を組立てるとき、突起204が凹み202に嵌るので、組立て作業が円滑になる。
テールライトユニット160の前面の構造を図17に基づいて説明する。
図17に示されるように、テールライトユニット160の前面214では、左ウィンカソケット部189Lは、車幅中心線に平行な直線205に対し、傾斜角θ3傾けて配置されている。また、右ウィンカソケット部189Rは、車幅中心線に平行な直線206に対し、傾斜角θ4傾けて配置されている。ソケット部189L、189Rを傾けて配置したので、ソケット部189L、189Rを傾斜させない場合に比べて直線206に沿う方向にスペースを確保でき、左リヤウィンカバルブ(図14、符号175L)及び右リヤウィンカバルブ(図14、符号175R)を交換するときの作業性がより向上する。
テールベース部材169の左上部に、左支持部材207Lが設けられ、テールベース部材169の右上部に、右支持部材207Rが設けられている。これら支持部材207L、207Rは、リヤフレーム(図16、符号18)に取付けられる部材である。
加えて、テールベース部材169の中央左下部に、左ねじ取付部208Lが設けられ、この左ねじ取付部208Lは、ねじ177がねじ込まれるねじ穴209を有する。さらに、テールベース部材169の中央右下部に、右ねじ取付部208Rが設けられ、この右ねじ取付部208Rは、ねじ177がねじ込まれるねじ穴211を有する。
テールソケット部187の上方に、後上通気部212が配置されている。左ウィンカソケット部189Lの左側方に、後左通気部213Lが配置され、右ウィンカソケット部189Rの右側方に、後右通気部213Rが配置されている。これら通気部212、213L、213Rからテールライトユニット(図15、符号160)内の空気が排気される。
尚、本発明に係る鞍乗り型車両は、実施の形態では二輪車に適用したが、三輪車や四輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
加えて、本発明に係るヘッドライトバルブ及びポジションライトバルブは、実施の形態では車幅方向中心線に対して左右一対で設けたが、1つのヘッドライトバルブ及び1つのポジションライトバルブを車幅方向中心線上に設けてもよい。
本発明のヘッドライトユニットは、鞍乗り型車両に好適である。
10…鞍乗り型車両、12…前輪、21…フロントフォーク、34…車体カバー、35…フロントフェンダ、39…シート、43…車幅方向中心線、44L、44R…下部、45L、45R…上部、50…ヘッドライトユニット、63L、63R…ヘッドライトバルブ、64…ヘッドライトリフレクタ、65L、65R…ポジションライトバルブ、66…ポジションライトリフレクタ、67…ベース部材、68…アウターレンズ、69L、69R…前面レンズ部、71L、71R…側部、72L、72R…側部レンズ部、73L、73R…延出部、94…エーミング調整部、97…上部開放部、98…下端部、99L、99R、101L、101R…車幅方向外側上端、102、103…前端部、106L、106R…空間部、117、154…ポジションライトバルブ取付部、158L、158R…後面上部、159L、159R…後面下部、W1…幅。

Claims (10)

  1. ベース部材(67)に設けられ点灯するヘッドライトバルブ(63L)と、このヘッドライトバルブ(63L)の光を反射させるヘッドライトリフレクタ(64)と、前記ベース部材(67)に設けられ点灯するポジションライトバルブ(65L)と、このポジションライトバルブ(65L)の光を反射させるポジションライトリフレクタ(66)と、前記ベース部材(67)に接合され前記ヘッドライトバルブ(63L)及び前記ヘッドライトリフレクタ(64)及び前記ポジションライトバルブ(65L)及び前記ポジションライトリフレクタ(66)を覆うアウターレンズ(68)とで構成されるヘッドライトユニット(50)を有すると共に、
    このヘッドライトユニット(50)の周囲が車体カバー(34)で覆われている鞍乗り型車両(10)において、
    正面視で、前記ヘッドライトリフレクタ(64)の左右は、下部(44L、44R)より上部(45L、45R)が車幅方向外側に位置するように斜めに形成され、
    前記ポジションライトバルブ(65L)は、前記ヘッドライトリフレクタ(64)の外側で且つ前記ヘッドライトバルブ(63L)よりも低位置に配置され、
    前記ポジションライトリフレクタ(66)は、前記ポジションライトバルブ(65L)の側方及び下方を囲むように形成され、且つ前記ポジションライトバルブ(65L)の上方を開放する上部開放部(97)を上部に備え、
    前記アウターレンズ(68)は、前記ヘッドライトリフレクタ(64)の側部(71L)を覆う側部レンズ部(72L)と、この側部レンズ部(72L)から前記ポジションライトバルブ(65L)の上方にて車体前後方向に対し略水平に延びる延出部(73L)とを備え、
    前記側部レンズ部(72L)の側方に、前記車体カバー(34)と前記側部レンズ部(72L)と前記延出部(73L)とで囲まれた領域である空間部(106L)が設けられ、
    前記ポジションライトバルブ(65L)の光が、前記上部開放部(97)を通じて、前記延出部(73L)から照射されることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記延出部(73L)は、前記ヘッドライトリフレクタ(64)の前方を覆う前面レンズ部(69L)に連続すると共に、前記ヘッドライトバルブ(63L)よりも車幅方向内側まで延ばされることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記延出部(73L)の延び方向は、前記車幅方向内側に向かって斜め下方になることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記ヘッドライトバルブ(63L、63R)と前記ポジションライトバルブ(65L、65R)は、車幅方向中心線(43)に対して左右一対で設けられ、
    前記ヘッドライトリフレクタ(64)は、前記ベース部材(67)に揺動可能に設けられ前記左右一対のヘッドライトバルブ(63L、63R)の周囲を囲む単一の部材であり、
    前記ポジションライトリフレクタ(66)は、前記ベース部材(67)と一体に形成され前記左右一対のポジションライトバルブ(65L、65R)を囲む部材であり、
    前記上部開放部(97)は、前記ヘッドライトリフレクタ(64)の下端部(98)の幅(W1)よりも広く開放されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記ポジションライトリフレクタ(66)の車幅方向外側上端(99L、99R)は、前記ヘッドライトリフレクタ(64)の車幅方向外側上端(101L、101R)よりも車幅方向内側に配置されることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両。
  6. 断面視で、前記ポジションライトリフレクタ(66)の前端部(102)は、車体前後方向に前記ヘッドライトリフレクタ(64)の前端部(103)よりも前方に配置されると共に、前記アウターレンズ(68)に近接するように配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  7. 正面視で、前記ポジションライトリフレクタ(66)は、前記ヘッドライトユニット(50)の下部全体に設けられることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両。
  8. 断面視で、前記ポジションライトバルブ(65L、65R)は、車体前後方向にて前記ヘッドライトバルブ(63L、63R)よりも前方位置に配置されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  9. 正面視で、前記ヘッドライトユニット(50)の下方に、フロントフォーク(21)の下端に取付けた前輪(12)を覆うフロントフェンダ(35)が配置され、
    断面視で、前記ベース部材(67)の後面下部(159L、159R)に、前記ポジションライトバルブ(65L、65R)を取付けるポジションライトバルブ取付部(117、154)が設けられ、前記ベース部材(67)の後面上部(158L、158R)に、前記ヘッドライトバルブ(63L、63R)を取付けるために用いるヘッドライトバルブ取付部(119、153)が設けられ、
    前記後面上部(158L、158R)が前記後面下部(159L、159R)よりも後方に配置され、
    前記後面上部(158L、158R)と前記後面下部(159L、159R)が連続して段状に形成され、
    前記後面上部(158L、158R)及び前記後面下部(159L、159R)をシート(39)側から見て、前記ヘッドライトバルブ(63L、63R)の照準を調整するエーミング調整部(94)が、車幅方向中心線(43)に対して、左右いずれか一方へオフセットして前記後面上部(158L、158R)に配設されることを特徴とする請求項8記載の鞍乗り型車両。
  10. 正面視で、前記ポジションライトバルブ(65L、65R)は、前記ヘッドライトバルブ(63L、63R)よりも車幅方向外側に配置されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
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