JP2016016679A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両前部のコンパクト化とヘッドライトおよびポジションライトの識別性の確保とを両立しつつ、車両前部の剛性を確保することができ、更に、ポジションライトに対する泥はねを抑制できる鞍乗型車両を提供する。【解決手段】自動二輪車は、フロントカバー10と別体の補助カバー60を備える。補助カバー60は、ヘッドライトカバー52と左ポジションライトカバー52Lとを仕切る左上仕切り部62Lと、ヘッドライトカバー52と右ポジションライトカバー52Rとを仕切る右上仕切り部62Rと、左ポジションライトカバー52Lと右ポジションライトカバー52Rとを仕切る中央仕切り部63と、左孔61Lの下方に位置する左下仕切り部65Lと、右孔61Rの下方に位置する右下仕切り部65Rとを備える。【選択図】図3
Description
本発明は、ヘッドライトおよびポジションライトを備える鞍乗型車両に関する。
通常、鞍乗型車両は、ヘッドライトおよびフラッシャに加え、ポジションライトを備える。ヘッドライトは主に前方の路面を照らす役割を果たし、フラッシャは左折または右折することを知らせる役割を果たす。ポジションライトは、主に、車両の存在または大きさを対向車および周囲の人等に知らせる役割を果たす。
特許文献1には、車両前方から見てポジションライトの光源がヘッドライトのリフレクタの車幅方向の外端の近傍に配置され、車幅方向のコンパクト化が図られた鞍乗型車両が開示されている。この鞍乗型車両では、ヘッドライトとポジションライトとの間の一部に、不透明なフロントカバーの一部が配置されている。これにより、車幅方向がコンパクト化されているにも拘わらず、ヘッドライトおよびポジションライトの識別性が低下することが防止されている。
上記鞍乗型車両では、車幅方向のコンパクト化を図るために、ポジションライトの光源が車幅方向の中央付近に配置されている。車幅方向の中央にはヘッドライトが配置されており、ポジションライトの一部はヘッドライトの下方に配置されている。ポジションライトは、より下方に配置されている。ところが、ポジションライトがより下方に配置されると、路面から巻き上げられる泥がポジションライトに付着してしまうこと(以下、泥はねという)が懸念される。また、ヘッドライトとポジションライトとが部分的に上下方向に並んでいるので、鞍乗型車両の上下方向の寸法の増大が懸念される。
ポジションライトに対する泥はねを抑制するために、ポジションライトの下方にフロントカバーの一部を配置することが考えられる。しかし、その場合、鞍乗型車両の上下方向の寸法が大きくなってしまう。そこで、上下方向の寸法の増大を抑制するために、ヘッドライトとポジションライトとを仕切るフロントカバーの前記一部(以下、仕切り部という)の幅を小さくすることが考えられる。しかし、仕切り部の幅を小さくすると、ヘッドライトおよびポジションライトの識別性が低下するおそれがある。また、仕切り部の幅を小さくすると、フロントカバーの剛性の低下が懸念される。
ポジションライトの下方にフロントカバーの一部(以下、泥よけ部という)を配置しつつ、鞍乗型車両の上下方向の寸法の増大を抑えるために、泥よけ部の幅を小さくすることが考えられる。しかし、泥よけ部の幅が小さいと、十分な泥よけ性能を発揮することが難しい。また、泥よけ部の幅が小さいと剛性が低下するおそれがあるが、泥よけ部には泥が当たりやすいので、泥よけ部の剛性は確保しなければならない。加えて、ポジションライトの下方に泥よけ部を配置した場合、泥よけ部によってポジションライトの配光の範囲が制限される可能性がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両前部のコンパクト化とヘッドライトおよびポジションライトの識別性の確保とを両立しつつ、車両前部の剛性を確保することができ、更に、ポジションライトに対する泥はねを抑制できる鞍乗型車両を提供することである。
本発明に係る鞍乗型車両は、ヘッドライト用の開口と、左ポジションライト用の開口と、右ポジションライト用の開口とが形成されたフロントカバーと、ヘッドライト光源と、前記ヘッドライト光源の前方に配置された透明なヘッドライトカバーと、前記ヘッドライトカバーの後方に配置されたヘッドライトリフレクタと、を有し、車両前方から見て前記フロントカバーの前記ヘッドライト用の開口の内部に配置されたヘッドライトと、前記ヘッドライト光源より前方に配置され、前記ヘッドライトリフレクタの左端より右方に配置された左ポジションライト光源と、前記左ポジションライト光源の前方に配置された透明な左ポジションライトカバーとを有し、車両前方から見て前記フロントカバーの前記左ポジションライト用の開口の内部に配置され、少なくとも一部が前記ヘッドライトの下方であってかつ車両中心線よりも左方に位置する左ポジションライトと、前記ヘッドライト光源より前方に配置され、前記ヘッドライトリフレクタの右端より左方に配置された右ポジションライト光源と、前記右ポジションライト光源の前方に配置された透明な右ポジションライトカバーとを有し、車両前方から見て前記フロントカバーの前記右ポジションライト用の開口の内部に配置され、少なくとも一部が前記ヘッドライトの下方であってかつ車両中心線よりも右方に位置する右ポジションライトと、前記フロントカバーと別体であり、左孔と右孔とを有し、車両前方から見て前記左孔の内部に前記左ポジションライトカバーが位置し、車両前方から見て前記右孔の内部に前記右ポジションライトカバーが位置するように前記フロントカバーに取り付けられる補助カバーと、を備える。前記補助カバーは、前記左孔の上方であってかつ車両前方から見て前記ヘッドライトカバーと前記左ポジションライトカバーとの間に配置され、少なくとも一部が前記左ポジションライトカバーより前方に配置された不透明な左上仕切り部と、前記右孔の上方であってかつ車両前方から見て前記ヘッドライトカバーと前記右ポジションライトカバーとの間に配置され、少なくとも一部が前記右ポジションライトカバーより前方に配置された不透明な右上仕切り部と、前記左孔の右方かつ前記右孔の左方に位置し、車両前方から見て前記左ポジションライトカバーと前記右ポジションライトカバーとの間に配置された不透明な中央仕切り部と、前記左孔の左方に位置する左仕切り部と、前記左孔の下方に位置し、前記左ポジションライトカバーおよび前記左仕切り部より前方に配置された左下仕切り部と、前記右孔の右方に位置する右仕切り部と、前記右孔の下方に位置し、前記右ポジションライトカバーおよび前記右仕切り部より前方に配置された右下仕切り部と、を備える。
上記鞍乗型車両によれば、左ポジションライト光源はヘッドライトリフレクタの左端より右方に配置され、右ポジションライト光源はヘッドライトリフレクタの右端より左方に配置されている。左ポジションライト光源および右ポジションライト光源が、車両中心線により近い位置に配置されているので、左ポジションライトおよび右ポジションライトは、車幅方向の中央付近に配置されている。そのため、車両前部の車幅方向の寸法を小さくすることができる。
ヘッドライトカバーと左ポジションライトカバーとは、補助カバーの左上仕切り部により仕切られている。ヘッドライトカバーと右ポジションライトカバーとは、補助カバーの右上仕切り部により仕切られている。左ポジションライトカバーと右ポジションライトカバーとは、補助カバーの中央仕切り部により仕切られている。そのため、ヘッドライト、左ポジションライト、および右ポジションライトの識別性が高い。
補助カバーは、左ポジションライトカバーより前方に配置された左下仕切り部と、右ポジションライトカバーより前方に配置された右下仕切り部とを備えている。そのため、左ポジションライトカバーおよび右ポジションライトカバーに対する泥はねが、左下仕切り部および右下仕切り部により抑制される。
ヘッドライト、左ポジションライト、および右ポジションライトの識別性を高める左上仕切り部、右上仕切り部、および中央仕切り部と、左ポジションライトおよび右ポジションライトに対する泥よけ性能を高める左下仕切り部および右下仕切り部とは、フロントカバーとは別体の補助カバーに備えられている。したがって、フロントカバーの剛性を損なうことなく、識別性を高めることができ、泥よけ性能を向上させることができる。また、補助カバーは、左上仕切り部、右上仕切り部、中央仕切り部、左下仕切り部、および右下仕切り部に加えて、左下仕切り部より後方に配置された左仕切り部と、右下仕切り部より後方に配置された右仕切り部とを備えている。補助カバーは、眼鏡のような形状を備えている。したがって、補助カバーの剛性が高い。このように、フロントカバーおよび補助カバーの剛性を確保できるので、車両前部の剛性を十分に確保することができる。
前記鞍乗型車両によれば、以上の効果が相乗的に発揮されることにより、車両前部のコンパクト化とヘッドライトおよびポジションライトの識別性の確保とを両立しつつ、車両前部の剛性を確保することができ、更に、ポジションライトに対する泥はねを抑制することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記中央仕切り部は、前記左孔の右方において前後方向に延びる第1右壁と、前記右孔の左方において前後方向に延びる第2左壁とを有し、前記左仕切り部は、前記左孔の左方において前後方向に延びる第1左壁を有し、前記左下仕切り部は、前記左孔の下方において前後方向に延びる第1下壁を有し、前記右仕切り部は、前記右孔の右方において前後方向に延びる第2右壁を有し、前記右下仕切り部は、前記右孔の下方において前後方向に延びる第2下壁を有する。
上記態様によれば、補助カバーの第1右壁、第1左壁、および第1下壁により、左ポジションライトカバーの前方に、左孔の周囲の一部を囲みかつ前方に延びるダクト状の仕切りが形成される。補助カバーの第2右壁、第2左壁、および第2下壁により、右ポジションライトカバーの前方に、右孔の周囲の一部を囲みかつ前方に延びるダクト状の仕切りが形成される。そのため、左ポジションライトおよび右ポジションライトからの光がそれぞれ上記仕切りにより前方に導かれ、左ポジションライトおよび右ポジションライトの好ましい配光を実現することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記左上仕切り部、前記右上仕切り部、前記左下仕切り部、および前記右下仕切り部のうち一つまたは二つ以上は、断面がC字状に形成されている。
上記態様によれば、補助カバーの剛性が高くなる。よって、車両前部の剛性を更に高めることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記左ポジションライト光源を通りかつ前後方向に延びる鉛直断面において、前記左下仕切り部の前後方向の寸法は、前記左上仕切り部の前後方向の寸法よりも大きい。前記右ポジションライト光源を通りかつ前後方向に延びる鉛直断面において、前記右下仕切り部の前後方向の寸法は、前記右上仕切り部の前後方向の寸法よりも大きい。
上記態様によれば、左下仕切り部および右下仕切り部の前後方向の寸法が大きいので、補助カバーの泥よけ性能を高めることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記フロントカバーは、車両前方から見て車両中心線の左方に位置する左カバー部と、車両前方から見て車両中心線の右方に位置する右カバー部と、を備える。前記左カバー部と前記右カバー部との間には隙間が形成され、前記補助カバーは前記隙間の前方に配置されている。
上記態様によれば、左カバー部と右カバー部との間の隙間を補助カバーによって隠すことができる。そのため、補助カバーにより、上記隙間に雨や泥が入り込むことを防止することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記フロントカバーの下方に配置された前輪と、前記フロントカバーの下方かつ前記前輪の後方に配置されたインナフェンダと、を備える。前記フロントカバーは、車両前方から見て車両中心線の左方に位置する左カバー部と、車両前方から見て車両中心線の右方に位置する右カバー部と、を備える。前記左カバー部と前記右カバー部と前記インナフェンダとの間には隙間が形成され、前記補助カバーは前記隙間の前方に配置されている。
上記態様によれば、左カバー部と右カバー部とインナフェンダとの間の隙間を補助カバーによって隠すことができる。そのため、補助カバーにより、上記隙間に雨や泥が入り込むことを防止することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記ヘッドライトカバーの後方に配置され、前記ヘッドライト光源を支持するヘッドライトケーシングと、前記左ポジションライトカバーの後方に配置され、前記左ポジションライト光源を支持する左ポジションライトケーシングと、前記右ポジションライトカバーの後方に配置され、前記右ポジションライト光源を支持する右ポジションライトケーシングと、を備える。前記ヘッドライトケーシング、前記左ポジションライトケーシング、および前記右ポジションライトケーシングは、一体的に形成されている。
上記態様によれば、部品点数の削減および組み立て作業の簡素化を実現することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記ヘッドライトカバー、前記左ポジションライトカバー、および前記右ポジションライトカバーは、一体的に形成されている。
ヘッドライトカバー、左ポジションライトカバー、および右ポジションライトカバーは補助カバーで仕切られるので、それらを一体化しても、ヘッドライト、左ポジションライト、および右ポジションライトの識別性を確保することができる。上記態様によれば、部品点数の削減および組み立て作業の簡素化を実現することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記ヘッドライトカバー、前記左ポジションライトカバー、および前記右ポジションライトカバーを含むアウターカバーを備える。前記アウターカバーは、前記ヘッドライトカバーと前記左ポジションライトカバーとの間に位置し、後方に凹んだ左凹部と、前記ヘッドライトカバーと前記右ポジションライトカバーとの間に位置し、後方に凹んだ右凹部とを含む。前記左凹部は、前記補助カバーの前記左上仕切り部の後方に位置する非視認部と、前記左上仕切り部よりも上方に位置する視認部と、を含む。前記右凹部は、前記補助カバーの前記右上仕切り部の後方に位置する非視認部と、前記右上仕切り部よりも上方に位置する視認部と、を含む。前記左凹部の前記視認部は、前記左ポジションライト光源からの光を受けることにより車両前方から見て輝くように構成されている。前記右凹部の前記視認部は、前記右ポジションライト光源からの光を受けることにより車両前方から見て輝くように構成されている。
上記態様によれば、左ポジションライト光源が点灯したときに、左ポジションライトカバーが輝くとともに、アウターカバーの左凹部の視認部が輝く。右ポジションライト光源が点灯したときに、右ポジションライトカバーが輝くとともに、アウターカバーの右凹部の視認部が輝く。そのため、車両前部のコンパクト性を維持しながら、左ポジションライト光源および右ポジションライト光源からの光によって輝く領域を拡大することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記左凹部の前記視認部は、前記左ポジションライト光源が点灯したときに線状に輝くように構成されている。前記右凹部の前記視認部は、前記右ポジションライト光源が点灯したときに線状に輝くように構成されている。
上記態様によれば、車両前部のコンパクト性を維持しながら、左ポジションライトおよび右ポジションライトの輝く領域を更に拡大することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記左凹部の前記視認部と前記右凹部の前記視認部とは繋がっている。前記左凹部の前記視認部は、前記左ポジションライト光源が点灯したときに、左斜め上向きに延びる線状に輝くように構成されている。前記右凹部の前記視認部は、前記右ポジションライト光源が点灯したときに、右斜め上向きに延びる線状に輝くように構成されている。
上記態様によれば、車両前方から見て左ポジションライトカバーおよび右ポジションライトカバーの上方に、左ポジションライト光源および右ポジションライト光源によりV字状に輝く領域を形成することができる。そのため、ポジションライトの役割、すなわち、車両の存在または大きさを対向車等に知らせる役割を好適に果たすことができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記フロントカバーは塗装され、前記補助カバーは塗装されていない。
上記態様によれば、補助カバーとして非塗装部品を用いることができ、コストダウンを実現することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記補助カバーは、前記フロントカバーの材料よりも柔らかい材料によって形成されている。
上記態様によれば、フロントカバーを相対的に硬い材料で形成することにより、フロントカバーの剛性を確保しやすくなる。一方、補助カバーを相対的に柔らかい材料で形成することにより、路面から巻き上げられた砂利や石によって補助カバーにひびが入ってしまうことを好適に防止できる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記自動二輪車はスクータである。
上記態様によれば、スクータにおいて前述の効果を得ることができる。
本発明によれば、車両前部のコンパクト化とヘッドライトおよびポジションライトの識別性の確保とを両立しつつ、車両前部の剛性を確保することができ、更に、ポジションライトに対する泥はねを抑制できる鞍乗型車両を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図1は、鞍乗型車両の一例であるスクータ型の自動二輪車1の右側面図である。図2は、自動二輪車1の平面図である。本明細書において鞍乗型車両とは、乗員が跨がって乗車する車両を意味する。鞍乗型車両はスクータ型の自動二輪車1に限定されない。鞍乗型車両は、オフロード型、モペット型等の他の形式の自動二輪車であってもよく、自動二輪車以外の車両であってもよい。鞍乗型車両は、自動三輪車、ATV(All Terrain Vehicle)等であってもよい。
以下の説明では、特に断らない限り、前、後、左、右、上、下は、自動二輪車1のシート5に着座した乗員(図示せず)から見た前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味する。上、下は、自動二輪車1が水平面に静止しているときの鉛直方向の上、下に対応する。図面中の符号F、Re、L、R、U、Dは、前、後、左、右、上、下をそれぞれ表す。
図1に示すように、自動二輪車1は、前輪2と、後輪3と、後輪3を駆動するパワーユニット4とを備えている。図示は省略するが、パワーユニット4は、エンジンおよびVベルト式無段変速機を内蔵している。パワーユニット4は、図示しない車体フレームに揺動可能に支持されている。パワーユニット4の上方には、乗員が着座するシート5が配置されている。上記車体フレームの前端部には、ヘッドパイプ6が固定されている。ヘッドパイプ6には、フロントフォーク7が左右に回転可能に取り付けられている。フロントフォーク7には、前輪2が回転可能に支持されている。自動二輪車1は、少なくとも一部がヘッドパイプ6の前方に位置するフロントカバー10と、フロントカバー10の後方に位置するレッグシールド20とを備えている。フロントカバー10とレッグシールド20とは別体であり、互いに組み付けられている。フロントカバー10の下方かつ前輪2の上方には、フロントフェンダ8が設けられている。フロントカバー10の上方には、ヘッドカバー9が配置されている。
図2に示すように、ヘッドカバー9の車両中心線CLよりも左方には、左フラッシャ9Lが設けられている。ヘッドカバー9の車両中心線CLよりも右方には、右フラッシャ9Rが設けられている。左フラッシャ9Lは自動二輪車1が左折する際に点滅し、右フラッシャ9Rは自動二輪車1が右折する際に点滅する。
図3は、自動二輪車1の主要部の正面図である。なお、乗員から見た左L、右Rは、車両前方から見た右、左にそれぞれ対応する。図3に示すように、自動二輪車1は、フロントカバー10に加え、前輪2(図3では図示せず。図1参照)の後方に位置するインナフェンダ22を備えている。また、自動二輪車1は、ヘッドライト30と、左ポジションライト40Lと、右ポジションライト40Rと、フロントカバー10とは別体の補助カバー60とを備えている。
フロントカバー10は、車両中心線CLの左方に位置する左カバー部11Lと、車両中心線CLの右方に位置する右カバー部11Rと、左カバー部11Lと右カバー部11Rとの間に配置されたセンターパネル11とを備えている。本実施形態では、センターパネル11は左カバー部11Lおよび右カバー部11Rとは別体であるが、それらは一体であってもよい。フロントカバー10は、一体物であってもよく、複数の部品が組み立てられることによって構成されていてもよい。
図4は、補助カバー60を取り外したときの自動二輪車1の主要部の正面図である。図4に示すように、フロントカバー10には、ヘッドライト30用の開口12と、左ポジションライト40L用の開口12Lと、右ポジションライト40R用の開口12Rとが形成されている。開口12、12L、および12Rは繋がっており、全体で一つの開口を形成している。ただし、開口12、12L、および12Rのうちの2つまたは3つは、互いに独立していてもよい。開口12、12L、および12Rが形成する上記開口は、下方に開いた開口である。本明細書において「開口」とは、全周囲が閉じた開口であってもよく、本実施形態の上記開口のように、周囲の一部が開いた開口であってもよい。
図4に示すように、左カバー部11Lと右カバー部11Rとの間には、隙間13および14が形成されている。本実施形態では、左カバー部11Lと右カバー部11Rとインナフェンダ22との間に隙間13および14が形成されている。隙間13は、後述するライトユニット50とインナフェンダ22との間に形成されている。隙間14は、ライトユニット50と左カバー部11Lとの間と、ライトユニット50と右カバー部11Rとの間に形成されている。このように、開口12内にヘッドライト30を配置し、開口12L内に左ポジションライト40Lを配置し、開口12R内に右ポジションライト40Rを配置した状態において、隙間13および14が生じている。
本実施形態では、ヘッドライト30、左ポジションライト40L、および右ポジションライト40Rは一体化されており、前述のライトユニット50を構成している。ただし、ヘッドライト30、左ポジションライト40L、および右ポジションライト40Rは、別体であってもよい。また、左ポジションライト40Lと右ポジションライト40Rとが一体化され、それら一体化された左ポジションライト40Lおよび右ポジションライト40Rがヘッドライト30と別体であってもよい。
図5はライトユニット50の正面図である。ライトユニット50は、アウターカバー51を備えている。図6は、アウターカバー51を取り外したときのライトユニット50の正面図である。図6に示すように、ライトユニット50は、ヘッドライト光源31と、左ポジションライト光源41Lと、右ポジションライト光源41Rとを備えている。ヘッドライト光源31、左ポジションライト光源41L、および右ポジションライト光源41Rには、ランプ、発光ダイオードなどの公知の任意の光源を用いることができる。ヘッドライト光源31は、車両中心線CL上に配置されている。左ポジションライト光源41Lは車両中心線CLの左方に配置され、右ポジションライト光源41Rは車両中心線CLの右方に配置されている。図7に示すように、左ポジションライト光源41Lは、ヘッドライト光源31よりも前方に配置されている。同様に、右ポジションライト光源41Rは、ヘッドライト光源31よりも前方に配置されている。
図5に示すように、アウターカバー51は、ヘッドライト光源31の前方に配置された透明なヘッドライトカバー52と、左ポジションライト光源41Lの前方に配置された透明な左ポジションライトカバー52Lと、右ポジションライト光源41Rの前方に配置された透明な右ポジションライトカバー52Rとを備えている。ヘッドライトカバー52、左ポジションライトカバー52L、および右ポジションライトカバー52Rは、一体的に形成されている。ただし、ヘッドライトカバー52、左ポジションライトカバー52L、および右ポジションライトカバー52Rは、別体であってもよい。また、左ポジションライトカバー52Lと右ポジションライトカバー52Rとが一体化され、それら一体化された左ポジションライトカバー52Lおよび右ポジションライトカバー52Rがヘッドライトカバー52と別体であってもよい。
また、アウターカバー51は、後方に凹んだ左凹部53Lと、後方に凹んだ右凹部53Rとを備えている。左凹部53Lは、ヘッドライトカバー52と左ポジションライトカバー52Lとの間に位置している。左凹部53Lは、車両前方から見て左斜め上向きに延びている。右凹部53Rは、ヘッドライトカバー52と右ポジションライトカバー52Rとの間に位置している。右凹部53Rは、車両前方から見て右斜め上向きに延びている。また、アウターカバー51は、後方に凹んだ中央凹部53Cを備えている。中央凹部53Cは、ヘッドライトカバー52の下方であって、左ポジションライトカバー52Lと右ポジションライトカバー52Rとの間に位置している。本実施形態では、アウターカバー51の全体が透明であり、左凹部53Lおよび右凹部53Rは透明である。しかし、左凹部53Lおよび右凹部53Rは不透明であってもよい。中央凹部53Cは透明であってもよく、不透明であってもよい。
図6に示すように、ライトユニット50は、アウターカバー51の後方に配置されたケーシング54を備えている。ケーシング54は、ヘッドライト光源31を支持するヘッドライトケーシング54Cと、左ポジションライト光源41Lを支持する左ポジションライトケーシング54Lと、右ポジションライト光源41Rを支持する右ポジションライトケーシング54Rとを含んでいる。ヘッドライトケーシング54C、左ポジションライトケーシング54L、および右ポジションライトケーシング54Rは、一体的に形成されている。ただし、ヘッドライトケーシング54C、左ポジションライトケーシング54L、および右ポジションライトケーシング54Rは、別体でもよい。また、左ポジションライトケーシング54Lと右ポジションライトケーシング54Rとが一体化され、それら一体化された左ポジションライトケーシング54Lおよび右ポジションライトケーシング54Rがヘッドライトケーシング54Cと別体であってもよい。
図7に示すように、ヘッドライト30は、ヘッドライトカバー52の後方に配置されたヘッドライトリフレクタ32を備えている。ヘッドライトリフレクタ32は、ヘッドライト光源31からの光を前方に向けて反射するように構成されている。図6に示すように、ヘッドライトリフレクタ32は、車両前方から見てヘッドライト光源31を中心として円弧状に形成された発光部32Cと、発光部32Cの左方に配置された左飾り部32Lと、発光部32Cの右方に配置された右飾り部32Rとを備えている。発光部32Cは、ヘッドライト光源31からの光が直接照射され、その光を反射するように構成されている。左飾り部32Lおよび右飾り部32Rは、ヘッドライト光源31からの光が直接照射されないように構成されている。
図7に示すように、左ポジションライト40Lは、左ポジションライトカバー52Lの後方に配置された左ポジションライトリフレクタ42Lを備えている。図5および図6に示すように、右ポジションライト40Rは、右ポジションライトカバー52Rの後方に配置された右ポジションライトリフレクタ42Rを備えている。本実施形態では、左ポジションライトリフレクタ42Lと、右ポジションライトリフレクタ42Rと、ヘッドライトリフレクタ32とは、別体である。
図6に示すように、左ポジションライトリフレクタ42Lの右端42LRは、ヘッドライトリフレクタ32の左端32LEよりも右方に位置している。右ポジションライトリフレクタ42Rの左端42RLは、ヘッドライトリフレクタ32の右端32REよりも左方に位置している。左ポジションライトリフレクタ42Lの一部とヘッドライトリフレクタ32の一部とは、車両前方から見て上下に並んでいる。右ポジションライトリフレクタ42Rの一部とヘッドライトリフレクタ32の一部とは、車両前方から見て上下に並んでいる。
左ポジションライトリフレクタ42Lの下端42LDおよび右ポジションライトリフレクタ42Rの下端42RDは、ヘッドライトリフレクタ32の下端32DEよりも下方に位置している。左ポジションライトリフレクタ42Lの上端42LTおよび右ポジションライトリフレクタ42Rの上端42RTは、ヘッドライトリフレクタ32の下端32DEよりも上方に位置している。左ポジションライトリフレクタ42Lの一部とヘッドライトリフレクタ32の一部とは、車両前方から見て左右に並んでいる。右ポジションライトリフレクタ42Rの一部とヘッドライトリフレクタ32の一部とは、車両前方から見て左右に並んでいる。
ヘッドライト光源31は、左ポジションライトリフレクタ42Lの右端42LRよりも右方に配置され、右ポジションライトリフレクタ42Rの左端42RLよりも左方に配置されている。左ポジションライト光源41Lは、ヘッドライトリフレクタ32の左端32LEよりも右方に配置されている。また、左ポジションライト光源41Lは、ヘッドライトリフレクタ32の発光部32Cの左端32CLよりも右方に配置されている。右ポジションライト光源41Rは、ヘッドライトリフレクタ32の右端32REよりも左方に配置されている。また、右ポジションライト光源41Rは、ヘッドライトリフレクタ32の発光部32Cの右端32CRよりも左方に配置されている。左ポジションライト光源41Lとヘッドライトリフレクタ32の一部とは、車両前方から見て上下に並んでいる。右ポジションライト光源41Rとヘッドライトリフレクタ32の一部とは、車両前方から見て上下に並んでいる。左ポジションライト光源41Lおよび右ポジションライト光源41Rは、ヘッドライトリフレクタ32の下端32DEよりも下方に配置されている。
図7に示すように、ヘッドライトカバー52とヘッドライトケーシング54Cとにより、ヘッドライト光源31およびヘッドライトリフレクタ32が収容されたヘッドライト室33が形成されている。左ポジションライトカバー52Lと左ポジションライトケーシング54Lとにより、左ポジションライト光源41Lおよび左ポジションライトリフレクタ42Lが収容された左ポジションライト室43Lが形成されている。図示は省略するが、右ポジションライトカバー52Rと右ポジションライトケーシング54Rとにより、右ポジションライト光源41Rおよび右ポジションライトリフレクタ42Rが収容された右ポジションライト室が形成されている。ケーシング54は、ヘッドライト室33と左ポジションライト室43Lとの間に配置された仕切り壁54Dを備えている。仕切り壁54Dの先端部54Daは、アウターカバー51の左凹部53Lの後方に位置している。仕切り壁54Dの先端部54Daと左凹部53Lとの間には、隙間54Gが形成されている。仕切り壁54Dは、ヘッドライト室33と左ポジションライト室43Lとを部分的に仕切っている。ヘッドライト室33と左ポジションライト室43Lとは、隙間54Gを通じて繋がっている。
図6に示すように、ライトユニット50のケーシング54には、左斜め上方および右斜め上方に突出する第1ブラケット55と、左方および右方に突出する第2ブラケット56と、下方に突出する第3ブラケット57とが設けられている。第1ブラケット55には、図示しない第1ボルトが挿入される孔55aが形成されている。第2ブラケット56には、後述する第2ボルト59(図12参照)が挿入される孔56aが形成されている。第3ブラケット57には、図示しない第3ボルトが挿入される孔57aが形成されている。第1ブラケット55は、第1ボルトにより、フロントカバー10に固定される。第2ブラケット56は、第2ボルト59により、フロントカバー10に取り付けられる。また、第2ブラケット56に対しては、第2ボルト59により、補助カバー60が取り付けられる。第3ブラケット57には、第3ボルトにより、補助カバー60が取り付けられる。なお、ケーシング54をフロントカバー10または車体フレームに固定するための構造は、何ら限定されない。また、補助カバー60をライトユニット50、フロントカバー10、または車体フレームに固定するための構造は、何ら限定されない。
次に、補助カバー60について説明する。前述の通り、補助カバー60はフロントカバー10とは別体である。図8は補助カバー60の正面図、図9は補助カバー60の平面図、図10は補助カバー60の左側面図である。図11は、補助カバー60およびライトユニット50の斜視図である。
図8に示すように、補助カバー60は眼鏡型に形成されている。補助カバー60は、左孔61Lおよび右孔61Rを有している。図11に示すように、補助カバー60は、車両前方から見て左孔61Lの内部に左ポジションライトカバー52Lが位置し、車両前方から見て右孔61Rの内部に右ポジションライトカバー52Rが位置するように、フロントカバー10に取り付けられる。なお、本明細書において「フロントカバーに取り付けられる」とは、フロントカバーと接触した状態に配置されることを意味する。補助カバー60は、フロントカバー10にボルト等により固定されてもよいが、必ずしもフロントカバー10に固定されている必要はない。補助カバー60は、フロントカバー10に対し直接固定されていてもよいが、他の部材を介して間接的に固定されていてもよい。
本実施形態では、補助カバー60は不透明な材料で形成されている。フロントカバー10は塗装部品(塗装処理された部品)であるが、補助カバー60は非塗装部品(塗装処理されていない部品)である。本実施形態では、補助カバー60は、フロントカバー10の材料よりも柔らかい材料で形成されている。ただし、補助カバー60およびフロントカバー10の材料は特に限定されない。補助カバー60は、フロントカバー10と同じ材料で形成されていてもよく、フロントカバー10の材料よりも硬い材料で形成されていてもよい。補助カバー60は、左上仕切り部62Lと、右上仕切り部62Rと、中央仕切り部63と、左仕切り部64Lと、右仕切り部64Rと、左下仕切り部65Lと、右下仕切り部65Rとを備えている。
図11に示すように、左上仕切り部62Lは、左孔61Lの上方であってかつ車両前方から見てヘッドライトカバー52と左ポジションライトカバー52Lとの間に配置される。左上仕切り部62Lは、車両前方から見てヘッドライトカバー52と左ポジションライトカバー52Lとを仕切る。左上仕切り部62Lは、アウターカバー51の左凹部53L内に配置される(図7参照)。左上仕切り部62Lの少なくとも一部は、左ポジションライトカバー52Lよりも前方に配置される。
右上仕切り部62Rは、右孔61Rの上方であってかつ車両前方から見てヘッドライトカバー52と右ポジションライトカバー52Rとの間に配置される。右上仕切り部62Rは、車両前方から見てヘッドライトカバー52と右ポジションライトカバー52Rとを仕切る。右上仕切り部62Rは、アウターカバー51の右凹部53R内に配置される。右上仕切り部62Rの少なくとも一部は、右ポジションライトカバー52Rよりも前方に配置される。
中央仕切り部63は、左孔61Lの右方かつ右孔61Rの左方に位置している。中央仕切り部63は、車両前方から見て、左ポジションライトカバー52Lと右ポジションライトカバー52Rとの間に配置される。中央仕切り部63は、車両前方から見て左ポジションライトカバー52Lと右ポジションライトカバー52Rとを仕切る。中央仕切り部63の少なくとも一部は、中央凹部53C内に配置される。
左仕切り部64Lは、左孔61Lの左方に位置している。図9に示すように、左仕切り部64Lは、平面視において左斜め後方に延びている。図10に示すように、左仕切り部64Lは、側面視において上斜め後方に延びている。
右仕切り部64Rは、右孔61Rの右方に位置している。右仕切り部64Rは、平面視において右斜め後方に延びている。右仕切り部64Rは、側面視において上斜め後方に延びている。
左下仕切り部65Lは、左孔61Lの下方に位置している。左下仕切り部65Lは、左ポジションライトカバー52Lおよび左仕切り部64Lよりも前方に配置されている。
右下仕切り部65Rは、右孔61Rの下方に位置している。右下仕切り部65Rは、右ポジションライトカバー52Rおよび右仕切り部64Rよりも前方に配置されている。
図9に示すように、左ポジションライト光源41Lを通りかつ前後方向に延びる鉛直断面において、左下仕切り部65Lの前後方向の寸法T1は、左上仕切り部62Lの前後方向の寸法T2よりも大きい。右ポジションライト光源41Rを通りかつ前後方向に延びる鉛直断面において、右下仕切り部65Rの前後方向の寸法T1は、右上仕切り部62Rの前後方向の寸法T2よりも大きい。本実施形態では、車両の前後方向に延びる任意の垂直断面において、左下仕切り部65Lの前後方向の寸法は左上仕切り部62Lの前後方向の寸法よりも大きく、右下仕切り部65Rの前後方向の寸法は右上仕切り部62Rの前後方向の寸法よりも大きい。
図11に示すように、補助カバー60の左孔61Lおよび右孔61Rの周囲の少なくとも一部は、ダクト状に形成されている。本実施形態では、補助カバー60のうち左孔61Lの左方の部分、下方の部分、および右方の部分は、ダクト状に形成されている。また、補助カバー60のうち右孔61Rの左方の部分、下方の部分、および右方の部分は、ダクト状に形成されている。詳しくは、中央仕切り部63は、左孔61Lの右方において前後方向に延びる第1右壁66Rを有する。左下仕切り部65Lは、左孔61Lの下方において前後方向に延びる第1下壁66Dを有する。左仕切り部64Lは、左孔61Lの左方において前後方向に延びる第1左壁66Lを有する。これら第1右壁66R、第1下壁66D、および第1左壁66Lにより、補助カバー60のうち左孔61Lの周囲の一部分がダクト状に形成されている。また、中央仕切り部63は、右孔61Rの左方において前後方向に延びる第2左壁67Lを有する。右下仕切り部65Rは、右孔61Rの下方において前後方向に延びる第2下壁67Dを有する。右仕切り部64Rは、右孔61Rの右方において、前後方向に延びる第2右壁67Rを有する。これら第2左壁67L、第2下壁67D、および第2右壁67Rにより、補助カバー60のうち右孔61Rの周囲の一部分がダクト状に形成されている。なお、左上仕切り部62Lが左孔61Lの上方において前後方向に延びる第1上壁を有し、補助カバー60のうち左孔61Lの周囲の全部がダクト状に形成されていてもよい。また、右上仕切り部62Rが右孔61Rの上方において前後方向に延びる第2上壁を有し、補助カバー60のうち右孔61Rの周囲の全部がダクト状に形成されていてもよい。
図7に示すように、補助カバー60の左上仕切り部62Lおよび左下仕切り部65Lは、断面がC字状に形成されている。図示は省略するが、補助カバー60の右上仕切り部62Rおよび右下仕切り部65Rは、断面がC字状に形成されている。ただし、左上仕切り部62L、左下仕切り部65L、右上仕切り部62R、および右下仕切り部65Rの断面形状は特に限定されない。
図8に示すように、補助カバー60は、孔68aが形成された左右のブラケット68と、孔69aが形成された左右のブラケット69とを備えている。図9に示すように、補助カバー60の裏側部分には、孔70aが形成されたボス70が設けられている。
図12は、図3のXII−XII線断面図である。図12に示すように、フロントカバー10の左カバー部11Lには、後方に延びるボス15が設けられている。ボス15には、孔15aが形成されている。補助カバー60のブラケット68およびライトユニット50の第2ブラケット56はボス15に重ねられ、ボス15の孔15aとブラケット68の孔68aと第2ブラケット56の孔56aとに、ねじ59が挿入されている。このねじ59により、補助カバー60のブラケット68およびライトユニット50の第2ブラケット56は、ボス15に固定されている。このように、補助カバー60の一部はライトユニット50と共に、フロントカバー10に対しねじ59で固定されている。図示は省略するが、フロントカバー10の右カバー部11Rにも同様のボス15が設けられており、補助カバー60の右のブラケット68およびライトユニット50の右の第2ブラケット56は、同様のねじ59により上記ボス15に固定されている。
図13は、図3のXIII−XIII線断面図である。図13に示すように、フロントカバー10の左カバー部11Lには、後方に延びる棒状部16が設けられている。棒状部16は、補助カバー60のブラケット69の孔69aに差し込まれている。このように、補助カバー60の他の一部は、フロントカバー10に係合することにより、フロントカバー10に固定されている。図示は省略するが、フロントカバー10の右カバー部11Rにも同様の棒状部16が設けられており、この棒状部16は補助カバー60の右のブラケット69の孔69aに差し込まれている。
補助カバー60のボス70(図9参照)はライトユニット50のブラケット57(図6参照)に重ねられ、ボス70の孔70aとブラケット57の孔57aとには、図示しないねじが挿入される。補助カバー60とブラケット57とは、上記ねじにより固定される。
前述したように、図4は補助カバー60を取り付ける前のフロントカバー10およびライトユニット50等を表し、図3は補助カバー60を取り付けた後のフロントカバー10およびライトユニット50等を表す。図3に示すように、補助カバー60は、隙間13および14の前方に配置される。これにより、隙間13および14は、補助カバー60によって覆われる。
図3に示すように、車両前方から見て、補助カバー60の真下にはフロントカバー10が存在しない。補助カバー60の下縁60Uは、自動二輪車1の前部の下縁を形成している。車両前方から見て、補助カバー60の下縁60Uの下方には、空間が形成されている。
図7に示すように、補助カバー60の左上仕切り部62Lが、車両前方から見てヘッドライトカバー52と左ポジションライトカバー52Lとを仕切るので、ヘッドライト光源31からの光L1と左ポジションライト光源41Lからの光L2とは混ざり難い。これにより、ヘッドライト30と左ポジションライト40Lとの識別性を確保することができる。一方、前述したように、アウターカバー51は左凹部53Lを備え、仕切り壁54Dの先端部54Daと左凹部53Lとの間には、隙間54Gが形成されている。左ポジションライト光源41Lからの光L2の大部分は左ポジションライトカバー52Lを通じて前方に照射されるが、図14に示すように、左ポジションライト光源41Lからの光の一部L21は、左凹部53Lに照射される。左凹部53Lは、補助カバー60の左上仕切り部62Lの後方に位置する非視認部53L1と、左上仕切り部62Lよりも上方に位置する視認部53L2とを含む。非視認部53L1および視認部53L2は上記光L21を受けて輝くが、車両前方から見て、非視認部53L1は左上仕切り部62Lによって隠され、視認部53L2は視認可能である。よって、左ポジションライト光源41Lが点灯したときに、車両前方から見て、視認部53L2は輝くことになる。
図示は省略するが、右ポジションライト40Rにおいても同様である。すなわち、右凹部53Rは、補助カバー60の右上仕切り部62Rの後方に位置する非視認部と、右上仕切り部62Rよりも上方に位置する視認部とを含み、車両前方から見て、この視認部は右ポジションライト光源41Rからの光を受けることによって輝く。なお、左凹部53Lの視認部53L2および右凹部53Rの視認部は、いずれもヘッドライトリフレクタ32の下端32DE(図6参照)よりも下方に配置されている。
図5に示すように、左凹部53Lおよび右凹部53Rは、それぞれ車両前方から見て線状に形成されている。左凹部53Lの視認部53L2および右凹部53Rの視認部は、それぞれ線状に形成される。そのため、左凹部53Lの視認部53L2は、左ポジションライト光源41Lが点灯したときに線状に輝く、右凹部53Rの視認部は、右ポジションライト光源41Rが点灯したときに線状に輝く。本実施形態では、左凹部53Lは左斜め上向きに延びているので、左凹部53Lの視認部53L2は、左ポジションライト光源41Lが点灯したときに、左斜め上向きに延びるように線状に輝く。本実施形態では、右凹部53Rは右斜め上向きに延びているので、右凹部53Rの視認部は、右ポジションライト光源41Rが点灯したときに右斜め上向きに延びるように線状に輝く。その結果、図11に仮想線75で示すように、アウターカバー51において、ヘッドライトカバー52と左ポジションライトカバー52Lおよび右ポジションライトカバー52Rとの間に、V字状に輝く部分が形成される。
以上のように、本実施形態に係る自動二輪車1によれば、図6に示すように、左ポジションライト光源41Lはヘッドライトリフレクタ32の左端32LEより右方に配置され、右ポジションライト光源41Rはヘッドライトリフレクタ32の右端32REより左方に配置されている。図3に示すように、左ポジションライト40Lおよび右ポジションライト40Rは、車幅方向の中央付近に配置されている。そのため、車両前部の車幅方向の寸法を小さくすることができる。
また、自動二輪車1によれば、ヘッドライトカバー52と左ポジションライトカバー52Lとは、補助カバー60の左上仕切り部62Lにより仕切られている。ヘッドライトカバー52と右ポジションライトカバー52Rとは、補助カバー60の右上仕切り部62Rにより仕切られている。左ポジションライトカバー52Lと右ポジションライトカバー52Rとは、補助カバー60の中央仕切り部63により仕切られている。そのため、ヘッドライト30、左ポジションライト40L、および右ポジションライト40Rの識別性が高い。
図11に示すように、補助カバー60は、左ポジションライトカバー52Lより前方に配置された左下仕切り部65Lと、右ポジションライトカバー52Rより前方に配置された右下仕切り部65Rとを備えている。そのため、左ポジションライトカバー52Lおよび右ポジションライトカバー52Rに対する泥はねが、左下仕切り部65Lおよび右下仕切り部65Rにより抑制される。
自動二輪車1によれば、ヘッドライト30およびポジションライト40Lおよび40Rの識別性を高める左上仕切り部62L、右上仕切り部62R、および中央仕切り部63と、ポジションライト40Lおよび40Rに対する泥よけ性能を高める左下仕切り部65Lおよび右下仕切り部65Rとは、フロントカバー10とは別体の補助カバー60に備えられている。したがって、フロントカバー10の剛性を損なうことなく、ヘッドライト30およびポジションライト40Lおよび40Rの識別性を高めることができ、泥よけ性能を向上させることができる。また、補助カバー60は、左上仕切り部62L、右上仕切り部62R、中央仕切り部63、左下仕切り部65L、および右下仕切り部65Rに加えて、左下仕切り部65Lより後方に配置された左仕切り部64Lと、右下仕切り部65Rより後方に配置された右仕切り部64Rとを備えている。補助カバー60は、眼鏡のような形状を備えている。したがって、補助カバー60の剛性が高い。このように自動二輪車1によれば、フロントカバー10および補助カバー60の剛性を確保できるので、車両前部の剛性を十分に確保することができる。
以上より、自動二輪車1によれば、上記効果が相乗的に発揮されることにより、車両前部のコンパクト化とヘッドライト30およびポジションライト40Lおよび40Rの識別性の確保とを両立しつつ、車両前部の剛性を確保することができ、更に、ポジションライト40Lおよび40Rに対する泥はねを抑制することができる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1によれば、図11に示すように、補助カバー60の第1右壁66R、第1下壁66D、および第1左壁66Lにより、左ポジションライトカバー52Lの前方に、左孔61Lの周囲の一部を囲みかつ前方に延びるダクト状の仕切りが形成される。左ポジションライト40Lからの光は、第1右壁66R、第1下壁66D、および第1左壁66Lにより、前方に導かれる。補助カバー60の第2右壁67R、第2下壁67D、および第2左壁67Lにより、右ポジションライトカバー52Rの前方に、右孔61Rの周囲の一部を囲みかつ前方に延びるダクト状の仕切りが形成される。右ポジションライト40Rからの光は、第2右壁67R、第2下壁67D、および第2左壁67Lにより、前方に導かれる。そのため、自動二輪車1によれば、左ポジションライト40Lおよび右ポジションライト40Rの好ましい配光を実現することができる。
図7に示すように、補助カバー60の左上仕切り部62Lおよび左下仕切り部65Lは、断面がC字状に形成されている。補助カバー60の右上仕切り部62Rおよび右下仕切り部65Rは、断面がC字状に形成されている。これにより、補助カバー60の剛性が高くなっている。よって、自動二輪車1によれば、車両前部の剛性を更に高めることができる。
自動二輪車1によれば、図9に示すように、左ポジションライト光源41Lを通りかつ前後方向に延びる鉛直断面において、補助カバー60の左下仕切り部65Lの前後方向の寸法T1は、左上仕切り部62Lの前後方向の寸法T2よりも大きい。右ポジションライト光源41Rを通りかつ前後方向に延びる鉛直断面において、右下仕切り部65Rの前後方向の寸法T1は、右上仕切り部62Rの前後方向の寸法T2よりも大きい。このように、左下仕切り部65Lおよび右下仕切り部65Rの前後方向の寸法T1が大きいので、補助カバー60の泥よけ性能を高めることができる。
自動二輪車1によれば、図4に示すように、補助カバー60を取り付ける前では隙間13および14が生じているが、図3に示すように、補助カバー60を取り付けると、補助カバー60は隙間13および14の前方に配置され、隙間13および14を覆う。そのため、隙間13および14に雨や泥が入り込むことを防止することができる。
本実施形態によれば、ヘッドライトケーシング54C、左ポジションライトケーシング54L、および右ポジションライトケーシング54Rが一体的に形成されている。これにより、部品点数の削減および組み立て作業の簡素化を実現することができる。
また、本実施形態によれば、ヘッドライトカバー52、左ポジションライトカバー52L、および右ポジションライトカバー52Rは、一体的に形成されている。ヘッドライトカバー52、左ポジションライトカバー52L、および右ポジションライトカバー52Rは補助カバー60で仕切られるので、ヘッドライトカバー52、左ポジションライトカバー52L、および右ポジションライトカバー52Rを一体化しても、ヘッドライト30、左ポジションライト40L、および右ポジションライト40Rの識別性を確保することができる。本実施形態によれば、フロントカバー10と別体の補助カバー60を用いるため、部品点数の増加および組み立て作業の複雑化が懸念される。しかし、単一のアウターカバー51によりヘッドライトカバー52、左ポジションライトカバー52L、および右ポジションライトカバー52Rを形成することができるので、部品点数の増加を抑えることができる。また、ヘッドライトカバー52、左ポジションライトカバー52L、および右ポジションライトカバー52Rを組み立てる作業を省くことができるので、組み立て作業の複雑化を抑えることができる。
本実施形態によれば、左ポジションライト光源41Lが点灯したときに、左ポジションライトカバー52Lが輝くとともに、アウターカバー51の左凹部53Lの視認部53L2が左ポジションライト光源41Lからの光を受けて輝く。同様に、右ポジションライト光源41Rが点灯したときに、右ポジションライトカバー52Rが輝くとともに、アウターカバー51の右凹部53Rの視認部が右ポジションライト光源41Rからの光を受けて輝く。そのため、車両前部のコンパクト性を維持しながら、ポジションライト光源41Lおよび41Rからの光によって輝く領域を拡大することができる。
更に、左凹部53Lの視認部53L2および右凹部53Rの視認部は、線状に輝くように構成されている。そのため、車両前部のコンパクト性を維持しながら、ポジションライト光源41Lおよび41Rからの光によって輝く領域を、より大きくすることができる。更に、左凹部53Lの視認部53L2は、左斜め上向きに延びる線状に輝くように構成され、右凹部53Rの視認部は、右斜め上向きに延びる線状に輝くように構成されている。そのため、車両前方から見て左ポジションライトカバー52Lおよび右ポジションライトカバー52Rの上方に、左ポジションライト光源41Lおよび右ポジションライト光源41Rからの光によりV字状に輝く領域を形成することができる。よって、ポジションライト40Lおよび40Rの役割、すなわち、自動二輪車1の存在または大きさを対向車等に知らせる役割を、より好適に果たすことができる。
本実施形態によれば、フロントカバー10は塗装され、補助カバー60は塗装されてない。補助カバー60として非塗装部品を用いることができるので、コストダウンを実現することができる。
本実施形態によれば、補助カバー60はフロントカバー10の材料よりも柔らかい材料によって形成されている。このように、フロントカバー10を相対的に硬い材料で形成することにより、フロントカバー10の剛性を確保しやすくなる。一方、補助カバー60を相対的に柔らかい材料で形成することにより、路面から巻き上げられた砂利や石によって補助カバー60にひびが入ってしまうことを好適に防止できる。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
10 フロントカバー
30 ヘッドライト
40L 左ポジションライト
40R 右ポジションライト
60 補助カバー
62L 左上仕切り部
62R 右上仕切り部
63 中央仕切り部
64L 左仕切り部
64R 右仕切り部
65L 左下仕切り部
65R 右下仕切り部
10 フロントカバー
30 ヘッドライト
40L 左ポジションライト
40R 右ポジションライト
60 補助カバー
62L 左上仕切り部
62R 右上仕切り部
63 中央仕切り部
64L 左仕切り部
64R 右仕切り部
65L 左下仕切り部
65R 右下仕切り部
Claims (14)
- ヘッドライト用の開口と、左ポジションライト用の開口と、右ポジションライト用の開口とが形成されたフロントカバーと、
ヘッドライト光源と、前記ヘッドライト光源の前方に配置された透明なヘッドライトカバーと、前記ヘッドライトカバーの後方に配置されたヘッドライトリフレクタと、を有し、車両前方から見て前記フロントカバーの前記ヘッドライト用の開口の内部に配置されたヘッドライトと、
前記ヘッドライト光源より前方に配置され、前記ヘッドライトリフレクタの左端より右方に配置された左ポジションライト光源と、前記左ポジションライト光源の前方に配置された透明な左ポジションライトカバーとを有し、車両前方から見て前記フロントカバーの前記左ポジションライト用の開口の内部に配置され、少なくとも一部が前記ヘッドライトの下方であってかつ車両中心線よりも左方に位置する左ポジションライトと、
前記ヘッドライト光源より前方に配置され、前記ヘッドライトリフレクタの右端より左方に配置された右ポジションライト光源と、前記右ポジションライト光源の前方に配置された透明な右ポジションライトカバーとを有し、車両前方から見て前記フロントカバーの前記右ポジションライト用の開口の内部に配置され、少なくとも一部が前記ヘッドライトの下方であってかつ車両中心線よりも右方に位置する右ポジションライトと、
前記フロントカバーと別体であり、左孔と右孔とを有し、車両前方から見て前記左孔の内部に前記左ポジションライトカバーが位置し、車両前方から見て前記右孔の内部に前記右ポジションライトカバーが位置するように前記フロントカバーに取り付けられる補助カバーと、を備え、
前記補助カバーは、
前記左孔の上方であってかつ車両前方から見て前記ヘッドライトカバーと前記左ポジションライトカバーとの間に配置され、少なくとも一部が前記左ポジションライトカバーより前方に配置された不透明な左上仕切り部と、
前記右孔の上方であってかつ車両前方から見て前記ヘッドライトカバーと前記右ポジションライトカバーとの間に配置され、少なくとも一部が前記右ポジションライトカバーより前方に配置された不透明な右上仕切り部と、
前記左孔の右方かつ前記右孔の左方に位置し、車両前方から見て前記左ポジションライトカバーと前記右ポジションライトカバーとの間に配置された不透明な中央仕切り部と、
前記左孔の左方に位置する左仕切り部と、
前記左孔の下方に位置し、前記左ポジションライトカバーおよび前記左仕切り部より前方に配置された左下仕切り部と、
前記右孔の右方に位置する右仕切り部と、
前記右孔の下方に位置し、前記右ポジションライトカバーおよび前記右仕切り部より前方に配置された右下仕切り部と、を備えている、鞍乗型車両。 - 前記中央仕切り部は、前記左孔の右方において前後方向に延びる第1右壁と、前記右孔の左方において前後方向に延びる第2左壁とを有し、
前記左仕切り部は、前記左孔の左方において前後方向に延びる第1左壁を有し、
前記左下仕切り部は、前記左孔の下方において前後方向に延びる第1下壁を有し、
前記右仕切り部は、前記右孔の右方において前後方向に延びる第2右壁を有し、
前記右下仕切り部は、前記右孔の下方において前後方向に延びる第2下壁を有している、請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記左上仕切り部、前記右上仕切り部、前記左下仕切り部、および前記右下仕切り部のうち一つまたは二つ以上は、断面がC字状に形成されている、請求項1または2に記載の鞍乗型車両。
- 前記左ポジションライト光源を通りかつ前後方向に延びる鉛直断面において、前記左下仕切り部の前後方向の寸法は、前記左上仕切り部の前後方向の寸法よりも大きく、
前記右ポジションライト光源を通りかつ前後方向に延びる鉛直断面において、前記右下仕切り部の前後方向の寸法は、前記右上仕切り部の前後方向の寸法よりも大きい、請求項1〜3のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。 - 前記フロントカバーは、車両前方から見て車両中心線の左方に位置する左カバー部と、車両前方から見て車両中心線の右方に位置する右カバー部と、を備え、
前記左カバー部と前記右カバー部との間には隙間が形成され、
前記補助カバーは、前記隙間の前方に配置されている、請求項1〜4のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。 - 前記フロントカバーの下方に配置された前輪と、
前記フロントカバーの下方かつ前記前輪の後方に配置されたインナフェンダと、を備え、
前記フロントカバーは、車両前方から見て車両中心線の左方に位置する左カバー部と、車両前方から見て車両中心線の右方に位置する右カバー部と、を備え、
前記左カバー部と前記右カバー部と前記インナフェンダとの間には隙間が形成され、
前記補助カバーは、前記隙間の前方に配置されている、請求項1〜4のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。 - 前記ヘッドライトカバーの後方に配置され、前記ヘッドライト光源を支持するヘッドライトケーシングと、
前記左ポジションライトカバーの後方に配置され、前記左ポジションライト光源を支持する左ポジションライトケーシングと、
前記右ポジションライトカバーの後方に配置され、前記右ポジションライト光源を支持する右ポジションライトケーシングと、を備え、
前記ヘッドライトケーシング、前記左ポジションライトケーシング、および前記右ポジションライトケーシングは、一体的に形成されている、請求項1〜6のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。 - 前記ヘッドライトカバー、前記左ポジションライトカバー、および前記右ポジションライトカバーは、一体的に形成されている、請求項1〜7のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
- 前記ヘッドライトカバー、前記左ポジションライトカバー、および前記右ポジションライトカバーを含むアウターカバーを備え、
前記アウターカバーは、前記ヘッドライトカバーと前記左ポジションライトカバーとの間に位置し、後方に凹んだ左凹部と、前記ヘッドライトカバーと前記右ポジションライトカバーとの間に位置し、後方に凹んだ右凹部とを含み、
前記左凹部は、前記補助カバーの前記左上仕切り部の後方に位置する非視認部と、前記左上仕切り部よりも上方に位置する視認部と、を含み、
前記右凹部は、前記補助カバーの前記右上仕切り部の後方に位置する非視認部と、前記右上仕切り部よりも上方に位置する視認部と、を含み、
前記左凹部の前記視認部は、前記左ポジションライト光源からの光を受けることにより車両前方から見て輝くように構成され、
前記右凹部の前記視認部は、前記右ポジションライト光源からの光を受けることにより車両前方から見て輝くように構成されている、請求項8に記載の鞍乗型車両。 - 前記左凹部の前記視認部は、前記左ポジションライト光源が点灯したときに線状に輝くように構成され、
前記右凹部の前記視認部は、前記右ポジションライト光源が点灯したときに線状に輝くように構成されている、請求項9に記載の鞍乗型車両。 - 前記左凹部の前記視認部と前記右凹部の前記視認部とは繋がっており、
前記左凹部の前記視認部は、前記左ポジションライト光源が点灯したときに、左斜め上向きに延びる線状に輝くように構成され、
前記右凹部の前記視認部は、前記右ポジションライト光源が点灯したときに、右斜め上向きに延びる線状に輝くように構成されている、請求項10に記載の鞍乗型車両。 - 前記フロントカバーは塗装され、前記補助カバーは塗装されていない、請求項1〜11のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
- 前記補助カバーは、前記フロントカバーの材料よりも柔らかい材料によって形成されている、請求項1〜12のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
- スクータである、請求項1〜13のいずれか一つに記載の鞍乗型車両。
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