JP5711067B2 - 踏み板支持構造及び階段の構築方法 - Google Patents
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Description
幅広の厚板からなる受け桁材を用いる構造では、受け桁材の部材寸法が大きく、材料費が嵩むことになる。また、廻り階段部の下側を収納スペースとして利用するときに、斜めに天井は取り付け難く、受け桁材の下端部の下側で水平に設けることになる。また、受け桁材の幅方向の寸法が大きく、収納スペースの高さが制限されてしまうことになる。
一方、踏み板毎に水平方向の受け桁材を設ける構造では、壁体内に水平方向の下地材を設けるための工程が必要となり、工数が多くなってしまう。
さらに、第1の構成部材の鉛直部と第2の構成部材の鉛直部とを重ね合わせて接合することによって連続する受け桁材となっており、小さな部材の組み合わせで2つの水平部とこれらの間の鉛直部とが連続した受け桁材を得ることができる。したがって、材料費を少なく抑えることが可能となる。
なお、受け桁材を柱に固定するときには、柱の側面に沿って鉛直方向に補助部材を取り付け、この補助部材を介して受け桁材を取り付けることもできる。
このような受け桁材は、建築物の構築現場において両端を柱又は間柱に容易に固定することができるとともに、柱と柱の間又は柱と間柱との間に段差を設けて踏み板を支持することができる。
また、本発明に係る階段の構築方法では、予め形成されている第1の構成部材と第2の構成部材を用い、その後に決定された階段の踏み板の寸法及び段差の寸法等に対応した受け桁材を形成することができる。そして、このような受け桁材は、柱又は間柱に容易に固定することができるとともに、柱と柱の間又は柱と間柱との間に段差を設けて2つの踏み板を連続して支持することができる。
図1(a)は、本発明の踏み板支持構造が適用された階段の平面図であり、図1(b)は図1(a)中に示すA−A線における立断面図である。また、図2は、図1(a)中に示すB−B線及びC−C線における立断面図である。
この階段は、木造建築物の下層階と上層階との間を昇降するために設けられ、下層階から第1の直階段部、廻り階段部及び第2の直階段部を経て上層階に至るものとなっている。
一方、これらの受け桁材の鉛直部21c,22c,23c,24cには蹴込み板9が取り付けられる。
一方、上記第1の構成部材31及び第2の構成部材32に用いる材料は、上記合板以外に複数の木部材を貼り合わせた集成材、薄板を層状に貼り合わせた木部材等を用いることができるが、木目の方向によって受け桁材の一部例えば鉛直部21c,22c,23c,24cの曲げ強度が低下するようなことを回避できる材料を用いるのが望ましい。
上記階段の踏み板を支持する受け桁材21,22,23,24は、建築物の構築現場における施工に先立って、又は現場における施工と並行して製作することができる。受け桁材を製作するための第1の構成部材31及び第2の構成部材32は予め同じ寸法及び形状で多数が形成されているものを用いることができる。第1の構成部材31及び第2の構成部材32は、図4に示すように、水平部分31a,32aと鉛直部分31b,32bとの先端部を、製作しようとする受け桁材の寸法に応じて設定した切断線41,42,43,44で切断する。そして、鉛直部分31b,32bに接着剤を塗布して重ね合わせ、ビス等によって重ね合わせた鉛直部分を強固に接合する。このように水平部分31a,32a及び鉛直部分31b,32bを切断するものとし、その切断位置を適宜に設定することによって、図1(b)及び図2に示すように水平部分の長さが異なる様々な態様の受け桁材21,22,23,24を同じ構成部材を用いて製作することができる。
図6に示す階段は、下層階から第1の直階段部、踊り場、廻り階段部及び第2の直階段部を経て上層階に至るようになっている。上記廻り階段部は、3つの踏み板51,52,53を経て方向をほぼ90°変更するものとなっている。また、踊り場は、第1の柱11、第2の柱12、第3の柱13及び廻り階段のほぼ中心に設けられた内側柱17とで囲まれた長方形の範囲となっており、水平に床板54が支持されている。
このように踊り場の設置や、踏み板の数等は適宜に設定することができる。また、図1に示す階段及び図6に示す階段は、いずれも下層階から右回りで上層階に向かうものとなっているが、左回りで上層階に向かう階段であってもよい。
この他、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で様々な形態で実施されたものを含むものである。
11:第1の柱, 12:第2の柱, 13:第3の柱, 14:第4の柱, 15:第5の柱, 16:間柱, 17:内側柱, 18:支持部材, 19:補助部材,
21,22,23,24:受け桁材, 25:直階段部の受け桁材, 26:壁下地材,
31:第1の構成部材, 32:第2の構成部材,
41,42:構成部材の水平部分の切断線, 43,44:構成部材の鉛直部分の切断線,
51,52,53:踏み板, 54:踊り場の床板,
61,62:踊り場の受け桁材, 63,64:廻り階段部の受け桁材,
71:第1の構成部材, 72:第2の構成部材
Claims (2)
- 木造建築物の壁体に沿って方向を変えながら複数の踏み板が設けられた階段の踏み板を支持する構造であって、
該階段の外回り縁に沿った壁体に設けられた柱又は間柱に受け桁材が支持され、該受け桁材に前記踏み板の側端部が支持されており、
前記受け桁材は、前記柱又は前記間柱に水平に取り付けられる第1の水平部と、該第1の水平部の一端からほぼ鉛直で上方に伸びた鉛直部と、該鉛直部の上端から前記第1の水平部が伸びる方向と逆の方向に伸びた第2の水平部とを有し、
該受け桁材は、前記鉛直部の厚さ方向の一部が前記第1の水平部と連続した第1の構成部材と、前記鉛直部の厚さ方向の前記第1の構成部材に備えられている部分を除く部分が前記第2の水平部と連続した第2の構成部材とを接合したものであり、前記第1の構成部材が有する前記鉛直部の一部と前記第2の構成部材が有する前記鉛直部の一部とを重ね合わせ、ほぼ均等な厚さの連続する部材となっていることを特徴とする踏み板支持構造。 - 木造建築物の壁体に沿って方向を変えながら複数の踏み段が設けられた階段の構築方法であって、
前記壁体に設けられた柱又は間柱にほぼ水平に固定される第1の水平部分の一端に、該水平部分の厚さ方向の一部に相当する厚さの第1の鉛直部分がL字状に連続した第1の構成部材と、
前記第1の水平部分とほぼ同じ厚さを有する第2の水平部分の一端に、前記第1の鉛直部分と重ね合わせて前記第1の水平部分及び第2の水平部分とほぼ同じ厚さとなる第2の鉛直部分がL字状に連続した第2の構成部材と、を製作し、
前記階段の踏み板の奥行き及び踏み板の段差に応じて、前記第1の構成部材及び第2の構成部材のそれぞれの水平部分及び鉛直部分の端部を切断して長さを調整し、
前記第1の鉛直部分と前記第2の鉛直部分とを重ね合わせて前記第1の構成部材と前記第2の構成部材とを接合して、第1の踏み板を支持する第1の水平部と、第1の踏み板に隣接し所定の段差を有する第2の踏み板を支持する第2の水平部と、前記第1の水平部の端部と前記第2の水平部の端部とを鉛直方向に連結する鉛直部とが、ほぼ均等な厚さで連続する受け桁材とし、
該受け桁材を、該階段の外回り縁に沿った壁体に設けられた柱又は間柱に固定し、
該受け桁材の前記第1の水平部及び第2の水平部上に、前記踏み板の外回り縁側の端部を支持させて前記踏み板を設けることを特徴とする階段の構築方法。
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