JP5706348B2 - 天井用目地装置 - Google Patents
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Description
このため、目地部側に下方へ突出する梁や目地部側に下方へ突出する突出躯体の障害物が形成されていると、地震で目地部が狭くなるように左右の建物が揺れ動いた場合、天井目地カバーの先端部が上方へ回動して、障害物と衝突して損傷するため、このような所には設置することができなかった。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)請求項1により、地震により目地部が狭くなるように左右の建物が揺れ動いた場合に、目地天井カバーの先端部が天井材に乗り上げるとともに、後端部移動機構で目地天井カバーを上方へ移動させることができる。
したがって、目地天井カバーが天井材に乗り上げて先端部が上方へ突出しようとすると、後端部移動機構によって目地天井カバーの後端部が上方へ移動して、先端部が上方へ突出するのを阻止できる。
よって、天井材と障害物との間の隙間が小さくても、目地天井カバーを損傷なく設置することができる。
(2)前記(1)により、地震で目地部が狭くなる揺れ動き時に、目地天井カバーの後端部を後端部移動機構で上方へ移動させるので、従来のように目地天井カバーの支点位置の変化によって移動するものに比べ、スムーズに衝撃なく移動させることができる。
(3)前記(1)によって、他方の建物の壁面に後端部移動機構を設置できるので、寸法的に余裕のある場所であるため、容易で、楽に取付けることができる。
(4)前記(1)によって、目地天井カバーの後端部が下方へ移動しないように支持する支持部および、目地天井カバーの後端部を順次上方へスライド移動させる傾斜面が形成された他方の建物の壁面に取付けられた支持体と、目地天井カバーの後端部が他方の建物の壁面から必要以上離れるのを阻止し、かつ該目地天井カバーの後端部を前記傾斜面にスライド移動させることができる保持具とからなる目地天井カバー支持具を用いているので、目地天井カバーの先端部を天井材7の先端部の傾斜面6と、目地天井カバー9の後端部を目地天井カバー支持具10の傾斜面20とでほぼ水平状態で上方へ押し上げることができ、構造が簡単で、容易に設置することができる。
(5)請求項2も前記(1)〜(4)と同様な効果が得られるとともに、目地天井カバーの必要以上の移動を効率よく阻止することができる。
地震で目地部2が広くなるように左右の建物3、3が揺れ動いた場合、図6に示すように目地天井カバー9は天井材7の先端部より離れるように他方の建物3と一体になって移動し、その揺れ動きを吸収するとともに、揺れ動きが停止すると元の状態へ自動的に戻る。
次に、図7ないし図21に示す本発明者が考えた天井用目地装置の形態および本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明者が考えた天井用目地装置および本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
また、前記本発明を実施するための各形態では2個の支持アーム23、23を用いる保持機構11、11Aについて説明したが、本発明はこれに限らず、2個以上の複数個の支持アームを用いた保持機構を用いても同様な作用効果が得られる。
2:目地部、 3:建物、
4:障害物、 5:吊り下げ具、
6:傾斜面、 7:天井材、
8:傾斜面、 9:目地天井カバー、
10、10A、10B:目地天井カバー支持具、
11、11A:保持機構、 12、12A、12B:後端部移動機構、
13:カバー部材、 14:目地天井カバー本体、
15:スライドリブ、 16:化粧板、
17:ビス、
18:L字状の目地天井カバー支持具本体、
19:支持部、 20:傾斜面、
21:ガイド部材、 22、22A、22B:支持具、
23:支持アーム、 24:目地天井カバー保持具、
O:支点、 25:引張りバネ、
26:ビス、 27:後部支持アーム、
28:離れ防止保持具、 29:吊り棒、
30:係止ピン、 31:長孔、
32:バー部材、 33:取付金具、
34:係止ピン、 35:長孔、
36:バー部材、 37:ブレード。
Claims (2)
- 一方の建物の目地部側に下方へ突出する障害物が形成され、かつ下部が該障害物の下部より下方に位置する吊り下げ具によって吊り下げ固定された先端部が目地部側端部まで位置し、下部が外方へ突出する傾斜面に形成された天井材と、この天井材の先端部の傾斜面と当接する他方の建物の壁面との間の目地部を覆う目地天井カバーと、この目地天井カバーの後端部を支持する前記他方の建物の壁面に取付けられた目地天井カバー支持具と、前記目地天井カバーの中央部寄りの部位を吊り下げ状態で保持する、前記他方の建物の壁面に取付けられた保持機構と、地震で目地部が狭くなり、前記目地天井カバーの先端部が前記天井材に乗り上げた場合に、該目地天井カバーの先端部が前記障害物に衝突しないよう上方へ突出するのを阻止するように、該目地天井カバーの後端部を上方へ移動させる後端部移動機構とからなる天井用目地装置において、前記目地天井カバー支持具は目地天井カバーの後端部が下方へ移動しないように支持する支持部および、目地天井カバーの後端部を順次上方へスライド移動させる傾斜面が形成された他方の建物の壁面に取付けられた支持体と、目地天井カバーの後端部が他方の建物の壁面から必要以上離れるのを阻止し、かつ該目地天井カバーの後端部を前記傾斜面にスライド移動させることができる保持具とで構成したことを特徴とする天井用目地装置。
- 保持機構は目地天井カバーの上部位置の他方の建物の壁面に取付けられた該目地天井カバーの中央部より前方へ突出する複数個の支持アームと、この複数個の支持アームの先端部に取付けられた、前記目地天井カバーの中央部に取付けられ、該天井目地カバーをほぼ水平状態に保持する目地天井カバー保持具とで構成されていることを特徴とする請求項1記載の天井用目地装置。
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