JP5706198B2 - ウインドウガラス昇降装置 - Google Patents
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Description
これによれば、ドラムハウジングの上端に、ガイドレールの下端を嵌合させるだけで、これらドラムハウジングとガイドレールとの組み付けを完了することができる。
また、ウインドウガラス昇降装置のレイアウトパターンごとにドラムハウジングを用意する必要があるという課題がある。
前記ボトムカバーは、前記ドラムを収納可能な筒状のドラムカバー部を有し、このドラムカバー部の周壁に、前記ドラムから繰り出される前記ケーブルを挿通可能なケーブル溝が形成されていることを特徴とする。
また、ブラケットとケーシングとによりボトムカバーを挟持することにより、ボトムカバーの固着力を向上させることができ、組み付け後にボトムカバーが回転しまうことを防止することができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、車両のドアの概略側面図、図2は、ドアに搭載されたウインドウレギュレータの分解斜視図である。
図1、図2に示すように、ウインドウガラス昇降装置であるウインドウレギュレータ1は、車両のドア100の内部に搭載されている。ウインドウレギュレータ1は、ドア100内に、重力方向上下(図1における上下)に沿って延設されたガイドレール2と、ガイドレール2にスライド自在に設けられ、ウインドウガラス3を支持するキャリアプレート4と、このキャリアプレート4を昇降させるケーブル5と、ケーブル5を駆動させるケーブル駆動部6と、ガイドレール2とケーブル駆動部6とを互いに固定するための下側ブラケット7とを備えている。
キャリアプレート4の長手方向両側、つまり、キャリアプレート4の水平方向両側には、ウインドウガラス3の下部を連結するための取付孔9a,9bが形成されている。これら取付孔9a,9bは、キャリアプレート4とウインドウガラス3との取付位置誤差を吸収するために、キャリアプレート4の長手方向に沿って長くなるように長円形状に形成されている。
さらに、キャリアプレート4の下端には、このキャリアプレート4を昇降させた際、ケーブル駆動部6との衝突衝撃を緩和させるためのストッパピン11が設けられている。
図3は、ケーブル駆動部の横断面図である。
図2、図3に示すように、ケーブル駆動部6は、電動モータ12と、この電動モータ12に連結された減速機構13とを備えている。電動モータ12は、有底筒状のヨーク14内に不図示のアーマチュアが回転自在に設けられた、所謂直流ブラシ付モータである。そして、減速機構13を構成するケーシング16の一側に、ヨーク14が取り付けられるようになっている。
減速歯車15は、電動モータ12の不図示のアーマチュアと一体となって回転するウォーム軸21と、このウォーム軸21に噛合うウォームホイール22とにより構成されている。
さらに、3つのボルト取付け座63a,63b,63cのうち、1つのボルト取付け座63aは、ウォーム軸収納部61の径方向外側に配置され、その他の2つのボルト取付け座63b,63cは、ウォームホイール収納部62の外周部に配置され、且つウォームホイール22の回転中心を中心にして振り分け配置されている。これにより、3つのボルト取付け座63a,63b,63cは周方向に略等間隔に配置される。
一方、ケーシング16の軸部23には、出力軸25の挿通孔27に挿通可能なボス部28が突出形成されており、このボス部28にセンターピン26の小径軸26cを圧入可能な凹部28aが形成されている。この凹部28aにセンターピン26の小径軸26cを圧入固定することにより、ボス部28とセンターピン26とで出力軸25が回転自在に支持される。ここで、ボス部28の外径とセンターピン26の大径軸26bの外径は、互いに同一径に設定されている。
さらに、ドラム18は、このウォームホイール22側の端面18aが出力軸25の拡径部25aの端面に当接するようになっており、これによりドラム18の軸方向の位置が決定される。
また、ケーシング16の開口部16aは、ウォームホイール収納部62の底壁62a側に向かうに従って、徐々に縮径するように段差部16bが形成されている一方、カバー本体35の内面35aには、段差部16bにインロー嵌合可能なインロー部36aが形成されている。
カバー本体35の内面35aには、インロー部36aから挿通孔36bに至る間にシール部材37が装着されている。これにより、ケーシング16の開口部16aとカバー本体35のインロー部36aとの間、及び出力軸25の拡径部25aとカバー本体35の挿通孔36bとの間のシール性が確保される。
ドラムカバー部38の周壁38aには、開口部38bからカバー本体35にかけて大きく切り欠かれたケーブル溝39が周方向に4箇所形成されている。これらケーブル溝39を介してドラム18に巻回されたケーブル5がドラムカバー部38の外側に引き出される。
これにより、第1ブラケット41、第2ブラケット42、ドラム18、及び出力軸25がセンターピン26に回転自在に支持された状態になり、且つセンターピン26を中心にしてガイドレール2が回動自在に取付けられる。このため、センターピン26を中心にしてガイドレール2を回動させることにより、ガイドレール2とケーブル駆動部6との相対角度を変化させることができる。
より詳しく、図4、図5に基づいて、下側ブラケット7、及びボトムカバー17の作用について説明する。
図4、図5は、ウインドウレギュレータ1を示し、それぞれガイドレール2に対するケーブル駆動部6の取付け角度が異なる。また、図4(a)、図5(a)は、ケーブル駆動部6にガイドレール2を取り付けた状態の上面図、図4(b)、図5(b)は、ウインドウレギュレータ1からガイドレール2と下側ブラケット7を取り外した状態の上面図、図4(c)、図5(c)は、それぞれ図4(b)、図5(b)の斜視図である。
ここで、ケーブル5が巻回されているドラム18は、ドラムカバー部38に収納された状態になっており、このドラムカバー部38に形成されたケーブル溝39を介してケーブル5が引き出されている。しかしながら、ドラムカバー部38が一体成形されているボトムカバー17は、ケーシング16に対して相対回転可能に設けられているので、ボトムカバー17を角度αだけ回動させることにより、ドラムカバー部38とケーブル5との干渉を回避できる。
したがって、上述の実施形態によれば、ドラム18を回転自在に支持するセンターピン26に、下側ブラケット7とガイドレール2とが挿通されて、センターピン26を中心にして下側ブラケット7、及びガイドレール2が回動自在に構成されていると共に、下側ブラケット7の第2ブラケット42に形成されている溶接部51を、センターピン26を中心にした回転方向に沿って、ガイドレール2の回動角度α分だけ長くなるように形成しているので、電動モータ12の回転軸線とガイドレール2の長手方向との間の角度をθからθ+αに変化させた場合であっても第2ブラケット42の溶接部51とガイドレール2の接合ポイントPとを重ね合わせることができる。この結果、ガイドレール2とケーブル駆動部6との相対取付角度を容易に変更することができる。また、ウインドウレギュレータ1のレイアウトパターンごとに下側ブラケット7を用意する必要がないので、この分、部品の共有化を図ることができる。
例えば、上述の実施形態では、下側ブラケット7を、ドラムカバー部38側に配置された第1ブラケット41と、この第1ブラケット41上に配置された第2ブラケット42とにより構成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、第1ブラケット41と第2ブラケット42とを一体化したものを下側ブラケット7としてもよい。
2 ガイドレール
2a 舌片部
4 キャリアプレート
5 ケーブル
6 ケーブル駆動部
7 下側ブラケット(ブラケット)
8 上側ブラケット(ブラケット)
12 電動モータ(モータ)
13 減速機構
15 減速歯車
16 ケーシング
16a 開口部
17 ボトムカバー
18 ドラム
26 センターピン(軸部)
37 シール部材
38 ドラムカバー部
38a 周壁
39 ケーブル溝
51 溶接部(接合部)
63a,63b,63c ボルト取付け座
100 ドア
P 接合ポイント(接合部)
Claims (3)
- 車両のドアに固定され、一端に舌片部が形成されるガイドレールと、
ウインドウガラスに固定されると共に、前記ガイドレールに沿って昇降するキャリアプレートと、
このキャリアプレートを昇降させるケーブルと、
このケーブルが巻回されたドラムを回転させ、前記ケーブルを駆動するケーブル駆動部と、
前記ガイドレールの前記舌片部と前記ケーブル駆動部との間に配置され、これらガイドレールとケーブル駆動部とを前記ドアに固定するためのブラケットとを備え、
前記舌片部、及び前記ブラケットは、それぞれ前記ドラムを回転可能に支持するための軸部が挿通され、この軸部を中心に回動可能に構成されており、
前記舌片部、及びブラケットに、それぞれ互いを接合するための接合部が設けられ、
前記ケーブル駆動部は、
モータと、
このモータに連結される減速機構とを備え、
前記減速機構は、
前記モータの動力が伝達され、この動力を前記ドラムに出力する減速歯車と、
この減速歯車を収納し、一面に開口部を有するケーシングとを備え、
前記ケーシングには、前記ブラケットに組み付けられる3つのボルト取付け座が形成され、
前記3つのボルト取付け座は、前記軸部よりも径方向外側で周方向に等間隔に配置されている一方、
各前記接合部は、前記ボルト取付け座よりも前記軸部側で、且つ前記ドラムの投影面上に配置されており、
前記接合部のうち、前記ブラケット側の接合部は、前記軸部を中心とした回転方向に沿って所定長さに形成されていることを特徴とするウインドウガラス昇降装置。 - 前記減速機構は、さらに前記ケーシングの開口部を閉塞すると共に、前記ケーシングに対して相対回転可能に取り付けられるボトムカバーを備え、
前記ボトムカバーは、前記ドラムを収納可能な筒状のドラムカバー部を有し、このドラムカバー部の周壁に、前記ドラムから繰り出される前記ケーブルを挿通可能なケーブル溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のウインドウガラス昇降装置。 - 前記ケーシングと前記ボトムカバーとの間に、シール部材を介装すると共に、
前記ドラムカバー部の少なくとも一部と前記ブラケットとを当接させ、このブラケットと前記ケーシングとにより前記ボトムカバーを挟持したことを特徴とする請求項2に記載のウインドウガラス昇降装置。
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