JP5703367B2 - プラスチックのコーティングにおけるpeワックス分散液 - Google Patents

プラスチックのコーティングにおけるpeワックス分散液 Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも1種の水性ベースコートと、少なくとも1種の特定のエチレンコポリマーワックスの少なくとも1種の水性分散液とを含む水性塗料配合物、及びプラスチックをコーティングするためのその使用に関する。
プラスチック成形物は、自動車、家庭等の多くの分野で使用されている。典型的なコーティング材料はプラスチック材料に付着しにくいため、プラスチック成形物の塗装は困難であることが多い。特に、ポリプロピレン(PP)及び熱可塑性オレフィン(TPO)等の無極性プラスチック材料を塗装することは困難を伴う。したがって、清浄にしたプラスチック表面に対して、付着促進剤系を含むプライマー層が塗布されることが多く、これによって表面とベースコートとの接着が強化される。プライマーコートに使用される配合物は、有機溶媒及び塩素化ポリオレフィン(CPO)を含むことが多い。プライマーコートの上にはベースコートが塗布され、その次にクリアコートが塗布される場合もある。欧州では、ベースコート及びクリアコートは共に主に水性である。
(特許文献1)には、塗膜形成樹脂、付着促進剤としての酢酸ビニルポリマー及び有機溶媒を含むベースコート配合物でコーティングされている、エチレン及び極性コモノマーのコポリマーを主体とする基材が記載されている。不利な点は、有機溶媒を使用していること、及びそのコーティングは非常に特定の基材にのみ適していることである。
(特許文献2)には、マレイン化ポリオレフィン及びポリオレフィンワックスを含む、接着を促進するための水性配合物が記載されている。プライマーコートとして、上記配合物は、PP、TPO及びPEのポリマー基材とベースコートとの接着を強化する。
PP及びTPO表面に対する塗料の接着を強化するために、Eastman社はAdvantis(登録商標)510Wという製品を上市している。上記製品はハロゲンフリーポリオレフィン付着促進剤の水性分散液である。Advantis(登録商標)510Wは、アクリル又はポリウレタンを主体とする水性塗料配合物と直接混合し、プラスチック基材に対して混合物として塗布することができる。
(特許文献3)には、多官能価アルコールで改質されたカルボキシル化ポリオレフィンを含む溶剤型及び水性のプライマー配合物が開示されている。ポリオレフィンは、好ましくは、カルボキシル基含有モノマー(好ましくは無水マレイン酸)でグラフトされ、多官能価アルコールとの反応により、完全に又は部分的に改質されたプロピレン−エチレンコポリマーである。水性エマルションは、アミン又は無機塩基によってカルボキシル基のいくつかを中和することによって得られる。前記の反応生成物はプライマーとして使用され、TPO等のプラスチック基材に対する塗料の接着を向上させる。ベースコートの、アルコール改質カルボキシル化ポリオレフィンとの混合物であって、基材に対してそのまま塗布することができる混合物も記載されている。
コストを考慮して、プライマーコートなしで済ませながら、プラスチック表面に対する水系ベースコートの満足ゆく接着を確保しようとする試みが次第に行われている。
米国特許第3,637,428号明細書 米国特許第5,585,192号明細書 米国特許出願公開第2003/0018139号明細書
したがって、本発明の目的は、前記の要求に応えるような、改良されたプラスチックコーティングを提供することである。
この度、特定のポリエチレンコポリマーワックスを主体とする水性分散液をさらに含む水性ベースコート配合物は、プラスチックのコーティングに関して、接着の特に効果的な促進に優れていることを見出した。
したがって、本発明は、少なくとも1種の水性ベースコートと、少なくとも1種の少なくとも部分的に中和されたエチレンコポリマーワックスの少なくとも1種の水性分散液とからなる水性塗料配合物であって、前記エチレンコポリマーワックスが、共重合された形態のコモノマーとして、
(A)12重量%〜40重量%、好ましくは20重量%〜35重量%の、一般式Iで表される少なくとも1種のエチレン性不飽和カルボン酸
Figure 0005703367
[式中、R及びRは水素、非分岐C〜C10−アルキル及び分岐C〜C10−アルキルから互いに独立して選択される]、
(B)60重量%〜88重量%、好ましくは80重量%〜65重量%のエチレン、
(C)0〜10重量%、好ましくは0〜5重量%の、少なくとも1種の別のコモノマー、
又は、
(A’)5重量%〜50重量%、好ましくは20重量%〜40重量%の、一般式IIで表される少なくとも1種のコモノマー
Figure 0005703367
[式中、R及びRは水素、非分岐C〜C10アルキル及び分岐C〜C10アルキルから互いに独立して選択され、
は水素、非分岐C〜C10アルキル、分岐C〜C10アルキル及びC〜C12シクロアルキルから場合ごとに独立して選択され、二つの基Rは互いに結合して3〜10員環を形成してもよく、
Xは酸素、硫黄及びN−Rから選択され、
は非分岐C〜C10アルキル、分岐C〜C10アルキル及び水素から選択され、
はC〜C10アルキレン、C〜C10シクロアルキレン及びフェニレンから選択される二価基である]、
(B’)50重量%〜95重量%、好ましくは60重量%〜80重量%のエチレン、
(C’)0〜20重量%、好ましくは0〜10重量%の、少なくとも1種の別のコモノマー
を含むエチレンコポリマーワックスから選択され、
コモノマー(A)、(B)及び場合により(C)を含むエチレンコポリマーワックスの分子量Mは10,000〜150,000g/molであり、コモノマー(A’)、(B’)及び場合により(C’)を含むエチレンコポリマーワックスの分子量Mは5,000〜40,000g/molである、水性塗料配合物を提供する。
水蒸気噴霧試験の結果の概要を示す図である。
共重合された形態で含まれるコモノマー(A)、(B)及び(C)、並びに(A’)、(B’)及び(C’)は、本発明に従って使用されるエチレンコポリマーワックスに分子として組み込まれ、それらの割合は合計して100重量%となる。
本発明の塗料配合物における水性エチレンコポリマーワックス分散液の割合は、水性ベースコートに対して、一般的に0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.5重量%〜5重量%、より好ましくは1重量%〜3重量%である。
本発明に従って使用される、共重合された形態のコモノマー(A’)を含むエチレンコポリマーは、部分的にプロトン化されて存在してもよく、又は遊離アミンとして存在してもよい。
式I及びIIにおいて、記号は以下のように定義される。
及びRは同一であるか、又は異なっている。
は水素、並びに
非分岐C〜C10アルキル及び分岐C〜C10アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル;より好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、及びtert−ブチル等のC〜Cアルキル、より具体的にはメチルから選択される。
は非分岐C〜C10アルキル及び分岐C〜C10アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル;より好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチル等のC〜Cアルキル、具体的にはメチル、
並びに非常に好ましくは水素から選択される。
基Rは異なっているか、又は好ましくは同一であり、水素、並びに、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル等の分岐C〜C10アルキル及び好ましくは非分岐C〜C10アルキル;好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル;より好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチル等のC〜Cアルキル、非常に好ましくはメチル、
例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル及びシクロドデシル等のC〜C12シクロアルキル;好ましくはシクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルから選択され、
二つの基Rは互いに結合して、場合によりC〜Cアルキル基によって置換されている3〜10員環、好ましくは5〜7員環を形成してもよく、N(R基は、特に好ましくは
Figure 0005703367
から選択し得る。
基Rが異なっている場合は、基Rの一つは水素でもよい。
Xは硫黄、N−R及び、特に酸素から選択される。
は水素、並びに非分岐C〜C10アルキル及び分岐C〜C10アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、イソアミル、n−ヘキシル、イソヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、好ましくは水素、並びにメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチル等のC〜Cアルキル、より好ましくはメチル及び水素から選択される。
は、
例えば−CH−、−CH(CH)−、−(CH−、−CH−CH(CH)−、cis−及びtrans−CH(CH)−CH(CH)−、−(CH−、−CH−CH(C)−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH10−等のC〜C10アルキレン;好ましくは−(CH−、−CH−CH(CH)−、−(CH−、−(CH−及び−CH−CH(C)−等のC〜Cアルキレン、より好ましくは−(CH−、−(CH−及び−(CH−、非常に好ましくは−(CH−;
例えば、
Figure 0005703367
等の、異性体を含まない形態又は異性体の混合物であるC〜C10シクロアルキレン、
並びに、
例えばオルト−フェニレン、メタ−フェニレン、及び特に優先的にはパラ−フェニレンであるフェニレン
等の二価基から選択される。
本発明の一実施形態では、Rは水素又はメチルである。非常に好ましくは、Rはメチルである。
本発明の一実施形態では、Rは水素又はメチルであり、Rは水素である。非常に好ましくは、コモノマー(A)はメタクリル酸である。
本発明の一実施形態では、Rは水素又はメチルであり、Rは水素であり、基Rは両方とも同一であり、それぞれの場合においてメチル又はエチルである。
本発明の一実施形態では、X−A−N(RはO−CH−CH−N(CHである。非常に好ましくは、コモノマー(A’)はメタクリル酸ジメチルアミノエチルである。
本発明の一実施形態では、X−A−N(RはO−CH−CH−CH−N(CHである。
本発明の一実施形態では、コモノマー(A’)はプロトン化された形態である。
本発明の一実施形態では、エチレンコポリマーは、共重合された形態のコモノマー(C)又は(C’)をさらに含まない。
本発明の別の実施形態では、エチレンコポリマーは、コモノマー(A)及び(B)に加えて、(c1)エチレン性不飽和C〜C10カルボン酸エステル、(c2)エチレン性不飽和C〜C10ジカルボン酸又はその無水物、及び(c3)エチレン性不飽和C〜C10モノカルボン酸のエポキシドエステル、から選択される、少なくとも一つの、共重合された形態の別のコモノマー(C)をも含む。
エチレン性不飽和C〜C10カルボン酸エステル(c1)は、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、及び/又は2−プロピルヘプチル(メタ)アクリレートである。
エチレン性不飽和カルボン酸エステル(c1)として非常に好ましく用いられるのは、アクリル酸メチル及び/又はメタクリル酸メチルである。
エチレン性不飽和C〜C10ジカルボン酸(c2)としては、例えばイタコン酸、メサコン酸、シトラコン酸、フマル酸、及び特にマレイン酸が挙げられる。それらの無水物の例としては、無水イタコン酸、及び特に無水マレイン酸が挙げられる。
エチレン性不飽和C〜C10モノカルボン酸のエポキシドエステル(c3)の例としては、具体的には、クロトン酸及び/又はアクリル酸もしくはメタクリル酸のグリシドールエステル、好ましくはアクリル酸グリシジル、特にメタクリル酸グリシジルが挙げられる。
エチレン性不飽和カルボン酸エステル(c1)として非常に好ましく用いられるのはアクリル酸メチル及び/又はメタクリル酸メチルである。
本発明の別の実施形態では、エチレンコポリマーは、コモノマー(A’)及び(B’)に加えて、
(c’1)略してエチレン性不飽和C〜C20カルボン酸エステルとも呼ばれる、エチレン性不飽和C〜C10モノカルボン酸のC〜C20アルキルエステルであって、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、2−プロピルヘプチル(メタ)アクリレート、
(c’2)エチレン性不飽和C〜C10ジカルボン酸のモノ−及びジ−C〜C10アルキルエステルであって、例えばマレイン酸モノメチル及びジメチル、マレイン酸モノエチル及びジエチル、フマル酸モノメチル及びジメチル、フマル酸モノエチル及びジエチル、イタコン酸モノメチル及びジメチル、モノ−n−ブチルマレアート及びジ−n−ブチルマレアート、並びにモノ−2−エチルヘキシルマレアート及びジ−2−エチルヘキシルマレアート、
(c’3)C〜C10カルボン酸のビニルエステル又はアリルエステルであって、好ましくは酢酸あるいはプロピオン酸のビニルエステル又はアリルエステル、より好ましくはプロピオン酸ビニル及び酢酸ビニル、非常に好ましくは酢酸ビニル、
(c’4)エチレン性不飽和C〜C10モノカルボン酸のエポキシドエステルであって、より具体的にはクロトン酸及び/又はアクリル酸もしくはメタクリル酸のグリシドールエステル、好ましくはアクリル酸グリシジル及び特にメタクリル酸グリシジル、
並びに
(c’5)イタコン酸無水物及び特に無水マレイン酸等の、エチレン性不飽和ジカルボン酸の無水物
から選択される、少なくとも一つの、共重合された形態の別のコモノマー(C’)をも含む。
コモノマー(A)及び(B)又は(A’)及び(B’)から形成されるエチレンコポリマーは、好ましくはコモノマー(C)又は(C’)として、無水マレイン酸及び/又はメタクリル酸グリシジルを含む。
本発明の一実施形態では、コモノマー(A)は中和された形態である。
本発明に従って使用される分散液中に用いられ、且つ、コモノマー(A)、(B)及び場合により(C)を含むエチレンコポリマーワックスは、EN ISO 1133に従い160℃で325gの荷重をかけて測定するメルトフローレート(MFR)が、一般的には1〜50g/10分、好ましくは5〜20g/10分、より好ましくは7〜15g/10分の範囲である。DIN 53402に従って求められる上記ワックスの酸価は、典型的にはKOH50〜200mg/gコポリマー、好ましくはKOH100〜200mg/gコポリマーである。
本発明に従って使用される分散液中に用いられ、且つ、コモノマー(A)、(B)及び場合により(C)を含むエチレンコポリマーワックスの分子量Mは、一般的には10,000〜150,000g/mol、好ましくは20,000〜120,000g/mol、より好ましくは50,000〜100,000g/molである。
本発明に従って使用される分散液中に用いられ、且つ、コモノマー(A)、(B)及び場合により(C)を含むエチレンコポリマーワックスの溶融範囲は、DIN 51007に従ったDSCで求めた場合、一般的には60〜110℃の範囲、好ましくは70〜90℃の範囲にある。
本発明に従って使用される分散液中に用いられ、且つ、コモノマー(A)、(B)及び場合により(C)を含むエチレンコポリマーワックスは、交互コポリマー、又はブロックコポリマー、又は好ましくはグラジエントコポリマーもしくはランダムコポリマーでもよい。
本発明に従って使用される分散液中に用いられ、且つ、コモノマー(A’)、(B’)及び場合により(C’)を含むエチレンコポリマーワックスの分子量Mは、5,000〜40,000g/mol、好ましくは10,000〜30,000g/mol、より好ましくは15,000〜25,000g/molである。
本発明に従って使用される分散液中に用いられ、且つ、コモノマー(A’)、(B’)及び場合により(C’)を含むエチレンコポリマーワックスの融点は、DIN 51007に従ったDSCで求めた場合、一般的には40〜100℃の範囲、好ましくは40〜80℃の範囲にある。
使用されるエチレンコポリマーワックスは、撹拌機を備えた高圧オートクレーブ又は高圧チューブ型反応器の中で、エチレン(B)又は(B’)、コモノマー(A)又は(A’)、及び場合により別のコモノマー(C)又は(C’)を共重合する従来の方法によって調製することができる。撹拌機を備えた高圧オートクレーブの中で調製することが好ましい。撹拌機を備えた高圧オートクレーブは公知であり、例えばUllmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 5th edition, entry heading: Waxes, volume A 28, p.146 ff., Verlag Chemie Weinheim, Basel, Cambridge, New York, Tokyo, 1996に記載が見られる。このようなオートクレーブの長さと直径の比は、主に5:1〜30:1、好ましくは10:1〜20:1の範囲である。同様に用いることのできる高圧チューブ型反応器は、同様にUllmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 5th edition, entry heading: Waxes, volume A 28, p.146 ff., Verlag Chemie Weinheim, Basel, Cambridge, New York, Tokyo, 1996に記載されている。エチレンコポリマーの調製法の詳細は、国際公開第2008/101937号にも記載されている。
エチレンコポリマーワックスの水性分散液の調製法は、それ自体が公知である。好ましい手順としては、容器内に1種又は複数のエチレンコポリマーを別の物質と共に入れ、内容物を加熱する。容器は例えばフラスコ、オートクレーブ又はタンクである。
エチレンコポリマーワックスがコモノマー(A’)、(B’)及び場合により(C’)を含む場合、例えば氷酢酸、ギ酸、乳酸、酪酸、安息香酸、メタンスルホン酸及びパラ−トルエンスルホン酸等の有機酸、又は、硝酸、塩酸、リン酸及び硫酸等の無機酸等の1種又は複数のブレンステッド酸、並びに水、並びに場合により別の物質(例えば乳化剤)を添加する。1種又は複数のブレンステッド酸及びさらに別の物質(それを使用する場合)を添加する順序は任意である。
ブレンステッド酸を添加する量は、エチレンコポリマーが部分的に、又は好ましくは完全に中和された形態となるような量である。本発明の一実施形態では、過剰量のブレンステッド酸を使用する。
コモノマー(A’)、(B’)及び場合により(C’)を含むエチレンコポリマーワックス中のコモノマー(A’)が、既に少なくとも部分的にプロトン化された形態である場合、ブレンステッド酸を添加する必要がないことがある。
コモノマー(A)、(B)及び場合により(C)からエチレンコポリマーワックスを合成する場合、通常は、エチレンコポリマーワックスを少なくとも部分的に中和させる1種又は複数の基本物質、例えばアルカリ金属の水酸化物及び/又は炭酸塩及び/又は炭酸水素塩、あるいは、好ましくは、例えばアンモニア、並びに、例えばアルキルアミン、N−アルキルエタノールアミン、アルカノールアミン及びポリアミン等の有機アミン等のアミン類を添加する。アルキルアミンの例としては、トリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミン、トリメチルアミン、ジメチルアミン、メチルアミンが挙げられる。好ましいアミンは、ヒドロキシアルキル基中にそれぞれの場合において2〜18個のC原子を有し、且つ、アルキル基中に場合によりそれぞれの場合において1〜6個のC原子を有しており、好ましくはアルカノール基中に2〜6個のC原子を有し、場合によりアルキル基中に1個又は2個のC原子を有する、モノアルカノールアミン、N,N−ジアルキルアルカノールアミン、N−アルキルアルカノールアミン、ジアルカノールアミン、N−アルキルジアルカノールアミン及びトリアルカノールアミンである。
特に好ましいのは、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、n−ブチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン及び2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オールである。特に好ましいのは、アンモニア及びN,N−ジメチルエタノールアミンである。ポリアミンの例としては、エチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、ジエチレントリアミン及びトリエチレンテトラミンが挙げられる。
本発明の一実施形態では、本発明に従って使用され、且つコモノマー(A)、(B)及び場合により(C)から合成されるエチレンコポリマーワックスの分散液は、1種又は複数のエチレンコポリマーワックス中のカルボキシル基のうち、少なくとも半分、好ましくは少なくとも60mol%が中和される量の1種又は複数の基本物質を含む。
本発明の一実施形態では、本発明に従って使用され、且つコモノマー(A)、(B)及び場合により(C)から合成されるエチレンコポリマーワックスの分散液は、1種又は複数のエチレンコポリマーワックスのカルボキシル基が量的に中和されるような量の1種又は複数の基本物質、より具体的にはアミンを含む。
本発明の一実施形態では、本発明に従って使用され、且つコモノマー(A)、(B)及び場合により(C)から合成されるエチレンコポリマーワックスの分散液は、1種又は複数のエチレンコポリマーワックスの中和を完了させるのに必要な量より多くの1種又は複数の基本物質、より具体的にはアミンを含んでいてよく、それは例えば最大で100mol%、好ましくは50mol%までの過剰量である。
当該分散液を100℃より高い温度で調製することが望ましい場合、加圧下で操作を行い、それに応じて容器を選択すると有利である。形成された分散液は、例えば、機械的もしくは気体式撹拌によって、又は振盪によって均質化させる。エチレンコポリマーワックスの融点より高い温度までこれを加熱すると有利である。有利には、加熱はエチレンコポリマーワックスの融点より少なくとも10℃高い温度まで、より有利には融点より少なくとも30℃高い温度まで行う。
本発明に従って使用する水性分散液の固形分は5重量%〜40重量%、好ましくは10重量%〜30重量%の範囲である。分散液に用いる水は、脱イオンしたもの、すなわち蒸留によって又はイオン交換体によって精製したものであることが好ましい。
コモノマー(A)、(B)及び場合により(C)から合成されるエチレンコポリマーワックスを含む水性分散液のpHは、一般的には7〜14、好ましくは8〜10である。
コモノマー(A’)、(B’)及び場合により(C’)から合成されるエチレンコポリマーワックスを含む水性分散液のpHは、一般的には1〜7、好ましくは3〜6である。
前記のエチレンコポリマーワックス水性分散液は、本発明の改質された水性塗料配合物を調製するために、本発明に従って、典型的な水系ベースコート材料とともに使用される。この目的のために、前記の水性エチレンコポリマーワックスの分散液を、例えばポリウレタン、ポリエステル、アルキド、メラミン及び/又はポリアクリル樹脂を主体とする市販の水性塗料配合物(すなわちベースコート)に、直接混合する。
本発明ではさらに、プラスチックをコーティングするための本発明の改質された水性塗料配合物の使用が提供される。プラスチックは、様々な分野の成形物であってよい。自動車分野の例としては、例えばバンパー、タンクカバー等が挙げられる。家庭分野の例としては、小型電化製品、梱包材、玩具等がある。この目的のために使用されるプラスチック材料の例として、ポリウレタン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル、及び特に無極性プラスチック材料が挙げられる。最後のものの例としてはポリオレフィンがあり、それはポリエチレン、エチレンコポリマー、ポリプロピレン、プロピレンコポリマー、例えばPP/EPDM混合物等の他のポリマーとポリオレフィンの混合物、及びPVC等である。
コーティング用途においては、改質されたベースコート配合物によって、清浄であり且つ乾燥したプラスチック表面が実現される。例えば改質されたベースコート配合物を浸漬、噴霧又は塗布するといった様々な方法で、基材をコーティングすることができる。このベースコート配合物の上に、トップコート、一般にはクリアコートを塗布することができる。ベースコート及びクリアコートのフィルム厚さは個々の適用例に応じて決められ、大幅に異なってよい。
改質されたベースコート配合物によって実現されるプラスチック表面は、塗料の接着が特に良好である点が特徴的である。
エチレンコポリマーの調製
文献(M.Buback et al., Chem. Ing. Tech. 1994, 66, 510)に記載されている型の高圧オートクレーブ内で、エチレン、及び、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート(DMAEMA)又はメタクリル酸(MAA)のいずれかを、200〜250℃の温度で連続的に共重合させた。反応圧力下で、高圧オートクレーブ内にエチレンを連続的に供給した。これとは別個に、場合によりイソドデカンで希釈したコポリマーを、高圧オートクレーブ内に連続的に供給した。これとは別個に、イソドデカンに溶解したtert−アミルペルオキシピバレートからなる開始剤溶液を高圧オートクレーブ内に連続的に供給した。これとは別個に、それを使用する場合はプロピオンアルデヒドを高圧オートクレーブ内に連続的に供給した。重合させる間の圧力は1,500〜2,500barだった。これによって、表1に明示する分析データを有するエチレンコポリマーを得た。
Figure 0005703367
「量」とは、個々のエチレンコポリマー中の共重合されたMAA又はDMAEMAそれぞれの割合のことである。エチレンコポリマー中のMAA及びN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートの量はH NMR分光分析によって求めた。
ηは、DIN 53018−1に従って平板円錐粘度計(PP 35 Ti)で、120℃で間隙を1.0mmとしD=10[1/s]で測定した動的溶融粘度である。
エチレンコポリマーの水性分散液の調製
表2に示す量の実施例1〜3のエチレンコポリマーをそれぞれの場合において、錨型撹拌機を備えた2リットルのオートクレーブに投入した。この当初の投入物を撹拌しながら130℃まで加熱し、次いで表2に示す量の酸又はアミン(供給原料1)を15分間かけて滴下した。その後、30分間かけて残りの量の水(供給原料2)を添加し、130℃(外部温度)で15分間撹拌を継続した。その後、外部温度を100℃まで低下させ、混合物を100℃で1時間撹拌し、次いで15分間かけて室温まで冷却した。Perlonフィルタ(100μm)を通して濾過を行い、対応する水性分散液を得た。
Figure 0005703367
改質されたベースコート配合物によるプラスチック表面のコーティング
PP/EPDMから作られた15×20cmのプラスチック板をイソプロパノールで清浄にし、次いで乾燥させた。PU、メラミン及びポリアクリル樹脂を含む市販のベースコート配合物を、それぞれ、0.5重量%/1.0重量%/5.0重量%の濃度で、上に記載したエチレンコポリマー分散液D.1〜D.3と混合した。清浄にしたプラスチック表面を、それぞれの改質されたベースコート配合物でコーティングした。表面に炎を当て、クリアコートでコーティングした。コーティングが完了したプラスチック板に、再度炎を当てた。ベースコート配合物を塗布するために90μmのボックスコーター(box coater)を使用し、クリアコートのために100μmのロッドコーターを使用した。これによって、乾燥したフィルムの全体の厚さは70μmとなった。対照として、上に記載したエチレンコポリマー分散液及びクリアコートを添加せず、ベースコート配合物のみでプラスチック板をコーティングした。
ナイフを用いて、上記の板に左右及び上下の両方に2本の平行線の刻み目を入れた。DIN 55662に従って、水蒸気噴霧試験で接着特性を試験した。水蒸気噴霧試験の結果の概要を図1に示す。図1には、表の形式で、このように処理したプラスチック板の画像を示す。比較のために、前記の対照(1)を表の上部に示す。表の縦列に、ベースコート配合物中のエチレンコポリマー分散液のそれぞれの濃度を重量%で示す。表の横列(K.1〜K.3)に、それぞれの場合(D.1〜D.3)において用いたエチレンコポリマー分散液を示す。
図1には、本発明に従って使用した、改質されたベースコート配合物によって、プラスチック板に対する接着が著しく強化されたことが示されている。D.1を含むベースコート配合物によって、特に良好な接着性が得られた。

Claims (8)

  1. ポリウレタン、ポリエステル、アルキド、メラミン及び/又はポリアクリル樹脂を主体とし、ピラゾールブロックポリイソシアネートを含まない、少なくとも1種の水性ベースコートと、少なくとも1種の少なくとも部分的に中和されたエチレンコポリマーワックスの少なくとも1種の水性分散液とからなる水性塗料配合物であって、前記エチレンコポリマーワックスが、共重合された形態のコモノマーとして、
    (A)20重量%〜35重量%の、一般式Iで表される少なくとも1種のエチレン性不飽和カルボン酸
    Figure 0005703367
    [式中、R及びRは水素、非分岐C〜C10アルキル及び分岐C〜C10アルキルから互いに独立して選択される]、
    (B)80重量%〜65重量%のエチレン、
    (C)0〜10重量%の、無水マレイン酸及び/又はメタクリル酸グリシジル、
    あるいは、
    (A’)5重量%〜50重量%の、一般式IIで表される少なくとも1種のコモノマー
    Figure 0005703367
    [式中、R及びRは水素、非分岐C〜C10アルキル及び分岐C〜C10アルキルから互いに独立して選択され、
    は水素、非分岐C〜C10アルキル、分岐C〜C10アルキル及びC〜C12シクロアルキルから場合ごとに独立して選択され、二つの基Rは互いに結合して3〜10員環を形成してもよく、
    Xは酸素、硫黄及びN−Rから選択され、
    は水素、非分岐C〜C10アルキル及び分岐C〜C10アルキルから選択され、
    はC〜C10アルキレン、C〜C10シクロアルキレン及びフェニレンから選択される二価基である]、
    (B’)50重量%〜95重量%のエチレン、
    (C’)0〜20重量%の、無水マレイン酸及び/又はメタクリル酸グリシジル、
    を含む、グラジエント又はランダムエチレンコポリマーワックスから選択され、
    コモノマー(A)、(B)及び場合により(C)を含むエチレンコポリマーワックスの分子量Mは50,000〜150,000g/molであり、コモノマー(A’)、(B’)及び場合により(C’)を含むエチレンコポリマーワックスの分子量Mは5,000〜40,000g/molである、
    水性塗料配合物。
  2. コモノマー(A)、(B)及び場合により(C)を含むエチレンコポリマーワックスの分子量Mが50,000〜100,000g/molである、
    請求項1に記載の塗料配合物。
  3. 水性ベースコートに対する、エチレンコポリマーワックスの水性分散液の割合が、0.1重量%〜10重量%である、請求項1又は2に記載の塗料配合物。
  4. エチレンコポリマーが別のコモノマー(C)又は(C’)を含まない、請求項1〜のいずれかに記載の塗料配合物。
  5. 式I及びII中の基が、
    が水素又はメチルであり、
    両方の基Rが同一であって、それぞれメチル又はエチルであり、
    Xが酸素である、
    と定義される、請求項1〜のいずれかに記載の塗料配合物。
  6. が水素である、請求項1〜のいずれかに記載の塗料配合物。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の塗料配合物をベースコート配合物としてプラスチックをコーティングすることを含む、プラスチックのコーティング方法。
  8. プラスチックが、自動車及び/又は家庭分野のプラスチック成形物である、請求項に記載の方法。
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