JP5703328B2 - 屋根構造 - Google Patents

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本発明は、高出力のソーラーパネルが搭載された片流れの屋根構造に関する。
近年、地球環境を保護するために、ソーラーパネルを搭載した住宅が種々提案されている。関連する文献としては、次のものがある。
特開2008−231914号公報 特開2005−264618号公報
ところで、プレハブ住宅は、予め設定されたモジュール(例えば、900mm)の整数倍で定められた屋根寸法を有する。
他方、ソーラーパネルも、予め定められたモジュールのソーラーモジュールパネルの複数枚を並べて形成されている。
一般的に、プレハブメーカの屋根のモジュールと、ソーラーパネルメーカのモジュールとは異なっているので、プレハブ住宅の屋根面に、ソーラーパネルを隙間なく搭載することは困難である。このため、ソーラーパネルが搭載された屋根面は、ソーラーパネルからなる第1部分と、少なくともそのケラバ側に瓦等の屋根葺き材が配置された第2部分とを有する。また、第2部分も、瓦のモジュール等、寸法に制約を受ける。
以上のような従来技術では、種々の部材の寸法の制約があり、屋根面に高密度でソーラーパネルを配置することが困難という問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、屋根面に高密度でソーラーパネルを配置することが可能な屋根構造を提供することを課題としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、屋根面にソーラーパネルが搭載された屋根構造であって、野地板と、前記野地板の外側に配された金属製の下地鋼板と、前記下地鋼板を介して前記野地板の外側に固着されたソーラーパネルとを含み、前記ソーラーパネルの少なくとも一方のケラバ側の端縁は、ケラバから控えた位置で終端しており、前記ソーラーパネルの前記端縁と前記ケラバとの隙間には、ケラバ側化粧カバーが配されており、前記ソーラーパネルの内方の前記下地鋼板は、前記ケラバ側化粧カバーの内方を通ってケラバ側にのび、かつ、ケラバ側で上向きに折り返された返し部を有していることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記ソーラーパネルの前記端縁には、前記ケラバ側化粧カバーの内方を通って側方にのびている重複部が設けられている請求項1記載の屋根構造である。
また、請求項3記載の発明は、前記重複部は、前記ケラバ側化粧カバーの内面で、前記屋根面に沿ってのびる本体と、前記本体のケラバ側の端部で上方にのびる突片とを含む請求項2記載の屋根構造である。
また、請求項4記載の発明は、前記返し部は、前記ケラバ側化粧カバーをケラバ側に超えた位置に設けられている請求項1乃至3のいずれかに記載の屋根構造である。
また、請求項5記載の発明は、前記返し部の妻側には、屋根縁カバーが取り付けられており、前記屋根縁カバーは、前記返し部に沿った基片と、前記基片の上端で前記ケラバ側化粧カバー側に折れ曲がる折返し片とを含んでいる請求項1乃至4のいずれかに記載の屋根構造である。
また、請求項6記載の発明は、前記ケラバ側化粧カバーのケラバ側の端縁には、前記屋根縁カバーの前記折返し片の内方を通ってケラバ側にのびる延長部が設けられている請求項5に記載の屋根構造である。
また、請求項7記載の発明は、前記延長部は、前記ケラバ側化粧カバーの内面で、前記屋根面に沿ってのびる本体と、前記本体のケラバ側の端部で上方にのびる突片とを有している請求項6に記載の屋根構造である。
また、請求項8記載の発明は、棟と、前記ソーラーパネルの棟側の端縁との隙間には、棟側化粧カバーが配されており、前記ソーラーパネルの内方の前記下地鋼板は、前記棟側化粧カバーの内方を通って棟側にのび前記棟側化粧カバーを超えた位置までのびている請求項1乃至7のいずれかに記載の屋根構造である。
また、請求項9記載の発明は、前記ケラバ側化粧カバーは、前記屋根面に沿ってのびる溝が複数形成された波板状である請求項1乃至8のいずれかに記載の屋根構造である。
また、請求項10記載の発明は、前記ソーラーパネルの搭載容量が10kW以上である請求項1乃至9のいずれかに記載の屋根構造である。
また、請求項11記載の発明は、前記屋根構造は、片流れである請求項1乃至10のいずれかに記載の屋根構造である。
本発明の屋根構造は、野地板の外側に配された金属製の下地鋼板と、この下地鋼板を介して野地板の外側に固着されたソーラーパネルとを含んでいる。不燃材である下地鋼板は、耐火性能に優れる屋根を提供できる。
また、ソーラーパネルの少なくとも一方のケラバ側の端縁は、ケラバから控えた位置で終端しており、この端縁とケラバとの隙間には、ケラバ側化粧カバーが配されている。このため、ソーラーパネルの端縁とケラバとの間の寸法は、瓦寸法の制約を受けず、自由に定められる。従って、屋根面には、前記隙間の寸法を気にすることなく、ソーラーパネルが最大限に搭載され得る。
さらに、ソーラーパネルの内方の下地鋼板は、ケラバ側化粧カバーの内方を通ってケラバ側にのびている。従って、瓦を用いることなく、前記隙間の部分にも耐火性能が得られる。また、ケラバ側化粧カバーには、任意の材料が採用できる。
さらに、下地鋼板は、ケラバ側で上向きに折り返された返し部を有している。このため、下地鋼板により、水仕舞することができる。
本実施形態の屋根構造が適用された建物の正面図である。 図1の側面図である。 図1のA1−A1断面図である。 図2のA2−A2断面図である。 図3の棟側の拡大図である。 図3の軒側の拡大図である。 図4のケラバ側化粧カバーの拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1及び図2に示されるように、本発明の屋根構造は、例えば、住宅やビル等の建物Bに適用される。本実施形態の屋根構造は、例えば、棟側S1から軒側S2に向かって一方向のみに勾配がある片流れとして構成されている。このような片流れの屋根構造は、例えば、切妻や寄棟などの屋根に比べて、広い単一平面からなる屋根面2が得られる。
図3及び図4に示されるように、本実施形態の屋根構造は、垂木3等で支持された野地板4と、野地板4の外側に配された金属製の下地鋼板5と、この下地鋼板5を介して野地板4の外側に固着されたソーラーパネル6とを含んでいる。
垂木3は、例えばI形鋼、H形鋼等の鋼材からなる屋根梁8に固定金具9を介して取付けられる。本実施形態の垂木3は、棟側S1から軒側S2に向かって下降する勾配を有している。また、垂木3には、軒側S2の端部に、軒側下地材11が固着されている。この軒側下地材11には、軒樋12が固着されている。さらに、垂木3には、棟側S1の端部に固着される棟側下地材13と、ケラバ側S3の端部に固着されるケラバ側下地材14が設けられる。
野地板4は、例えば、強度の高い構造用合板からなる。野地板4は、例えば、垂木3の勾配に沿って固着されている。また、本実施形態の野地板4の外面には、例えば、雨水の進入を防ぐために、防水シート層(図示省略)が敷設されるのが望ましい。防水シート層としては、特に限定されないが、防水性、及び柔軟性に優れるアスファルトルーフィングや透湿防水シート等が好ましい。
本実施形態の下地鋼板5は、防水シート層(図示省略)を介して、野地板4の外側に配置される。下地鋼板5は、不燃性の金属からなる。このため、下地鋼板5は、例えば、瓦等を用いることなく耐火性能に優れる屋根を構成することができる。
図4に示されるように、下地鋼板5は、ソーラーパネル6の内方を通って、ケラバ側S3にのびている。さらに、下地鋼板5は、ケラバ側S3で上向きに折り返された返し部16を有している。このような返し部16は、ケラバ側S3において、下地鋼板5の上面の雨水が野地板4側に回り込むのを防いで、効果的に水仕舞することができる。
さらに、図5に示されるように、下地鋼板5は、ソーラーパネル6の内方を通って、棟側S1にのびている。さらに、本実施形態の下地鋼板5は、棟側S1で上向きに折り返された返し部19が設けられている。このような返し部19は、棟側S1を、効果的に水仕舞することができる。
図3に示されるように、ソーラーパネル6は、屋根勾配に沿って配置される。本実施形態では、屋根面2が単一平面からなるため、ソーラーパネル6と屋根面2との寸法(モジュール等)の制約を最小限に抑えて、ソーラーパネル6を高密度で配置することができる。従って、本実施形態では、ソーラーパネル6の搭載容量を大きくすることができ、ソーラーパネル6の発電効率を向上させることができる。ソーラーパネル6の発電効率を向上させるために、屋根面2は、例えば、南東から南西までの方角に向くように形成されるのが望ましい。さらに、屋根勾配は、2〜6寸勾配が望ましい。なお、屋根勾配は、ソーラーパネル6の上面で測定されるものとする。
また、ソーラーパネル6の搭載容量は、好ましくは、10kW以上である。なお、ソーラーパネル6の搭載容量は、ソーラーパネル1枚当たりの公称最大出力に、屋根面2に配置されるソーラーパネルの搭載枚数を乗じることにより求めることができる。また、公称最大出力は、JIS C8918に基づいて、分光分布AM1.5、放射照度1kW/m2、及びモジュール温度25℃において測定された値である。
本実施形態のソーラーパネル6は、野地板4の上方に配置される太陽光電池モジュール17と、太陽光電池モジュール17を野地板4の上で支持する固着具18とを含んで構成されている。
図4及び図5に示されるように、固着具18は、野地板4に下地鋼板5を介して固定される支持部21と、支持部21に固着されかつ太陽光電池モジュール17の端部を把持する把持部22とを含んで構成されている。また、支持部21は、太陽光電池モジュール17の屋根の流れ方向の両端側に配置される支持金具24(図5に示す)と、屋根の流れ方向と直交する方向にのびる横桟25(図4に示す)とを含んでいる。
図4に示されるように、ソーラーパネル6は、屋根の流れ方向と直交する方向において、少なくとも一方、本実施形態では両方のケラバ側の端縁6s、6sが、ケラバから控えた位置で終端している。これにより、ソーラーパネル6のケラバ側の端縁6sとケラバとの間には、隙間26が形成される。
また、図6に示されるように、本実施形態では、ソーラーパネル6の軒側の端縁6dが、軒から控えた位置で終端している。これにより、ソーラーパネル6の軒側の端縁6dと、軒との間には、隙間27が形成される。さらに、図5に示されるように、ソーラーパネル6の棟側の端縁6uは、棟から控えた位置で終端している。これにより、ソーラーパネル6の棟側の端縁6uと、棟との間には、隙間28が形成される。
このように、本実施形態では、屋根面2のケラバ側S3、軒側S2及び棟側S1に、隙間26、27及び28がそれぞれ形成されるため、ソーラーパネル6を、屋根面2からはみ出させることなく配置することができる。
図4に示されるように、ソーラーパネル6の端縁6sとケラバとの間の隙間26には、ケラバ側化粧カバー31が配されている。このようなケラバ側化粧カバー31は、瓦寸法(瓦のモジュール等)の制約を受けることなく、隙間26の寸法を自由に定めることができる。従って、ケラバ側化粧カバー31は、隙間26の寸法を気にすることなく、ソーラーパネル6を屋根面2に最大限に搭載するのに役立つ。
本実施形態では、下地鋼板5が、ケラバ側化粧カバー31の内方を通ってケラバ側S3にのびている。さらに、返し部16は、ケラバ側化粧カバー31をケラバ側S3に超えた位置に設けられている。従って、屋根構造は、例えば、瓦を用いることなく、隙間26の部分にも耐火性能を得ることができる。また、ケラバ側化粧カバー31には、不燃性が要求されないため、例えば、金属の他、樹脂等の任意の材料を採用することができる。
図1及び図4に示されるように、本実施形態のケラバ側化粧カバー31は、屋根の流れ方向と直交する方向において、上方に向かって突出する複数の凸部33と、凸部33から下方に突出する複数の溝34とが交互に複数形成された波板状に形成されている。また、凸部33及び溝34は、屋根面2に沿ってのびている。このようなケラバ側化粧カバー31は、ケラバ側化粧カバー31の上面の雨水を、屋根面2(屋根勾配)に沿って円滑に排出することができる。なお、凸部33及び溝34の数、並びに、ケラバ側化粧カバー31の屋根の流れ方向と直交する方向の長さは、隙間26の大きさにより適宜設定することができる。
また、本実施形態のケラバ側化粧カバー31は、凸部33の上面の高さと、該凸部33と隣り合う太陽光電池モジュール17の上面の高さとが、略同一に設定されている。さらに、ケラバ側化粧カバー31は、屋根面2のケラバ側S3において、屋根勾配に沿ってのびる溝模様を形成することができる。従って、ケラバ側化粧カバー31は、屋根面2の美観性を向上させることができる。
図7に拡大して示されるように、ケラバ側化粧カバー31は、野地板4に固着される支持部41の上に配置されている。支持部41は、野地板4に固着されるベース部42と、ベース部42に固着される横桟43とを含んでいる。
ベース部42は、例えば、ハット形鋼からなり、横桟43の両側にそれぞれ配置されている。また、横桟43は、例えば、溝形鋼からなり、屋根の流れ方向と直交する方向にのびている。このような支持部41は、ケラバ側化粧カバー31の溝34に沿った曲げ変形を効果的に防ぐことができる。
本実施形態のソーラーパネル6のケラバ側S3の端縁6sには、ケラバ側化粧カバー31の内方を通って側方にのびている重複部45が設けられている。このような重複部45は、ソーラーパネル6とケラバ側化粧カバー31との隙間の寸法を気にすることなく、該隙間から雨水が浸入するのを防ぐことができる。
本実施形態の重複部45は、ケラバ側化粧カバー31の内面で、屋根面2に沿ってのびる本体46と、本体46のケラバ側S3の端部で上方にのびる第1の突片47とを含んでいる。さらに、重複部45は、本体46のソーラーパネル6側の端部から上方にのび、かつ把持部22に固着される第2の突片48が設けられている。これにより、重複部45は、断面略コ字状に形成される。
本実施形態の第1の突片47は、最もソーラーパネル6側の凸部33において、該凸部33の斜面33sの内側に沿ってのび、凸部33の上面33uに至ることなく終端している。また、第2の突片48は、ケラバ側化粧カバー31のソーラーパネル6側の端縁31sから控えた位置に設けられている。このような突片47、48は、重複部45とケラバ側化粧カバー31との干渉を防ぎつつ、本体46の上面の雨水が下面側に回り込むのを防ぐことができ、効果的に水仕舞することができる。
図1、図2及び図4に示されるように、返し部16の妻側には、屋根縁カバー50が取り付けられている。屋根縁カバー50は、返し部16に固着される第1カバー部51、第1カバー部51の妻側を覆う第2カバー部52、及び第2カバー部52の下方で、ケラバ側下地材14の妻側を覆う第3カバー部53を含んで構成される。このような屋根縁カバー50は、返し部16及びケラバ側下地材14を妻側で覆うことができるため、ケラバへの雨水の浸入を防ぎつつ、ケラバ側S3の美観性を向上しうる。
また、第1カバー部51は、返し部16に沿って配置される基片51aと、基片51aの上端でケラバ側化粧カバー31側に折れ曲がる折返し片51bとを含んでいる。さらに、第1カバー部51は、基片51aの下端から、外側にのびる延長片51cが設けられている。
基片51aは、返し部16及びケラバ側下地材14の妻側に沿って配置され、ケラバ側下地材14に、ビス等の固着具によって固着される。これにより、第1カバー部51は、返し部16及びケラバ側下地材14に安定して固定される。
図7に拡大して示されるように、折返し片51bは、基片51aの上端からソーラーパネル6側にのびる第1折返し片55と、第1折返し片55のソーラーパネル6側の端部から下方にのびる第2折返し片56とを含んでいる。
第1折返し片55は、下地鋼板5の返し部16を上方で覆い、かつ野地板4に沿ってのびている。また、第2折返し片56は、第1折返し片55の端部からソーラーパネル6側に向かって、下方に傾斜してのびる。このような折返し片51bは、ケラバ側S3において、屋根縁カバー50の上面の雨水が野地板4側に回り込むのを防いで、効果的に水仕舞することができる。
図4に示されるように、第2カバー部52は、その一端が第3カバー部53の一端側に固着されている。また、第2カバー部52の他端側は、第1カバー部51の折返し片51bに固着されている。図7に拡大して示されるように、第2カバー部52の他端側は、第1折返し片55及び第2折返し片56に沿って配置されている。さらに、第2カバー部52の他端側の端部は、第2折返し片56の下端に揃えられている。このような第2カバー部52は、折返し片51bとともに、効果的に水仕舞することができる。
図4に示されるように、第3カバー部53は、その一端側が、第1カバー部51の延長片51cに固着される。また、第3カバー部53の他端側は、ケラバ側下地材14の下端側に固着されている。このような第3カバー部53は、第1カバー部51及び第2カバー部52の下方側で、ケラバ側下地材14を隙間なく覆うことができる。
図7に示されるように、本実施形態のケラバ側化粧カバー31のケラバ側S3の端縁31tには、屋根縁カバー50の折返し片51bの内方を通ってケラバ側S3にのびる延長部72が設けられている。このような延長部72は、ケラバ側化粧カバー31と、折返し片51bとの隙間の寸法を気にすることなく、該隙間から雨水が浸入するのを防ぐことができる。
本実施形態の延長部72は、ケラバ側化粧カバー31の内面で、屋根面2に沿ってのびる本体73と、本体73のケラバ側S3の端部で上方にのびる第1の突片74とを有している。さらに、延長部72は、本体73のソーラーパネル6側の端部から上方にのびる第2の突片75が設けられている。これにより、延長部72は、断面略コ字状に形成される。
本実施形態の第1の突片74は、下地鋼板5の返し部16から控えた位置で、本体73の端部から上方にのび、第1折返し片55に至ることなく終端している。また、第2の突片75は、最もケラバ側S3の凸部33において、該凸部33の斜面33sの内側に沿ってのび、凸部33の上面33uに至ることなく終端している。このような突片74、75は、延長部72と第1折返し片55との干渉、及び延長部72とケラバ側化粧カバー31との干渉を防ぎつつ、本体73の上面の雨水が下面側に回り込むのを防ぐことができ、効果的に水仕舞することができる。
図6に示されるように、ソーラーパネル6の軒側の端縁6dと、軒との間の隙間27には、野地板4の軒側に固着される水切板58が設けられている。このような水切板58は、ケラバ側化粧カバー31(図4に示す)と同様に、瓦寸法(瓦のモジュール等)の制約を受けることなく、隙間27の寸法を自由に定めることができる。従って、水切板58は、隙間27の寸法を気にすることなく、ソーラーパネル6を屋根面2に最大限に搭載するのに役立つ。
本実施形態の水切板58は、野地板4に沿ってのびる基部58a、基部58aの軒側の端部から軒樋12に向かって傾斜する第1傾斜部58b、第1傾斜部58bの下端から第1傾斜部58bの下面に沿って折り返される折返し部58c、及び折返し部58cの上端から軒側下地材11に向かってのびる第2傾斜部58dを含んでいる。このような水切板58は、ソーラーパネル6の軒側の端縁6dと軒との間の隙間27を、効果的に水仕舞することができる。さらに、水切板58は、屋根勾配の沿って流れる雨水を軒樋12に円滑に排出しうる。
また、軒側S2の支持金具24には、棟側S1から軒側S2に向かって、上端から下方に傾斜してのびる水切板59が設けられるのが望ましい。このような水切板59は、ソーラーパネル6の上面に沿って流れる雨水を、軒樋12に円滑に排出しうる。
図1、図2及び図6に示されるように、軒側S2には、水切板58、59、及び軒樋12を覆う屋根縁カバー60が取り付けられるのが望ましい。このような屋根縁カバー60は、軒側S2の美観性を向上するのに役立つ。
図5に示されるように、棟と、ソーラーパネル6の棟側の端縁6uとの隙間28には、棟側化粧カバー63が配されている。このような棟側化粧カバー63は、ケラバ側化粧カバー31(図4に示す)と同様に、瓦寸法(瓦のモジュール等)の制約を受けることなく、隙間28の寸法を自由に定めることができる。従って、棟側化粧カバー63は、隙間28の寸法を気にすることなく、ソーラーパネル6を屋根面2に最大限に搭載するのに役立つ。
さらに、本実施形態の下地鋼板5は、棟側化粧カバー63の内方を通って棟側S1にのび、棟側化粧カバー63を超えた位置までのびている。従って、屋根構造は、例えば、瓦を用いることなく、隙間28の部分にも耐火性能を得ることができる。これにより、棟側化粧カバー63には、不燃性が要求されないため、例えば、金属の他、樹脂等の任意の材料を採用することができる。
図1及び図5に示されるように、本実施形態の棟側化粧カバー63は、ケラバ側化粧カバー31(図4に示す)と同様に、屋根の流れ方向と直交する方向において、複数の凸部64と複数の溝65とが交互に複数形成された波板状に形成されている。凸部64及び溝65は、屋根勾配に沿ってのびている。このような棟側化粧カバー63は、棟側化粧カバー63の上面の雨水を、屋根勾配に沿って円滑に排出しうる。また、棟側化粧カバー63は、屋根勾配に沿ってのびる溝模様が形成されるため、屋根面2の美観性を向上しうる。
図5に示されるように、棟側化粧カバー63は、野地板4に固着される支持部66の上に配置されている。支持部66は、ケラバ側化粧カバー31の支持部41(図7に示す)と同様に、野地板4に固着されるベース部69と、ベース部69に固着される横桟70とを含んでいる。また、横桟70は、屋根の流れ方向と直交する方向にのびている。このような支持部66は、棟側化粧カバー63の溝65に沿った曲げ変形を防ぐことができる。
図2及び図5に示されるように、本実施形態の棟側S1には、屋根縁カバー68が取り付けられている。本実施形態の屋根縁カバー68は、返し部19に固着される第1カバー部68a、第1カバー部68aの軒側を覆う第2カバー部68b、及び第2カバー部68bの下方で、棟側下地材13を覆う第3カバー部68cを含んで構成される。このような屋根縁カバー68は、返し部19及び棟側下地材13を覆うことができるため、軒への雨水の浸入を防ぎつつ、軒側S2の美観性を向上しうる。
本実施形態の屋根構造は、片流れであるものが例示されたが、これに限定されるわけではない。例えば、切妻屋根、寄棟屋根又は平屋根などでもよく、また、棟違いに形成されてもよい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
2 屋根面
5 下地鋼板
6 ソーラーパネル
16 返し部
26 隙間
31 ケラバ側化粧カバー

Claims (11)

  1. 屋根面にソーラーパネルが搭載された屋根構造であって、
    野地板と、
    前記野地板の外側に配された金属製の下地鋼板と、
    前記下地鋼板を介して前記野地板の外側に固着されたソーラーパネルとを含み、
    前記ソーラーパネルの少なくとも一方のケラバ側の端縁は、ケラバから控えた位置で終端しており、
    前記ソーラーパネルの前記端縁と前記ケラバとの隙間には、ケラバ側化粧カバーが配されており、
    前記ソーラーパネルの内方の前記下地鋼板は、前記ケラバ側化粧カバーの内方を通ってケラバ側にのび、かつ、ケラバ側で上向きに折り返された返し部を有していることを特徴とする屋根構造。
  2. 前記ソーラーパネルの前記端縁には、前記ケラバ側化粧カバーの内方を通って側方にのびている重複部が設けられている請求項1記載の屋根構造。
  3. 前記重複部は、前記ケラバ側化粧カバーの内面で、前記屋根面に沿ってのびる本体と、前記本体のケラバ側の端部で上方にのびる突片とを含む請求項2記載の屋根構造。
  4. 前記返し部は、前記ケラバ側化粧カバーをケラバ側に超えた位置に設けられている請求項1乃至3のいずれかに記載の屋根構造。
  5. 前記返し部の妻側には、屋根縁カバーが取り付けられており、
    前記屋根縁カバーは、前記返し部に沿った基片と、前記基片の上端で前記ケラバ側化粧カバー側に折れ曲がる折返し片とを含んでいる請求項1乃至4のいずれかに記載の屋根構造。
  6. 前記ケラバ側化粧カバーのケラバ側の端縁には、前記屋根縁カバーの前記折返し片の内方を通ってケラバ側にのびる延長部が設けられている請求項5に記載の屋根構造。
  7. 前記延長部は、前記ケラバ側化粧カバーの内面で、前記屋根面に沿ってのびる本体と、前記本体のケラバ側の端部で上方にのびる突片とを有している請求項6に記載の屋根構造。
  8. 棟と、前記ソーラーパネルの棟側の端縁との隙間には、棟側化粧カバーが配されており、
    前記ソーラーパネルの内方の前記下地鋼板は、前記棟側化粧カバーの内方を通って棟側にのび前記棟側化粧カバーを超えた位置までのびている請求項1乃至7のいずれかに記載の屋根構造。
  9. 前記ケラバ側化粧カバーは、前記屋根面に沿ってのびる溝が複数形成された波板状である請求項1乃至8のいずれかに記載の屋根構造。
  10. 前記ソーラーパネルの搭載容量が10kW以上である請求項1乃至9のいずれかに記載の屋根構造。
  11. 前記屋根構造は、片流れである請求項1乃至10のいずれかに記載の屋根構造。
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