JP2001123615A - 太陽電池屋根 - Google Patents

太陽電池屋根

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JP2001123615A
JP2001123615A JP30779099A JP30779099A JP2001123615A JP 2001123615 A JP2001123615 A JP 2001123615A JP 30779099 A JP30779099 A JP 30779099A JP 30779099 A JP30779099 A JP 30779099A JP 2001123615 A JP2001123615 A JP 2001123615A
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JP
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solar cell
vertical
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frame
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JP30779099A
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Fumio Fujii
文雄 藤井
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YKK AP Inc
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 延焼防止のための金属板を、安定に設置する
ことができると共に簡単に施工することができる太陽電
池屋根を提供することを目的とする。 【解決手段】 屋根本体2の葺き下地7上に配設した複
数本の縦材9と、複数本の縦材9上に配設され屋根葺き
材を構成する複数枚の太陽電池モジュール3とを備えた
太陽電池屋根1において、各縦材9の相互間に、屋根本
体2と複数枚の太陽電池モジュール3との間を遮蔽する
延焼防止用の金属板19を掛け渡すと共に、各縦材9に
掛止めされる金属板19の端部141を各太陽電池モジ
ュール3の下面で押さえたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根本体の葺き下
地上に、複数枚の太陽電池モジュールをマトリクス状に
並べて構成した太陽電池屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】アスファルトルーフィングなどの葺き下
地上に、屋根葺き材として太陽電池モジュールを敷設し
て構成した太陽電池屋根では、太陽電池モジュール自体
が可燃性材料で形成されているため、太陽電池モジュー
ルと葺き下地を含む屋根本体との間を、延焼防止のため
の防火構造とすることが好ましい。従来のこの種の防火
構造を有する太陽電池屋根として、例えば特開平10−
317603号公報に記載のものが知られている。この
太陽電池屋根では、太陽電池モジュールを支持する縦材
間に、鋼鈑を掛け渡すようにして敷設している。この場
合、鋼鈑の両端部には立上げ片が形成されており、鋼鈑
はこの立上げ片の部分で各縦材の側面にねじ止めされて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の太陽
電池屋根では、鋼鈑の両端部を縦材にねじ止めしている
ため、鋼鈑の敷設作業に手間がかかり、施工性が悪化す
る問題があった。また、鋼鈑は外気温の影響を受けて伸
縮するため、ねじ止め部分を、防水性を損なうことな
く、伸縮を吸収可能な構造にする必要があり、鋼鈑の取
付構造が複雑になる問題があった。
【0004】本発明は、延焼防止のための金属板を、安
定に設置することができると共に簡単に施工することが
できる太陽電池屋根を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の太陽電池屋根
は、屋根本体の葺き下地上に相互に平行に配設した複数
本の縦材と、複数本の縦材上に配設され屋根葺き材を構
成する複数枚の太陽電池モジュールとを備えた太陽電池
屋根において、各縦材の相互間に、屋根本体と複数枚の
太陽電池モジュールとの間を遮蔽する延焼防止用の金属
板を掛け渡すと共に、各縦材に掛止めされる金属板の端
部を各太陽電池モジュールの下面で押さえたことを特徴
とする。
【0006】この構成によれば、各縦材の相互間に延焼
防止用の金属板を掛け渡すことにより、防火性および防
水性を向上させることができる。また、金属板の端部を
各太陽電池モジュールの下面で押さえることにより、ね
じ止め作業やねじ止め用の孔加工等を必要とすることな
く、金属板を安定に設置することができる。さらに、金
属板の端部は、太陽電池モジュールに押圧されているだ
けなので、金属板はその熱膨張や熱収縮に対し、端部が
微小に位置ずれしてこれを吸収する。
【0007】この場合、各縦材の近傍において、葺き下
地と金属板の端部との間に、太陽電池モジュールの配線
経路を構成することが、好ましい。
【0008】この構成によれば、太陽電池モジュールの
ケーブルを、葺き下地と金属板の端部との間に構成した
配線経路に配線することにより、ケーブルを外気や漏水
から確実に保護することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の一実施形態に係る太陽電池屋根について説明す
る。この太陽電池屋根は、屋根本体の葺き下地上に構成
したものであり、太陽電池モジュールに屋根葺き材の機
能を持たせたものである。すなわち、実施形態の太陽電
池屋根は、太陽電池モジュールを有する屋根パネルを垂
木上に設置する屋根自体を太陽電池屋根とするタイプの
ものと、スレート葺き屋根などの普通屋根の上に架台を
介して設置するタイプのものとの中間的な構造を有する
ものである。
【0010】図1は、実施形態の太陽電池屋根1を切妻
屋根に適用した場合の3つのタイプを表している。同図
(a)は、太陽電池屋根1Aを屋根本体2の軒側に寄せ
て設置する軒側設置タイプであり、同図(b)は、太陽
電池屋根1Bを屋根本体2の棟側に寄せて設置する棟側
設置タイプであり、同図(c)は、太陽電池屋根1Cを
屋根本体2の全域に設置する全域設置タイプである。
【0011】すなわち、同図(a)の屋根では、太陽電
池屋根1Aの軒側の端を、屋根本体2の軒側の端に合致
させて設置しており、太陽電池屋根1Aを普通屋根Bが
「コ」字状に囲う複合屋根となっている。このタイプは
主に、普通屋根Bの屋根葺き材が平板瓦の場合に採用す
る。同様に、同図(b)の屋根では、太陽電池屋根1B
の棟側の端を、屋根本体2の棟側の端に合致させて設置
しており、太陽電池屋根1Bを普通屋根Bが「コ」字状
に囲う複合屋根となっている。このタイプは主に、普通
屋根Bの屋根葺き材が金属板横葺きや化粧スレートの場
合に採用する。一方、同図(c)の屋根では、発電量と
屋根自体の意匠を考慮し、屋根本体2の全域が太陽電池
屋根1Cで覆われている。このタイプでは、マトリクス
状に並べた太陽電池モジュール(アレイ)3の縦横寸法
と屋根本体2の縦横寸法が合わない場合に、その最外端
の太陽電池モジュール3に特殊モジュールを設置するよ
うになっている(詳細は後述する)。
【0012】このように、実施形態の太陽電池屋根1
は、屋根本体2に対し3つの設置形態をとるため、以降
の説明では、3つの設置形態に共通する主構造部分を先
に説明し、その後、各設置形態に特有の構造について説
明する。なお、以降の説明では、実施形態の太陽電池屋
根1を木造の屋根に設置した場合について説明するが、
この太陽電池屋根1は、木造に限らず、鉄筋コンクリー
ト造や鉄骨造の屋根にも、設置可能である。
【0013】ここで、図2、図3および図4を参照し
て、軒側設置タイプの太陽電池屋根1Aを例に、太陽電
池屋根1Aの主要部分から順に説明する。太陽電池屋根
1Aおよび普通屋根Bの下側に位置する屋根本体2は、
複数本の垂木5と、垂木5上に設けた野地板6およびア
スファルトルーフィングなどから成る葺き下地7とで構
成されている。なお、防火上必要な場合には、葺き下地
7上にステンレス板などの金属板を敷設することが好ま
しく、これについては後述する。
【0014】太陽電池屋根1Aは、屋根本体2の上面の
垂木5の位置に合わせて相互平行に配設した複数本の縦
材9と、左右(桁行方向)両端を各縦材9に支持してマ
トリクス状に敷設した複数枚の太陽電池モジュール3と
で構成され、各縦材9の部分で複数本のコーチねじ10
により、屋根本体(垂木5)2に固定されている。ま
た、各太陽電池モジュール3は、一対の横枠12と一対
の縦枠13とを四周枠組みしたパネル枠11に、太陽電
池パネル14を水密に装着して、構成されている。そし
て、複数枚の太陽電池モジュール3と葺き下地7との間
には、縦材9により、太陽電池パネル14を冷却する換
気空間15が構成されている。また、太陽電池屋根1A
は、軒側に設けた軒側化粧カバー16、棟側に設けた棟
側化粧カバー17および両けらば側に設けた一対の妻側
化粧カバー18,18により、その四辺が雨仕舞いされ
ている(詳細は後述する)。
【0015】縦材9は、縦材ベース31と、縦材ベース
31に係止した縦材本体32と、上記の縦枠13を押さ
える縦枠押さえ33と、縦枠押さえ33を支持する縦材
アタッチメント34とを備えている。縦材ベース31は
屋根本体2に固定され、縦材本体32は縦材ベース31
に取り付けられている。また、縦材本体32には、隣接
する左右の太陽電池モジュール3,3の縦枠13がそれ
ぞれ取り付けられ、一方の縦枠13には、縦枠押さえ3
3を取り付けた縦材アタッチメント34が取り付けられ
ている。一方、隣接する前後(梁間方向)の太陽電池モ
ジュール3,3の横枠12a,12bは、突き当てた状
態で縦材本体32上に支持されている。
【0016】縦材ベース31は、屋根本体2の勾配方向
に棟側から軒側まで通しで配設されており、幅方向にお
いて、ベースプレート部41と、ベースプレート部41
の両外端部から立ち上がった一対の受け片部42,42
とで、一体に形成されている。各受け片部42の上半部
は内側に傾斜しており、この部分で縦材本体32を内側
から受けている。そして、このように形成された縦材ベ
ース31は、葺き下地7および野地板6を挟んで垂木5
の直上部に配設され、コーチねじ10により垂木5に固
定されている。コーチねじ10は、縦材ベース31の幅
方向の中心位置において、方形の押さえ板43を介して
垂木5に螺合している。
【0017】縦材本体32は、縦材ベース31とほぼ同
一の長さを有しており、その幅方向において、上記のベ
ースプレート部41と平行に対面する本体プレート部5
1と、本体プレート部51の両外端部から垂下した一対
の垂下片部52,52と、本体プレート部51の両外端
部から立ち上がった一対の立上げ片部53,53と、本
体プレート部51の上面の幅方向中間部に突設した中空
部分を有する凸状部54とで、一体に形成されている。
【0018】各垂下片部52の上半部は、上記の受け片
部42に対応して外側に傾斜しており、縦材ベース31
に覆い被さるように取り付けられている。この状態で
は、垂下片部52の下端が葺き下地7上まで達してお
り、縦材本体32により縦材ベース31が完全に覆われ
ている。そして、縦材本体32は、この垂下片部52で
その長手方向に配設した複数本の固定ビスにより、縦材
ベース31の受け片部42に固定されている。なお、縦
材ベース31のベースプレート部41および両受け片部
42,42と、縦材本体32の本体プレート部51およ
び両垂下片部52,52とで囲まれた空間は、後述する
ケーブル62の配線スペースとなる。このため、受け片
部42,42および垂下片部52,52には、ケーブル
62の出入口としての切欠き部56が、適宜形成されて
いる(図3参照)。
【0019】各立上げ片部53と凸状部54との間に
は、本体プレート部51の上面を底面とする左右の排水
溝57,57が形成されている。太陽電池モジュール
3,3同士のシール部分から雨水が漏水することがあっ
ても、雨水は、この排水溝57に集水され、排水溝57
から軒側に排水されるようになっている(詳細は後述す
る)。そして、太陽電池モジュール3の各縦枠13は、
本体プレート部51の上面に着座した状態で、凸状部5
4の上面にねじ止めされている。
【0020】縦材アタッチメント34は、左右の縦枠1
3,13間において、基部を一方の縦枠13に固定さ
れ、上部が屈曲して水平に延びている。そして、この水
平に延びている部分に縦枠押さえ33が上側からねじ止
めされている。縦枠押さえ33は、左右の縦枠13,1
3の位置まで水平に延在しており、各縦枠13の上面と
の間に介設した防水スポンジ35を介して、両縦枠13
を上側から押さえている。すなわち、この防水スポンジ
35により、左右に隣接する太陽電池モジュール3,3
の縦枠13,13間の防水性が維持されている。なお、
劣化などにより防水スポンジ35の部分から雨水が両縦
枠13,13間に侵入すると、侵入した雨水は、縦枠1
3の外側面や縦材本体32の凸状部54の表面を伝わっ
て流れ、上記の排水溝57に導かれる。
【0021】太陽電池パネル14は、太陽電池セルをガ
ラス基板とバックカバーとの間にサンドイッチして一体
化した、方形平板状の枠無しのものであり、規格化され
た所定の縦横寸法を有している。また、太陽電池パネル
14には、その裏面側に突設した端子ボックス61を介
してプラスおよびマイナスの一対のケーブル62,62
に接続されている(図8参照)。この場合、各ケーブル
62の先端にはコネクタ(図示省略)が接続され、この
コネクタにより全太陽電池モジュール3が直列に接続さ
れている。
【0022】パネル枠11の縦枠13は、太陽電池パネ
ル14を装着するための呑込み溝72を形成した縦枠本
体71と、縦枠本体71に取り付けたシール保持枠73
と、呑込み溝72内において太陽電池パネル14の上下
に介設した上シール部材74および下シール部材75と
で構成され、シール保持枠73に下シール部材75が取
り付けられている。縦枠本体71は、下半部の中空部7
7と、中空部77の上面と共に呑込み溝72を構成する
パネル装着部78と、パネル装着部78の下端から水平
に延びる取付片部79とで、一体に形成されており、中
空部77で縦材本体32に着座し、取付片部79で縦材
本体32にねじ止めされている。また、パネル装着部7
8の水部片80には、上記の防水スポンジ35を介して
縦枠押さえ33が当接している。
【0023】シール保持枠73は、断面略「L」字状に
形成され、取付ねじ81により中空部77の上部内側面
にねじ止めされている。そして、シール保持枠73の上
部には、先付け形式で下シール部材75が上向きに装着
されている。上シール部材74は、パネル装着部78の
水部片80と太陽電池パネル14の縁部との間に介設さ
れ、下シール部材75は、シール保持枠73の上部片8
2と太陽電池パネル14の縁部との間に介設されおり、
下シール部材75に比して上シール部材74は、十分に
薄手に形成されている。また、上シール部材74に対し
て下シール部材75は、太陽電池パネル14の中心寄り
に位置ずれして、配設されている。なお、図中の符号8
3は、呑込み溝72内において、太陽電池パネル14を
位置決めするためのスペーサブロックである。
【0024】一方、パネル枠11の横枠12は、屋根の
勾配方向の上側に位置する上横枠12aと、下側に位置
する下横枠12bとで、太陽電池モジュール3,3相互
間において適切に突き当てるべく、その断面形状等が異
なっている。太陽電池モジュール3,3同士を突き当て
た場合に、勾配方向の上側に位置する下横枠12bは、
太陽電池パネル14を装着するための呑込み溝92を形
成した横枠本体91と、横枠本体91に取り付けたシー
ル保持枠93と、呑込み溝92内において太陽電池パネ
ル14の上下に介設した上シール部材94および下シー
ル部材95と、横枠本体91に外側面に装着した枠間シ
ール部材96とで構成されている。上シール部材94お
よび下シール部材95は、縦枠13の上シール部材74
および下シール部材75と同一のものであり、これらは
太陽電池パネル14の四周に亘って連続している。ま
た、縦枠13と同様に、上横枠12aのシール保持枠9
3には、下シール部材95が取り付けられている。
【0025】横枠本体91は、下半部の中空部97と、
中空部97の上面と共に呑込み溝92を構成するパネル
装着部98と、パネル装着部98の上端から外側に先上
がりで延びる水切り片部99と、中空部97の下端から
内側に延びる溝片部100とで、一体に形成されてい
る。水切り片部99の下面には当接突起101が形成さ
れており、下側に位置する太陽電池モジュール3に上側
に位置する太陽電池モジュール3を当接すると、この当
接突起101が勾配方向の下側に位置する上横枠12a
の上角部に当接して、上側の太陽電池モジュール3が位
置決めされるようになっている。また、溝片部100は
先端部が立ち上がっており、上シール部材94の部分か
ら漏れた雨水や結露水を集水して、これを上記の縦材9
の排水溝57に導く。
【0026】図5を参照して、枠間シール部材96は、
横枠本体91の上下中間位置に外向きに装着されてお
り、両太陽電池モジュール3,3を当接した状態で、対
峙する上横枠12aの外側面に突き当てられる。枠間シ
ール部材96は、横枠本体91に取り付けられる装着部
103と、装着部103から外向きに延びる中空部10
4と、中空部104の先端部から斜め上下に延びる一対
の鰭片部105,105とで、一体に形成されている。
なお、装着部103を硬質の樹脂(ゴム)で、中空部1
04および鰭片部105を軟質の樹脂(ゴム)で、一体
に形成することが好ましい。
【0027】中空部104の先端部は円弧状に形成され
ており、枠間シール部材96が上横枠12aに突き当て
られた状態では、中空部104および鰭片部105が押
しつぶされて、上下の鰭片部105,105とこの中空
部104の先端部が、上横枠12aの外側面に3箇所で
強く密接する。
【0028】同様に、勾配方向の下側に位置する上横枠
12aは、呑込み溝92を形成した横枠本体91と、横
枠本体91に取り付けたシール保持枠93と、上シール
部材94および下シール部材95とで構成されている。
横枠本体91は、下半部の中空部97と、中空部97の
上面と共に呑込み溝92を構成するパネル装着部98
と、中空部97の下端から内側に延びる溝片部100
と、中空部97の下端から外側に延びる当接片部107
とで、一体に形成されている。この場合、当接片部10
7は、下横枠12bに向かって樋状に突出しており、そ
の先端部に形成した立上げ片107aが、下横枠12b
に当接するようになっている。
【0029】すなわち、勾配方向の下側に位置する太陽
電池モジュール3に上側に位置する太陽電池モジュール
3を当接すると、この当接片部107が勾配方向の下側
に位置する上横枠12aの外側面に当接して、上記の当
接突起101と共に上側の太陽電池モジュール3が位置
決めされるようになっている。
【0030】ここで、図5を参照して、下横枠12bお
よぴ上横枠12a間におけるシール形態について説明す
る。同図に示すように、下横枠12bの水切り片部99
と上横枠12aのパネル装着部98との間から、上下両
横枠12a,12b間に雨水が侵入すると、侵入した雨
水は枠間シール部材96により止水され、枠間シール部
材96の上側を左右に流れて、上記の縦材9の排水溝5
7に導かれる。また、枠間シール部材96を越えて下側
に漏れた雨水は、樋状の当接片部107に受けられ、こ
れも当接片部107の上面を左右に流れて、縦材9の排
水溝57に導かれる。したがって、漏水に対し2段階で
止水が行われるようになっている。なお、下横枠12b
の水切り片部99と上横枠12aとの間も、何らかのシ
ール処理を行うことが好ましい。
【0031】一方、太陽電池パネル14をシールする上
シール部材94から漏れた雨水或いは結露水は、下横枠
12bおよび上横枠12aのそれぞれの溝片部100で
受けられ、上記と同様に縦材9の排水溝57に導かれ
る。また、上シール部材94は、その外側の端がパネル
装着部98の上部片108の先端と面一に配設され、且
つ薄手に構成されている。このため、パネル装着部(の
上部片108)98の上面と、太陽電池パネル14の上
面との間の段差が小さくなり、特に下横枠12bにおい
ては、この段差部分に雨水が溜まり難い構造になってい
る。
【0032】次に、図3参照して、軒側設置タイプの太
陽電池屋根1Aの軒部分の雨仕舞構造について説明す
る。太陽電池屋根1Aの軒部分には、形材などで構成さ
れた軒側化粧カバー16と、野地板6の先端に取り付け
た「L」字状の軒側下地材111と、軒側下地材111
と野地板6との間に介設した下地材ベース112と、軒
側下地材111の上面から前面に亘って添設した軒先水
切り113と、軒側化粧カバー16と軒側下地材111
との間の換気開口15aに介設した換気部材114とを
有している。
【0033】軒側化粧カバー16の上端部は、上記の下
横枠12bの水切り片部99に掛止めされており、下横
枠12bおよび縦材9の先端を包み込むように、斜め前
方に延びてから大きく下垂している。軒先水切り113
は、上端部が上側に折り曲げられて水返しとして機能
し、下端が内側に折り曲げられて水切りとして機能して
いる。換気開口15aは、外気(外部)と上記の換気空
間15を連通する部分であり、この部分には空気取入れ
ガラリとしての換気部材114が配設されている。そし
て、軒側化粧カバー16、換気部材114および軒先水
切り113は、一体として軒側下地材111に固定され
ている。
【0034】換気部材114は、軒側下地材111の上
下寸法と同一の長さを有しており、外気と換気空間15
を連通する多数の通気通路114aを有する連続多孔体
で構成されている。この場合、多数の通気通路114a
は上下方向に延在しており、換気部材114の下側から
流入した外気は、多数の通気通路114aを通って換気
部材114の上側に抜け、換気空間15に達する。この
場合、多数の通気通路114は断面方向においてハニカ
ム状に形成され、且つ長手方向において流入側(下側)
が太径で流出側(上側)が細径となるものが、好まし
い。
【0035】このような構成では、換気部材114によ
り、太陽電池パネル14下側の換気空間15を適切に換
気することができると共に、太陽電池屋根1Aの屋根裏
への小動物や枯葉などの侵入を防止することができる。
また、雨水が、通気通路114aに吹き込むことがあっ
ても、通気通路114aが下向きに配設されており且つ
通路抵抗が大きいため、雨水が屋根裏に達することがな
い。さらに、上記の縦材9の排水溝57を流れてきた漏
水は、軒先水切り113から換気部材15の通気通路1
14aを通って、外部に排水される。
【0036】次に、図2を参照して、太陽電池屋根1A
の妻(けらば)部分の雨仕舞構造について説明する。妻
部分は、太陽電池屋根1Aの左右両端部に存在し、それ
ぞれ普通屋根Bが隣接している。この左右両端部は、左
右を反転した全く同一の構造を有しているため、ここで
は左側の妻部分について説明し、右側の妻部分の説明は
省略する。妻部分には、太陽電池屋根1Aの妻側の端部
を覆う妻側化粧カバー(覆装部材)18が設けられ、こ
れに間隙を存して隣接する普通屋根Bの屋根瓦(平板
瓦:屋根葺き材)Baには、屋根瓦Baと葺き下地7と
の間隙にカラーモルタル(シール部材)121が充填さ
れている。また、妻側化粧カバー18とカラーモルタル
121との間に渡すように樋状の妻側水切り(水切りプ
レート)122が設けられている。なお、カラーモルタ
ル121に代えて防水スポンジなどを用いることも可能
である。
【0037】妻側化粧カバー18は、断面略「L」字状
の形材などで形成されており、太陽電池屋根1Aの最外
端に位置する縦枠13に取りつけた縦材アタッチメント
34に、縦枠押さえ33と同様にねじ止めされている。
また、妻側化粧カバー18の縦枠13側の部分は、縦枠
押さえ33を兼ねている。妻側化粧カバー18のコーナ
ー部分には、外側に突出した上水切り部123が形成さ
れ、また下端部の水切り部分の内側には、妻側水切り1
22の端部が挿入される下向きの覆い部124が形成さ
れている。覆い部124の端部は、縦材本体32の本体
プレート部51の端部に係止されている。これにより、
妻側化粧カバー18は、太陽電池屋根1Aの最外端に位
置する縦材9を覆っている。
【0038】妻側水切り122は、葺き下地7上に載置
されており、左右方向の両端に立上げ片125a,12
5bをそれぞれ有している。太陽電池屋根1A側の立上
げ片125bは、大きく立ち上がってその上端部が、妻
側化粧カバー18の覆い部124に挿入されている。ま
た、その上端部は外部側(妻側水切り122から見て内
側)に折り曲げられ、水返しとして機能している。一
方、普通屋根B側の立上げ片125aは小さく立ち上が
っており、カラーモルタル121の内部に埋め込まれて
いる。また、普通屋根B側の立上げ片125aは、鉤状
の上端部を立上げ片125aに掛止めした固定金具12
6を、葺き下地7および野地板6に釘止めすることによ
り、葺き下地7側に押圧固定されている。すなわち、妻
側水切り122は左右の両端部を、妻側化粧カバー18
の覆い部124と固定金具126とにより押さえられ、
葺き下地7からの浮き上がりが防止され、安定に設置さ
れている。
【0039】図6は、妻部分の雨仕舞構造の他の実施形
態を表している。この実施形態では、カラーモルタル1
21が屋根瓦Baの幾部奥まった位置に充填され、その
手前に妻側水切り122の立上げ片125aが配設され
ている。この普通屋根B側の立上げ片125aの上端部
は、外部側(妻側水切り122から見て内側)に折り曲
げられ、水返しとして機能している。また、妻側水切り
122の下面からカラーモルタル121の下面に亘っ
て、葺き下地7との間に防水シート127が介設されて
いる。防水シート127は、左右方向に波状断面を有す
る金属板などで構成されており、妻側水切り122やカ
ラーモルタル121から漏れた雨水を、軒側に円滑に排
水できるようになっている。
【0040】次に、図4を参照して、太陽電池屋根1A
の棟部分の雨仕舞構造について説明する。太陽電池屋根
1Aの棟部分には、勾配方向の上側に普通屋根Baが連
なっている。棟部分には、太陽電池屋根1Aの後端部か
ら普通屋根Bの端部に位置する屋根瓦Baの下側に潜り
込むように棟側化粧カバー17が設けられている。棟側
化粧カバー17の下側には、葺き下地7との間に枕木1
31が介設され、棟側化粧カバー17はこの枕木131
に支持されている。棟側化粧カバー17の太陽電池屋根
1A側の端部は、カバー支持部材132にねじ止めさ
れ、普通屋根B側の端部は、屋根瓦Baの下側に配設し
た棟側下地材133に固定されている。
【0041】この場合、棟側化粧カバー17は、カバー
支持部材132の部分から幾分傾いて後方に延び、棟側
下地材133の部分で立ち上がって、棟側下地材133
の上面まで延在している。また、棟側化粧カバー17の
棟側下地材133の上面に位置する部分と、屋根瓦Ba
の下面との間には、防水スポンジ134が介設されてい
る。この場合、棟側化粧カバー17の傾きは、水平より
幾分前下がりなっており、屋根勾配に倣って流下してき
た雨水は、棟側化粧カバー17上を更に軒側に流れ、太
陽電池屋根1Aの屋根面に円滑に導かれる。棟側化粧カ
バー17上を流れる雨水が強風などで逆流しても、棟側
化粧カバー17の立上げ部分および防水スポンジ134
で逆流を阻止されるため、普通屋根Bの屋根裏に侵入す
ることはない。
【0042】カバー支持部材132は、方形の中空部を
有する部材本体136と、部材本体136の上端から前
方に延設した掛止め片137と、部材本体136の下端
から後方に延設した固定片138とで、一体に形成され
ており、固定片138の部分で縦材9の凸状部54の上
面にねじ止めされている。そして、棟側化粧カバー17
の前端部は下側に折り曲げられており、この折曲げ部分
が水切りとして機能すると共に、カバー支持部材132
の掛止め片137に掛け止めされている。なお、枕木1
31は、桁行方向に断続しており、各枕木131の間隙
が換気空間15の排気側に位置する排気開口15bとし
て機能する。また、図示しないが、枕木131の近傍に
は、葺き下地7に、ケーブル62を室内に引き込むため
のケーブル開口が形成されている。
【0043】次に、図7および図8を参照して、延焼防
止用に葺き下地7上に金属板19を敷設した実施形態に
ついて説明する。ステンレス板などで構成され金属板1
9は、縦材9とほぼ同一の長さを有し、左右を相互に平
行に配設した各縦材9,9間に渡すように敷設されてい
る。金属板19の左右の各端部141は、略山形に折り
曲げられており、この端部141が縦材9に掛け止めさ
れている。すなわち、金属板19の各端部141は、平
坦部分142の端から先上がりに傾斜して延び、さらに
先端で先下がりに折れ曲がっている。そして、この屈曲
部分143が、縦材9の本体プレート部51の立上げ片
部53に掛け止めされている。
【0044】また、金属板19の屈曲部分143には、
太陽電池モジュール3の横枠12が当接しており、金属
板19は、その平坦部分142で葺き下地7上に載置さ
れ、両端部141,141で横枠12と縦材9との間に
押圧挟持されている。また、金属板19の傾斜部分14
4と縦材9の間には、配線経路64が構成され、この配
線経路64に太陽電池パネル14のケーブル62を配線
するようにしている。
【0045】次に、図9ないし図11を参照して、棟側
設置タイプの太陽電池屋根1Bについて説明する。この
太陽電池屋根1Bは、主要部が軒側設置タイプのものと
同一であるため、ここでは異なる部分、すなわち軒部
分、妻部分および棟部分の雨仕舞構造についてのみ、説
明する。
【0046】図10に示すように、太陽電池屋根1Bの
軒部分には、勾配方向の下側に普通屋根が連なってい
る。軒部分には、形材などで構成された軒側化粧カバー
(覆装部材)16が設けられている。軒側化粧カバー1
6の内側には、軒側化粧カバー16の下側に位置して上
部下地材151が、葺き下地7の上側に位置して下部下
地材152が、さらに上部下地材151と下部下地材1
52とにサンドイッチされるように換気部材153が設
けられている。また、下部下地材152の上面には、軒
側水切り(水切りプレート)154が配設され、軒側水
切り154は普通屋根Bの端部に位置する屋根葺き材
(金属板横葺または化粧スレート)Bbの上面まで延び
ている。
【0047】軒側化粧カバー16の上端部は、上記の下
横枠12bの水切り片部99に掛止めされており、斜め
前方に長く延びてから小さく下垂している。そして、軒
側化粧カバー16の前部は上部下地材151に固定され
ている。下部下地材152の上面と、普通屋根Bの端部
に位置する屋根葺き材Bbの上面とは面一に配設されて
おり、これらの上面に添接した軒側水切り154は、屋
根の勾配に沿って直線的に延在している。また、軒側水
切り154の勾配方向上側の端部(水返し部)は、上側
に折り曲げられて水返しとして機能している。そして、
下部下地材152と上記の屋根葺き材Bbとの間には、
シール部材155が介設されている。
【0048】軒側化粧カバー16の下端と軒側水切り1
54との間隙には、外気(外部)と上記の換気空間15
を連通する換気開口15aが構成されており、この換気
開口15aに面するように換気部材153が配設されて
いる。そして、上部下地材151、換気部材153およ
び下部下地材152は、一体として葺き下地(および野
地板6)7に固定されている。
【0049】換気部材153は、屋根の勾配に沿って、
上記の換気開口15aの位置から下横枠12bの位置ま
で延在しており、流入側および流出側が下向きに傾斜し
て、断面舟形に形成されている。この場合も、換気部材
153は、外気と換気空間15を連通する多数の通気通
路153aを有する連続多孔体で構成されている。ま
た、多数の通気通路153aは勾配方向に延在してい
る。なお、多数の通気通路153aは断面方向において
ハニカム状に形成され、且つ長手方向において流入側
(下側)が太径で流出側(上側)が細径となるものが、
好ましい。
【0050】このような構成では、換気部材153によ
り、太陽電池パネル14下側の換気空間15を適切に換
気することができると共に、太陽電池屋根1Bの屋根裏
への小動物や枯葉などの侵入を防止することができる。
また、雨水が、通気通路153aに吹き込むことがあっ
ても、通気通路153aが斜め下向きに配設されており
且つ通路抵抗が大きいため、雨水が屋根裏に達すること
がない。さらに、上記の縦材9の排水溝57を流れてき
た漏水は、軒側水切り154から換気部材153の通気
通路153aを通って、外部に排水される。
【0051】次に、図9を参照して、太陽電池屋根1B
の妻(けらば)部分の雨仕舞構造について説明する。妻
部分は、太陽電池屋根1Bの左右両端部に存在し、それ
ぞれほぼ接触するように普通屋根Bが隣接している。妻
部分には、上記の軒側設置タイプのものと同一の形状お
よび取付け形態を有する妻側化粧カバー(覆装部材)1
8が設けられている。また、妻側化粧カバー18の外側
面から屋根葺き材Bbの下面にかけて、断面「L」字状
の捨て水切り(下部水切りプレート)161が設けら
れ、さらに妻側化粧カバー18の外側面から屋根葺き材
Bbの上面にかけて、断面「L」字状の妻側水切り(上
部水切りプレート)162が設けられている。
【0052】捨て水切り161の水平片161aは、屋
根葺き材Bbと葺き下地7との間に挟み込まれており、
水平片161aの先端部(水返し部)は上側に折り曲げ
られて、水返しとして機能している。また、屋根葺き材
Bbの端と、捨て水切り161の垂直片161bとの間
には、シール部材163が介設されている。妻側水切り
162の垂直片162bは、外側に折り曲げられた状態
で、妻側化粧カバー18の上水切り部(鰭部)123の
内側に嵌入されている。そして、妻側水切り162およ
び捨て水切り161は、一体として妻側化粧カバー18
の外側面にねじ止めされている。
【0053】次に、図11を参照して、太陽電池屋根1
Bの棟部分の雨仕舞構造について説明する。太陽電池屋
根1Bの棟部分には、頂部を経て北側の普通屋根Bが連
なっている。棟部分には、断面山形の棟包み20が設け
られている。棟包み20の太陽電池屋根1B側の端部
は、上記の軒側設置タイプのものと同一の形状および取
付け形態を有するカバー支持部材132に、掛止めした
状態でねじ止めされている。
【0054】一方、北側の普通屋根Bの棟部分には、屋
根葺き材Bbの上側に棟笠木171が配設され、棟笠木
171の上側に換気部材172が配設され、さらに換気
部材172の上側に下地材173が配設されている。そ
して、棟包み20の普通屋根B側の端部は、下地材17
3に沿って下方に折り曲げた状態でこれに固定されてい
る。また、棟笠木171と換気部材172との間には、
棟側水切り174が配設され、棟側水切り174は、棟
笠木171に沿って段折れして屋根葺き材Bbの上面ま
で延びている。なお、この棟側の換気部材172は、空
気流入側の軒側の換気部材153に対し空気流出側とな
るが、軒側の換気部材153と同一の構造を有してい
る。そして、この場合には、図示しないが、葺き下地7
の頂部に上記のケーブル62を室内に引き込むためのケ
ーブル開口が形成されている。
【0055】次に、図12および図13を参照して、全
域設置タイプの太陽電池屋根1Cについて説明する。こ
のタイプの太陽電池屋根1Cでは、屋根勾配を同一とす
る1つの屋根面、例えば南面の屋根面の全域に太陽電池
モジュール3を敷設するため、多数の太陽電池モジュー
ル3をマトリクス状に敷設したモジュールアレイ3Cの
縦横寸法(距離)と、屋根本体2の縦横寸法(距離)と
を合致させる必要がある。しかし、太陽電池パネル14
或いは太陽電池モジュール3は、製品としてその縦横寸
法が規格化されており、モジュールアレイ3Cの縦横寸
法と屋根本体2の縦横寸法とが合致しない場合が生ず
る。
【0056】そこで、本実施形態では、モジュールアレ
イ3Cの端部に寸法合せ用の特殊太陽電池モジュール4
を組み込むようにしている。図12(a)は、屋根本体
2に対し縦方向(前後方向)の寸法が合わない場合であ
り、この太陽電池屋根1Cでは、軒側に縦調整モジュー
ル4aが列設されている。同図(b)は、屋根本体2に
対し横方向(左右方向)の寸法が合わない場合であり、
この太陽電池屋根1Cでは、一方の妻側に横調整モジュ
ール4bが列設されている。また、同図(c)は、屋根
本体2に対し縦横両方向の寸法が合わない場合であり、
この太陽電池屋根1Cでは、軒側および棟側に縦調整モ
ジュール4aがそれぞれ列設され、両妻側に横調整モジ
ュール4bがそれぞれ列設され、さらに隅部の4箇所に
縦横調整モジュール4cが配設されている。なお、同図
(b)において、両妻側に横調整モジュール4bを、そ
れぞれ列設するようにしてもよい。
【0057】図13(a)に示すように、縦調整モジュ
ール4aは、規格寸法の上記太陽電池パネル14と、寸
法調整用の調整パネル22と、これらを保持するパネル
枠11とで構成されている。また、太陽電池パネル14
と調整パネル22の境界部分には、パネル枠11の縦枠
13,13間に渡すように横桟(中桟)23が設けられ
ている。同様に、横調整モジュール4bは、太陽電池パ
ネル14と、調整パネル22と、パネル枠11とで構成
され、太陽電池パネル14と調整パネル22の境界部分
には、パネル枠11の横枠12,12間に渡すように縦
桟(中桟)24が設けられている(同図(b))。さら
に、縦横調整モジュール4cは、太陽電池パネル14
と、3枚の調整パネル22,22,22と、パネル枠1
1とで構成され、パネル枠11には横桟23および縦桟
24が設けられている(同図(c))。なお、太陽電池
パネル14に代えてダミーパネルを装着するようにして
もよい。
【0058】以上のような本実施形態によれば、隣接す
る縦材9,9間に金属板19を掛け渡し、且つ金属板1
9の端部141を太陽電池モジュール3の横枠12で押
さえるようにしているため、防火性および防水性を向上
させることができるだけでなく、金属板19の施工性を
格段に向上させることかできる。しかも、金属板19の
両端部141,141は、横枠12で押さえているだけ
なので、金属板19の熱膨張や熱収縮に対しても、防水
性が損なわれることがなく、且つ風のあおりなどに対
し、金属板19を安定に設置しておくことができる。ま
た、金属板19と縦材9の間に生ずる空間を、ケーブル
62の配線経路64として、有効に活用することができ
る。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明の太陽電池屋根によ
れば、金属板の端部を各太陽電池モジュールの下面で押
さえているので、簡単な構造で金属板を安定且つ迅速に
敷設することができると共に、防火性および防水性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る太陽電池屋根を施工し
た3タイプの屋根を表した斜視図である。
【図2】第1のタイプの太陽電池屋根の妻側の部分拡大
横断面図である。
【図3】第1のタイプの太陽電池屋根の軒側の部分拡大
縦断面図である。
【図4】第1のタイプの太陽電池屋根の棟側の部分拡大
縦断面図である。
【図5】横枠同士の連結構造を表した拡大縦断面図であ
る。
【図6】第1のタイプの太陽電池屋根の他の実施形態に
係る妻側の部分拡大横断面図である。
【図7】延焼防止用に金属板を設けた太陽電池屋根の部
分拡大横断面図である。
【図8】延焼防止用に金属板を設けた太陽電池屋根の部
分拡大縦断面図である。
【図9】第2のタイプの太陽電池屋根の妻側の部分拡大
横断面図である。
【図10】第2のタイプの太陽電池屋根の軒側の部分拡
大縦断面図である。
【図11】第2のタイプの太陽電池屋根の棟側の部分拡
大縦断面図である。
【図12】第3のタイプの太陽電池屋根の3つのバリエ
ーションを表した平面図である。
【図13】第3のタイプの太陽電池屋根に用いる特殊太
陽電池モジュールの斜視図である。
【符号の説明】
1(1A,1B,1C) 太陽電池屋根、2 屋根本
体、3 太陽電池モジュール、6 野地板、7 葺き下
地、9 縦材、11 パネル枠、12 横枠、12a
上横枠、12b 下横枠、13 縦枠、14 太陽電池
パネル、19 金属板、62 ケーブル、64 配線経
路、141 端部、142 平坦部分、143 屈曲部
分、144 傾斜部分、B 普通屋根、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根本体の葺き下地上に相互に平行に配
    設した複数本の縦材と、前記複数本の縦材上に配設され
    屋根葺き材を構成する複数枚の太陽電池モジュールとを
    備えた太陽電池屋根において、 前記各縦材の相互間に、前記屋根本体と前記複数枚の太
    陽電池モジュールとの間を遮蔽する延焼防止用の金属板
    を掛け渡すと共に、各縦材に掛止めされる金属板の端部
    を前記各太陽電池モジュールの下面で押さえたことを特
    徴とする太陽電池屋根。
  2. 【請求項2】 前記各縦材の近傍において、前記葺き下
    地と前記金属板の端部との間に、前記太陽電池モジュー
    ルの配線経路を構成したことを特徴とする請求項1に記
    載の太陽電池屋根。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014189993A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Panahome Corp 屋根構造
JP2020180477A (ja) * 2019-04-25 2020-11-05 積水ハウス株式会社 屋根延焼防止構造及び屋根延焼防止構造の施工方法

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