JP5702954B2 - 皮むき装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ジャガイモ・里芋・キウイフルーツ・アボガド等、その他各種農産物を対象とする皮むき装置に関するものである。
従来、ジャガイモ等の各種農産物の皮むきは、包丁やピーラー等での手作業が主体であったが(例えば、特許文献1参照)、皮むきを自動で行う皮むき装置も種々のものが提案されている。
例えば、特許文献2に記載の皮むき装置は、パンチング孔を形成した筒状のドラムの周面に開閉可能な投入口が設けられている。その投入口を通じてドラム内にジャガイモ等を多数投入し、投入口を閉じてドラムを筒軸周りに回転させることで、皮むきができるようになっている(例えば、特許文献2参照)。
また、特許文献3に記載の皮むき装置は、周面にパンチング孔を多数設けた2本の筒状のドラムを並行に配置し、これらのドラム同士がその対向部でそれぞれ上向きに回転するように、その両ドラムをそれぞれ回転させるようにしたものである。
両ドラムの回転により、投入された皮むきの対象物は、その両ドラムの周面に設けられたパンチング孔で表層の切削が行われる。
また、両ドラムは、その筒軸方向一端の投入箇所から、他端の排出口の方向に下り傾斜にして配設されているので、対象物は、投入された順に皮をむかれながら自動的に排出口方向に送られる(例えば、特許文献3参照)。
また、特許文献4の皮むき装置は、2本の円筒状のドラムの下り傾斜角度を調整可能と
し、対象物の状態や種類に応じて、搬送速度を制御するものである(例えば、特許文献4参照)。
さらに、特許文献5に記載の皮むき装置は、上記特許文献3,4と同様、パンチング孔を有する2本の筒状のドラムを備え、その両ドラムで夾まれた部分に形成される搬送路上には、ジャガイモ等の皮むきの対象物が、別に設けられた整列供給装置によって順次所定量ずつ供給される。両ドラムの回転により、対象物は、その両ドラムの周面に設けられたパンチング孔で表層の切削が行われる。また、皮をむかれた対象物は、押当板によって、その搬送路の始端側から終端側へ移動させられる(例えば、特許文献5参照)。
特開平11−221148号公報 特開2002−253190号公報 実用新案登録第3084921号公報 特開2009−171941号公報 特許第4247923号公報
上記特許文献2に記載の皮むき装置は、ジャガイモなどの皮むきの対象物を、所定量ずつ投入し皮むきをするものであるが、皮むきを終えた対象物を取り出すために、ドラム内に手を入れる必要がある。このような手作業による対象物の取出しは非効率であるとともに、手をドラム内に入れている間に、装置が動く可能性があるため危険である。
この点、上記特許文献3,4,5に記載の皮むき装置は、その周面に多数のパンチング孔を有する2本のドラムを並列して配置し、その2本のドラム上で対象物の皮むきを行うので、対象物を取るためにドラム内に手を入れる必要がなく、対象物の取出しが簡単で且つ安全である。
しかし、この皮むき装置では、むき終わった皮等の屑は、その一部がはドラムの下方に落下していくものの、多くの屑が、パンチング孔を通過して筒状のドラムの中に入ってしまうという問題がある。
すなわち、ドラムは、装置のフレームに回転自在に支持されなければならないから、そのドラムの両端に回転軸が突出して設けられている必要がある。その突出した回転軸を設けるために、ドラムの両端は、図16に示すように、蓋体(支持部材)で閉じられ、その蓋体に回転軸が突出して設けられているものである。
このため、内部の屑を取り出す際は、そのドラムの端面を閉じる蓋体を、回転軸とともに取り外す必要がある。このような着脱作業は、面倒である。
そこで、本発明は、筒状ドラム等からなる対の回転体を用いた皮むき装置において、回転体の中に残っているむき終わった屑を、簡単に取出しできるようにすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、筒状を成す回転体を二本並列して配置し、その回転体の少なくとも一方は、その筒軸周りの側面部材に内外に貫通する複数の切削孔を備え、その筒軸方向両端に設けた回転軸でフレームに対して筒軸周りに回転自在に支持されており、前記対の回転体上に皮むきの対象物を載せて、前記対の回転体を筒軸周りに回転させることにより、前記対象物の表層部が前記切削孔の縁で削られるようになっており、前記切削孔を設けた回転体は、前記回転軸と前記側面部材とが、前記側面部材から筒軸に近づく方向へ向かって延びる支持部材によって支持されて、その筒軸方向いずれかの側の端部又は両方の端部に、前記側面部材内の前記削られた表層部を排出できる開口部を備えることを特徴とする皮むき装置の構成とした。
この構成によれば、回転体の筒軸方向端部に設けた開口部を通じて、皮むきの屑、すなわち、削られた表層部を排出することができる。このため、従来のように、回転体の端部を閉じる蓋体を開閉する必要がなく、むき終わった屑を簡単に取出しできる。
なお、この開口部は、回転体の筒軸方向いずれかの側の端部に設けられていてもよいし、筒軸方向両方の端部に設けられていてもよい。また、開口部の形状や位置、数量は自由である。例えば、円形の開口部であってもよいし、矩形や扇形など種々の形状を成す開口部であってもよい。また、回転軸周りに1箇所であってもよいし、2箇所、あるいは3箇所以上設けてもよい。
また、回転軸と側面部材との接続を行う支持部材は、側面部材の筒軸方向端縁から回転軸に向かって延びていてもよいし、筒軸方向端縁から筒軸方向内側へ入り込んだ位置から回転軸に向かって延びていてもよい。
これらの各構成において、前記支持部材は、前記側面部材の筒軸方向端縁と前記回転軸とを結ぶ径方向部材が、前記筒軸周りに複数本配置されて構成されており、周方向に隣り合う前記径方向部材間が前記開口部となっている構成を採用することができる。
すなわち、回転軸から半径方向外側に延びる径方向部材が複数配置されて、それらの径方向部材がいわば車輪のスポークのように、回転軸と側面部材とを放射状に結んで両者を固定している構成である。このとき、隣り合う径方向部材と径方向部材の間から、削られた表層部を排出することができ、その隣り合う径方向部材と径方向部材の間が開口部となる。
なお、このような皮むき装置に用いられる回転体のフレームへの固定構造としては、例えば、下記の構成とすることで、装置のフレームへの着脱が容易となる。
すなわち、その着脱を容易とした構成は、例えば、前記回転体は、その筒軸方向いずれかの側の回転軸が、駆動源からの駆動力によって回転する駆動軸に同軸状に接続されて、その接続により、前記駆動軸から前記回転軸へと回転が伝達されるようになっており、その回転軸と駆動軸との接続は、その回転軸の駆動軸側の反対側の端部がフレームに支持される前の状態で行われ、回転軸と前記駆動軸との接続の解除は、回転軸の駆動軸側の反対側の端部のフレームへの支持が解除された状態で行われる構成である。
この構成によれば、駆動力伝達機構と回転体の回転軸との切り離し、及び接続が簡単に可能となる。ベルト、ギヤ等を用いた複雑な駆動力伝達機構を分解することなく、その回転体の回転軸と駆動軸との切り離しができる。
むき終わった屑の取出しは、回転体をフレームに取付けたままの状態でも可能であるが、その回転体のフレームへの着脱が容易であれば、適宜の時に、回転体を取り外して傾けたり揺すったりできるので、むき終わった屑の取出しがさらに簡単である。
この発明は、筒状ドラム等からなる対の回転体を用いた皮むき装置において、回転体の中に残っているむき終わった屑を、簡単に取出しできる。
この発明の一実施形態を示す斜視図 同実施形態の分解斜視図 同実施形態を示し、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図 (a)は回転体の要部正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は回転体の開口部から内部に入り込んだ屑を排出する際の状況を示す説明図 (a)は回転体と駆動軸とを示す正面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)のC−C断面図 (a)は、同実施形態の一部切断平面図で、(b)は(a)のB−B断面図である。 (a)は、対象物の皮を切削する際における、回転体の回転方向と切削孔の作用を示す説明図、(b)は、対象物を排出する際における、回転体の回転方向と切削孔の作用を示す説明図 回転体の係止方法を示し、(a)は係止前の状態、(b)は係止後の状態を示す側面図 他の実施形態の回転体の係止方法を示し、(a)は係止前の状態、(b)は係止後の状態を示す平面図 (a)(b)は、それぞれ、他の実施形態の回転体を示す説明図
この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。この実施形態の皮むき装置Mは、図1〜図3に示すように、装置の本体フレームFが、左フレーム1,右フレーム2,側フレーム3,側フレーム4、案内部材5,6、及び、それらの上部に設けられた枠部材8等で構成されている。
この本体フレームFに、二本のドラム状の回転体(筒状回転刃)20,21が並列して支持されている。この実施形態では、各回転体20,21は円筒状であり、その筒軸周りの側周面を形成する側面部材20a,21aに、内外に貫通する複数の切削孔20c,21cを備えている。
この実施形態では、側面部材20a,21aの素材として、多数の孔を有するパンチングメタルを曲げて円筒状にしたものを採用しているが、この素材には限定されず、円筒状に形成可能で、その筒を内外に貫通する複数の孔を有する素材であれば、パンチングメタル以外の素材を用いてもよい。
各回転体20,21は、その筒軸方向両端に突出して設けた回転軸27で、本体フレームFに対して、その筒軸周りに回転自在に支持されている。
回転軸27の軸心は各側面部材20a,21aの軸心に一致しており、各側面部材20a,21aと回転軸27とは、支持部材26によって支持されて一体化されている。
支持部材26は、各側面部材20a,21aの筒軸方向端縁20b,21bに接合され、そこから筒軸に近づく方向へ向かって延びて、回転軸27の外周面に接合されている。
また、各回転体20,21は、その筒軸方向両方の端部に、側面部材20a,21a内に入り込んだ皮むきの屑を排出できる開口部26aを備えている。
皮むきの屑とは、後で説明するように、対の回転体20,21上に皮むきの対象物Pを載せて、その対の回転体20,21を筒軸周りに回転させた際に、切削孔20c,21cの縁で削られたその対象物Pの皮等の表層部である。
この実施形態では、支持部材26は、図4に示すように、側面部材20a,21aの筒軸方向端縁20d、21dと回転軸27とを結ぶ径方向部材26bが、前記筒軸周りに複数本配置されて構成されている。この実施形態では、4本の径方向部材26bを等分方位になるよう放射状に配置している。
このため、この複数本の径方向部材26bのうち、周方向に隣り合う径方向部材26b,26b間が、それぞれ開口部26aとなっている。開口部26aは、回転軸27周りの周方向に沿って4箇所存在する。
この対の回転体20,21上に、皮むきの対象物Pである農産物を収容可能な作業空間が設けられる。その作業空間は、図1〜図3に示すように、上下を開放した枠状の部材であるガイドシュート(ガイド部材)9によって内外が仕切られる。
このガイドシュート9は、図1及び図2に示すように、幅方向両端に、下方に向かうにつれて徐々に接近する対の傾斜板9a,9bを備えている。
また、各回転体20,21の回転軸27の軸方向に沿って、その軸方向一端側に、前記対象物Pを作業空間外に排出可能なシュートを備えた開放部9eが設けられている。さらに、軸方向他方の端面は、端面板9fで閉じられている。
ガイドシュート9の下面は開放されており、前記対の傾斜板9a,9bの下端縁、開放部9eの他端側端縁、端面板9fの円弧状の下端縁がそれぞれ、回転体20,21に僅かな隙間を介して面するようになっている。
このため、そのガイドシュート9内側の作業空間は、対の回転体20,21に向かって開放され、作業空間に収容された対象物Pは、外部へこぼれないようになっている。図中の符号9hは、回転軸27が入り込むための切欠きである。
なお、二本の回転体20,21同士は、所定の隙間を介して並行に配置されているから、その隙間から皮むきの対象物Pである農産物が落下しない。
そして、皮むきによって生じた屑の一部が、その回転体20,21同士の隙間や、前述のガイドシュート9の端縁と回転体20,21との間の僅かな隙間を通じて下方へ落下する。落下した屑は、前記案内部材5,6によって所定の位置へ導かれる。
また、皮むきによって生じた屑の一部は、各回転体20,21の切削孔20c,21cを通過して側面部材20a,21aの内部へ、すなわち、回転体20,21の中へ入って次第に溜まっていく。
また、前記作業空間の開放部9eは、着脱自在の規制板22によって閉じられるようになっている。図2に示す状態から図1に示す状態へと規制板22を取付ければ、作業空間は閉じられるから、対象物Pは作業空間外へ排出されない状態となる。規制板22を取り外せば、対象物Pが軸方向一端側へ向かって側方へ排出可能な状態となる。
なお、この実施形態では、規制板22の着脱を、ガイドシュート9に設けた係合穴H1,H2と、規制板22に設けた突起J1,J2との嵌合によって行っている。
また、本体フレームFは、左フレーム1がその中央上部が上方へ開放されており、ガイドシュート9が、その左フレーム1の開放部と、本体フレームFの上部に具備した枠部材8の上に載置されるようになっている。ガイドシュート9と本体フレームFとを動かないように固定する手段を設けることも可能である。
このため、ガイドシュート9は、図2に示すように、上方へ持ち上げて簡単に取り外すことができる。
回転体20,21は、駆動手段としてのモーター10,11の駆動力によって、それぞれの回転軸27の軸心周りに回転するようになっている。
すなわち、図3(b)(c)に示すように、各回転体20,21は、モーター10によって12、ベルト13、ロータ14を介して、又は、モーター11によってロータ15、ベルト16、ロータ17を介して、駆動軸23に伝えられた回転が、その駆動軸23に接続された回転軸27に伝達されることで、その軸周り回転が可能である。
両モーター10,11ともに自在に回転数の変更が無段階で可能であり、また、いずれも正転逆転が可能である。従って回転体20,21も、モーター10,11に追従して回転数、正転逆転が変更自在になっている。
各回転体20,21の回転軸27は、その軸方向一端が、図6に示すように、軸受部31を介して本体フレームの架台7に回転自在に支持される。
軸受部31は、図6に示すように、回転軸27の軸方向一端が、シール28とベアリング29を介して円筒状のケーシング31aで保持されており、そのケーシング31aは、フレーム1に設けた軸受けホルダー下32と軸受けホルダー上34とで挟まれた状態で、図7(a)(b)に示すように、その軸受けホルダー下32と軸受けホルダー上34とを固定手段33で締め付けることにより固定する。
軸受けホルダー下32と軸受けホルダー上34とには、それぞれ、ケーシング31aが面接触し得る円筒面32a,32b;34a,34bが形成されている。なお、図中の符号32c,32dは、ケーシング31aに設けたキー(図示せず)が入り込むキー溝であり、軸受部31のケーシング31a自体が回転することを防止している。
また、各回転体20,21の回転軸27の軸方向他端は、図6に示すように、軸受部18を介して本体フレームFに回転自在に支持された駆動軸23に、弾性体25を介して接続される。この実施形態では、弾性体25はゴムで構成しているが、バネ等を構成部品に用いた他の構成からなる弾性体であってもよい。
すなわち、駆動軸23の軸方向一端(回転体側の端部)23aは断面角形であり、それが挿入される弾性体25の収納部も断面角形である。さらに、各回転体20,21の軸方向他端において、回転軸27の端面には、弾性体25の収納部(凹部)が断面角形に設けられている。その収納部内には、弾性体25が嵌合可能である。
この回転軸27の端面の収納部に、弾性体25を介して駆動軸23の軸端部(凸部)が嵌められることで、その駆動軸23の回転を回転体20,21に伝達できるようになっている。弾性体25を介して駆動軸23を収納部に嵌める際に、圧入状態で嵌合できるようにすれば、その接続部分のがたつきが少なくなるので好ましい。
なお、駆動軸23の軸方向他端に設けたねじ部23bに、ナット23cがねじ込まれることで、駆動軸23とロータ12,17とが一体回転可能となる。
また、その駆動軸23と回転軸27との接続前の状態において、弾性体25は、駆動軸23の軸方向一端23a側に取付けられていてもよいし、支持部材26の収納部内に取付けられていてもよい。また、接続を切り離した後の状態においても同様である。
このように、駆動軸23と回転体20,21(回転軸27)との間に弾性体25を介在させることによって、仮に、溶接ひずみ等によって本体フレームFに歪みが生じ、フレーム1とフレーム2との間の回転体20,21を設置する箇所同士の軸心が多少ずれていたとしても、その誤差を弾性体25の変形によって吸収することができる。
このため、本体フレームFに歪み等があっても、問題なく回転体20,21を設置できる。すなわち、本体フレームFに歪み等があって、軸受管の芯精度に多少ずれが生じていても、機械に無理(負荷)をかけることなく、回転体20,21による対象物Pの皮むき処理の性能を阻害しない。
また、弾性体25が、回転体20,21の回転時に発生する振動も吸収するので、音も静かである。さらに、弾性体25を設けることによって、回転体20,21の駆動軸23への抜き差しが容易である。従来の構造では、芯精度に多少ずれが生じていると、使用後に回転体がはずしにくくなるという問題があったからである。
なお、この回転体20,21の着脱は、工具無しで行うことができるという利点もある。
なお、このような弾性体25の効果を望まない場合は、その弾性体25を省略することもできる。弾性体25を介在させない場合、回転体20,21の回転軸27、又は前記支持部材26の収納部(凹部)に、弾性体25を介さずに、駆動軸23の軸端部(凸部)が嵌められることで、その駆動軸23の回転を、各回転体20,21に伝達できるようになっていればよい。この構成においても、駆動軸23を収納部に嵌める際に、圧入状態で嵌合できるようにすれば、その接続部分のがたつきが少なくなるので好ましい。
以上のように、各回転体20,21の回転軸27の軸方向一端は、固定手段33によって本体フレームへの固定及びその固定の解除が可能であり、回転軸27の軸方向他端は、駆動軸23への接続及びその切り離しが可能であるから、例えば、回転軸27の軸方向他端を駆動軸23に接続した後、前記固定手段33で回転軸27の軸方向一端を本体フレームに固定することで、各回転体20,21が容易に取付けできる。
また、固定手段33による固定を解除した後、回転軸27の軸方向他端と駆動軸23との接続を切り離せば、各回転体20,21を容易に取り外すことができる。すなわち、回転体20,21の清掃や交換を極めて簡単に行うことができる。
このように、回転体20,21を本体フレームに着脱自在とする構成、あるいは、その着脱に関し、上記の固定構造、あるいは、弾性体25を介在させる構成等を採用することは、この実施形態で示す、円筒状部材の周面に切削孔を備えた回転体20,21以外にも、 例えば、例えば、断面六角形、八角形等の多角形状の筒状の回転体でもよい。
この皮むき装置Mの作用について説明すると、モーター10,11の駆動力によって、前記各回転体20,21をそれぞれ回転軸27の軸周りに回転させることにより、作業空間内の対象物Pの表層部が、切削手段である切削孔20c,21cの縁によって削られる。
この実施形態では、各回転体20,21の切削孔20c,21cは、それぞれその回転軸27の軸心方向に対して斜め方向に伸びる長孔となっている。
その長孔の伸びる向きは、図8(a)に示すように、一方の回転体20は、その作業空間上方からの平面視において、軸方向一端側(排出側)から軸方向他端へ向かうにつれて、徐々に他方の回転体21から遠ざかる方向となっている。この実施形態では、全ての切削孔20cが同一の形状、大きさ、向きで構成されている。
また、同じく、図8(a)に示すように、他方の回転体21は、その作業空間上方からの平面視において、軸方向一端側(排出側)から軸方向他端へ向かうにつれて、徐々に一方の回転体21に近づく方向となっている。この実施形態では、全ての切削孔21cが同一の形状、大きさ、向きで構成されている。
つぎに、回転体20,21の切削孔20c,21cの作用について説明する。
対象物Pの皮をむくときには、図8(a)(b)に示すように、各回転体20,21を、その上面側において互いに内側から外側に向かってR1,R2方向へ回転させる。この状態で、作業空間に収容された対象物Pは、切削孔20c,21cの縁で表層が削られ、皮むきが行われる。
このとき、一方の回転体20において、切削孔20cの刃線(軸方向他端側の縁)L1で表層が削られ対象物Pには、図中でG1に示す方向への推力(軸方向一端側へ押される力)が生じ、また、他方の回転体21において、切削孔21cの刃線(軸方向一端側の縁)L2で表層が削られる対象物Pには、図中でG2で示す方向への推力(軸方向他端側へ押される力)が生じる。
このため、そのG1,G2で示す推力が互いに打ち消しあって、対象物Pは軸方向片側へ押しやられることなく、バランスよく効率的に皮をむくことができる。
また、そのG1,G2で示す反対方向への推力によって、対象物Pは適度に回転(自転)するので、対象物Pの外面の特定の箇所のみが削られることなく、その外面が全面に亘ってムラなく削られる。
さらに、皮むきを終えて、対象物Pを排出する際には、例えば、図8(c)(d)に示すように、片側の回転体、例えば、他方の回転体21を、R3のごとく外側から内側へと回転方向を逆転させると、刃線(軸方向他端側の縁)L3の切削抵抗によって、対象物Pには、図中でG3で示す方向の推力(軸方向一端側へ押される力)が作用する。
このため、一方の回転体20によるG1方向への推力と、他方の回転体21によるG3方向への推力がともに同一方向となり、対象物Pを排出側の開放部9eへ向かって、自動的に排出できる。
以上のように、回転体20,21の切削孔20c,21cを、回転軸27の軸方向に対して斜め方向に伸びる長孔としたことにより、その長孔の縁のうち、回転軸27の軸方向いずれかの側の縁が、対象物Pに対する推力付与手段として機能する。
すなわち、対象物Pに対して軸方向への推力を与える推力付与手段は、切削孔20c,21cの縁を、回転軸27の軸方向に対して斜め方向に配置することにより構成されているのである。
推力付与手段は、回転体20,21の軸周り回転とともに対象物Pに当たって、その対象物Pを軸方向に押圧する機能を備えるものであるから、前記切削孔20c,21cの縁が向く前記斜め方向とは、すなわち、対象物Pを押圧したい方向に向かうにつれて、徐々に軸周り回転方向上流側へ近づく(回転方向と逆方向へ向かう)向きであることが効率的である。したがって、このような機能を有していれば、切削孔20c,21cの形状は、長孔に限定されない。切削孔20c,21cの縁を、回転軸27の軸方向に対して斜め方向に配置することで、その回転体20,21の回転により、対象物Pに対して軸方向への推力を与える構成であれば、切削孔20c,21cの形状は、例えば、正方形や六角形の形状とすることも可能である。
このように、回転体20,21に推力付与手段に備えることで、皮むき装置に特段の排出用の押圧板等を付加しなくても、対象物Pを簡単に排出できるとともに、複雑な機構を要しないから、メンテナンスも容易で、安価に、且つ故障の少ない装置とできる。
なお、この推力付与手段の設置は任意であり、必要がない場合は、省略することもできる。その場合、切削孔20c,21cの形状は、例えば、断面円形(真円)とすることができる。すなわち、切削孔20c,21cが、軸方向に直交する対称軸を境に左右対称であれば、回転体が軸周りいずれの方向に回転しても軸方向推力は発生しないように設定できる。
また、対の回転体20,21のうち片側のみに推力付与手段を設けてもよい。すなわち、推力付与手段を構成する斜め方向の長穴の切削孔20c,21cは、対の回転体20,21のうち片側のみ、例えば、一方の回転体20のみに設け、他方の回転体21には、円形や六角形等の軸方向推力の発生しない切削孔21cを設けてもよい。
このように、推力付与手段を片方の回転体21にのみ設けた構成とすると、対象物Pに作用する推力は少なくなるから、例えば、その対象物Pを作業空間外へ排出する際の軸方向への移動の速度が若干遅くなる。
しかし、その一方で、皮むきを行っている最中においては、対象物Pが過度に排出側へ押しやられることなく、むしろ、問題なく所定の皮むきを行うことができるケースも想定される。
さらに、各回転体20,21の着脱構造に関し、他の実施形態を図9に示す。この実施形態は、軸受部31に回転自在に支持された軸36の軸方向他端(回転体20,21側の端部)を凸状とし、各回転体20,21の回転軸27の軸方向一端を凹状とし、その軸36と回転軸27とを接続可能、あるいは、その接続を切り離し可能としたものである。この実施形態では、軸36の軸方向一端は、錐台状の凸形状となっており、回転軸27の軸方向一端は、それに対応する錐台状の凹形状となっているから、両者が嵌合可能である。
前述の実施形態と同様、軸受部31には、シール28、ベアリング29を具備して、ケーシング31aに対して軸36が回転自在である。
軸受部31は、各回転体20,21の回転軸27に接続する際に軸方向へ移動可能となっており、各回転体20,21の装着時は、その軸受部31を回転体20,21方向へ前進させて、軸36が回転軸27に係合される(図9(b)参照)。ナット30を締め付ければ、軸受部31の軸方向移動は規制される。
このように、回転体20,21の着脱構造は、実施形態に限定されず、種々の構成を採用することができる。
各回転体20,21の中へ入り込んだ皮むきの屑を排出する際には、その回転体20,21の筒軸方向端部に設けた開口部26aを通じて、皮むきの屑、すなわち、削られた表層部を外部へ排出する。開口部26aを備えているから、そのままの状態で皮むきの屑を簡単に取出しできる。
このとき、各回転体20,21を本体フレームFから取り外すと、作業がさらに簡単である。すなわち、回転体20,21の本体フレームFへの着脱が容易であるから、手軽に回転体20,21を取り外して傾けたり揺すったりして、皮むきの屑を開口部26aに近づけることができる。このため、屑の取出しがさらに簡単である。
なお、回転体20,21の開口部26aは、この実施形態のように、その回転体20,21の筒軸方向一方の側の端部にのみ設けられていてもよいし、筒軸方向両方の端部に設けられていてもよい。開口部26aが、筒軸方向両方の端部に設けられていれば、いずれの側の開口部26aからも屑が排出できて便利である。
また、開口部26aの形状や位置、数量は自由である。例えば、図10(a)に示すように、開口部26aの数を、回転軸27の軸心周りに2箇所としてもよい。このとき、支持部材26を構成する放射状に延びる径方向部材26bは2本となっている。
なお、支持部材26を構成する径方向部材26bに数を増減させれば、開口部26aの数を増減させることができる。例えば、放射状に延びる径方向部材26bの数を回転軸27の軸心周りに3箇所とすれば、開口部26aの数も3箇所となる。
また、支持部材26として径方向部材26bを用いずに、回転体20,21の筒軸方向端部を閉じる環状の(ドーナツ型の)板材を固定して前記支持部材26とし、その板材に内外を貫通する開口部26aを適宜の数だけ設けた構成を採用することもできる。
また、図10(b)に示すように、回転軸27と側面部材20a,21aとの接続を行う支持部材26を、側面部材20a,21aの筒軸方向端縁20b,21bから筒軸方向内側へ入り込んだ位置から回転軸27に向かって延びるようにしてもよい。
このとき、回転軸27の軸心周り全周に亘って、その回転軸27の外周と側面部材20a,21aの筒軸方向端縁20b,21bとの間が、開口部26aとなる。
1 フレーム(左フレーム)
2 フレーム(右フレーム)
3,4 フレーム(側フレーム)
5,6 案内部材
7 架台
8 枠部材
9 ガイド部材(ガイドシュート)
9a,9b 傾斜板
9c,9d,9g 下端縁
9e 開放部
9f 端面板
9h 切欠き
10,11 モータ
12,14,15,17 ロータ
13,16 ベルト
18 軸受部
18a ベアリング
19 縁部
20,21 回転体
22 規制板
23 駆動軸
23a 一端
23b ねじ部
23c ナット
25 弾性体
26 支持部材
27 回転軸
28 シール
29 ベアリング
30 ナット
31 軸受部
31a ケーシング
32 軸受けホルダー下
33 固定手段
34 軸受けホルダー上
H1,H2 係合穴
J1,J2 突起
M 皮むき装置

Claims (1)

  1. 筒状を成す回転体(20,21)を二本並列して配置し、その回転体(20,21)の少なくとも一方は、その筒軸周りの側面部材(20a,21a)に内外に貫通する複数の切削孔(20c,21c)を備え、その筒軸方向両端に設けた回転軸(27)でフレーム(F)に対して筒軸周りに回転自在に支持されており、前記対の回転体(20,21)上に皮むきの対象物(P)を載せて、前記対の回転体(20,21)を筒軸周りに回転させることにより、前記対象物(P)の表層部が前記切削孔(20c,21c)の縁で削られるようになっており、前記切削孔(20c,21c)を設けた回転体(20,21)は、前記回転軸(27)と前記側面部材(20a,21a)とが、前記側面部材(20a,21a)から筒軸方向外側へ延びた後に筒軸に近づく方向へ向かって延びる支持部材(26)によって支持されて、その筒軸方向いずれかの側の端部又は両方の端部に、前記側面部材(20a,21a)内の前記削られた表層部を排出できる開口部(26a)を備え、前記側面部材(20a,21a)の筒軸方向端縁(20b、21b)と前記回転軸(27)とを結ぶ前記支持部材(26)が、前記筒軸周りに複数本配置されて構成されており、周方向に隣り合う前記支持部材(26)間の隙間が筒軸周り半径方向外側へ及び筒軸方向外側へ向く前記開口部(26a)となっていることを特徴とす皮むき装置。
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