JP2009171941A - ジャガイモ等の皮剥機 - Google Patents

Abstract

【課題】ジャガイモなどの、より改良された効率よく且つきれいに皮の剥ける皮剥機を提供する。
【解決手段】ホッパ−１に投入されたジャガイモなどがコンベア２で運ばれ、適宜間隔を設けて平行に配置された円筒形状の穿孔刃を有する回転刃と角筒状の穿孔刃を有する回転刃とにより皮が剥かれ、傾斜する回転刃上を転がりながら移動してゆく間に全体の輪我が剥かれて水槽５内に落下し、洗浄されて取り出しコンベア６で取り出されることを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、ジャガイモなどの固形根菜類の皮を剥く装置に関するものである。

従来技術

従来、ジャガイモなどの皮を剥くには、包丁やピ−ラ−等を用い或いは熱処理等の手作業で行われる事が普通である。他に、レ−ザ−を用いる皮剥機、パンチング孔を周囲に形成する筒状体内に多数のジャガイモなどを投入して筒状体を回転させて皮を剥く装置、表面がブラシ状の歯を有する回転体で表層を研削して表皮を剥く装置等の機械的に実行する装置も提案されている。更に薬剤による方法もあるが、実用上、手作業で行われていることが圧倒的に多いのが現状であり、出願人は、これらの従来技術の抱える問題、即ち、装置が大掛かりなものとなり又製品の均一性に欠け廃棄物量が多くなる等の問題を解決し、且つ手作業を軽減化する構造の単純な高効率のジャガイモなどの皮剥機を発明し特許されている。
特願平９−５２７４８７ 特開２００２−２５３１９０ 特開平１１−２２１１４８ 特表平８−５０４５６７ 特開２００５−４０１１９

本発明は、前記同一出願による特開２００５−４０１１９号公報に記載の皮剥機を改良し更に使い易いジャガイモなどの固形根菜類の皮を剥く装置を提供することを課題としている。

ホッパ−に投入されるジャガイモなどがホッパ−コンベアで送られる被皮剥物の供給部の、該コンベアの先端から落下する位置の直下に略頂点とする筒状の、回転軸方向に延長し互いに向かい合う向きに回転する周面に多数の穿孔刃を施す一対の円筒及び角筒の回転刃を、固定台の先端部でヒンジ結合し角度を可変に調整し得る傾斜枠体に適宜間隙をもって並行に配置して設け、両回転刃に挟まれて落下する間にジャガイモなどの皮が剥けるようにする皮剥部の前記回転刃の終点部先端の出口側に配備する洗浄用の水槽とこの水槽内に蓄積される皮の剥かれたジャガイモなどを取り出すためのコンベアを設ける取出部とから成るジャガイモなどの皮剥機として課題を解決するものである。

周面に穿孔する刃を多数設ける円筒状の回転刃と角筒状の回転刃に挟まれて表皮が削り取られるので極めて均一にジャガイモなどの皮を剥くことが、皮剥部の量も少なく効率よくできる従来装置を凌ぐ効果を有するものである。

以下、図面に示す実施例により、本発明の実施態様について説明する。
図１及び図２は、本発明におけるジャガイモなどの皮剥機の一実施例を示す装置全体の構成図である。ホッパ−１とホッパ−コンベア２から成る供給部の、ホッパ−１内に投入されたジャガイモは、ホッパ−コンベア２によって運ばれ、回転刃組設置台７の上部に設ける固定台４に先端部がヒンジ結合している傾斜枠体３の、軸方向に長くなっているジャガイモが落下出来ない適度の間隙を有して並行する円筒回転刃と角筒回転刃の組刃から成る皮剥部の高位置側に供給される。本実施例にあっては、組刃は、駆動円筒回転刃１２と駆動角筒回転刃１６の一組と従動円筒回転刃１５と従動角筒回転刃１９の一組が二列に設けてあるが、この列数の選択は設計上の問題となる。組刃は互いに対向する内側に向かって回転し、この組刃上で転がり落ちながら皮が剥かれるジャガイモは皮剥部の出口即ち組刃の先端部から、水槽５と取り出しコンベア６から成る取出部の、組刃の先端部の先方に位置する水槽５内に落下し洗浄されて取り出しコンベア６から取り出す事が出来るようになっている。

図３、図４、図５及び図６には皮剥部の実施例を部分的に正面図、平面図、左右側面図として示してある。水平方向に長い箱形の回転刃組設置台７の上部に設ける固定台４と先端部の左右及び中央部に設ける三個の蝶番９によってヒンジ結合し、根本側端部が左右の傾斜支持柱８によって高さが可変に調整される傾斜枠体３の内側端部に設ける軸受２１によって支持される回転軸２０が回転することにより回転する二列に配置される回転組刃の駆動円筒回転刃１２と駆動角筒回転刃１６及び従動円筒回転刃１５と従動角筒回転刃１９が互いに内側に向いて回転できるように配置してある。傾斜枠体３の高位置側端部に設ける互いに逆向きに回転する二個の駆動モ−タ−１０によってカップリング１１を介して駆動する駆動円筒回転刃１２と駆動角筒回転刃１６のそれぞれの回転軸に掛ける伝達ベルト２２が円筒回転伝達車１４と角筒回転伝達車１８に掛かって。これにより従動する従動円筒回転刃１５と従動角筒回転刃１９の組刃が互いに内向きに回転することになる。傾斜枠体３の長手方向の左右に圧搾空気が送られてジャガイモの剥かれた皮を回転刃から吹き飛ばすための皮排出用空気パイプ２３を設けてある。従動円筒回転刃１５及び従動角筒回転刃１９も同様に回転軸２０に固定する伝達用の車によって回転するものである。

図７，図８及び図９には回転刃組の実施例を示してある。強度を保持するために両端部を含めて適当な位置に設けるクロスする回転保持具１３で保持される軸方向に長く伸びている駆動円筒回転刃１２及び従動円筒回転刃１５の表面には多数の小孔を穿って、この小孔の開口する角が刃となってジャガイモの皮を剥く穿孔刃２４を設けてある。同様に、角筒保持具１７によって保持される、長手方向に対する横断面が六角形の駆動角筒回転刃１６と同型の従動角筒回転刃１９の表面にも穿孔刃２４を設けるものであるが、この穿孔刃２４の大きさはジャガイモが転がり易い大きさを目処にして決めるのが普通の方法である。図示の実施例においては六角形の角筒回転刃を採用しているが、ジャガイモなど塊状の被被剥物の大きさが、小さい物であっては六角ではなく八角筒を用いる等の変更は設計上自由に行う事が出来、また筒の厚さなども強度を考慮して適に選択すれば良い。本実施例の皮剥部における回転刃組は二列の物を示してあるが、この列数は装置の規模により設定されるものである。

回転刃上を重力により自然落下しながら移動し皮が剥かれたジャガイモが回転刃上先端部から落下する位置の出口側の下方に、その開口部の一部が位置するように水槽５が配置され、洗浄されたジャガイモが取り出される取り出しコンベア６によって皮が剥かれ洗浄されたジャガイモが取り出される取出部が本装置には附属している。

以上、説明した本発明の装置により、ジャガイモなどが傾斜する円筒に設ける穿孔刃と角筒に設ける穿孔刃とに依って転がりながら皮が極めて効率よく、きれいに剥かれ且つ歩留まりの良い加工用ジャガイモの素材を得る事が可能となる。また水槽内には通常は常時水を供給する事が普通には行われ、排出用の排水口を設けるは当然である。

特には、ジャガイモの加工素材を得ることが本発明皮剥機の目的ではあるが、ジャガイモ以外にも球形状の被剥物を得るために、比較的表層部の薄い他の塊としての固形根菜物や果物などの皮剥機としても利用できるものである。

本発明の一実施例を示す装置全体の正面構成図である。 図１に示す実施例の平面構成図である。 同図、皮剥部の部分正面図である。 同図、平面図である。 同図、左側面図である。 同図、右側面図である。 駆動側回転刃組を示す平面図である。 従動側回転刃組を示す平面図である。 筒状の回転刃組を示す図７のＡ−Ａ側面図である。

符号の説明

１ ホッパ−
２ ホッパ−コンベア
３ 傾斜枠体
４ 固定台
５ 水槽
６ 取り出しコンベア
７ 回転刃組設置台
８ 傾斜支持柱
９ 蝶番
１０ 駆動モ−タ−
１１ カップリング
１２ 駆動円筒回転刃
１３ 円筒保持具
１４ 円筒回転伝達車
１５ 従動円筒回転刃
１６ 駆動角筒回転刃
１７ 角筒保持具
１８ 角筒回転伝達車
１９ 従動角筒回転刃
２０ 回転軸
２１ 軸受
２２ 伝達ベルト
２３ 空気パイプ
２４ 穿孔刃

Claims (1)

1. 固定台と先端部でヒンジ結合し、該先端部が低位置に傾斜する傾斜枠体に、回転軸に沿って延長する筒状の周面に多数の穿孔刃を有する円筒回転刃と角筒回転刃を適宜間隙を設けて並行に配置し、該両回転刃が対向する内側に向かって回転して成る皮剥部と、該皮剥部上端部の回転刃上にジャガイモなどを供給するホッパ−及びホッパ−コンベアから成る固形根菜類の被皮剥物を投下する供給部と、前記皮剥部の出口側に設ける水槽及び取り出しコンベアから成る取出部とで構成するジャガイモなどの皮剥機。

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