JP2013031398A - 農産物皮剥き装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】剥かれた皮が回転体の内面に固着したり堆積することがなく、清掃が容易な農産物皮剥き装置を提供する。
【解決手段】農産物5が水平方向に送られる谷状の搬送路6を構成するように互いに平行に並ぶ状態で機枠7に回転自在に支持された一対のドラム2,3を備える。両ドラム2,3を回転させる駆動装置4を備える。ドラム2,3には、このドラム2,3を径方向に貫通する多数の穴8,9が形成される。一対のドラム2,3のうち少なくとも一方のドラムは、内部に筒体10を有する。筒体10は、この筒体10とドラムとの間の筒状の空間11と、この筒体10の内側の空間とを隔絶するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、平行なドラムを使用して農産物の皮を剥く農産物皮剥き装置に関するものである。
従来のこの種の農産物皮剥き装置としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に開示された農産物皮剥き装置は、一対のドラムの上で農産物を転がし、ドラムに農産物が擦り付けられることによって皮を剥くものである。前記一対のドラムは、農産物を水平方向に送る搬送路の底を構成するように、互いに平行に並ぶ状態で機枠に回転自在に支持されている。これらのドラムには、農産物の皮を剥くための多数の穴と、農産物を跳ね上げるための多数の弾性体からなる突起とが設けられている。
前記搬送路に投入された農産物は、一対のドラムによって回転させられるとともに、前記突起によって跳ね上げられる。この農産物の皮は、上述したように農産物が一対のドラムの上で飛び跳ねながら回転することによって、前記穴の開口縁に接触して剥ける。
前記ドラムは、皮剥き作業が終了した後に機枠から取外されて清掃される。この清掃作業は、例えばドラムに水を掛けながらブラシでドラムを擦ることによって行われる。また、この清掃作業は、ドラムを機枠から取り外して行うこともある。
特開2010−51212号公報
上述したように構成された従来の皮剥き装置は、長時間にわたって連続的に運転することが原因でドラムの穴からドラム内に入った皮がドラムの内周面に付着し、固着してしまうことがある。このような固着物をドラムから除去するためには、ドラムを機枠から取り外し、清掃具で擦り落とさなければならず、清掃作業が著しく煩わしくなってしまう。また、運転中にドラムの中に入った皮がドラムの内周面に堆積し、堆積物の塊となることがある。このような場合は、高速で回転するドラムに振動が生じるおそれがある。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、剥かれた皮がドラムの内面に固着したり堆積することがなく、清掃が容易な農産物皮剥き装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る農産物皮剥き装置は、農産物が水平方向に送られる谷状の搬送路を構成するように互いに平行に並ぶ状態で機枠に回転自在に支持された一対のドラムと、前記両ドラムを回転させる駆動装置とを備え、前記ドラムには、このドラムを径方向に貫通する多数の穴が形成され、前記一対のドラムのうち少なくとも一方のドラムは、内部に筒体を有し、前記筒体は、この筒体と前記ドラムとの間の筒状の空間と、この筒体の内側の空間とを隔絶するものであることを特徴とする。
本発明は、上記発明において、前記ドラムと前記筒体とにおける軸線方向の一端部どうしを連結する第1の連結部材と、前記ドラムと前記筒体とにおける軸線方向の他端部どうしを連結する第2の連結部材とを備え、前記ドラムと筒体とは、前記第1、第2の連結部材を介して前記機枠に回転自在かつ着脱可能に支持され、前記第1、第2の連結部材のうち、少なくとも一方の連結部材には、この連結部材を前記軸線方向に貫通して前記筒状の空間とドラムの外とを連通する穴が形成されているものである。
本発明は、上記発明において、前記ドラムは、前記第1、第2の連結部材に着脱可能に取付けられているものである。
本発明によれば、回転するドラムに農産物が当たることによって、農産物の皮が剥かれる。剥かれた皮の大部分はドラムの下に落下し、一部はドラムの穴からドラムの中に入る。内部に筒体を有するドラムの中に入った皮は、軸心側への移動が筒体によって規制されるから、ドラムの内面または前記筒体に付着したり、ドラムと筒体との間の筒状の空間の中で飛ばされるようになる。このように皮が飛ばされる理由は、高速で回転するドラムの内面に皮が当たるからである。
前記筒状の空間の中で飛び回る皮には、遠心力が作用する。このため、前記空間内を飛び回る皮は、遠心力によってドラムの穴を通過してドラムの外に飛び出る。また、筒状の空間内を飛び回る皮は、ドラムの内面や筒体に付着した皮に当たることがある。このような場合、ドラムの内面や筒体に付着していた皮がドラムや筒体から剥がれ、上述したように遠心力で穴からドラムの外に飛び出ると考えられる。
このため、この農産物皮剥き装置においては、ドラムの中に入った皮の大部分が運転中にドラムの穴から排出されるようになる。ドラムの中に入った皮は、ドラムの内面や筒体に固着してしまうようなことはないから、運転終了後にドラムの外から水が掛けられることによって、簡単に洗い流される。
したがって、本発明によれば、剥かれた皮がドラムの内面に固着したり堆積することがなく、清掃が容易な農産物皮剥き装置を提供することができる。
本発明に係る農産物皮剥き装置の構成を示す斜視図で、同図はドラムと筒体とを部分的に破断した状態で描いてある。 ドラムと筒体の断面図である。 農産物皮剥き装置と農産物供給装置の平面図で、同図は農産物皮剥き装置の蓋体を省略した状態で描いてある。 農産物皮剥き装置と農産物供給装置の側面図である。 農産物皮剥き装置の搬送方向の上流側から見た背面図である。 農産物皮剥き装置の搬送方向の下流側から見た正面図で、同図(A)は使用状態を示し、同図(B)は蓋体を開いた状態を示す。 ドラム部分を拡大して示す平面図である。 皮剥き用ドラムの一部を拡大して示す平面図である。 跳ね上げ用ドラムの一部を拡大して示す平面図である。 ドラムと内筒に上流側フランジと下流側フランジを取付けた状態を示す断面図である。 上流側フランジを搬送方向の上流側から見た背面図である。同図中には、図10の破断位置をX−X線によって示してある。 下流側フランジを搬送方向の下流側から見た正面図である。同図中には、図10の破断位置をX−X線によって示してある。 ドラム部分を拡大して示す断面図で、同図(A)は使用状態を示し、同図(B)はドラム組立体を機枠から外した状態を示す。 ドラム組立体を搬送方向の上流側から見た背面図である。 ドラム組立体を搬送方向の下流側から見た正面図である。 図7におけるXVI-XVI線断面図である。 図7におけるXVII-XVII線断面図である。 農産物ガイドを示す図で、同図(A)は平面図、同図(B)は側面図、同図(C)は第1、第3の農産物ガイドを搬送方向の上流側から見た背面図、同図(D)は第2、第4の農産物ガイドを搬送方向の下流側から見た正面図である。 第1、第3の農産物ガイドの下流部の支持構造を示す正面図である。 第1、第3の農産物ガイドの下流部の支持構造を示す斜視図である。
先ず、本発明に係る農産物皮剥き装置の主要な構成を図1によって説明する。
図1に示す農産物皮剥き装置1は、一対のドラム2,3と、これらのドラム2,3を回転させる駆動装置4とを備えている。この農産物皮剥き装置1に用いることができる農産物は、じゃがいも、里芋、さつまいも、人参、大根、キウイフルーツ、アボガドなどである。
前記一対のドラム2,3は、農産物5が水平方向に送られる谷状の搬送路6を構成するように互いに平行に並べられている。前記搬送路6は、農産物5が水平方向の一端側から他端側に送られるように構成されている。農産物5を送るにあたっては、搬送方向の下流側が上流側より低くなるように傾斜させたり、後述するように搬送装置を用いる。
前記一対のドラム2,3のうち、一方のドラム2は、主に前記農産物5の皮を剥く機能を有する皮剥き用ドラムである。他方のドラム3は、主に前記農産物5を跳ね上げる機能を有する跳ね上げ用ドラムである。これらのドラム2,3は、それぞれ円筒状に形成され、機枠7に回転自在かつ着脱自在に支持されている。
皮剥き用のドラム2には、このドラム2を径方向に貫通する多数の第1の穴8が形成されている。跳ね上げ用のドラム3には、このドラム3を径方向に貫通する多数の第2の穴9が形成されている。
これらのドラム2,3は、それぞれ内部に筒体10を備えている。図1においては、ドラム2,3と筒体10とをそれぞれ部分的に破断した状態で描いてある。
前記筒体10は、図2に示すように、この筒体10と前記ドラム2,3との間の筒状の空間11と、この筒体10の内側の空間12とを隔絶するものである。すなわち、この実施の形態による筒体10は、筒壁に穴が形成されていない円筒によって形成されている。
これらのドラム2,3を駆動する前記駆動装置4は、ドラム2,3における農産物5の搬送方向の上流側端部に接続されている。この実施の形態による駆動装置4は、ドラム2,3における前記搬送路6の底部を構成する部位が上方に移動する方向にこれらのドラム2,3を回転させる。
このように構成された農産物皮剥き装置1を用いて農産物5の皮を剥くためには、皮剥き用ドラム2と跳ね上げ用ドラム3とが回転している状態で搬送路6に農産物5を供給することによって行う。搬送路6に供給された農産物5は、前記両ドラム2,3と接触することによって、強制的に回転させられる。また、この農産物5は、主に跳ね上げ用ドラム3の第2の穴9の開口縁に当たることによって、搬送路6内で跳ね上げられる。なお、農産物5が第1の穴8の開口縁に当たることによっても跳ね上げられる。しかし、農産物5は、第2の穴9の開口縁に当たったときの方が相対的に大きく跳ねる。
このように農産物5が両ドラム2,3に当たって搬送路6内で跳ねながら回る結果、農産物5の皮が第1、第2の穴8,9の開口縁に強く擦り付けられて剥ける。第1の穴8の開口面積が第2の穴9の開口面積より小さく、かつ第1の穴8の数が第2の穴9の数より多い場合は、農産物5の皮は、主に第1の穴8の開口縁によって剥かれると考えられる。
両ドラム2,3に当たって剥かれた皮の大部分は、両ドラム2,3の間を通ってドラム2,3の下に落下する。また、両ドラム2,3に当たって剥かれた皮の一部は、ドラム2,3の第1、第2の穴8,9からこれらのドラム2,3の中に入る。ドラム2,3の中に入った皮は、ドラム2,3の軸心側への移動が筒体10によって規制されるから、ドラム2,3の内面または前記筒体10に付着したり、ドラム2,3と筒体10との間の筒状の空間11の中で飛ばされるようになる。このように皮が飛ばされる理由は、高速で回転するドラム2,3の内面や筒体10の外周面に皮が当たるからである。
前記筒状の空間11の中で飛び回る皮には、遠心力が作用する。このため、前記空間11内を飛び回る皮は、遠心力によって第1、第2の穴8,9を通過してドラム2,3の外に飛び出る。また、筒状の空間11内を飛び回る皮は、ドラム2,3の内面や筒体10に付着した皮に当たることがある。このような場合、ドラム2,3の内面や筒体10に付着していた皮がドラム2,3や筒体10から剥がれ、上述したように遠心力で第1、第2の穴8,9からドラム2,3の外に飛び出ると考えられる。
このため、この農産物皮剥き装置1においては、ドラム2,3の中に入った皮の大部分が運転中に第1、第2の穴8,9から排出されるようになる。ドラム2,3の中に入った皮は、ドラム2,3の内面や筒体10に固着してしまうようなことはないから、運転終了後にドラム2,3の外から水が掛けられることによって、簡単に洗い流される。
したがって、この実施の形態によれば、剥かれた皮がドラム2,3の内面に固着したり堆積することがなく、清掃が容易な農産物皮剥き装置を提供することができる。
次に、本発明に係る農産物皮剥き装置1の具体的な構成を図3〜図20によって詳細に説明する。これらの図において、前記図1および図2によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図3に示す農産物皮剥き装置21は、農産物5の皮をより一層効率よく剥くことができるように、二つの互いに平行な第1の搬送路6Aと第2の搬送路6Bとを備えている。また、この農産物皮剥き装置21は、図4に示すように、機枠7と隣接する位置に農産物供給装置22を備えている。
この農産物供給装置22は、詳細な構成は後述するが、第1、第2の搬送路6A,6Bに農産物5を供給するためのものである。なお、この明細書においては、図3において下側を農産物皮剥き装置21の前側といい、図3において上側を農産物皮剥き装置21の後側という。また、図3において右側を搬送路6の上流側、搬送方向の上流側といい、同図において左側を搬送路6の下流側、搬送方向の下流側という。
前記第1の搬送路6Aと第2の搬送路6Bは、それぞれ皮剥き用ドラムと跳ね上げ用ドラムとからなる搬送路を搬送方向に二つ並べた構成が採られている。すなわち、第1の搬送路6Aは、搬送方向に並ぶ第1、第2の皮剥き用ドラム2A,2Bと、搬送方向に並ぶ第1、第2の跳ね上げ用ドラム3A,3Bとによって構成されている。
第2の搬送路6Bは、搬送方向に並ぶ第3、第4の皮剥き用ドラム2C,2Dと、搬送方向に並ぶ第3、第4の跳ね上げ用ドラム3C,3Dとによって構成されている。
これらのドラム2A〜2D,3A〜3Dは、図4に示すように、略水平となるように機枠7に取付けられている。
前記機枠7は、前記第1、第2の搬送路6A,6Bが上方に向けて開放されるように箱状に形成されている。この実施の形態による機枠7は、図4に示すように、同図の左右方向の両端部に位置する上流側脚部23および下流側脚部24と、これらの脚部の上端部どうしを接続する前側主枠部25および後側主枠部26(図3参照)とによって構成されている。
前記前側主枠部25と前記後側主枠部26とは、図3に示すように、前側から後側に延びる第1、第2の支持部材27,28によって互いに接続されている。
機枠7の上部には、図3、図5および図6に示すように、第1〜第4の農産物ガイド31〜34が載せられている。これらの農産物ガイド31〜34は、詳細な構成は後述するが、前記ドラム2A〜2D,3A〜3Dの上方近傍でこれらのドラムと平行に延びて前記第1、第2の搬送路6A,6Bの側壁を構成するものである。
この実施の形態による機枠7は、図4〜図6に示すように、前記第1、第2の搬送路6A,6Bの上方を開閉する蓋体35を備えている。なお、図3は、蓋体35を省略して描いてある。蓋体35は、機枠7の上端部であって農産物皮剥き装置21の後側の端部にヒンジ機構36を介して上下方向に回動自在に支持されている。
機枠7における第1、第2の搬送路6A,6Bの下方の部位には、剥かれた農産物5の皮を下方に導くためのダクト37が設けられている。農産物5から剥かれた皮は、ダクト37の中を通って落下し、第1、第2の搬送路6A,6Bの下方に置かれた回収箱(図示せず)の中に溜められる。
この実施の形態による農産物皮剥き装置21を構成する機枠7、第1〜第4の農産物ガイド31〜34、蓋体35、ダクト37などの部材は、それぞれステンレス鋼によって形成されている。
前記第1の搬送路6Aを構成する第1、第2の皮剥き用ドラム2A,2Bと、前記第2の搬送路6Bを構成する第3、第4の皮剥き用ドラム2C,2Dとは、同一のものである。また、前記第1の搬送路6Aを構成する第1、第2の跳ね上げ用ドラム3A,3Bと、前記第2の搬送路6Bを構成する第3、第4の跳ね上げ用ドラム3C,3Dとは、同一のものである。このため、以下においては、第1の搬送路6Aを構成する第1、第2の皮剥き用ドラム2A,2Bと第1、第2の跳ね上げ用ドラム3A,3Bについて説明し、第2の搬送路6Bを構成するドラム2C,2D,3C,3Dについては、同一符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。
第1、第2の皮剥き用ドラム2A,2Bと、第1、第2の跳ね上げ用ドラム3A,3Bとは、第1、第2の穴8,9の形状が異なる以外は同一となるように形成されている。これらのドラム2A,2B,3A,3Bは、それぞれ第1または第2の穴8,9を有する円筒によって形成されている。
第1、第2の皮剥き用ドラム2A,2Bに形成された第1の穴8は、図8に示すように、穴形状が正方形となるように形成されている。この第1の穴8は、第1、第2の皮剥き用ドラム2A,2Bを径方向に貫通するように形成されている。この実施の形態による第1の穴8は、前記正方形の四辺がドラム2A,2Bの軸線方向Aと回転方向Bとの両方に対して角度α(約45度)で傾斜するように形成されている。第1の穴8は、前記正方形の四辺のうち、互いに対向する2つの辺が並ぶ方向に隙間Cをおいて並べられている。
第1、第2の跳ね上げ用ドラム3A,3Bに形成された第2の穴9は、図9に示すように、互いに異なる穴形状の第1の長穴38と第2の長穴39とから構成されている。第1の長穴38と第2の長穴39とは、詳細な構成は後述するが、農産物5の搬送方向に対称な形状に形成されている。これらの第1、第2の長穴38,39は、第1、第2の跳ね上げ用ドラム3A,3Bを径方向に貫通するように形成されている。
第1、第2の長穴38,39と上述した第1の穴8は、ドラムの母材(図示せず)に打ち抜き加工を施すことによって形成されている。これらの穴を打ち抜く方向は、ドラムの外周面側から行っている。なお、これらの穴を打ち抜く方向は、上記とは逆方向でもよい。
第1、第2の長穴38,39は、第1、第2の跳ね上げ用ドラム3A,3Bの軸線方向Aに隙間Dをおいて交互に並ぶように形成されている。また、第1、第2の長穴38,39は、それぞれ第1、第2の跳ね上げ用ドラム3A,3Bの回転方向Bに間隔Eで並ぶように形成されている。
第1の長穴38の穴形状は、前記回転方向Bの前方(図9においては上側)に向かうにしたがって次第に農産物5の搬送方向の下流側(図9においては左側)に延びる長円である。第2の長穴39の穴形状は、前記回転方向Bの前方に向かうにしたがって次第に農産物5の搬送方向の上流側(図9においては右側)に延びる長円である。これらの第1の長穴38と第2の長穴39の開口面積は、前記第1の穴8の開口面積より大きく形成されている。また、第1、第2の長穴38,39の長手方向の長さは、例えばじゃがいもの皮を剥く場合は、じゃがいもの平均的な大きさの1/3以上で1/2程度以下の大きさに形成されている。
前記ドラム2A〜2D,3A〜3Dにおける搬送方向の上流側の端部には、図10に示すように、上流側フランジ41が取付けられている。この上流側フランジ41は、請求項2記載の発明でいう「第1の連結部材」を構成するものである。この実施の形態による上流側フランジ41は、円板状に形成されている。この上流側フランジ41の外周部は、搬送方向の下流側に向かうにしたがって外径が段階的に小さくなるように、断面階段状に形成されている。
すなわち、上流側フランジ41の外周部は、図10に示すように、外径が最も大きくなる第1の円板部41aと、この第1の円板部41aより外径が小さい第2の円板部41bと、この第2の円板部41bより外径が小さい第3の円板部41cとによって構成されている。
前記第1の円板部41aには、図11に示すように、切り欠き42が形成されている。この切り欠き42は、第1の円板部41aを周方向に4等分する位置にそれぞれ形成されている。この切り欠き42には、ドラム2A〜2D,3A〜3Dの突起43が嵌合している。この突起43は、ドラム2A〜2D,3A〜3Dの一部が部分的に突出しているものである。
前記第2の円板部41bは、ドラム2A〜2D,3A〜3Dの内周面に嵌合するように形成されている。ドラムは、前記切り欠き42と前記第2の円板部41bとに嵌合している。このため、上流側フランジ41が回転することによってドラムも回転する。これらのドラムと上流側フランジ41との嵌合部は、ドラムが上流側フランジ41に搬送方向の下流側から着脱自在となるように形成されている。
この第2の円板部41bには、図10に示すように、この第2の円板部41bを厚み方向に貫通する貫通穴44が形成されている。この貫通穴44は、図11に示すように、第2の円板部41bを周方向に4等分する位置にそれぞれ形成されている。なお、この貫通穴44と前記切り欠き42とは、周方向の異なる位置に形成されている。
前記第3の円板部41cは、ドラム2A〜2D,3A〜3Dの内部に筒体10を配置するためのものである。この第3の円板部41cは、筒体10の内周面に嵌合するように形成されている。この実施の形態による筒体10は、円筒からなり、前記第3の円板部41cに嵌合した状態でこの第3の円板部41cや前記第2の円板部41bに溶接されている。また、筒体10は、ドラム2A〜2D,3A〜3Dと同一軸線上に位置付けられている。このため、筒体10とドラム2A〜2D,3A〜3Dとの間には円筒状の空間11が形成される。筒体10は、筒壁に穴が形成されていない円筒であるため、前記筒状の空間11と、筒体10の内側の空間12とを隔絶するものである。
前記筒状の空間11は、前記貫通穴44によってドラム2A〜2D,3A〜3Dの外に連通される。すなわち、貫通穴44は、上流側フランジ41をドラムの軸線方向に貫通して前記筒状の空間11とドラムの外とを連通している。
この実施の形態による農産物皮剥き装置21においては、ドラム2A〜2D,3A〜3Dやドラムに接続される部品は全てステンレス鋼によって形成されている。
この上流側フランジ41の軸心部には、図13に示すように、後述するソケット46が溶接されている。
ドラム2A〜2D,3A〜3Dにおける搬送方向の下流側の端部には、図10に示すように、取付用リング47を介して下流側フランジ48が取付けられている。
これらの取付用リング47と下流側フランジ48とは、請求項2記載の発明でいう「第2の連結部材」を構成するものである。
前記取付用リング47は、図12に示すように、軸線方向から見て円環状の板からなり、ドラム2A〜2D,3A〜3Dの内周部に嵌合した状態で溶接されている。
前記下流側フランジ48は、円板状の板からなり、前記筒体10における搬送方向の下流側端部に嵌合した状態で溶接されている。取付用リング47は、下流側フランジ48の環状凹部48aに嵌合した状態で取付用ボルト49によって下流側フランジ48に取付けられている。環状凹部48aは、取付用リング47(ドラム)と筒体10とを同一軸線上に位置付けるためのガイドとして機能している。前記取付用ボルト49は、図12に示すように、取付用リング47を周方向に4等分する位置に設けられている。
この取付用リング47の外周部には、図12に示すように、多数の凹部50が周方向に等間隔に並ぶように形成されている。すなわち、取付用リング47がドラム2A〜2D,3A〜3Dに取付けられている状態においては、図10に示すように、取付用リング47をドラムの軸線方向に貫通する貫通穴51が形成される。この貫通穴51は、ドラム2A〜2D,3A〜3Dと筒体10との間に形成されている筒状の空間11をドラムの外に連通させている。
下流側フランジ48の軸心部には、図13に示すように、ドラムの位置に対応して第1の軸52または第2の軸53が取付けられる。この農産物皮剥き装置21に装備されている8本のドラム2A〜2D,3A〜3Dのうち、第1、第3の皮剥き用ドラム2A,2Cと、第1、第3の跳ね上げ用ドラム3A,3Cとに接続された下流側フランジ48には、第1の軸52が取付けられ、他のドラムに接続された下流側フランジ48には第2の軸53が取付けられている。
次に、上述したドラム2A〜2D,3A〜3Dを支持する構造について説明する。
この実施の形態による各ドラムは、図13に示すように、筒体10と、上流側フランジ41と、下流側フランジ48と、ソケット46と、第1の軸52または第2の軸53などの部材と一体的に組立てられた状態で機枠7に装填されている。すなわち、この実施の形態による農産物皮剥き装置21は、第1〜第8のドラム組立体61〜68(図7参照)を備えている。
前記ドラム組立体61〜68の前記ソケット46の軸心部には、図13に示すように、クッションゴム69が設けられている。クッションゴム69には、図14に示すように、開口形状が四角形の貫通穴70が形成されている。
前記ソケット46は、駆動力を伝達するためのものである。搬送方向の上流側に位置する4個の前記ドラム組立体61,63,65,67に設けられているソケット46は、図13に示すように、それぞれドラム駆動用モータ71の出力軸71aが接続される。ドラム駆動用モータ71は、図7に示すように、農産物皮剥き装置21の前後方向に4個並べて設けられており、前記4個のソケット46にそれぞれ接続されている。
これらのモータ71は、各ドラムにおける搬送路の底部を構成する部位が上方に移動する方向に各ドラム組立体を回転させる。各ドラム組立体が回転する方向は、図5中に矢印Rによって示す方向である。この実施の形態においては、これらのドラム駆動用モータ71によって本発明でいう「駆動装置」が構成されている。
これらのモータ71は、図13に示すように、前記上流側脚部23の上端部に支持用プレート72を介して固定されている。この支持用プレート72には、モータ71毎に第1の筒状部材73が取付けられている。この第1の筒状部材73は、各モータ71と同一軸線上に位置しており、軸受74によって前記出力軸71aを回転自在に支持している。前記出力軸71aの先端部は、前記第1の筒状部材73から搬送方向の下流側に突出しており、四角柱状に形成されている。
この先端部は、前記クッションゴム69の貫通穴70に着脱自在に嵌合する形状に形成されている。すなわち、前記出力軸71aの回転は、クッションゴム69を介して前記ソケット46(ドラム組立体61,63,65,67)に伝達される。モータ71は、図5に示すように、第1、第5のドラム組立体61,65を搬送方向の上流側から見て反時計方向に回転させる。また、モータ71は、第3、第7のドラム組立体63,67を搬送方向の上流側から見て時計方向に回転させる。各モータ71の動作(作動、停止)および回転速度等は、図示していない制御装置によって制御される。
前記第1の軸52は、図13および図15に示すように、中空部を有し、下流側フランジ48から搬送方向の下流側に延びるように形成されている。
この第1の軸52の先端部は、中空部を有する四角柱状に形成されている。この先端部は、搬送方向の下流側に位置する4個の前記ドラム組立体62,64,66,68に設けられているクッションゴム69の貫通穴70に着脱自在に嵌合する形状に形成されている。このため、搬送方向上流側のドラム回転体61,63,65,67の回転がクッションゴム69を介して搬送方向下流側のドラム組立体62,64,66,68に伝達される。
また、この第1の軸52の中間部分には、図13に示すように、軸受75を介して第2の筒状部材76が回転自在に取付けられている。第2の筒状部材76は、図16に示すように、前記第1の支持部材27の上に載せられている。第2の筒状部材76と第1の支持部材27との接続部分には、第2の筒状部材76の回転を規制するためにキー77が挟み込まれている。
また、この第2の筒状部材76は、第1のホルダー78によって上方から第1の支持部材27に押し付けられている。第1のホルダー78は、第1の支持部材27に上方から取付用ボルト79によって取付けられた取付用ブロック78aと、この取付用ブロック78aの両端部から上方に延びる一対のアーム78b,78cとによって構成されている。アーム78bとアーム78cは、第2の筒状部材76に上方から重なる形状に形成されている。
この第1のホルダー78で第2の筒状部材76を第1の支持部材27に固定することによって、搬送方向の上流側に位置する4個の前記ドラム組立体61,63,65,67の下流側端部と、他の4個のドラム組立体62,64,66,68の上流側端部とが機枠7に回転自在かつ着脱可能に支持されることになる。前記第1の支持部材27には、図16に示すように、後述する第1〜第4の農産物ガイド31〜34を支持するための第1〜第3の支持用ブラケット80〜82が取付けられている。第1の支持用ブラケット80は、第1の支持部材27の前側の端部に設けられている。第2の支持用ブラケット81は、第1の支持部材27の前後方向の中央部に設けられている。第3の支持用ブラケット82は、第1の支持部材27の後側の端部に設けられている。
前記第2の軸53は、図13、図15および図17に示すように、中空部を有し、下流側フランジ48から搬送方向の下流側に延びるように形成されている。第2の軸53の先端部には、軸受83を介して第3の筒状部材84が回転自在に取付けられている。
この第3の筒状部材84は、図17に示すように、機枠7の第2の支持部材28の上に載せられており、第2のホルダー85によって第2の支持部材28に固定されている。第2のホルダー85は、前記第1のホルダー78と同一のもので、取付用ブロック85aと、一対のアーム85b,85cとによって構成されている。
この第2のホルダー85は、取付用ボルト86によって第2の支持部材28に上方から取付けられている。第3の筒状部材84と第2の支持部材28との接続部分には、第3の筒状部材84の回転を規制するためにキー87が挟み込まれている。この第2のホルダー85で第3の筒状部材84を第2の支持部材28に固定することによって、搬送方向の下流側に位置する4個の前記ドラム組立体62,64,66,68の下流側端部が機枠7に回転自在かつ着脱可能に支持されることになる。
前記第1〜第4の農産物ガイド31〜34は、図18〜図20に示すように、各ドラム組立体61〜68に沿って延びるように形成され、ドラム2A〜2D,3A〜3Dの上方近傍に配置されている。第1の搬送路6Aに設けられている第1〜第4の農産物ガイド31〜34は、第2の搬送路6Bに設けられている第1〜第4の農産物ガイド31〜34と同一のものである。このため、ここでは第1の搬送路6Aに設けられている第1〜第4の農産物ガイド31〜34について説明する。
第1の皮剥き用ドラム2Aの上方近傍に位置する第1の農産物ガイド31と、第1の跳ね上げ用ドラム3Aの上方近傍に位置する第3の農産物ガイド33とは、それぞれ上方と搬送方向とに延びる板状に形成されており、図18(A)に示すように、投入用シュート88と第1のガイド板89とによって互いに接続されている。すなわち、第1の農産物ガイド31と第3の農産物ガイド33は、一つの組立体として形成されている。
前記投入用シュート88は、後述する農産物供給装置22から供給された農産物5を第1、第2の搬送路6A,6Bの上流側端部に導くためのものである。前記第1のガイド板89は、第1、第2の搬送路6A,6Bの底の一部を構成するもので、搬送方向に並ぶ二つのドラムどうしの間に位置している。
第1の農産物ガイド31と第3の農産物ガイド33の上流側端部は、詳細には図示してはいないが、前後方向へ移動することができないように、前記機枠7の上流側脚部23に載せられている。
第1の農産物ガイド31と第3の農産物ガイド33の下流側端部は、図19および図20に示すように、前記第1、第2の支持用ブラケット80,81に着脱可能かつ装置前後方向へは移動ができない状態で支持されている。なお、第2の搬送路6B用の第1の農産物ガイド31と第3の農産物ガイド33の下流側端部は、図18(A)および図20に示すように、第2、第3の支持用ブラケット81,82に着脱可能かつ装置前後方向へは移動できないように支持されている。
第2の農産物ガイドと第4の農産物ガイドは、それぞれ上下方向と搬送方向とに延びる板状に形成されており、図18(A)に示すように、第2のガイド板90と排出用シュート91とによって互いに接続されている。すなわち、第2の農産物ガイド32と第4の農産物ガイド34は、一つの組立体として形成されている。この組立体は、第2のガイド板90が前記第1のガイド板89と搬送方向に一列に並ぶ状態で機枠7に支持されている。第2のガイド板90は、第1のガイド板89と協働して第1、第2の搬送路6A,6Bの底の一部を構成している。
第2の農産物ガイド32と第4の農産物ガイド34の上流側端部は、第1、第3の農産物ガイド31,33の下流側端部と同等の構造となるように形成されており、前記第1〜第3の支持用ブラケット80〜82に着脱可能かつ装置前後方向へは移動できないように支持されている。
前記排出用シュート91は、図18(B)に示すように、第2、第4の農産物ガイド32,34から搬送方向の下流側に向かうにしたがって次第に下に延びるように形成されている。排出用シュート91の下流側の端部は、図6に示すように、前記下流側脚部24の農産物出口24aに上方から挿入されている。排出用シュート91の下端部は、詳細に図示してはいないが、機枠7の下流側脚部24の上に前後方向へ移動することができないように載せられている。すなわち、第2、第4の農産物ガイド32,34は、上述した第1、第3の農産物ガイド31,33と同様に、農産物皮剥き装置21の前後方向に移動することができないように機枠7に支持されている。
蓋体
前記蓋体35は、下方に向けて開放する箱状に形成されており、農産物5を第1、第2の搬送路6A,6Bに沿って送るための搬送装置92(図4〜図6参照)を備えている。
搬送装置92は、多数の可動隔壁93が第1、第2の搬送路6A,6Bに沿って移動する構成のものである。可動隔壁93は、搬送方向に延びるように設けられたチェーン94(図4参照)に取付けられており、チェーン94が回転することによって移動する。チェーン94は、蓋体35の装置前側と装置後側とにそれぞれ設けられており、蓋体35に取付けられたモータ95(図5参照)による駆動によって、農産物皮剥き装置21の前後方向を軸線方向として回転する。
前記可動隔壁93は、第1、第2の搬送路6A,6Bに農産物5が供給されている状態でチェーン94が回転することによって、農産物5を第1、第2の搬送路6A,6Bの下流側に押す。農産物5は、農産物供給装置22によって第1、第2の搬送路6A,6Bに供給される。
農産物供給装置22は、図3および図4に示すように、農産物5が溜められる貯留槽101と、この貯留槽101から農産物5を取り出すコンベア102とを備えている。コンベア102は、いわゆる傾斜コンベアで、一対の側壁103,104の間を斜めに上昇する多数の支持板105を備えている。コンベア102の上端部には、農産物5を供給するためのシュート106が設けられている。このシュート106は、前記蓋体35の農産物入口35a(図5参照)に農産物5が入るように形成されている。
このように構成された農産物皮剥き装置21において、農産物5は、農産物供給装置22によって農産物入口35aに送られ、第1、第2の搬送路6A,6Bに投入される。第1、第2の搬送路6A,6Bに供給された農産物5は、第1、第3の皮剥き用ドラム2A,2Cと第1、第3の跳ね上げ用ドラム3A,3Cとによって回転させられながら跳ね上げられる。農産物5の皮は、このように農産物5が激しくドラムに擦り付けられることによって剥かれる。この農産物5は、前記可動隔壁93によって押されて上流側の4個のドラム組立体61,63,65,67の上から前記第1、第2のガイド板89,90の上を通過して下流側の4個のドラム組立体62,64,66,68の上に移動し、その後、排出用シュート91から機枠7の外に排出される。
農産物が第1、第2の搬送路6A,6Bを移動する途中で剥かれた皮の大部分は、皮剥き用ドラム2A〜2Dと跳ね上げ用ドラム3A〜3Dとの間からダクト37の中を通って下方に落下し、下方の回収箱に溜められる。
剥かれた皮の一部は、皮剥き用ドラム2A〜2Dの第1の穴8や、跳ね上げ用ドラム3A〜3Dの第2の穴9からドラムの中に入る。ドラムの中に入った皮を図10中に符号111で示す。
ドラム2A〜2D,3A〜3Dの中に入った皮111は、ドラムの軸心側への移動が筒体10によって規制されるから、ドラムの内面または前記筒体10に付着したり、ドラムと筒体10との間の筒状の空間11の中で飛ばされるようになる。このため、図1に示した農産物皮剥き装置1と同じ原理によって、この農産物皮剥き装置21においても、ドラム2A〜2D,3A〜3Dの中に入った皮の大部分が運転中に第1の穴8や第2の穴9から排出されるようになる。
ドラム2A〜2D,3A〜3Dの中に入った皮は、ドラムの内面や筒体10に付着するものの、容易に剥がれることがないように固着してしまうことはない。このため、この実施の形態による農産物皮剥き装置21においては、運転停止後に蓋体35を開いて8個のドラム回転体61〜68を露出させ、この状態で各ドラムに外側から水を掛けるだけで、ドラム内の皮を簡単に洗い流すことができる。
したがって、この実施の形態においても、剥かれた皮がドラムの内面に固着したり堆積することがなく、清掃が容易な農産物皮剥き装置を提供することができる。
この実施の形態による農産物皮剥き装置21においては、前記ドラムと前記筒体10とにおける軸線方向の一端部どうしを連結する上流側フランジ41(第1の連結部材)と、前記ドラムと前記筒体10とにおける軸線方向の他端部どうしを連結する取付用リング47および下流側フランジ48(第2の連結部材)とを備えている。前記ドラムと筒体10とは、前記両フランジと取付用リング47とを介して前記機枠7に回転自在かつ着脱可能に支持されている。
このため、この実施の形態による農産物皮剥き装置21においては、ドラム2A〜2D,3A〜3Dと筒体10とを、これらが一体的に組み立てられた状態で機枠7から取外し、これらの部材の上流側端部または下流側端部が下に位置するように傾斜させたり立てることができる。前記上流側フランジ41と取付用リング47とには、これらの部材をドラムの軸線方向に貫通して前記筒状の空間11とドラムの外とを連通する貫通穴が形成されている。このため、この実施の形態によれば、前記筒状の空間11内に残留している皮を、ドラム2A〜2D,3A〜3Dと筒体10とを傾斜させたり立てた状態で容易に洗い流すことができるから、より一層清掃が容易な農産物皮剥き装置を提供することができる。
この実施の形態による前記ドラム2A〜2D,3A〜3Dは、前記取付用ボルト49を緩めて下流側フランジ48から取外すことによって、取付用リング47とともに下流側フランジ48から取外すことができるものである。このため、例えばドラム2A〜2D,3A〜3Dが摩耗したときは内部の筒体10を交換することなくドラム2A〜2D,3A〜3Dのみを新品と交換することができる。
したがって、この実施の形態によれば、洗浄が容易になるように筒体10を備えているにもかかわらず、ドラムが摩耗したときの交換部品をドラムのみとすることができるから、洗浄が容易であるとともに維持費を低く抑えることが可能な農産物皮剥き装置を提供することができる。
本発明に係る農産物皮剥き装置21は、剥かれた皮がドラム2A〜2D,3A〜3Dと筒体10との間の筒状の空間11で飛び回ることができるように形成することが望ましい。これを実現するためには、筒体10の外径をドラムの外径の95%〜50%程度に形成することが考えられる。
上述した実施の形態においては、全てのドラム2A〜2D,3A〜3Dの内部に筒体10を備える例を示したが、本発明はこのような限定にとらわれることはなく、何れか一つのドラムに筒体10を装備することによっても同様の効果が得られる。
また、皮剥き用ドラム2A〜2Dの第1の穴8の穴形状と、跳ね上げ用ドラム3A〜3Dの第2の穴9の穴形状は、上述した形状に限定されることはなく、適宜変更することができる。例えば、第1の穴8と第2の穴9の穴形状は、上述した形状の他に、長方形、菱形、円形、台形などの形状に形成することができるし、一つのドラムに複数種類の形状の穴を形成することもできる。
また、上述した各実施の形態で示した農産物皮剥き装置1,21は、搬送路(搬送路6、第1の搬送路6A、第2の搬送路6B)を構成する皮剥き用ドラムと跳ね上げ用ドラムとが互いに逆方向に回転するように構成されている。しかし、本発明に係る農産物皮剥き装置は、このような限定にとらわれることはなく、搬送路を構成する一対のドラムを同じ方向に回転させることができる。
さらに、本発明に係る農産物皮剥き装置の各部材を形成する材料は、実施の形態で示したステンレス鋼に限定されることはなく、適宜変更することが可能である。すなわち、本発明に係る農産物皮剥き装置は、プラスチック材料によって形成された部材を使用して製造することができる。
1,21…農産物皮剥き装置、2A〜2D,3A〜3D…ドラム、4…駆動装置、5…農産物、6…搬送路、6A…第1の搬送路、6B…第2の搬送路、7…機枠、8…第1の穴、9…第2の穴、10…筒体、11…筒状の空間、41…上流側フランジ、44,51…貫通穴、47…取付用リング、48…下流側フランジ、49…取付用ボルト、71…モータ。

Claims (3)

  1. 農産物が水平方向に送られる谷状の搬送路を構成するように互いに平行に並ぶ状態で機枠に回転自在に支持された一対のドラムと、
    前記両ドラムを回転させる駆動装置とを備え、
    前記ドラムには、このドラムを径方向に貫通する多数の穴が形成され、
    前記一対のドラムのうち少なくとも一方のドラムは、内部に筒体を有し、
    前記筒体は、この筒体と前記ドラムとの間の筒状の空間と、この筒体の内側の空間とを隔絶するものであることを特徴とする農産物皮剥き装置。
  2. 請求項1記載の農産物皮剥き装置において、前記ドラムと前記筒体とにおける軸線方向の一端部どうしを連結する第1の連結部材と、
    前記ドラムと前記筒体とにおける軸線方向の他端部どうしを連結する第2の連結部材とを備え、
    前記ドラムと筒体とは、前記第1、第2の連結部材を介して前記機枠に回転自在かつ着脱可能に支持され、
    前記第1、第2の連結部材のうち、少なくとも一方の連結部材には、この連結部材を前記軸線方向に貫通して前記筒状の空間とドラムの外とを連通する穴が形成されていることを特徴とする農産物皮剥き装置。
  3. 請求項2記載の農産物皮剥き装置において、前記ドラムは、前記第1、第2の連結部材に着脱可能に取付けられていることを特徴とする農産物皮剥き装置。
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