JP2011078405A - 皮むき装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対の回転体を用いた皮むき装置において、簡単な機構で対象物の取出しを容易にする。
【解決手段】回転軸27の軸周りに回転自在の回転体20,21を二本並列に配置し、前記対の回転体20,21はその側面に切削手段をそれぞれ有し、前記対の回転体20,21上に皮むきの対象物Pを収容可能な作業空間を設け、前記対の回転体20,21を前記回転軸27の軸周りに回転させることにより、前記作業空間内の対象物Pの表層が前記切削手段により削られる皮むき装置において、前記対の回転体20,21の少なくとも一方に、その軸周り回転により、対象物Pに対して前記回転軸27の軸方向一方側への推力を与える推力付与手段を設けた。回転体20,21の回転により、対象物Pに対して軸方向へ推力が付与される構成とすれば、対象物Pは、回転体20,21の回転に伴って自動的に軸方向へ移動する。このため、構造を複雑にすることなく、対象物の取出しを容易とできる。
【選択図】図1

Description

この発明は、ジャガイモ・里芋・キウイフルーツ・アボガド等、その他各種農産物を対象とする皮むき装置に関するものである。
従来、ジャガイモ等の各種農産物の皮むきは、包丁やピーラー等での手作業が主体であったが(例えば、特許文献1参照)、皮むきを自動で行う皮むき装置も種々のものが提案されている。
例えば、特許文献2に記載の皮むき装置は、パンチング孔を形成した円筒状ドラムの周面に開閉可能な投入口が設けられている。その投入口を通じて円筒状ドラム内にジャガイモ等を多数投入し、投入口を閉じて円筒状ドラムを筒軸周りに回転させることで、皮むきができるようになっている(例えば、特許文献2参照)。
また、特許文献3に記載の皮むき装置は、表面にブラシ状の皮むき歯を有する切削ローラを2本並列させ、その2本1組の切削ローラを、上下方向に合計3組配置している。並列する切削ローラ同士の間隔は、下方の組ほど小さくなるように設定されている。
並列する切削ローラ同士がその対向部で上下逆向きになる方向(回転軸周りと同じ方向)に回転し、各切削ローラの皮むき歯でジャガイモの表層を研削する。対象物の外形が小さくなると徐々に下方の切削ローラ間に落下して、その下方の切削ローラ間でさらに表層が切削され、最終的に所望の大きさ、形状に成形される(例えば、特許文献3参照)。
さらに、特許文献4に記載の皮むき装置は、軸方向中ほどに円筒状の小径部を有し、その小径部の軸方向両側が徐々に拡径するテーパ部となった鼓状回転刃を採用している。
鼓状回転刃は、特許文献3の場合と同様に、2本並列して設けられ、その2本1組の鼓状回転刃が、上下方向に合計3組配置されている。並列する鼓状回転刃同士の間隔は、下方の組ほど小さくなるように設定されている(例えば、特許文献4参照)。
また、特許文献5に記載の皮むき装置は、周面にパンチング孔を多数設けた2本の円筒状ドラムを並行に配置し、これらの円筒状ドラム同士がその対向部でそれぞれ上向きに回転するように、その両円筒状ドラムをそれぞれ回転させるようにしたものである。
両円筒状ドラムの回転により、投入された皮むきの対象物は、その両円筒状ドラムの周面に設けられたパンチング孔で表層の切削が行われる。
また、両円筒状ドラムは、その筒軸方向一端の投入箇所から、他端の排出口の方向に下り傾斜にして配設されているので、対象物は、投入された順に皮をむかれながら自動的に排出口方向に送られる(例えば、特許文献5参照)。
また、特許文献6の皮むき装置は、2本の円筒状ドラムの下り傾斜角度を調整可能とし、対象物の状態や種類に応じて、搬送速度を制御するものである(例えば、特許文献6参照)。
さらに、特許文献7に記載の皮むき装置は、上記特許文献5,6と同様、パンチング孔を有する2本の円筒状ドラムを備え、その両円筒ドラムで夾まれた部分に形成される搬送路上には、ジャガイモ等の皮むきの対象物が、別に設けられた整列供給装置によって順次所定量ずつ供給される。両円筒状ドラムの回転により、対象物は、その両円筒状ドラムの周面に設けられたパンチング孔で表層の切削が行われる。また、皮をむかれた対象物は、押当板によって、その搬送路の始端側から終端側へ移動させられる(例えば、特許文献7参照)。
特開平11−221148号公報 特開2002−253190号公報 特表平8−504567号公報 特許第3845677号公報 実用新案登録第3084921号公報 特開2009−171941号公報 特許第4247923号公報
上記特許文献2に記載の皮むき装置は、ジャガイモなどの皮むきの対象物を、所定量ずつ投入し皮むきをするものであるが、皮むきを終えた対象物を取り出すために、円筒状ドラム内に手を入れる必要がある。このような手作業による対象物の取出しは非効率であるとともに、手をドラム内に入れている間に、装置が動く可能性があるため危険である。
上記特許文献3に記載の皮むき装置は、皮むきの対象物を徐々に下方へ落下させて、その対象物の元の大きさに関わりなく、一定の大きさになるまで表層を切削するものである。対象物が下方に落下するので、切削エリアに直接手を入れる必要はないが、出来あがりの歩留まりが極端に悪くなるという問題がある。
上記特許文献4に記載の皮むき装置についても、特許文献3と同様、対の鼓状回転刃の間に対象物を通過させて、一定の大きさになるまで皮を剥く機構であるため、大きい対象物では歩留まりが悪くなり、小さな対象物ではむき残しが生ずる場合もある。
また、上記特許文献5,6に記載の皮むき装置は、投入された対象物が、下り傾斜に配設された円筒状ドラムに沿って、その自重で排出口に送られる。
しかし、その移動は対象物自身の自重によるもので、強制的に行っているわけではでないので不確実である。したがって、対象物の滞留時間によって、皮むき状態(精度)が一定にならず調整も不可能であり、作業速度(能率)も不定となる。
なお、特許文献6に記載の皮むき装置によれば、円筒状ドラムの傾斜角度の設定により、送りの速度の調整を試みることは可能であるが、対象物の大きさ・形状によって皮むき状態・加工時間が変化してしまうことが避けられない。
その点、特許文献7に記載の皮むき装置は、対の円筒状ドラム間の搬送路において、その円筒状ドラムの回転により対象物の皮がむかれ、また、押当板によってその対象物を、搬送路の始端側から終端側へ移動させることができる。このため、皮むき状態(精度)を一定に調整しやすく、作業速度(能率)も安定する。
しかし、押当板を使用する都合上、構造が複雑で装置のコストが高くなるという問題もある。
そこで、本発明は、円筒状ドラム等からなる対の回転体を用いた皮むき装置において、簡単な機構で対象物の取出しを容易にすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、回転軸の軸周りに回転自在の回転体を二本並列に配置し、前記対の回転体はその側面に切削手段をそれぞれ有し、前記対の回転体上に皮むきの対象物を収容可能な作業空間を設け、前記対の回転体を前記回転軸の軸周りに回転させることにより、前記作業空間内の対象物の表層が前記切削手段により削られる皮むき装置において、前記対の回転体の少なくとも一方に、その軸周り回転により、前記作業空間内の対象物に対して前記回転軸の軸方向一方側への推力を与える推力付与手段を設けたことを特徴とする皮むき装置の構成を採用した。
回転体の回転により、皮むきの対象物に対して軸方向へ推力が付与される構成とすれば、対象物は、回転体の回転に伴って自動的に軸方向へ移動して、作業空間外へ排出しやすい構成とできる。このため、構造を複雑にすることなく、対象物の取出しを容易にできる。
また、他の手段として、回転軸の軸周りに回転自在の回転体を二本並列に配置し、前記対の回転体はその側面に切削手段をそれぞれ有し、前記対の回転体上に皮むきの対象物を収容可能な作業空間を設け、前記対の回転体を前記回転軸の軸周りに回転させることにより、前記作業空間内の対象物の表層が前記切削手段により削られる皮むき装置において、前記対の回転体上に、前記対象物を前記作業空間内に保持する機能を有するガイド部材を設け、そのガイド部材は、前記作業空間における前記回転軸の軸方向一方側に、前記対象物を前記作業空間外に排出可能な開放部を有することを特徴とする皮向き装置の構成を採用することができる。
対の回転体上の作業空間は、皮むきの対象物が多数収容されることが多く、通常は、その周囲がガイド部材によって囲われているのが普通である。ガイド部材は、対象物が作業空間外に飛び出さないよう、ある程度の高さで立ち上がる壁で構成される。
このような場合、皮むきを終えた対象物を取り出すために、ガイド部材の内側に手を入れる必要があるため、その対象物の取出しが手間であり、また装置の誤作動等による危険もある。このため、前述のように、ガイド部材の軸方向一方に開放部を設けることが有効なのである。
開放部があれば、例えば、対象物を作業空間の上方から手を入れて、一つずつ掴んで取り出すような非効率で不安全な作業は不要となる。すなわち、その開放部を通じて、対象物を軸方向一方へ引き寄せるように側方へ掻き出すことで、その排出が可能であるから、作業が簡単で安全である。対象物の掻き出しは、例えば、その先端に爪を備えたクマデ状の部材等、任意の治具を採用してよい。
このようにガイド部材に開放部を設けた構成は、前述の推力付与手段を設けた構成においても、採用することができる。
回転体が推力付与手段を備えていると、その推力発生手段の機能により、対象物は、自動的に徐々に軸方向一方へ移送されてくるから、このようにガイド部材に開放部が設けられていると、対象物は自動的に開放部へ至るので、対象物の排出がさらに容易である。
なお、このような切削手段(皮むき機能)を有する回転体としては、例えば、筒状又は柱状の部材の外周にブラシ状の切削刃を設けたものを採用することができる。ブラシ状の切削刃は、回転体の軸周り回転とともにその対象物の表面に触れて、所定の皮むきを行う構成である。
この場合、推力付与手段としては、例えば、その回転体の外周に設けた突起や突条で構成することができる。その突起や突条は、回転体の軸周り回転とともに対象物に当たって、その対象物を軸方向に押圧する構成とすることができる。例えば、回転軸の軸方向に対して斜め方向に伸びる突条、斜め方向に整列する突起の集合などが考えられる。
その突条の伸びる前記斜め方向、突起の整列する前記斜め方向とは、すなわち、対象物を押圧したい方向に向かうにつれて、徐々に軸周り回転方向上流側へ近づく(回転方向と逆方向へ向かう)向きであることが望ましい。
なお、前記ブラシ状の切削刃自体を推力付与手段とすることもできる。例えば、そのブラシ状の切削刃の配置を、回転軸の軸方向に対して斜め方向に伸びるように整列させ、その切削刃が、回転体の軸周り回転とともに対象物に当たって、その対象物を軸方向に押圧する構成とすることができる。
その切削刃の整列する前記斜め方向とは、同じく、対象物を押圧したい方向に向かうにつれて、徐々に軸周り回転方向上流側へ近づく(回転方向と逆方向へ向かう)向きであることが望ましい。
また、他の回転体の構成として、多数の切削孔を備えた筒状の回転体を採用することができる。
すなわち、その構成は、前記回転体は筒状であり、前記切削手段は、前記回転体の側面に形成された複数の切削孔で構成されて、前記対の回転体の軸周り回転により、その切削孔の縁によって前記対象物の表層が削られるようになっており、前記推力付与手段は、前記切削孔の縁を、前記回転軸の軸方向に対して斜め方向に配置することにより構成されている構成である。
回転体としていわゆる筒状回転刃を使用する場合、前記対象物の表層は、その回転体に設けられた切削孔の縁によって削られ、所定の皮むきが行われる。このとき、推力付与手段として、前記切削孔の縁を採用するものである。
すなわち、その切削孔の縁を回転軸の軸方向に対して斜め方向に配置することで、その縁が、回転体の軸周り回転とともに対象物に当たって、その対象物を軸方向に押圧する構成とすることができる。
このような切削孔の縁を用いた推力付与手段の構成として、例えば、前記切削孔は、前記回転軸の軸方向に対して斜め方向に伸びる長孔であり、前記推力付与手段は、その長孔の縁のうち、前記回転軸の軸方向いずれかの側の縁である構成を採用することができる。
これらの推力付与手段を備えた各構成において、前記対の回転体は、少なくとも一方が軸周り両方向へ回転可能となっており、前記対象物の表層を削る際には、前記対の回転体のうち、一方の推力付与手段と他方の推力付与手段とは前記対象物に対して逆方向の推力を付与し、前記対象物を軸方向一方側へ移送する際には、前記対の回転体のうち一方を、前記表層を削る際とは逆方向へ回転させることにより、前記一方の推力付与手段と前記他方の推力付与手段とは前記対象物に対して同方向の推力を付与するようになっていることを特徴とする皮むき装置の構成を採用することができる。
回転体の回転方向を正逆両方向へ切り替え可能とすることで、対象物に作用する推力の方向を軸方向一方、あるいは他方側へと切り替えることができる。
このため、対の回転体が備える推力付与手段による推力を逆方向とすれば、対象物が作業空間に対流し、一方の回転体の回転方向を切り替えることで、両回転体が備える推力付与手段による推力を排出方向へとすることができる。
なお、これらの各構成において、前記対の回転体は、少なくとも一方が回転速度を任意に設定可能である構成採用することができる。回転速度を調整可能とすれば、対象物に作用する推力を調整できるので、対象物の作業空間への滞留時間、あるいは、排出の際の移動の速度の調整に便利である。なお、その回転速度の調整は、段階的に調節可能とした構成であってもよいし、無段階に任意の回転速度に設定可能な構成としてもよい。
なお、このような皮むき装置に用いられる回転体の固定構造としては、例えば、下記の構成とすることで装置への着脱が容易となる。以下の構成を備えた回転体の固定構造は、上記の各構成からなる推力付与手段を備えた回転体のほか、それ以外の回転体にも適用可能である。
すなわち、その構成は、回転軸の軸周りに回転自在の回転体を二本並列に配置し、前記対の回転体はその側面に切削手段をそれぞれ有し、前記対の回転体上に皮むきの対象物を収容可能な作業空間を設け、前記対の回転体を前記回転軸の軸周りに回転させることにより、前記作業空間内の対象物の表層が前記切削手段により削られる皮むき装置において、前記対の回転体は、その各回転体が有する前記回転軸の両端で本体フレームに支持されており、前記回転軸の軸方向いずれかの端部は、駆動源からの駆動力によって回転する駆動軸に同軸状に接続されて、その接続により、前記駆動軸から前記回転軸へと回転が伝達されるようになっており、前記回転軸と前記駆動軸との接続は、前記回転軸の前記駆動軸側の反対側の端部が前記本体フレームに支持される前の状態で行われ、前記回転軸と前記駆動軸との接続の解除は、前記回転軸の前記駆動軸側の反対側の端部の前記本体フレームへの支持が解除された状態で行われることを特徴とする皮むき装置を採用した。
通常、回転体に駆動力を伝達するために、皮むき装置には、ベルト、ギヤ等を用いた複雑な駆動力伝達機構が介在しているから、回転体の交換の際には、この駆動力伝達機構との回転体の回転軸との切り離し、及び接続が必要であった。
この点、上記のように、回転軸の軸方向いずれかの端部は、駆動源からの駆動力によって回転する駆動軸に同軸状に接続されて、その接続により、前記駆動軸から前記回転軸へと回転が伝達されるようにしたこと、及び、その接続、接続解除の際、回転軸の駆動軸側の反対側の端部の本体フレームへの支持が解除されていることにより、駆動力伝達機構と回転体の回転軸との切り離し、及び接続が簡単に可能となる。
なお、前記回転軸の前記駆動軸との接続は、例えば、その回転軸と駆動軸の一方に設けた係止部を他方に設けた被係止部に嵌合することにより、両者が同軸状の状態を維持しながら、駆動軸から回転軸へ回転力が伝達できる状態とすることができる。
係止部と被係止部の構成としては、例えば、係止部を軸方向へ突出する凸部とし、被係止部を前記凸部が嵌る凹部とすることができる。
このとき、相互に嵌る(噛み合う)凸部と凹部は、1組だけ設けることもできるし、複数組設けることもできる。凸部と凹部を1組だけ設ける場合、その凸部は、例えば、軸よりもやや小径に形成してもよいし、あるいは、軸の本体部と同一径で構成された軸端部そのものであってもよい。
例えば、係止部を一つ凸部で構成し、その凸部の軸直交断面を、軸方向全長に亘って軸芯と同軸の円形とし、非係止部を、前記断面円形の突起に対応する軸方向全長に亘る断面円形の凹部とした場合、その凸部が凹部に嵌った際に、両者が同軸状の状態を維持しながら、その両者の周面同士の接触面間の摩擦により、両者の軸周り相対回転が阻止されて、駆動軸から回転軸へ回転力が伝達されるようにすることができる。
また、それ以外にも、その相互に嵌り合う前記凸部と凹部の軸直交断面を非円形とする構成、例えば、適宜、凸部の外周面、凹部の内周面にスプラインを形成する等して、両者が同軸状の状態を維持しながら、その両者の軸周り相対回転を阻止し、駆動軸から回転軸へ回転力が伝達されるようにしてもよい。
このような構成とすることにより、回転軸と駆動軸との接続は、複雑な軸受部の解体やベルト機構の着脱を伴うことなく、軸同士の接続、及びその切り離しをもって回転体の着脱が可能で、これらを工具無しで行うことができるという利点もある。
これらの各構成において、前記回転軸と前記駆動軸との間に弾性体を介在させて、その弾性体を介して回転が伝達されることを特徴とする皮むき装置を採用することができる。
前記回転軸と前記駆動軸との間の弾性体を介して回転が伝達されるので、本体フレームに歪み等があっても、問題なく回転刃を設置できる。すなわち、仮に、本体フレームに歪み等があって、軸受管の芯精度に多少ずれが生じていても、機械に無理(負荷)をかけることなく、回転刃による対象物の皮むき処理の性能を阻害しない。また、弾性体が、回転刃の回転時に発生する振動も吸収するので、音も静かである。さらに、弾性体を設けることによって、回転刃の駆動軸への抜き差しが容易である。従来の構造では、芯精度に多少ずれが生じていると、使用後に回転刃がはずしにくくなるという問題があったからである。
このように、前記回転軸と前記駆動軸との間に弾性体を介在させる具体的構成としては、例えば、前述のように、前記回転軸と前記駆動軸のいずれか一方に、軸方向端部から軸方向中央に向かって凹む凹部(前記被係止部に相当)を設け、他方の凸部(前記係止部に相当)を設けた場合には、その他方の凸部の外周には環状の前記弾性体を介在させ、その環状の弾性体及び他方の凸部を前記凹部内に嵌め込むことで両者を接続する構成を採用できる。このとき、回転軸側に凹部を設けて、駆動軸側の凸部を嵌め込む構成としても良いし、駆動軸側に凹部を設けて回転軸側の凸部を嵌め込む構成としてもよい。
また、他の構成としては、例えば、チューブ状の弾性体を用い、そのチューブ状の弾性体の一端内に、前記回転軸と前記駆動軸のいずれか一方の端部を嵌め、そのチューブ状の弾性体の他端内に、他方の端部を嵌めることで両者を接続する構成も考えられる。
これらの場合、前記回転軸と前記駆動軸とを同軸状に接続するに際し、その回転軸を、駆動軸に対して軸方向へ相対移動(接近、離反)させることで、弾性体を介在させた両者の接続、及びその切り離しが可能となっているから、駆動軸及びその駆動軸よりも駆動源側に位置する駆動力伝達機構を分解する必要がない。
なお、このとき、駆動軸から回転軸への回転の伝達は、駆動軸と弾性体、弾性体と回転軸との摩擦力によって行うこともできるし、その摩擦力に加え、又は代えて、駆動軸、弾性体、回転軸の各断面を矩形や多角形とする等、いわゆる非円形の形状とすることで、駆動軸と弾性体、弾性体と回転軸との間の相互間の軸周りの滑りを防止することもできる。
一方、これらの構成において、前記回転軸の前記駆動軸側の反対側の端部は、軸受部を介して前記本体フレームに支持されるようになっており、その軸受部を、前記本体フレームに対して押さえつけることにより、前記回転軸は前記本体フレームに支持される構成を採用することができる。
前記回転軸と前記駆動軸とが、弾性体を介在して、又は弾性体を介在させずに直接、同軸状に接続される構成であるのに対し、その回転軸の反対側の端部を本体フレームに対して、どのような構造で回転可能に支持するかが問題となる。
この点、軸受部自体を本体フレームに押さえつけて固定する構成とすれば、前記回転軸と前記駆動軸との接続後において、その回転軸の反対側の端部の固定が簡単である。また、前記回転軸と前記駆動軸との接続状態において、その回転軸の反対側の端部の固定の解除も簡単であるから、回転体の着脱をさらに容易にできる。
なお、この押さえつけは、例えば、回転体が本体フレームに対して、その本体フレームの上方から着脱される構成である時は、軸受部を、本体フレームに対して上方又は側方から押さえつける構成とすると便利である。
この発明は、以上のようにしたので、対の回転ドラムを用いた皮むき装置において、簡単な機構で対象物の取出しを容易にすることができる。
一実施形態の斜視図 同実施形態の分解斜視図 同実施形態の正面図 図3の左側面図 図3の右側面図 ガイドシュートの詳細を示し、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図 (a)は回転刃の要部正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は弾性体の正面図、(d)は(c)の右側面図、(e)は駆動軸の左側面図、(f)は(e)の正面図 同実施形態の要部拡大平面図 (a)は、図8の一部の断面を示す拡大平面図で、(b)は(a)のB−B断面図である。 対象物の皮を切削する際における、回転刃の回転方向と切削孔の作用を示す説明図 対象物を排出する際における、回転刃の回転方向と切削孔の作用を示す説明図 回転刃の係止方法を示し、(a)は係止前の状態、(b)は係止後の状態を示す側面図 他の実施形態の回転刃の係止方法を示し、(a)は係止前の状態、(b)は係止後の状態を示す平面図 他の実施形態の回転刃の回転方向と切削孔の作用を示す説明図
この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。図1〜図5はこの発明の皮むき装置Mの全体図である。
装置の本体フレームは、左フレーム1,右フレーム2,側フレーム3,側フレーム4、案内部材5,6、及び、それらの上部に設けられた枠部材8で構成する。
この本体フレームに、二本の回転刃(回転体)20,21が並列して支持されている。この実施形態では、各回転体20,21は円筒状であり、その側周面に、それぞれ切削手段としての切削孔20a,20bを多数有している。各回転体20,21は、その中心に設けた回転軸27の軸周りにそれぞれ回転自在である。
この対の回転刃20,21上に、皮むきの対象物Pである農産物を収容可能な作業空間が設けられる。その作業空間は、図6に示すように、上下を開放した枠状の部材であるガイドシュート(ガイド部材)9によって内外が仕切られる。
このガイドシュート9は、図1及び図2に示すように、幅方向両端に、下方に向かうにつれて徐々に接近する対の傾斜板9a,9bを備えている。
また、前記回転刃20,21の回転軸27の軸方向に沿って、その軸方向一端側に、前記対象物Pを作業空間外に排出可能なシュートを備えた開放部9eが設けられている。さらに、軸方向他方の端面は、端面板9fで閉じられている。
ガイドシュート9の下面は開放されており、前記対の傾斜板9a,9bの下端縁、開放部9eの他端側端縁、端面板9fの円弧状の下端縁がそれぞれ、回転刃20,21に僅かな隙間を介して面するようになっている。
このため、そのガイドシュート9内側の作業空間は、回転刃20,21に向かって開放され、作業空間に収容された対象物Pは、外部へこぼれないようになっている。図中の符号9hは、回転軸27が入り込むための切欠きである。
なお、二本の回転刃20,21同士は、所定の隙間を介して並行に配置されているから、その隙間から皮むきの対象物Pである農産物が落下しない。そして、皮むきによって生じた屑のみが、その回転体20,21同士の隙間や、前述の端縁との間の僅かな隙間を通じて下方へ落下する。落下した屑は、前記案内部材5,6によって所定の位置へ導かれる。
また、その開放部9eは、着脱自在の規制板22によって閉じられるようになっている。図2に示す状態から図1に示す状態へと規制板22を取付ければ、作業空間は閉じられるから、対象物Pは作業空間外へ排出されない状態となる。規制板22を取り外せば、対象物Pが軸方向一端側へ向かって側方へ排出可能な状態となる。
なお、この実施形態では、規制板22の着脱を、ガイドシュート9に設けた係合穴H1,H2と、規制板22に設けた突起G1,G2との嵌合によって行っている。
また、本体フレームは、左フレーム1がその中央上部が上方へ開放されており、ガイドシュート9が、その左フレーム1の開放部と、本体フレームの上部に具備した枠部材8の上に載置されるようになっている。ガイドシュート9と本体フレームとを動かないように固定する手段を設けることも可能である。
このため、ガイドシュート9は、図2に示すように、上方へ持ち上げて簡単に取り外すことができる。
回転刃20,21は、駆動手段としてのモーター10,11の駆動力によって、その回転軸27の軸周りに回転するようになっている。
すなわち、図5等に示すように、各回転刃20,21は、モーター10によって12、ベルト13、ロータ14を介して、又は、モーター11によってロータ15、ベルト16、ロータ17を介して、駆動軸23に伝えられた回転が、その駆動軸23に接続された回転軸27に伝達されることで、その軸周り回転が可能である。
両モーター10,11ともに自在に回転数の変更が無段階で可能であり、また、いずれも正転逆転が可能である。従って回転刃20,21も、モーター10,11に追従して回転数、正転逆転が変更自在になっている。
各回転刃20,21の回転軸27は、その軸方向一端が、図8及び図9に示すように、軸受部31を介して本体フレームの架台7に回転自在に支持される。
軸受部31は、図9に示すように、回転軸27の軸方向一端が、シール28とベアリング29を介して円筒状のケーシング31aで保持されており、そのケーシング31aは、フレーム1に設けた軸受けホルダー下32と軸受けホルダー上34とで挟まれた状態で、図12(a)(b)に示すように、その軸受けホルダー下32と軸受けホルダー上34とを固定手段33で締め付けることにより固定する。
軸受けホルダー下32と軸受けホルダー上34とには、それぞれ、ケーシング31aが面接触し得る円筒面32a,32b;34a,34bが形成されている。なお、図中の符号32c,32dは、ケーシング31aに設けたキー(図示せず)が入り込むキー溝であり、軸受部31のケーシング31a自体が回転することを防止している。
また、各回転刃20,21の回転軸27の軸方向他端は、図8及び図9に示すように、軸受部18を介して本体フレームに回転自在に支持された駆動軸23に、弾性体25を介して接続される。この実施形態では、弾性体25はゴムで構成しているが、バネ等を構成部品に用いた他の構成からなる弾性体であってもよい。
すなわち、図7(e)(f)に示すように、駆動軸23の軸方向一端(回転刃側の端部)23aは断面角形であり、それが挿入される図7(c)(d)に示す弾性体25の収納部も断面角形である。さらに、各回転刃20,21の軸方向他端に設けた端部部材26に、弾性体25の収納部(凹部)が断面角形に設けられている。その収納部内には、弾性体25が嵌合可能である。
この端部部材26の収納部に、弾性体25を介して駆動軸23の軸端部(凸部)が嵌められることで、その駆動軸23の回転を回転刃20,21に伝達できるようになっている。弾性体25を介して駆動軸23を収納部に嵌める際に、圧入状態で嵌合できるようにすれば、その接続部分のがたつきが少なくなるので好ましい。
なお、駆動軸23の軸方向他端に設けたねじ部23bに、ナット23cがねじ込まれることで、駆動軸23とロータ12,17とが一体回転可能となる。
また、その駆動軸23と回転軸27との接続前の状態において、弾性体25は、駆動軸23の軸方向一端23a側に取付けられていてもよいし、端部部材26の収納部内に取付けられていてもよい。また、接続を切り離した後の状態においても同様である。
このように、駆動軸23と回転刃20,21(回転軸27)との間に弾性体25を介在させることによって、仮に、溶接ひずみ等によって本体フレームに歪みが生じ、フレーム1とフレーム2との間の回転刃20,21を設置する箇所同士の軸心が多少ずれていたとしても、その誤差を弾性体25の変形によって吸収することができる。
このため、本体フレームに歪み等があっても、問題なく回転刃20,21を設置できる。すなわち、本体フレームに歪み等があって、軸受管の芯精度に多少ずれが生じていても、機械に無理(負荷)をかけることなく、回転刃20,21による対象物Pの皮むき処理の性能を阻害しない。
また、弾性体25が、回転刃20,21の回転時に発生する振動も吸収するので、音も静かである。さらに、弾性体25を設けることによって、回転刃20,21の駆動軸23への抜き差しが容易である。従来の構造では、芯精度に多少ずれが生じていると、使用後に回転刃がはずしにくくなるという問題があったからである。
なお、この回転刃20,21の着脱は、工具無しで行うことができるという利点もある。
なお、このような弾性体25の効果を望まない場合は、その弾性体25を省略することもできる。弾性体25を介在させない場合、回転体20,21の回転軸27、又は前記端部部材26の収納部(凹部)に、弾性体25を介さずに、駆動軸23の軸端部(凸部)が嵌められることで、その駆動軸23の回転を回転刃20,21に伝達できるようになっていればよい。この構成においても、駆動軸23を収納部に嵌める際に、圧入状態で嵌合できるようにすれば、その接続部分のがたつきが少なくなるので好ましい。
以上のように、各回転刃20,21の回転軸27の軸方向一端は、固定手段33によって本体フレームへの固定及びその固定の解除が可能であり、回転軸27の軸方向他端は、駆動軸23への接続及びその切り離しが可能であるから、例えば、回転軸27の軸方向他端を駆動軸23に接続した後、前記固定手段33で回転軸27の軸方向一端を本体フレームに固定することで、各回転刃20,21が容易に取付けできる。
また、固定手段33による固定を解除した後、回転軸27の軸方向他端と駆動軸23との接続を切り離せば、各回転刃20,21を容易に取り外すことができる。すなわち、回転刃20,21の清掃や交換を極めて簡単に行うことができる。
このように、回転刃20,21を本体フレームに着脱自在とする構成、あるいは、その着脱に関し、上記の固定構造、あるいは、弾性体25を介在させる構成等を採用することは、この実施形態で示す、円筒状の部材の周面に切削孔を備えた回転刃以外を用いる皮むき装置にも採用することができる。
例えば、周面に切削刃を設けた中実回転刃からなる回転体を用いた皮むき装置でもよいし、表面がブラシ状の筒状の回転体を用いた皮むき装置でもよい。
また、この実施形態では、筒状の回転刃として円筒状のものを示したが、円筒以外の断面形状、例えば、多角形状の筒状の回転刃でもよい。
この皮むき装置Mの作用について説明すると、モーター10,11の駆動力によって、前記各回転体20,21をそれぞれ回転軸27の軸周りに回転させることにより、作業空間内の対象物Pの表層が、切削手段である切削孔20a,20bの縁によって削られる。
この実施形態では、各回転刃20,21の切削孔20a,21aは、それぞれその回転軸27の軸方向に対して斜め方向に伸びる長孔となっている。
その長孔の伸びる向きは、図10に示すように、一方の回転刃20は、その作業空間上方からの平面視において、軸方向一端側(排出側)から軸方向他端へ向かうにつれて、徐々に他方の回転刃21から遠ざかる方向となっている。この実施形態では、全ての切削孔20aが同一の形状、大きさ、向きで構成されている。
また、同じく、図10に示すように、他方の回転刃21は、その作業空間上方からの平面視において、軸方向一端側(排出側)から軸方向他端へ向かうにつれて、徐々に一方の回転刃21に近づく方向となっている。この実施形態では、全ての切削孔21aが同一の形状、大きさ、向きで構成されている。
つぎに、図10及び図11に基づいて、回転刃20,21の切削孔20a,21aの作用について説明する。
対象物Pの皮をむくときには、図10(b)に示すように、各回転刃20,21を、その上面側において互いに内側から外側に向かってR1,R2方向へ回転させる。この状態で、作業空間に収容された対象物Pは、切削孔20a,21aの縁で表層が削られ、皮むきが行われる。
このとき、一方の回転刃20において、切削孔20aの刃線(軸方向他端側の縁)L1で表層が削られ対象物Pには、図中でF1に示す方向への推力(軸方向一端側へ押される力)が生じ、また、他方の回転刃21において、切削孔21aの刃線(軸方向一端側の縁)L2で表層が削られる対象物Pには、図中でF2で示す方向への推力(軸方向他端側へ押される力)が生じる。
このため、そのF1,F2で示す推力が互いに打ち消しあって、対象物Pは軸方向片側へ押しやられることなく、バランスよく効率的に皮をむくことができる。
また、そのF1,F2で示す反対方向への推力によって、対象物Pは適度に回転(自転)するので、対象物Pの外面の特定の箇所のみが削られることなく、その外面が全面に亘ってムラなく削られる。
さらに、皮むきを終えて、対象物Pを排出する際には、例えば、図11に示すように、片側の回転刃、例えば、他方の回転刃21を、R3のごとく外側から内側へと回転方向を逆転させると、刃線(軸方向他端側の縁)L3の切削抵抗によって、対象物Pには、図中でF3で示す方向の推力(軸方向一端側へ押される力)が作用する。
このため、一方の回転刃20によるF1方向への推力と、他方の回転刃21によるF3方向への推力がともに同一方向となり、対象物Pを排出側の開放部9eへ向かって、自動的に排出できる。
以上のように、回転刃20,21の切削孔20a,21aを、回転軸27の軸方向に対して斜め方向に伸びる長孔としたことにより、その長孔の縁のうち、回転軸27の軸方向いずれかの側の縁が、対象物Pに対する推力付与手段として機能する。
すなわち、対象物Pに対して軸方向への推力を与える推力付与手段は、切削孔20a,21aの縁を、回転軸27の軸方向に対して斜め方向に配置することにより構成されているのである。
推力付与手段は、回転体20,21の軸周り回転とともに対象物Pに当たって、その対象物Pを軸方向に押圧する機能を備えるものであるから、前記切削孔20a,21aの縁が向く前記斜め方向とは、すなわち、対象物Pを押圧したい方向に向かうにつれて、徐々に軸周り回転方向上流側へ近づく(回転方向と逆方向へ向かう)向きであることが効率的である。したがって、このような機能を有していれば、切削孔20a,21aの形状は、長孔に限定されない。切削孔20a,21aの縁を、回転軸27の軸方向に対して斜め方向に配置することで、その回転刃20,21の回転により、対象物Pに対して軸方向への推力を与える構成であれば、切削孔20a,21aの形状は、例えば、正方形や六角形の形状とすることも可能である。
このように、回転刃20,21に推力付与手段に備えることで、皮むき装置に特段の排出用の押圧板等を付加しなくても、対象物Pを簡単に排出できるとともに、複雑な機構を要しないから、メンテナンスも容易で、安価に、且つ故障の少ない装置とできる。
なお、この推力付与手段は、対の回転刃20,21のうち片側のみに設けてもよい。すなわち、推力付与手段を構成する斜め方向の長穴の切削孔20a,20bは、対の回転刃20,21のうち片側のみ、例えば、図14に示すように、一方の回転刃20のみに設け、他方の回転刃21には、円形や六角形等の切削孔21aを設けてもよい。
このとき、その切削孔21aが、軸方向に直交する対称軸を境に左右対称であれば、回転刃が軸周りいずれの方向に回転しても軸方向推力は発生しないように設定できる。
このように、推力付与手段を片方の回転刃21にのみ設けた構成とすると、対象物Pに作用する推力は少なくなるから、例えば、その対象物Pを作業空間外へ排出する際の軸方向への移動の速度が若干遅くなる。
しかし、その一方で、皮むきを行っている最中においては、対象物Pが過度に排出側へ押しやられることなく、むしろ、問題なく所定の皮むきを行うことができるケースも想定される。
なお、これらの推力付与手段は、円筒状の部材の周面に切削孔を備えた回転刃以外にも用いることができる。例えば、周面に切削刃を設けた中実回転刃からなる回転体でもよいし、表面がブラシ状の筒状の回転体でもよい。
また、この実施形態では、筒状の回転刃として円筒状のものを示したが、円筒以外の断面形状、例えば、多角形状の筒状の回転刃でもよい。
さらに、回転刃20,21の着脱構造に関し、他の実施形態を図13に示す。この実施形態は、軸受部31に回転自在に支持された軸36の軸方向他端(回転刃20,21側の端部)を凸状とし、回転刃20,21の回転軸27の軸方向一端を凹状とし、その軸36と回転軸27とを接続可能、あるいは、その接続を切り離し可能としたものである。この実施形態では、軸36の軸方向一端は、錐台状の凸形状となっており、回転軸27の軸方向一端は、それに対応する錐台状の凹形状となっているから、両者が嵌合可能である。
前述の実施形態と同様、軸受部31には、シール28、ベアリング29を具備して、ケーシング31aに対して軸36が回転自在である。
軸受部31は、回転刃20,21の回転軸27に接続する際に軸方向へ移動可能となっており、回転刃20,21の装着時は、その軸受部31を回転刃20,21方向へ前進させて、軸36が回転軸27に係合される(図13(b)参照)。ナット30を締め付ければ、軸受部31の軸方向移動は規制される。
このように、回転刃20,21の着脱構造は、種々の構成を採用することができる。
1 フレーム(左フレーム)
2 フレーム(右フレーム)
3,4 フレーム(側フレーム)
5,6 案内部材
7 架台
8 枠部材
9 ガイド部材(ガイドシュート)
9a,9b 傾斜板
9c,9d,9g 下端縁
9e 開放部
9f 端面板
9h 切欠き
10,11 モータ
12,14,15,17 ロータ
13,16 ベルト
18 軸受部
18a ベアリング
19 縁部
20,21 回転体(筒状回転刃)
22 規制板
23 駆動軸
23a 一端
23b ねじ部
23c ナット
25 弾性体
26 端部部材
27 回転軸
28 シール
29 ベアリング
30 ナット
31 軸受部
31a ケーシング
32 軸受けホルダー下
33 固定手段
34 軸受けホルダー上
G1,G2 突起
H1,H2 係合穴
M 皮むき装置

Claims (7)

  1. 回転軸(27)の軸周りに回転自在の回転体(20,21)を二本並列に配置し、前記対の回転体(20,21)はその側面に切削手段をそれぞれ有し、前記対の回転体(20,21)上に皮むきの対象物(P)を収容可能な作業空間を設け、前記対の回転体(20,21)を前記回転軸(27)の軸周りに回転させることにより、前記作業空間内の対象物(P)の表層が前記切削手段により削られる皮むき装置において、
    前記対の回転体(20,21)の少なくとも一方に、その軸周り回転により、前記作業空間内の対象物(P)に対して前記回転軸(27)の軸方向一方側への推力を与える推力付与手段を設けたことを特徴とする皮むき装置。
  2. 回転軸(27)の軸周りに回転自在の回転体(20,21)を二本並列に配置し、前記対の回転体(20,21)はその側面に切削手段をそれぞれ有し、前記対の回転体(20,21)上に皮むきの対象物(P)を収容可能な作業空間を設け、前記対の回転体(20,21)を前記回転軸(27)の軸周りに回転させることにより、前記作業空間内の対象物(P)の表層が前記切削手段により削られる皮むき装置において、
    前記対の回転体(20,21)上に、前記対象物(P)を前記作業空間内に保持する機能を有するガイド部材(9)を設け、そのガイド部材(9)は、前記作業空間における前記回転軸(27)の軸方向一方側に、前記対象物(P)を前記作業空間外に排出可能な開放部(9e)を有することを特徴とする皮向き装置。
  3. 前記対の回転体(20,21)上に、前記対象物(P)を前記作業空間内に保持する機能を有するガイド部材(9)を設け、そのガイド部材(9)は、前記作業空間における前記回転軸(27)の軸方向一方側に、前記対象物(P)を前記作業空間外に排出可能な開放部(9e)を有することを特徴とする請求項1に記載の皮向き装置。
  4. 前記回転体(20,21)は筒状であり、前記切削手段(20a,21a)は、前記回転体(20,21)の側面に形成された複数の切削孔(20a,21a)で構成されて、前記対の回転体(20,21)の軸周り回転により、その切削孔(20a,21a)の縁によって前記対象物(P)の表層が削られるようになっており、
    前記推力付与手段は、前記切削孔(20a,21a)の縁を、前記回転軸(27)の軸方向に対して斜め方向に配置することにより構成されていることを特徴とする請求項1又は3に記載の皮向き装置。
  5. 前記切削孔(20a,21a)は、前記回転軸(27)の軸方向に対して斜め方向に伸びる長孔であり、前記推力付与手段は、その長孔の縁のうち、前記回転軸(27)の軸方向いずれかの側の縁であることを特徴とする請求項4に記載の皮むき装置。
  6. 前記対の回転体(20,21)は、少なくとも一方が軸周り両方向へ回転可能となっており、前記対象物(P)の表層を削る際には、前記対の回転体(20,21)のうち、一方の推力付与手段と他方の推力付与手段とは前記対象物(P)に対して逆方向の推力を付与し、前記対象物(P)を軸方向一方側へ移送する際には、前記対の回転体(20,21)のうち一方を、前記表層を削る際とは逆方向へ回転させることにより、前記一方の推力付与手段と前記他方の推力付与手段とは前記対象物(P)に対して同方向の推力を付与するようになっていることを特徴とする請求項1,3,4,5のいずれか一つに記載の皮むき装置。
  7. 前記対の回転体(20,21)は、少なくとも一方が回転速度を任意に設定可能であることを特徴とする請求項1,3,4,5,6のいずれか一つに記載の皮むき装置。
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