JP4497427B1 - 根菜類などの皮むき装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 野菜の種類に応じて乾式、湿式の両方の方式による皮むき作業が可能であるとともに、均一に且つ薄皮での皮むき作業を可能とする根菜類の皮むき装置の提供。
【解決手段】 円柱状に形成されたドラムの表面に皮むき用の穿孔刃を有する円柱形ドラムと、正多角形状に形成されたドラムの表面に皮むき用の穿孔刃を有する多角形ドラムとを備えた皮むき手段14を設け、円柱形ドラム並びに多角形ドラムを、水平且つ平行に間隔を隔てて配置し、これらの円柱形ドラムおよび多角形ドラムとの間を、根菜類などの表皮を剥く皮剥き経路とし、これらの円柱形ドラムおよび多角形ドラムは該皮むき経路に対し互いに外向きに回転するように配設したことを特徴としている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、根菜類などの皮むき装置に係わり、特にジャガイモ(馬鈴薯)、ヤマノイモ、里芋、サツマイモや人参等の根菜類などの皮を自動的に剝くのに好適な皮むき装置に関する。
食品加工場では、根菜類を原料として加工する場合、根菜類の表皮をむいて使用する。この皮むき作業は人手による手作業で行うこともあるが、近年は皮むき装置による自動化も試みられている。従来、このような皮むき装置として、特許第3845677号公報記載のジャガイモ等の皮剥機が知られている。同公報記載の皮剥機は、平行に対向して配置された鼓状回転刃を有する回転刃組を上下三段に設置し、粗削り、中仕上げ削り、仕上げ削りというように、上から被加工物を下へと移動させながら、三段階に分けて表皮を剥くように構成されている。
また、特許第4247923号公報には農産物の皮むき装置として、平行に設置された一対の円筒状のドラムを備えた皮むきユニットと、皮むき作業時にジャガイモなどの根菜類を入り口側から投入し、排出する出口側へ移動させる押当板等とを備えて構成されている。同装置における円筒状のドラムのうち、入り口側は大径のパンチング孔が穿設されているともに、出口側には小径というように、パンチング孔の径を変えることによって荒削りから、仕上げ削りを搬送時の一連の動きの中で行うようになっている。
特許第3845677号公報 特許第4247923号公報
しかしながら、前述した特許第3845677号公報(特許文献1)の皮剥機は、皮とともに多くの実を削ってしまうという課題があった。特に、市場に出荷されず加工用となる小径のSサイズやSSサイズのジャガイモの場合は、その傾向が顕著であり、又、SSサイズ未満のジャガイモは加工用としても使用することができず、大量に廃棄されることも多かった。特に、その年の天候などによって小玉のジャガイモが大量に発生し、廃棄されるようなときは資源の浪費、環境の悪化を招くことになる。かかる問題はジャガイモに限ったことではなく、人参、里芋、サツマイモなど多くの根菜類に共通し、特に小径の根菜類につき、その皮むき作業を効率的に行うことが、生産者、加工場から切に望まれている。
また、特許文献1記載の皮剥機は回転刃の下方に設置された水槽を備え、皮むき作業時に根菜類に向かって水を霧状に散布しながら行う湿式の方式を採用している。これは、回転刃に剥いた皮が絡みつくと、切れ味が低下するため刃についた皮を水で洗い流し、且つ投入された根菜類の洗浄を行いながら作業を行うために案出されたものである。特に里芋やヤマノイモのように粘りのある野菜の皮を剥くと、皮が刃に絡みつきやすい。しかし、皮を剥いたジャガイモなどに水がかかると、食味が大幅に低下する課題がある。
特許第4247923号公報(特許文献2)記載の皮むき装置の場合は、一対の円筒状のドラムのうち、入り口側から出口側にかけて、パンチング孔の径を変えることにより、荒削りから仕上げ削りを行うようにしているが、ある部分は厚く剥けたり、薄く剥けたりと、投入された根菜類の種類によっては皮むき作業を均一に行うことができない場合があった。特に、パンチング加工によって、孔に突起物として残るいわゆるバリを皮むき用の切削刃として利用した場合は、バリの刃こぼれの進行が早く、ドラムの取り替えを頻繁に行う必要があるなど、耐久性の点で課題があった。
本発明は、このような諸事情に対処するために提案されたものであって、野菜(特に根菜類など)の種類に応じて乾式、湿式の両方の方式による皮むき作業が可能であるとともに、均一に且つ薄皮での皮むき作業を可能とし、且つ耐久性を有する根菜類などの皮むき装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、円柱状に形成されたドラムの表面に皮むき用の穿孔刃を有する円柱形ドラムと、多角形状に形成されたドラムの表面に皮むき用の穿孔刃を有する多角形ドラムとを備え、これらの円柱形ドラムおよび多角形ドラムを、水平且つ平行に間隔を隔てて配置して、これらの円柱形ドラムおよび多角形ドラムとの間を、根菜類などの表皮を剥く皮むき経路とし、これらの円柱形ドラムおよび多角形ドラムを該皮むき経路に対し互いに外向きに回転するように配設するとともに、前記皮むき経路に沿って、皮むき作業の際に該皮むき経路上の根菜類などを強制的に出口側へ移動させる送り手段を設け、前記皮むき経路の上方に沿って、該皮むき経路上の根菜類などの跳ね上がりを防止する跳ね上がり防止手段を設置し、該跳ね上がり防止手段は邪魔板を備え、跳ね上がりながら移動する根菜類などを、該邪魔板の下面に接触させることにより、根菜類などの皮むき経路上からの逸脱を防止するように構成したことを特徴とする。
上述のように、本発明によれば、小径のSサイズやSSサイズのジャガイモや、規格外の人参、里芋、サツマイモなどを有効に利用することが可能となる。
また、野菜(根菜類など)の種類に応じて乾式、湿式の両方の方式による皮むき作業が可能であり、食味の低下を防止しうるとともに、皮むき手段に付着した表皮の洗浄が容易となり、皮むき作業の効率を低下させることがない。
本発明の一実施形態に係る皮むき装置の概略斜視図で、供給側から視た図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置の概略斜視図で、出口側から視た図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置の側面図で要部を透視した状態を示した図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置の主要部である皮むき手段のドラムの配置状況を平面的に示す説明図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置の要部である皮むき手段について供給側から視た配置状況を示した説明図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置の要部である皮むき手段のうち、多角形ドラムの断面図並びに穿孔刃の部分を拡大した詳細図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置の要部である皮むき手段の配置状態を示す概略斜視図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置の要部である円柱形ドラム並びに多角形ドラムを回転させる駆動モータとの配置関係を示す説明図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置における跳ね上がり防止手段と、送り手段との位置関係を示した概略斜視図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置における跳ね上がり防止手段の要部詳細図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置における跳ね上がり防止手段と、円柱形ドラム並び多角形ドラムによる皮むき作業時の作用を示す概略説明図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置の要部である高水圧洗浄手段のうち皮むき手段の上方部分を示した概略斜視図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置の要部である高水圧洗浄手段のうち皮むき手段の下方部分を示した概略斜視図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置の出口側付近を示した概略斜視図である。 同じく、本発明の一実施形態に係る皮むき装置における出口側の取出口付近の概略を示す説明図である。
以下、本発明に係る根菜類などの皮むき装置の好適な実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の一実施形態に係る皮むき装置の概略斜視図、図3は本実施形態の皮むき装置の側面図で要部を透視した状態を示している。図4は皮むき手段の主要部であるドラムの配置状況を平面的に示す説明図、図5は皮むき装置の要部である皮むき手段について供給側から視た配置状況を示した説明図である。
図1〜図3に示されるように、皮むき装置10は下部フレーム12と、皮むき手段14と、跳ね上がり防止手段15と、送り手段16と、高水圧洗浄手段18等とを備えて構成されている。
下部フレーム12の下部には、装置全体を移動させるキャスタが取り付けられており、装置全体を自由に皮むき作業を行う場所へ移動させることができるようなっている。また、下部フレーム12上には、ボックス状に形成されたケーシング20が設置され、その収納部20の供給側上部にはジャガイモ、人参などの投入口20Aが、出口側下部には取出口20Bが、それぞれ設けられている。また、ケーシング20の前面部、側面部、後面部には、メンテナンスなどを行う場合に開放可能な扉20C,20Dが設けられている。さらに、皮むき手段14の回転数を制御する電源、制御回路などが内臓された制御盤21が側面部に取り付けられている。
なお、図1〜図3では図示していないが、投入口20Aに別途、コンベアやバイブレータなどの定量供給装置を設置して連続的に根菜類などを供給することも可能である。
図3〜図5に示されるように、皮むき手段14は、円柱状に形成された円柱形ドラム22と、正多角形状に形成された多角形ドラム24と、駆動モータ26A,26B等とを備えている。円柱形ドラム22並びに多角形ドラム(本実施形態では正十六角形)24は、ケーシング20の内部中段付近に軸受けによって回転可能に軸支され、後述する駆動モータ26A,26Bによって回転可能に設置されているとともに、両ドラム22,24は水平且つ平行に配置されている。なお、本実施形態では皮むき手段14、14をケーシング20の内部に並列配置し、2列に亘って皮むき作業を同時に行うことが可能になっている。
隣り合う円柱形ドラム22と多角形ドラム24との間は、皮むき作業時にジャガイモや人参などの根菜類が落下しない間隔を有し、両ドラム22,24の間は、皮むき作業が実施されるジャガイモ等の根菜類等の表皮を剥く際に、根菜類などが移動していく皮むき経路28である。この皮むき経路28に沿って根菜類が供給側(投入口20A)から出口側(取出口20B)へ回転しながら移動することによって、後述する円柱形ドラム22並びに、多角形ドラム24の表面の穿孔刃により表皮を削り取るようにして、ジャガイモなどの皮むき作業を行うようになっている。
なお、本実施形態では図示していないが、円柱形ドラム22と多角形ドラム24との間隔につき、皮むき作業を行う根菜類などのサイズに応じて適宜そのクリアランスを調節することができるクリアランス可変機構を設けてもよい。クリアランス可変機構は、ドラム22,24を支持する軸受けの位置を調節可能とすること等により、構成することができる。
図4に示されるように、円柱形ドラム22の表面には、切削刃として機能する円形又は楕円形の孔、つまり穿孔刃30A,30B,30Cが多数穿設されている。特に、円柱形ドラム22は供給側から出口側にいくに従い、穿孔刃30A,30B,30Cのそれぞれの内径が小さくなるように形成されている。これらの穿孔刃30A〜Cは、ステンレスの中でも硬度の高い薄鋼板にパンチングマシンで孔あけ加工を施した後、この薄鋼板を円形のドラム形状に加工することによって製造される。このように、穿孔刃30A〜Cの内径を変化させているのは、皮むき作業の際、まず内径の大きな穿孔刃30Aによって荒削りを根菜類に施し、その後、内径の小さな穿孔刃30B,30Cによって中削り、仕上げ削りと、皮むき経路28上を移動する根菜類などに対し徐々に表皮をむくことにより、滑らかで艶のある仕上がりを可能とするためである。穿孔刃30A〜Cには凹んだエッジ部が形成されており、このエッジ部に根菜類などの表皮が接触することにより、皮むき作業が行われる。
図6は多角形ドラム24の断面図並びに穿孔刃の部分を拡大した詳細図である。図4並びに図6に示されるように、正十六角形に形成された多角形ドラム24の表面にも、同様に穿孔刃32A,32Bが多数穿設されており、穿孔刃32Aの内径は、前述した円柱形ドラム22と同様に供給側の穿孔刃32Aを大きく、出口側の穿孔刃32Bの内径は小さくなるように形成されている。
円柱形ドラム22に対し、隣接するドラムを円柱形ではなく、多角形ドラム24としたのは皮むき経路28上を根菜類などが移動する際に、根菜類などを単に回転させるだけはなく、根菜類に対し多角形ドラム24の角24Aに接触させることによって上向きの力を加え、皮むき経路28上にて根菜類を躍らせるようにしている。これによって、例えば人参のような先端が丸くなっているような根菜類では、従来むき残しが生じていた先端部についても穿孔刃30A〜C,32A,32Bに接触させることができるようになり、この結果、表皮を残すことなく皮をむくことが可能となっている。人参のような細長いジャガイモの場合は、進行方向に対して前方と後方の丸みの帯びた部分は刃に当たらず剥き残しが生じることになるが、この多角形ドラム24によって躍らせる(上下動を頻繁に繰り返す)ことにより、先端部、後端部も穿孔刃30A〜C,32A,32Bに接触することが可能になり、効率よく皮をむくことができる。このような効果は人参に限らず、ジャガイモ、サツマイモ、里芋など三軸不等な形状の野菜であっても同様である。
また、本実施形態では皮むき作業を突起物ではなく、円柱形ドラム22、多角形ドラム24の周面に形成した穿孔刃30A〜C,32A,32Bの凹んだエッジ部を利用して行うようにしているため、実を大きく削りすぎることがないとともに、削られた表皮が付着する部分が少ないことから作業中における清掃の頻度を減らすことができる。一方で、バリなどの突起物によって皮を剥くようにしている従来の装置の場合は、その突起物に表皮やゴミが付着し、又、根菜類に付着している土や砂などが突起物を摩耗させるために、短期間の使用によっても切れ味が大幅に減殺されていた。しかし、本発明では、円柱形ドラム22、多角形ドラム24の周面には一切突起物がなく、且つ硬度の高い材質を使用しているために、ゴミが付着しづらいとともに耐摩耗性が向上し、長期間に亘り、切れ味を維持することができる。要するに、円柱形ドラム22、多角形ドラム24の表面に、はがれた表皮が付着したとしても単に載っているだけであり、こびりつくことがないので、ドラム22,24が回転することによって生じる遠心力により剥がれ落とすことが可能となり、皮むき性能が減殺されることを防止しうるとともに、清掃作業の頻度を減少させることができる。
図7は皮むき手段14の配置状態を示す概略斜視図、図8は皮むき手段14の構成要素である円柱形ドラム22並びに多角形ドラム24を回転させる駆動モータ26A,26Bとの配置関係を示す説明図である。
図7及び図8に示されるように、円柱形ドラム22並びに多角形ドラム24は、ケーシング20内部に配設され、その駆動源として下部に駆動モータ26A,26Bが設置されている。駆動モータ26Aには、その駆動軸にプーリ27Aが取り付けられ、円柱形ドラム22の回転軸22Aに取り付けられたプーリ23との間にVベルト34が張設され、Vベルト34によって駆動モータ26Aの駆動力が、円柱形ドラム22に伝達されて、円柱形ドラム22を矢印X方向に回転させるようになっている。一方、駆動モータ26Bの駆動軸には、プーリ27Bが取り付けられ、多角形ドラム24の回転軸24Aに取り付けられたプーリ25との間に、Vベルト36が張設され、多角形ドラム24を矢印Y方向に回転させるようになっている。
要するに、円柱形ドラム22並びに多角形ドラム24は、互いに反対向きになるように、つまり皮むき経路28に対して外向きに回転する。この際の回転数は皮をむく野菜(根菜類)などの大きさや種類に応じて最適な値が選択される。
今回、円柱形ドラム22並びに多角形ドラム24を回転駆動させる動力伝達ベルトとして、Vベルト34,36を採用しているが、その理由はタイミングベルトやチェーンなどは、ドラムに回転数の変動などがあった場合には、ドラムの回転の変動が駆動モータに直に伝達され、モータに余計な負荷を生じさせる虞がある。一方、Vベルトの場合は、プーリに対してスリップするように張力を調節することにより回転数やトルクの変動を吸収することができ、負荷変動への対応力が向上している。
次いで、跳ね上がり防止手段15、並びに送り手段16について説明する。
図9は跳ね上がり防止手段15と、送り手段16との位置関係を示した概略斜視図、図10は跳ね上がり防止手段15の要部詳細図、図11は跳ね上がり防止手段15と、円柱形ドラム22並び多角形ドラム24による皮むき作業時の作用を示す概略説明図である。
図3及び図9に示されるように、跳ね上がり防止手段15は板状に形成され、送り手段16とともに皮むき経路28の上方に設置されている。このうち、送り手段16は、ケーシング20の内部の四隅に設置された軸受40,40・・によって、その前側回転軸42,並びに後ろ側回転軸44が回転可能に軸支されている。前側回転軸42、後側回転軸44の両端部には、スプロケット42A,42A,44A,44Aが固着され、左右のスプロケット42A、44A間にはチェーン46,46が掛けられている。図10にも示されるように、左右のチェーン46間には所定間隔毎に支持バー48,48・・が架けわたされているとともに、支持バー48,48・・には可動板50,50・・が取り付けられている。
可動板50は、投入口20A、跳ね上がり防止手段15に対し干渉しない大きさを有し、チェーン46によって皮むき経路28上を移動することができるようになっている。また、チェーン46は図示しない複数の補助スプロケットによって弛むことがないようにガイドされて張設状態が維持され、且つ図3に示される皮むき経路28に沿って設けられたガイド部28Aに支持バー48,48・・が当接することによって、可動板50,50・・が下方へ垂れ下がらないように支持されている。ガイド部28Aは摩擦を少なくするためにフッ素樹脂加工などが施されている。
可動板50は、皮むき経路28上にて図示しないモータなどによってチェーン46とともに供給側から出口側へ移動し、皮むき作業時における根菜類などと接触して、皮むき経路28上の根菜類などを出口側へ導くようになっている。なお、可動板50の移動速度は、投入される根菜類などの数量や大きさなどに応じて、適宜調整される。なお、本実施形態の送り手段16はセンサ等の検出手段は具備しておらず、あくまで速度の変更やドラムの回転数を調節することによって根菜類の数量、大きさ、種類などに対応するようにして、あえてシンプルな構成を採用している。
図9に示されるように、跳ね上がり防止手段15は金属製のパンチングメタルを成形した邪魔板52を、皮むき経路28上に設置して構成されている。図11に示されるように、皮むき作業時に、皮むき経路28に沿って躍り上がりながら出口側へ向かって移動していく人参54などを、邪魔板52の下面に接触させることにより、跳ね上がった人参54などが皮むき経路28上から逸脱するのを防止する。要するに、皮むき手段14の主要構成要素として、円柱形ドラム22と、多角形ドラム24とを採用しているので、皮むき作業時に多角形ドラム24の角部に根菜類などが接触し、上方へ躍るようにして跳ね上がることを繰り返しながら移動していくが、跳ね上がりによる皮むき経路28上からの落下を防止するために邪魔板52を設置しているものである。
なお、皮むき経路28上の根菜類などは、供給側から送られてくる根菜類などによって出口側へ押し出されるので、送り手段16は必ずしも必要ではない。ただ、根菜類などが、大量若しくは極端に少ない場合を考慮し、本実施形態のように送り手段16を設置しておいてもよい。
図12は高水圧洗浄手段18のうち皮むき手段14の上方部分を示した概略斜視図、図13は下方部分を示した概略斜視図、図14は出口側付近を示した概略斜視図である。図12及び図13に示されるように、皮むき手段14の上方、並びに下方には高水圧洗浄手段18が設けられ、高水圧洗浄手段18は円柱形ドラム22並び多角形ドラム24と平行に配設された洗浄水供給管路56A,56B,両ドラム22,24と垂直に配設された洗浄水供給管路56C、複数の噴射ノズル58,58・・等を備えている。洗浄水供給管路56A,56B,56Cには、図示しない高圧ポンプから洗浄水が供給され、噴射ノズル58,58・・等から高圧水を円柱形ドラム22並び多角形ドラム24に向かって噴射することが可能である。それぞれの供給管路にはバルブが備えられており、水量の調節や、上下のうち、どちらか一方のみ、又は双方から高圧水を噴射するといった使用状況に応じた微調整が可能である。このため、使用する水量を大幅に削減することができる。
特に、里芋やヤマノイモのように粘りのある野菜の皮をむくときは、粘り成分が機械や野菜に付着して皮むきの効率が低下することがあるが、その場合は高圧水をノズル58,58・・から噴射することによって、はがされた表皮を瞬時に洗い流し、効率よく皮むき作業を続けることができる。また、高水圧洗浄手段18は皮むき作業中のみならず、皮むき作業終了後に円柱形ドラム22並び多角形ドラム24を洗浄する用途にも使用することが可能である。洗浄に利用された水は、ケーシング20下部に設けられた排出口20Eから外部へ排水される。
図15は皮むき作業終了後における根菜類などの出口側の取出口20A付近の概略を示す説明図である。同図に示されるように、皮むき経路28の出口側付近に達した人参54は、取出口20Aへ落下し、皮むき作業を終えてケーシング20内部から取り出される。
なお、以上の実施形態では、皮むき手段14として、円柱形ドラム22並び多角形ドラム24を2列に配置しているが、一列にすることも当然可能である。また、本実施形態では多角形ドラム24を正十六角形としているが、これに限らず、使用状況などに応じて、十六角形以外の多角形とすることも可能である。さらに、円柱形ドラム22並び多角形ドラム24に穿設している穿孔刃の内径は、皮をむく根菜類などの種類に応じて適宜設定することができる。
以上、本実施形態の根菜類などの皮むき装置によれば、根菜類などの種類に応じて乾式、湿式の両方の方式による皮むき作業が可能であるため、水分によって食味が低下するジャガイモなどの場合には乾式による皮むき作業を行い、ヤマノイモなどの粘りのある根菜類の場合は、湿式による皮むき作業を行うというように、乾式、湿式の使い分けが可能である。
また、皮むき作業時に多角形ドラムによって、根菜類などに上向きの力を加え、根菜類を躍らせながら、表皮をむくようにしているので、三軸不等な形状の野菜であっても薄皮で均一な皮むき作業を可能とするものである。
以上説明したように、本発明によれば、Sサイズ以下の小径のジャガイモ、人参などは生食用としては流通せず、加工用としても皮をむいた場合に、歩留まりが悪く敬遠されがちであった。そのため、小径サイズの野菜は品質に問題がなくても、廃棄される割合が高く、食料需給率の悪化、生産者のコスト増につながっていたが、本実施形態の皮むき装置によって小径サイズの野菜を原料として利用することができるようになり、生産者原価のコストダウン、加工原料としてのコストダウンを図ることができる。
10 根菜類などの皮むき装置
12 下部フレーム
14 皮むき手段
15 跳ね上がり防止手段
16 送り手段
18 高水圧洗浄手段
20 ケーシング
20A 投入口
20B 取出口
20C 20D 扉
20E 排出口
21 制御盤
22 円柱形ドラム
22A 回転軸
23 25 プーリ
24 多角形ドラム
26A,26B 駆動モータ
27A 27B プーリ
28 皮むき経路
30A,30B,30C 穿孔刃
32A,32B 穿孔刃
34 36 Vベルト
40 軸受
42 前側回転軸
42A 44A スプロケット
44 後側回転軸
46 チェーン
48 支持バー
50 可動板
52A 52B 下部横搬送部
54A 54B カッター部
56A 56B 56C洗浄水供給管路
58 ノズル

Claims (1)

  1. 円柱状に形成されたドラムの表面に皮むき用の穿孔刃を有する円柱形ドラムと、多角形状に形成されたドラムの表面に皮むき用の穿孔刃を有する多角形ドラムとを備え、これらの円柱形ドラムおよび多角形ドラムを、水平且つ平行に間隔を隔てて配置して、これらの円柱形ドラムおよび多角形ドラムとの間を、根菜類などの表皮を剥く皮むき経路とし、これらの円柱形ドラムおよび多角形ドラムを該皮むき経路に対し互いに外向きに回転するように配設するとともに、前記皮むき経路に沿って、皮むき作業の際に該皮むき経路上の根菜類などを強制的に出口側へ移動させる送り手段を設け、
    前記皮むき経路の上方に沿って、該皮むき経路上の根菜類などの跳ね上がりを防止する跳ね上がり防止手段を設置し、該跳ね上がり防止手段は邪魔板を備え、跳ね上がりながら移動する根菜類などを、該邪魔板の下面に接触させることにより、根菜類などの皮むき経路上からの逸脱を防止するように構成したことを特徴とする根菜類などの皮むき装置。
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