JP5699353B2 - 拡張可能な骨固定部材を有する椎間インプラント - Google Patents

Description

〔関連出願への相互参照〕
これは、２００９年９月１７日出願の米国特許仮出願出願番号第６１／２４３，２９７号の恩典を主張し、更に、２００９年１１月１１日出願の米国特許仮出願出願番号第６１／２６０，３６４号の恩典を更に主張するものであり、これらの各々の開示は、その全体が本明細書に示されているかのようにここに引用により組み込まれる。

人の脊柱（骨格又は脊椎としても公知）は、その脊柱管に脊髄を収容する。脊柱は、複数の椎骨から構成される。典型的な椎骨は、椎体を有する前方部分と孔を封入する後方部分とを有する２つの主要部分を有する。各椎体は、隣接する椎骨が、それぞれの端板の間に椎間板材料を有する椎間腔を形成するように、上及び下椎骨端板を形成する。

従来、脊椎奇形とは、椎間腔からの椎間板の完全な除去に続いて互いに隣接する椎骨の融合を意味している。依然として今日も使用されているこの「脊椎融合」処置は、症候性腰部及び頸部変性椎間板疾患に対して広く受け入れられている外科治療である。早期融合処置は、椎骨が互いに融合するまで隣接する椎骨を適正に位置決めするように椎間腔においてスペーサとして患者の寛骨又は死体骨からの骨で作られたインプラントを使用した。より最新の処置は、比較的低い弾性率を有する材料から作られたインプラントを使用して骨の成長を容易にする。例えば、インプラントは、患者自身の骨の一部を例えばインプラントの開口内に含有することができる。従来のインプラントは、ポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）、超高分子量ポリエチレン（ＵＨＭＷＰＥ）又はポリスルホン（ＰＳＵ）のようなＸ線透過性材料を有する望ましい材料から作ることができる。材料が、３ａから５ＧＰａの弾性率を有することが望ましいとすることができる。

従来の椎間インプラント設計は、椎間腔においてインプラント固定を達成しようと試みるものである。

一実施形態により、椎間インプラントは、第１の椎体及び第２の椎体によって形成された椎間腔に固定されるように構成される。椎間インプラントは、椎間腔の中に挿入するような大きさにされたインプラント本体と、インプラント本体に取り付けられるように構成された固定アセンブリとを有する。固定アセンブリは、第１の椎体接面と横断方向に沿って第１の椎体接面から離間した第２の椎体接面とを形成するハウジングを有する。ハウジングは、チャンネルを形成する。固定アセンブリは、更に、第１の上ステープルと、第１の上ステープルと横断方向に対向する第２の下ステープルとを有する。各ステープルは、チャンネルにおいて、各ステープルがクロスバーとクロスバーから出て横断方向に延びる１対の離間したピンとを有するように支持される。各クロスバーは、それぞれの第１及び第２のカム面を定める。椎間インプラントは、更に、横断方向と実質的に直交するハウジング内の遠位方向に沿って平行移動するように構成されたアクチュエータを有する。アクチュエータは、第１のステープルのピンの末端を横断方向に平行移動させるように第１及び第２のカム面と実質的に同時に係合するように構成される。

以上の要約、並びに本発明の開示の例示的な実施形態の以下の詳細説明は、添付の図面と共に読むとより良く理解されるであろう。本発明の開示の例示的な実施形態を示す目的のために、図面を参照する。しかし、その用途は、図示の配置及び手段通りに限定されないことを理解すべきである。

椎間腔によって分離された１対の椎体の斜視図である。 図１に示す椎体と２つの椎体間の椎間腔の中に挿入された椎間インプラントとの斜視図である。 後退位置に一実施形態による固定アセンブリを示すインプラント本体を有する椎間インプラントと椎間インプラントに接続された固定アセンブリとの斜視図である。 固定アセンブリを拡張位置に示す図２Ａに示すような椎間インプラントの斜視図である。 インプラント本体への固定アセンブリの接続を示す図２Ａに示す椎間インプラントの分解組立図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図２Ａに示す椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して椎間腔に示す図２Ａに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図２Ｅに示すような椎間インプラントの側面図である。 図２Ｂに示すような固定アセンブリの斜視図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図２Ｂに示すような椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して椎間腔に示す図２Ｂに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図２Ｉに示すような椎間インプラントの側面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを後退位置に示す代替的な実施形態により構成されたインプラント本体と固定アセンブリとを有する椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して椎間腔に示す図３Ａに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図３Ｂに示すような椎間インプラントの側面図である。 固定アセンブリを拡張位置に示す図３Ａに示す椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して椎間腔に示す図３Ｄに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図３Ｄに示すような椎間インプラントの側面図である。 図３Ｄに示すような椎間インプラントに類似するが、代替的な実施形態により構成された椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを後退位置に示す代替的な実施形態により構成されたインプラント本体と固定アセンブリとを有する椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して椎間腔に示す図４Ａに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図４Ｂに示すような椎間インプラントの側面図である。 固定アセンブリを拡張位置に示す図４Ａに示す椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して椎間腔に示す図４Ｄに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図４Ｄに示すような椎間インプラントの側面図である。 図４Ｄに示すような椎間インプラントに類似するが、代替的な実施形態により構成された椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを後退位置に示す代替的な実施形態により構成されたインプラント本体と固定アセンブリとを有する椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して椎間腔に示す図５Ａに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図５Ｂに示すような椎間インプラントの側面図である。 固定アセンブリを拡張位置に示す図５Ａに示す椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して椎間腔に示す図５Ｄに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図５Ｄに示すような椎間インプラントの側面図である。 図５Ｄに示すような椎間インプラントに類似するが、代替的な実施形態により構成された椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを拡張位置に示す代替的な実施形態により構成されたインプラント本体と固定アセンブリとを有する椎間インプラントの上面図である。 椎間腔にかつ後退位置に配置して示す図６Ａに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図６Ｂに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図６Ｃに示すような椎間インプラントの側面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを拡張位置に示す図６Ａに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図６Ｅに示すような椎間インプラントの側面図である。 固定アセンブリを後退位置に繰返し適用するように構成された図６Ａに示す椎間インプラントの引き出し器の側面図である。 図６Ｇに示す引き出し器の上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリと共に設置された引き出し器を拡張位置に示す図６Ａに示すようなインプラントの側面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図６Ｉに示すような椎間インプラントの正面図である。 固定アセンブリのアクチュエータを示し、固定アセンブリを後退位置に示す図６Ｉに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図６Ｋに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図６Ｌに示すような椎間インプラントの側面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図６Ｍに示すような椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを後退位置に示す代替的な実施形態により構成されたインプラント本体と固定アセンブリとを有する椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して椎間腔に配置された図７Ａに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図７Ｂに示すような椎間インプラントの側面図である。 固定アセンブリを拡張位置に示す図７Ａに示す椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して椎間腔に配置された図７Ｄに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図７Ｅに示すような椎間インプラントの側面図である。 図７Ａに示す椎間インプラントに類似するが、明確にする目的のために一部を取り外した代替的な実施形態により構成された椎間インプラントの側面図である。 図８Ａに示す椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを後退位置に示す代替的な実施形態により構成されたインプラント本体と固定アセンブリとを有する椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して椎間腔に示す図９Ａに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを拡張位置に示す図９Ｂに示す椎間インプラントの正面図である。 代替的な実施形態により構成された固定アセンブリの骨固定部材を示す図９Ｂに示す椎間インプラントに類似する椎間インプラントの正面図である。 固定アセンブリを拡張位置に示す図９Ｄに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを後退位置に示す代替的な実施形態により構成されたインプラント本体と固定アセンブリとを有する椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して椎間腔に示し、かつ固定アセンブリを後退位置に示す図１０Ａに示す椎間インプラントの正面図である。 固定アセンブリを拡張位置に示す図１０Ｂに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを後退位置に示す代替的な実施形態により構成されたインプラント本体と固定アセンブリとを有する椎間インプラントの上面図である。 椎間腔に示す明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを後退位置に示す図１１Ａに示す椎間インプラントの正面図である。 固定アセンブリを拡張位置に示す図１１Ｂに示すような椎間インプラントの正面図である。 組み立てたままの位置に椎間インプラントを示す図１１Ａに示す椎間インプラントの正面図である。 供給されたままの位置に椎間インプラントを示す図１１Ｂに示す椎間インプラントの正面図である。 図１１Ｅに示すような椎間インプラントの上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを後退位置に示す代替的な実施形態により構成されたインプラント本体と固定アセンブリとを有する椎間インプラントの上面図である。 椎間腔に示す明確にする目的のために一部を取り外した図１２Ａに示すような椎間インプラントの正面図である。 固定アセンブリを拡張位置に示す図１２Ｂに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを後退位置に示す代替的な実施形態により構成されたインプラント本体と固定アセンブリとを有する椎間インプラントの上面図である。 椎間腔に示す明確にする目的のために一部を取り外した図１３Ａに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図１３Ｂに示すような椎間インプラントの側面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図１３Ｂに示すような椎間インプラントの正面図である。 明確にする目的のために一部を取り外した図１３Ｄに示すような椎間インプラントの側面図である。 図１３Ａに示すような椎間インプラントに類似するが、代替的な実施形態により構成された椎間インプラントの概略上面図である。 明確にする目的のために一部を取り外して固定アセンブリを後退位置に示す代替的な実施形態により構成されたインプラント本体と固定アセンブリとを有する椎間インプラントの上面図である。 椎間腔に示す明確にする目的のために一部を取り外した図１４Ａに示すような椎間インプラントの正面図である。 固定アセンブリを拡張位置に示す図１４Ｂに示すような椎間インプラントの正面図である。

図１Ａ〜図１Ｂを参照すると、第１の上椎体１２ａは、椎間腔１４の上椎骨端板１３ａを形成し、隣接する第２の下椎体１２ｂは、椎間腔１４の下椎骨端板１３ｂを形成する。従って、椎間腔１４は、椎体１２ａ〜１２ｂの間に配置される。椎体１２ａ−１２ｂは、解剖学的に隣接する椎体とすることができ、又は椎体１２ａ−１２ｂの間の位置から椎体を除去する椎間板切除術が行われた後に留まることができる。図示のように、椎間腔１４は、図２に示す椎間インプラント１０のような整形外科のためのインプラントを受け入れるために椎間板材料が取り外されて椎間腔１４を準備する椎間板切除術後に示されている。従って、インプラント１０は、椎間腔１４の中に挿入するように構成され、可動性を維持しながら高さの回復を達成する。椎間腔１４は、必要に応じて脊椎に沿ってどこにでも配置することができる。以下の説明から認められるように、インプラント１０は、必要に応じて、腰部、胸部、頸部、仙骨部、及び尾骨部を含む脊椎のあらゆる領域において椎間板腔に移植可能になるような大きさにすることができる。

以下の説明では、便宜上の目的のみでいくつかの専門用語を使用しており、これは限定的なものではない。用語「右」、「左」、「下側」、及び「上側」は、参照する図面内の方向を示すものである。用語「内側」又は「遠位」、及び「外側」又は「近位」は、インプラント及びインプラントの関連部品の幾何学的中心へ向う方向及びこれらから離れる方向をそれぞれ意味する。用語「前側」、「後側」、「上」、「下」、「中間」、「横方向」、並びに関連の表現及び／又は語句は、参照する人体の好ましい位置及び向きを示すものであり、限定することを意味するものではない。専門用語には、上記列挙した言葉、その派生語、及び同様の趣旨の言葉が含まれる。

縦方向Ｌ及び横方向Ａに沿って水平に、並びに横断方向Ｔに沿って垂直に延びるインプラント１０及びインプラント１０の様々な構成要素を本明細書に説明する。本明細書において別に定めない限り、用語「横方向」、「縦方向」、及び「横断方向」は、様々な構成要素の直交方向の構成要素を説明するのに使用される。横方向Ａ及び縦方向Ｌは、角度的にオフセットしており、例えば、互いに対して及び横断方向Ｔに対して実質的に直交する。縦方向及び横方向は、水平面に沿って延びるように示されているが、横断方向は、垂直面に沿って延びるように示されており、様々な方向を包含する平面は、使用中に異なる場合があることを認めるべきである。例えば、インプラント１０が、椎間腔１４のような椎間腔の中に移植される時に、横断方向Ｔは、一般的に上−下（又は頭部−尾部）方向に沿って延びるが、縦方向Ｌ及び横方向Ａによって形成された平面は、前側−後側方向、及び中間−横方向によってそれぞれ形成されたほぼ解剖学的平面にある。従って、方向を示す用語「垂直」及び「水平」は、単に明瞭性及び例示の目的で示すためにインプラント１０及びその構成要素を説明するのに使用される。

ここで図２Ａ〜図２Ｃを参照すると、椎間インプラント１０は、インプラント本体２０と、インプラント本体２０を椎間腔１４において第１及び第２の椎体１２ａ及び１２ｂに固定するように構成された固定アセンブリ２２とを有する。インプラント１０及びその構成要素は、コバルトクロムモリブデン（ＣｏＣｒＭｏ）、チタン及びチタン合金、ステンレス鋼、セラミック、又はポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）、超高分子量ポリエチレン（ＵＨＭＷＰＥ）、又はポリスルホン（ＰＳＵ）のようなポリマー、生体吸収性材料、及び骨移植片（例えば、同種移植片及び異種移植片）のような様々な生体適合性材料のいずれからも形成することができる。コーティングをインプラント１０に追加又は付加して物理又は化学特性を改善することができる。コーティングは、成長における又は成長に対する骨質又は薬物療法を保証するのを補助することができる。コーティングの例は、プラズマスプレーチタンコーティング又はヒドロキシアパタイトを含む。

インプラント本体２０は、前端２４及び縦方向に対向する後端２６、上端２８及び横断方向に対向する底端３０、並びに対向する横方向側部３２及び３４を形成する。上及び底端２８及び３０は、上及び下椎体１２ａ及び１２ｂそれぞれの対応する椎骨端板１３ａ及び１３ｂに面するように構成することができる。一部の実施形態では、上及び底端２８及び３０は、対応する椎骨端板１３ａ及び１３ｂと当接するように構成することができる。インプラント１０は、縦方向前端２４が縦方向後端２６の前にあるような向きの前−後進入（例えば、椎体１２ａ及び１２ｂが頸椎体である時）とすることができる挿入方向に沿って椎間腔１４の中に挿入することができる。

インプラント本体は、望むようにサイズ決めして成形することができ、実質的に「Ｄ」字形として示されており、その結果、前端２４は、横方向Ａに実質的に真っ直ぐに延び、横方向側部３２及び３４は、後端２６に対して後向き方向に互いに向けて湾曲するようになる。図示の実施形態により、インプラント本体２０は、インプラント本体２０の中に横断方向に（図示のように貫通して）延びる実質的に中心の「Ｄ」字形中心開口部２５を形成する。中心開口部２５は、同種移植片及び異種移植片のようなあらゆる好ましい骨成長促進材料を受け入れて、椎間腔１４の中へのインプラント１０の移植後に椎体１２ａ〜１２ｂによる骨成長を容易にすることができる。インプラント本体２０は、図示のように中実とすることができ、又は例えば骨成長促進材料を受け入れることができるインプラント本体２０の中に又はこれを通って延びる穿孔を形成することができる。

インプラント本体２０は、上及び底端２８及び３０の間に横断方向高さＨを定める。高さＨは、前端２４から後端２６まで実質的に一定とすることができ、又は脊椎前弯の曲率を椎体１２ａ及び１２ｂに与えるか又は回復するように前端２４から後端２６まで可変とすることができる。従って、高さＨは、前端２４から後端２６に向けて後向き方向に減少することができ、又は後向き方向に増加することができる。更に、高さＨは、必要に応じて横方向側部３２及び３４の間で一定又は可変とすることができる。この点で、上及び底端２８及び３０は、実質的に平面とすることができ、又は椎骨端板１３ａ及び１３ｂに対応するように湾曲し、波打ち、又はそうでなければ望むように成形することができる。インプラント１０のキットも提供することができ、各々は、異なる形状又はサイズの複数のインプラント本体２０を有する。例えば、キットは、キットのインプラント本体２０のうちの少なくとも１つが、所定の患者の脊柱に沿った椎間腔又は異なる患者の椎間腔の対応する異なる高さに対応することができるように、異なる高さＨの複数のインプラント本体２０を有することができる。

固定アセンブリ２２は、インプラント本体２０に装着するか又はそうでなければ接続するように構成された固定ハウジング３６を有する。固定ハウジング３６は、直接又は間接のいずれかで、少なくとも１つの骨又は椎骨固定部材３８と、固定アセンブリ２２及び従ってインプラント１０を椎体１２ａ及び１２ｂに固定するように図２Ａに示す後退位置と図２Ｂに示す拡張位置との間で固定アセンブリ２２、特に少なくとも１つの固定部材３８を繰返し適用するように構成された少なくとも１つのアクチュエータ４０とを支持する。固定ハウジング３６は、前端４２及び縦方向に対向する後端４４、上端４６及び横断方向に対向する底端４８、並びに対向する横方向側部５０及び５２を形成する。上及び底端４６及び４８は、上及び下椎体１２ａ及び１２ｂそれぞれの対応する椎骨端板１３ａ及び１３ｂに面するように構成することができる。一部の実施形態では、上及び底端４６及び４８は、対応する椎骨端板１３ａ及び１３ｂと当接するように構成することができる。図示の実施形態により、前端４２は、固定ハウジング３６の近位端を定め、後端４４は、中心縦軸線３７に沿って挿入方向に近位端から離間した固定ハウジング３６の遠位端を定める。

固定ハウジング３６及びインプラント本体２０は、固定ハウジング３６をインプラント本体２０に装着するか又はそうでなければ接続するように望むように構成することができるそれぞれの相補的係合部材５４及び５６を有する。図示の実施形態により、固定アセンブリ２２の係合部材５４は、固定ハウジング３６の側部５０及び５２から横方向に外に突出する横断方向に細長いレール５８として構成される。レール５８は、固定ハウジング３６の底端４８の上で終端することができる。図示の実施形態により、インプラント本体２０の相補的係合部材５６は、レール５８を受け入れるような大きさにされた横断方向に細長い１対のスロット６０として構成される。スロット６０は、インプラント本体２０の底端３０の上で終端することができる。スロット６０は、インプラント本体２０によって形成されて固定ハウジング３６を受け入れるような大きさにされたポケット６２の両側に配置される。

従って、固定アセンブリ２２は、レール５８がスロット６０に受け入れられるようにインプラント本体２０のポケット６２の中に固定ハウジング３６を挿入することによってインプラント本体２０に接続することができる。固定ハウジング３６は、固定ハウジング３６が中心開口部２５の中に縦方向に延びるように、インプラント２０の前端２４よりも大きい縦方向長さを定めることができる。レール５８及びスロット６０は、固定ハウジング３６の上及び底端４６及び４８が、インプラント本体２０の上及び底端２８及び３０と実質的に整列するか又は同一平面にあるような大きさにすることができる。従って、固定ハウジング３６の上及び底端４６及び４８、並びにインプラント本体２０の上及び底端２８及び３０は、椎骨端板１３ａ及び１３ｂと当接するように構成することができる。代替的に、インプラント本体２０の上及び底端２８及び３０及び／又は固定ハウジングの上及び底端４６及び４８の一部又は全ては、椎骨端板１３ａ及び１３ｂに対して引っ込むことができる。上端２８及び４６、並びに底端３０及び４８が、それぞれの椎骨端板１３ａ及び１３ｂと当接するか又はこれらから引っ込むかを問わず、これらは、横断方向成分を有する方向に面することができ、その結果、上端２８及び４６、並びに底端３０及び４８は、椎体１２ａ及び１２ｂに面し、従って、椎体接面を形成すると考えることができる。上述のように、係合部材５４及び５６は、インプラント本体２０に対する固定アセンブリ２０の接続を容易にするように望むように構成することができる。例えば、固定アセンブリ２２は、インプラント本体２０と一体化することができる。

同じく図２Ｄ〜図２Ｆを参照すると、固定アセンブリ２２は、アクチュエータ４０を受け入れる固定ハウジング３６によって形成された少なくとも１つの開口６３と、少なくとも１つの固定部材３８を受け入れる少なくとも１つのチャンネルとを有する。図示の実施形態により、固定ハウジング３６は、横方向に離間した上チャンネル６４の第１の対と、上チャンネル６４と垂直に整列することができる横方向に離間した下チャンネル６５の第２の対とを形成する。チャンネル６４及び６５は、必要に応じてあらゆる方向に延びることができ、かつ図示の実施形態により、縦方向及び横断方向成分の両方を有する方向に延びる。例えば、上チャンネル６４は、固定ハウジング３６の近位端４２から、上端４６まで延びる第２の遠位端まで延びる第１の近位端を形成するために縦方向及び横断方向に上方に延びる。下チャンネル６５は、固定ハウジング３６の近位端４２から、底端４８まで延びる遠位端まで延びる第１の近位端を形成するために、縦方向及び横断方向に下方に延びる。従って、チャンネル６４及び６５の遠位端は、チャンネル６４及び６５のそれぞれの近位端に対して横断方向及び縦方向に変位する。

図示の実施形態により、チャンネル６４及び６５は、固定ハウジング３６の側部５０及び５２の中に横方向に延びるが、これらは、代替的に望むように位置決めすることができる。固定アセンブリ２２は、チャンネル６４及び６５を横方向に覆い、かつ横方向に閉鎖するように固定ハウジング３６の側部５０及び５２に取り付けられた１対のカバープレート６６を有することができる。従って、カバープレート６６は、上述のような係合レール５８を有することができる。

固定部材３８は、第１のステープル６８として設けることができ、これは、近位端７７及び対向する遠位端又は末端７９を形成し、遠位端又は末端７９は、次に、固定アセンブリ２２及び従ってインプラント１０を椎体に固定するように、対応する椎体の中に（例えば、端板を通って）挿入されるように構成された対応する先端７３を形成する。ステープル６８は、近位端７７にあるクロスバー７０の形態の基部と、図示のようなクロスバー７０の対向する外端におけるような、あらゆる位置でクロスバー７０から延びる横方向に離間したピン７２の少なくとも第１の対とを有する。インプラント１０は、第２のステープル６９として設けられた第２の固定部材を有することができ、更に、図示のようなクロスバー７１の対向する外端におけるようなあらゆる位置で第２のクロスバー７１から延びる横方向に離間したピン７４の第２の対を有することができる。

ピン７２及び７４は、それらの近位端においてそれぞれのクロスバー７０及び７５に取り付けられ、かつそれらの遠位端において先端７３を形成する。ステープル６８及び６９が引っ込んだ位置にある時に、ピン７２及び７４は、先端７３が固定ハウジング３６から延びないように固定ハウジング３６に完全に引っ込むことができる。ピン７２及び７４の第１及び第２の対の先端７３は、固定部材３８が拡張位置にある時に椎体１２ａ及び１２ｂの中に延びることができる。従って、インプラント１０は、ピン７２及び７４のそれぞれの対を形成する１対の固定部材を有することができ、ピン７２の第１の対は、拡張位置で第１の椎体１２ａの中に延びるように構成されたその遠位端又は末端における先端７３を定め、ピン７２の第２の対は、拡張位置で第２の椎体１２ｂの中に延びるように構成された先端を定める。

図示の実施形態により、ピン７２の第１の対は、上チャンネル６４においてクロスバー７０から遠位側に上方にかつ縦方向に延び、ピン７４の第２の対は、下チャンネル６５においてクロスバー７１から遠位側に下方にかつ縦方向に延びる。しかし、ピン７２及び７４の第１及び第２の対は、必要に応じて同じクロスバーから延びることができることを認めるべきである。チャンネル６４及び６５は、ピン７２及び７４があらゆる好ましい剛性材料から作ることができるように、一定の半径に沿ってそれらの長さに沿って湾曲することができ、又はチャンネル６４及び６５は、ピン７２及び７４があらゆる好ましい可撓性材料から作ることができるように、それらの長さに沿って異なる曲率を定めることができる。例えば、ピン７２及び７４は、チタン又はニチノール（ニッケルチタン）から作ることができる。以下でより詳細に説明するように、ピン７２及び７４は、後退位置から拡張位置までチャンネル６４及び６５内で移動可能であり、それによってピン７２及び７４の遠位端は、インプラント１０が椎間腔１４に配置される時に固定ハウジング３６から対応する椎体１２ａ及び１２ｂの中に延びる。ピン７２及び７４の遠位端は、実質的に横断方向Ｔに固定ハウジング３６から延びることができる。

続いて図２Ａ〜図２Ｆを参照すると、アクチュエータ４０は、固定部材３８を後退位置から拡張位置まで繰返し適用するように構成される。図示の実施形態により、アクチュエータ４０は、開口６３の対応する雌ネジ８０と係合するスクリューシャフト８９の長さの一部又は全てに沿って雄ネジ７８を形成するスクリュー７６として設けることができる。従って、スクリュー７６は、スクリュー７６が固定ハウジング３６に対して開口６３において回転する時に、開口６３及び従って固定ハウジング３６において遠位側に平行移動することができる。作動中に、スクリュー７６は、係合解除位置から係合位置まで縦方向成分を有する方向に沿って（例えば、遠位側に）平行移動することができる。スクリュー７６が係合解除位置にある時に、固定部材３８は、後退位置にある。スクリュー７６が係合位置まで移動する時に、スクリュー７６は、固定部材３８を拡張位置まで移動する。

同じく図２Ｇ〜図２Ｊを参照すると、スクリュー７６は、周方向に又はスクリュー７６の周りの円弧の周りに延びることができる溝８２として示した第１の係合部材を形成する。クロスバー７０及び７１は、クロスバー７０及び７１が溝８２の中に挿入されるような大きさにされたそれぞれのカラー８４及び８５を形成するようにクロスバー７０及び７１を通って縦方向に延びる円筒形とすることができるそれぞれの開口を形成する。カラー８４及び８５は、スクリュー７６がカラーに対して回転可能であるように周方向に溝８２よりも僅かに大きい大きさにすることができる。カラー８４及び８５の縦方向寸法は、スクリュー７６が開口６３において平行移動する時にステープル６８及び６９が平行移動するように、カラー８４及び８５及び従ってステープル６８及び６９が実質的に縦方向にスクリュー７６に固定されるように溝８２の縦方向寸法と実質的に等しくすることができる。従って、ピン７２及び７４は、スクリュー７６が平行移動する時に拡張位置までそれぞれのチャンネル６４及び６５において遠位側に平行移動し、それによってピン７２及び７４の遠位端及び従って先端７３は、固定ハウジング３６から横断方向にインプラント本体２０の少なくとも一部分から横断方向にある一定の位置まで延びる。チャンネル６４及び６５の遠位端は、先端７３を有するチャンネル６４及び６５から延びるピン７２及び７４の部分をそれぞれの椎体１２ａ及び１２ｂの中に実質的に横断方向に向けることができるように実質的に横断方向に延びることができる。

スクリュー７６は、スクリュー７６の近位端の中に縦方向に延びるソケット８６として示した係合部材を形成する。ソケット８６は、六角形の形状として示されているが、ソケット８６は、必要に応じて「プラス」形状、「ダッシュ」形状、又はあらゆる代替の形状を有するあらゆる好ましい多角形として成形することができる。ソケット８６は、スクリュー７６の中に縦方向に延びるので、ソケット８６は、インプラント１０の挿入方向に対して実質的に平行な深さを椎間腔１４の中に定める。従って、椎間腔１４の中への前方進入は、椎間腔の中へのインプラント１０の挿入及び係合解除位置から係合位置までのアクチュエータ４０の移動の両方を容易にすることができ、それによって相応に固定部材３８を後退位置から拡張位置まで移動させる。

すなわち、六角ドライブのようなアクチュエータツールは、スクリュー７６を回転させて固定ハウジング３６に対して遠位側に平行移動させるように手動又は自動のいずれかでソケット８６の中に挿入して回転させることができる。図示の実施形態により、スクリュー７６の近位端は、スクリューが係合解除位置にある時に固定ハウジング３６の前端４２の近位側の位置まで縦方向に延びる。スクリュー７６が係合位置まで遠位側に平行移動すると、スクリュー７６は、スクリュー７６が係合位置まで到達するまで遠位側に平行移動する。例えば、開口６３は、スクリュー７６が係合位置まで到達した状態で、スクリュー７６の更に別の平行移動を防止する位置で終端することができる。図示の実施形態により、スクリュー７６の近位端は、スクリュー７６が係合位置にある時に固定ハウジングの前端４２と実質的に同一平面にある。スクリュー７６が遠位側に平行移動すると、固定部材３８は、同様に遠位側に平行移動し、これは、ピン７２及び７４をそれらのそれぞれのチャンネル６４及び６５において遠位側に進め、それによって先端７３を固定ハウジング３６の上部及び下端４６及び４８それぞれから最初に横方向に突出させる。スクリュー７６並びにピン７２及び７４が遠位側に平行移動し続けると、先端７３は、スクリュー７６が係合位置になるまで固定ハウジング３６から益々延び、その時点で、ピン７２及び７４の先端７３は、固定ハウジング３６から出て椎体１２ａ及び１２ｂの中に完全に延びる。

椎間腔１４からのインプラント１０の取り外しを容易にするために、ピン７２及び７４を後退させることが望ましい場合、スクリュー７６は、第２の反対方向に固定ハウジング３６に対して回転させることができ、それによってスクリュー７６を係合位置から係合解除位置まで近位側に平行移動させる。スクリュー７６が近位側に平行移動すると、固定部材３８は、同様に近位側に平行移動し、それによってピン７２及び７４の先端をそれぞれのチャンネル６４及び６５に向けて後退させる。スクリューが係合解除位置にあるようにスクリュー７６が完全に後退している時に、ピン７２及び７４の先端７３は、椎体１２ａ及び１２ｂに対して引っ込むことができ、それぞれのチャンネル６４及び６５において完全に後退することができ、この時点で、インプラント１０は、椎間腔１４から取り外すことができる。

インプラントを一実施形態によって説明したが、インプラント１０は、上述のように後退位置から拡張位置までの間を移動するように構成された少なくとも１つの固定部材を有するように必要に応じてあらゆる代替的な実施形態により構成することができることを認めるべきである。いくつかのこのような代替的な実施形態を以下に説明するが、実施形態は、例示目的のために本明細書に説明されており、他の代替的な実施形態が、例えば、特許請求の範囲によって定めるような本明細書で明示的に説明するものを超えて考えられることは認められるものとする。

例えば、図３Ａ〜図３Ｃを参照すると、インプラント１０の固定アセンブリ２２は、代替的な実施形態により示されており、それによって固定ハウジング３６は、インプラント本体２０の横方向側部３２及び３４に接続された横方向に離間した１対の固定ハウジングセグメント３６ａ及び３６ｂを有する。各ハウジングセグメント３６ａ及び３６ｂは、上述の方式でスクリュー７６として示したアクチュエータ４０を受け入れる開口６３を形成する。上チャンネル６４は、ハウジングセグメント３６ｂにおいて開口６３のうちの１つから中心を延び、下チャンネル６５は、ハウジングセグメント３６ａにおいて他の開口６３から中心を延びる。スクリュー７６の各々は、第１のピン７２として示した少なくとも第１の固定部材の近位端がハウジングセグメント３６ａに配置されたスクリュー７６の中心ボア８１の中に延びるように、それらの遠位端の中に中心を延びるボア８１を形成することができる。第１のピン７２は、上チャンネル６４の中に更に延びる。ピン７４として示した少なくとも第２の固定部材の近位端は、第２のピンが下チャンネル６５の中に更に延びるように、ハウジングセグメント３６ｂに配置されたスクリュー７６の中心ボア８１の中に延びる。

同じく図３Ｄ〜図３Ｆを参照すると、ピン７２及び７４の近位端は、ボア８１の内側のそれぞれのスクリューに回転可能に結合され、接着剤又は溶接物によりスクリュー７６に取り付けることができ、又は代替的にスクリュー７６に一体的に接続することができる。従って、ピン７２及び７４は、これらを接続するそれぞれのスクリュー７６と共に回転して平行移動もするように、平行移動及び回転の両方に対してそれぞれのスクリュー７６に結合される。ピン７２及び７４は、上述のようにそれぞれ上方及び下方にかつ縦方向に遠位側に延びるそれぞれのチャンネル６４及び６５の中に延びる。従って、スクリュー７６は、それらが上述の方式でハウジング３６において回転すると平行移動し、これは、ピン７２及び７４をそれらがそれぞれのチャンネル６４及び６５において遠位側に動く時に回転させる。従って、先端７３はまた、それらが固定ハウジング３６から平行移動すると回転する。ピン７２及び７４は、ピン７２がそれらの後退位置からそれらの拡張位置まで回転して平行移動する時に椎体１２ａ及び１２ｂの中に食い込むのを容易にするように、それらの先端７３において切削ビット、例えば、切削フルート８３を各々有することができる。

スクリュー７６、チャンネル６４及び６５、並びにピン７２及び７４は、互いに対して実質的に平行に（図３Ａ〜図３Ｆに示すように縦方向に）延びることができ、又は互いに対して角度的にオフセットすることができる。例えば、スクリュー７６、並びにチャンネル６４及び６５及び従ってピン７２及び７４は、図３Ｇに示すようにそれらの近位端からそれらの遠位端まである一定の方向に沿って互いに向けて収束することができる。更に代替的に、チャンネル６４及び６５は、それらの近位端からそれらの遠位端まである一定の方向に沿って互いに離れて発散することができる。

更に代替的に、インプラント１０は、各横方向側部３２及び３４において１対のスクリュー７６を有することができる。例えば、各側部３２及び３４は、上述の方式で上ピンに結合された上スクリュー７６と、上述の方式で上スクリューに対して下方に位置決めされて下ピンに結合された下スクリュー７６とを有することができ、その結果、インプラント本体２０の各横方向側部は、上椎体１２ａ及び下椎体１２ｂの両方に固定することができるようになる。

ここで図４Ａ〜図４Ｃを参照すると、インプラント１０の固定アセンブリ２２は、代替的な実施形態により示されており、それによって横方向に離間した固定ハウジングセグメント３６ａ及び３６ｂ各々は、各々が上述の方式で上スクリュー７６ａ及び下スクリュー７６ｂとして示すアクチュエータ４０を受け入れる上開口６３ａ及び下開口６３ｂを有する。上開口６３ａ及び下開口６３ｂは、チャンネル６４及び６５の厚みに少なくとも等しい距離だけ互いに横方向に変位することができる。従って、上チャンネル６４は、下開口６３ｂから延びることができ、下チャンネル６５は、上開口６３ａから延びることができ、その結果、各ハウジングセグメント３６ａ及び３６ｂにおけるチャンネル６４及び６５は、互いに交差し、かつ縦方向及び横断方向に互いに干渉することなく整列することができるようになる。

上チャンネル６４は、ハウジングセグメント３６ａ及び３６ｂにおいて下開口６３から中心を延び、下チャンネル６５は、ハウジングセグメント３６ａ及び３６ｂにおいて開口６３から中心を延びる。スクリュー７６ａ及び７６ｂの各々は、それらの遠位端の中に中心を延びるボア８１を形成することができる。１対の第１のピン７２として示した１対の第１の固定部材のような少なくとも第１の固定部材３８の近位端は、下開口６３ｂに配置され、上チャンネル６４に整列した下スクリュー７６ｂの対応する対の中心ボア８１の中に延びる。第１のピン７２は、下スクリュー７６ｂから上チャンネル６４の中に更に延びる。１対の第２のピン７４として示した１対の第２の固定部材のような少なくとも第２の固定部材の近位端は、上開口６３ａに配置され、下チャンネル６５に整列した上スクリュー７６ａの対応する対の中心ボア８１の中に延びる。第２のピン７４は、上スクリュー７６ａから下チャンネル６５の中に更に延びる。

同じく図４Ｄ〜図４Ｆを参照すると、ピン７２及び７４の近位端は、ボア８１の内側のそれぞれのスクリュー７６ａ及び７６ｂに回転可能に結合され、接着剤又は溶接物によりスクリュー７６ａ及び７６ｂに取り付けることができ、又は代替的にスクリュー７６ａ及び７６ｂに一体的に接続することができる。従って、ピン７２及び７４は、ピン７２及び７４が、それらを接続するそれぞれのスクリュー７６ｂ及び７６ａと共に回転して平行移動するように、平行移動及び回転の両方に対してそれぞれのスクリュー７６ｂ及び７６ａに結合される。ピン７２は、下スクリュー７６ｂから上チャンネル６４の中に延び、ピン７４は、上スクリュー７６ａから下チャンネル６５の中に延びる。

両チャンネル６４及び６５は、縦方向及び横断方向成分の両方を有する方向にそれぞれの開口６３ｂ及び６３ａから延びる。上チャンネル６４の近位端は、下チャンネル６５の近位端に対して下方にあり、上チャンネル６４の遠位端は、下チャンネル６５の上方端に対して上方にある。例えば、上チャンネル６４の遠位端は、固定ハウジング３６及び／又はインプラント本体２０の上端を通って延びる。下チャンネル６５の遠位端は、固定ハウジング３６及び／又はインプラント本体２０の底端を通って延びる。作動中に、スクリュー７６は、それらが上述の方式でハウジング３６において回転する時に平行移動し、これは、それらがそれぞれのチャンネル６４及び６５において遠位側に動く時にピン７２及び７４を回転させる。従って、先端７３はまた、それらが固定ハウジング３６から平行移動すると回転する。ピン７２及び７４は、ピン７２がそれらの後退位置からそれらの拡張位置まで回転して平行移動する時に椎体１２ａ及び１２ｂの中に食い込むのを容易にするように、それらの先端７３において切削ビット、例えば、切削フルート８３を各々有することができる。下スクリュー７６ｂに接続されたピン７２は、インプラント１０が椎間腔１４に配置され、ピン７２がそれらの拡張位置に繰返し適用されている時に、先端７３が、横断方向成分を上椎体１２ａの中に有する方向に沿って固定ハウジング３６及び／又はインプラント本体２０に対して横断方向外向きに延びるように上チャンネル６４を通って延びる。上スクリュー７６ａに接続されたピン７４は、インプラント１０が椎間腔１４に配置され、ピン７４がそれらの拡張位置に繰返し適用されている時に、先端７３が、横断方向成分を下椎体１２ｂの中に有する方向に沿って固定ハウジング３６及び／又はインプラント本体２０に対して横断方向外向きに延びるように下チャンネル６５を通って延びる。

チャンネル６４及び６５は、互いに対して実質的に平行に（図４Ａ〜図４Ｆに示すように縦方向に）延びることができ、又は互いに対して角度的にオフセットすることができる。例えば、チャンネル６４及び６５は、図４Ｇに示すようにそれらの近位端からそれらの遠位端まである一定の方向に沿って互いに向けて収束することができる。更に代替的に、チャンネル６４及び６５は、それらの近位端からそれらの遠位端まである一定の方向に沿って互いに離れて発散することができる。

ここで図５Ａ〜図５Ｇを参照すると、インプラント１０の固定アセンブリ２２は、実質的に図４Ａ〜図４Ｇに関して上述したように示されているが、ピン７２及び７４は、それらの長さの一部又は全てに沿って、例えば、固定ハウジング３６から横断方向に延びる末端において雄ネジ８７を有することができる。従って、ピン７２及び７４が、それらの拡張位置まで回転する時に、ネジ山８７は、椎体１２ａ及び１２ｂと係合する。ネジ山８７は、対応するスクリュー７６の雄ネジ７８のピッチと同じか又はこれと異なるピッチを有することができる。更に、ピン７２及び７４は、スクリュー７６ａ及び７６ｂと一体として示されている。

ここで図６Ａ〜図６Ｄを参照すると、作動アセンブリ２２は、第１の上ステープル６８及び第２の下ステープル６９の形態の１対の固定部材３８を有する。第１のステープル６８は、クロスバー７０の形態の基部と、図示のようにクロスバー７０の対向する外端におけるようなあらゆる位置でクロスバー７０から延びる横方向に離間したピン７２の少なくとも第１の対とを有する。第２のステープル６９は、図示のようにクロスバー７１の対向する外端におけるようなあらゆる位置で第２のクロスバー７１として示す基部から延びる横方向に離間したピン７４の第２の対を更に有することができる。ステープル６８及び６９は、図示のように横断方向のような望ましいあらゆる方向に延びることができるそれぞれ上及び下チャンネル６４及び６５に配置することができる。チャンネル６４及び６５は、必要に応じて、単一チャンネルにおいて連続的とすることができ、又は分岐して分離することができることを認めるべきである。

アクチュエータ４０は、先端７３が固定ハウジング３６及び／又はインプラント本体２０に対して引っ込んだ後退位置から、先端７３が固定ハウジング３６及び／又はインプラント本体２０から横断方向に延びる拡張位置まで固定部材３８を繰返し適用するように構成されたスクリュー７６として設けることができる。図示の実施形態により、アクチュエータ４０は、開口６３の対応する雌ネジ８０と係合するその長さの一部又は全てに沿った雄ネジ７８を形成するスクリュー７６として設けることができる。従って、スクリュー７６は、スクリュー７６が固定ハウジング３６に対して開口６３において回転する時に、開口６３及び従って固定ハウジング３６において遠位側に平行移動することができる。

スクリュー７６は、縦方向の遠位方向に沿って横断方向内向きにテーパのついた斜角遠位先端８８を形成する。作動中に、スクリュー７６は、係合解除位置から係合位置まで平行移動することができる。スクリュー７６が係合解除位置にある時に、固定部材３８は後退位置にある。スクリュー７６が係合位置まで移動する時に、スクリュー７６は、固定部材３８を拡張位置まで移動する。

ステープル６８及び６９がそれらの後退位置にある時に、それぞれのクロスバー７０及び７１は、互いに隣接して配置され、従って、ステープル６８及び６９が互いに当接するように実質的にゼロに等しくすることができる第１の距離だけ分離される。クロスバー７０及び７１は、それらがその後退位置にある時に互いに当接する場合にクロスバー７０及び７１の近位部分間に間隙を生成するように、縦方向の遠位方向に沿って横断方向内向きに延びることができるそれぞれの第１及び第２のカム面９０及び９２を定めるように断面を丸くするか又はそれ以外に成形することができる。

同じく図６Ｅ〜図６Ｆを参照すると、作動中に、スクリュー７６は、ステープル６８及び６９の第１及び第２のカム面９０及び９２と係合するか又はそれらに沿って進むことができるように縦方向の遠位方向に沿って平行移動し、それによってピン７２及び７４が横断方向成分を有する方向にチャンネルに沿って平行移動することを可能にする。例えば、チャンネル６４及び６５は、固定ハウジング３６に対して実質的に横断方向にピン７２及び７４を平行移動させるようにピンを案内することができる。特に、スクリュー７６がハウジングにおいて遠位側に平行移動すると、斜角先端８８は、ステープル６８及び６９のカム面９０及び９２と係合する。斜角先端８８はテーパがついているので、先端８８は、スクリュー７６が遠位側に平行移動し続けると横断方向外向きにステープル６８及び６９を付勢する。従って、斜角先端８８は、スクリュー７６が係合位置に到達するまでピン７２及び７４の末端７３を横断方向に平行移動させるように、第１及び第２のカム面９０及び９２と実質的に同時に係合するように構成された第３のカム面を定めると考えることができる。スクリュー７６が係合位置にある時に、ステープル６８及び６９は、ピン７２が固定ハウジング３６を上方に延び、ピン７４が固定ハウジング３６を下方に延びるように、それらの拡張位置にあることができる。従って、インプラント１０が椎間腔１４に配置される時に、ピン７２は、上椎体１２ａの中に延び、ピン７４は、下椎体１２ｂの中に延びる。クロスバー７０及び７１、並びにピン７２及び７４を有するステープル６８及び６９は、必要に応じて実質的に剛性又は弾性とすることができる。

スクリュー７６の先端８８は、カム面９０及び９２が横断方向に対して角度的にオフセットされる場合、又はスクリューの先端８８が横断方向に対して角度的にオフセットされる場合のいずれかでスクリュー７６が縦方向の遠位方向に移動する時に、ステープル６８及び６９を横断方向外向きに付勢させるように構成することができることを認めるべきである。図示の実施形態により、斜角先端８８によって形成されたカム面と共に全てのカム面９０及び９２は、横断方向に対して角度的にオフセットされる。カム面は、実質的に平面、湾曲、屈曲、又はそうでなければ望むように成形することができる。

ここで図６Ｇ〜図６Ｈを参照すると、固定アセンブリ２２は、第１のステープル６８のピン７２の末端７３を固定ハウジング３６の中に下方に後退させ、更に、第２のステープル６９のピン７４の末端７３をハウジングの中に上方に後退させるように第１及び第２のステープル６８及び６９のクロスバーと係合するように構成された引き出し器９６の形態の第２のアクチュエータを更に有することができる。

引き出し器９６は、固定ハウジング３６において開口６３の雌ネジ８０と係合するその長さの一部又は全てに沿った雄ネジシャフト１００を形成するスクリュー９８として設けることができる。従って、スクリュー９８は、スクリュー９８が、固定ハウジング３６に対して開口６３において回転する時に、開口６３及び従って固定ハウジング３６において遠位側に平行移動することができる。スクリュー９８は、ネジシャフト１０に対して回転可能であるその遠位端においてカラー１０２を更に形成する。カラー１０２は、横断方向に対して角度的にオフセットすることができる１対の斜角面１０４及び１０６のような少なくとも１つの斜角面を形成する。図示の実施形態により、斜角面１０４及び１０６は、スクリュー９８の挿入の遠位方向の反対の近位方向に沿って互いに向けてテーパがついている。

クロスバー７０及び７１は、引き出し器９６の斜角面１０４及び１０６とそれぞれ係合するように構成されたそれぞれの第１及び第２の引き出しカム面１０８及び１１０を形成することができる。引き出しカム面１０８及び１１０は、クロスバー７０及び７１の横断方向外面の中に横断方向内向きであるが、これを通ることなく延びるノッチ１１２及び１１４によって設けることができる。ノッチ１１２及び１１４は、それぞれの斜角面１０４及び１０６を受け入れるような大きさにすることができる。引き出しカム面１０８及び１１０は、横断方向に対して角度的にオフセットすることができ、又は必要に応じてあらゆる方向に延びることができる。引き出しカム面１０８及び１１０、並びに斜角面１０４及び１０６は、実質的に平面的に延びることができ、湾曲し、屈曲し、又はそうでなければ望むように成形することができる。

作動中に、スクリュー７６は、ステープル６８及び６９がそれらの拡張位置まで又はそうでなければそれらの後退位置から出て繰返し適用された後に取り外すことができる。スクリュー９８は、係合解除位置から係合位置まで固定ハウジング３６において遠位側に平行移動することができる。スクリュー９８が係合解除位置にある時に、ステープル６８及び６９は、スクリュー７６によって作動されるとそれらの拡張位置に残る。スクリュー９８が係合位置まで移動する時に、スクリュー９８は、ステープル６８及び６９をそれらの後退位置に繰返し適用する。特に、スクリュー９８が、係合解除位置から係合位置まで平行移動すると、斜角面１０４及び１０６は、例えば、ノッチ１１２及び１１４においてクロスバー７０及び７１と接触し、それらは、ステープル６８及び６９がそれらの完全拡張位置にある時に固定ハウジング３６に残ることができる。

カラー１０２は、ネジスクリューシャフト１００に対して回転可能であるので、斜角面１０４及び１０６は、スクリューシャフト１００が、固定ハウジング３６においてスクリュー９８を遠位側に平行移動させるように固定ハウジング３６に対して回転し続ける時に、ノッチ１１２及び１１４において係合したままである。固定ハウジング３６は、スクリュー９８が固定ハウジング３６において回転する時に、斜角面１０４及び１０６をノッチ１１２及び１１４と一直線上に維持するようにカラーを受け入れるチャンネルを形成することができる。スクリュー９８が遠位側に平行移動すると、クロスバー７０及び７１は、斜角面１０４及び１０６に沿って進む。従って、斜角面１０４は、中心縦軸線３７に向けて横断方向内向きに移動するようにステープル６８及び６９を付勢する。従って、上ステープル６８及び対応するピン７２は、ピン７２が上椎体１２ａから取り外され、固定ハウジング３６に引っ込むまで下方に平行移動する。次に、インプラント１０は、必要に応じて椎間腔１２から取り外するか又は椎間腔１２に再位置決めすることができる。更に、下ステープル６９及び対応するピン７４は、ピン７４が下椎体１２ｂから取り外され、固定ハウジングに引っ込むまで上方に平行移動する。従って、斜角面１０４及び１０６は、固定部材３８をそれらの拡張位置からそれらの後退位置に向けてある一定の方向に移動するカム面と呼ぶことができる。

図示の実施形態により、引き出し器９６は、アクチュエータ４０に対して個別のアクチュエータとして設けることができる。代替的な実施形態による引き出し器９６は、アクチュエータ４０の一方の縦方向側部が遠位先端８８を形成し、アクチュエータ４０の対向する縦方向側部がカラー１０２を有するように、アクチュエータ４０に取り付け可能にすることができ、又はアクチュエータ４０と一体的に形成することができる。

ここで図７Ａ〜図７Ｃを参照すると、固定アセンブリ２２は、代替的な実施形態により構成することができる。固定アセンブリ２２は、上述の方式で後退位置と拡張位置の間で少なくとも１つの固定部材３８を繰返し適用するように構成された少なくとも１つのアクチュエータ４０を有することができる。固定アセンブリ２２は、アクチュエータ４０と固定部材３８の間に作動可能に結合された付勢部材１１８を更に有することができる。例えば、付勢部材１１８は、その遠位端にある固定部材３８に取り付けることができ、アクチュエータ４０によって付勢部材１１８に印加された力を受け入れて固定部材３８を後退位置から拡張位置まで移動することができる。

少なくとも１つの固定部材３８は、上述のように、第１の上ステープル６８として示す第１の上固定部材と第２の下ステープル６９として示す第２の下固定部材との形態にすることができる。従って、第１のステープル６８は、クロスバー７０の形態の基部と、図示のようにクロスバー７０の対向する外端におけるようなあらゆる位置でクロスバー７０から延びる横方向に離間したピン７２の少なくとも第１の対とを有する。第２のステープル６９は、図示のようにクロスバー７１の対向する外端におけるようなあらゆる位置で第２のクロスバー７１の形態の基部から延びる横方向に離間したピン７４の第２の対を更に有することができる。ステープル６８及び６９は、図示のように横断方向のような望ましいあらゆる方向に延びることができるそれぞれ上及び下チャンネル６４及び６５に配置することができる。チャンネル６４及び６５は、必要に応じて、単一チャンネルにおいて連続的とすることができ、又は分岐して分離することができることを認めるべきである。

図示の実施形態により、アクチュエータ４０は、スクリューシャフト８９の縦方向長さの一部又は全てに沿って雄ネジ７８を形成するスクリュー７６として設けることができる。スクリュー７６は、外側カム面９３を形成するスクリューヘッド９１を形成し、これは、スクリューシャフト８９の遠位端に結合され、スクリューシャフト８９の断面寸法よりも大きい断面寸法（例えば、直径）を有することができる。ネジ山７８は、固定ハウジング３６の前端４２において開口６３の対応する雌ネジ８０と係合する。従って、スクリュー７６は、スクリュー７６が固定ハウジング３６に対して開口６３において回転する時に、開口６３及び従って固定ハウジング３６において遠位側に平行移動することができる。作動中に、スクリュー７６は、係合解除位置から係合位置まで平行移動することができる。スクリュー７６が係合解除位置にある時に、固定部材３８は、後退位置にある。スクリュー７６が係合位置まで移動する時に、スクリュー７６は、固定部材３８を拡張位置まで移動する。

付勢部材１１８は、第１の上可撓性付勢アーム１２０及び第２の下可撓性付勢アーム１２２を有する。アーム１２０及び１２２は、遠位側縦方向に沿って互いに向けて横断方向にテーパがついている１対の中間セグメント１３２及び１３４に対して横断方向内向きに延びるそれぞれの近位端１２４及び１２６を形成する。近位端１２４及び１２６は、接着剤、機械的ファスナ、又は摩擦嵌め、又はあらゆる好ましい代替の固定法によりそれぞれの接続位置１２３及び１２５で固定ハウジング３６に固定される。アーム１２０及び１２２は、クロスバー７０及び７１に締結されたフック１３３の形態の遠位端を定める。中間セグメント１３２及び１３４は、可撓性アーム１２０及び１２２の近位側及び遠位端の間に接続される。中間セグメント１３２及び１３４は、ヒンジ１２７によって近位端１２４及び１２６に接続される。フック１３３は、それらが当接する場合にゼロに等しくすることができる距離、すなわち、ステープル６８及び６９がそれらの後退位置にある時にスクリューカム面９３の横断方向寸法よりも小さい距離だけ互いに横断方向に離間している。

同じく図７Ｄ〜図７Ｆを参照すると、スクリュー７６がその係合解除位置からその係合位置まで遠位側に平行移動すると、スクリュー７６の外側カム面９３は、実質的に同時に可撓性アーム１２０及び１２２に接触してそれらに沿って進むように構成される。従って、可撓性アーム１２０及び１２２は、スクリュー７６の外側カム面９３に係合する内側カム面を定めることができる。外側カム面９３は、カム面９３が中間セグメント１３２及び１３４に沿って進む時に可撓性アーム１２０及び１２２がヒンジ１２７の周りで横断方向外向きに湾曲するような横断方向寸法を定め、それによって図７Ｆに示すようにフック及び対応するピン７２及び７４をそれらのそれぞれのチャンネル６４及び６５において横断方向外向きにそれらの拡張位置まで平行移動させ、その結果、ピン７４の末端先端７３は、固定ハウジング３６を上方に延び、ピン７４の末端先端７３は、固定ハウジング３６を下方に延びる。この点で、中間セグメント１３２及び１３４の内側横断方向面は、カム面と呼ぶことができる。

ここで図８Ａ〜図８Ｂを参照すると、付勢アーム１２０及び１２２は、代替的に、アクチュエータ４０による係合に応答して屈曲しないように実質的に剛性とすることができる。特に、付勢アーム１２０及び１２２は、固定ハウジング３６に例えばヒンジ１２７でピボット回転可能に接続される。従って、付勢アーム１２０及び１２２は、横方向ピボット軸の周りで固定ハウジング３６に対してピボット回転することができる。近位端１２４及び１２６は、屈曲ハウジング３６から引き離すことができ、図示の実施形態により、開口６３に配置される。遠位端は、図７Ａ〜図７Ｆに関して上述したように固定部材に接続されたフックとして設けることができ、又は代替的に一体化固定ピン７２及び７４それぞれを有することができる。

アクチュエータ４０は、開口６３の対応する雌ネジ８０と係合するスクリューシャフト８９の長さの一部又は全てに沿った雄ネジ７８を形成するスクリュー７６として設けることができる。従って、スクリュー７６は、スクリュー７６が固定ハウジング３６に対して開口６３において回転する時に、開口６３及び従って固定ハウジング３６において遠位側に平行移動することができる。作動中に、スクリュー７６は、係合解除位置から係合位置まで遠位側に平行移動することができる。スクリュー７６の遠位端は、付勢アーム１２０及び１２２の近位端１２４及び１２６と接触するような大きさにされたカム面９３を形成することができる。従って、近位端１２４及び１２６の縦方向近位面は、付勢アーム１２０及び１２２をピボット回転させる縦方向付勢力を受け入れるように構成されたそれぞれのカム面を呈し、これにより、次に、上及び下固定ピン７２及び７４それぞれは、それぞれの上及び下椎体１２ａ及び１２ｂの中にハウジング３６の上方及び下方に延びる。

ここで図９Ａ〜図９Ｂを参照すると、固定アセンブリ２２は、代替的な実施形態によりプロペラとして一般的に構成することができる。固定ハウジング３６は、後端４４がインプラント本体２０の中心開口部２５と整列し、前端４２がインプラント本体２０の前端２４の近位側に配置されるように位置決めすることができる。固定アセンブリ２２は、固定ハウジング３６に対して回転可能でありかつハウジングに平行移動可能に固定されるように固定ハウジング３６に接続された回転可能ハブ又はシャフト８９の形態のアクチュエータ４０を有する。回転可能シャフト８９は、ネジ付き又はネジなしとすることができ、回転可能シャフト８９が固定ハウジング３６に対して回転する時に実質的に固定した縦方向位置（従って実質的に近位側又は遠位側に平行移動しない）を維持するように構成することができる。シャフト８９は、シャフト８９の近位端の中に縦方向に延びるソケット８６として示す係合部材を形成する。ソケット８６は、六角形の形状として示されているが、ソケット８６は、シャフトを作動させて回転させる駆動部材を受け入れるように、必要に応じて「プラス」形状、「ダッシュ」形状、又はあらゆる代替の形状を有するあらゆる好ましい多角形として成形することができる。

少なくとも１つの固定部材３８は、シャフト８９に回転可能に結合された第１の上固定ブレード１４２及び第２の下固定ブレード１４４のような固定ブレードの少なくとも１つの対を有することができ、ブレード１４２及び１４４は、シャフト８９と共に回転する。図示の実施形態により、固定部材３８は、上ブレード１４２及び下ブレード１４４の第１の近位対と、上ブレード１４２及び下ブレード１４４の第２の遠位対とを有する。ブレード１４２及び１４４の第１の対は、インプラント本体２０の前端２４の近位側に配置され、ブレード１４２及び１４４の第２の対は、インプラント本体２０の中心空洞２５と一直線上に配置される。ブレード１４２及び１４４の両方の対は、シャフト８９と共に回転するようにシャフト８９に回転可能に結合することができる。ブレード１４２及び１４４は、横方向及び横断方向Ａ及びＴにおいて実質的に平面とすることができ、又は必要に応じて（例えば、ブレード１４２及び１４４が、シャフト８９に対して平行移動可能である場合、又はシャフト８９が、固定ハウジング３６に対して平行移動可能である場合に）湾曲することができる。ブレード１４２及び１４４は、遠位末端先端１４３までテーパをつけることができる。各ブレード１４２及び１４４は、後退位置から拡張位置までの移動に対して前縁１４５及び後縁１４６を呈する。

同じく図９Ｃを参照すると、固定ハウジング３６は、ブレード１４２及び１４４がそれらの後退位置からそれらの拡張位置まで回転することを可能にするスロットとして示すチャンネルを形成する。特に、固定ハウジング３６は、上ブレード１４２を受け入れる上ブレードスロット１４８及び下ブレード１４４を受け入れる下ブレードスロット１５０を形成する。下及び上ブレードスロット１４８及び１５０は、横方向及び横断方向の両方で対向し、ブレード１４２及び１４４が第１の後退位置から回転することができるように寸法決めされ、それによって先端１４３は、椎体１２ａ及び１２ｂそれぞれに対して例えば第２の拡張位置まで固定ハウジング３６において横断方向に引っ込み、それによって先端１４３は、インプラント１０が椎間腔１４に配置される時に固定ハウジング３６からそれぞれの椎体１２ａ及び１２ｂの中に横断方向に延びる。例えば、スロット１４８は、固定ハウジング体３６の上端及び横方向端部４６及び５０の両方を通って延びる。スロット１５０は、固定ハウジング３６の底端及び横方向端部４８及び５２の両方を通って延びる。スロット１４８及び１５０の第１の対は、固定ハウジング３６の前端の近位側に配置され、スロット１４８及び１５０の第２の対は、中心空洞２５と整列する。

作動中に、シャフト８９は、第１の回転係合解除位置から回転し、それによって固定ブレード１４２及び１４４は、第２の回転係合位置まで引っ込んだ位置にあり、それによって固定ブレード１４２及び１４４は、拡張位置にある。シャフト８９は、係合解除及び係合位置の間で２０度から９０度のような０度から１８０度の角度に沿って回転することができる。ブレード１４２及び１４４は、ブレード１４２及び１４４がそれらの後退位置にある時に、先端１４３が、椎間腔１４において固定ハウジングから横方向に配置されるように、それぞれのブレードスロット１４８及び１５０を通ってシャフト８９から半径方向に延びることができる。固定ハウジング３６は、ブレード１４２及び１４４が拡張位置を過ぎて過度に回転するのを防止する上及び底端４６及び５０のスロット１４８及び１５０の横方向端部に停止部を提供する。

図９Ａ〜図９Ｃに示すように、前縁及び後縁１４５及び１４６は、シャフト８９から先端１４３まで半径方向外向き方向に実質的に真っ直ぐ延びることができる。代替的に、前縁及び後縁１４５及び１４６の一方又は両方は、シャフト８９から先端１４３に向けて半径方向外向きに必要に応じて湾曲することができる。例えば、図９Ｄ〜図９Ｅに示すように、前縁１４５は凹状とすることができ、後縁１４６は凸状とすることができる。代替的に、前縁及び後縁１４５及び１４６のいずれか又は両方は、必要に応じて真っ直ぐ、凹状、凸状、又はそうでなければ湾曲することができる。

ここで図１０Ａ〜図１０Ｃを参照すると、固定アセンブリ２２は、図９Ａ〜図９Ｃに示すような固定アセンブリに関して上述したように実質的に構成される。しかし、図１０Ａ〜図１０Ｃに示すような固定ブレード１４２及び１４４は、図９Ａ〜図９Ｃに示すようなブレード１４２及び１４４の距離よりも小さな距離だけシャフト８９から半径方向に延びるように構成することができる。従って、ブレード１４２及び１４４がそれらの後退位置にある時に、ブレード１４２及び１４４は、固定ハウジング３６に配置される。上ブレードスロット１４８は、固定ハウジング３６の上端４６を通り、固定ハウジングのいずれの横方向端部も通ることなく延びることができる。同様に、下ブレードスロット１５０は、固定ハウジング３６の上端４６を通り、固定ハウジングのいずれの横方向端部も通ることなく延びることができる。

ここで図１１Ａ〜図１１Ｂを参照すると、固定アセンブリ２２は、図９Ａ〜図９Ｃに関して上述したように実質的に固定ハウジング３６において支持された回転可能シャフト８９を有することができる。従って、固定アセンブリ２２は、固定ハウジング３６に対して回転可能であるように固定ハウジング３６に接続されてハウジングに平行移動可能に固定された回転可能シャフト８９の形態のアクチュエータ４０を有する。回転可能シャフト８９は、ネジ付き又はネジなしとすることができ、回転可能シャフト８９が固定ハウジング３６に対して回転すると実質的に固定した縦方向位置（従って、実質的に近位側又は遠位側に平行移動しない）を維持するように構成することができる。シャフト８９は、シャフト８９の近位端の中に縦方向に延びるソケット８６として示す係合部材を形成する。ソケット８６は、六角形の形状として示されているが、ソケット８６は、シャフトを作動させて回転させる駆動部材を受け入れるように、必要に応じて「プラス」形状、「ダッシュ」形状、又はあらゆる代替の形状を有するあらゆる好ましい多角形として成形することができる。

シャフト８９は、外周面１４１と、外周面１４１の中に半径方向に延びて１対の固定部材３８のような少なくとも１つの固定部材３８を受け入れる少なくとも１つの溝１４７とを形成する。シャフト８９は、代替的に、１対の縦方向に離間した溝を形成することができる。溝１４７は、シャフト８９の円周の一部分又は全体の周囲に延びることができ、又は１対の固定部材３８を各々受け入れる１対の個別の溝を有することができる。

少なくとも１つの固定部材３８は、第１の近位溝１４７においてシャフト８９に結合された第１の上ステープル６８及び第２の下ステープル６９、並びに第２の遠位溝１４７においてシャフト８９に結合された第１の上ステープル６８及び第２の下ステープル６９を有することができる。ステープル６８及び６９は、固定ハウジング３６の中に又はこれを通って延びるそれぞれの上及び下チャンネル６４及び６５においてシャフト８９から延びることができる。第１のステープル６８は、クロスバー７０の形態の基部と、図示のようにクロスバー７０の対向する外端におけるようなあらゆる位置でクロスバー７０から延びる横方向に離間したピン７２の少なくとも第１の対とを有する。第２のステープル６９は、図示のようにクロスバー７１の対向する外端におけるようなあらゆる位置で第２のクロスバー７１として示す基部から延びる横方向に離間したピン７４の第２の対を更に有することができる。ステープル６８及び６９は、図示のように横断方向のような望ましいあらゆる方向に延びることができるそれぞれ上及び下チャンネル６４及び６５に配置することができる。チャンネル６４及び６５は、必要に応じて、単一チャンネルにおいて連続的とすることができ、又は分岐して分離することができることを認めるべきである。ステープル６８及び６９は、剛性とすることができてシャフト８９からそれぞれのチャンネル６４及び６５の中に接線方向に延びることができる末端先端７３を形成することができる。ステープル６８及び６９の近位部分の少なくとも一部分は、ステープル６８及び６９が後退位置にある時にシャフト８９を包み込み、ステープル６８及び６９が拡張位置にある時にシャフト８９から出て接線方向に延びるように可撓性とすることができる。

同じく図１１Ｃを参照すると、作動中に、シャフト８９は、第１の回転係合解除位置から回転し、それによってステープル６８及び６９は、第２の回転係合位置まで引っ込んだ位置にあり、それによってステープル６８及び６９は、拡張位置にある。ステープル６８及び６９は、それらがそれらの後退位置からそれらの拡張位置まで移動する時にそれらのそれぞれのチャンネル６４において動くことができる。ステープル６８及び６９が後退位置にある時に、先端６３は、ハウジング３６に配置され、それぞれの椎体１２ａ及び１２ｂの中に延びることはない。ステープル６８及び６９が拡張位置まで移動する時に、先端６３は、固定ハウジング３６から椎体１２ａ及び１２ｂの中に横断方向に延びる。固定ハウジング３６は、シャフト８９が係合位置を過ぎて過度に回転するのを防止するいずれかの好ましい停止部を提供することができる。

ここで図１１Ｄ〜図１１Ｆを参照すると、ステープル６８及び６９の先端７３は、可撓性とすることができ、かつシャフト８９が係合解除位置にあり、ステープル６８及び６９が対応する後退位置にある時にシャフト８９の溝１４７に実質的に完全に配置することができる。すなわち、シャフト８９が、係合解除位置から係合位置まで回転する時に、先端７３は、先端７３が固定ハウジング３６から隣接する椎体１２ａ及び１２ｂの中に延びるように、シャフト８９がステープル６８及び６９を拡張位置まで移動する係合位置になるまでそれぞれのチャンネル６４及び６５の中に延びる。

図１２Ａ〜図１２Ｃを参照すると、固定アセンブリ２２は、図１１Ａ〜図１１Ｃに関して上述したように実質的に構成することができるが、シャフト８９は、縦方向に細長く、シャフト８９の外周１４１の周りで周方向に離間した歯車の歯１５２を有することができる。ステープル６８は、上述の方式で椎体１２ａ及び１２ｂの中に先端７３を入れるようにシャフトが回転する時に、シャフト８９の歯車の歯１５２と噛み合うように構成された歯１５６の相補的ラック１５４を有することができる。ラック１５４は、可撓性とすることができ、先端７３は、必要に応じて可撓性又は剛性とすることができる。シャフト８９は、ステープル６８及び６９を拡張位置から後退位置まで後退させるように、係合位置から係合解除位置まで反対方向に回転することができることを認めるべきである。

ここで図１３Ａ〜図１３Ｃを参照すると、インプラント１０の固定アセンブリ２２は、固定ハウジング３６が、インプラント本体２０の横方向側部３２及び３４に接続された１対の横方向に離間した固定ハウジングセグメント３６ａ及び３６ｂを有する代替的な実施形態により示されている。各ハウジングセグメント３６ａ及び３６ｂは、上述の方式でシャフト８９として示すアクチュエータ４０を受け入れる開口６３を形成する。シャフト８９は、シャフト８９の円周１４１の周りに縦方向に延びる対応する螺旋状歯車の歯１５７を有するウォーム歯車１５５として各々構成することができる。

固定アセンブリ２２は、横断方向に下に向く先端７３を有する第１の上ピン７２と、横断方向に上を向く先端７３を有する第２の下ピン７４として示す少なくとも１つの固定部材３８を更に有することができる。ピン７２及び７４は、それぞれのシャフト８９の歯車の歯１５７と噛み合うように構成された螺旋状歯車の歯１５８を各々有することができる。ピン７２及び７４は、固定ハウジング３６において横断方向に延びる対応する第１及び第２の上及び下チャンネル６４及び６５に配置される。作動中に、シャフト８９は、第１の係合解除位置に配置することができ、それによって先端７３は、固定ハウジング３６に引っ込み、従って、インプラント１０が椎間腔１０に配置される時に隣接する椎体１２ａ及び１２ｂの中に延びることはない。図１３Ｄ〜図１３Ｅを参照すると、シャフト８９は、ウォーム歯車１５５が歯車の歯１５８を駆動することを可能にする係合位置まで回転することができ、それによって先端７３がそれぞれの椎体１２ａ及び１２ｂの中に挿入されるまでピン７２及び７４をそれぞれ上方及び下方に横断方向に平行移動させる。先端７３は、椎体１２ａ及び１２ｂにおいて固定を強化するように上述の方式で必要に応じて切削フルートを有し、及び／又はネジ付きにすることができる。

図１３Ａに示すように、シャフト８９は、それぞれの固定ハウジングセグメント３６ａ及び３６ｂにおいて互いに対して実質的に平行に延びることができる。代替的に、図１３Ｆに示すように、シャフト８９は、互いに対して角度的にオフセットすることができる。例えば、チャンネルシャフト８９は、図３Ｆに示すようにそれらの近位端からそれらの遠位端まである一定の方向に沿って互いに向けて収束することができる。更に代替的に、シャフト８９は、それらの近位端からそれらの遠位端まである一定の方向に沿って互いに離れて発散することができる。

ここで図１４Ａ〜図１４Ｂを参照すると、固定アセンブリ２２は、図１１Ａ〜図１１Ｃに関して上述したように実質的に固定ハウジング３６において支持された回転可能シャフト８９を有することができる。従って、固定アセンブリ２２は、固定ハウジング３６に対して回転可能であるように固定ハウジング３６に接続されて固定ハウジング３６に平行移動可能に固定された回転可能シャフト８９の形態のアクチュエータ４０を有する。回転可能シャフト８９は、ネジ付き又はネジなしとすることができ、回転可能シャフト８９が固定ハウジング３６に対して回転する時に実質的に縦方向位置を維持する（従って、実質的に近位側又は遠位側に平行移動しない）ように構成することができる。シャフト８９は、シャフト８９の近位端の中に縦方向に延びるソケット８６として示す係合部材を形成する。ソケット８６は、六角形の形状として示されているが、ソケット８６は、シャフトを作動させて回転させる駆動部材を受け入れるように、必要に応じて「プラス」形状、「ダッシュ」形状、又はあらゆる代替の形状を有するあらゆる好ましい多角形として成形することができる。

シャフト８９は、近位面１６０及び遠位面１６２、並びに近位面及び遠位面１６２の間でシャフト８９を通って縦方向に延びる少なくとも１つのボアを形成することができる。シャフト８９は、第１の上ボア１６４ａと、第１のボア１６４ａに対して１８０度オフセットされた位置でシャフトを通って延びる第２の下ボア１６４ｂとを有することができる。固定アセンブリ２２は、第１の上ステープル６８及び第２の下ステープル６９の形態の少なくとも固定部材３８を有することができる。第１のステープル６８は、クロスバー７０の形態の基部と、図示のようにクロスバー７０の対向する外端におけるようなあらゆる位置でクロスバー７０から延びる横方向に離間したピン７２の少なくとも第１の対とを有する。第２のステープル６９は、図示のようにクロスバー７１の対向する外端におけるようなあらゆる位置で第２のクロスバー７１として示す基部から延びる横方向に離間したピン７４の第２の対を更に有することができる。

ステープル６８及び６９のクロスバー７０及び７１は、第１及び第２のボア１６４ａ及び１６４ｂそれぞれを通って縦方向に延びることができる。クロスバー７０及び７１は、クロスバー７０及び７１がボア１６４ａ及び１６４ｂの内側で回転可能であるように、第１及び第２のボア１６４ａ及び１６４ｂに緩く受け取られることができる。従って、ステープル６８及び６９、並びに関連のピン７２及び７４は、クロスバー７０及び７１それぞれによって形成された縦方向ピボット軸の周りでシャフト８９に対してピボット回転することができる。従って、ピン７２及び７４は、シャフト８９の外周１４１に対して内向きに離間した位置でシャフト８９に接続される。ピン７２及び７４は、それぞれの上及び下チャンネル６４及び６５において実質的に横断方向に沿ってクロスバー７０及び７１、並びにシャフト８９から出て延びる。ピン７２及び７４は、必要に応じて可撓性又は剛性とすることができ、シャフト８９に対する平行移動に対してステープル６８及び６９を固定するために隣接する近位及び遠位シャフト面に沿って延びることができる。

図１４Ｃを参照すると、作動中に、シャフト８９は、第１の係合解除位置から回転し、それによってステープル６８及び６９は、第２の回転係合位置まで引っ込んだ位置にあり、それによってステープル６８及び６９は、拡張位置にある。ステープル６８及び６９は、それらがそれらの後退位置からそれらの拡張位置まで移動する時にそれらのそれぞれのチャンネル６４において動くことができる。シャフト８９が係合解除位置から係合位置まで縦軸線の周りで回転する時に、ピン７２及び７４は、先端７３が固定ハウジング３６から隣接する椎体１２ａ及び１２ｂの中に突出する時に実質的に横断方向に向けられたままになるように縦軸線の周りでピボット回転することができる。ステープル６８及び６９が後退位置にある時に、先端６３は、ハウジング３６に配置され、それぞれの椎体１２ａ及び１２ｂの中に延びない。固定ハウジング３６は、シャフト８９が係合位置を過ぎて過度に回転するのを防止するいずれかの好ましい停止部を提供することができる。シャフト８９は、ステープル６８及び６９を拡張位置から後退位置まで後退させるように係合位置から係合解除位置まで反対方向に回転することができることを認めるべきである。

別に定めない限り、用語「又は」は、その非排他的な形で使用される点に注意すべきである（例えば、「Ａ又はＢ」は、Ａ、Ｂ、Ａ及びＢ、又はそれらのあらゆる組合せを有するが、それらの可能性の全てを有する必要はない）。別に定めない限り、「及び／又は」は、同様に使用される点に注意すべきである（例えば、「Ａ及び／又はＢ」は、Ａ、Ｂ、Ａ及びＢ、又はそれらのあらゆる組合せを有するが、それらの可能性の全てを有する必要はない）。別に定めない限り、用語「有する」は、「含む」を意味する点に注意すべきである（例えば、Ａ及びＢを有する又は含むデバイスは、Ａ及びＢを収容するが、任意的にＡ及びＢ以外のＣ又は付加的な構成要素を収容することができる）。別に定めない限り、単数形「ａ」、「ａｎ」、及び「ｔｈｅ」は、文脈上そうでないことが明確に示されない限り、１つ、又は１つ又はそれよりも多くを意味する点に注意すべきである。

好ましい実施形態又は好ましい方法を参照して本発明を説明したが、本明細書で使用した表現は、限定する表現ではなく説明的及び例示的な表現であることが理解される。例えば、椎間インプラントは、隣接する椎体に固定するように構成されると本明細書に説明したが、インプラントは、代替的に、必要に応じてあらゆる骨又は骨セグメント（例えば、骨折した骨セグメント）間の空間の中に挿入することができ、その後、上述の方式で隣接する骨又は骨セグメントに固定することができることを認めるべきである。更に、本発明は、特定の構造、方法、及び実施形態を参照して本明細書に説明したが、本発明は、本発明の範囲にある全ての構造、方法、及び用途に及び、従って、本発明は、本明細書に開示した事項に限定されるものではない。別に定めない限り、本明細書で開示した様々な実施形態の構造及び特徴は、必要に応じて本明細書で説明する他の実施形態の中に更に組み込むことができる。従って、当業者は、本発明が、例えば、特許請求の範囲に示すような本発明の精神及び範囲に含まれる全ての修正及び代替の配置を網羅するように意図していることを認めるであろう。

１０ インプラント
２０ インプラント本体
２２ 固定アセンブリ
３６ 固定ハウジング
３８ 固定部材
４０ アクチュエータ
６４ チャンネル

Claims (51)

1. 第１の椎体及び第２の椎体によって形成された椎間腔に固定されるように構成された椎間インプラントであって、この椎間インプラントが、
   椎間腔の中に挿入するような大きさにされたインプラント本体と、
   前記インプラント本体に取り付けられるように構成された固定アセンブリであって、この固定アセンブリが、
   第１の椎体接面と横断方向に沿ってこの第１の椎体接面から離間した第２の椎体接面とを定めるハウジング、
   第１の上ステープル及びこの第１の上ステープルと横断方向に対向する第２の下ステープルであって、各ステープルが、各ステープルがクロスバーとこのクロスバーから出て横断方向に延びる１対の離間したピンとを有するように前記ハウジングによって支持され、各クロスバーが、それぞれの第１及び第２のカム面を定める前記第１の上ステープル及び第２の下ステープル、及び
   前記横断方向と実質的に直交する前記ハウジング内の遠位方向に沿って平行移動するように構成され、かつ前記第１のステープルの前記ピンの末端をこの横断方向に平行移動させるように前記第１及び第２のカム面に沿って実質的に同時に乗るように構成されたアクチュエータ、
   を有する前記固定アセンブリと、
   を有する椎間インプラント。
2. 前記アクチュエータは、少なくとも第３のカム面を有し、このカム面の少なくとも１つが、前記横断方向に対して角度的にオフセットされた方向に延びる請求項１に記載の椎間インプラント。
3. 前記ピンは、実質的に剛性である請求項１に記載の椎間インプラント。
4. 前記第１及び第２のステープルの前記クロスバーは、それぞれ、前記第１及び第２のカム面を形成する請求項１に記載の椎間インプラント。
5. 前記アクチュエータの前記第１及び第２のカム面との係合が、前記第１のステープルの前記ピンの末端を前記ハウジングから上方に延ばし、更に、前記第２のステープルの前記ピンの末端をこのハウジングから下方に延ばす請求項４に記載の椎間インプラント。
6. 前記アクチュエータは、前記第１及び第２のカム面と係合するように構成された少なくとも第３のカム面を有し、この第３のカム面は、前記横断方向に対して角度的にオフセットされた方向に延びるこのアクチュエータの斜角面を有する請求項５に記載の椎間インプラント。
7. 前記斜角面は、前記アクチュエータの末端に配置される請求項６に記載の椎間インプラント。
8. 前記斜角面は、前記遠位方向に沿って互いに向けてテーパがついている請求項７に記載の椎間インプラント。
9. 前記アクチュエータは、前記ハウジングとネジで噛み合うネジ付きシャフトを有するスクリューを有し、そのためにこのハウジングに対するこのスクリューの回転が、このアクチュエータを前記第１及び第２のカム面と係合させるようにこのスクリューをこのハウジング内で平行移動させる請求項８に記載の椎間インプラント。
10. 前記第１のステープルの前記ピンの末端を前記ハウジングの中に下方に後退させ、更に、前記第２のステープルの前記ピンの末端をこのハウジングの中に上方に後退させるようにこの第１及び第２のステープルの前記クロスバーと係合するように構成された第２のアクチュエータを更に有する請求項４に記載の椎間インプラント。
11. 前記第２のアクチュエータは、前記横断方向に対して角度的にオフセットされた方向に延びる少なくとも第３のカム面を有する請求項１０に記載の椎間インプラント。
12. 前記第３のカム面は、前記第２のアクチュエータの末端に配置される請求項１１に記載の椎間インプラント。
13. 前記第３のカム面は、前記遠位方向と反対の近位方向に沿ってテーパがついている請求項１２に記載の椎間インプラント。
14. 前記ハウジングは、前記インプラント本体と一体である請求項１に記載の椎間インプラント。
15. 第１の椎体及び第２の椎体によって形成された椎間腔に固定されるように構成された椎間インプラントであって、この椎間インプラントが、
    椎間腔の中に挿入するような大きさにされたインプラント本体と、
    前記インプラント本体に取り付けられるように構成された固定アセンブリであって、この固定アセンブリが、
    第１の椎体接面と横断方向に沿ってこの第１の椎体接面から離間した第２の椎体接面とを定め、かつチャンネルを定めるハウジング、
    第１の上固定部材及びこの第１の固定部材と横断方向に対向する第２の下固定部材であって、各固定部材が、この第２の下固定部材がこの第１の固定部材と横断方向に対向するように前記チャンネルにおいて支持される前記第１の上固定部材及び第２の下固定部材、 前記第１及び第２の固定部材にそれぞれ作動可能に結合された第１及び第２のカム面を有する付勢部材、及び
    前記横断方向と実質的に直交する縦方向に沿って前記ハウジング内の遠位方向に沿って平行移動するように構成され、かつ前記付勢部材をして前記第１及び第２の固定部材を後退位置から拡張位置まで平行移動させ、それによってこの第１の固定部材の末端がこのハウジングから上方に延び、前記第２の固定部材の末端がこのハウジングから下方に延びるように前記第１及び第２のカム面と実質的に同時に係合するように構成されたアクチュエータ、
    を有する前記固定アセンブリと、
    を有する椎間インプラント。
16. 前記付勢部材は、前記第１及び第２のカム面が接続位置の遠位に配置されるような接続位置で前記ハウジングに接続される請求項１５に記載の椎間インプラント。
17. 前記付勢部材は、前記ハウジングに固定されてそれぞれ前記第１及び第２のカム面を定める１対のアームを有し、
    前記アームは、前記アクチュエータが前記第１及び第２のカム面と係合する時に横断方向に外向きに屈曲する、
    請求項１５に記載の椎間インプラント。
18. 前記付勢部材は、前記ハウジングにピボット回転可能に結合されてそれぞれ前記第１及び第２のカム面を定める１対のアームを有し、
    前記アームは、前記アクチュエータが前記第１及び第２のカム面に係合する時に外向きにピボット回転して屈曲する、
    請求項１５に記載の椎間インプラント。
19. 前記固定部材の各々が、基部とこの基部から出て横断方向に延びる１対の離間したピンとを有するステープルを有し、前記付勢部材は、各ステープルのこの基部に取り付けられる請求項１５に記載の椎間インプラント。
20. 前記ハウジングは、前記インプラント本体と一体である請求項１５に記載の椎間インプラント。
21. 第１の椎体及び第２の椎体によって形成された椎間腔に固定されるように構成された椎間インプラントであって、この椎間インプラントが、
    椎間腔の中に挿入するような大きさにされたインプラント本体と、
    前記インプラント本体によって支持されるように構成された固定アセンブリであって、この固定アセンブリが、
    第１の椎体接面及び横断方向に沿ってこの第１の椎体接面から離間した第２の椎体接面と、近位端及びこの横断方向に対して角度的にオフセットされた縦方向に沿ってこの近位端から離間した対向する遠位端とを定めるハウジングと、
    中央軸線に沿って延びる少なくとも１つの固定部材であって、前記少なくとも１つの固定部材は、前記ハウジングによって支持され、かつ縦方向成分を有する方向に沿って後退位置から拡張位置まで移動可能であり、それによってこの拡張位置において少なくとも１つの固定部材が前記インプラント本体の少なくとも１つの椎体接面から出て延びる、少なくとも１つの固定部材と、
    前記後退位置から前記拡張位置まで前記少なくとも１つの固定部材を繰返し適用するように、前記ハウジングによって支持され且つ前記縦方向に沿って平行移動するように構成された少なくとも１つのアクチュエータであって、前記少なくとも１つの固定部材は、前記少なくとも１つのアクチュエータのそれぞれに結合され、前記少なくとも１つの固定部材は、前記少なくとも１つのアクチュエータのそれぞれが前記縦方向に沿って平行移動するように中央軸線を中心に回転するように構成された前記少なくとも１つのアクチュエータと、
    を有し、前記ハウジングは、横断方向及び縦方向成分の両方を有する方向に沿って延びるチャンネルを形成し、前記少なくとも１つの固定部材は、前記後退位置から前記拡張位置までこのチャンネルにおいて移動可能である、前記固定アセンブリと、
    を有する椎間インプラント。
22. 前記チャンネルは、湾曲している請求項２１に記載の椎間インプラント。
23. 前記少なくとも１つの固定部材は、可撓性である請求項２１に記載の椎間インプラント。
24. 前記少なくとも１つの固定部材が前記拡張位置にある時に、この少なくとも１つの固定部材の遠位端に形成される末端が、実質的に横断方向の向きに前記ハウジングから出て延びる請求項２１に記載の椎間インプラント。
25. 前記少なくとも１つの固定部材は、前記ハウジングにおいて前記後退位置に完全に引き込まれる請求項２１に記載の椎間インプラント。
26. 前記少なくとも１つのアクチュエータは、前記後退位置から前記拡張位置まで前記少なくとも１つの固定部材を繰返し適用するように前記ハウジングとネジで係合してこのハウジングに対して回転可能であるスクリューを有する請求項２１に記載の椎間インプラント。
27. 前記スクリューは、このスクリューが前記ハウジングに対して回転する時にこのハウジングに対して縦方向に平行移動する請求項２６に記載の椎間インプラント。
28. 前記少なくとも１つの固定部材は、１対の固定部材を含み、各々が、前記１対の固定部材が前記拡張位置にある時に前記第１の椎体の中に延びる第１の末端と前記第２の椎体の中に延びる第２の末端とを定める請求項２６に記載の椎間インプラント。
29. 前記少なくとも１つの固定部材は、前記スクリューに対する平行移動に対してこのスクリューに固定されてこのスクリューに対して回転可能である近位端を形成する請求項２６に記載の椎間インプラント。
30. 前記少なくとも１つの固定部材は、前記スクリューと共に回転するようにこのスクリューに回転可能に結合される請求項２６に記載の椎間インプラント。
31. 前記少なくとも１つの固定部材は、前記スクリューが回転する時に回転するようにこのスクリューに回転可能に固定された近位端と、前記少なくとも１つの固定部材が前記後退位置から前記拡張位置まで移動する時に回転する切削ビットを有する遠位末端とを形成する請求項３０に記載の椎間インプラント。
32. 前記少なくとも１つの固定部材は、前記スクリューが回転する時に回転するようにこのスクリューに回転可能に固定された近位端と、前記少なくとも１つの固定部材が前記後退位置から前記拡張位置まで移動する時にそれぞれの前記椎体において螺合されて回転する遠位末端とを形成する請求項３０に記載の椎間インプラント。
33. 前記スクリューは、このスクリューの末端の中に延びる中心ボアを形成し、前記少なくとも１つの固定部材は、この中心ボアにおいてこのスクリューに取り付けられる請求項３０に記載の椎間インプラント。
34. 前記固定アセンブリは、第１固定アセンブリであり、前記少なくとも１つのアクチュエータは、上スクリューを備える第１アクチュエータであり、前記椎間インプラントは、さらに、下スクリューを備える第２アクチュエータを有する第２固定アセンブリであり、前記少なくとも１つの固定部材は、前記上スクリューに結合された第１の固定部材と前記下スクリューに結合された第２の固定部材とを有し、前記固定部材が前記拡張位置まで繰返し適用された時及び前記インプラント本体が前記第１の椎体及び前記第２の椎体の間に配置された時、に、この第１の固定部材は、前記第１の椎体の中に延びるように構成され、かつこの第２の固定部材は、前記第２の椎体の中に延びるように構成される請求項２６に記載の椎間インプラント。
35. 前記ハウジングは、前記インプラント本体と一体である請求項２１に記載の椎間インプラント。
36. 第１の椎体及び第２の椎体によって形成された椎間腔に固定されるように構成された椎間インプラントであって、この椎間インプラントが、
    椎間腔の中に挿入するような大きさにされたインプラント本体と、
    前記インプラント本体に取り付けられるように構成された固定アセンブリであって、この固定アセンブリが、
    第１の椎体接面と横断方向に沿ってこの第１の椎体接面から離間した第２の椎体接面とを形成するハウジング、
    前記ハウジングによって支持され、このハウジングに対して回転可能であるアクチュエータであって、このアクチュエータがこのハウジングに対して回転される時にこのアクチュエータがこのハウジングに対する平行移動に対して固定されたままであるような前記アクチュエータ、及び
    前記アクチュエータの円周の一部分を実質的に取り囲む可撓性部分を有する少なくとも１つの固定部材であって、この固定部材が、このアクチュエータの回転に対して接線方向である横断方向成分を有する方向に後退位置から拡張位置まで移動し、この固定部材が、この固定部材がこの拡張位置にある時に前記ハウジングの前記椎体接面の一方を過ぎて横断方向に延びるように構成された末端を有する前記少なくとも１つの固定部材、
    を有する前記固定アセンブリと、
    を有する椎間インプラント。
37. 前記ハウジングは、前記固定部材が前記後退位置から前記拡張位置まで移動する時にこの固定部材の一部分を受け取るチャンネルを形成する請求項３６に記載の椎間インプラント。
38. 前記チャンネルは、前記固定部材が前記後退位置から前記拡張位置まで移動する時にこの固定部材の末端を前記横断方向に移動するように誘導する請求項３７に記載の椎間インプラント。
39. 前記可撓性部分は、前記末端を含む請求項３６に記載の椎間インプラント。
40. 前記末端は、実質的に剛性である請求項３６に記載の椎間インプラント。
41. 前記アクチュエータは、歯車の歯を有する歯車を含み、前記固定部材は、この歯車の歯と噛み合うラックを含む請求項３６に記載の椎間インプラント。
42. 前記ハウジングは、近位端と、前記横断方向に対して実質的に垂直である縦方向に沿ってこの近位端から離間した対向する遠位端とを形成し、
    前記アクチュエータは、実質的に縦軸線に沿って回転する、
    請求項３６に記載の椎間インプラント。
43. 前記少なくとも１つの固定部材は、前記アクチュエータの前記円周の対向する部分を実質的に取り囲む可撓性部分を有する１対の対向する固定部材を含む請求項３６に記載の椎間インプラント。
44. 前記ハウジングは、前記インプラント本体と一体である請求項３６に記載の椎間インプラント。
45. 第１の椎体及び第２の椎体によって形成された椎間腔に固定されるように構成された椎間インプラントであって、この椎間インプラントが、
    椎間腔の中に挿入するような大きさにされたインプラント本体と、
    前記インプラント本体に取り付けられるように構成された固定アセンブリであって、この固定アセンブリが、
    第１の椎体接面と横断方向に沿ってこの第１の椎体接面から離間した第２の椎体接面とを形成するハウジング、
    前記ハウジングによって回転可能に支持されたアクチュエータであって、このアクチュエータが係合解除位置から係合位置までこのハウジングに対して回転される時にこのアクチュエータがこのハウジングに対する平行移動に対して固定されたままであるような前記アクチュエータ、及び
    前記アクチュエータにピボット回転可能に接続され、そのためにこのアクチュエータが前記係合解除位置から前記係合位置まで回転する時に固定部材が後退位置から拡張位置まで移動する少なくとも１つの固定部材であって、この固定部材がこの後退位置からこの拡張位置まで移動する時に、この固定部材が、このアクチュエータに対してピボット回転し、かつ横断方向成分を有する方向に沿って前記ハウジングに対して平行移動する前記少なくとも１つの固定部材、
    を有する前記固定アセンブリと、
    を有する椎間インプラント。
46. 前記固定部材は、実質的に剛性である請求項４５に記載の椎間インプラント。
47. 前記ハウジングは、近位端と、前記横断方向に対して実質的に垂直である縦方向に沿ってこの近位端から離間した対向する遠位端とを形成し、
    前記アクチュエータは、実質的に縦軸線に沿って回転する、
    請求項４５に記載の椎間インプラント。
48. 前記固定部材は、前記アクチュエータに対する平行移動に対して固定される請求項４５に記載の椎間インプラント。
49. 前記固定部材は、前記アクチュエータの外周に対して内向きに離間した位置でこのアクチュエータに接続される請求項４５に記載の椎間インプラント。
50. 前記少なくとも１つの固定部材は、前記アクチュエータの外周の対向する部分を実質的に取り囲む可撓性部分を有する１対の対向する固定部材を含む請求項４５に記載の椎間インプラント。
51. 前記ハウジングは、前記インプラント本体と一体である請求項４５に記載の椎間インプラント。

Images