JP5698695B2 - 自動車用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法 - Google Patents

自動車用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動車用足回り部材や構造部材等に好適に用いられる自動車用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法に関するものである。
従来から、車両、船舶、航空機、自動二輪あるいは自動車などの輸送用車両の構造部材には、JIS規格またはAA規格に規定される6000系(Al−Mg−Si系)などのアルミニウム合金(以下略して「Al合金」と表記することがある。)が使用されてきた。この6000系アルミニウム合金は、比較的耐食性にも優れており、またスクラップを6000系アルミニウム合金溶解原料として再利用できるリサイクル性の点からも優れている。
また、自動車用構造部材には、製造コストの低減や、複雑形状部品への加工の点から、アルミニウム合金鋳造材やアルミニウム合金鍛造材が用いられている。この内、高強度で高靱性などの機械的性質が要求される構造部材、例えば、アッパーアーム、ロアーアームなどの自動車用足回り部材には、アルミニウム合金鍛造材が主として用いられている。そして、これらアルミニウム合金鍛造材は、アルミニウム合金鋳造材を均質化熱処理後、メカニカル鍛造、油圧鍛造などの熱間鍛造を行い、その後溶体化処理、焼入れ処理や人工時効処理(以下、単に時効処理とも言う)などの調質処理が施されて製造されている。
近年、これら自動車用構造部材においては、低燃費、低CO排出の要求の高まりから、更なる軽量化・薄肉化の必要性が生じてきている。従来これらの用途には、6061や6151などの6000系アルミニウム合金鍛造材が使用されてきたが、強度の点で性能的に不十分であった。また、自動車用として種々の用途に実用的に使用され得るためには、耐食性を有していることも必要とされる。
そのため、例えば、特許文献1には、6000系のAl合金からなり、強度、靱性に優れたAl合金押出材が開示されている。
特開2007−177308号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたAl合金押出材は、Cuの含有量が比較的高いものであり、強度は高いものの耐食性のレベルは低いものと推定されるものであった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、良好な耐食性を維持しつつ、引張強度に優れた自動車用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法を提供しようとするものである。
そこで、本発明者らは、アルミニウム合金鍛造材の引張強度のさらなる向上を図るために、組成と製造条件の両面において有効な手法の検討を進めた。
引張強度には、Al合金鍛造材内部のミクロな結晶形態が大きく係っている。特に、鍛造材中に存在する再結晶部分の比率が大きいと、破壊現象の起点となり易いため、引張強度の低下につながる。そのため再結晶部分を生じないようにするか、生じても大きくならないようにすることが必要である。
従来の製造方法において、押出加工という工程は専ら鍛造品の形状を整えるための一手法に過ぎないものであった。しかし、本発明者らは、鋳造品を鍛造する前に押出加工を行い、その押出比を種々変えたものについて引張特性を検討した。その結果、押出比の増大に応じて引張強度が予期した以上に増大することを見出した。ひとつの原因としては、ミクロな結晶構造において押出方向に配向した構造変化が起こったためと考えられた。
さらに本発明者らは、鋳造品を高倍率で押出加工することにより、鋳造品中に存在する晶出物の形態が大きく変形し、晶出物が破壊されたり、微細化されたり、結晶構造の変質等が生じたためと考えた。従来であれば、晶出物は、結晶化の核となって再結晶を促進させるものであるが、このような晶出物の微細化や質的変化が起こったために、再結晶が抑制され、そのことが引張強度の予期しない向上につながったものと推定した。
さらに、押出加工における押出条件のみならず、均質化熱処理工程における温度、時間、冷却速度、鍛造工程における終了温度、押出工程前後の加熱工程、等についても同様に引張強度の向上につながる条件についての検討を進めた。
一方、押出加工を前提とした場合に、押出加工に適合した合金組成についても検討を加えた。一般に、引張強度の向上を図るためには、MgとSiという基本的な強度付与成分に加えて、CuやZnを添加することが有効である。しかし、CuやZnは耐食性を大きく低下させるため含有量を増加させることは困難である。そこで、CuとZnの含有量を極力減少させ、それらに代えて、Mn等の遷移元素やFeを所定量含有させ、晶出物の粒径や面積率を制御することにより、再結晶を抑制して、耐食性を維持しつつ優れた引張強度を達成できることを見出した。
すなわち、本発明は、上記の種々の検討による新たな知見を踏まえることにより、押出加工という工程を行い、特定の製造条件と特定の組成とを組み合わせることにより、従来達成が困難であった高いレベルの引張強度と耐食性とを併せ持ったAl合金鍛造材を得ることに成功したものである。
前記課題を解決するために、本発明の自動車用アルミニウム合金鍛造材は、Mg:0.6〜1.2質量%、Si:0.7〜1.5質量%、Fe:0.1〜0.5質量%、Ti:0.01〜0.1質量%、Mn:0.3〜1.0質量%を含有し、さらにCr:0.1〜0.4質量%およびZr:0.05〜0.2質量%から選択される少なくともいずれか1つを含有し、Cu:0.1質量%以下およびZn:0.05質量%以下に規制し、水素量:0.25ml/100gAl以下であり、残部がAlおよび不可避的不純物よりなるアルミニウム合金から構成されるアルミニウム合金鍛造材であって、晶出物の円相当最大径が8μm以下、晶出物の面積率が3.6%以下であり、引張強度が420MPa以上であることを特徴としている。
前記構成によれば、Si、MgおよびFeを所定量含有させたこと、および遷移元素、特にMnを比較的多量に含有させたことにより、鍛造材の結晶組織が微細化され、引張強度を向上させている。またCuとZnの含有量を特定の数値以下に規制することにより、粒界腐食感受性が鈍くなり、耐食性能の保持が可能となっている。
さらに、本発明の自動車用アルミニウム合金鍛造材は、晶出物の円相当最大径を8μm以下、晶出物の面積率を3.6%以下となるように結晶構造を制御することにより、420MPa以上の引張強度を達成している。
また、本発明の自動車用アルミニウム合金鍛造材の製造方法は、鋳造温度700〜780℃で前記アルミニウム合金の鋳塊を溶解・鋳造する溶解・鋳造工程と、前記鋳塊を1.0℃/分以上の速度で昇温し、470〜560℃で3〜12時間均質化熱処理し、300℃以下まで2.5℃/分以上で冷却する均質化熱処理工程と、前記均質化熱処理した鋳塊を500〜560℃で0.75時間以上加熱する加熱工程と、前記加熱した鋳塊を押出温度450〜540℃、押出比15〜25、押出速度1〜15m/分で押出加工する押出工程と、前記押出加工された成形品を500〜560℃で0.75時間以上加熱する加熱工程と、前記加熱した押出加工成形品を鍛造開始温度450〜560℃、鍛造終了温度400℃以上で鍛造して所定の形状の鍛造材を得る鍛造工程と、前記鍛造材を500〜560℃で3〜8時間溶体化処理する溶体化処理工程と、前記溶体化処理した鍛造材を60℃以下で焼入れする焼入れ工程と、前記焼入れした鍛造材を160〜220℃で3〜12時間人工時効処理する人工時効処理工程、をこの順に含むことを特徴としている。
このように、本発明の自動車用アルミニウム合金鍛造材の製造方法は、個々の工程の条件を精密に制御することにより、鍛造体内部の微細構造において、晶出物の円相当最大径が8μm以下、晶出物の面積率が3.6%以下であって、420MPa以上の引張強度を有した鍛造材を製造することを可能としている。
本発明の自動車用アルミニウム合金鍛造材は、耐食性を維持しつつ、引張強度、0.2%耐力および伸びに優れたものである。また本発明の自動車用アルミニウム合金鍛造材の製造方法は、耐食性を維持しつつ、引張強度に優れた自動車用アルミニウム合金鍛造材を製造することができるものである。
本発明の自動車用アルミニウム合金鍛造材の製造方法の工程を示すフローチャートである。 実施例・比較例記載の評価用試験片の採取位置および晶出物の測定位置を模式的に示した図である。 実施例・比較例記載の耐応力腐食割れ性評価用試験片(SCC試験用Cリング)の寸法を示す図である。 アルミニウム合金鍛造材断面のミクロ組織観察による晶出物の状況を示す写真である。 特定の製造工程後のアルミニウム合金材断面のミクロ組織観察による晶出物の状況を示す写真である。 押出比に対する引張強度を示した図である。
以下、本発明の自動車用アルミニウム合金鍛造材およびその製造方法について詳細に説明する。まず、本発明のアルミニウム合金について説明する。
本発明のアルミニウム合金は、Mg:0.6〜1.2質量%、Si:0.7〜1.5質量%、Fe:0.1〜0.5質量%、Ti:0.01〜0.1質量%、Mn:0.3〜1.0質量%を含有し、さらにCr:0.1〜0.4質量%およびZr:0.05〜0.2質量%から選択される少なくともいずれか1つを含有し、Cu:0.1質量%以下およびZn:0.05質量%以下に規制し、水素量:0.25ml/100gAl以下であり、残部がAlおよび不可避的不純物よりなるアルミニウム合金である。
本発明のアルミニウム合金を構成する各元素の含有量について、以下に説明する。
(Mg:0.6〜1.2質量%)
Mgは、人工時効処理によりSiとともに、MgSi(β’相)として析出して、最終製品であるアルミニウム合金鍛造材の使用時に高強度(耐力)を付与するために必須の元素である。Mgの含有量が0.6質量%未満では時効硬化量が低下する。一方、Mgの含有量が1.2質量%を超えると、強度(耐力)が高くなりすぎ、鋳塊の鍛造性を阻害する。また、溶体化処理後の焼き入れ途中に多量のMgSiが析出しやすくなり、粒界上に存在するMgSiやAl−Fe−Si−(Mn、Cr)系晶出物の平均粒径が小さくならず、これら晶出物同士の平均間隔を大きくすることができない。目安としては、MgSiやAl−Fe−Si−(Mn、Cr)系晶出物の平均粒径は1.2μm以下、晶出物同士の平均間隔は3.0μm以上とすることが望ましい。Mgの含有量は、好ましくは0.7〜1.1質量%の範囲であり、さらに好ましくは0.8〜1.0質量%の範囲である。
(Si:0.7〜1.5質量%)
Siは、人工時効処理によりMgとともに、MgSi(β’相、β’’相)として析出して、最終製品であるアルミニウム合金鍛造材の使用時に高強度(耐力)を付与するために必須の元素である。Siの含有量が0.7質量%未満では人工時効で十分な強度が得られない。一方、Siの含有量が1.5質量%を超えると、鋳造時および溶体化処理後の焼き入れ途中で、粗大な単体Si粒子が晶出および析出して、耐食性と靱性を低下させる。また、Siが過剰になると、粒界上に存在するMgSiやAl−Fe−Si−(Mn、Cr)系晶出物の晶出物同士の平均間隔を大きくすることができない。そのため、後記するMgの場合と同様に、アルミニウム合金鍛造材の耐食性と靱性を低下させる。
更に、Siの含有量が1.5質量%を超えると、アルミニウム合金鍛造材の伸びが低くなるなど、加工性も阻害する。目安としては、MgSiやAl−Fe−Si−(Mn、Cr)系晶出物の平均粒径は1.2μm以下、晶出物同士の平均間隔は3.0μm以上とすることが望ましい。ここで、Al−Fe−Si−(Mn、Cr)系晶出物の平均粒径と平均間隔に関する知見は、本出願人の出願に係る特開2001―107168号公報に記載されている。Siの含有量は、好ましくは0.9〜1.4質量%の範囲であり、さらに好ましくは1.0〜1.3質量%の範囲である。
(Fe:0.1〜0.5質量%)
アルミニウム合金に不純物として含まれるFeは、AlCuFe、Al12(Fe,Mn)Cu、(Fe,Mn)Alなど、Al−Fe−Si−(Mn、Cr)系の晶出物を生成させる。これらの晶出物は、前記した通り、破壊靱性および疲労特性などを劣化させる。特に、Feの含有量が0.5質量%、より厳密には0.3質量%を超えると、Al−Fe−Si−(Mn、Cr)系晶出物の合計の面積率を、単位面積当たり1.5%以下、好ましくは1.0%以下とすることが困難となり、自動車用構造材などに要求される、より高強度で高靱性を有するアルミニウム合金鍛造材を得ることができない。ここで、Al−Fe−Si−(Mn、Cr)系晶出物の面積率に関する知見は、本出願人の出願に係る特開2008−163445号公報に記載されている。Feの含有量は、好ましくは0.2〜0.4質量%の範囲であり、さらに好ましくは0.2〜0.3質量%の範囲である。
(Ti:0.01〜0.1質量%)
Tiは、鋳塊の結晶粒を微細化し、押出、圧延、鍛造時の加工性を向上させるために添加する元素である。しかし、Tiの0.01質量%未満の含有では、結晶粒の微細化が不十分なため、加工性向上の効果が得られず、一方、Tiが0.1質量%を超えて含有されると、粗大な晶出物を形成し、前記加工性を低下させ易い。Tiの含有量は、好ましくは0.01〜0.08質量%の範囲であり、さらに好ましくは0.02〜0.05質量%の範囲である。
(Mn:0.3〜1.0質量%)
Mnは、主に均質化熱処理時およびその後の熱間鍛造時にAlMnなどの金属間化合物の分散粒子を形成し、再結晶時の粒界移動を妨げる効果がある。しかし、Mnの含有量が0.3質量%未満ではその効果が不十分であり、一方Mnの含有量が1.0質量%を越えると粗大な晶出物を形成し、加工性や靭性が低下しやすくなる。Mnの含有量は、好ましくは0.5〜0.9質量%の範囲であり、より好ましくは0.6〜0.8質量%の範囲である。
(Cr:0.1〜0.4質量%およびZr:0.05〜0.2質量%から選択される少なくともいずれか1つ)
これらの元素は主に均質化熱処理時およびその後の熱間鍛造時に、AlMnやAl12MgCr、Al−Cr系、Al−Zr系などの金属間化合物の分散粒子(分散相)を生成する。これらの分散粒子は、再結晶時の粒界移動を妨げる効果があるため、微細な結晶粒や亜結晶粒を得ることができる。そのため、これらの元素のうち、Crは0.1〜0.4質量%、Zrは0.05〜0.2質量%であって、これらから選択される少なくともいずれか1つを満足することが必要である。
但し、CrまたはZrあるいはCrとZrを含む、いずれの場合であっても、Crは0.4質量%、Zrは0.2質量%のそれぞれの上限を超えないことが必要である。
これらの元素は、その含有量が少なすぎるとこれらの効果が期待できず、一方、含有量が過剰であると、溶解、鋳造時に粗大なAl−Fe−Si−(Mn、Cr)系の金属間化合物や晶出物を生成しやすく、破壊の起点となり、強度、靱性や疲労特性を低下させる原因となる。その場合には、Al−Fe−Si−(Mn、Cr)系晶出物の合計の面積率を、単位面積当たり1.5%以下、好ましくは1.0%以下とすることができず、高靱性や高疲労特性を得ることができない。
Crの含有量は、好ましくは0.1〜0.3質量%の範囲であり、さらに好ましくは0.2〜0.3質量%の範囲である。
Zrの含有量は、好ましくは0.08〜0.2質量%の範囲であり、さらに好ましくは0.1〜0.2質量%の範囲である。
(Cu:0.1質量%以下)
Cuは、アルミニウム合金鍛造材の組織の応力腐食割れや粒界腐食の感受性を著しく高め、アルミニウム合金鍛造材の耐食性や耐久性を低下させる。この観点から本発明では、Cuの含有量をできるだけ少なく規制する。しかし、操業上0.1質量%程度の混入は避けられず、影響が軽微であることから、Cuの含有量は0.1質量%以下に規制する。
(Zn:0.05質量%以下)
Znが存在することにより、人工時効処理時において、MgZnを微細かつ高密度に析出させることができれば高い引張強度を実現することができる。しかし、Znは製品の腐食電位を大きく低下させるため、耐食性が悪くなってしまう。またMgと化合して析出することからMgSi析出量を低下させ、結果として引張強度を低下させる。そのため、Znの含有量は、0.05質量%以下に規制することが必要である。
(水素:0.25ml/100gAl以下)
水素(H)は、特に、アルミニウム合金鍛造材の加工度が小さくなる場合、水素に起因する気泡が鍛造などの加工で圧着せず、破壊の起点となるため、靱性や疲労特性を著しく低下させる。高強度化した輸送用車両の構造材などにおいては、水素による影響が大きい。従って、水素の含有量は0.25ml/100gAl以下にすることが必要である。水素量は、鋳造工程前の溶解した合金に対して、アルゴン、窒素や塩素等を連続脱ガス装置を使用してバブリングすることにより、0.25ml/100gAl以下に制御することができる。
(不可避的不純物)
不可避的不純物としては、C、Ni、Na、Ca、V等の元素が想定し得るが、いずれも本発明の特徴を阻害しないレベルで含有することは許容される。具体的には、これら不可避的不純物の元素は、個々の元素毎の含有量がそれぞれ0.3質量%以下であり、合計の含有量が1.0質量%以下であることが必要である。
(晶出物)
本発明において、晶出物の円相当最大径が8μm以下、晶出物の面積率が3.6%以下であることが必要である。ここで、本発明における晶出物とは、Al−Si−(Fe、Mn)系の晶出物やMgSi(β’相)等の結晶性の微細な析出物のことをいう。Al−Si−(Fe、Mn)系の晶出物の具体例としては、AlSiMn、AlSi(Fe、Mn)、等がある。これらの晶出物は、鋳造品の内部に発生し、均質化熱処理工程や鍛造工程においても残存しており、鍛造工程や溶体化処理工程において再結晶の核となって、再結晶が促進されることとなる。こうした晶出物に由来する結晶構造物が存在すると、鍛造材の強度低下につながる。そのため、晶出物の発生量を抑えること、そして晶出物の粒子径が大きくならないように微細化させることが必要である。
晶出物の大きさは、晶出物の円相当最大径で示される。具体的な測定方法は次のとおりである。Al合金鍛造材の重心位置において鍛造材を切断し、断面部分の中心部をケラー氏液で30秒エッチングする。その後、光学顕微鏡にてミクロ写真(倍率400倍)を取る。写した晶出物の写真の一例を図4に示した。図4に示されるように、写真中に黒く映し出された晶出物は不定形をしている。この写真に映し出された晶出物を画像解析して、晶出物の不定形の面積と同等の面積を有する円の直径として、晶出物の大きさを求めた。
晶出物の円相当最大径は、8μm以下であることが必要である。晶出物の円相当最大径が8μmを超えると引張時において破壊を起こす起点となりやすくなるため、引張強度の低下を引き起こすこととなる。晶出物の円相当最大径は、好ましくは5μm以下であり、さらに好ましくは3μm以下である。
また、晶出物の発生量は、晶出物の面積率で示される。具体的な測定方法は次のとおりである。Al合金鍛造材の重心位置において鍛造材を切断し、断面部分の中心部をケラー氏液で30秒エッチングする。その後、晶出物の大きさを測定するときと同様に、光学顕微鏡にてミクロ写真(倍率400倍)を取る。写した晶出物の写真の一例を図4に示した。図4に示されるように、写真中に黒く映し出された晶出物は不定形をしている。この写真に映し出された晶出物を画像解析して、晶出物の不定形の面積の合計を求め、画像全体の面積に対する比率として、晶出物の面積率を求めた。
晶出物の面積率は、3.6%以下であることが必要である。晶出物の面積率が3.6%を超えると引張時において破壊を起こし易い部位を多数内在しているため、引張強度の低下を引き起こすこととなる。晶出物の面積率は、好ましくは3.0%以下であり、さらに好ましくは2.5%以下である。
以上述べてきたように、本発明の自動車用アルミニウム合金鍛造材は、上記組成を有したアルミニウム合金からなり、晶出物の円相当最大径が8μm以下、晶出物の面積率が3.6%以下であることにより、引張強度420MPa以上のアルミニウム合金鍛造材とすることが可能となるものである。
次に、本発明の自動車用アルミニウム合金鍛造材の製造方法について説明する。図1は、本発明のアルミニウム合金鍛造材の製造方法の工程Sを示すフローチャートである。
図1に示すように、本発明の製造方法Sは、溶解・鋳造工程S1、均質化熱処理工程S2、加熱工程S3、押出工程S4、加熱工程S5、鍛造工程S6、溶体化処理工程S7、焼入れ工程S8および人工時効処理工程S9をこの順に含むものである。本発明の優れた引張強度と耐食性を有した自動車用アルミニウム合金鍛造材を得るためには、前述のアルミニウム合金の組成だけでなく、製造方法についても所定の条件を採用することが必要となる。
本発明の自動車用アルミニウム合金鍛造材の製造方法では、以下に特に記載した以外の工程や条件については、常法により製造することが可能である。以下に、各工程の条件について図1を参照して説明する。
(溶解・鋳造工程)
溶解・鋳造工程S1は、前記アルミニウム合金の化学成分組成に溶解調整された溶湯を鋳造して鋳塊とする工程である。連続鋳造法(例えば、ホットトップ鋳造法)や半連続鋳造法(DC鋳造法)等の通常の溶解鋳造法を適宜選択して鋳造する。なお、鋳塊の形状は、丸棒などのインゴットやスラブ形状などがあり、特に制限されるものではない。
溶解・鋳造工程S1においては、加熱温度は700〜780℃とすることが必要である。加熱温度が700℃未満であると、凝固温度より低下しやすくなり、タンディッシュ内で溶湯が凝固しやすくなり、更に、鋳造ノズル詰まりになり、鋳造不可能になる。加熱温度が780℃を超えると、凝固しづらくなり、連続鋳造時に、凝固シェルが破れるいわゆるブリードが発生し、これも連続鋳造が不可能となる。
鋳塊の結晶粒を微細化し、かつ粒界上に存在するAl−Fe−Si−(Mn、Cr)系晶出物の平均粒径を小さくし、晶出物同士の平均間隔を大きくするためには、溶湯はできる限り早い冷却速度で冷却することが望ましい。
(均質化熱処理工程)
均質化熱処理工程S2は、前記鋳塊に所定の均質化熱処理を施す工程である。前記鋳塊を1.0℃/分以上の速度で昇温し、470〜560℃で3〜12時間均質化熱処理し、300℃以下まで2.5℃/分以上で冷却することが必要である。
昇温速度は、1.0℃/分以上であることが必要である。昇温速度が1.0℃/分未満であると、粗大なMg−Si系析出物が生成されやすくなり、分散粒子が粗大なMg−Si系析出物の周りに生成されることで不均質になり、再結晶を生じやすくなる。また、昇温速度が10℃/分以上であると、粗大な分散粒子が形成されやすくなり、再結晶を生じやすくなるので、10℃/分未満であることが望ましい。
均質化熱処理は5〜500nm程度のサイズである分散粒子を高密度に析出させることを目的としている。分散粒子を高密度に析出させることで粒界移動の抑制が高くなり、再結晶を抑制することができる。このとき、効果的な温度範囲は470〜560℃であり、より好ましくは480〜540℃である。熱処理温度が470〜560℃の範囲から外れると、再結晶抑制に効果のある分散粒子が少なかったり粗大になりすぎて抑制効果が弱くなったりする。また、十分な析出をさせるには熱処理を3〜12時間行う必要がある。熱処理時間が3時間未満であると、鋳塊全体を均一な温度とすることが困難であり、分散粒子が十分に生成させることができない。また、熱処理時間は、生産性の点から12時間以下であることが望ましい。
均質化熱処理後の冷却速度は、300℃以下まで2.5℃/分以上で冷却することが必要である。冷却速度が300℃以下まで2.5℃/分未満であると、冷却途中で粗大なMgSi等の晶出物が発生するため、押出工程を行っても再結晶を十分に抑制することができず、強度向上の効果や分散粒子の効果が低減してしまう。さらに、後の加工性が低下するなどの影響が出る。
均質化熱処理には、空気炉、誘導加熱炉、硝石炉などが適宜用いられる。
(加熱工程)
加熱工程S3は、次の押出工程S4において、鋳塊をスムーズに加工するために必要な工程である。
加熱工程S3では、前記鋳塊を500〜560℃で0.75時間以上加熱することが必要である。加熱温度が500℃より低いと上記効果が得られず、560℃より高いと、共晶溶融から製品内部に空隙が残り、押出工程S4で加工をスムーズに行うことができない。加熱時間が0.75時間未満であると、材料中心部まで十分に均一に加熱されない可能性があり、上記効果が得られなくなる可能性がある。また、加熱時間は、均質化熱処理で生成した分散粒子の維持の点から、6時間以下であることが望ましい。
(押出工程)
本発明では、上記加熱工程S3の後に、鋳塊を押出加工する押出工程S4を行う。押出工程を入れると、繊維状組織となることで引張強度と靱性をより向上させる点で好ましい。
押出条件としては、押出温度450〜540℃、押出比15〜25、押出速度1〜15m/分で行うことが必要である。
押出温度は、450℃未満であると、変形抵抗が高くなって加工歪が高くなり、後の溶体化処理工程S7で再結晶が生じやすくなり、引張強度が低下することとなる。また、540℃を超えると、表面で再結晶が生じやすくなり、引張強度の向上効果を得ることができない。
押出比とは、押出加工前後の成形品の断面形状の変化率を意味している。すなわち、押出加工の加工方向とは直角方向における押出加工前後の成形品の断面積を測定し、押出加工前の断面積を押出加工後の断面積で除したときの比率である。この押出比が15未満であると、十分に金属組織が繊維状組織とならず、晶出物の微細化や変質化が不十分であり、後の工程で再結晶を引き起こすこととなり、引張強度の向上が十分に見られない。
一方、押出比が25を超えると、金属組織が既に十分繊維状組織化していることから引張強度の向上が見られず、加工歪量が大きくなりすぎるため、再結晶も生じやすくなって強度が低下することもある。
また、押出速度が1m/分未満であると、鋳塊の温度が低下して加工が困難となる。押出速度が15m/分を超えると、加工発熱により表面部の摩擦が大きくなるため、再結晶を引き起こすこととなり、引張強度の向上が十分に見られない。
(加熱工程)
加熱工程S5は、鍛造工程S6での変形抵抗を減らすことと鍛造加工による歪みを減らすために必要な工程である。加熱工程S3は鍛造加工を最適にするために行う工程であるため、鍛造温度と同等以上の温度が必要となる。
加熱工程S5では、前記押出品を500〜560℃で0.75時間以上加熱することが必要である。加熱温度が500℃より低いと上記効果が得られず、560℃より高いと、共晶溶融から製品内部に空隙が残り、引張物性を向上させることができない。加熱時間が0.75時間未満であると、材料中心部まで十分に均一に加熱されない可能性があり、上記効果が得られなくなる可能性がある。また、加熱時間は、均質化熱処理で生成した分散粒子の維持の点から、6時間以下であることが望ましい。
(鍛造工程)
鍛造工程S6は、押出加工された前記成形品を鍛造素材として使用し、メカニカル鍛造や油圧鍛造などにより押出品に熱間鍛造を施して、所定の形状の鍛造材を得る工程である。この際、鍛造素材の鍛造の開始温度は、450〜560℃とする。開始温度が450℃未満になると変形抵抗が高くなり、十分な加工ができなくなる上、鍛造加工による歪みが高くなるため再結晶が生じやすくなる。560℃を超えると鍛造割れや共晶溶融などの欠陥が発生しやすくなる。鍛造の開始温度は、鍛造の回数などに応じて適宜設定される。
また、鍛造素材の鍛造の終了温度は、400℃以上とする。終了温度が400℃未満であると、鍛造加工による歪みが高くなるため再結晶が生じやすくなる。また、鍛造の終了温度は、鍛造加工による歪みを少なくする点から、できる限り高くすることが望ましい。
(溶体化処理工程)
溶体化処理工程S7は、鍛造工程S6で導入された歪みを緩和し、溶質元素の固溶を行う工程である。溶体化処理工程S7では、前記鍛造材を500〜560℃で3〜8時間で溶体化処理することが必要である。処理温度が500℃未満になると、溶体化が進まず、時効析出による高強度化が期待できなくなる。処理温度が560℃を超えると高い上記効果が得られるものの、共晶溶融や再結晶が生じやすくなる。保持時間が3時間未満であると、均質な溶体化が進まず引張強度の低下が起こり、また晶出物の微細化も進まないことから望ましくない。また保持時間が8時間を越えると、再結晶を抑制していた分散粒子が粗大化、または消滅することで再結晶が生じやすくなる。
また、溶体化処理の昇温速度は、引張強度を保証するために、60℃/時間以上とすることが好ましい。
溶体化処理には、空気炉、誘導加熱炉、硝石炉などが適宜用いられる。
(焼入れ工程)
焼入れ工程S8は、前記溶体化処理した鍛造材を60℃以下で焼入れ処理する工程である。通常、水中あるいは温湯中への冷却により行う。処理温度が60℃を超えると、十分な冷却速度で焼きが入らず、粗大なMg−Si系析出物が出るため後の人工時効処理工程S9で十分な引張強度が得られなくなる。
(人工時効処理工程)
人工時効処理工程S9は、前記焼入れした鍛造材を160〜220℃で3〜12時間人工時効処理する工程である。
処理温度が160℃未満になったり処理時間が3時間より短いと引張強度を向上させるMg−Si系析出物が十分成長できなくなる。また処理温度が220℃より高くなったり処理時間が12時間より長くなるとMg−Si系析出物が粗大になりすぎて引張強度向上への効果が減少してしまう。
なお、人工時効硬化処理には、空気炉、誘導加熱炉、オイルバスなどが適宜用いられる。
以上述べてきたように、前述の組成を有した特定のアルミニウム合金に対して、上記した製造方法の各工程(S1〜S9)の条件を厳密に制御することにより、優れた引張強度と耐食性を有した自動車用アルミニウム合金鍛造材を得ることが可能となる。
尚、本発明では、溶解・鋳造工程S1の後または均質化熱処理工程S2の後に、ピーリングを行ってもよい。鋳造後に、鋳造品の表面に偏析相が生成することがある。この偏析相には鋳造品の内部よりも添加元素が多量に存在しており、鋳造品内部よりも硬くて脆い。そのため、この表面の偏析相を除去するために、鍛造工程S6で塑性加工を行う前にピーリングを行うことができる。
次に、本発明を実施例に基づいて説明する。尚、本発明は、以下に示した実施例に限定されるものではない。
実施例および比較例において評価した特性は以下のとおりである。
[合金組成]
合金組成は、島津製作所製発光分析装置OES−1014を用いて測定した。製品の測定部位は、測定が可能であれば特に限定されない。操作は取扱説明書に従って行った。
[引張試験]
JIS Z2201にある4号試験片を用いて、JIS Z2241の規定に準じて、引張強度、0.2%耐力、伸びの測定を行った。3個の試験片の測定値の平均値として求めた。図2(a)には、鍛造材試験片から引張物性測定用JIS4号引張試験片を採取する位置が点線で示されている。図2(c)は、図2(a)に示された鍛造材試験片のB−Bの位置における断面図である。図2(c)のB−B断面図において、引張物性測定用JIS4号引張試験片の断面が網点で示されている。Cは製造時のパーティングラインを示している。引張物性測定用JIS4号引張試験片を、鍛造材試験片の中心部分であって、押出工程における押出方向と平行となる方向で採取した。引張強度は420MPa以上のとき、0.2%耐力は370MPa以上のとき、伸びは10.0%以上のときに合格と判定した。
[耐応力腐食割れ性(SCC)]
ASTM G47の交互浸漬法の規定に準じて行った。3個の試験片中で最初に割れたものを鍛造材試験片の寿命(日数)として求めた。耐応力腐食割れ性評価用試験片(SCC試験用Cリング)は、JIS H8711の規定を参照して作成した。図3には、(a)側面図と(b)正面図におけるSCC試験用Cリングの寸法が示されている。図2(b)は、図2(a)に示された鍛造材試験片のA−Aの位置における断面図である。図2(b)には、このA−A断面図におけるSCC試験用Cリングを採取する位置が示されている。
300MPa負荷時の耐応力腐食割れの寿命が20日未満は×、30日以上〜40日未満は○、40日以上は◎と評価した。○または◎は合格と判定した。
[晶出物]
本発明における晶出物は、以下の条件で測定した。
図2(c)は、図2(a)に示された鍛造材試験片のB−B位置における断面図である。図2(c)のB−B断面図において、晶出物の測定位置が網点で示されている。断面部分の中心部をケラー氏液で30秒エッチングする。その後、光学顕微鏡を用いて400倍で撮影した。
図4は、晶出物の状況の一例を示す拡大写真である。晶出物は黒色に現れる。この写真から画像解析ソフトを用いて、晶出物の円相当直径を測定した。求められた円相当直径のうち、最大の値をもって、その写真中における円相当最大径とした。また同様に、晶出物が画像中に占める面積を画像の全面積で除すことにより、その写真中における晶出物の面積率を測定した。晶出物の円相当最大径と面積率は、同等の条件で製造された1個の試料から得られた各20視野の拡大写真から得られた数値の平均値をもって当該鍛造材試験片の数値とした。
ここで、画像解析ソフトとしては、三谷商事株式会社製のWinROOFを使用した。
[実施例1〜11、比較例1〜21]
鋳造工程前において表1に示す各種合金組成を有したAl合金を用いて、ホットトップ鋳造法により、加熱温度720℃かつ鋳造速度30mm/分で鋳造した。得られた鋳塊は、φ300mm径の寸法を有するものであった。その後この鋳塊を、昇温速度1.5℃/分で昇温し、540℃×8時間で保持し、300℃以下まで3℃/分で冷却して、均質化熱処理を行った。
その後、空気炉を用いて520℃に加熱して1.5時間保持して加熱処理を行った。次に加熱処理された鋳塊を冷却することなく、以下の条件で、直接押出プレスを用いて押出加工を行った。
押出温度;500℃、押出比;21.3、押出速度;3m/分
押出加工された成形品を、空気炉を用いて520℃に加熱して1.5時間保持して加熱処理を行った。加熱処理された成形品を冷却することなく、次の鍛造工程を行った。
鍛造開始温度520℃、鍛造終了温度440℃で、上下金型を用いたメカニカル鍛造により合計の鍛造圧下率が70%となるように熱間鍛造を行い、Al合金鍛造材を製造した。
さらに、得られたAl合金鍛造材を空気炉で540℃で8時間の溶体化処理をした後、60℃の水で水冷(水焼入れ)を行い、引き続いて空気炉で175℃で8時間の人工時効処理を行った。
こうして得られたAl合金鍛造材から、図2に示す位置で引張試験用試験片および耐応力腐食割れ性(SCC)評価用試験片(Cリング)を採取した。
得られた鍛造材について、引張強度、0.2%耐力、伸びおよび耐応力腐食割れ性を評価した。評価結果を表2に示した。
表1、表2に示すように、本発明の請求項1の規定を満足するAl合金からなる鍛造材(実施例1〜11)は、引張強度、0.2%耐力、伸びおよび耐応力腐食割れ性が優れていた。一方、本発明の規定を満足しないAl合金からなる鍛造材(比較例1〜21)は、引張強度、0.2%耐力、伸びおよび耐応力腐食割れ性のうちのいずれか1つ以上が劣っていた。表1、表2中、本発明の規定を満足しない組成は、数値に下線を引いて示した。また、表1の合金組成において、「<」の記号を付した数値は、この記号のうしろの数値未満であることを示している。この場合、この記号のうしろの数値が、測定装置の検出限界であることを示している。
[実施例12〜17、比較例22〜53]
鋳造工程前において表1の実施例3に記載の組成、即ち、Si:1.20質量%、Fe:0.45質量%、Cu:0.07質量%、Mg:1.00質量%、Ti:0.02質量%、Zn:0.02質量%未満、Mn:0.65質量%、Cr:0.20質量%、Zr:0.01質量%未満、水素量0.15ml/100gAlで、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金を用いて、表3に記載の製造条件を用いて、実施1〜11と同様にアルミニウム合金鍛造材を製造した。表3に記載した以外の製造条件は、実施例1〜11と同様である。
こうして得られたAl合金鍛造材から実施1〜11と同様に、図2に示す位置で引張試験用試験片および耐応力腐食割れ性(SCC)評価用試験片(Cリング)を採取した。
得られた鍛造材について、引張強度、0.2%耐力、伸びおよび耐応力腐食割れ性を評価した。評価結果を表4に示した。
表3、表4に示すように、本発明の請求項2の規定を満足する製造条件を用いたAl合金鍛造材(実施例12〜17)は、引張強度、0.2%耐力、伸びおよび耐応力腐食割れ性が優れていた。一方、本発明の規定を満足しない製造条件を用いたAl合金鍛造材(比較例22〜53)は、引張強度、0.2%耐力、伸びおよび耐応力腐食割れ性のうちのいずれか1つ以上が劣っていた。表3中、本発明の規定を満足しない製造条件は、数値に下線を引いて示した。
図5は、実施例3の条件を原則的に用いて、特定の製造工程後のAl合金材断面のミクロ組織観察による晶出物の状況を示した写真である。写真中には50μmに相当する目盛が示されている。
(a)は、溶解・鋳造工程S1後の鋳塊のミクロ組織観察による晶出物の状況を示したものである。
(b)は、溶解・鋳造工程S1、均質化熱処理工程S2を行った後に、加熱工程S3、押出工程S4を行わずに、加熱工程S5、鍛造工程S6、溶体化処理工程S7、焼入れ工程S8、人工時効処理工程S9を行った後のAl合金鍛造材のミクロ組織観察による晶出物の状況を示したものである。
(c)は、溶解・鋳造工程S1から人工時効処理工程S9に至る各工程を実施例3の条件に従って行った後のAl合金鍛造材のミクロ組織観察による晶出物の状況を示したものである。
図5(a)の写真から、溶解・鋳造工程S1後の鋳塊においては、晶出物が網の目のように多量に析出していることが見て取れる。この鋳塊から、押出工程を経ずに得られたAl合金鍛造材の晶出物の写真(b)と押出工程を経て得られたAl合金鍛造材の晶出物の写真(c)とを比較すると、押出工程を経ることによって、晶出物の量が減少し、晶出物がより微細になっていることが分かる。このように、晶出物が減少したり、より微細になったりしたために、再結晶が抑制され、引張強度の向上につながったものと考えられる。
図6は、実施例3の条件を原則的に用いて押出比を種々変更した場合に、得られたAl合金鍛造材の引張強度(MPa)を示した図である。この図6から分かるように、押出比が15〜25の時に引張強度が急激に増大して、極大値を有している。押出比が15〜25のときに高い引張強度を有したAl合金鍛造材が得られることが分かる。
S;本発明の自動車用アルミニウム合金鍛造材の製造方法の工程
S1;溶解・鋳造工程
S2;均質化熱処理工程
S3;加熱工程
S4;押出工程
S5;加熱工程
S6;鍛造工程
S7;溶体化処理工程
S8;焼入れ工程
S9;人工時効処理工程

Claims (2)

  1. Mg:0.6〜1.2質量%、
    Si:0.7〜1.5質量%、
    Fe:0.1〜0.5質量%、
    Ti:0.01〜0.1質量%、
    Mn:0.3〜1.0質量%を含有し、さらに
    Cr:0.1〜0.4質量%およびZr:0.05〜0.2質量%から選択される少なくともいずれか1つを含有し、
    Cu:0.1質量%以下および
    Zn:0.05質量%以下に規制し、
    水素量:0.25ml/100gAl以下であり、
    残部がAlおよび不可避的不純物よりなるアルミニウム合金から構成されるアルミニウム合金鍛造材であって、
    晶出物の円相当最大径が8μm以下、晶出物の面積率が3.6%以下であり、
    引張強度が420MPa以上であることを特徴とする自動車用アルミニウム合金鍛造材。
  2. 請求項1に記載の自動車用アルミニウム合金鍛造材の製造方法であって、
    鋳造温度700〜780℃で前記アルミニウム合金の鋳塊を溶解・鋳造する溶解・鋳造工程と、
    前記鋳塊を1.0℃/分以上の速度で昇温し、470〜560℃で3〜12時間均質化熱処理し、300℃以下まで2.5℃/分以上で冷却する均質化熱処理工程と、
    前記均質化熱処理した鋳塊を500〜560℃で0.75時間以上加熱する加熱工程と、
    前記加熱した鋳塊を押出温度450〜540℃、押出比15〜25、押出速度1〜15m/分で押出加工する押出工程と、
    前記押出加工された成形品を500〜560℃で0.75時間以上加熱する加熱工程と、
    前記加熱した押出加工成形品を鍛造開始温度450〜560℃、鍛造終了温度400℃以上で鍛造して所定の形状の鍛造材を得る鍛造工程と、
    前記鍛造材を500〜560℃で3〜8時間溶体化処理する溶体化処理工程と、
    前記溶体化処理した鍛造材を60℃以下で焼入れする焼入れ工程と、
    前記焼入れした鍛造材を160〜220℃で3〜12時間人工時効処理する人工時効処理工程、
    をこの順に含むことを特徴とする自動車用アルミニウム合金鍛造材の製造方法。
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