JP5696789B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5696789B2
JP5696789B2 JP2013533372A JP2013533372A JP5696789B2 JP 5696789 B2 JP5696789 B2 JP 5696789B2 JP 2013533372 A JP2013533372 A JP 2013533372A JP 2013533372 A JP2013533372 A JP 2013533372A JP 5696789 B2 JP5696789 B2 JP 5696789B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
fuel ratio
ratio sensor
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013533372A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013038490A1 (ja
Inventor
和哉 宮地
和哉 宮地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Publication of JPWO2013038490A1 publication Critical patent/JPWO2013038490A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5696789B2 publication Critical patent/JP5696789B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1444Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases
    • F02D41/1454Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/04Introducing corrections for particular operating conditions
    • F02D41/12Introducing corrections for particular operating conditions for deceleration
    • F02D41/123Introducing corrections for particular operating conditions for deceleration the fuel injection being cut-off
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1493Details
    • F02D41/1495Detection of abnormalities in the air/fuel ratio feedback system
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1493Details
    • F02D41/1494Control of sensor heater

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の排気通路に設けられる空燃比センサが異常であるか否かを精度高く判定する技術に関する。
たとえば、特開2007−315855号公報(特許文献1)に開示されているように、従来より、空燃比センサにより空燃比を検出し、内燃機関が所望の空燃比で運転するように制御する技術が知られている。
特開2007−315855号公報
ところで、空燃比センサの製造時には、空燃比センサの検出素子内にシリコン成分が不純物として含まれる場合がある。シリコン成分は、空燃比センサの使用によってその残留量は減少していくが、空燃比センサの使用初期においては、残留するシリコン成分に起因して特に、排気通路に大気が流通している状況下での空燃比センサの出力値が安定しないという問題がある。その結果、空燃比センサの使用初期においては、空燃比センサの異常の有無を誤判定する場合がある。
本発明の目的は、空燃比センサが異常であるか否かを精度高く判定する内燃機関の制御装置を提供することである。
この発明のある局面に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関に設けられ、検出素子内にシリコン成分が残留し、使用によってシリコン成分の残留量が減少していく空燃比センサと、空燃比センサによる検出結果に基づいて空燃比センサが異常であるか否かを判定するための制御ユニットとを含む。制御ユニットは、シリコン成分の残留量が多いときには、少ないときに比べて異常判定を緩和する。
好ましくは、制御ユニットは、異常判定条件が成立した場合に空燃比センサが異常であると判定し、シリコン成分の残留量が多いときには、少ないときに比べて異常判定条件を緩和する。
さらに好ましくは、制御ユニットは、内燃機関の累積運転時間が短いときには、長いときに比べて異常判定条件を緩和する。
さらに好ましくは、制御ユニットは、空燃比センサの通電回数が少ないときには、多いときに比べて異常判定条件を緩和する。
さらに好ましくは、制御ユニットは、シリコン成分の残留量が多いときには、少ないときに比べて、空燃比センサによって検出される第1酸素量よりも多くなるように実際の第2酸素量を推定する。
さらに好ましくは、制御ユニットは、内燃機関の累積運転時間が短いときには、長いときに比べて、第1酸素量よりも多くなるように第2酸素量を推定する。
さらに好ましくは、制御ユニットは、空燃比センサの通電回数が少ないときには、多いときに比べて、空燃比センサによって検出される第1酸素量よりも多くなるように実際の第2酸素量を推定する。
この発明の他の局面に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関に設けられ、製造過程でシリコン成分が含有される検出素子を備えた空燃比センサと、空燃比センサによる検出結果に基づいて空燃比センサが異常であるか否かを判定するための制御ユニット(200)とを含む。制御ユニットは、内燃機関の累積運転時間が短いときには、長いときに比べて異常判定条件を緩和する。
この発明のさらに他の局面に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関に設けられ、検出素子内にシリコン成分が残留し、使用によってシリコン成分の残留量が減少していく空燃比センサと、内燃機関に対するフューエルカット制御の実行中における空燃比センサの出力値の変化幅に基づいてシリコン成分が許容範囲を超えて残留しているか否かを判定する制御ユニットとを含む。
好ましくは、制御ユニットは、空燃比センサによる検出結果に基づいて異常判定条件が成立した場合に空燃比センサが異常であると判定し、フューエルカット制御の実行中における変化幅が大きいときには、小さいときに比べて、異常判定条件を緩和する。
さらに好ましくは、制御ユニットは、フューエルカット制御の実行中における変化幅が大きいときには、小さいときに比べて、空燃比センサによって検出される第1酸素量よりも多くなるように実際の第2酸素量を推定する。
さらに好ましくは、制御ユニットは、空燃比センサによる検出結果に基づいて異常判定条件が成立した場合に空燃比センサが異常であると判定し、フューエルカット制御の実行中における変化幅が大きいときには、小さいときに比べて、空燃比センサの素子温を上昇させた状態で異常判定条件が成立するか否かを判定する。
さらに好ましくは、制御ユニットは、空燃比センサによる検出結果に基づいて異常判定条件が成立した場合に空燃比センサが異常であると判定し、フューエルカット制御の実行中における変化幅が大きいときには、小さいときに比べて、空燃比センサの素子に印加する電圧を上昇させた状態で異常判定条件が成立するか否かを判定する。
この発明によると、シリコン成分の残留量が多いときには、少ないときに比べて空燃比センサの異常判定が緩和される。そのため、空燃比センサの使用初期におけるシリコン成分の残留量が多い場合に、空燃比センサの異常の有無が誤判定されることが抑制される。また、使用によってシリコン成分の残留量が少なくなるほど、異常判定の緩和が解消されていく。したがって、空燃比センサが異常であるか否かを精度高く判定する内燃機関の制御装置を提供することができる。
第1の実施の形態における内燃機関の構成を示す図である。 空燃比センサの構成を示す図である。 空燃比センサに含まれるシリコン成分を説明するための図である。 エイジングの進行状態に応じた大気下における空燃比センサの限界電流の変化を示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態におけるECUのエイジング判定処理に関する機能ブロック図である。 第1の実施の形態におけるECUで実行されるエイジング判定処理に関するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 第1の実施の形態におけるECUの異常判定処理に関する機能ブロック図である。 エイジングの進行状態に応じた大気限界電流および異常判定しきい値とヒータ電流との関係を示す図である。 第1の実施の形態におけるECUで実行される異常判定処理に関するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 第2の実施の形態におけるECUの異常判定処理に関する機能ブロック図である。 第2の実施の形態におけるECUで実行される異常判定処理に関するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 空燃比センサの素子温に応じた大気限界電流と印加電圧との関係を示す図である。 第3の実施の形態におけるECUの異常判定処理に関する機能ブロック図である。 第3の実施の形態におけるECUで実行される異常判定処理に関するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 エイジングの進行状態に応じた大気限界電流と印加電圧との関係を示す図である。 第4の実施の形態におけるECUの異常判定処理に関する機能ブロック図である。 第4の実施の形態におけるECUで実行される異常判定処理に関するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明される。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返されない。
図1に示すように、本実施の形態において、エンジン10は、吸気通路12と、排気通路14と、エアクリーナ102と、スロットルバルブ104と、複数の気筒106と、インジェクタ108と、点火プラグ110と、三元触媒112と、ピストン114と、クランク軸116と、吸気バルブ118と、排気バルブ120と、吸気側カム122と、排気側カム124と、VVT(Variable Valve Timing)機構126とを含む。
本実施の形態におけるエンジン10は、たとえば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関である。
エンジン10には、エアクリーナ102から空気が吸入される。エアクリーナ102から吸入された空気は、吸気通路12を流通する。吸入空気量は、吸気通路12の途中に設けられたスロットルバルブ104により調整される。スロットルバルブ104はモータにより駆動される電子スロットルバルブである。
インジェクタ108は、ECU200からの制御により複数の気筒106(燃焼室)の各々に燃料を供給する。インジェクタ108の噴射孔は気筒106内に設けられている。インジェクタ108は、燃料を気筒内に直接噴射する。気筒106内において吸気通路12を流通した空気と燃料とが混合される。インジェクタ108は、吸気行程において燃料を噴射する。なお、燃料が噴射される時期は、吸気行程に限らない。
本実施の形態においては、インジェクタ108の噴射孔が気筒106内に設けられた直噴エンジンとしてエンジン10を説明するが、直噴用のインジェクタ108に加えて、ポート噴射用のインジェクタを設けてもよい。さらに、ポート噴射用のインジェクタのみを設けるようにしてもよい。
インジェクタ108からの燃料の供給により形成される気筒106内の混合気は、点火プラグ110により着火され、燃焼する。燃焼後の混合気、すなわち排気ガスは、排気通路14を流通する。排気ガスは、排気通路14の途中に設けられた三元触媒112により浄化された後、車外に排出される。混合気の燃焼によりピストン114が押し下げられ、クランク軸116が回転する。また、エンジン10の作動中にフューエルカット制御が実行されると、インジェクタ108からの燃料の供給が停止される。このとき、吸気通路12を流通した空気(大気)は、気筒106を経由して排気通路14に流通することとなる。
気筒106の頭頂部には、吸気バルブ118および排気バルブ120が設けられる。気筒106に導入される空気の量および時期は吸気バルブ118により制御される。気筒106から排出される排気ガスの量および時期は排気バルブ120により制御される。吸気バルブ118は吸気側カム122により駆動される。排気バルブ120は排気側カム124により駆動される。
吸気バルブ118は、VVT機構126により、開閉タイミング(位相)が変更される。なお、排気バルブ120の開閉タイミングを変更するようにしてもよい。
本実施の形態においては、吸気側カム122が設けられたカムシャフト(図示せず)がVVT機構126により回転されることにより、吸気バルブ118の開閉タイミングが制御される。なお、開閉タイミングを制御する方法はこれに限らない。本実施の形態において、VVT機構126は、油圧により作動する。VVT機構126は、排気側カム124に設けられてもよい。
エンジン10は、ECU200からの制御信号S1に基づいて制御される。ECU200は、エンジン10が所望の運転状態になるように、スロットル開度、点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量、吸気バルブ118の開閉タイミングを制御する。ECU200には、エンジン回転速度センサ11、カム角センサ254、水温センサ256、エアフローメータ258および空燃比センサ262からの信号が入力される。
エンジン回転速度センサ11は、クランク軸116の回転速度(以下、エンジン回転速度と記載する)NEを表す信号を出力する。カム角センサ254は、吸気側カム122の位置を表す信号を出力する。水温センサ256は、エンジン10の冷却水の温度を表す信号を出力する。エアフローメータ258は、エンジン10に吸入される空気量表す信号を出力する。空燃比センサ262は、空燃比を表す信号を出力する。
ECU200は、これらのセンサから入力された信号、メモリ252に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、エンジン10を制御する。
図2に、空燃比センサ262の一構成例が示される。本実施の形態における空燃比センサ262は、積層型の空燃比センサである。図2に示すように、空燃比センサ262は、エンジン10の排気通路14の内部に向けて突き出して設けられている。空燃比センサ262は、カバー61と、センサ本体63とを含む。センサ本体63は、固体電解質層64と、拡散抵抗層65と、排気側電極66と、大気側電極67と、ヒータ68と、大気ダクト69とを含む。
カバー61は、センサ本体63を内部に収納するカップ形状の断面を有する。カバー61の周壁にはカバー61の内外を連通する多数の小孔62が形成されている。なお、カバー61は、複数枚設けられてもよい。
センサ本体63において、板状の固体電解質層64の一方の表面には排気側電極66が固着される。一方、固体電解質層64の他方の表面には大気側電極67が固着されている。また、排気側電極66の固体電解質層64に固着する面の反対側には、拡散抵抗層65が設けられる。また、大気側電極67の固体電解質層64に固着する面の反対側には、大気ダクト69が設けられる。
固体電解質層64は、本実施の形態においては、ジルコニア素子である。排気側電極66および大気側電極67は、たとえば、白金電極である。拡散抵抗層65は、たとえば、多孔質のセラミックである。
ヒータ68は、ECU200からの通電により発熱する発熱体である。ヒータ68は、ECU200によるデューティ制御によって作動される。ヒータ68は、発熱エネルギーによってセンサ本体63を加熱し、固体電解質層64を活性化させる。ヒータ68は、固体電解質層64を活性化するのに十分な発熱容量を有している。
ECU200は、たとえば、固体電解質層64のアドミタンス値Asが目標アドミタンス値Ast以上になるようにヒータ68を制御する。ECU200は、たとえば、エンジン10が始動すると、アドミタンス値Asが目標アドミタンス値Ast以上になるようにヒータ68に対するデューティ制御を開始する。ECU200は、アドミタンス値Asが目標アドミタンス値Astよりも小さい場合には、デューティ比を上昇させ、アドミタンス値Asが目標アドミタンス値Ast以上になる場合には、デューティ比を減少させる。
ECU200は、ヒータ68に流れるヒータ電流Ihを検出する。ECU200は、ヒータ電流Ihをセンサ等を用いて直接的に検出してもよいし、あるいは、ヒータ68に対する制御値に基づいてヒータ電流Ihを推定してもよい。
図2に示されるように、センサ本体63の大気側電極67および排気側電極66は、ECU200に接続される。ECU200は、大気側電極67と排気側電極66との間に検出用電圧を印加する。この電圧印加によって空燃比センサ262に、排気ガス中の酸素濃度に応じた電流が流れる。ECU200は、大気側電極67と排気側電極66との間での酸素イオンの移動によって生じる電流を検出する。
たとえば、排気ガスの空燃比がリーンである場合、排気ガス中の余剰酸素が排気側電極66での電極反応により電子を受け取ってイオン化される。その酸素イオンが固体電解質層64の内部を排気側電極66から大気側電極67の向きに移動し、大気側電極67に到達すると、そこで電子が離脱され、酸素に戻って大気ダクト69に排出される。このような酸素イオンの移動によって、大気側電極67から排気側電極66への向きに電流が流れる。
一方、排気ガスの空燃比がリッチである場合、リーンの場合とは逆に、大気ダクト69内の酸素が大気側電極67での電極反応により電子を受け取ってイオン化される。その酸素イオンが、固体電解質層64の内部を大気側電極67から排気側電極66への向きに移動した後に、拡散抵抗層65の内部に存在する未燃成分HC、CO、Hとの触媒反応により二酸化炭素COや水HOが精製される。このような酸素イオンの移動によって、排気側電極66から大気側電極67への向きに電流が流れる。
そのため、空燃比センサ262に流れる電流のECU200による検出値(以下、出力電流値Iafと記載する)は、排気通路14を流通する気体の酸素濃度に応じて変化する。そのため、出力電流値Iafと空燃比との関係を実験・計算等によって求めておけば、出力電流値Iafに基づいて空燃比を算出することができる。また、出力電流値Iafの増減は、空燃比の増減(リーン・リッチの程度)に対応しており、空燃比がリーン側になるほど(酸素濃度が上昇するほど)出力電流値Iafは増大し、空燃比がリッチ側になるほど(酸素濃度が減少するほど)出力電流値Iafは減少する。
以上のような構成を有する空燃比センサ262においては、検出素子である固体電解質層64内にSiO等のシリコン成分が不純物として含まれる場合がある。このようなシリコン成分については空燃比センサ262の製造工程において酸等を用いた除去処理が行われるが、除去処理によりシリコン成分が完全に除去されない場合がある。シリコン成分は、空燃比センサ262の使用によってその残留量は減少していく。そのため、空燃比センサ262の使用初期においてシリコン成分の残留量が多いと、残留するシリコン成分に起因して、空燃比センサ262の出力電流値Iafが安定しない場合がある。出力電流値Iafが不安定な状態は、特に、排気通路14に大気が流通している状況下で発生する場合がある。以下の説明において、排気通路14に大気が流通している状況下での空燃比センサ262の出力電流値Iafを大気限界電流ILとも記載する。また、排気通路14に大気が流通している状況下とは、たとえば、フューエルカット制御の実行中をいう。
図3に示すように、たとえば、排気側電極66と、固体電解質層64との間にシリコン成分が介在する場合には、排気側電極66から固体電解質層64に酸素イオンが移動する際にシリコン成分によって酸素イオンの移動が阻害されることとなる。
特に、排気通路14に大気が流通している場合には、排気側電極66における余剰酸素は多い。このような場合に、酸素イオンの移動が阻害されることにより、空燃比センサ262の大気限界電流ILが不安定となる場合がある。
図4に、空燃比センサ262の出力電流値Iafの時間変化が示される。図4に示すように、空燃比センサ262の出力電流値Iafは、時間Taにて、フューエルカット制御が実行されてから酸素濃度の増加にともなって上昇し、大気限界電流ILに到達する。
図4の実線は、シリコン成分の残留が解消された場合の空燃比センサ262の出力電流値Iafが上昇する変化を示す。図4の破線は、シリコン成分が残留している場合の空燃比センサ262の出力電流値Iafが上昇する変化を示す。
図4の破線に示されるシリコン成分が残留している場合の大気限界電流ILは、図4の実線に示されるシリコン成分の残留が解消された場合の大気限界電流ILよりも低い値になるとともにヒータ68のオンオフに応答するように変動する。
大気限界電流ILは、空燃比センサ262の異常判定に用いられる。そのため、このようにシリコン成分の残留に起因して、空燃比センサ262の大気限界電流ILが安定しないと、空燃比センサ262が異常であるか否かが誤判定される場合がある。
そこで、本実施の形態においては、ECU200は、シリコン成分の残留量が多いときには、少ないときに比べて異常判定を緩和する点を特徴とする。
具体的には、ECU200は、後述する異常判定条件が成立した場合に空燃比センサ262が異常であると判定する。ECU200は、シリコン成分の残留量が多いときには、少ないときに比べて当該異常判定条件を緩和する。
さらに、本実施の形態において、ECU200は、エイジング判定処理を実行することによって、空燃比センサ262のエイジングが完了した状態であるか否かを判定する。
「エイジングが完了した状態」は、空燃比センサ262にシリコン成分の残留量が少ない状態、すなわち、許容範囲内である状態に対応する。「エイジングが完了していない状態」は、空燃比センサ262にシリコン成分の残留量が多い状態、すなわち、許容範囲を超えた状態に対応する。
したがって、ECU200は、空燃比センサ262のエイジングが完了していない状態である場合には、エイジングが完了した状態である場合に比べて異常判定条件を緩和するものである。
<エイジング判定処理について>
以下の説明において、空燃比センサ262のエイジング判定処理について説明される。図5に、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200のエイジング判定処理に関する機能ブロック図が示される。ECU200は、実行条件判定部202と、計測部204と、エイジング判定部206と、リセット部208とを含む。
実行条件判定部202は、エイジング判定処理の実行条件が成立しているか否かを判定する。本実施の形態において、エイジング判定処理の実行条件は、エイジングが完了していない状態であるという第1条件と、空燃比センサ262が活性状態であるという第2条件と、エンジン10に対してフューエルカット制御が実行中であるという第3条件と、フューエルカット制御の実行が開始されてから所定時間T(0)が経過しているという第4条件とを含む。実行条件判定部202は、第1条件、第2条件、第3条件および第4条件のうちのいずれもが成立している場合に、エイジング判定処理の実行条件が成立していると判定する。
実行条件判定部202は、たとえば、後述するエイジング完了フラグがオフ状態である場合に、第1条件が成立していると判定する。
また、実行条件判定部202は、空燃比センサ262のセンサ本体63の温度(以下、素子温と記載する)Tafが活性状態となるしきい値Taf(0)よりも大きくなる場合に第2条件が成立していると判定する。
実行条件判定部202は、たとえば、固体電解質層64のアドミタンス値Asが上述の目標アドミタンス値Astよりも大きい場合に、素子温Tafがしきい値Taf(0)よりも大きい状態であると判定してもよい。実行条件判定部202は、固体電解質層64への印加電圧Vaと出力電流値Iafとから固体電解質層64のアドミタンス値Asを算出する。
実行条件判定部202は、フューエルカット制御の実行条件が成立しており、かつ、燃料噴射が停止している場合に、第3条件が成立していると判定する。フューエルカット制御の実行条件とは、たとえば、減速時フューエルカット、高回転時フューエルカット、最高速時フューエルカット等に対応する条件である。
減速時フューエルカットに対応する条件とは、たとえば、スロットルバルブが全閉状態であって、かつ、エンジン回転速度Neがしきい値Ne(0)以上であるという条件を含む。
高回転時フューエルカットに対応する条件とは、たとえば、エンジン回転速度Neがしきい値Ne(1)以上であるという条件を含む。なお、しきい値Ne(1)は、しきい値Ne(0)よりも大きい値である。しきい値Ne(1)は、エンジン回転速度Neが所定の上限値を超えないように設定される。
最高速時フューエルカットに対応する条件とは、たとえば、車両の速度Vがしきい値V(0)以上であって、かつ、エンジン回転速度Neがしきい値Ne(2)以上となる状態の継続時間が所定時間T(1)を超えるという条件を含む。
第4条件の所定時間T(0)は、フューエルカット制御の実行が開始されてから排気通路14を流通する気体の酸素濃度が大気の酸素濃度に収束していると判定できる時間である。所定時間T(0)は、実験等によって適合される。
なお、実行条件判定部202は、たとえば、実行条件が成立していると判定した場合には、実行条件判定フラグをオン状態にしてもよい。
計測部204は、実行条件判定部202によって実行条件が成立していると判定された場合に、空燃比センサ262の出力電流値Iafの最大値Imaxと最小値Iminを計測する。計測部204は、空燃比センサ262の出力電流値Iafと、メモリ252に記憶される最大値Imaxおよび最小値Iminの各々とを比較する。
計測部204は、たとえば、出力電流値Iafがメモリ252に記憶される最大値Imaxよりも大きい場合には、メモリ252に記憶された最大値Imaxを検出された出力電流値Iafに書き換えることによって最大値Imaxを更新する。
また、計測部204は、たとえば、出力電流値Iafがメモリ252に記憶される最小値Iminよりも小さい場合には、メモリ252に記憶された最小値Iminを検出された出力電流値Iafに書き換えることによって最小値Iminを更新する。
なお、計測部204は、たとえば、検出された出力電流値Iafが最大値Imax以下であって、かつ、最小値Imin以上である場合には、最大値Imaxおよび最小値Iminを更新しない。計測部204は、所定の計算サイクル毎に上述の最大値Imaxおよび最小値Iminを計測する。計測部204は、フューエルカット制御が終了するまで最大値Imaxおよび最小値Iminを計測する。
計測部204は、フューエルカット制御が終了した場合に最大値Imaxおよび最小値Iminの計測を終了する。計測部204は、たとえば、上述したフューエルカット制御の実行条件が成立しない場合にフューエルカット制御が終了したと判定してもよいし、燃料噴射が再開された場合にフューエルカット制御が終了したと判定してもよい。
なお、計測部204は、たとえば、実行条件判定フラグがオン状態である場合に最大値Imaxおよび最小値Iminを計測してもよい。また、計測部204は、後述するヒータ68がオン状態である場合に最大値Imaxを計測し、ヒータ68がオフ状態である場合に最小値Iminを計測してもよい。
エイジング判定部206は、計測部204による計測結果に基づいて空燃比センサ262のエイジングが完了した状態であるか否か判定する。
具体的には、エイジング判定部206は、計測部204による最大値Imaxおよび最小値Iminの計測時間が所定時間T(2)以上であって、かつ、計測部204による計測中にヒータ68の作動履歴がある場合に、空燃比センサ262のエイジングが完了した状態であるか否かを判定する。
上述の所定時間T(2)は、少なくとも最大値Imaxと最小値Iminとを計測するための時間であって、実験等により適合される。所定時間T(2)は、たとえば、ヒータ68がオンされる期間とヒータ68がオフされる期間とを含む時間であってもよい。これは、空燃比センサ262のエイジングが完了していない状態である場合には、出力電流値Iafは、ヒータ68のオンおよびオフに応じた変動するためである。
エイジング判定部206は、たとえば、ヒータ68の作動フラグの状態に基づいてヒータ68の作動履歴があるか否かを判定してもよい。ヒータ68の作動フラグは、計測部204による計測時間中にヒータ68が作動した場合にオン状態にされる。エイジング判定部206は、ヒータ68の作動フラグがオン状態である場合にヒータ68の作動履歴があると判定する。
エイジング判定部206は、最大値Imax−最小値Iminがしきい値ΔI(0)よりも小さい場合に、空燃比センサ262のエイジングが完了した状態であると判定する。しきい値ΔI(0)は、出力電流値Iafの変動が収束している、すなわち、シリコン成分の残留量が許容範囲内であると判定するための値であって、実験等によって適合される値である。
なお、エイジング判定部206は、計測部204による最大値Imaxおよび最小値Iminの計測時間が所定時間T(2)以上でない場合、あるいは、計測部204による計測中にヒータ68の作動履歴がない場合には、空燃比センサ262のエイジングが完了した状態であるか否かを判定しない。
エイジング判定部206は、空燃比センサ262のエイジングが完了した状態であると判定した場合に、エイジング完了フラグをオン状態にする。エイジング判定部206は、空燃比センサ262のエイジングが完了していない状態であると判定した場合には、エイジング完了フラグをオフ状態にする。
リセット部208は、所定条件が成立した場合に、最大値Imaxおよび最小値Iminの各々をリセットする。所定条件とは、実行条件判定部202によって実行条件が成立しないと判定されるという条件と、エイジング判定部206によってエイジングが完了したか否かが判定されないという条件と、エイジング判定部206によってエイジングが完了していない状態であると判定されるという条件とのうちの少なくともいずれか一つの条件が成立するという条件である。
なお、リセット部208は、実行条件判定部202によって実行条件が成立すると判定されたという所定条件が成立した場合に、あるいは計測部204によって計測が開始される前に、最大値Imaxおよび最小値Iminの各々をリセットしてもよい。
リセット部208は、上述の所定条件が成立した場合に、最大値Imaxおよび最小値Iminをそれぞれ初期値Imax(0)およびImin(0)にリセットする。なお、初期値Imax(0)およびImin(0)は、たとえば、ゼロである。
本実施の形態において、実行条件判定部202と、計測部204と、エイジング判定部206と、リセット部208とは、いずれもECU200のCPUがメモリ252に記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。
図6を参照して、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200で実行されるエイジング判定処理についてのプログラムの制御構造について説明される。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、ECU200は、エイジングが未完了の状態であるか否かを判定する。エイジングが未完了の状態であると判定された場合(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでない場合(S100にてNO)、処理はS116に移される。
S102にて、ECU200は、空燃比センサ262が活性状態であって、かつ、フューエルカット制御が実行中であるか否かを判定する。空燃比センサ262が活性状態であって、かつ、フューエルカット制御が実行中である場合(S102にてYES)、処理はS104に移される。もしそうでない場合(S102にてNO)、処理はS116に移される。
S104にて、ECU200は、フューエルカット制御が開始されてから所定時間T(0)が経過しているか否かを判定する。フューエルカット制御が開始されてから所定時間T(0)が経過している場合(S104にてYES)、処理はS106に移される。もしそうでない場合(S104にてNO)、処理はS116に移される。
S106にて、ECU200は、空燃比センサ262の出力電流値Iの最大値Imaxと最小値Iminとを計測する。
S108にて、ECU200は、フューエルカット制御が終了したか否かを判定する。フューエルカット制御が終了した場合(S108にてYES)、処理はS110に移される。もしそうでない場合(S108にてNO)、処理はS106に戻される。
S110にて、ECU200は、最大値Imaxおよび最小値Iminの計測時間が所定時間T(2)以上であって、かつ、計測時間中にヒータ68の作動履歴がある状態であるか否かを判定する。計測時間が所定時間T(2)以上であって、かつ、計測時間中にヒータ68の作動履歴がある場合(S110にてYES)、処理はS112に移される。もしそうでない場合(S110にてNO)、処理はS116に移される。
S112にて、ECU200は、最大値Imax−最小値Iminが所定値ΔI(0)よりも小さいか否かを判定する。最大値Imax−最小値Iminが所定値ΔI(0)よりも小さい場合(S112にてYES)、処理はS114に移される。もしそうでない場合(S112にてNO)、処理はS116に移される。
S114にて、ECU200は、エイジング完了フラグをオン状態にする。S116にて、ECU200は、最大値Imaxおよび最小値Iminを初期値Imax(0)およびImin(0)にそれぞれリセットする。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200のエイジング判定処理に関する動作について説明される。
たとえば、空燃比センサ262の使用初期において、エイジングが完了していない状態である場合を想定する(S100にてYES)。
エンジン10の始動後においては、ヒータ68の作動によって素子温Tafが上昇する。素子温Tafがしきい値Taf(0)よりも大きくなることによって、空燃比センサ262が活性状態になる。また、エンジン10の作動中にフューエルカット制御の実行条件が成立する場合に、エンジン10に対してフューエルカット制御が実行される。
空燃比センサ262が活性状態になり、かつ、フューエルカット制御が実行される場合(S102にてYES)、フューエルカット制御の開始から所定時間T(0)が経過したか否かが判定される(S104)。
フューエルカット制御の開始から所定時間T(0)が経過して(S104にてYES)、排気通路14を流通する気体の酸素濃度が収束した状態で、最大値Imaxおよび最小値Iminが計測される(S106)。
フューエルカット制御が終了して(S108にてYES)、フューエルカット制御が終了するまでの計測時間が所定時間T(2)以上であって、かつ、計測中にヒータ68の作動履歴がある場合(S110にてYES)に、空燃比センサ262のエイジングが完了した状態であるか否かが判定される。すなわち、最大値Imax−最小値Iminがしきい値ΔI(0)よりも小さいか否かが判定される(S112)。最大値Imax−最小値Iminがしきい値ΔI(0)よりも小さい場合(S112にてYES)、エイジング完了フラグがオン状態にされる(S114)。すなわち、空燃比センサ262のエイジングが完了した状態であると判定される。
なお、エイジングが完了した状態である場合には(S100にてNO)、最大値Imaxおよび最小値Iminがリセットされる(S116)。また、空燃比センサ262が活性状態でない場合(S102にてNO)、あるいは、フューエルカット制御中でない場合にも(S102にてNO)、最大値Imaxおよび最小値Iminがリセットされる(S116)。さらに、フューエルカット制御の開始から所定時間T(0)が経過していない場合にも(S104にてNO)、最大値Imaxおよび最小値Iminがリセットされる(S116)。
さらに、計測時間が所定時間T(2)よりも短い場合(S110にてNO)、あるいは、計測中にヒータ68が作動履歴がない場合にも(S110にてNO)、最大値Imaxおよび最小値Iminがリセットされる(S116)。また、最大値Imax−最小値Iminがしきい値ΔI(0)以上である場合にも(S112にてNO)、最大値Imaxおよび最小値Iminがリセットされる(S116)。
<空燃比センサの異常判定処理について>
次に、ECU200によってエイジング判定処理の判定結果に基づいて実行される空燃比センサ262の異常判定処理について説明される。
本実施の形態において、ECU200は、空燃比センサ262の大気限界電流ILがしきい値IL_thよりも小さい場合に異常判定条件が成立したとして空燃比センサ262が異常であると判定する。ECU200は、エイジングが完了していない状態である場合には、エイジングが完了している状態である場合に比べて、異常判定条件を緩和する。
本実施の形態において、ECU200は、エイジングが完了していない状態である場合には、エイジングが完了している状態である場合に比べて、上述のしきい値IL_thを低下させることによって、異常判定条件を緩和するものである。
図7に、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200の異常判定処理に関する機能ブロック図が示される。ECU200は、完了判定部212と、しきい値決定部214と、異常判定部216とを含む。
完了判定部212は、空燃比センサ262のエイジングが完了した状態であるか否かを判定する。完了判定部212は、エイジング完了フラグがオン状態である場合に空燃比センサ262のエイジングが完了した状態であると判定する。また、完了判定部212は、エイジング完了フラグがオフ状態である場合に空燃比センサ262のエイジングが完了していない状態であると判定する。
しきい値決定部214は、完了判定部212によってエイジングが完了した状態であると判定された場合には、所定値IL_th(0)を空燃比センサ262の異常の有無を判定するための大気限界電流ILのしきい値IL_thとして決定する。
しきい値決定部214は、完了判定部212によってエイジングが完了していない状態であると判定された場合には、空燃比センサ262の大気限界電流ILとヒータ電流Ihとの相関性に基づいてしきい値IL_thを決定する。すなわち、しきい値決定部214は、エイジング完了フラグがオフ状態である場合には、ヒータ電流Ihに応じてしきい値IL_thを決定する。
具体的には、しきい値決定部214は、ヒータ電流Ihと、図8の一点鎖線に示すようなヒータ電流Ihとしきい値IL_thとの関係とに基づいてしきい値IL_thを決定する。図8の縦軸は、空燃比センサ262の大気限界電流ILとしきい値IL_thとを示す。図8の横軸は、ヒータ電流Ihを示す。
なお、図8に示すヒータ電流Ihは、たとえば、大気限界電流ILの計測中のヒータ電流Ihの極大値を示すものとする。なお、図8に示すヒータ電流Ihは、大気限界電流ILの計測中のヒータ電流Ihの平均値であってもよいし、あるいは、大気限界電流ILの計測が開始されてから所定時間が経過するまでのヒータ電流Ihの最大値であってもよいものとする。
図8に示すように、空燃比センサ262のエイジングが完了した状態である場合の大気限界電流ILは、IL(0)となる。このとき、ヒータ電流Ihは、Ih(0)となる。また、しきい値IL_thは、所定値IL_th(0)である。所定値IL_th(0)は、たとえば、大気限界電流IL(0)を基準として設定される。所定値IL_th(0)は、たとえば、大気限界電流IL(0)から所定値を減算して算出されてもよいし、あるいは、大気限界電流IL(0)に所定の係数α(0)(<1)を乗じて算出されてもよい。
一方、空燃比センサ262の生産初期におけるエイジングが完了していない状態である場合の大気限界電流ILは、IL(1)となり、エイジングが完了している状態である場合の大気限界電流IL(0)よりも小さい値となる。
このとき、ヒータ電流Ihは、Ih(1)となり、エイジングが完了している状態である場合のヒータ電流Ih(0)よりも大きい値となる。
さらに、しきい値IL_thは、所定値IL_th(1)となり、エイジングが完了している状態である場合のしきい値IL_th(0)よりも小さい値となる。なお、所定値IL_th(1)も所定値IL_th(0)と同様に、大気限界電流IL(1)を基準として設定される。その詳細については繰り返されない。
図8の実線に示すように、空燃比センサ262のエイジングが進行するにしたがって(シリコン成分の残留量が減少していくほど)、大気限界電流ILは、生産初期におけるエイジングが完了していない状態である場合の大気限界電流IL(1)よりも上昇していき、ヒータ電流Ihは、Ih(1)よりも減少していく。図8の一点鎖線に示すように、空燃比センサ262のエイジングが進行するにしたがって、しきい値IL_thは、図8の一点鎖線に示すようにIL_th(1)よりも上昇していく。
しきい値決定部214は、たとえば、ヒータ電流IhがIh(2)である場合には、図8の一点鎖線から導き出される値IL_th(2)をしきい値IL_thとして決定する。
異常判定部216は、しきい値決定部214によって決定されたしきい値IL_thを用いて空燃比センサ262が異常であるか否かを判定する。すなわち、異常判定部216は、大気限界電流ILがしきい値IL_thよりも大きい場合には、空燃比センサ262が正常であると判定する。
また、異常判定部216は、大気限界電流ILがしきい値IL_th以下である場合には、空燃比センサ262が異常であると判定する。なお、異常判定部216は、たとえば、空燃比センサ262が異常であると判定された場合に、異常判定フラグをオン状態にしてもよい。
図9を参照して、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200で実行される空燃比センサ262の異常判定処理についてのプログラムの制御構造について説明される。
S200にて、ECU200は、エイジング完了フラグがオン状態であるか否かを判定する。エイジング完了フラグがオン状態である場合(S200にてYES)、処理はS202に移される。もしそうでない場合(S200にてNO)、処理はS204に移される。
S202にて、ECU200は、所定値IL_th(0)をしきい値IL_thとして決定する。S204にて、ECU200は、空燃比センサ262のエイジングの状態に応じてしきい値IL_thを決定する。具体的には、ECU200は、ヒータ電流Ihと図8の一点鎖線に示されるヒータ電流Ihとしきい値IL_thとの関係とからしきい値IL_thを決定する。S206にて、ECU200は、空燃比センサ262が異常であるか否かを判定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200の異常判定処理に関する動作について説明される。
たとえば、空燃比センサ262の使用初期において、エイジングが完了していない状態である場合を想定する。このとき、エイジング完了フラグはオフ状態となる(S200にてNO)。そのため、ヒータ電流Ihと、図8の一点鎖線に示されるヒータ電流Ihとしきい値IL_thとの関係とからしきい値IL_thが決定される(S204)。
そして、決定されたしきい値IL_thに基づいて異常の有無が判定される(S206)。すなわち、大気限界電流ILがしきい値IL_thよりも大きい場合には、空燃比センサ262が正常であると判定される。大気限界電流ILがしきい値IL_th以下である場合には、空燃比センサ262が異常であると判定される。
なお、ECU200は、空燃比センサ262が異常であると判定した場合には、たとえば、表示装置、警告灯あるいは音発生装置等を用いて、空燃比センサ262が異常である旨を車両の乗員に通知してもよい。
以上のようにして、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置によると、シリコン成分の残留量が多いときは、少ないときに比べて空燃比センサ262の異常判定が緩和される。そのため、空燃比センサ262の使用初期におけるシリコン成分の残留量が多い場合に、空燃比センサ262の異常の有無が誤判定されることが抑制される。また、使用によってシリコン成分の残留量が少なくなるほど、異常判定の緩和が解消されていく。したがって、空燃比センサが異常であるか否かを精度高く判定する内燃機関の制御装置を提供することができる。
本実施の形態においては、エイジング判定処理において、出力電流値Iafの最大値Imaxと最小値Iminとの差から変化幅を算出して、算出された変化幅が所定値ΔI(0)よりも小さい場合に、エイジングが完了した状態であると判定するものとして説明したが、特にこれに限定されるものではない。
たとえば、ECU200は、エイジング判定処理において、エンジン10の累積運転時間が所定時間以上である場合にエイジングが完了した状態であると判定してもよい。ECU200は、異常判定処理において、エンジン10の累積運転時間が短いときには、長いときに比べて異常判定条件を緩和してもよい。たとえば、ECU200は、異常判定処理において、エンジン10の累積運転時間が所定時間以上である場合には、所定値IL_th(0)をしきい値IL_thとして空燃比センサ262の異常の有無を判定してもよい。また、ECU200は、エンジン10の累積運転時間が所定時間よりも短い場合には、累積運転時間が長いときと比べて、IL_th(0)よりもより小さくなるようにしきい値IL_thを決定してもよい。ECU200は、累積運転時間に比例してしきい値IL_thを決定してもよい。
あるいは、ECU200は、エイジング判定処理において、空燃比センサ262の通電回数が所定回数以上である場合にエイジングが完了した状態であると判定してもよい。さらに、ECU200は、異常判定処理において、空燃比センサ262の通電回数が少ないときには、多いときに比べて異常判定条件を緩和してもよい。たとえば、ECU200は、異常判定処理において、空燃比センサ262の通電回数が所定回数以上である場合には、所定値IL_th(0)をしきい値IL_thとして空燃比センサ262の異常の有無を判定してもよい。また、ECU200は、空燃比センサ262の通電回数が所定回数よりも少ない場合には、空燃比センサ262の通電回数が多いときに比べてIL_th(0)よりもより小さくなるようにしきい値IL_thを決定してもよい。ECU200は、空燃比センサ262の通電回数に比例してしきい値IL_thを決定してもよい。
また、本実施の形態において、ECU200は、空燃比センサ262が活性状態であるか否かを空燃比センサ262のアドミタンス値Asに基づいて判定したが、たとえば、インピーダンス値Isを用いて判定してもよい。たとえば、ECU200は、インピーダンス値Isが所定値Is(0)よりも小さくなる場合に空燃比センサ262が活性状態であると判定してもよい。
本実施の形態において、空燃比センサ262は、排気側電極とシリコン成分を不純物として含む固体電解質層とが積層されたものであれば、特に、図2に示したように板状の排気側電極と板状の固体電解質層とを含む積層型の空燃比センサ262の構成に限定されるものではない。たとえば、空燃比センサ262は、試験管状の固体電解質層と排気側電極と大気側電極とを含む構成を有していてもよい。
本実施の形態において、ECU200は、シリコン成分の残留量が多いときには、少ないときに比べて空燃比センサ262の異常判定を緩和するステップと、空燃比センサ262による検出結果に基づいて空燃比センサ262が異常であるか否かを判定するステップと含む、空燃比センサの異常判定方法を実行することによって、空燃比センサが異常であるか否かを精度高く判定する。
<第2の実施の形態>
以下、第2の実施の形態に係る内燃機関の制御装置について説明される。本実施の形態に係る内燃機関の制御装置におけるECU200は、上述の第1の実施の形態に係る内燃機関の制御装置におけるECU200の構成と比較して、ECU200の動作が異なる。それ以外の構成については、上述の第1の実施の形態に係る内燃機関の制御装置の構成と同じ構成である。それらについては同じ参照符号が付されている。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返されない。
本実施の形態においては、ECU200は、フューエルカット制御の実行中における空燃比センサ262の出力電流値Iafの変化幅(最大値Imax−最小値Imin)が大きいときには、小さいときに比べて、空燃比センサ262の素子温Tafを上昇させた状態で異常の有無を判定することを特徴とする。
図10に、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200の異常判定処理に関する機能ブロック図が示される。ECU200は、前提条件判定部222と、完了判定部224と、目標値変更部226と、異常判定部228とを含む。
前提条件判定部222は、空燃比センサ262の異常判定を実行するための前提条件が成立しているか否かを判定する。前提条件は、大気限界電流ILが安定していると推定できる条件である。前提条件は、たとえば、フューエルカット制御が実行中であるという条件と、フューエルカット制御が開始されてから所定時間T(0)が経過しているという条件と、空燃比センサ262が活性状態であるという条件と、エンジン10に設けられるEGRバルブが閉弁状態となってから所定時間T(3)が経過しているという条件と、今回のトリップ中に異常判定が行われていないという条件とを含む。なお、前提条件判定部222は、前提条件が成立している場合には、前提条件判定フラグをオン状態にしてもよい。また、トリップとは、IGオンされてからIGオフされるまでの期間をいう。
完了判定部224は、空燃比センサ262のエイジングが完了した状態であるか否かを判定する。完了判定部224は、エイジング完了フラグがオン状態である場合にエイジングが完了した状態であると判定する。また、完了判定部224は、エイジング完了フラグがオフ状態である場合にエイジングが完了していない状態であると判定する。
なお、エイジング完了フラグは、エイジング判定処理の結果に基づいて状態が変更される。エイジング判定処理については、上述の第1の実施の形態において説明したとおりであるため、その詳細な説明は繰り返されない。
目標値変更部226は、空燃比センサ262のエイジングが完了していない状態である場合に、目標アドミタンス値Astを初期値Ast(0)よりも上昇させる。初期値Ast(0)は、エイジングが完了した状態を前提として素子温Tafが活性状態に対応した温度範囲内となるアドミタンス値である。目標値変更部226は、初期値Ast(0)に上昇量ΔAstを加算して目標アドミタンス値Astを決定する。上昇量ΔAstは、所定値であってもよい。あるいは、上昇量ΔAstは、エイジングの進行の程度に応じた上昇量としてもよい。たとえば、目標値変更部226は、エイジングの進行の程度が大きいときには(エイジングが完了した状態に近いときには)、小さいときに比べて、小さくなるように上昇量ΔAstを決定してもよい。なお、目標値変更部226は、たとえば、最大値Imax−最小値Iminの値に基づいてエイジングの進行の程度を算出してもよい。
なお、目標値変更部226は、たとえば、前提条件判定フラグがオン状態であって、かつ、エイジング完了フラグがオフ状態である場合に、印加電圧Vaを上昇させるようにしてもよい。
異常判定部228は、大気限界電流ILのしきい値IL_thを用いて空燃比センサ262が異常であるか否かを判定する。すなわち、異常判定部228は、大気限界電流ILが、しきい値IL_thよりも大きい場合には、空燃比センサ262が正常であると判定する。
また、異常判定部228は、大気限界電流ILがしきい値IL_th以下である場合には、空燃比センサ262が異常であると判定する。なお、異常判定部228は、たとえば、空燃比センサ262が異常であると判定された場合に、異常判定フラグをオン状態にしてもよい。
図11を参照して、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200で実行される空燃比センサ262の異常判定処理についてのプログラムの制御構造について説明される。
S300にて、ECU200は、前提条件が成立するか否かを判定する。前提条件については、上述したとおりであるため、その詳細な説明については繰り返されない。前提条件が成立する場合(S300にてYES)、処理はS302に移される。もしそうでない場合(S300にてNO)、この処理は終了する。
S302にて、ECU200は、エイジング完了フラグがオン状態であるか否かを判定する。エイジング完了フラグがオン状態である場合(S302にてYES)、処理はS306に移される。もしそうでない場合(S302にてNO)、処理はS304に移される。
S304にて、ECU200は、目標アドミタンス値Astを変更する。目標アドミタンス値Astの変更内容については上述したとおりであるため、その詳細な説明については繰り返されない。S306にて、ECU200は、空燃比センサ262が異常であるか否かを判定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200の異常判定処理に関する動作について説明される。なお、ECU200のエイジング判定処理に関する動作については、上述の第1の実施の形態において説明したとおりであるため、その詳細な説明は繰り返されない。
たとえば、空燃比センサ262の使用初期において、エイジングが完了していない状態である場合を想定する。このとき、エイジング完了フラグはオフ状態となる。
車両の走行状態に応じてフューエルカット制御が開始されてから所定時間T(0)が経過し、空燃比センサ262が活性状態となり、EGRバルブが閉弁状態となってから所定時間T(3)が経過しており、かつ、IGオン後に異常判定が行なわれていない場合に、前提条件が成立したと判定される(S300にてYES)。
エイジング完了フラグはオフ状態であるため(S302にてNO)、目標アドミタンス値Astが変更される(S304)。そのため、空燃比センサ262の素子温Tafが上昇する。
図12に素子温Tafに応じた出力電流値Iafと印加電圧Vaとの関係が示される。図12の横軸は、印加電圧Vaを示し、図12の縦軸は、出力電流値Iafを示す。
図12の実線は、空燃比センサ262のエイジングが完了した状態である場合であって、素子温Tafが通常値Taf(1)である場合の大気限界電流ILと印加電圧Vaとの関係を示す。ECU200は、素子温Tafが活性状態に対応した温度範囲内の通常値Taf(1)に収束するようにヒータ68を制御する。この場合、印加電圧VaがVa(0)であるときには、大気限界電流ILの値は、IL(0)となる。
図12の一点鎖線は、空燃比センサ262のエイジングが完了していない状態である場合であって、素子温Tafが通常値Taf(1)である場合の大気限界電流ILと印加電圧Vaとの関係を示す。この場合、印加電圧VaがVa(0)であるときには、大気限界電流ILの値は、IL(2)となる。
エイジングが完了していない状態である場合に、目標アドミタンス値Astが上昇されることによって、ECU200は、素子温Tafが、通常値Taf(1)よりも高い温度Taf(2)に収束するようにヒータ68を制御する。その結果、大気限界電流ILと印加電圧Vaとの関係は、図12の破線に示すような関係になる。この場合、図12の破線に示すように、印加電圧VaがVa(0)であるときには、大気限界電流ILの値は、IL(3)となる。IL(3)は、IL(2)よりも大きい値である。すなわち、目標アドミタンス値Astが上昇されることによって、大気限界電流ILの値を、エイジングが完了した状態である場合の大気限界電流ILの値IL(0)に近づけることができる。そのため、異常の有無が判定されたときに(S306)、誤判定が抑制される。
また、エイジング完了フラグがオン状態である場合には(S302にてYES)、目標アドミタンス値Astが変更されることなく、異常の有無が判定される(S306)。すなわち、大気限界電流ILがしきい値IL_thよりも大きい場合には、空燃比センサ262が正常であると判定される。大気限界電流ILがしきい値IL_th以下である場合には、空燃比センサ262が異常であると判定される。
なお、ECU200は、空燃比センサ262が異常であると判定した場合には、音声、表示装置あるいは警告灯等を用いて運転者にその旨を通知してもよい。
以上のようにして、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置によると、フューエルカット制御の実行中における空燃比センサ262の出力電流値Iafの変化幅が大きいときには、小さいときに比べて、空燃比センサ262の素子温Tafを上昇させた状態で異常判定条件が成立するか否かを判定する。空燃比センサ262の素子温Tafを上昇させることによって、エイジングが完了していない状態の空燃比センサ262の大気限界電流ILの値をエイジングが完了した状態の空燃比センサ262の大気限界電流ILの値に近づけることができる。そのため、空燃比センサ262の使用初期におけるシリコン成分の残留量が多い場合に、空燃比センサ262の異常の有無が誤判定されることが抑制される。したがって、空燃比センサが異常であるか否かを精度高く判定する内燃機関の制御装置を提供することができる。
<第3の実施の形態>
以下、第3の実施の形態に係る内燃機関の制御装置について説明される。本実施の形態に係る内燃機関の制御装置におけるECU200は、上述の第1の実施の形態に係る内燃機関の制御装置におけるECU200の構成と比較して、ECU200の動作が異なる。それ以外の構成については、上述の第1の実施の形態に係る内燃機関の制御装置の構成と同じ構成である。それらについては同じ参照符号が付されている。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返されない。
本実施の形態においては、ECU200は、フューエルカット制御の実行中における空燃比センサ262の出力電流値Iafの変化幅(最大値Imax−最小値Imin)が大きいときには、小さいときに比べて、空燃比センサ262の検出素子である固体電解質層64に印加する印加電圧Vaを上昇させた状態で異常の有無を判定することを特徴とする。
図13に、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200の異常判定処理に関する機能ブロック図が示される。ECU200は、前提条件判定部222と、完了判定部224と、昇圧制御部236と、異常判定部228とを含む。
なお、前提条件判定部222、完了判定部224および異常判定部228の機能および動作は、上述の第2の実施の形態において説明した図10に示されるECU200の機能ブロック図における前提条件判定部222、完了判定部224および異常判定部228の機能および動作と同様である。そのため、その詳細な説明は繰り返されない。
昇圧制御部236は、空燃比センサ262のエイジングが完了していない状態である場合に、印加電圧Vaを初期値Va(0)よりも上昇させる。初期値Va(0)は、エイジングが完了した状態を前提として目標アドミタンス値Astが初期値Ast(0)である場合に、素子温Tafが活性状態に対応した温度範囲内となる電圧である。昇圧制御部236は、初期値Va(0)に上昇量ΔVaを加算して印加電圧Vaを決定する。上昇量ΔVaは、所定値であってもよい。あるいは、上昇量ΔVaは、エイジングの進行の程度に応じた上昇量としてもよい。なお、エイジングの進行の程度に応じた上昇量ΔVaの決定方法については、上述の第2の実施の形態における上昇量ΔAstの決定方法と同様である。そのため、その詳細な説明は繰り返されない。
昇圧制御部236は、内部のスイッチを切り換えて初期値Va(0)よりも高い電圧を出力する回路を選択することによって印加電圧Vaを上昇させてもよい。あるいは、昇圧制御部236は、印加電圧Vaの電圧を線形的あるいは段階的に昇圧する昇圧回路を制御することによって印加電圧Vaを上昇させてもよい。
なお、昇圧制御部236は、たとえば、前提条件判定フラグがオン状態であって、かつ、エイジング完了フラグがオフ状態である場合に、印加電圧Vaを上昇させるようにしてもよい。
図14を参照して、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200で実行される空燃比センサ262の異常判定処理についてのプログラムの制御構造について説明される。
なお、図14に示したフローチャートの中で、前述の図12に示したフローチャートと同じ処理については同じステップ番号が付されている。それらについての処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返されない。
エイジング完了フラグがオフ状態である場合(S302にてNO)、S404にて、ECU200は、印加電圧Vaを上昇させる。なお、印加電圧の上昇内容については上述したとおりであるためその詳細な説明は繰り返されない。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200の異常判定処理に関する動作について説明される。なお、ECU200のエイジング判定処理に関する動作については、上述の第1の実施の形態において説明したとおりであるため、その詳細な説明は繰り返されない。
たとえば、空燃比センサ262の使用初期において、エイジングが完了していない状態である場合を想定する。このとき、エイジング完了フラグはオフ状態となる。
車両の走行状態に応じてフューエルカット制御が開始されてから所定時間T(0)が経過し、空燃比センサ262が活性状態となり、EGRバルブが開弁状態となってから所定時間T(3)が経過しており、かつ、IGオン後に異常判定が行なわれていない場合に、前提条件が成立したと判定される(S300にてYES)。
エイジング完了フラグはオフ状態であるため(S302にてNO)、印加電圧VaがVa(0)からV(1)に上昇される(S404)。
図15にエイジングの完了の有無に応じた大気限界電流ILと印加電圧Vaとの関係が示される。図15の横軸は、印加電圧Vaを示し、図15の縦軸は、大気限界電流ILを示す。
図15の実線は、空燃比センサ262のエイジングが完了した状態である場合の大気限界電流ILと印加電圧Vaとの関係を示す。この場合、印加電圧VaがVa(0)であるときには、大気限界電流ILの値は、IL(0)となる。
図15の破線は、空燃比センサ262のエイジングが完了していない状態である場合の大気限界電流ILと印加電圧Vaとの関係を示す。この場合、印加電圧VaがVa(0)であるときには、大気限界電流ILの値は、IL(2)となる。
エイジングが完了していない状態である場合に、印加電圧VaがVa(0)からVa(1)に上昇されることによって、大気限界電流ILの値は、IL(2)からIL(4)に上昇する。その結果、エイジングが完了していない状態である場合の大気限界電流ILの値をエイジングが完了した状態である場合の大気限界電流IL(0)に近づけることができる。そのため、異常の有無が判定されたときに(S306)、誤判定が抑制される。
また、エイジング完了フラグがオン状態である場合には(S302にてYES)、印加電圧Vaが上昇されることなく、異常の有無が判定される(S306)。すなわち、大気限界電流ILがしきい値IL_thよりも大きい場合には、空燃比センサ262が正常であると判定される。大気限界電流ILがしきい値IL_th以下である場合には、空燃比センサ262が異常であると判定される。
なお、ECU200は、空燃比センサ262が異常であると判定した場合には、音声、表示装置あるいは警告灯等を用いて運転者にその旨を通知してもよい。
以上のようにして、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置によると、フューエルカット制御の実行中における空燃比センサ262の出力電流値Iafの変化幅が大きいときには、小さいときに比べて、空燃比センサ262の印加電圧Vaを上昇させた状態で異常判定条件が成立するか否かを判定する。空燃比センサ262の印加電圧Vaを上昇させることによって、エイジングが完了していない状態の空燃比センサ262の大気限界電流ILをエイジングが完了した状態の空燃比センサ262の大気限界電流ILに近づけることができる。そのため、空燃比センサ262の使用初期におけるシリコン成分の残留量が多い場合に、空燃比センサ262の異常の有無が誤判定されることが抑制される。したがって、空燃比センサが異常であるか否かを精度高く判定する内燃機関の制御装置を提供することができる。
<第4の実施の形態>
以下、第4の実施の形態に係る内燃機関の制御装置について説明される。本実施の形態に係る内燃機関の制御装置におけるECU200は、上述の第1の実施の形態に係る内燃機関の制御装置におけるECU200の構成と比較して、ECU200の動作が異なる。それ以外の構成については、上述の第1の実施の形態に係る内燃機関の制御装置の構成と同じ構成である。それらについては同じ参照符号が付されている。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返されない。
本実施の形態においては、ECU200は、シリコン成分の残留量が多いときには、少ないときに比べて、空燃比センサ262によって検出される第1酸素量よりもより多くなるように実際の第2酸素量を推定する点を特徴とする。
より具体的には、ECU200は、フューエルカット制御の実行中における空燃比センサ262の出力電流値Iafの変化幅(最大値Imax−最小値Imin)が大きいときには、小さいときに比べて、空燃比センサ262によって検出される第1酸素量よりもより多くなるように実際の第2酸素量を推定するものである。
図16に、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200の異常判定処理に関する機能ブロック図が示される。ECU200は、前提条件判定部222と、完了判定部224と、検出値補正部246と、異常判定部228とを含む。
なお、前提条件判定部222、完了判定部224および異常判定部228の機能および動作は、上述の第2の実施の形態において説明した図10に示されるECU200の機能ブロック図における前提条件判定部222、完了判定部224および異常判定部228の機能および動作と同様である。そのため、その詳細な説明は繰り返されない。
検出値補正部246は、空燃比センサ262のエイジングが完了していない状態である場合に、空燃比センサ262の検出値である出力電流値Iafを補正する。すなわち、検出値補正部246は、検出値Iaf(0)に補正値ΔIafを加算した値を出力電流値Iafとして算出する。
補正値ΔIafは、所定値であってもよい。あるいは、補正値ΔIafは、エイジングの進行の程度に応じた補正量としてもよい。なお、エイジングの進行の程度に応じた補正量の決定方法については、上述の第2の実施の形態における上昇量ΔAstの決定方法と同様である。そのため、その詳細な説明は繰り返されない。
なお、検出値補正部246は、たとえば、前提条件判定フラグがオン状態であって、かつ、エイジング完了フラグがオフ状態である場合に、空燃比センサ262の検出値を補正してもよい。
図17を参照して、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200で実行される空燃比センサ262の異常判定処理についてのプログラムの制御構造について説明される。
なお、図17に示したフローチャートの中で、前述の図12に示したフローチャートと同じ処理については同じステップ番号が付されている。それらについての処理も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返されない。
エイジング完了フラグがオフ状態である場合(S302にてNO)、S504にて、ECU200は、空燃比センサ262の検出値を補正して出力電流値Iafを算出する。なお、補正内容については上述したとおりであるためその詳細な説明は繰り返されない。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る内燃機関の制御装置に含まれるECU200の異常判定処理に関する動作について説明される。なお、ECU200のエイジング判定処理に関する動作については、上述の第1の実施の形態において説明したとおりであるため、その詳細な説明は繰り返されない。
たとえば、空燃比センサ262の使用初期において、エイジングが完了していない状態である場合を想定する。このとき、エイジング完了フラグはオフ状態となる。
車両の走行状態に応じてフューエルカット制御が開始されてから所定時間T(0)が経過し、空燃比センサ262が活性状態となり、EGRバルブが開弁状態となってから所定時間T(3)が経過しており、かつ、IGオン後に異常判定が行なわれていない場合に、前提条件が成立したと判定される(S300にてYES)。
エイジング完了フラグはオフ状態であるため(S302にてNO)、空燃比センサ262の検出値が補正される(S504)。すなわち、空燃比センサ262の出力電流値Iafは、検出値Iaf(0)に補正量ΔIafが加算された値に補正される。補正された空燃比センサ262の出力電流値Iafに基づいて異常の有無が判定される(S306)。その結果、空燃比センサ262の異常の有無が誤判定されることが抑制される。
また、エイジング完了フラグがオン状態である場合には(S304にてNO)、空燃比センサ262の検出値である出力電流値Iafが補正されることなく、異常の有無が判定される(S306)。
すなわち、大気限界電流ILがしきい値IL_thよりも大きい場合には、空燃比センサ262が正常であると判定される。大気限界電流ILがしきい値IL_th以下である場合には、空燃比センサ262が異常であると判定される。
なお、ECU200は、空燃比センサ262が異常であると判定した場合には、音声、表示装置あるいは警告灯等を用いて運転者にその旨を通知してもよい。
以上のようにして、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置によると、シリコン成分の残留量が多いときには、少ないときに比べて、空燃比センサ262によって検出される第1酸素量よりもより多くなるように実際の第2酸素量が推定される。そのため、空燃比センサ262の使用初期におけるシリコン成分の残留量が多い場合に、空燃比センサ262の異常の有無が誤判定されることが抑制される。したがって、空燃比センサが異常であるか否かを精度高く判定する内燃機関の制御装置を提供することができる。
また、ECU200は、エイジング判定処理において、エンジン10の累積運転時間が所定時間以上である場合にエイジングが完了した状態であると判定してもよい。ECU200は、異常判定処理において、エンジン10の累積運転時間が短いときには、長いときに比べて空燃比センサ262によって検出される第1酸素量よりもより多くなるように実際の第2酸素量を推定してもよい。たとえば、ECU200は、異常判定処理において、エンジン10の累積運転時間が所定時間以上である場合には、空燃比センサ262による検出値を用いて空燃比センサ262の異常の有無を判定してもよい。また、ECU200は、エンジン10の累積運転時間が所定時間よりも短い場合には、累積運転時間が長いときと比べて、空燃比センサ262によって検出される第1酸素量よりもより多くなるように実際の第2酸素量を推定して、推定された第2酸素量を用いて空燃比センサ262の異常の有無を判定してもよい。すなわち、ECU200は、空燃比センサ262の検出値にエイジングの状態に応じた補正量を加算した値を用いて異常の有無を判定してもよい。
あるいは、ECU200は、エイジング判定処理において、空燃比センサ262の通電回数が所定回数以上である場合にエイジングが完了した状態であると判定してもよい。ECU200は、異常判定処理において、空燃比センサ262の通電回数が少ないときには、多いときに比べて空燃比センサ262によって検出される第1酸素量よりもより多くなるように実際の第2酸素量を推定してもよい。たとえば、ECU200は、異常判定処理において、空燃比センサ262の通電回数が所定回数以上である場合には、空燃比センサ262による検出値を用いて空燃比センサ262の異常の有無を判定してもよい。また、ECU200は、空燃比センサ262の通電回数が所定回数よりも少ない場合には、空燃比センサ262の通電回数が多いときに比べて空燃比センサ262によって検出される第1酸素量よりもより多くなるように実際の第2酸素量を推定して、推定された第2酸素量を用いて空燃比センサ262の異常の有無を判定してもよい。すなわち、ECU200は、空燃比センサ262の検出値にエイジングの状態に応じた補正量を加算した値を用いて異常の有無を判定してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 エンジン、11 エンジン回転速度センサ、12 吸気通路、14 排気通路、61 カバー、62 小孔、63 センサ本体、64 固体電解質層、65 拡散抵抗層、66 排気側電極、67 大気側電極、68 ヒータ、69 大気ダクト、102 エアクリーナ、104 スロットルバルブ、106 気筒、108 インジェクタ、110 点火プラグ、112 三元触媒、114 ピストン、116 クランク軸、118 吸気バルブ、120 排気バルブ、122 吸気側カム、124 排気側カム、126 VVT機構、200 ECU、202 実行条件判定部、204 計測部、206 エイジング判定部、208 リセット部、212,224 完了判定部、214 しきい値決定部、216,228 異常判定部、222 前提条件判定部、226 目標値変更部、236 昇圧制御部、246 検出値補正部、252 メモリ、254 カム角センサ、256 水温センサ、258 エアフローメータ、262 空燃比センサ。

Claims (13)

  1. 内燃機関(10)に設けられ、検出素子(64)内にシリコン成分が残留し、使用によって前記シリコン成分の残留量が減少していく空燃比センサ(262)と、
    前記空燃比センサによる検出結果に基づいて前記空燃比センサが異常であるか否かを判定するための制御ユニット(200)とを含み、
    前記制御ユニットは、前記シリコン成分の残留量が多いときには、少ないときに比べて異常判定を緩和する、内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御ユニットは、異常判定条件が成立した場合に前記空燃比センサが異常であると判定し、前記シリコン成分の残留量が多いときには、少ないときに比べて前記異常判定条件を緩和する、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記制御ユニットは、前記内燃機関の累積運転時間が短いときには、長いときに比べて前記異常判定条件を緩和する、請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記制御ユニットは、前記空燃比センサへの通電回数が少ないときは、多いときに比べて前記異常判定条件を緩和する、請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記制御ユニットは、前記シリコン成分の残留量が多いときには、少ないときに比べて、前記空燃比センサによって検出される第1酸素量よりもより多くなるように実際の第2酸素量を推定する、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記制御ユニットは、前記内燃機関の累積運転時間が短いときには、長いときに比べて、前記第1酸素量よりもより多くなるように前記第2酸素量を推定する、請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記制御ユニットは、前記空燃比センサへの通電回数が少ないときは、多いときに比べて、前記第1酸素量よりもより多くなるように前記第2酸素量を推定する、請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 内燃機関(10)に設けられ、製造過程でシリコン成分が含有される検出素子(64)を備えた空燃比センサ(262)と、
    前記空燃比センサによる検出結果に基づいて前記空燃比センサが異常であるか否かを判定するための制御ユニット(200)とを含み、
    前記制御ユニットは、前記内燃機関の累積運転時間が短いときには、長いときに比べて異常判定条件を緩和する、内燃機関の制御装置。
  9. 内燃機関(10)に設けられ、検出素子(64)内にシリコン成分が残留し、使用によって前記シリコン成分の残留量が減少していく空燃比センサ(262)と、
    前記内燃機関に対するフューエルカット制御の実行中における前記空燃比センサの出力値の変化幅に基づいて前記シリコン成分が許容範囲を超えて残留しているか否かを判定する制御ユニット(200)とを含む、内燃機関の制御装置。
  10. 前記制御ユニットは、前記空燃比センサによる検出結果に基づいて異常判定条件が成立した場合に前記空燃比センサが異常であると判定し、前記フューエルカット制御の実行中における前記変化幅が大きいときには、小さいときに比べて、前記異常判定条件を緩和する、請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記制御ユニットは、前記フューエルカット制御の実行中における前記変化幅が大きいときには、小さいときに比べて、前記空燃比センサによって検出される第1酸素量よりもより多くなるように実際の第2酸素量を推定する、請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
  12. 前記制御ユニットは、前記空燃比センサによる検出結果に基づいて異常判定条件が成立した場合に前記空燃比センサが異常であると判定し、前記フューエルカット制御の実行中における前記変化幅が大きいときには、小さいときに比べて、前記空燃比センサの素子温を上昇させた状態で前記異常判定条件が成立するか否かを判定する、請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
  13. 前記制御ユニットは、前記空燃比センサによる検出結果に基づいて異常判定条件が成立した場合に前記空燃比センサが異常であると判定し、前記フューエルカット制御の実行中における前記変化幅が大きいときには、小さいときに比べて、前記空燃比センサの素子に印加する電圧を上昇させた状態で前記異常判定条件が成立するか否かを判定する、請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
JP2013533372A 2011-09-13 2011-09-13 内燃機関の制御装置 Expired - Fee Related JP5696789B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2011/070806 WO2013038490A1 (ja) 2011-09-13 2011-09-13 内燃機関の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013038490A1 JPWO2013038490A1 (ja) 2015-03-23
JP5696789B2 true JP5696789B2 (ja) 2015-04-08

Family

ID=47882755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013533372A Expired - Fee Related JP5696789B2 (ja) 2011-09-13 2011-09-13 内燃機関の制御装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20140188371A1 (ja)
JP (1) JP5696789B2 (ja)
CN (1) CN103797236A (ja)
DE (1) DE112011105619T5 (ja)
WO (1) WO2013038490A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9255538B1 (en) * 2012-09-27 2016-02-09 Brunswick Corporation Control systems and methods for marine engines emitting exhaust gas
JP6065888B2 (ja) * 2014-07-29 2017-01-25 トヨタ自動車株式会社 空燃比センサの異常診断装置
JP6323281B2 (ja) * 2014-09-26 2018-05-16 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
US10202945B2 (en) * 2015-08-24 2019-02-12 Ford Global Technologies, Llc Method and device for controlling a motor-vehicle internal combustion engine fitted with a fuel injection system and an exhaust gas recirculation system
JP6989282B2 (ja) * 2017-04-24 2022-01-05 日本特殊陶業株式会社 異常判定装置および制御システム

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2837690B2 (ja) * 1989-06-16 1998-12-16 日本特殊陶業株式会社 酸素センサの異常検出装置
US5265417A (en) * 1993-01-07 1993-11-30 Ford Motor Company Method and apparatus for determining the hydrocarbon conversion efficiency of a catalytic converter
JPH09291844A (ja) * 1996-04-30 1997-11-11 Sanshin Ind Co Ltd 内燃機関の燃料噴射制御装置
US6055972A (en) * 1996-07-04 2000-05-02 Denso Corporation Air fuel ratio control apparatus having air-fuel ratio control point switching function
JP3760558B2 (ja) * 1997-04-23 2006-03-29 株式会社デンソー 酸素センサのヒータ制御装置
DE19752965C2 (de) * 1997-11-28 2002-06-13 Siemens Ag Verfahren zur Überwachung des Abgasreinigungssystems einer fremdgezündeten Brennkraftmaschine
EP0994345B1 (en) * 1998-10-13 2014-02-26 Denso Corporation Power supply control system for heater used in gas concentration sensor
EP1154263A4 (en) * 1999-10-27 2006-08-30 Ngk Spark Plug Co OXYGEN DETECTOR AND METHOD FOR MANUFACTURING DETECTION ELEMENT
JP2003020989A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 Nissan Motor Co Ltd 空燃比センサの異常診断装置
DE10330742A1 (de) * 2003-07-07 2005-01-27 Daimlerchrysler Ag Abgassensor zur Detektion einer Gaskomponente im Abgas einer Brennkraftmaschine und Verfahren zum Betreiben eines Abgassensors
JP2005273636A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Mitsubishi Electric Corp 酸素センサ劣化診断装置
JP4109214B2 (ja) * 2004-03-31 2008-07-02 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
JP2006258566A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Fujitsu Ten Ltd 空燃比センサ異常検出装置及びその判定方法
JP4325641B2 (ja) * 2006-05-24 2009-09-02 トヨタ自動車株式会社 空燃比センサの制御装置
US8211281B2 (en) * 2006-10-10 2012-07-03 Delphi Technologies, Inc. Catalyst anneal for durable stoichiometric shift corrected protective coating for oxygen sensors
EP1961942B1 (en) * 2007-02-21 2018-10-24 NGK Spark Plug Co., Ltd. Diagnostic method and control apparatus for gas sensor
DE102007025234A1 (de) * 2007-05-31 2008-12-04 Robert Bosch Gmbh Sensorelement zur Bestimmung einer physikalischen Eigenschaft eines Messgases
JP4430100B2 (ja) * 2007-12-25 2010-03-10 本田技研工業株式会社 制御装置
JP4835703B2 (ja) * 2009-02-23 2011-12-14 トヨタ自動車株式会社 酸素センサの異常判定装置
WO2011111156A1 (ja) * 2010-03-09 2011-09-15 トヨタ自動車 株式会社 触媒劣化検出装置
WO2012093480A1 (ja) * 2011-01-06 2012-07-12 イビデン株式会社 排ガス処理装置
JP5346989B2 (ja) * 2011-05-31 2013-11-20 本田技研工業株式会社 空燃比センサの異常判定装置
JP5862292B2 (ja) * 2011-12-28 2016-02-16 マツダ株式会社 ディーゼルエンジンの制御装置
US9133785B2 (en) * 2012-04-27 2015-09-15 Michael L. Kociba Oxygen sensor output correction systems and methods
JP5915779B2 (ja) * 2013-01-29 2016-05-11 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
DE102014200481A1 (de) * 2014-01-14 2015-07-16 Robert Bosch Gmbh Breitbandlambdasonde und Herstellungsverfahren für eine Breitbandlambdasonde

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2013038490A1 (ja) 2015-03-23
US20140188371A1 (en) 2014-07-03
WO2013038490A1 (ja) 2013-03-21
DE112011105619T5 (de) 2014-07-31
CN103797236A (zh) 2014-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10422292B2 (en) Methods and systems for an exhaust oxygen sensor operation
JP4240132B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US7448253B2 (en) Combustion state determination method of internal combustion engine
US7743759B2 (en) Gas sensor controller
JP2010281732A (ja) ガス濃度湿度検出装置
JP5696789B2 (ja) 内燃機関の制御装置
KR101442391B1 (ko) 내연 기관의 배출 제어 시스템
KR101399192B1 (ko) 내연 기관의 배출 제어 시스템
JP5817581B2 (ja) 内燃機関の排出ガス浄化装置
US7013214B2 (en) Air-fuel ratio feedback control apparatus and method for internal combustion engine
JP6551314B2 (ja) ガスセンサ制御装置
JP4726663B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP6756317B2 (ja) 内燃機関の排気装置
JP2008064007A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2018189068A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP5459513B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP5285474B2 (ja) 内燃機関の排気ガス再循環制御方法
US20190136738A1 (en) Sensor system
JP4780465B2 (ja) 酸素センサの故障診断装置
JP2009121401A (ja) 内燃機関の排気温度推定装置に関する。
JP2010053758A (ja) 内燃機関の燃料噴射量制御装置
WO2014181512A1 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP5009844B2 (ja) 内燃機関の燃焼状態判定方法
CN113389625A (zh) 用于排气传感器的控制装置
JP2009114992A (ja) エンジンの空燃比制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150126

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees