JP5696182B2 - 光ファイバカッタ - Google Patents

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Description

この発明は、光ファイバカッタに関する。
従来、光ファイバを切断する際には、超硬合金等の材料からなる刃により光ファイバに初期傷を形成した後、初期傷を成長させるように光ファイバに力を付与することで、光ファイバを劈開により切断する。
特許文献1には、互いに間隔をあけて配された一対の枕部材上に光ファイバを載置し、刃を一対の枕部材の間に挿入するように下方に移動させて光ファイバに押し付けることにより、光ファイバに初期傷を形成する光ファイバカッタが開示されている。また、特許文献1には、初期傷を付与する際に刃先を光ファイバの表面に面接触させるために、光ファイバカッタの刃先に平坦な面状部を形成した事項、及び、この面状部を含む刃先にDLCコート等の表面処理層を形成した事項が開示されている。
特開2010−271385号公報
ところで、光ファイバに初期傷を形成する際に、刃に加える力の大きさは小さい方が好ましい。しかしながら、上記従来の光ファイバカッタでは、刃先の平坦な面状部に形成された凹凸の無い表面処理層が光ファイバに面接触するため、光ファイバに初期傷を形成する際には、刃に対してある程度の大きさの力を加える必要があり、好ましくない。
また、上記従来の光ファイバカッタでは、刃先の面状部に形成された凹凸の無い表面処理層が光ファイバに面接触するため、光ファイバに初期傷を形成する際には、刃の先端部を光ファイバの表面に押し付けた上で、刃部をその長手方向にスライドさせる必要がある。すなわち、初期傷を形成するために、刃の押付動作及び刃のスライド動作の両方を行う必要があり、初期傷の形成作業が煩雑となる。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、初期傷をより小さな力で簡単に光ファイバに形成することが可能な光ファイバカッタを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の光ファイバカッタは、被覆の除去された石英系ガラスからなる光ファイバを載置する載置面を有する載置台と、前記載置面に載置された前記光ファイバに前記載置面に直交する方向から先端面を押し付けることで前記光ファイバの側面に当該光ファイバの切断を促す初期傷を形成する刃具と、初期傷形成時における前記載置面と前記刃具の先端との隙間寸法を規定することにより、前記光ファイバに対する前記初期傷の深さを設定する切込調整機構と、を備え、前記刃具先端面には、石英系ガラスよりも高い硬度の粉体が分布していることを特徴とする。
また、本発明の光ファイバカッタは、被覆の除去された石英系ガラスからなる光ファイバを載置する載置面を有する載置台と、前記載置面に載置された前記光ファイバに前記載置面に直交する方向から先端面を押し付けることで前記光ファイバの側面に当該光ファイバの切断を促す初期傷を形成する刃具と、初期傷形成時における前記載置面と前記刃具の先端との隙間寸法を規定することにより、前記光ファイバに対する前記初期傷の深さを設定する切込調整機構と、を備え、前記刃具が、前記光ファイバに押し付けられる先端面を有する刃具本体と、該刃具本体の先端面に設けられ、石英系ガラスよりも高い硬度の粉体が分布した粉体シートとを有することを特徴とする。
そして、前記光ファイバカッタでは、前記粉体のモース硬度が、7以上であると好ましい。
また、前記光ファイバカッタでは、前記粉体の粒度が、5μm以上80μm以下であるとよい。
さらに前記光ファイバカッタにおいて、切込調整機構は、前記載置面に配された前記光ファイバの両側部において前記載置台及び前記刃具の少なくとも一方から他方に向けて突出する一対の突起であるとよい。
さらに、前記光ファイバカッタでは、前記刃具本体のヤング率が1MPa以上3MPa以下であるとよい。
また、前記光ファイバカッタでは、前記載置台のヤング率が1MPa以上3MPa以下であるとよい。
さらに、前記光ファイバカッタでは、前記切込調整機構による前記載置面と前記刃具の先端との隙間寸法と、前記光ファイバの直径寸法との差分が、5μm以上20μm以下であることがより好ましい。
また、前記光ファイバカッタは、前記刃具が前記載置面に対して近接離間する方向に移動可能となるように、前記刃具を前記載置台に取り付ける刃具取付部材をさらに備えるとより好ましい。
また、前記光ファイバカッタは、前記光ファイバに引張力を付与する張力付与機構をさらに備えていてもよい。
さらに、前記光ファイバカッタは、前記載置面に載置された前記光ファイバの載置部分以外の部分を位置決めして保持する保持部をさらに備えると好ましい。
また、前記光ファイバカッタは、前記保持部から延出するたわみ変形可能な一対のアーム部と、前記一対のアーム部にそれぞれ設けられて、前記保持部との間に前記載置台が配される位置において前記光ファイバを挟み込んで把持する一対の把持部と、を備え、前記光ファイバに接触する前記一対の把持部の把持面の少なくとも一方が、弾性変形可能なウレタンシートあるいはゴムシートによって構成されていると好ましい。
本発明に係る光ファイバカッタでは、刃具を光ファイバの側面に押しつけると、刃具の先端面上に配された粉体が光ファイバの側面に押し付けられるため、刃具を光ファイバに押し付ける力を、光ファイバの側面に接触する粉体の尖端に集中させることができる。したがって、従来の場合と比較して小さな力で初期傷を形成することができる。
また、刃具を光ファイバに押し付ける動作だけで初期傷を形成できるため、従来の場合と比較して初期傷をより簡単に形成することが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る光ファイバカッタを示す斜視図である。 図1の光ファイバカッタの分解斜視図である。 図1の光ファイバカッタの載置台、刃具及び刃具取付部材を示す拡大正断面図である。 図3のA−A矢視断面図である。 図3の載置台と刃具との関係を示す要部拡大正断面図である。 図4に示す刃具本体に設けられた粉体シートの拡大断面図である。 図1の光ファイバカッタを示す概略平面図である。 図7の光ファイバカッタにおいて一対の把持部を互いに接近する方向に変位させた状態を示す平面図である。 図5に示す光ファイバカッタの切込調整機構の第一変形例を示す要部拡大正断面図である。 図9のB−B矢視断面図である。 図5に示す光ファイバカッタの切込調整機構の第二変形例を示す要部拡大正断面図である。 図5に示す光ファイバカッタの切込調整機構の第三変形例を示す要部拡大正断面図である。 図5に示す光ファイバカッタの切込調整機構の第四変形例を示す要部拡大正断面図である。 図5に示す光ファイバカッタの切込調整機構の第五変形例を示す要部拡大正断面図である。 図3に示す光ファイバカッタの切込調整機構の第六変形例を示す要部拡大正断面図である。 図4,6に示す刃具本体の先端部の一変形例を示す拡大断面図である。 本発明の第二実施形態に係る光ファイバカッタの要部を示す拡大平面図である。 図17の光ファイバカッタにおいて把持部を互いに接近する方向に変位させた状態を示す拡大平面図である。 図18に示す状態から把持部の姿勢を変化させた状態を示す拡大平面図である。 本発明の他の実施形態に係る光ファイバカッタを示す斜視図である。 図20の光ファイバカッタにおいて、光ファイバを位置決めする手法の第一例を示す拡大平面図である。 図20の光ファイバカッタにおいて、光ファイバを位置決めする手法の第二例を示す拡大平面図である。
〔第一実施形態〕
以下、図1〜8を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1,2に示すように、本実施形態の光ファイバカッタ1は、光ファイバ9のうち裸光ファイバ9Aを切断するものである。切断対象である本実施形態の光ファイバ9は、例えば単心の光ファイバ心線、光ファイバ素線等の被覆付き光ファイバであり、その先端部分は被覆が除去されて裸光ファイバ9Aとなっている。また、裸光ファイバ9Aは、例えば石英系ガラスからなり、図5に示すように、コア部91とその周囲を囲むクラッド部92とによって構成されている。これらコア部91及びクラッド部92の屈折率は互いに異なっている。
図1,2に示すように、光ファイバカッタ1は、光ファイバ9の裸光ファイバ9Aを載置する載置面2aを有する載置台2と、載置台2に隣り合わせて設けられ、載置面2aに載置される光ファイバ9を位置決めして保持する保持部3と、載置面2aに載置された裸光ファイバ9Aの側面に初期傷を形成するための刃具4と、を備えている。また、本実施形態の光ファイバカッタ1は、保持部3から延出する一対のアーム部5,5と、裸光ファイバ9Aを挟み込んで把持する一対の把持部6,6と、を備える。さらに、本実施形態の光ファイバカッタ1は、刃具4を載置台2の載置面2aの上側に取り付けるための刃具取付部材7も備える。
以下の説明では、保持部3から載置台2側に向かう方向(一対のアーム部5,5の延出方向)を前方と呼び、その反対方向を後方と呼ぶことがある。また、載置台2の載置面2aに沿って載置面2aに載置された裸光ファイバ9Aの長手方向に直交する方向を、幅方向と呼ぶことがある。
載置台2は、図2〜5に示すように、平坦な載置面2aに載置された裸光ファイバ9Aの長手方向に延びる略直方体形状のブロックである。
載置台2には、載置面2aから上方に突出する一対の切込調整突起(突起)11,11が設けられている。一対の切込調整突起11,11は、載置面2aに配される光ファイバ9の両側部(幅方向の両端部)に設けられている。一対の切込調整突起11,11の間隔は、光ファイバ9の直径寸法よりも十分に大きく設定されている。また、本実施形態では、各切込調整突起11の高さ寸法が、裸光ファイバ9Aの直径寸法よりも若干小さく設定されている。
本実施形態では、一対の切込調整突起11,11が載置台2に一体に形成されている。言い換えれば、載置台2には、その載置面2aを底面とした窪み溝12が光ファイバ9の長手方向に延びて形成され、窪み溝12の内側面が一対の切込調整突起11,11によって構成されている。また、載置台2の上端面が一対の切込調整突起11,11の先端面よって構成されている。さらに、本実施形態では、載置台2のうち載置面2a及び一対の切込調整突起11,11を形成した部分(形成部分2X)が、他の部分と別個に形成された上で、他の部分に一体に固定されている。
さらに、載置台2の幅方向の両側面には、刃具取付部材7を載置台2に対して位置決めするための嵌合凹部13が形成されている。嵌合凹部13は、載置台2の厚さ方向に延びて載置台2の上端面及び下端面に開口している。
保持部3は、図1,2,7に示すように、光ファイバ9を保持する光ファイバホルダ15と、光ファイバホルダ15を設置するホルダ設置台16とを備える。
ホルダ設置台16は、載置台2の長手方向の一端に一体に形成され、載置台2よりも幅広に形成されている。ホルダ設置台16には、上側から窪んで載置台2及び保持部3の配列方向に延びる軌道溝17が形成されている。光ファイバホルダ15はこの軌道溝17に収容される。また、軌道溝17に収容された光ファイバホルダ15の移動方向は、軌道溝17の幅方向の内側面によって、載置台2及び保持部3の配列方向(光ファイバ9の長手方向)のみに規制される。
また、ホルダ設置台16には、軌道溝17の前方側の端部と載置台2との間に設けられて、光ファイバホルダ15の前方への移動を規制する規制壁部18が形成されている。規制壁部18には、光ファイバホルダ15に保持されて、光ファイバホルダ15から前方に延出する光ファイバ9を通過させる通過凹部19が形成されている。なお、図示しないが通過凹部19の底面は、載置台2の載置面2aと面一となっている。これにより、光ファイバホルダ15から前方に延出する光ファイバ9を載置台2の載置面2aに載置することが可能となる。
光ファイバホルダ15は、ホルダ設置台16に設置された状態において、前述したホルダ設置台16の軌道溝17により、載置台2に対して近接離間する方向に移動可能とされる。
光ファイバホルダ15は、ベース部21と、ベース部21に対して回動自在に設けられた蓋体22とを備える。蓋体22は、ベース部21との間に光ファイバ9を挟み込んで固定保持するものである。また、ベース部21のうち蓋体22の前方側及び後方側には、V字状の案内溝23が形成されている。案内溝23は、ベース部21上に配される光ファイバ9の長手方向が光ファイバホルダ15の移動方向に一致するように光ファイバ9を位置決めする役割を果たす。
この光ファイバホルダ15は、裸光ファイバ9Aが光ファイバホルダ15よりも前方側(載置台2)側に位置するように、光ファイバ9を保持する。
さらに、本実施形態の保持部3は、光ファイバホルダ15とホルダ設置台16の規制壁部18との間に配されるブロック状のスペーサ25も備える。このスペーサ25は、光ファイバホルダ15から規制壁部18までの距離を調整して、光ファイバホルダ15から載置台2の載置面2a上における裸光ファイバ9Aの切断位置までの距離を適切に設定する役割を果たす。スペーサ25は、光ファイバホルダ15と同様に、ホルダ設置台16に設置され、ホルダ設置台16の軌道溝17により載置台2に対して近接離間する方向に移動可能とされる。スペーサ25には、光ファイバホルダ15から前方に延出した光ファイバ9を支持するV字状の支持溝26が形成されている。
また、本実施形態のスペーサ25は、光ファイバホルダ15に対して着脱自在に固定されるように構成されている。具体的に説明すれば、スペーサ25の後方側には、光ファイバホルダ15に嵌め合わせて固定される嵌合部27が一体に形成されている。嵌合部27の高さ寸法は、スペーサ25よりも低く設定されている。光ファイバホルダ15の下側には嵌合部27に嵌め合う被嵌合部(不図示)が形成されており、これによって、嵌合部27の上側に光ファイバホルダ15を一体に固定できる。
一対のアーム部5,5は、保持部3のホルダ設置台16から前方に延出して形成されている。これらアーム部5,5は、載置台2を挟むようにその幅方向の両側に配され、載置台2よりも前方に長く延びている。なお、図示例では、各アーム部5が薄板状に形成され、一対のアーム部5,5がその板厚方向に配列されているが、各アーム部5,5は例えば棒状に形成されてもよい。
各アーム部5,5は、通常状態ではたわみ変形が生じない(例えば図7参照)が、その先端に載置台2の幅方向への外力が加えられた場合に、互いのアーム部5,5の先端部に接近及び離間する方向のたわみ変形が生じる(例えば図8参照)程度の剛性を有する。
一対の把持部6,6は、一対のアーム部5,5の先端にそれぞれ設けられると共に、各アーム部5よりも内方に突出して形成されている。一対の把持部6,6は、前述した保持部3との間に載置台2が位置するように配されている。
各把持部6は略直方体のブロック状に形成され、一対の把持部6,6の互いに向かい合う内面(把持面31)が平坦に形成されている。また、把持面31と反対側に位置する各把持部6,6の外面(押圧面32)は、手指等により押圧力を加える操作がしやすいように凹状に形成されることが好ましい。
各把持部6に外力が加えられていない通常状態(図7参照)では、一対のアーム部5,5がたわみ変形しておらず、一対の把持部6,6の把持面31,31が互いにほぼ平行している、すなわち、一対の把持部6,6の把持面31,31の間隔が、全面にわたってほぼ一定の間隔で互いに離れている。
また、本実施形態の各把持部6は、各アーム部5に一体に形成されたブロック状の把持本体33と、把持本体33に接着等により固定されて把持面31をなす弾性変形可能なウレタンシートあるいはゴムシートからなるシート部材34とを備える。
シート部材34は、裸光ファイバ9Aとの摩擦力向上を図ることができるものであり、裸光ファイバ9Aを把持した状態に保つ役割を果たす。すなわち、シート部材34によって一対の把持部6,6による光ファイバ9のグリップ力向上を図ることができる。シート部材34の厚さ寸法は、例えば0.5mm〜15mmに設定されることが好ましく、これによって、シート部材34と裸光ファイバ9Aとの最大静止摩擦力が0.5〜1.0kgfに設定されている。なお、1.0kgfは9.8Nである。
上記一対の把持部6,6及び前述した光ファイバホルダ15は、本実施形態における張力付与機構を構成している。すなわち、本実施形態の光ファイバカッタ1では、図8に示すように、裸光ファイバ9Aを一対の把持部6,6により把持した状態で光ファイバホルダ15を載置台2から離間する方向(図8において右方向)に移動させることで、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に引張力を付与することができる。
図3〜5に示すように、刃具4は、載置台2の載置面2aとの間に裸光ファイバ9Aを挟み込むように裸光ファイバ9Aに押し付けられることで、裸光ファイバ9Aの側面に初期傷を形成するものである。刃具4は、先端に向かうほど厚さを減じる断面鋭角状に形成された楔状の刃具本体41と、刃具本体41の先端部に貼付された粉体シート42とを備える。
刃具本体41の先端部は、裸光ファイバ9Aに押し付けられる先端面41Aを有している。本実施形態では、刃具本体41の先端面41Aが湾曲しているが、例えば平坦であってもよい。
粉体シート42は、図6に示すように、シート状に形成された基材46の表面に石英系ガラスよりも高い硬度の粉体47を分布させたものである。粉体47はバインダー層48によって基材46上に固定されている。粉体47のモース硬度は7以上であるとよいが、8〜10であることがさらに望ましい。このような粉体の材料としては、例えばダイヤモンド、SiC(炭化ケイ素)、アルミナ、CBN(立方晶窒化ホウ素)などが挙げられる。また、粉体47の粒度は、例えば5μm以上かつ80μm以下であるとよいが、30μm以下であるとさらに好ましい。この粉体シート42は、例えば基材46の表面に粉体47の一種である砥粒を分布させた研磨シートである。粉体シート42が研磨シートである場合、基材46として、例えば厚さが25μm、50μm、75μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)などを使用することができる。
この粉体シート42は、例えば接着剤や両面テープによって先端面41Aを含む刃具本体41の先端部に貼り付けられている。なお、図6においては、刃具本体41に貼付された粉体シート42が刃具本体41の先端面41Aに対応して湾曲している。
そして、載置台2の幅方向に沿う刃具4の幅寸法は、前述した載置台2の一対の切込調整突起11,11の間隔よりも大きく設定されている。これにより、刃具4を載置面2aに向けて近づけると、刃具4の先端の幅方向の両端部が切込調整突起11,11に当接し、切込調整突起11,11が載置台2と刃具4との間に挟み込まれるため、刃具4の先端は載置面2aに接触せず、載置面2aと刃具4の先端との間に隙間(隙間寸法t1)が生じる。
この隙間寸法t1は、切込調整突起11,11の突出高さに対応しており、裸光ファイバ9Aの直径寸法よりも小さく設定されている。そして、隙間寸法t1と裸光ファイバ9Aとの直径寸法との差分は、裸光ファイバ9Aに形成される初期傷の深さ寸法に対応している。
この差分は、切断後における光ファイバ9が所望の光学特性を損なわないように設定されることが好ましい。例えば、裸光ファイバ9Aの直径寸法が125μmであり、コア部91の直径寸法が10μmである場合には、少なくとも初期傷がクラッド部92のみに形成されコア部91に到達しないように、上記差分が5μm以上60μm未満に設定されることが好ましく、5μm以上20μm以下に設定されることがさらに好ましい。また、上記差分の上限値は例えば10μm以下に設定されることがより好ましい。
すなわち、本実施形態では、載置台2に設けられた一対の切込調整突起11,11によって、裸光ファイバ9Aに対する初期傷の深さを設定する切込調整機構が構成されている。
また、本実施形態の刃具4は、図4に示すように、刃具本体41の基端から逆向きに延びて、後述する刃具取付部材7の刃具固定部52に刃具4を固定するための取付軸部43を備える。取付軸部43は、例えば刃具本体41と同一材料により一体に形成されてよい。
取付軸部43の延出方向の先端部には、側方に突出する係合爪44が形成されている。また、取付軸部43の延出方向基端部には、側方に突出する係合用張出部45が形成されている。係合用張出部45は、係合爪44と取付軸部43の延出方向に対向するように配されている。
図2〜4に示すように、刃具取付部材7は、刃具4が載置面2aに対して近接離間させる方向(本実施形態では載置面2aに直交する方向)に移動可能となるように、刃具4を載置台2に取り付けるものである。
本実施形態の刃具取付部材7は、リング状の刃具連結部51と、刃具連結部51の内側空間51Aに設けられて刃具4を固定する刃具固定部52と、刃具連結部51から突出する一対の載置台係合部53,53とを一体に形成して構成されている。
刃具連結部51は、載置台2の上端面に配される受圧壁部54と、刃具連結部51の内側空間51Aを介して受圧壁部54に対向する対向壁部55と、受圧壁部54と対向壁部55とを連結する左右両側の連結用側壁部56とを有する。これら受圧壁部54、対向壁部55及び連結用側壁部56の前後方向の寸法は、互いに等しく設定されている。
受圧壁部54は、平板状に形成され、その厚さ方向に貫通して刃具4を挿通させる挿通孔54Aを有する。なお、図2においては、挿通孔54Aが受圧壁部54の前方側の端部から内側に窪むスリット状に形成されているが、これに限ることはない。対向壁部55は、受圧壁部54に平行する平板状に形成され、内側空間51Aを介して挿通孔54Aに対面している。連結用側壁部56は、薄肉部56Bにより連結された三つの板部56Aからなる。三つの板部56Aの配列方向の両端に位置する板部56Aは、それぞれ薄肉部56Bによって受圧壁部54や対向壁部55に連結されている。
このように構成される刃具連結部51において、受圧壁部54と対向壁部55との間の距離を縮めるように外力を作用させた際には、三つの板部56Aのうち中央に位置する板部56Aが、薄肉部56Bをヒンジ部として左右外側に変位する(図3の二点鎖線参照)。この際には、薄肉部56Bが弾性的に変形するため、上記外力を解除した際には、受圧壁部54と対向壁部55とが互いに離間して元の位置に戻る。
刃具固定部52は、対向壁部55の下面から受圧壁部54に向けて延びる筒状に形成され、刃具4の取付軸部43を挿入可能な貫通孔52Aを有する。図4に示すように、貫通孔52Aの上端部には拡張された凹部52Bが形成されている。凹部52Bは上側に向く段差面52Cを有する。
前述した刃具4の取付軸部43は、貫通孔52Aの下端から挿入されて、係合爪44が凹部52Bの段差面52Cに係合することで、刃具固定部52に取り付けられる。また、係合爪44が段差面52Cに係合した状態では、刃具固定部52の下端部に当接するため、刃具4が刃具固定部52に固定される。
刃具固定部52に固定された刃具4の刃具本体41は、図3,4に示すように、刃具固定部52の下端から受圧壁部54の挿通孔54Aに向けて突出するように配される。なお、図示例では、刃具連結部51に前述した外力が作用していない状態で、刃具4の先端部が受圧壁部54の挿通孔54Aに挿入されているが、これに限らず、例えば挿入されずに刃具連結部51の内側空間51Aに配されてもよい。
さらに、刃具本体41の幅寸法は、これに対応する挿通孔54Aの寸法と略同一に設定されている。これにより、刃具本体41が挿通孔54Aに挿入された状態では、受圧壁部54に対する刃具本体41の幅方向への変位が規制される。
図1〜3に示すように、載置台係合部53は、受圧壁部54の外面のうち挿通孔54Aの左右両側から刃具連結部51の外側に突出して形成されている。この載置台係合部53は、載置台2の嵌合凹部13に挿入して嵌め合わせることができる。この嵌め合せにより、載置台2に対する載置台係合部53の前後方向への移動が規制される。
また、載置台係合部53の突出方向の先端部には、内方に突出する係合突起53Aが形成されている。係合突起53Aは、載置台2の嵌合凹部13に挿入された状態で、載置台2の下端面に係合されるものである。係合突起53Aが載置台2の下端面に係合した状態では、刃具連結部51の受圧壁部54が載置台2の上端面に当接する。
以上により、載置台係合部53を嵌合凹部13に嵌め合せると共に、係合突起53Aを載置台2の下端面に係合させることで、刃具取付部材7が載置台2に対して着脱自在に固定され、刃具4が刃具取付部材7を介して載置台2に取り付けられる。
この取付状態において、刃具連結部51に外力が作用していなければ、刃具4は載置台2の載置面2a及び上端面の上方に間隔をあけて位置する。そして、対向壁部55に下方への押付力を作用させた際には、刃具4が受圧壁部54の挿通孔54Aを通って下方に進行し、刃具4の先端の幅方向の両端部が、切込調整突起11,11(載置台2の上端面)に当接する。
次に、本実施形態の光ファイバカッタ1を用いて光ファイバ9(裸光ファイバ9A)を切断する光ファイバの切断方法について説明する。
はじめに、図1,7に示すように、光ファイバ9を保持した光ファイバホルダ15及びこれに一体に固定されたスペーサ25をホルダ設置台16に設置する(設置工程)。これにより、裸光ファイバ9Aは、通過凹部19を通って載置台2の載置面2aに配されると共に載置台2よりも前方に延出し、一対の把持部6,6の把持面31,31間の隙間を通過してさらに前方に延出する。
この状態では、刃具取付部材7及び一対の把持部6,6に外力が作用していないため、刃具4は載置面2aの上方に間隔をあけた位置に配される(図4,5参照)、また、把持面31,31同士は互いに離間し、各把持面31は裸光ファイバ9Aに接していない。
次いで、刃具4により裸光ファイバ9Aの側面に初期傷を形成する(初期傷形成工程)。図3〜5に示すように、この工程では、刃具取付部材7の対向壁部55を載置面2aに向けて押圧することで、刃具4を載置面2aに向けて移動させ、刃具4の先端面41Aを裸光ファイバ9Aの側面に押しつける。これにより、裸光ファイバ9Aが載置面2aと刃具4の先端との間に挟み込まれる。その後、刃具4をさらに載置面2aに向けて移動させると、刃具4の先端が裸光ファイバ9Aに押し込まれて初期傷が形成される。最後に、刃具4の先端の幅方向の両端部が載置台2の上端面(切込調整突起11,11)に当接すると、裸光ファイバ9Aに対する刃具4の押し込みが停止する。
以上のようにして形成される初期傷の深さ寸法は、切込調整突起11,11が載置台2と刃具4との間に挟み込まれた状態における隙間寸法t1と裸光ファイバ9Aの直径寸法との差分と略同等になる。
最後に、光ファイバ9に引張力を付与することで光ファイバ9を切断する(切断工程)ことで、本実施形態の光ファイバ9の切断方法が完了する。
この工程では、はじめに、図8に示すように、一対の把持部6,6を内方に押圧することで一対の把持部6,6により光ファイバ9を挟み込んで把持する。この際、アーム部5は把持部6の内方移動に伴って弾性変形して内方に湾曲する。このように裸光ファイバ9Aを把持した状態では、図示例のように、把持面31の前端部(前方側の端部)またはその近傍のみが裸光ファイバ9Aに押し付けられてもよいが、例えば把持面31の前後方向全体が光ファイバ9に押し付けられてもよい。なお、この把持状態においては、光ファイバ9に引張力は付与されない、あるいは、引張力が付与されたとしても無視できる程度に微小である。
その後、光ファイバホルダ15を軌道溝17内において載置台2から離間させる方向に移動させる。これにより、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に引張力が付与され、この引張力によって初期傷が成長し、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)が切断される。
ところで、初期傷を形成した光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に対して必要以上に引張力を付与すると、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)の切断面が荒れる等の不具合が発生することが知られている。このため、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に付与される引張力は、例えば0.5〜1.0kgfといった適度な値に設定されることが好ましい。
本実施形態では、把持部6の把持面31をなすシート部材34の厚さ寸法が0.5mm〜15mmに設定されることで、シート部材34と裸光ファイバ9Aとの最大静止摩擦力が0.5〜1.0kgfに設定されている。したがって、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に対して0.5〜1.0kgf以上の引張力が付与された場合には、裸光ファイバ9Aが把持面31に対して滑り、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)の切断面に不具合が発生することを防止できる。
以上説明したように、本実施形態の光ファイバカッタ1によれば、刃具4を裸光ファイバ9Aの側面に押しつけた際には、刃具本体41の先端面41A上に配された粉体シート42の粉体47が裸光ファイバ9Aの側面に押し付けられるため、刃具4を裸光ファイバ9Aに押し付ける力を、裸光ファイバ9Aの側面に接触する粉体47の尖端に集中させることができる。したがって、従来の場合と比較して、小さな力で裸光ファイバ9Aに初期傷を形成することができる。
また、刃具4を裸光ファイバ9Aの側面に押し付ける動作だけで初期傷を形成できるため、従来の場合と比較して初期傷の形成作業をより簡単に行うことができる。
また、本実施形態の光ファイバカッタ1によれば、初期傷を形成する際に裸光ファイバ9Aが載置面2aと刃具4の先端との間に挟み込まれるため、また、初期傷の深さ寸法を、切込調整突起11,11による載置面2aと刃具4の先端との隙間寸法t1と、裸光ファイバ9Aの直径寸法との差分により設定できるため、切込調整突起11,11の突出高さを高精度に設定するだけで、簡単に高精度な初期傷を光ファイバ9に形成することができる。これにより、切断後の光ファイバ9において、鏡面のように表面粗さの小さい良好な切断面を得ることも可能となる。
なお、特許文献1等に開示された従来の光ファイバカッタでは、光ファイバに初期傷を形成する際に光ファイバが撓んでしまう虞があり、初期傷の深さ寸法を高い精度で形成することが困難である。例えば初期傷の深さ寸法が過度に小さい場合には、光ファイバに力を付与しても初期傷が成長せず、光ファイバをうまく切断できない虞がある。また、初期傷の深さ寸法が過度に大きい場合には、光ファイバの切断面に欠け等の不良が生じ、この切断面を他の光ファイバに突き当てて接続することができない、という問題がある。
また、本実施形態の光ファイバカッタ1に備える刃具4は、超硬合金等の材料からなる場合と比較して安価かつ軽量な樹脂材料(例えばポリアセタール(POM))によって構成できるため、光ファイバカッタ1の低コスト化及び軽量化を図ることができる。
さらに、本実施形態の光ファイバカッタ1では、載置台2、保持部3のホルダ設置台16、アーム部5,5、把持部6,6を樹脂材料の一体成形により形成することが可能である。また、光ファイバホルダ15やスペーサ25、刃具取付部材7も樹脂材料により形成することが可能である。したがって、光ファイバカッタ1の低コスト化及び軽量化をさらに図ることができる。
また、本実施形態の刃具4は、刃具本体41に粉体シート42を貼付して構成されているため、例えば粉体シート42の粉体47が不十分となる等して光ファイバ9に初期傷を形成する粉体シート42の性能が低下した場合には、安価な粉体シート42のみ、あるいは、粉体シート42を含む刃具4のみを交換すればよいため、光ファイバカッタ1のメンテナンスも安価かつ容易に行うことができる。
さらに、刃具4が刃具取付部材7によって載置台2に取り付けられているため、光ファイバカッタ1の取り扱いが容易となる。
また、本実施形態の構成では、刃具取付部材7に外力が作用していない通常状態において、刃具4の先端が、刃具連結部51の内側空間51A内あるいは受圧壁部54の挿通孔54A内に配されるため、刃具4(特に粉体シート42)の保護を図ることができる。
また、本実施形態の光ファイバカッタ1では、光ファイバ9に張力を付与する張力付与機構も備えるため、刃具4により光ファイバ9に初期傷を形成した後、光ファイバカッタ1から光ファイバ9を取り外すことなく切断することができる。
なお、上記第一実施形態では、一対の切込調整突起11,11が、載置台2の載置面2aから刃具4に向けて突出するように形成されているが、例えば図9,10に示すように、載置面2aに配される光ファイバ9の両側部において刃具4の先端から載置面2aに向けて突出するように形成されてもよい。図示例では、一対の切込調整突起11,11の突出方向の先端部が、載置面2aに面接触する平坦面を有しているが、例えば刃具4と同様に、先端に向かうほど厚さを減じる断面鋭角状に形成されてもよい。
また、一対の切込調整突起11,11は、例えば載置台2及び刃具4の両方に形成されてもよい。この構成では、載置台2及び刃具4の切込調整突起11が互いに当接することになる。
また、上述した切込調整突起11は、一対形成されることに限らず、例えば図11,12に示すように、載置面2aに配される光ファイバ9の一方の側部のみにおいて、載置面2aから刃具4に向けて突出するように、あるいは、刃具4の先端から載置面2aに向けて突出するように、一つだけ形成されてもよい。
さらに、光ファイバ9に対する初期傷の深さを設定する切込調整機構は、切込調整突起11によって構成されることに限らない。切込調整機構は、例えば図13,14に示すように、ゴム等のように弾性変形可能な弾性部材からなる載置台2や刃具4(刃具本体41)によって構成されてもよい。
図13のように載置台2が弾性部材からなる場合、刃具4の幅寸法は載置台2の幅寸法よりも大きく設定されるとよい。この構成では、刃具4を載置面2aに配された光ファイバ9に押し付けることで、光ファイバ9を配した載置面2aの幅方向中央領域が載置面2aの幅方向両端に対して沈み込むように、載置台2が弾性変形する。そして、刃具4の先端の幅方向の両端部が載置面2aの幅方向両端に当接することで、光ファイバ9に対する刃具4の押し込みが停止する。このようにして光ファイバ9に形成される初期傷の深さ寸法は、弾性部材からなる載置台2の弾性率を変えることで適宜調整できる。
一方、図14のように刃具4が弾性部材からなる場合、刃具4の幅方向両端は、弾性変形しない支持部49に固定されるとよい。なお、載置面2aに対向する支持部49の先端位置は刃具4の先端位置にあわせておけばよい。また、載置台2の幅寸法は刃具4の幅寸法よりも大きく設定されるとよい。この構成では、刃具4を載置面2aに配された光ファイバ9に押し付けると、刃具4の先端のうち光ファイバ9に当接する幅方向中央領域が幅方向両端に対して凹むように、刃具4が弾性変形する。そして、刃具4の幅方向両端に設けられた支持部49の先端が載置面2aに当接することで、光ファイバ9に対する刃具4の押し込みが停止する。このようにして光ファイバ9に形成される初期傷の深さ寸法は、弾性部材からなる刃具4の弾性率を変えることで適宜調整できる。
また、切込調整機構は、例えば図15に示すように、刃具4(刃具本体41)の側部から突出する当接突起41Bによって構成されてもよい。当接突起41Bは、刃具4を受圧壁部54の挿通孔54Aに挿入した上で載置面2aに向けて移動させた際に、刃具取付部材7の受圧壁部54に当接するものである。この構成では、刃具4を載置面2aに向けて移動させて載置面2aに配された光ファイバ9に押し付ける際に、当接突起41Bが受圧壁部54に当接することで、光ファイバ9に対する刃具4の押し込みが停止する。このようにして形成される初期傷の深さ寸法は、当接突起41Bの形成位置を変えることで適宜調整可能である。すなわち、当接突起41Bは、切込調整突起11の場合と同様に、載置面2aと刃具4の先端との隙間寸法を規定することにより初期傷の深さを設定する構成である。
また、刃具4の先端面41Aには、上記実施形態のように粉体シート42が貼り付けられることに限らず、例えば図16に示すように、粉体47が直接分布していてもよい。この場合、粉体47は、図示例のようにバインダー層48によって刃具4の先端面41Aに固定されてもよい。また、粉体47は、例えば粉体47を刃具4の先端面41Aから内部にめり込ませることで、刃具4に固定されてもよい。
この構成であっても、第一実施形態と同様の効果を奏する。すなわち、刃具4を裸光ファイバ9Aの側面に押しつけた際には、刃具4の先端面41A上に配された粉体47が裸光ファイバ9Aの側面に押し付けられるため、刃具4を裸光ファイバ9Aに押し付ける力を、裸光ファイバ9Aの側面に接触する粉体47の尖端に集中させることができる。
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態について、図17〜19を参照して、第一実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図17に示すように、本実施形態の光ファイバカッタでは、一対の把持部6,6の把持面31同士の間隔が、第一実施形態の光ファイバカッタ1の場合と比較して、大きく(例えば数mm程度大きく)設定されている。ただし、把持部6,6に備えるシート部材34の厚さ寸法は第一実施形態と同様である。
これにより、本実施形態の光ファイバカッタでは、一対のアーム部5,5及び一対の把持部6,6によって光ファイバ9に引張力を付与する張力付与機構が構成されている。以下、詳細に説明する。
図18に示すように、一対の把持部6,6を内方に押圧して、把持面31の前端部またはその近傍のみ(把持位置35)が裸光ファイバ9Aに押し付けられた状態(第一把持状態)では、一対のアーム部5,5は、先端に向かうにしたがって前後方向(図18の左右方向)に対する傾斜角度が増しつつ湾曲する。ここで、前述したように一対の把持部6,6の把持面31,31同士の間隔が大きく設定されることで、一対のアーム部5,5の湾曲の度合い(たわみ変形の度合い)は、第一実施形態の場合と比較して大きくなる。
また、第一把持状態では、把持面31のうち把持位置35よりも後方の部位(基端側部位36)が、裸光ファイバ9Aから離間しているが、この基端側部位36と裸光ファイバ9Aとの間隔も、第一実施形態の場合と比較して大きくなる。
この第一把持状態から、図19に示すように、一対の把持部6,6をさらに内方に押圧すると、把持面31の基端側部位36が裸光ファイバ9Aに近づくように把持部6が把持位置35を支点として回動し、把持面31の基端側部位36が裸光ファイバ9Aに押し付けられるまで把持部6の姿勢が変化する。
さらに、把持部6の姿勢変化に伴い、把持部6の後端部が内方に変位するため、第一把持状態において内方に湾曲していたアーム部5には、この湾曲を是正する方向の力が作用し、アーム部5が第一把持状態と比較してより直線状となる。これにより、アーム部5の先端部は前方(図19の左方向)に変位し、これに伴って把持部6の把持位置35も前方に変位する。この把持位置35の前方への変位によって、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に引張力が付与される。
アーム部5の先端及び把持位置35が前方に変位する大きさは、第一把持状態におけるアーム部5の内方への湾曲度合に比例するため、光ファイバ9に付与できる引張力の大きさは、第一実施形態と比較して大きくなる。すなわち、一対のアーム部5,5及び把持部6,6により、初期傷が形成された光ファイバ9(裸光ファイバ9A)にこれを切断できる程度の引張力を付与することは十分に可能である。
以上のように構成される本実施形態の光ファイバカッタを用いて光ファイバ9(裸光ファイバ9A)を切断する光ファイバの切断方法について説明する。本実施形態の光ファイバカッタでは、二つの切断方法により光ファイバ9(裸光ファイバ9A)を切断することができる。以下、順番に説明する。
〔第一の切断方法〕
第一の切断方法は、第一実施形態の切断方法と切断工程のみが異なる方法である。
この方法の切断工程では、はじめに、図18に示すように、一対の把持部6,6を内方に押圧することで一対の把持部6,6により裸光ファイバ9Aを挟み込んで把持する。この際、アーム部5は把持部6の内方移動に伴って弾性変形して内方に湾曲し、把持面31の前端部またはその近傍のみ(把持位置35)により裸光ファイバ9Aを把持する第一把持状態となる。
次いで、図19に示すように、一対の把持部6,6をさらに内方に押圧し、把持面31のうち把持位置35よりも後方の基端側部位36を裸光ファイバ9Aに押し付ける第二把持状態とする。この際、把持位置35が前方に変位するため、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に引張力が付与され、この引張力によって切断傷が成長し、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)が切断される。
〔第二の切断方法〕
第二の切断方法は、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に引張力を付与した状態で初期傷を形成する方法である。すなわち、この切断方法では、第一実施形態と同様の設置工程を実施した後に、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に引張力を付与した状態で初期傷を形成することで光ファイバ9(裸光ファイバ9A)を切断する切断工程を実施する。
この方法における切断工程では、はじめに、前述した第一の切断方法の場合と同様に、一対の把持部6,6を内方に押圧して、把持面31の前端部またはその近傍である把持位置35のみにより裸光ファイバ9Aを把持する第一把持状態とする(図18参照)。次いで、一対の把持部6,6をさらに内方に押圧し、把持面31のうち把持位置35よりも後方の基端側部位36を裸光ファイバ9Aに押し付ける第二把持状態とする(図19参照)。これにより、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に引張力が付与された状態となる。
その後、上記把持状態を保ちながら、第一実施形態と同様の初期傷形成工程を実施して、刃具4により裸光ファイバ9Aの側面に初期傷を形成する(図3〜5参照)。そして、裸光ファイバ9Aに形成される初期傷の深さ寸法が所定の大きさ(例えば5μm〜20μm)となった段階で、前述した引張力によって切断傷が成長し、光ファイバ9が切断される。
なお、上記の二つの切断方法において、一対のアーム部5,5及び把持部6,6によって光ファイバ9に付与される引張力が0.5〜1.0kgf以上となる場合には、第一実施形態の場合と同様に、裸光ファイバ9Aが把持面31に対して滑り、過度な引張力に基づく光ファイバ9(裸光ファイバ9A)の切断面の不具合発生が防止される。
本実施形態の光ファイバカッタ1によれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、一対のアーム部5,5及び把持部6,6によって光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に引張力を付与する構成は、第一実施形態のように光ファイバホルダ15の移動により光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に引張力を付与する場合と比較して、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に一定の引張力を付与した状態に保つことが可能である。したがって、上述した本実施形態の切断方法を安定的に実施することができる。
さらに、第二の切断方法のように光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に引張力を付与した状態で初期傷を形成すれば、初期傷を付与した後に引張力を付与する方法と比較して、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)を効率よく切断できる。
〔第三実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態について、第一実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
裸光ファイバ9Aに適切な深さ寸法の初期傷を形成するためには、初期傷の形成に際して裸光ファイバ9Aに作用する刃具4の押付荷重が、適切な範囲(例えば0.2kgf〜2.5kgf)に設定されることが好ましい。そこで、本実施形態の光ファイバカッタでは、載置台2及び刃具本体41のヤング率が1MPa以上3MPa以下に設定されている。
このようなヤング率を有する載置台2及び刃具本体41は、例えばポリアセタール(POM)等の樹脂材料によって形成されることが好ましい。なお、載置台2及び刃具本体41のヤング率は互いに等しくてもよいし、互いに異なっていてもよい。また、載置台2における上記ヤング率は、少なくとも載置台2のうち載置面2a及び一対の切込調整突起11,11を形成した部分において満たされていればよく、載置台2の他の部分は上述したヤング率となっていなくてもよい。
また、本実施形態では、例えば裸光ファイバ9Aの直径寸法が125μmである場合に、一対の切込調整突起11,11が載置台2と刃具4との間に挟み込まれた状態における載置面2aと刃具4の先端との隙間寸法t1と、裸光ファイバ9Aの直径寸法との差分が、5μm以上20μm以下に設定されている。
上記構成を有する本実施形態の光ファイバカッタでは、第一、第二実施形態と同様の切断方法によって光ファイバ9(裸光ファイバ9A)を切断することが可能であり、第一、第二実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態の光ファイバカッタによれば、第一、第二実施形態の初期傷形成工程や切断工程において作業者の手指によって刃具4を裸光ファイバ9Aに押し付ける押付力の大きさにばらつきが生じても、載置台2及び刃具本体41のヤング率が1MPa以上3MPa以下に設定されていることで、載置台2や刃具本体41が上記押付力に対して適切な大きさで弾性変形する。すなわち、上記押付力(衝撃)を適切に吸収できる。これにより、実際に裸光ファイバ9Aに作用する刃具4の押付荷重を適切な範囲(例えば0.2kgf〜2.5kgf)に設定できる。したがって、第一、第二実施形態の場合と比較して、より簡単かつ確実に高精度な初期傷を光ファイバ9に形成することが可能となる。
なお、載置台2や刃具本体41のヤング率が1MPaより小さいと、作業者の手指による刃具4の押付力(衝撃)に対し、載置台2や刃具本体41の弾性変形が過度に大きくなり、上記押付力(衝撃)を過度に吸収してしまう。その結果として、実際に裸光ファイバ9Aに作用する刃具4の押付荷重が0.2kgfより小さくなる虞がある。押付荷重が0.2kgfより小さいと、裸光ファイバ9Aに形成される初期傷の深さ寸法が過度に小さくなってしまい、光ファイバ9(裸光ファイバ9A)をうまく切断できない虞がある。
一方、載置台2や刃具本体41のヤング率が3MPaより大きいと、作業者の手指による刃具4の押付力(衝撃)に対し、載置台2や刃具本体41の弾性変形が過度に小さくなり、上記押付力(衝撃)がほとんど吸収されない。その結果として、実際に裸光ファイバ9Aに作用する刃具4の押付荷重が2.5kgfより大きくなる虞がある。押付荷重が2.5kgfより大きいと、裸光ファイバ9Aにおける初期傷が過度に大きくなる虞があり、切断後における光ファイバ9(裸光ファイバ9A)の切断面に欠け等の不良が生じる虞がある。
さらに、載置面2aと刃具4の先端との隙間寸法t1と裸光ファイバ9Aの直径寸法との差分が5μm以上20μm以下に設定されていることで、裸光ファイバ9Aに作用する刃具4の押付荷重の範囲を、例えば0.2kgf〜2.5kgfと大きく設定することができるため、さらに簡単かつ確実に高精度な初期傷を裸光ファイバ9Aに形成することが可能である。
例えば、載置面2aと刃具4の先端との隙間寸法t1と裸光ファイバ9Aの直径寸法との差分が5μm未満である場合、初期傷の形成に適正な押付荷重の上限値(例えば2.5kgf)は変化しないものの、適正な押付荷重の下限値が(例えば0.2kgfよりも)大きくなってしまうため、初期傷の形成に適切な押付荷重の範囲が狭くなってしまう。
また、例えば載置面2aと刃具4の先端との隙間寸法t1と裸光ファイバ9Aの直径寸法との差分が20μmより大きい場合、初期傷の形成に適正な押付荷重の下限値(例えば0.2kgf)は変化しないものの、適正な押付荷重の上限値が(例えば2.5kgfよりも)小さくなってしまうため、同様に初期傷の形成に適切な押付荷重の範囲が狭くなってしまう。
このように初期傷の形成に適切な押付荷重の範囲が狭くなると、高精度な初期傷を光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に形成し難くなる虞がある。
以上、実施形態により本発明の詳細を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、刃具取付部材7は、上記実施形態の構成に限らず、少なくとも刃具4が載置面2aに対して近接離間する方向に移動可能となるように、刃具4を載置台2に取り付ける構成であればよい。したがって、刃具取付部材7は、例えば蝶番などを用いて刃具4を載置台2に対して回動自在に取り付ける構成であってもよい。
また、刃具4は、上記実施形態のように刃具取付部材7を介して載置台2に取り付けられなくてもよく、少なくとも刃具4を載置台2の載置面2aに配された光ファイバ9(裸光ファイバ9A)に載置面2aに直交する方向(載置面2aに対して近接離間する方向)から押しつけることができればよい。例えば載置台2には、刃具4を載置面2aに直交する方向(載置面2aに対して近接離間する方向)に摺動するレール等のガイド部だけが設けられてもよい。
さらに、上記実施形態の光ファイバカッタは保持部3を備えているが、例えば図20に示すように、備えなくてもよい。
このような構成では、例えば図20に示すように、載置台2の長手方向の一端側において、板状の連結壁部61によって載置台2と一対のアーム5,5とを連結させればよい。連結壁部61は、上記実施形態の保持部3の規制壁部18(図2参照)に対応する構成である。連結壁部61には、上記実施形態の保持部3の通過凹部19(図2参照)と同様に、光ファイバ9を通過させるガイド凹部62が形成されている。ガイド凹部62の底面は載置面2aと面一になっている。このガイド凹部62は、例えば光ファイバ9の長手方向が載置台2及び把持部6の配列方向に沿うように、載置面2a上における光ファイバ9の向きを調整する役割を果たす。
上記構成において、載置面2aにおける光ファイバ9の長手方向の位置決めは、例えば図21,22に示すように、載置台2や光ファイバ9の被覆に形成された線状の目印63A,63Bを利用して行えばよい。目印63A,63Bは、例えば光ファイバ9の長手方向に直交する方向に延びる線状に形成されるとよい。また、目印63A,63Bの線幅は、例えば0.5mmに設定されるとよい。
図21に示すように、目印63Aが載置台2に形成されている場合には、例えば、光ファイバ9のうち被覆付きの部分と被覆が除去された部分(裸光ファイバ9A)との境界(被覆境界9L)が載置台2の目印63Aに重なるように、光ファイバ9を位置決めすればよい。さらに精度よく光ファイバ9を位置決めする場合には、例えば図21のように、被覆境界9Lが線状の目印63Aの幅方向の端部に重なるようにしてもよい。
また、図22に示すように、目印63Bが光ファイバ9の被覆に形成されている場合には、例えば、光ファイバ9の目印63Bが連結壁部61に重なるように、光ファイバ9を位置決めすればよい。さらに精度よく光ファイバ9を位置決めする場合には、例えば図22のように、線状の目印63Bの幅方向の端部が、連結壁部61の厚さ方向の一端に重なるようにしてもよい。
また、刃具4の刃具本体41は樹脂材料によって構成されることが好ましいが、例えば超硬合金等の金属であってもよい。この場合、刃具4は刃具本体41のみによって構成されてもよい。
さらに、上記実施形態では、光ファイバカッタが裸光ファイバ9Aの切断に適用されているが、例えば被覆付き光ファイバ(光ファイバ9)の切断に適用されてもよい。この場合、例えば隙間寸法t1と光ファイバ9との差分は、上記実施形態において示した範囲(例えば5μm〜20μm)に被覆の厚みを加えた大きさとなるように設定されればよい。
1…光ファイバカッタ、2…載置台、2a…載置面、1…切込調整突起(突起)、3…保持部、15…光ファイバホルダ、16…ホルダ設置台、4…刃具、41…刃具本体、41A…先端面、42…粉体シート、47…粉体、41B…当接突起、5…アーム部、6…把持部、31…把持面、34…シート部材、7…刃具取付部材、9…光ファイバ、9A…裸光ファイバ、91…コア部、92…クラッド部

Claims (12)

  1. 被覆の除去された石英系ガラスからなる光ファイバを載置する載置面を有する載置台と、
    前記載置面に載置された前記光ファイバに前記載置面に直交する方向から先端面を押し付けることで前記光ファイバの側面に当該光ファイバの切断を促す初期傷を形成する刃具と、
    初期傷形成時における前記載置面と前記刃具の先端との隙間寸法を規定することにより、前記光ファイバに対する前記初期傷の深さを設定する切込調整機構と、を備え、
    前記刃具先端面には、石英系ガラスよりも高い硬度の粉体が分布していることを特徴とする光ファイバカッタ。
  2. 被覆の除去された石英系ガラスからなる光ファイバを載置する載置面を有する載置台と、
    前記載置面に載置された前記光ファイバに前記載置面に直交する方向から先端面を押し付けることで前記光ファイバの側面に当該光ファイバの切断を促す初期傷を形成する刃具と、
    初期傷形成時における前記載置面と前記刃具の先端との隙間寸法を規定することにより、前記光ファイバに対する前記初期傷の深さを設定する切込調整機構と、を備え、
    前記刃具が、前記光ファイバに押し付けられる先端面を有する刃具本体と、該刃具本体の先端面に設けられ、石英系ガラスよりも高い硬度の粉体が分布した粉体シートとを有することを特徴とする光ファイバカッタ。
  3. 前記粉体のモース硬度が、7以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光ファイバカッタ。
  4. 前記粉体の粒度が、5μm以上かつ80μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  5. 前記切込調整機構は、前記載置面に配された前記光ファイバの両側部において前記載置台及び前記刃具の少なくとも一方から他方に向けて突出する一対の突起であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  6. 前記刃具本体のヤング率が1MPa以上3MPa以下であることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバカッタ。
  7. 前記載置台のヤング率が1MPa以上3MPa以下であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  8. 前記切込調整機構による前記載置面と前記刃具の先端との隙間寸法と、前記光ファイバの直径寸法との差分が、5μm以上20μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  9. 前記刃具が前記載置面に対して近接離間する方向に移動可能となるように、前記刃具を前記載置台に取り付ける刃具取付部材をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  10. 前記光ファイバに引張力を付与する張力付与機構をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  11. 前記載置面に載置された前記光ファイバの載置部分以外の部分を位置決めして保持する保持部をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の光ファイバカッタ。
  12. 前記保持部から延出するたわみ変形可能な一対のアーム部と、前記一対のアーム部にそれぞれ設けられて、前記保持部との間に前記載置台が配される位置において前記光ファイバを挟み込んで把持する一対の把持部と、を備え、
    前記光ファイバに接触する前記一対の把持部の把持面の少なくとも一方が、弾性変形可能なウレタンシートあるいはゴムシートによって構成されていることを特徴とする請求項11に記載の光ファイバカッタ。
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