JP5689930B2 - エンジンの潤滑装置 - Google Patents

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Description

本発明は、草刈り機などに使用されるエンジンの潤滑装置に関する。
特許文献1には、シリンダブロックの頭部に設けられた動弁室に別途、設けられたブリーザ室で、吸気バルブおよび排気バルブの潤滑を行ったオイルミストを包含する空気をオイルと空気とに分離するエンジンの潤滑装置が記載されている。
特許文献2には、バルブ駆動部の各部品を潤滑したオイルミストを包含する空気をオイルと空気とに分離する動弁室に加えて、エアクリーナに設けられたブリーザ室で更にオイルと空気とに分離するエンジンの潤滑装置が記載されている。
特許文献3には、オイルミストを動弁室でオイルと空気とに分離し、オイルは戻し通路を介して油溜室に回収されると共に、空気はブリーザ管を介してエアクリーナ内に開放されるエンジンの潤滑装置が記載されている。
しかし、特許文献1および2に記載の潤滑装置では、動弁室と別にブリーザ室を設けているので、構成が複雑になり製造コストが増大するという問題があった。また、特許文献3に記載の潤滑装置では、動弁室でのオイルと空気との分離が不十分であり、エアクリーナ内に開放される空気にオイルミストが混入するという問題があった。
特許第4270591号公報 特許第3205643号公報 特許第3244477号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で確実にオイルミストを包含する空気をオイルと空気とに分離するエンジンの潤滑装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、
オイルを貯留するオイルパンと、
シリンダヘッドの上方に形成されたオイルチャンバと、
前記オイルパンからミスト化されたオイルを前記オイルチャンバに導く連通路と、
前記オイルチャンバを閉蓋するヘッドカバーと、
を備え、オイルで潤滑されるエンジンの潤滑装置において、
前記ヘッドカバーは、下端が開口した箱状のインナーカバーと、該インナーカバーよりも内寸法が大きく、下端が開口した箱状のアウターカバーの2層構造からなり、前記インナーカバーを前記アウターカバー内に収容し、前記インナーカバーと前記アウターカバーの間に分離部材を配設して挟み込み、
前記インナーカバーは、前記オイルチャンバ内のミスト化されたオイルを吸引する開口を有し、
前記アウターカバーは内面に、前記インナーカバーに向かって突出し、前記アウターカバーを前記インナーカバーに装着したときに前記インナーカバーの上面に当接する1対のリブを有し、該1対のリブの間に前記分離部材を固定し、
前記分離部材は、前記インナーカバーの開口より吸引されたミスト化されたオイルをオイルと空気とに分離し、
前記アウターカバーは、前記分離部材で分離されたオイルを前記インナーカバーとの間で前記オイルチャンバに戻すオイル戻し流路と、前記分離部材で分離された空気をエンジンに吸引させる空気吸引流路とを形成したものである。
オイルチャンバを閉蓋するヘッドカバーに分離部材を設け、この分離部材がミスト化されたオイルをオイルと空気とに分離する。従って、簡単な構成で確実にミスト化されたオイルをオイルと空気とに分離できる。また、分離部材をインナーカバーとアウターカバーとの間で確実に挟み込むことができる。さらに、リブで分離部材をインナーカバーとアウターカバーとの間に確実に固定できる。
前記インナーカバーは、前記開口から前記オイルチャンバ内に垂下し、前記オイルチャンバからミスト化されたオイルが通過するブローバイガス通路を有することが好ましい。
これにより、ブローバイガス通路で、オイルチャンバ内に滞留するミスト化されたオイルを確実に吸い上げることができる。
前記オイル戻し流路は、前記インナーカバーの側壁に形成された戻し溝からなることが好ましい。
これにより、戻し溝を介して、分離部材で分離されたオイルがオイルチャンバに確実に戻ることができる。
前記分離部材は、前記ブローバイガス通路の上端の開口を覆うように配設されることが好ましい。
これにより、ブローバイガス通路に吸引されたミスト化されたオイルが確実に分離部材を通過し、オイルと空気とに分離される。
前記分離部材は、金属製のメッシュからなるデミスタであることが好ましい。
分離部材を簡単な材料から構成することで、製造コストを削減できる。
本発明によれば、簡単な構成で確実にミスト化されたオイルをオイルと空気とに分離できる。
本発明の実施形態に係るエンジンにおいて、ミスト化されたオイルがエンジン内部を流れる経路を示す概略図。 本発明の実施形態に係るエンジンにおいて、オイルチャンバから流出したオイルがエンジン内部を流れる経路を示す概略図。 本発明に係るヘッドカバーの分解斜視図。 図3のヘッドカバーを下方から見た分解斜視図。 図3のヘッドカバーを異なる方向から見た分解斜視図。 (A)はヘッドカバーの内部を流れるオイルの経路を示す概略断面図、(B)はアウターカバーの湾曲部とインナーカバーとの間に生じる隙間を示す図6(A)のB−B線断面図。 第2連通路を示すシリンダブロックの断面図。 シリンダブロックの下方斜視図。 第3連通路を示すシリンダブロックの断面図。 クランクケースの上方斜視図。 クランクケースの下方斜視図。
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
本実施形態におけるエンジン1は、図1に示すように、シリンダブロック11と、シリンダブロック11の上部に位置するシリンダヘッド15と、シリンダブロック11の下部に位置するクランク収容部45と、シリンダブロック11の側面に位置するカムギヤチャンバ78とを備えている。
シリンダブロック11内のボア12には、ピストン13が往復移動可能に収容されている。ピストン13の往復運動が、コネクティングロッド14によって、クランク収容部45内のクランクシャフト61の回転運動に変換される。
図2を併せて参照すると、シリンダヘッド15には、上下方向に往復移動可能に吸気バルブ16と排気バルブ17とが配設されている。吸気バルブ16が配設されている通路は、外部から空気をエンジン1内に空気を取り入れ、浄化するエアクリーナ18に連通している。排気バルブ17が配設されている通路は、エンジン1内の燃焼空気を外部に排出するマフラ19に連通している。
図3に示すように、シリンダブロック11の上部には、凹状のオイルチャンバ21が設けられている。オイルチャンバ21は、二層のヘッドカバー22により閉蓋される。ヘッドカバー22は、インナーカバー23と、アウターカバー30と、インナーカバー23とアウターカバー30との間に配設される分離部材39とを有している。
インナーカバー23は樹脂製であり、図4に示すように、下端が開口した箱形状である。インナーカバー23は、ブローバイガス通路24と、戻し溝25(図5参照)と、陥凹部27とを有している。
ブローバイガス通路24は、オイルチャンバ21内に滞留するミスト状のオイルを吸引し、分離部材39まで案内する。ブローバイガス通路24は、天壁の開口23aから垂下し、インナーカバー23の内部に延びている。ヘッドカバー22でオイルチャンバ21を閉蓋すると、ブローバイガス通路24は、オイルチャンバ21およびインナーカバー23で閉じられた空間と、インナーカバー23およびアウターカバー30で閉じられた空間とを連通する。
戻し溝25は、分離部材39で分離されたオイルをオイルチャンバ21に戻す。戻し溝25は、インナーカバー23の側壁の外面に、側壁の上端から下端にわたって形成されている。戻し溝25は、インナーカバー23の側壁の下端よりも下方に突出する突出部28の下端まで延びている。戻し溝25の上端には、インナーカバー23の天壁に設けられた一対の第1リブ26が形成されている。これら、第1リブ26,戻し溝25および突出部28がオイル戻し流路を構成している。
陥凹部27は、分離部材39で分離された空気の吸気経路の一部を構成する。陥凹部27は、戻し溝25が設けられた側壁と対向する側壁の外面に形成された窪みである。また、陥凹部27は、アウターカバー30をインナーカバー23に装着した状態で、後述するブリーザー通路35と対応する位置に設けられている。
図4に示すように、アウターカバー30は金属製であり、下端が開口した、インナーカバー23よりも内寸法が大きい箱形状である。アウターカバー30は、天壁の内面に設けられた第2リブ31および第3リブ33と、側壁に設けられたブリーザー通路35とを有している。
第2リブ31と第3リブ33とは、ブリーザー通路35が設けられた側壁と平行に延び、所定の間隔を隔てて形成されている。第2リブ31と第3リブ33とは、ブリーザー通路35が設けられた側壁と直交する一方の側壁から他方の側壁まで線状に延びている。第2リブ31と第3リブ33との間には、分離部材39が配設される。従って、第2リブ31と第3リブ33とで分離部材39をインナーカバー23とアウターカバー30との間に確実に固定できる。第2リブ31と第3リブ33との底面は、アウターカバー30をインナーカバー23に装着すると、インナーカバー23の上面と当接する。
第2リブ31には、中間に切欠き部32が形成されている。アウターカバー30を分離部材39を介してインナーカバー23に装着すると、切欠き部32はインナーカバー23の第1リブ26の端部と一致するため、第1リブ26と切欠き部32を介して分離部材39と戻し溝25との間が連通される。
第3リブ33は、第2リブ31とブリーザー通路35との間に設けられ、両端には湾曲部34が形成されている。アウターカバー30を分離部材39を介してインナーカバー23に装着すると、湾曲部34とインナーカバー23との間に隙間38(図6(B)参照)が生じ、この隙間38を介して分離部材39と陥凹部27との間が連通される。
ブリーザー通路35は、第3リブ33と対向する側壁に設けられ、外方に向かって水平方向に延びている。ブリーザー通路35の内側端部と対向するように、アウターカバー30の内部には、アウターカバー30の天壁内面から垂下する第4リブ36が形成されている。また、ブリーザー通路35には、エアクリーナ18に連通する通気管37(図2参照)が接続されている。従って、アウターカバー30をインナーカバー23に装着すると、ブリーザー通路35は、陥凹部27とエアクリーナ18とを連通する。前記ブリーザー通路35、通気管37およびエアクリーナ18が空気吸引流路を構成している。
分離部材39はステンレス製のワイヤメッシュからなるデミスタであり、ミスト状のオイルに含まれるミストを捉えて、オイルと空気とに分離する。このように、分離部材39を簡単な材料から構成することで、製造コストを削減できる。
上記構成のヘッドカバー22により閉蓋されるオイルチャンバ21と、カムギヤチャンバ78との間には、シリンダブロック11に第1連通路41(図1参照)が設けられている。第1連通路41は、上端が開口41aを介してオイルチャンバ21と連通し、下端が開口41bを介してカムギヤチャンバ78と連通している。図7に示すように、オイルチャンバ21とクランク収容部45との間には、シリンダブロック11に第2連通路42が設けられている。第2連通路42は、上端が開口42aを介してオイルチャンバ21と連通し、下端が開口42bを介してクランク収容部45と連通している。開口42aは、チャンバ21の底面から下方に傾斜して第2連通路42と繋がる傾斜面43と、チャンバ21の底面から鉛直下方に延びる鉛直溝44とから構成されている。
クランク収容部45は、シリンダブロック11の下端部に形成された軸受けケース46(図8参照)と、軸受けケース46に結合するクランクケース53(図10参照)とからなる。クランクケース53の下側には、オイルを溜めるオイルパン73が装着される。
軸受けケース46には、カムギヤチャンバ78の下部と連通し、クランクシャフト61と噛合するカムギヤ79の一部が露出する露出孔47が形成されている。
軸受けケース46の下端とクランクケース53の上端には、分岐溝48が形成されている。分岐溝48の長手方向中央部は、第2連通路42の下端と連通している。分岐溝48の一端は軸受けケース46の第3連通路51と連通し、他端はクランクケース53のオイル流入孔54と連通している。図9に示すように、第3連通路51は軸受けケース46に設けられ、上端がシリンダブロック11のボア12の側面に連通し、下端は分岐溝48に連通している。
図10に示すように、オイル流入孔54はクランクケース53に設けられ、分岐溝48とオイルパン73とを連通している。図11に示すように、オイル流入孔54は、分岐溝48から下方に延びる円筒55の内部に形成されている。
また、軸受けケース46の下端とクランクケース53の上端には、断面半円形状の軸受け溝58と、径の異なる複数の半円形状溝59,59が形成されており、軸受け溝58にクランクシャフト61が回転可能に軸支される。図1に示すように、クランクシャフト61の内部には、一端が半円形状溝59に設けた後述するオイル流出孔64と連通し、他端がクランクケース53に設けた後述するミスト化オイル流入孔68と連通する送油通路62が形成されている。
図10および図11に示すように、クランクケース53には、オイル流出孔64と、ミスト化オイル流入孔68と、ミスト化オイル流出孔69とが形成されている。
オイル流出孔64は、オイルパン73に貯留されたオイルを吸い上げて、クランクシャフト61の送油通路62まで案内する。オイル流出孔64は、軸受け溝58の底部に設けられ、クランクケース53を鉛直方向に貫通する平面視円形の孔である。オイル流出孔64の先端には、オイルパン73に貯留されたオイルを吸い上げるパイプ66(図1参照)が接続されている。
ミスト化オイル流入孔68は、クランクシャフト61の送油通路62から吐出されミスト化されたオイルが、オイルパン73の内部に流入するための孔である。ミスト化オイル流入孔68は、半円形状溝59の底部に形成された開口であり、半円形状溝59とオイルパン73の内部とを連通している。
ミスト化オイル流出孔69は、オイルパン73の内部を流動するミスト化されたオイルがオイルパン73から流出するための孔である。ミスト化オイル流出孔69は、半円形状溝59の底部から下方に向かって延びる中空の四角柱65の内部に形成されており、上端が半円形状溝59を介して露出孔47に連通し、下端はオイルパン73の後述する流動路75に連通している。
図1に示すように、オイルパン73は、上端が開口した箱形状であり、その内部にオイルを貯留する。オイルパン73の上部には、仕切り部材74が配設されている。オイルパン73をクランクケース53に装着した状態で、クランクケース53と仕切り部材74との間には、ミスト化されたオイルがオイルパン73の内部上側を流動する流動路75が形成されている。この流動路75の一端はミスト化オイル流入孔68に連通し、他端はミスト化オイル流出孔69に連通している。
カムギヤチャンバ78は、下部が露出孔47を介してオイルパン73と連通すると共に、上部は第1連通路41を介してオイルチャンバ21と連通している。カムギヤチャンバ78内には、カムギヤ79が回転可能に収容されている。このカムギヤ79が回転することで、カムギヤ79に連結されたカムリフタ(図示せず)を介して吸気バルブ16および排気バルブ17を作動する。吸気バルブ16が作動すると、エアクリーナ18から取り入れた空気をボア12内に送り込む。排気バルブ17が作動すると、ボア12内から燃焼空気が流出し、マフラ19から排出される。
前記ピストン13とクランクシャフト61とは、エンジン1の内部を流動するオイルにより潤滑されている。オイルは、シリンダブロック11に設けられた複数の連通路41,42,51を含む潤滑装置によって、エンジン1の内部を流動する。
図1に示すように、オイルパン73に貯留されたオイルは、パイプ66を介して、オイル流出孔64の上方に吸い上げられる。オイル流出孔64の上端からクランクシャフト61の送油通路62に流入したオイルは、吐出孔63から吐出される際に、回転するクランクシャフト61の遠心力によりミスト状にされる。ミスト化されたオイルは、吐出孔63から下方に移動し、ミスト化オイル流入孔68からオイルパン73の内部に流入して、仕切り部材74に沿って移動する。そして、ミスト化されたオイルは、ミスト化オイル流出孔69を上方に移動して、露出孔47を介してカムギヤチャンバ78内に流入する。この後、ミスト化されたオイルはカムギヤチャンバ78内を上方に移動し、第1連通路41を介してオイルチャンバ21内に流入して滞留する。
図6(A)に示すように、オイルチャンバ21内のミスト化されたオイルは、エアクリーナ18内の負圧によってインナーカバー23のブローバイガス通路24に吸い上げられ、分離部材39を通過することで、オイルと空気とに分離される。このように、オイルチャンバ21を閉蓋するヘッドカバー22に分離部材39を設け、この分離部材39がミスト化されたオイルをオイルと空気とに分離する。従って、簡単な構成で確実にミスト化されたオイルをオイルと空気とに分離できる。また、分離部材39は、ブローバイガス通路24の上端開口を覆うように配設されているので、ブローバイガス通路24を通過するミスト化されたオイルが確実に分離部材39を通過し、オイルと空気とに分離される。
分離部材39で分離された空気は、第3リブ33の湾曲部34とインナーカバー23の表面との隙間38を介して分離部材39から流出する。そして、空気はインナーカバー23とアウターカバー30との間を図6(A)中矢印A方向に流動し、第4リブ36を介してブリーザー通路35まで到達する。この後、空気はブリーザー通路35から通気管37を介してエアクリーナ18まで移動し、エアクリーナ18内で開放される。
一方、分離部材39で分離されたオイルは、第2リブ31の切欠き部32を介して分離部材39から流出する。そして、オイルはインナーカバー23とアウターカバー30との間を図6(A)中矢印C方向に移動する。次に、オイルは戻し溝25とアウターカバー30との間に流入し、戻し溝25に沿ってオイルチャンバ21内に移動して溜められる。更に、オイルは、図2に示すように、第2連通路42内を下方に移動し分岐溝48に到達して、ボア12の内部に供給されるオイルとオイルパン73に戻されるオイルとに分けられる。
ボア12の内部に供給されるオイルは、分岐溝48からシリンダブロック11の第3連通路51を介してボア12の内部まで移動し、ピストン13などの各部品を潤滑する。この後、オイルはミスト化オイル流入孔68を介してオイルパン73に戻される。分岐溝48から直接、オイルパン73に戻されるオイルは、クランクケース53のオイル流入孔54を介して戻される。
なお、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
インナーカバーとアウターカバーとに関しては、オイルチャンバ21からミスト化されたオイルを吸い上げ、オイルと空気とに分離した後、オイルチャンバ21に戻す限り、その形状は特に限定されない。前記実施形態では、オイル戻し流路をインナーカバー23に設けたが、これに限定されず、アウターカバー30に設けてもよい。また、分離部材39はオイルと空気とを分離する限り、その形状および材料は特に限定されない。
1 エンジン
18 エアクリーナ(空気吸引流路)
21 オイルチャンバ
22 ヘッドカバー
23 インナーカバー
23a 開口
24 ブローバイガス通路
25 戻し溝(オイル戻し流路)
26 第1リブ(オイル戻し流路)
28 突出部(オイル戻し流路)
30 アウターカバー
31 第2リブ
33 第3リブ
35 ブリーザー通路(空気吸引流路)
37 通気管(空気吸引流路)
39 分離部材
41 第1連通路
63 吐出孔
73 オイルパン

Claims (5)

  1. オイルを貯留するオイルパンと、
    シリンダヘッドの上方に形成されたオイルチャンバと、
    前記オイルパンからミスト化されたオイルを前記オイルチャンバに導く連通路と、
    前記オイルチャンバを閉蓋するヘッドカバーと、
    を備え、オイルで潤滑されるエンジンの潤滑装置において、
    前記ヘッドカバーは、下端が開口した箱状のインナーカバーと、該インナーカバーよりも内寸法が大きく、下端が開口した箱状のアウターカバーの2層構造からなり、前記インナーカバーを前記アウターカバー内に収容し、前記インナーカバーと前記アウターカバーの間に分離部材を配設して挟み込み、
    前記インナーカバーは、前記オイルチャンバ内のミスト化されたオイルを吸引する開口を有し、
    前記アウターカバーは内面に、前記インナーカバーに向かって突出し、前記アウターカバーを前記インナーカバーに装着したときに前記インナーカバーの上面に当接する1対のリブを有し、該1対のリブの間に前記分離部材を固定し、
    前記分離部材は、前記インナーカバーの開口より吸引されたミスト化されたオイルをオイルと空気とに分離し、
    前記アウターカバーは、前記分離部材で分離されたオイルを前記インナーカバーとの間で前記オイルチャンバに戻すオイル戻し流路と、前記分離部材で分離された空気をエンジンに吸引させる空気吸引流路とを形成した
    ことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
  2. 前記インナーカバーは、前記開口から前記オイルチャンバ内に垂下し、前記オイルチャンバからミスト化されたオイルが通過するブローバイガス通路を有することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの潤滑装置。
  3. 前記オイル戻し流路は、前記インナーカバーの側壁に形成された戻し溝からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの潤滑装置。
  4. 前記分離部材は、前記ブローバイガス通路の上端の開口を覆うように配設されたことを特徴とする請求項2から3のいずれかに記載のエンジンの潤滑装置。
  5. 前記分離部材は、金属製のメッシュからなるデミスタであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のエンジンの潤滑装置。
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