JP5689279B2 - 楔緊結式足場における階段手摺り - Google Patents

楔緊結式足場における階段手摺り Download PDF

Info

Publication number
JP5689279B2
JP5689279B2 JP2010240399A JP2010240399A JP5689279B2 JP 5689279 B2 JP5689279 B2 JP 5689279B2 JP 2010240399 A JP2010240399 A JP 2010240399A JP 2010240399 A JP2010240399 A JP 2010240399A JP 5689279 B2 JP5689279 B2 JP 5689279B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wedge
hole
wedge hole
pin insertion
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010240399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012092550A (ja
Inventor
朋幸 夛田
朋幸 夛田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alinco Inc
Sugiko Co Ltd
Original Assignee
Alinco Inc
Sugiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alinco Inc, Sugiko Co Ltd filed Critical Alinco Inc
Priority to JP2010240399A priority Critical patent/JP5689279B2/ja
Publication of JP2012092550A publication Critical patent/JP2012092550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5689279B2 publication Critical patent/JP5689279B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Description

本発明は、支柱にその長手方向適当間隔に設けた楔孔付きフランジ又は楔孔付きポケットを利用して、支柱、水平材、斜材などどうしを楔を介して緊結することにより組み立てられる楔緊結式足場において、所定の傾斜角度に架設される階段の片側沿いに設置される階段手摺りに関するものである。
従来の楔緊結式足場における階段手摺りとして、特許公報等の公知文献を具体的に挙げることはできないが、従来の階段手摺りは、手摺り本体の上端部に、落下錠タイプのロック部片を備えた掛止金具を設け、下端部に掛止金具を設けたもので、取付けにあたり、先ず、架設された階段の上端部とほぼ同レベルにある支柱の楔孔付きフランジ又は楔孔付きポケットの楔孔に、手摺り本体上端側の掛止金具を掛止してロック部片によりロックし、その後に手摺り本体下端側の掛止金具を、階段の下端部とほぼ同レベルにある支柱の楔孔付きフランジ又は楔孔付きポケットの楔孔に掛止するようにしている。
従来の階段手摺りでは、上記のように手摺り本体の上端側にあるロック手段付きの掛止金具を対応する支柱の楔孔付きフランジ又はポケットの楔孔に掛止してロックした後、手摺り本体の下端側にある掛止金具を対応する支柱の楔孔付きフランジ又はポケットの楔孔に掛止して取り付けるようにするため、階段手摺りの解体時には、作業者が階段を上って手摺り本体上端側の掛止金具を支柱の楔孔付きフランジ又はポケットから取外し、そこで手摺り本体を持ち上げて下端側の掛止金具を対応する支柱の楔孔付きフランジ又はポケットから取外し、こうして手摺りを撤去した後、その手摺りを持って階段を下りることになる(上端側掛止金具に設けてある落下錠タイプのロック部片は、手で直接解錠操作する必要があり、階段の下側からの遠隔操作では解錠できない)が、その階段を下りる時には既に階段手摺りが取り外されているため危険な状態となり、安全性の点で問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑み、階段の下側から設置及び取外しが行えて、作業の安全を確保できるようにした楔緊結式足場における階段手摺りを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、楔緊結式足場に所定の傾斜角度に架設される階段8の片側沿いに設置される階段手摺りであって、
棒状手摺り本体10と、棒状手摺り本体10の下端部に設けられ、前記階段8の下端部側に位置する支柱1の楔孔2a付きフランジ2に固定される固定金具11と、棒状手摺り本体10の上端部に設けられ、前記階段8の上端部側に位置する支柱1の楔孔2a付きフランジ2の楔孔2aに上方より掛止される掛止フック12とからなり、固定金具11は、前記楔孔2a付きフランジ2を挟み込み可能なコ字枠13と、コ字枠13が楔孔2a付きフランジ2を挟み込んだ位置でその楔孔2aに挿通されて、コ字枠13を楔孔2a付きフランジ2に固定するロックピン14とからなり、
楔緊結式足場に前記階段8が連続して架設される場合に、下段側階段手摺り9の掛止フック12と上端側階段手摺り9の固定金具11におけるロックピン14とが、前記楔孔2a付きフランジ2の同じ楔孔2aに並んで挿通されるように形成されていることを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の楔緊結式足場における階段手摺りにおいて、前記固定金具11のコ字枠13には、楔孔2a付きフランジ2を挟み込む開口溝15の入口の上部側に上部側ピン挿通孔16を設け、開口溝15の入口の下部側に上部側ピン挿通孔16と同軸状の下部側ピン挿通孔17を設け、上部側及び下部側の両ピン挿通孔16,17にわたって前記ロックピン14を挿通すると共に、上下部何れかのピン挿通孔16にはロックピン14を両ピン挿通孔16,17にわたって挿通したロック状態に付勢するバネ20を設け、ロックピン14にはこれを一方向に引っ張ってロック状態を解除操作するための把手21を設けてなることを特徴とする。
請求項は、棒状手摺り本体10Aと、棒状手摺り本体10Aの下端部に設けられ、前記階段8の下端部側に位置する支柱1の楔孔2Aa付きポケット2Aに固定される固定金具11Aと、棒状手摺り本体10Aの上端部に設けられ、前記階段8の上端部側に位置する支柱1の楔孔2Aa付きポケット2Aの楔孔2Aaに上方より掛止される掛止フック12Aとからなり、固定金具11Aは、前記楔孔2Aa付きポケット2Aを挟み込み可能なコ字枠13Aと、コ字枠13Aが楔孔2Aa付きポケット2Aを挟み込んだ位置でその楔孔2Aaに挿通されて、コ字枠13Aを楔孔2Aa付きポケット2Aに固定するロックピン14Aとからなり、
楔緊結式足場に前記階段8が連続して架設される場合に、下段側階段手摺り9Aの掛止フック12Aと上端側階段手摺り9Aの固定金具11Aにおけるロックピン14Aとが、前記楔孔2Aa付きポケット2Aの同じ楔孔2Aaに並んで挿通されるように形成されていることを特徴とする。
請求項は、請求項に記載の楔緊結式足場における階段手摺りにおいて、前記固定金具11Aのコ字枠13Aには、楔孔2Aa付きポケット2Aを挟み込む開口溝15Aの入口の上部側に上部側ピン挿通孔16Aを設け、開口溝15Aの入口の下部側に上部側ピン挿通孔16Aと同軸状の下部側ピン挿通孔17Aを設け、上部側及び下部側の両ピン挿通孔16A,17Aにわたって前記ロックピン14Aを挿通すると共に、上下部何れかのピン挿通孔16Aにはロックピン14Aを両ピン挿通孔16A,17Aにわたって挿通したロック状態に付勢するバネ20Aを設け、ロックピン14Aにはこれを一方向に引っ張ってロック状態を解除操作するための把手21Aを設けてなることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の階段手摺り9によれば、棒状手摺り本体10の下端側にロック機能付きの固定金具11を設け、上端部に掛止フック12を設けたことによって、作業者は、階段手摺り9の設置及び解体を階段8の下側のみで行うことができ、従って従来の階段手摺りのように階段8に上って取付け・取外し作業を行う必要がなく、作業の安全を確保できる。
また、固定金具11は、前記楔孔2a付きフランジ2を挟み込み可能なコ字枠13と、コ字枠13が楔孔2a付きフランジ2を挟み込んだ位置でその楔孔2aに挿通されて、コ字枠13を楔孔2a付きフランジ2にロックするロックピン14とからなるもので、コ字枠13がフランジ2を上下に挟み込んでいるため、上下方向に外れることがなく、またロックピン14がフランジ2の楔孔2aに挿入されるので、左右方向に外れることがなく、従って全方向に対し外れるおそれがなく、きわめて安全である。
更にまた、本発明によれば、足場に階段8が連続して架設される場合に、下段側階段手摺り9の掛止フック12と、上端側階段手摺り9の固定金具11におけるロックピン14とを、同じ楔孔2a付きフランジ2の同じ楔孔2aに並んで挿入させることができるように形成されているため、複数本連続する階段手摺り9を簡単容易に設置することができる。
請求項2に係る発明によれば、手摺り本体10の下端部に設けた固定金具11のロックピン14は、コイルバネ20によって常時ロック状態となるため、故意に一方向に引っ張らない限り外れることはなく、安全性を確保できる。また固定金具11は、取付け時及び取外し時に工具を必要とせず、その取付け及び取外し作業が容易となる。更に、バネ20は、ピン挿通孔16又は17に挿通されて収納されているため、破損し難い。
請求項に係る発明によれば、請求項1と同じように、棒状手摺り本体10Aの下端側にロック機能付きの固定金具11Aを設け、上端部に掛止フック12Aを設けたことによって、作業者は、階段手摺り9Aの設置及び解体を階段8の下側のみで行うことができ、従って従来の階段手摺りのように階段8に上って取付け・取外し作業を行う必要がなく、作業の安全を確保できる。
また、固定金具11Aは、前記楔孔2Aa付きポケット2Aを挟み込み可能なコ字枠13Aと、コ字枠13Aが楔孔2Aa付きポケット2Aを挟み込んだ位置でその楔孔2Aaに挿通されて、コ字枠13Aを楔孔2Aa付きポケット2Aにロックするロックピン14Aとからなるもので、コ字枠13Aがポケット2Aを上下に挟み込んでいるため、上下方向に外れることがなく、またロックピン14Aがポケット2Aの楔孔2Aaに挿入されるので、左右方向に外れることがなく、従って全方向に対し外れるおそれがなく、きわめて安全である。
更にまた、本発明によれば、請求項1と同じように、足場に階段8が連続して架設される場合に、下段側階段手摺り9Aの掛止フック12Aと、上端側階段手摺り9Aの固定金具11Aにおけるロックピン14Aとを、同じ楔孔2Aa付きポケット2Aの同じ楔孔2Aaに並んで挿入させることができるように形成されているため、複数本連続する階段手摺り9Aを簡単容易に設置することができる。
請求項に係る発明によれば、請求項2と同じように、手摺り本体10Aの下端部に設けた固定金具11Aのロックピン14Aは、コイルバネ20Aによって常時ロック状態となるため、故意に一方向に引っ張らない限り外れることはなく、安全性を確保できる。また固定金具11Aは、取付け時及び取外し時に工具を必要とせず、その取付け及び取外し作業が容易となる。更に、バネ20Aは、ピン挿通孔16A又は17Aに挿通されて収納されているため、破損し難い。
楔緊結式足場に架設された階段手摺り及び階段手摺りの設置状態を示す斜視図で、足場の下層部を示す。 同上の楔緊結式足場の中層部ないし上層部での階段手摺り及び階段手摺りの設置状態を示す正面図である。 (a) は階段手摺りの設置状態を示す拡大正面図、(b) は平面図である。 階段手摺りの全体を水平姿勢にした状態で示す正面図である。 (a) は図4の矢印Aで示す部分及び矢印Bで示す部分の拡大図で、ロックピンのロック状態を示し、(b) は図4の矢印Bで示す部分の拡大図で、ロックピンのロック解除状態を示す。 (a) は棒状手摺り本体の下端部に設けられた固定金具の拡大正面図、(b) は同固定金具の分解図である。 (a) は固定金具のコ字枠を示す正面図、(b) は平面図、(c) は底面図である。 (a) はロックピンとこれに嵌装されるコイルバネを示す正面図、(b) は(a) に示すロックピンを90°回転した状態での側面図である。 本発明の他の実施形態を示すもので、図3と同様な状態を示し、(a) は階段手摺りの設置状態を示す拡大正面図、(b) は平面図である。 同実施形態の図6と同様な状態を示し、(a) は棒状手摺り本体の下端部に設けられた固定金具の拡大正面図、(b) は同固定金具の分解図である。
以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は楔緊結式足場に架設された階段手摺り及び本発明に係る階段手摺りを示す斜視図で、足場は下層部を示し、図2は同じく楔緊結式足場に架設された階段手摺り及び本発明に係る階段手摺りの正面図で、その足場の中層部ないし上層部を示す。ここに示す楔緊結式足場は、支柱1にその長手方向に適当間隔に設けられた楔孔2a(図3の(b) 参照)付きフランジ2を利用して、支柱1、横ステー3,水平材4、斜材5などを互いに楔(図示せず)を介して緊結することにより組み立てられるようになっている。又、ここに示す楔緊結式足場は、図1には図示しないが、図9に示すように、支柱1にその長手方向に適当間隔に設けられた楔孔2Aa付きポケット2A(支柱1の周囲に放射状に設けられたコ字枠状のポケット本体2Abとそれを上下に貫通した楔孔2Aaとからなる。)を利用して、支柱1、横ステー3,水平材4、斜材5をこれらに直接に設けたフック状の楔を介して緊結することにより組み立てられるようになっている。
横ステー3は、図1に示すように、足場板幅方向(前後方向)に隣り合う前後の支柱1,1の対向するフランジ2,2間に楔緊結され、そして足場板長さ方向(左右方向)に対向する横ステー3,3間には、横ステー3の長さの半分程度の幅をもつ足場板6が片側半分にわたってフックHにより架け渡され、その反対側の片側半分に階段用開口部7が形成され、しかしてこの階段用開口部7において、前記足場板6の掛けられた横ステー3と、地面との間に階段8が所定の傾斜角度、例えば45°で架設されている。尚、階段8は、図1には、足場の下層部にある最下段の足場板6と地面との間に架設された状態を示し、図2には、足場の中層部ないし上層部において足場板6の掛けられた横ステー3と、その足場板6の下段側に掛けられた足場板6の横ステー3との間に例えば45°で架設された状態を示す。この階段8は、両側枠8a,8aと両側枠8a,8a間に上下複数段に横架された踏板8bとからなるもので、各側枠8aの上下端部に足場の横ステー3に掛止するフックFを突設している。
そして、階段8の片側沿いに設置される階段手摺り9は、図1〜図3に示すように、棒状手摺り本体10と、この棒状手摺り本体10の下端部に設けられていて、階段8の下端部側に位置する支柱1の所定のフランジ2に固定される固定金具11と、棒状手摺り本体10の上端部に設けられていて、前記階段8の上端部側に位置する支柱1の所定のフランジ2の楔孔2aに上方より掛止される掛止フック12とからなるもので、固定金具11は、棒状手摺り本体10の下端部に固着されて、フランジ2を挟み込み可能なコ字枠13と、、このコ字枠13がフランジ2を挟み込んだ位置でその楔孔2aに挿通されて、コ字枠13をフランジ2にロックするロックピン14とによって構成される。この階段手摺り9は、図1及び図2に示すように、低位側手摺り9aと高位側手摺り9bとの2段に配設されている。
上記階段手摺り9の構造について更に詳しく説明すると、先ず、固定金具11のコ字枠13は、図3、図5〜図7に示すように、板状片からなるもので、支柱1の楔孔2a付きフランジ2を挟み込む開口溝15を有する。そして、このコ字枠13には、図6及び図7から分かるように、開口溝15の入口の上部側に上部側ピン挿通孔16が設けられると共に、開口溝15の入口の下部側には上部側ピン挿通孔16と同軸状の下部側ピン挿通孔17が設けられ、上部側ピン挿通孔16及び下部側ピン挿通孔17は、夫々コ字枠13部分に固着された円筒部材(丸パイプ)18,19によって形成される。
上部側及び下部側の両ピン挿通孔16,17にわたってロックピン14が挿通されると共に、上部側のピン挿通孔16には、ロックピン14が両ピン挿通孔16,17にわたって挿通されたロック状態に付勢するコイルバネ20が設けられ、ロックピン14の上端部には、ロックピン14を上方向に引っ張ってロック状態を解除操作するためのリング状の把手21が突設されている。
ロックピン14は、太径のピン本体部14aと、このピン本体部14aの上部側に同軸一体に延びる細径の支軸部14bとからなるもので、細径の支軸部14bは、上部側ピン挿通孔16に挿入されると共に、その上端部が、上部側ピン挿通孔16の上端面側に取り付けられた端板22の支軸部挿通孔22aに挿通されて上方へ突出し、その突出端部に貫設された貫通孔23に、リング状の把手21が挿通されて取り付けられる。またコイルバネ20は、細径の支軸部14bに嵌装されて、ピン本体部14aとの段部14oと前記端板22との間に介装されることにより、ロックピン14を図5の(a) 及び図6の(a) に示すロック状態に付勢するようになっている。
上記構成の固定金具11を組み立てるには、図6の(b) に示すような状態から、細径の支軸部14bにコイルバネ20を嵌装したロックピン14を、コ字枠13の下部側ピン挿通孔17から上部側ピン挿通孔16にわたって挿通すると共に、細径支軸部14bの上端部を端板22の支軸部挿通孔22aから上方へ突出させ、その突出端部に設けられた貫通孔23にリング状の把手21を挿通させた状態とすることにより、図5の(a) 及び図6の(a) に示すように太径のピン本体部14aが両ピン挿通孔16,17にわたって挿通するロック状態となるようにコイルバネ20を圧縮状態に保持する。
しかして、図5の(a) 及び図6の(a) に示すロック状態から、コイルバネ20の付勢力に抗してリング状の把手21を引っ張ると、図5の(b) に示すように、太径のピン本体部14aが上部側ピン挿通孔16内に引き上げられて、コ字枠13の開口溝15が開口し、ロックピン14による開口溝15のロックが解除されることになる。
前記階段8の上端部側に位置する支柱1の所定のフランジ2の楔孔2aに上方より掛止される掛止フック12は、図3の(a) ,(b) 及び図5の(a) に示すように、棒状手摺り本体10の上端部に固着された板状の基枠片24と、この基枠片24と共に鉤形を形成するように基枠片24の先端部に下向きに固着突設された丸軸状のフック本体25とで構成される。
上記のように構成される階段手摺り9の設置にあたって、例えば階段8が図1に示すように足場の下層部側に架設されている場合は、作業者が階段8の下側、即ち地面上において、手摺り本体10上端部の掛止フック12を、階段8の上端部側に位置する支柱1の所定のフランジ2の楔孔2aに挿入し、その後に手摺り本体10下端部の固定金具11のコ字枠13を階段8の下端部側に位置する支柱1の所定のフランジ2に挟み込んだ状態で、そのフランジ2の楔孔2aにロックピン14を挿入すればよい。また階段8が図2に示すように足場の中層部ないし上層部に架設されている場合は、その階段8の下側に位置する下段側の足場板6上において、上記同様な操作を行えばよい。
階段手摺り9を解体する時には、上記設置時と同様に作業者が階段8の下側において、上記した設置時の操作と逆の操作を行えばよい。即ち、階段8の下側で、手摺り本体10下端部の固定金具11のロックピン14を把手21により引き上げてロック解除操作し、コ字枠13をフランジ2から離脱した後、その位置で手摺り本体10の上端部側を持ち上げて、掛止フック12を階段8上端部側のフランジ2の楔孔2aから抜き取ればよい。
上記のように本発明に係る階段手摺り9は、棒状手摺り本体10の下端側にロック機能付きの固定金具11を設け、上端部に掛止フック12を設けたことによって、作業者は、階段手摺り9の設置及び解体を階段8の下側のみで行うことができ、従って従来の階段手摺りのように階段8に上って取付け・取外し作業を行う必要がなく、作業の安全を確保することができる。
また、手摺り本体10の下端部に設けた固定金具11のロックピン14は、コイルバネ20によって常時ロック状態となるために、故意に引き上げない限り外れることはなく、この点からも安全性が確保される。また固定金具11は、取付け時及び取外し時に工具を必要としないから、その取付け及び取外し作業が容易となる。
また固定金具11は、コ字枠13の開口溝15がフランジ2を上下に挟み込んでいるため、上下方向に外れることがなく、またロックピン14がフランジ2の楔孔2aに挿入されるので、左右方向に外れることがなく、従って全方向に対し外れるおそれがなく、きわめて安全である。更に、コイルバネ20は、上部側ピン挿通孔16及び下部側ピン挿通孔17に挿通されて収納されているため、破損し難い。
尚、上述した実施形態では、固定金具11のロックピン14が上部側ピン挿通孔16と下部側ピン挿通孔17とにわたって挿通したロック状態から、ロックピン14を上方に引っ張ることによってロック解除するような構成としているが、この実施形態とは上下を逆にして、ロックピン14を下方に引っ張ることでロック解除する構成としてもよい。
また上述の実施形態では、上部側ピン挿通孔16及び下部側ピン挿通孔17を、コ字枠13部分に固着した円筒部材18,19によって形成しているが、コ字枠13の板厚を厚くして、そのコ字枠13の端部に孔加工を施すことにより形成することもできる。
また、上述した実施形態の階段手摺り9では、図2に示されるように足場に階段8が連続して架設される場合に、下段側階段手摺り9の掛止フック12と、上端側階段手摺り9の固定金具11におけるロックピン14とを、同じ楔孔2a付きフランジ2の同じ楔孔2aに並んで挿入させることができるように形成されているため、図2及び図3から分かるように、複数本連続する階段手摺り9を簡単容易に設置することができる。
図9及び図10は、本発明の他の実施形態を示すもので、前記実施形態が楔緊結式足場は、支柱1にその長手方向に適当間隔に設けられた楔孔2a付きフランジ2を利用して、支柱1、横ステー3,水平材4、斜材5などを互いに楔を介して緊結することにより組み立てられるようになっているものであるが、この実施形態にあっては、図9に示すように、支柱1にその長手方向に適当間隔に設けられた楔孔2Aa付きポケット2A(支柱1の周囲に放射状に設けられたコ字枠状のポケット本体2Abとそれを上下に貫通した楔孔2Aaとからなる。)を利用して、階段手摺り9Aを設けるようにしたものである。その他の構成は前記実施形態と同じであるが、念のため説明すると、階段の片側沿いに設置される階段手摺り9Aは、棒状手摺り本体10Aと、この棒状手摺り本体10Aの下端部に設けられていて、階段8(図1又は図2)の下端部側に位置する支柱1の所定のポケット2Aに固定される固定金具11Aと、棒状手摺り本体10Aの上端部に設けられていて、前記階段8の上端部側に位置する支柱1の所定のポケット2Aの楔孔2Aaに上方より掛止される掛止フック12Aとからなるもので、固定金具11Aは、棒状手摺り本体10Aの下端部に固着されて、ポケット2Aを挟み込み可能なコ字枠13Aと、、このコ字枠13Aがポケット2Aを挟み込んだ位置でその楔孔2Aaに挿通されて、コ字枠13Aをポケット2Aにロックするロックピン14Aとによって構成される。
上記階段手摺り9Aの構造について更に詳しく説明すると、先ず、固定金具11Aのコ字枠13Aは、図10に示すように、板状片からなるもので、支柱1の楔孔2Aaa付きポケット2Aを挟み込む開口溝15Aを有する。そして、このコ字枠13Aには、図10から分かるように、開口溝15Aの入口の上部側に上部側ピン挿通孔16Aが設けられると共に、開口溝15Aの入口の下部側には上部側ピン挿通孔16Aと同軸状の下部側ピン挿通孔17Aが設けられ、上部側ピン挿通孔16A及び下部側ピン挿通孔17Aは、夫々コ字枠13A部分に固着された円筒部材(丸パイプ)18A,19Aによって形成される。
上部側及び下部側の両ピン挿通孔16A,17Aにわたってロックピン14Aが挿通されると共に、上部側のピン挿通孔16Aには、ロックピン14Aが両ピン挿通孔16A,17Aにわたって挿通されたロック状態に付勢するコイルバネ20Aが設けられ、ロックピン14Aの上端部には、ロックピン14aを上方向に引っ張ってロック状態を解除操作するためのリング状の把手21Aが突設されている。
ロックピン14Aは、太径のピン本体部14Aaと、このピン本体部14Aaの上部側に同軸一体に延びる細径の支軸部14Abとからなるもので、細径の支軸部14Abは、上部側ピン挿通孔16Aに挿入されると共に、その上端部が、上部側ピン挿通孔16Aの上端面側に取り付けられた端板22Aの支軸部挿通孔22Aaに挿通されて上方へ突出し、その突出端部に貫設された貫通孔23Aに、リング状の把手21Aが挿通されて取り付けられる。またコイルバネ20Aは、細径の支軸部14Abに嵌装されて、ピン本体部14Aaとの段部14Aoと前記端板22Aとの間に介装されることにより、ロックピン14Aを図9の(a) 及び図110の(a) に示すロック状態に付勢するようになっている。
上記のように本発明に係る他の実施形態の階段手摺り9Aにあっても、前記実施形態と同じように、棒状手摺り本体10Aの下端側にロック機能付きの固定金具11Aを設け、上端部に掛止フック12Aを設けたことによって、作業者は、階段手摺り9Aの設置及び解体を階段8(図1又は図2)の下側のみで行うことができ、従って従来の階段手摺りのように階段8に上って取付け・取外し作業を行う必要がなく、作業の安全を確保することができる。
また、手摺り本体10Aの下端部に設けた固定金具11Aのロックピン14Aも、前記実施形態と同じように、コイルバネ20Aによって常時ロック状態となるために、故意に引き上げない限り外れることはなく、この点からも安全性が確保される。また固定金具11Aは、取付け時及び取外し時に工具を必要としないから、その取付け及び取外し作業が容易となる。
また固定金具11Aも、前記実施形態と同じように、コ字枠13Aの開口溝15Aがポケット2Aを上下に挟み込んでいるため、上下方向に外れることがなく、またロックピン14Aがポケット2Aの楔孔2Aaに挿入されるので、左右方向に外れることがなく、従って全方向に対し外れるおそれがなく、きわめて安全である。
1 楔緊締式足場の支柱
2 フランジ
2a フランジの楔孔
2A ポケット
2Aa ポケットの楔孔
6 足場板
8 階段
9 階段手摺り
9A 階段手摺り
10 棒状手摺り本体
10A 棒状手摺り本体
11 固定金具
11A 固定金具
12 掛止フック
12A 掛止フック
13 コ字枠
13A コ字枠
14 ロックピン
14A ロックピン
15 コ字枠の開口溝
15A コ字枠の開口溝
16 上部側ピン挿通孔
16A 上部側ピン挿通孔
17 下部側ピン挿通孔
17A 下部側ピン挿通孔
20 コイルバネ
20A コイルバネ
21 リング状把手
21A リング状把手

Claims (4)

  1. 楔緊結式足場に所定の傾斜角度に架設される階段の片側沿いに設置される階段手摺りであって、
    棒状手摺り本体と、棒状手摺り本体の下端部に設けられ、前記階段の下端部側に位置する支柱の楔孔付きフランジに固定される固定金具と、棒状手摺り本体の上端部に設けられ、前記階段の上端部側に位置する支柱の楔孔付きフランジの楔孔に上方より掛止される掛止フックとからなり、固定金具は、前記楔孔付きフランジを挟み込み可能なコ字枠と、コ字枠が楔孔付きフランジを挟み込んだ位置でその楔孔に挿通されて、コ字枠を楔孔付きフランジに固定するロックピンとからなり
    楔緊結式足場に前記階段が連続して架設される場合に、下段側階段手摺りの掛止フックと上端側階段手摺りの固定金具におけるロックピンとが前記楔孔付きフランジの同じ楔孔に並んで挿通されるように形成されている楔緊結式足場における階段手摺り。
  2. 前記固定金具のコ字枠には、楔孔付きフランジを挟み込む開口溝の入口の上部側に上部側ピン挿通孔を設け、開口溝の入口の下部側に上部側ピン挿通孔と同軸状の下部側ピン挿通孔を設け、上部側及び下部側の両ピン挿通孔にわたって前記ロックピンを挿通すると共に、上下部何れかのピン挿通孔にはロックピンを両ピン挿通孔にわたって挿通したロック状態に付勢するバネを設け、ロックピンにはこれを一方向に引っ張ってロック状態を解除操作するための把手を設けてなる請求項1に記載の楔緊結式足場における階段手摺り。
  3. 楔緊結式足場に所定の傾斜角度に架設される階段の片側沿いに設置される階段手摺りであって、
    棒状手摺り本体と、棒状手摺り本体の下端部に設けられ、前記階段の下端部側に位置する支柱の楔孔付きポケットに固定される固定金具と、棒状手摺り本体の上端部に設けられ、前記階段の上端部側に位置する支柱の楔孔付きポケットの楔孔に上方より掛止される掛止フックとからなり、固定金具は、前記楔孔付きポケットを挟み込み可能なコ字枠と、コ字枠が楔孔付きポケットを挟み込んだ位置でその楔孔に挿通されて、コ字枠を楔孔付きポケットに固定するロックピンとからなり、
    楔緊結式足場に前記階段が連続して架設される場合に、下段側階段手摺りの掛止フックと上端側階段手摺りの固定金具におけるロックピンとが前記楔孔付きポケットの同じ楔孔に並んで挿通されるように形成されている楔緊結式足場における階段手摺り。
  4. 前記固定金具のコ字枠には、楔孔付きポケットを挟み込む開口溝の入口の上部側に上部側ピン挿通孔を設け、開口溝の入口の下部側に上部側ピン挿通孔と同軸状の下部側ピン挿通孔を設け、上部側及び下部側の両ピン挿通孔にわたって前記ロックピンを挿通すると共に、上下部何れかのピン挿通孔にはロックピンを両ピン挿通孔にわたって挿通したロック状態に付勢するバネを設け、ロックピンにはこれを一方向に引っ張ってロック状態を解除操作するための把手を設けてなる請求項に記載の楔緊結式足場における階段手摺り。
JP2010240399A 2010-10-27 2010-10-27 楔緊結式足場における階段手摺り Active JP5689279B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010240399A JP5689279B2 (ja) 2010-10-27 2010-10-27 楔緊結式足場における階段手摺り

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010240399A JP5689279B2 (ja) 2010-10-27 2010-10-27 楔緊結式足場における階段手摺り

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012092550A JP2012092550A (ja) 2012-05-17
JP5689279B2 true JP5689279B2 (ja) 2015-03-25

Family

ID=46386194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010240399A Active JP5689279B2 (ja) 2010-10-27 2010-10-27 楔緊結式足場における階段手摺り

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5689279B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103266757A (zh) * 2013-04-28 2013-08-28 中天建设集团有限公司 一种脚手架爬梯
JP6476459B2 (ja) * 2016-08-05 2019-03-06 日建リース工業株式会社 作業足場用の階段手摺りおよびその使用方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58159347U (ja) * 1982-04-19 1983-10-24 東海林 文哉 仮設用階段手摺り
JPS5998047U (ja) * 1982-12-23 1984-07-03 鹿島建設株式会社 構築用足場
JPH0671747U (ja) * 1993-03-15 1994-10-07 株式会社竹中工務店 枠組足場の建枠と階段用手摺
JP3851105B2 (ja) * 2001-04-20 2006-11-29 株式会社有弘メンテナンス 仮設構造物の構築方法とこれに用いる手摺り筋交い
JP2004183307A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Daisan:Kk 足場用架橋部材及びその組付構造
JP4058430B2 (ja) * 2004-09-29 2008-03-12 Krh株式会社 構造材連結用くさび
JP4462441B2 (ja) * 2006-08-31 2010-05-12 株式会社豊神 足場・支保工兼用機材
JP5443018B2 (ja) * 2009-02-20 2014-03-19 信和株式会社 手摺り筋交い
JP4936085B2 (ja) * 2009-12-14 2012-05-23 Krh株式会社 棒状部材の架設構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012092550A (ja) 2012-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5689279B2 (ja) 楔緊結式足場における階段手摺り
JP2010229700A (ja) 妻側先行手摺り
KR101076562B1 (ko) 슬래브거푸집의 지지구조
JP5001040B2 (ja) 開口ガード
JP4683595B2 (ja) 枠組み足場における手摺の取付方法
KR200408510Y1 (ko) 건축용 비계틀의 난간구조
JP5170557B2 (ja) 仮設足場用階段枠
KR20100021718A (ko) 접이식 작업발판
JP5121215B2 (ja) コーナーステップ
WO2011062483A3 (en) Scaffolding and guard rail for application therein
ITRM20080631A1 (it) Parapetto per ponteggi modulari.
JP5279108B2 (ja) 枠組足場用手摺
JP3126639U (ja) 墜落・転落防止用ガード
JP5728197B2 (ja) 仮設足場用先行手摺り
JP5963829B2 (ja) 仮設足場用階段枠
JP6159557B2 (ja) 足場構造
JP5383613B2 (ja) 仮設足場用階段枠
JP4639115B2 (ja) H型建枠の枠組足場用手摺
JP3982807B2 (ja) 階段
KR102375486B1 (ko) 안전가설발판의 연결장치
JP5719898B2 (ja) 仮設足場用階段枠
KR20130009225A (ko) 인양 레일용 레일 스톱퍼
JP3926611B2 (ja) 手摺の取付装置
JP4195709B2 (ja) 組立足場及びその枠
JP2005232913A (ja) 建てわく、枠組足場、手すり付きブレース、親綱設置部材及び枠組足場の設置方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140625

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20140714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5689279

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250