JP5443018B2 - 手摺り筋交い - Google Patents

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Description

本発明は、建築用足場に取り付けられる手摺り筋交いに関する。
従来、複数の支柱を所定間隔で立設して構築される建築用足場に取り付けられる手摺り筋交いとして、棒状部材である水平材の一端側に、棒状部材である斜材の一端を回転可能に取り付けるとともに、支柱に設けられた挿入穴に挿入可能な挿入片を水平材の両端に取り付けたものが知られている(例えば、非特許文献1を参照)。すなわち、隣接する支柱の間に水平材が水平に架け渡されることにより手摺りして機能するとともに、隣接する支柱の間に斜材が斜めに架け渡されることにより筋交いとして機能する。
"単品承認番号06-01 モノシステム専用先行手すり"、[online]、社団法人仮設工業会、[平成21年2月16日検索]、インターネット<URL : http://www.kasetsu.or.jp/kizaijouhou/tanpin/file/mscx-18nf.html>
しかしながら、上記非特許文献1に記載の手摺り筋交いに代表されている、主に一般に流通している手摺り筋交いでは、水平材の両端に取り付けられた挿入片を挿入穴に遊嵌状態で係合しているのみであり、挿入部分が緊結されているとはいえない。このため、建築用足場上での作業において安全帯を当該水平材に架けた場合に、万一の足場踏板からの墜落の際に安全帯を介して荷重が水平材に掛かると、水平材が下方に向けて屈曲することにより、水平材の両端が上方に移動し、支柱に設けられた挿入穴と水平材との連結が解除されてしまうおそれがあった。
また、上記非特許文献1に記載の手摺り筋交いでは、水平材の両端に取り付けた挿入片を挿入穴に遊嵌状態で係合しているのみであり、手摺り筋交いと支柱とが固定されているとはいい難いため、筋交いの機能として本来要求される耐圧縮引張力が期待できない。このため、特に中高層建物用足場などで足場全体の揺れが大きくなる傾向があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、加重による手摺り筋交いの連結解除を抑制することと、手摺り筋交いにおける筋交いの機能を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、上面に挿入穴が形成された挿入部を備えて予め設定された所定間隔で立設される複数の支柱を用いて構築される建築用足場に取り付けられる手摺り筋交いであって、挿入穴の上方から挿入穴に挿入可能な挿入片が両端に取り付けられて、この2つの挿入片をそれぞれ、建築用足場において隣り合う2つの支柱の挿入穴に挿入することにより、2つの支柱の間に架け渡される棒状部材である第1手摺り用棒状部材と、一端が、第1手摺り用棒状部材の一端側に回転可能に取り付けられるとともに、他端に、支柱と連結するための第1連結部が取り付けられた棒状部材である第1筋交い用棒状部材と、一端が、第1手摺り用棒状部材の他端側に回転可能に取り付けられるとともに、他端に、支柱と連結するための第2連結部が取り付けられた棒状部材である第2筋交い用棒状部材とを備え、第1手摺り用棒状部材は、2つの挿入片のうちの一方の挿入片である第1挿入片が一端に取り付けられるとともに、この一端から、2つの挿入片を結ぶ線を挟んで、第1筋交い用棒状部材および第2筋交い用棒状部材が支柱に連結されたときに配置される側とは反対側に向けて伸びる第1棒状部分と、2つの挿入片のうちの他方の挿入片である第2挿入片が一端に取り付けられるとともに、この一端から、2つの挿入片を結ぶ線を挟んで、第1筋交い用棒状部材および第2筋交い用棒状部材が支柱に連結されたときに配置される側とは反対側に向けて伸びる第2棒状部分と、第1棒状部分の他端と第2棒状部分の他端とを接続する第3棒状部分とから構成されることを特徴とする手摺り筋交いである。
このように構成された請求項1に記載の手摺り筋交いでは、所定間隔で立設された隣り合う2本の支柱をそれぞれ第1隣接支柱および第2隣接支柱として、第1隣接支柱と第2隣接支柱に、略同じ高さで挿入部を形成し、さらに、第1隣接支柱に形成された挿入部(以下、第1手摺り用挿入部という)に、第1手摺り用棒状部材の一端に取り付けられた挿入片(以下、第1挿入片ともいう)を挿入するとともに、第2隣接支柱に形成された挿入部(以下、第2手摺り用挿入部という)に、第1手摺り用棒状部材の他端に取り付けられた挿入片(以下、第2挿入片ともいう)を挿入することにより、第1手摺り用棒状部材を、第1隣接支柱と第2隣接支柱との間に水平に架け渡すことができる。すなわち第1手摺り用棒状部材を、第1隣接支柱と第2隣接支柱との間に架け渡された手摺りとして機能させることができる。さらに、第1隣接支柱と第2隣接支柱との間に架け渡された第1手摺り用棒状部材の下方で、第1筋交い用棒状部材の第1連結部を第2隣接支柱と連結させることにより、第1筋交い用棒状部材を、第1隣接支柱と第2隣接支柱との間に斜めに架け渡すことができる。すなわち第1筋交い用棒状部材を、第1隣接支柱と第2隣接支柱との間に架け渡された筋交いとして機能させることができる。同様に、第1隣接支柱と第2隣接支柱との間に架け渡された第1手摺り用棒状部材の下方で、第2筋交い用棒状部材の第2連結部を第1隣接支柱と連結させることにより、第2筋交い用棒状部材を、第1隣接支柱と第2隣接支柱との間に斜めに架け渡すことができる。すなわち第2筋交い用棒状部材を、第1隣接支柱と第2隣接支柱との間に架け渡された筋交いとして機能させることができる。
そして第1手摺り用棒状部材は、一端および他端から、2つの挿入片を結ぶ線を挟んで、第1筋交い用棒状部材および第2筋交い用棒状部材が支柱に連結されたときに配置される側とは反対側に向けて伸びる第1棒状部分および第2棒状部分と、第1棒状部分の他端と第2棒状部分の他端とを接続する第3棒状部分とから構成されている。すなわち、第3棒状部分は第1棒状部分と第2棒状部分により支持される。したがって、第1棒状部分と第3棒状部分との接続部(以下、第1接続部ともいう)と、第2棒状部分と第3棒状部分との接続部(以下、第2接続部ともいう)は、第3棒状部分を支持する支点となる。そして、この2つの支点は、第1手摺り用棒状部材の両端に取り付けられた2つの挿入片より上方に位置する。
このため、第3棒状部分に対してその下方に加重が掛かり、第3棒状部分が下方に屈曲した場合には、第3棒状部分を支持する2つの支点が、接続部を挟んで第3棒状部分が配置されている側に向けて移動する。この支点移動により、第1棒状部分は、第1接続部を挟んで第3棒状部分が配置されている側とは反対側に向けて移動する。同様に第2棒状部分は、第2接続部を挟んで第3棒状部分が配置されている側とは反対側に向けて移動する。これにより、第1棒状部分の一端および第2棒状部分の一端が支柱を押圧し、第1棒状部分および第2棒状部分の一端に取り付けられた挿入片を挿入穴から抜け難くすることができる。
なお、第1棒状部分(第2棒状部分)の一端は、第1接続部(第2接続部)を支点として支柱を押圧するため、てこの原理に基づき、第1棒状部分(第2棒状部分)の一端と第1接続部(第2接続部)との間が長いほど、支柱を押圧する力が大きくなる。一方、上記非特許文献1に記載の手摺り筋交いのように、手摺り用棒状部材が第1棒状部分および第2棒状部分を備えておらず第3棒状部分のみで構成されている場合には、手摺り用棒状部材と挿入片との接続部が支点となるため、支柱を押圧する点と支点との間の長さが短くなり、支柱を押圧する力が小さい。
したがって、請求項1に記載の手摺り筋交いによれば、第1手摺り用棒状部材の下方への屈曲で、第1手摺り用棒状部材と支柱との連結が解除されてしまうことを抑制することができる。
また請求項1に記載の手摺り筋交いにおいては、第1棒状部分および第2棒状部分は金属製のパイプであり、第1棒状部分は、第1棒状部分を挟んで第1挿入片が取り付けられている側とは反対側で第1筋交い用棒状部材が取り付けられ、第2棒状部分は、第2棒状部分を挟んで第2挿入片が取り付けられている側とは反対側で第2筋交い用棒状部材が取り付けられる
このように構成された請求項1に記載の手摺り筋交いでは、第1挿入片と第1筋交い用棒状部材との間に第1棒状部分が配置される。このため、第1挿入片より下方に配置されている第1筋交い用棒状部材から第1挿入片に向かう力、すなわち、第1挿入片を上方に移動させる力が第1挿入片に掛かる場合に、この力は第1棒状部分を介して掛かる。そして第1棒状部分は金属製のパイプであるので、第1筋交い用棒状部材からの力によって第1棒状部分のパイプが潰れると、第1筋交い用棒状部材から第1挿入片に掛かる力を低減することができる。これにより、第1筋交い用棒状部材からの力により第1挿入片が上方に移動してしまうことを抑制することができる。つまり、第1筋交い用棒状部材から第1挿入片に掛かる力により第1手摺り用棒状部材と支柱との連結が解除されてしまうことを抑制することができる。
同様に、第2挿入片と第2筋交い用棒状部材との間に第2棒状部分が配置されるため、第2筋交い用棒状部材からの力により第2挿入片が上方に移動してしまうことを抑制することができる。つまり、第2筋交い用棒状部材から第2挿入片に掛かる力により第1手摺り用棒状部材と支柱との連結が解除されてしまうことを抑制することができる。
手摺り筋交い1を示す斜視図である。 建築用足場に取り付けられた状態の手摺り筋交い1を示す斜視図である。 手摺り連結部5,6を示す正面図である。 挿入片31、連結本体部32を示す正面図および平面図である。 楔部材33を示す斜視図である。 筋交い連結部7,8を示す斜視図である。 建築用足場に取り付けられた状態の手摺り筋交い1を示す正面図である。 手摺り部材2に加重が掛かった状態の手摺り筋交い1を示す正面図である。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
図1は、本実施形態の手摺り筋交い1を示す斜視図である。図2は、建築用足場に取り付けられた状態の手摺り筋交い1を示す斜視図である。
手摺り筋交い1は、図1に示すように、建築用足場(不図示)の手摺りを構成する棒状の手摺り部材2と、建築用足場の筋交いを構成する棒状の筋交い部材3,4と、手摺り部材2を建築用足場に連結するための手摺り連結部5,6と、筋交い部材3を建築用足場に連結するための筋交い連結部7と、筋交い部材4を建築用足場に連結するための筋交い連結部8と、手摺り部材2の一端2aと筋交い部材3の一端3aとを回転可能に取り付けるための回転取付部9と、手摺り部材2の他端2bと筋交い部材4の一端4aとを回転可能に取り付けるための回転取付部10とを備える。なお手摺り部材2および筋交い部材3,4は、金属製のパイプで構成されている。
また図2に示すように、建築用足場を構成する支柱201は、所定の配置間隔で配置されている。そして支柱201には、手摺り筋交い1を取り付けるための挿入部202が固定されている。すなわち、手摺り連結部5,6と筋交い連結部7,8を挿入部202に連結することにより、隣り合う支柱201の間に手摺り筋交い1が取り付けられる。なお挿入部202には、支柱201の軸方向に沿って挿入部202を貫通する挿入穴202aが形成されている。
また手摺り部材2は、図1に示すように、手摺り部材2の中央部で直線状に形成された直線部21と、手摺り部材2の一端2a側で湾曲して形成された湾曲部22と、手摺り部材2の他端2b側で湾曲して形成された湾曲部23とから構成される。そして手摺り部材2は、直線部21の一端21aと湾曲部22の他端22bとが接続されるとともに、直線部21の他端21bと湾曲部23の他端23bとが接続されることにより形成される。以下、直線部21の一端21aと湾曲部22の他端22bとが接続されている部分を接続部C1、直線部21の他端21bと湾曲部23の他端23bとが接続されている部分を接続部C2という。
さらに湾曲部22は、その一端22aで手摺り連結部5及び回転取付部9が固定されている。また湾曲部23は、その一端23aで手摺り連結部6及び回転取付部10が固定されている。
したがって、手摺り連結部5と手摺り連結部6とを結ぶ線L1を挟んで、筋交い部材3,4配置される側とは反対側に手摺り部材2が配置されている。
図3は、手摺り連結部5,6を示す正面図である。
図3に示すように、手摺り連結部5(手摺り連結部6)は、湾曲部22(湾曲部23)を挟んで湾曲部22(湾曲部23)の外周側に取り付けられており、建築用足場を構成する支柱201に設けられた挿入部202に形成された挿入穴202a(図2を参照)に挿入可能な挿入片31と、挿入片31と湾曲部22(湾曲部23)とを連結する連結本体部32と、挿入穴202a内に打ち込まれる楔部材33と、楔部材33に当接する板バネ34と、挿入片31の上方に配置されて楔部材33の移動を案内する案内ピン35とを備える。
図4(a)は挿入片31及び連結本体部32を示す正面図、図4(b)は挿入片31及び連結本体部32を示す平面図である。また図5は楔部材33を示す斜視図である。
図4(a),(b)に示すように、挿入片31および連結本体部32は、挿入片31の挿入方向D1に垂直な断面が略コ字状に形成されている。これにより挿入片31では、コ字の内側に形成された空間31a内に挿入片31の上方から楔部材33が挿入可能となる。また連結本体部32では、コ字の内側に形成された空間32a内に板バネ34が収納される。
また図3,5に示すように、楔部材33には、案内ピン35が挿入される案内孔41と、板バネ34の突起51(後述)と嵌合可能に形成された嵌合溝42とが形成されている。
案内孔41は、楔部材33が挿入穴202aに挿入される挿入方向D1に沿った長穴状の貫通孔である。これにより楔部材33は、挿入方向D1に沿って移動可能に連結本体部32により支持される。
また嵌合溝42は、板バネ34と当接する面43上に形成されている。さらに嵌合溝42は、案内ピン35が長穴状の案内孔41の下端部41aに位置しているときに、板バネ34と嵌合する位置に形成されている。
また楔部材33は、図5に示すように、楔部材33が挿入部202に挿入された状態で幅W1が、挿入穴202aの幅より若干狭くなるように形成されている。
次に板バネ34は、図3に示すように、その中央部34cが屈曲していることにより弾性力が付与されており、一端34aが連結本体部32により支持されるとともに、嵌合溝42に嵌合可能な形状の突起51が他端34bに形成されている。そして板バネ34は、突起51が楔部材33の面43と当接するように配置される。これにより板バネ34は、突起51を介して楔部材33を常時押圧する。
また回転取付部9(回転取付部10)は、湾曲部22(湾曲部23)を挟んで湾曲部22(湾曲部23)の内周側に取り付けられている。そして回転取付部9(回転取付部10)は、一端9a(一端10a)で湾曲部22(湾曲部23)に固定されるとともに、他端9b(他端10b)でボルト61とナット62とを螺合することにより筋交い部材3(筋交い部材4)が回転可能に取り付けられている。
図6は、筋交い連結部7,8を示す斜視図である。
筋交い連結部7(筋交い連結部8)は、図6に示すように、建築用足場を構成する支柱201に設けられた挿入部202(図2を参照)を収納可能なコ字状の収納部71と、収納部71内を上下移動可能に支持されている楔部材72とを備えている。
図7は、建築用足場に取り付けられた状態の手摺り筋交い1を示す正面図である。
このように構成された手摺り筋交い1では、図7に示すように、手摺り連結部5,6の挿入片31を挿入部202に挿入した状態で楔部材33を挿入部202内に打ち込むとともに、筋交い連結部7,8の収納部71に挿入部202を収納した状態で楔部材72を挿入部202内に打ち込むことによって、隣り合う支柱201の間に手摺り筋交い1を取り付けることができる。
そして手摺り部材2は、一端2aおよび他端2bから、2つの挿入片31を結ぶ線L1を挟んで、筋交い部材3,4が支柱201に連結されたときに配置される側とは反対側に向けて伸びる湾曲部22,23と、湾曲部22の他端22bと湾曲部23の他端23bとを接続する直線部21とから構成されている。すなわち、直線部21は湾曲部22と湾曲部23により支持される。したがって、湾曲部22と直線部21との接続部C1と、湾曲部23と直線部21との接続部C2は、直線部21を支持する支点となる。そして、この2つの支点は、手摺り部材2の両端に取り付けられた2つの挿入片31より上方に位置する。
このため、図8に示すように、手摺り部材2の直線部21に連結された重量物210が下方に落下して(矢印D11を参照)、直線部21に対してその下方に加重が掛かり、直線部21が下方に屈曲した場合には、直線部21を支持する2つの支点が、接続部C1、C2を挟んで直線部21が配置されている側に向けて移動する(矢印D12を参照)。この支点移動により、湾曲部22は、接続部C1を挟んで直線部21が配置されている側とは反対側に向けて移動する(矢印D13を参照)。同様に湾曲部23は、接続部C2を挟んで直線部21が配置されている側とは反対側に向けて移動する(矢印D14を参照)。これにより、湾曲部22の一端22aおよび湾曲部23の一端23aが支柱201を押圧し、湾曲部22,23の一端22a,23aに取り付けられた挿入片31を挿入穴202aから抜け難くすることができる。
なお、湾曲部22,23の一端22a,23aは、接続部C1、C2を支点として支柱201を押圧するため、てこの原理に基づき、湾曲部22,23の一端22a,23aと接続部C1、C2との間が長いほど、支柱201を押圧する力が大きくなる。一方、上記非特許文献1に記載の手摺り筋交いのように、手摺り用棒状部材が湾曲部22,23を備えておらず直線部21のみで構成されている場合には、手摺り用棒状部材と挿入片31との接続部が支点となるため、支柱201を押圧する点と支点との間の長さが短くなり、支柱を押圧する力が小さい。
したがって手摺り筋交い1によれば、手摺り部材2の下方への屈曲で、手摺り部材2と支柱201との連結が解除されてしまうことを抑制することができる。
また、湾曲部22,23は金属製のパイプであり、湾曲部22,23はそれぞれ、湾曲部22,23を挟んで挿入片31が取り付けられている側とは反対側で筋交い部材3,4が取り付けられている。すなわち、挿入片31と筋交い部材3,4との間に湾曲部22,23が配置される。このため、挿入片31より下方に配置されている筋交い部材3,4から挿入片31に向かう力、すなわち、挿入片31を上方に移動させる力が挿入片31に掛かる場合に、この力は湾曲部22,23を介して掛かる。そして湾曲部22,23は金属製のパイプであるので、筋交い部材3,4からの力によって湾曲部22,23のパイプが潰れると、筋交い部材3,4から挿入片31に掛かる力を低減することができる。これにより、筋交い部材3,4からの力により挿入片31が上方に移動してしまうことを抑制することができる。つまり、筋交い部材3,4から挿入片31に掛かる力により手摺り部材2と支柱201との連結が解除されてしまうことを抑制することができる。
また、手摺り部材2の両端2a,2bと、筋交い部材3,4の他端3b,4bには、楔を用いて挿入部202と緊結可能な連結部5,6,7,8が取り付けられている。このため手摺り筋交い1は、単に挿入穴202aに挿入片を挿入することにより連結するものと比較して、強固に連結することができ、建築用足場の強度を向上させることができる。
また手摺り連結部5,6は、挿入穴202aに挿入可能な挿入片31を備え、挿入片31の上方から楔部材33を挿入して楔部材33を打ち込むことにより、挿入部202と緊結されるように構成される。さらに手摺り連結部5,6は、空間31a内に楔部材33が挿入されていない状態になっている楔非挿入位置(案内ピン35が案内孔41の下端部41aに位置する位置)と、空間31a内に楔部材33が挿入された状態になっている楔挿入位置(案内ピン35が案内孔41の上端部41bに位置する位置)との間で楔部材33が移動可能に構成される。
これにより、挿入部202に形成された挿入穴202aに挿入片31を挿入し、さらに、挿入片31の上方から楔部材33を挿入して打ち込むことにより手摺り連結部5,6と挿入部202とが緊結される。そして、楔非挿入位置と楔挿入位置との間で楔部材33が移動可能に、楔部材33が案内される。すなわち手摺り連結部5,6は、楔非挿入位置と楔挿入位置との間で手摺り連結部5,6が移動可能に手摺り連結部5,6を支持している。このため、手摺り連結部5,6と楔部材33とは一体に移動可能である。
これにより、手摺り筋交い1を建築用足場に取り付ける作業者が、挿入片31を挿入穴202aに挿入した後に、別途用意していた楔部材を取り出して挿入するという作業を省略することができ、作業効率を向上させることができる。
なお、挿入片31を挿入穴202aに挿入する前に楔部材33が楔挿入位置に位置していると、挿入片31を挿入穴202aに挿入し難くなる。楔部材33が楔挿入位置に位置している状態で、手摺り連結部5,6と挿入部202とが強固に連結されるように構成されているからである。
これに対し、手摺り連結部5,6では、板バネ34の突起51と楔部材33の嵌合溝42との嵌合により、楔非挿入位置で楔部材33を、予め設定された大きさの保持解除力が楔部材33に加わるまで保持する。このため、挿入片31を挿入穴202aに挿入する前に、楔挿入位置と異なる楔保持位置に楔を保持することができる。これにより、挿入片31を挿入穴202aに挿入する作業を容易にすることができる。そして、挿入片31を挿入穴202aに挿入した後に、楔部材33に対して保持解除力以上の力を掛けると保持が解除されて楔部材33を楔挿入位置に移動させることができるため、その後に楔部材33を打ち込んで手摺り連結部5,6と挿入部202とを連結させることができる。
また楔部材33の幅W1が広いため、楔部材33が挿入部202の内周側を押圧する面積が大きくなり、楔部材33と挿入部202との連結を強固にすることができる。このため、隣り合う支柱201間で、ねじれを生じ難くすることができ、建築用足場の強度を向上させることができる。
以上説明した実施形態において、手摺り部材2は本発明における第1手摺り用棒状部材および第2手摺り用棒状部材、筋交い連結部7は本発明における第1連結部、筋交い部材3は本発明における第1筋交い用棒状部材および第3筋交い用棒状部材、筋交い連結部8は本発明における第2連結部、筋交い部材4は本発明における第2筋交い用棒状部材および第4筋交い用棒状部材、湾曲部22は本発明における第1棒状部分、湾曲部23は本発明における第2棒状部分、直線部21は本発明における第3棒状部分、手摺り連結部5,6および筋交い連結部7,8は本発明における楔用連結部、案内ピン35および案内孔41は本発明における楔案内手段、板バネ34および嵌合溝42は本発明における楔保持手段である。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記実施形態においては、板バネ34の突起51と楔部材33の嵌合溝42との嵌合により楔部材33を保持して、楔部材33に対して保持解除力以上の力を掛けると保持が解除されるものを示したが、これに限られるものではなく、楔部材を保持した後に、予め設定された保持解除条件が成立すると、保持が解除されるものであればよい。例えば、保持金具と楔部材とを手動操作により連結させることで楔部材を保持し、その後に、手動操作で保持金具と楔部材との連結を解除させるものであってもよい。
1…手摺り筋交い、2…手摺り部材、3,4…筋交い部材、5,6…手摺り連結部、7,8…筋交い連結部、9,10…回転取付部、21…直線部、22,23…湾曲部、31…挿入片、32…連結本体部、33…楔部材、34…板バネ、35…案内ピン、41…案内孔、42…嵌合溝、51…突起、71…収納部、72…楔部材

Claims (1)

  1. 上面に挿入穴が形成された挿入部を備えて予め設定された所定間隔で立設される複数の支柱を用いて構築される建築用足場に取り付けられる手摺り筋交いであって、
    前記挿入穴の上方から前記挿入穴に挿入可能な挿入片が両端に取り付けられて、この2つの前記挿入片をそれぞれ、前記建築用足場において隣り合う2つの前記支柱の前記挿入穴に挿入することにより、2つの前記支柱の間に架け渡される棒状部材である第1手摺り用棒状部材と、
    一端が、前記第1手摺り用棒状部材の一端側に回転可能に取り付けられるとともに、他端に、前記支柱と連結するための第1連結部が取り付けられた棒状部材である第1筋交い用棒状部材と、
    一端が、前記第1手摺り用棒状部材の他端側に回転可能に取り付けられるとともに、他端に、前記支柱と連結するための第2連結部が取り付けられた棒状部材である第2筋交い用棒状部材とを備え、
    前記第1手摺り用棒状部材は、
    前記2つの挿入片のうちの一方の挿入片である第1挿入片が一端に取り付けられるとともに、この一端から、前記2つの挿入片を結ぶ線を挟んで、前記第1筋交い用棒状部材および前記第2筋交い用棒状部材が前記支柱に連結されたときに配置される側とは反対側に向けて伸びる第1棒状部分と、
    前記2つの挿入片のうちの他方の挿入片である第2挿入片が一端に取り付けられるとともに、この一端から、前記2つの挿入片を結ぶ線を挟んで、前記第1筋交い用棒状部材および前記第2筋交い用棒状部材が前記支柱に連結されたときに配置される側とは反対側に向けて伸びる第2棒状部分と、
    前記第1棒状部分の他端と前記第2棒状部分の他端とを接続する第3棒状部分とから構成され、
    前記第1棒状部分および前記第2棒状部分は金属製のパイプであり、
    前記第1棒状部分は、
    前記第1棒状部分を挟んで前記第1挿入片が取り付けられている側とは反対側で前記第1筋交い用棒状部材が取り付けられ、
    前記第2棒状部分は、
    前記第2棒状部分を挟んで前記第2挿入片が取り付けられている側とは反対側で前記第2筋交い用棒状部材が取り付けられる
    ことを特徴とする手摺り筋交い。
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