JP5976524B2 - 法枠用型枠の鉄筋固定具およびその鉄筋固定具を使用した法枠用型枠 - Google Patents

法枠用型枠の鉄筋固定具およびその鉄筋固定具を使用した法枠用型枠 Download PDF

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Description

本発明は、所定間隔を開けて対向する法枠用型枠の金網間に縦棒と横棒とを有するスペーサー(フープタイともいう。)を配設すると共に、そのスペーサーの縦棒と横棒との各交点に金網の長手方向に延びる鉄筋をそれぞれ配設する法枠用型枠の鉄筋固定具およびその鉄筋固定具を使用した法枠用型枠に関する。
従来の法枠用型枠の鉄筋固定具として、例えば、横棒上に位置し縦棒を上下に通過させる貫通穴を有するプレート部と、プレート部の一方端部分から立ち上がり鉄筋を交差部に向かって弾性的に押し付けて支持する弾性支持部と、横棒を横から抱えるようにプレート部に連結された横抱え部とを有するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3881328号公報
しかし、前記特許文献1に記載の鉄筋固定具は、一端開放形状の横抱え部がスペーサーの横棒を抱えることにより取付けられる構成であるため、横抱え部の開口側の間隔が広がったり、横抱え部の内側面に形成した切起こし部が倒れてしまうと、スペーサーの横棒から横抱え部が外れ易くなる。
そのため、予めこの鉄筋固定具をスペーサーの横棒に取付けて現場まで運搬した場合には、運搬時の振動によりスペーサーから鉄筋固定具が外れて脱落するおそれがあり、また、特許文献1の図5等に示すように、この鉄筋固定具をスペーサーの下側の横棒に取り付けた場合には、鉄筋を固定した際に鉄筋固定具の横抱え部がスペーサーの横棒から外れてしまい、鉄筋固定具自体がスペーサーから脱落する可能性もあり、現場での作業に悪影響を与えるものであった。
また、スペーサーは、縦棒の一方側に横棒を溶接した構成であることから、横棒の両側からそれぞれ横棒の中心方向を見ると、各々の縦棒が横棒の左右逆側に取付けられることになるが、前記特許文献1に記載の鉄筋固定具では、その構成上、横棒を横抱え部の中央で固定できるようにするため、縦棒を通す貫通孔が横抱え部の中央に対して、横棒分だけ左又は右にずれている。よって、1つの鉄筋固定具を左右の鉄筋の固定に共用できず、部品コストがかかるという問題もある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、スペーサーに確実に取付け可能で、現場での作業性を向上させることができると共に、左右両側の鉄筋の固定に共用可能で、部品コストを低減できる法枠用型枠の鉄筋固定具およびその鉄筋固定具を使用した法枠用型枠を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る法枠用型枠の鉄筋固定具は、所定間隔を開けて対向する法枠用型枠の金網間に縦棒と横棒とを有するスペーサーを配設すると共に、そのスペーサーの縦棒と横棒との各交点に金網の長手方向に延びる鉄筋をそれぞれ配設する法枠用型枠の鉄筋固定具であって、スペーサーの縦棒と横棒の交点部に装着される基板部と、その基板部と連続しスペーサーの縦棒との間で鉄筋を支持する鉄筋支持板部とからなり、基板部は、鉄筋支持板部に連続する中間片部と、その中間片部に対し折り返されて連続する先端片部とから構成され、中間片部の幅方向の中央には、スペーサーの横棒が貫通し、その横棒の直径の幅を有する貫通孔が設けられていると共に、先端片部の先端の幅方向の中央には、スペーサーの横棒の直径の幅を有する凹部が設けられており、中間片部と先端片部との間の折返し部の両側には、それぞれ、スペーサーの縦棒が中間片部および先端片部の幅方向から挿入されて嵌まるように、一端開放で、かつ、その幅方向の中央まで延びる一端開放溝部が形成されていることを特徴とする。
ここで、このような法枠用型枠の鉄筋固定具において、基板部の中間片部は、中間片部に連続する鉄筋支持板部からほぼ直角に曲げられている一方、基板部の先端片部は、中間片部から折返し部を介して鋭角に曲げられ、かつ、先端片部の先端は、鉄筋支持板部の底面まで達しないように形成するとさらに良い。
また、本発明に係る法枠用型枠の鉄筋固定具は、所定間隔を開けて対向する法枠用型枠の金網間に縦棒と横棒とを有するスペーサーを配設すると共に、そのスペーサーの縦棒と横棒との各交点に金網の長手方向に延びる鉄筋をそれぞれ配設する法枠用型枠の鉄筋固定具であって、スペーサーの縦棒と横棒の交点部に装着される基板部と、その基板部と連続しスペーサーの縦棒との間で鉄筋を支持する鉄筋支持板部とからなり、基板部は、鉄筋支持板部に連続する中間片部と、その中間片部に対し折り返されて連続する先端片部とから構成され、中間片部の幅方向の中央には、その中央に対し両側のどちらか一方でスペーサーの横棒が貫通し、その横棒の直径の2倍の幅を有する貫通孔が設けられていると共に、先端片部の先端には、その幅方向の中央に対し両側に、スペーサーの横棒の直径の幅を有する凹部がそれぞれ設けられており、中間片部と先端片部との間の折返し部には、スペーサーの縦棒が中間片部および先端片部の幅方向の一方のみから挿入されて嵌まるように、一端開放で、かつ、その幅方向の中央まで延びる一端開放溝部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る法枠用型枠は、一対の金網間の長手方向に所定間隔で配設されるスペーサーの縦棒と横棒との各交点部に上述の法枠用型枠の鉄筋固定具を装着する共に、スペーサーの横棒の両端部をそれぞれ各金網に連結したことを特徴とする。
本発明に係る法枠用型枠の鉄筋固定具およびその鉄筋固定具を使用した法枠用型枠では、中間片部の貫通孔にスペーサーの横棒を貫通させてスペーサーに取付けられるため、この鉄筋固定具をスペーサーの横棒に取付けた状態のまま運搬した場合でもスペーサーから脱落することを防止でき、現場での作業性を向上させることができる。また、この鉄筋固定具は、縦棒の一方側に横棒が溶接されたスペーサーにおいて、横棒の左右両側のどちらから挿入しても横棒と縦棒の交点部に装着して鉄筋を支持できる構成にしたため、部品コストを低減できる。
本発明に係る鉄筋固定具の使用状態の一例を示す平面図である。 本発明に係る鉄筋固定具の使用状態の一例を示す正面図である。 (a),(b)それぞれ、実施形態1の鉄筋固定具の平面図、正面図である。 (a),(b)それぞれ、実施形態1の鉄筋固定具の右側面図、A−A線断面図である。 (a),(b)それぞれ、実施形態1の鉄筋固定具をスペーサーの横棒の左右両側から挿入して平板部の先端がスペーサーの縦棒に当接した状態を示す平面図、正面図である。 (a),(b)それぞれ、実施形態1の鉄筋固定具をスペーサーの横棒の左右両側から挿入して平板部の先端がスペーサーの縦棒に当接した後、回転させて装着した状態を示す平面図、正面図である。 (a),(b)それぞれ、実施形態1の鉄筋固定具をスペーサーに装着した後、鉄筋を嵌めた状態を示す平面図、正面図である。 (a),(b)それぞれ、実施形態2の鉄筋固定具の平面図、正面図である。 (a),(b)それぞれ、実施形態2の鉄筋固定具の左側面図、B−B線断面図である。 (a),(b)それぞれ、実施形態2の鉄筋固定具をスペーサーの横棒の左右両側から挿入して平板部の先端がスペーサーの縦棒に当接した状態を示す平面図、正面図である。 (a),(b)それぞれ、実施形態2の鉄筋固定具をスペーサーの横棒の左右両側から挿入して平板部の先端がスペーサーの縦棒に当接した後、回転させて装着した状態を示す平面図、正面図である。 (a),(b)それぞれ、実施形態2の鉄筋固定具をスペーサーに装着した後、鉄筋を嵌めた状態を示す平面図、正面図である。
次に、本発明に係る実施形態1,2の法枠用型枠の鉄筋固定具1,1’について図面を参照して説明する。
実施形態1.
まず、実施形態1の鉄筋固定具1について、図1〜図7を参照して説明する。この鉄筋固定具1は、図1および図2に示すように、所定間隔を開けて対向する法枠用型枠の金網2,2間に縦棒31と横棒32とを井桁状に組んだスペーサー3を配設すると共に、そのスペーサー3の縦棒31と横棒32との交点部に装着して、金網2,2の長手方向に延びる鉄筋4を支持する金具である。従って、この鉄筋固定具1は、スペーサー3毎に4個、すなわち2本の縦棒31と2本の横棒32との4つの交点部にそれぞれ装着して4本の鉄筋4を支持する。このとき、金網2,2間の長手方向に配設される全てのスペーサー3に鉄筋固定具1を装着しなくてもよい。
鉄筋固定具1は、一枚の金属板を切断加工や折り曲げ加工することにより構成したもので、図3および図4に示すように、スペーサー3の縦棒31と横棒32の交点部に装着される基板部11と、その基板部11と連続しスペーサー3の縦棒31との間で鉄筋4を弾性的に挟持して支持する鉄筋支持板部12とから構成される。
基板部11は、図3および図4に示すように、鉄筋支持板部12に連続する中間片部111と、その中間片部111に対しV字状またはU字状に折り返されて連続する先端片部112と、中間片部111と先端片部112との間の折返し部113とから構成される。
鉄筋支持板部12は、図4(a),(b)に示すように基板部11の中間片部111に対しほぼ直角に曲げられた平板部121と、平板部121から起立し、さらに湾曲させて鉄筋4をスペーサー3の縦棒31との間で弾性的に抱持または挟持する鉄筋抱持部122と、鉄筋4を鉄筋抱持部122へ案内する鉄筋案内部123とを有する。鉄筋支持板部12には、抱持された鉄筋4が容易に抜け出さないようにするため、鉄筋支持板部12の一部を切り起こした鉄筋抜止め片部12aが設けられている。ただし、鉄筋抜止め片部12aは省略しても良い。
また、基板部11の中間片部111と鉄筋支持板部12の平板部121には、その幅方向の中央にスペーサー3の横棒32を1本のみ通す貫通孔111aが設けられている。なお、貫通孔111aは、スペーサー3への装着性を考慮して鉄筋支持板部12の平板部121側にまで連続して形成しているが、少なくとも中間片部111に横棒32が通れば十分であるため、中間片部111のみに貫通孔111aを設けても良い。
また、先端片部112の先端には、その幅方向の中央にスペーサー3の横棒32が1本のみ嵌まる先端側開放の凹部112aを設けている。つまり、凹部112aの横幅は、貫通孔111aの横幅と同じ、即ち、スペーサー3の横棒32の直径(外径)とほぼ同じにしている。
従って、この鉄筋固定具1では、中間片部111の貫通孔111aにスペーサー3の横棒32を貫通させてスペーサー3に取付けるため、特許文献1に記載の鉄筋固定具のようにスペーサーの横棒を抱えていた横抱え部が広がる等してスペーサーの横棒から外れることがなくなり、予め鉄筋固定具1をスペーサー3の横棒32に取り付けて運搬したり、鉄筋固定具1をスペーサー3の下側の横棒32に取付けた場合でも、脱落せずに確実に取付けることができ、現場での作業性を向上させることができる。
ところで、スペーサー3は、上述したように縦棒31の一方側(図2では、図上後面側)に横棒32を溶接した構成であることから、横棒32の両側からそれぞれ横棒32の中心方向を見ると、各縦棒31が横棒32の左右逆側に取付けられることになる。
しかし、この鉄筋固定具1では、図3(a),(b)に示すように中間片部111と先端片部112との間の折返し部113の両側には、それぞれ、スペーサー3の縦棒31が中間片部111および先端片部112の幅方向のどちら側から挿入されても嵌るように、一端開放で、かつ、その幅方向の中央まで延びる一端開放溝部113a,113bを設けている。一端開放溝部113a,113bは、それぞれ、スペーサー3の縦棒31が嵌り、かつ、ズレないようにそれぞれ略逆V字状に形成した縦棒支持部113a1,113b1と、その縦棒支持部113a1 ,113b1から一端開放側に向かうに従って傾斜した傾斜案内部113a2,113b2とを有する。
従って、この鉄筋固定具1によれば、スペーサー3の横棒32を中間片部111等に設けられた貫通孔111aに通すと共に、先端片部112の先端の凹部112aに嵌めても、スペーサー3の縦棒31は折返し部113の両側に形成した一端開放溝部113a,113bのいずれか一方に嵌るので、鉄筋固定具1をスペーサー3の横棒32の左右両側のどちらから挿入しても装着できることになる。その結果、1つの鉄筋固定具1でも、後述する図5〜図8に示すように、スペーサー3の左右両側の交点部に装着して鉄筋4を固定することが可能となり、左右別々の鉄筋固定具を用意する必要がなくなるので、部品コストを低減できる。特に、一端開放溝部113a,113bには、それぞれ、傾斜案内部113a2,113b2を設けているので、スペーサー3の縦棒31を嵌め易い。
なお、後述する実施形態2の鉄筋固定具1’と比較すると、貫通孔111aの横方向の幅が、実施形態1の鉄筋固定具1では、スペーサー3の横棒32の1本分であるのに対し、鉄筋固定具1’の貫通孔111a’は、スペーサー3の横棒32の2本分であり、このような貫通孔111a,111a’がそれぞれ図3(a)や後述の図8(a)に示すように、基板部11,11’の中間片部111,111’から鉄筋支持板部12,12’の平板部121,121’まで連続して設けられている。そのため、実施形態1の鉄筋固定具1は、実施形態2の鉄筋固定具1’よりも、中間片部111と平板部121との屈曲部分の断面を大きく確保できるため、図7(b)に示すように鉄筋4を支持した際の鉄筋4への挟持力(支持力)がさらに強くなるという利点がある。
さらに、この鉄筋固定具1では、縦棒31と横棒32との交点部への装着時の作業性を考慮して、基板部11の中間片部111は、図4(a),(b)に示すように中間片部111に連続する鉄筋支持板部12からほぼ直角の90度に曲げる一方、基板部11の先端片部112は、中間片部111から折返し部113を介して鋭角に折り返して構成している。そして、先端片部112の先端は、図4(b)に示すように鉄筋支持板部12の底面まで達しないように形成している。なお、先端片部112の先端と、鉄筋支持板部12の底面との差は、スペーサー3の横棒32の外径の1/2程度にするのが好ましい。
そのため、スペーサー3の横棒32の両側からそれぞれ鉄筋固定具1を装着する場合は、まず、中間片部111と平板部121の幅方向の中央に形成した貫通孔111aにスペーサー3の横棒32を通して、スペーサー3の縦棒31に近付け、図5(a),(b)に示すようにそれぞれ鉄筋固定具1の平板部121の先端部、すなわち平板部121と中間片部111との間の屈曲部がそれぞれスペーサー3の縦棒31に当接するまで移動させる。
そして、中間片部111は平板部121に対してほぼ直角に曲げられているため、鉄筋固定具1の平板部121の先端部がスペーサー3の縦棒31に当接した後、鉄筋固定具1をそれぞれ互いに反対方向に90度回転させると、鉄筋固定具1の一端開放溝部113a,113bの中心と縦棒31の中心とがほぼ合致した位置関係になっていることから、図6(a),(b)に示すように鉄筋固定具1の一端開放溝部113a,113bをスペーサー3の縦棒31に容易に嵌めることができる。具体的には、図6(a),(b)において、左側の鉄筋固定具1では、スペーサー3の縦棒31は鉄筋固定具1の右側の一端開放溝部113a嵌まる一方、右側の鉄筋固定具1では、スペーサー3の縦棒31は鉄筋固定具1の左側の一端開放溝部113a嵌まることになる。なお、図6(a),(b)からも、この鉄筋固定具1はスペーサー3の左右の交点部のどちら側でも装着できることがわかる。
そして、法面などの施工現場において、図7(a),(b)に示すようにスペーサー3の縦棒31と横棒32との各交点部に取り付けられた鉄筋固定具1にそれぞれ鉄筋4を装着する。
従って、この鉄筋固定具1では、中間片部111と鉄筋支持板部12の平板部121とはほぼ直角の90度に曲げられている一方、基板部11の先端片部112の先端は、鉄筋支持板部12の底面まで達しないように形成したため、この鉄筋固定具1をスペーサー3の横棒32の両側からそれぞれ挿入して縦棒31に平板部121の先端部が当接した時点で回転させることにより、各鉄筋固定具1を横棒32と縦棒31の交点部に簡単に装着することができ、この点でも作業性を向上させることができる。
実施形態2.
次に、実施形態2の鉄筋固定具1’について、図8〜図12を参照して説明する。この鉄筋固定具1’も、図1および図2に示すように、所定間隔を開けて対向する法枠用型枠の金網2,2間に所定間隔で配設されたスペーサー3の縦棒31と横棒32との交点部に装着して、金網2,2の長手方向に延びる鉄筋4を支持する金具で、スペーサー3毎に4個、すなわち2本の縦棒31と2本の横棒32との4つの交点部にそれぞれ装着して4本の鉄筋4を支持する。このとき、金網2,2間の長手方向に配設される全てのスペーサー3に鉄筋固定具1を装着しなくてもよい。
この鉄筋固定具1’も、一枚の金属板を切断加工や折り曲げ加工することにより構成したもので、図8および図9に示すように、スペーサー3の縦棒31と横棒32の交点部に装着される基板部11’と、その基板部11’と連続しスペーサー3の縦棒31との間で鉄筋4を弾性的に挟持して支持する鉄筋支持板部12’とから構成される。
基板部11’は、図8および図9に示すように、鉄筋支持板部12’に連続する中間片部111’と、その中間片部111’に対しV字状またはU字状に折り返されて連続する先端片部112’と、中間片部111’と先端片部112’との間の折返し部113’とから構成される。
鉄筋支持板部12’は、図9(a),(b)に示すように基板部11’の中間片部111’に対しほぼ直角に曲げられた平板部121’と、平板部121’から起立し、さらに湾曲させて鉄筋4を抱持する鉄筋抱持部122’と、鉄筋4を鉄筋抱持部122’へ案内する鉄筋案内部123’とを有する。なお、鉄筋支持板部12’にも、抱持された鉄筋4が容易に抜け出さないようにするために、鉄筋支持板部12’の一部を切り起こした鉄筋抜止め片部12aが設けられているが、省略しても良い。
そして、中間片部111’と鉄筋支持板部12’の平板部121’には、図9(a),(b)に示すようにその幅方向の中央に対し両側でスペーサー3の横棒32を通し、かつ、中央が盛り上ったスペーサー3の横棒32の2本分の幅を有する貫通孔111a’が設けられている。なお、この貫通孔111a’も、スペーサー3への装着性を考慮して鉄筋支持板部12’の平板部121’側にまで連続して形成しているが、中間片部111’のみに貫通孔111a’を設けても良い。
また、先端片部112’の先端には、その幅方向の中央に対し両側でスペーサー3の横棒32がそれぞれ嵌まる先端側開放の独立した2つの凹部112a’,112b’を設けている。各凹部112a’,112b’の横幅は、スペーサー3の横棒32の直径(外径)とほぼ同じにしている。
また、中間片部111’と先端片部112’との間の折返し部113’には、スペーサー3の縦棒31が中間片部111’および先端片部112’の幅方向から挿入されて嵌るように、一端開放で、かつ、その幅方向の中央まで延びる一端開放溝部113a’が形成されている。一端開放溝部113a’は、折返し部113の幅方向の中央でスペーサー3の縦棒31が嵌り、かつ、ズレないようにそれぞれ略逆V字状に形成した縦棒支持部113a1’と、その縦棒支持部113a1’から一端開放側に向かうに従って傾斜した傾斜案内部113a2’とを有する。
従って、この鉄筋固定具1’によれば、実施形態1の鉄筋固定具1と同様に、中間片部111’の貫通孔111a’にスペーサー3の横棒32を貫通させてスペーサー3に取付けるため、実施形態1の鉄筋固定具1と同様にスペーサー3の横棒32を抱えていた横抱え部が広がる等してスペーサーの横棒から外れることがなくなり、予め鉄筋固定具1’をスペーサー3の横棒32に取り付けて運搬したり、鉄筋固定具1’をスペーサー3の下側の横棒32に取付けた場合でも、脱落せずに確実に取付けることができ、現場での作業性を向上させることができる。
また、この鉄筋固定具1’では、スペーサー3の横棒32を中間片部111’等に設けられた貫通孔111a’の左右両側に通すことができると共に、先端片部112’の先端の凹部112a’,112b’のいずれか一方に通すことができるので、鉄筋固定具1’をスペーサー3の横棒32の左右両側から挿入してもスペーサー3の縦棒31を折返し部113’のほぼ中央に形成した一端開放溝部113a’に装着できる。
その結果、1つの鉄筋固定具1’でも、後述する図10〜図12に示すように、スペーサー3の左右両側の交点部に装着して鉄筋4を固定することが可能となり、実施形態1の鉄筋固定具1と同様に左右別々の鉄筋固定具を用意する必要がなくなるので、部品コストを低減できる。
なお、この鉄筋固定具1’でも、鉄筋支持板部12’は、後述するように縦棒31と横棒32との交点部への装着時の作業性を考慮して、基板部11’の中間片部111’は、図9(a),(b)に示すように中間片部111’に連続する鉄筋支持板部12’からほぼ直角の90度に曲げる一方、基板部11’の先端片部112’は、中間片部111’から折返し部113’を介して鋭角に折り返し、先端片部112’の先端は、鉄筋支持板部12’の底面まで達しないように形成している。なお、先端片部112’の先端と、鉄筋支持板部12’の底面との差は、スペーサー3の横棒32’の外径の1/2程度にするのが好ましい。
そのため、スペーサー3の横棒32の両側からそれぞれ鉄筋固定具1’を装着する場合は、まず、中間片部111’と平板部121’の幅方向の中央に形成した貫通孔111a’にスペーサー3の横棒32を通して、スペーサー3の縦棒31に近付け、図10(a),(b)に示すようにそれぞれ鉄筋固定具1’の平板部121’の先端部、すなわち平板部121’と中間片部111’との間の屈曲部をそれぞれスペーサー3の縦棒31に当接させる。なお、図10(a)に示すように、この鉄筋固定具1’の場合には、スペーサー3の横棒32の両側のいずれか一方から挿入し、横棒32に沿って縦棒31の方に移動させると、平板部121’の先端部よりも先に先端片部112’の先端がスペーサー3の縦棒31に当接するので、その際には、鉄筋固定具1’を傾ける等して縦棒31を避けたうえで、縦棒31に平板部121’の先端部を当接させる。
そして、中間片部111’は平板部121’に対してほぼ直角に曲げられているため、鉄筋固定具1’の平板部121’の先端部がそれぞれスペーサー3の縦棒31に当接した状態で鉄筋固定具1’をそれぞれ反対方向に90度回転させると、鉄筋固定具1’の一端開放溝部113a’の中心と縦棒31の中心とがほぼ合致した位置関係になっていることから、図11(a),(b)に示すように鉄筋固定具1’の一端開放溝部113a’をスペーサー3の縦棒31に容易に嵌めることができる。その際、スペーサー3の横棒32は図11(a)に示すように、左側の鉄筋固定具1’では先端片部112’の凹部112b’に、右側の鉄筋固定具1’では先端片部112’の凹部112a’にそれぞれ嵌まることになる。
そして、法面などの施工現場において、図12(a),(b)に示すようにスペーサー3の縦棒31と横棒32との各交点部に取り付けられた鉄筋固定具1’にそれぞれ鉄筋4を装着する。
従って、この鉄筋固定具1’によっても、中間片部111’と鉄筋支持板部12’の平板部121’とがほぼ直角の90度に曲げられている一方、基板部11’の先端片部112’の先端は、鉄筋支持板部12’の底面まで達しないように形成しているため、この鉄筋固定具1’をスペーサー3の横棒32の両側からそれぞれ挿入して縦棒31に平板部121’の先端部が当接した時点で回転させることにより、各鉄筋固定具1を横棒32と縦棒31の交点部に簡単に装着することができ、この点でも作業性を向上させることができる。
なお、上記説明では、2本の縦棒31と横棒32とを井桁状に組んで構成したスペーサー3により説明したが、本発明では、スペーサー3は井桁状のものに限らず、複数本の縦棒31および横棒32を有して構成されていれば十分で、例えば、図示はしないが3本以上の縦棒31と3本以上の横棒32とにより構成しても、さらには斜め方向や湾曲した棒線を使用して構成しても勿論良い。
1,1’…鉄筋固定具,11,11’…基板部、111,111’…中間片部、111a,111a’…貫通孔、112,112’…先端片部,112a,112a’,112b’…凹部、113,113’…折返し部、113a,113b,113a’…一端開放溝部、113a1,113b1,113a1’…縦棒支持部、113a2,113b2,113a2’傾斜案内部、12,12’…鉄筋支持板部、12a,12a’…鉄筋抜止め片部、121,121’…平板部、122,122’…鉄筋抱持部、123,123’…鉄筋案内部、2…金網、3…スペーサー、31…縦棒、32…横棒、4…鉄筋。

Claims (4)

  1. 所定間隔を開けて対向する法枠用型枠の金網間に縦棒と横棒とを有するスペーサーを配設すると共に、そのスペーサーの縦棒と横棒との各交点に金網の長手方向に延びる鉄筋をそれぞれ配設する法枠用型枠の鉄筋固定具であって、
    スペーサーの縦棒と横棒の交点部に装着される基板部と、その基板部と連続しスペーサーの縦棒との間で鉄筋を支持する鉄筋支持板部とからなり、
    基板部は、鉄筋支持板部に連続する中間片部と、その中間片部に対し折り返されて連続する先端片部とから構成され、中間片部の幅方向の中央には、スペーサーの横棒が貫通し、その横棒の直径の幅を有する貫通孔が設けられていると共に、先端片部の先端の幅方向の中央には、スペーサーの横棒の直径の幅を有する凹部が設けられており、中間片部と先端片部との間の折返し部の両側には、それぞれ、スペーサーの縦棒が中間片部および先端片部の幅方向から挿入されて嵌まるように、一端開放で、かつ、その幅方向の中央まで延びる一端開放溝部が形成されていることを特徴とする法枠用型枠の鉄筋固定具。
  2. 請求項1記載の法枠用型枠の鉄筋固定具において、
    基板部の中間片部は、中間片部に連続する鉄筋支持板部からほぼ直角に曲げられている一方、基板部の先端片部は、中間片部から折返し部を介して鋭角に曲げられ、かつ、先端片部の先端は、鉄筋支持板部の底面まで達しないように形成したことを特徴とする法枠用型枠の鉄筋固定具。
  3. 所定間隔を開けて対向する法枠用型枠の金網間に縦棒と横棒とを有するスペーサーを配設すると共に、そのスペーサーの縦棒と横棒との各交点に金網の長手方向に延びる鉄筋をそれぞれ配設する法枠用型枠の鉄筋固定具であって、
    スペーサーの縦棒と横棒の交点部に装着される基板部と、その基板部と連続しスペーサーの縦棒との間で鉄筋を支持する鉄筋支持板部とからなり、
    基板部は、鉄筋支持板部に連続する中間片部と、その中間片部に対し折り返されて連続する先端片部とから構成され、中間片部の幅方向の中央には、その中央に対し両側のどちらか一方でスペーサーの横棒が貫通し、その横棒の直径の2倍の幅を有する貫通孔が設けられていると共に、先端片部の先端には、その幅方向の中央に対し両側に、スペーサーの横棒の直径の幅を有する凹部がそれぞれ設けられており、中間片部と先端片部との間の折返し部には、スペーサーの縦棒が中間片部および先端片部の幅方向の一方のみから挿入されて嵌まるように、一端開放で、かつ、その幅方向の中央まで延びる一端開放溝部が形成されていることを特徴とする法枠用型枠の鉄筋固定具。
  4. 一対の金網間の長手方向に所定間隔で配設されるスペーサーの縦棒と横棒との各交点部に請求項1〜請求項3のいずれか一の請求項に記載の法枠用型枠の鉄筋固定具を装着する共に、スペーサーの横棒の両端部をそれぞれ各金網に連結したことを特徴とする法枠用型枠。
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