JP5426799B1 - 配筋用スペーサー - Google Patents

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Abstract

【課題】直交して配筋される鉄筋をその交差部において安定的に支持することができる配筋用スペーサーの提供。
【解決手段】直交して配筋される2本の鉄筋をその交差部において支持可能に形成された下部用スペーサーおよび上部用スペーサーを備える配筋用スペーサーであって、該下部用スペーサーおよび該上部用スペーサーはいずれも2本の脚部と、該脚部間に横架された横架部とを備え、下部用スペーサーの該横架部は略中央に下部鉄筋を載架可能に形成された鉄筋支持部と、該鉄筋支持部よりも上方に凸出するように形成された辺部を鉄筋支持部の左右両側に備え、上部用スペーサーの該横架部は少なくとも略中央に上部鉄筋を載架可能に形成された鉄筋支持部と、該鉄筋支持部よりも上方に凸出するように形成された辺部を鉄筋支持部の左右両側もしくは左右のいずれか一方に備え、さらに、上部用スペーサーの鉄筋支持部は下部用スペーサーの鉄筋支持部より高い位置に設けられ、上部用スペーサーおよび下部用スペーサーを平面視で直交するように設置すると、それぞれの鉄筋支持部は段違いに直交することを特徴とする配筋用スペーサー。
【選択図】 図4

Description

本発明は、鉄筋コンクリート打設用スペーサーに関し、更に詳細には、床スラブ等の鉄筋コンクリート構造物の補強用となる鉄筋の上筋および下筋を安定的に支持することができる配筋用スペーサーに関する。
一般的に、床スラブ等の鉄筋コンクリート構造物の補強用となる鉄筋は、主筋と配力筋とを直交するように配筋し、コンクリート打設時に型枠との間でかぶり寸法を確保するためにスペーサーが装着される。
ところで、従来の配筋用スペーサーであって、上筋と下筋とを一挙に支持するためのものは特許文献1ないし3に開示されているが、これらはいずれも、直交する下部側の鉄筋をスペーサーで支持し、その上に上部側の鉄筋を載せて支持していた。
したがって、上部側と下部側の鉄筋を安定的に支持するために、それら鉄筋を交差させた部分で針金やワイヤーなどで結束し、さらに、スペーサーに対しても鉄筋を支持している付近に結束することが行われている。
しかしながら、かかる従来の方法によると、直交して配筋される鉄筋のうち、下部側鉄筋はスペーサーにより下方から支持され、上部側鉄筋は下部側鉄筋の上に載置されているため、実質的に下方より1点のみで支持されているに過ぎず、直交状態の鉄筋を安定的に維持するには不十分であった。
なお、本明細書では、鉄主筋と配力筋を十字に直交するように配筋する場合、その上部側に位置する鉄筋を「上部鉄筋」、下部側に位置する鉄筋を「下部鉄筋」と記載し、また、それらの直交した二組の鉄筋の高さを変えて配筋する場合の上部側に配筋される鉄筋を「上筋」、下部側に配筋される鉄筋を「下筋」と記載する。
特開2001−32445 特開2001−200614 特開2011−32739
そこで本発明は、直交して配筋される鉄筋をその交差部において安定的に支持することができる配筋用スペーサーの提供をその課題とするものである。
本発明は、上記課題を解決するものであり、直交して配筋される2本の鉄筋をその交差部において支持可能に形成された下部用スペーサーおよび上部用スペーサーを備える配筋用スペーサーであって、該下部用スペーサーおよび該上部用スペーサーはいずれも2本の脚部と、該脚部間に横架された横架部とを備え、下部用スペーサーの該横架部は略中央に下部鉄筋を載架可能に形成された鉄筋支持部と、該鉄筋支持部よりも上方に凸出するように形成された辺部を鉄筋支持部の左右両側に備え、上部用スペーサーの該横架部は少なくとも略中央に上部鉄筋を載架可能に形成された鉄筋支持部と、該鉄筋支持部よりも上方に凸出するように形成された辺部を鉄筋支持部の左右両側もしくは左右のいずれか一方に備え、さらに、上部用スペーサーの鉄筋支持部は下部用スペーサーの鉄筋支持部より高い位置に設けられ、上部用スペーサーおよび下部用スペーサーを平面視で直交するように設置すると、それぞれの鉄筋支持部は段違いに直交することを特徴とする配筋用スペーサーである。
また、本発明は、上部用スペーサーおよび下部用スペーサーの脚部を別途設けたブロックで固定支持する配筋用スペーサーであって、該ブロックの天面には、下筋の下部鉄筋を載置するためのU字溝と、下部用スペーサーと上部用スペーサーのそれぞれの脚部の下端部を挿入可能な孔部が設けられていることを特徴とする配筋用スペーサーである。
さらに本発明は、下筋用の下部用スペーサーの脚部と上部用スペーサーの脚部をそれぞれ短めに形成し、上筋用の下部用スペーサーの脚部と上部用スペーサーの脚部はそれぞれ長めに形成していることを特徴とする配筋用スペーサーである。
さらに本発明は、前記下部用スペーサーあるいは前記上部用スペーサーの鉄筋支持部の上方において、鉄筋の設置時における通路幅を鉄筋の直径よりもやや狭く形成していることを特徴とする配筋用スペーサーである。
本発明の配筋用スペーサーは、上部鉄筋および下部鉄筋をスペーサーにより下方から支持するのみならず、その両側面が上部鉄筋用スペーサーもしくは下部鉄筋用スペーサーのいずれかと近接もしくは接することにより、より安定的に直交状態を維持することができる。
また、本発明の配筋用スペーサーで、別途設けたブロックでスペーサーの脚部を固定支持するものは、下部用スペーサーと上部用スペーサーによる上筋の支持とともに、ブロックによる下筋の支持が可能である。
さらに、本発明の配筋用スペーサーで、下筋用の下部用スペーサーの脚部と上部用スペーサーの脚部をそれぞれ短めに形成し、上筋用の下部用スペーサーの脚部と上部用スペーサーの脚部はそれぞれ長めに形成したものは、これらの下筋用のスペーサーと上筋用のスペーサーを交互に配置することで、上筋と下筋を二段に配筋することが可能となる。
さらに、本発明の配筋用スペーサーで、前記下部用スペーサーあるいは前記上部用スペーサーの鉄筋支持部の上方において、鉄筋の設置時における通路幅を鉄筋の直径よりもやや狭く形成しているものは、鉄筋支持部に載架された鉄筋が外れるおそれがなくなり、よって、ワイヤーなどで結束しなくても鉄筋を安定的に保持することが可能となる。
本発明に係る下部用スペーサーの正面図 本発明に係る上部用スペーサーの正面図 本発明に係る上部用スペーサーの正面図 本発明に係る配筋用スペーサーのブロックでスペーサーの脚部を固定支持する実施態様の斜視図 図4の実施態様の配筋用スペーサーにおいて、上筋を載架した状態を示す正面図 図4の実施態様の配筋用スペーサーにおいて、上筋を載架した状態を示す側面図 図4の実施態様の配筋用スペーサーにおいて、上筋を載架した状態を示す天面図 本発明に係る下筋用スペーサーの斜視図 本発明に係る上筋用スペーサーの斜視図 本発明に係る下部用スペーサーの異なる実施態様の正面図
以下、本発明の配筋用スペーサーの実施態様を、図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明はこれら実施態様に何ら制約されるものではない。
各図に示すように、本発明の配筋用スペーサーは、直交して配筋される2本の鉄筋をその交差部においてそれぞれ支持可能に形成された上部用スペーサーおよび下部用スペーサーを平面視で直交するように設置し使用される。以下、各部分について詳述する。
図1は下部用スペーサー1、図2は上部用スペーサー2、図3は上部用スペーサー3の正面図である。本発明の配筋用スペーサーは、下部用スペーサー1と、上部用スペーサー2もしくは上部用スペーサー3との組み合わせからなる。図に示すように、下部用スペーサー1は、1本の棒状体を略M字状に折り曲げ形成してなり、2本の脚部11と、脚部11の頂部より脚部間に横架された横架部12からなる。横架部12は、中央に形成された鉄筋支持部12aと、その左右両側に形成され、鉄筋支持部12aよりも上方へ凸出する辺部12b、12cからなる。より詳しくは、鉄筋支持部12aは水平に形成され、その両端より辺部12bが上方垂直方向に延伸し、脚部11の頂部と同じ高さで脚部11方向へ屈曲し、脚部11にかけて水平に延伸する辺部12cが設けられている。なお、本実施態様では、鉄筋支持部12a、辺部12b、および辺部12cの連接部はそれぞれ略直角に曲げ形成されているが、必ずしもこれらの連接部は略直角でなくともよく、例えば、鉄筋支持部12aから辺部12b、辺部12cを経て脚部11まで、角を有さない一連の曲線状(波形)に形成しても良い。要するに、横架部12の中央が凹陥して鉄筋を載架できる鉄筋支持部12aが形成されれば良い。
図2の上部用スペーサー2は、1本の棒状体を折り曲げ形成してなり、2本の脚部21と、脚部21の頂部より脚部間に横架された横架部22からなる。横架部22は、中央およびその左側に連続して形成された鉄筋支持部22aと、かかる鉄筋支持部22aの右側に形成され、鉄筋支持部12aよりも上方へ凸出する辺部22b、22cからなる。より詳しくは、鉄筋支持部22aは一方の脚部21の頂部より水平に形成され、2本の脚部21の間のおよそ2/3のところに形成された鉄筋支持部22aの端部より辺部22bが上方垂直方向に延伸し、他方の脚部21の頂部と同じ高さで他方の脚部21方向へ屈曲し、延伸する辺部22cが設けられている。そして、上部用スペーサー2の鉄筋支持部22aは、下部用スペーサー1の鉄筋支持部12aより高い位置に設けられている。なお、本実施態様では、辺部22b、22cは鉄筋支持部22aの右側に形成されているが、この位置関係は左右逆でもよく、要するに、鉄筋支持部22aが少なくとも横架部22のほぼ中央に形成されるとともに、その左右のいずれか一方に辺部22b、22cが形成されていれば良い。また、鉄筋支持部22a、辺部22b、22cの各連接部については、下部用スペーサー1と同様に、角を有さない一連の曲線状(波形)に形成しても良い。
図3の上部用スペーサー3は、1本の棒状体を折り曲げ形成してなり、2本の脚部31と、脚部31の頂部より脚部間に横架された横架部32からなる。横架部32は、中央に形成された鉄筋支持部32aと、その左右両側に形成され、鉄筋支持部32aよりも上方へ凸出する辺部32b、32cからなる。より詳しくは、鉄筋支持部32aは水平に形成され、その両端より辺部32bが上方垂直方向に延伸し、脚部31の頂部と同じ高さで脚部31にかけて水平に延伸する辺部32cが連続して設けられている。そして、上部用スペーサー3の鉄筋支持部32aは、下部用スペーサー1の鉄筋支持部12aより高い位置に設けられている。なお、鉄筋支持部32a、辺部32b、32cの各連接部については、下部用スペーサー1と同様に、角を有さない一連の曲線状(波形)に形成しても良い。要するに、横架部32の中央が凹陥して鉄筋を載架できる鉄筋支持部32aが形成されれば良い。
図4は、本発明の配筋用スペーサーの一実施態様を示す。図に示すように、本実施態様の配筋用スペーサーは、下部用スペーサー1と上部用スペーサー2を平面視で直交するように配置し、別途設けたブロック4により脚部を固定支持する。かかるブロック4は、逆四角錐台に形成されており、その天面41には、下筋の下部鉄筋を載置するためのU字溝43と、下部用スペーサー1の脚部11と上部用スペーサー2の脚部21の下端部を挿入可能な孔部42a、42bが設けられている。なお、本実施態様では、下部用スペーサー1と上部スペーサー2が用いられているが、これに代わり、下部用スペーサー1と上部用スペーサー3の組み合わせでもよい。かかるブロック4により下筋を支持し、下部用スペーサー1と上部用スペーサー2により上筋を支持することで、上下筋を同時に配筋することができる。
ブロック4は、一般にコンクリートで形成されるものであり、施工後にあまり目立たなくするためと、コンクリート固化後に脱落するようなことを防止するため、天面41の方が底面44より面積が大きいことが好ましい。しかし、底面44をあまり小さくしすぎると、スペーサーを設置した際に転倒しやすくなるため、天面41の面積に対し、その70から25%程度の面積とすることが好ましい。また、この実施態様では、ブロック4の形状は逆四角錐台であるが、これに限らず、逆円錐台形や逆6角錐台形等の逆多角錐形のものであっても良いし、場合によっては円柱ないし多角柱型であっても良い。また、天面41には、下部鉄筋用のU字溝43が設けられており、U字溝43に載置された下部鉄筋の上には、上部鉄筋を直交して載架する。なお、このU字溝43の深さを下部鉄筋の直径よりも更に深く形成し、天面41に、U字溝43と直交する上部鉄筋用のU字溝を更に設けても良い。
本実施態様の配筋用スペーサーの組立方法は以下の通りである。まず、下部用スペーサー1の脚部11の下端側を孔部42aに挿入し、ブロック4の上に下部用スペーサー1を自立させる。次に、上部用スペーサー2の脚部21の下端側を孔部42bに挿入し、下部用スペーサー1と平面視で直交するように設置する。このとき、下部用スペーサー1の鉄筋支持部12aが形成された凹陥部分に上部用スペーサー2の鉄筋支持部22aが入るが、上部用スペーサー2の鉄筋支持部22aは、下部用スペーサー1の鉄筋支持部12aより高い位置に設けられているため、両スペーサーのそれぞれの鉄筋支持部12a、22aは段違いに直交する形となる。なお、鉄筋支持部12aに載架される鉄筋の直径分の空間を設けるように、鉄筋支持部22aは一方の辺部12bに寄せて設置される。
図5および図6は、図4の態様の配筋用スペーサーにおいて、上筋を載架した状態を示す正面図及び側面図、図7はその平面図である(いずれもブロック4は省略)。まず、下部鉄筋5aは下部用スペーサー1の鉄筋支持部12aに直交するように載架される。また、上部鉄筋5bは上部用スペーサー2の鉄筋支持部22a及び下部鉄筋5aに直交するように載架される。そして、図7に示すように、下部用スペーサー1は上部鉄筋5bの一の側面に沿って平行し、上部用スペーサー2は下部鉄筋5aの一の側面に沿って平行するように配置される。
図5ないし図7に示すように、下部鉄筋5aはその一方の側面において上部用スペーサー2の脚部21および鉄筋支持部22aに近接もしくは接し、その反対側の側面において、下部鉄筋用スペーサー1の辺部12bに近接もしくは接している。また、上部鉄筋5bはその一方の側面において下部鉄筋用スペーサー1の辺部12b、12cおよび脚部11に近接もしくは接し、その反対側の側面において上部鉄筋用スペーサー2の辺部22bに近接もしくは接している。このように、上部鉄筋および下部鉄筋は、両側面が上部鉄筋用スペーサーもしくは下部鉄筋用スペーサーのいずれかと近接もしくは接することにより、より安定的に直交状態を維持することができる。
上部鉄筋5bおよび下部鉄筋5aは、その両側面が上部もしくは下部鉄筋用スペーサーのいずれかと接する場合、かかる両側からの支持と、下方からの鉄筋支持部12a、22aの支持により3点支持されることになり最も安定するが、上部鉄筋および下部鉄筋の両側面は、上部もしくは下部鉄筋用スペーサーと必ずしも接している必要はなく、それらの間に多少の遊び空間を設けても良い。このように、多少の遊びを設けることで、製造誤差を吸収できるとともに、配筋作業もスムーズに行うことができる。
図8、9は、本発明の配筋用スペーサーにおいて、ブロック4を用いることなく、鉄筋用スペーサーのみで上筋および下筋を支持することができる態様のものである。図8は下筋用、図9は上筋用のスペーサーを示し、これらは、下部用スペーサー1と上部用スペーサー3の組み合わせからなり、それぞれの脚部11、31の長さが異なって形成されている。すなわち、図8の下筋用の下部用スペーサー1の脚部11と上部用スペーサー3の脚部31は、それぞれ短めに形成されているのに対し、図9の上筋用の下部用スペーサー1の脚部11と上部用スペーサー3の脚部31は長めに形成され、これらの下筋用のスペーサーと上筋用のスペーサーを交互に配置することで、上筋と下筋を二段に配筋することが可能となる。なお、本実施態様では、上部スペーサー3が用いられているが、これに代わり、下部用スペーサー1と上部用スペーサー2の組み合わせでもよい。
ブロック4を使用せずにスペーサーを自立させるために、下部用スペーサー1と上部用スペーサー3とは互いに接する部分(辺部12bと鉄筋支持部32a)において、溶接などの手段により接着固定することが好ましい。また、下部用スペーサー1と上部用スペーサー3の脚部11、31には、それぞれ下端を覆うようにキャップ部13、33が着脱自在に取り付けられている。かかるキャップ部13、33はプラスチックなどの合成樹脂で形成され、型枠に接地する脚部11、31の下端からの錆を防ぐ効果がある。なお、本実施態様では、上部スペーサー3が用いられているが、これに代わり、下部用スペーサー1と上部用スペーサー2の組み合わせでも同様である。
図10は、本発明の配筋用スペーサーの下部用スペーサー1の異なる実施態様である。図に示すように、この下部スペーサー1は、一方の辺部12bが湾曲して形成されており、鉄筋支持部12aの上方において下部鉄筋5aの通路幅Wを狭く形成している。通路幅は下部鉄筋5aの直径よりもやや狭く形成されており、上から下部鉄筋5aを押し込むことにより、かかる狭窄部を通過可能な幅に形成されている。このように、下部鉄筋5aの通過部分を狭く形成することにより、一旦、鉄筋支持部12aに載架された鉄筋が外れるおそれがなくなり、よって、ワイヤーなどで結束しなくても鉄筋を安定的に保持することが可能となる。なお、図10は下部用スペーサー1における適用例であるが、図3の上部用スペーサー3においても、同様に、鉄筋支持部32aの上方において鉄筋の通路幅を狭く形成すれば、載架された上部鉄筋が外れるおそれがなくなり、好ましい。
1 … … 下部用スペーサー
2 … … 上部用スペーサー
3 … … 上部用スペーサー
4 … … ブロック
5a … … 下部鉄筋
5b … … 上部鉄筋
11 … … 脚部
12 … … 横架部
12a … … 鉄筋支持部
12b … … 辺部
12c … … 辺部
13 … … キャップ部
21 … … 脚部
22 … … 横架部
22a … … 鉄筋支持部
22b … … 辺部
22c … … 辺部
31 … … 脚部
32 … … 横架部
32a … … 鉄筋支持部
32b … … 辺部
32c … … 辺部
33 … … キャップ部
41 … … 天面
42a … … 孔部
42b … … 孔部
43 … … U字溝
44 … … 底面
W … … 鉄筋の通路幅

Claims (5)

  1. 直交して配筋される2本の鉄筋をその交差部において支持可能に形成された下部用スペーサーおよび上部用スペーサーを備える配筋用スペーサーであって、該下部用スペーサーおよび該上部用スペーサーはいずれも2本の脚部と、該脚部間に横架された横架部とを備え、下部用スペーサーの該横架部は略中央に下部鉄筋を載架可能に形成された鉄筋支持部と、該鉄筋支持部よりも上方に凸出するように形成された辺部を鉄筋支持部の左右両側に備え、上部用スペーサーの該横架部は少なくとも略中央に上部鉄筋を載架可能に形成された鉄筋支持部と、該鉄筋支持部よりも上方に凸出するように形成された辺部を鉄筋支持部の左右両側もしくは左右のいずれか一方に備え、さらに、上部用スペーサーの鉄筋支持部は下部用スペーサーの鉄筋支持部より高い位置に設けられ、上部用スペーサーおよび下部用スペーサーを平面視で直交するように設置すると、それぞれの鉄筋支持部は段違いに直交することを特徴とする配筋用スペーサー。
  2. 下部鉄筋を前記下部用スペーサーの鉄筋支持部に、上部鉄筋を前記上部用スペーサーの鉄筋支持部にそれぞれ載架した状態において、下部鉄筋はその一方の側面において前記上部用スペーサーの脚部および鉄筋支持部に近接もしくは接し、その反対側の側面において、前記下部鉄筋用スペーサーの辺部に近接もしくは接し、さらに、上部鉄筋はその一方の側面において前部下部鉄筋用スペーサーの辺部および脚部に近接もしくは接し、その反対側の側面において前部上部鉄筋用スペーサーの辺部に近接もしくは接していることを特徴とする請求項1に記載の配筋用スペーサー。
  3. 前記下部用スペーサーおよび前記上部用スペーサーの脚部を固定支持するブロックを備え、該ブロックの天面には、下筋の下部鉄筋を載置するためのU字溝と、下部用スペーサーと上部用スペーサーのそれぞれの脚部の下端部を挿入可能な孔部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の配筋用スペーサー。
  4. 下筋用の前記下部用スペーサーおよび前記上部用スペーサーの脚部をそれぞれ短めに形成し、上筋用の前記下部用スペーサーおよび前記上部用スペーサーの脚部はそれぞれ長めに形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の配筋用スペーサー。
  5. 前記下部用スペーサーあるいは前記上部用スペーサーの鉄筋支持部の上方において、鉄筋の設置時における通路幅を鉄筋の直径よりもやや狭く形成していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の配筋用スペーサー。
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