JP7057554B1 - 鉄筋梁用支持架台 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリート工事において、捨てコンクリート層上に鉄筋梁を構設するための縦筋とベース鋼板と鉄筋梁に対してコンクリートを強固に固着させて優れた施工強度と耐久性を発揮し、ベース鋼板に対する縦筋ホルダーの組付け強度が高く、現場での作業負担が軽減される鉄筋梁用支持架台を提供すること。【解決手段】縦筋ホルダー120が、ベース鋼板110に固着する拡底状のホルダー台座部121とホルダー台座部121の一端から連続して螺旋状に起立する縦筋挿嵌部122と縦筋挿嵌部122に連続して前記鉄筋梁の主筋を離間配筋させるコの字状の側方張り出し部123と側方張り出し部123に連続して螺旋状に起立する縦筋抱持部124とで構成されている鉄筋梁用支持架台100。【選択図】図2

Description

本発明は、コンクリート工事において捨てコンクリート層上に鉄筋梁を構設するための鉄筋梁用支持架台に関するものである。
従来、鉄筋梁用支持架台としては、ベース鋼板に下端を固定されて直立する円筒状の下部支柱と、この下部支柱内に挿入され、調整具を介して上下方向に調整可能に支持された上部支柱と、この上部支柱の上端に固定され水平方向に延びる鉄筋支持部材とで構成されているもの(特許文献1の図8参照)、ベース鋼板に固定されて添え筋に側面を当接しつつ垂直に立設する支柱と、支柱の上端に上下調整可能に支持されたT字形状のカンザシ受けと、カンザシ受けに水平に挿入されて固定されているカンザシ筋とからなるもの(特許文献1の図1参照)、ベース鋼板から直立する下部支柱と、この下部支柱に対して上下に調整可能に支持された上部支柱と、この上部支柱の上端に固定された鉄筋支持部材とからなり、下部支柱と鉄筋支持部材が断面L字状のいわゆるアングル材からなるもの(特許文献2参照)が知られている。
特開2002-30678号公報(特に、図1及び図8をそれぞれ参照。) 実開平5-77335号公報(特に、図1参照。)
しかしながら、特許文献1の図8に記載の鉄筋梁用支持架台は、長寸の円筒状の下部支柱をベース鋼板に垂直に固定するため製造コストが高く、嵩張って運搬及び保管の効率が低く、下部支柱表面ではコンクリートの固着強度が低いという問題があった。また、特許文献1の図1に記載の鉄筋梁用支持架台は、ベース鋼板に支柱が一体に固定されているため嵩張って運搬に不便であり、重量が大きいため現場での配設作業の負担が大きかった。また、特許文献2に記載の鉄筋梁用支持架台は、長寸のL字状の下部支柱をベース鋼板に垂直に固定するため製造コストが高く、嵩張って運搬及び保管の効率が低く、コンクリート特に粗骨材の流動が下部支柱により妨げられて十分に充填されず、コンクリートの耐久性が損なわれるという問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、優れた施工強度と耐久性を発揮し、鉄筋梁を確実かつ強固に支持することができ、保管・運搬の効率が高く、軽量で現場の作業負担が軽減される鉄筋梁用支持架台を提供することである。
本請求項1に係る発明は、鉄筋梁を構設するための捨てコンクリート層上に設置するベース鋼板と該ベース鋼板上に棒鋼により一体に垂設して前記鉄筋梁を支持するための縦筋を挿着する螺旋状の縦筋ホルダーと該縦筋ホルダーの母線上に一体に添設して前記縦筋ホルダーのホルダー形態を補強するホルダー補強筋とで構成され、前記捨てコンクリート層上の構設位置に多数配置される鉄筋梁用支持架台であって、前記縦筋ホルダーが、前記ベース鋼板に固着する拡底状のホルダー台座部と該ホルダー台座部の一端から連続して螺旋状に起立する縦筋挿嵌部と該縦筋挿嵌部に連続して前記鉄筋梁の主筋を離間配設させるコの字状の側方張り出し部と該側方張り出し部に連続して螺旋状に起立する縦筋抱持部とで構成されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成に加えて、前記ホルダー補強筋が、前記ベース鋼板に固着するコの字状の補強台座部と該補強台座部の両端からそれぞれ直立する第一補強柱部及び第二補強柱部からなることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に係る発明の構成に加えて、前記縦筋挿嵌部の螺旋巻き方向と前記縦筋抱持部の螺旋巻き方向とが、逆方向になっていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に係る発明の構成に加えて、前記縦筋が一定の節間隔で配置された複数の節を備えた異形鋼棒であり、前記縦筋挿嵌部および縦筋抱持部の螺旋ピッチが、縦筋の節間隔と同一に設定してあることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に係る発明の構成に加えて、前記側方張り出し部の寸法形状が、前記ベース鋼板の幅方向について縦筋挿嵌部並びに縦筋抱持部及び第一補強柱部並びに第二補強柱部が占める空間領域の寸法形状に対して外側に向かって突出する寸法形状となっていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に係る発明の構成に加えて、前記側方張り出し部の寸法形状が、前記ベース鋼板の長手方向について縦筋挿嵌部並びに縦筋抱持部及び第一補強柱部並びに第二補強柱部が占める空間領域の寸法形状内に収まっていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本発明の請求項1に係る発明の鉄筋梁用支持架台によれば、鉄筋梁を構設するための捨てコンクリート層上に設置するベース鋼板とこのベース鋼板上に棒鋼により一体に垂設して鉄筋梁を支持するための縦筋を挿着する螺旋状の縦筋ホルダーとこの縦筋ホルダーの母線上に一体に添設して縦筋ホルダーのホルダー形態を補強するホルダー補強筋とで構成されていることにより、捨てコンクリート層上の鉄筋梁に打設したコンクリートが、縦筋ホルダーの螺旋状の隙間から縦筋まで確実に流れ込んで密着するため、縦筋と縦筋の近傍で鉄筋梁を構成する主筋に対してコンクリートを強固に固着させて優れた施工強度と耐久性を発揮することができる。
また、縦筋ホルダーが、ベース鋼板に固着する拡底状のホルダー台座部を備えていることにより、縦筋ホルダーのホルダー台座部が、ベース鋼板に対して拡底状に固着されているため、ベース鋼板に対する縦筋ホルダーの組付け強度が増大し、鉄筋梁を確実かつ強固に支持することができるばかりでなく、流し込んだコンクリートをベース鋼板に対して密着させて強固に固着させて優れた施工強度と耐久性を発揮することができる。
さらに、縦筋ホルダーが、コの字状の側方張り出し部を備えていることにより、捨てコンクリート層上の鉄筋梁に打設したコンクリートが、側方張り出し部が形成している空隙から縦筋までいっそう確実に流れ込んで密着するため、縦筋と縦筋の近傍で鉄筋梁を構成する主筋に対してコンクリートを強固に固着させていっそう優れた施工強度と耐久性を発揮することができる。
これらに加えて、鉄筋梁用支持架台が縦筋とは別体に構成されていることにより、形状寸法がコンパクトで嵩張らないため、保管・運搬の効率を高めることができ、軽量であるため、鉄筋梁支持架台を施工面に載置する作業負担を軽減することができる。
本発明の請求項2に係る発明の鉄筋梁用支持架台によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、ホルダー補強筋が、ベース鋼板に固着するコの字状の補強台座部を備えていることにより、ベース鋼板に対してコの字状に固着されているため、ベース鋼板に対するホルダー補強筋の組付け強度が増大し、縦筋ホルダーのホルダー形態をいっそう確実に補強することができるばかりでなく、流し込んだコンクリートをベース鋼板に対して密着させて強固に固着させて優れた施工強度と耐久性を発揮することができる。
また、ホルダー補強筋が、補強台座部の両端からそれぞれ直立する第一補強柱部及び第二補強柱部を備えていることにより、縦筋ホルダーのホルダー形態を複数個所で補強するため、縦筋ホルダー内への縦筋の挿入時又は挿入後に縦筋に外力が加わった際に、縦筋ホルダーの変形及び座屈を防止することができる。
本請求項3に係る発明の鉄筋梁用支持架台によれば、請求項1又は請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、縦筋挿嵌部の螺旋巻き方向と縦筋抱持部の螺旋巻き方向とが、逆方向になっていることにより、主筋を配設する際に側方張り出し部にぶつけて水平方向の外力を加えることがあっても、応力が上下に分散し、縦筋挿嵌部に生じる内部応力と縦筋抱持部に生じる内部応力とが上下逆向きになって縦筋ホルダーが全体として形態を維持するため、安定的に縦筋を直立支持することができる。
本請求項4に係る発明の鉄筋梁用支持架台によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加えて、縦筋が一定の節間隔で配置された複数の節を備えた異形鋼棒であり、縦筋挿嵌部および縦筋抱持部の螺旋ピッチが、縦筋の節間隔と同一に設定してあることにより、縦筋挿嵌部および縦筋抱持部を形成している螺旋構造が、挿入された縦筋の節に係合してずれにくいため、捨てコンクリート層上に鉄筋梁を安定的に構設することができる。
本請求項5に係る発明の鉄筋梁用支持架台によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加えて、側方張り出し部の寸法形状が、ベース鋼板の幅方向について縦筋挿嵌部並びに縦筋抱持部及び第一補強柱部並びに第二補強柱部が占める空間領域の寸法形状に対して外側に向かって突出する寸法形状となっていることにより、側方張り出し部と第一補強柱部とにより鉄筋梁用支持架台の近傍に水平に配設する鉄筋が入り込めない領域をベース鋼板の幅方向に広く形成するため、ベース鋼板の長手方向を主筋の長手方向に合わせて捨てコンクリート層上に配置するだけで、主筋の配設間隔を所定寸法以上に規定することができる。
本請求項6に係る発明の鉄筋梁用支持架台によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加えて、側方張り出し部の寸法形状が、ベース鋼板の長手方向について縦筋挿嵌部並びに縦筋抱持部及び第一補強柱部並びに第二補強柱部が占める空間領域の寸法形状内に収まっていることにより、縦筋ホルダーの近傍に水平に配設する鉄筋が入り込めない領域が縦筋抱持部及び縦筋挿嵌部並びに第一補強柱部及び第二補強柱部が占める空間領域の寸法形状内に限られるので、側方張り出し部があばら筋等とほとんど干渉せず、配筋位置の自由度を高くすることができる。
本発明の鉄筋梁用支持架台により鉄筋梁を構設した状態を示す模式的斜視図。 本発明の鉄筋梁用支持架台を表す模式的斜視図。 本発明の鉄筋梁用支持架台に縦筋を挿入して立設させた状態を表す模式的三面図。 本発明の鉄筋梁用支持架台により鉄筋梁を構設した状態を主筋に垂直な面で切断して表した模式的断面図。 本発明の鉄筋梁用支持架台により鉄筋梁を構設した状態を主筋に平行な面で切断して表した模式的断面図。
本発明は、鉄筋梁を構設するための捨てコンクリート層上に設置するベース鋼板とこのベース鋼板上に棒鋼により一体に垂設して鉄筋梁を支持するための縦筋を挿着する螺旋状の縦筋ホルダーとこの縦筋ホルダーの母線上に一体に添設して縦筋ホルダーのホルダー形態を補強するホルダー補強筋とで構成され、捨てコンクリート層上の構設位置に多数配置される鉄筋梁用支持架台であって、縦筋ホルダーが、ベース鋼板に固着する拡底状のホルダー台座部とこのホルダー台座部の一端から連続して螺旋状に起立する縦筋挿嵌部とこの縦筋挿嵌部に連続して鉄筋梁の主筋を離間配設させるコの字状の側方張り出し部とこの側方張り出し部に連続して螺旋状に起立する縦筋抱持部とで構成されて、優れた施工強度と耐久性を発揮し、鉄筋梁を確実かつ強固に支持することができ、保管・運搬の効率が高く、軽量で現場の作業負担が軽減されるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
すなわち、ベース鋼板、縦筋ホルダー及びホルダー補強筋相互の固着方法は、所要の強度を備えてコンクリート工事に用いる要件を満たしていればよく、溶接のほか螺合、係合等でもあってもよい。
本発明のベース鋼板の形状は、安定的に縦筋ホルダーを支持する形状であれば、平坦な長方形以外に例えば正方形、台形等であってもよく、上面側の縦筋ホルダー及びホルダー補強筋と干渉しない位置に、補強リブ又は係合若しくは螺号用の突出部等の構成があってもよい。
本発明の縦筋ホルダーを構成している螺旋状の縦筋挿嵌部と縦筋抱持部とは、相互の螺旋巻き方向が逆向きのいわゆるダブルトーション形状となっていることが好ましいが、ダブルトーション形状であれば、いずれの構成を右(左)巻き形状とするかは任意に決定することができる。
また、本発明の縦筋ホルダーを構成している螺旋状の縦筋挿嵌部と縦筋抱持部とは、鉄筋梁を支持するために使用する縦筋に応じて、縦筋を安定的に支持するように、それらの螺旋のピッチ及び内径を決定することができる。
さらに、本発明の側方張り出し部の形状寸法は、ベース鋼板の幅方向について、第一補強柱部と側方張り出し部とがなす最大寸法すなわち第一補強柱部と側方張り出し部の外側同士の距離が、主筋の鉄筋径及び粗骨材の最大寸法等に応じて必要とされるあき寸法以上となるように設定することができる。
以下に、本発明の一実施例である鉄筋梁用支持架台100の構成について、図1乃至図5に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の鉄筋梁用支持架台により鉄筋梁を構設した状態を示す模式的斜視図であり、図2は、本発明の鉄筋梁用支持架台を表す模式的斜視図であり、図3は、本発明の鉄筋梁用支持架台に縦筋を挿入して立設させた状態を表す模式的三面図であり、図4は、本発明の鉄筋梁用支持架台により鉄筋梁を構設した状態を主筋に垂直な面で切断して表した模式的断面図であり、図5は、本発明の鉄筋梁用支持架台により鉄筋梁を構設した状態を主筋に平行な面で切断して表した模式的断面図である。
本実施例に係る鉄筋梁用支持架台100は、図1乃至図5に示すように、鉄筋梁RBを構設するために捨てコンクリート層LC上の構設位置に多数配置されるものであり、捨てコンクリート層LC上に設置するベース鋼板110と、このベース鋼板110上に棒鋼により一体に垂設して鉄筋梁RBを支持するための縦筋VRを挿着する螺旋状の縦筋ホルダー120と、この縦筋ホルダー120の母線上に一体に添設して縦筋ホルダー120のホルダー形態を補強するホルダー補強筋130とから構成されている。
ベース鋼板110は、図3(A)等に示すように、厚み4.5mm、長さ100mm、幅50mmの鉄製の長方形の平坦な板状であり、鉄筋梁用支持架台100を捨てコンクリート層LC上に位置決め設置する際に、捨てコンクリート層LCに密接して鉄筋梁用支持架台100安定的に支持する構成である。
ベース鋼板110は、長手方向の両端付近に、鉄筋梁用支持架台100を位置決めした後に釘で固定するための複数の釘穴111を備えている。
縦筋ホルダー120は、鉄筋梁RBを支持するための縦筋VRを挿着するために、ベース鋼板110上に直径6mmの棒鋼により一体に形成されている。
縦筋ホルダー120は、ベース鋼板110に固着する拡底状のホルダー台座部121とこのホルダー台座部121の一端から連続して螺旋状に起立する縦筋挿嵌部122とこの縦筋挿嵌部122に連続して鉄筋梁RBの主筋MRを離間配設させるコの字状の側方張り出し部123とこの側方張り出し部123に連続して螺旋状に起立する縦筋抱持部124とで構成されている。
ホルダー台座部121は、図2及び図3(A)等に示すように、ベース鋼板110の長手方向に長い形状の拡底状に形成されており、長手方向の一端側がL字状に、長手方向の逆側がU字状に形成されており、ベース鋼板110に対して縦筋ホルダー120が溶接により固着されて組付けられている。
縦筋挿嵌部122は、ホルダー台座部121の一端から連続して螺旋状に起立している。側方張り出し部123は、縦筋挿嵌部122に連続して外側に向かってコの字状に突出している。縦筋抱持部124は、側方張り出し部123に連続して螺旋状に起立している。
縦筋挿嵌部122と縦筋抱持部124とは、鉄筋呼び名D25(外径29mm)の異形鉄筋を縦筋VRとして使用することを前提に、内径をそれぞれ30mmに設定し、螺旋ピッチをそれぞれ異形鉄筋の平均節間隔と同じ17mmに設定している。
縦筋挿嵌部122の螺旋巻き方向は右巻きであり、縦筋抱持部124の螺旋巻き方向は左巻きである。このため、相互に逆方向のコイルが側方張り出し部123を介して繋がっている、いわゆるダブルトーション形状を構成している。
ホルダー補強筋130は、ベース鋼板110に固着するコの字状の補強台座部131と補強台座部131の両端からそれぞれ直立する第一補強柱部132及び第二補強柱部133からなり、直径6mmの棒鋼により一体に形成されている。
補強台座部131は、ベース鋼板110上の前述のホルダー台座部121と干渉しない位置であって縦筋挿嵌部122を囲む位置に配置され、ベース鋼板110に溶接により固着している。このため、ベース鋼板110に対してホルダー補強筋130が強固に組付けられ、縦筋ホルダー120のホルダー形態を補強する。また、流し込んだコンクリートがベース鋼板110に対して密着する。
第一補強柱部132及び第二補強柱部133は、それぞれ縦筋ホルダー120を構成している螺旋状の縦筋挿嵌部122及び縦筋抱持部124のそれぞれの母線上に一体に添設して溶接により複数個所で相互に固着している。
ここで、側方張り出し部123、縦筋挿嵌部122、縦筋抱持部124、第一補強柱部132及び第二補強柱部133の寸法形状の相互関係を説明する。
図3(A)及び図3(C)に示すように、側方張り出し部123の形状寸法は、ベース鋼板110の幅方向について、縦筋挿嵌部122並びに縦筋抱持部124及び第二補強柱部133のいずれに対しても、ベース鋼板110外側に向かって突出する位置関係となっており、第一補強柱部132と側方張り出し部123とがなす幅方向の最大寸法、すなわち第一補強柱部132と側方張り出し部123の外側同士の距離を、鉄筋呼び名の最小あき寸法以上としている。
また、図3(B)に示すように、側方張り出し部123の寸法形状は、ベース鋼板110の長手方向について、縦筋挿嵌部122並びに縦筋抱持部124及び第一補強柱部132並びに第二補強柱部133が占める空間領域の寸法形状内に収まっており、特に、第一補強柱部132及び第二補強柱部133が占める空間領域の寸法形状内に収まっている。
次に、図1、図4及び図5を参照して、本実施例に係る鉄筋梁用支持架台100を用いて鉄筋梁RBを配設して、鉄筋コンクリ-ト造の梁を構築するコンクリート工事の手順を説明する。
まず、鉄筋梁RBを構築するためのコンクリート打設空間PSの地面G上に、捨てコンクリート層LCを形成して基準面とし、この捨てコンクリート層LC上に本実施例に係る鉄筋梁用支持架台100を所定間隔で配置し、釘穴111において釘止めする。この際、図1及び図5に示すように、鉄筋梁RBを構成する主筋MRの長手方向と鉄筋梁用支持架台100を構成しているベース鋼板110の長手方向とを一致させる。
次に、一定の節間隔で配置された複数の節を備えた異形鋼棒からなる縦筋VRを縦筋抱持部124内に上から挿通し、さらに縦筋挿嵌部122の最下部まで挿嵌してベース鋼板110に当接させて直立させる。本実施例においては、縦筋挿嵌部122および縦筋抱持部124の螺旋ピッチを、縦筋VRの節間隔と同一に設定してあることにより、縦筋挿嵌部122および縦筋抱持部124を形成している螺旋構造が、挿入された縦筋VRの節に係合する。
また、第一補強柱部132及び第二補強柱部133は、それぞれ縦筋ホルダー120を構成している螺旋状の縦筋挿嵌部122及び縦筋抱持部124のそれぞれの母線上に一体に添設して溶接により相互に固着しており、縦筋ホルダー120のホルダー形態を複数個所で補強しているため、縦筋ホルダー120内への縦筋VRの挿入時又は挿入後に縦筋VRに外力が加わった際に、縦筋ホルダー120の変形及び座屈を防止する。
その後、縦筋VRの上端付近の所定高さに、かんざし筋固定具RFを用いてかんざし筋HRを水平に固定し、このかんざし筋HR上に上側の主筋MRを配設し、必要に応じて所定位置にスペーサーSを配置して、下側の主筋MR、腹筋BR及びあばら筋STを順次配設し、所定位置で相互に結束固定する。
下側の主筋MRを配設する際には、図4に示すように、ベース鋼板110の幅方向について、側方張り出し部123の寸法形状が、縦筋挿嵌部122並びに縦筋抱持部124及び第一補強柱部132並びに第二補強柱部133が占める空間領域の寸法形状に対して、外側に向かって突出する寸法形状に設定されているため、第一補強柱部132と側方張り出し部123との間の空間領域には水平に配設する主筋MRが入り込めない。このため、鉄筋梁用支持架台100に隣接する主筋MR同士のあき寸法が、第一補強柱部132の外側から側方張り出し部123の外側までの寸法(本実施例では60mm)以上に規定される。
また、あばら筋STを配設する際には、図5に示すように、ベース鋼板110の長手方向について、側方張り出し部123の寸法形状が、縦筋挿嵌部122並びに縦筋抱持部124及び第一補強柱部132並びに第二補強柱部133が占める空間領域の寸法形状内に収まっており、特に、第一補強柱部132及び第二補強柱部133が占める空間領域の寸法形状内に収まっている。このため、縦筋ホルダー120の近傍に水平に配設するあばら筋STが入り込めない領域が縦筋抱持部124及び縦筋挿嵌部122並びに第一補強柱部132及び第二補強柱部133が占める空間領域の寸法形状内に限られるので、鉄筋梁用支持架台100はあばら筋STとほとんど干渉しない。
鉄筋梁RBを構設した後に、コンクリート打設空間PSにコンクリートを打設する際、コンクリートが、縦筋ホルダー120の螺旋状の隙間と、側方張り出し部123が形成している空隙から縦筋VRまで流れ込んで密着する。
その後、養生することにより鉄筋コンクリート造の梁の構築が完了する。
100・・・・・鉄筋梁用支持架台
110・・・・ベース鋼板
111・・・釘穴
120・・・・縦筋ホルダー
121・・・ホルダー台座部
122・・・縦筋挿嵌部
123・・・側方張り出し部
124・・・縦筋抱持部
130・・・・ホルダー補強筋
131・・・補強台座部
132・・・第一補強柱部
133・・・第二補強柱部
VR・・・・・・縦筋
p0・・・・・・縦筋の節間隔
p1・・・・・・縦筋挿嵌部の螺旋ピッチ
p2・・・・・・縦筋抱持部の螺旋ピッチ
HR・・・・・・かんざし筋
RF・・・・・・かんざし筋固定具
RB・・・・・・鉄筋梁
MR・・・・・主筋
BR・・・・・腹筋
ST・・・・・あばら筋
S・・・・・・・スペーサー
G・・・・・・・地面
LC・・・・・・捨てコンクリート層
PS・・・・・・コンクリート打設空間

Claims (6)

  1. 鉄筋梁を構設するための捨てコンクリート層上に設置するベース鋼板と該ベース鋼板上に棒鋼により一体に垂設して前記鉄筋梁を支持するための縦筋を挿着する螺旋状の縦筋ホルダーと該縦筋ホルダーの母線上に一体に添設して前記縦筋ホルダーのホルダー形態を補強するホルダー補強筋とで構成され、前記捨てコンクリート層上の構設位置に多数配置される鉄筋梁用支持架台であって、
    前記縦筋ホルダーが、前記ベース鋼板に固着する拡底状のホルダー台座部と該ホルダー台座部の一端から連続して螺旋状に起立する縦筋挿嵌部と該縦筋挿嵌部に連続して前記鉄筋梁の主筋を離間配設させるコの字状の側方張り出し部と該側方張り出し部に連続して螺旋状に起立する縦筋抱持部とで構成されていることを特徴とする鉄筋梁用支持架台。
  2. 前記ホルダー補強筋が、前記ベース鋼板に固着するコの字状の補強台座部と該補強台座部の両端からそれぞれ直立する第一補強柱部及び第二補強柱部からなることを特徴とする請求項1に記載の鉄筋梁用支持架台。
  3. 前記縦筋挿嵌部の螺旋巻き方向と前記縦筋抱持部の螺旋巻き方向とが、逆方向になっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鉄筋梁用支持架台。
  4. 前記縦筋が一定の節間隔で配置された複数の節を備えた異形鋼棒であり、
    前記縦筋挿嵌部および縦筋抱持部の螺旋ピッチが、前記縦筋の前記節間隔と同一に設定してあることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鉄筋梁用支持架台。
  5. 前記側方張り出し部の寸法形状が、前記ベース鋼板の幅方向について縦筋挿嵌部並びに縦筋抱持部及び第一補強柱部並びに第二補強柱部が占める空間領域の寸法形状に対して外側に向かって突出する寸法形状となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鉄筋梁用支持架台。
  6. 前記側方張り出し部の寸法形状が、前記ベース鋼板の長手方向について縦筋挿嵌部並びに縦筋抱持部及び第一補強柱部並びに第二補強柱部が占める空間領域の寸法形状内に収まっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の鉄筋梁用支持架台。
JP2022006016A 2022-01-18 2022-01-18 鉄筋梁用支持架台 Active JP7057554B1 (ja)

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