JP3188663U - プラスチック製有底筒体を埋設したコンクリート製スペーサーブロック - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄筋コンクリート構造物における鉄筋部分の下に設置されるスペーサーについて、様々な高さの鉄筋の保持を可能にし、高い強度が要求される状況でも使用を可能とするコンクリート製スペーサーブロックを提供する。【解決手段】直方体もしくは立方体形状を持つコンクリート製ブロック1にプラスチック製有底筒体2の下部の一部もしくは全体を、上面中央からずらした位置において埋設する。該有底筒体の胴部においてコンクリートに埋設される位置に外方に突出する鍔部2aを設け、コンクリート素材を圧縮強度50N/mm2以上の高強度コンクリートとすることが、高い強度が要求される状況において強度確保ができる。【選択図】図1

Description

本考案は、鉄筋コンクリート構造物における、鉄筋配筋用スペーサーブロックに関するものである。
建築物の土台となる所謂捨てコンクリート面等の上に鉄筋コンクリート構造物を構築する際、捨てコンクリート表面から鉄筋部分下端までの距離(以下、カブリ厚と呼ぶ)を適正な値にするため、一般には、鉄筋部分組立の際に市販品の直方体もしくは立方体形状を持つコンクリート製スペーサーブロックを鉄筋支持具兼間隔保持具として使用する。
カブリ厚が大きい場合やより高い位置の鉄筋を保持する場合、図3に示すような馬型と呼ばれる鉄筋を曲げ加工して作成する間隔保持具などが使用される。
また、腐食防止及びコンクリート母体との一体性を向上することを企図して、曲げ加工した鉄筋の足部分にコンクリート製ブロック台を付加した間隔保持具が提案され使用されている(特許文献1)。
実開昭63−59927号公報
前記コンクリート製スペーサーブロックは、確保されるカブリ厚がそのブロックの寸法に制限されるという問題があり、必要に応じてサイズの異なるブロックを予め多数個用意する必要がある。
また、前記馬型間隔保持具は、倒れ防止のために図3に示す如く脚部をそれぞれ反対方向に曲げ加工する必要があり、製作のための作業が厄介で作業量も多いという欠点がある。
また、この馬型のものは作業現場での製作は困難なため、一般に製作は別の場所で行われるが、その形状のために輸送の際に嵩張り、取扱いが厄介であり効率化が求められる。
一方で特許文献1に示す様な間隔保持具を用いる場合、カブリ厚の変更ができず、汎用性に欠ける。
上記スペーサーブロック及び馬型間隔保持具はその形状から単一の高さの鉄筋しか保持できず、異なる高さの鉄筋を保持したい場合にはそれぞれの高さに対応したものを用いる必要がある。
一台で複数の鉄筋を保持することができるスペーサーを用いることができれば、作業の効率化に繋がる。
また、近年の建築物の大型化に伴う、鉄筋本数の増加や鉄筋の高強度化により、鉄筋の総重量が増加しており、高い強度を持つスぺーサーが求められている。
更に、建築物に用いられるコンクリートも同様に高強度化が進んでおり、スペーサーにも同様の強度があることが望ましい。
本考案は、このような点に着目してなされたもので、多様な高さの鉄筋の保持に容易に対応でき、複数の鉄筋の保持にも用いることができる、汎用的な鉄筋コンクリート構造物用のコンクリート製スペーサーブロックを提供することを目的とする。
本考案におけるコンクリート製スペーサーブロックは、直方体もしくは立方体形状を持つコンクリート製ブロックにプラスチック製有底筒体の下部の一部もしくは全体を、上面中央からずらした位置において埋設したことを特徴とする。
該有底筒体の胴部においてコンクリートに埋設される位置に外方に突出する鍔部を設けておくことがコンクリートとの食付きを向上し、不用意な抜けを防止するうえで好ましい。
当該有底筒体に後述するように様々に加工した鉄筋を差し込むことにより、多様な用途やカブリ厚に対応が可能となるものであり、このとき、単にコンクリート製ブロックに穴を開けただけのものではなく、プラスチック製有底筒体を埋め込むことにより、差し込まれる鉄筋を安定して保持できる。
また、コンクリート素材が圧縮強度50N/mm2以上の高強度コンクリートとすることが近年の建築物の大型化に伴う、鉄筋の総重量が増加やコンクリートの高強度化に対応するうえで望ましい。
一例を示せば、材質となるコンクリートの配合比率を以下の様に設定することにより圧縮強度88.7N/mm2の高強度を得ることができる。
即ち、セメント25kgに対して、水6.25kg、細骨材12.5kg、高性能AE減水剤0.375kg、消泡剤0.125kg、ガラス繊維0.5kg、ポリマー0.75kgの比率で混練するものである。
鉄筋を安定して保持するためにプラスチック製有底筒体は一定の長さ以上であることが望ましいが、コンクリート製ブロックの寸法が小さいため、プラスチック製有底筒体を埋め込むのに十分な深さを確保できない場合、プラスチック製有底筒体の上部は外部に露出していてもよい。
請求項1記載における本考案のコンクリート製スペーサーブロックを鉄筋コンクリート構造物における鉄筋部分の下に設置して使用すれば、ブロック寸法によるカブリ厚のみではなく、後述する如く有底筒体部分に適切に加工した鉄筋を差し込むことにより、様々な高さの鉄筋の保持に汎用的に対応が可能となる。
この際、プラスチック製有底筒体はコンクリート製ブロックの中心からずれた位置において埋設してあることにより、有底筒体に差し込んだ鉄筋にクロスする形で上に乗せる場合の鉄筋の保持が中央付近で安定すると共に、様々な応用が容易に可能となる。
請求項2記載の考案によればプラスチック製有底筒体とコンクリートとの食付きを向上し、不用意な抜けを防止することができる。
また、請求項3記載の考案によれば高い強度を要求される状況にも対応が可能となるものである。
本考案におけるコンクリート製スペーサーブロックの一例を示した平面図及び断面図である。 本考案におけるコンクリート製スペーサーブロックにおいてプラスチック製有底筒体の上部が外部に露出したものを示した平面図及び正面図である。 鉄筋を曲げ加工して作成される従来の馬型鉄筋保持具を示した斜視図である。 本考案におけるコンクリート製スペーサーブロックの使用例の一つとして、鉄筋を本考案のスペーサーブロック上に直接乗せる形での使用方法を示した平面図及び正面図である。 本考案におけるコンクリート製スペーサーブロックの使用例の一つとして、脚部の長さが異なるコの字型に曲げ加工した受け筋(以下、「受け筋」と呼ぶ)を本考案のスペーサーブロックに差し込んで使用する形での使用方法を示した正面図である。 本考案におけるコンクリート製スペーサーブロックの使用例の一つとして、図5と同じく脚部の長さが異なる受け筋を本考案のスペーサーブロックに差し込み、同時に別の鉄筋をスペーサーブロック上に直接乗せる形での使用方法を示した正面図である。 本考案におけるコンクリート製スペーサーブロックの使用例の一つとして、平鋼を用いて製作された平鋼鉄筋受けを2台の本考案のスペーサーブロックに差し込んで使用する形での使用方法を示した正面図及び側面図である。 本考案におけるコンクリート製スペーサーブロックの使用例の一つとして、山形鋼を用いて製作された山形鋼鉄筋受けを2台の本考案のスペーサーブロックに差し込んで使用する形での使用方法を示した正面図及び側面図である。
以下、本考案に係るコンクリート製スペーサーブロックの実施形態及び使用方法を図面に基づいて説明する。
図1は三辺の寸法が異なる直方体の最大辺を縦方向に設定したコンクリートブロック1の上面中央からずらした位置において、その胴部の下端に外方に突出する鍔部2aを設けたプラスチック製有底筒体2を全体を埋め込んで埋設してなるものである。
図2は三辺の寸法が異なる直方体の最小辺を縦方向に設定したコンクリートブロック1の上面中央からずらした位置において、その胴部の下端に外方に突出する鍔部2aを設けたプラスチック製有底筒体2をその上部を上面から突出し、下部のみを埋設してなるものである。
このように構成することにより鉄筋を差し込み安定して保持するのに十分な深さが確保される。
要求されるカブリ厚が本考案のコンクリート製スペーサーブロック自体の厚みと一致する場合、図4に示す様に、鉄筋をスペーサーの上部に直接乗せて使用する。
図5は脚部長の異なるコの字型受け筋4の短い方の脚部を本考案のスペーサーブロックの有底筒体部分に差し込み、長い方の脚部を捨てコンクリート面に支持して、その上に鉄筋3を配筋する形態にて使用する場合の使用方法を示すものである。
馬型間隔保持具に比べて単にコの字型に曲げるだけの受け筋4の加工は容易なため、作業現場で容易に作成が可能となる。
更に上下方向に複数の鉄筋を保持したい場合、図6に示す様に、下筋鉄筋7を本考案のスペーサーブロック上に直接乗せ、受け筋4の短い方の脚部を同スペーサーブロックの有底筒体2部分に差し込み、長い方の脚部を捨てコンクリート面に支持して、当該受け筋4によって上筋の鉄筋3を支持する。
下筋鉄筋7を本考案のスペーサーブロックに直接乗せる事によりその重量でスペーサーブロックが安定するが、本考案のスペーサーブロックの有底筒体2は中心からずれた位置にあるため、下筋鉄筋7は中央付近に位置することになり、スペーサーブロック及び受け筋の両方を更に安定的に保持することができる。
鉄筋部分の幅が大きく、より大きな荷重を受ける場合、図7に示す様に、平鋼に要求されるカブリ厚に合わせて差込鉄筋を溶着して製作した平鋼鉄筋受け5を複数の本考案スペーサーブロックに差込み、その上に鉄筋3を配筋して使用する。
鉄筋部分の幅が大きく、より大きな荷重を受ける場合、図8に示す様に、山形鋼に要求されるカブリ厚に合わせて差込鉄筋を溶着して製作した山形鋼鉄筋受け6を、山形鋼の側辺がスペーサーブロックの上面に当たるようにして複数の本考案スペーサーブロックに差込み、その上に鉄筋3を配筋して使用する。
差込鉄筋と山形鋼の両方で鉄筋を保持するため、より大きな荷重に対応できる。
本考案のスペーサーブロックの差込キャップは中心からずれた位置にあるため、差込鉄筋と山形鋼からなる鉄筋支持具を安定的に保持できる。
以上に示すように本考案のスペーサーブロックは鉄筋の設置場所や設計に応じて様々な高さの鉄筋の保持に汎用的に対応が可能となるものであり、前記使用例に限ることなく他にも多様な配筋に応用することができるものである。
1…コンクリート製ブロック、2…プラスチック製有底筒体、2a…鍔部、3…鉄筋、4…受け筋、5…平鋼鉄筋受け、6…山形鋼鉄筋受け、7…下筋鉄筋

Claims (3)

  1. 直方体もしくは立方体形状を持つコンクリート製ブロックにプラスチック製有底筒体の下部の一部もしくは全体を、上面中央からずらした位置に埋設したことを特徴とするコンクリート製スペーサーブロック。
  2. プラスチック製有底筒体の胴部においてコンクリートに埋設される位置に外方に突出する鍔部を設けたことを特徴とする請求項1記載のコンクリート製スペーサーブロック。
  3. コンクリート素材が圧縮強度50N/mm2以上の高強度コンクリートであることを特徴とする請求項1又は2記載のコンクリート製スペーサーブロック。
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