JP4058430B2 - 構造材連結用くさび - Google Patents

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Description

本発明は、足場の支柱に取り付けられる足場用構造材である筋交い、手摺り、根がらみ等の両端に設けられ、支柱に設けられた連結枠に足場用構造材の連結具固定するための構造材連結用くさびに関するものである。
従来から建設現場で組まれる作業用の足場は、複数の支柱に、踏み板、手摺り、根がらみ及び筋交い等を組み付けることによって構成される。筋交いは、パイプ等からなる筋交い本体の両端に連結具をそれぞれ備え、この連結具は、支柱に設けられた周知の連結枠に係合された状態でくさびによって連結枠に固定される。
この種の筋交い及び連結具が特許文献1に開示されている。この筋交いの連結具では、筋交い本体に固定される連結具本体に、連結枠に対し下向きに挿入される挿入片と、上下に移動可能に保持したくさびを連結枠の外側に押し付ける挿入孔及び当接部とが設けられている。そして、連結具は、下向きに打ち込まれたくさびと挿入片とにより連結枠を横方向に挟持することで連結枠に固定される。
また、特許文献2の筋交いでは、筋交い本体に固定される連結具本体に、この連結具本体に対し揺動自在に連結されて連結枠に下向きに差し込まれる差し込み片と、連結具本体に対し上下に移動自在に取り付けられたくさびとが設けられている。そして、連結具は、下向きに打ち込まれたくさびと差し込み片とにより連結枠を横方向に挟持することで連結枠に固定される。
特開平11−22186号公報 特開2000−248737号公報
ところで、上記特許文献1,2の連結具は、いずれもくさびを強く打ち込むことによって、くさびと挿入片、又は、くさびと差し込み片とにより連結枠を横方向に挟持する構成であるため、くさびが強く打ち込まれていないと、上向きに加わる力により連結具が連結枠から外れることが考えられる。
また、上記特許文献1,2の連結具は、いずれもくさびにより単独で連結枠に連結固定される。すなわち、上記特許文献1,2の筋交いは、足場の支柱に対し、2本ずつのくさびを用いて固定される。このため、足場の支柱に対して筋交いを組み付ける作業と、足場の支柱から筋交いを取り外す作業に手間がかかっていた。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、構造材を連結枠に固定するために適した構造材連結用くさびを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、足場の支柱に設けられた連結枠に、構造材本体の両端に設けられた連結具を固定するための構造材連結用くさびであって、前記連結具は、前記連結枠に対して側方から係合可能な略「コ」字状に形成され、同連結枠の上側及び/又は下側に対応する係合部にはくさび締付孔を設け、該くさび締付孔に挿通され、テーパをなす一対の作用面の少なくとも一方には前記作用面から凸出する凸部を備えるとともに、同凸部が設けられた作用面とは別の作用面においてくさびの長手方向と直交する方向で同凸部に対応する位置には前記作用面から凹入するとともに前記凸部を前記くさび締付孔に干渉させないための凹部を備えていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記凸部及び凹部を前記両作用面にそれぞれ備えていることを要旨とする。
本発明によれば、連結具を連結枠に対して側方から係合する略「コ」字状に形成し、連結枠の上側及び/又は下側に対応する係合部にはくさび締付孔を設けている。このため、2つの構造材の各連結具を1つの連結枠に対して上下にずらした状態で係合させ、連結枠を挟んで上下に重なった各係合部のくさび締付孔にくさびを打ち込むことで、2つの構造材をいっしょに連結枠に連結固定することができる。従って、前記従来の構造材とは異なり、構造材毎にくさびで連結枠に連結固定する必要がない。また、連結枠に係合された各連結具のくさび締付孔にくさびが十分な強さで打ち込まれず、各連結具の同連結枠に対する連結固定状態が不十分であっても、「コ」字状の連結具と連結枠とをくさびが上下に挿通しているので、各連結具が連結枠から外れることはない。従って、足場の支柱に対して構造材の連結具をより確実に連結固定することができ、しかも、支柱に対する構造材の取り付け及び取り外し作業をより簡単に行うことができる。
(第1実施形態)
次に、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図13に従って説明する。
図2に示すように、足場10は、地上に立設された複数の支柱11に、作業用踏み板12、手摺り13A、根がらみ13B及び筋交い14等を組み付けることによって構成されている。筋交い14は、その上端及び下端が、各支柱11において高さ方向の所定間隔毎に設けられた複数の連結枠15の1つに対してそれぞれ連結固定される。この連結枠15は、周知の一般的な構成を備えている。
図3に示すように、構造材としての筋交い14は、パイプからなる筋交い本体(構造材本体)16と、斜めの使用状態における筋交い本体16の下端に設けられた下側連結具17と、その上端に設けられた上側連結具18とからなる。下側連結具17及び上側連結具18は、ともに厚さtの鉄板をプレス曲げ加工することで側面視略「コ」字状に形成され、それぞれ連結枠15にその側方から係合可能となっている。下側連結具17及び上側連結具18は、所定間隔で隣り合う2つの支柱11の各連結枠15に対し、後述するくさび19によってそれぞれ連結固定される。このとき、下側連結具17と上側連結具18とは、上下方向に所定のピッチPで離れた位置関係にある2つの連結枠15に対して連結固定されるようになっている。
図3及び図4に示すように、下側連結具17は、連結枠15に係合した状態において、連結枠15の側面に対応する基板20と、連結枠15の上側に対応する上側係合片(係合部)21と、連結枠15の下側に対応する下側係合片(係合部)22とを備えている。基板20は、連結枠15の高さHよりも上下に長く形成され、上側係合片21と下側係合片22との間に高さHに厚さtを加算したよりも大きな上下方向の間隔Lが形成されている。なお、下側係合片22の幅は、上側係合片21の幅よりも絞られている。基板20の外側面には、筋交い本体16の下端を接続するための連結部23が溶接されている。連結部23は、金属板をプレス曲げ加工することで断面U字状に形成されている。連結部23には、前記筋交い本体16の一端が、連結部23に挿通支持されたリベット(ピン)23aによって連結されている。そして、下側連結具17は、筋交い本体16に対しリベット23aを中心として矢印M方向に所定範囲内で振れるように連結されている。これは、下側連結具17が連結固定される連結枠15と、上側連結具18が連結固定される連結枠15との位置関係のばらつきに対処するためである。
図4に示すように、上側係合片21の中央には、前記くさび19が差し込まれるくさび締付孔21aが設けられている。くさび締付孔21aは矢印A方向に長く形成され、矢印A方向の両短縁にくさび19が圧接するようになっている。下側係合片22の中央には、くさび締付孔21aと同様のくさび締付孔22aが設けられている。くさび締付孔22aの矢印A方向における長さは、くさび19のテーパ形状に対応して、くさび締付孔21aの矢印A方向における長さよりも短くされている。
図3及び図5に示すように、上側連結具18は、下側連結具17と同様に、基板24、上側係合片(係合部)25及び下側係合片(係合部)26から構成されている。下側係合片26の幅は、上側係合片25の幅よりも絞られている。上側係合片25には、前記くさび締付孔21aと同様のくさび締付孔25aが設けられ、下側係合片26には、前記くさび締付孔22aと同様のくさび締付孔26aが設けられている。但し、くさび締付孔25aは、くさび19のテーパ形状に対応して、くさび締付孔21aよりも矢印A方向における長さが短くされている。同様に、くさび締付孔26aは、くさび締付孔22aよりも矢印A方向における長さが短くされている。また、基板24の外側面には、筋交い本体16の上端を接続するための前記連結部23が溶接されている。連結部23には、筋交い本体16の一端がリベット23aにより連結されている。そして、上側連結具18は、筋交い本体16に対しリベット23aを中心として矢印N方向に所定の範囲内で振れるように連結されている。これも、下側連結具17が連結固定される連結枠15と、上側連結具18が連結固定される連結枠15との位置関係のばらつきに対処するためである。
前記くさび19は、図6(a),(b)に示すように、テーパをなす一対の作用面31a,31bを有する板状に形成されるとともに、各作用面31a,31bに凸部32a,32bをそれぞれ備えている。凸部32a,32bは、くさび19の長さ方向(図6における上下方向)においてずれた位置に設けられている。また、凸部32a(32b)と反対側の作用面31b(31a)において凸部32a(32b)に対応する位置には、凹部33a(33b)が設けられている。この凹部33aは、図3に二点鎖線で示すように、上側係合片21(又は25)のくさび締付孔21a(又は25a)にくさび19を挿通させるときに、凸部32bをくさび締付孔21a(又は25a)に干渉させないために設けられている。同様に、凹部33bは、上側係合片21(又は25)のくさび締付孔21a(又は25a)に凸部32aを干渉させないために設けられている。なお、くさび19の上端両側には、くさび19を打ち込むときにハンマーが当てられる打撃面を形成するための張出部34が設けられている。また、くさび19は、図6(a)における左右方向に方向性を持たず、作業者がいずれの向きでも使用できるようになっている。なお、くさび19は、鋳鉄からなる。
次に、この実施形態の作用について説明する。
2つの筋交い14を互いに斜め直線状に並ぶように支柱11に取り付けるには、まず、下段となる筋交い14(以下、下段筋交い14Aという。)の下側連結具17を図示しない支柱11の連結枠15に係合させ、図7に示すように、その上側連結具18を同支柱11の隣における支柱11の対応する連結枠15に係合させる。このとき、上側連結具18の上側係合片25は、連結枠15の上端に近い位置に配置され、その下側係合片26は、同連結枠15の下端から下方に離れた位置に配置される。
次に、図8に示すように、上段となる筋交い14(以下、上段筋交い14Bという。)の下側連結具17を、前記下段筋交い14Aの上側連結具18が係合されている連結枠15に係合させる。このとき、上段筋交い14Bにおける下側連結具17の上側係合片21を、下段筋交い14Aにおける上側連結具18の上側係合片25の上側に配置し、上段筋交い14Bにおける下側連結具17の下側係合片22を、下段筋交い14Aにおける上側連結具18の下側係合片26と連結枠15との間に配置する。この結果、下段筋交い14Aにおける上側連結具18の上側係合片25と、上端筋交い14Bにおける下側連結具17の上側係合片21とが連結枠15の上側で互いに重なり合い、同様に、上側連結具18の下側係合片26と、下側連結具17の下側係合片22とが連結枠15の下側で互いに重なり合う。そして、上側連結具18の各係合片25,26の各くさび締付孔25a,26aと、下側連結具17の各係合片21,22の各くさび締付孔21a,22aとが、連結枠15を挟んで上下に並ぶ。
次いで、図9に示すように、上段筋交い14Bの下側連結具17における各くさび締付孔21a,22aと、下段筋交い14Aの上側連結具18における各くさび締付孔26a,25aとに対してくさび19を挿通させる。すると、くさび19において上段筋交い14B側に位置する作用面31aが、下段筋交い14Aの各係合片25,26のくさび締付孔25a,26aに対し上段筋交い14B側で当接する。一方、くさび19において下段筋交い14A側に位置する作用面31bが、上段筋交い14Bの各係合片21,22のくさび締付孔21a,22aに対し下段筋交い14A側で当接する。このとき、くさび19は、両連結具17,18によって支持された状態となり、各凸部32a,32bは連結枠15の内側面15aに当接しない。この状態からくさび19をハンマー等による打撃で下向きに打ち込むと、両作用面31a,31bにより両連結具17,18が互いに近づけられる。そして、両基板20,24間に連結枠15が挟持される。この結果、図1及び図10に示すように、下段筋交い14Aの上側連結具18と上段筋交い14Bの下側連結具17とが共に1つの連結枠15に連結固定され、両筋交い14A,14Bが斜め直線状に足場10に取り付けられる。なお、くさび19を左右の向きを入れ替えて用いても同じである。
なお、下段筋交い14Aの上側連結具18と、上段筋交い14Bの下側連結具17とを連結枠15から取り外すときには、まずハンマー等でくさび19の下端部に上向きの打撃を与え、くさび19を両連結具17,18から引き抜く。次に、下段筋交い14Aの上側連結具18と、上端筋交い14Bの下側連結具17とを連結枠15から外す。この結果、両筋交い14A,14Bが連結枠15から取り外される。
また、2つの筋交い14が山型をなすように両筋交い14を支柱11に取り付けるには、まず、この各筋交い14の下側連結具17を、それぞれ対応する支柱11の連結枠15に係合させる。次に、図11(a),(b)に示すように、両支柱11の中間にある支柱11の対応する連結枠15に対し、この連結枠15の同図右側に配置される筋交い14(以下、右側筋交い14Rという。)の上側連結具18を同連結枠15に係合させ、次いで、同連結枠15の左側に配置される筋交い14(以下、左側筋交い14Lという。)の上側連結具18を同連結枠15に係合させる。この結果、左側筋交い14Lにおける上側連結具18の両係合片25,26と、右側筋交い14Rにおける上側連結具18の両係合片25,26とが連結枠15の上下で互いに重なり合い、両上側係合片25のくさび締付孔25aと、両下側係合片26のくさび締付孔26aとが連結枠15を挟んで上下に並ぶ。
次いで、両筋交い14R,14Lの上側連結具18における各くさび締付孔25a,26aにくさび19を挿通させる。すると、くさび19において左側筋交い14L側に位置する作用面31aが、右側筋交い14Rの各係合片25,26のくさび締付孔25a,26aに対し左側筋交い14L側で当接する。一方、くさび19において右側筋交い14R側に位置する作用面31bが、左側筋交い14Lの各係合片25,26のくさび締付孔25a,26aに対し右側筋交い14R側で当接する。このとき、くさび19は、左右両連結具18によって支持された状態となり、各凸部32a,32bは連結枠15の内側面15aに当接しない。この状態からくさび19を下向きに打ち込むと、両作用面31a,31bにより両筋交い14R,14Lが互いに近づけられる。そして、左右両基板24間に連結枠15が挟持される。この結果、左側筋交い14Lの上側連結具18と右側筋交い14Rの上側連結具18とが共に1つの連結枠15に連結固定され、両筋交い14R,14Lが山型をなすように足場10に取り付けられる。なお、また、両筋交い14R,14Lを支柱11から取り外すときには、くさび19の下端を上向きに叩いて各くさび締付孔25a,26aから引き抜くと、両筋交い14R,14Lが連結枠15から取り外される。
また、2つの筋交い14が谷型をなすように両筋交い14を支柱11に取り付けるには、2つの筋交い14を山型に取り付ける場合と同じ要領で、両筋交い14の下側連結具17を1つの連結枠15に連結固定する。
また、1つの筋交い14を、他の筋交い14から離して足場10に取り付けるには、まず、その下側連結具17を対応する連結枠15に係合させ、上側連結具18を対応する連結枠15に係合させることにより、筋交い14を足場10側に仮止めする。次に、図12に示すように、下側連結具17における各係合片21,22のくさび締付孔21a,22aにくさび19を差し込む。すると、くさび19において筋交い14側に位置する凸部32aが連結枠15の内側面15aに対し筋交い14に近い側で当接する。一方、くさび19において筋交い14から遠い側に位置する作用面31bが、各係合片21,22のくさび締付孔21a,22aに対し下側連結具17から遠い側で当接する。このとき、くさび19は、凸部32aと作用面31bとで挟持された状態となり、凸部32bは連結枠15の内側面15aに当接せず、作用面31aはくさび締付孔21a,22aに当接しない。この状態からくさび19を打ち込んでいくと、作用面31bにより下側連結具17が連結枠15側に移動され、その基板20の内面が連結枠15の外側面に押し付けられる。この結果、下側連結具17が連結枠15に連結固定され、筋交い14の下端が支柱11に固定される。
次に、図13に示すように、上側連結具18における各係合片25,26のくさび締付孔25a,26aにくさび19を挿通させる。すると、くさび19において筋交い14側に位置する凸部32bが連結枠15の内側面15aに対し筋交い14に近い側で当接する。一方、くさび19において筋交い14から遠い側に位置する作用面31aが、各係合片25,26のくさび締付孔25a,26aに対し上側連結具18から遠い側で当接する。このとき、くさび19は、凸部32bと作用面31aとで挟持された状態となり、凸部32aは連結枠15の内側面15aに当接せず、作用面31bはくさび締付孔25a,26aに当接しない。この状態からくさび19を打ち込んでいくと、作用面31aにより上側連結具18が連結枠15側に移動され、その基板24の内面が連結枠15の外側面に押し付けられる。この結果、上側連結具18が連結枠15に連結固定され、筋交い14の上端が支柱11に固定される。以上の結果、筋交い14は、2つの支柱11間に単独で連結固定される。また、筋交い14を支柱11から取り外すには、各連結具17,18からくさび19をそれぞれ引き抜いた後、各連結具17,18を連結枠15から取り外す。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) 筋交い14の各連結具17,18を、連結枠15に対してその側方から係合可能な「コ」字形状にそれぞれ形成した。また、各連結具17,18において、連結枠15の上側に対応する上側係合片21,25と、連結枠15の下側に対応する下側係合片22,26とには、くさび19が挿通されるくさび締付孔21a,22a,25a,26aをそれぞれ設けた。そして、1つの筋交い14の上側連結具18(又は下側連結具17)と、これとは別の筋交い14の下側連結具17(又は上側連結具18)とを1つの連結枠15に対し上下にずらした状態で係合させる。次に、連結枠15を挟んで上下に重なった各係合片21,22,25,26のくさび締付孔21a,22a,25a,26aにくさび19を打ち込んで両連結具17,18を連結枠15に連結固定させるようにしている。このため、前述した従来の筋交いとは異なり、筋交い14毎にくさび19で連結枠15に連結固定する必要がないので、支柱11に対する取り付け及び取り外し作業をより簡単に行うことができる。
また、連結枠15に係合された各連結具17,18にくさび19が十分な強さで打ち込まれず、各連結具17,18の連結枠15に対する連結固定状態が不十分であっても、「コ」字状の各連結具17,18と連結枠15とをくさび19が上下に挿通しているので、各連結具17,18が連結枠15から外れることはない。従って、本実施形態の筋交い14は、足場10の各支柱11に対してより確実に連結固定することができる。
さらに、前述の従来の連結具は、複雑な形状であるため、複数の部品を溶接して製作する必要があり、製造コストが高くなる。これに対し、本実施形態の各連結具17,18は、単純な「コ」字状であるため、金属板をプレス曲げ加工するだけで製作でき、製造コストを低減できる。
(2) 下側連結具17及び上側連結具18に、連結枠15の下側に対応する下側係合片22,26をそれぞれ設け、この各下側係合片22,26にも、くさび19が挿通するくさび締付孔22a,26aを設けた。そして、連結枠15の上側において両連結具17,18の上側係合片21,25のくさび締付孔21a,25aに挿通させたくさび19を、連結枠15の下側において各連結具17,18の下側係合片22,26のくさび締付孔22a,26aにも挿通させるようにした。このため、各連結具17,18に下側係合片22,26を設けない構成に比較して両連結具17,18により連結枠15をより強固に挟持することができ、筋交い14を支柱11により連結固定することができる。
(3) 各連結具17,18には、筋交い本体16の各端部に挿通されるリベット23aを支持するとともに、リベット23aに挿通された筋交い本体16を所定範囲内で揺動可能に連結する連結部23を設けた。このため、筋交い14を支柱11に取り付けるときに、筋交い14を連結する2つの連結枠15間の位置関係に狂いがあっても、各連結枠15の位置に合わせて筋交い本体16に対する各連結具17,18の位置関係を変更し、各連結具17,18をそれぞれ連結枠15に容易に連結固定することができる。また、それぞれ連結枠15に固定されている両連結具17,18が各連結枠15に強く押し付けられる状態が発生しにくい。従って、支柱11に対する筋交い14の取り付け及び取り外しをより一層容易に行うことができる。
(4) くさび19には、上側連結具18(又は17)を連結枠15に単独で連結固定するときに、連結枠15の内側面15aに当接して、基板24(又は20)から遠い位置にある作用面31a(又は31b)をくさび締付孔25a,26a(又は21a,22a)の両短縁の一方に当接させる凸部32a(又は32b)を設けた。一方、1つの連結枠15に対し、2つの筋交い14を連結固定するときには、くさび19の両作用面31a,31bによって両連結具同士が連結枠15に締付固定される。このため、2つの筋交い14を1つの連結枠15に連結固定するときも、1つの筋交い14のみを連結枠15に連結固定するときも、共通のくさび19を用いることができるので、筋交い14の取り付け作業が容易となる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図14及び図15に従って説明する。なお、本実施形態は、前記第1実施形態における筋交い14に代わり、足場用構造材としての手摺り13Aにおける連結具に具体化したことのみが第1実施形態と異なる。このため、その他の構成については、符号を同じにして説明を省略する。
図14に示すように、手摺り13Aにおける手摺り本体(構造材本体)50の各端部には、それぞれ前記各連結具17,18と同様の連結具51が設けられている。各連結具51は、連結枠15の側方に対応する基板52、連結枠15の上側に対応する上側係合片(係合部)53、及び、連結枠15の下側に対応する下側係合片(係合部)54を備えている。各基板52の外側面には、手摺り本体50の端部が溶接されている。手摺り本体50の端部は、基板52に貫通された取付孔52aに嵌入された状態で溶接されている。上側係合片53及び下側係合片54には、それぞれくさび締付孔53a,54aが形成されている。2つの手摺り13Aを同じ連結枠15に連結固定するときには、図15に示すように、一方の手摺り13Aの連結具51と、他方の手摺り13Aの連結具51とを、連結枠15の上下において各上側係合片53(下側係合片54)同士が互いに重なり合うように連結枠15に係合させる。そして、連結枠15の上側で重なり合った両上側係合片53のくさび締付孔53aと、連結枠15の下側で重なり合った両下側係合片54のくさび締付孔54aとに対しくさび19を挿通させた後、このくさび19を打ち込んで両連結具51で連結枠15を締め付ける。
以上のように構成された本実施形態は、前記第1実施形態の(1),(2)に記載の作用効果を有する。
(変形例)
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・ 図16に示すように、くさび19において、例えば作用面31aにのみ凸部40を設け、作用面31bにおける対応位置に凹部41を設けた構成とする。このくさび19は、前記第1実施形態におけるくさび19と同様、1つの連結枠15に2つの筋交い14を連結固定する場合に使用できる。また、このくさび19は、図16に示すように、1つの連結枠15に筋交い14の下側連結具17を単独で連結固定しようとするときに、凸部40が下側連結具17の基板20側となるように使用される。そして、凸部40は、基板20側で連結枠15の内側面15aに当接し、作用面31aと反対側の作用面31bを各係合片21,22のくさび締付孔21a,22aに当接させる。このため、くさび19が打ち込まれるにつれて下側連結具17が図16における右側に移動し、基板20が連結枠15に押し付けられる。また、このくさび19は、図17に示すように、連結枠15に上側連結具18が単独で連結されるときに、凸部40が上側連結具18の基板24側となるように使用される。そして、凸部40は、基板24側で連結枠15の内側面15aに当接する。このため、くさび19が打ち込まれるにつれて上側連結具18が図17における左側に移動し、基板24が連結枠15に押し付けられる。
・ くさび19を、図18及び図19に示すように、単純なテーパ状に構成する。
・ 図18に示すように、下側連結具17又は上側連結具18において、下側係合片22,26に代えて、連結枠15に対して単に下側から係合可能な係合片(係合部)42を備えた構成とする。さらに、この係合片42の先端に、連結枠15側に突出する係止部43を設けた構成とする。この係止部43は、筋交い14の取り外し時において連結具17,18が連結枠15から持ち上げられたときに、連結枠15の内側に下方から入り込む。そして、連結枠15に対して連結具17,18が横方向に不用意に外れてしまうことを防止する。
・ 図19に示すように、下側連結具17に、くさび締付孔22aを有するとともに連結枠15の下側に対応する下側係合片22と、連結枠15に対して単に上側から係合可能な上側係合片(係合部)44とを備えた構成とする。一方、上側連結具18には、くさび締付孔25aを有するとともに連結枠15の上側に対応する上側係合片25と、連結枠15に対して単に下側から係合可能な下側係合片(係合部)45とを備えた構成とする。
・ 図18及び図19に示すように、前記リベット23aに代えて、連結部23を径方向に挿通するボルト(ピン)46によって筋交い本体16の端部を連結部23に接続する構成とする。
・ 各連結具17,18,51を、金属の鍛造によって形成する。
・ 本発明を、足場用構造材としての根がらみ13Bにおける連結具に具体化してもよい。
第1実施形態における筋交い及び連結具を示す斜視図。 足場を示す斜視図。 筋交いを示す側面図。 下側連結具を示す斜視図。 上側連結具を示す斜視図。 (a)はくさびを示す正面図、(b)は同じく側面図。 連結枠に係合された上側連結具を示す正面図。 連結枠に係合された上側連結具及び下側連結具を示す正面図。 連結枠に固定された上側連結具及び下側連結具を示す一部断面を含む正面図。 連結枠に固定された上側連結具及び下側連結具を示す平面図。 (a)は連結枠に固定された2つの上側連結具を示す正面図、(b)は(a)におけるC−C線断面図。 連結枠に固定された下側連結具を示す一部断面を含む正面図。 連結枠に固定された上側連結具を示す一部断面を含む正面図。 第2実施形態における手摺り部材及び連結具を示す正面図。 連結枠に固定された上側連結具及び下側連結具を示す一部断面を含む正面図。 他の実施形態における下側連結具及びくさびを示す一部断面を含む正面図。 他の実施形態における上側連結具及びくさびを示す一部断面を含む正面図。 他の実施形態における下側及び上側連結具とくさびを示す正面図。 他の実施形態における下側及び上側連結具とくさびを示す正面図。
符号の説明
10…足場、11…支柱、13A…足場用構造材としての手摺り、13B…同じく根がらみ、14,14A,14B,14L,14R…足場用構造材としての筋交い、15…連結枠、16…構造材本体としての筋交い本体、17…下側連結具、18…上側連結具、19…くさび、21,25…連結枠の上側に対応する係合部としての上側係合片、21a,25a…くさび締付孔、22,26…連結枠の下側に対応する係合部としての下側係合片、22a,26a…くさび締付孔、23…連結部、23a…ピンとしてのリベット、27…調節部としての調節片、31a,31b…作用面、32a,32b…凸部、33a,33b…凹部、40…凸部、41…凹部、42,44,45…係合部としての係合片、43…係止部、46…ピンとしてのボルト、46…凹部、50…構造材本体としての手摺り本体、51…連結具、53…係合部としての上側係合片、54…係合部としての下側係合片、53a,54a…くさび締付孔。

Claims (2)

  1. 足場の支柱に設けられた連結枠に、構造材本体の両端に設けられた連結具を固定するための構造材連結用くさびであって、
    前記連結具は、前記連結枠に対して側方から係合可能な略「コ」字状に形成され、同連結枠の上側及び/又は下側に対応する係合部にはくさび締付孔を設け、該くさび締付孔に挿通され、テーパをなす一対の作用面の少なくとも一方には前記作用面から凸出する凸部を備えるとともに、同凸部が設けられた作用面とは別の作用面においてくさびの長手方向と直交する方向で同凸部に対応する位置には前記作用面から凹入するとともに前記凸部を前記くさび締付孔に干渉させないための凹部を備えていることを特徴とする構造材連結用くさび。
  2. 前記凸部及び凹部を前記両作用面にそれぞれ備えていることを特徴とする請求項1に記載の構造材連結用くさび
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