JP6613427B1 - 支柱連結用ロックピンのロック解除治具 - Google Patents

支柱連結用ロックピンのロック解除治具 Download PDF

Info

Publication number
JP6613427B1
JP6613427B1 JP2019123425A JP2019123425A JP6613427B1 JP 6613427 B1 JP6613427 B1 JP 6613427B1 JP 2019123425 A JP2019123425 A JP 2019123425A JP 2019123425 A JP2019123425 A JP 2019123425A JP 6613427 B1 JP6613427 B1 JP 6613427B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jig
lock
lock pin
support column
clamping part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019123425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021008767A (ja
Inventor
亘 古田
亘 古田
宮本 隆司
隆司 宮本
Original Assignee
三栄工業株式会社
株式会社エムティオー近畿
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三栄工業株式会社, 株式会社エムティオー近畿 filed Critical 三栄工業株式会社
Priority to JP2019123425A priority Critical patent/JP6613427B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6613427B1 publication Critical patent/JP6613427B1/ja
Publication of JP2021008767A publication Critical patent/JP2021008767A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

【課題】隣り合う支柱同士が結合された状態のままにして仮設足場を分解する場合に、ロックピンによるロックを解除することができる、支柱連結用ロックピンのロック解除治具を提供する。【解決手段】支柱連結用ロックピンのロック解除治具は、ばね性を有し、互いに対向して支柱の外周面を挟持する1対の挟持部材14を有する治具本体12と、各挟持部材14の対向面に設けられて支柱2の貫通孔2a内に挿入される挿入部材13とを備えている。【選択図】図5

Description

この発明は、仮設足場の支柱同士を連結する際に使用されるロックピンを解除するためのロック解除治具に関する。
建設工事などでは、足場板、支柱、手摺などの部材を組み付けていくことで形成される仮設足場が使用されている。仮設足場において、上下に隣り合う2本の支柱同士は、支柱の内部に入り込むことができる外径を有するジョイントパイプと、ジョイントパイプからの支柱の抜け止めを防止するロックピンとによって結合されている。
特許文献1には、ロックピンとして、金属製板材を略コ字状に形成してなり、その両端の脚部がジョイントパイプに差し込むことができるようになっている板バネ体と、板バネ体の先端外面に設けられたピン部材とからなり、ジョイントパイプに設けられた1対の貫通孔と支柱に設けられた1対の貫通孔とが互いに重ね合わせられた状態で、これらの貫通孔内にロックピンのピン部材が板バネ体の弾性力で付勢されて挿入されることにより、ジョイントパイプに対する支柱の抜け止めを行うものが開示されている。
ロックピンのピン部材には、支柱をねじった際に、ピン部材が支柱の貫通孔から退出してジョイントパイプの貫通孔内に収まるようにするためのテーパ面が設けられており、仮設足場の分解に際しては、支柱をねじった状態にして、支柱を上方に移動させることで支柱同士を分離できるようになっている。
実開平6−35503号公報
上記のように、仮設足場において支柱同士の分離は、支柱をねじった状態にして、支柱を上方に移動させることででき、便利であるが、左右に隣り合う支柱同士が結合された状態のままでは、支柱をねじることができないため、ロックピンによるロックの解除ができない。そのため、左右に隣り合う支柱同士が結合された状態のままで仮設足場を分解することが困難という問題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、左右に隣り合う支柱同士が結合された状態のままで仮設足場を分解する場合に、ロックピンによるロックを解除することができる、支柱連結用ロックピンのロック解除治具を提供することを目的としている。
この発明は、上記の目的を達成するために、以下の態様からなる。
なお、この発明を特定するに当たり、支柱と支柱連結用ロックピンのロック解除治具との位置関係として、「先端側」とは、ロック解除治具の支柱への嵌め合わせ作業において、先に支柱に当接する側(図1の上側)をいい、「基端側」とは、その逆(図1の下側)をいうものとする。また、図1の左右の中心線に近い側を内側、同遠い側を外側というものとする。
1)支柱およびジョイントパイプにそれぞれ設けられた貫通孔の両方に支柱連結用ロックピンに設けられた係合部が嵌まり込むことで支柱とジョイントパイプとがロックされている仮設足場の支柱に対し、支柱に直交する方向から嵌め合わせられることによって支柱連結用ロックピンによるロックを解除するロック解除治具であって、
ばね性を有し、互いに対向して支柱の外周面を挟持する1対の挟持部材を有する治具本体と、
各挟持部材の対向面に設けられて支柱の貫通孔内に挿入される挿入部材とを備えている、支柱連結用ロックピンのロック解除治具。
2)1対の挟持部材は、基端側において連結部材により結合されており、連結部材に、把手部が設けられている、前記1)の支柱連結用ロックピンのロック解除治具。
3)1対の挟持部材と連結部材とは一体に形成されている、前記1)または2)の支柱連結用ロックピンのロック解除治具。
4)各挟持部材は、挿入部材が設けられている中央挟持部と、中央挟持部の先端側に連なる先端側挟持部と、中央挟持部の基端側に連なる基端側挟持部とを備えており、治具本体は、各挟持部が支柱に接することで、6点で支柱を挟持している、前記1)〜3)の支柱連結用ロックピンのロック解除治具。
5)各基端側挟持部の基端側に連なって支柱への嵌め合わせ時に支柱に当接するストッパ部が設けられており、挿入部材は、ストッパ部が支柱に当接した際に貫通孔内に挿入されるように、中央挟持部に固定されている、前記4)の支柱連結用ロックピンのロック解除治具。
前記1)の支柱連結用ロックピンのロック解除治具にあっては、仮設足場の上下に隣り合う2本の支柱同士を分離する場合、このロック解除治具を支柱に対して支柱に直交する方向から嵌め合わせると、ばね性を有している治具本体は、その1対の挟持部材によって支柱の外周面を挟持するとともに、その挿入部材が支柱の貫通孔内に挿入され、これにより、支柱に設けられた貫通孔内に入り込んでいた支柱連結用ロックピンの係合部が挿入部材に押し出されて、ジョイントパイプに設けられた貫通孔内にとどまることになる。これにより、係合部による支柱とジョイントパイプとのロックは解除され、上側の支柱を上方に移動させることが可能となる。
したがって、例えば特許文献1記載のロックピンにより支柱同士が連結された仮設足場において、従来は、左右に隣り合う支柱間に足場板および手摺などが取り付けられた状態では、支柱を回転させることができないために、ロックの解除が困難という問題があったが、前記1)の支柱連結用ロックピンのロック解除治具によれば、これを使用することで、支柱を回転させることができない場合であっても、ロックを解除することができる。例えば、左右に複数並ぶ支柱と、これらの間に配置された足場板などとからなる1段分を1ブロックとしてこれを複数ブロック使用して形成されている仮設足場において、左右に複数並ぶ支柱の全てにこのロック解除治具を取り付けておいて、1または複数ブロックをクレーンで引き上げることで、1または複数ブロック分の仮設足場を組立て状態を維持したままで取り外すことができ、効率の良い仮設足場の分解作業を行うことができる。
前記2)の支柱連結用ロックピンのロック解除治具によれば、製作が容易な構成とし、しかも、把手部を手で持つことで支柱への嵌め合わせ作業を楽に行うことができる。
前記3)の支柱連結用ロックピンのロック解除治具によれば、部品数が少なくなることで、製作が容易となる。
前記4)の支柱連結用ロックピンのロック解除治具によれば、6点で支柱を挟持することで、支柱からの抜けを確実に防止することができる。
前記5)の支柱連結用ロックピンのロック解除治具によれば、ストッパ部が支柱に当接することで支柱への嵌め合わせ作業の終了を確認でき、この時に、挿入部材が貫通孔内に挿入されることで、確実なロック解除が保証される。
この発明の実施形態に係る支柱連結用ロックピンのロック解除治具の第1実施形態を示す平面図である。 同ロック解除治具の第1実施形態を示す分解斜視図である。 同ロック解除治具を使用したロック解除工程のロック解除前の状態を示す図で、支柱同士の結合部を水平断面図で、ロック解除治具を平面図で示している。 同ロック解除治具を使用したロック解除工程のロック解除前の状態を示す図で、支柱同士の結合部およびロック解除治具を斜視図で示している。 同ロック解除治具を使用したロック解除工程のロック解除状態を示す図で、支柱同士の結合部を水平断面図で、ロック解除治具を平面図で示している。 同ロック解除治具を使用したロック解除工程のロック解除状態を示す図で、支柱同士の結合部およびロック解除治具を斜視図で示している。 同ロック解除治具を使用したロック解除工程のロック解除後に支柱を引き上げた状態を示す図で、分離した支柱同士の結合部およびロック解除治具を斜視図で示している。 同ロック解除治具が使用される仮設足場の1例を示す正面図で、仮設足場を解体する前の状態を示している。 図8の要部を示す拡大正面図である。 同ロック解除治具が使用される仮設足場の1例を示す正面図で、仮設足場から1または複数ブロック分の仮設足場を組立て状態を維持したままで取り外す状態を示している。 図10の要部を示す拡大正面図である。 この発明の実施形態に係る支柱連結用ロックピンのロック解除治具の第2実施形態を示す平面図である。 同ロック解除治具の第2実施形態を示す分解斜視図である。
この発明の実施形態を、図1〜図13を参照して以下に説明する。
この発明の実施形態に係る支柱連結用ロックピン(6)のロック解除治具(11)は、これを仮設足場(1)の解体時に使用することで、例えば、図10に示すように、仮設足場(1)の最上段のブロック(1a)および2段目のブロック(1b)を組立て状態を維持したままで取り外すことができる。
図1および図2は、第1実施形態のロック解除治具(11)を示しており、ロック解除治具(11)は、支柱(2)の外周に嵌め合わせられる治具本体(12)と、治具本体(12)が支柱(2)に嵌め合わされた際に支柱(2)の貫通孔(2a)内に挿入される挿入部材(13)とを備えている。
治具本体(12)は、左右の挟持部材(14)と、左右の挟持部材(14)を基端側において結合する連結部材(15)とからなる。治具本体(12)は、板ばねからなり、ばね性を有しており、治具本体(12)が支柱(2)に嵌め合わされた際に、左右の挟持部材(14)が左右に拡げられることで生じる弾性力によって支柱(2)を挟持するようになされている。
各挟持部材(14)は、挿入部材(13)が固定されている中央挟持部(21)と、中央挟持部(21)の先端側に連なる先端側挟持部(22)と、中央挟持部(21)の基端側に連なる基端側挟持部(23)とを備えている。
中央挟持部(21)は、左右で略平行となるように形成されており、先端側挟持部(22)および基端側挟持部(23)は、いずれも中央挟持部(21)に対して、内側に鈍角(図示した例では135°)で折り曲げられて形成されている。
各挟持部(21)(22)(23)は、平面から見て直線状に形成されており、それぞれが支柱(2)に線接触することで、計6点で支柱(2)を挟持するようになされている。
挿入部材(13)は、中央挟持部(21)に設けられている。挿入部材(13)は、例えば、平頭のリベットとされて、軸部(31)が中央挟持部(21)に設けられた貫通孔(21a)に挿通されてかしめられることにより、平頭部(32)が中央挟持部(21)から内側に突出するように中央挟持部(21)に固定されている。平頭部(32)は、ジョイントパイプ(5)の外周に干渉することなく支柱(2)の貫通孔(2a)内に挿入される寸法(厚みおよび径)を有しており、また、その外周部には、支柱(2)の貫通孔(2a)内に挿入されやすくするための面取り(32a)が施されている。
各挟持部材(14)は、さらに、先端側挟持部(22)に連なり、支柱(2)への嵌め合わせ作業時に支柱(2)に当接するガイド部(24)と、基端側挟持部(23)に連なり、支柱(2)への嵌め合わせ作業終了時に支柱(2)に当接するストッパ部(25)と、ストッパ部(25)に連なる重ね合わせ部(26)とを備えている。
ガイド部(24)は、先端側挟持部(22)に対して外側に直角で折り曲げられることで形成されて、自由端部となっており、その先端に折り返し部(24a)を有している。左右のガイド部(24)間の距離は、基端側で小さく、先端側で大きく(ただし、支柱(2)の径よりは小さく)なされている。ガイド部(24)は、支柱(2)への治具本体(12)の嵌め合わせ作業時に最初に支柱(2)に当接し、ばね性を有していることで、支柱(2)への嵌め合わせ作業に際して、ガイド部(24)間の距離を拡げることで追随し、支柱(2)への嵌め合わせ作業終了時には、ガイド部(24)間の距離が小さくなることで、治具本体(12)の抜けを防止するようになっている。
ストッパ部(25)は、基端側挟持部(23)に対して内側に鈍角(図示した例では135°)で折り曲げられて形成されており、中央挟持部(21)となす角は、直角とされている。ストッパ部(25)は、支柱(2)への嵌め合わせ作業終了時に支柱(2)に当接し、これにより、嵌め合わせ作業が終了したことを確認することができる。
中央挟持部(21)の中央からストッパ部(25)の先端側の面までの距離は、支柱(2)の半径に等しくなされており、これにより、挿入部材(13)は、ストッパ部(25)が支柱(2)に当接した際に支柱(2)貫通孔(2a)内に挿入されるように、その固定位置が設定されている。
重ね合わせ部(26)は、ストッパ部(25)に対して基端側に直角で折り曲げられて形成されている。各重ね合わせ部(26)には、先端側および基端側の貫通孔(26a)が形成されている。
連結部材(15)は、1対の挟持部材(14)の各重ね合わせ部(26)にそれぞれ重ね合わせられる1対の重ね合わせ部(27)と、1対の重ね合わせ部(27)の先端同士をつなぐように形成された輪状の把手部(28)とを備えている。
1対の重ね合わせ部(27)には、1対の挟持部材(14)の各重ね合わせ部(26)に対応して、先端側および基端側の貫通孔(27a)が形成されており、これら全ての重ね合わせ部(26)(27)が重ね合わせられてその貫通孔(26a)(27a)にかしめリベット(16)の軸が挿通されてかしめられることにより、1対の挟持部材(14)と連結部材(15)とが一体化されている。
輪状の把手部(28)を手で持って支柱(2)への嵌め合わせ作業を行うことにより、嵌め合わせ作業を楽に行うことができる。
次に、図3から図7までを参照して、ロック解除治具(11)を使用したロックピン(6)の解除の工程を示す。
ロックピン(6)は、逆U字状の板バネ体で、その互いに対向している下端部の外面に係合部(6a)がそれぞれ突出するように設けられており、図3などに示したように、ジョイントパイプ(5)に設けられた1対の貫通孔(5a)と支柱(2)に設けられた1対の貫通孔(2a)とが互いに重ね合わせられた状態で、これらの貫通孔(5a)(2a)内にロックピン(6)の係合部(6a)が板バネ体の弾性力で付勢されて挿入されることにより、ジョイントパイプ(5)に対する支柱(2)の抜け止め(ロック)を行うようになっている。
図3および図4は、ロック解除前の状態を示しており、支柱(2)がジョイントパイプ(5))に嵌め合わせられており、支柱(2)およびジョイントパイプ(5)にそれぞれ設けられた貫通孔(2a)(5a)の両方にロックピン(6)に設けられた係合部(6a)が嵌まり込むことで支柱(2))とジョイントパイプ(5)とがロックされている。
ロック解除治具(11)は、ロックピン(6)によるロックを解除するもので、支柱(2)に対し、支柱(2)に直交する方向から嵌め合わせられる。嵌め合わせに際しては、支柱(2)に設けられた1対の貫通孔(2a)の位置とロック解除治具(11)の挿入部材(13)の位置とが対応するように位置決めされた状態で、ロック解除治具(11)が支柱(2)に嵌め合わせられる。ロック解除治具(11)の左右の挟持部材(14)が左右に拡げられることで生じる弾性力は、ロックピン(6)の弾性力に比べて大きくなされており、挿入部材(13)が貫通孔(2a)に位置合わせされると、挿入部材(13)は、ロックピン(6)の弾性力に打ち勝って、貫通孔(2a)内に嵌まり込む。
なお、ジョイントパイプ(5)は、図4などに示すように、下側の支柱(2)に溶接(W)によって固定されている。
図5および図6は、ロック解除状態を示しており、ロック解除治具(11)は、ストッパ部(25)が支柱(2)に当接するように支柱(2)に嵌め合わせられ、これにより、1対の挟持部材(14)が6点で支柱(2)を挟持するとともに、支柱(2)の各貫通孔(2a)内に挿入部材(13)の平頭部(32)がちょうど嵌まり込む。
支柱(2)の各貫通孔(2a)内にロック解除治具(11)の挿入部材(13)の平頭部(32)がちょうど嵌まり込むと、ロックピン(6)の係合部(6a)は、平頭部(32)に押される形でジョイントパイプ(5)の貫通孔(5a)内に移動させられる。こうして、図3においては、ジョイントパイプ(5)に対する支柱(2)の移動がロックピン(6)の係合部(6a)によって阻止されているのに対し、図5においては、ロックピン(6)の係合部(6a)による阻止が解除されて、ジョイントパイプ(5)に対する支柱(2)の上方への移動が可能となっている。
図7は、ロック解除後に支柱を引き上げた状態を示しており、ロック解除治具(11)は、1対の挟持部材(14)が6点で支柱(2)を挟持した状態のままで支柱(2)とともに上方に移動する。ジョイントパイプ(5)およびロックピン(6)は、下側の支柱(2)に固定された状態が維持され、図7に示した状態で、上側の支柱(2)を下方に移動させれば、再び、図6に示した結合状態を得ることができる。
図8に、この支柱連結用ロックピンのロック解除治具(11)が使用される仮設足場(1)の1例が示されている。同図に示すように、仮設足場(1)は、左右に複数並ぶ支柱(2)と、これらの支柱(2)間に配置された足場板(3)および手摺(4)などとからなるブロック(仮設足場(1)の1段分)が複数段(図8には、最上段のブロック(1a)、2段目のブロック(1b)および3段目のブロック(1c)を示す)上下に並んで形成されている。
ここで、上下に隣り合う2本の支柱(2)同士は、図9に示すように、上側の支柱(2b)の下端部に上半部が、下側の支柱(2c)の上端部に上半部がそれぞれ挿入されたジョイントパイプ(5)と、ジョイントパイプ(5)からの支柱(2b)の抜けを防止するロックピン(6)とによって結合されている。そして、図3などに示したように、ジョイントパイプ(5)の貫通孔(5a)と支柱(2)の貫通孔(2a)とが互いに重ね合わせられた状態で、これらの貫通孔(5a)(2a)内にロックピン(6)の係合部(6a)が挿入されることにより、ジョイントパイプ(5)に対する支柱(2)の抜けが防止されている。
支柱(2)には、図9に示されているように、足場板(3)などの端部を受ける取付金具(7)が固定されており、この取付金具(7)に足場板(3)の端部が受けられるように支柱(2)が位置決めされていることで、ロックピン(6)の各係合部(6a)は、正面および背面(図8および図9の紙面の表側および裏側)を向くようになされている。
上記の仮設足場(1)において、最上段のブロック(1a)および2段目のブロック(1b)を3段目のブロック(1c)に対して、最上段のブロック(1a)および2段目のブロック(1b)の組立て状態を維持して分解したい場合、ロック解除治具(11)は、図8に示すように、2段目のブロック(1b)の下側に配置されている支柱(2b)と3段目のブロック(1c)の上側に配置されている支柱(3c)との結合部に左方または右方から取り付けられる。ロック解除治具(11)は全ての結合部に取り付けられ、これにより、各結合部は、図5に示した状態、すなわち、2段目のブロック(1b)の全ての下側の支柱(2b)がジョイントパイプ(5)に対してそのまま上方に移動可能な状態となる。
したがって、図8に示すように、クレーン(C)のロープを2段目のブロック(1b)に引っ掛けて、最上段のブロック(1a)および2段目のブロック(1b)を引き上げると、図11に示すように、2段目のブロック(1b)の下側に配置されている支柱(2b)が3段目のブロック(1c)の上側に配置されている支柱(3c)に固定されているジョイントパイプ(5)に対して上方に移動し、図10に示すように、最上段のブロック(1a)および2段目のブロック(1b)を組立て状態を維持したままで取り外すことができ、これにより、効率の良い分解作業(大組、大ばらし)を行うことができる。
図12および図13は、第2実施形態のロック解除治具(41)を示しており、ロック解除治具(41)は、支柱(2)の外周に嵌め合わせられる治具本体(42)と、治具本体(42)が支柱(2)に嵌め合わされた際に支柱(2)の貫通孔(2a)内に挿入される挿入部材(43)とを備えている。
第2実施形態のロック解除治具(41)は、第1実施形態のロック解除治具(11)が左右の挟持部材(14)を連結部材(15)で連結するという3部材(14)(15)構成であるのに対し、左右の挟持部材(44)とこれらを基端側において結合する連結部材(45)とが一体で形成されている。治具本体(42)は、板ばねからなり、ばね性を有しており、治具本体(42)が支柱(2)に嵌め合わされた際に、左右の挟持部材(44)が左右に拡げられることで生じる弾性力によって支柱(2)を挟持するようになされている。
各挟持部材(44)は、挿入部材(43)が固定されている中央挟持部(51)と、中央挟持部(51)の先端側に連なる先端側挟持部(52)と、中央挟持部(51)の基端側に連なる基端側挟持部(53)とを備えている。
中央挟持部(51)は、左右で略平行となるように形成されており、基端側挟持部(52)および先端側挟持部(53)は、いずれも中央挟持部(51)に対して、内側に鈍角(図示した例では135°)で折り曲げられて形成されている。
各挟持部(51)(52)(53)は、平面から見て直線状に形成されており、それぞれが支柱(2)に線接触することで、計6点で支柱(2)を挟持するようになされている。
挿入部材(43)は、中央挟持部(51)に設けられている。挿入部材(43)は、平頭のリベットとされて、軸部(61)が中央挟持部(51)に設けられた貫通孔(51a)に挿通されてかしめられることにより、平頭部(62)が中央挟持部(51)から内側に突出するように中央挟持部(51)に固定されている。平頭部(62)は、ジョイントパイプ(5)の外周に干渉することなく支柱(2)の貫通孔(2a)内に挿入される寸法(厚みおよび径)を有しており、また、その外周部には、支柱(2)の貫通孔(2a)内に挿入されやすくするための面取り(62a)が施されている。
各挟持部材(44)は、さらに、先端側挟持部(52)に連なり、支柱(2)への嵌め合わせ作業時に支柱(2)に当接するガイド部(54)と、基端側挟持部(53)に連なり、支柱(2)への嵌め合わせ作業終了時に支柱(2)に当接するストッパ部(55)と、ストッパ部(55)に連なる重ね合わせ部(56)と、1対の重ね合わせ部(56)の先端同士をつなぐように形成された輪状の把手部(58)とを備えている。
ガイド部(54)は、先端側挟持部(52)に対して外側に直角で折り曲げられることで形成されて、自由端部となっており、その先端に折り返し部(54a)を有している。左右のガイド部(54)間の距離は、基端側で小さく、先端側で大きく(ただし、支柱(2)の径よりは小さく)なされている。ガイド部(54)は、支柱(2)への治具本体(42)の嵌め合わせ作業時に最初に支柱(2)に当接し、ばね性を有していることで、支柱(2)への嵌め合わせ作業に際して、ガイド部(54)間の距離を拡げることで追随し、支柱(2)への嵌め合わせ作業終了時には、ガイド部(54)間の距離が小さくなることで、治具本体(42)の抜けを防止するようになっている。
ストッパ部(55)は、基端側挟持部(53)に対して内側に鈍角(図示した例では135°)で折り曲げられて形成されており、中央挟持部(51)となす角は、直角とされている。ストッパ部(55)は、支柱(2)への嵌め合わせ作業終了時に支柱(2)に当接し、これにより、嵌め合わせ作業が終了したことを確認することができる。
中央挟持部(51)の中央からストッパ部(55)の先端側の面までの距離は、支柱(2)の半径に等しくなされており、これにより、挿入部材(43)は、ストッパ部(55)が支柱(2)に当接した際に支柱(2)貫通孔(2a)内に挿入されるように、その固定位置が設定されている。
重ね合わせ部(56)は、ストッパ部(55)に対して基端側に直角で折り曲げられて形成されている。各重ね合わせ部(56)には、貫通孔(56a)が形成されている。そして、重ね合わせ部(56)同士が重ね合わせられて、その貫通孔(56a)にかしめリベット(57)の軸が挿通されてかしめられることにより、左右の挟持部材(44)間の距離が所定の値に設定されている。
第2実施形態のロック解除治具(41)によると、これを第1実施形態のロック解除治具(11)に代えて使用することで、図3から図11までに示したのと同様に、ロックピン(6)のロックを解除して、最上段のブロック(1a)および2段目のブロック(1b)を組立て状態を維持したままで取り外すことができる。
第1実施形態のロック解除治具(11)の治具本体(12)および第2実施形態のロック解除治具(41)の治具本体(42)は、例えば、鋼板などの金属板をプレス加工するなどして成形される。治具本体(12)(42)は、合成樹脂によって製作することもできる。
なお、上記第1および第2実施形態では、各挟持部(21)(22)(23)(51)(52)(53)は、いずれも平面から見て略直線状に形成されていて、それぞれが支柱(2)に線接触するように形成されているが、これに代えて、中央挟持部(21)(51)、先端側挟持部(22)(52)および基端側挟持部(23)(53)が全体として平面から見て凹円弧状の湾曲面とされて、全体が湾曲面で支柱(2)と面接触するようにしてもよい。また、線接触する場合の支持は、6点支持に限られるものではなく、例えば、治具本体をコの字状に形成して最低2点で挟持すればよく、4点支持などとすることも可能である。
この発明は、仮設足場において、1または複数段の組立て状態を維持したままで取り外す際の支柱連結用ロックピンのロック解除治具として好適に用いられるものである。
(1):仮設足場
(2):支柱
(2a):支柱の貫通孔
(5):ジョイントパイプ
(5a):ジョイントパイプの貫通孔
(6):ロックピン
(6a):ロックピンの係合部(突出部)
(11)(41):ロック解除治具
(12)(42):治具本体
(13)(43):挿入部材
(14)(44):挟持部材
(15)(45):連結部材
(21)(51):中央挟持部
(22)(52):先端側挟持部
(23)(53):基端側挟持部
(25)(55):ストッパ部
(28)(58):把手部

Claims (5)

  1. 支柱およびジョイントパイプにそれぞれ設けられた貫通孔の両方に支柱連結用ロックピンに設けられた係合部が嵌まり込むことで支柱とジョイントパイプとがロックされている仮設足場の支柱に対し、支柱に直交する方向から嵌め合わせられることによって支柱連結用ロックピンによるロックを解除するロック解除治具であって、
    ばね性を有し、互いに対向して支柱の外周面を挟持する1対の挟持部材を有する治具本体と、
    各挟持部材の対向面に設けられて支柱の貫通孔内に挿入される挿入部材とを備えている、支柱連結用ロックピンのロック解除治具。
  2. 1対の挟持部材は、基端側において連結部材により結合されており、連結部材に、把手部が設けられている、請求項1の支柱連結用ロックピンのロック解除治具。
  3. 1対の挟持部材と連結部材とは一体に形成されている、請求項1または2の支柱連結用ロックピンのロック解除治具。
  4. 各挟持部材は、挿入部材が設けられている中央挟持部と、中央挟持部の先端側に連なる先端側挟持部と、中央挟持部の基端側に連なる基端側挟持部とを備えており、治具本体は、各挟持部が支柱に接することで、6点で支柱を挟持している、請求項1から3までのいずれかに記載の支柱連結用ロックピンのロック解除治具。
  5. 各基端側挟持部の基端側に連なって支柱への嵌め合わせ時に支柱に当接するストッパ部が設けられており、挿入部材は、ストッパ部が支柱に当接した際に貫通孔内に挿入されるように、中央挟持部に固定されている、請求項4の支柱連結用ロックピンのロック解除治具。
JP2019123425A 2019-07-02 2019-07-02 支柱連結用ロックピンのロック解除治具 Active JP6613427B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019123425A JP6613427B1 (ja) 2019-07-02 2019-07-02 支柱連結用ロックピンのロック解除治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019123425A JP6613427B1 (ja) 2019-07-02 2019-07-02 支柱連結用ロックピンのロック解除治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6613427B1 true JP6613427B1 (ja) 2019-12-04
JP2021008767A JP2021008767A (ja) 2021-01-28

Family

ID=68763357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019123425A Active JP6613427B1 (ja) 2019-07-02 2019-07-02 支柱連結用ロックピンのロック解除治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6613427B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7454306B1 (ja) 2023-06-14 2024-03-22 東阪工業株式会社 連結具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021008767A (ja) 2021-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6579642B1 (ja) 足場用クランプ
JP6613427B1 (ja) 支柱連結用ロックピンのロック解除治具
JP6505340B1 (ja) クサビ緊結式足場用クランプ
CN111566294A (zh) 脚手架管用夹组件
JP6690909B2 (ja) 足場押圧部材及び足場ユニット
JP3051699B2 (ja) 足場用筋交及び足場用筋交の連結具
KR20180046603A (ko) 비계형성용 고정구 및 이를 이용한 작업용 발판거치대
JP3143339U (ja) 足場補助材取付け金具
JP2017078301A (ja) ブレース連結金具の施工方法
JP5307461B2 (ja) 仮設足場用筋交
JP6663726B2 (ja) 吊り足場板の吊下げ金具
JP6874243B1 (ja) 仮設足場用方杖
KR102302882B1 (ko) 건설용 시스템 비계의 대각재 클램프
JP2010168747A (ja) 連結部材及び筋交い部材
WO2021245736A1 (ja) 接合金物
JP5348972B2 (ja) 仮設足場用筋交
JP7127920B1 (ja) クサビ緊結式足場用クランプ
KR102576161B1 (ko) 거푸집 클램프
JPH11229621A (ja) 連結金具を備えた作業足場用支柱
CN211447281U (zh) 一种新型钢结构连接件
JP3236773U (ja) 2部材連結装置
WO1982002919A1 (en) Collapsible scaffolding
JP7092340B2 (ja) 開孔補強具
JP4000230B2 (ja) 仮設構造物の組立支柱
JP5848513B2 (ja) 安全手摺

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190709

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190709

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6613427

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250