JP5686612B2 - 鋳造装置の油圧ポンプユニット - Google Patents
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Description
また、必要とされない作動油がリリーフ弁を通過する際には圧力が開放されるため、このときのエネルギーが熱損失となって作動油の温度を上昇させてしまう。これを解消するためには、作動油を回収する油タンクの容量を大きくするか、熱交換性能の高いオイルクーラによって作動油を冷却することが必要となり、装置全体がコスト高になるという不具合がある。
さらに、上記従来の技術では、駆動源と油圧ポンプとの間にクラッチを設けてリリーフ量を抑えているものの、駆動源は常時定常運転されており、やはりエネルギーロスが大になるという不具合がある。
鋳造装置(例えば実施形態の鋳造装置本体100A)の作動に必要な圧力及び流量の作動油を供給する油圧ポンプユニット(例えば実施形態の油圧ポンプユニットP)であって、
動力を受けることによって作動油を昇圧して吐出する複数の油圧ポンプ(例えば実施形態の油圧ポンプ54,55,56)と、
前記複数の油圧ポンプへ動力を供給するべく前記複数の油圧ポンプに対して各々配設された複数の交流電動モータ(例えば実施形態の電動モータ61,62,63)と、
前記複数の電動モータ各々の回転数を制御するモータ回転数制御手段(例えば実施形態のコントローラ60、インバータ64)と、
前記複数の油圧ポンプから吐出される作動油を前記鋳造装置に供給し、かつ、前記複数の油圧ポンプから吐出される作動油の内、前記鋳造装置の作動に寄与しない作動油をリリーフする油圧回路(例えば実施形態の油圧回路70)と、を備え、
前記モータ回転数制御手段が、鋳造サイクルにおける各動作に応じてモータ起動電流損の発生を防止するために、前記複数の交流電動モータを停止することなく、少なくとも一つ以上の交流電動モータが低速運転となるように周波数を制御し、或いは前記複数の交流電動モータの回転数の上昇タイムラグの発生を防止するために、少なくとも一つの交流電動モータの回転数を基底周波数に固定するようにして、前記鋳造装置の作動に応じて前記鋳造装置に供給する作動油の量を制御することを特徴とする。
図1,2に示すエンジンブロック鋳造装置100は、例えばエンジンのシリンダヘッドやシリンダブロック等を成形するもので、金型10を含む鋳造装置本体100Aと、この鋳造装置本体100Aに作動用の油圧を供給する油圧ポンプユニットPとを備える。金型10は、可動金型1と固定金型30とを備える。
一方、固定金型30には、前記エンジンブロックのクランク室ジャーナル孔(不図示)を形成するための固定ピン44(図1参照)が、その後方に配設された油圧シリンダ45により出没自在に配設される。
前記塗布装置の塗布ノズル34、及び前記供給装置の供給ヘッド11は、それぞれ油圧シリンダ42,43により、型開きされた固定金型30及び可動金型1の間に前進・後退可能である。
固定金型30を保持する固定ダイプレート31には、ブッシュ35及びスリーブ36が取り付けられる。スリーブ36内には湯口40から溶湯が供給され、この溶湯が、油圧シリンダ37により進退自在なプランジャー38の先端に保持されたチップ39により、ブッシュ35を介してキャビティW内に供給される。
各電動モータ61,62,63は、インバータ(可変周波数交流電力発生回路)64を電源として用いる。インバータ64はコントローラ60に接続され、コントローラ60からの指令に基づいてその出力周波数を制御する。
なお、前記周波数は各電動モータ61,62,63の必要回転数に基づき設定される。
P 油圧ポンプユニット
54,55,56 油圧ポンプ
61,62,63 電動モータ
60 コントローラ(モータ回転数制御手段)
64 インバータ(モータ回転数制御手段)
70 油圧回路
Claims (1)
- 鋳造装置の作動に必要な圧力及び流量の作動油を供給する油圧ポンプユニットであって、
動力を受けることによって作動油を昇圧して吐出する複数の油圧ポンプと、
前記複数の油圧ポンプへ動力を供給するべく前記複数の油圧ポンプに対して各々配設された複数の交流電動モータと、
前記複数の交流電動モータ各々の回転数を制御するモータ回転数制御手段と、
前記複数の油圧ポンプから吐出される作動油を前記鋳造装置に供給し、かつ、前記複数の油圧ポンプから吐出される作動油の内、前記鋳造装置の作動に寄与しない作動油をリリーフする油圧回路と、を備え、
前記モータ回転数制御手段が、鋳造サイクルにおける各動作に応じてモータ起動電流損の発生を防止するために、前記複数の交流電動モータを停止することなく、少なくとも一つ以上の交流電動モータが低速運転となるように周波数を制御し、或いは前記複数の交流電動モータの回転数の上昇タイムラグの発生を防止するために、少なくとも一つの交流電動モータの回転数を基底周波数に固定するようにして、前記鋳造装置の作動に応じて前記鋳造装置に供給する作動油の量を制御することを特徴とする鋳造装置の油圧ポンプユニット。
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JP2011012853A JP5686612B2 (ja) | 2011-01-25 | 2011-01-25 | 鋳造装置の油圧ポンプユニット |
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