JP7006316B2 - 押出プレスおよび押出プレスの制御方法 - Google Patents

押出プレスおよび押出プレスの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7006316B2
JP7006316B2 JP2018014027A JP2018014027A JP7006316B2 JP 7006316 B2 JP7006316 B2 JP 7006316B2 JP 2018014027 A JP2018014027 A JP 2018014027A JP 2018014027 A JP2018014027 A JP 2018014027A JP 7006316 B2 JP7006316 B2 JP 7006316B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
hydraulic
control
extrusion press
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018014027A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018130766A (ja
Inventor
武治 山本
幸男 江本
淳司 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Machinery Corp Ltd
Original Assignee
Ube Machinery Corp Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Machinery Corp Ltd filed Critical Ube Machinery Corp Ltd
Priority to CN201810150812.2A priority Critical patent/CN108435814B/zh
Publication of JP2018130766A publication Critical patent/JP2018130766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7006316B2 publication Critical patent/JP7006316B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Extrusion Of Metal (AREA)

Description

本発明は、電動モータにより駆動される油圧ポンプを有する押出プレスに関するものである。
一般に、金属材料、例えばアルミニウム又はその合金材料等からなるビレットを押出プレスにより押し出す場合、ダイスにコンテナを押し付けた状態で、ビレットをビレットインサータによりコンテナ内に収納し、そして、メインラムを油圧シリンダの駆動により前進させると、ビレットはメインラムの先端に取り付けられた押出ステムによって押圧されて、ダイスの出口部から、成形された製品として押出される。ビレットを押し出した後は、メインラムとコンテナを若干後退させて、ダイス面に残ったビレット、即ちディスカードを、コンテナ外へ露出させる。次に、コンテナとダイスとの間にシャー装置の切断刃を送り込み、ダイス面に残ったディスカードを切り離す。その後は、メインラムを後退させて押出ステムをコンテナから抜き出し、次のビレットをコンテナに挿填して次サイクルの押出成形に移行する。
特許文献1は、高いエネルギー効率の動作が実現できる、ソフトスタート手段がメインラムを駆動する油圧ポンプの電動モータに設けられた押出プレスを開示している。
特開2011-177014号公報
押出プレスは、メインラムを駆動する油圧シリンダに対して、並列に配置された複数台の油圧ポンプから作動油が供給されるように構成されることがしばしばある。複数台の油圧ポンプは、その全てが常に作動されるわけではなく、メインラムの速度に応じて、全部又は一部が作動される。メインラムの前進行程(以下、「押出工程」という)においては選択された一部の油圧ポンプが作動され、押出工程と次の押出工程との間のアイドル時間においは、その全台数または一部が、例えばサイドシリンダ、コンテナシリンダ、及びディスカード切断用のシャー装置等を駆動するために作動される。そのため、押出工程時間とアイドル時間を含めた一つのサイクルタイムにおいてそれら油圧ポンプ用の電動モータの起動と停止が繰り返し必要となる。
一方、押出プレスのメインラムを駆動する油圧ポンプ用の電動モータは比較的大出力のものが用いられるので、特許文献1におけるように、電動モータの起動及び停止にソフトスタート制御を適用した場合、電動モータの起動及び停止時間が、例えば約10秒と長くなる。そのため、電動モータの起動と停止を繰り返すとサイクルタイムが長くなって生産効率が落ちるので、実際には作動が不要な時間帯にも電動モータを作動したままにしていることが多い。したがって、従来の押出プレスは、省エネルギーの観点からは不十分なレベルにあるといえる。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであって、省エネルギー運転が可能な押出プレスを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の様態の押出プレスは、油圧ポンプと、前記油圧ポンプを駆動するインバータ制御またはサーボ制御されるモータと、制御装置と、を具備し、前記制御装置は、前記モータを予め設定された所定の加速時間で起動又は予め設定された所定の減速時間で停止させる。
さらに、上述の目的を達成するために、本発明の第2の様態の押出プレスは、該押出プレスのメインシリンダに作動油を供給して、前記メインシリンダに内蔵されたメインラムを押出方向に移動させる複数台の油圧ポンプと、前記複数台の油圧ポンプのそれぞれを駆動する複数台の油圧ポンプ用モータと、制御装置とを具備し、前記制御装置は、予め設定された押出ラム速度に応じて押出工程において作動させる油圧ポンプを前記複数台の油圧ポンプの中から少なくとも1台だけ選択し、選択しなかった油圧ポンプ用の少なくとも1台の油圧ポンプ用モータをインバータ制御またはサーボ制御により、予め設定された所定の減速時間で停止させる。
さらに、上述の目的を達成するために、本発明の第3の様態の押出プレスの制御方法は、押出プレスが、油圧ポンプと、前記油圧ポンプを駆動するインバータ制御またはサーボ制御されるモータとを具備し、前記油圧ポンプは、前記押出プレスの油圧回路を構成する油圧機器の作動油のリークと作動油の圧縮性を補うための流量に相当する最小吐出量で運転可能であり、前記押出プレスの運転中に前記油圧ポンプが所定の圧力に到達した後は、前記油圧ポンプが前記最小吐出量で作動するように、前記モータをインバータ制御またはサーボ制御により回転数制御する。
さらに、上述の目的を達成するために、本発明の第4の様態の押出プレスは、固定容量型の油圧ポンプと、前記油圧ポンプを駆動するインバータ制御またはサーボ制御されるモータと、制御装置とを具備し、前記制御装置は、前記油圧ポンプの吐出量が目標吐出量になるように、前記モータをインバータ制御またはサーボ制御にて回転数制御する。
このように構成される押出プレスによると、油圧ポンプ用モータは、インバータ制御またはサーボ制御されるので、ソフトスタートされる場合に比較して起動時間及び停止時間の大幅な短縮が可能になる。その結果、モータの作動時間の短縮により省エネルギー化が実現される。
また、油圧ポンプ用モータはインバータ制御またはサーボ制御により回転数制御されるので、固定容量型油圧ポンプであっても、ポンプの吐出量を前記モータの回転数によって可変にかつ無駄なく制御することが可能になる。例えば、押出プレスの自動運転中のアイドル時間にも固定容量型油圧ポンプをそのときどきで必要な吐出量で作動させることによりサイクルタイムを延ばすことなく省エネルギー化を実現できる。さらに、固定容量型油圧ポンプは、可変容量型油圧ポンプの場合に必要な例えば傾転角制御用ポンプを駆動するモータ及び従ってその駆動電力、並びにそれらポンプやモータやそれらに関連する配管とその配置スペースも不要となるだけではなく、傾転角制御用ポンプにより、可変容量型油圧ポンプの吐出量を制御する際の制御ヒステリシス(被制御対象の電気的制御誤差)や、被制御対象の機械的応答時間等で生じる制御遅延等がなくなるため、吐出量を高度に制御することが可能になる。
したがって、油圧ポンプが固定吐出型油圧ポンプである場合、そのモータのインバータ制御またはサーボ制御による回転数制御は、高い応答性をもって高精度に実施することが可能であるので、例えばメインラムの移動速度を高い応答性をもって高精度に制御することが可能になる。
図1は本発明の第1の実施形態による押出プレスの本体部分の概略的な構造図である。 図2は、油圧ポンプ及び油圧ポンプ用モータの配置も含めた本発明の第1の実施形態による押出プレスの概略的な構造図である。 図3はインバータモータの構造図である。 図4はインバータユニットの基本構成図である。 図5はサーボモータの構造図である。 図6はサーボユニットの基本構成図である。 図7は、油圧ポンプ及び油圧ポンプ用モータの配置を含めた本発明の第2の実施形態による押出プレスの概略的な構造図である。
本発明に係る押出プレスの制御方法の実施形態を、図面を参照しながら以下詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態による押出プレス100を図1に示す。この押出プレス100においては、エンドプラテン1とメインシリンダ2が対向して配置され、両者は複数のタイロッド3によって連結されている。エンドプラテン1の内側面には押出穴が形成されたダイス4を挟んでコンテナ5が配置される。コンテナ5内にはビレット6が装填され、これをダイス4に向けて押出加圧することでダイス穴に応じた断面の押出製品が押出成形される。コンテナ5は、エンドプラテン1に固定されたコンテナシリンダ13によってダイス4に対して接離するようにされている。
押出作用力を発生させるメインシリンダ2は、メインラム9を内蔵し、これをコンテナ5に向けて加圧移動可能に配置されている。メインシリンダ2は、本実施形態では、4台の並列に配置された可変容量型のメインポンプ41から作動油を供給されてメインラム9を押出方向に前進移動させる。メインラム9の前端部にはコンテナ5のビレット装填穴と同芯配置されるように押出ステム7がその先端に図示しないフィックスダミーブロックを密接させて、コンテナ5に向けて突出状態でメインクロスヘッド8を介して取付けられている。したがって、メインシリンダ2を駆動してメインクロスヘッド8を前進させると、押出ステム7がコンテナ5のビレット装填穴に挿入され、装填されたビレット6の後端面を加圧して押出製品を押出す。なお、メインラム9は、サイドシリンダ14によって後退移動させられるが、サイドシリンダ14は、メインシリンダ2を駆動してメインクロスヘッド8を前進させる際も、メインシリンダ2と協働して駆動させる。
図2も第1の実施形態による押出プレス100を示す図であるが、ここでは複数の油圧ポンプ、及びそれらをそれぞれ駆動する電動モータ(以下、「モータ」という)と簡略化した油圧管路も示されている。この例示される押出プレス100は、2750トンの押出力を有するものである。押出プレス100は、図示されない制御装置も備えており、前記制御装置は、押出プレス100の全てのモータをインバータ制御あるいはサーボ制御するように、及び図示されない複数の方向切換弁を制御するように構成されている。
第1の実施形態による押出プレス100が有するポンプとモータをまとめると以下のようになる。
(1)4台の並列に配置されたメインポンプ41と、それらを駆動する4台のメインポンプ用モータ31(110kWが4台)
(2)1台のオイルクーラポンプ42とオイルクーラポンプ用モータ32(15kW)
(3)1台のコンテナシールポンプ43とそれを駆動するコンテナシールポンプ用モータ33(15kW)
(4)1台の傾転角制御ポンプ44とそれを駆動する傾転角制御ポンプ用モータ34(15kW)
(5)1台の付属装置用ポンプ45とそれを駆動する付属装置用ポンプ用モータ35(22kW)
メインポンプ41は、押出中にメインラム9を前進させるために作動油をメインシリンダ2及びサイドシリンダ14のヘッド側室に供給する。メインポンプ41は、押出プレス100のアイドル時間中に作動油を、メインクロスヘッド8を介してメインラム9及び押出ステム7を後退させるために図示されない管路によりサイドシリンダ14のロッド側室へ、及びコンテナ5をダイス4から離間させるためにコンテナシリンダ13のヘッド側室へ、及びディスカード切断用のシャー装置22へも供給する。メインポンプ41からの作動油は、図示されない複数の方向切換弁によって流路を切り替えられて、上述したシリンダ等へ供給される。メインポンプ41は、本実施形態では可変容量型ポンプであり、より詳しくは可変容量型斜板式ピストンポンプである。
オイルクーラポンプ42は、メインシリンダ2等より戻ってきた高温の作動油を所定の温度まで冷却するために、図示しない作動油タンクから作動油をオイルクーラ21へ供給するためのポンプである。オイルクーラポンプ42は、本実施形態では固定容量型ポンプである。
コンテナシールポンプ43は、ダイス4とコンテナ5を接離させるためのコンテナシリンダ13のロッド側室に作動油を送るためのポンプである。コンテナシールポンプ43は、本実施形態では固定容量型ポンプである。
傾転角制御ポンプ44は、4台メインポンプ41の吐出量を可変に制御する制御用の作動油を供給するためのポンプである。本実施形態では固定容量型ポンプである。
付属装置用ポンプ45は、押出プレスの付属装置23及び図示しない油圧バルブのパイロットラインに作動油を供給するためのポンプである。本実施形態では固定容量型ポンプである。
第1の実施形態におけるメインポンプ41は、前述したとおり可変容量型斜板式ピストンポンプである。メインポンプ41は、その斜板(図示せず)の傾転角が、傾転角制御ポンプ44から供給される作動油によって変化させられるように構成されている。
メインポンプ41は、メインラム9を比較的低速で移動させる押出工程においては4台のうちの一部の台数が制御装置によって選択されて作動される。前記一部の台数は、本実施形態では1台である。選択されなかった3台のメインポンプ41は、押出工程中は停止される。なお、制御装置は、4台のメインポンプ41の作動時間を平準化するために、それを順繰りに選択するように構成されている。
押出プレスのアイドル時間には、4台全てのメインポンプ41が作動される時間帯と一部のメインポンプ41が作動される時間帯とが含まれる。例えば、サイドシリンダ14を使ってメインラム9を比較的高速で後退させるときには、サイドシリンダ14に対して多量の作動油を供給する必要があるので4台全てのメインポンプ41が作動される。
メインポンプ41はメインポンプ用モータ31によって駆動されるので、メインポンプ41の作動を制御するために、制御装置は、メインポンプ用モータ31の作動をインバータ制御あるいはサーボ制御によって制御する。本実施形態では、押出工程において、選択されなかった3台のメインポンプ41のメインポンプ用モータ31は、完全に停止される。メインポンプ用モータ31が停止されるとき、インバータ制御又はサーボ制御により、予め設定された所定の停止時間で停止される。メインポンプ用モータ31の予め設定された所定の停止時間及び起動の際の加速時間は、負荷によって異なる場合があるが、両方ともにおおよそ1秒と短時間である。なお、メインポンプ用モータ31は、本実施形態では、110kWのかご形誘導モータからなるものであるが、これを従来技術の場合のようにソフトスタートにより起動および停止をしたと仮定すると、加速時間および停止時間は約10秒とほぼ10倍の長さに設定しなければならない。したがって、本実施形態によると、従来のソフトスタート方式に比べてメインポンプ用モータ31の、加速時間及び停止時間を含めた作動時間の縮減、及び従って省エネルギー化が実現できることが理解されよう。
メインポンプ用モータ31だけでなく、オイルクーラポンプ用モータ32、コンテナシールポンプ用モータ33、傾転角制御ポンプ用モータ34、付属装置用ポンプ用モータ35に対しても所定の停止時間及び加速時間が予め設定されている。
押出プレス100の運転中のアイドル時間における、押出運転の準備のための、次ビレット6を押出プレスの待機位置へ移動させるまでの待ち時間、次ダイス4の交換時間、後面設備の待ち時間がある場合には4台のメインポンプ41の一部、従って4台のメインポンプ用モータ31の一部がインバータ制御又はサーボ制御により予め設定された所定の減速時間で停止される。なお、「後面設備」とは、押出プレス100の下流側に配置される付帯的設備を指しており、例えば、プラテンソー切断装置、イニシャルテーブル、プラー、ランアウトテーブル、クーリングテーブル、ストレッチャー、ストレージテーブル、及び仕上げソー切断装置等が含まれる。
押出プレス100のメインポンプ用モータ31は、アイドル時間中のビレット挿入時にもその少なくとも一部がインバータ制御又はサーボ制御により予め設定された所定の減速時間で停止され、ビレット挿入後は所定の加速時間で起動される。
オイルクーラ用ポンプ42は、作動油の温度が所定の温度(40℃から50℃の間)を超えた場合にオイルクーラ21に作動油タンクから作動油を供給し、作動油の温度が所定の温度以下の場合に停止され、すなわちオイルクーラポンプ用モータ32が停止される。オイルクーラポンプ用モータ32の停止は、インバータ制御又はサーボ制御により予め設定された所定の減速時間で行われる。
本実施形態では、押出プレス100の運転中にコンテナシールポンプ43と傾転角制御ポンプ44と付属装置用ポンプ45の各々について、各油圧ポンプが所定の圧力に到達した後は、それぞれの油圧ポンプ用モータが最小回転数で作動するようにインバータ制御またはサーボ制御にて回転数制御される。上記所定の圧力とは、コンテナシールポンプ43の場合は、ダイス4とコンテナ5のシール面に花咲現象が出ないように密着させるための圧力であり、傾転角制御ポンプ44の場合はメインポンプ41の斜板を傾転させるための制御用の圧力であり、付属装置用ポンプ45については油圧機器やバルブ等のパイロット圧力の確保のための圧力である。
傾転角制御ポンプ44については、メインラム9の速度が一定の時は前記ポンプ44の斜板を傾転させるための制御用の圧力が確保できる最小回転数に、傾転角制御ポンプ用モータ34がインバータ制御またはサーボ制御される。傾転角制御ポンプ44に関する所定の圧力は、押出の製品によっても変わってくるが押出速度を一定にする吐出圧力であり、最大で31MPaである。
コンテナシールポンプ43は、ダイス4とコンテナ5を接離させるためのコンテナシリンダ13のロッド側室に作動油を送るポンプであって、コンテナシール圧力が所定の圧力に達するまでは、その定格回転数で作動油を吐出し、コンテナシール圧力が所定の圧力に達したら、コンテナシールポンプ用モータ33が最小回転数で作動するようにインバータ制御またはサーボ制御される。コンテナシールポンプ43の場合の所定の圧力は、ダイス4とコンテナ5との間のシール面に花咲現象が出ないように密着させるための圧力であり、最大で31MPaである。
次に、本発明の実施形態による押出プレス100の各ポンプの駆動用モータとして使用可能なモータ及びその制御手段の一般的な特徴について以下に説明する。
最初にインバータ制御モータについて説明する。
インバータ制御モータは、広い分野で使用されていて、負荷変動によりモータ回転数が変動する、始動・停止頻度の制限が大きい、連続運転できる速度範囲に制限が小さい、及び最大トルクは一般的に150%程度であるなどの特徴がある。
図3にインバータモータの概略的構造を示す。構造は汎用のかご形誘導モータと同じである。
図4にインバータユニットの基本構成の一例を示す。
インバータユニットの基本構造は、商用電源を直流に変えるコンバータ部と直流に含まれる脈動分を滑らかにする平滑回路部と直流を可変周波数の交流に変えるインバータ部と主としてインバータ部を制御する制御部から成っている。
次にサーボモータについて説明する。
サーボモータは、高精度の位置決め制御が可能、応答性が高い、負荷変動によるモータ回転数変動が極めて小さい、始動停止頻度の制限が少ない、連続運転できる速度範囲が広い、最大トルクが一般的に300%程度などの特徴がある。
図5にサーボモータの概略構造を示す。サーボモータは同期モータで汎用のかご形誘導モータと比較すると、軸の回りの回転子鉄心が永久磁石となっていることと、駆動軸の端部にエンコーダと呼ばれる検出器が備わっていることが特徴的である。
図6にサーボユニットの位置制御の場合の基本構成を示す。商用電源を直流に変えるコンバータ部と直流に含まれる脈動分を滑らかにする平滑回路と直流を可変周波数に変えるインバータ部と、主として指令パルスとエンコーダからのフィードバックパルスによりインバータ部を制御する制御回路部と、サーボモータが回転した回転量だけのパルスを出力するエンコーダ部から成っている。
本発明の第1の実施形態による押出プレス100によると、各ポンプ用のモータがインバータ制御またはサーボ制御により短時間で起動及び停止が可能になること、また、それらモータの回転数制御も可能になることから、押出プレス100の運転時間中におけるポンプ用モータの停止時間の拡大及び回転数の最適化が実現でき、その結果としてモータの電力消費量の低減が可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態による押出プレス200について図7を参照して説明する。第2の実施形態による押出プレス200は、その4台のメインポンプ241が固定容量型ポンプであること、及び傾転角制御ポンプ44と傾転角制御ポンプ用モータ34を有しないことにおいて第1の実施形態による押出プレス100と異なっている。ただし、その他の構成は第1の実施形態による押出プレス100と同様である。
第2の実施形態においても、押出工程においては、4台のメインポンプ241のうちの一部のもの、本実施形態では1台、が制御装置によって選択されて作動される。制御装置には、押出工程におけるメインポンプ241の目標吐出量が予め定められている。この目標吐出量は、メインラム9を予め設定された押出速度で前進させる吐出量である。制御装置は、選択したメインポンプ241の吐出量が前記目標吐出量となるようにインバータ制御又はサーボ制御によってメインポンプ用モータ231を回転数制御する。
一方、押出工程において選択されなかったメインポンプ241は、第2の実施形態では、停止されるのではなく最小吐出量で作動される。最小吐出量は、作動油のリークと圧縮性を補う量であり、したがって、メインシリンダ2に仕事をさせる量ではない。メインポンプ241が最小吐出量で作動されるとき、メインポンプ用モータ231は、インバータ制御又はサーボ制御によって最小回転数で回転される。
押出プレス200のアイドル時間においても、メインポンプ241は、シリンダに仕事をさせるために設定された目標吐出量で作動されるか、又は最小吐出量で作動される。このため、メインポンプ用モータ231は、メインポンプ241の吐出量に応じて、その回転数がインバータ制御又はサーボ制御によって制御される。
メインラム9を前進移動させるときのメインポンプ241の目標吐出量は必ずしも一定の値でなくともよく、例えばメインラム9の工程における位置によって変化させてもよい。したがってこの場合、メインポンプ用モータ31は、上記変化する吐出量を実現するように回転数制御される。
第2の実施形態による押出プレス200によると、メインポンプ用モータ231がインバータ制御あるいはサーボ制御によって回転数制御されるので、メインポンプ241の吐出量を高い応答性をもって高精度に制御することが可能になる。また、メインポンプ241は、シリンダに仕事をさせないときも回転されるが、そのときは最小回転数で回転されるので、十分な省エネ効果が得られる。
第1の実施形態の場合と比較すると、第2の実施形態による押出プレス200は、傾転角制御ポンプ44及び傾転角制御ポンプ用モータ34は不要であるので、さらなる省エネルギー運転が可能になるうえ、前記ポンプ及びモータの設置場所が不要になり、さらに関連する油圧管路とその設置スペースも不要になるという効果も得られる。
2 メインシリンダ
4 ダイス
5 コンテナ
6 ビレット
9 メインラム
10 サイドシリンダ
31 メインポンプ用モータ
32 オイルクーラポンプ用モータ
33 コンテナシールポンプ用モータ
34 傾転角制御ポンプ用モータ
35 付属装置用ポンプ用モータ
41 メインポンプ
42 オイルクーラポンプ
43 コンテナシールポンプ
44 傾転角制御ポンプ
45 付属装置用ポンプ
231 メインポンプ用モータ
241 メインポンプ

Claims (6)

  1. 押出プレスであって、
    該押出プレスのメインシリンダに作動油を供給して、前記メインシリンダに内蔵されたメインラムを押出方向に移動させる複数台の油圧ポンプと、
    前記複数台の油圧ポンプのそれぞれを駆動する複数台の油圧ポンプ用モータと、
    制御装置と、を具備し、
    前記制御装置は、予め設定された押出ラム速度に応じて押出工程において作動させる油圧ポンプを前記複数台の油圧ポンプの中から少なくとも1台だけ選択し、選択しなかった油圧ポンプ用の少なくとも1台の油圧ポンプ用モータをインバータ制御またはサーボ制御により、予め設定された所定の減速時間で停止させると共に、
    オイルクーラ用ポンプ、及び前記オイルクーラ用ポンプを駆動するクーラポンプ用モータを更に具備しており、
    前記制御装置は、作動油の温度が、所定の温度を超えた場合は前記クーラポンプ用モータを定格回転数で回転させ、前記所定の温度以下である場合は前記クーラポンプ用モータを、インバータ制御またはサーボ制御により、設定された所定の減速時間で停止させる
    ことを特徴とする押出プレス。
  2. 該押出プレスの運転中に、次ビレットを該押出プレスの待機位置へ移動させるまでの待ち時間、次ダイスの交換時間、及び後面設備の待ち時間の少なくともいずれか1つが生じたとき、前記制御装置は、前記複数台の油圧ポンプ用モータの全部または一部のモータを、インバータ制御またはサーボ制御により、予め設定された所定の減速時間で停止させることを特徴とする請求項1に記載の押出プレス。
  3. ビレットが該押出プレスのコンテナへ挿入される際に、前記制御装置は、前記複数台の油圧ポンプ用モータの一部のモータをインバータ制御またはサーボ制御にて、予め設定された所定の減速時間で停止させ、ビレット挿入後は予め設定された所定の加速時間で起動させることを特徴とする請求項1または2に記載の押出プレス。
  4. 油圧ポンプと、前記油圧ポンプを駆動するインバータ制御またはサーボ制御されるモータとを具備する押出プレスの制御方法であって、
    前記油圧ポンプは、前記押出プレスの油圧回路を構成する油圧機器の作動油のリークと作動油の圧縮性を補うための流量に相当する最小吐出量で運転可能であり、
    前記押出プレスの運転中に前記油圧ポンプが所定の圧力に到達した後は、前記油圧ポンプが前記最小吐出量で作動するように、前記モータをインバータ制御またはサーボ制御により回転数制御することを特徴とする押出プレスの制御方法。
  5. 前記油圧ポンプが、該油圧ポンプに作動可能に接続される制御用油圧シリンダによって吐出量を可変にされる可変容量型油圧ポンプであり、前記制御用油圧シリンダは第2の油圧ポンプから作動油を供給され、前記第2の油圧ポンプは第2のモータによって駆動される押出プレスの制御方法において、
    前記可変容量型油圧ポンプにより押出方向に駆動されるメインラムの押出速度が一定のときは、前記可変容量型油圧ポンプの吐出量が一定に維持されるように、前記第2のモータをインバータ制御またはサーボ制御により回転数制御することを特徴とする請求項4に記載の押出プレスの制御方法。
  6. 前記押出プレスが、コンテナシールポンプと、前記コンテナシールポンプを駆動する第3のモータとをさらに具備する押出プレスの制御方法において、
    前記第3のモータを、コンテナシール圧力が所定の圧力に到達するまでは定格回転数で回転させ、押出工程において前記コンテナシール圧力が前記所定の圧力に到達した後は、前記所定の圧力が確保できる最小回転数になるようにインバータ制御またはサーボ制御することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の押出プレスの制御方法。
JP2018014027A 2017-02-16 2018-01-30 押出プレスおよび押出プレスの制御方法 Active JP7006316B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201810150812.2A CN108435814B (zh) 2017-02-16 2018-02-13 挤压机和挤压机的控制方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017026559 2017-02-16
JP2017026559 2017-02-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018130766A JP2018130766A (ja) 2018-08-23
JP7006316B2 true JP7006316B2 (ja) 2022-01-24

Family

ID=63247164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018014027A Active JP7006316B2 (ja) 2017-02-16 2018-01-30 押出プレスおよび押出プレスの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7006316B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7234621B2 (ja) * 2018-12-21 2023-03-08 Ubeマシナリー株式会社 押出プレス装置のメインポンプユニット及びメインポンプユニットの制御方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009022993A (ja) 2007-07-23 2009-02-05 Ube Machinery Corporation Ltd 押出プレス及び押出プレスの制御方法
JP2011224644A (ja) 2010-04-23 2011-11-10 Ube Machinery Corporation Ltd 押出プレス装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05161374A (ja) * 1991-12-04 1993-06-25 Mitsubishi Electric Corp インバータ装置及びインバータ装置の制御方法
JP2751984B2 (ja) * 1993-01-12 1998-05-18 宇部興産株式会社 押出プレス用プラーの牽引力制御方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009022993A (ja) 2007-07-23 2009-02-05 Ube Machinery Corporation Ltd 押出プレス及び押出プレスの制御方法
JP2011224644A (ja) 2010-04-23 2011-11-10 Ube Machinery Corporation Ltd 押出プレス装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018130766A (ja) 2018-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1287968B1 (en) Injection molding machine comprising a hydraulic actuating mechanism and control method therefor
US10180135B2 (en) Industrial system with synthetically commutated variable displacement fluid working machine
JP5426833B2 (ja) 成形機
JP6899627B2 (ja) 流体回路および流体回路を有する機械
JP2011224644A (ja) 押出プレス装置
JP2009022993A (ja) 押出プレス及び押出プレスの制御方法
JP2015522419A (ja) 液圧プレスを動作させるための方法及び液圧プレス
JP7006316B2 (ja) 押出プレスおよび押出プレスの制御方法
CN108435814B (zh) 挤压机和挤压机的控制方法
JP4458291B2 (ja) 射出装置及び射出制御方法
JP7234621B2 (ja) 押出プレス装置のメインポンプユニット及びメインポンプユニットの制御方法
JP6900831B2 (ja) 押出プレスの押出速度制御方法
JP2009226447A (ja) 成形機の射出装置
JP2017518189A (ja) 液圧駆動装置を備えた押出し成形機
JP7375603B2 (ja) 押出プレス装置
WO2015083536A1 (ja) 直接複動型押出プレス
JP5846483B2 (ja) 押出プレスの制御方法
JP2019516934A5 (ja)
JP2019516934A (ja) 液圧シリンダー
JP6834508B2 (ja) 押出プレスにおけるメインラムの押出速度制御方法および押出プレス
JP6575385B2 (ja) 押出プレスの押出速度立上げ制御方法
JPH05212435A (ja) 押出プレス及びその方法
JP2023158377A (ja) 押出プレス装置及び押出プレス装置における省エネ運転モータ起動制御方法。
CN112292218A (zh) 具有电静液的控制系统的挤压机
WO2024014388A1 (ja) 押出プレス装置及び射出成形機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7006316

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350