JP2011224644A - 押出プレス装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パイロット圧力が負荷されるレギュレータ等の吐出量制御手段12を備えた可変容積形ポンプ10を有し、予め定めた速度設定値に基づいて吐出量制御手段12に速度信号を出力して可変容積形ポンプ10の傾転により供給する圧油量を変化させ、各動作工程の速度が制御される金属の押出プレス装置に、吐出量制御手段12に供給するパイロット圧の油量を、前記速度設定値を切り替えるときに最大となり、該切り替えた速度設定値となったときに最小となるよう制御するパイロット圧力の供給手段30を設けた。
【選択図】図1
Description
このために、パイロット流量に最大吐出量を必要としない可変容積形ポンプがアンロードの状態、即ち押出プレス装置100がアイドリングの状態ではパイロットポンプ110から吐き出された圧油はリリーフバルブ112から略全流量がタンクに還流され、作動油の温度を上昇させるとともに、無駄な電力を消費するといった問題があった。
以上のように従来技術では、パイロットポンプ110は可変容積形ポンプ104〜106から供給される押出プレス装置の必要油量の大小に係りなく常に一定の動力で駆動されており、押出プレス装置100は無駄な電力を消費する構成となっていた。
本発明の請求項3に係る押出プレス装置は請求項1又は請求項2のいずれかに記載の発明において、前記パイロット圧力の供給手段を、可変容積形ポンプと可変速度電動機で要部を構成したことを特徴としている。
本発明の請求項4に係る押出プレス装置は請求項3に記載の発明において、前記可変速度電動機にサーボモータを用い、前記可変容積形ポンプの回転速度を制御することを特徴としている。
また、パイロットポンプに可変容積形ポンプを、パイロットポンプを駆動する電動機にサーボモータを用いる構成としたので、エネルギー消費量が少なく、且つ、各メインポンプの傾転角を制御するときの応答特性に優れる。
そして、作動油の発熱量が抑えられてオイルクーラの小型化が可能となり、オイルクーラへ供給する冷却水の水量を削減することできる。
そして、いずれの可変容積形ポンプ10A〜10Cも同一吐出容量で構成した。符号14A〜14Cは各可変容積形ポンプ10A〜10Cのアンロードとオンロードとを切り替えるための電磁式切替弁、15は油圧回路の圧力を設定するリリーフ弁である。電磁式切替弁16がメインシリンダ20に圧油を供給するように配されている。サイドシリンダ21には電磁式切替弁17を介して圧油が供給され、ステム22を進退自在に移動させる。符号23はメインシリンダ20により駆動され前進移動するメインラムである。
パイロット圧力の供給手段30は可変容積形ポンプ31、可変容積形ポンプ31を回転駆動するサーボモータ32、パイロット圧力を設定するリリーフ弁33及び圧力検出センサ34により要部が構成される。
図1に示す油圧回路は制御装置41により制御される。制御装置41はポンプ制御部42と押出プレス装置の各工程動作の作動速度を設定する速度設定器43とで基本構成され、予め速度設定器43に設定された速度の設定値に応じてポンプ制御部42の出力信号が各油圧機器に出力されるとともに、可変容積形ポンプ10A〜10Cの吐出量を調整して必要量を押出プレス装置に供給する。
例えば、速度設定値が50%の場合には可変容積形ポンプ10A及び10Bの二台をオンロードする。そして、可変容積形ポンプ10Aを最大吐出量となるように制御するとともに、可変容積形ポンプ10Bの吐出量を最大吐出量の50%となるように制御することで不足分を補い必要吐出量を得るのである。
サーボモータ32は、ポンプ制御部42の出力信号に基づき回転速度が最大となり、次いで、パイロット圧力が圧力検出センサ34により検出され、該検出した信号により可変容積形ポンプ31の吐出量がリリーフ弁33の設定圧力を維持するに必要な最小となるよう回転速度が制御される。リリーフ弁33は可変容積形ポンプ10A〜10Cを傾動するに要する所定の圧力に設定されている。
図3は各工程の作動速度(設定値)とパイロットポンプ電力との関係を示している。1工程サイクルをコンテナの後退(動作)から押出工程(動作)の完了までとした。図に示すように押出プレス装置の主たる1工程サイクルは、コンテナ後退、メインラム後退、コンテナ前進、ビレット供給、メインラム前進、アプセットを含む押出工程の一連動作であり、連続してこの1工程サイクルを繰り返す。なお、図1に示す油圧回路ではメインシリンダ動作に係る回路の構成のみを示し、コンテナ動作等に係る他の回路構成の図示は省略した。
このような押出プレス装置の作動速度の設定値に対し、メインポンプのオンロードの選択とメインポンプの傾転角を制御することにより必要油量を供給する。
設定速度の出力信号は、制御装置41から吐出量制御手段12A〜12Cへ矩形で出力されるが、図3では可変吐出形ポンプ10A〜10Cの各工程における供給油量の変化に連動する速度変化の状態と速度設定値の関係で示している。
図に示すように、従来のパイロットポンプ110を駆動する電動機111は可変容積形ポンプ104〜106がオンロードやアンロードの状態であっても一定の電力を消費している。しかし、本発明では可変容積形ポンプ10A〜10Cがオンロードして傾動するときに最大の出力となり、アンロード及び傾動が完了したときに最小出力となるパイロット圧力の供給手段30を設けたことにより電力を削減されたことが判る。
さらに、可変速電動機にはインバータモータが用いられる構成でも、定速度電動機をインバータ制御して回転速度を可変する方式が用いられる構成であっても良い。
このために、可変容積形ポンプ(メインポンプ)10A〜10Cが所定の傾動位置にあるときにパイロットポンプの駆動動力が最小となり、駆動する電動機の消費エネルギーを削減することができる。特に、作動工程時間が1工程サイクルの中で最も長い押出工程において顕著な省エネルギー効果を発揮する。
また、パイロットポンプに可変容積形のポンプを、該ポンプを駆動する電動機にサーボモータを用いる構成としたので、流量制御や回転速度の変更が滑らか、且つ、高応答でありパイロット流量を可変しても押出プレス装置の円滑な制御を妨げることが無い。
10A,10B,10C 可変容積形ポンプ(メインポンプ)
12A,12B,12C 吐出量制御手段
30 パイロット圧力の供給手段
31 可変容積形ポンプ(パイロットポンプ)
32 サーボモータ
41 制御装置
42 速度設定器
43 ポンプ制御部
Claims (4)
- パイロット圧力が負荷されるレギュレータ等の吐出量制御手段を備えた1台又は並列に接続される複数台の可変容積形ポンプを有し、予め定めた速度設定値に基づいて前記吐出量制御手段に速度信号を出力して前記可変容積形ポンプの傾転により供給する圧油量を変化させ、各動作工程の速度が制御される金属の押出プレス装置であって、
前記吐出量制御手段に供給するパイロット圧の油量を、前記速度設定値を切り替えるときに最大となり、該切り替えた速度設定値となったときに最小となるよう制御する前記パイロット圧力の供給手段を備えた押出プレス装置。 - 前記吐出量制御手段に速度信号が出力されないときに、供給するパイロット圧の油量が最小となるよう前記パイロット圧力の供給手段を制御する請求項1に記載の押出プレス装置。
- 前記パイロット圧力の供給手段を、可変容積形ポンプと可変速度電動機で要部を構成した請求項1又は請求項2のいずれかに記載の押出プレス装置。
- 前記可変速度電動機にサーボモータを用い、前記可変容積形ポンプの回転速度を制御する請求項3に記載の押出プレス装置。
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