JP3415061B2 - 射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法および装置 - Google Patents

射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機の作動
を行う油圧アクチュエータを動作させる油圧ポンプ駆動
用電動機の駆動制御に係り、特に複数の定吐出量油圧ポ
ンプを駆動する電動機の駆動制御に際し、油圧アクチュ
エータの所定の動作に必要最少限の油量で対応し得るよ
う前記電動機の回転数を設定しかつ制御して、消費する
電力および油圧の省エネ効率を高めることができる射出
成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法
および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機等の制御手段として、
射出スクリュを回動および進退させる等の目的で使用さ
れる油圧アクチュエータを作動させるため、前記油圧ア
クチュエータの操作に必要な圧油を供給する油圧ポンプ
とその駆動用電動機とからなる構成が採用されている。
この場合、前記油圧ポンプおよびその駆動用電動機は、
省エネの目的をもって制御することが要望される。
【0003】そこで、従来においては、例えば複数の定
吐出量油圧ポンプを使用し、前記各定吐出量油圧ポンプ
の吐出回路には、それぞれ方向切換弁を介してその吐出
側を結合し、さらにその下流側に比例電磁弁を接続配置
した構成からなり、適宜設定器に設定された油量に基づ
いて比例電磁弁の開度を調節して油圧アクチュエータに
供給する油量を制御すると共に、前記設定された油量を
前記アクチュエータに供給するのに必要かつ十分な前記
油圧ポンプの組合せを自動的に選択して、選択された油
圧ポンプに対応する方向切換弁をオンロードまたはアン
ロードするように構成した油圧制御装置が提案されてい
る(特公昭59−35771号公報)。
【0004】前記構成からなる油圧制御装置は、射出成
形機等の油圧アクチュエータに供給する油量を必要量だ
け任意にかつ段階的に制御して送出し得ると共に、油圧
配管内に必要最少限の油量が流れ、しかも油圧回路に配
設したリリーフ弁の設定圧力を、油圧アクチュエータの
負荷圧よりも高く設定し得ることにより、リリーフ弁を
通じて排出される余剰油量を低減すると共に、油圧ポン
プ駆動用電動機の出力を低減して、消費電力の節減を図
ることが可能である。
【0005】しかしながら、前記従来の油圧制御装置に
おいては、成形サイクルを実行する動作中において、ア
クチュエータの作動速度の設定状態によっては、オンロ
ードしている油圧ポンプの合計吐出量から、アクチュエ
ータを作動させるために必要な作動油量を差し引いた量
の作動油は、アクチュエータを作動させることもなく、
リリーフ弁を通じてタンクに流れ、高圧から低圧に切り
換わる。この時に消費されるエネルギは、電動機から供
給される。そのエネルギは、アクチュエータ動作に関係
しない無駄なエネルギとして消費されるという不具合を
有するものである。
【0006】このような観点より、従来において、油圧
ポンプの駆動源として可変電動機を使用し、この可変電
動機の回転数を変えることにより、必要とする圧油の吐
出量のみを吐出することができるようにした油圧制御回
路が提案されている(実開昭59−32190号公
報)。すなわち、この油圧制御回路は、図8に示すよう
に、複数台の定吐出量油圧ポンプ10a、10b、10
cのいずれか1台の油圧ポンプ10aに可変電動機12
を使用し、他の油圧ポンプ10b、10cには定回転電
動機14をそれぞれ接続して、必要とする圧油の吐出量
の大小に応じて、前記定回転電動機14の作動の有無を
選択させると共に、可変電動機12の回転数を任意に変
更して、定吐出量油圧ポンプ10aの吐出量を適宜変化
させ、しかもこれらの作動を組合せることによって、全
ての電動機の最大出力から最低(零)出力までの間の駆
動力を利用することができるように構成されている。従
って、この場合、圧油の吐出量としては、図9に示すよ
うに、零から全ての油圧ポンプによる最大出力の合計値
まで無段階に設定できるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記提
案に係る油圧制御回路においては、図9に示すように、
零から全ての油圧ポンプの最大出力の合計値まで無段階
に圧油の吐出量を設定するには、それぞれポンプ吐出量
の比が1:1:1からなる3台の定吐出量油圧ポンプ1
0a、10b、10cを使用する必要があるばかりでな
く、いずれか1台の油圧ポンプのみが常に可変電動機に
より0〜100%の制御をしなければならず、さらに他
の油圧ポンプについてもそれぞれ定回転電動機で駆動す
る必要があり、流量調整弁を省略することができる利点
はあるが、装置全体的には設備コストが増大すると共に
消費電力も嵩む難点がある。
【0008】また、通常の可変電動機を使用して回転数
制御をする場合には、0〜100%の制御範囲におい
て、特に50%以下の低回転数領域の制御精度は低下す
るため、実際には前述したように無段階に吐出量を設定
することは困難であり、また制御精度を改善するために
は、極めて高価な可変電動機を使用する必要がある等の
難点がある。
【0009】そこで、本出願人は、先に、電動機に対し
多連に結合した吐出量の異なる複数の定吐出量油圧ポン
プを、それぞれ選択ないし組合せて駆動することによ
り、油圧アクチュエータに対して必要な圧油の吐出量を
得るように構成した油圧ポンプ駆動制御において、前記
複数の油圧ポンプを選択ないし組合せてそれぞれ所要の
吐出量を得るに際し、各吐出量がそれぞれ50〜100
%の範囲において変化するように、電動機の回転数をそ
れぞれ50〜100%の範囲内で制御することにより、
全油圧ポンプの駆動時における最大吐出量に対し、ほぼ
0%から100%の範囲において直線的に圧油の吐出量
を高精度に調整制御することができると共に、圧油のエ
ネルギ損失も少なく、しかも電動機駆動のための消費電
力も節減することができることを突き止め、射出成形機
等の油圧駆動制御方法および装置として特許出願を行っ
た(特願平9−273004号)。
【0010】しかるに、現在実施されている射出成形機
においては、油圧ポンプの駆動源として3相誘導電動機
が使用されている。この場合、単数ないしは複数の油圧
ポンプが1台の電動機により同時に駆動され、それぞれ
成形条件に応じてオンロードまたはアンロードの選択が
なされて駆動制御されている。そして、アンロード中の
油圧ポンプは、直接仕事をしなくても油を流し続けて、
成形動作に際して不要となるエネルギを消費することに
なる。
【0011】そこで、このようなエネルギの消費による
無駄を省くために、インバータ装置を使用して電動機の
制御を行い、省エネ化を達成することが提案されてい
る。例えば、インバータ内部における電動機に対する制
御周波数を多段設定する方式が知られている。この方式
によれば、単一の金型による成形の場合、各制御周波数
の設定は1種類でよいが、複数の金型による成形の場
合、成形条件も複数となり、個々の金型に応じて制御周
波数の設定を再設定しなければならないという面倒があ
る。
【0012】しかしながら、前述したインバータの多段
速度設定(例えば7〜15段)は、成形条件に合せて周
波数設定数が多くなる。従って、複数の金型による成形
の場合には、周波数設定操作が繁雑となり、またたとえ
設定パラメータをメモリ等により記憶する装置を付加し
ても、かなりのコストアップとなり実用的ではない。
【0013】そこで、本発明者等は、前述した従来の射
出成形機における油圧ポンプの駆動制御方法を改善すべ
く鋭意研究並びに試作を重ねた結果、多連に結合された
吐出量の異なる油圧ポンプを電動機により駆動すると共
に、所要の油圧アクチュエータに対し予め設定された圧
油の吐出量が得られるように前記電動機の回転数を制御
する油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御を行うに際し
て、所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の
吐出量を得るため前記複数の油圧ポンプの選択ないし組
合せを指令するポンプ選択信号と、選択された油圧ポン
プの駆動により所要の圧油の供給量が得られるように流
量調整弁を制御する流量制御信号とを得ると共に、前記
ポンプ選択信号に基づいて選択された油圧ポンプの吐出
流量域における下限流量を設定する電動機の予備回転数
を演算し、この演算結果に基づく電動機の予備回転数か
らなる回転数制御指令により電動機の予備駆動を行うよ
う制御し、次いで前記指定された油圧ポンプの吐出流量
域における前記下限流量および上限流量により比例的に
変化する流量特性から前記流量制御信号に基づいて設定
された吐出量を得る電動機の設定回転数を演算し、この
演算結果に基づく電動機の設定回転数からなる回転数制
御指令により電動機の設定駆動を行うよう制御すること
により、電動機の回転数制御を適正に行うことができる
と共に、高精度の油圧駆動制御とエネルギ損失の低減並
びに消費電力の節減を達成することができることを突き
止めた。
【0014】従って、本発明の目的は、複数の定吐出量
油圧ポンプを共通の電動機により駆動する油圧駆動制御
において、吐出量の異なる複数の油圧ポンプを選択して
それぞれ所要の吐出量を得る場合に、前記電動機の回転
数制御を適正に行うことにより、ポンプ吐出量の制御を
円滑に行うことができると共に、高精度の油圧駆動制御
とエネルギ損失の低減並びに消費電力の節減を達成する
ことができる射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動
機の駆動制御方法および装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る射出成形機における油圧ポンプ駆動用
電動機の駆動制御方法は、多連に結合された吐出量の異
なる油圧ポンプを電動機により駆動すると共に、所要の
油圧アクチュエータに対し予め設定された圧油の吐出量
が得られるように前記電動機の回転数を制御する射出成
形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法に
おいて、所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧
油の吐出量を得るため前記複数の油圧ポンプの選択ない
し組合せを指令するポンプ選択信号と、選択された油圧
ポンプの駆動により所要の圧油の供給量が得られるよう
に流量調整弁を制御する流量制御信号とを得ると共に、
前記ポンプ選択信号に基づいて選択された油圧ポンプの
吐出流量域における下限流量を設定する電動機の予備回
転数を演算し、この演算結果に基づく電動機の予備回転
数からなる回転数制御指令により電動機の予備駆動を行
うよう制御し、次いで前記指定された油圧ポンプの吐出
流量域における前記下限流量および上限流量により比例
的に変化する流量特性から前記流量制御信号に基づいて
設定された吐出量を得る電動機の設定回転数を演算し、
この演算結果に基づく電動機の設定回転数からなる回転
数制御指令により電動機の設定駆動を行うよう制御する
ことを特徴とする。
【0016】この場合、前記電動機の予備回転数および
電動機の設定回転数は、回転数制御指令値が変化する毎
に演算を繰返し行うように設定することができる。
【0017】また、前記回転数制御指令により電動機の
予備駆動および設定駆動を行うよう制御するため、前記
電動機をインバータにより回転数制御するように設定す
ることができる。
【0018】さらに、前記油圧ポンプ駆動用電動機の駆
動制御方法において、所要の油圧アクチュエータに対し
設定された圧油の吐出量を得る1サイクルの流量制御特
性をパターン化し、この流量制御パターンにおける立上
がり特性となる部分においては電動機の回転数制御指令
値の設定された時刻より早めの時刻において電動機に対
し制御指令を出力し、立下がり特性となる部分において
は電動機の回転数制御指令値の設定された時刻のまま制
御指令を出力するように設定することができる。
【0019】また、前記射出成形機における油圧ポンプ
駆動用電動機の駆動制御方法を実施する装置としては、
多連に結合された吐出量の異なる油圧ポンプを電動機に
より駆動すると共に、所要の油圧アクチュエータに対し
予め設定された圧油の吐出量が得られるよう前記電動機
の回転数を制御するように構成してなる射出成形機にお
ける油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置において、
所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出
量を得るため前記複数の油圧ポンプの選択ないし組合せ
を指令するポンプ選択信号と、選択された油圧ポンプの
駆動により所要の圧油の供給量が得られるように流量調
整弁を制御する流量制御信号とを得るコントローラユニ
ットと、前記ポンプ選択信号に基づいて選択された油圧
ポンプの吐出流量域における下限流量を設定する電動機
の予備回転数を演算する演算回路と、この演算結果に基
づく電動機の予備回転数からなる回転数制御指令により
電動機の予備駆動を行う制御回路と、前記指定された油
圧ポンプの吐出流量域における前記下限流量および上限
流量により比例的に変化する流量特性から前記流量制御
信号に基づいて設定された吐出量を得る電動機の設定回
転数を演算する演算回路と、この演算結果に基づく電動
機の設定回転数からなる回転数制御指令により電動機の
駆動を制御する制御回路とをそれぞれ設けることを特徴
とする。
【0020】この場合、前記電動機の予備回転数および
電動機の設定回転数をそれぞれ演算する演算回路は、回
転数制御指令値が変化する毎に演算を繰返し行うように
構成することができる。
【0021】また、前記回転数制御指令により電動機の
予備駆動および設定駆動を行う制御回路は、前記電動機
を回転数制御するインバータに対して回転数制御指令を
供給するように接続配置した構成とすることができる。
【0022】さらに、前記油圧ポンプ駆動用電動機の駆
動制御装置において、所要の油圧アクチュエータに対し
設定された圧油の吐出量を得る1サイクルの流量制御特
性をパターン化し、この流量制御パターンにおける立上
がり特性となる部分においては電動機の回転数制御指令
値の設定された時刻より早めの時刻において電動機に対
し制御指令を出力し、立下がり特性となる部分において
は電動機の回転数制御指令値の設定された時刻のまま制
御指令を出力するように設定する記憶手段を設けた構成
とすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る射出成形機等
における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法の実施
例につき、この方法を実施する装置との関係において添
付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0024】
【実施例1】1.基本的なシステム構成 図1は、本発明に係る射出成形機における油圧ポンプ駆
動用電動機の駆動制御装置の基本的なシステム構成を示
す概略説明図である。
【0025】すなわち、図1において、参照符号20は
射出成形機を示し、この射出成形機20に対して予め設
定した成形動作を行うために、所要の油圧アクチュエー
タを操作する油圧系を駆動制御するための射出成形機コ
ントロールユニット22を備えている。そして、この射
出成形機コントロールユニット22により、予め設定し
た成形条件に対応する油圧系の駆動制御指令を出力し、
この駆動制御指令を、指令器24を介して油圧系の制御
機器に対する駆動制御を行うように構成されている。
【0026】しかるに、前記射出成形機コントロールユ
ニット22から出力される油圧系の駆動制御指令として
は、後述する複数の油圧ポンプの駆動を選択するための
ポンプ選択信号S1と、油圧ポンプの吐出量に対する流
量制御信号S2と、油圧ポンプの吐出圧に対する圧力制
御信号S3とが、一般に適用される。そこで、本発明に
おいては、前記射出成形機コントロールユニット22か
ら出力されるポンプ選択信号S1と流量制御信号S2とを
取り出し、これらの制御信号に対応した理論吐出量に見
合う油圧ポンプの吐出量を、無駄なエネルギ消費をする
ことなく、適正にかつ経済的に得ることができる、油圧
ポンプ駆動用電動機の駆動制御を行うための制御指令を
算定するインバータ用インタフェース26を設け、この
インバータ用インタフェース26で算定された制御指令
に基づいて、単一または複数のインバータ28A、28B
を介して、それぞれ単一または複数の油圧ポンプ駆動用
電動機M1、M2の駆動制御を達成するように構成したこ
とを特徴とするものである。
【0027】2.油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装
置の構成 図2は、本発明に係る射出成形機における油圧ポンプ駆
動用電動機の駆動制御装置の具体的な一実施例を示す概
略構成図である。すなわち、本実施例においては、それ
ぞれポンプ吐出量の比が1:2:4からなる3台の定吐
出量油圧ポンプPF1、PF2、PF4からなる油圧ポン
プユニット30を使用し、この油圧ポンプユニット30
の各油圧ポンプPF1、PF2、PF4を共通の油圧ポン
プ駆動用電動機32により同時に駆動するように構成し
たものである。
【0028】しかるに、図2において、参照符号34は
射出装置のバレル内に挿通配置されるスクリュを進退移
動させる射出シリンダからなる油圧アクチュエータを示
し、この油圧アクチュエータ34に対し、方向切換弁3
6を介して前記油圧ポンプユニット30と連通する油圧
回路が設けられている。この場合、前記油圧ポンプユニ
ット30の各油圧ポンプPF1、PF2、PF4の下流側
は油タンク38に連通し、各油圧ポンプPF1、PF2、
PF4の上流側は、それぞれリリーフ弁40a、40
b、40cを介して前記油タンク38へ連通する分岐回
路が接続されると共に、チェック弁44a、44b、4
4cを介して相互に合流結合されて方向切換弁36に連
通接続されている。
【0029】なお、図2において、参照符号42a、4
2b、42cは前記リリーフ弁40a、40b、40c
を解放するための電磁切換弁を示す。これらの電磁切換
弁42a、42b、42cは、前述した射出成形機コン
トロールユニット22より出力されるポンプ選択信号S
1に含まれる油圧ポンプPF1の選択指令pf1(オン/
オフ操作信号)、油圧ポンプPF2の選択指令pf2、油
圧ポンプPF4の選択指令pf4によってそれぞれ切換操
作が行われ、実際にポンプ吐出量を得ることができる油
圧ポンプの選択が行われる。そして、これらの油圧ポン
プPF1、PF2、PF4を順次選択し組合せて使用する
ことにより、図3に示すような油圧ポンプユニット30
における圧油の吐出量の特性を得ることができる。すな
わち、図3に示すように、最初第1の油圧ポンプPF1
を選択し、次いで吐出量が2倍の第2の油圧ポンプPF
2を選択し、次に第1の油圧ポンプPF1と第2の油圧ポ
ンプPF2とを併用し(吐出量が最初の3倍となり)、
次に吐出量が4倍の第3の油圧ポンプPF4を選択し、
以降第3の油圧ポンプPF4と第1の油圧ポンプPF1と
を併用(吐出量が最初の5倍)、第3の油圧ポンプPF
4と第2の油圧ポンプPF2とを併用(吐出量が最初の6
倍)、そして最後に第3の油圧ポンプPF4と第1の油
圧ポンプPF1と第2の油圧ポンプPF2とを併用した
(吐出量が最初の7倍となる)場合の特性を、それぞれ
連続して得ることができる。
【0030】また、本実施例においては、図2におい
て、方向切換弁36の上流側に流量調整弁46を設け、
それぞれのポンプ選択において、予め定めた適正なポン
プ吐出量が得られるように、前述した射出成形機コント
ロールユニット22より出力される流量制御指令S2に
よって、流量調整弁ドライバ48を介して前記記流量調
整弁46を制御して流量調整を行うよう構成することに
より、後述するインバータを介して行う油圧ポンプ駆動
用電動機32によるポンプ吐出量の制御との適正なマッ
チングを達成することができる。なお、前記流量調整弁
46に代えて、比例流量調整弁やサーボ弁等を使用する
ことも可能である。
【0031】しかるに、本実施例においては、前記射出
成形機コントロールユニット22より出力されるポンプ
選択信号S1と流量制御指令S2とを取出し、これらの制
御指令をインバータ用インタフェース26に入力して、
前記制御信号に対応した理論吐出量に見合う油圧ポンプ
の吐出量を得ることができる、前記電動機32を駆動制
御するための回転数制御指令を算定する。従って、この
インバータ用インタフェース26は、例えばCPU、R
OM、RAMおよびI/Oポート等からなるマイクロコ
ンピュータにより構成することができる。このようにし
て、インバータ用インタフェース26により算定された
前記電動機32を駆動制御するための回転数制御指令
は、インバータ28を介して電動機32を駆動制御す
る。
【0032】3.油圧ポンプユニットによるポンプ吐出
量の特性 次に、前記構成からなる油圧ポンプ駆動用電動機の駆動
制御装置における油圧駆動制御方法について説明する。
【0033】まず、第1の油圧ポンプPF1のみを選択
する場合、図2におけるリリーフ弁30b、30cを解
放して第2の油圧ポンプPF2および第3の油圧ポンプ
PF4により吐出される圧油を、全て油タンク38へ還
流させる。これにより、前記第1の油圧ポンプPF1か
ら得られる圧油の吐出量は、電動機32の回転数を0%
〜100%に制御することにより、0%〜100%に制
御することができる。なお、この場合の油圧ポンプユニ
ット30としての圧油の吐出量は、前記第1の油圧ポン
プPF1と第2の油圧ポンプPF2と第3の油圧ポンプP
F4とを併用した場合の最大吐出量を100%とした場
合、0%(下限流量)〜14.3%(上限流量)の制御
を行うことができる(図3参照)。
【0034】次に、第2の油圧ポンプPF2のみを選択
する場合、図2におけるリリーフ弁40a、40cを解
放して第1の油圧ポンプPF1および第3の油圧ポンプ
PF4により吐出される圧油を、全て油タンク38へ還
流させる。これにより、前記第2の油圧ポンプから得ら
れる圧油の吐出量は、第1の油圧ポンプPF1がの時に
第2の油圧ポンプPF2は、50%回転数に対応するの
で電動機32の回転数を50%〜100%に制御するこ
とができる。すなわち、油圧ポンプユニット30として
の圧油の吐出量は、前記最大吐出量を100%として1
4.3%(下限流量)〜28.6%(上限流量)の制御
を行うことができる(図3参照)。
【0035】次いで、第1の油圧ポンプPF1と第2の
油圧ポンプPF2とを併用する場合、図2におけるリリ
ーフ弁40cを解放して第3の油圧ポンプPF4により
吐出される圧油を、全て油タンク38へ還流させる。こ
れにより、油圧ポンプユニット30から得られる圧油の
吐出量は、電動機32の回転数を66%〜100%に制
御することにより、前記最大吐出量を100%として2
8.6%〜42.9%に制御することができる(図3参
照)。
【0036】さらに、第3の油圧ポンプPF4のみを選
択する場合、図2におけるリリーフ弁40a、40bを
解放して第1の油圧ポンプPF1および第2の油圧ポン
プPF2により吐出される圧油を、全て油タンク38へ
還流させる。これにより、油圧ポンプユニット30から
得られる圧油の吐出量は、電動機32の回転数を75%
〜100%に制御することにより、前記最大吐出量を1
00%として42.9%〜57.1%に制御することが
できる(図3参照)。
【0037】また、第3の油圧ポンプPF4と第1の油
圧ポンプPF1とを併用する場合、図2におけるリリー
フ弁40bを解放して第2の油圧ポンプPF2により吐
出される圧油を、全て油タンク38へ還流させる。これ
により、油圧ポンプユニット30から得られる圧油の吐
出量は、電動機32の回転数を80%〜100%に制御
することにより、前記最大吐出量を100%として5
7.1%〜71.4%に制御することができる(図3参
照)。
【0038】さらにまた、第3の油圧ポンプPF4と第
2の油圧ポンプPF2とを併用する場合、図2における
リリーフ弁40aを解放して第1の油圧ポンプPF1に
より吐出される圧油を、全て油タンク38へ還流させ
る。これにより、油圧ポンプユニット30から得られる
圧油の吐出量は、電動機32の回転数を83%〜100
%に制御することにより、前記最大吐出量を100%と
して71.4%〜85.7%に制御することができる
(図3参照)。
【0039】そして、第3の油圧ポンプPF4と第1の
油圧ポンプPF1と第2の油圧ポンプPF2とを併用する
場合、図2におけるリリーフ弁40a、40b、40c
を解放することなく、全量を油圧ポンプユニット30か
ら吐出させる。これにより、油圧ポンプユニット30か
ら得られる圧油の吐出量は、電動機32の回転数を86
%〜100%に制御することにより、前記最大吐出量を
100%として85.7%〜100%に制御することが
できる(図3参照)。
【0040】4.ポンプ吐出流量域による制御エリアの
設定 そこで、本発明においては、前述した複数の油圧ポンプ
の選択組合せにより、それぞれ設定される油圧ポンプユ
ニット30から得られるポンプ吐出流量域との関係にお
いて制御エリア(AREA1〜AREA7)を設定し(図3参
照)、これらの相関関係を前述したインバータ用インタ
フェース26に記憶設定しておく。
【0041】5.各制御エリアにおける油圧ポンプ駆動
用電動機の回転数制御 従って、本実施例においては、このインバータ用インタ
フェース26において、図4のフローチャートに示すよ
うな制御プログラムに基づいて、射出成形機コントロー
ルユニット22から出力されるポンプ選択信号S1と流
量制御指令S2とを入力し(STEP−1〜STEP−
4)、これらの制御信号に対応して予め設定されたポン
プ吐出流量域で、前記油圧ポンプユニット30が電動機
32によって駆動制御されるように設定する(STEP
−5〜STEP−9)。
【0042】このようにして、射出成形機コントロール
ユニット22から出力される制御信号を入力したインバ
ータ用インタフェース26においては、油圧ポンプユニ
ット30のポンプ吐出流量域のエリアを演算により設定
し(STEP−5)、次いで設定された制御エリアにお
けるポンプ吐出流量の下限流量を演算により設定する
(STEP−6)。
【0043】次いで、ポンプ吐出流量の下限流量が設定
されると、この下限流量に対応して油圧ポンプユニット
30を駆動する電動機32の該当する制御をすエリアの
下限流量に対応する予備回転速度を得る予備回転数を演
算により設定すると共に、設定されたエリア内における
ポンプ吐出流量の上限流量との関係から、ポンプ吐出流
量の比例的な変化量すなわち電動機32の比例的速度変
化量(傾き)を演算により設定する(STEP−7)。
【0044】さらに、この演算により設定される電動機
32の予備回転数および比例的速度変化量は、回転数制
御指令としてインバータ28を介し(STEP−8)、
電動機32に対する回転数制御を達成する(STEP−
9)。また、この電動機32に対する回転数制御におい
て、前記射出成形機コントロールユニット22から出力
された流量制御指令S2を、前記インバータ用インタフ
ェース26へ入力することにより、前記回転数制御指令
値が前記流量制御指令値と比較して一致した際に、この
一致した回転数制御指令によって、電動機32を設定さ
れたポンプ吐出流量となるように安定かつ適正に駆動さ
せることができる。
【0045】そして、前述したSTEP−2〜STEP
−9の動作を、射出成形機コントロールユニット22か
ら出力される制御指令に基づいて、繰返し行うことによ
り、所要の射出成形機の成形操作を円滑かつ簡便に達成
することができる。
【0046】6.各制御エリアにおける電動機の比例的
速度変化量の設定 なお、前記STEP−7において、ポンプ吐出流量の比
例的な変化量すなわち電動機32の比例的速度変化量
(傾き)を演算により設定するに際しては、図5の
(a)に示すように、各制御エリア(AREA1〜AREA3)
におけるパラメータ入力アドレスにより、それぞれ速度
変化量(傾き)Xを次式により求めることができる。
【0047】すなわち、図5において、制御エリアの座
標値は、それぞれAREA1はD060〜D061、AREA2はD064〜
D065、AREA3はD068〜D069とする。また、前記各制御エ
リアにおける電動機32の%回転数の座標値は、それぞ
れAREA1はD062〜D063、AREA2はD066〜D067、AREA3は
D06A〜D06Bとする。
【0048】
【数1】
【0049】そして、一般的には、各制御エリア毎(D
000、D001、D002、D003)にデータを読
み込んで、速度変化量(傾き)Xを求めることから〔図
5の(b)参照〕、一般式は次式の通りとなる。
【0050】
【数2】
【0051】前述した演算式に基づいて、図3に示すポ
ンプ吐出流量域を設定する制御エリアについての速度変
化量Xを算定すれば、図3の下方に示すような電動機回
転数制御範囲としての特性線図が得られる。
【0052】
【実施例2】前述した本発明に係る射出成形機における
油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法および駆動制御
装置においては、射出成形機の1成形サイクルにおける
油圧ポンプユニット30の流量制御特性すなわち電動機
32の速度設定指令に基づいて、インバータ用インタフ
ェース26を介してインバータ28に制御指令を与える
と、インバータ28により駆動制御される電動機32の
動作に際して、実際の電動機32の動作は、図6に示す
ように、前記制御指令(実線で示す)のタイミングに対
して、破線で示すように、時間的な遅れをを生じ、当初
に目的とした動作と異なり、適正な成形動作を達成する
ことができなくなる場合がある。
【0053】すなわち、図6からも明らかなように、制
御指令値を上昇させる場合、実応答は、破線で示される
ように、制御系の立上がりの遅れとオーバーシュートと
を発生する。そこで、前記実施例1に示すように、イン
バータ28を使用して電動機32を駆動した場合、
(1)立上がりの応答の遅れ、すなわち1成形サイクル
の延長、(2)オーバーシュート、すなわち不要圧力の
発生等の不都合を生じる。
【0054】また、制御指令値を下降させる場合の実応
答は、制御系の立下がりの遅れとアンダーシュートとを
発生する。この場合、(3)立下がりの応答の遅れは、
必要油量が確保されているため、制御動作に対しては影
響がなく、さらに(4)アンダーシュートは、制御動作
として動作が一瞬停止するという息付き現象となる。
【0055】このように、制御系の実応答における遅
れ、およびオーバーシュートやアンダーシュートは、射
出成形機等を動作させた場合に不都合となるため、従来
において、制御系としては前記オーバーシュートやアン
ダーシュートが最良(最少)となるように調整して、前
述した不要圧力の発生や制御動作が一瞬停止することが
ないように使用することが行われている。従って、前記
不要圧力の発生や制御動作が一瞬停止することは、ある
程度回避することができる。
【0056】1.1成形サイクルにおける速度制御指令
値のパターン化 そこで、本発明においては、前述した立上がりの応答の
遅れを改善するため、図7の成形パターンに示すよう
に、まず1成形サイクルの回転数制御指令からなる速度
制御指令値を、インバータ用インタフェース26におい
て一端記憶保持する。すなわち、1成形サイクルの前記
速度制御指令値をパターン化する。
【0057】2.速度制御指令値の立上がりのタイミン
グを早くする 次いで、前記パターン化した速度制御指令値において、
立上がりの設定がある場合は、次の成形サイクルにおい
て、設定された時刻より早めの時刻において制御指令を
発生し、インバータ28へ出力するように、前記インバ
ータ用インタフェース26において設定する(図7に修
正パターンとして破線で示す)。
【0058】このようにして、本実施例によれば、射出
動作のみならず計量および型締めの動作についてもイン
バータにより駆動される電動機における、速度制御に際
しての立上り遅れによるサイクル延長を容易に解消する
ことができる。
【0059】以上、本発明の好適な実施例について種々
説明したが、本発明は前記実施例に限定されることな
く、例えば射出成形機等において、複数の油圧ポンプユ
ニットを動作させるそれぞれ複数の電動機を同時に駆動
制御する場合においても、本発明の駆動制御方法および
装置を有効に適用することができると共に、その他本発
明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が
可能である。
【0060】
【発明の効果】前述したように、本発明に係る射出成形
機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法は、
多連に結合された吐出量の異なる油圧ポンプを電動機に
より駆動すると共に、所要の油圧アクチュエータに対し
予め設定された圧油の吐出量が得られるように前記電動
機の回転数を制御する射出成形機における油圧ポンプ駆
動用電動機の駆動制御方法において、所要の油圧アクチ
ュエータに対し設定された圧油の吐出量を得るため前記
複数の油圧ポンプの選択ないし組合せを指令するポンプ
選択信号と、選択された油圧ポンプの駆動により所要の
圧油の供給量が得られるように流量調整弁を制御する流
量制御信号とを得ると共に、前記ポンプ選択信号に基づ
いて選択された油圧ポンプの吐出流量域における下限流
量を設定する電動機の予備回転数を演算し、この演算結
果に基づく電動機の予備回転数からなる回転数制御指令
により電動機の予備駆動を行うよう制御し、次いで前記
指定された油圧ポンプの吐出流量域における前記下限流
量および上限流量により比例的に変化する流量特性から
前記流量制御信号に基づいて設定された吐出量を得る電
動機の設定回転数を演算し、この演算結果に基づく電動
機の設定回転数からなる回転数制御指令により電動機の
設定駆動を行うよう制御するように設定することによ
り、電動機の駆動制御に際して油圧ポンプのエネルギ損
失を著しく低減し得ると共に、消費電力の節減を達成す
ることができる。
【0061】また、本発明においては、前記射出成形機
における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法を実施
する装置として、多連に結合された吐出量の異なる油圧
ポンプを電動機により駆動すると共に、所要の油圧アク
チュエータに対し予め設定された圧油の吐出量が得られ
るよう前記電動機の回転数を制御するように構成してな
る油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置において、所
要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出量
を得るため前記複数の油圧ポンプの選択ないし組合せを
指令するポンプ選択信号と、選択された油圧ポンプの駆
動により所要の圧油の供給量が得られるように流量調整
弁を制御する流量制御信号とを得るコントローラユニッ
トと、前記ポンプ選択信号に基づいて選択された油圧ポ
ンプの吐出流量域における下限流量を設定する電動機の
予備回転数を演算する演算回路と、この演算結果に基づ
く電動機の予備回転数からなる回転数制御指令により電
動機の予備駆動を行う制御回路と、前記指定された油圧
ポンプの吐出流量域における前記下限流量および上限流
量により比例的に変化する流量特性から前記流量制御信
号に基づいて設定された吐出量を得る電動機の設定回転
数を演算する演算回路と、この演算結果に基づく電動機
の設定回転数からなる回転数制御指令により電動機の駆
動を制御する制御回路とをそれぞれ設けた構成とするこ
とにより、前述した優れた油圧駆動制御を行うことがで
きる装置を、簡単な構成で低コストに製造することがで
きると共に、高精度の油圧駆動制御とエネルギ損失の低
減並びに消費電力の節減を達成することができる。
【0062】さらに、本発明においては、前記射出成形
機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法およ
び装置において、所要の油圧アクチュエータに対し設定
された圧油の吐出量を得る1サイクルの流量制御特性を
パターン化し、この流量制御パターンにおける立上がり
特性となる部分においては電動機の回転数制御指令値の
設定された時刻より早めの時刻において電動機に対し制
御指令を出力し、立下がり特性となる部分においては電
動機の回転数制御指令値の設定された時刻のまま制御指
令を出力するように設定することにより、電動機におけ
る速度制御に際しての立上り遅れによるサイクル延長を
容易に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形機における油圧ポンプ駆
動用電動機の駆動制御方法を実施する制御系のシステム
構成を示す概略油圧系統図である。
【図2】本発明に係る油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制
御方法を実施する制御装置の一実施例の概略構成を示す
油圧系統図である。
【図3】図2に示す油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御
装置における油圧ポンプユニットによる吐出量の制御特
性線図である。
【図4】図2に示す油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御
装置における電動機制御プログラムのフローチャート図
である。
【図5】(a)および(b)は、図2に示す油圧ポンプ
駆動用電動機の駆動制御装置における電動機制御特性を
示す特性線図である。
【図6】油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法におけ
る油圧ポンプユニットによる吐出量の制御指令と実際の
吐出特性とを比較対比した特性線図である。
【図7】本発明に係る油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制
御方法による油圧ポンプユニットに対する吐出量の制御
指令特性線図である。
【図8】従来の油圧制御装置の概略構成を示す油圧回路
図である。
【図9】図8に示す油圧制御装置によるポンプ吐出量の
制御特性線図である。
【符号の説明】
20 射出成形機 22 射出成形機コントローラユニット 24 指令器 26 インバータ用インタフェース 28、28A、28B インバータ 30 油圧ポンプユニット 32 油圧ポンプ駆動用電動機 34 油圧アクチュエータ 36 方向切換弁 38 油タンク 40a、40b、40c リリーフ弁 42a、42b、42c 電磁切換弁 44a、44b、44c チェック弁 46 流量調整弁 48 流量調整弁ドライバ PF1、PF2、PF4 定吐出量油圧ポンプ pf1、pf2、pf4 ポンプ選択指令
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F15B 11/00 F15B 11/00 E (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多連に結合された吐出量の異なる油圧ポ
    ンプを電動機により駆動すると共に、所要の油圧アクチ
    ュエータに対し予め設定された圧油の吐出量が得られる
    ように前記電動機の回転数を制御する射出成形機におけ
    る油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法において、 所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出
    量を得るため前記複数の油圧ポンプの選択ないし組合せ
    を指令するポンプ選択信号と、選択された油圧ポンプの
    駆動により所要の圧油の供給量が得られるように流量調
    整弁を制御する流量制御信号とを得ると共に、 前記ポンプ選択信号に基づいて選択された油圧ポンプの
    吐出流量域における下限流量を設定する電動機の予備回
    転数を演算し、 この演算結果に基づく電動機の予備回転数からなる回転
    数制御指令により電動機の予備駆動を行うよう制御し、 次いで前記指定された油圧ポンプの吐出流量域における
    前記下限流量および上限流量により比例的に変化する流
    量特性から前記流量制御信号に基づいて設定された吐出
    量を得る電動機の設定回転数を演算し、 この演算結果に基づく電動機の設定回転数からなる回転
    数制御指令により電動機の設定駆動を行うよう制御する
    ことを特徴とする射出成形機における油圧ポンプ駆動用
    電動機の駆動制御方法。
  2. 【請求項2】 前記電動機の予備回転数および電動機の
    設定回転数は、回転数制御指令値が変化する毎に演算を
    繰返し行うように設定してなる請求項1記載の射出成形
    機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法。
  3. 【請求項3】 前記回転数制御指令により電動機の予備
    駆動および設定駆動を行うよう制御するため、前記電動
    機をインバータにより回転数制御するように設定してな
    る請求項1または2記載の射出成形機における油圧ポン
    プ駆動用電動機の駆動制御方法。
  4. 【請求項4】 所要の油圧アクチュエータに対し設定さ
    れた圧油の吐出量を得る1サイクルの流量制御特性をパ
    ターン化し、この流量制御パターンにおける立上がり特
    性となる部分においては電動機の回転数制御指令値の設
    定された時刻より早めの時刻において電動機に対し制御
    指令を出力し、立下がり特性となる部分においては電動
    機の回転数制御指令値の設定された時刻のまま制御指令
    を出力するように設定してなる請求項1ないし3のいず
    れかに記載の射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動
    機の駆動制御方法。
  5. 【請求項5】 多連に結合された吐出量の異なる油圧ポ
    ンプを電動機により駆動すると共に、所要の油圧アクチ
    ュエータに対し予め設定された圧油の吐出量が得られる
    よう前記電動機の回転数を制御するように構成してなる
    射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御
    装置において、 所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出
    量を得るため前記複数の油圧ポンプの選択ないし組合せ
    を指令するポンプ選択信号と、選択された油圧ポンプの
    駆動により所要の圧油の供給量が得られるように流量調
    整弁を制御する流量制御信号とを得るコントローラユニ
    ットと、 前記ポンプ選択信号に基づいて選択された油圧ポンプの
    吐出流量域における下限流量を設定する電動機の予備回
    転数を演算する演算回路と、 この演算結果に基づく電動機の予備回転数からなる回転
    数制御指令により電動機の予備駆動を行う制御回路と、 前記指定された油圧ポンプの吐出流量域における前記下
    限流量および上限流量により比例的に変化する流量特性
    から前記流量制御信号に基づいて設定された吐出量を得
    る電動機の設定回転数を演算する演算回路と、 この演算結果に基づく電動機の設定回転数からなる回転
    数制御指令により電動機の駆動を制御する制御回路とを
    それぞれ設けることを特徴とする射出成形機における油
    圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記電動機の予備回転数および電動機の
    設定回転数をそれぞれ演算する演算回路は、回転数制御
    指令値が変化する毎に演算を繰返し行うように構成して
    なる請求項5記載の射出成形機における油圧ポンプ駆動
    用電動機の駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 前記回転数制御指令により電動機の予備
    駆動および設定駆動を行う制御回路は、前記電動機を回
    転数制御するインバータに対して回転数制御指令を供給
    するように接続配置してなる請求項5または6記載の射
    出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装
    置。
  8. 【請求項8】 所要の油圧アクチュエータに対し設定さ
    れた圧油の吐出量を得る1サイクルの流量制御特性をパ
    ターン化し、この流量制御パターンにおける立上がり特
    性となる部分においては電動機の回転数制御指令値の設
    定された時刻より早めの時刻において電動機に対し制御
    指令を出力し、立下がり特性となる部分においては電動
    機の回転数制御指令値の設定された時刻のまま制御指令
    を出力するように設定する記憶手段を設けてなる請求項
    5ないし7のいずれかに記載の射出成形機における油圧
    ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置。
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