JP4137361B2 - 射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法および装置 - Google Patents

射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法および装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機の作動を行う油圧アクチュエータを動作させる油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御に係り、特に複数の定吐出量油圧ポンプを駆動する電動機の駆動制御に際し、油圧アクチュエータの所定の動作に必要最少限の油量で対応し得るよう前記電動機の回転数を設定しかつ制御して、消費する電力および油圧の省エネ効率を高めることができる射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機等の制御手段として、射出スクリュを回動および進退させる等の目的で使用される油圧アクチュエータを作動させるため、前記油圧アクチュエータの操作に必要な圧油を供給する油圧ポンプとその駆動用電動機とからなる構成が採用されている。この場合、前記油圧ポンプおよびその駆動用電動機は、省エネの目的をもって制御することが要望される。
【0003】
そこで、従来においては、例えば複数の定吐出量油圧ポンプを使用し、前記各定吐出量油圧ポンプの吐出回路には、それぞれ方向切換弁を介してその吐出側を結合し、さらにその下流側に比例電磁弁を接続配置した構成からなり、適宜設定器に設定された油量に基づいて比例電磁弁の開度を調節して油圧アクチュエータに供給する油量を制御すると共に、前記設定された油量を前記アクチュエータに供給するのに必要かつ十分な前記油圧ポンプの組合せを自動的に選択して、選択された油圧ポンプに対応する方向切換弁をオンロードまたはアンロードするように構成した油圧制御装置が提案されている(特公昭59−35771号公報)。
【0004】
前記構成からなる油圧制御装置は、射出成形機等の油圧アクチュエータに供給する油量を必要量だけ任意にかつ段階的に制御して送出し得ると共に、油圧配管内に必要最少限の油量が流れ、しかも油圧回路に配設したリリーフ弁の設定圧力を、油圧アクチュエータの負荷圧よりも高く設定し得ることにより、リリーフ弁を通じて排出される余剰油量を低減すると共に、油圧ポンプ駆動用電動機の出力を低減して、消費電力の節減を図ることが可能である。
【0005】
しかしながら、前記従来の油圧制御装置においては、成形サイクルを実行する動作中において、アクチュエータの作動速度の設定状態によっては、オンロードしている油圧ポンプの合計吐出量から、アクチュエータを作動させるために必要な作動油量を差し引いた量の作動油は、アクチュエータを作動させることもなく、リリーフ弁を通じてタンクに流れ、高圧から低圧に切り換わる。この時に消費されるエネルギは、電動機から供給される。そのエネルギは、アクチュエータ動作に関係しない無駄なエネルギとして消費されるという不具合を有するものである。
【0006】
このような観点より、従来において、油圧ポンプの駆動源として可変電動機を使用し、この可変電動機の回転数を変えることにより、必要とする圧油の吐出量のみを吐出することができるようにした油圧制御回路が提案されている(実開昭59−32190号公報)。すなわち、この油圧制御回路は、図8に示すように、複数台の定吐出量油圧ポンプ10a、10b、10cのいずれか1台の油圧ポンプ10aに可変電動機12を使用し、他の油圧ポンプ10b、10cには定回転電動機14をそれぞれ接続して、必要とする圧油の吐出量の大小に応じて、前記定回転電動機14の作動の有無を選択させると共に、可変電動機12の回転数を任意に変更して、定吐出量油圧ポンプ10aの吐出量を適宜変化させ、しかもこれらの作動を組合せることによって、全ての電動機の最大出力から最低(零)出力までの間の駆動力を利用することができるように構成されている。従って、この場合、圧油の吐出量としては、図9に示すように、零から全ての油圧ポンプによる最大出力の合計値まで無段階に設定できるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記提案に係る油圧制御回路においては、図9に示すように、零から全ての油圧ポンプの最大出力の合計値まで無段階に圧油の吐出量を設定するには、それぞれポンプ吐出量の比が1:1:1からなる3台の定吐出量油圧ポンプ10a、10b、10cを使用する必要があるばかりでなく、いずれか1台の油圧ポンプのみが常に可変電動機により0〜100%の制御をしなければならず、さらに他の油圧ポンプについてもそれぞれ定回転電動機で駆動する必要があり、流量調整弁を省略することができる利点はあるが、装置全体的には設備コストが増大すると共に消費電力も嵩む難点がある。
【0008】
また、通常の可変電動機を使用して回転数制御をする場合には、0〜100%の制御範囲において、特に50%以下の低回転数領域の制御精度は低下するため、実際には前述したように無段階に吐出量を設定することは困難であり、また制御精度を改善するためには、極めて高価な可変電動機を使用する必要がある等の難点がある。
【0009】
そこで、本出願人は、先に、電動機に対し多連に結合した吐出量の異なる複数の定吐出量油圧ポンプを、それぞれ選択ないし組合せて駆動することにより、油圧アクチュエータに対して必要な圧油の吐出量を得るように構成した油圧ポンプ駆動制御において、前記複数の油圧ポンプを選択ないし組合せてそれぞれ所要の吐出量を得るに際し、各吐出量がそれぞれ50〜100%の範囲において変化するように、電動機の回転数をそれぞれ50〜100%の範囲内で制御することにより、全油圧ポンプの駆動時における最大吐出量に対し、ほぼ0%から100%の範囲において直線的に圧油の吐出量を高精度に調整制御することができると共に、圧油のエネルギ損失も少なく、しかも電動機駆動のための消費電力も節減することができることを突き止め、射出成形機等の油圧駆動制御方法および装置として特許出願を行った(特願平9−273004号)。
【0010】
しかるに、現在実施されている射出成形機においては、油圧ポンプの駆動源として3相誘導電動機が使用されている。この場合、単数ないしは複数の油圧ポンプが1台の電動機により同時に駆動され、それぞれ成形条件に応じてオンロードまたはアンロードの選択がなされて駆動制御されている。そして、アンロード中の油圧ポンプは、直接仕事をしなくても油を流し続けて、成形動作に際して不要となるエネルギを消費することになる。
【0011】
そこで、このようなエネルギの消費による無駄を省くために、インバータ装置を使用して電動機の制御を行い、省エネ化を達成することが提案されている。例えば、インバータ内部における電動機に対する制御周波数を多段設定する方式が知られている。この方式によれば、単一の金型による成形の場合、各制御周波数の設定は1種類でよいが、複数の金型による成形の場合、成形条件も複数となり、個々の金型に応じて制御周波数の設定を再設定しなければならないという面倒がある。
【0012】
しかしながら、前述したインバータの多段速度設定(例えば7〜15段)は、成形条件に合せて周波数設定数が多くなる。従って、複数の金型による成形の場合には、周波数設定操作が繁雑となり、またたとえ設定パラメータをメモリ等により記憶する装置を付加しても、かなりのコストアップとなり実用的ではない。
【0013】
そこで、本発明者等は、前述した従来の射出成形機における油圧ポンプの駆動制御方法を改善すべく鋭意研究並びに試作を重ねた結果、多連に結合された吐出量の異なる油圧ポンプを電動機により駆動すると共に、所要の油圧アクチュエータに対し予め設定された圧油の吐出量が得られるように前記電動機の回転数を制御する油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御を行うに際して、所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出量を得るため前記複数の油圧ポンプの選択ないし組合せを指令するポンプ選択信号と、選択された油圧ポンプの駆動により所要の圧油の供給量が得られるように流量調整弁を制御する流量制御信号とを得ると共に、前記ポンプ選択信号に基づいて選択された油圧ポンプの吐出流量域における下限流量を設定する電動機の予備回転数を演算し、この演算結果に基づく電動機の予備回転数からなる回転数制御指令により電動機の予備駆動を行うよう制御し、次いで前記指定された油圧ポンプの吐出流量域における前記下限流量および上限流量により比例的に変化する流量特性から前記流量制御信号に基づいて設定された吐出量を得る電動機の設定回転数を演算し、この演算結果に基づく電動機の設定回転数からなる回転数制御指令により電動機の設定駆動を行うよう制御することにより、電動機の回転数制御を適正に行うことができると共に、高精度の油圧駆動制御とエネルギ損失の低減並びに消費電力の節減を達成することができることを突き止めた。
【0014】
従って、本発明の目的は、複数の定吐出量油圧ポンプを共通の電動機により駆動する油圧駆動制御において、吐出量の異なる複数の油圧ポンプを選択してそれぞれ所要の吐出量を得る場合に、前記電動機の回転数制御を適正に行うことにより、ポンプ吐出量の制御を円滑に行うことができると共に、高精度の油圧駆動制御とエネルギ損失の低減並びに消費電力の節減を達成することができる射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法および装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法は、多連に結合された吐出量の異なる油圧ポンプを電動機により駆動すると共に、所要の油圧アクチュエータに対し予め設定された圧油の吐出量が得られるように前記電動機の回転数を制御する射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法において、
所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出量を得るため前記複数の油圧ポンプの選択ないし組合せを指令するポンプ選択信号と、選択された油圧ポンプの駆動により所要の圧油の供給量が得られるように流量調整弁を制御する流量制御信号とを得ると共に、
前記ポンプ選択信号に基づいて選択された油圧ポンプの吐出流量域における下限流量を設定し、
次いで前記指定された油圧ポンプの吐出流量域における前記下限流量および上限流量により比例的に変化する流量特性から前記流量制御信号に基づいて設定された吐出量を得る電動機の設定回転数を演算し、
この演算結果に基づく電動機の設定回転数からなる回転数制御指令により電動機の設定駆動を行うよう制御することを特徴とする。
【0016】
また、前記射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法を実施する装置としては、多連に結合された吐出量の異なる油圧ポンプを電動機により駆動すると共に、所要の油圧アクチュエータに対し予め設定された圧油の吐出量が得られるよう前記電動機の回転数を制御するように構成してなる射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置において、
所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出量を得るため前記複数の油圧ポンプの選択ないし組合せを指令するポンプ選択信号と、選択された油圧ポンプの駆動により所要の圧油の供給量が得られるように流量調整弁を制御する流量制御信号とを得るコントローラユニットと、
前記ポンプ選択信号に基づいて選択された油圧ポンプの吐出流量域における下限流量を設定し、
前記指定された油圧ポンプの吐出流量域における前記下限流量および上限流量により比例的に変化する流量特性から前記流量制御信号に基づいて設定された吐出量を得る電動機の設定回転数を演算する演算回路と、
この演算結果に基づく電動機の設定回転数からなる回転数制御指令により電動機の駆動を制御する制御回路とをそれぞれ設けることを特徴とする。
【0017】
さらに、射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置において、所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出量を得る1サイクルの流量制御特性をパターン化し、この流量制御パターンにおける立上がり特性となる部分においては電動機の回転数制御指令値の設定された時刻より早めの時刻において電動機に対し制御指令を出力し、立下がり特性となる部分においては電動機の回転数制御指令値の設定された時刻のまま制御指令を出力するように設定することをも特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る射出成形機等における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法の実施例につき、この方法を実施する装置との関係において添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0019】
【実施例1】
1.基本的なシステム構成
図1は、本発明に係る射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置の基本的なシステム構成を示す概略説明図である。
【0020】
すなわち、図1において、参照符号20は射出成形機を示し、この射出成形機20に対して予め設定した成形動作を行うために、所要の油圧アクチュエータを操作する油圧系を駆動制御するための射出成形機コントロールユニット22を備えている。そして、この射出成形機コントロールユニット22により、予め設定した成形条件に対応する油圧系の駆動制御指令を出力し、この駆動制御指令を、指令器24を介して油圧系の制御機器に対する駆動制御を行うように構成されている。
【0021】
しかるに、前記射出成形機コントロールユニット22から出力される油圧系の駆動制御指令としては、後述する複数の油圧ポンプの駆動を選択するためのポンプ選択信号S1と、油圧ポンプの吐出量に対する流量制御信号S2と、油圧ポンプの吐出圧に対する圧力制御信号S3とが、一般に適用される。そこで、本発明においては、前記射出成形機コントロールユニット22から出力されるポンプ選択信号S1と流量制御信号S2とを取り出し、これらの制御信号に対応した理論吐出量に見合う油圧ポンプの吐出量を、無駄なエネルギ消費をすることなく、適正にかつ経済的に得ることができる、油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御を行うための制御指令を算定するインバータ用インタフェース26を設け、このインバータ用インタフェース26で算定された制御指令に基づいて、単一または複数のインバータ28A、28Bを介して、それぞれ単一または複数の油圧ポンプ駆動用電動機M1、M2の駆動制御を達成するように構成したことを特徴とするものである。
【0022】
2.油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置の構成
図2は、本発明に係る射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置の具体的な一実施例を示す概略構成図である。すなわち、本実施例においては、それぞれポンプ吐出量の比が1:2:4からなる3台の定吐出量油圧ポンプPF1、PF2、PF4からなる油圧ポンプユニット30を使用し、この油圧ポンプユニット30の各油圧ポンプPF1、PF2、PF4を共通の油圧ポンプ駆動用電動機32により同時に駆動するように構成したものである。
【0023】
しかるに、図2において、参照符号34は射出装置のバレル内に挿通配置されるスクリュを進退移動させる射出シリンダからなる油圧アクチュエータを示し、この油圧アクチュエータ34に対し、方向切換弁36を介して前記油圧ポンプユニット30と連通する油圧回路が設けられている。この場合、前記油圧ポンプユニット30の各油圧ポンプPF1、PF2、PF4の下流側は油タンク38に連通し、各油圧ポンプPF1、PF2、PF4の上流側は、それぞれリリーフ弁40a、40b、40cを介して前記油タンク38へ連通する分岐回路が接続されると共に、チェック弁44a、44b、44cを介して相互に合流結合されて方向切換弁36に連通接続されている。
【0024】
なお、図2において、参照符号42a、42b、42cは前記リリーフ弁40a、40b、40cを解放するための電磁切換弁を示す。これらの電磁切換弁42a、42b、42cは、前述した射出成形機コントロールユニット22より出力されるポンプ選択信号S1に含まれる油圧ポンプPF1の選択指令pf1(オン/オフ操作信号)、油圧ポンプPF2の選択指令pf2、油圧ポンプPF4の選択指令pf4によってそれぞれ切換操作が行われ、実際にポンプ吐出量を得ることができる油圧ポンプの選択が行われる。そして、これらの油圧ポンプPF1、PF2、PF4を順次選択し組合せて使用することにより、図3に示すような油圧ポンプユニット30における圧油の吐出量の特性を得ることができる。すなわち、図3に示すように、最初第1の油圧ポンプPF1を選択し、次いで吐出量が2倍の第2の油圧ポンプPF2を選択し、次に第1の油圧ポンプPF1と第2の油圧ポンプPF2とを併用し(吐出量が最初の3倍となり)、次に吐出量が4倍の第3の油圧ポンプPF4を選択し、以降第3の油圧ポンプPF4と第1の油圧ポンプPF1とを併用(吐出量が最初の5倍)、第3の油圧ポンプPF4と第2の油圧ポンプPF2とを併用(吐出量が最初の6倍)、そして最後に第3の油圧ポンプPF4と第1の油圧ポンプPF1と第2の油圧ポンプPF2とを併用した(吐出量が最初の7倍となる)場合の特性を、それぞれ連続して得ることができる。
【0025】
また、本実施例においては、図2において、方向切換弁36の上流側に流量調整弁46を設け、それぞれのポンプ選択において、予め定めた適正なポンプ吐出量が得られるように、前述した射出成形機コントロールユニット22より出力される流量制御指令S2によって、流量調整弁ドライバ48を介して前記記流量調整弁46を制御して流量調整を行うよう構成することにより、後述するインバータを介して行う油圧ポンプ駆動用電動機32によるポンプ吐出量の制御との適正なマッチングを達成することができる。なお、前記流量調整弁46に代えて、比例流量調整弁やサーボ弁等を使用することも可能である。
【0026】
しかるに、本実施例においては、前記射出成形機コントロールユニット22より出力されるポンプ選択信号S1と流量制御指令S2とを取出し、これらの制御指令をインバータ用インタフェース26に入力して、前記制御信号に対応した理論吐出量に見合う油圧ポンプの吐出量を得ることができる、前記電動機32を駆動制御するための回転数制御指令を算定する。従って、このインバータ用インタフェース26は、例えばCPU、ROM、RAMおよびI/Oポート等からなるマイクロコンピュータにより構成することができる。このようにして、インバータ用インタフェース26により算定された前記電動機32を駆動制御するための回転数制御指令は、インバータ28を介して電動機32を駆動制御する。
【0027】
3.油圧ポンプユニットによるポンプ吐出量の特性
次に、前記構成からなる油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置における油圧駆動制御方法について説明する。
【0028】
まず、第1の油圧ポンプPF1のみを選択する場合、図2におけるリリーフ弁30b、30cを解放して第2の油圧ポンプPF2および第3の油圧ポンプPF4により吐出される圧油を、全て油タンク38へ還流させる。これにより、前記第1の油圧ポンプPF1から得られる圧油の吐出量は、電動機32の回転数を0%〜100%に制御することにより、0%〜100%に制御することができる。なお、この場合の油圧ポンプユニット30としての圧油の吐出量は、前記第1の油圧ポンプPF1と第2の油圧ポンプPF2と第3の油圧ポンプPF4とを併用した場合の最大吐出量を100%とした場合、0%(下限流量)〜14.3%(上限流量)の制御を行うことができる(図3参照)。
【0029】
次に、第2の油圧ポンプPF2のみを選択する場合、図2におけるリリーフ弁40a、40cを解放して第1の油圧ポンプPF1および第3の油圧ポンプPF4により吐出される圧油を、全て油タンク38へ還流させる。これにより、前記第2の油圧ポンプから得られる圧油の吐出量は、第1の油圧ポンプPF1がの時に第2の油圧ポンプPF2は、50%回転数に対応するので電動機32の回転数を50%〜100%に制御することができる。すなわち、油圧ポンプユニット30としての圧油の吐出量は、前記最大吐出量を100%として14.3%(下限流量)〜28.6%(上限流量)の制御を行うことができる(図3参照)。
【0030】
次いで、第1の油圧ポンプPF1と第2の油圧ポンプPF2とを併用する場合、図2におけるリリーフ弁40cを解放して第3の油圧ポンプPF4により吐出される圧油を、全て油タンク38へ還流させる。これにより、油圧ポンプユニット30から得られる圧油の吐出量は、電動機32の回転数を66%〜100%に制御することにより、前記最大吐出量を100%として28.6%〜42.9%に制御することができる(図3参照)。
【0031】
さらに、第3の油圧ポンプPF4のみを選択する場合、図2におけるリリーフ弁40a、40bを解放して第1の油圧ポンプPF1および第2の油圧ポンプPF2により吐出される圧油を、全て油タンク38へ還流させる。これにより、油圧ポンプユニット30から得られる圧油の吐出量は、電動機32の回転数を75%〜100%に制御することにより、前記最大吐出量を100%として42.9%〜57.1%に制御することができる(図3参照)。
【0032】
また、第3の油圧ポンプPF4と第1の油圧ポンプPF1とを併用する場合、図2におけるリリーフ弁40bを解放して第2の油圧ポンプPF2により吐出される圧油を、全て油タンク38へ還流させる。これにより、油圧ポンプユニット30から得られる圧油の吐出量は、電動機32の回転数を80%〜100%に制御することにより、前記最大吐出量を100%として57.1%〜71.4%に制御することができる(図3参照)。
【0033】
さらにまた、第3の油圧ポンプPF4と第2の油圧ポンプPF2とを併用する場合、図2におけるリリーフ弁40aを解放して第1の油圧ポンプPF1により吐出される圧油を、全て油タンク38へ還流させる。これにより、油圧ポンプユニット30から得られる圧油の吐出量は、電動機32の回転数を83%〜100%に制御することにより、前記最大吐出量を100%として71.4%〜85.7%に制御することができる(図3参照)。
【0034】
そして、第3の油圧ポンプPF4と第1の油圧ポンプPF1と第2の油圧ポンプPF2とを併用する場合、図2におけるリリーフ弁40a、40b、40cを解放することなく、全量を油圧ポンプユニット30から吐出させる。これにより、油圧ポンプユニット30から得られる圧油の吐出量は、電動機32の回転数を86%〜100%に制御することにより、前記最大吐出量を100%として85.7%〜100%に制御することができる(図3参照)。
【0035】
4.ポンプ吐出流量域による制御エリアの設定
そこで、本発明においては、前述した複数の油圧ポンプの選択組合せにより、それぞれ設定される油圧ポンプユニット30から得られるポンプ吐出流量域との関係において制御エリア(AREA1〜AREA7)を設定し(図3参照)、これらの相関関係を前述したインバータ用インタフェース26に記憶設定しておく。
【0036】
5.各制御エリアにおける油圧ポンプ駆動用電動機の回転数制御
従って、本実施例においては、このインバータ用インタフェース26において、図4のフローチャートに示すような制御プログラムに基づいて、射出成形機コントロールユニット22から出力されるポンプ選択信号S1と流量制御指令S2とを入力し(STEP−1〜STEP−4)、これらの制御信号に対応して予め設定されたポンプ吐出流量域で、前記油圧ポンプユニット30が電動機32によって駆動制御されるように設定する(STEP−5〜STEP−9)。
【0037】
このようにして、射出成形機コントロールユニット22から出力される制御信号を入力したインバータ用インタフェース26においては、油圧ポンプユニット30のポンプ吐出流量域のエリアを演算により設定し(STEP−5)、次いで設定された制御エリアにおけるポンプ吐出流量の下限流量を演算により設定する(STEP−6)。
【0038】
次いで、ポンプ吐出流量の下限流量が設定されると、この下限流量に対応して油圧ポンプユニット30を駆動する電動機32の該当する制御をすエリアの下限流量に対応する予備回転速度を得る予備回転数を演算により設定すると共に、設定されたエリア内におけるポンプ吐出流量の上限流量との関係から、ポンプ吐出流量の比例的な変化量すなわち電動機32の比例的速度変化量(傾き)を演算により設定する(STEP−7)。
【0039】
さらに、この演算により設定される電動機32の予備回転数および比例的速度変化量は、回転数制御指令としてインバータ28を介し(STEP−8)、電動機32に対する回転数制御を達成する(STEP−9)。また、この電動機32に対する回転数制御において、前記射出成形機コントロールユニット22から出力された流量制御指令S2を、前記インバータ用インタフェース26へ入力することにより、前記回転数制御指令値が前記流量制御指令値と比較して一致した際に、この一致した回転数制御指令によって、電動機32を設定されたポンプ吐出流量となるように安定かつ適正に駆動させることができる。
【0040】
そして、前述したSTEP−2〜STEP−9の動作を、射出成形機コントロールユニット22から出力される制御指令に基づいて、繰返し行うことにより、所要の射出成形機の成形操作を円滑かつ簡便に達成することができる。
【0041】
6.各制御エリアにおける電動機の比例的速度変化量の設定
なお、前記STEP−7において、ポンプ吐出流量の比例的な変化量すなわち電動機32の比例的速度変化量(傾き)を演算により設定するに際しては、図5の(a)に示すように、各制御エリア(AREA1〜AREA3)におけるパラメータ入力アドレスにより、それぞれ速度変化量(傾き)Xを次式により求めることができる。
【0042】
すなわち、図5において、制御エリアの座標値は、それぞれAREA1はD060〜D061、AREA2はD064〜D065、AREA3はD068〜D069とする。また、前記各制御エリアにおける電動機32の%回転数の座標値は、それぞれAREA1はD062〜D063、AREA2はD066〜D067、AREA3はD06A〜D06Bとする。
【0043】
【数1】
Figure 0004137361
【0044】
そして、一般的には、各制御エリア毎(D000、D001、D002、D003)にデータを読み込んで、速度変化量(傾き)Xを求めることから〔図5の(b)参照〕、一般式は次式の通りとなる。
【0045】
【数2】
Figure 0004137361
【0046】
前述した演算式に基づいて、図3に示すポンプ吐出流量域を設定する制御エリアについての速度変化量Xを算定すれば、図3の下方に示すような電動機回転数制御範囲としての特性線図が得られる。
【0047】
【実施例2】
前述した本発明に係る射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法および駆動制御装置においては、射出成形機の1成形サイクルにおける油圧ポンプユニット30の流量制御特性すなわち電動機32の速度設定指令に基づいて、インバータ用インタフェース26を介してインバータ28に制御指令を与えると、インバータ28により駆動制御される電動機32の動作に際して、実際の電動機32の動作は、図6に示すように、前記制御指令(実線で示す)のタイミングに対して、破線で示すように、時間的な遅れをを生じ、当初に目的とした動作と異なり、適正な成形動作を達成することができなくなる場合がある。
【0048】
すなわち、図6からも明らかなように、制御指令値を上昇させる場合、実応答は、破線で示されるように、制御系の立上がりの遅れとオーバーシュートとを発生する。そこで、前記実施例1に示すように、インバータ28を使用して電動機32を駆動した場合、(1)立上がりの応答の遅れ、すなわち1成形サイクルの延長、(2)オーバーシュート、すなわち不要圧力の発生等の不都合を生じる。
【0049】
また、制御指令値を下降させる場合の実応答は、制御系の立下がりの遅れとアンダーシュートとを発生する。この場合、(3)立下がりの応答の遅れは、必要油量が確保されているため、制御動作に対しては影響がなく、さらに(4)アンダーシュートは、制御動作として動作が一瞬停止するという息付き現象となる。
【0050】
このように、制御系の実応答における遅れ、およびオーバーシュートやアンダーシュートは、射出成形機等を動作させた場合に不都合となるため、従来において、制御系としては前記オーバーシュートやアンダーシュートが最良(最少)となるように調整して、前述した不要圧力の発生や制御動作が一瞬停止することがないように使用することが行われている。従って、前記不要圧力の発生や制御動作が一瞬停止することは、ある程度回避することができる。
【0051】
1.1成形サイクルにおける速度制御指令値のパターン化
そこで、本発明においては、前述した立上がりの応答の遅れを改善するため、図7の成形パターンに示すように、まず1成形サイクルの回転数制御指令からなる速度制御指令値を、インバータ用インタフェース26において一端記憶保持する。すなわち、1成形サイクルの前記速度制御指令値をパターン化する。
【0052】
2.速度制御指令値の立上がりのタイミングを早くする
次いで、前記パターン化した速度制御指令値において、立上がりの設定がある場合は、次の成形サイクルにおいて、設定された時刻より早めの時刻において制御指令を発生し、インバータ28へ出力するように、前記インバータ用インタフェース26において設定する(図7に修正パターンとして破線で示す)。
【0053】
このようにして、本実施例によれば、射出動作のみならず計量および型締めの動作についてもインバータにより駆動される電動機における、速度制御に際しての立上り遅れによるサイクル延長を容易に解消することができる。
【0054】
以上、本発明の好適な実施例について種々説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、例えば射出成形機等において、複数の油圧ポンプユニットを動作させるそれぞれ複数の電動機を同時に駆動制御する場合においても、本発明の駆動制御方法および装置を有効に適用することができると共に、その他本発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可能である。
【0055】
【発明の効果】
前述したように、本発明に係る射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法は、多連に結合された吐出量の異なる油圧ポンプを電動機により駆動すると共に、所要の油圧アクチュエータに対し予め設定された圧油の吐出量が得られるように前記電動機の回転数を制御する射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法において、所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出量を得るため前記複数の油圧ポンプの選択ないし組合せを指令するポンプ選択信号と、選択された油圧ポンプの駆動により所要の圧油の供給量が得られるように流量調整弁を制御する流量制御信号とを得ると共に、前記ポンプ選択信号に基づいて選択された油圧ポンプの吐出流量域における下限流量を設定し、次いで前記指定された油圧ポンプの吐出流量域における前記下限流量および上限流量により比例的に変化する流量特性から前記流量制御信号に基づいて設定された吐出量を得る電動機の設定回転数を演算し、この演算結果に基づく電動機の設定回転数からなる回転数制御指令により電動機の設定駆動を行うよう制御するように設定することにより、電動機の駆動制御に際して油圧ポンプのエネルギ損失を著しく低減し得ると共に、消費電力の節減を達成することができる。
【0056】
また、本発明においては、前記射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法を実施する装置として、多連に結合された吐出量の異なる油圧ポンプを電動機により駆動すると共に、所要の油圧アクチュエータに対し予め設定された圧油の吐出量が得られるよう前記電動機の回転数を制御するように構成してなる油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置において、所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出量を得るため前記複数の油圧ポンプの選択ないし組合せを指令するポンプ選択信号と、選択された油圧ポンプの駆動により所要の圧油の供給量が得られるように流量調整弁を制御する流量制御信号とを得るコントローラユニットと、前記ポンプ選択信号に基づいて選択された油圧ポンプの吐出流量域における下限流量を設定し、前記指定された油圧ポンプの吐出流量域における前記下限流量および上限流量により比例的に変化する流量特性から前記流量制御信号に基づいて設定された吐出量を得る電動機の設定回転数を演算する演算回路と、この演算結果に基づく電動機の設定回転数からなる回転数制御指令により電動機の駆動を制御する制御回路とをそれぞれ設けた構成とすることにより、前述した優れた油圧駆動制御を行うことができる装置を、簡単な構成で低コストに製造することができると共に、高精度の油圧駆動制御とエネルギ損失の低減並びに消費電力の節減を達成することができる。
【0057】
さらに、本発明においては、射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置において、所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出量を得る1サイクルの流量制御特性をパターン化し、この流量制御パターンにおける立上がり特性となる部分においては電動機の回転数制御指令値の設定された時刻より早めの時刻において電動機に対し制御指令を出力し、立下がり特性となる部分においては電動機の回転数制御指令値の設定された時刻のまま制御指令を出力するように設定することにより、電動機における速度制御に際しての立上り遅れによるサイクル延長を容易に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法を実施する制御系のシステム構成を示す概略油圧系統図である。
【図2】本発明に係る油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法を実施する制御装置の一実施例の概略構成を示す油圧系統図である。
【図3】図2に示す油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置における油圧ポンプユニットによる吐出量の制御特性線図である。
【図4】図2に示す油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置における電動機制御プログラムのフローチャート図である。
【図5】(a)および(b)は、図2に示す油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置における電動機制御特性を示す特性線図である。
【図6】油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法における油圧ポンプユニットによる吐出量の制御指令と実際の吐出特性とを比較対比した特性線図である。
【図7】本発明に係る油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法による油圧ポンプユニットに対する吐出量の制御指令特性線図である。
【図8】従来の油圧制御装置の概略構成を示す油圧回路図である。
【図9】図8に示す油圧制御装置によるポンプ吐出量の制御特性線図である。
【符号の説明】
20 射出成形機
22 射出成形機コントローラユニット
24 指令器
26 インバータ用インタフェース
28、28A、28B インバータ
30 油圧ポンプユニット
32 油圧ポンプ駆動用電動機
34 油圧アクチュエータ
36 方向切換弁
38 油タンク
40a、40b、40c リリーフ弁
42a、42b、42c 電磁切換弁
44a、44b、44c チェック弁
46 流量調整弁
48 流量調整弁ドライバ
PF1、PF2、PF4 定吐出量油圧ポンプ
pf1、pf2、pf4 ポンプ選択指令

Claims (3)

  1. 多連に結合された吐出量の異なる油圧ポンプを電動機により駆動すると共に、所要の油圧アクチュエータに対し予め設定された圧油の吐出量が得られるように前記電動機の回転数を制御する射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法において、
    所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出量を得るため前記複数の油圧ポンプの選択ないし組合せを指令するポンプ選択信号と、選択された油圧ポンプの駆動により所要の圧油の供給量が得られるように流量調整弁を制御する流量制御信号とを得ると共に、
    前記ポンプ選択信号に基づいて選択された油圧ポンプの吐出流量域における下限流量を設定し、
    次いで前記指定された油圧ポンプの吐出流量域における前記下限流量および上限流量により比例的に変化する流量特性から前記流量制御信号に基づいて設定された吐出量を得る電動機の設定回転数を演算し、
    この演算結果に基づく電動機の設定回転数からなる回転数制御指令により電動機の設定駆動を行うよう制御することを特徴とする射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御方法。
  2. 多連に結合された吐出量の異なる油圧ポンプを電動機により駆動すると共に、所要の油圧アクチュエータに対し予め設定された圧油の吐出量が得られるよう前記電動機の回転数を制御するように構成してなる射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置において、
    所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出量を得るため前記複数の油圧ポンプの選択ないし組合せを指令するポンプ選択信号と、選択された油圧ポンプの駆動により所要の圧油の供給量が得られるように流量調整弁を制御する流量制御信号とを得るコントローラユニットと、
    前記ポンプ選択信号に基づいて選択された油圧ポンプの吐出流量域における下限流量を設定し、
    前記指定された油圧ポンプの吐出流量域における前記下限流量および上限流量により比例的に変化する流量特性から前記流量制御信号に基づいて設定された吐出量を得る電動機の設定回転数を演算する演算回路と、
    この演算結果に基づく電動機の設定回転数からなる回転数制御指令により電動機の駆動を制御する制御回路とをそれぞれ設けることを特徴とする射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置。
  3. 射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置において、所要の油圧アクチュエータに対し設定された圧油の吐出量を得る1サイクルの流量制御特性をパターン化し、この流量制御パターンにおける立上がり特性となる部分においては電動機の回転数制御指令値の設定された時刻より早めの時刻において電動機に対し制御指令を出力し、立下がり特性となる部分においては電動機の回転数制御指令値の設定された時刻のまま制御指令を出力するように設定することを特徴とする射出成形機における油圧ポンプ駆動用電動機の駆動制御装置。
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